JP6233694B2 - エネルギー管理システム及び方法 - Google Patents

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本発明は、蓄電池を含む蓄電装置と太陽光発電装置と商用電力系統とを用いて負荷に給電するエネルギーを管理して制御するエネルギー管理装置及び方法、並びにエネルギー管理システムに関する。
昨今、電力を需要する需要家において、蓄電池を含む蓄電装置と太陽光発電装置と商用電力系統とを用いて負荷に給電するエネルギーを管理して効率的に制御するエネルギー管理装置であるHEMS(Home Energy Management System)制御装置が普及してきている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、商用電力系統と並列に接続され、商用電力系統に対して電力を送出して売電する一方、商用電力系統から電力を受け取って買電するための系統連携型太陽光発電システムが急速に普及している(例えば、特許文献2参照)。系統連携型太陽光発電システムでは、太陽光発電システムでは、太陽光発電の余剰電力を商用電力系統に逆流させることで電力会社に売電している。
一方、電力系統の安定及び電力会社の発電設備の低減のために、電力会社のシステム装置(以下、電力会社システム装置という。)から消費電力の削減要求等を示すデマンドレスポンス(以下、DRという。例えば、特許文献3参照)の信号をHEMS制御装置に送信するが検討されている。ここで、DRの信号は、DR要請を行うDR要請信号と、DR解除を行うDR解除信号とを含む。
特開2013−93917号公報 特開2013−110917号公報 特開2012−191707号公報
しかし、太陽光発電システムを備えた需要家では、万一の停電に備えて蓄電していると売電による利益が減少する一方、電力会社に売電していると停電時に使用できる電力がなくなるという問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、例えば停電の恐れがあるときだけ電力を蓄電にまわせることができかつ売電による利益を確保できる、エネルギー管理装置及び方法、並びにエネルギー管理システムを提供することにある。
第1の態様に係るエネルギー管理装置は、太陽光発電装置からの電力を蓄電装置に蓄電する蓄電モードと、太陽光発電装置からの電力を電力会社に売電する売電モードを有する制御部を備えるエネルギー管理装置である。制御部は、デマンドレスポンスの要請を行うDR要請信号を受信したときに、売電モードから蓄電モードに切り替えることを特徴とする。
第2の態様に係るエネルギー管理装置は、第1の態様に係るエネルギー管理装置において、制御部は、デマンドレスポンスの解除を行うDR解除信号を受信したときに、蓄電モードから売電モードに切り替えることが好ましい。
第3の態様に係るエネルギー管理装置は、第1又は2の態様に係るエネルギー管理装置において、制御部は、DR要請信号を受信した時刻に応じて、売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第4の態様に係るエネルギー管理装置は、第3の態様に係るエネルギー管理装置において、制御部は、DR要請信号を受信した時刻が午前であるときは、蓄電モードに設定する。一方、制御部は、DR要請信号を受信した時刻が午後であるときは、蓄電モードから売電モードに切り替えることが好ましい。
第5の態様に係るエネルギー管理装置は、第1又は2の態様に係るエネルギー管理装置において、制御部は、ユーザの状況に応じて、売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第6の態様に係るエネルギー管理装置は、第5の態様に係るエネルギー管理装置において、エネルギー管理装置はさらに、ユーザにより手動で蓄電モード又は売電モードに設定する操作部を備える。制御部は、ユーザが在宅時又は外出時においてユーザにDR要請信号を受信したことを通知し、ユーザにより操作部を用いて蓄電モード又は売電モードに設定されることが好ましい。
