JP6230632B2 - 無線通信システム、基地局装置及び通信端末装置 - Google Patents

無線通信システム、基地局装置及び通信端末装置 Download PDF

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本発明は、無線通信システム、基地局装置及び通信端末装置に関するものである。
従来、多数のアンテナ素子を備えた基地局と通信端末装置(ユーザ装置)との間でMassive−MIMO(Multiple Input Multiple Output)を適用し、広帯域・高周波の下りリンクの無線通信において高い利得(電力密度)が得られるビームフォーミングを実現可能な無線通信システムが知られている。
例えば、特許文献1には、複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングによりセルサーチに用いられる同期信号用の送信ビームの送信方向を制御する基地局装置を備えた無線通信システムが開示されている。この基地局装置は、同期信号用の送信ビームを識別可能な情報を含む同期信号を生成すると共に、同期信号に対するビームフォーミング用ウェイトを所定の時間間隔で変更する。そして、それぞれのビームフォーミング用ウェイトに応じて生成された同期信号を下りリンクで送信する。この特許文献1の基地局装置によれば、移動局装置UE側で適切にセルサーチ処理を行うことができるとされている。
しかしながら、特許文献1の無線通信システムでは、同期信号に基づくセルサーチ処理ができたとしても、下りリンクにおいてMassive−MIMOによる狭指向性ビームを用いたユーザ毎の個別制御情報やユーザ毎のデータの伝送を確実に開始できないおそれがある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る無線通信システムは、多数のアンテナ素子を備えた基地局装置と、前記基地局装置と無線通信可能な通信端末装置とを備え、前記多数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより前記基地局装置から前記通信端末装置に送信可能である。前記基地局装置は、予め設定された複数のビームを切り替えながら、所定の無線通信フレームに同期信号と基本報知情報とビーム検出用信号と拡張報知情報とを配置して送信する手段を備える。前記通信端末装置は、前記無線通信フレームに含まれる前記同期信号を受信して下りリンクの同期処理を行う手段と、前記下りリンクの同期処理が完了した後、前記無線通信フレームに含まれる前記基本報知情報を受信する手段と、前記基本報知情報に基づいて、前記無線通信フレームに含まれる前記ビーム検出用信号を受信し、検出対象のビームの候補を決定する手段と、前記ビームの候補に対応する拡張報知情報を受信する手段と、前記拡張報知情報に基づいて、前記基地局装置との無線通信に用いるビームを決定する手段と、を備える。
前記無線通信システムにおいて、前記複数のビームはそれぞれ、前記基地局装置のアンテナを中心として2次元的又は3次元的に互いに異なるビーム指向性を有してもよい。
また、前記無線通信システムにおいて、前記複数のビームそれぞれに対応するビーム検出用信号は、同一送信タイミングにおける互いに異なるサブキャリアで送信されてよい。
また、前記無線通信システムにおいて、前記所定の無線通信フレームは、前記複数のビームそれぞれに対応する複数の基本フレームを連続して配置して構成され、前記複数の基本フレームはそれぞれ前記同期信号と前記基本報知情報と前記ビーム検出用信号と前記拡張報知情報とが配置されていてもよい。
また、前記無線通信システムにおいて、前記基地局装置は、前記拡張報知情報を所定の巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Checking)符号化処理とビーム毎に固有のスクランブリング処理とを施して送信し、前記通信端末装置は、前記基本報知情報に基づいて、前記無線通信フレームに含まれるビーム検出用信号を受信し、複数のビームの候補を決定し、前記複数のビームの候補からいずれか1つのビームを選択し、その選択したビームに対応する拡張報知情報を受信し、前記拡張報知情報の受信処理により、前記選択したビームが正しくないと判断された場合、他のビームの候補に対応する拡張報知情報を受信し、前記複数のビームの候補のすべてについてビームが正しくないと判断された場合は、前記同期信号の受信から前記ビームの決定までをやり直してもよい。
また、前記無線通信システムにおいて、前記基地局装置は、前記複数のビーム検出用信号を、時分割及び周波数分割の少なくとも1つによる多重化を行って送信してもよい。
また、無線通信システムにおいて、前記通信端末装置は、前記下りリンクの初期接続処理が完了した後、前記複数のビームのうち下りリンクにおいて最も受信電力が高いビームを特定し、その特定したビームに対応する受信ビームを用いる無線リソースで前記基地局装置に対する上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号を送信する手段を備え、前記基地局装置は、予め設定された複数の受信ビームを切り替えながら、前記上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号を受信してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の他の態様に係る基地局装置は、多数のアンテナ素子を備え、前記多数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより通信端末装置に送信可能である。本態様に係る基地局装置は、予め設定された複数のビームを切り替えながら、所定の無線通信フレームに同期信号と基本報知情報とビーム検出用信号と拡張報知情報とを配置して送信する手段を備える。前記基本報知情報は、前記拡張報知情報の受信に必要な基地局設定情報と、前記ビーム検出用信号の設定情報と、前記無線通信フレームに対応するフレーム番号とを含む。
前記基地局装置において、前記複数のビームはそれぞれ、前記基地局装置のアンテナを中心として2次元的又は3次元的に互いに異なるビーム指向性を有してもよい。
また、前記基地局装置において、前記複数のビームそれぞれに対応するビーム検出用信号は、同一送信タイミングにおける互いに異なるサブキャリアで送信されてもよい。
また、前記基地局装置において、前記所定の無線通信フレームは、前記複数のビームそれぞれに対応する複数の基本フレームを連続して配置して構成され、前記複数の基本フレームはそれぞれ前記同期信号と前記基本報知情報と前記ビーム検出用信号と前記拡張報知情報とが配置されていてもよい。
また、前記基地局装置において、前記拡張報知情報を所定のCRC符号化処理とビーム毎に固有のスクランブリング処理とを施して送信してもよい。
また、前記基地局装置において、前記複数のビーム検出用信号を、時分割及び周波数分割の少なくとも1つによる多重化を行って送信してもよい。
また、前記基地局装置において、前記基地局装置は、予め設定された複数の受信ビームを切り替えながら、上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号を通信端末装置から受信してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の更に他の態様に係る通信端末装置は、多数のアンテナ素子を備えた基地局装置から前記多数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより送信される信号を受信可能である。本態様に係る通信端末装置は、前記基地局装置から予め設定された複数のビームを切り替えながら送信される所定の無線通信フレームに含まれる同期信号を受信して下りリンクの同期処理を行う手段と、前記下りリンクの同期処理が完了した後、前記無線通信フレームに含まれる基本報知情報を受信する手段と、前記基本報知情報に基づいて、前記無線通信フレームに含まれるビーム検出用信号を受信し、検出対象のビームの候補を決定する手段と、前記ビームの候補に対応する拡張報知情報を受信する手段と、前記拡張報知情報に基づいて、前記基地局装置との無線通信に用いるビームを決定する手段と、を備える。
