JP6229156B2 - 発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、熱と電気を供給する発電システム及びその運転方法に関し、特に発電システムの構造に関する。
従来、この種の燃料電池システムは水素を含む燃料ガスと空気中の酸素を酸化剤ガスとして用い電気化学反応によって発電を行い、同時に水と熱を取り出すシステムである。
このような燃料電池システムにおいて、都市ガス等の原料ガスと水を反応させて改質し水素を生成する水素生成器を備えるものが知られている。ここでの反応は水蒸気改質反応と呼ばれ、水素生成器に内蔵されたバーナーにより温度を上昇さることで反応を進行させる。バーナーには原料ガスや燃料電池を通過した電気化学反応に用いられなかった燃料ガス(以下オフガス)と、燃焼酸化剤供給器より燃焼用酸化剤としての空気が供給され、燃焼する。また、電気化学反応を行う燃料電池スタックに酸化剤ガスとして空気を送り込む酸化剤ガス供給器を備えている。
また、建物内部に配置する発電システムの排気性能を向上させることを目的とした発電システムが知られている。(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている発電システムは、吸気口を備えた建物の内部に設置して使用される発電システムである。そして、建物内部の空気を燃料電池システムの内部へ導く空気導入口と、燃料電池システムの内部の空気を建物の外部へ排出する空気排出管と、換気手段を備えていて、換気手段が、建物外部の空気を吸気口を介して建物の内部に導き、さらに空気導入口を通して燃料電池システムの内部に導入し、さらに空気排出管を通して建物の外部へと排出する。
また、建物内部に配置した発電システムで生じた排ガスの排気性能を向上することを目的として、上下方向に延びるダクトを具備する発電装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に開示されている発電装置では、建物内部を上下方向に延び、上端部が外部に位置するダクトが、二重管であり、排ガス又は空気がダクトの内側又は外側を個別に流通するように、換気管及び排気管がダクトにそれぞれ連結されている。
また、排出流路の閉塞を検知する閉塞検知器を具備する発電システムが知られている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に開示されている発電システムは、換気した空気を排出する換気器を備え、発電システムが作動中に、閉塞検知器から得られる情報に基づいて排出流路の閉塞を検知する。
特開2006−73446号公報 特開2007−210631号公報 国際公開第2012/081207号
ところで、特許文献1や特許文献2に開示されている、換気ファン、燃料電池、及び燃料電池に燃料ガスを供給する水素生成器が設けられた燃料電池ユニットに排気流路を設け、建物外部に排ガスを排気する構成では、例えば、排気流路内で排ガス中の水分が凝縮した凝縮水や空気中の水分が結露した結露水が発生し燃料電池ユニット内部に逆流してくる
おそれがある。そのため、排気流路で発生した凝縮水又は結露水が燃料電池ユニットに流入することを防止するため、排気流路に逆流防止装置(逆流防止弁)を配置することが考えられる。逆流防止弁には、種々の種類があるが、弁体が弁座に当接することにより、ガスや液体の逆流を防止するものである。
しかしながら、排気流路内で発生した凝縮水又は結露水が逆流防止装置内に溜り、弁体又は弁座の表面に付着した場合に、弁体が水で固着し、発電システムの運転中に正常に開かなくなるおそれがあった。そして、この固着が発生した状態で発電システムを運転させた場合、バーナーで生成された燃焼ガス等の燃料電池ユニットから排出される排出ガスが建物の外部へ排出する性能が低下又は失われて、燃料電池システムを収容している外装容器内に高温の排出ガスが滞留し、外装容器内が高温化する。これにより、外装容器内に収納した補機(例えば、制御装置等)の温度を正常動作可能な温度に保つことができず、補機の効率低下が生じるおそれがある。
ここで、特許文献3に開示されている発電システムにおいて、排気流路の閉塞を検知する手段により、排気流路の異常を検知することが考えられる。しかしながら、排気流路の異常が、逆流防止装置の固着によるものか、それとも排気経路の閉塞によるものかを区別できないことが考えられる。そのため、排気流路の異常を検知した後、異常発生箇所を特定することができず、有効な異常解消手段を用いることができなかったり、メンテナンスに時間がかかったりするおそれがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、逆流防止装置が固着することによって燃料電池ユニットから排出される排ガスが外部に排出することができない状態であることを検知するとともに、固着状態を解消する動作を実施する。これにより、筐体内の高温化を防止し、筐体内に収容された補機の効率低下を防止することができ、さらに、異常発生箇所を特定することができるため、メンテナンスを容易にすることができる発電システム及びその運転方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の発電システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池ユニットと、前記燃料電池ユニットから排出される排出ガスを下流端の開口から大気に排出する排出経路と、前記排出経路に配置された逆流防止装置と、前記排出経路のうち前記逆流防止装置より下流の経路に配置され、前記燃料電池ユニットから排出され、前記逆流防止装置の下流の前記排出経路の開口から大気に排出する排出ガスの状態を検知する経路センサと、前記逆流防止装置よりも上流に配置され、前記燃料電池ユニットから排出される排出ガスを流すガス供給器と、前記ガス供給器の駆動を制御する制御器と、を備えている。前記制御器は、前記燃料電池ユニットから排出ガスを排出するよう前記ガス供給器を制御している場合に、前記経路センサが検知した状態が異常状態であり、かつ、前記ガス供給器の駆動状態が異常状態である場合に、前記逆流防止装置の下流の前記排出経路の閉塞状態として判定し、前記経路センサが検知した状態が異常状態でなく、かつ、前記ガス供給器の駆動状態が異常状態である場合に、前記逆流防止装置の固着状態として判定する。
