JP6229940B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6229940B2
JP6229940B2 JP2013255451A JP2013255451A JP6229940B2 JP 6229940 B2 JP6229940 B2 JP 6229940B2 JP 2013255451 A JP2013255451 A JP 2013255451A JP 2013255451 A JP2013255451 A JP 2013255451A JP 6229940 B2 JP6229940 B2 JP 6229940B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
developing device
pressing force
force
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013255451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015114437A (ja
JP2015114437A5 (ja
Inventor
真人 辻
真人 辻
清水 義之
義之 清水
雄司 長友
雄司 長友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013255451A priority Critical patent/JP6229940B2/ja
Publication of JP2015114437A publication Critical patent/JP2015114437A/ja
Publication of JP2015114437A5 publication Critical patent/JP2015114437A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6229940B2 publication Critical patent/JP6229940B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものであり、詳しくは、複数の現像装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、トナーを担持して搬送する現像剤担持体としての現像ローラを、潜像担持体としての感光体に押圧して現像をおこなう接触型の現像装置を複数備えた画像形成装置が知られている。例えば、複数の現像装置を一つの感光体に接触させて、各現像装置で各色のトナー像を一つの感光体上に形成する画像形成装置が知られている。また、複数の現像装置をそれぞれ対応する複数の感光体に接触させて、各現像装置で各色のトナー像を各感光体上に形成する画像形成装置も知られている。
特許文献1には、一つの感光体に複数の現像装置を一つづつ接触させて現像を行う画像形成装置において、各現像装置の感光体に対する押圧力の調整手段として、現像装置の駆動に伴い発生する駆動力を調整するブレーキ部材を備えた構成が記載されている。この画像形成装置では、各現像装置の駆動に伴い発生する駆動力により各現像ローラの感光体に対する押圧力がそれぞれ変化して互いに異なると、感光体の位置が各色トナー像を形成する毎に微妙に異なり、感光体上での書き込み位置がずれて色ズレが生じる虞がある。このような色ズレの発生を抑制するために、各現像装置の駆動に伴い発生する駆動力により、各現像ローラの感光体に対する押圧力が変化することを抑制するよう、各現像装置の駆動力を調整するものである。
接触型の現像装置を複数備えた画像形成装置では、感光体が一つ、または、複数の何れの構成においても、現像ローラの感光体への適切な押圧力が色毎に異なる場合がある。このため、現像ローラを感光体へ押圧するように現像装置を付勢する付勢部材として、色毎に異なるバネ荷重を有するバネを用いて、色毎に異なる所望の各押圧力とすることがある。しかし、色毎に異なるバネ荷重を有するバネを用いて、現像ローラの感光体への押圧力を色毎に異なる所望の各押圧力にする構成では、各色で現像装置の構成部品が異なるため色毎の組分けが必要となり、現像装置の組立工程が複雑化してしまうという問題があった。
なお、特許文献1の画像形成装置は、各現像装置の感光体に対する押圧力を均一化する調整手段を設けるものであり、本発明のように、複数の現像装置の感光体に対する押圧力のそれぞれを互いに異なる所望の各押圧力に調整するという示唆はない。