JP6234232B2 - 液晶表示パネルおよびそのリペア方法 - Google Patents

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Description

本発明は液晶表示装置を構成する液晶表示パネルに関し、特にリペアを容易とする液晶表示パネルおよびそのリペア方法に関する。
液晶表示装置の表示方式としては、TN(Twisted Nematic)モードが広く用いられてきた。しかし、昨今では、画素電極と、それに対向するように設けられた対向電極(共通電極)との間に電圧を印加し、パネル面に水平な電界を発生させ、当該水平電界により液晶分子を水平方向に駆動する横電界方式が使用されつつある。
横電界方式は、広視野角化、高精細度化および高輝度化に有利であり、今後はスマートフォンやタブレッド機器などを代表とする中小型パネルを有する機器で主流になるものと考えられる。
横電界方式としては、IPS(In Plane Switching)モードおよびFFS(Fringe Field Switching)モードが知られている(IPSは登録商標である)。FFSモードは、絶縁膜を間に介して下部電極と、スリットを有する上部電極とを配置し、何れか一方を画素電極とし、他方を共通電極として使用する。上部電極にはスリットが設けられ、電界は上部電極のスリットから上方の液晶層に向けて与えられ、電界に応じて液晶分子が駆動することになる。
IPSモードは、対向する基板間に挟持された液晶層に横電界を印加して表示を行うが、横電界を印加する画素電極と共通電極とが同一層に設けられている。
何れのモードを採用する場合でも、一対の透明基板に液晶層を挟持し、一対の透明基板のうちの一方の液晶層側には、間に絶縁膜を介してマトリックス状に配置された複数の走査線および複数の信号線と、走査線と信号線の交点近傍に設けられた薄膜トランジスタ(TFT)と、信号線を介して映像信号が与えられる画素電極とが設けられたTFT基板を有し、走査線からの走査信号によりTFTのオン、オフが制御されることで、画素電極への映像信号の供給が制御される。従って、TFTが不良になると画素電極が機能せず、対応する画素が不良となって、画面欠陥となる。
このような画面欠陥を解消するために、不良になったTFTを修復する構成が提案されており、例えば特許文献1および2には、コモン電極(共通電極)にソース配線(信号線)に沿ってリペア用スリットを設けた液晶表示装置が開示されている。
特開2010−54609号公報 特開2012−230431号公報
以上説明した従来の液晶表示装置では、製造工程上の不具合によりソース配線とコモン電極(共通電極)とがショートしたような場合に対応するため、コモン電極にソース配線に沿ってリペア用スリットを設け、ショートが発生した場合には、リペア用スリットの両端部を切断することでコモン電極とソース配線とのショート状態を解消する方法を採っている。
ここで、画素電極には、電界を通過させるため、全面に渡って複数のスリットが設けられているが、当該スリットは、ソース配線の延在方向に対して垂直ではなく、垂直よりも所定角度大きく、あるいは所定角度小さく傾けた方向に延在するように設けられている。
このため、ソース配線に沿って延在するリペア用スリットとは延在方向が一致しておらず、画素の開口率の低下、保持容量の低下を招き、画質の低下および消費電力の増加を招くという問題がある。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、ソース配線と画像表示のための電極とがショートした場合でも、画質の低下および消費電力の増加を抑制した液晶表示パネルを提供すると共に、その液晶表示パネルのリペア方法を提供することを目的とする。
本発明に係る液晶表示パネルは、透明絶縁性基板と、前記透明絶縁性基板上に配置され、第1の絶縁膜を間に介して互いに交差してマトリックス状をなす信号線および走査線と、前記走査線と前記信号線との交差部に設けられた薄膜トランジスタと、前記走査線および前記信号線により囲まれる画素部において、第2の絶縁膜を間に介して上下の位置関係となるように対向配置された画素電極および共通電極と、を有した薄膜トランジスタ基板と、前記薄膜トランジスタ基板に対向して配置される対向基板と、を備え、前記薄膜トランジスタ基板と前記対向基板との間に液晶が挟持される液晶表示パネルであって、前記共通電極は、前記信号線の平面形状と同じ形状を有した複数のスリットが、前記信号線と並列するように全面に渡って設けられた櫛歯形状を有し、前記画素電極は、前記信号線に平行する2つの端縁部のみにそれぞれ形成されたリペア用スリットを有し、前記リペア用スリットは、前記共通電極の前記スリットと同じ大きさおよび平面形状を有する領域に設けられ、該領域は、前記共通電極と前記画素電極とを重ねた場合に、前記共通電極のスリット列の両端の前記スリットと重なる位置に設定される。
