JP6234754B2 - 電極用金属板及び電極 - Google Patents

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Description

本発明は、電気分解に使用される電極用金属板及び電極に関する。
電気分解分野では、低過電圧性、低溶出性、コスト等に鑑み、白金メッキを施したチタン板が一般的な電極材料として用いられている。このような白金メッキが施されたチタン板の電極寿命を向上させるべく、電気分解用電極の放電面上に高さが0.5mm以上の凹凸部を形成させた構成(特許第3467954号公報参照)が提案されている。
ところで、電気分解分野では、高いエネルギー効率、すなわち高い電解効率が求められる。電極表面に0.5mm以上の凹凸部を形成する上記従来の技術は、表面積の増大が図られ、電解効率の向上に寄与するはずである。
しかし、上記従来の電気分解用電極では、表面積の増大に伴い若干電解効率が向上しているものの、表面積とコンダクタンス(電解効率)との間に相関がなく、表面積の増大に対してコンダクタンスが直線的に増加していないのが現状である。
特許第3467954号公報
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、電解効率の高い電気分解に使用される電極用金属板及び電極の提供を目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、水溶液又は有機溶媒溶液中で電気分解を行う時に使用される電極用金属板であって、ピークカウントPc[カウント/mm]に対する算術平均粗さRa[μm]の比(Ra/Pc)が0.8以上である微細凹凸面を備えることを特徴とする。
本発明者らは、電極によって得られるコンダクタンスが、電極の電気分解に寄与する面の形状によって異なることから、電極の表面形状とコンダクタンスとの関係について検討した。その結果、チタン板表面のピークカウントPc[カウント/mm]に対する算術平均粗さRa[μm]の比(Ra/Pc)がコンダクタンスに相関すること、具体的には、この比(Ra/Pc)を0.8以上とすることで、高いコンダクタンスが得られることを見出した。上記比(Ra/Pc)が、コンダクタンスに相関する理由は定かではないが、次のように推測される。電極表面の凹凸形状が電極近傍の電解液の流れを阻害して反応に関与するイオンの輸送を妨げるが、電極表面の凹凸形状の変化により、その電極近傍の電解液の流れが変化してイオンの輸送を妨げる程度が変わり、コンダクタンスが変化すると考えられる。そして、表面形状に関するパラメータのうち、上記比(Ra/Pc)が、電極近傍の電解液の流れの阻害により輸送が妨げられるイオンの量に相関し、つまりはコンダクタンスに相関していると考えられる。従って、当該電極用金属板は、比(Ra/Pc)が0.8以上である微細凹凸面を備えることで、高いコンダクタンスが得られ、当該電極用金属板を用いた電気分解の電解効率が向上する。
上記微細凹凸面の最大高さ粗さRzとしては、50μm以下が好ましい。上記微細凹凸面の最大高さ粗さRzが上記上限値を超えると、隣接する山間又は谷間の間隔をさらに小さくした凹凸形状を微細凹凸面に形成させることが困難となる。上記微細凹凸面の最大高さ粗さRzを上記上限値以下とすることにより、当該電極用金属板を用いた電気分解の電解効率がさらに向上する。
上記微細凹凸面の算術平均粗さRaとしては、3.6μm以上10μm以下が好ましい。上記微細凹凸面の算術平均粗さRaが上記下限未満になると、上記比(Ra/Pc)を大きくすることが困難となる。また、上記微細凹凸面の算術平均粗さRaが上記上限を超えると、微細凹凸面のピークカウントPcが大きくなりやすいため、上記比(Ra/Pc)を大きくすることが困難となる。上記微細凹凸面の算術平均粗さRaを上記範囲内とすることで、高いコンダクタンスを確実に得ることができ、当該電極用金属板を用いた電気分解の電解効率がさらに向上する。
