JP6229996B2 - 浴室ユニットの天井点検口構造 - Google Patents
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Description
この特許文献1に示された技術では、天井パネルの点検口周りに起立片を立上げ、その起立片の上端部から外向きに折返部を形成している。一方、点検口の上方から被せる覆蓋の周縁部には係止具が固定され、係止具には、天井パネルの折返部に係止し得る係止部が形成されている。そして、点検口の上から覆蓋を被せると、折返部に係止部が係止されることによって、浴室ドアの開閉時の風圧によって覆蓋が浮き上がらないように構成している。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、覆蓋を軽量化しても浴室ドアの開閉で浮き上がることがなく、浴室内からの見栄えが向上する浴室ユニットの天井点検口構造を提供することを目的とする。
口を設け、前記点検口に上方から覆蓋を被せるようにした浴室ユニットの天井点検口構造
において、前記天井パネルは、裏側の前記点検口の周囲を除いた部位に断熱材を設けると
共に前記点検口の周囲に第一の磁石を設けてなり、前記覆蓋は、周縁部が中央部よりも高
くなる段差が形成され、前記周縁部の前記天井パネル側に第二の磁石を設けてなり、前記覆蓋を天井パネルの点検口に被せると、前記第一の磁石の上面と第二の磁石の下面とが引き合う磁力によって前記覆蓋と前記天井パネルとがくっつくように構成されているとともに、前記覆蓋の下面には、パッキン材が貼着されており、前記天井パネルの点検口側端部に上向きに折り返すように形成した折返部と前記パッキン材との高さ方向寸法の総和が、前記第一の磁石と前記第二の磁石との高さ方向寸法の総和よりも長くなるように構成され、前記第一の磁石の上面と前記第二の磁石の下面とがくっつくと前記折返部が前記パッキン材を潰して止水ラインを形成するとともに前記覆蓋の下面と前記天井パネルの下面とが面一になり、前記第二の磁石の下面と前記折返部とが当接すると前記覆蓋の下面と前記天井パネルの下面との高さ方向の位置がずれることを特徴とする。
これによれば、点検口に被せた覆蓋を天井パネルに磁力でくっつけたので、従来のよう
に覆蓋に重りを載せなくても、ドア開閉時の風圧によって蓋が浮き上がることがない。ま
た、覆蓋は重量化されないので、施工時の作業性が悪化することはない。さらに、覆蓋を
取り外すときは、第一の磁石と第二の磁石が離れるように、覆蓋を真上に持ち上げるだけ
なので、従来技術のように覆蓋を左右にずらす必要がなく、点検口と覆蓋の間で隙間やシ
ール材が目立つことがなく、浴室内からの見栄えが向上する。
さらに、磁石がくっつくと覆蓋の下面と天井パネルの下面が面一になるから、天
井と覆蓋との面合わせ精度が向上する。これにより、点検口周りに段差ができないから、
影のできない美しい天井面を得ることができる。
方から覆蓋を被せるようにした浴室ユニットの天井点検口構造において、前記天井パネル
は、裏側の前記点検口の周囲を除いた部位に断熱材を設けてなり、前記覆蓋は、周縁部が
中央部よりも高くなる段差が形成され、前記周縁部の前記天井パネル側に磁石を取り付け
、前記覆蓋を天井パネルの点検口に被せると、前記磁石によって前記覆蓋と前記鋼板とが
くっつくように構成されているとともに、前記覆蓋の下面には、パッキン材が貼着されており、前記天井パネルの点検口側端部に上向きに折り返すように形成した折返部と前記パッキン材との高さ方向寸法の総和が、前記磁石の高さ方向寸法の総和よりも長くなるように構成され、前記磁石の下面と鋼板の上面とがくっつくと前記折返部が前記パッキン材を潰して止水ラインを形成するとともに前記覆蓋の下面と前記天井パネルの下面とが面一になり、前記磁石の下面と前記折返部とが当接すると前記覆蓋の下面と前記天井パネルの下面との高さ方向の位置がずれることを特徴とする。
これによれば、点検口に被せた覆蓋を天井パネルに磁力でくっつけたので、従来のように覆蓋に重りを載せなくても、ドア開閉時の風圧によって蓋が浮き上がることがない。また、覆蓋は重量化されないので、施工時の作業性が悪化することはない。さらに、覆蓋を取り外すときは、天井パネルと磁石が離れるように、覆蓋を真上に持ち上げるだけなので、従来技術のように覆蓋を左右にずらす必要がなく、点検口と覆蓋の間で隙間やシール材が目立つことがなく、浴室内からの見栄えが向上する。