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、複数の現像装置を備えた画像形成装置において、現像装置の組立工程を複雑化させることなく、各現像装置において現像剤担持体の潜像担持体への押圧力のそれぞれを、少なくとも一つが他と異なる所望の押圧力に調整できる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、トナーを担持して回転する現像剤担持体を有し、該現像剤担持体を潜像担持体に押圧して現像を行う現像装置を複数備えた画像形成装置において、上記現像装置は収容されるトナー量が閾値より少なくなったことを検知するトナー量検知手段と、該トナー量検知手段の検知結果に基づき該現像装置内へトナーを補給するトナー補給手段とを有し、上記複数の現像装置の構成部品は共通であり、各現像装置に収容される初期のトナー量を異ならせることにより、上記現像剤担持体の上記潜像担持体への押圧力に影響を与える力を異ならせることで、該現像剤担持体の該潜像担持体への押圧力のそれぞれを、少なくとも一つが他と異なる所望の押圧力に調整する押圧力調整手段を備え、上記押圧力調整手段は各現像装置で該トナー補給手段によるトナー補給量を異ならせることにより、トナー補給手段によるトナー補給後の上記押圧力を各現像装置で所望の押圧力に調整することを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の現像装置を備えた画像形成装置において、現像装置の組立工程を複雑化させることなく、各現像装置において現像剤担持体の潜像担持体への押圧力のそれぞれを、少なくとも一つが他と異なる所望の押圧力に調整できるという優れた効果がある。
本実施形態に係る画像形成装置の全体を示す概略構成図。 現像装置の概略構成図。 現像装置内に収容されるトナー量による押圧力の違いの説明図であり、(a)は収容されるトナー量が少ない場合、(b)は収容されるトナー量が多い場合を示す。 現像装置のトナー収容量検知手段とトナー補給手段の説明図。 現像ローラ51と感光体1との間の摩擦力による押圧力の変化の説明であり、(a)は摩擦力が小さい場合、(b)は摩擦力が大きい場合を示す。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について説明する。まず、画像形成装置の全体の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の全体を示す概略構成図である。
この画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を作像するための4つの作像ユニット1Y,M,C,Kを備えている。また、この他に、露光装置4Y,M,C,K、転写ユニット11、定着装置33,給紙部30、レジストローラ32、トナーカートリッジ7Y,M,C,Kなどを備えている。
作像ユニット1Y,M,C,Kは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外はほぼ同様の構成になっているため、以下の説明では、Y,M,C,Kの符号を省略して作像ユニット1として説明する。
作像ユニット1は、潜像担持体たるドラム状の感光体2の周囲に、ドラムクリーニング装置6、除電装置(不図示)、帯電装置3、現像装置5等を備えている。作像ユニット1は、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
露光装置4Y,M,C,Kは、各感光体2の回転方向に関して各帯電装置3の下流に配置されている。露光装置4Y,M,C,Kとしては、LEDアレイの複数のLEDから画像情報に基づいて発したLED光によって光書込を行うものが挙げられる。また、画像情報に基づいてレーザーダイオードから発したレーザー光Lにより、各色の感光体2Y,M,C,Kを光走査する光書込ユニット(不図示)を採用しても良い。
感光体2の表面は、帯電装置3により一様に帯電され、露光装置4により露光されて、静電潜像を担持する。この静電潜像は、各色トナーを用いる現像装置5によってトナー像に現像される。そして、中間転写ベルト14上に1次転写される。ドラムクリーニング装置6は、1次転写後の感光体2表面に付着している転写残トナーを除去する。除電装置(不図示)は、クリーニング後の感光体2の残留電荷を除電する。この除電により、感光体2の表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
このようにして、各色作像ユニット1Y,M,C、Kにおいて、感光体2Y,M,C、K表面にY,M,C、Kトナー像がそれぞれ形成される。
作像ユニット1Y,M,C,Kの下方には、無端状の中間転写ベルト14を張架しながら図中反時計回り方向に無端移動せしめる転写ユニット11が配設されている。転写ユニット11は、中間転写ベルト14の他に、張架ローラ15、16、4つの1次転写ローラ17Y,M,C,K、2次転写ローラ18、ベルトクリーニング装置19、クリーニングバックアップローラ13、トナーセンサ21などを備えている。張架ローラ15、16のうちの何れか一方が駆動ローラであり、他方が従動ローラである。4つの1次転写ローラ17Y,M,C,Kは、中間転写ベルト14を感光体2Y,M,C,Kとの間に挟み込んで、Y,M,C,K用の1次転写ニップを形成する。
Y用の作像ユニット1Yの感光体2Y表面に形成されたYトナーは、Y用の1次転写ニップで、1次転写ローラ17Yに印加された1次転写バイアスとニップ圧の作用により、感光体2Y上から中間転写ベルト14上に1次転写される。Yトナー像が1次転写された中間転写ベルト14は、その無端移動に伴ってM,C,K用の1次転写ニップを通過する際に、感光体2M,C,K上のM,C,Kトナー像が、Yトナー像上に順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト14上には4色トナー像が形成される。