上記微細凹凸面のピークカウントPcとしては、0.5カウント/mm以上5カウント/mm以下が好ましい。上記微細凹凸面のピークカウントPcが上記上限を超えると、上記比(Ra/Pc)を大きくすることが困難となる。また、上記微細凹凸面のピークカウントPcが上記下限未満になると、微細凹凸面の算術平均粗さRaが小さくなりやすいため、上記比(Ra/Pc)を大きくすることが困難となる。上記微細凹凸面のピークカウントPcを上記範囲内とすることで、高いコンダクタンスを確実に得ることができ、当該電極用金属板を用いた電気分解の電解効率がさらに向上する。
当該電極用金属板は、上記微細凹凸面が周期的な幾何学的パターンの凹凸形状を有するとよい。上記微細凹凸面の凹凸形状を周期的な幾何学的パターンとすることで、ランダムな凹凸形状とした場合に比べて高いコンダクタンスを得ることができ、当該電極用金属板を用いた電気分解の電解効率が確実に向上する。
当該電極用金属板は、上記凹凸形状が圧延により形成するとよい。これにより、高いコンダクタンスが得られる当該電極用金属板を容易に製造することができ、電気分解用電極の製造コストを低減できる。
当該電極用金属板は、主成分としてチタンを含むことが好ましい。チタンは、耐薬品性に優れ、腐食し難い金属なので、当該電極用金属板の主成分としてチタンを含むことで、チタンに貴金属メッキを施した電極で、貴金属メッキのピンホールから反応性の高い電解液が浸透してきても安定した電気分解処理が継続される。
当該電極は、上記電極用金属板を用いて作製することが好ましい。上記電極用金属板を用いて作製した当該電極は、上述のように電気分解の電解効率が従来よりも向上する。
なお、上記算術平均粗さRa及び最大高さ粗さRzは、JIS B 0601:2001に準拠して0.8mmのカットオフ値λcで測定したものである。また、上記ピークカウントPcは、ISO 4288−1998に準拠して、カットオフ値を0.8mm、カットオフ比を300、ピークカウントレベル2Hを1μmとして測定したものである。また、「主成分」とは、当該電極用金属板を構成する成分のうち、最も含有率が大きい成分のことをいうものとする。
以上説明したように、本発明の電極用金属板を用いて作製された電極は、高いコンダクタンスを有する。そのため、本発明の電極用金属板を用いることにより電解効率が向上する。
電極用チタン板におけるRa/Pcの値と、このチタン板に白金メッキして作製した電極のコンダクタンスとの関係を示すグラフ 電極反応を説明する概念図 チタン板電極及び白金メッキ電極におけるI−V特性を示すグラフ (a)電極用チタン板における算術平均粗さRa(カットオフ値λc800μm時)と、このチタン板に白金メッキして作製した電極のコンダクタンスとの関係を示すグラフ、(b)ピークカウントPc(カットオフ値λc800μm時)とコンダクタンスとの関係を示すグラフ 算術平均粗さRa及びピークカウントPcとコンダクタンスとの間の決定係数Rと、カットオフ値λcとの関係を示すグラフ
以下、本発明の電極用金属板の実施形態を詳説する。
<電極用金属板>
本実施形態の電気分解に使用される電極用金属板は、水溶液又は有機溶媒溶液中で行う電気分解に使用される電極用金属板であって、ピークカウントPc[カウント/mm]に対する算術平均粗さRa[μm]の比(Ra/Pc)が0.8以上である微細凹凸面を備えている。
本発明者らは、電極用金属板を用いて作製された電極によって得られるコンダクタンスが、上記電極用金属板の電気分解に寄与する面の形状によって異なること、さらに電極表面のピークカウントPc[カウント/mm]に対する算術平均粗さRa[μm]の比(Ra/Pc)が、図1に示すようにコンダクタンスに相関していることを見出した。