ここで、排出経路の閉塞状態とは、逆流防止装置の下流において何らかの原因(例えば、鳥が排出経路内に侵入し経路を塞ぐ等)で排出経路が閉塞した状態をいう。なお、ここでいう「閉塞」とは、排出経路が完全に閉じている場合に限らず、排出経路が詰まって排出経路に流れる排出ガスの流量が減少する場合も含まれる。これによって、排出ガスの異常が発生した際に、その異常箇所を特定でき、メンテナンスが容易な発電システムを提供することができる。
また、本発明の発電システムでは、前記制御器は、前記ガス供給器の回転数が一定とな
るよう制御し、前記ガス供給器への制御指令値が変化した場合に、前記ガス供給器の駆動状態が異常状態であると判定する。これによって、ガス供給器の制御方法が回転数一定制御である場合にガス供給器への制御指令値を監視することによってガス供給器の駆動常態が異常状態であるか判定することができる。
また、本発明の発電システムでは、前記制御器は、前記ガス供給器が流す排出ガスの制御指令値を一定とするよう制御し、前記ガス供給器の回転数が変化した場合に、前記ガス供給器の駆動状態が異常状態であると判定する。これによって、ガス供給器の制御方法が制御指令値一定制御である場合にガス供給器の回転数を監視することによってガス供給器の駆動常態が異常状態であるか判定することができる。
また、本発明の発電システムでは、前記制御器は、前記逆流防止装置の固着状態を検知した場合に、前記逆流防止装置の固着状態を解消するよう前記ガス供給器を動作させる。これによって、逆流防止装置の固着状態を解消することができ、筐体内が高温化することが防止され、筐体内に収納された補機の効率低下を防止することができる。
また、本発明の発電システムでは、前記制御器は、前記ガス供給器を動作させるときに前記ガス供給器の回転数または制御指令値を増減させる。これによって、逆流防止装置の固着状態を解消することができ、筐体内が高温化することが防止され、筐体内に収納された補機の効率低下を防止することができる。
また、本発明の発電システムは、前記経路センサは、前記排出経路の圧力を測定する圧力計、前記排出経路を流れる排出ガスの流量を測定する流量計、及び前記排出経路内の酸素濃度を測定する濃度計、のうち少なくとも1つを有していればよい。
また、本発明の発電システムは、燃焼装置をさらに備えていてもよく、前記排出経路は、前記燃料電池ユニットから排出される排出ガス及び前記燃焼装置から排出される排出ガスを大気に排出する排出経路であり、前記逆流防止装置は、前記排出経路のうち、前記燃料電池ユニットから排出される排出ガスと前記燃焼装置から排出される排出ガスとの合流部分よりも前記燃料電池ユニット側の経路に配置される。
本発明の発電システム及びその運転方法によれば、逆流防止装置が固着することによって燃料電池ユニットから排出される排ガスが外部に排出することができない状態であることを検知するとともに、固着状態を解消する動作を実施することで、筐体内の高温化を防止し、筐体内に収容された補機の効率低下を防止することができ、さらに、異常発生箇所を特定することができるため、メンテナンスを容易にすることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る発電システムの概略構成を示す模式図 本発明の実施の形態1に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的に示すフローチャート 本発明の実施の形態1の変形例1に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的に示すフローチャート 本発明の実施の形態2に係る発電システムの概略構成を示す模式図 本発明の実施の形態3に係る発電システムの概略構成を示す模式図
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、全
ての図面において、本発明を説明するために必要となる構成要素のみを抜粋して図示しており、その他の構成要素については図示を省略している。さらに、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
本実施の形態1に係る発電システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池ユニットと、燃料電池ユニットから排出される排出ガスを大気に排出する排出経路と、排出経路に配置された逆流防止装置と、排出経路のうち逆流防止装置より下流の経路に配置され、燃料電池ユニットから排出される排出ガスの状態を検知する経路センサと、逆流防止装置よりも上流に配置され、燃料電池ユニットから排出される排出ガスを流すガス供給器と、ガス供給器の駆動を制御する制御器と、を備えた発電システムである。そして、制御器は、燃料電池ユニットから排出ガスを排出するようガス供給器を制御している場合に、経路センサが検知した状態が異常状態であり、かつ、ガス供給器の駆動状態が異常状態である場合に、排出経路の閉塞状態として判定し、経路センサが検知した状態が異常状態でなく、かつ、ガス供給器の駆動状態が異常状態である場合に、逆流防止装置の固着状態として判定する態様を例示するものである。
