JP6234360B2 - アレイアンテナ装置及び校正方法 - Google Patents

アレイアンテナ装置及び校正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6234360B2
JP6234360B2 JP2014260529A JP2014260529A JP6234360B2 JP 6234360 B2 JP6234360 B2 JP 6234360B2 JP 2014260529 A JP2014260529 A JP 2014260529A JP 2014260529 A JP2014260529 A JP 2014260529A JP 6234360 B2 JP6234360 B2 JP 6234360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
signal
reception
unit
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014260529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016122895A (ja
Inventor
明男 横山
明男 横山
安藤 暢彦
暢彦 安藤
一二三 能登
一二三 能登
和英 樋口
和英 樋口
檜枝 護重
護重 檜枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014260529A priority Critical patent/JP6234360B2/ja
Publication of JP2016122895A publication Critical patent/JP2016122895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6234360B2 publication Critical patent/JP6234360B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Radio Transmission System (AREA)

Description

この発明は、複数配列されたアンテナ素子を有するアレイアンテナ装置及びその校正方法に関するものである。
アダプティブアレイアンテナ方式の送受信装置では、一般に、複数のアンテナ素子をアレイ状に並べた構成をとる。
そして、各アンテナ素子における送信信号の相対振幅及び相対位相を制御し合成することで、アレイアンテナの送信信号に指向性を持たせ、その指向性を制御することが可能となる。同様に、各アンテナ素子にて受信する信号の相対振幅及び相対位相を制御して合成することで、アレイアンテナの受信信号に指向性を持たせ、その指向性を制御することも可能となる。
しかしながら、一般にアンテナ素子の送受信信号はアンテナ素子毎に設けられる増幅器等の特性のばらつきにより、それぞれ異なる振幅変動及び位相変動を有する。また、信号送信の際には、各無線送信部へ基準信号又は局所信号を分配するが、分配経路が等長でない場合においても、振幅変動及び位相変動が生じる。信号受信の際には、各無線受信部へ局所信号を分配することがあるが、分配経路が等長でない場合、若しくは各無線受信部から受信信号合成器又は受信信号処理部までの経路長が異なる場合においても、振幅変動及び位相変動が生じる。
そのため、各アンテナ素子における送受信信号の相対振幅及び相対位相が、所望の値とならず、アレイアンテナに対して所望の指向性をもたせることができないといった課題が生じる。
したがって、各アンテナ素子における信号の振幅及び位相の相対値を測定し、校正を行う必要がある。
そこで、例えば特許文献1では、信号送信の際に、各アンテナ素子から送信される信号の位相を変化させながら、アレイアンテナ装置から放射される信号の強度を測定することで、各アンテナ素子での相対振幅及び相対位相の測定及び校正を行う。
しかしながら、この手法では、大きな反射が存在する等、周囲に妨害波となる信号が存在する環境では、相対振幅及び相対位相を測定することが難しい。
そこで、各アンテナ素子における信号を、ケーブルを用いて測定手段と接続する。これにより、周囲に妨害波が存在する環境においても、各アンテナ素子における信号の相対振幅及び相対位相を測定し、校正することが可能となる。
しかしながら、ケーブルを用いて測定手段と接続した場合、ケーブルにより信号の振幅及び位相が変化し、アンテナ素子における信号の振幅及び位相を測定することができないという課題が生じる。
それに対して、例えば特許文献2に示す手法がある。
特許文献2に開示された手法では、信号送信の際に、まず、ケーブルによりアンテナ素子接続端と信号受信部を接続して、アンテナ素子接続端から出力される信号の振幅及び位相を測定する。次に、同じケーブルを用いて、別のアンテナ素子接続端と信号受信部を接続し、アンテナ素子接続端から出力される信号の振幅及び位相を測定する。そして、これらの測定値の差分をとることで、ケーブルによる信号の振幅及び位相の変化分をキャンセルアウトする。その結果、各アンテナ素子における信号の相対振幅及び相対位相を測定し、校正することが可能となる。
特公平3−038548号公報 特開2006−093871号公報
しかしながら、特許文献2に開示された手法では、校正を行うために、アンテナを取外してケーブルを付替えるという作業が必要であった。そのため、アンテナ素子数が増えた場合、その増加数に伴い作業性が大幅に劣化するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ケーブルの付替え作業を行うことなく、従来技術と同等の精度で振幅差又は位相差のうち少なくとも一方の測定及び校正を行うことが可能となるアレイアンテナ装置及び校正方法を提供することを目的としている。
この発明に係るアレイアンテナ装置は、複数配列されたアンテナ素子と、対応するアンテナ素子に送信信号を出力する複数の送信モジュールと、各々の送信モジュールでの送信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を校正する制御部と、隣接する2つの送信モジュールを順に選択して接続するよう経路を切替える外部経路切替え部とを備え、送信モジュールは、基準信号から送信信号を生成する送信部と、送信部により生成された送信信号を分岐する信号分配部と、入力された2つの送信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を検出する検出部と、外部経路切替え部により接続された送信モジュールと連動し、信号分配部により分岐された送信信号を、自身又は当該送信モジュールの検出部に切替えて出力する内部経路切替え部とを備え、制御部は、隣接する2つの送信モジュールの検出部による検出結果の差分から校正を行うものである。