第7の態様に係るエネルギー管理装置は、第5又は6の態様に係るエネルギー管理装置において、制御部は、ユーザが就業時又は就寝時において、自動的に売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第8の態様に係るエネルギー管理方法は、太陽光発電装置からの電力を蓄電装置に蓄電する蓄電モードと、太陽光発電装置からの電力を電力会社に売電する売電モードを有する制御部を備えるエネルギー管理装置のためのエネルギー管理方法である。制御部が、デマンドレスポンスの要請を行うDR要請信号を受信したときに、売電モードから蓄電モードに切り替えることを特徴とする。
第9の態様に係るエネルギー管理方法は、第8の態様に係るエネルギー管理方法において、制御部が、デマンドレスポンスの解除を行うDR解除信号を受信したときに、蓄電モードから売電モードに切り替えることが好ましい。
第10の態様に係るエネルギー管理方法は、第8又は9の態様に係るエネルギー管理方法において、制御部が、DR要請信号を受信した時刻に応じて、売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第11の態様に係るエネルギー管理方法は、第10の態様に係るエネルギー管理方法において、制御部が、DR要請信号を受信した時刻が午前であるときは、蓄電モードに設定する。一方、DR要請信号を受信した時刻が午後であるときは、蓄電モードから売電モードに切り替えることが好ましい。
第12の態様に係るエネルギー管理方法は、第8又は9の態様に係るエネルギー管理方法において、制御部が、ユーザの状況に応じて、売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第13の態様に係るエネルギー管理方法は、第12の態様に係るエネルギー管理方法において、エネルギー管理装置はさらに、ユーザにより手動で蓄電モード又は売電モードに設定する操作部を備える。制御部が、ユーザが在宅時又は外出時においてユーザにDR要請信号を受信したことを通知し、ユーザにより操作部を用いて蓄電モード又は売電モードに設定されることが好ましい。
第14の態様に係るエネルギー管理方法は、第12又は13の態様に係るエネルギー管理方法において、制御部が、ユーザが就業時又は就寝時において、自動的に売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第15の態様に係るエネルギー管理システムは、第1から第7の態様のうちのいずれか1つに記載のエネルギー管理装置と、太陽光により発電して電力を出力する太陽光発電装置と、上記電力を蓄電する蓄電装置とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るエネルギー管理装置及び方法、並びにエネルギー管理システムによれば、デマンドレスポンスの要請を行うDR要請信号の受信時において蓄電モード又は売電モードの動作モードの制御を行うことができる。それ故、太陽光発電装置からの電力を適切に蓄電装置に供給することができ、停電時でも需要家内の電力を十分に確保することができる。また、停電のおそれがないときは太陽光発電装置からの電力を適切に売電することができ、需要家の利益を上げることができる。
実施形態に係るエネルギー管理システムの構成を示すブロック図である。 図1のHEMS制御装置の基本動作モードの制御フローを示すフロー図である。 図1のエネルギー管理システムにおいてDR要請信号及びDR解除信号を受信したときの基本動作モードの動作を示すタイミングチャートである。 図1のHEMS制御装置の各種の動作モードの制御方法を示すテーブルである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
図1は実施形態に係るエネルギー管理システムの構成を示すブロック図である。図1において、商用電力は変電所から配電ネットワーク61、電力線PL3、需要家1の検針装置SM及び電力線PL2を介して分電盤DBに配電される。需要家1には、いわゆるスマートメータと呼ばれる通信機能付き検針装置(以下、検針装置SMという。)SMと、HEMS制御装置HCを備えた分電盤DBとが設けられる。また、需要家1にはさらに、パワーコンディショナPCと、蓄電装置41と、ルータ装置55と、無線LAN装置56とが設けられる。一方、検針装置SMは配電ネットワーク61を介して電力会社システム装置51及びアグリゲータシステム装置52とに接続される。また、ルータ装置55はインターネット62を介して地域コミュニティシステム装置53及び無線通信装置63に接続される。ユーザ端末54は例えばスマートホンなどの無線通信機能付きの端末又は赤外線等のリモートコントローラである。ユーザ端末54は、ユーザの需要家1内の在宅時又は外出時に無線インターフェース部13又はLANインターフェース部14を介してHEMS制御装置HCの制御部10に接続可能となるよう構成される。ここで、ユーザ端末54はアンテナ54Aを有し、操作部15の代わりの操作部として動作する。