前記通信端末装置において、前記所定の無線通信フレームは、前記複数のビームそれぞれに対応する複数の基本フレームを連続して配置して構成され、前記複数の基本フレームはそれぞれ前記同期信号と前記基本報知情報と前記ビーム検出用信号と前記拡張報知情報とが配置されていてもよい。
また、前記通信端末装置において、前記基本報知情報に基づいて、前記無線通信フレームに含まれるビーム検出用信号を受信し、複数のビームの候補を決定し、前記複数のビームの候補からいずれか1つのビームを選択し、その選択したビームに対応する拡張報知情報を受信し、前記拡張報知情報の受信処理により、前記選択したビームが正しくないと判断された場合、他のビームの候補に対応する拡張報知情報を受信し、前記複数のビームの候補のすべてについてビームが正しくないと判断された場合は、前記同期信号の受信から前記ビームの決定までをやり直してもよい。
また、前記通信端末装置において、前記下りリンクの初期接続処理が完了した後、前記複数のビームのうち下りリンクにおいて最も受信電力が高いビームを特定し、その特定したビームを用いた無線リソースで前記基地局装置に対する上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号を送信する手段を備えてもよい。
本発明によれば、セルサーチ処理後の下りリンクにおいてMassive−MIMOによる狭指向性ビームを用いたユーザ毎の個別制御情報やユーザ毎のデータの伝送を確実に開始できる。
本発明の実施形態に係るMassive−MIMO伝送方式を用いた無線通信システムの概要を説明するための図。 (a)及び(b)はそれぞれMassive−MIMO伝送方式で解決可能な課題の説明図。 (a)及び(b)はそれぞれ参考例に係る伝送方式を用いた無線通信システムの概要を説明するための図。 3次元ビームフォーミングの説明図。 本実施形態に係る基地局装置から複数のビームを時間的に切り替えながら送信される送信信号の無線通信フレームのフォーマットの一例を示す説明図。 本実施形態に係るMassive−MIMO伝送方式でビームフォーミングを行うMM基地局の基地局装置の一構成例を示すブロック図。 本実施形態に係る移動局装置の一構成例を示すブロック図。 図7の移動局装置において基地局装置との間の初期接続処理に係る受信信号生成部、同期信号処理部及び各種信号・情報検出処理部それぞれのより詳細な構成の一例を示す機能ブロック図。 本実施形態に係る移動局装置の下りリンクにおける初期接続処理の一例を示すフローチャート。 本実施形態に係る移動局装置の下りリンクにおける初期接続処理の一例を示すシーケンス図。 (a)及び(b)は、本実施形態に係る基地局装置からビーム検出用信号を送信する送信方法の一例を示す説明図。 本実施形態に係る基地局装置からビーム検出用信号を送信する送信方法の他の例を示す説明図。 (a)及び(b)は、本実施形態に係る基地局装置からビーム検出用信号を送信する送信方法の更に他の例を示す説明図。 本実施形態に係るMassive−MIMO伝送方式を用いた無線通信システムにおける上りリンクの初期接続処理の一例を説明するための図。 本実施形態に係るMassive−MIMO伝送方式を用いた無線通信システムにおける上りリンクの初期接続処理の一例を示すシーケンス図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るMassive−MIMO伝送方式を用いた無線通信システムの概要を説明するための図である。本実施形態におけるMassive−MIMO伝送方式は、基地局装置10に設けられた多数の(例えば100個以上の)アンテナ素子11aからなるアンテナ装置11を用いたビームフォーミングにより通信端末装置としての移動局装置(「ユーザ装置:UE」又は「移動機」ともいう。)20との間で送受信可能な伝送方式である。ここで、ビームフォーミングとは、複数のアンテナ素子それぞれにおける送受信号に対して振幅及び位相を制御することにより、送受信ビームの指向性及び形状を変更できる技術である。例えば図1に示すように、本実施形態の基地局装置10は、互いに異なる向きに鋭い指向性のビーム形状を有する複数のビーム30(1),30(2),・・・,30(n),・・・を切り替えながら互いに異なるタイミングt,t,・・・,t,・・・で信号を送受信する。より具体的には、例えば、基地局装置10の水平方向において各ビームが所定のビーム角度幅θを有しているとすると、図1のタイミングtにセル内のある方向に向いた鋭い指向性のビーム30(1)で信号を送信した後、次のタイミングtにセル周方向(方位角方向)にビーム角度幅θだけ送信方向をずらして鋭い指向性のビーム30(2)で信号を送信する。同様に、所定の時間間隔τ(=t−t)毎に、セル周方向(方位角方向)にビーム角度幅θだけ送信方向をずらして鋭い指向性のビーム30(3)〜30(n)で順次信号を送信する。これにより、基地局装置10のアンテナ装置11を中心としたセルの所定の方位角度範囲又は全方位角度範囲についてビームを走査して移動局装置20と通信することができる。ここでは各ビームを時間的に切り替えながら送受信するイメージで説明しているが、各ビームを時間的に切り替えながら送信する代わりに、周波数(サブキャリア周波数でもよい)あるいは拡散符号を切り替えながら送信してもよいし、これらの時間・周波数・拡散符号のうち二種類の組み合わせあるいはこれらの全ての組み合わせを切り替えながら送信してもよい。
上記Massive−MIMO伝送方式でのビームフォーミングにより、以下に示すような超広帯域・高周波数帯を用いる無線通信システムにおける移動局装置20での受信電力及びカバレッジの低下等の課題を解決することができる。
図2(a)及び(b)はMassive−MIMO伝送方式で解決可能な課題の説明図であり、図3(a)及び(b)はそれぞれ参考例に係る伝送方式を用いた無線通信システムの概要を説明するための図である。現在開発及び標準化が進められている超広帯域・高周波帯を用いる次世代(例えば3GPPで検討されている第5世代)の無線通信システムでは次のような課題がある。
例えば、基地局装置の送信電力が一定以下に制限された条件の下では、単位帯域幅あたりの送信電力である送信電力密度が低下する。そのため、図2(a)に示すように次世代(第5世代)の無線通信システムでは、従来の無線通信システムにおける帯域幅900よりも広い帯域幅910を有するため、同一送信電力制限下での送信電力密度911が従来の無線通信システムにおける送信電力密度901よりも低下し、その結果、移動局装置での単位帯域幅あたりの希望信号の受信電力が低下してしまう。
また、伝送周波数帯が高くなるほど自由空間(伝送空間)での伝搬損失が増大する。そのため、図2(b)に示すように次世代(第5世代)の無線通信システムで採用される高周波帯では、自由空間(伝送空間)での伝搬損失だけで周波数の二乗に比例して移動局装置20での希望信号の受信電力が低下してしまう。
図3(a)に示す単一のアンテナ素子921を用いる参考例の基地局装置920では、アンテナ素子921の指向性が悪くビームの到達距離が短いため、上記超広帯域・高周波帯を用いる無線通信システムでの課題を解決することができない。また、ビームが到達する移動局装置20と通信可能なエリアのカバレッジも悪い。
また、図3(b)に示す複数のアンテナ素子931それぞれの送受信信号が同じ位相であり、前述のビームフォーミングを行わない参考例の基地局装置930では、アンテナ素子の数が増えるほどアンテナの利得が上昇するが、アンテナ素子全体による指向性が単一の方向に鋭くなる。この単一方向のビームから外れた方向では、上記超広帯域・高周波帯を用いる無線通信システムでの課題を解決することができず、また、移動局装置20と通信可能なエリアのカバレッジも悪い。
これに対し、図1の本実施形態に係るMassive−MIMO伝送方式では、移動局装置の20の位置に応じて、アンテナ装置11に設けられた複数のアンテナ素子11aそれぞれの送信信号に対して振幅及び位相を制御するビームフォーミングを行うことができる。このビームフォーミング制御により、互いに異なる向きに鋭い指向性のビーム形状を有するように予め設定された複数のビーム30を切り替えながら信号を送信することができる。従って、超広帯域・高周波帯を用いる場合でも、移動局装置20での単位帯域幅あたりの希望信号の受信電力の低下を防止できるとともに、アンテナ素子11aの1個当たりの送信電力を一定にしつつ移動局装置20それぞれに対する単位帯域幅あたりの送信電力密度を高めることができ、また、移動局装置20と通信可能なエリアのカバレッジを改善することができる。ここでは各ビームを時間的に切り替えながら送信するイメージで説明しているが、各ビームを時間的に切り替えながら送信する代わりに、周波数(サブキャリア周波数でもよい)あるいは拡散符号を切り替えながら送信することも可能である。したがって、これらの時間・周波数・拡散符号のうち二種類の組み合わせあるいはこれらの全ての組み合わせを切り替えながら送信してもよい。
なお、上記Massive−MIMO伝送方式で用いるビームフォーミングは、特定の種類のものに限定されるものではなく、2次元ビームフォーミングや3次元ビームフォーミングなどの様々な種類のビームフォーミングであってもよい。例えば、水平方向の2次元ビームフォーミングでは、水平方向に複数のアンテナ素子(アンテナブランチ)を並べて配置したアンテナ装置を用い、各アンテナ素子に対する振幅及び位相を制御する。これにより、水平面に対する傾き角度(0度を含む)が一定であってアンテナ装置を中心とした送受信方向の指向性が互いに異なる複数のビームを切り換えることができる。また例えば、垂直方向の2次元ビームフォーミングでは、水平面に垂直な鉛直方向に複数のアンテナ素子(アンテナブランチ)を並べて配置したアンテナ装置を用い、各アンテナ素子に対する振幅及び位相を制御する。これにより、アンテナ装置を中心とした鉛直面(垂直面)における送受信方向の指向性が互いに異なる複数のビームを切り換えることができる。ここでは各ビームを時間的に切り替えるイメージで説明しているが、各ビームを時間的に切り替える代わりに、周波数(サブキャリア周波数でもよい)あるいは拡散符号を切り替えてもよいし、これらの時間・周波数・拡散符号のうち二種類の組み合わせあるいはこれらの全ての組み合わせを切り替えながら送信してもよい。
また、図4に例示する3次元ビームフォーミングでは、水平方向及び垂直方向に複数のアンテナ素子(アンテナブランチ)11aを並べて配置したアンテナ装置11を用い、各アンテナ素子111に対する振幅及び位相を制御する。これにより、アンテナ装置11を中心とした送受信方向の指向性が水平方向及び垂直方向の3次元的に互いに異なる複数のビームを切り換えることができる。複数のビームの切り替えは時間的に切り替えてもよいし、周波数(サブキャリア周波数でもよい)あるいは拡散符号を切り替えてもよいし、これらの時間・周波数・拡散符号のうち二種類の組み合わせあるいはこれらの全ての組み合わせを切り替えてもよい。特に、3次元ビームフォーミングでは、アンテナ装置11を中心としたセル(無線通信エリア)31内の互いに異なる任意の位置に複数の移動局装置が位置している場合に、その複数の移動局装置20それぞれに時分割・周波数分割・符号分割のいずれか一つ、あるいはこれらの二つの組み合わせ、あるいはこれらの全ての組み合わせでビームの指向性が向くように制御することができる。
以下、説明の簡素化のため、主に水平方向の2次元ビームフォーミングの場合について説明する。
上記Massive−MIMO伝送方式でビームフォーミングを行う基地局(以下「MM基地局」ともいう。)では、送信対象となる移動局装置の位置(方向、距離)を把握した上、その位置に向かう指向性を有するビームがビームフォーミングにより形成される。そして、LTE(Long Term Evolution)やLTE−Advancedと同様に、移動局装置は、MM基地局に対して同期信号に基づくセルサーチ処理を行う。セルサーチ処理では移動局装置において基地局との周波数同期や下りリンクのタイミング同期が行われた後、セルのIDが検出される。しかしながら、同期信号に基づくセルサーチ処理ができたとしても、MM基地局に対する初期接続前の段階においてMM基地局は移動局装置との通信を開始していないため、ビームフォーミングの制御に必要な当該移動局装置の方向に関する情報が得られていない。すなわち、MM基地局は、移動局装置からの初期接続処理が完了する前の段階では、どの方向にビームの指向性を向ければよいかを判断するための判断基準が与えられていない状態にある。そのため、MM基地局から移動局装置への下りリンクにおいてMassive−MIMO伝送方式による狭指向性ビームを用いたユーザ毎の個別制御情報やユーザ毎のデータの伝送を確実に開始できないおそれがある。
そこで、本実施形態の無線通信システムにおいて、基地局装置は、予め設定された互いに異なる向きの複数のビームを切り替えながら、所定フォーマットの無線通信フレームに第1同期信号(PSS)と第2同期信号(SSS)とMIB(Master Information Block)等の基本報知情報とビーム検出用信号とSIB(System Information Block)等の拡張報知情報とを配置して送信する。各ビームを時間的・周波数(またはサブキャリア周波数)・拡散符号のいずれか一つを切り替えながら送信してもよいし、これらの二つの組み合わせあるいはこれらの全ての組み合わせを切り替えながら送信してもよい。移動局装置は、下りリンクの初期接続を行うため、無線通信フレームに含まれる同期信号を受信して下りリンクの同期処理が完了した後、基地局装置から受信した無線通信フレームに含まれる基本報知情報に基づいてビーム検出用信号を受信して検出対象のビームの候補を決定する。そして、そのビームの候補について受信した拡張報知情報に基づいて、基地局装置との無線通信に用いるビームを決定している。これにより、移動局装置から基地局装置への上りリンクの初期接続処理前に、基地局装置側でのチャンネル情報を用いずに各移動局装置は最適なビームの情報を取得することができる。後述する上りリンクの初期接続処理中あるいは初期接続処理後、各移動局装置が最適なビームの情報を基地局側にそれぞれフィードバックすることにより、下りリンクにおいてMassive−MIMO伝送方式による狭指向性ビームを用いたユーザ毎の個別制御情報やユーザ毎のデータの伝送を確実に開始することができる。
図5は、本実施形態に係る基地局装置から複数のビームを時間的に切り替えながら送信される送信信号の無線通信フレームのフォーマットの一例を示す説明図である。
なお、図5の例は、ビーム検出用信号及び拡張報知チャネルを時分割で他の信号やチャネルと多重化する場合の例であるが、ビーム検出用信号及び拡張報知チャネルは周波数分割多重、符号分割多重などの他の多重方法で送信してもよいし、ビーム検出信号及び拡張報知チャネルは時分割・周波数分割(またはサブキャリア周波数分割)・符号分割多重のうち、の二つの組み合わせた多重方法あるいはこれらの全ての組み合わせ多重方法で送信してもよい。また、無線通信フレームを具体的に構成するにあたり、初期接続に必要な各信号の配置は図5の例に限定されるものではないため、それらの送信間隔(周波数方向,時間方向)、送信帯域幅等もこれらも図5の例に制約されない。
図5において、本例の無線通信フレームの基本構成は、基本的にはLTE/LTE−Advancedの標準規格(例えば、3GPP TS36.211 V11.1.0参照)をベースに改変を加えたものである。図5の上段から順に、スーパーフレーム、そのスーパーフレームを構成する無線フレーム、及び、各無線スロットの先頭部分の2種類の時間スロットを示している。スーパーフレームは、複数の所定フレーム長(例えば10ms)の無線フレームで構成されている。無線フレームは、複数の所定サブフレーム長(例えば1ms)のサブフレームで構成され、各サブフレームは2つの所定長(例えば0.5ms)の時間スロットで構成されている。無線フレームの先頭部分に位置する時間スロットとしては、Normal CP(Cyclic Prefix)仕様を選択した場合の時間スロットと、Extended CP(Cyclic Prefix)仕様を選択した場合の時間スロットとが規定されている。同期信号(PSS,SSS)は、2種類のCP仕様の時間スロットいずれにおいても、第1及び第6のサブフレームの第1の時間スロットにおけるシステム帯域内の中心の所定帯域Δfss(図示の例では945[kHz])にマッピングされる。
