JP6244065B1 - 育毛剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、優れた育毛剤として提供される、chiro−イノシトールを含む外用剤である育毛剤である。

Description

本発明は、育毛剤に関する。さらに詳しくは、chiro−イノシトールを含む外用剤である育毛剤に関する。
高齢化およびストレス社会を反映し、育毛剤の需要が増大している。一般に、毛は、毛母細胞の分裂に伴う毛乳頭からの伸長、毛母細胞の分裂の停止に伴って毛が上に押し上げられ毛根と毛乳頭が分離する脱落のサイクル(毛周期)を繰り返している。毛周期は、毛根および毛幹が伸長する成長期、毛母細胞の分裂が停止して伸長が減衰するとともに毛根と毛乳頭の結合が緩む退行期、毛が脱落して毛乳頭が休止する休止期よりなる。毛周期のうち、休止期から成長期の期間は新たな毛包が形成される。
イノシトール(1,2,3,4,5,6−シクロヘキサンヘキサオール)は、シクロヘキサンの各炭素上の水素原子が1つずつヒドロキシ基に置換した構造を持ち、ビタミン様作用物質として知られている化合物である。イノシトールにはヒドロキシ基の立体配置の組み合わせにより、9種類の立体異性体が存在する。医薬品、医薬部外品の添加物として、myo−イノシトール(シス−1,2,3,5−トランス−4,6−シクロヘキサンヘキサオール)がイノシトール(イノシット)の名称で使用されている(非特許文献1〜3)。イノシトールを成分とした育毛剤について報告がされている(特許文献1)。また、インスリン感受性を高める物質(ISIS)がインスリン抵抗性に関連した脱毛の処置に有用であり、具体的な例としてメトホルミンおよびトログリタゾンが肥満マウスにおいて脱毛を予防し、または脱毛の進行を遅延することが報告されている(特許文献2)。
特開2006−28026号公報 国際公開第2001/062237号明細書
医薬部外品原料規格2006統合版,薬事日報社,p.318 医薬品添加物規格2003,薬事日報社,p.101−102 医薬品添加物事典2000,薬事日報社,p.26
本発明の目的は、優れた育毛作用を有する育毛剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、イノシトールの立体異性体の内、chiro−イノシトールのみに優れた育毛活性があることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の発明を提供する。
[1]chiro−イノシトールを含む外用剤である育毛剤。
[2]chiro−イノシトールがD体である、[1]に記載の育毛剤。
[3]chiro−イノシトールの含有量が全体に対して0.001〜20重量%である、[1]または[2]に記載の育毛剤。
[4]chiro−イノシトールの含有量が全体に対して0.01〜10重量%である、[1]〜[3]のいずれかに記載の育毛剤。
[5]毛幹成長促進または発毛に用いるための、[1]〜[4]のいずれかに記載の育毛剤。
[6]毛幹伸長速度を向上させるために使用する、[1]〜[5]のいずれかに記載の育毛剤。
[7]毛幹最大長を向上させるために使用する、[1]〜[5]のいずれかに記載の育毛剤。
[8]毛幹径を増大させるために使用する、[1]〜[5]のいずれかに記載の育毛剤。
[9]毛数を増加させるために使用する、[1]〜[5]のいずれかに記載の育毛剤。
[10]発毛が停止した、または発毛能力が低下した毛穴から新しい毛が発毛することを促進するために使用する、[1]〜[5]および[9]のいずれかに記載の育毛剤。
[11]毛周期における休止期を短縮するために使用する、[1]〜[5]、[9]および[10]のいずれかに記載の育毛剤。
[12]停止した毛周期を再開させるために使用する、[1]〜[5]、[9]および[10]のいずれかに記載の育毛剤。
[13]溶液である、[1]〜[12]のいずれかに記載の育毛剤。
[14]ヒトの頭髪用の、[1]〜[13]のいずれかに記載の育毛剤。
[15][1]〜[14]のいずれかに記載の育毛剤を対象に投与することを含む育毛方法。
本発明により、優れた育毛剤が提供される。
図1は、D−chiro−イノシトール(10重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図2は、D−chiro−イノシトール(5重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図3は、D−chiro−イノシトール(1重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図4は、D−chiro−イノシトール(0.1重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図5は、D−chiro−イノシトール(0.01重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図6は、L−chiro−イノシトール(5重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図7は、myo−イノシトール(5重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図8は、myo−イノシトール(1重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図9は、allo−イノシトール(5重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図10は、allo−イノシトール(1重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図11は、epi−イノシトール(5重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図12は、epi−イノシトール(1重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図13は、muco−イノシトール(5重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図14は、scyllo−イノシトール(5重量%)を含む50%エタノール水溶液の塗布後の、マウスの薬剤塗布部位における毛幹長の変化を示すプロットである。縦軸は毛幹長(mm)を表し、横軸は日数を表す。なお、第一毛周期は、薬剤を含まない50%エタノール水溶液を塗布した標準データを示す。 図15は、D−chiro−イノシトール(1重量%)を含む50%エタノール水溶液である試験液塗布群のC57BL/6Nマウス、および50%エタノール水溶液を塗布した陰性対照群のC57BL/6Nマウスにおける、塗布21日目の抜毛領域に生えた体毛の毛幹径を示すグラフである。縦軸は毛幹径を表す。**はp<0.01で有意であることを示す。 図16は、D−chiro−イノシトール(1重量%)を含む50%エタノール水溶液である試験液塗布群のC3H/Heマウス、および50%エタノール水溶液を塗布した陰性対照群のC3H/Heマウスにおける、発毛スコアの経時的変化を示すプロットである。縦軸は発毛スコアの合計を表し、横軸は除毛後の日数を表す。*はp<0.05で有意であることを示す。 図17は、D−chiro−イノシトール(1重量%)を含む50%エタノール水溶液である試験液塗布群のC3H/Heマウス、および50%エタノール水溶液を塗布した陰性対照群のC3H/Heマウスにおける、発毛のタイミングを示すグラフである。縦軸は発毛スコアが1以上となった除毛後の日数を表す。*はp<0.05で有意であることを示す。 図18は、D−chiro−イノシトールを毛乳頭培養培地へ添加した試験液A(最終濃度0.1重量%)、myo−イノシトールを毛乳頭培養培地へ添加した試験液B(最終濃度0.1重量%)、およびPBSのみを毛乳頭培養培地へ添加した陰性対照を培地とし、平面培養法により行った毛乳頭細胞の増殖試験の結果を示すグラフである。縦軸は陰性対照と比較した細胞増殖率(%)を表す。*はp<0.05で有意であることを示す。 図19は、D−chiro−イノシトールを毛乳頭培養培地へ添加した試験液A1〜A3(最終濃度0.05、0.1、および1重量%)、myo−イノシトールを毛乳頭培養培地へ添加した試験液B1〜B3(最終濃度0.05、0.1、および1重量%)、およびPBSのみを毛乳頭培養培地へ添加した陰性対照を培地とし、3次元培養法により行った毛乳頭細胞の増殖試験の結果を示すグラフである。縦軸は陰性対照と比較した毛乳頭細胞の細胞塊(スフェロイド)の面積増加率(%)を表す。*はp<0.05、**はp<0.01で有意であることを示す。