一方、転写ユニット11の下方の給紙部30から給紙ローラ31により転写紙を1枚づつ送り出して搬送し、レジストローラ32位置で一旦停止させる。そして、上記トナー像の形成に合わせて、2次転写ローラ18と中間転写ベルトとが当接した2次転写ニップに向けて搬送し、2次転写ニップ内で中間転写ベルト14上の4色トナー像を、2次転写バイアスやニップ圧の作用により、転写紙上に一括2次転写する。
4色トナー像が転写された転写紙は、定着装置33により、熱と圧とを加えられることで、4色トナー像が定着された後、排紙ローラ342により上カバー35上に排出されることで、フルカラー画像を得られる。一方、2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト14上の転写紙に転写されなかった転写残トナーは、ベルトクリーニング装置19によってベルト表面からクリーニングされる。
図2は、現像装置5の概略構成図であり、現像剤としてトナーを用いる接触型の現像装置5である。現像装置5は、トナーを担持して搬送する現像ローラ51、現像ローラに担持されたトナー量を規制する規制ブレード52、現像ローラにトナーを供給するトナー供給ローラ53、現像ローラ51を感光体に押圧するためのバネ54等を備えている。現像装置5の内部に収容されたトナーは、トナー供給ローラ53の回転により現像ローラ51の表面に供給される。現像ローラ51上に担持されたトナーは現像ローラ51の回転に伴い、規制ブレード52によりトナー層の厚さを規制された後、感光体2と対向する現像領域に搬送される。現像領域では、現像ローラ51が感光体2に押圧された状態で、現像ローラ51上のトナーが、感光体2の静電潜像の画像部に付着して感光体2上にトナー像が形成される。現像装置5は、トナー残量検知手段55(図4参照)を備えており、現像装置内のトナー収容量がある閾値を下回ると、トナーカートリッジ7(図4参照)よりトナーを補給する。
次に、本実施形態の特徴部について説明する。
上記、色毎の4つの現像装置5Y,M,C,Kを備えた画像形成装置では、現像ローラ51の感光体2への適切な押圧力が色毎に異なる。色毎に異なるバネ荷重を有するバネ54を用いて、現像ローラ51を感光体2へ押圧する方法があるが、各色で現像装置5の構成部品が異なるため、色毎の組分けが必要となり、現像装置5の組立工程が複雑化してしまう。そこで、本実施形態では、各色の現像装置5の構成部品を共通とし、構成部品に依らずに、バネ54による押圧力に影響を与える力を、各色の現像装置5で異ならせることで、各色の現像装置5で押圧力を所望の押圧力に調整する。
図2の現像装置5における現像ローラ51の感光体2への押圧に関する力について説明する。現像装置5に作用する荷重としては、現像装置の自重W,バネ54のバネ荷重S、現像装置の駆動に伴い現像ローラのギヤのピッチ円56から圧力角方向に発生する駆動力K、現像ローラ51と感光体2間の周速差に起因する摩擦力Pある。これらが、現像ローラ51を感光体2へと押し付ける、あるいは、引き離す押圧力として作用し、これらの反力として押圧反力Nを感光体2より受ける。現像装置5の筺体には、現像ローラ51を感光体2に対して押し当てる際の回動軸59を備えており、現像装置5に作用する回動軸59まわりの種々の荷重によるモーメントの総和は釣り合っている。
各荷重の作用点と回動軸59の位置関係を図2に示すものとした場合、下記の(1)の等式が成り立つ。
S×sl+W×wl+K×kl=P×pl+N×nl (1)
sl、wl、kl、pl、nlは、それぞれ、バネ荷重S、現像装置の自重W、駆動力K、摩擦力P、加圧反力Nの作用点と回動軸59との距離を表す。
また、現像ローラ51と感光体2との間の摩擦係数をμとすると
P= μ×N (2)
となり、(2)式を(1)式に代入し、Nに関して整理すると、Nは以下の式で表される。
N=(S×sl+W×wl+K×kl)/(μ×pl+nl) (3)
なお、駆動力Kは摩擦力Pの大小等により変化するほか、各荷重はその他の荷重による影響により変化するが、上式では簡単のため、各荷重を独立した荷重として扱っている。
押圧反力N(押圧力と等しい大きさ)を表す(3)式において、各色の現像装置5の構成部品は同じであるため、バネ荷重S,各荷重と回動軸59との距離は、構成部品に依存するものであり、固定されている。押圧反力N(押圧力と等しい大きさ)を変化させる手段としては、部品構成に依存しないで変化させることのできる、現像装置の自重W,駆動力K、または、摩擦力P(μに比例)を用いる。以下、現像装置の自重W,駆動力K、または、摩擦力P(μに比例)を変化させる具体的な方法について説明する。