表面の凹凸形状が異なる複数の電極用金属板について、表面形状を測定するとともに、白金メッキして電極とし、電気分解時のI−V特性を計測してコンダクタンスを求め、これらの測定結果を重回帰分析することにより求めた重回帰直線を図1に示す。
上記測定は、具体的には、まず表面に異なる凹凸形状を有する複数のチタン板(白金メッキを施していないチタン板)について、それぞれの算術平均粗さRa[μm]及びピークカウントPc[カウント/mm]を測定した。算術平均粗さRa及びピークカウントPcは、カットオフ値λc800μm、カットオフ比300、測定長さ4mm、測定速度0.6mm/秒で、ピークカウントレベル2Hを1μmとして測定した。また、これらの複数のチタン板について白金メッキして電極とし、対向電極として白金メッキ電極を用いて電気分解を行わせ、そのときの印加電圧及び電流を測定し、そのI−V特性からコンダクタンスを求めた。そして、これらの測定結果を用いて、比(Ra/Pc)を説明変数とし、コンダクタンスを目的変数として、重回帰分析を行い、図1に示す重回帰直線を得た。
ここで、鏡面の白金板を電極として用いた場合のコンダクタンスが0.030G/cm程度なので、図1に示す重回帰直線より、上記比(Ra/Pc)を0.8以上とすると、0.035G/cm以上となり、平滑電極(鏡面の白金板電極)よりも高いコンダクタンスが得られることがわかる。つまり、上記比(Ra/Pc)が0.8以上となる凹凸形状を表面に形成させることで、高いコンダクタンスが得られる電極用金属板とすることができる。
チタン板に白金メッキを施した電極板は表面に凹凸構造を有するので、表面積が見かけの電極面積よりも大きくなる。しかし、本発明者らは、このような白金メッキを施した電極板を用いた場合のコンダクタンスが、凹凸構造の形状によっては、表面積が見かけの面積と略等しい平滑電極(鏡面の白金電極)を用いた場合のコンダクタンスよりも小さくなる場合があることを発見した。このことから、本発明者らは、電極表面の凹凸構造による表面積の増加が必ずしもコンダクタンスの増大に寄与するものではないことを見出した。これにより、本発明者らは、表面に凹凸構造を有する白金メッキ電極で、平滑電極(鏡面の白金電極)よりも大きなコンダクタンスが得られる電極は、概ね最適な凹凸構造を有する高い効率の電極板であると考え、平滑電極で得られるコンダクタンスを基準として、上述のようにコンダクタンスに関連する凹凸構造のパラメータを見出した。
以下に、電極用金属板によって得られるコンダクタンスが上記比(Ra/Pc)と相関することが推定される理由について説明する。
一般に電気分解では、電解溶液中をイオンが移動して、電極表面の付近でイオンが活性となり、電極上で電荷を交換することで、電極反応を起こさせている。
図2(a)及び図2(b)に電極反応の概念図を示す。図2(a)は、電極界面付近の電位Eの状態を示し、図2(b)は、図2(a)の電極1近傍の電気二重層3の部分を拡大した概念図を示している。
電極1近傍では電極1の電位に引かれてイオンによるダイポール5が形成されているために、電極1の直近のヘルムホルツ層6では電極の電位Eが直線的に変化している。ヘルムホルツ層6より外側では、整列したダイポール5が徐々に乱れるために、その電位EはGouy−Chapman層7で緩やかに低下することとなる。Gouy−Chapman層7より外側では、正と負の電荷を持つイオンが互いの電荷を打ち消し合って電気的に中性な状態を保持している。一般的にデバイ長で示される長さより大きなサイズでは正と負の電荷は打ち消しあって全体的に中性を示しており、電極1の電位の影響は無くなる。
電気二重層3については諸説あるものの、概ね原子または分子の数倍から50倍程度の厚さの層であり、反応に寄与するイオンには、電気二重層3に至るまで電気的な引力は及ばない。また、電気二重層3の外側には10−3cm以下の拡散層4がある。この拡散層4でのイオンの拡散は、主にランダムな運動に支配されておりStokes−Einsteinの関係に従う。従って拡散を表す拡散係数は、電解質の粘性、溶液の温度、及びイオンの直径の関数となり、通常電気分解が一定の温度で行われることを考慮すると電解質の粘性のみの関数となる。
図2(a)に示すように、電極反応(素反応A)に寄与するイオンは、拡散層4のさらに外側の対流及び拡散領域2から移動してくるので、溶液中のイオンの拡散に加えて、電解溶液の対流や強制的な気泡などによる自発的な攪拌の影響を受けることとなる。攪拌が無い場合は、拡散層4のイオン濃度が電極反応により変化するために、イオンの濃度勾配が形成され拡散が促進される。このように、電極反応を促進するためには、イオンの電極への拡散を含めて、反応する経路のすべてにおいて、反応を速くすることが求められる。
しかし、電極表面に凹凸形状があると電極近傍の電解溶液の流れが阻害され、反応に関与するイオンの輸送が妨げられると考えられる。つまり、電極表面のピークカウントPcが大きいと、凸部及び凹部が多くなるため、イオン輸送が妨げられると考えられる。しかし一方で、算術平均粗さRaが大きいと、すなわちある程度の凹凸が形成されると、この影響で電極の面積が増加し、電極上での電荷の交換が促進されると考えられる。そのため、Ra/Pcを一定値以上とすることで、高いコンダクタンスを得ることができると推定される。
ピークカウントPc(カウント/mm)に対する算術平均粗さRa(μm)の比(Ra/Pc)の値の下限としては、1.2がさらに好ましい。また、上記比(Ra/Pc)の値の上限としては、4が好ましい。上記比(Ra/Pc)の値が上記下限以上であれば、チタン板によって0.37G/cm以上の高いコンダクタンスが得られ、白金メッキ後に、より高いコンダクタンスが得られる。また、上記比(Ra/Pc)の値が上記上限を超えると、このような高いコンダクタンスが得られる形状の微細凹凸面を形成することが困難となり、製造コストが増大するおそれがある。
上記微細凹凸面の最大高さ粗さRzの上限としては50μmが好ましく、40μmがさらに好ましい。上記微細凹凸面の最大高さ粗さRzが上記上限を超えると、隣接する山間又は谷間の間隔をさらに小さくした凹凸形状を形成させることが困難となる。その結果、電極用金属板によって得られるコンダクタンスをさらに向上させることができなくなるおそれがある。
上記微細凹凸面の算術平均粗さRaの下限としては3.6μmが好ましく、4μmがさらに好ましい。また、上記微細凹凸面の算術平均粗さRaの上限としては10μmが好ましく、7μmがさらに好ましい。上記微細凹凸面の算術平均粗さRaが上記下限未満になると、上記比(Ra/Pc)を大きくすることが困難となり、電極用金属板によって得られるコンダクタンスを向上させることができなくなるおそれがある。また、上記微細凹凸面の算術平均粗さRaが上記上限を超えると、微細凹凸面のピークカウントPcが大きくなりやすいため、上記比(Ra/Pc)を大きくすることが困難となり、電極用金属板によって得られるコンダクタンスを向上させることができなくなるおそれがある。
上記微細凹凸面のピークカウントPcの下限としては0.5カウント/mmが好ましく、1.5カウント/mmがさらに好ましい。また、上記微細凹凸面のピークカウントPcの上限としては5カウント/mmが好ましく、4.5カウント/mmがさらに好ましい。上記微細凹凸面のピークカウントPcが上記上限を超えると、上記比(Ra/Pc)を大きくすることが困難となり、電極用金属板によって得られるコンダクタンスを向上させることができなくなるおそれがある。また、上記微細凹凸面のピークカウントPcが上記下限未満になると、微細凹凸面の算術平均粗さRaが小さくなりやすいため、上記比(Ra/Pc)を大きくすることが困難となり、電極用金属板によって得られるコンダクタンスを向上させることができなくなるおそれがある。
