JP6236870B2 - 熱交換ユニットおよび人体局部洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換ユニットおよび人体局部洗浄装置に関し、さらに詳しくは、流体を加熱する熱交換ユニットおよびそのような熱交換ユニットを備える人体局部洗浄装置に関する。
人体局部洗浄装置等に備えられ、所定の温度に加熱された温水を供給する熱交換ユニットにおいて、水の流路に金属など熱伝導率の高い材料よりなる伝熱板(放熱板)を設けて流路を流れる水と接触させ、トライアック等の発熱する電子部品をその伝熱板に密着させて設置する構成が公知である。すると、流路を流れる水によってその電子部品が効果的に冷却される。例えば、特許文献1においては、放熱板(64a)にトライアック(64)が固定された構成が開示されている(特許文献1中図18等参照)。
特開2001−132061号公報
流路を流れる水を均一に加熱するためには、水の流路が途中で急激に広がったり、狭まったりすることは、避ける方がよい。そのためには、伝熱板を流路に設ける場合に、伝熱板を流路の形状に合わせることが必要である。つまり、流路の断面が円形の場合、金属板等よりなる伝熱板を断面円弧状に曲げる必要がある。このように伝熱板を曲げた場合に、熱交換ユニットの本体部との間のシール性の確保が困難になる。また、伝熱板自体の作製や本体部との間のシールにコストを要することになる。
そこで、図8に示すように、熱交換ユニット90において、流路C1を中途部で分岐させ、その分岐流路C2の壁面に伝熱板91を設けることが考えらえる。すると、伝熱板91を単純な平面として構成し、本体部との間のシール性を容易に確保することができる。しかし、この場合、分岐流路C2は袋小路状になってしまう。分岐流路C2がこのような形状を有すると、分岐流路C2内での水流Wが滞り、水に含まれる異物Iが分岐流路C2内に溜まるおそれがある。すると、流路の閉塞や、伝熱板91上の電子部品92に対する冷却効率の低下が起こる可能性がある。
本発明が解決しようとする課題は、流路の中途部に分岐が設けられた熱交換ユニットにおいて、その分岐部分への異物の蓄積が防止された熱交換ユニットを提供すること、そしてそのような熱交換ユニットを有する人体局部洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかる熱交換ユニットは、流体が流れる流路を内部に有する流体容器と、前記流体容器の内部に設けられ、前記流路を流れる流体を加熱する加熱手段と、を備え、前記流路は、主流路と、該主流路の中途部位の分岐部から分岐する分岐流路を有し、前記分岐部には、前記分岐流路から異物を排除する異物排除部材が設けられていることを要旨とする。
ここで、前記異物排除部材は、回転によって前記分岐流路内の流体の流れを促進する撹拌部材、または分岐部を覆い、前記分岐流路への異物の侵入を阻止する網状部材であることが好ましい。
本発明にかかる人体局部洗浄装置は、上記のような熱交換ユニットによって加熱された温水を人体局部洗浄用に供給することを要旨とする。
上記本発明にかかる熱交換ユニットにおいては、分岐部に設けられた異物排除部材により、分岐流路内に異物が滞留しにくくなる。これにより、分岐流路内に異物が蓄積されることが防止される。そして、異物の蓄積によって、流路の閉塞が起こることが回避される。また、分岐流路の壁面に伝熱板を設け、伝熱板に密着させた発熱する電子部品を流路を流れる流体によって冷却する場合に、分岐流路内に蓄積した異物によってその冷却効率が低下することが防止される。
ここで、異物排除部材が、回転によって分岐流路内の流体の流れを促進する撹拌部材である場合には、異物の混入した流体が分岐流路内に滞留せずに流れるため、異物が分岐流路内に留まりにくく、効果的に分岐流路から排除される。また、異物排除部材が、分岐部を覆い、分岐流路への異物の侵入を阻止する網状部材である場合には、その網目より大きい異物が岐流路内に侵入することができず、効果的に分岐流路から排除される。
本発明にかかる人体局部洗浄装置は、上記のような熱交換ユニットを有するので、流路の閉塞等、熱交換ユニット内の分岐流路への異物の蓄積の影響を受けることなく、安定して快適に使用することができる。