分電盤DBは、電力線PL1,PL2に接続された分電盤回路17と、需要家1のエネルギーを管理して制御するHEMS制御装置HCを備えて構成される。HEMS制御装置HCは、制御部10と、2つのPLC通信部11,12と、無線インターフェース部13と、LANインターフェース部14と、操作部15と、表示部16とを備えて構成される。ここで、制御部10は現在時刻を計時するクロック回路10Cを備え、クロック回路10Cは現在時刻の情報を制御部10に出力する。分電盤回路17は家電機器などの各負荷18に接続される。
検針装置SMの制御部20は、検針装置SMの検針処理などを制御し、PLC通信部21の動作を制御する。PLC通信部21は、電力線PL3及び配電ネットワーク61を介して電力会社システム装置51及びアグリゲータシステム装置52との電力線通信を行ういわゆるAルートのPLC通信機能を有する。また、PLC通信部21は、電力線PL2を介してHEMS制御装置HCのPLC通信部11との電力線通信を行ういわゆるBルートのPLC通信機能とを有する。PLC通信部21は、電力線PL3を介して電力会社システム装置51に接続され、検針装置SM1の測定結果である検針データを電力線通信により電力会社システム装置51に送信して遠隔検診等を可能にする。また、PLC通信部21は電力会社システム装置51又はアグリゲータシステム装置52等からのDR要請信号又はDR解除信号を受信して電力線PL2及びPLC通信部11を介してHEMS制御装置HCの制御部10に転送する。さらに、PLC通信部21は、HEMS制御装置HC1の制御部10からの各負荷18の電力消費情報等をPLC通信部11を介して受信して電力線PL3及び配電ネットワーク61を介して電力会社システム装置51に送信する。
HEMS制御装置HCの制御部10は、各負荷18の電力消費情報等を収集し、各負荷18のエネルギーを管理して制御し、PLC通信部11,12の動作を制御する。PLC通信部11は、制御部10により収集された各負荷18の電力消費情報等を含む信号をPLC通信部11及びPLC通信部21を介して電力会社システム装置51に送信する。また、PLC通信部12は電力線PL1を介してパワーコンディショナPCのPLC通信部31に接続される。HEMS制御装置HCのPLC通信部11は電力会社システム装置51又はアグリゲータシステム装置52等から送信されPLC通信部21を介して受信されるDR要請信号又はDR解除信号を受信して制御部10に出力する。HEMS制御装置HCの制御部10は当該信号に基づいて各負荷18及びパワーコンディショナPCを制御する。ここで、HEMS制御装置HCの制御部10は制御信号をPLC通信部12、電力線PL2及びPLC通信部31を介して制御部30に送信することにより、パワーコンディショナPCを制御する。
操作部15は、ユーザがHEMS制御装置HCの制御部10を操作するための入力装置であって、図4を参照して後述する動作モードの設定、蓄電モード又は売電モードの手動設定、ユーザの在宅又は外出の設定、就業又は就寝の設定などを行うことができる。表示部16は制御部10の処理状態、操作入力データ、及び操作入力後の動作状態などを表示する。
無線インターフェース部13はアンテナ13Aを有し、所定の無線通信方式でユーザ端末54と直接に無線通信する。LANインターフェース部14はルータ装置55を介してアンテナ56Aを有する無線LAN装置56に接続され、無線LAN装置56は無線LANを介してユーザ端末54に接続される。また、LANインターフェース部14はルータ装置55及びインターネット62を介して地域コミュニティシステム装置53及びアンテナ63Aを有する無線通信装置63に接続される。地域コミュニティシステム装置53がDR要請信号又はDR解除信号を発生する場合もあり、当該信号は地域コミュニティシステム装置53からインターネット62及びルータ装置55を介してLANインターフェース部14に送信される。無線通信装置63は例えば電気通信事業者により設けられ、例えば3G、LTE又はWiFiなどの無線通信回線を介してユーザ端末54と接続され、ユーザ端末54は外出時に操作部15の代わりの操作部として動作する。