ここで、排出経路の閉塞状態とは、逆流防止装置の下流において何らかの原因(例えば、鳥が排出経路内に侵入し経路を塞ぐ等)で排出経路が閉塞した状態をいう。なお、ここでいう「閉塞」とは、排出経路が完全に閉じている場合に限らず、排出経路が詰まって排出経路に流れる排出ガスの流量が減少する場合も含まれる。
[発電システムの構成]
図1は本実施の形態1に係る発電システムの概略構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る燃料電池システム101は、建物200の内部に配置されている。燃料電池システム101は、燃料電池ユニット19と逆流防止装置51と、圧力計52と、燃焼排ガス流路71Aと、オフ酸化剤ガス流路71Bと、排ガス流路71Cと、を備えている。また、燃料電池ユニット19は、燃料電池11と、水素生成器13と、燃焼器14と、燃焼酸化剤供給器15と、換気ファン16と、制御器17と、酸化剤ガス供給器18と、を備えている。
そして、制御器17は、燃料電池ユニット19から排出ガスを排出するようガス供給器を制御している場合に、経路センサが検知した状態が異常状態であり、かつ、ガス供給器の駆動状態が異常状態である場合に、排出経路の閉塞状態として判定し、経路センサが検知した状態が異常状態でなく、かつ、ガス供給器の駆動状態が異常状態である場合に、逆流防止装置51の固着状態として判定する。
ここで、ガス供給器は、燃料電池システム101内でガスを供給するものであれば、どのような機器であってもよい。本実施の形態1においては、ガス供給器としては、燃焼酸化剤供給器15、換気ファン16及び酸化剤ガス供給器18が例示される。また、ガス流路は、前記ガス供給器から供給されるガスが流通する流路をいう。本実施の形態1においては、ガス流路としては、燃焼排ガス流路71A、オフ酸化剤ガス流路71B、排ガス流路71C、燃焼空気供給流路72、燃料ガス供給流路73、酸化剤ガス供給流路74、オフ燃料ガス流路75が例示される。
また、経路センサは、経路センサの下流が閉塞したことを検知するものであれば、どのようなセンサであってもよい。本実施の形態1においては、経路センサとしては、圧力計52が例示される。なお、本実施の形態1においては、発電システム100は、建物200の内部に配置されている構成を示したが、これに限定されず、燃料電池システム101の排気ガスが排ガス流路71Cを通流して排出される構成であれば、建物200の外部に
配置されている構成を採用してもよい。
燃料電池システム101の筐体12内には、燃料電池11、水素生成器13、燃焼器14、燃焼酸化剤供給器15、換気ファン16、酸化剤ガス供給器18、逆流防止装置51及び圧力計52が配置されている。また、制御器17も筐体12内に配置されている。なお、本実施の形態1においては、制御器17は、燃料電池システム101の筐体12内に配置する構成を採用したが、これに限定されず、制御器17は、筐体12とは別に配置する構成を採用してもよい。
筐体12を構成する壁の適所には、壁の厚み方向に貫通する孔が設けられていて、該孔には、排ガス流路71Cを構成する配管が、隙間を有するようにして、挿通されている。そして、孔と排ガス流路71Cとの隙間が、給気口20を構成する。これにより、吸気口を介して、筐体12内部に、発電システム100外の空気が供給される。
なお、本実施の形態1においては、排ガス流路71Cを構成する配管が挿通する孔と、給気口20を構成する孔と、を1つの穴で構成したが、これに限定されない。排ガス流路71Cを構成する配管が挿通する孔と、給気口20を構成する孔と、を別々に筐体12に設けてもよい。また、給気口20は、筐体12に1つの孔によって構成されてもよく、また、複数の孔によって構成されていてもよい。
本実施の形態1では、水素生成器13には、燃料ガス供給流路73を介して、燃料電池11(正確には、燃料電池11の燃料ガス流路11Aの入口)が接続されている。
燃料電池11は、アノードとカソードを有している(いずれも図示せず)。燃料電池11では、燃料ガス流路11Aに供給された燃料ガスが、燃料ガス流路11Aを通流する間に、アノードに供給される。また、酸化剤ガス流路11Bに供給された酸化剤ガスが、酸化剤ガス流路11Bを通流する間に、カソードに供給される。そして、アノードに供給された燃料ガスとカソードに供給された酸化剤ガスとが、反応して電気と熱が発生する。なお、発生した電気は、図示されない電力長石により、外部電力負荷(例えば、)家庭の電気機器)に供給される。また、発生した熱は、図示されない熱媒体流路を通流する熱媒体が回収する。熱媒体が回収した熱は、例えば、水を加熱するのに使用することができる。
また、本実施の形態1においては、燃料電池11は、高分子電解質形燃料電池や直接内部改質型固体酸化物形燃料電池や間接内部改質型固体酸化物形燃料電池等の各種の燃料電池を用いすることができる。また、本実施の形態1においては、燃料電池11と、水素生成器13及び燃焼器14を別々に構成する態様を採用したが、これに限定されず、固体酸化物形燃料電池のように水素生成器13及び燃焼器14と、燃料電池11とが一体で構成されていてもよい。この場合、燃料電池11と水素生成器13及び燃焼器14とが共通の断熱材で覆われた一つのユニットして構成され、燃焼器14は、水素生成器13だけでなく燃料電池11も加熱することができる。また、直接内部改質型固体酸化物形燃料電池においては、燃料電池11の構成は、燃料電池11のアノードが水素生成器13の機能を有することから、燃料電池11のアノードと水素生成器13とが一体で構成されていてもよい。さらに、燃料電池11の構成は、一般的な燃料電池と同様に構成されているため、その詳細な説明は省略する。