本発明の第一の実施形態にかかる熱交換ユニットの外観を示す側面である。 上記実施形態にかかる熱交換ユニットのA−A断面の概略図である。 インペラユニットを示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は組み上げ後の斜視図である。 伝熱板近傍の構造を示す分解斜視図である。 第一の実施形態にかかる熱交換ユニットのB−B断面図である。 本発明の第二の実施形態にかかる熱交換ユニットのA−A断面に対応する概略図である。 (a)メッシュユニットの斜視図である。(b)第二の実施形態にかかる熱交換ユニットのB−B断面に相当する図である。 従来一般の分岐流路を有する熱交換ユニットの概略断面図である。
以下、本発明の実施形態にかかる熱交換ユニットついて図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる熱交換ユニット1の側面図であり、図2は図1のA−A断面の概略図である。熱交換ユニットは、熱交換器や流体加熱装置とも称され、内部に流入された流体を所定温度に加熱し、外部に供給するものである。以下では、熱交換ユニットによって加熱される流体を水として説明を行う。
本実施形態にかかる熱交換ユニット1においては、通電により水を加熱できるヒータ(加熱手段)12が流体容器10の中に挿入されている。流体容器10は、公共水道等の水源から水が流入する流入口13と温水が流出する流出口(不図示)とを備え、水源から流入口13を介して供給された低温の水をヒータ12により加熱し、連続的に温水を流出口から外部に供給することができる。
ヒータ12は電力により水を加熱することができる絶縁性の高いヒータである。熱交換ユニット1全体を小さく設計すること等を考慮すると、内壁面及び外壁面の両方に加熱部を有する中空円筒形のセラミックヒータを例示することができる。この場合、ヒータ12の上端の開口部が流入口13となり、水が水源から流入口13を通ってヒータ12の円筒体の内部に流入する。ヒータ12の出力は、入力される電流量を調整することで制御される。このヒータ12への入力電流量の調整は、流体容器10の外側に設けられたトライアック30によって行われる。
流体容器10は、底面10aが閉塞された中空筒状のボディ部15と、ボディ部15の中途部から突出して形成された中空の枝部16を有する。ボディ部15には、ヒータ12が収容されている。ヒータ12は、円筒形の加熱部の中心軸が流体容器10の長手方向軸に平行になるように、流体容器10に取り付けられている。ヒータ12の先端部は流体容器10の底面10aには接触していない。
枝部16は、先端の開口部16aを伝熱板20によって閉塞されている。つまり、伝熱板20が流体容器10内を流れる水と直接接触する。伝熱板20は、高い熱伝導率を有する板材よりなる。伝熱板20の材質としては、銅をはじめとする金属を例示することができる。伝熱板20の高い熱伝導率のために、伝熱板20の内側面20aと外側面20bの間では、熱伝達が起こる。
伝熱板20の外側面20bには、ヒータ12への入力電流量を調整するトライアック30が密着して設けられている。つまり、伝熱板20の内側面20aと接触する水と、トライアック30が、伝熱板20を介して熱的に接触した状態となる。
流体容器10のボディ部15から枝部16が分岐する基部に当たる分岐部17の近傍には、撹拌部材であるインペラ(羽根車)41が配設されている。インペラ41は、水流を受けることで、回転軸42を中心に、ボディ部15から枝部16が突出している方向と垂直な面内、つまり図2の紙面に垂直な面内で回転することができる。インペラ41の回転軸42は、枝部16の中心軸上に配置されている。インペラ41の具体的な構造と流体容器10への固定方法については、後述する。
流体容器10の内部には水が流通する流路Cが形成されている。流路Cは、ボディ部15の側壁面15aおよびヒータ12によって区画されて形成された主流路C1と、主流路C1の中途に位置する分岐部17から分岐して、流体容器10の枝部16に形成された分岐流路C2よりなる。
主流路C1は、ヒータ12の中空部内側の領域と、ヒータ12の外側面12aとボディ部15の側壁面15aの間の領域とを結んでなる。つまり、主流路C1を流れる水流W1は、図2中に矢印で示したように、ヒータ12端部の流入口13から、ヒータ12の円筒体内をヒータ12の軸方向に沿って流れ、ヒータ12先端部に至る。次に、水流W1は、ヒータ12の先端部からヒータ12の外側面12aとボディ部15の側壁面15aの間の空間に向かい、ボディ部15の長手方向に沿って、流体容器10の底面10aから、流出口へと流れる。水はこの主流路C1を流れる間に、ヒータ12との接触によって加熱される。