また、微細凹凸面に形成させる凹凸形状として、ランダムな凹凸形状を形成した場合よりも周期的な幾何学パターンの凹凸形状を形成した方が好ましい。周期的な幾何学パターンの凹凸形状とすることにより、電極表面近傍の溶液の流れが規則的になって電極表面近傍でのイオンの輸送の妨げが小さくなり、その結果、電極表面近傍でイオンが活性となり、コンダクタンスが確実に向上する。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、チタン板に白金メッキを施した電極用金属板について説明したが、電極材料としてチタン以外の材料を用いてもよく、例えばタンタル、ニオブ、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、モリブデン、タングステンやこれらの合金等を電極材料として用いることができる。また、電極材料に施すメッキとして白金以外の貴金属を用いてもよく、例えば、金やロジュウムなどのメッキを用いることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
実施例1の試料電極として、凹凸の最大高さ粗さRzが15μmである周期的構造の凹凸形状が表面に形成されたチタン板に白金メッキしたものを用いた。
[実施例2、実施例3、比較例1]
実施例2、実施例3及び比較例1の試料電極として、ロール表面に凸凹を付けた圧延ロールを用いて圧延加工により段差を形成し、ランダムな凹凸形状を表面に形成したチタン板に白金メッキしたものを用いた。実施例2、実施例3及び比較例1では、チタン板の表面の凹凸形状の段差の大きさが異なるものを用いた。
[表面形状及びコンダクタンスの測定]
実施例1〜実施例3及び比較例1の各試料電極について、表面の凹凸形状を計測するとともに、電解実験を行ってコンダクタンスを測定した。
各試料電極の表面の凹凸形状は、表面粗さ計(株式会社東京精密のサーフコム130A)により測定した。カットオフ値λc800μm、カットオフ比300、測定長さ4mm、測定速度0.6mm/秒で、ピークカウントレベル2Hを1μmとし、各試料電極の表面の算術平均粗さRa(μm)及びピークカウントPc(カウント/mm)を測定した。
電解実験では、各試料電極に、10mm×10mmの表面が露出するようにポリイミドテープでマスクを行った。試料電極からの配線は、φ0.5mmのSUS304ワイヤーを試料電極に固く巻きつけて圧着して固定した。銅線との接合部は、エポキシ樹脂(ヘンケルジャパン株式会社の「Stycast 2057」及び「Catalyst 11」))を用いて封止した。3Lビーカーに日本薬局方NaClを3.5質量%に調製した電解液を満たして、電解液中に試料電極と対向電極(白金メッキ)を10mmギャップで対向させて配置した。電解液の調製は、105.0gのNaClを3Lビーカーに入れた後に、純水をビーカーの目安目盛りまで入れて溶解した。なお、スターラーとダイアフラムポンプを用いて電極面に電解液を吹き付けるとともに撹拌を行った。I−V特性の測定には、電源をプログラムして0Vから5Vまで約13秒で掃引して、その時の電極電圧と電流をデータロガーで測定した。電流は、回路に接続したシャント抵抗の電圧より測定した。測定の前後で電解液のコンダクタンスを測定して、電解液が電気分解によって大きく変化していないことを確認した。
実施例1〜実施例3及び比較例1の各試料電極の表面形状の測定結果及び電解実験の測定結果を表1に示す。表1には、各実施例及び比較例における比(Ra/Pc)の値も記載している。
Figure 0006234754
実施例1〜実施例3の試料電極では、いずれも高いコンダクタンスが得られた。また、周期的構造の凹凸形状を有する実施例1の電極が、ランダムな凹凸形状を有する実施例2及び実施例3の電極よりも高いコンダクタンスを得られることを確認できた。
表1に示す各実施例及び比較例の測定結果と図1のグラフとを比較して、いずれの測定結果も図1に示す重回帰線の近傍にプロットされることを確認できた。
<その他の試験>
なお、本発明とは直接には関係しないが、本発明者らは、図1に示す関係を求める前に、以下の試験を行った。
本発明者らは、上述した電気分解のモデルを基に、表面に異なる凹凸構造を備えた複数のチタン板を作製して、そのチタン板に白金メッキを施して試料電極とし、NaCl溶液中で電気分解を行った。このときに測定した電解特性から電極のコンダクタンスを求め、電極の凹凸構造とコンダクタンスとの依存性を調べた。
具体的には、表面に異なる凹凸形状を形成した電極用金属板の表面積及びコンダクタンスを測定した。チタン板にピンホールレスの白金メッキを施した電極を用い、その表面に異なる凹凸形状を形成した複数の電極用金属板を作製して、それぞれの電極用金属板について表面積及びコンダクタンスを測定した。電極表面に形成する上記凹凸形状は、凹凸の最大高さ粗さRzが15μm及び30μmである周期的構造の凹凸形状を形成したもの、並びにロール表面を放電加工で作製した圧延ロールを用いて機械加工により高、低の2種類の段差を形成し、ランダムな凹凸形状を形成したものの4種類とした。なお、以下では、ここで形成した周期的な凹凸形状をエンボス構造と呼ぶことがある。
各電極用金属板について、プログラム電源を用いて、13秒間で印加電圧を0Vから5Vまで変化させたときのI−V特性を測定し、コンダクタンスを求めた。また、共焦点レーザー顕微鏡(オリンパス株式会社の「OLS31−SU」)を用いて、各電極用金属板の表面積を測定し、コンダクタンスとの関係を評価した。
電気分解分野において、電解効率を向上させるために、電極用金属板の表面積を増加させている。これは、電極用金属板の表面積が増加することにより、多くの反応に供する電荷を与えることができると考えられているからである。しかし、上記の4種類の微細凹凸面を備えた電極用金属板の表面積及びコンダクタンスを測定した結果、表面積が増加しているにも関わらずコンダクタンスが低下する場合があった。これは、表面積増大のための凹凸構造が電極の表面近傍での活性種の拡散を阻害するためと考えられる。これにより、電極表面積がコンダクタンスを決定している唯一のパラメータでは無いことがわかった。
電極表面の凹凸構造によるイオンの拡散を阻害する影響を詳細に解析しようとした場合、表面形状を基にコンピューターシミュレーションを用いて流れを解析して凹凸形状を最適化する必要があるが、これを実施するためには計算のコストがかかるという問題がある。そこで本発明者らは、上記の予想に基づいて、表面粗さ計で測定できるパラメータとして算術平均粗さRa及びピークカウントPcを用いて、簡易に表面流れの傾向を把握することを検討した。
まず、白金メッキを施していない無垢のチタン板及び白金メッキを施したチタン板を電極としてそれぞれのI−V特性を測定し、チタン板電極及び白金メッキ電極の各特性の関係について調査した。
試料電極として用いる無垢のチタン板及び白金メッキを施したチタン板を1cm×1cmとし、対向電極として2cm×2cmの白金メッキを施したチタン板を用いた。
1cm×1cmの平板の無垢のチタン板及び白金メッキを施したチタン板を試料電極として用い、対向電極として2cm×2cmの白金メッキを施したチタン板を用いて、3.5質量%のNaCl溶液中で電極間に電圧を印加して電流を測定した。白金メッキ電極を試料電極として用いる場合には、試料電極を陽極にして対向電極を陰極としたが、無垢のチタン板を陽極に用いると陽極酸化が進みコンダクタンスが低下するため、チタン板電極を試料電極として用いる場合には、試料電極を陰極にして対向電極を陽極とした。
それぞれの試料電極について、13秒間で印加電圧を0Vから5Vまで変化させたときのI−V特性の測定を、3回繰り返して行った。3回繰り返し行った測定のうち、電気分解が安定した3回目に測定したI−V特性を図3に示す。図3において、円形のプロットがチタン板電極のI−V特性を示し、四角形のプロットが白金メッキ電極のI−V特性を示している。
図3に示すように、白金メッキ電極では1.1V辺りからわずかに電解電流が流れており、その後2.1V辺りから急激に電流が増加しているのに対し、チタン板電極では1.7V程度から電解電流が流れて、その後3.5V辺りから急峻に電流が立ち上がっている。これは、チタン板電極の場合には、水素とチタンとの結合を断ち切るのに相当する電位(過電圧)を与えなければ電解が開始されないためである。
図3より、チタン板電極における電解開始後の電圧変化に対する電流変化量は、白金メッキ電極における電圧変化に対する電流変化量と概ね一致していることがわかる。これより、チタン板電極における電解開始後のコンダクタンスの変化は、白金メッキ電極におけるコンダクタンスの変化と相関していると言える。
次に、図4(a)に、上記実施例1〜実施例3及び比較例1の各試料電極の微細凹凸面における算術平均粗さRaとコンダクタンスとの関係を示し、図4(b)にピークカウントPcとコンダクタンスとの関係を示す。これらのグラフには、それぞれ、重回帰分析により求めた回帰直線を記載している。
次にカットオフ値λcを変更して、上記実施例1〜実施例3及び比較例1の各電極の算術平均粗さRa及びピークカウントPcを測定し、算術平均粗さRa及びピークカウントPcとコンダクタンスとの相関程度のカットオフ値λcによる変化を確認した。図5に、カットオフ値λcと重回帰分析により求めた決定係数Rとの関係を示す。図5において、四角形のプロットが、コンダクタンスと算術平均粗さRaとの関係を示すもので、円形のプロットが、コンダクタンスとピークカウントPcとの関係を示すものである。
図5の結果より、カットオフ値λcが小さくなると、決定係数Rが理想的な1よりも離れ、算術平均粗さRa及びピークカウントPcとコンダクタンスとの相関が無くなることがわかる。また、カットオフ値λcを250μm以上800μm以下程度として測定した算術平均粗さRa及びピークカウントPcが、コンダクタンスを支配している物理現象と相関があることがわかる。
以上より、白金メッキ及びブラスト処理を施す前のチタン板の微細凹凸面の算術平均粗さRa及びピークカウントPcと、白金メッキ後の電極のコンダクタンスとの間に相関があることがわかった。
以上説明したように、当該電極用金属板、及びこの電極用金属板に白金メッキして作製した電極は、より高いコンダクタンスが得られるので、水溶液又は有機溶媒溶液中で電気分解を行う電気分解装置等に好適に用いることができる。
1 電極
2 対流及び拡散領域
3 電気二重層
4 拡散層
5 ダイポール
6 ヘルムホルツ層
7 Gouy−Chapman層
E 電位
A 素反応

Claims (4)

  1. 水溶液又は有機溶媒溶液中での電気分解に使用され、表面にメッキが施されている電極用金属板であって、
    ピークカウントPc[カウント/mm]に対する算術平均粗さRa[μm]の比(Ra/Pc)が0.8以上、ピークカウントPcが1.5カウント/mm以上5カウント/mm以下である微細凹凸面を備え、
    上記微細凹凸面の最大高さ粗さRzが50μm以下、算術平均粗さRaが3.6μm以上7μm以下であり、
    上記微細凹凸面が、周期的な幾何学的パターンの凹凸形状を有していることを特徴とする電極用金属板。
  2. 上記凹凸形状が圧延により形成されている請求項1に記載の電極用金属板。
  3. 主成分としてチタンを含む請求項1又は請求項2に記載の電極用金属板。
  4. 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の電極用金属板を備える電極。
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