図3は、現像装置内に収容されるトナー量による押圧力の違いの説明図であり、(a)は収容されるトナー量が少ない場合、(b)は収容されるトナー量が多い場合を示す。収容されるトナー量が多い場合の現像装置の自重W2は、収容されるトナー量が少ない場合の現像装置の自重W1に比べて大きくなる。また、収容されるトナー量が多い場合は、収容されるトナー量が少ない場合に比べて、現像装置5内のトナーを搬送する負荷が大きくなるため、現像装置の駆動トルクが増大し、駆動力K2は少ない場合の駆動力K1比べて大きくなる。この現像装置では現像装置内で回転駆動される現像ローラ51やトナー供給ローラ53、さらに図示しないトナー搬送スクリュウを現像ローラのギヤを介して入力した駆動力で駆動させている。このため、現像装置5内のトナー搬送負荷増大による駆動トルク増大で駆動力が大きくなるのである。現像装置の自重W,駆動力Kにより発生する回動軸59まわりのモーメントは、現像装置5を感光体2へと押し付ける側へ作用する。このため、トナー収容量の多い現像装置は、トナー収容量の少ない現像装置に比べて、現像ローラ51を感光体2へ押し付ける押圧力を大きくなる。
すなわち、現像装置5に収容されるトナー量の増加に伴い、押圧力が大きくなる。よって、各現像装置5内に収容されるトナー量を異ならせることで、同じバネ荷重を有するバネ54を用いた現像装置5でも、押圧力を調整することができる。上記画像形成装置において、色毎のトナー収容量を異なるようにすることは、色毎に部品を組み分ける方法と比べて容易に実施することができる。具体的には、各現像装置5において、初めに投入するトナー量を異ならせることで、色毎のトナー収容量の変更することができる。
さらに、図4にしめすように、各現像装置5はトナー残量検知手段55を備えており、現像装置内のトナーの収容量がある閾値を下回ると、トナーカートリッジよりトナーを補給する。ここで、各現像装置5で、トナー補給手段(不図示)による補給量を異ならせることで、押圧力を調整することができる。具体的には、トナー補給手段による補給量を多くすることで、経時でも現像装置の自重W、駆動力Kを大きく維持することができ、大きな押圧力が得られる。また、トナー補給手段による補給量を小さくすることで、経時でも現像装置の自重W、駆動力Kを小さく維持することができ、小さな押圧力が得られる。上記画像形成装置において、色毎のトナー補給量を変更することは容易に実施することができる。
このように、構成部品に依存しないトナー収容量を各現像装置5で異ならせることで、バネ荷重が同じであっても、各色の現像装置で押圧力を所望の押圧力に調整することが可能となる。
図5は、現像ローラ51と感光体2との間の摩擦力による押圧力の変化の説明であり、(a)は摩擦力が小さい場合P1、(b)は摩擦力が大きい場合P2を示す。現像ローラ51と、感光体2とが周速差を有する構成で、感光体2に比べて現像ローラ51の周速が大きい場合に、現像ローラ51の回転方向とは逆方向の摩擦力Pが、現像ローラ51と感光体2の接線方向に発生する。摩擦力Pにより発生する回動軸59まわりのモーメントは、現像装置5を感光体2から引き離す側に作用するため、摩擦力Pの増加に伴い、現像ローラ51を感光体2へ押し付ける押圧力が小さくなる。
摩擦力Pは、トナーを介した現像ローラ51と感光体2との間の摩擦係数μに比例するため、摩擦係数μに寄与するトナー特性を色毎に変化させることでも、容易に押圧力の調整を行うことができる。μに寄与するトナー特性としては、トナーの円形度等がある。円形度とはトナーがどれだけ真円に近いかを示した指標であり、値が大きいほど真円に近いことを示す。円形度が大きいトナーが現像ローラ51と感光体2との間に介在すると、現像ローラ51と感光体2の滑りが良くなり、摩擦係数μは小さくなるため、摩擦力Pが小さくなり、押圧力としては大きくなる。
なお、現像ローラ51と感光体2との間の滑りがよいほど、摩擦力Pが小さく、押圧力を大きくするのであるが、現像ローラ51と感光体2との接触部では線速差(現像ローラの方が高速)をもってはいるが互いに同じ向きに表面が移動し、この接触部での感光体表面の移動は現像ローラ表面移動を助ける(アシストする)。よって、この接触部での摩擦係数が大きいほどアシストが効いて駆動力は小さくなり、押圧力としては小さくなる方向に効いてくる。この滑りは、上述のトナーの円形度が大きいほどよくなるところ、トナーの円形度が大きいほどトナー流動性が高くてトナー搬送負荷が小さくなることから、駆動力は小さくなり、押圧力としては小さくなる方向に効いてくる。このように、現像ローラ51と感光体2との間の滑りの度合い、トナー流動性、これを左右するトナーの円形度は、押圧力を高める方に効いてくる可能性もあるし、低める方に効いてくる可能性もある。実験によれば、この具体的な滑りの度合いによって、ある程度の滑り度合いまで一方の効き方が大きく、それを超えると他方の効き方が大きくなることがわかった。よって、複数の現像装置で採用する具体的トナーを前提に所望の押圧力を得られる現像装置の自重W,駆動力K、及び、摩擦力P(μに比例)を設定する。
以下、図2の現像装置を用いた押圧力の調整の一例について、具体的な数値を用いて説明する。本実施例では、(3)式に示す各パラメータの中心値は、表1の値となっており、13.8[N]の加圧力で現像ローラ51は感光体2に対して押圧されている。

Figure 0006229940
表1の値を中心値として、以下のように変化させる。