パワーコンディショナPCは、制御部30と、PLC通信部31と、DC/ACインバータ装置32と、スイッチSW1,SW2,SW3とを備えて構成される。制御部30はHEMS制御装置HCの制御部10からPLC通信部31を介して受信される制御信号に基づいて、パワーコンディショナPC、PLC通信部31及びスイッチSW1,SW2,SW3の動作を制御する。なお、スイッチSW2,SW3は連動して切り替えられる。
太陽光発電装置42は太陽光により発電して直流電力を出力する。太陽光発電装置42は、スイッチSW3の接点a及びスイッチSW1の接点aを介してDC/ACインバータ装置32に接続される。また、太陽光発電装置42は、スイッチSW3の接点b及びスイッチSW2の接点bを介して、蓄電池41Aを含む蓄電装置41に接続される。蓄電装置41はパワーコンディショナPCからの制御信号に基づいて蓄電池41Aの蓄放電制御を行う機能を有する。蓄電装置41は、スイッチSW2の接点a及びスイッチSW1の接点bを介してDC/ACインバータ装置32に接続される。DC/ACインバータ装置32は太陽光発電装置42又は蓄電装置41からの直流電力を交流電力に変換した後、電力線PL1を介して分電盤回路17に供給する。ここで、スイッチSW1,SW2,SW3をともに接点a側に切り替えられたとき、太陽光発電装置42からの電力を分電盤回路17に接続された各負荷18に供給し、また、電力会社に対して電力線PL3を介して売電する売電モードとなる。スイッチSW2,SW3を接点b側に切り替えられたとき、太陽光発電装置42からの電力を蓄電装置41の蓄電池41Aに蓄電する蓄電モードとなる。スイッチSW1を接点b側に切り替えかつSW2,SW3を接点a側に切り替えられたとき、蓄電装置41の蓄電池41Aからの電力をDC/ACインバータ装置32を介して分電盤回路17に接続された各負荷18に供給する。
以上のように構成された配電システムでは、電力会社システム装置51、アグリゲータシステム装置52又は地域コミュニティシステム装置53からDR要請信号又はDR解除信号がHEMS制御装置HCの制御部10により受信される。ユーザは操作部15又はユーザ端末54を用いて在宅時又は外出時に制御部10の動作を制御することができる。制御部10はDR要請信号又はDR解除信号、クロック回路10Cからの現在時刻、もしくはユーザによる操作指示に基づいて、当該エネルギー管理システムにおける売電モード及び蓄電モードのうちのいずれか1つに切り替えることを特徴とする。
図2は図1のHEMS制御装置HCの基本動作モードの制御フローを示すフロー図である。図2において、HEMS制御装置HCの初期設定では、売電モードに設定される。次いで、DR要請信号を受信したとき、蓄電モードに切り替える。蓄電モード時において、DR解除信号を受信したとき、もしくは図4を参照して後述するように現在時刻又はユーザの状況に基づいて売電モード又は蓄電モードに切り替える。
図3は図1のエネルギー管理システムにおいてDR要請信号及びDR解除信号を受信したときの基本動作モードの動作を示すタイミングチャートである。
図3において、例えば電力会社システム装置51からのDR要請信号は検針装置SMを介してHEMS制御装置HCで受信される。HEMS制御装置HCの制御部10は動作モードを蓄電モードに切り替え、蓄電指示信号をPLC通信部12、電力線PL1及びPLC通信部31を介してパワーコンディショナPCの制御部30に送信する。蓄電指示信号に応答して、パワーコンディショナPCの制御部30は、スイッチSW2,SW3をともに接点b側に切り替え、蓄電装置41に対して蓄電指示信号を送信する。このとき、太陽光発電装置42からの電力が蓄電装置41の蓄電池41Aに供給されて蓄電される。
例えば電力会社システム装置51からのDR解除信号は検針装置SMを介してHEMS制御装置HCで受信される。HEMS制御装置HCの制御部10は動作モードを売電モードに切り替え、売電指示信号をPLC通信部12、電力線PL1及びPLC通信部31を介してパワーコンディショナPCの制御部30に送信する。売電指示信号に応答して、パワーコンディショナPCの制御部30はスイッチSW1,SW2,SW3をともに接点a側に切り替え、蓄電装置41に対して売電指示信号を送信する。このとき、太陽光発電装置42からの電力がDC/ACインバータ装置32、分電盤回路17及び電力線PL2を介して電力会社に売電される。