また、この発明に係る校正方法は、複数配列されたアンテナ素子と、対応するアンテナ素子に送信信号を出力する複数の送信モジュールとを備えたアレイアンテナ装置の校正方法において、制御部が、各々の送信モジュールでの送信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を校正する制御ステップと、外部経路切替え部が、隣接する2つの送信モジュールを順に選択して接続するよう経路を切替える外部経路切替えステップとを有し、送信モジュールは、送信部が、基準信号から送信信号を生成する送信ステップと、信号分配部が、送信部により生成された送信信号を分岐する信号分配ステップと、検出部が、入力された2つの送信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を検出する検出ステップと、内部経路切替え部が、外部経路切替え部により接続された送信モジュールと連動し、信号分配部により分岐された送信信号を、自身又は当該送信モジュールの検出部に順に出力する内部経路切替えステップとを有し、制御ステップでは、隣接する2つの送信モジュールの検出部による検出結果の差分から校正を行うものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、ケーブルの付替え作業を行うことなく、従来技術と同等の精度で振幅差又は位相差のうち少なくとも一方の測定及び校正を行うことが可能となる。
この発明の実施の形態1に係るアレイアンテナ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るアレイアンテナ装置において、振幅差及び位相差の測定を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係るアレイアンテナ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係るアレイアンテナ装置の構成を示すブロック図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るアレイアンテナ装置の構成を示すブロック図である。以下では、信号送信を行うアレイアンテナ装置を用い、送信モジュール12間の振幅差及び位相差の校正を行う場合について説明を行う。
アレイアンテナ装置は、図1に示すように、n(nは2以上の任意の自然数)個配列されたアンテナ素子11、n個の送信モジュール12、基準信号源13、信号分配部14、振幅位相差制御部(制御部)15及び経路切替え部(外部経路切替え部)16から構成されている。なお図では、複数系統のアンテナ素子11及び送信モジュール12に対し、各機能部を区別するため、各機能部の符号に接尾記号(−1〜−n)を付している。
アンテナ素子11は、対応する送信モジュール12からの送信信号を外部に放射するものである。
送信モジュール12は、対応するアンテナ素子11毎に設けられ、当該アンテナ素子11に送信信号を出力するものである。この送信モジュール12の詳細については後述する。
基準信号源13は、基準信号を発生するものである。この基準信号源13により発生された基準信号は、信号分配部14に出力される。
信号分配部14は、基準信号源13により発生された基準信号を、n個に分配するものである。この信号分配部14により分配された基準信号は、対応する送信モジュール12の後述する送信部121に出力される。
振幅位相差制御部15は、各送信モジュール12での送信信号の振幅差及び位相差を校正するものである。この際、振幅位相差制御部15は、隣接する2つの送信モジュール12の後述する振幅位相差検出部124からの振幅差及び位相差の差分から、当該送信モジュール12間での振幅差及び位相差を求め、校正を行う。この振幅位相差制御部15は、ソフトウェアに基づくCPUを用いたプログラム処理によって実行される。図1の例では、この振幅位相差制御部15による校正内容を示す振幅位相制御信号は、対応する送信モジュール12の後述する送信部121に出力される。
経路切替え部16は、アレイアンテナ装置の各送信モジュール12での送信信号の振幅差及び位相差の測定を行う際に、隣接する2つの送信モジュール12を順に選択して接続するよう経路を切替えるものである。この経路切替え部16による経路切替えは、手動又は制御部(不図示)により自動で行われる。
送信モジュール12は、送信部121、信号分配部122、経路切替え部(内部経路切替え部)123及び振幅位相差検出部(検出部)124から構成されている。また、送信モジュール12には、経路切替え部16を介して隣接する送信モジュール12と接続するための外部端子125が設けられている。
送信部121は、信号分配部14からの基準信号から送信信号を生成するものである。図1の例では、振幅位相差制御部15からの振幅位相制御信号を用いて、振幅及び位相を制御した送信信号を生成する。この送信部121により生成された送信信号は、信号分配部122を介してアンテナ素子11に出力される。
信号分配部122は、送信部121により生成された送信信号の一部を分岐するものである。この信号分配部122により分岐された送信信号は、経路切替え部123に出力される。
経路切替え部123は、経路切替え部16により接続された送信モジュール12(の経路切替え部123)と連動し、信号分配部122からの送信信号を、自身又は当該送信モジュール12の振幅位相差検出部124に切替えて出力するものである。すなわち、隣接する2つの送信モジュール12間において、一方の経路切替え部123が送信信号を自身の送信モジュール12の振幅位相差検出部124に出力した場合には、他方の経路切替え部123は送信信号を外部端子125を介して隣接する送信モジュール12の振幅位相差検出部124に出力する。その後、それぞれ他方の経路に切替えた信号出力も行う。この経路切替え部123による経路切替えは、手動又は制御部(不図示)により自動で行われる。
振幅位相差検出部124は、隣接する2つの送信モジュール12間の経路切替え部123を介した信号分配部122からの送信信号に対し、その振幅差及び位相差を検出するものである。この振幅位相差検出部124により検出された振幅差及び位相差を示す信号は、振幅位相差制御部15に出力される。
次に、上記のように構成されたアレイアンテナ装置の動作について説明する。
アレイアンテナ装置の各送信モジュール12間の振幅差及び位相差の測定及び校正を行う場合、まず、経路切替え部16により隣接する2つの送信モジュール12を選択して接続するよう経路を切替える。これにより、上記2つの送信モジュール12に対して、隣接する他の送信モジュール12が存在する場合であっても、上記2つの送信モジュール12を上記他の送信モジュール12から独立させることができる。
例えば、図1において、隣接する2つの送信モジュール12−1,12−2を測定対象とする場合、送信モジュール12−2には、右隣に隣接している送信モジュール12−3(不図示)が存在している。そこで、経路切替え部16により経路を切替え、送信モジュール12−2,12−3間を切断し、送信モジュール12−1,12−2間を接続させる。これにより、送信モジュール12−1,12−2を他の送信モジュール12から容易に独立させることができる。
この状態において、隣接する2つの送信モジュール12間の送信信号の振幅差及び位相差を測定する。なお、各々の送信モジュール12はそれぞれ同一の構成であり、送信モジュール12間で相対する経路での経路長の差は無視できるとする。
この際、まず、隣接する2つの送信モジュール12間において、一方の振幅位相差検出部124を用いて振幅差及び位相差を検出する。例えば図2(a)に示すように、送信モジュール12−1では、経路切替え部123−1により、信号分配部122−1により分岐された送信信号を送信モジュール12−2の振幅位相差検出部124−2に出力する。一方、送信モジュール12−2では、経路切替え部123−2により、信号分配部122−2により分岐された送信信号を自身の振幅位相差検出部124−2に出力する。そして、振幅位相差検出部124−2にて2つの送信信号の振幅差及び位相差を検出する。