以下、本発明の育毛剤について説明する。
本発明の育毛剤は、chiro−イノシトールを含む外用剤である育毛剤である。
本発明におけるchiro−イノシトールは、天然に存在する蕎麦、豆類、柑橘類などから抽出したものであってもよく、発酵法によりマメ科植物などで生成したものを抽出したものであってもよく、化学合成したものであってもよい。購入による入手も可能である。
本発明の育毛剤中におけるchiro−イノシトールの含有量は育毛剤全体に対して、例えば0.001〜20重量%、具体的には0.01〜10重量%、より具体的には0.1〜10重量%である。
さらに具体的には、本発明の育毛剤中におけるchiro−イノシトールの含有量は育毛剤全体に対して、0.3〜5重量%であり、よりさらに具体的には0.5〜3重量%、最も具体的には0.7〜1重量%である。
本発明の育毛剤は、外用の医薬品、医薬部外品、化粧品(頭髪用化粧品および頭皮用化粧品を含む)などとして使用することができる。例えば、軟膏、パップ、リニメント、ローション、外用液剤、散布剤、クリーム、ジェル、乳液、ヘアトニック、ヘアスプレーなどとして使用することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の育毛剤は、chiro−イノシトールを有効成分として含む他、医薬品、医薬部外品、化粧品(頭髪用化粧品および頭皮用化粧品を含む)などで通常許容される添加物等の他の成分を含有するものであってもよい。添加物等の他の成分としては、例えば賦形剤、安定剤、矯臭剤、基剤、分散剤、希釈剤、界面活性剤、乳化剤、経皮吸収促進剤、pH調整剤、保存剤、着色剤、油分(油脂、鉱物油など)、保湿剤、アルコール、増粘剤、ポリマー、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、細胞賦活剤、酸化防止剤、防腐剤、清涼剤、消臭剤、顔料、染料、香料、糖類、アミノ酸類、ビタミン類、有機酸、有機アミン、植物抽出物などがあげられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の育毛剤は、発毛、育毛、養毛などの効果を有する公知の成分を含有するものであってもよい。
本発明の育毛剤の1投与あたりのchiro−イノシトールの投与量は、例えば0.005〜200mg、具体的には0.05〜100mg、より具体的には0.5〜10mgである。
本発明の育毛剤の投与回数は、例えば1日あたり1〜6回であり、具体的には1日あたり1〜3回であり、より具体的には1日あたり1〜2回である。
本発明の育毛剤は、毛幹成長促進、発毛および脱毛防止に関するものであり、好ましくは毛幹成長促進および発毛に関するものである。
本明細書において、「毛幹成長促進」は、毛幹伸長速度を向上させること、毛幹最大長を向上させること、および/または毛幹径を増大させることを意味する。
本明細書において、「発毛」は、毛が生えていない(表皮から外に毛幹が出ていない)または毛数の少ない部位において発毛が停止した、または発毛能力が低下した毛穴から新しい毛が生えることを促進して毛数を増加させることを意味し、詳細には、毛周期における休止期を短縮すること、および/または停止した毛周期を再開させることを意味する。
本明細書において、「毛幹成長促進効果を有する」とは毛幹成長促進に有利に作用することを意味し、毛幹成長促進効果を示す特質を「毛幹成長促進活性」と称する。また、「発毛効果を有する」とは発毛に有利に作用することを意味し、発毛効果を示す特質を「発毛促進活性」と称する。
本明細書において、「脱毛」とは毛穴から毛幹が脱落する現象を意味し、詳細には、細胞増殖を阻害する抑制性サイトカイン等の増加および、それらの細胞死を意味する。脱毛防止効果を示す特質を「脱毛防止活性」と称する。また、「脱毛防止効果を有する」とは、抑制サイトカインの阻害もしくは減少、および細胞死の抑制を介して、毛穴からの毛幹の脱落数が減少することを意味し、毛幹成長促進、発毛効果を示す特質とは異なる生理現象である。本発明の育毛剤は、インスリン抵抗性でない使用者にも脱毛防止の効果を奏する。
本発明の育毛剤は、毛幹伸長速度または毛幹最大長を向上させるために使用することができる。毛幹伸長速度については、毛周期の標準データにおける毛幹伸長速度と比較して、例えば最大110%程度向上させることができ、具体的には25〜110%程度向上させることができ、より具体的には33〜110%程度向上させることができる。毛幹最大長については、毛周期の標準データにおける毛幹最大長と比較して、例えば最大49%程度向上させることができ、具体的には1〜49%程度向上させることができ、より具体的には2〜49%程度向上させることができる。
本発明の育毛剤は、毛幹径を増大させるために使用することができる。
本発明の育毛剤は、毛が生えていない(表皮から外に毛幹が出ていない)または毛数の少ない部位において発毛が停止した、または発毛能力が低下した毛穴から新しい毛が生えることを促進して毛数を増加させるために使用することができ、詳細には毛周期における休止期を短縮する、および/または停止した毛周期を再開させるために使用することができる。
1つの態様において、本発明の育毛剤は、例えばインスリン抵抗性に関連した脱毛への適用を含まない。
本発明の育毛剤は、ヒトの他、家畜・愛玩動物などの動物用に使用することもできる。本発明の1つの側面において、chiro−イノシトールを含む外用剤を対象に投与することを含む、育毛方法(医療行為を除く)が提供される。
実施例1 D−chiro−イノシトールの育毛活性評価(1)
ヌードマウス(三協ラボサービスより入手)の背に、有毛マウスの毛包(外科的方法により調製)を移植し、毛の1本1本を判断でき、複数回毛周期を観察出来るように加工した移植マウスを作製した。
まず、第一毛周期の発毛時において50%エタノール水溶液(12.5μl)を1日あたり4回塗布し(薬剤は含まれず)、毛周期の標準データを取得した。第一毛周期が終了して毛が脱落した後、第二毛周期の発毛時において、薬剤を所定の量で含む50%エタノール水溶液(12.5μl)を1日あたり4回塗布し、薬剤作用のデータを取得した。第二毛周期が終了して毛が脱落した後、第三毛周期の発毛時において、薬剤を第二毛周期での場合と同じ量で含む50%エタノール水溶液(12.5μl)を第二毛周期での場合と同様に塗布し、薬剤作用の再現性のデータを取得した。
薬剤は、以下の薬剤:D−chiro−イノシトール(和光純薬工業製)ならびにchiro−イノシトールの立体異性体であるL−chiro−イノシトール(東京化成工業製)、myo−イノシトール(和光純薬工業製)、allo−イノシトール(シス−1,2,3,4−トランス−5,6−シクロヘキサンヘキサオール)(東京化成工業製)、epi−イノシトール(シス−1,2,3,4,5−トランス−6−シクロヘキサンヘキサオール)(東京化成工業製)、muco−イノシトール(シス−1,2,4,5−トランス−3,6−シクロヘキサンヘキサオール)(東京化成工業製)、およびscyllo−イノシトール(シス−1,3,5−トランス−2,4,6−シクロヘキサンヘキサオール)(東京化成工業製)を使用した。
薬剤ごとに、2〜3日おきに毛幹の長さを計測し、経日的に変化する各時点での毛幹の長さの平均値を1つのドットとしてグラフにプロットし、同様のプロットを3〜4匹分繰り返した。結果を表1〜14および図1〜14に示す。
表1〜14中、*はp<0.05、**はp<0.01で有意であることを示す。
表1〜3および図1〜3から明らかであるように、薬剤としてD−chiro−イノシトールを10重量%、5重量%、および1重量%で含有する場合には、標準データと比較して毛幹成長速度および毛幹最大長ともに有意に向上しており、育毛活性が認められた。一方、表4および図4から明らかであるように、薬剤としてD−chiro−イノシトールを0.1重量%で含有する場合には、標準データと比較して毛幹成長速度には有意差は見られなかったものの、第三毛周期において毛幹最大長が有意に向上した。このことから、少なくとも毛幹長に正に作用するという点において、D−chiro−イノシトールを0.1重量%で含有する場合にも育毛活性が認められた。また、表5および図5から明らかであるように、薬剤としてD−chiro−イノシトールを0.01重量%で含有する場合には、標準データと比較して毛幹成長速度および毛幹最大長ともに、本実験において有意傾向であった。したがって、D−chiro−イノシトールの育毛活性の有効下限は、D−chiro−イノシトールの含有量として0.001重量%から0.01重量%の間であることが示唆された。
chiro−イノシトールの立体異性体については、表6〜14および図6〜14から明らかであるように、それぞれL−chiro−イノシトールを5重量%、myo−イノシトールを5重量%または1重量%、allo−イノシトールを5重量%または1重量%、epi−イノシトールを5重量%または1重量%、muco−イノシトールを5重量%、およびscyllo−イノシトールを5重量%含有する場合の全てで、標準データと比較して毛幹成長速度および毛幹最大長ともに、本実験において有意差は見られず、育毛活性は認められなかった。
実施例2 D−chiro−イノシトールの育毛活性評価(2)
毛幹径(太さ)の増大の観点から、D−chiro−イノシトールの育毛活性の評価を行った。
C57BL6/Nマウスは、背部体毛を抜毛すると、抜毛領域の毛周期が強制的に退行期に移行され、結果として抜毛領域の毛周期が同期化されることが知られている。したがって、毛周期のばらつきを抑えて成長期のみの毛を観察することが可能となる。抜毛後7日程度で、成長期の兆候として、色素のある毛の生成に加え、毛包中のメラノサイトがメラニンを合成し始めるにつれ、皮膚が灰色に変色する様子が観察される。さらに、抜毛後10日程度で、抜毛領域における発毛が確認され、抜毛後21日程度で抜毛領域と非抜毛領域の境界線が見えなくなり退行期に移行し、毛幹成長が停止する。したがって、抜毛後21日程度の抜毛領域に生えた体毛の毛幹径を測定することで、毛幹径の増大の観点から育毛活性を評価することが可能である。
本実施例においては、C57BL/6Nマウス(7週齢、メス)の背部体毛を抜毛し、50%エタノールへ溶解した濃度1重量%のD−chiro−イノシトール(和光純薬工業製)を試験液として、該抜毛領域に対して塗布(1回/日、100μl)を21日間にわたって行った。
塗布は1群6匹で行い、2群(試験液塗布群および陰性対照群(50%エタノール塗布群))で実施し、塗布21日目に塗布領域の毛幹をピンセットにて採取した。1匹あたり20本程度を採取し、1群6匹から採取した毛幹合計120本からランダムに10本選出して、毛幹径を計測した。毛幹径は光学顕微鏡下の1視野において、1本の毛幹の異なる3箇所の部位の直径を計測し、その平均値を1本あたりの直径とし、同様の計測を行った毛幹10本の平均値として算出した。結果を図15に示す。
図15から明らかであるように、塗布21日目において、試験液塗布群と陰性対照群の毛幹径には顕著な差が見られ、試験液塗布群の毛幹径の方が有意に大きかったことから、毛幹径の増大の観点からもD−chiro−イノシトールの育毛活性が認められた。
実施例3 D−chiro−イノシトールの発毛促進活性評価
毛幹を産生する毛包は、生涯にわたり唯一成長と退行を繰り返すことが知られている器官である。その規則的な成長と退行は、毛周期として、成長期、退行期、休止期に分別される。C3H/Heマウスの背部体毛は、生後45〜95日の間が休止期に拘束されており、C57BL/6Nマウスなどの汎用のマウスでは背部体毛毛周期が成長期、退行期、休止期を合わせて約21日であるのに比べ、非常に長い休止期拘束期が観察される。一般的に、毛包が成長期に入ると、皮膚は次第に灰色を呈し、その後徐々に再生毛が皮膚上に観察されることで発毛が確認されるようになる。したがって、生後45〜90日の間のC3H/Heマウスを用いることで、発毛促進活性を評価することが可能である。
本実施例では、毛周期が休止期にあるC3H/Heマウス(日本SLC)(8週齢、メス)の背中をバリカンを用いて短毛化した後に、除毛剤を用いて完全に背部体毛を除去(除毛)した。24時間の回復期間をおいた後、50%エタノールへ溶解した濃度5重量%のD−chiro−イノシトール(和光純薬工業製)を試験液として、該除毛領域に対して塗布(1回/日、100μl)を21日間にわたって行った。
塗布は1群5匹で行い、2群(試験液塗布群および陰性対照群(50%エタノール塗布群))で実施し、塗布領域における休止期を脱して再生期に入った部分の外観変化による発毛スコアの基準(表15)に基づいて、除毛後、0、4、5、6、7、10、11、12、13、14、17、18、19、20、21日で経時的に、塗布領域における発毛の程度を数値化(2項目についての発毛スコアを合計した0〜10の範囲)した。数値が高いほど発毛の程度が高いことを示している。数値は1群5匹のスコアの平均値として算出した。また、同様の試験を3回実施し、除毛後の発毛タイミングを日数で算出し、陰性対照と比較したD−chiro−イノシトールの毛周期における休止期の短縮の観点からも発毛促進活性を検証した。結果を図16および17に示す。
図16から明らかであるように、除毛後21日目において、試験液塗布群と陰性対照群の発毛スコアには顕著な差が見られ、試験液塗布群の発毛スコアの方が有意に高かったことから、D−chiro−イノシトールの発毛促進活性が認められた。
また、図17は、それぞれの群の発毛スコアが1以上になった発毛タイミングの除毛後の日数を示すが、陰性対照群の平均の発毛タイミングが9日目であるのに対し、試験液塗布群では4日目であったことから、D−chiro−イノシトールの毛周期における休止期短縮が認められた。
実施例4 サルにおける発毛試験
ヒトのモデル動物として、サルを用いた発毛試験を行った。
カニクイサル(Macaca fascicularis)は、哺乳網霊長目オナガザル科マカク属に分類されるサルで、顎関節の形態などヒトに類似する点が多く、また繁殖・飼育の容易さから形態的研究や投薬研究における実験動物として多用される。カニクイサルは、1年の間に6ヶ月周期で体毛が入れ替わることが知られており、出産を繰り返した高齢雌サルおよび社会的地位の低い高齢雄サルの中には薄毛や疎毛症状が確認される個体が低頻度で出現する。これらの固体の薄毛や疎毛の部位は毛穴から毛管が露出していない、あるいは著しく短毛化、細毛化して肉眼では認識できない状態にある。
本実施例では、頭部体毛に疎毛を示す高齢カニクイサル(19歳、オス)を用いて、50%エタノールへ溶解した濃度1重量%のD−chiro−イノシトール(和光純薬工業製)を試験液Aとし、50%エタノールへ溶解した濃度1重量%のmyo−イノシトールを試験液Bとして、同一個体頭部の正中線を挟んだ左右約4平方センチメートル(2センチメートル×2センチメートル)の疎毛領域に対して、連日塗布を施した。塗布(1回/日、150μl)は8週間行い、陰性対照には50%エタノールを塗布した。8週目終了時に、同領域における毛幹をバリカンを用いて毛穴から体外方向へ2〜3mm残して刈り取ることで、試験塗布領域における毛穴から発毛している毛髪総数をカウントした。試験開始時、薬剤塗布前の同領域における毛穴から発毛している毛髪本数を100%とした場合の、8週目終了時の毛髪本数の増加率を算出し発毛率とした。結果を表16に示す。
表16から明らかであるように、試験液Bおよび陰性対照と比較して試験液Aの塗布によって顕著に高い発毛率が得られており、サルにおいてもD−chiro−イノシトールの発毛促進活性が認められた。また、データは示していないが、試験液Bおよび陰性対照と比較して試験液Aを塗布した領域の毛幹は顕著に太くなっており、サルにおいてもD−chiro−イノシトールの毛幹成長促進活性が認められた。
実施例5 平面培養による毛乳頭細胞増殖試験
毛乳頭細胞は、シグナル伝達物質を介して発毛シグナルを毛母細胞などに伝えて活性化することにより、発毛および毛の伸長のプロセスをコントロールしている。したがって、毛乳頭細胞の増殖率から、試験物質の毛幹成長促進活性などを評価することができる。
本実施例では、C57BL/6Nマウスより頬髭領域皮膚を採取し、実体顕微鏡下で単離頬髭毛包から毛乳頭を摘出した。60mmプラスチックシャーレ(住友ベークライト社製)底面に6個の毛乳頭を固定し、これを37℃の5%炭酸ガス存在下で、PCGM基礎培地へ2%FCS(ウシ胎仔血清)、0.6%ITT(インスリン・トランスフェリン・トリヨードサイロニン混液)、1%BPE(ウシ下垂体抽出液)、0.6%Cyp(サイプロテロン溶液)を添加した毛乳頭培養培地を用いて、初代培養を行った。以後、2〜3日毎に培地交換を行い、約2週間ごとに継代を繰り返した。実験には3継代以内の毛乳頭細胞を用いた。まず、24ウェルの細胞培養用マイクロプレート(住友ベークライト社製)を用いて、毛乳頭細胞を10000細胞/ウェルになるように播種し、PBSへ溶解したD−chiro−イノシトールを最終濃度0.1重量%で毛乳頭培養培地へ添加した培地である試験液A、PBSへ溶解したmyo−イノシトールを最終濃度0.1重量%で毛乳頭培養培地へ添加した培地である試験液B、PBSのみを毛乳頭培養培地へ添加した培地である陰性対照を用いて、3日間培養した。そして、3日間培養後の細胞数を血球計算盤を用いて計測し、陰性対照における増殖率を100%とした場合の試験液Aおよび試験液Bにおける増殖率を算出した。結果を図18に示す。
図18から明らかであるように、試験液Aを用いて培養した場合には、陰性対照を用いて培養した場合と比較して有意に増殖率が増加し、D−chiro−イノシトールに毛乳頭細胞の増殖を促進する活性が認められたのに対し、試験液Bを用いて培養した場合には、有意差が見られず、myo−イノシトールに毛乳頭細胞の増殖を促進する活性は認められなかった。
実施例6 3次元培養による毛乳頭細胞増殖試験
3次元培養法は、生体により近い状態を反映した3次元の細胞塊(スフェロイド)の面積で細胞の増殖性を算出するため、細胞生長と細胞数の増加という2つの要素を複合的に捉えて細胞の増殖性を評価することができる。
本実施例では、96ウェルのU字底の細胞培養用マイクロプレート(住友ベークライト社製)を用いて、実施例4と同様に準備した毛乳頭細胞を6000(細胞/ウェル)になるように播種し、プレート遠心機にて室温1000rpmの回転数で1分遠心し、3次元的な毛乳頭細胞スフェロイドを得た。PBSへ溶解したD−chiro−イノシトールをそれぞれ最終濃度0.05重量%、0.1重量%、1重量%で毛乳頭培養培地へ添加した培地である試験液A1〜A3、PBSへ溶解したmyo−イノシトールをそれぞれ最終濃度0.05重量%、0.1重量%、1重量%で毛乳頭培養培地へ添加した培地である試験液B1〜B3、PBSのみを毛乳頭培養培地へ添加した培地である陰性対照を用いて、3日間培養した。そして、3日間培養後のスフェロイドをデジタルマイクロスコープVHX2000(キーエンス)を用いて撮影し、スフェロイドの面積をデジタルマイクロスコープ解析ツールを用いて算出した。陰性対照の面積増加率を100%とした場合の試験液AおよびBのスフェロイド面積増加率を算出することで、より生体に近い状態での毛乳頭細胞の増殖性を数値化した。結果を図19に示す。
図19から明らかであるように、試験液A1〜A3を用いて培養した場合には、陰性対照を用いて培養した場合と比較して有意にスフェロイド面積が増加し、試験をした0.05重量%、0.1重量%、1重量%)の全ての最終濃度において、D−chiro−イノシトールに毛乳頭細胞の増殖を促進する活性が認められたのに対し、試験液B1〜B3を用いて培養した場合には、有意差が見られず、試験をした0.05重量%、0.1重量%、1重量%の全ての最終濃度において、myo−イノシトールに毛乳頭細胞の増殖を促進する活性は認められなかった。なお、スフェロイド面積の増加率の程度から、試験液A1〜A3を用いて培養した場合の毛乳頭細胞の増殖には、細胞数の増加が大きく寄与していると考えられた。

Claims (11)

  1. インスリン抵抗性でない対象に投与するための、D−chiro−イノシトールを含む外用剤である育毛剤。
  2. D−chiro−イノシトールの含有量が全体に対して0.001〜20重量%である、請求項1に記載の育毛剤。
  3. D−chiro−イノシトールの含有量が全体に対して0.01〜10重量%である、請求項1または2に記載の育毛剤。
  4. 毛幹成長促進に用いるための、請求項1〜のいずれか一項に記載の育毛剤。
  5. 発毛に用いるための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の育毛剤。
  6. 毛幹伸長速度を向上させるために使用する、請求項1〜のいずれか一項に記載の育毛剤。
  7. 毛幹最大長を向上させるために使用する、請求項1〜のいずれか一項に記載の育毛剤。
  8. 毛幹径を増大させるために使用する、請求項1〜のいずれか一項に記載の育毛剤。
  9. 溶液である、請求項1〜のいずれか一項に記載の育毛剤。
  10. ヒトの頭髪用の、請求項1〜のいずれか一項に記載の育毛剤。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の育毛剤を対象に投与することを含む育毛方法(ヒトに対する医療行為を除く)
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