JP6247114B2 - 懸架装置 - Google Patents

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Description

この発明は、懸架装置に関するものである。
一般的に、車両における車体と車輪との間には懸架装置が介装されており、当該懸架装置で路面凹凸による衝撃が車体に伝わることを抑制し、車両の乗り心地を良好にしている。
例えば、特許文献1の図9に開示の懸架装置は、自転車等の前輪を懸架するフロントフォークであり、前輪を両側から支える一対の緩衝器を備えている。これら緩衝器は、図5に示すように、筒状のアウターチューブ80と筒状のインナーチューブ81とからなるテレスコピック型のチューブ部材8と、このチューブ部材8内に設けられ減衰力を発生するダンパ9とを備えるとともに、チューブ部材8とダンパ9との間に気体を圧縮しながら封入してエアばねとして機能させている。
特開2004−345366号公報
ここで、自転車に用いる一般的な手動の空気ポンプ(フートポンプ、以下、一般的な空気ポンプという)のホースは略1mと短い。このため、エアバルブがチューブ部材8の上部に設けられると、上記した一般的な空気ポンプのホースがエアバルブに届かず、ホースの長い専用の空気ポンプを利用する必要があるが、上記従来の懸架装置において、気体が封入される気室G4がチューブ部材8の下部に形成されており、チューブ部材8の下側部に設けたエアバルブGVから気室G4に気体を給排できるようになっている。したがって、一般的な空気ポンプのホースでもエアバルブGVに届くので、一般的な空気ポンプの利用が可能となり、利便性が向上する。
しかしながら、上記従来の懸架装置においては、チューブ部材8に潤滑油を貯留する都合上、この潤滑油の液面L0よりも下側にエアバルブGVを設けることができない。つまり、液面L0よりも下側に位置するチューブ部材8の下側開口を塞ぐ封止部材部分82には、潤滑油が接していてエアバルブGVを設けることができず、エアバルブGVの位置を下げようとしても、筒状のアウターチューブ80における潤滑油の液面L0よりもやや上側に径方向に沿う取付孔8aを開穿し、当該取付孔8aにエアバルブGVを取り付けることが限界である。
そして、上記したようにエアバルブGVを取り付ける場合、エアバルブGVがアウターチューブ80の内側に突出すると、チューブ部材8内に収容される部品と干渉する虞があるため、エアバルブGVをアウターチューブ80の外側に突出させざるを得ず、当該エアバルブGVが取り付けられた部分の緩衝器の外径が大きくなる。したがって、特に、懸架装置が自動二輪車等に利用される場合には、周辺部品との干渉が懸念される。なお、当該不具合は、懸架装置が自動二輪車に利用される場合に限られず、他の車両に利用される場合にも、フロントフォーク以外の懸架装置として利用される場合にも起こり得る。
そこで、本発明の目的は、懸架装置の下部からの気体の給排を可能にしたとしても、エアバルブの突出を抑制し、周辺部品との干渉を抑制することが可能な懸架装置を提供することである。
上記課題を解決するための手段は、アウターチューブと上記アウターチューブに出入りするインナーチューブとからなるチューブ部材と、上記チューブ部材内に形成されて気体が封入される気室と、上記チューブ部材の下側開口を塞ぐ有底筒状の車輪側ブラケットと、上記気室に気体を給排するエアバルブと、上記チューブ部材内に収容されて、シリンダと、上記シリンダの軸方向の一方側端部に固定される環状のロッドガイドと、上記ロッドガイドに軸支されて上記シリンダに出入りするとともに上記シリンダから突出する突端部が上記車輪側ブラケットに連結されるロッドとを有するダンパと、最圧縮時に上記ロッドガイドに突き当たって弾性変形し上記最圧縮時の衝撃を緩和するクッションラバーとを備えており、上記気室は、上記車輪側ブラケットの底部に接しており、上記車輪側ブラケットは、上記車輪側ブラケットの底部に軸方向に沿って形成されて上記チューブ部材の下側開口と対向し上記気室に連なる縦穴と、上記車輪側ブラケットの外側と上記縦穴とを連通し上記エアバルブが取り付けられる取付孔とを備えており、上記クッションラバーは、上記ロッドの外周に設けられ、上記気室に気体を給排する際、上記気体が上記クッションラバーの外周及び内周にできる隙間を通過するように設定されることである。
本発明によれば、懸架装置の下部からの気体の給排を可能にしたとしても、エアバルブの突出を抑制し、周辺部品との干渉を抑制することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る懸架装置の主要部を部分的に切欠いて示した正面図である。 図1の隔壁体の周辺部分を拡大して示した図である。 図1のエアバルブの周辺部分を拡大して示した図である。 本発明の一実施の形態に係る懸架装置の変形例を示しており、当該懸架装置におけるエアバルブの周辺部分を拡大して示した縦断面図である。 従来の懸架装置の主要部を示した縦断面図である。
以下に本発明の一実施の形態に係る懸架装置について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。
図1に示すように、本実施の形態に係る懸架装置Fは、アウターチューブ10とこのアウターチューブ10に出入りするインナーチューブ11とからなるチューブ部材1と、このチューブ部材1内に形成されて気体が封入される気室G1と、上記チューブ部材1の下側開口を塞ぐ有底筒状の車輪側ブラケット2と、上記気室G1に気体を給排するエアバルブGVとを備えている。そして、上記気室G1は、上記車輪側ブラケット2の底部2aに接しており、上記車輪側ブラケット2は、上記車輪側ブラケット2の底部2aに軸方向に沿って形成されて上記チューブ部材1の下側開口と対向し上記気室G1に連なる縦穴20と、上記車輪側ブラケット2の外側と上記縦穴20とを連通し上記エアバルブGVが取り付けられる取付孔21とを備えている。
以下、詳細に説明すると、上記懸架装置Fは、自動二輪車等の鞍乗型車両において前輪を懸架するフロントフォークである。当該フロントフォークの構成は周知であるので、詳細な図示を省略するが、前輪を両側から支える一対の緩衝器(一方の緩衝器Aのみを図示し、他方の緩衝器を省略する)と、これら緩衝器Aを連結するとともに車体の骨格となる車体フレームに連結される車体側ブラケット(図示せず)と、各緩衝器Aを前輪の車軸に連結する車輪側ブラケット2とを備えている。
なお、本実施の形態において、対となる緩衝器Aが共通の構成を備えており、各緩衝器Aに本発明が具現化されているが、一方の緩衝器Aにのみ本発明が具現化されるとしてもよく、一方の緩衝器Aのみを備えてフロントフォークが構成されるとしてもよい。また、本発明に係る懸架装置Fがフロントフォーク以外の懸架装置であるとしてもよく、例えば、鞍乗型車両の後輪を懸架するリアクッションであるとしてもよい。
上記したように、対となる緩衝器Aは共通の構成を備えているので、以下、一方の緩衝器Aについてのみ詳細に説明する。緩衝器Aは、当該緩衝器Aの外殻となるテレスコピック型のチューブ部材1を備え、このチューブ部材1内にダンパ3を収容している。チューブ部材1は、図示しない車体側ブラケットに連結されるアウターチューブ10と、車輪側ブラケット2に連結されてアウターチューブ10に出入りするインナーチューブ11とを備えてテレスコピック型となっており、路面凹凸による衝撃が車輪に入力されると、インナーチューブ11がアウターチューブ10に出入りして懸架装置Fが伸縮作動するようになっている。
チューブ部材1の上側開口は、封止部材であるキャップ部材4で塞がれており、チューブ部材1の下側開口は、同じく封止部材である車輪側ブラケット2で塞がれている。さらに、アウターチューブ10とインナーチューブ11の重複部の間に形成される筒状隙間T(図2)の下側開口は、アウターチューブ10の下部内周に保持されてインナーチューブ11の外周面に摺接する環状のダストシール12及びオイルシール13で塞がれている。このため、チューブ部材1内に収容される液体や気体がチューブ部材1外に漏れ出ないようになっている。
チューブ部材1に収容されるダンパ3は、シリンダ30と、このシリンダ30の軸方向の一方側端部に固定される環状のロッドガイド31と、このロッドガイド31に軸支されてシリンダ30に出入りするロッド32と、このロッド32の先端部に固定されてシリンダ30の内周面に摺接しシリンダ30内を軸方向に移動可能なピストン33と、シリンダ30の反ロッド側の軸心部に起立するベースロッド34と、このベースロッド34のピストン33側端部に固定されるベース部材35と、ベースロッド34の外周面とシリンダ30の内周面に摺接しシリンダ30内を軸方向に移動可能なフリーピストン36と、このフリーピストン36をベース部材35側に附勢する附勢ばね37とを備えている。
本実施の形態において、ダンパ3は倒立型に設定されており、シリンダ30が車体側に配置され、筒状の保持部材40を介してキャップ部材4に吊り下げられた状態に保持されるとともに、ロッド32が車輪側に配置され、シリンダ30から突出するロッド32の突端部(下端部)が連結部材7を介して車輪側ブラケット2に連結されている。
シリンダ30内には、ピストン33で区画されて液体が充填される図1中下側の伸側室L1及び図1中上側の圧側室L2と、ベース部材35で圧側室L2と区画され液体が充填される液溜室L3と、フリーピストン36で液溜室L3と区画され気体が封入されるシリンダ内気室G3とが形成されている。
シリンダ30を保持する保持部材40の上側開口はキャップ部材4で塞がれ、シリンダ30と保持部材40との間は環状のOリング41で塞がれており、シリンダ内気室G3の気体がシリンダ30の外周側に漏れないようになっている。フリーピストン36の内周と外周には、環状のOリング360,361が設けられており、シリンダ30内の液体と気体が混じらないようになっている。ロッドガイド31の内周には、ロッド32の外周に摺接する上下一対の環状のUパッキン310,311が背中合わせに設けられており、シリンダ30内の液体の流出を防ぐとともに、後述する下側の気室G1の気体のシリンダ30内への侵入を防いでいる。
本実施の形態において、シリンダ30内の液体がフリーピストン36を介して附勢ばね37で加圧されているので、減衰力応答性を向上させることができるが、コイルばねからなる附勢ばね37に替えて、シリンダ内気室G3に気体を圧縮しながら封入し、この圧縮された気体の反力でフリーピストン36を附勢するようにしてもよい。このようにした場合、キャップ部材4にシリンダ内気室G3に気体を給排するためのエアバルブを設け、フリーピストン36にかかる圧力を調節できるようにすることが好ましい。なお、本実施の形態のように、フリーピストン36が附勢ばね37で附勢され、シリンダ内気室G3を加圧する必要が無い場合、シリンダ内気室G3を後述する上側の気室G2と連通させてもよい。
ピストン33には、伸側室L1と圧側室L2とを連通する伸側ピストン通路33aと圧側ピストン通路33bとが形成されている。ピストン33の図1中上側には、伸側ピストン通路33aを開閉するリーフバルブV1が積層されており、このリーフバルブV1は、伸長作動時にのみ伸側ピストン通路33aを開く。また、ピストン33の図1中下側には、圧側ピストン通路33bを開閉するリーフバルブV2が積層されており、このリーフバルブV2は、圧縮作動時にのみ圧側ピストン通路33bを開く。
ベース部材35には、圧側室L2と液溜室L3とを連通する伸側ベース通路35aと圧側ベース通路35bとが形成されている、ベース部材35の図1中下側には、伸側ベース通路35aを開閉するリーフバルブV3が積層されており、このリーフバルブV3は、伸長作動時にのみ伸側ベース通路35aを開く。また、ベース部材35の図1中上側には、圧側ベース通路35bを開閉するリーフバルブV4が積層されており、このリーフバルブV4は、圧縮作動時にのみ圧側ベース通路35bを開く。
上記構成によれば、インナーチューブ11がアウターチューブ10から退出し、ロッド32がシリンダ30から退出する懸架装置Fの伸長作動時において、縮小される伸側室L1の液体がピストン33のリーフバルブV1を開き、伸側ピストン通路33aを通って拡大する圧側室L2に移動するとともに、シリンダ30から退出したロッド体積分の液体がベース部材35のリーフバルブV3を開き、伸側ベース通路35aを通って液溜室L3から圧側室L2に移動する。このため、緩衝器Aは、液体が伸側ピストン通路33a及び伸側ベース通路35aを移動する際の抵抗に起因する伸側減衰力を発揮する。また、液溜室L3から液体が流出すると、フリーピストン36が下側に移動して液溜室L3を縮小させるとともに、シリンダ内気室G3の容積を拡大させてロッド退出体積分のシリンダ内容積変化を補償できる。
本実施の形態において、伸側ベース通路35aを開閉するリーフバルブV3の開弁圧が低く設定されて、当該リーフバルブV3が逆止弁として機能するようになっているので、上記伸側減衰力は、主に、伸側ピストン通路33aを開閉するリーフバルブV1の抵抗に起因するものである。このようにすることで、拡大する圧側室L2で液体が不足することを抑制できるが、各リーフバルブV1,V3による抵抗は、所望の減衰力の特性に応じて適宜変更することが可能である。また、伸側ピストン通路33aや伸側ベース通路35aを開閉したり、これらを通過する液体の流れに対向を与えたりするための構成として、リーフバルブV1,V3以外を採用するとしてもよく、例えば、ポペット弁やオリフィスを代用してもよい。
反対に、インナーチューブ11がアウターチューブ10に進入し、ロッド32がシリンダ30に進入する懸架装置Fの圧縮作動時において、縮小される圧側室L2の液体がピストン33のリーフバルブV2を開き、圧側ピストン通路33bを通って拡大する伸側室L1に移動するとともに、シリンダ30に進入したロッド体積分の液体がベース部材35のリーフバルブV4を開き、圧側ベース通路35bを通って圧側室L2から液溜室L3に移動する。このため、緩衝器Aは、上記液体が圧側ピストン通路33b及び圧側ベース通路35bを移動する際の抵抗に起因する圧側減衰力を発揮する。また、液溜室L3に液体が流入すると、フリーピストン36が上側に移動して液溜室L3を拡大するとともに、シリンダ内気室G3の容積を縮小させてロッド進入体積分のシリンダ内容積変化を補償できる。