収容されるトナー量を1[N]範囲で変化させたとき、現像装置5の自重Wとしては4〜5[N]の範囲で変化し、押圧力Nとしては13.60〜14.00[N]に変化する。すなわち、各現像装置5のトナー量を1[N]の範囲で異ならせることで、各現像装置5における押圧力を0.4[N]の範囲で調整可能である。
また、トナーを介した現像ローラμを0.05の範囲で変化させたとき、押圧力Nとしては13.66〜13.94[N]に変化する。すなわち、各現像装置5で、摩擦係数μを0.05の範囲で異ならせることで、各現像装置5における押圧力を0.28[N]の範囲で調整可能である。
また、トルクに比例する駆動力Kを5[N]の範囲で変化させたとき、押圧力Nとしては13.70〜13.90[N]に変化する。すなわち、各現像装置5で、駆動力Kを5[N]の範囲で異ならせることで、各現像装置5における押圧力を0.20[N]の範囲で調整可能である。
上述のように、摩擦係数μや駆動力Kの変動幅に対して、自重Wの変動幅を大きく取る構成とすることが望ましい。自重Wの変動幅を大きく取ることで、摩擦係数μや駆動力Kの変動をトナーの収容量により吸収可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は次に態様毎に特有の効果を奏するものである。
(態様A)
トナーを担持して回転する現像ローラ51などの現像剤担持体を有し、現像剤担持体を感光体2などの潜像担持体に押圧して現像を行う現像装置5を複数備えた画像形成装置である。複数の現像装置5Y,M、C,Kの構成部品は共通であり、各現像装置で、構成部品に依らずに、現像剤担持体の潜像担持体への押圧力に影響を与える力を異ならせることで、現像剤担持体の潜像担持体への押圧力のそれぞれを、少なくとも一つが他と異なる所望の押圧力に調整する押圧力調整手段を備える。
(態様A)においては、組立工程を簡単にするために、複数の現像装置の構成部品を共通としつつ、構成部品に依らないパラメータを用いて各現像装置における現像剤担持体の潜像担持体への押圧力のそれぞれを、少なくとも一つが他と異なる所望の押圧力に調整するものである。
例えば、図2に示す現像装置を用いて、現像剤担持体の感光体への押圧に関する力について説明する。現像装置5に作用する荷重としては、現像装置の自重W、現像装置を潜像担持体側に付勢する付勢部材であるバネ54のバネ荷重S、現像剤担持体の回転駆動に伴い現像剤担持体のギヤのピッチ円56から圧力角方向に発生する駆動力K、現像剤担持体と潜像担持体との間の周速差に起因する摩擦力Pある。これらが、現像剤担持体を潜像担持体へと押し付ける押圧力として作用し、この反力として押圧反力Nを潜像担持体より受ける。現像装置の筺体には、現像剤担持体を潜像担持体に対して押し当てる際の回動軸59を備えており、現像装置に作用する回動軸59まわりの上記種々の荷重によるモーメントの総和は釣り合っている。すなわち、押圧力は、バネ荷重S、現像装置の自重W、駆動力K、摩擦力Pなどの各荷重と、各荷重と回動軸59との距離とで決められる。
ここで、各現像装置の構成部品は共通であるため、構成部品に依存するバネ荷重S,各荷重と回動軸59との距離は固定されている。部品構成に依存しないで変化させることのできる、現像装置の自重W、駆動力K、または、摩擦力Pを用いて、各現像装置の押圧力を異なる値にすることができる。
具体的には、上記実施形態に示すように、各現像装置において、収容するトナー量を異ならせることで、現像装置の自重W、駆動力Kを異ならせることができる。また、各現像装置において、現像剤担持体の駆動速度を異ならせることで駆動力K、現像剤担持体と潜像担持体との間の摩擦力Pを異ならせることができる。また、現像剤担持体と潜像担持体との間に介在するトナーの円形度を異ならせることで、現像剤担持体と潜像担持体との間の摩擦力Pを異ならせることができる。これらの、現像装置内のトナー量、現像剤担持体の駆動速度、トナーの円形度等は、組立時の部品構成に依存しないで変化させることができるパラメータである。すなわち、構成部品に依らないパラメータを変化させて、上記押圧力に影響を与える力を各現像装置で異なるようにする。これにより、構成部品を共通とした複数の現像装置を備えた画像形成装置でも、各現像装置の押圧力をそれぞれ、少なくとも一つが他と異なる所望の押圧力に調整できる。
(態様B)
(態様A)において、現像装置は現像剤担持体を潜像担持体に押圧するための付勢部材としてバネを有し、押圧力調整手段は付勢部材による現像剤担持体の潜像担持体への押圧力に影響を与える、現像装置の自重W、現像剤担持体を回転させる回転駆動手段から発生する駆動力K、または、現像剤担持体の潜像担持体との摩擦力を各現像装置で異ならせることで、押圧力を各現像装置で所望の値に調整する。これにより、構成部品を共通とした複数の現像装置を備えた画像形成装置でも、各現像装置の所望の押圧力に調整できる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、押圧力調整手段は各現像装置に収容されるトナー量を異ならせることにより、押圧力を各現像装置で所望の値に調整する。これによれば、上記実施形態について説明したように、トナー収容量が少ないと押圧力は小さいが、トナー収容量を多くすることで押圧力を大きくなる。上記画像形成装置において、各現像装置におけるトナー収容量を異なるようにすることは、各現像装置の構成部品を組み分ける方法と比べて容易に実施することができる。