さらに、点検口周りに段差ができないから、影のできない美しい天井面を得ることができる。
図1及び図2は、本発明を実施したユニットバスルームの天井パネル3を示している。
覆蓋2は鋼板を折曲加工して成形されており、覆蓋2の裏面に補強材(断熱材)として石膏ボード8等が貼着されている。なお、覆蓋2の鋼板は、天井パネル3の鋼板と同じ厚みである。
ここで天井点検口1の全体形状は図示していないが、特に限定されるものではなく、本発明であれば、略方形、長円形等いずれの形状でも適用可能であり、磁石5,6は天井点検口1及び覆蓋2の周縁に沿って複数個取り付けられる。
また第一の磁石5の高さ方向寸法は、天井裏補強材4及び折返部1aの高さ方向寸法よりも小さく設定されており、これによりメンテナンスの際に覆蓋2を持ち上げた後で左右にスライドした際でも、鋼板製の覆蓋2が第一の磁石5に張り付くことがなく、覆蓋2の着脱作業をスムーズに行うことができる。
垂直に倒した覆蓋2をユニットバスルーム内から天井点検口1を通して天井裏に持ち上げる。そして、天井裏で覆蓋2を水平方向に直して第二の磁石6が第一の磁石5の真上に来るようにして天井点検口1に被せる。これにより覆蓋2が天井点検口1の周縁に磁力によって保持され、天井点検口1が閉塞される。
覆蓋2のフランジ部2bには、磁石9が、パッキン材7の外側に設置されている。この磁石9の高さ方向寸法は、覆蓋2の中央部の上面とフランジ部2bの下面との距離と等しくなっており、覆蓋2と天井パネル3の鋼板は同じ厚みとなっているため、磁石9を天井パネル3の鋼板にくっつけると、覆蓋2の下面と天井パネル3の下面とが面一になる。
この実施の形態によれば、用いる磁石の数を少なくしても第一の形態と同様の効果を得ることが可能となる。
1a…折返部
2 …覆蓋
2a…立上部
2b…フランジ部
3 …天井パネル
4 …天井裏補強材(断熱材)
5 …第一の磁石
6 …第二の磁石
7 …パッキン材
8 …石膏ボード
9 …磁石
Claims (2)
- 浴室ユニットの天井パネルに点検口を設け、前記点検口に上方から覆蓋を被せるように
した浴室ユニットの天井点検口構造において、
前記天井パネルは、裏側の前記点検口の周囲を除いた部位に断熱材を設けると共に前記
点検口の周囲に第一の磁石を設けてなり、
前記覆蓋は、周縁部が中央部よりも高くなる段差が形成され、前記周縁部の前記天井パ
ネル側に第二の磁石を設けてなり、
前記覆蓋を天井パネルの点検口に被せると、前記第一の磁石の上面と第二の磁石の下面とが引き合う磁力によって前記覆蓋と前記天井パネルとがくっつくように構成されているとともに、
前記覆蓋の下面には、パッキン材が貼着されており、前記天井パネルの点検口側端部に上向きに折り返すように形成した折返部と前記パッキン材との高さ方向寸法の総和が、前記第一の磁石と前記第二の磁石との高さ方向寸法の総和よりも長くなるように構成され、
前記第一の磁石の上面と前記第二の磁石の下面とがくっつくと前記折返部が前記パッキン材を潰して止水ラインを形成するとともに前記覆蓋の下面と前記天井パネルの下面とが面一になり、前記第二の磁石の下面と前記折返部とが当接すると前記覆蓋の下面と前記天井パネルの下面との高さ方向の位置がずれることを特徴とする浴室ユニットの天井点検口構造。 - 浴室ユニットの鋼板製の天井パネルに点検口を設け、点検口に上方から覆蓋を被せるよ
うにした浴室ユニットの天井点検口構造において、
前記天井パネルは、裏側の前記点検口の周囲を除いた部位に断熱材を設けてなり、
前記覆蓋は、周縁部が中央部よりも高くなる段差が形成され、前記周縁部の前記天井パ
ネル側に磁石を取り付け、
前記覆蓋を天井パネルの点検口に被せると、前記磁石によって前記覆蓋と前記鋼板とが
くっつくように構成されているとともに、
前記覆蓋の下面には、パッキン材が貼着されており、前記天井パネルの点検口側端部に上向きに折り返すように形成した折返部と前記パッキン材との高さ方向寸法の総和が、前記磁石の高さ方向寸法の総和よりも長くなるように構成され、
前記磁石の下面と鋼板の上面とがくっつくと前記折返部が前記パッキン材を潰して止水ラインを形成するとともに前記覆蓋の下面と前記天井パネルの下面とが面一になり、前記磁石の下面と前記折返部とが当接すると前記覆蓋の下面と前記天井パネルの下面との高さ方向の位置がずれることを特徴とする浴室ユニットの天井点検口構造。
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