JP6241787B2 - Pep−ELISA測定用ペプチド - Google Patents
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Description
このような酵素活性の直接測定法は、酵素の基質と、酵素反応後の生成物の検出方法を選択することで、測定感度を向上させることができる。また、抗体を使用して酵素を検出する方法として、免疫学的測定法(Enzyme-linked immuno-sorbent assay、以下、「ELISA法」ということがある。)等が知られている。ELISA法では、特異性の高い抗体を利用するために、目的とする酵素量を高精度で測定することができる。
一方で抗体を使用するこの方法には、標的分子に対して高い特異性・親和性を有する抗体を作製することが必須である。こうした抗体の入手は、動物への抗原の投与に始まる抗体の産生と精製、特異性・親和性の確認等、時間と費用と手間が掛かるという問題もあった。さらに、抗原との親和性についても、通常、抗体の結合親和性は〜nM程度が限界であり、それ以上の結合親和性を有する抗体の作製は極めて困難であるという問題があった。
しかし、固相上に上記パラトープペプチドを固定した際のパラトープペプチドの配向性が不均一になると、それによって検出感度及び再現性が低下するという問題があった。また、パラトープペプチドが小さいため、基板表面と標的分子とが直接反応してしまい、パラトープペプチドと標的分子との結合が阻害され、検出感度及び再現性が低下するという問題もあった。
このため、所望の標的分子を、より高い検出感度で再現性よく、安定して検出できるPep-ELISA法に対する強い社会的要請があった。
ここで、前記スタンドペプチドは、αへリックス構造を有することが好ましい。
前記基板は、96ウェルマイクロプレート、樹脂性のマイクロビーズ、磁性粒子、マイクロアレイであることが好ましい。
前記酵素は、NM23-H1、カテプシンE、ジンジパイン、メチルグアニン・メチル転移酵素(MGMT)、スーパーオキシドディスムターゼ1(SOD1)からなる群から選ばれるいずれかのものであることが好ましい。
前記抗体は、IgG、IgA、IgM、IgD、及びIgEからなる群から選ばれるいずれかの免疫グロブリンであることが好ましい。
前記転写因子は、NF-κB(nuclear factor-kappa B:核因子κB)、HNF(hepatocyte nuclear factor:肝細胞核因子)及びKLF(Kruppel-like factor:クルッペル様転写因子)等からなる群から選ばれるいずれかの因子であることが好ましい。
前記シグナル伝達因子は、βカテニン、カスパーゼ及びサイトカイン(インターロイキン、TNF-α)等からなる群から選ばれるいずれかの因子であることが好ましい。
特定の配列に結合するタンパク質は、上述した酵素、抗体、転写因子、及びシグナル伝達因子からなる群から選ばれるタンパク質であることが好ましい。
前記核酸は、天然に存在する核酸又は人工合成した核酸であることが好ましい。
前記脂質は、リン脂質、糖脂質、脂肪酸及びステロイド等からなる群から選ばれるいずれかの脂質であることが好ましい。
前記低分子化合物は、ビタミン、ステロイドホルモン及びATP等からなる群から選ばれるいずれかの低分子化合物であることが好ましい。
前記ペプチドアプタマーは、上述した、酵素、受容体、抗体、転写因子、シグナル伝達因子、特定の配列に結合するペプチド、特定の配列に結合するタンパク質、核酸、脂質、糖及び低分子化合物からなる群から選ばれるいずれかの物質と結合し得るものであることが好ましい。
ここで、前記ペプチドアプタマー及び標的分子は上述した通りである。
また、上記サンドイッチ工程で使用する抗体は、前記標的分子と結合し得るものであることが好ましく、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)、GFP、フィコシアニン、フルオレセイン、ローダミンその他の蛍光色素からなる群から選ばれるいずれかの標識で標識されているものであることが好ましい。
配列表の配列番号1
SEGEWQQQQHQWAHQE