燃料ガス流路11Aの出口には、オフ燃料ガス流路75の上流端が接続されている。オフ燃料ガス流路75の下流端は燃焼器14に接続されており、燃料ガス流路11A通過中に酸化反応されなかったオフ燃料ガス中に含まれる水素及び炭化水素を燃焼器14のバーナーで燃焼させる。なお、このとき燃焼酸化剤としての空気は燃焼酸化剤供給器15によって燃焼空気供給流路72を通ってバーナーに供給される。また、酸化剤ガス流路11B
の出口には、オフ酸化剤ガス流路71Bの上流端が接続されている。オフ酸化剤ガス流路71Bの下流端は、排ガス流路71Cに接続されている。
換気ファン16は、換気流路71Dを介して排ガス流路71Cと接続されている。換気ファン16としては、筐体12内を換気することができれば、どのような構成であってもよい。これにより、給気口20から発電システム100外の空気が筐体12内に給気され、換気ファン16を作動させることにより、筐体12内のガス(主として、空気)が換気流路71D及び排ガス流路71Cを介して、建物200外に排出され、筐体12内が換気される。なお、本実施の形態1においては、換気器としてファンを用いたが、これに限定されず、ブロワを用いてもよい。換気ファン16は、筐体12内に配置するように構成したが、これに限定されない。換気ファン16は、排ガス流路71C内に配置するように構成してもよい。
本実施の形態1においては、逆流防止装置51は、燃料電池システム101内の換気流路71Dに設置されているが、これに限定されない。逆流防止装置51は、排出経路内で発生した凝縮水又は結露水の逆流を防ぐ目的で、排出経路71に設置される。したがって、換気流路71D、オフ酸化剤ガス流路71B、燃焼排ガス流路71Aのうち、いずれかに一つに設置されてもいいし、いずれかの2つに設置されてもいいし、全てに設置されてもよい。なお、排ガス流路71Cに逆流防止装置51を設置する場合は、その上流には逆流しないことから、換気流路71D、オフ酸化剤ガス流路71B、燃焼排ガス流路71Aに逆流防止装置51を設置しないことが考えられる。また、逆流防止装置51は、燃料電池システム101の外に設置しても構わない。また、逆流防止装置51は、リフト式逆止弁、スイング式逆止弁、ボール式逆止弁及びダイヤフラム式逆止弁等の各種の逆止弁で構成することができる。いずれの構成においても、逆流防止装置51は、ガス供給器が動作している場合はその押圧で「開」状態となり、ガス供給器が動作していない場合は、「閉」状態となる。これにより、ガス供給器が動作していない時に、排出経路で発生した凝縮水又は結露水が逆流してくることを防ぐことができる。本実施の形態1においては、逆流防止装置51は、換気ファン16が動作している場合はその押圧で「開」状態となり、換気ファン16が動作していない場合は、「閉」状態となる。
圧力計52は、本実施の形態1においては、換気流路71D、オフ酸化剤ガス流路71B、燃焼排ガス流路71Aの合流地点で燃料電池システム101内に設置する構成を採用したが、これに限定されない。圧力計52は、逆流防止装置51の下流に設置すればよく、燃料電池システム101の外に設置されてもよい。また、本実施の形態1においては経路センサとして、圧力計52を用いたが、これに限定されない。経路センサは燃料電池ユニット19から排出される排出ガスの状態を検知し、経路センサより下流が閉塞していると判断できるのであれば、どのようなセンサを用いてもよい。本実施の形態1において、圧力計52より下流が閉塞した場合、換気ファン16を動作させても排出ガスがまったく排出されないか、排出されにくくなる。このため、換気ファン16から排出経路の閉塞地点までの圧力が閉塞していない時よりも上昇するので、圧力計52でこの圧力上昇を検知することができる。これにより、排出経路が閉塞状態であると判断することができる。また、経路センサは、流量計であってもよい。この場合、流量計より下流が閉塞した場合、排出経路の排出ガスがまったく排出されないか、排出されにくくなる。このため、排出経路の流量が閉塞していない時よりも小さくなるので、流量計でこの流量低下を検知することができる。これにより、排出経路が閉塞状態であると判断することができる。また、経路センサは、酸素濃度計であってもよい。この場合、酸素濃度計より下流が閉塞した場合、排出経路の排出ガスがまったく排出されないか、排出されにくくなる。このため、排出経路の酸素濃度が閉塞していない時よりも低くなるので、酸素濃度計でこの酸素濃度低下を検知することができる。これにより、排出経路が閉塞状態であると判断することができる。
制御器17は、発電システム100を構成する各機器を制御する機器であれば、どのような形態であってもよい。制御器17は、マイクロプロセッサ、CPU等に例示される演算処理部と、各制御動作を実行するためのプログラムを格納した、メモリ等から構成される記憶部を備えている。そして、制御器17は、演算処理部が、記憶部に格納された所定の制御プログラムを読み出し、これを実行することにより、これらの情報を処理し、かつ、これらの制御を含む発電システム100に関する各種の制御を行う。なお、制御器17は、単独の制御器で構成される形態だけでなく、複数の制御器が協働して発電システム100の制御を実行する制御器群で構成される形態であっても構わない。例えば、制御器17は、換気ファン16を制御し、他の制御器が発電システム100の換気ファン16以外の機器を制御するように構成されていてもよい。また、制御器17は、マイクロコントロールで構成されていてもよく、MPU、PLC(Programmable Logic
Controller)、論理回路等によって構成されていてもよい。
[発電システムの動作]
次に、本実施の形態1に係る発電システム100の動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、発電システム100の燃料電池システム101における発電動作は、一般的な燃料電池システムの発電動作と同様に行われるので、その詳細な説明は省略する。また、本実施の形態1においては、制御器17が、1つの制御器で構成されていて、該制御器が、発電システム100を構成する各機器を制御するものとして説明する。
図2は、本実施の形態1に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的に示すフローチャートである。
上述したように、排気流路内で発生した凝縮水又は結露水が逆流防止装置内に溜り、弁体又は弁座の表面に付着した場合に、弁体が水で固着し、発電システムの運転中に正常に開かなくなるおそれがあった。そして、この固着が発生した状態で発電システムを運転させた場合、バーナーで生成された燃焼ガス等の燃料電池ユニットから排出される排出ガスが建物の外部へ排出する性能が低下又は失われて、燃料電池システムを収容している外装容器内に高温の排出ガスが滞留し、外装容器内が高温化する。これにより、外装容器内に収納した補機(例えば、制御装置等)の温度を正常動作可能な温度に保つことができず、補機の効率低下が生じるおそれがある。このため、本実施の形態1に係る発電システム100では、以下のように、運転動作を実行する。なお、燃料電池システム101の該運転動作は、燃料電池システム101が起動中又は発電中で換気ファン16が作動している場合に、実行される。
図2に示すように、制御器17は、燃料電池システム101が起動中又は発電中において、換気ファン16が作動中であるか否かを確認する(ステップS101)。
ステップS101で換気ファン16が作動中であった場合、ステップS102Aでは、制御器17は、換気ファン16の制御指令値Uを取得する。ここで、換気ファン16の制御指令値Uを取得するのは、換気ファン16の駆動状態が異常状態であるかどうかを、判定するためである。なお、本実施の形態1においては、換気ファン16は回転数が一定となるように制御されるものとする。ここで、換気ファン16の制御指令値を取得することで、どのように換気ファン16の駆動状態が異常状態であるかを判定するのか、を説明する。
逆流防止装置51が固着した場合又は逆流防止装置51の下流の排出経路で閉塞が発生した場合、換気ファン16において、排気抵抗が大きくなり、静圧が上昇するため、換気ファン16の回転数は、閉塞していない状態よりも上昇する。しかし、上述のように、換気ファン16は、回転数が一定となるように制御されているため、上昇した分、回転数を下
げるため、換気ファン16の制御指令値を低下させるように制御器17が制御を行う。このことから、換気ファン16の制御指令値が所定の値よりも小さい場合、排出経路に異常があると判定することができる。
制御器17は、ステップS103Aにおいて、ステップS102Aで取得した換気ファン16の制御指令値Uと、予め定めておいた閾値制御指令値U1と、を比較し、制御指令値Uが閾値制御指令値U1以下であるか否かを確認する。制御指令値Uが閾値制御指令値U1以下である場合、制御器17は、さらに、制御指令値Uが閾値制御指令値以下になった要因が、換気ファン16が故障したことによるものなのかを判断するため、換気ファン16の回転数Rを取得し(ステップS104)、取得した回転数Rが、制御目標回転数に対して所定の範囲内であるか否かを確認する(ステップS105)。ここで、換気ファン16が故障した場合とは、例えば、換気ファン16が、制御指令値による回転数の制御が不能になった状態である。
ステップS105において、回転数Rが、制御目標回転数に対して所定の範囲内であった場合、制御器17は、逆流防止装置51に固着が発生した又は逆流防止装置51の下流の排出経路で閉塞が発生したと判定を行う。
次に、制御器17は、ステップS106で圧力計52の圧力値Pを取得し、ステップS107において、圧力値Pと、予め定めておいた閾値圧力P1と、を比較し、圧力値Pが閾値圧力P1以下であるか否かを確認する。圧力値Pが閾値圧力P1以下である場合、制御器17は、逆流防止装置51が固着していると判定する(ステップS108)。また、圧力値Pが閾値圧力P1より大きい場合は、制御器17は、圧力計52より下流の排気経路が閉塞していると判定する(ステップS109)。ここで、圧力計52より下流の排気経路が閉塞していて、逆流防止装置51が固着していない場合を考える。この場合、排出経路の排出ガスはまったく排出されないか、排出されにくくなっている。そのため、換気ファン16から閉塞点の間の排出経路の圧力が上昇する。このため、圧力計52の圧力値Pが上昇する。次に、圧力計52より下流の排気経路が閉塞しておらず、逆流防止装置51が固着している場合を考える。この場合、逆流防止装置51より下流の排出経路で圧力上昇は起こらない。このため、圧力計52の圧力値が所定の値より小さい場合、逆流防止装置51が固着していると判定することができる。
ステップS109において、制御器17が、排気経路が閉塞していると判定した場合、制御器17は、ステップS111で、燃料電池システム101の作動を停止する。また、ステップS108において、制御器17が、逆流防止装置51が固着していると判定した場合、制御器17は、換気ファン16に固着解消動作を指示する。ここで、固着解消動作とは、逆流防止装置51の固着を解消するために行うもので、例えば、換気ファン16の制御指令値又は回転数を増加させる動作である。これにより、逆流防止装置51の上流側と下流側の圧力差が大きくなり、固着部を押し開けることができ、逆流防止装置51の固着を解消することができる。また、固着解消動作は、換気ファン16の制御指令値又は回転数を増減させる動作であってもよい。これにより、逆流防止装置51の上流側と下流側の圧力差を急激に変化させることができるため、固着部を押し開けることができ、逆流防止装置51の固着を解消することができる。なお、換気ファン16の制御指令値又は回転数を増減させる動作は、換気ファン16が停止状態から最大制御値まで、制御指令値又は回転数を増減させてもよいし、第1の制御指令値又は回転数から、それよりも制御指令値又は回転数が大きな第2の制御指令値又は回転数へ変化させてもよい。また、換気ファン16の制御指令値又は回転数を増減させる動作は、その動作を周期的に繰り返す動作であってもよい。これにより、逆流防止装置51の固着状態を解消する効果を高め、より確実に逆流防止装置51の固着を解消させることができる。
制御器17は、ステップS108で固着解消動作を行った後、固着が解消されたか否かを確認するため、ステップS110において、再度、圧力値Pと、予め定めておいた閾値圧力P1と、を比較し、圧力値Pが閾値圧力P1以下であるか否かを確認する。圧力値Pが閾値圧力P1以下である場合、制御器17は、逆流防止装置51が、依然として固着状態であると判定し、制御器17は、ステップS111において、燃料電池システム101の作動を停止する。なお、本実施の形態1では、制御器17は、ステップS110において、再度、逆流防止装置51が固着状態であると判定した場合に、ステップS111において、燃料電池システム101の作動を停止させたが、これに限定されない。制御器17は、もう一度、固着解消動作を行ってもよいし、複数回ステップS108及びS110を繰り返しても、固着が解消されない場合に、ステップS111を実行してもよいし、逆流防止装置51の固着状態が解消されたことが確認できるまで、ステップS108及びS110を繰り返し、固着解消動作を行ってもよい。
上記の発電システムの構成と、動作により、逆流防止装置が固着することによって燃料電池ユニットから排出される排ガスが外部に排出することができない状態であることを検知するとともに、固着状態を解消する動作を実施することで、筐体内の高温化を防止し、筐体内に収容された補機の効率低下を防止することができ、さらに、異常発生箇所を特定することができるため、メンテナンスを容易にすることができる。
ここで、本実施の形態1では、逆流防止装置51を換気流路71Dに設置し、逆流防止装置51の固着判定に用いるガス供給器として、換気ファン16を例示し、逆流防止装置51の固着検知と固着解消動作について説明したが、これに限定されない。逆流防止装置51は排出経路71のいずれに設置されてもよく、例えば、燃焼排ガス流路71Aに設置されてもよい。この場合、逆流防止装置51の固着判定に用いるガス供給器は、燃焼酸化剤供給器15を用いる。このように構成された発電システム100であっても、実施の形態1に係る発電システム100と同様の作用効果を奏する。
また、例えば、逆流防止装置51は、オフ酸化剤ガス流路71Bに設置されてもよい。この場合、逆流防止装置51の固着判定に用いるガス供給器は、酸化剤ガス供給器18を用いる。このように構成された発電システム100であっても、実施の形態1に係る発電システム100と同様の作用効果を奏する。
また、例えば、逆流防止装置51は、排ガス流路71Cに設置されてもよい。この場合、逆流防止装置51の固着判定に用いるガス供給器は、燃焼酸化剤供給器15、換気ファン16及び酸化剤ガス供給器18のいずれかを用いてもよいし、いずれか2つを用いてもよいし、全てを用いてもよい。このように構成された発電システム100であっても、実施の形態1に係る発電システム100と同様の作用効果を奏する。
[変形例1]
次に、本実施の形態1に係る発電システム100の変形例について説明する。
本実施の形態1における変形例1の発電システムは、換気ファン16の制御方法として、制御指令値を一定とするように制御する方法を採用した場合の制御器17の態様を例示するものである。なお、変形例1の発電システムの構成は、実施の形態1に係る発電システムの構成と同じであるため、その説明は省略する。
[発電システムの動作]
図3は、本変形例1に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的に示すフローチャートである。
上述のように、本変形例1の発電システムにおける換気ファン16は、制御指令値を一定とするように制御する方法を採用しているため、逆流防止装置51が固着した場合又は逆流防止装置51の下流の排出経路で閉塞が発生した場合においても、換気ファン16の制御指令値は変化しない。この場合には、換気ファン16の回転数Rを用いることで、換気ファン16の駆動状態が異常状態であるかを判定することができる。以下に、その説明を行う。
逆流防止装置51が固着した場合又は逆流防止装置51の下流の排出経路で閉塞が発生した場合、換気ファン16において、排気抵抗が大きくなり、静圧が上昇する。これにより、換気ファン16の回転数は、閉塞していない状態よりも上昇する。したがって、ステップS102Bでは制御指令値Uではなく、回転数Rを取得する。そして、制御器17は、ステップS103Bにおいて、ステップS102Bで取得した換気ファン16の回転数Rと、予め定めておいた閾値回転数R1と、を比較し、回転数Rが閾値回転数R1以上であるか否かを確認する。回転数Rが閾値回転数R1以上である場合、制御器17は、さらに、回転数Rが閾値回転数R1以上になった要因が、換気ファン16が故障したことによるものなのかを判断するため、換気ファン16の目標制御指令値を変更し(ステップS112)、回転数Rが所定値以上変化するか否かを確認する(ステップS113)。ここで、換気ファン16が故障した場合とは、例えば、換気ファン16が、制御指令値による回転数の制御が不能になった状態である。
ステップS113において、回転数Rが、回転数Rが所定値以上変化した場合、制御器17は、逆流防止装置51に固着が発生した又は逆流防止装置51の下流の排出経路で閉塞が発生したと判定を行う。以降の動作は実施の形態1と同様である。このように構成された本変形例1の発電システム100であっても、実施の形態1に係る発電システム100と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態2)
本実施の形態2に係る発電システムは、燃焼装置をさらに備えており、排出経路は、燃料電池ユニットから排出される排出ガス及び燃焼装置から排出される排出ガスを大気に排出する排出経路であり、逆流防止装置は、排出経路のうち、燃料電池ユニットから排出される排出ガスと燃焼装置から排出される排出ガスとの合流部分よりも燃料電池ユニット側の経路に配置される態様を例示するものである。
[発電システムの構成]
図4は、本実施の形態2に係る発電システムの概略構成を示す模式図である。図4に示すように、本実施の形態2に係る発電システム100は、実施の形態1に係る発電システム100と基本的構成は同じであるが、筐体12外に配置された燃焼装置102をさらに備えている点と、燃焼排ガス流路77が排ガス流路71Cと燃焼器22を接続するように構成されている点と、が異なる。
具体的には、燃焼装置102は、燃焼器22と燃焼ファン(燃焼酸化剤供給器)21を有している。燃焼器22と燃焼ファン21は、燃焼空気供給流路76を介して接続されている。燃焼ファン21は、燃焼器22に燃焼空気を供給することができれば、どのような構成であってもよく、例えば、ファンやブロア等のファン類で構成されていてもよい。
燃焼器22には、図示されていない燃焼燃料供給器から天然ガス等の可燃性ガスや灯油等の液体燃料等の燃焼燃料が供給される。そして、燃焼器22では、燃焼ファン21から供給された燃焼空気と、燃焼燃料供給器から供給された燃焼燃料と、を燃焼して、熱が発生し、燃焼排ガスが生成される。なお、発生した熱は、水を加熱するのに使用することができる。燃焼装置102は、例えばボイラや燃料電池システムとして使用してもよい。
また、燃焼器22には、燃焼排ガス流路77の上流端が接続されていて、燃焼排ガス流路77の下流端は、排ガス流路71Cに接続されている。これにより、燃焼器22で生成された燃焼排ガスは、燃焼排ガス流路77を介して、排ガス流路71Cに排出される。すなわち、燃焼器22で生成された燃焼排ガスが、燃焼装置102から排出される排出ガスとして、排ガス流路71Cに排出される。
燃焼装置102を構成する壁の適所には、壁の厚み方向に貫通する孔が設けられていて、該孔には、燃焼排ガス流路77を構成する配管が、隙間を有するようにして、挿通されている。そして、孔と燃焼排ガス流路77との隙間が、給気口23(給気流路78)を構成する。これにより、給気口23を介して、燃焼装置102内部に、発電システム100外の空気が供給される。
すなわち、排ガス流路71Cは、分岐されていて、2つの上流端は、給気口20及び給気口23のそれぞれに、接続されている。また、排ガス流路71Cは、建物200の外側にまで延びるように形成されていて、その下流端(開口)は、大気に開放されている。これにより、排ガス流路71Cは、筐体12と燃焼装置102を連通する。なお、本実施の形態2においては、燃焼排ガス流路77を構成する配管が挿通する孔と、給気口23を構成する孔と、を1つの孔で構成したが、これに限定されない。燃焼排ガス流路77を構成する配管が挿通する(接続する)孔と、給気口23を構成する孔と、を別々に燃焼装置102に設けてもよい。また、給気口23は、燃焼装置102に1つの孔によって構成されてもよく、また、複数の孔によって構成されてもよい。さらに、給気口23に配管を挿通して、給気流路78を構成してもよい。
また、逆流防止装置51は、排出経路71のうち、燃料電池ユニット19から排出される排出ガスと燃焼装置102から排出される排出ガスとの合流部分よりも燃料電池ユニット19側の経路に配置されるものとする。
このように構成された本実施の形態2に係る発電システム100であっても、実施の形態1に係る発電システム100と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態3)
本実施の形態3に係る発電システムは、筐体と燃焼装置とを連通するように設けられ、燃料電池システム及び燃焼装置のそれぞれに外部から空気を供給する給気流路を備え、給気流路は、前記排気流路と熱交換可能なように設けられている態様を例示するものである。
ここで、給気流路が排出流路に熱交換可能なように設けられているとは、必ずしも給気流路と排気流路が接触して設けられている必要がなく、給気流路内のガスと排気流路内のガスとが熱交換可能な程度に離間して設けられている態様をも含む。このため、給気流路と排気流路が空間を挟んで設けられていてもよい。また、一方の流路の内側に他方の流路が設けられていてもよい。すなわち、給気流路を構成する配管と排気流路を構成する配管が、二重配管となるように設けられていてもよい。
[発電システムの構成]
図5は、本実施の形態3に係る発電システムの概略構成を示す模式図である。なお、図5においては、給気流路をハッチングで示している。
図5に示すように、本実施の形態3に係る発電システム100は、実施の形態1に係る発電システム100と基本的構成は同じであるが、給気流路78が設けられている点が異
なる。具体的には、給気流路78は、燃焼装置102と燃料電池システム101の筐体12を連通し、かつ、燃焼装置102及び燃料電池システム101のそれぞれに外部(ここでは、建物200外)から空気を供給し、かつ、排ガス流路71Cの外周を囲むように設けられている。すなわち、給気流路78と排ガス流路71Cは、いわゆる二重管で構成されている。
より詳しくは、給気流路78は、途中で分岐されていて、2つの上流端は、給気口20及び給気口23のそれぞれに、接続されている。また、給気流路78は、建物200の外側にまで延びるように形成されていて、その下流端(開口)は、大気に開放されている。これにより、給気流路78は、筐体12と燃焼装置102を連通し、発電システム100の外部から空気を燃料電池システム101及び燃焼装置102に供給することができる。このように構成された本実施の形態3に係る発電システム100であっても、実施の形態1に係る発電システム100と同様の作用効果を奏する。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の要旨を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明の発電システム及びその運転方法では、安定な発電を実現できるので、家庭用または業務用及び定置式や移動式の発電システム等の用途にも適用できる。
11 燃料電池
11A 燃料ガス流路
11B 酸化剤ガス流路
12 筐体
13 水素生成器
14 燃焼器
15 燃焼酸化剤供給器(第1ガス供給器)
16 換気ファン(第2ガス供給器)
17 制御器
18 酸化剤ガス供給器(第3ガス供給器)
19 燃料電池ユニット
20 給気口
21 燃焼ファン
22 燃焼器
23 給気口
51 逆流防止装置
52 圧力計
71 排出経路
71A 燃焼排ガス流路
71B オフ酸化剤ガス流路
71C 排ガス流路
71D 換気流路
72 燃焼空気供給流路
73 燃料ガス供給流路
74 酸化剤ガス供給流路
75 オフ燃料ガス流路
76 燃焼空気供給流路
77 燃焼排ガス流路
78 給気流路
100 発電システム
101 燃料電池システム
102 燃焼装置
200 建物

Claims (7)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池ユニットと、
    前記燃料電池ユニットから排出される排出ガスを下流端の開口から大気に排出する排出経路と、
    前記排出経路に配置された逆流防止装置と、
    前記排出経路のうち前記逆流防止装置より下流の経路に配置され、前記燃料電池ユニットから排出され、前記逆流防止装置の下流の前記排出経路の開口から大気に排出する排出ガスの状態を検知する経路センサと、
    前記逆流防止装置よりも上流に配置され、前記燃料電池ユニットから排出される排出ガスを流すガス供給器と、
    前記ガス供給器の駆動を制御する制御器と、
    を備えた発電システムにおいて、
    前記制御器は、前記燃料電池ユニットから排出ガスを排出するよう前記ガス供給器を制御している場合に、
    前記経路センサが検知した状態が異常状態であり、かつ、前記ガス供給器の駆動状態が異常状態である場合に、前記逆流防止装置の下流の前記排出経路の異常状態として判定し、
    前記経路センサが検知した状態が異常状態でなく、かつ、前記ガス供給器の駆動状態が異常状態である場合に、前記逆流防止装置の異常状態として判定する、
    発電システム。
  2. 前記制御器は、前記ガス供給器の回転数が一定となるよう制御し、前記ガス供給器への制御指令値が変化した場合に、前記ガス供給器の駆動状態が異常状態であると判定する、請求項1記載の発電システム。
  3. 前記制御器は、前記ガス供給器が流す排出ガスの制御指令値を一定とするよう制御し、前記ガス供給器の回転数が変化した場合に、前記ガス供給器の駆動状態が異常状態であると判定する、
    請求項1記載の発電システム。
  4. 前記制御器は、前記逆流防止装置の異常状態を検知した場合に、前記逆流防止装置の異常状態を解消するよう前記ガス供給器を動作させる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の発電システム。
  5. 前記制御器は、前記ガス供給器を動作させるときに前記ガス供給器の回転数または制御指令値を増減させる、
    請求項4記載の発電システム。
  6. 前記経路センサは、前記排出経路の圧力を測定する圧力計、前記排出経路を流れる排出ガスの流量を測定する流量計、及び前記排出経路内の酸素濃度を測定する濃度計、のうち少なくとも1つを有する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の発電システム。
  7. 燃焼装置をさらに備え、
    前記排出経路は、前記燃料電池ユニットから排出される排出ガス及び前記燃焼装置から排出される排出ガスを大気に排出する排出経路であり、
    前記逆流防止装置は、前記排出経路のうち、前記燃料電池ユニットから排出される排出ガスと前記燃焼装置から排出される排出ガスとの合流部分よりも前記燃料電池ユニット側の経路に配置されている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の発電システム。
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