プライマリ同期信号(PSS)は、OFDMシンボルタイミング検出、セルローカルID検出、周波数オフセット推定などに使用される。また、プライマリ同期信号(PSS)では、送信信号系列として3種類のZadoff−Chu系列がセル間で繰り返し使用され、セルローカルIDを識別できるようになっている。
セカンダリ同期信号(SSS)は、上記2種類のCP仕様のいずれにおいてもCP長にかかわらず時間スロット中の同じ位置に設定され、10msフレームタイミング検出、セルグループID検出、Cyclic Prefix (CP)長検出などに使用される。また、セカンダリ同期信号(SSS)では、プライマリ同期信号(PSS)は、送信信号系列として504種類の擬似直交系列(2種類の長さ31のM系例を組み合わせ)がセル毎に変えて使用される。
基本報知チャネル(P−BCH:Primary - Broadcast Channel)は、各無線フレームの第1サブフレームの第2の時間スロットにマッピングされる。このP−BCHには、移動局装置20がセルサーチ後に最初に読むべき最低限の情報のみが含まれる。これらの情報はMIB(Master information Block)と呼ばれ、システム帯域幅やシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)等の基本情報が含まれる。また、MIBには、拡張物理報知情報の受信に必要な基地局設定情報、スーパーフレーム長又はそれに準ずる情報、スーパーフレーム内のフレーム番号(無線フレームの番号)も含まれる。ビーム検出用信号のパラメータがある場合には、そのビーム検出用信号の設定情報が上記基地局設定情報に含まれる。その他のシステム情報であるSIB(System Information Block)に関しては、後述する拡張報知チャネル(E−BCH:Extended - Broadcast Channel)で送信される。
移動局装置20は、P−BCHを復号することにより、当該セルの基地局のシステムフレーム番号(System Frame Number)、送信アンテナ数、システム帯域幅などの基本情報や、基地局設定情報、スーパーフレーム長又はそれに準ずる情報、スーパーフレーム内のフレーム番号等を取得することができる。また、P−BCHは、同期信号(PSS,SSS)と同様にシステム帯域幅の事前情報なしで復号できる必要があるため、帯域の中心において最小帯域幅内で送信される。
ビーム検出用信号は、ビームを識別するためのビーム識別情報(ビームID)を検出するための信号であり、各無線フレームの第1及び第6サブフレームそれぞれの第2の時間スロットにマッピングされる。ビーム識別情報(ビームID)は、例えば、N個のビームを互いに識別するように振られた連続番号(1,2,3,・・・,N)であってもよい。このビーム検出用信号は、P−BCHのMIBで得られたシステム帯域幅の情報に基づいて復号できるためシステム帯域幅全体で送信することが可能であるが、帯域の一部あるいはシステムの最小帯域幅で送信してもよい。
拡張報知チャネル(E−BCH)は、各無線フレームの第6サブフレームの第2の時間スロットにマッピングされる。このE−BCHは、移動局装置20がビーム検出用信号に基づいてビームの識別情報(ビームID)を検出した後に受信して読み込むSIB等の拡張報知情報が含まれている。このSIB等の拡張報知情報は、所定の巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Checking)符号化処理とビーム毎に固有のスクランブリング処理とが施されている。移動局装置20は、このCRC符号化処理とビーム毎に固有のスクランブリング処理とが施された拡張報知情報の受信処理により、検出したビームが正しいか否かを判断する。なお、E−BCHは、P−BCHのMIBで得られたシステム帯域幅の情報に基づいて復号できるためシステム帯域幅全体で送信することが可能であるが、帯域の一部あるいはシステムの最小帯域幅で送信してもよい。
なお、ビーム検出用信号及びE−BCH(拡張報知情報)はともに、無線フレーム内で各ビーム毎に1回ずつ送信してもよいし複数回送信してもよい。また、互いに異なるビームを用いて送信されるビーム検出用信号及びE−BCHの拡張報知情報はともに、連続したシンボルに配置してもよいし、時間軸上に分散させて送信してもよい。
図6は、本実施形態に係るMassive−MIMO伝送方式でビームフォーミングを行うMM基地局の基地局装置10の一構成例を示すブロック図である。図6の基地局装置10の構成は、移動局装置20との間の初期接続処理時の機能を説明するためのものであり、LTE/LTE−Advanced又は他の世代の移動体通信システムにおける通常の基地局装置が有する構成は備えているものとする。
図6に示すように、MM基地局の基地局装置10は、各種信号・情報生成部12と、送信信号生成部13と、送信部14と、受信部15と、受信信号生成部16と、ランダムアクセスプリアンブル信号検出部17と、記憶部18とを備える。
各種信号・情報生成部12は、記憶部18に記憶されている情報やデータに基づいて各種信号や情報を生成するものであり、同期信号生成部121と基本報知情報生成部122とビーム検出用信号生成部123と拡張報知情報生成部124と個別制御情報生成部125とを有する。同期信号生成部121は共通信号である同期信号(PSS,SSS)を生成し、基本報知情報生成部122は、CRC符号化処理やセル毎に固有の処理が施されP−BCHで送信されるMIB等の基本報知信号を生成する。ここで、セル毎に固有の処理としては、セル毎に(セルID毎に)固有のスクランブリング処理が挙げられる。また、ビーム検出用信号生成部123は移動局装置20でのビームの検出に用いられるビーム識別情報(例えばビームID)を含むビーム検出用信号を生成する。また、拡張報知情報生成部124は、CRC符号化処理やビーム毎に固有の処理が施されE−BCHで送信されるSIB等の拡張報知情報を生成する。ここで、ビーム毎に固有の処理としては、ビーム毎に固有のスクランブリング処理が挙げられる。また、個別制御情報生成部125は、上りリンクの同期が確立された後に送信される移動局装置20のユーザ毎に固有の個別制御情報を生成する。
送信信号生成部13は、前述のスーパーフレーム中の無線フレーム毎に、同期信号(PSS,SSS)、MIB等の基本報知信号、ビーム検出用信号及びSIB等の拡張報知情報を無線フレームにおける所定位置のサブフレームに配置したベースバンド信号から上位レイヤのデータや制御情報に基づいて所定のビームフォーミングがなされた所定のキャリア周波数からなる送信信号を生成して送信部14に出力する。
送信部14は、下りリンクの同期信号などを有する所定のスーパーフレームからなる送信信号を、前述の多数のアンテナ素子11aを有するアンテナ装置11を介して、複数のビーム30を切り替えながら送信する。ここでは複数のビームを時間的に切り替えながら送信するイメージで説明しているが、各ビームを時間的に切り替えながら送信する代わりに、周波数(またはサブキャリア周波数)あるいは拡散符号のいずれかを切り替えながら送信してもよいし、時間・周波数・拡散符号のうち二つの組み合わせ、あるいはこれらの全ての組み合わせを切り替えながら送信してもよい。送信部14は、例えばRF信号送信部141と送信制御部142とを有する。RF信号送信部141は、送信制御部142によって各ビームの送信タイミング、位相及び振幅などが制御される制御の下、送信信号生成部13から受けた送信信号を所定のキャリア周波数からなる高周波の無線信号にしてアンテナ装置11の各アンテナ素子11aに出力する。送信制御部142は、予め設定されたMassive−MIMO伝送方式におけるビームフォーミングの送信制御情報に基づいて、RF信号送信部141における各アンテナ素子の送信信号の位相及び振幅などの送信処理を制御する。
受信部15は、移動局装置20からの上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号やデータ信号などの受信信号を、前述の多数のアンテナ素子11aを有するアンテナ装置11を介して複数のビーム30を切り替えながら受信する。ここでは複数のビームを時間的に切り替えながら受信するイメージで説明しているが、各ビームを時間的に切り替えながら受信する代わりに、周波数(またはサブキャリア周波数)あるいは拡散符号のいずれかを切り替えながら受信してもよいし、時間・周波数・拡散符号のうち二つの組み合わせ、あるいはこれらの全ての組み合わせを切り替えながら受信してもよい。受信部15は、例えばRF信号受信部151と受信制御部152とを有する。RF信号受信部151は、受信制御部152で各ビームの受信タイミング、位相及び振幅などが制御される制御の下、所定のキャリア周波数からなる高周波のランダムアクセスプリアンブル信号やデータ信号などの受信信号を、アンテナ装置11の各アンテナ素子11aを介して受信する。受信制御部152は、予め設定されたMassive−MIMO伝送方式におけるビームフォーミングの設定情報に基づいて、RF信号受信部151における各アンテナ素子の受信信号位相及び振幅などの受信処理を制御する。
受信信号生成部16は、受信部15から受けた高周波の受信信号から、前述の所定構成のスーパーフレームのベースバンド信号からなる受信信号を生成して出力する。ランダムアクセスプリアンブル信号検出部17は、受信信号生成部16から出力された受信信号から、上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号を検出する。
記憶部18は、各種信号・情報生成部12での信号及び情報の生成に用いられる各種情報及びデータ、ランダムアクセスプリアンブル信号などの受信信号の情報、送信制御部142及び受信制御部152で用いられる制御情報、並びに、その他の各種設定情報や受信情報及び受信データなどを記憶している。
図7は、本実施形態に係る移動局装置20の一構成例を示すブロック図である。図7の移動局装置20の構成は、MM基地局の基地局装置10との間の初期接続処理時の機能を説明するためのものであり、LTE/LTE−Advanced又は他の世代の移動体通信システムにおける通常の移動局装置が有する構成は備えているものとする。
図7に示すように、移動局装置20は、アンテナのほか、受信部22と、受信信号生成部23と、同期信号処理部24と、各種信号・情報検出処理部25と、ランダムアクセスプリアンブル信号生成部26と、送信信号生成部27と、送信部28と、記憶部29とを備える。
受信部22は、基地局装置10からの下りリンクの同期信号(PSS,SSS)、MIB等の基本報知信号、ビーム検出用信号及びSIB等の拡張報知情報を有する受信信号をアンテナ装置を介して受信する。受信部22は、例えばRF信号受信部221と受信制御部222とを有する。RF信号受信部221は、受信制御部222の制御の下、所定のキャリア周波数からなる高周波の受信信号をアンテナ装置を介して受信する。受信制御部222は、所定の受信設定情報に基づいて、RF信号受信部221における受信信号の受信処理を制御する。
受信信号生成部23は、受信部15から受けた高周波の受信信号を同期信号処理部24に出力したり、受信部15受けた高周波の受信信号から各種情報やデータを含む前述の所定構成のスーパーフレームのベースバンド信号からなる受信信号を生成して出力する。
同期信号処理部24は、受信信号生成部23で抽出された下りリンクの同期信号(PSS,SSS)に基づいて基地局装置10との間の同期処理を行う。
各種信号・情報検出処理部25は、受信信号生成部23から出力される受信信号から、基地局装置10から送信されたMIB等の基本報知信号、ビーム検出用信号及びSIB等の拡張報知情報を検出する。
ランダムアクセスプリアンブル信号生成部26は、基本報知信号、ビーム検出用信号及び拡張報知情報の受信及びベリフィケーション処理が完了した後、検出された所定のビームによって基地局装置10に送信される上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号及びランダムアクセス応答受信確認信号を生成する。
送信信号生成部27は、所定の無線フレームにランダムアクセスプリアンブル信号(又はランダムアクセス応答受信確認信号)に配置したベースバンド信号から上位レイヤのデータや制御情報に基づいて所定のキャリア周波数からなる送信信号を生成して送信部28に出力する。
送信部28は、上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号(又はランダムアクセス応答受信確認信号)などを有する所定の無線フレームからなる送信信号を、アンテナを介して送信する。送信部28は、例えばRF信号送信部281と送信制御部282とを有する。RF信号送信部281は、送信制御部282の制御の下、送信信号生成部27から受けた送信信号を所定のキャリア周波数からなる高周波の無線信号にしてアンテナに出力する。送信制御部282は、予め設定された送信制御情報に基づいて、RF信号送信部281における送信信号の送信処理を制御する。
記憶部29は、同期信号処理部24での同期処理、各種信号・情報検出処理部25での信号及び情報の検出に用いられる各種情報及びデータ、ランダムアクセスプリアンブル信号生成部での信号生成で用いられる情報、受信制御部222及び送信制御部282で用いられる制御情報、並びに、その他の各種設定情報や送信情報及び送信データなどを記憶している。
図8は、図7の移動局装置20において基地局装置10との間の初期接続処理に係る受信信号生成部23、同期信号処理部24及び各種信号・情報検出処理部25それぞれのより詳細な構成の一例を示す機能ブロック図である。
受信信号生成部23は、例えば、低域通過フィルタ部(LPF)231と、アナログ/デジタル変換部(A/D)232と、周波数オフセット補償部233と、CP(除去部)234と、高速フーリエ変換部(FFT)235とを備える。アンテナ21を介して受信部221で受信されて受信信号生成部23に入力された受信信号は、LPF231で帯域が制限された後、A/D232でデジタル信号に変換される。デジタルの受信信号は、周波数オフセット補償部233で基地局装置との間の周波数オフセットが補償された後、OFDM伝送の場合にCP(Cyclic Prefix)が除去され、FFT235で周波数領域の受信信号に変換される。
同期信号処理部24は、時間領域で第1同期信号(PSS)を処理するための、第1同期信号レプリカ生成部241と信号変換部242と波形相関部243とを有する。第1同期信号レプリカ生成部241は、既知の第1同期信号(PSS)の設定情報に基づいて、周波数領域での第1同期信号のレプリカを生成し、信号変換部242は、第1同期信号レプリカ生成部241で生成した周波数領域での第1同期信号のレプリカを、時間領域での第1同期信号のレプリカに変換する。波形相関部243は、スライディング相関器あるいはマッチドフィルタ等により第1同期信号のレプリカを時間軸上でずらしながら、その第1同期信号のレプリカと受信信号生成部23から出力される受信信号との間の波形相関を求め、その相関の結果に基づいて、第1同期信号の受信タイミングの検出と、第1同期信号の系列番号の検出(セルローカルIDの検出)と、基地局装置との間の周波数オフセットの推定とを行う。周波数オフセットの推定結果は、周波数オフセット補償部233で用いられる。
更に、同期信号処理部24は、周波数領域で第2同期信号(SSS)を処理するための、第2同期信号レプリカ生成部244と第2同期信号相関部245とを有する。第2同期信号レプリカ生成部244は、既知の第2同期信号(SSS)の設定情報に基づいて、周波数領域での第2同期信号のレプリカを生成する。第2同期信号相関部245は、第2同期信号のレプリカと、上記所定の受信タイミングで受信されて受信信号生成部23から出力される周波数領域での受信信号との間の相関を求め、その相関の結果に基づいて、フレームタイミングの検出と、セルグループIDの検出とを行い、第1同期信号におけるセルローカルIDの検出結果とあわせてセルIDを検出する。フレームタイミング及びセルIDの検出結果は、その後の基本報知情報受信処理などで用いられる。