(態様D)
(態様C)において、押圧力調整手段は各現像装置に収容される初期のトナー量を異ならせることにより、押圧力を各現像装置で所望の値に調整する。
(態様E)
(態様B)または(態様C)において、現像装置は収容されるトナー量が閾値より少なくなったことを検知するトナー量検知手段と、トナー量検知手段の検知結果に基づき現像装置内へトナーを補給するトナー補給手段とを備え、押圧力調整手段は各現像装置でトナー補給手段によるトナー補給量を異ならせることにより、押圧力を各現像装置で所望の値に調整する。これにより、経時においても、各現像装置の所望の押圧力に調整できる。
(態様F)
(態様A)または(態様B)において、押圧力調整手段は各現像装置の駆動手段による各現像剤担持体の駆動速度を異ならせることにより、押圧力を各現像装置で所望の値に調整する。これによれば、上記実施形態について説明したように、現像剤担持体と潜像担持体との周速差が大きいと、トナーを担持した現像剤担持体と潜像担持体との間の摩擦力Pが大きくなり、押圧力が小さくなる。上記画像形成装置において、現像装置の駆動手段による各現像剤担持体の駆動速度を異ならせることにより、周速差を異ならせて摩擦力Pを異ならせることができる。
(態様G)
(態様A)、(態様B)または(態様E)において、押圧力調整手段は各現像装置に収容するトナーの摩擦係数に寄与する特性を異ならせることにより、押圧力を各現像装置で所望の値に調整する。これによれば、上記実施形態について説明したように、摩擦力Pは、トナーを介した現像剤担持体と潜像担持体との間の摩擦係数μに比例するため、摩擦係数μに寄与するトナー特性を各現像装置で異ならせることで、容易に押圧力の調整を行うことができる。μに寄与するトナー特性としては、トナーの円形度がある。
1 作像ユニット
2 感光体
3 帯電装置
4 露光装置
5 現像装置
6 ドラムクリーニング装置
7 トナーカートリッジ
11 転写ユニット
14 中間転写ベルト
16 2次転写ローラ
51 現像ローラ
52 規制ブレード
53 供給ローラ
54 バネ
55 トナー量検出手段
56 現像ローラの駆動ギヤのピッチ円
59 回動軸
S バネ荷重S
W 現像装置の自重
K 駆動力K
P 摩擦力P
N 押圧反力
特開2009−031700号公報

Claims (2)

  1. トナーを担持して回転する現像剤担持体を有し、該現像剤担持体を潜像担持体に押圧して現像を行う現像装置を複数備えた画像形成装置において、
    上記現像装置は収容されるトナー量が閾値より少なくなったことを検知するトナー量検知手段と、該トナー量検知手段の検知結果に基づき該現像装置内へトナーを補給するトナー補給手段とを有し、
    上記複数の現像装置の構成部品は共通であり、各現像装置に収容される初期のトナー量を異ならせることにより、上記現像剤担持体の上記潜像担持体への押圧力に影響を与える力を異ならせることで、該現像剤担持体の該潜像担持体への押圧力のそれぞれを、少なくとも一つが他と異なる所望の押圧力に調整する押圧力調整手段を備え、
    上記押圧力調整手段は各現像装置で該トナー補給手段によるトナー補給量を異ならせることにより、前記トナー補給手段によるトナー補給後の上記押圧力を各現像装置で所望の押圧力に調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、上記現像装置は上記現像剤担持体を上記潜像担持体に押圧するための付勢部材を有し、上記押圧力調整手段は該付勢部材による該現像剤担持体の該潜像担持体への押圧力に影響を与える、該現像装置の自重、該現像剤担持体を回転させる回転駆動手段から発生する駆動力、または、該現像剤担持体の該潜像担持体との摩擦力を各現像装置で異ならせることで、上記押圧力を各現像装置で所望の押圧力に調整することを特徴とする画像形成装置。
JP2013255451A 2013-12-10 2013-12-10 画像形成装置 Expired - Fee Related JP6229940B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013255451A JP6229940B2 (ja) 2013-12-10 2013-12-10 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013255451A JP6229940B2 (ja) 2013-12-10 2013-12-10 画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015114437A JP2015114437A (ja) 2015-06-22
JP2015114437A5 JP2015114437A5 (ja) 2017-01-12
JP6229940B2 true JP6229940B2 (ja) 2017-11-15

Family

ID=53528297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013255451A Expired - Fee Related JP6229940B2 (ja) 2013-12-10 2013-12-10 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6229940B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0271278A (ja) * 1988-09-06 1990-03-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP3596747B2 (ja) * 1999-11-11 2004-12-02 セイコーエプソン株式会社 画像形成装置
JP2003270876A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 T & M Kk 画像形成装置
JP4239831B2 (ja) * 2004-01-20 2009-03-18 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2011107578A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Oki Data Corp 画像形成装置及び補正方法
JP5249914B2 (ja) * 2009-12-11 2013-07-31 株式会社沖データ 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015114437A (ja) 2015-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8494387B2 (en) Color-image forming apparatus
JP2010281943A (ja) 画像形成装置
JP2010190977A (ja) プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP5208053B2 (ja) 画像形成装置
US8583025B2 (en) Image forming apparatus which decreases a sheet transportation speed difference between a registration device and a transfer device
US10317821B2 (en) Intermediate transfer unit and image forming apparatus
JP5397592B2 (ja) 画像形成装置
US8798490B2 (en) Image forming apparatus
JP2010210799A (ja) 潤滑剤塗布機構、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5610837B2 (ja) 画像形成装置
JP6229940B2 (ja) 画像形成装置
JP2008064819A (ja) 画像形成装置
US10935909B2 (en) Image forming apparatus including transfer roller to transfer toner image from image bearing member to belt
US20150259165A1 (en) Sheet transporting member, sheet transporting device, and image forming apparatus
JP2010224328A (ja) トルク超過検知機構
JP2016114649A (ja) 間隔調整機構及び画像形成装置
JP2009058918A (ja) カラー画像形成装置
JP2006208994A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2016151675A5 (ja)
JP2014142540A (ja) 画像形成装置
JP5441988B2 (ja) ベルトユニットおよび画像形成装置
JP5157624B2 (ja) 画像形成装置
JP4982071B2 (ja) 画像形成装置
JP5112565B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP6914618B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170922

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171005

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6229940

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees