JP6247086B2 - 火災報知設備 - Google Patents
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Description
本発明の火災報知装置は、警戒区域の天井の下面に配置した主感知器に受信機からの回線を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、
警戒区域の天井懐に配置して受信機からの回線に接続した予備感知器と、
警戒区域の天井崩落を検知する検知手段と、
主感知器が正常に動作している場合は予備感知器による火災監視を行わないように切替え、検知手段により警戒区域の天井崩落を検知した場合に、予備感知器による火災監視を行うように切替える監視切替部と、
を備えたことを特徴とする。
検知手段は、地震を検出する地震検出手段と、主感知器の断線障害を検出する断線障害検出手段を備え、地震検出手段で地震を検出し且つ断線障害検出手段で主感知器の断線障害を検出した場合に、警戒区域の天井崩壊を検知する。
図1はR型受信機を用いた火災報知設備の実施形態を吊り天井における感知器設置構造と共に示した説明図、図2は天井内のスプリンクラーヘッドと配管の取付構造を示した説明図、図3は配管の吊りボルトに対する予備感知器の取付構造を示した説明図、図4は吊りボルトによる配管支持と予備感知器の取付構造を示した説明図である。
図1に示すように、本実施形態の火災報知設備は、R型受信機10から回線30を警戒区域に引き出し、回線30から主アイソレータ36aを介して分岐した主分岐回線32に主感知器12を接続している。また回線30から予備アイソレータ36bを介して同じ警戒区域に引き出した予備分岐回線34にバックアップ用の予備感知器14を接続している。
主中継器38aと予備中継器38bも固有のアドレスを設定しており、R型受信機10との間でアドレスと専用コマンドを使用して火災信号や制御信号の伝送制御を行う。
R型受信機10の機能も後の説明で明らかにする。
図1乃至図4に示すように、警戒区域となる建物屋内には、アングル材18の下側に天井板16を固定し、アングル材18は躯体20にアンカーを打ち込んで固定した図示しない鋼線等により吊り下げられてシステム天井を構成している。
図5は図1の火災報知設備の機能構成を示した説明図である。
図5に示すように、R型受信機10は、制御部40、伝送部42、表示部44、操作部45、警報部46、移報部48、及び監視制御部50を備える。
主アイソレータ36aは切離し回路52と制御部54を備える。制御部54は主アイソレータ36aを介して主分岐回線32に流れる所定値以上の短絡電流又は過電流を検出した場合、スイッチング回路として機能する切離し回路52をオフして主感知器12を接続している2次側を切り離す制御を行う。この切離し回路52による切離し動作により、主感知器12に対するR型受信機10からの電源供給が停止し、主感知器12は動作停止状態となる。
図6は図5の火災報知設備の動作を示したフロー図であり、R型受信機10、主感知器12、予備感知器14、主アイソレータ36a、予備アイソレータ36b、主中継器38a及び予備中継器38bの動作をブロックで示し、地震や火災などの事象を二重線のブロックで示している。
図7はR型受信機を用いた火災報知設備の他の実施形態を示した説明図、図8は図10の機能構成を示した説明図である。
本実施形態の火災報知設備は、図1の実施形態のようにアイソレータは使用せず、感震器で地震を検出した場合に、中継器によって主感知器を接続した主分岐回線から予備感知器を接続した予備分岐回線に回線接続を切り替えるようにしている。
図8に示すように、R型受信機10は、制御部40、伝送部42、表示部44、操作部45、警報部46、移報部48、及び監視制御部50を備え、図5の実施形態と基本的に同じになる。
(感震器の地震検出による切替制御)
図9はR型受信機を用いた火災報知設備の他の実施形態を示した説明図であり、受信機におけるマスク処理により、感震器で地震を検出し且つ主感知器12の断線障害を検出した場合に、主感知器による火災監視から予備感知器による火災監視に切り替えるようにしている。
(感震器の地震検出による切替制御)
図10はP型受信機を用いた火災報知設備の実施形態を示した説明図であり、感震器により地震を検出し且つ主感知器の断線障害を検出した場合に、主感知器による火災監視から予備感知器による火災監視に切り替えるようにしている。
(感震器の地震検出による切替制御)
図11はP型受信機を用いた火災報知設備の他の実施形態を示した説明図であり、受信機におけるマスク処理により、感震器で地震を検出し且つ主感知器の断線障害を検出した場合に、主感知器による火災監視から予備感知器による火災監視に切り替えるようにしたことを特徴とする。
(手動切替え)
上記の実施形態にあっては、地震と主感知器の断線障害を検知した場合に予備感知器による火災監視に切り替えるようにしているが、受信機(R型及びP型)の操作部での操作により、手動で主感知器による火災監視から予備感知器による火災監視に切替えるようにしても良い。このような受信機の操作部による手動切替え機能を設けたことにより、地震によりシステム天井が崩落しても、主回線が断線していない場合には、管理者等が予備感知器による火災監視に手動で切替えることができる。
上記の実施形態で警戒区画の天井崩壊を検出する検知手段は、感震器により地震を検出し且つ受信機で主感知器の断線障害を検出しているが、これ以外に緊急地震速報の受信や加速度計等の適宜の手段により地震を検出しても良い。また、地震と断線障害を検出する以外に、防護区画の天井に歪センサ等を設けて天井崩壊を直接検出するようにしても良い。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
ここで本発明の特徴を列挙すると次のようになる。
(特徴1)(火災報知設備)
警戒区域の天井の下面に配置した主感知器に受信機からの回線を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、
警戒区域の天井懐に配置して前記受信機からの回線に接続した予備感知器と、
前記警戒区域の天井崩落を検知する検知手段と、
前記主感知器が正常に動作している場合は前記予備感知器による火災監視を行わないように切替え、前記検知手段により前記警戒区域の天井崩落を検知した場合に、前記予備感知器による火災監視を行うように切替える監視切替部と、
を設けたことを特徴とする火災報知設備(請求項1対応)。
特徴1の火災報知設備に於いて、前記検知手段は、地震を検出する地震検出手段と、前記主感知器の断線障害を検出する断線障害検出手段を備え、前記地震検出手段で地震を検出し且つ前記断線障害検出手段で前記主感知器の断線障害を検出した場合に、前記警戒区域の天井崩壊を検出することを特徴とする火災報知設備(請求項2対応)。
特徴1の火災報知設備に於いて、前記予備感知器を、スプリンクラーヘッドを接続した配管を天井懐内に吊り下げ支持する建物躯体に固定した吊りボルトに取り付けたことを特徴とする火災報知設備(請求項3対応)。
特徴1の火災報知設備に於いて、
前記受信機からの回線を分岐した前記主分岐回線に主中継器を備えた主アイソレータを介して前記主感知器を接続すると共に、前記回線から分岐した予備分岐回線に予備中継器を備えた予備アイソレータを介して前記予備感知器を接続し、
前記監視切替部は、通常監視状態で前記予備中継器に指示して前記予備アイソレータにより前記予備感知器を接続した予備分岐回線切り離し、前記検知手段により前記警戒区画の天井崩落を検知した場合に、前記主中継器に指示して前記主アイソレータにより前記主感知器を接続した主分岐回線を切離すと共に、前記予備中継器に指示して前記予備アイソレータにより前記予備感知器を接続した予備分岐回線の切り離しを解除して接続することを特徴とする火災報知設備。
特徴4の火災報知設備に於いて、
前記主アイソレータ及び予備アイソレータは、所定の短絡電流を検出した場合に2次側を切り離し、短絡電流を抑止した場合に2次側を接続し、
前記主中継器及び予備中継器は、前記受信機から切離し指示信号を受信した場合にアイソレータに短絡電流を流すことにより2次側を切離し、前記受信機から接続指示信号を受信した場合にアイソレータに流す短絡電流の抑止により2次側を接続することを特徴とする火災報知設備。
特徴1の火災報知設備に於いて、
前記受信機からの回線を分岐した前記分岐回線に2次側回線切替機能を備えた中継器を介して主分岐回線を引き出して前記主感知器を接続すると共に、前記中継器を介して予備分岐回線を引き出して予備中継器を接続し、
前記監視切替部は、通常監視状態で前記中継器に指示して前記主感知器を接続した主分岐回線を接続すると共に前記予備感知器を接続した予備分岐回線切り離し、前記検知手段により前記警戒区域の天井崩落を検知した場合に、前記中継器に指示して主感知器を接続した主分岐回線を切離すと共に前記予備感知器を接続した予備分岐回線を接続することを特徴とする火災報知設備。
特徴1の火災報知設備に於いて、
前記受信機からの回線から分岐した前記主分岐回線に前記主感知器を接続すると共に、前記回線から分岐した予備分岐回線に前記予備感知器を接続し、
前記監視切替部は、前記受信機に設けられ、通常監視状態では、前記予備感知器からの火災信号を無効として火災警報の出力を禁止し、前記検知手段により前記警戒区域の天井崩落を検知した場合に、前記予備感知器から火災信号を有効として火災警報の出力を許容することを特徴とする火災報知設備。
特徴1の火災報知設備に於いて、
前記受信機から警戒区域毎に引き出した主回線に前記主感知器を接続すると共に前記受信機から警戒区域毎に引き出した予備回線に前記予備感知器を接続し、
前記監視切替部は、通常監視状態では、前記主回線を接続して前記主感知器を動作状態にすると共に前記予備回線を切り離して前記予備感知器を停止状態とし、前記検知手段により前記警戒区域の天井崩落を検知した場合に、前記主回線を切離して前記主感知器を停止状態にする共に前記予備回線を接続して前記予備感知器を動作状態とすることを特徴とする火災報知設備。
特徴1の火災報知設備に於いて、
前記受信機から警戒区域毎に引き出した主回線に前記主感知器を接続すると共に前記受信機から警戒区域毎に引き出した予備回線に前記予備感知器を接続し、
前記監視切替部は、前記受信機に設けられ、通常監視状態では、前記予備感知器からの火災信号を無効として火災警報の出力を禁止し、前記検知手段により前記警戒区域の天井崩落を検知した場合に、前記予備感知器から火災信号を有効として火災警報の出力を許容することを特徴とする火災報知設備。
12:主感知器
14:予備感知器
16:天井板
18:アングル材
20:躯体
22:配管
24:スプリンクラーヘッド
25:感震器
26:吊りボルト
28:ホルダ
30:回線
32:主分岐回線
34:予備分岐回線
36a:主アイソレータ
36b:予備アイソレータ
38a:主中継器
38b:予備中継器
40,54,56,64,102:制御部
42,55,62:伝送部
50:監視制御部
52:切離し回路
60,61:中継器
66,106:回線切替部
70,116,122:監視切替部
100:P型受信機
104:受信回路部
118:主回線
120:予備回線
Claims (2)
- 警戒区域の天井の下面に配置した主感知器に受信機からの回線を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、
警戒区域の天井懐に配置して前記受信機からの回線に接続した予備感知器と、
前記警戒区域の天井崩落を検知する検知手段と、
前記主感知器が正常に動作している場合は前記予備感知器による火災監視を行わないように切替え、前記検知手段により前記警戒区域の天井崩落を検知した場合に、前記予備感知器による火災監視を行うように切替える監視切替部と、
を備えたことを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1記載の火災報知設備に於いて、前記検知手段は、地震を検出する地震検出手段と、前記主感知器の断線障害を検出する断線障害検出手段を備え、前記地震検出手段で地震を検出し且つ前記断線障害検出手段で前記主感知器の断線障害を検出した場合に、前記警戒区域の天井崩壊を検知することを特徴とする火災報知設備。
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