ここで、一方の振幅位相差検出部124のみを用いて送信信号の振幅差及び位相差を検出した場合、隣接する2つの送信モジュール12を接続するケーブルにより信号の位相が変化するため、送信モジュール12間の送信信号の振幅差及び位相差を正確に測定することができない。
そこで、次に、隣接する2つの送信モジュール12間において、経路切替え部123により送信信号の経路をそれぞれ切替え、他方の振幅位相差検出部124を用いて振幅差及び位相差を検出する。すなわち、例えば図2(b)に示すように、送信モジュール12−1では、経路切替え部123−1により、信号分配部122−1により分岐された送信信号を自身の振幅位相差検出部124−1に出力する。一方、送信モジュール12−2では、経路切替え部123−2により、信号分配部122−2により分岐された送信信号を送信モジュール12−1の振幅位相差検出部124−1に出力する。そして、振幅位相差検出部124−1にて2つの送信信号の振幅差及び位相差を検出する。
そして、振幅位相差制御部15により、振幅位相差検出部124−1,124−2からの2つの振幅差及び位相差の差分をとる。これにより、上記ケーブルによる信号の位相変化をキャンセルアウトすることができ、送信モジュール12間の送信信号の振幅差及び位相差を正確に測定することができる。
振幅差及び位相差の測定手法を、数式を用いて具体的に説明する。以下では、位相差を測定する場合を例に説明する。
ここで、図2(a)に示すように、経路切替え部123−1により信号分配部122−1を外部端子125−1と接続し、経路切替え部123−2により信号分配部122−2を振幅位相差検出部124−2と接続する。
このとき、振幅位相差検出部124−2の出力信号は式(1)で表される位相差θに相当する。
Figure 0006234360
ここで、αは信号分配部122−1により分岐された送信信号の位相であり、βは信号分配部122−2により分岐された送信信号の位相である。また、φは信号分配部122−1と外部端子125−1とを繋ぐ経路を通過する際に送信信号の位相が回転する量であり、φは外部端子125−1と外部端子125−2とを繋ぐ経路を通過する際に送信信号の位相が回転する量である。また、φ’は外部端子125−2と振幅位相差検出部124−2とを繋ぐ経路を通過する際に送信信号の位相が回転する量であり、φ’は信号分配部122−2と振幅位相差検出部124−2とを繋ぐ経路を通過する際に送信信号の位相が回転する量である。
次に、図2(b)に示すように、経路切替え部123−2により信号分配部122−2を外部端子125−2と接続し、経路切替え部123−1により信号分配部122−1を振幅位相差検出部124−1と接続する。
このとき、振幅位相差検出部124−1の出力信号は式(2)で表される位相差θに相当する。
Figure 0006234360
ここで、φ’は信号分配部122−2と外部端子125−2とを繋ぐ経路を通過する際に送信信号の位相が回転する量である。また、φは外部端子125−1と振幅位相差検出部124−1とを繋ぐ経路を通過する際に送信信号の位相が回転する量であり、φは信号分配部122−1と振幅位相差検出部124−1とを繋ぐ経路を通過する際に送信信号の位相が回転する量である。
そして、振幅位相差制御部15により、θとθの差分をとり、2で除算する。
このとき、送信モジュール12間で相対する経路長の差は無視できるとしたので、結果は式(3)となり、信号分配部122−1,122−2からの送信信号の位相差が求まる。
Figure 0006234360
そして、振幅位相差制御部15の制御により、送信部121−1,121−2の相対位相を式(3)とすることで隣接する2つの送信モジュール12間の位相を校正することができる。すなわち、振幅位相差制御部15で得られた位相差をなくすように、一方の送信モジュール12(例えば送信モジュール12−1)を基準にして、他方の送信モジュール12(例えば送信モジュール12−2)の位相を制御する。
振幅差についても同様の処理を行う。
そして、以上の処理を各送信モジュール12間に対して行うことで、送信モジュール12間の振幅差及び位相差を校正することが可能となる。
なお上記では、送信モジュール12間の振幅差及び位相差の両方を校正する場合について示した。それに対し、送信モジュール12間の振幅差又は位相差のみを校正してもよい。この場合、振幅位相差検出部(検出部)124は、送信信号の振幅差又は位相差を検出し、振幅位相差制御部(制御部)15は、隣接する2つの送信モジュール12の振幅位相差検出部124による振幅差又は位相差の差分から、送信部121により生成される送信信号の振幅又は位相を制御して校正を行う。
以上のように、この実施の形態1によれば、経路切替え部16により、隣接する2つの送信モジュール12を順に選択して接続するよう経路を切替え、当該送信モジュール12間において、経路切替え部123により、信号分配部122により分岐された送信信号を、自身又は経路切替え部16により接続された送信モジュール12の振幅位相差検出部124に切替えて出力し、振幅位相差検出部124により、入力された2つの送信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を検出し、振幅位相差制御部15により、隣接する2つの送信モジュール12の振幅位相差検出部124による検出結果の差分から校正を行うように構成したので、従来技術のようにケーブルの付替え作業を行うことなく、従来技術と同等の精度で振幅差又は位相差のうち少なくとも一方の測定及び校正を行うことが可能となる。
なお上記では、振幅位相差制御部15が、送信部121により生成される送信信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方を制御して校正を行う場合を例に説明を行った。しかしながら、これに限るものではなく、振幅位相差制御部15が、基準信号源13により発生される基準信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方を制御して校正を行うようにしてもよい。
また、送信モジュール12に、送信部121により生成された送信信号の位相を調整する移相器又は送信部121により生成された送信信号の振幅を調整する可変増幅器のうち少なくとも一方を設け、振幅位相差制御部15が、移相器での位相量又は可変移相器での増幅量のうち少なくとも一方を制御することで校正を行うようにしてもよい。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2に係るアレイアンテナ装置の構成を示すブロック図である。以下では、信号受信を行うアレイアンテナ装置を用い、受信モジュール22間の位相差の校正を行う場合について説明を行う。
アレイアンテナ装置は、図3に示すように、n(nは2以上の任意の自然数)個配列されたアンテナ素子21、n個の受信モジュール22、基準信号源23、信号分配部24、受信処理部25、位相差制御部26及び経路切替え部(外部経路切替え部)27から構成されている。なお図では、複数系統のアンテナ素子21及び受信モジュール22に対し、各機能部を区別するため、各機能部の符号に接尾記号(−1〜−n)を付している。
アンテナ素子21は、外部からの受信信号を受信するものである。
受信モジュール22は、対応するアンテナ素子21毎に設けられ、当該アンテナ素子21からの受信信号を受信し、信号分配部24からの基準信号の位相を基準に当該受信信号を受信処理部25に出力するものである。この受信モジュール22の詳細については後述する。