各種信号・情報検出処理部25は、基本報知情報受信処理部251と、ビーム検出用信号レプリカ生成部252と、ビーム検出用信号相関部253と、拡張報知情報受信処理部254と、ベリフィケーション処理部255とを備える。
基本報知情報受信処理部251は、受信信号生成部23から出力された受信信号に基づいて、次の(1)〜(4)の基本報知情報を抽出して検出する。
(1)システム帯域幅
(2)拡張報知情報の受信に必要な基地局設定情報(ビーム検出用信号のパラメータがある場合には、そのビーム検出用信号のビーム数や送信方法などの設定情報を含む)
(3)スーパーフレーム長又はそれに準ずる情報
(4)スーパーフレーム内の無線フレームのフレーム番号
上記システム帯域幅及び拡張報知情報の受信に必要な基地局設定情報を取得することにより、任意のシステム帯域幅や基地局装置で使用される任意のビーム数及びビーム検出用信号の送信方法に対応することができる。また、スーパーフレーム長(又はそれに準ずる情報)とスーパーフレーム内のフレーム番号とにより、スーパーフレームの開始タイミングを認識することができる。
また、基本報知情報受信処理部251で検出された基本報知情報は、ベリフィケーション処理部255で検証される。
ビーム検出用信号レプリカ生成部252は、既知のビーム検出用信号の設定情報に基づいて、周波数領域でのビーム検出用信号のレプリカを生成する。ビーム検出用信号相関部253は、ビーム検出用信号のレプリカと、上記所定の受信タイミングで受信されて受信信号生成部23から出力される周波数領域での受信信号との間の相関を求め、その相関の結果に基づいて、少なくとも一つのビーム候補である検出対象ビームのビーム識別情報としてのビームIDを検出する。
拡張報知情報受信処理部254は、上記所定の受信タイミングで受信されて受信信号生成部23から出力される周波数領域での受信信号から、ビーム検出用信号相関部253でビームIDが検出された検出対象ビームを用いて基地局装置10から送信されるSIBなどの拡張報知情報を抽出して検出する。拡張報知情報受信処理部254で検出された拡張報知情報は、ベリフィケーション処理部255で検証される。ビーム検出用信号相関部253でビームIDが検出された検出対象ビームが複数の場合は、その複数の検出対象ビームそれぞれについて拡張報知情報が抽出・取得されて検証される。
図9及び図10はそれぞれ、本実施形態に係る移動局装置20の下りリンクにおける初期接続処理の一例を示すフローチャート及びシーケンス図である。
本実施形態の初期接続処理ではまず第1同期信号の処理が行われる。移動局装置20の第1同期信号の処理では、キャリア周波数の検出が行われ(図9のS101、図10のS201)、その後、基地局装置10から受信した受信信号から第1同期信号を検出し、その第1同期信号に基づいて、第1同期信号の受信タイミングの検出と、第1同期信号の系列番号の検出(セルローカルIDの検出)と、基地局装置との間の周波数オフセットの推定とが行われる(図9のS102、図10のS202及びS203)。
次に、上記周波数オフセットの推定結果に基づいて、受信信号に対する周波数オフセットの補償処理とCP除去処理とが行われ(S103)、その後、第2同期信号の処理が行われる。
移動局装置20の第2同期信号の処理では、基地局装置10から受信した受信信号から第2同期信号を検出し、その第2同期信号に基づいて、フレームタイミングの検出とセルグループIDの検出(セルIDの検出)とが行われる(図9のS104、図10のS204及びS205)。
次に、基本報知情報の処理では、フレームタイミング及びセルグループID(セルID)に基づいて受信した受信信号から基本報知情報(MIB等)が検出され(図9のS105、図10のS206及びS207)、その検出された基本報知情報のベリフィケーション処理が行われる(図9のS106、図10のS207)。この基本報知情報は、前述のシステム帯域幅、拡張報知情報の受信に必要な基地局設定情報、スーパーフレーム長(又はそれに準ずる情報)及びスーパーフレーム内の無線フレームのフレーム番号などを含み、CRC符号化処理やセル毎(セルID毎)に固有のスクランブリング処理が施されている。ベリフィケーション処理において、CRC符号化処理やセル毎(セルID毎)に固有のスクランブリング処理が施された基本報知情報(MIB等)の受信処理により、検出したセルが正しくないと判断された場合(図9のS107でNo)には、第2同期信号の処理からやり直される。あるいは、第1同期信号の処理からやり直してもよい。
上記ベリフィケーション処理において検出したセルが正しいと判断された場合(S107でYes)には、基地局装置10から受信した受信信号からビーム検出用信号を抽出して検出し、そのビーム検出用信号に基づいて少なくとも一つのビーム候補としての検出対象ビームのビームIDが検出される(図9のS108、図10のS208)。そして、そのビーム候補(検出対象ビームのビームID)を用いて拡張報知情報の処理が行われる。
拡張報知情報の処理では、ビーム候補(検出対象ビームのビームID)に基づいて基地局装置10から受信した受信信号から拡張報知情報(SIB等)が検出され(図9のS109、図10のS209及びS210)、その検出された拡張報知情報のベリフィケーション処理が行われる(図9のS110、図10のS210。この拡張報知情報は、CRC符号化処理やビームID毎に固有のスクランブリング処理が施されている。ベリフィケーション処理において、CRC符号化処理やビームID毎に固有のスクランブリング処理が施された拡張報知情報(SIB等)の受信処理により、検出したビームが正しくないと判断された場合(S111でNo)には、次のビーム候補(検出対象ビームのビームID)を用いた拡張報知情報の受信・検知及びそのベリフィケーション処理が実施される(図9のS112、S109〜S111)。なお、すべてのビーム候補(検出対象ビームのビームID)について、検出したビームが正しくないと判断された場合(図9のS112でNo)には、第1同期信号の処理又は第2同期信号の処理からやり直してもよい。
以上、本実施形態によれば、下りリンクの初期接続処理における拡張報知情報の検出及びベリフィケーションにより、基地局装置10との無線通信に用いるビームを決定している。これにより、移動局装置20から基地局装置10への上りリンクの初期接続前に、基地局装置10側でのチャンネル情報を用いずに移動局装置20に対応する最適なビームを決定することができ、下りリンクにおいてMassive−MIMO伝送方式による狭指向性ビームを用いたユーザ毎の個別制御情報やユーザ毎のデータの伝送を確実に且つ速やかに開始することができる。
図11は、本実施形態に係る基地局装置10からビーム検出用信号を送信する送信方法の一例を示す説明図。図11(a)は基地局装置10から送信されるビーム検出用信号を時間軸上及び周波数軸上に示し、図11(b)は基地局装置10のアンテナ装置11を中心とした無線通信エリア(セル)に対して複数(N個)のビーム毎に送信している水平方向のビーム検出用信号の様子を示している。図11の例では、システム帯域幅全体を利用して、基地局装置10から時間的に切り替えながら互いに異なるタイミングt,t,・・・,tでビーム検出用信号が時分割で送信されている。本例は、システム帯域幅全体を利用して送信することにより、伝搬損失の影響が少なく、周波数選択性フェージングでの周波数ダイバーシチ効果を重視する適用環境に適する。なお、本例では、同期信号、P−BCH、E−BCH及びその他の信号又はチャネルで利用されない無線リソースを用いて、ビーム検出用信号が送信される。
図12は、本実施形態に係る基地局装置からビーム検出用信号を時分割多重で送信する場合の他の例を示す説明図である。本例では、システム帯域幅の一部を使用して、基地局装置10から時間的に切り替えながら互いに異なるタイミングt,t,・・・,tでビーム検出用信号が時分割で送信されている。この場合は、ビーム検出用信号の帯域幅あたりの電力密度を増大させることができるため、ビーム検出用信号のカバレッジを拡大させることができる。