ヒータ12の外側面12aとボディ部15の側壁面15aの間を流れる水流W1の一部は、分岐部17において分岐し、分岐流路C2を流れる水流W2となる。分岐流路C2を流れた水流W2は、分岐流路C2を出ると、再び主流路C1を流れる水流W1と合流する。
この際、水流W1を受けてインペラ41が回転し、水を撹拌することで、主流路C1から分岐流路C2に入り、再び分岐流路C2を出て主流路C1に合流する水の流れが作り出される。つまり、分岐流路C2内での水流W2が促進される。
熱交換ユニット1は、上記各部材に加え、加熱された温水の温度を検出する温度センサや、水の流入および/または流出を調節するバルブ、水流計、各種安全装置等を適宜備えることができる。
上記のように、分岐流路C2の壁面の一部が伝熱板20によって構成され、分岐流路C2を流れる水に直接接触する伝熱板20に密着してトライアック30が設けられていることで、トライアック30と分岐流路C2を流れる水とが伝熱板20を介して熱的に接触した状態となる。従って、トライアック30は動作時に高温にまで発熱する電子部品であるが、分岐流路C2を流れる水によって、発熱しているトライアック30が冷却される。このようにトライアック30を冷却することで、トライアック30を継続して安定に動作させることができる。一般に、トライアックは、動作時に容易に100℃前後まで加熱される。よって、分岐流路C2を流れる水はヒータ12によって加熱されているものの、通常はトライアック30よりも低温であり、分岐流路C2を流れる水を使用してトライアック30の冷却を行うことができる。特に、熱交換ユニット1が後述するように人体局部洗浄装置に使用される場合には、熱交換ユニット1が供給する温水の温度の上限は、人体に接触しても過度に熱いと感じられない温度(例えば40℃程度)であるので、分岐流路C2を流れる水の温度はトライアック30の発熱温度に比べてはるかに低く、トライアック30を効率的に冷却することができる。
ここで、伝熱板20を、流体容器10のボディ部15から分岐して形成された枝部16の先端の開口部16aを閉塞して設けることで、平板状の伝熱板20を用いて分岐流路C2の壁面の一部を構成し、伝熱板20を分岐流路C2を流れる水と直接接触させることが可能となっている。伝熱板を主流路C1を構成するボディ部15に配置するとすれば、筒状のボディ部15の形状に合わせて伝熱板20を曲げておく必要がある。平板状の伝熱板20を用いることにより、曲げが施された伝熱板を用いる場合よりも、流体容器10との間に、高いシール性を比較的容易に確保することができる。また、伝熱板20自体の加工やシールに要するコストも抑制することができる。
このように平板状の伝熱板20を設けるために形成された分岐流路C2は、分岐部17から流入した水流W2が同じ分岐部17から出ていく袋小路の形状をとっている。このような袋小路状の流路においては、水流が停滞しやすい。しかし、上記熱交換ユニット1においては、分岐部17の中央にインペラ41が設けられており、主流路C1を流れる水流W1を受けて回転して分岐流路C2中の水を撹拌する。これにより、分岐流路C2を流れる水流W2を促進することで、水流W2が停滞することが防止されている。
公共水道から取得された水には、ゴミ等の不純物やスケール(析出物)といった異物がしばしば混入しており、熱交換ユニット1を流れる水の中にも、このような異物Iが存在する。分岐流路C2の中で水流W2が停滞すると、水流W2に含まれていた異物Iが分岐流路C2中に滞留し、枝部16の壁面や伝熱板20の上に蓄積されることがある。このように異物Iが分岐流路C2の中に蓄積されると、大きな塊に成長して熱交換ユニット1内やその下流の配管を閉塞させる可能性がある。また、伝熱板20と水との間の熱伝達を妨げ、トライアック30に対する冷却効率を低下させる可能性がある。しかし、上記熱交換ユニット1においては、分岐流路C2に入って再度出ていく水流W2がインペラ41によって促進されているため、水流W2に混入した異物Iも、この水流に乗って分岐流路C2内から運び出され、分岐流路C2内に滞留しにくくなっている。つまり、インペラ41の効果によって、分岐流路C2内における異物Iの蓄積が防止され、そのような異物Iによる流路の閉塞およびトライアック30の冷却効果の低下が回避されている。
さらに、インペラ41による分岐流路C2内の水流W2の促進は、異物Iの分岐流路C2内への滞留を防止することのみならず、伝熱板20を介した熱交換を促進することにも効果を有する。つまり、インペラ41が回転することにより、主流路C1を流れる水流W1の一部が分岐流路C2に引き込まれ、伝熱板20に当たって、主流路C1に戻るという水の流れが作り出され、伝熱板20に接触する水が常時入れ替わり、トライアック30との間で熱交換を受ける。これによっても、高いトライアック30の冷却効果を得ることができる。
次に、図3〜5を参照しながら、具体的なインペラ41の構造と、分岐流路C2内への取付け方法の一例について説明する。図3に示すように、インペラ41は、インペラユニット40の形で熱交換ユニット1に取り付けられている。インペラユニット40は、インペラ41と、ピン(回転軸)42と、ケース43とを有してなる。インペラ41は、複数の羽根を有し、中央部にピン42の外径より大きい内径を有するピン挿通孔41aを備えている。ピン42がピン挿通孔41aに挿通され、さらにケース43の底面43aに形成されたピン固定用凹部43bに圧入される。これにより、インペラ41がピン42を中心に回転可能な状態で、ケース43に収容され、固定される。ケース43は、円筒の一部を切り欠いたような形状を有し、全周にわたって側壁面が形成された全周包囲部43cと、側壁面が形成されていない領域を有する部分露出部43dとを備える。部分露出部43dの端面43eは半円形状を有し、この端面43eと全周包囲部43cの間が端縁43fによって滑らかに結ばれている。ケース43の全長は、インペラユニット40を流体容器10の枝部16に取り付けた際に、枝部16の端部の開口部16aからケース43が突出せず、ケース43と伝熱板20の間に水が流通できる隙間を有するように規定されている。また、このうち部分露出部43dの長さ(h1)は、後述するように、流体容器10のボディ部15と枝部16との間の接合部に形成される高さの差(h2)と略等しくなるように規定されている。ケース43に取り付けられたインペラ41は、羽根の一部が、部分露出部43dから露出した状態となっている。
流体容器10の枝部16は、上記のような形状を有するインペラユニット40を安定に支持し、位置決めすることができる形状を有する。具体的には、枝部16は円筒の一部が切り欠かれたような形状を有し、その内壁面は、インペラユニット40のケース43の外壁面と略同じ(同じかわずかにそれよりも大きい)形状となっている(図5参照)。そして、部分露出部43dの端面43eに相当する半円形の基部端面16bが、ボディ部15の壁面部15aと一体に形成された壁面によって閉塞されている。枝部16は、全周包囲部43cに相当する円筒形の部分と基部端面16bの間の接合部16d(端縁43fに相当)で、ボディ部15と接合されている。
インペラユニット40は、図4に示すようにして、流体容器10の枝部16に取り付けられる。つまり、略円筒形に形成された枝部16の開口部16aから、インペラユニット40を、部分露出部43dの側から圧入する。インペラユニット40の挿入は、ケース43の端面43eが、枝部16の基部端面16bの壁面に突き当たるところまで行う。そして、シール部材(Oリング)21を介して、枝部16の開口部16aを、トライアック30を固定した伝熱板20によって覆い、さらにねじを使用して伝熱板20を枝部16に固定すればよい。
このようにしてインペラユニット40および伝熱板20を取り付けた状態の熱交換ユニット1のB−B断面図を図5に示す。流体容器10の枝部16の内壁面が、インペラユニット40のケース43の外壁面と略同じ形状を有することにより、枝部16において、インペラユニット40が位置決めされ、固定されている。特に、枝部16の内径d1とケース43の外径が略等しく、インペラユニット40が枝部16に圧入されていることにより、インペラユニット40が枝部16の中で固定されている。そして、枝部16とボディ部15の間の接合部16d(つまり分岐部17)の両端部の高さの差h2が、インペラユニット40のケース43における部分露出部43dの長さh1と略等しいことにより、部分露出部43dから露出したインペラ41の羽根の一部が、ボディ部15に形成された主流路C1中に飛び出し、かつヒータ12に接触しない状態で、インペラユニット40が位置決めされている。
このように、インペラ41をケース43中に収容したインペラユニット40を用いることで、簡素な構成により、インペラ41を軸回転可能に主流路C1と分岐流路C2の間の分岐部17に配置することができる。そして、インペラ41の羽根の一部が、主流路C1中に飛び出していることで、主流路C1を流れる水流W1をこの部分に受けてインペラ41がよく回転され、分岐流路C2内の水流W2が効果的に促進される。
なお、インペラ41を回転可能に流体容器10中に取り付ける方法は、上記のようにケース43を有するインペラユニット40を用いる方法に限られない。例えば、インペラ41の回転軸42を伝熱板20の内側面20aに固定する方法が考えられる。
以上で説明した本発明の第一の実施形態にかかる熱交換ユニット1においては、インペラ41のような撹拌部材を用いて分岐流路C2内の水流W2を促進して、異物Iが分岐流路C2内に侵入してもそれを分岐流路C2内に滞留させないことにより、分岐流路C2から異物Iを排除するものであった。これに対し、他の原理に基づいて分岐流路C2から異物Iを排除する異物排除部材として、分岐流路C2に異物Iを侵入させないようにする網状部材が挙げられる。
以下に、網状部材を異物排除部材として用いた第二の実施形態にかかる熱交換ユニット5について説明する。第一の実施形態にかかる熱交換ユニット1と共通する構成については、説明を省略する。
第二の実施形態にかかる熱交換ユニット5は、第一の実施形態にかかる熱交換ユニット1と同様に、ボディ部15と枝部16よりなる流体容器10を備え、それぞれの内部に、主流路C1と、分岐部17において主流路C1から分岐した分岐流路C2を有してなる。そして、インペラ41のかわりに、メッシュ(網状部材)51を有する。
メッシュ51は、水は通すが、想定される異物Iは通さないメッシュサイズ(網目の大きさ)を有し、主流路C1と分岐流路C2の間の分岐部17を覆って設けられる。これにより、主流路C1を流れる異物Iは、水流W2とともに分岐流路C2に侵入することができない。その結果、分岐流路C2内での異物Iの蓄積、およびそれによる流路の閉塞とトライアック30に対する冷却効率の低下が防止される。
図7に示すように、メッシュ51も、インペラユニット40と類似したメッシュユニット50を用いて、流体容器10中で固定および位置決めすることができる。図7(a)に示すメッシュユニット50は、円筒形のケース52の一部を切り欠いて形成した開口部52bをメッシュ51で覆った構成を有する。そして、ケース52の開口部52bが形成された側の端部には、半円形の端面52aが形成されている。反対側の端部は開放されている。メッシュ51は、インサート成形等によって、ケース52と一体に形成されたものであってもよいし、ケース52とは別体で形成して、接着等によってケース52に固定したものであってもよい。また、端面52aもメッシュより構成してもよい。
第一の実施形態にかかる熱交換ユニット1の場合と同様に、ケース52の外壁面と流体容器10の枝部の内壁面は、略同じ形状に形成されている。その結果、図7(b)のように、ケース52の端面52aが枝部16の基部端面16bに当接するまで、枝部16にメッシュユニット50を挿入すると、流体容器10のボディ部15に形成された主流路C1と枝部16に形成された分岐流路C2の間の分岐部17全体を覆って、メッシュ51が配置された状態で、メッシュユニット50が位置決めされる。
なお、メッシュユニット50を用いる以外の方法で、メッシュ51を主流路C1と分岐流路C2の間の分岐部17に固定することもできる。例えば、インサート成形を用いて、メッシュ51を流体容器10と一体に形成する方法が考えられる。
以上のように、撹拌部材を用いて分岐流路C2中の水流W2を促進する方法および網状部材を用いて分岐流路C2に異物Iを入れないようにする方法のいずれを用いても、分岐流路C2中に異物Iが蓄積され、流路の閉塞やトライアック30に対する冷却効率の低下を引き起こすことが防止される。いずれの異物排除部材を使用するかは、主流路C1や分岐流路C2の形状および配置、想定される異物Iの種類や大きさ等を考慮して適宜選択すればよい。撹拌部材を用いる構成は、網状部材では除去しきれないような粒径の非常に小さい異物Iも排除できるという点や、分岐流路C2内に侵入した粒径の小さい異物Iが凝集等によって大径化し、分岐流路C2内に蓄積されることも効果的に防止できる点、異物排除部材の定期的な交換を要しない点、そして上述したように、水流W2の促進によって伝熱板20を介した熱交換を促進できるという副次的な効果を有する点などにおいて、網状部材を用いる構成よりも優れている。一方、網状部材を用いる構成は、分岐流路C2内に異物Iが蓄積することだけでなく、一時的に滞留することも防止できる点、構成が簡素であり、安価で形成できる点、分岐流路C2が狭い場合にも分岐部17に配置しやすい点などにおいて、撹拌部材を用いる構成よりも優れている。
最後に、本発明の実施形態にかかる人体局部洗浄装置は、上記いずれかの実施形態にかかる熱交換ユニット1,5を備えてなる。人体局部洗浄装置は、便座に備えられ、ノズルから温水を噴出することで、おしり洗浄やいわゆるビデ洗浄を行う。熱交換ユニット1,5は、所定の温度に加熱した温水をノズルからの噴出用に供給する。
上記のように、熱交換ユニット1,5に備えられるトライアック30が分岐流路C2を流れる水によって冷却されることで、安定に動作する。そして、インペラ41やメッシュ51のような異物排除部材の効果により、分岐流路C2の内部に異物Iが蓄積されることが防止され、異物Iによる流路の閉塞やトライアック30の冷却効率の低下が起こりにくくなる。これらの結果として、熱交換ユニット1,5が、安定に、かつ長寿命で運転される。そして、使用者は人体局部洗浄装置を長期にわたって快適かつ安全に使用することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、伝熱板20上に設けられる電子部品は、トライアック30のみに限られず、他種の発熱する電子部品を設け、分岐流路C2を流れる水によって冷却することもできる。また、伝熱板20上には、発熱する電子部品だけでなく、温度ヒューズ等、流路Cを流れる水の温度を検知して作動する電子部品を設けてもよい。さらに、上記実施形態においては、平板状の伝熱板20を設けるために分岐流路C2が形成されたが、必ずしも分岐流路C2は伝熱板を設けるためのものに限られず、各種センサを流路C内に配設する等、他の目的で形成され、伝熱板を有さない分岐流路C2の分岐部17に、上記実施形態におけるインペラ41やメッシュ51のような異物排除部材の構成を適用することができる。
1,5 熱交換ユニット
10 流体容器
12 ヒータ
15 ボディ部
15a (ボディ部の)側壁面
16 枝部
16a (枝部の)開口部
16b (枝部の)基部端面
17 分岐部
20 伝熱板
20a (伝熱板の)内側面
20b (伝熱板の)外側面
30 トライアック
40 インペラユニット
41 インペラ
42 ピン(回転軸)
43 ケース
43c 全周包囲部
43d 部分露出部
50 メッシュユニット
51 メッシュ
52 ケース
52a 端面
C 流路
C1 主流路
C2 分岐流路
W1 (主流路の)水流
W2 (分岐流路の)水流

Claims (3)

  1. 流体が流れる流路を内部に有する流体容器と、前記流体容器の内部に設けられ、前記流路を流れる流体を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記流路は、主流路と、該主流路の中途部位の分岐部から分岐する分岐流路を有し、
    前記分岐部には、前記分岐流路から異物を排除する異物排除部材が設けられ、
    前記異物排除部材は、回転によって前記分岐流路内の流体の流れを促進する撹拌部材であり、
    前記撹拌部材の一部は、前記主流路に飛び出していることを特徴とする熱交換ユニット。
  2. 前記撹拌部材の回転軸は、前記主流路における前記流体の流れ方向と交差していることを特徴とする請求項1に記載の熱交換ユニット。
  3. 請求項1または2に記載の熱交換ユニットによって加熱された温水を人体局部洗浄用に供給することを特徴とする人体局部洗浄装置。
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