基準信号源23は、基準信号を発生するものである。この基準信号源23により発生された基準信号は、信号分配部24に出力される。
信号分配部24は、基準信号源23により発生された基準信号を、n個に分配するものである。この信号分配部24により分配された基準信号は、対応する受信モジュール22の後述する信号分配部222に出力される。
受信処理部25は、各受信モジュール22からの受信信号を合成するものである。
位相差制御部26は、各受信モジュール22での基準信号の位相差を校正するものである。この際、位相差制御部26は、隣接する2つの受信モジュール22の後述する位相差検出部224からの位相差の差分から、当該受信モジュール22間での位相差を求め、校正を行う。この位相差制御部26は、ソフトウェアに基づくCPUを用いたプログラム処理によって実行される。図3の例では、この位相差制御部26による校正内容を示す位相制御信号は、対応する受信モジュール22の後述する受信部221に出力される。
経路切替え部27は、アレイアンテナ装置の各受信モジュール22での基準信号の位相差の測定を行う際に、隣接する2つの受信モジュール22を順に選択して接続するよう経路を切替えるものである。この経路切替え部27による経路切替えは、手動又は制御部(不図示)により自動で行われる。
受信モジュール22は、受信部221、信号分配部222、経路切替え部(内部経路切替え部)223及び位相差検出部224から構成されている。また、受信モジュール22には、経路切替え部27を介して隣接する受信モジュール22と接続するための外部端子225が設けられている。
受信部221は、アンテナ素子21からの受信信号を受信し、信号分配部222を介した信号分配部24からの基準信号の位相を基準に当該受信信号を受信処理部25に出力するものである。
ここで、受信モジュール22間で基準信号を共有しない場合、各受信部221で受信した受信信号の相対的な位相関係が崩れてしまう。例えば、3つの受信モジュール22において、各アンテナ素子21からの受信信号の位相がそれぞれ0deg、30deg、90degであったとする。この場合、基準信号を共有しないと、各受信部221の出力の位相関係が0deg、30deg、90degとはならない。それに対し、受信モジュール22間で基準信号を共有することで、アンテナ素子21からの受信信号の位相関係を受信部221の出力においても保持することができる。
また、図3の例では、位相差制御部26からの位相制御信号を用いて、上記基準信号の位相を制御する。
信号分配部222は、受信部221に入力される基準信号の一部を分岐するものである。この信号分配部222により分岐された基準信号は、経路切替え部223に出力される。
経路切替え部223は、経路切替え部27により接続された受信モジュール22(の経路切替え部223)と連動し、信号分配部222からの基準信号を、自身又は当該受信モジュール22の位相差検出部224に切替えて出力するものである。すなわち、隣接する2つの受信モジュール22間において、一方の経路切替え部223が基準信号を自身の受信モジュール22の位相差検出部224に出力した場合には、他方の経路切替え部223は基準信号を外部端子225を介して隣接する受信モジュール22の位相差検出部224に出力する。その後、それぞれ他方の経路に切替えた信号出力も行う。この経路切替え部223による経路切替えは、手動又は制御部(不図示)により自動で行われる。
位相差検出部224は、隣接する2つの受信モジュール22間の経路切替え部223を介した信号分配部222からの基準信号に対し、その位相差を検出するものである。この位相差検出部224により検出された位相差を示す信号は、位相差制御部26に出力される。
次に、上記のように構成されたアレイアンテナ装置の動作について説明する。
アレイアンテナ装置の各受信モジュール22間の位相差の測定及び校正を行う場合、まず、経路切替え部27により隣接する2つの受信モジュール22を選択して接続するよう経路を切替える。これにより、上記2つの受信モジュール22に対して、隣接する他の受信モジュール22が存在する場合であっても、上記2つの受信モジュール22を上記他の受信モジュール22から独立させることができる。
例えば、図3において、隣接する2つの受信モジュール22−1,22−2を測定対象とする場合、受信モジュール22−2には、右隣に隣接している受信モジュール22−3が存在している。そこで、経路切替え部27により経路を切替え、受信モジュール22−2,22−3間を切断し、受信モジュール22−1,22−2間を接続させる。これにより、受信モジュール22−1,22−2を他の受信モジュール22から容易に独立させることができる。
この状態において、隣接する2つの受信モジュール22間の基準信号の位相差を測定する。なお、各々の受信モジュール22はそれぞれ同一の構成であり、受信モジュール22間で相対する経路での経路長の差は無視できるとする。
この際、まず、隣接する2つの受信モジュール22間において、一方の位相差検出部224を用いて位相差を検出する。例えば、受信モジュール22−1では、経路切替え部223−1により、信号分配部222−1により分岐された基準信号を受信モジュール22−2の位相差検出部224−2に出力する。一方、受信モジュール22−2では、経路切替え部223−2により、信号分配部222−2により分岐された基準信号を自身の位相差検出部224−2に出力する。そして、位相差検出部224−2にて2つの基準信号の位相差を検出する。
ここで、一方の位相差検出部224のみを用いて基準信号の位相差を検出した場合、隣接する2つの受信モジュール22を接続するケーブルにより信号の位相が変化するため、受信モジュール22間の基準信号の位相差を正確に測定することができない。
そこで、次に、隣接する2つの受信モジュール22間において、経路切替え部223により基準信号の経路をそれぞれ切替え、他方の位相差検出部224を用いて位相差を検出する。すなわち、例えば、受信モジュール22−1では、経路切替え部223−1により、信号分配部222−1により分岐された基準信号を自身の位相差検出部224−1に出力する。一方、受信モジュール22−2では、経路切替え部223−2により、信号分配部222−2により分岐された基準信号を受信モジュール22−1の位相差検出部224−1に出力する。そして、位相差検出部224−1にて2つの基準信号の位相差を検出する。
そして、位相差制御部26により、位相差検出部224−1,224−2からの2つの位相差の差分をとる。これにより、上記ケーブルによる信号の位相変化をキャンセルアウトすることができ、受信モジュール22間の基準信号の位相差を正確に測定することができる。そして、この位相差を用いて、受信モジュール22の校正を行う。
そして、以上の処理を各受信モジュール22間に対して行うことで、受信モジュール22間の位相差を校正することが可能となる。
以上のように、この実施の形態2によれば、経路切替え部27により、隣接する2つの受信モジュール22を順に選択して接続するよう経路を切替え、当該受信モジュール22間において、経路切替え部223により、信号分配部222により分岐された基準信号を、自身又は経路切替え部27により接続された受信モジュール22の位相差検出部224に切替えて出力し、位相差検出部224により、入力された2つの基準信号の位相差を検出し、位相差制御部26により、隣接する2つの受信モジュール22の位相差検出部224からの位相差の差分から校正を行うように構成したので、従来技術のようにケーブルの付替え作業を行うことなく、従来技術と同等の精度で位相差の測定及び校正を行うことが可能となる。