このため、本発明のスタンドペプチドの支持部位は、安定な構造を有する領域であるαヘリックス構造となっている。αヘリックス構造は、ヘモグロビンその他の様々なタンパク質で頻繁に見られる二次構造であり、(i)右巻きのらせん状構造である、(ii)らせんが一巻きする中にアミノ酸残基が3.6個含まれる、(iii)らせんのピッチは0.54nmである、という特徴を有する、安定な構造である。このため、標的結合部位の配向性を揃え、標的結合部位に標的分子が結合したときにも安定して標的分子を支えることができる。
また、前記スタンドペプチドは、配列表の配列番号1のアミノ酸配列の5’末端側にHOOC−(EDC, Sulfo−NHS))−NH2−を含むことが、測定対象となるペプチドアプタマーとの結合性が高いことから好ましい。さらにまた、配列表の配列番号1のアミノ酸配列の3’末端側に、−HS−EMCS−NH2を有する- HOOC-(EDC, Sulfo-NHS)−NH2を含むことが、固相との安定した結合を形成する上で好ましい。
例えば、図4(A)に示すアミノ酸配列を有するペプチドをN末端側フリータイプのスタンドペプチドとして作製することができる。このスタンドペプチドは、ペプチドアプタマーのカルボキシル基と結合する。また、図4(B)に示すアミノ酸配列を有するペプチドをC末端側フリータイプのスタンドペプチドとして作製することができる。
酵素は、特定の生化学反応の触媒作用を持つタンパク質である。例えば、NM23-H1、カテプシンE、ジンジパイン、メチルグアニン・メチル転移酵素(MGMT)、スーパーオキシドディスムターゼ1(SOD1)等を使用することが、反応の検出が容易であることから好ましい。これらの中でも、カテプシンE、NM23-H1等を標的分子として好適に使用することができる。
転写因子は、遺伝子の転写を制御する2000種以上の因子の総称であり、通常、遺伝子の転写領域の5’側上流に結合して転写を制御する因子をいう。ステロイドホルモンレセプターも転写因子に含まれる。例えば、NF-κB(nuclear factor-kappa B)、HNF(hepatocyte nuclear factor)及びKLF(Kruppel-like factor)等を挙げることができる。
前記特定の配列に結合するペプチドは、NM23-H1結合ペプチド、カテプシンE結合ペプチド、MGMT結合ペプチド、及びSOD1結合ペプチドからなる群から選ばれるいずれかのペプチドであることが好ましい。
前記核酸は、天然に存在する核酸又は人工合成した核酸であり、イノシン酸その他のヌクレオチド構造を有する化合物を含む核酸も包含する。
前記脂質は、水に不溶で有機溶媒に可溶であり、加水分解によって脂肪酸を遊離する、生物体によって利用される物質である。例えば、リン脂質、糖脂質、脂肪酸及びステロイド等を挙げることができる。
前記低分子化合物は、分子量が約1,000Da以下の分子をいい、ビタミン、ステロイドホルモン、ATP等を挙げることができる。
前記ペプチドアプタマーは、上述した、酵素、受容体、抗体、転写因子、シグナル伝達因子、特定の配列に結合するペプチド、特定の配列に結合するタンパク質、核酸、脂質、糖及び低分子化合物からなる群から選ばれるいずれかの物質と結合し得るものである。
また、NM23-H1は、1988年に癌転移抑制遺伝子として初めて同定された遺伝子であり、NM23-H1の発現の低下と乳癌やメラノーマ等の癌転移との間に相関関係があることが知られている。
MGMT(メチルグアニン・メチル転移酵素)は、DNAの脱メチル化酵素であり、グアニンからのメチル基の除去を通じて、DNA鎖に生じた損傷を直接消去する作用を持つ。
本発明のスタンドペプチドを使用した場合と使用しない場合に、標的結合ペプチドがどのような状態で存在しているかを模式的に、それぞれ、図1及び2に示す。図1に示すように、本発明のスタンドペプチドを使用しない場合には、標的結合用ペプチドは、基板(固相)から立ちあがっているものもあるが、倒れ込んで基板に密着した状態になっているものもある。倒れこんでいる場合には、標的分子とうまく結合することができない。標的結合用ペプチドを基板に直接結合させず、ポリエチレングリコール(PEG)を介して結合させた場合にも、同様のことが起こる。
配列(N→C):SEGEWQQQQHQWAHQE
GGGSEGEWQQQQHQWAHQE
SEGEWQQQQHQWAHQEGGGC