本実施の形態において、圧側ピストン通路33bを開閉するリーフバルブV2の開弁圧が低く設定されて、当該リーフバルブV2が逆止弁として機能するようになっているので、上記圧側減衰力は、主に、圧側ベース通路35bを開閉するリーフバルブV4の抵抗に起因するものである。このようにすることで、拡大する伸側室L1で液体が不足することを抑制できるが、上記各リーフバルブV2,V4による抵抗は、所望の減衰力の特性に応じて適宜変更することが可能である。また、圧側ピストン通路33bや圧側ベース通路35bを開閉したり、これらを通過する液体の流れに抵抗を与えたりするための構成として、リーフバルブV2,V4以外を採用するとしてもよく、例えば、ポペット弁やオリフィスを代用してもよい。
上記した減衰力を発生するダンパ3の外側には、チューブ部材1との間に空間Rが形成されるとともに、チューブ部材1におけるアウターチューブ10とインナーチューブ11の重複部の間に筒状隙間T(図2)が形成されている。当該筒状隙間Tには、上下一対の軸受14,15が設けられており、インナーチューブ11は、これら軸受14,15に軸支されてアウターチューブ10に出入りする。他方、アウターチューブ10及びインナーチューブ11の内側に形成される上記空間Rは、インナーチューブ11の上端部に保持されてシリンダ30の外周面に摺接する隔壁体5で上下に区画されており、この隔壁体5の上側に液体が貯留され、この液体を筒状隙間Tに供給できるようになっている。上記液体の液面L0を介して上側と、隔壁体5の下側には、それぞれ、気体が封入されて気室G2,G1が形成されている。筒状隙間Tと隔壁体5の上側に貯留される液体は、軸受14,15、オイルシール13及びダストシール12の摺動部を潤滑するための潤滑油であり、ダンパ3に収容される液体と同じであってもよいが、異なるものであってもよい。
図2に示すように、隔壁体5は、インナーチューブ11に固定される筒状の保持部材50と、この保持部材50の内周に保持されてシリンダ30の外周面に摺接する環状の軸受51及びUパッキン52とを備えており、軸受51とUパッキン52が上下直列に配置されている。
なお、隔壁体5の構成は、上記の限りではなく、チューブ部材1とダンパ3との間に形成される空間Rを上下に区画できる限りにおいて、適宜変更することが可能である。例えば、隔壁体5がUパッキン52に替えてOリング等の他のシールを備えるとしてもよい。また、本実施の形態のように、隔壁体5がシール(Uパッキン52)と、このシールを保持する保持部材50とを備えて構成されることで、シールの交換を容易にできるが、シール自体を隔壁体5として直接インナーチューブ11に取り付けるとしてもよい。また、本実施の形態において、隔壁体5がインナーチューブ11に保持されてシリンダ30の外周面に摺接しているが、シリンダ30に保持されてインナーチューブ11の内周面に摺接するとしてもよい。
保持部材50は、インナーチューブ11の内側に挿入される環状の封止部50aと、この封止部50aの上側に連なりインナーチューブ11の上端部内周に螺合される環状の螺子部50bと、この螺子部50bの上側に連なり内周に軸受51とUパッキン52を保持する環状の保持部50cと、この保持部50cの外周から起立する筒状のオイルロックケース50dとを備えている。そして、封止部50aとインナーチューブ11との間が環状のOリング53で塞がれ、保持部50cとシリンダ30との間が環状の上記Uパッキン52で塞がれている。保持部50の外径は、螺子部50bの外径よりも大きく形成されて、これらの間に段差面50eが形成されており、当該段差面50eにインナーチューブ11の上端を突き当てることで、インナーチューブ11と隔壁体5が軸方向にずれることを防いでいる。
オイルロックケース50dは、図1に示すように、シリンダ30を保持する保持部材40の外周に取り付けられる環状のオイルロックピース42とともにオイルロック機構を構成している。そして、懸架装置Fの最圧縮時にオイルロックピース42がオイルロックケース50dに嵌入し、オイルロックケース50d内の液体をオイルロックして最圧縮時の底突きを防ぐ。また、オイルロックピース42がオイルロックケース50dに挿入されると、オイルロックピース42がオイルロックケース50d内から流出する液体の抵抗となり、当該抵抗に起因する減衰力が付加されるので、圧縮作動を抑制し懸架装置Fの最圧縮時の衝撃を緩和できる。他方、懸架装置Fの最伸長時の衝撃は、ピストン33とロッドガイド31との間に設けられる伸切ばね38で緩和できる。
本実施の形態において、隔壁体5がインナーチューブ11に保持されているので、懸架装置Fが伸縮作動しても隔壁体5と車輪側ブラケット2との距離は一定であるが、懸架装置Fの伸縮作動に伴いインナーチューブ11にシリンダ30が出入りして隔壁体5と車輪側ブラケット2との間に形成される下側の気室G1が膨縮する。この下側の気室G1には、気体が圧縮されながら封入されており、この圧縮された気体は、メインのエアばねとして機能し、このエアばねは、ロッド32をシリンダ30から退出させる方向、即ち、懸架装置Fを伸長させる方向に附勢して、車体を弾性支持する懸架ばねとして機能する。
懸架装置Fの最伸長時においても、上記気室G1の圧縮された気体は、懸架装置Fを伸長方向に附勢する反力を発揮するように設定される。そこで、本実施の形態においては、ピストン33とロッドガイド31との間に懸架装置Fの最伸長時におけるメインのエアばねの反力を相殺する発揮するバランスばね39を収容し、下側の気室G1の圧力を利用したメインのエアばねとバランスばね39の合成の特性をコイルばねからなる懸架ばねの特性に近づけている。
隔壁体5の上側に形成される上側の気室G2の圧力は、下側の気室G1とは異なり、懸架装置Fの最伸長時において大気圧とされており、積極的にエアばねとして機能させる目的で上側の気室G2に気体を封入しているわけではないが、懸架装置Fが圧縮されると上側の気室G2も縮小されるので、結果として当該気室G2に封入される気体が圧縮されて反力を発揮し、エアばねとして機能する。しかし、上側の気室G2の圧力は、下側の気室G1の圧力と比較して低く、最圧縮時近傍においては上側の気室G2が昇圧されて、懸架装置F全体としての反力に影響を及ぼすが、懸架装置Fの反力は、主に、下側の気室G1に封入される気体の反力に起因する。このため、懸架装置Fのばね特性が所望の特性となるように、隔壁体5の上下位置を調整して下側の気室G1の圧縮比を設定すればよく、当該圧縮比調整のための液体を隔壁体5の下側に貯留する必要がない。
また、上記したように、上側の気室G2に収容される気体は、積極的にエアばねとして機能させるものではないので、上側の気室G2の圧縮比を設定するために液面L0の調節をする必要がない。したがって、隔壁体5の上側には、筒状隙間Tの容積が最大となる懸架装置Fの最圧縮時においても、筒状隙間Tで液体が不足することがなく、かつ、オイルロックケース50に液体が貯留され、オイルロック効果を発揮できる分の液体が貯留されていればよい。このため、チューブ部材1に収容される液体の量を減らし、懸架装置Fを軽量化することが可能となる。
なお、オイルロックケース50とオイルロックピース42からなるオイルロック機構を廃する場合には、筒状隙間Tで液体が不足しない程度に隔壁体5の上側に液体が貯留されていればよい。
また、上記したように、隔壁体5よりも下側に液体を貯留しない場合、ばね下重量を軽くすることができるので、懸架装置Fの路面追従性を向上させることができるとともに、隔壁体5の下側にクッションラバー6を設けたとしても、当該クッションラバー6に液体がかかって劣化させる心配がない。さらに、隔壁体5を設けることで、高圧となる下側の気室G1の圧力が筒状隙間Tに作用せず、低圧な上側の気室G2の圧力のみが筒状隙間Tに作用するので、筒状隙間Tの下側開口を塞ぐオイルシール13に負荷がかからず、オイルシール13の劣化を抑制できる。
また、このオイルシール13が摺接するインナーチューブ11の外周面は、アウターチューブ10から突出して外気に曝されるので、路面からの飛石等で疵付き、当該疵によりオイルシール13を疵付けオイルシール13のシール性を低下させる虞がある。しかし、懸架装置Fにおけるメインのエアばねとして機能する下側の気室G1の気体の漏れを防ぐUパッキン52は、常にチューブ部材1の内側に配置されるシリンダ30の外周面に摺接しており、摺動部がチューブ部材1外の環境要因で疵付けられる心配がない。したがって、下側の気室G1に封入された圧縮気体のエアばねとしての機能を損なうことを抑制する効果が高く、オイルシール13のシール性低下に起因する懸架装置Fのばね特性の著しい変化を防ぐことができる。
ところで、下側の気室G1に封入される気体の反力は、チューブ部材1の下側開口を塞ぐ車輪側ブラケット2に取り付けられるエアバルブGVで調節できる。
車輪側ブラケット2は、有底筒状に形成されており、上記下側の気室G1に接する環状の底部2aと、この底部2aから上側に起立する筒状の筒部2bと、底部2a及び筒部2bの外側に固定され前輪の車軸に連結される取付部2cとを備えている。
図3に示すように、底部2aには、当該底部2aの中心部を軸方向に貫通する中心孔22と、この中心孔22よりも外周側に軸方向に沿って設けられる縦穴20と、径方向に沿って設けられ縦穴20に連なる取付孔21とが形成されている。中心孔22には、ロッド32を車輪側ブラケット2に連結する連結部材7が螺合されており、連結部材7と車輪側ブラケット2との間は、環状のOリング70で塞がれている。また、ロッド32の外周に連結部材7とロックナット71が螺合されており、ロッド32の緩み止めをしている。
縦穴20は、上側に開口を有するが、底部2aを貫通せずに下側に開口しない形状とされており、チューブ部材1の下側開口に対向して下側の気室G1と連通する。この縦穴20に連なる取付孔21は、エアバルブGVが螺合する螺子孔21aと、この螺子孔21aの外側に連なり車輪側ブラケット2の外側に開口する収容孔21bとを備えて構成されている。そして、当該取付孔21に取り付けられるエアバルブGVに空気ポンプのホースを接続し、エアバルブGVを介して下側の気室G1に気体を給排することができ、これにより、下側の気室G1に封入された気体の反力を調節し、ひいては、懸架装置Fの反力を調節できる。
また、上記構成によれば、チューブ部材1よりも下側にエアバルブGVを設け、チューブ部材1の下側開口から下側の気室G1に気体を給排できるので、エアバルブGVをチューブ部材1の中心に寄せて配置することができる。したがって、エアバルブGVがチューブ部材1から径方向に突出する量を抑制し、周辺部品との干渉を抑制することが可能となる。さらに、上記したように、チューブ部材1よりも下側にエアバルブGVを設けることで、エアバルブGVを懸架装置Fの下部に配置できるので、自転車に用いる一般的な手動の空気ポンプ(フートポンプ)を利用することができ、利便性が高い。
本実施の形態において、収容孔21bの深さは、エアバルブGVを螺子孔21aに螺合したとき、エアバルブGVが収容孔21bから突出しない長さに設定されている。このようにすることで、エアバルブGVの外周に壁を形成し、エアバルブGVを飛石等から保護できるようになっている。また、本実施の形態において、底部2aにおける収容孔21bが形成される部分2dは、筒状に形成されて径方向に突出している。そこで、この突出した部分2dにキャップを設け、取付孔21の外気側開口を塞ぐようにしてもよい。このようにすることで、エアバルブGVの保護効果を一層高めることができる。
なお、本実施の形態において、取付孔21は、車輪側ブラケット2の底部2aに径方向に沿って形成されており、チューブ部材1の軸に対して略垂直となっているが、取付孔21の角度は、チューブ部材1の軸に対して、0〜180度の範囲で適宜変更することが可能である。
底部2aに起立する筒部2bの内周には、段差面2eが形成されており、筒部2bにおける段差面2eよりも上側の内径が下側の内径よりも大きく設定されている。そして、筒部2bにおける段差面2eよりも上側内周にインナーチューブ11が螺合しており、このインナーチューブ11の下端と段差面2eとの間に、クッションラバー6を支える環状のホルダ60が挟まれて固定されている。
ホルダ60は、外周にOリング61,62が取り付けられる上下一対の環状の封止部60a,60bと、これら封止部60a,60bの境界部分から外側に張り出す環状の鍔部60cとを備えている。上側の封止部60aは、インナーチューブ11に挿入されており、当該封止部60aとインナーチューブ11との間がOリング61で塞がれる。他方、鍔部60c及び下側の封止部60bは、インナーチューブ11から突出し、鍔部60cがインナーチューブ11と車輪側ブラケット2の段差面2eとの間に挟持されるとともに、下側の封止部60bと車輪側ブラケット2との間がOリング62で塞がれる。また、ホルダ60の内周にも、段差面60dが形成されており、当該段差面60dよりも上側の内径が下側の内径よりも大きく形成されている。
ホルダ60における段差面60dの上側にクッションラバー6が挿入されており、上記段差面60dでクッションラバー6を下支えし、段差面60dよりも上側でクッションラバー6の下部外周を支えるようになっている。クッションラバー6は、発泡ウレタン等の弾性変形可能な合成樹脂からなり、懸架装置Fの最圧縮時にロッドガイド31に突き当たって弾性変形し、最圧縮時の衝撃を緩和できる。つまり、本実施の形態において、懸架装置Fの最圧縮時の衝撃を、クッションラバー6とオイルロック機構の両方で緩和できるが、何れか一方を廃するとしてもよい。また、クッションラバー6の材料は、クッションラバー6が懸架装置Fの最圧縮時の衝撃を緩和できる限りにおいて、適宜変更することが可能である。
クッションラバー6には、ロッド32とロックナット71の挿通を許容する中心孔6aが形成されている。また、クッションラバー6は、ホルダ60で底上げされて、車輪側ブラケット2の底部2aとの間に隙間g10を有し、縦穴20の上側開口を塞がないように配慮されている。
以下、本実施の形態に係る懸架装置Fにおける気体給排時の気体の流れについて説明する。
下側の気室G1に気体を供給する場合、エアバルブGVを介して縦穴20に送り出された気体は、まず、下側の気室G1における車輪側ブラケット2とクッションラバー6との間に形成される隙間g10に流入し、クッションラバー6とロッド32及びロックナット71との間と、クッションラバー6とホルダ60との間を通って下側の気室G1におけるクッションラバー6の上側g11に移動する。反対に、下側の気室G1から気体を排出させる場合には、この反対の経路を通って気体が排出される。
本実施の形態において、下側の気室G1に気体を給排する際に、当該気室G1内で気体がクッションラバー6の内周と外周にできる微小の隙間を通って移動するので、下側の気室G1への気体の給排速度を低くすることが可能となり、下側の気室G1圧力の微調整をすることが容易に可能となる。本実施の形態のように、圧力が高く設定された気室G1に気体を給排する場合には、特に、気体の排出時において排出量が大きくなり易い。そこで、上記した経路で気体を排出することで、気体の排出量を抑えることができるので、特に、気室G1圧力を低下させる方向に微調整をする際に有効である。
以下、本実施の形態に係る懸架装置Fの作用効果について説明する。
本実施の形態において、隔壁体5の上側に液体が貯留されており、当該液体をアウターチューブ10とインナーチューブ11の重複部の間に形成される筒状隙間Tに供給可能とされている。
上記構成によれば、インナーチューブ11を軸支する軸受14,15の摺動部やオイルシール13やダストシール12の摺動部を液体で潤滑することができ、これらの摺動部が潤滑不足となることを防ぐことができるので、アウターチューブ10内でのインナーチューブ11の摺動を円滑に維持することが容易に可能となる。さらに、隔壁体5の上側に貯留される液体は、気室G1,G2の容積を調整するために利用されるものではないことから、貯留される量が少なくてよく、懸架装置Fの重量が増すことを抑制できる。なお、軸受14,15、オイルシール13及びダストシール12の摺動部を潤滑できれば、隔壁体5の上側に液体が貯留されていなくてもよい。
また、本実施の形態において、アウターチューブ10が車体側に配置されるとともに、インナーチューブ11が車輪側に配置されており、インナーチューブ11とシリンダ30との間が、隔壁体5で塞がれている。
上記構成によれば、メインのエアばねとして機能する気室G1の圧縮比を隔壁体5の上下で調節することができ、当該気室G1の圧縮比を調整するための液体を廃することができる。したがって、第一に、懸架装置Fを軽量化することが可能となり、第二に、懸架装置Fのばね下重量を軽減して路面追従性を向上させることが可能となり、第三に、下側の気室G1にクッションラバー6を設けることが可能となり、第四に、下側の気室G1の圧縮比を調節しながら当該気室G1を車輪側ブラケット2に接触させることが可能となる。なお、インナーチューブ11が車体側に配置されるとともにアウターチューブ10が車輪側に配置され、インナーチューブ11とシリンダ30との間を隔壁体5で塞ぐようにしてもよく、隔壁体5を廃するとしてもよい。
また、本実施の形態において、取付孔21は、エアバルブGVが螺合する螺子孔21aと、この螺子孔21aに連なり車輪側ブラケット2の外側に開口する収容孔21bとを備えて構成されており、収容孔21bは、エアバルブGVを螺子孔21aに螺合したとき、エアバルブGVが収容孔21bから突出しない長さに設定されている。
上記構成によれば、エアバルブGVの外周に壁を作ってエアバルブGVを保護できるので、飛石等によりエアバルブGVが破損することを抑制することができる。なお、エアバルブGVを取り付けるための取付孔21の構成は上記の限りではなく、適宜変更することが可能である。本実施の形態において、取付孔21は、チューブ部材1の軸に対して略垂直に形成されているが、上記軸に対して傾斜していてもよい。
さらに、本実施の形態において、縦穴20は、車輪側ブラケット2の底部2aにおける中心孔22とは別に設けられているが、当該中心孔22を本発明の縦穴として利用するとしてもよい。この場合、例えば、図4に示すように、中心孔を兼ねる縦穴23は、車輪側ブラケット2の底部2aの中心部を軸方向に貫通している。縦穴23には、ロッド32を車輪側ブラケット2に連結するための連結部材7が螺合されており、連結部材7と車輪側ブラケット2の間を塞ぐ環状のOリング70で縦穴23の下側開口が塞がれる。そして、縦穴23におけるOリング70よりも上側に、エアバルブGVを取り付けるための取付孔21が連なっている。このため、この場合において、気体は、車輪側ブラケット2と縦穴23の螺合隙間を通して下側の気室G1に給排される。
また、本実施の形態において、懸架装置Fは、シリンダ30と、このシリンダ30の軸方向の一方側端部に固定される環状のロッドガイド31と、このロッドガイド31に軸支されて上記シリンダ30に出入りするとともに上記シリンダ30から突出する突端部が上記車輪側ブラケット2に連結されるロッド32とを備えるダンパ3と、最圧縮時に上記ロッドガイド31に突き当たって弾性変形し上記最圧縮時の衝撃を緩和するクッションラバー6とを備えている。そして、上記クッションラバー6は、上記ロッド32の外周に設けられ、下側の気室G1に気体を給排する際、上記気体がクッションラバー6の外周及び内周にできる隙間を通過するように設定されている。