図4は図1のHEMS制御装置の各種の動作モードの制御方法を示すテーブルである。
図4において、基本動作モードでは、DR要請信号をトリガに売電モードと蓄電モードを切り替えることを特徴とする。具体的には、図2及び図3に示したように、DR要請信号を受信したとき蓄電モードに切り替え、DR要請信号を受信した後DR解除信号を受信したとき、もしくはDR要請信号を未受信のとき売電モードに切り替える。DR要請信号を受信する状況は電力が逼迫している状況であり、夕方の炊飯器が使えない等、後に十分な電力の使用ができなくなる可能性がある。当該電力の備えとして太陽光発電装置42の電力等の余剰電力を売電するのではなくて蓄電にまわすようにする。
第1の時刻動作モードでは、DR要請信号が発生した時刻に応じて売電モードと蓄電モードの切り替えを行うことを特徴とする。具体的には、DR要請信号を受信したときに、数時間後に電力逼迫の可能性が高い午前中には蓄電モードに切り替え、電力逼迫が解消される可能性が高い午後には売電モードに切り替える。なお、DR要請信号を受信した後DR解除信号を受信したとき、もしくはDR要請信号を未受信のとき売電モードに切り替える。
第2の時刻動作モードでは、DR要請信号が発生した時刻に応じて自動的に切り替えするか、ユーザへ通知した後に手動で切り替えするかを設定可能にしたことを特徴とする。具体的には、DR要請信号を受信したときにユーザの状況に応じて、在宅時又は外出時にはユーザへの通知を行い操作部15又はユーザ端末54により手動で蓄電モード又は売電モードに設定する。また、就業時又は就寝後などはユーザに通知を行わないで自動的に蓄電モードに切り替える。なお、DR要請信号を受信した後DR解除信号を受信したとき、もしくはDR要請信号を未受信のとき売電モードに切り替える。
以上説明したように本実施形態によれば、DR要請信号を受信したときに蓄電モードに切り替え、DR解除信号を受信したときに売電モードに切り替える。従って、例えば停電の恐れがあるときだけ電力を蓄電にまわせることができかつ売電による利益を確保できる。
また、DR要請信号を受信した時刻に応じて蓄電モード又は売電モードに切り替える。さらに、DR要請信号を受信したときのユーザの状況に応じて、ユーザに通知し又は通知しないで、手動又は自動で蓄電モード又は売電モードに切り替える。従って、DR要請信号の受信時の状況に応じてきめ細かく蓄電モード又は売電モードの動作モードの制御を行うことができる。それ故、太陽光発電装置42からの電力を適切に蓄電池41Aに供給することができ、停電時でも需要家1内の電力を十分に確保することができる。また、停電のおそれがないときは太陽光発電装置42からの電力を適切に売電することができ、需要家1の利益を上げることができる。
以上の実施形態においては、需要家1について説明しているが、本発明はこれに限らず、需要家は例えば集合住宅の各住戸、事務所、工場などであってもよい。
以上の実施形態において、分電盤DBはHEMS制御装置HCを内蔵しているが、本発明はこれに限らず、外付けであってもよい。すなわち、図4の制御についてはHEMS制御装置HCの制御部10が行ってもよいし、分電盤DBの制御部が行ってもよい。ここで、当該制御部はエネルギー管理システムの制御部を構成する。
以上の実施形態において、検針装置SMと、HEMS制御装置HCと、パワーコンディショナPCとの間は、電力線通信を用いて通信を行っている。しかし、本発明はこれに限らず、例えば特定小電力無線通信などの無線通信を用いて通信を行ってもよい。
以上の実施形態において、電力会社システム装置51からの信号を配電ネットワーク61を介していわゆるAルートで受信している。しかし、本発明はこれに限らず、インターネット62などのCルートで受信してもよい。
以上の実施形態において、電力会社システム装置51等からのDR要請信号又はDR解除信号は、電力会社システム装置51等から送信されている。しかし、本発明はこれに限らず、HEMS制御装置HCの制御部10が電力会社システム装置51等のサーバ装置にアクセスして当該信号を受信するように構成してもよい。
以上の実施形態において、発電装置として太陽光発電装置を用いているが、これに限らず燃料電池を用いた発電装置など他の発電装置を用いてもよい。
実施形態のまとめ.
第1の態様に係るエネルギー管理装置であるHEMS制御装置HCは、太陽光発電装置42からの電力を蓄電装置41に蓄電する蓄電モードと、太陽光発電装置42からの電力を電力会社に売電する売電モードを有する制御部10を備える。HEMS制御装置HCの制御部10は、デマンドレスポンスの要請を行うDR要請信号を受信したときに、売電モードから蓄電モードに切り替えることを特徴とする。
第2の態様に係るHEMS制御装置HCは、第1の態様に係るHEMS制御装置HCにおいて、制御部10は、デマンドレスポンスの解除を行うDR解除信号を受信したときに、蓄電モードから売電モードに切り替えることが好ましい。
第3の態様に係るHEMS制御装置HCは、第1又は2の態様に係るHEMS制御装置HCにおいて、制御部10は、DR要請信号を受信した時刻に応じて、売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第4の態様に係るHEMS制御装置HCは、第3の態様に係るHEMS制御装置HCにおいて、制御部10は、DR要請信号を受信した時刻が午前であるときは、蓄電モードに設定する。一方、制御部10は、DR要請信号を受信した時刻が午後であるときは、蓄電モードから売電モードに切り替えることが好ましい。
第5の態様に係るHEMS制御装置HCは、第1又は2の態様に係るHEMS制御装置HCにおいて、制御部10は、ユーザの状況に応じて、売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第6の態様に係るHEMS制御装置HCは、第5の態様に係るHEMS制御装置HCにおいて、HEMS制御装置HCはさらに、ユーザにより手動で蓄電モード又は売電モードに設定する操作部15又はユーザ端末54を備える。制御部10は、ユーザが在宅時又は外出時においてユーザにDR要請信号を受信したことを通知し、ユーザにより操作部15又はユーザ端末54を用いて蓄電モード又は売電モードに設定されることが好ましい。
第7の態様に係るHEMS制御装置HCは、第5又は6の態様に係るHEMS制御装置HCにおいて、制御部10は、ユーザが就業時又は就寝時において、自動的に売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第8の態様に係るエネルギー管理方法は、太陽光発電装置42からの電力を蓄電装置41に蓄電する蓄電モードと、太陽光発電装置42からの電力を電力会社に売電する売電モードを有する制御部10を有するHEMS制御装置HCのためのエネルギー管理方法である。制御部10が、デマンドレスポンスの要請を行うDR要請信号を受信したときに、売電モードから蓄電モードに切り替えることを特徴とする。
第9の態様に係るエネルギー管理方法は、第8の態様に係るエネルギー管理方法において、制御部10が、デマンドレスポンスの解除を行うDR解除信号を受信したときに、蓄電モードから売電モードに切り替えることが好ましい。
第10の態様に係るエネルギー管理方法は、第8又は9の態様に係るエネルギー管理方法において、制御部10が、DR要請信号を受信した時刻に応じて、売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第11の態様に係るエネルギー管理方法は、第10の態様に係るエネルギー管理方法において、制御部10が、DR要請信号を受信した時刻が午前であるときは、蓄電モードに設定する。一方、DR要請信号を受信した時刻が午後であるときは、蓄電モードから売電モードに切り替えることが好ましい。
第12の態様に係るエネルギー管理方法は、第8又は9の態様に係るエネルギー管理方法において、制御部10が、ユーザの状況に応じて、売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第13の態様に係るエネルギー管理方法は、第12の態様に係るエネルギー管理方法において、HEMS制御装置HCはさらに、ユーザにより手動で蓄電モード又は売電モードに設定する操作部15又はユーザ端末54を備える。制御部10が、ユーザが在宅時又は外出時においてユーザにDR要請信号を受信したことを通知し、ユーザにより操作部15又はユーザ端末54を用いて蓄電モード又は売電モードに設定されることが好ましい。
第14の態様に係るエネルギー管理方法は、第12又は13の態様に係るエネルギー管理方法において、制御部10が、ユーザが就業時又は就寝時において、自動的に売電モードから蓄電モードに切り替えることが好ましい。
第15の態様に係るエネルギー管理システムは、第1から第7の態様のうちのいずれか1つに記載のHEMS制御装置HCと、太陽光により発電して電力を出力する太陽光発電装置42と、上記電力を蓄電する蓄電装置41とを備えたことを特徴とする。
1…需要家、
10…制御部、
10C…クロック回路、
11,12…PLC通信部、