mRNAとリンカーとの連結は、公知の手法を用いて、直接的又は間接的に、化学的又は物理的に行うことができる。例えば、mRNAの3’末端にリンカーの末端と相補的な配列を設けておくと、両者をハイブリダイゼーションによって連結することができる。
本発明において、「ライゲーション」又は「ライゲーション反応」は、酵素により促進される反応をいい、具体的には、T4 RNAリガーゼ又はTS2126耐熱性ファージ由来DNAリガーゼを好適に利用することができ、T4 RNAリガーゼを利用することが、連結効率の理由からさらに好ましい。
ライゲーション反応液の組成は、0.1〜2.5U/μLのT4ポリヌクレオチドキナーゼ;0.4〜5U/μLのT4 RNAリガーゼ;10〜250mMのTris-塩酸(pH7.0〜8.0);2.0〜50mMの塩化マグネシウム;2.0〜50mMのジチオスレイトール(DTT);0.2〜5.0のmMのATPを含むものであることが好ましい。反応効率の点から、0.5U/μLのT4ポリヌクレオチドキナーゼ;2.0U/μLのT4 RNAリガーゼ;50mMのTris-塩酸(pH7.5);10mMの塩化マグネシウム;10mMのDTT;1.0mMのATPを含有するものであることが好ましい。この反応液には、必要に応じて、SUPERase・InTM RNase inhibitor(Ambion社)などのRNA分解酵素阻害剤を添加してもよい。
この反応系中でのRNAとリンカーとの量比は、5.0〜100pmolのリンカーに対し、mRNAの量を、5.0〜100 pmolとすることが好ましい。
アニーリング反応は、T4ポリヌクレオチドキナーゼ及びT4 RNAリガーゼを除いたライゲーション反応液中で行うことができる。そして、アニーリングの終わった反応液中に、これらの酵素を必要量投入することで、ライゲーション反応を開始させることができる。
ライゲーション反応は、10〜40℃で1分間〜数時間行うのが好ましい。作業効率及び反応効率の面から、20〜30℃で5〜180分間とすることが好ましく、25℃で15分間とすることが最も好ましい。
生物種により翻訳に利用されるコドンの種類が異なるので、対象となる遺伝子や遺伝子の由来に合わせて無細胞翻訳系を選択することが好ましい。
また必要に応じて、この反応液に、SUPERase・InTM RNase inhibitor(Ambion社)などのRNA分解酵素阻害剤を添加してもよい。
翻訳反応後、連結体Aと翻訳産物(タンパク質)との連結(連結体Bの形成)を、高塩濃度条件下にて促進することができる。連結体Bの形成促進は、終濃度0.3〜1.6Mの塩化カリウム及び終濃度40〜170mMの塩化マグネシウム存在下で行うのが好ましい。生成効率の点から、25μLの上記反応液に7〜10μLの3Mの塩化カリウム、及び3μLの1Mの塩化マグネシウム(終濃度:0.60〜0.79mMの塩化カリウム;79〜86mMの塩化マグネシウム)を添加することが、さらに好ましい。
連結体Bの形成促進は、形成効率と作業効率の点から、37℃で90〜120分間反応させることが好ましい。
こうした翻訳後修飾は、前記mRNAにコードされた遺伝子情報に基づいて行われてもよく、前記遺伝子ではなく外的要因に基づいて行われてもよい。例えば、フォールディング等を行うようにすることができる。
放射性同位体の利用が困難な場合には、蛍光性化合物を利用することが好ましい。蛍光性化合物としては、フリーの官能基(例えば、活性エステルに変換可能なカルボキシル基、ホスホアミダイドに変換可能な水酸基、又はアミノ基など)を持ち、標識された塩基としてリンカーに連結可能な種々の蛍光色素を用いることが好ましい。このような蛍光色素としては、例えば、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)、フィコビリタンパク質、希土類金属キレート、ダンシルクロライド又はテトラメチルローダミンイソチオシアネート等を挙げることができる。また、各種GFP等も使用することができる。
または、前記配列表の配列番号1のアミノ酸配列の3’末端側に、−HS−EMCS−を含むようにすると、標的分子のアミノ基と結合して標的分子を捕捉することができる。ここで、(−HS)−EMCS−は、図6に示す手法で上記配列表の配列番号1のアミノ酸配列の3’末端側に結合させる。
ここで、ペプチドアプタマーとは、進化分子工学によって創出された、標的分子と特異的に強く結合する能力を持ったRNA、DNA及びペプチド分子をいう。Szostakら(1990)による、環境適応(ラテン語でaptus)したオリゴマーを表す用語である。
次いで、このキットに添付されたカップリング試薬を、蒸留水で所定の濃度、例えば、0.5〜2 mg/mLの濃度となるよう溶解し、速やかに、反応プレート(96ウェルマイクロプレート)の各ウェルに5〜20μLずつ添加し、プレートシェーカー等を用いて、所定の時間、よく混合する。混合後、所定の温度で所定の時間、例えば、室温で2時間、反応させる。
反応プレート中の液を捨て、例えば、200μLの蒸留水で、各ウェルを洗浄する。この洗浄操作は所望の回数、例えば、3回繰り返す。
1. ペプチドコーティングキットに、上述した方法に従って、本発明のスタンドペプチドを固定する。
2. 標的分子(例えばNM23-H1)を各ウェルに100 ngずつ加え、室温で1時間半、振蘯する。
3. 200μLのリン酸緩衝生理食塩水(pH8.0、以下「PBS」ということがある。)でウェルを洗浄する(3回繰り返す)。
4. 一次抗体(NM23-H1 Antibody (C-20)、Santa Cruz Biotech社製)および二次抗体(Anti-GST-HRP、GE Healthcare Life Sciences社製)を、それぞれ500倍に希釈して各ウェルに加え、室温で1時間半、振蘯する。
5. 200μLのPBSでウェルを洗浄する(3回繰り返す)。
6. HRP基質(SureBlue、Kirkegaard & Perry Laboratories社製)を、100μLずつ、各ウェルに加え、室温で20分間、振蘯する。
7. 反応停止液(TMB Stop Solution 、Kirkegaard & Perry Laboratories社製)を100μLを、各ウェルに加えて撹拌した、その後、蛍光マイクロプレートリーダー(FluPoro、TaKaRa社)を用いて蛍光測定を行う(測定波長450nm)。
(実施例1)αスタンドペプチドの合成
(1)使用したペプチド配列
αスタンドペプチド作成用の配列として、ミオグロビンA鎖の中のA1〜A16のアミノ酸配列をベースとして使用した。この配列を配列表の配列番号X2に示す。
上記のアミノ酸配列(A1〜A16)の中の疎水性アミノ酸をグルタミン(Q)に置換し、SEGEWQQQQHQWAHQE(配列番号1)の配列を使用した。
αスタンドペプチドを基板上に固定化する際に、N末端、C末端のいずれでも固定化できるように、N末端フリー型、C末端フリー型の双方を、以下のようにして作製した。
スペーサー配列を含めた配列(N末側、C末側連結に対応した2種類のペプチド配列:下記配列番号1及び2)を設計し、ペプチド合成会社(オペロン株式会社)に作製を依頼した。純度95%以上のペプチドが得られた。
N末側フリータイプ用αスタンドペプチドが下記の配列(配列番号2)、C末側フリータイプ用αスタンドペプチドが下記の配列(配列番号3)である。
配列(N→C):SEGEWQQQQHQWAHQEGGGC (配列番号3)
なお、C末端側フリータイプ用αスタンドの配列は、連結反応をうまく行うことができるように、スペーサーGGGの配列の後ろに、さらにCysを付加した配列とした。
以上のようにして作製したαスタンドペプチドを、以下のようにしてカテプシンE結合ペプチド(p109)と結合させ、HPLCを用いて精製した。
EDC及びNHS(いずれもThermo Scientific社製)を室温に戻した。
活性化バッファー(0.1M MES, 0.5M NaCl, pH 6.0)でαスタンドペプチドを、1mg/mLに調製した。カップリングバッファー(リン酸緩衝生理食塩水(PBS), 100mM リン酸ナトリウム、150mM NaCl; pH 7.2)で、カテプシンE結合ペプチドをカップリングバッファー中で1mg/mLに調製した。
0.4mgのEDC(約2mM)及び0.6mgのNHS(約5mM)を、上記のように調製した1mLのαスタンドペプチド溶液に加え、室温で15分間反応させた。ここに、1.4μLの2-メルカプトエタノール(終濃度20mM)を加え、EDCをクエンチした。
カテプシンE結合ペプチドをαスタンドペプチドと等モル比となるように、活性化バッファー中に加え、2時間室温にて反応させた。ヒドロキシルアミン終濃度10mMとなるように加えて、反応を停止させた。次いで、過剰な停止試薬を脱塩カラムで除去した。
HPLC条件を以下に示す。
移動相A:1M 酢酸トリエチルアミン (TEAA)
移動相B:100% アセトニトリル
移動相比:開始時(A:B = 100:0) → 30分経過時(A:B = 10:90)となるように勾配を設定。
温度:30°C
測定装置:LC-VPシリーズ、島津製作所
流速:1ml/min
検出器:UV検出器 (260nm, 280nm)、蛍光検出器(励起波長494nm、蛍光波長519nm)
フラクションサイズ:1ml(1分毎に分取)
蛍光吸収では3つのピーク(ピーク1〜3)が見られたため、それぞれのピークに対応する画分を集めて、カテプシンE結合ペプチドとαスタンドペプチドとの結合を確認した。
UVで確認したαスタンドペプチドのピークに近いピーク1では、カテプシンE結合ペプチドに複数のαスタンドペプチドが結合しており、p109のピークに近い方が1:1で結合していると考えられたため、ピーク3を以下の実験で使用した。
αスタンドペプチドは、以下のようにして、固相に固定した。ここで、固相である反応プレートとして、96ウェルマイクロタイタープレート(TaKaRa社製)を使用した。
上記のようにして合成したαスタンドペプチドを、Peptide Coating Kit (TaKaRa社製)を使用して固定した。まず、ペプチドアプタマーと連結した上記スタンドペプチドを、上記キットに添付された反応用バッファーを用いて、必要な濃度となるよう調整し、固定化プレートに50μL/ウェルとなるように分注した。本実施例では、スタンドペプチドの濃度を25μg/mLとなるように調製した。
次いで、反応プレート中の液を捨て、200μLの蒸留水で、各ウェルを洗浄した。この洗浄操作を3回繰り返した。洗浄後、非特異的な吸着を防止するために、各ウェルに、キットに添付されているブロッキング液を200μLずつ添加し、室温で1時間反応させた。反応プレート中の液を捨て、200μLの蒸留水で、各ウェルを洗浄した。この洗浄操作を3回繰り返した。
以上のようにして、本発明のスタンドペプチドを固定した96ウェルマイクロタイタープレートを作成した。
(5−1)材料
マウス血清として、正常マウス(8週齢、雌、図10(A)中、WT(野生型)と示す)及びカテプシンE遺伝子をノックアウトしたマウス(8週齢、雌、図10(B)中、KO(ノックアウト)と示す)を各3匹使用した。注射器を用いて心臓から採血し、得られた血液を1000xg、10分間、4℃にて遠心し、血清を得た。
健常人血清として、30歳の女性から注射器を用いて前腕部静脈から採血し、得られた血液を1,000 xg、10分間、4℃にて遠心し、血清を得た。
それぞれの血清は、試験開始まで氷中に置いた。
(5−2)カテプシンE及びその基質の調製
カテプシンEは、ラットの脾臓から単離した。ラットを断頭後、脾臓を取り出してミンスし、ワーリングブレンダーを用いて、トップスピードで1分間、氷冷した蒸留水中にてホモジナイズした。得られたホモジネートに約10mLの水を加えて混合し、さらに水で5倍に希釈した。1000 x gで10分間遠心し、ペレットを等量の0.02Mのリン酸ナトリウムバッファー(pH 7.0)に再溶解し、再度1000 x gで10分間遠心した。2回の遠心で得られた上清を合わせて、「脾臓抽出物」とした。
1Mの酢酸を加えて、不溶物を除去した透析後の上清をpH 3.5にし、ついで、5Mの塩化ナトリウムを含む1/5量の0.5 M酢酸ナトリウムバッファー(pH 3.5)を加えた。得られた沈殿を、17,000 x gで20分間遠心して除去した。ペレットを1Mの塩化ナトリウムを含む0.1Mの酢酸ナトリウムバッファー(pH 3.5)に再溶解し、105,000 x gで30分間遠心し、上清を合わせた。この上清(酵素溶液)は、上記脾臓抽出物の65%の活性を含んでいた。比活性は、脾臓抽出物の6倍となった。
上記カラムを、280nmでの吸光がベースラインになるまでスターティングバッファーで洗浄した(Fig. 1)。その後、0.1 Mの塩化ナトリウムを含有する0.1Mのトリス塩酸バッファー(pH 8.6)で溶出した。画分の活性のピーク番号である203〜225を集めた。プールした酵素画分を限外濾過によって濃縮し、0.02 Mのリン酸ナトリウムバッファー(pH 7.0)に対して透析した。酵素の終了は約95%であり、比活性は、上記脾臓抽出物から310倍上昇し、約4,300単位であった。
上記(5−2)で調製したカテプシンE及び蛍光基質溶液を使用して、マウス血清及びヒト血清を用いてpep-ELISAを行った。
上記(4)で作成したαスタンドペプチド固定化マイクロタイタープレート3枚に、上記(5−2)で調製した蛍光基質溶液を50μLずつ加え、さらに、野生型マウス血清又はノックアウトマウス血清を、7.5μL、15μL及び20μLの量で添加した(n=3)。40℃で10分間インキュベートし、OD402の値を測定した(測定装置:パーキンエルマーライフサイエンスジャパン社製、製品名ARVOsx)。
ヒト血清の場合には、αスタンドペプチド固定化マイクロタイタープレートに、血清5μL〜40μLまで、5μL刻みで添加量を増やした点を除いてマウス血清を使用した場合と同様にして、測定を行った。結果を図10(A)及び(B)に示す。
目視検査により、αスタンドペプチドを使用した場合の方が、使用しなかった場合よりもバラつきが少ないことが観察された。
カテプシンEの活性化を、以下の配列(配列番号4)を有するペプチドを化学合成し、これを用いて検討した。
IEGRGCPCIDFMVEVQVEVAEALLTALSLSPGS
上記ペプチドのカテプシンEとの解離定数(Kd)を、Biocore2000 (GEヘルスケア、英国)を用いてSPR法で測定した。カテプシンEをCM5 Biocoreセンサーチップ(GEヘルスケア、英国)上に、常法に従って、アミンカップリング法により固定した。
150μg/mLのカテプシンEを含む少量の酢酸バッファー(50mMの酢酸ナトリウム、100mMのNaCl、pH 4.5)を、サンプルレーンのフローセルに注入した。対照レーンもカテプシンEを含まない試料で同様に準備した。異なる4つの濃度(10、20、30、及び40 nM)の上記ペプチドを各レーンに注入し、流速20μL/分とし、カテプシンEと上記ペプチドとの間の相互作用を測定した。
得られたセンサーグラム曲線を1:1のラングミュア結合モデルにフィットさせ、BIA評価ソフトウェア(GEヘルスケア、英国)を用いてKd値を求めた。
上記ペプチドのKdは2nMであり、カテプシンEに対する高い親和性を持つことが示された。
引き続き、上記のようにして調製した5μMの蛍光性基質を加え、これらの混合物を、酵素反応のために37℃にて1時間インキュベートした。励起波長を340nm、検出波長を440nmとして、Infinite 200 (TECAN、日本)を用いて蛍光性産物をモニターした。
カテプシンEの活性化パーセントは、下記の式によって求めた。結果を図9に示す。
以上より、このペプチドがカテプシンEを活性化することが示された。
(1)スタンドペプチドとNm23-H1結合ペプチドとの結合
実施例1と同様に、Peptide Coating Kit (TaKaRa)を用いて、NM23-H1を結合させるスタンドペプチド(以下、「NM23−スタンドペプチド」という)を2種類作製し(スタンド-NM23ASAC#1及び#2)を、スタンドペプチドの濃度を、0.1 pmol/50μL、1 pmol/50μL、10 pmol/50μLの3通りとして調製し、それぞれ0、0.1、1、及び10 pmol/ウェルの濃度で反応プレートに固定した。ここで使用したNM23-スタンドペプチドの配列は、以下の通りであった。
RRLTPSSPGGGSEGEWQQQQHQWAHQE (M.W. = 3102)
次いで、NM23H-1を100 ng/wellとなるように各ウェルに加え、室温にて1.5時間、振蘯した。次いで、200μLのPBS(pH8.0)を各ウェルに添加して洗浄した。この操作を3回繰り返した。
引き続き、抗NM23(C-20、HRP標識付き)、及び抗-GST-HRPを、それぞれ1: 500の希釈率で各ウェルに加え、室温にて、1.5時間振蘯した。次いで、200μLのPBSを各ウェルに添加して洗浄した。この操作を3回繰り返した。
この後、100μLのSureBlue/TMBキット(フナコシ)を各ウェルに添加し、室温で20分間反応させた。TMB基質用反応停止液(フナコシ)を100μLずつ各ウェルに加えて撹拌し、反応を停止させた。その後、450 nmで吸光度を測定した。