上記構成によれば、気体の給排速度を低くすることができるので、下側の気室G1の圧力の微調整が容易に可能となる。なお、本発明に係る懸架装置Fは、必ずしもダンパ3やクッションラバー6を備える必要はなく、これらを廃することも可能である。
また、本実施の形態において、懸架装置Fは、アウターチューブ10とこのアウターチューブ10に出入りするインナーチューブ11とからなるチューブ部材1と、このチューブ部材1内に形成されて気体が封入される下側の気室G1と、上記チューブ部材1の下側開口を塞ぐ有底筒状の車輪側ブラケット2と、上記下側の気室G1に気体を給排するエアバルブGVとを備えている。そして、上記下側の気室G1は、上記車輪側ブラケット2の底部2aに接しており、上記車輪側ブラケット2は、上記車輪側ブラケット2の底部2aに軸方向に沿って形成されて上記チューブ部材1の下側開口と対向し上記下側の気室G1に連なる縦穴20と、上記車輪側ブラケット2の外側と上記縦穴20とを連通し上記エアバルブGVが取り付けられる取付孔21とを備えている。
上記構成によれば、チューブ部材1の下側開口を塞ぐ封止部材である車輪側ブラケット2にエアバルブGVを設け、チューブ部材1の下側開口から下側の気室G1に気体を給排できるので、エアバルブGVをチューブ部材1の中心に寄せて配置することが可能となる。したがって、懸架装置Fの下部からの気体の給排を可能にしたとしても、エアバルブGVの突出を抑制し、周辺部品との干渉を抑制することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱することなく改造、変形及び変更を行うことができることは理解すべきである。
G1 気室
GV エアバルブ
T 筒状隙間
1 チューブ部材
2 車輪側ブラケット
2a 底部
3 ダンパ
5 隔壁体
6 クッションラバー
10 アウターチューブ
11 インナーチューブ
20,23 縦穴
21 取付孔
21a 螺子孔
21b 収容孔
30 シリンダ
31 ロッドガイド
32 ロッド

Claims (4)

  1. アウターチューブと上記アウターチューブに出入りするインナーチューブとからなるチューブ部材と、
    上記チューブ部材内に形成されて気体が封入される気室と、
    上記チューブ部材の下側開口を塞ぐ有底筒状の車輪側ブラケットと、
    上記気室に気体を給排するエアバルブと
    上記チューブ部材内に収容されて、シリンダと、上記シリンダの軸方向の一方側端部に固定される環状のロッドガイドと、上記ロッドガイドに軸支されて上記シリンダに出入りするとともに上記シリンダから突出する突端部が上記車輪側ブラケットに連結されるロッドとを有するダンパと、
    最圧縮時に上記ロッドガイドに突き当たって弾性変形し上記最圧縮時の衝撃を緩和するクッションラバーとを備えており、
    上記気室は、上記車輪側ブラケットの底部に接しており、
    上記車輪側ブラケットは、上記車輪側ブラケットの底部に軸方向に沿って形成されて上記チューブ部材の下側開口と対向し上記気室に連なる縦穴と、上記車輪側ブラケットの外側と上記縦穴とを連通し上記エアバルブが取り付けられる取付孔とを備えており、
    上記クッションラバーは、上記ロッドの外周に設けられ、上記気室に気体を給排する際、上記気体が上記クッションラバーの外周及び内周にできる隙間を通過するように設定されることを特徴とする懸架装置。
  2. 上記取付孔は、上記エアバルブが螺合する螺子孔と、上記螺子孔に連なり上記車輪側ブラケットの外側に開口する収容孔とを備えて構成されており、
    上記収容孔は、上記エアバルブを上記螺子孔に螺合したとき、上記エアバルブが上記収容孔から突出しない長さに設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の懸架装置。
  3. 上記アウターチューブが車体側に配置されるとともに、上記インナーチューブが車輪側に配置されており、上記インナーチューブと上記シリンダとの間が、隔壁体で塞がれている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の懸架装置。
  4. 上記隔壁体の上側に液体が貯留されており、当該液体を上記アウターチューブと上記インナーチューブの重複部の間に形成される筒状隙間に供給可能とされている
    ことを特徴とする請求項3に記載の懸架装置。
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