本発明に係る液晶表示パネルによれば、信号線と画素電極とがショートして画素電極が機能しなくなった場合であっても、リペア用スリットを画素電極から切り離して電気的に分離することで、画素電極の機能を回復させて、画質の低下を抑制できる。また、リペア用スリットは、共通電極のスリットと同じ大きさおよび平面形状を有する領域に設けられ、該領域は、共通電極と画素電極とを重ねた場合に、共通電極のスリット列の両端のスリットと重なる位置に設定されるので、画素の開口率が低下することがなく、また、保持容量も低下しない。このため、液晶表示パネルの画質も低下せず、消費電力も増加しない。
本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの画素部の構成を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの画素部の構成を示す断面図である。 共通電極の平面視形状を示す図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの画素電極の平面視形状を示す図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの製造方法を説明する断面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの製造方法を説明する断面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの製造方法を説明する断面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの製造方法を説明する断面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの製造方法を説明する断面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの製造方法を説明する断面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの製造方法を説明する断面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの製造方法を説明する断面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの製造方法を説明する断面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの製造方法を説明する断面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの変形例1の画素部の構成を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの変形例1の画素電極の平面視形状を示す図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの変形例2の画素部の構成を示す平面図である。 本発明に係る実施の形態の液晶表示パネルの変形例2の画素電極の平面視形状を示す図である。
<実施の形態>
<装置構成>
図1は、本発明に係る実施の形態の液晶表示パネル100の1つの画素部の構成を示す平面図であり、薄膜トランジスタ(TFT)30がマトリックス状に配列されるTFT基板側の構成を示している。また、図2は、図1におけるA−A線およびB−B線での断面構成を示す図であり、A−A線での断面をTFT部、B−B線での断面を、ソース配線部として示す。
以下、図1および図2を用いて、液晶表示パネル100の構成を説明する。図1に示されるように画素部には画素電極8と、それに対向する共通電極10とが上下の関係をなすように配置されており、画素電極8と共通電極10との間に電圧を印加し、液晶表示パネルにほぼ水平な電界を発生させ、液晶分子を水平方向に駆動させることによって表示を行っている。
また、図2に示されるように、画素電極8に外部から入力された映像信号に基づいた表示電圧を印加させるために、表示電圧の供給を制御する薄膜トランジスタ30が透明絶縁性基板1上に配置されている。
薄膜トランジスタ30は、透明絶縁性基板1上に配置されたゲート電極2と、ゲート電極2の上を覆うゲート絶縁膜3と、ゲート絶縁膜3上のゲート電極2の上方に設けられた半導体膜4と、半導体膜4上のオーミックコンタクト膜5と、半導体膜4上にオーミックコンタクト膜5を介して設けられたソース電極6およびドレイン電極7とを備えている。
図1に示すように、信号線であるソース配線16と走査線であるゲート配線12とは直交するように交わっており、ソース配線16からソース電極6が延在して半導体膜4の上方に達し、ドレイン電極7は、半導体膜4の上方から画素電極8の下方にまで延在しており、ドレイン電極7は画素電極8と電気的に接続されている。
ゲート電極2はゲート配線12の一部であり、ソース電極6とドレイン電極7との間の半導体膜4の下方のゲート配線12が、ゲート電極2として機能する。
図1、図2に示されるように、ソース配線16は、その延在方向の中央部に屈曲部を有し、屈曲部を中心に上下対称となるように折れ曲がっている。
共通電極10は、ソース配線16とゲート配線12とで規定される画素領域をほぼ覆う大きさおよび平面形状に形成され、屈曲したソース配線16とほぼ同じ形状の複数のスリットSLが、ソース配線16と並列するように共通電極10の全面に渡って設けられている。このような形状を櫛歯形状と呼称する。
共通電極10の平面視形状を図3に示す。なお、図3においては、共通電極10にはスリットSLを5本設けた例を示したが、これに限定されるものではない。
なお、共通電極10は隣り合う画素領域の共通電極10との間が、ゲート配線12の上方を跨ぐように設けられたブリッジ20によって接続されている。なお、ブリッジ20は共通電極10と同じ材料で、同じ層に形成されている。
画素電極8の平面視形状を図4に示す。図4に示すように画素電極8は、ソース配線16に平行する2つの端縁部のみにそれぞれリペア用スリットRSL1およびRSL2を有しており、他の部分は開口部を有さない平面部81となっている。リペア用スリットRSL1およびRSL2は、共通電極10のスリットSLと同じ大きさおよび平面形状を有すると共に、共通電極10を重ねた場合に、共通電極10のスリット列の両端のスリットSLと重なるように形成されている。
以上説明した液晶表示パネル100の画素領域において、ソース配線16と画素電極8との間でショートが発生した場合のリペア方法について説明する。
図1に示すように、ソース配線16と画素電極8との間に異物の侵入によるショート、あるいはソース配線16または画素電極8の製造時のエッチングの不具合による両者のショートが発生し、短絡部SPが発生した場合は、画素電極8の形成後、リペア用スリットRSL1の外縁の電極材を、短絡部SPの両側で切断することで、リペア用スリットRSL1を画素電極8から切り離して電気的に分離することで、画素電極8全体がソース配線16と同電位になることを防止する。
例えば、図1に示す切断部A1およびA2のように、短絡部SPの両側近傍においてリペア用スリットRSL1の外縁の電極材をレーザー光を照射して切断することで、ソース配線16と画素電極8との間のショートが修復される。なお、切断箇所は短絡部SPの近傍に限定されるものではなく、切断部A3およびA4のように、ソース配線16に切断の際のレーザー光が影響しないように、ソース配線16に面しない箇所に設けても良い。
なお、画素電極8と、隣接する画素領域のソース配線16(図示せず)との間でショートが発生した場合は、リペア用スリットRSL1とは反対側のリペア用スリットRSL2の外縁の電極材を切断すれば良い。
このように、画素電極8に、ソース配線16に平行する2つの端縁部のみにそれぞれリペア用スリットRSL1およびRSL2を設けることで、ソース配線16と画素電極8とがショートして画素電極8が機能しなくなった場合であっても、リペア用スリットRSL1またはRSL2を画素電極8から切り離して電気的に分離することで、画素電極8の機能を回復させて、画質の低下を抑制できる。
また、共通電極10は、ソース配線16とほぼ同じ形状の複数のスリットSLが、ソース配線16と並列するように共通電極10の全面に渡って設けられており、画素電極8におけるリペア用スリットRSL1およびRSL2も、共通電極10のスリットSLと同じ大きさおよび平面形状を有すると共に、共通電極10を重ねた場合に、共通電極10のスリット列の両端のスリットSLと重なるように形成されているので、画素の開口率が低下することがなく、また、保持容量も低下しない。このため、画質も低下せず、消費電力も増加しないという特徴を有している。
<製造方法>
次に、製造工程を順に示す断面図である図5〜図14を用いて、液晶表示パネル100の製造方法について説明する。なお、図5〜図14のそれぞれは、図2に示した断面図に対応し、図1におけるA−A線での断面構成(TFT部)およびB−B線での断面構成(ソース配線部)を示す断面図である。
まず、図5に示すように、ガラス等の透明絶縁性基板1を準備する。その後、透明絶縁性基板1上の全面に、例えばモリブデン(Mo)等で第1の金属膜(図示せず)を形成し、その上にレジストを塗布した後、フォトリソグラフィー工程(第1のフォトリソグラフィー工程)で露光および現像を行ってレジストパターン(図示せず)を形成する。
次に、このレジストパターンをマスクとして第1の金属膜をエッチングし、レジストパターンを除去することで、図6に示すように透明絶縁性基板1上にゲート電極2を含むゲート配線をパターニングする。以後、このような工程をエッチング・レジスト除去工程と呼称する。
次に、ゲート電極2を含むゲート配線上を覆うように、透明絶縁性基板1上の全面に、ゲート絶縁膜となる第1の絶縁膜3を形成する(図7)。なお、第1の絶縁膜は、例えば窒化珪素膜や酸化珪素膜をCVD法やスパッタ法により形成しても良い。
その後、第1の絶縁膜3上の全面に、半導体膜、オーミックコンタクト膜および第2の金属膜をこの順に形成する。ここで、半導体膜は例えば非晶質や微結晶や多結晶の珪素膜でも酸化物半導体膜でもよく、第2の金属膜は例えばモリブデン(Mo)でも良い。さらに、その上にレジストを塗布した後、フォトリソグラフィー工程(第2のフォトリソグラフィー工)を行って、レジストパターンを形成する。この時点では、チャネル領域上に第2の金属膜が残存しており、ソース電極とドレイン電極とがつながったパターンとなっている。
次に、レジストパターンをマスクとして第2の金属膜をエッチングすることで、第2の金属膜をパターニングし、ソース配線16と、後にソース電極およびドレイン電極となる電極膜パターン17を得る。
次に、レジストパターンおよびパターニングされた第2の金属膜をマスクとして、オーミックコンタクト膜および半導体膜をエッチングすることで、ソース配線16および電極膜パターン17の下層にオーミックコンタクト膜15および半導体膜14が残るようにパターニングし、その後、レジストパターンを除去する(図8)。
ここで、半導体膜14は、真性半導体で形成され、例えば真性のシリコン半導体で形成される。また、オーミックコンタクト膜15は、半導体膜14と第2の金属膜とのコンタクトをオーミック接合とするための膜であり、シリコン膜に不純物がドープされた材料により形成される。なお、不純物としては、リン(P)やヒ素(As)などのN型の不純物がドープされる。
次に、透明絶縁性基板1上の全面を覆うように、第1の透明導電膜18を形成する(図9)。ここで、第1の透明導電膜の材質は、ITO、IZO、ITZOであっても良い。さらに、その上にレジストを塗布した後、フォトリソグラフィー工程(第3のフォトリソグラフィー工程)を行って、レジストパターンRM1を形成する。
レジストパターンRM1は、チャネル領域となる半導体膜14の上方に設けられた開口部OP1、リペア用スリットとなる第1の透明導電膜18の上方に設けられた開口部OP2、ソース配線16とその下のオーミックコンタクト膜15および半導体膜14を第1の透明導電膜18が覆うように第1の透明導電膜18をパターニングする開口部OP3およびOP4を有している。
次に、レジストパターンRM1をマスクとして第1の透明導電膜18をエッチングすることで、画素電極8をパターニングする(図10)。この画素電極8のパターニングに際して、リペア用スリットRSL1(およびRSL2)を設ける、このリペア用スリットRSL1(およびRSL2)は、後に説明する第5のフォトリソグラフィー工程により形成される第2の透明導電膜の櫛歯形状の開口部の形状および大きさに合せてパターンニングする。
なお、この時点では、チャネル領域上は開口部OP1となっており、チャネル領域上の第1の透明導電膜18はエッチングにより除去される。
続いて、レジストパターンRM1、画素電極8および残された第1の透明導電膜18をマスクとして、電極膜パターン17をエッチングする。これにより、チャネル領域上の電極膜パターン17が完全に除去され、ソース電極6とドレイン電極7とが分離形成される(図11)。
次に、電極膜パターン17を除去することによって形成された開口部OP11の底部に露出したオーミックコンタクト膜15をエッチングにより除去すると共に、半導体膜14も所定の厚さまでエッチングする(図12)。これにより、TFTのチャネル領域となる半導体膜14の厚さが規定される。その後、レジストパターンRM1を除去する(図13)。
次に、透明絶縁性基板1上の全面を覆うように、層間絶縁膜9(第2の絶縁膜)を形成する(図14)。ここで、層間絶縁膜は、例えば窒化珪素膜や酸化珪素膜をCVD法やスパッタ法により形成しても良い。これにより、画素電極8および残された第1の透明導電膜18が層間絶縁膜9に覆われると共に、半導体膜14のチャネル領域も層間絶縁膜9に覆われる。
次に、層間絶縁膜9上にレジストを塗布した後、フォトリソグラフィー工程(第4のフォトリソグラフィー工程)を行って、レジストパターンを形成する。
次に、レジストパターンをマスクとして、層間絶縁膜9およびゲート絶縁膜を貫通するコンタクトホール(図示せず)を形成する。これにより、透明絶縁性基板1上にゲート電極2と同層で形成した共通配線(図示せず)に到達するコンタクトホール(図示せず)が形成され、当該コンタクトホールの底部に共通配線の一部が露出する。
次に、層間絶縁膜9上の全面を覆うように、第2の透明導電膜を形成する。ここで、第2の透明導電膜の材質は、ITO、IZO、ITZOであっても良い。そして、第2の透明導電膜上にレジストを塗布した後、フォトリソグラフィー工程(第5のフォトリソグラフィー工程)を行って、レジストパターンを形成し、当該レジストパターンをマスクとして、第2の透明導電膜をパターニングする。これにより層間絶縁膜9を介して画素電極8の上方の対面する位置に、スリットSLを有する共通電極10が形成され、図2に示した断面構成となる。
なお、第2の透明導電膜は、共通配線(図示せず)に到達するコンタクトホール(図示せず)内にも形成され、当該コンタクトホールを介して共通配線(図示せず)と接続され、共通電極110共通配線を介して他の画素の共通電極10と互いに電気的に接続されることとなる。
このようにして作製したTFT基板の上に、その後のセル工程において配向膜を形成する。また、別途作製された対向基板の上に配向膜を同様に形成する。そして、この配向膜の液晶との接触面に、一定の方向を向いた微細な傷をつける配向処理を施すラビング処理を行う。
次に、TFT基板または対向基板の周縁部にシール材を塗布して、TFT基板と対向基板とを、互いの配向膜が向き合うように所定の間隔で貼り合せる。
その後、真空注入法等を用いて、液晶注入口から液晶を注入し、液晶注入口を封止する。このようにして形成した液晶セルの両面に偏光板を貼り付け、駆動回路を接続した後、バックライトユニットを取り付ける。このようにして液晶表示装置が完成する。
<変形例1>
以上説明した本発明に係る実施の形態の液晶表示パネル100では、図1および図4に示したように、画素電極8の、ソース配線16に平行する2つの端縁部のみにそれぞれソース配線16に沿ったリペア用スリットRSL1およびRSL2を設けた構成を示したが、リペア用スリットRSL1およびRSL2の代わりに、図15に示す画素電極8Aのように、リペア用スリットRSL11、RSL12、RSL13およびRSL14を設けた構成としても良い。
すなわち、リペア用スリットRSL11およびRSL12は、ソース配線16に沿って設けられているが、図16に示すように、ソース配線16の屈曲部に対応する部分が平面部81からスリットの幅方向に延在する接続部82となっており、リペア用スリットRSL11およびRSL12は接続部82によって分離されている。また、リペア用スリットRSL11およびRSL12は、それぞれの長手方向の接続部82とは反対側の端部が切り欠き部83となっている。この構造は、リペア用スリットRSL13およびRSL14においても同じである。
このため、図15に示すように、ソース配線16と画素電極8Aとの間に異物の侵入によるショート、あるいはソース配線16または画素電極8Aの製造時のエッチングの不具合による両者のショートが発生し、短絡部SPが発生した場合は、画素電極8Aの形成後、接続部82を切断部B1において、電極材をレーザー光を照射して切断することで、リペア用スリットRSL11およびRSL12を画素電極8Aから切り離して電気的に分離することができる。
リペア用スリットRSL11およびRSL12は、それぞれの長手方向の接続部82とは反対側の端部が切り欠き部83となっているので、接続部82を切断するだけで電気的に分離され、ソース配線16と画素電極8Aとの間のショートが修復される。
なお、画素電極8Aと、隣接する画素領域のソース配線16(図示せず)との間でショートが発生した場合は、リペア用スリットRSL11および12とは反対側のリペア用スリットRSL13およびRSL14の接続部82を切断すれば良い。
このように、リペア用スリットRSL11〜RSL14においては、画素電極の機能を回復させて、画質の低下を抑制できるという効果だけでなく、リペアのための切断工程においては、切断箇所が少なくて済むという効果もあり、リペアに費やす時間を低減できる。また、ソース配線16に面しない接続部82で切断を行うので、ソース配線16に切断の際のレーザー光が影響しない。
また、共通電極10は、ソース配線16とほぼ同じ形状の複数のスリットSLが、ソース配線16と並列するように共通電極10の全面に渡って設けられており、画素電極8Aにおけるリペア用スリットRSL11およびRSL12の組、リペア用スリットRSL13およびRSL14の組も、共通電極10のスリットSLとほぼ同じ大きさおよび平面形状を有すると共に、共通電極10を重ねた場合に、共通電極10のスリット列の両端のスリットSLと重なるように形成されているので、画素の開口率が低下することがなく、また、保持容量も低下しない。このため、画質も低下せず、消費電力も増加しないという特徴を有している。
<変形例2>
以上説明した本発明に係る実施の形態の液晶表示パネル100では、図1および図4に示したように、画素電極8の、ソース配線16に平行する2つの端縁部のみにそれぞれソース配線16に沿ったリペア用スリットRSL1およびRSL2を設けた構成を示したが、リペア用スリットRSL1およびRSL2の代わりに、図17に示す画素電極8Bのように、リペア用スリットRSL21、RSL22、RSL23、RSL24、RSL25、RSL26、RSL27およびRSL28を設けた構成としても良い。
すなわち、リペア用スリットRSL21〜RSL24は、ソース配線16に沿って設けられているが、図18に示すように、それぞれの長手方向の端部のうち一方が切り欠き部84となり、他方が平面部81との接続部82となっており、リペア用スリットRSL21〜RSL24は、接続部82の部分で互いに分離されている。この構造は、リペア用スリットRSL24〜RSL28においても同じである。
このため、図17に示すように、ソース配線16と画素電極8Bとの間に異物の侵入によるショート、あるいはソース配線16または画素電極8Bの製造時のエッチングの不具合による両者のショートが発生し、短絡部SPが発生した場合は、画素電極8Bの形成後、短絡部SPに面するリペア用スリットの接続部82を切断すれば良い。
例えば、図17の例では、リペア用スリットRSL22が短絡部SPに面するので、その接続部82を切断部C1において、電極材をレーザー光を照射して切断することで、リペア用スリットRSL22を画素電極8Bから切り離して電気的に分離することができる。
リペア用スリットRSL22は、長手方向の接続部82とは反対側の端部が切り欠き部84となっているので、接続部82を切断するだけで電気的に分離され、ソース配線16と画素電極8Bとの間のショートが修復される。
なお、画素電極8Bと、隣接する画素領域のソース配線16(図示せず)との間でショートが発生した場合は、リペア用スリットRSL25〜RSL28の何れかの接続部82を切断すれば良い。
このように、リペア用スリットRSL21〜RSL28においては、画素電極の機能を回復させて、画質の低下を抑制できるという効果だけでなく、リペアのための切断工程においては、切断箇所が少なくて済むという効果もあり、リペアに費やす時間を低減できる。リペア用スリットRSL21〜RSL28のそれぞれは、図1に示したリペア用スリットRSL1に比べて小さく、接続部82を切断することにより電気的に分離される領域は小さくて済むので、切断リペアによる保持容量面積の減少を最小限に抑えることができる。また、ソース配線16に面しない接続部82で切断を行うので、ソース配線16に切断の際のレーザー光が影響しない。
また、共通電極10は、ソース配線16とほぼ同じ形状の複数のスリットSLが、ソース配線16と並列するように共通電極10の全面に渡って設けられており、画素電極8Aにおけるリペア用スリットRSL21〜RSL24の組、リペア用スリットRSL25〜RSL28の組も、共通電極10のスリットSLとほぼ同じ大きさおよび平面形状を有すると共に、共通電極10を重ねた場合に、共通電極10のスリット列の両端のスリットSLと重なるように形成されているので、画素の開口率が低下することがなく、また、保持容量も低下しない。このため、画質も低下せず、消費電力も増加しないという特徴を有している。
なお、以上説明した実施の形態およびその変形例で示した画素電極8、8Aおよび8Bのパターンは一例であり、スリットを平面部81から切り離して電気的に分離できる構成であれば良い。例えば、画素電極8の接続部82をスリットの全体に渡って複数設け、さらに画素電極8Aのように、ゲート配線12側の2つの端部に切り欠き部を設けた構成とすれば、電気的に分離される領域をさらに小さくできる。
また、以上の説明では、画素電極のソース配線近傍にリペア用スリットを設け、櫛歯形状の共通電極が、絶縁膜を介して画素電極の上層に設けられた構成を示したが、この2つの電極は、ドレインに接続されている電極が画素電極、共通電位に接続されている電極が共通電極であって、何れか一方が櫛歯形状、もう一方が平板形状であれば良いので、絶縁膜を介して上下関係が逆であっても良い。要するに、櫛歯形状の電極と平板形状の電極とが上下逆の関係においても、平板形状の電極のソース配線近傍にリペア用スリットを有する構造とすれば良い。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 透明絶縁性基板、2 ゲート電極、3 ゲート絶縁膜、6 ソース電極、7 ドレイン電極、8 画素電極、9 層間絶縁膜、10 共通電極、12 ゲート配線、16 ソース配線、30 薄膜トランジスタ、RSL1,RSL2,RSL11〜RSL14,RSL21〜RSL28 リペア用スリット、81 平面部、82 接続部、83,84 切り欠き部。

Claims (5)

  1. 透明絶縁性基板と、
    前記透明絶縁性基板上に配置され、第1の絶縁膜を間に介して互いに交差してマトリックス状をなす信号線および走査線と、
    前記走査線と前記信号線との交差部に設けられた薄膜トランジスタと、
    前記走査線および前記信号線により囲まれる画素部において、第2の絶縁膜を間に介して上下の位置関係となるように対向配置された画素電極および共通電極と、を有した薄膜トランジスタ基板と、
    前記薄膜トランジスタ基板に対向して配置される対向基板と、を備え、
    前記薄膜トランジスタ基板と前記対向基板との間に液晶が挟持される液晶表示パネルであって、
    前記共通電極は、
    前記信号線の平面形状と同じ形状を有した複数のスリットが、前記信号線と並列するように全面に渡って設けられた櫛歯形状を有し、
    前記画素電極は、
    前記信号線に平行する2つの端縁部のみにそれぞれ形成されたリペア用スリットを有し、
    前記リペア用スリットは、
    前記共通電極の前記スリットと同じ大きさおよび平面形状を有する領域に設けられ、該領域は、前記共通電極と前記画素電極とを重ねた場合に、前記共通電極のスリット列の両端の前記スリットと重なる位置に設定される、液晶表示パネル。
  2. 前記リペア用スリットは、
    前記共通電極の前記スリットと同じ大きさおよび平面形状を有する、請求項1記載の液晶表示パネル。
  3. 前記リペア用スリットは、
    前記画素電極の平面部からスリットの幅方向に延在する少なくとも1つの接続部によって互いに分離された複数のリペア用スリットを有し、
    前記複数のリペア用スリットのうち、前記走査線側となる2つのリペア用スリットは、それぞれの長手方向の前記接続部とは反対側の端部に切り欠き部を有する、請求項1記載の液晶表示パネル。
  4. 前記リペア用スリットは、
    前記画素電極の平面部からスリットの幅方向に延在する少なくとも1つの接続部によって互いに分離された複数のリペア用スリットを有し、
    前記複数のリペア用スリットのそれぞれは、長手方向の端部のうち前記接続部とは反対側の端部に切り欠き部を有する、請求項1記載の液晶表示パネル。
  5. 請求項1記載の液晶表示パネルのリペア方法であって、
    少なくとも前記画素電極が形成された後、
    前記画素電極と前記信号線とのショートが発生した場合に、前記リペア用スリットを前記画素電極から切り離して電気的に分離する、液晶表示パネルのリペア方法。
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