測定結果を下記表1及び図11に示す。
これに対し、スタンドペプチドを使用した場合には、使用した抗体によって若干の相違は見られたが、固定した濃度に依存的に吸光度が上昇していた。
以上より、本発明のスタンドペプチドを使用することによって、効率よく標的分子であるNM23を捕捉することができ、また、検出感度も向上していることが示された。
配列番号2:N末端フリータイプ用のαスタンド
配列番号3:C末端フリータイプ用のαスタンド
配列番号4:カテプシンE活性化用ペプチド
配列番号5:NM23スタンドペプチド
Claims (11)
- Pep-ELISA法において、測定対象となるペプチドアプタマーを基板上に固定するためのペプチドであって、配列表の配列番号1の配列を有する、スタンドペプチド。
配列表の配列番号1
SEGEWQQQQHQWAHQE - αへリックス構造を有することを特徴とする、請求項1に記載のスタンドペプチド。
- 配列表の配列番号1のアミノ酸配列の5’末端側にHOOC−(EDC, Sulfo−NHS)−NH2−を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のスタンドペプチド。
- 配列表の配列番号1のアミノ酸配列の3’末端側に、−HS−EMCS−NH2を有する、HOOC−(EDC, Sulfo-NHS)−NH2を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のスタンドペプチド。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のスタンドペプチドを、基板上にC末端又はN末端で固定するペプチド固定化工程と;
前記固定されたスタンドペプチドにペプチドアプタマーを結合させるアプタマー結合工程と;
前記結合されたペプチドアプタマーと標的分子とを結合させる標的分子結合工程と;
前記標的分子と反応する標識物質を添加する標識物質添加工程と;
前記標的分子と前記標識物質の結合とによって生じる反応を、蛍光測定又は吸光度測定で検出する反応検出工程と;
を備える、Pep-ELISA法。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のスタンドペプチドを、基板上にC末端又はN末端で固定するペプチド固定化工程と、
前記固定されたスタンドペプチドにペプチドアプタマーを結合させるアプタマー結合工程と;
前記結合されたペプチドアプタマーに標的分子を結合させる標的分子結合工程と;
前記標的分子に対する標識抗体を前記標的分子にさらに結合させるサンドイッチ工程と;
標的分子に対する抗体の結合によって生じる反応を、蛍光測定又は吸光度測定で検出する反応検出工程と;
を備える、Pep-ELISA法。 - 前記標的分子は、酵素、受容体、抗体、転写因子、シグナル伝達因子、特定の配列に結合するペプチド、特定の配列に結合するタンパク質、核酸、脂質、糖及び低分子化合物からなる群から選ばれるいずれかの物質であることを特徴とする、請求項5又は6に記載のPep-ELISA法。
- 前記酵素は、NM23-H1、カテプシンE、ジンジパイン、メチルグアニン・メチル転移酵素、スーパーオキシドディスムターゼ1からなる群から選ばれるいずれかのものであることを特徴とする、請求項7に記載のPep-ELISA法。
- 前記ペプチドアプタマーは、前記酵素、前記受容体、前記抗体、前記転写因子及びシグナル伝達因子からなる群から選ばれるいずれかのタンパク質の特定の配列に結合するペプチドであることを特徴とする、請求項6〜8のいずれかに記載のPep-ELISA法。
- 前記標識物質は、GFP、フィコシアニン、フルオレセイン、及びローダミンからなる群から選ばれる標識で標識された、前記標的分子と反応する、酵素、基質、及び物質(酵素及び基質を除く。)からなる群から選ばれるいずれかのものである、ことを特徴とする請求項5に記載のPep-ELISA法。
- 前記標識抗体は、西洋ワサビヒドロペルオキシダーゼで標識された抗体であることを特徴とする、請求項6に記載のPep-ELISA法。
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