13…無線インターフェース部、
13A…アンテナ、
14…LANインターフェース部、
15…操作部、
16…表示部、
17…分電盤回路、
18…負荷、
20…制御部、
21…PLC通信部、
30…制御部、
31…PLC通信部、
32…DC/ACインバータ装置、
41…蓄電装置、
41A…蓄電池、
42…太陽光発電装置、
51…電力会社システム装置、
52…アグリゲータシステム装置、
53…地域コミュニティシステム装置、
54…ユーザ端末、
54A…アンテナ、
55…ルータ装置、
56…無線LAN装置、
61…配電ネットワーク、
62…インターネット、
63…無線通信装置、
63A…アンテナ、
DB…分電盤、
PC…パワーコンディショナ、
PL1,PL2,PL3…電力線、
SM…検針装置、
SW1,SW2,SW3…スイッチ。

Claims (13)

  1. 太陽光発電装置からの電力を蓄電装置に蓄電する蓄電モードと、前記太陽光発電装置からの電力を電力会社に売電する売電モードを有する制御部を備えるエネルギー管理装置において、
    前記制御部は、
    (i)消費電力の削減要求を示すデマンドレスポンスの要請を行うDR要請信号を受信したときに、前記蓄電モードに切り替え、
    (ii)前記DR要請信号を未受信の場合、または、デマンドレスポンスの解除を行うDR解除信号を受信したときに、前記売電モードとすることを特徴とするエネルギー管理システム。
  2. 前記制御部は、前記DR要請信号を受信したときに、前記売電モードを実行中である場合、前記DR要請信号を受信した時刻に応じて、前記売電モードから前記蓄電モードに切り替えることを特徴とする請求項記載のエネルギー管理システム。
  3. 前記制御部は、前記DR要請信号を受信したときに、前記売電モードを実行中である場合、前記DR要請信号を受信した時刻が午前であるときは、前記売電モードから前記蓄電モードに切り替えることを特徴とする請求項記載のエネルギー管理システム。
  4. 前記制御部は、前記DR要請信号を受信したときに、前記売電モードを実行中である場合、ユーザの状況に応じて、前記売電モードから前記蓄電モードに切り替えることを特徴とする請求項記載のエネルギー管理システム。
  5. 前記制御部は、
    前記ユーザが在宅時又は外出時において前記ユーザに前記DR要請信号を受信したことを通知し、
    前記ユーザからの指示に基づいて前記蓄電モード又は前記売電モードに設定されることを特徴とする請求項記載のエネルギー管理システム。
  6. 前記制御部は、前記ユーザが就業時又は就寝時において、自動的に前記売電モードから前記蓄電モードに切り替えることを特徴とする請求項4又は5記載のエネルギー管理システム。
  7. 太陽光発電装置からの電力を蓄電装置に蓄電する蓄電モードと、前記太陽光発電装置からの電力を電力会社に売電する売電モードとの実行を制御するエネルギー管理方法において、
    (i)消費電力の削減要求を示すデマンドレスポンスの要請を行うDR要請信号を受信したときに、前記蓄電モードに切り替えるステップと、
    (ii)前記DR要請信号を未受信の場合、または、デマンドレスポンスの解除を行うDR解除信号を受信したときに、前記売電モードとするステップとを含むことを特徴とするエネルギー管理方法。
  8. 前記DR要請信号を受信したときに、前記売電モードを実行中である場合、前記DR要請信号を受信した時刻に応じて、前記売電モードから前記蓄電モードに切り替えることを特徴とする請求項記載のエネルギー管理方法。
  9. 前記DR要請信号を受信したときに、前記売電モードを実行中である場合、前記DR要請信号を受信した時刻が午前であるときは、前記売電モードから前記蓄電モードに切り替えることを特徴とする請求項記載のエネルギー管理方法。
  10. 前記DR要請信号を受信したときに、前記売電モードを実行中である場合、ユーザの状況に応じて、前記売電モードから前記蓄電モードに切り替えることを特徴とする請求項記載のエネルギー管理方法。
  11. 前記ユーザが在宅時又は外出時において前記ユーザに前記DR要請信号を受信したことを通知し、
    前記ユーザからの指示に基づいて前記蓄電モード又は前記売電モードに設定されることを特徴とする請求項10記載のエネルギー管理方法。
  12. 前記ユーザが就業時又は就寝時において、自動的に前記売電モードから前記蓄電モードに切り替えることを特徴とする請求項10又は11記載のエネルギー管理方法。
  13. 太陽光により発電して電力を出力する太陽光発電装置と、
    上記電力を蓄電する蓄電装置とを備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のエネルギー管理システム。
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