図13は、本実施形態に係る基地局装置10からビーム検出用信号を送信する送信方法の更に他の例を示す説明図。図13(a)は基地局装置10から送信されるビーム検出用信号を時間軸上及び周波数軸上またはサブキャリア軸上に配置している場合を示し、図13(b)は基地局装置10のアンテナ装置11を中心とした無線通信エリア(セル)に対して複数(N個)のビーム毎に送信している水平方向のビーム検出用信号の様子を示している。図13の例では、システム帯域幅全体を利用して、基地局装置10から時間的に切り替えながら互いに異なるタイミングt,t,・・・,tでビーム検出用信号が時分割で送信されている。更に、本例は、複数のビームのビーム検出用信号を同一送信タイミングそれぞれにおける互いに異なるサブキャリアで送信することにより、複数のビームのビーム検出用信号を時間方向だけでなく周波数方向にも多重化して送信している。本例のビーム検出用信号の送信方法は、複数のビーム全体に対するビーム検出に要する時間を短縮することができ、ビーム検出時間の短縮を重視する場合に適する。
図14は、本実施形態に係るMassive−MIMO伝送方式を用いた無線通信システムにおける上りリンクの初期接続処理の一例を説明するための図である。図14において、移動局装置20は、下りリンクにおける受信タイミング同期が完了した後、下りリンクにおいて複数のビームのうち最も受信電力の高いビームを検出して特定し、その特定したビームを受信に利用する無線リソース(時間、周波数又は符号)で上りリンクのランダムアクセスを試行する。例えば、図14中の4番目のビーム(ビームID=#4)において、移動局装置20は、その4番目のビームを使用する無線リソースで基地局装置10にランダムアクセスプリアンブル信号を送信してランダムアクセスする。また、図14中の5番目のビーム(ビームID=#5)において、移動局装置20は、その5番目のビームを使用する無線リソースで基地局装置10にランダムアクセスプリアンブル信号を送信してランダムアクセスする。基地局装置10は、複数のビーム30について時間、周波数又は符号を切り替えながら、移動局装置20からのランダムアクセスプリアンブル信号を受信する。
図15は、本実施形態に係るMassive−MIMO伝送方式を用いた無線通信システムにおける上りリンクの初期接続処理の一例を示すシーケンス図である。本例は、基地局装置10からの下りリンクの受信電力が最も高い第4番目のビーム30(4)の方向に移動局装置20が位置している例である(図14参照)。ここでは複数のビームを時間的に切り替えながら受信するイメージで説明しているが、各ビームを時間的に切り替えながら受信する代わりに、周波数(またはサブキャリア周波数)あるいは拡散符号のいずれかを切り替えながら受信してもよいし、時間・周波数・拡散符号のうち二つの組み合わせ、あるいはこれらの全ての組み合わせを切り替えながら受信してもよい。
図15において、基地局装置10からの下りリンクの初期接続処理が完了した後、基地局装置10の第4番目のビーム30(4)が移動局装置20に向いたタイミングtに(図14参照)、移動局装置20は基地局装置10にランダムアクセスプリアンブル信号を送信する。
ランダムアクセスプリアンブル信号を受信した基地局装置10は、基地局装置10の第4番目のビーム30(4)が移動局装置20に向いた次のタイミングtに、ユーザ毎の個別制御情報であるタイミング制御情報を含むランダムアクセス応答信号(ランダムアクセス応答メッセージ)を移動局装置20に送信する。ここで、移動局装置20がランダムアクセスプリアンブル信号を送信した後、予め定められた時間以内にランダムアクセス応答信号を受信できない場合は、移動局装置20は再度、上記所定のタイミングtにランダムアクセスプリアンブル信号の送信を試みてもよい。また、移動局装置20は、ランダムアクセス応答信号を受信した場合、基地局装置10から指定されたタイミング制御情報などを利用して、基地局装置10の第4番目のビーム30(4)が移動局装置20に向いた次のタイミングtに、ランダムアクセス応答受信確認信号(受信確認メッセージ)を基地局装置10に送信してもよい。
上記上りリンクの初期接続処理により、基地局装置10側でチャネル情報を用いずに、基地局装置10と移動局装置20との間の上りリンクの同期を確立し、上りリンクの情報及びデータの通信を速やかに開始することができる。
しかも、移動局装置20からの上りリンクの送信を行う上記所定のタイミングtに移動局装置20に向いているビーム30(4)は、移動局装置20による下りリンクの受信電力が最も高いビームであるとともに、基地局装置10による上りリンクの受信電力が最も高いビームでもある。従って、基地局装置10と移動局装置20との間の上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号の送受信を確実に行うことができるとともに、移動局装置に対する上りリンクのカバレッジを拡大させることができる。
なお、本実施形態では、LTE/LTE−Advancedへの適用を前提に説明したが、LTE/LTE−Advancedと類似のチャネル構成を用いるシステムであれば、本発明の概念はどのようなシステムにも適用可能である。
また、本明細書で説明された処理工程並びに移動通信システム、基地局装置及び移動局装置(ユーザ端末装置、移動機)の構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、各種無線通信装置、Node B、端末、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10 基地局装置
11 アンテナ装置
11a アンテナ素子
12 各種信号・情報生成部
13 送信信号生成部
14 送信部
15 受信部
16 受信信号生成部
17 ランダムアクセスプリアンブル信号検出部
18 記憶部
20 移動局装置(通信端末装置)
21 アンテナ
22 受信部
23 受信信号生成部
24 同期信号処理部
25 各種信号・情報検出処理部
26 ランダムアクセスプリアンブル信号生成部
27 送信信号生成部
28送信部
29記憶部
30 ビーム
31 セル(無線通信エリア)
121 同期信号生成部
122 基本報知情報生成部
123 ビーム検出用信号生成部
124 拡張報知情報生成部
125 個別制御情報生成部
141 RF信号送信部
142 送信制御部
151 RF信号受信部
152 受信制御部
231 低域通過フィルタ部(LPF)
232 アナログ/デジタル変換部(A/D)
233 周波数オフセット補償部
234 CP(除去部)
235 高速フーリエ変換部(FFT)
241 第1同期信号レプリカ生成部
242 信号変換部
243 波形相関部
244 第2同期信号レプリカ生成部
245 第2同期信号相関部
251 基本報知情報受信処理部
252 ビーム検出用信号レプリカ生成部
253 ビーム検出用信号相関部
254 拡張報知情報受信処理部
255 ベリフィケーション処理部
特開2015−041817号公報

Claims (18)

  1. 多数のアンテナ素子を備えた基地局装置と、前記基地局装置と無線通信可能な通信端末装置とを備え、前記多数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより前記基地局装置から前記通信端末装置に送信可能な無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    予め設定された複数のビームを切り替えながら、所定の無線通信フレームに同期信号と基本報知情報とビーム検出用信号と拡張報知情報とを配置して送信する手段を備え、
    前記通信端末装置は、
    前記無線通信フレームに含まれる前記同期信号を受信して下りリンクの同期処理を行う手段と、
    前記下りリンクの同期処理が完了した後、前記無線通信フレームに含まれる前記基本報知情報を受信する手段と、
    前記基本報知情報に基づいて、前記無線通信フレームに含まれる前記ビーム検出用信号を受信し、検出対象のビームの候補を決定する手段と、
    前記ビームの候補に対応する拡張報知情報を受信する手段と、
    前記拡張報知情報に基づいて、前記基地局装置との無線通信に用いるビームを決定する手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1の無線通信システムにおいて、
    前記複数のビームはそれぞれ、前記基地局装置のアンテナを中心として2次元的又は3次元的に互いに異なるビーム指向性を有することを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1又は2の無線通信システムにおいて、
    前記複数のビームそれぞれに対応するビーム検出用信号は、同一送信タイミングにおける互いに異なるサブキャリアで送信されることを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの無線通信システムにおいて、
    前記所定の無線通信フレームは、前記複数のビームそれぞれに対応する複数の基本フレームを連続して配置して構成され、
    前記複数の基本フレームはそれぞれ前記同期信号と前記基本報知情報と前記ビーム検出用信号と前記拡張報知情報とが配置されていることを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの無線通信システムにおいて、
    前記基地局装置は、前記拡張報知情報を所定の巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Checking)符号化処理とビーム毎に固有のスクランブリング処理とを施して送信し、
    前記通信端末装置は、
    前記基本報知情報に基づいて、前記無線通信フレームに含まれるビーム検出用信号を受信し、複数のビームの候補を決定し、
    前記複数のビームの候補からいずれか1つのビームを選択し、その選択したビームに対応する拡張報知情報を受信し、
    前記拡張報知情報の受信処理により、前記選択したビームが正しくないと判断された場合、他のビームの候補に対応する拡張報知情報を受信し、
    前記複数のビームの候補のすべてについてビームが正しくないと判断された場合は、前記同期信号の受信から前記ビームの決定までをやり直すことを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの無線通信システムにおいて、
    前記基地局装置は、前記複数のビームのビーム検出用信号を、時分割及び周波数分割の少なくとも1つによる多重化を行って送信することを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの無線通信システムにおいて、
    前記通信端末装置は、前記下りリンクの初期接続処理が完了した後、前記複数のビームのうち下りリンクにおいて最も受信電力が高いビームを特定し、その特定したビームを用いる無線リソースで前記基地局装置に対する上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号を送信する手段を備え、
    前記基地局装置は、予め設定された複数のビームを切り替えながら、前記上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号を受信することを特徴とする無線通信システム。
  8. 多数のアンテナ素子を備え、前記多数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより通信端末装置に送信可能な基地局装置であって、
    予め設定された複数のビームを切り替えながら、所定の無線通信フレームに同期信号と基本報知情報とビーム検出用信号と拡張報知情報とを配置して送信する手段を備え、
    前記基本報知情報は、前記拡張報知情報の受信に必要な基地局設定情報と、前記ビーム検出用信号の設定情報と、前記無線通信フレームに対応するフレーム番号とを含むことを特徴とする基地局装置。
  9. 請求項8の基地局装置において、
    前記複数のビームはそれぞれ、前記基地局装置のアンテナを中心として2次元的又は3次元的に互いに異なるビーム指向性を有することを特徴とする基地局装置。
  10. 請求項8又は9の基地局装置において、
    前記複数のビームそれぞれに対応するビーム検出用信号は、同一送信タイミングにおける互いに異なるサブキャリアで送信されることを特徴とする基地局装置。
  11. 請求項8乃至10のいずれかの基地局装置において、
    前記所定の無線通信フレームは、前記複数のビームそれぞれに対応する複数の基本フレームを連続して配置して構成され、
    前記複数の基本フレームはそれぞれ前記同期信号と前記基本報知情報と前記ビーム検出用信号と前記拡張報知情報とが配置されていることを特徴とする基地局装置。
  12. 請求項8乃至11のいずれかの基地局装置において、
    前記拡張報知情報を所定の巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Checking)符号化処理とビーム毎に固有のスクランブリング処理とを施して送信することを特徴とする基地局装置。
  13. 請求項8乃至12のいずれかの基地局装置において、
    前記複数のビームのビーム検出用信号を、時分割及び周波数分割及び符号分割の少なくとも1つによる多重化を行って送信することを特徴とする基地局装置。
  14. 請求項8乃至13のいずれかの基地局装置において、
    前記基地局装置は、予め設定された複数の受信ビームを時間的に切り替えながら、上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号を通信端末装置から受信することを特徴とする基地局装置。
  15. 多数のアンテナ素子を備えた基地局装置から前記多数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより送信される信号を受信可能な通信端末装置であって、
    前記基地局装置から予め設定された複数のビームを切り替えながら送信される所定の無線通信フレームに含まれる同期信号を受信して下りリンクの同期処理を行う手段と、
    前記下りリンクの同期処理が完了した後、前記無線通信フレームに含まれる基本報知情報を受信する手段と、
    前記基本報知情報に基づいて、前記無線通信フレームに含まれるビーム検出用信号を受信し、検出対象のビームの候補を決定する手段と、
    前記ビームの候補に対応する拡張報知情報を受信する手段と、
    前記拡張報知情報に基づいて、前記基地局装置との無線通信に用いるビームを決定する手段と、
    を備えることを特徴とする通信端末装置。
  16. 請求項15の通信端末装置において、
    前記所定の無線通信フレームは、前記複数のビームそれぞれに対応する複数の基本フレームを連続して配置して構成され、前記複数の基本フレームはそれぞれ前記同期信号と前記基本報知情報と前記ビーム検出用信号と前記拡張報知情報とが配置されていることを特徴とする通信端末装置。
  17. 請求項15又は16の通信端末装置において、
    前記基本報知情報に基づいて、前記無線通信フレームに含まれるビーム検出用信号を受信し、複数のビームの候補を決定し、
    前記複数のビームの候補からいずれか1つのビームを選択し、その選択したビームに対応する拡張報知情報を受信し、
    前記拡張報知情報の受信処理により、前記選択したビームが正しくないと判断された場合、他のビームの候補に対応する拡張報知情報を受信し、
    前記複数のビームの候補のすべてについてビームが正しくないと判断された場合は、前記同期信号の受信から前記ビームの決定までをやり直すことを特徴とする通信端末装置。
  18. 請求項15乃至17のいずれかの通信端末装置において、
    前記下りリンクの初期接続処理が完了した後、前記複数のビームのうち下りリンクにおいて最も受信電力が高いビームを特定し、その特定したビームを用いた無線リソースで前記基地局装置に対する上りリンクのランダムアクセスプリアンブル信号を送信する手段を備えることを特徴とする通信端末装置。
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