なお図3では、位相差制御部26が、受信部221に入力される基準信号の位相を制御して校正を行う場合を例に説明を行った。しかしながら、これに限るものではなく、位相差制御部26が、受信処理部25により合成される受信信号の位相を制御して校正を行うようにしてもよい。
また、受信モジュール22に、受信部221に入力される基準信号の位相を調整する移相器を設け、位相差制御部26が、移相器での位相量を制御することで校正を行うようにしてもよい。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3に係るアレイアンテナ装置の構成を示すブロック図である。以下では、信号送受信を行うアレイアンテナ装置を用い、送受信モジュール32間の振幅差及び位相差の校正を行う場合について説明を行う。
アレイアンテナ装置は、図4に示すように、n(nは2以上の任意の自然数)個配列されたアンテナ素子31、n個の送受信モジュール32、基準信号源33、信号分配部34、受信処理部35、振幅位相差制御部(制御部)36及び経路切替え部(外部経路切替え部)37から構成されている。なお図では、複数系統のアンテナ素子31及び送受信モジュール32に対し、各機能部を区別するため、各機能部の符号に接尾記号(−1〜−n)を付している。
アンテナ素子31は、対応する送受信モジュール32からの送信信号を外部に放射し、また、外部からの受信信号を受信するものである。
送受信モジュール32は、対応するアンテナ素子31毎に設けられ、当該アンテナ素子31に送信信号を出力し、また、当該アンテナ素子31からの受信信号を受信し、信号分配部34からの基準信号の位相を基準に当該受信信号を受信処理部35に出力するものである。この送受信モジュール32の詳細については後述する。
基準信号源33は、基準信号を発生するものである。この基準信号源33により発生された基準信号は、信号分配部34に出力される。
信号分配部34は、基準信号源33により発生された基準信号を、n個に分配するものである。この信号分配部34により分配された基準信号は、対応する送受信モジュール32の後述する送信部321及び受信部322に出力される。
受信処理部35は、各送受信モジュール32からの受信信号を合成するものである。
振幅位相差制御部36は、各送受信モジュール32での送信信号及び受信信号の振幅差及び位相差を校正するものである。この際、振幅位相差制御部36は、隣接する2つの送受信モジュール32の後述する振幅位相差検出部326からの送信信号及び受信信号の振幅差及び位相差の差分から、当該送受信モジュール32間での送信信号及び受信信号の振幅差及び位相差を求め、校正を行う。この振幅位相差制御部36は、ソフトウェアに基づくCPUを用いたプログラム処理によって実行される。図4の例では、この振幅位相差制御部36による送信信号の校正内容を示す振幅位相制御信号は、対応する送受信モジュール32の後述する送信部321に出力される。また、この振幅位相差制御部36による受信信号の校正内容を示す振幅位相制御信号は、対応する送受信モジュール32の後述する受信部322に出力される。
経路切替え部37は、アレイアンテナ装置の各送受信モジュール32での送信信号及び受信信号の振幅差及び位相差の測定を行う際に、隣接する2つの送受信モジュール32を順に選択して接続するよう経路を切替えるものである。この経路切替え部37による経路切替えは、手動又は制御部(不図示)により自動で行われる。
送受信モジュール32は、送信部321、受信部322、共用器323、信号分配部324、経路切替え部(内部経路切替え部)325及び振幅位相差検出部(検出部)326から構成されている。また、送受信モジュール32には、経路切替え部37を介して隣接する送受信モジュール32と接続するための外部端子327が設けられている。
送信部321は、信号分配部34からの基準信号から送信信号を生成するものである。図4の例では、振幅位相差制御部36からの振幅位相制御信号を用いて、振幅及び位相を制御した送信信号を生成する。この送信部321により生成された送信信号は、共用器323を介してアンテナ素子31に出力される。
受信部322は、アンテナ素子31からの受信信号を共用器323を介して受信し、信号分配部34からの基準信号の位相を基準に当該受信信号を受信処理部35に出力するものである。図4の例では、振幅位相差制御部36からの振幅位相制御信号を用いて、上記受信信号の振幅及び位相を制御する。
共用器323は、送信経路と受信経路とを分離するものである。この共用器323は、送信部321からの送信信号を入力した場合には、当該送信信号を信号分配部324に出力する。一方、アンテナ素子31からの受信信号を入力した場合には、当該受信信号を受信部322に出力する。
信号分配部324は、送信部321により生成された送信信号及び受信部322により受信される受信信号の一部を分岐するものである。この信号分配部324により分岐された送信信号は、経路切替え部325に出力される。
経路切替え部325は、経路切替え部37により接続された送受信モジュール32(の経路切替え部325)と連動し、信号分配部324からの送信信号及び受信信号を、自身又は当該送受信モジュール32の振幅位相差検出部326に切替えて出力するものである。すなわち、隣接する2つの送受信モジュール32間において、一方の経路切替え部325が送信信号及び受信信号を自身の送受信モジュール32の振幅位相差検出部326に出力した場合には、他方の経路切替え部325は送信信号及び受信信号を外部端子327を介して隣接する送受信モジュール32の振幅位相差検出部326に出力する。その後、それぞれ他方の経路に切替えた信号出力も行う。この経路切替え部325による経路切替えは、手動又は制御部(不図示)により自動で行われる。
振幅位相差検出部326は、隣接する2つの送受信モジュール32間の経路切替え部325を介した信号分配部324からの送信信号及び受信信号に対し、その振幅差及び位相差を検出するものである。この振幅位相差検出部326により検出された振幅差及び位相差を示す信号は、振幅位相差制御部36に出力される。
なお、上記のように構成されたアレイアンテナ装置の動作は、実施の形態1に係るアレイアンテナ装置の動作と同様であり、その説明を省略する。
また上記では、送受信モジュール32間の振幅差及び位相差の両方を校正する場合について示した。それに対し、送受信モジュール32間の振幅差又は位相差のみを校正してもよい。この場合、振幅位相差検出部(検出部)326は、送信信号及び受信信号の振幅差又は位相差を検出し、振幅位相差制御部(制御部)36は、隣接する2つの送受信モジュール32の振幅位相差検出部326による振幅差又は位相差の差分から、送信部321により生成される送信信号の振幅又は位相、及び受信部322により受信された受信信号の振幅又は位相を制御して校正を行う。
以上のように、この実施の形態3によれば、経路切替え部37により、隣接する2つの送受信モジュール32を順に選択して接続するよう経路を切替え、当該送受信モジュール32間において、経路切替え部325により、信号分配部324により分岐された送信信号及び受信信号を、自身又は経路切替え部37により接続された送受信モジュール32の振幅位相差検出部326に切替えて出力し、振幅位相差検出部326により、入力された2つの送信信号及び受信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を検出し、振幅位相差制御部36により、隣接する2つの送受信モジュール32の振幅位相差検出部326による検出結果の差分から校正を行うように構成したので、従来技術のようにケーブルの付替え作業を行うことなく、従来技術と同等の精度で振幅差又は位相差のうち少なくとも一方の測定及び校正を行うことが可能となる。
なお上記では、振幅位相差制御部36が、送信部321により生成される送信信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方を制御して校正を行う、また、受信部322により受信された受信信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方を制御して校正を行う場合を例に説明を行った。しかしながら、これに限るものではなく、振幅位相差制御部36が、基準信号源33により発生される基準信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方を制御して校正を行うようにしてもよい。また、振幅位相差制御部36が、受信処理部35により合成された受信信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方を制御して校正を行うようにしてもよい。
また、送受信モジュール32に、送信部321により生成された送信信号の位相を調整する第1の移相器又は送信部321により生成された送信信号の振幅を調整する第1の可変増幅器のうち少なくとも一方を設け、振幅位相差制御部36が、第1の移相器での位相量又は第2の可変移相器での増幅量のうち少なくとも一方を制御することで校正を行うようにしてもよい。
また、送受信モジュール32に、アンテナ素子31からの受信信号の位相を調整する第2の移相器又はアンテナ素子31からの受信信号の振幅を調整する第2の可変増幅器のうち少なくとも一方を設け、振幅位相差制御部36が、第2の移相器での位相量又は第2の可変移相器での増幅量のうち少なくとも一方を制御することで校正を行うようにしてもよい。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
11,21,31 アンテナ素子、12 送信モジュール、13,23,33 基準信号源、14,24,34 信号分配部、15,36 振幅位相差制御部(制御部)、16,27,37 経路切替え部(外部経路切替え部)、22 受信モジュール、25,35 受信処理部、26 位相差制御部、32 送受信モジュール、121,321 送信部、122,222,324 信号分配部、123,223,325 経路切替え部(内部経路切替え部)、124,326 振幅位相差検出部(検出部)、125,225,327 外部端子、221,322 受信部、224 位相差検出部、323 共用器。

Claims (17)

  1. 複数配列されたアンテナ素子と、
    対応する前記アンテナ素子に送信信号を出力する複数の送信モジュールと、
    各々の前記送信モジュールでの送信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を校正する制御部と、
    隣接する2つの前記送信モジュールを順に選択して接続するよう経路を切替える外部経路切替え部とを備え、
    前記送信モジュールは、
    基準信号から前記送信信号を生成する送信部と、
    前記送信部により生成された送信信号を分岐する信号分配部と、
    入力された2つの前記送信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を検出する検出部と、
    前記外部経路切替え部により接続された前記送信モジュールと連動し、前記信号分配部により分岐された送信信号を、自身又は当該送信モジュールの前記検出部に切替えて出力する内部経路切替え部とを備え、
    前記制御部は、隣接する2つの前記送信モジュールの前記検出部による検出結果の差分から前記校正を行う
    ことを特徴とするアレイアンテナ装置。
  2. 前記制御部は、前記送信部により生成される送信信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方、又は前記基準信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方を制御することで前記校正を行う
    ことを特徴とする請求項1記載のアレイアンテナ装置。
  3. 前記送信モジュールは、
    前記送信部により生成された送信信号の位相を調整する移相器を備え、
    前記制御部は、前記移相器での位相量を制御することで前記校正を行う
    ことを特徴とする請求項1記載のアレイアンテナ装置。
  4. 前記送信モジュールは、
    前記送信部により生成された送信信号の振幅を調整する可変増幅器を備え、
    前記制御部は、前記可変増幅器での増幅量を制御することで前記校正を行う
    ことを特徴とする請求項1又は請求項3記載のアレイアンテナ装置。
  5. 複数配列されたアンテナ素子と、
    対応する前記アンテナ素子からの受信信号を受信し、入力された基準信号の位相を基準に当該受信信号を出力する複数の受信モジュールと、
    前記受信モジュールにより出力された受信信号を合成する受信処理部と、
    各々の前記受信モジュールでの前記基準信号の位相差を校正する位相差制御部と、
    隣接する2つの前記受信モジュールを順に選択して接続するよう経路を切替える外部経路切替え部とを備え、
    前記受信モジュールは、
    前記アンテナ素子からの受信信号を受信し、入力された前記基準信号の位相を基準に当該受信信号を出力する受信部と、
    前記受信部に入力される前記基準信号を分岐する信号分配部と、
    入力された2つの前記基準信号の位相差を検出する位相差検出部と、
    前記外部経路切替え部により接続された前記受信モジュールと連動し、前記信号分配部により分岐された前記基準信号を、自身又は当該受信モジュールの前記位相差検出部に切替えて出力する内部経路切替え部とを備え、
    前記位相差制御部は、隣接する2つの前記受信モジュールの前記位相差検出部による検出結果の差分から前記校正を行う
    ことを特徴とするアレイアンテナ装置。
  6. 前記位相差制御部は、前記受信部に入力される前記基準信号の位相、又は前記受信処理部により合成される受信信号の位相を制御することで前記校正を行う
    ことを特徴とする請求項5記載のアレイアンテナ装置。
  7. 前記受信モジュールは、
    前記受信部に入力される前記基準信号の位相を調整する移相器を備え、
    前記位相差制御部は、前記移相器での位相量を制御することで前記校正を行う
    ことを特徴とする請求項5記載のアレイアンテナ装置。
  8. 複数配列されたアンテナ素子と、
    対応する前記アンテナ素子に送信信号を出力し、また、当該アンテナ素子からの受信信号を受信し、入力された基準信号の位相を基準に当該受信信号を出力する複数の送受信モジュールと、
    前記送受信モジュールにより出力された受信信号を合成する受信処理部と、
    各々の前記送受信モジュールでの送信信号及び受信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を校正する制御部と、
    隣接する2つの前記送受信モジュールを順に選択して接続するよう経路を切替える外部経路切替え部とを備え、
    前記送受信モジュールは、
    基準信号から前記送信信号を生成する送信部と、
    前記アンテナ素子からの受信信号を受信し、入力された前記基準信号の位相を基準に当該受信信号を出力する受信部と、
    前記送信部により生成された送信信号、及び前記受信部により受信される受信信号を分岐する信号分配部と、
    入力された2つの送信信号及び2つの受信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を検出する検出部と、
    前記外部経路切替え部により接続された前記送受信モジュールと連動し、前記信号分配部により分岐された送信信号及び受信信号を、自身又は当該送受信モジュールの前記検出部に切替えて出力する内部経路切替え部とを備え、
    前記制御部は、隣接する2つの前記送受信モジュールの前記検出部による検出結果の差分から前記校正を行う
    ことを特徴とするアレイアンテナ装置。
  9. 前記制御部は、前記送信部により生成される送信信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方、又は前記基準信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方を制御することで前記校正を行う
    ことを特徴とする請求項8記載のアレイアンテナ装置。
  10. 前記制御部は、前記受信部により受信される受信信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方、又は前記受信処理部により合成される受信信号の振幅又は位相のうち少なくとも一方を制御することで前記校正を行う
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9記載のアレイアンテナ装置。
  11. 前記送受信モジュールは、
    前記送信部により生成された送信信号の位相を調整する第1の移相器を備え、
    前記制御部は、前記第1の移相器での位相量を制御することで前記校正を行う
    ことを特徴とする請求項8記載のアレイアンテナ装置。
  12. 前記送受信モジュールは、
    前記送信部により生成された送信信号の振幅を調整する第1の可変増幅器を備え、
    前記制御部は、前記第1の可変増幅器での増幅量を制御することで前記校正を行う
    ことを特徴とする請求項8又は請求項11記載のアレイアンテナ装置。
  13. 前記送受信モジュールは、
    前記アンテナ素子からの受信信号の位相を調整する第2の移相器を備え、
    前記制御部は、前記第2の移相器での位相量を制御することで前記校正を行う
    ことを特徴とする請求項8、請求項11又は請求項12記載のアレイアンテナ装置。
  14. 前記送受信モジュールは、
    前記アンテナ素子からの受信信号の振幅を調整する第2の可変増幅器を備え、
    前記制御部は、前記第2の可変増幅器での増幅量を制御することで前記校正を行う
    ことを特徴とする請求項8、請求項11から請求項13のうちのいずれか1項記載のアレイアンテナ装置。
  15. 複数配列されたアンテナ素子と、対応する前記アンテナ素子に送信信号を出力する複数の送信モジュールとを備えたアレイアンテナ装置の校正方法において、
    制御部が、各々の前記送信モジュールでの送信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を校正する制御ステップと、
    外部経路切替え部が、隣接する2つの前記送信モジュールを順に選択して接続するよう経路を切替える外部経路切替えステップとを有し、
    前記送信モジュールは、
    送信部が、基準信号から前記送信信号を生成する送信ステップと、
    信号分配部が、前記送信部により生成された送信信号を分岐する信号分配ステップと、
    検出部が、入力された2つの前記送信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を検出する検出ステップと、
    内部経路切替え部が、前記外部経路切替え部により接続された前記送信モジュールと連動し、前記信号分配部により分岐された送信信号を、自身又は当該送信モジュールの前記検出部に切替えて出力する内部経路切替えステップとを有し、
    前記制御ステップでは、隣接する2つの前記送信モジュールの前記検出部による検出結果の差分から前記校正を行う
    ことを特徴とする校正方法。
  16. 複数配列されたアンテナ素子と、対応する前記アンテナ素子からの受信信号を受信し、入力された基準信号の位相を基準に当該受信信号を出力する複数の受信モジュールと、前記受信モジュールにより出力された受信信号を合成する受信処理部とを備えたアレイアンテナ装置の校正方法において、
    位相差制御部が、各々の前記受信モジュールでの前記基準信号の位相差を校正する位相差制御ステップと、
    外部経路切替え部が、隣接する2つの前記受信モジュールを順に選択して接続するよう経路を切替える外部経路切替えステップとを有し、
    前記受信モジュールは、
    受信部が、前記アンテナ素子からの受信信号を受信し、入力された前記基準信号の位相を基準に当該受信信号を出力する受信ステップと、
    信号分配部が、前記受信部に入力される前記基準信号を分岐する信号分配ステップと、
    位相差検出部が、入力された2つの前記基準信号の位相差を検出する位相差検出ステップと、
    内部経路切替え部が、前記外部経路切替え部により接続された前記受信モジュールと連動し、前記信号分配部により分岐された前記基準信号を、自身又は当該受信モジュールの前記位相差検出部に切替えて出力する内部経路切替えステップとを有し、
    前記位相差制御ステップは、隣接する2つの前記受信モジュールの前記位相差検出部による検出結果の差分から前記校正を行う
    ことを特徴とする校正方法。
  17. 複数配列されたアンテナ素子と、対応する前記アンテナ素子に送信信号を出力し、また、当該アンテナ素子からの受信信号を受信し、入力された基準信号の位相を基準に当該受信信号を出力する複数の送受信モジュールと、前記送受信モジュールにより出力された受信信号を合成する受信処理部とを備えたアレイアンテナ装置の校正方法において、
    制御部が、各々の前記送受信モジュールでの送信信号及び受信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を校正する制御ステップと、
    外部経路切替え部が、隣接する2つの前記送受信モジュールを順に選択して接続するよう経路を切替える外部経路切替えステップとを有し、
    前記送受信モジュールは、
    送信部が、基準信号から前記送信信号を生成する送信ステップと、
    受信部が、前記アンテナ素子からの受信信号を受信し、入力された前記基準信号の位相を基準に当該受信信号を出力する受信ステップと、
    信号分配部が、前記送信部により生成された送信信号、及び前記受信部への受信信号を分岐する信号分配ステップと、
    検出部が、入力された2つの送信信号及び2つの受信信号の振幅差又は位相差のうち少なくとも一方を検出する検出ステップと、
    内部経路切替え部が、前記外部経路切替え部により接続された前記送受信モジュールと連動し、前記信号分配部により分岐された送信信号及び受信信号を、自身又は当該送受信モジュールの前記検出部に切替えて出力する内部経路切替えステップとを有し、
    前記制御ステップは、隣接する2つの前記送受信モジュールの前記検出部による検出結果の差分から前記校正を行う
    ことを特徴とする校正方法。
JP2014260529A 2014-12-24 2014-12-24 アレイアンテナ装置及び校正方法 Expired - Fee Related JP6234360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014260529A JP6234360B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 アレイアンテナ装置及び校正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014260529A JP6234360B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 アレイアンテナ装置及び校正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016122895A JP2016122895A (ja) 2016-07-07
JP6234360B2 true JP6234360B2 (ja) 2017-11-22

Family

ID=56327578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014260529A Expired - Fee Related JP6234360B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 アレイアンテナ装置及び校正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6234360B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111869128B (zh) 2018-03-13 2023-04-25 日本电气株式会社 无线电通信系统、设备、方法及非暂时性计算机可读介质
WO2019198192A1 (ja) * 2018-04-12 2019-10-17 富士通株式会社 アンテナ装置、及びキャリブレーション方法
FR3099668B1 (fr) * 2019-07-30 2022-07-29 Commissariat Energie Atomique Dispositif d'émission radiofréquence et procédé de commande d'un tel dispositif
CN116008679B (zh) * 2023-03-23 2023-06-06 中山香山微波科技有限公司 近场幅相数据提取电路及近场幅相数据提取方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3285022B2 (ja) * 1998-11-19 2002-05-27 日本電信電話株式会社 適応アレーアンテナ装置
KR101419925B1 (ko) * 2010-02-08 2014-07-14 브로드콤 코포레이션 다중포트 네트워크를 관통하여 광대역 신호를 빔성형하는 방법 및 시스템
JP5736545B2 (ja) * 2011-08-02 2015-06-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 フェイズドアレーアンテナのブランチ間補正装置及びフェイズドアレーアンテナのブランチ間補正方法
CA2831325A1 (en) * 2012-12-18 2014-06-18 Panasonic Avionics Corporation Antenna system calibration
JP5933471B2 (ja) * 2013-03-14 2016-06-08 パナソニック株式会社 フェーズドアレイ送信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016122895A (ja) 2016-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6234360B2 (ja) アレイアンテナ装置及び校正方法
WO2017146020A1 (ja) アレーアンテナ装置およびその校正方法
JP6701124B2 (ja) レーダ装置
JP6295011B2 (ja) 送信器、送信方法、位相調整装置、位相調整方法
US20170070247A1 (en) Temperature compensation system and method for an array antenna system
JP6379891B2 (ja) 位相調整装置、位相差検出装置及び位相調整方法
JP6949237B2 (ja) レーダ装置およびレーダ装置の動作方法
JP7136206B2 (ja) 校正制御装置
EP2722928A1 (en) Testing and calibration of phased array antenna systems
JP2011519532A (ja) 通信システムにおけるフィードバックの質の評価
JP2013201556A5 (ja)
TW201249120A (en) Phase-arrayed device and method for calibrating the phase-arrayed device
WO2021117131A1 (ja) アンテナ装置及び校正方法
US11367953B2 (en) Antenna device and calibration method
JP2010124360A (ja) フェーズドアレイアンテナ検査システム、フェーズドアレイアンテナ検査装置、フェーズドアレイアンテナ検査方法及びフェーズドアレイアンテナ
US20190018105A1 (en) Method for Calibrating an Active Sensor System
JP2004108938A (ja) レーダ・ターゲット波模擬装置
KR20230102417A (ko) 위상배열 송수신 시스템의 위상 보정 제어 방법 및 그를 위한 장치
JP2002077016A (ja) 通信装置及び通信方法
EP2219263B1 (en) Error detection method and apparatus thereof
JP6524692B2 (ja) 送信装置
KR101055127B1 (ko) 무선통신시스템 및 그 제어방법
JPH11225014A (ja) フェーズドアレイレーダ装置及びその位相校正方法
JP5047661B2 (ja) 測角装置及び測角方法
KR20140098690A (ko) 안테나의 위상 및 진폭 교정 장치, 및 배열 안테나

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170125

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170920

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6234360

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees