JP2016213036A - 発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排気流路を流通する換気流量の低下が、逆流防止装置の固着であるのか、排気流路の閉塞であるのかを判断できるようにする。【解決手段】発電システム100は、燃料電池11を収納する筐体12内の空気を排出流路70へ排出するための換気ファン13と、換気ファン13及び排出流路70を接続する換気流路75と、排出流路70のうちの排出流路70と換気流路75の合流部よりも下流の流路、又は換気流路75に配置された逆流防止装置20と、換気ファン13を予め定めた出力で動作させ、逆流防止装置20の上流側の圧力と逆流防止装置20の下流側の圧力の圧力差が第一の閾値よりも小さい場合に、排出流路70の異常と判定し、圧力差が第一の閾値よりも大きい第二の閾値よりも大きい場合に、逆流防止装置20の異常と判定する判定動作を行う制御器102を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、熱と電気を供給する発電システムに関し、特に発電システムの構造に関するものである。
コージェネレーションシステムは、発電した電力を需要家へ供給し電力負荷を賄うと共に、発電に伴う排熱を回収して蓄熱することで需要家の給湯負荷を賄うシステムである。
このようなコージェネレーションシステムとしては、燃料電池システムと給湯器が同一の燃料で動作するコージェネレーションシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたコージェネレーションシステムでは、燃料電池システムと、燃料電池の動作に伴って発生する熱を回収する熱交換器と、熱交換器を循環して加熱された水を貯蔵する貯湯槽と、貯湯槽から流出する水を所定の温度まで加温する機能を有する給湯器を有し、燃料電池システムと給湯器が同一の燃料で動作するように構成されている。
また、建物内部に配置する発電システムの排気性能を向上させることを目的とした発電システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に開示された発電システムは、吸気口を備えた建物の内部に設置して使用される発電システムであって、建物内部の空気を燃料電池システムの内部へ導く空気導入口と、燃料電池システムの内部の空気を建物の外部へ排出する空気排出管と、換気手段を備えていて、換気手段が、建物外部の空気を吸気口を介して建物の内部に導き、さらに空気導入口を通して燃料電池システムの内部に導入し、さらに空気排出管を通して建物の外部へと排出する。
さらに、建物内部に配置した発電システムで生じた排ガスの排気性能を向上することを目的として、上下方向に延びるダクトを具備する発電システムが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3に開示された発電システムでは、建物内部を上下方向に延び、上端部が外部に位置するダクトが、二重管であり、排ガス又は空気がダクトの内側又は外側を個別に流通するように、換気管及び排気管がダクトにそれぞれ連結されている。
ところで、特許文献1〜3に開示されている、換気ファン、燃料電池、及び燃料電池に燃料ガスを供給する水素生成器が設けられた燃料電池システムと、給湯器(燃焼装置)に排気流路を連通して設け、建物外部に排ガスを排気する構成では、例えば、燃料電池システムが停止中で換気ファンが動作していない状態で、燃焼装置が動作した場合、燃焼装置の低酸素濃度の燃焼排ガスが排気流路を通して逆流し燃料電池システムの筐体内に流入し滞留する。
これにより、次に燃料電池システムが発電を行う際に、低酸素濃度の空気を燃料電池カソードに供給することとなり、燃料電池の効率が低下する。そのため、燃焼装置の排ガスが排気流路を通じて燃料電池システム内に流入することを防止するため、排気流路に逆流防止装置(逆流防止弁)を配置することが考えられる(例えば、特許文献4参照)。
ここで、逆流防止装置は、弁体が弁座から離れるように移動することにより、筐体から排気流路の開口への方向のガスの通流を許可し、弁体が弁座に当接することにより、排気流路の開口から筐体への方向のガスの通流を阻止するように構成され、かつ、燃焼装置から排出される排出ガスが筺体内に流れ込むことを防止するように配置されている。
特開2007−248009号公報 特開2006−73446号公報 特開2008−210631号公報 国際公開第2012/153482号
しかしながら、このような構成において排気流路が閉塞した場合、または、逆流防止装置が固着した場合、排気流路を流通する換気流量を計測する流量計を用いて流量低下を検知し異常状態と判断することができるが、換気流量低下の原因が逆流防止装置の固着であるのか、排気流路の閉塞であるのかを判断できず、修理を行う際、原因特定に時間がかかるという課題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、排気流路を流通する換気流量の低下が逆流防止装置の固着であるのか、排気流路の閉塞であるのかを判断することを可能にし、修理を行う際に原因特定作業を簡便に行うことができる発電システムを提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の発電システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、前記燃料電池を収納する筐体と、前記燃料電池から排出される排出ガスを大気への開口から大気に排出するように構成された排出流路と、前記筐体内の空気を前記排出流路へ排出するための換気器と、前記換気器及び前記排出流路を接続する換気流路と、前記排出流路のうちの前記排出流路と前記換気流路の合流部よりも下流の流路、又は前記換気流路に配置された逆流防止装置と、前記換気器を予め定めた出力で動作させ、前記逆流防止装置の上流側の圧力と前記逆流防止装置の下流側の圧力の圧力差が第一の閾値よりも小さい場合に、前記排出流路の異常と判定し、前記圧力差が前記第一の閾値よりも大きい第二の閾値よりも大きい場合に、前記逆流防止装置の異常と判定する判定動作を行う制御器とを有する。
これによって、排気流路を流通する換気流量の低下が逆流防止装置の固着であるのか、排気流路の閉塞であるのかを判断することを可能にし、修理を行う際に原因特定作業を簡便に行うことができる。
本発明の発電システムによれば、排気流路を流通する換気流量の低下が逆流防止装置の固着であるのか、排気流路の閉塞であるのかを判断することを可能にし、修理を行う際に原因特定作業を簡便に行うことができる。
さらに、排出流路を流通する換気流量を流量計を用いなくても適切に制御することができ、より安価な構成を実現することができる。また、換気流量を適切に制御している場合においても排出流路の閉塞を即座に検知することができ、排出流路を流通する換気流量の低下を防止することができ、より高い信頼性を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る発電システムの概略構成を示す模式図 本発明の実施の形態1に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的に示すフローチャート 本発明の実施の形態1に係る発電システムの概略構成の変形例を示す模式図 本発明の実施の形態1の変形例1に係る発電システムの概略構成を示す模式図 本発明の実施の形態1の変形例1に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的に示すフローチャート 本発明の実施の形態1の変形例2に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的に示すフローチャート 本発明の実施の形態1の変形例3に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的に示すフローチャート
第1の発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、前記燃料電池を収納する筐体と、前記燃料電池から排出される排出ガスを大気への開口から大気に排出するように構成された排出流路と、前記筐体内の空気を前記排出流路へ排出するための換気器と、前記換気器及び前記排出流路を接続する換気流路と、前記排出流路のうちの前記排出流路と前記換気流路の合流部よりも下流の流路、又は前記換気流路に配置された逆流防止装置と、前記換気器を予め定めた出力で動作させ、前記逆流防止装置の上流側の圧力と前記逆流防止装置の下流側の圧力の圧力差が第一の閾値よりも小さい場合に、前記排出流路の異常と判定し、前記圧力差が前記第一の閾値よりも大きい第二の閾値よりも大きい場合に、前記逆流防止装置の異常と判定する判定動作を行う制御器とを有する発電システムである。
これによって、排気流路を流通する換気流量の低下が逆流防止装置の固着であるのか、排気流路の閉塞であるのかを判断することを可能にし、修理を行う際に原因特定作業を簡便に行うことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記逆流防止装置の上流側の圧力を計測する第一圧力計、及び、前記逆流防止装置の下流側の圧力を計測する第二圧力計を備え、前記圧力差を、前記第一圧力計の計測値、及び、前記第二圧力計の計測値の差分に基づいて計測するものである。
これによって、排気流路を流通する換気流量の低下が逆流防止装置の固着であるのか、排気流路の閉塞であるのかを判断することを可能にし、修理を行う際に原因特定作業を簡便に行うことができる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、前記逆流防止装置の上流側及び下流側の圧力差を計測する差圧計を備え、前記圧力差を、前記差圧計を用いて計測するものである。
これによって、より安価な構成によって排気流路を流通する換気流量の低下が逆流防止装置の固着であるのか、排気流路の閉塞であるのかを判断することを可能にし、修理を行う際に原因特定作業を簡便に行うことができる。
第4の発明は、特に、第1から第3のいずれかの発明において、前記制御器が、前記判定動作において異常と判定しなかった場合に、前記圧力差が、前記第一の閾値よりも大きい第三の閾値以上、かつ、前記第二の閾値よりも小さい第四の閾値以下になるように、前
記換気器の出力を制御して、前記換気器を動作させるものである。
これによって、排出流路を流通する換気流量を流量計を用いなくても適切に制御することができ、換気流量を測定するための流量計を、一般的に安価である圧力計又は差圧計に置き換えることが可能となり、より安価な構成を実現することができる。
第5の発明は、特に、第4の発明において、前記制御器が、前記圧力差が、前記第一の閾値よりも大きい前記第三の閾値以上、かつ、前記第二の閾値よりも小さい前記第四の閾値以下になるように、前記換気器の出力を制御し、前記換気器の動作中に、前記換気器の出力が、予め定めた閾値よりも大きくなった場合に、前記排出流路の異常と判定するものである。
これによって、換気器を所定の出力で動作させた場合のみでなく、流量が適切になるように制御している場合においても排出流路の閉塞を即座に検知することができ、排出流路を流通する換気流量の低下を防止することができ、より高い信頼性を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、全ての図面において、本発明を説明するために必要となる構成要素のみを抜粋して図示しており、その他の構成要素については図示を省略している。さらに、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
[発電システムの構成]
図1は本発明の実施の形態1に係る発電システムの概略構成を示す模式図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る発電システム100は、建物200の内部に配置されている。発電システム100は、燃料電池11と、筐体12と、換気ファン(換気器)13と、逆流防止装置20と、を有する燃料電池システム101と、制御器102と、燃焼装置103と、排出流路70と、を備えている。
ここで、排出流路70は、燃料電池システム101の筐体12と燃焼装置103の排気口103Aとを連通する(接続する)ように設けられている。
なお、本実施の形態1においては、発電システム100は、建物200の内部に配置されている構成を示したが、これに限定されず、排出流路70が燃料電池システム101の筐体12と燃焼装置103の排気口103Aを連通するように設けられていれば、建物200の外部に配置されている構成を採用してもよい。
燃料電池システム101の筐体12内には、燃料電池11、換気ファン13、燃料ガス供給器14、酸化剤ガス供給器15、及び逆流防止装置20が配置されている。また、制御器102も筐体12内に配置されている。
なお、本実施の形態1においては、制御器102は、燃料電池システム101の筐体12内に配置する構成を採用したが、これに限定されず、制御器102は、燃焼装置103内に配置する構成を採用してもよく、また、燃料電池システム101及び燃焼装置103とは別に配置する構成を採用してもよい。
筐体12を構成する壁の適所には、壁の厚み方向に貫通する孔が設けられていて、該孔
には、排出流路70を構成する配管が、隙間を有するようにして、挿通されている。そして、孔と排出流路70との隙間が、給気口16を構成する。これにより、給気口16を介して、筐体12内部に、発電システム100外の空気が供給される。
なお、本実施の形態1においては、排出流路70を構成する配管が挿通する孔と、給気口16を構成する孔と、を1つの孔で構成したが、これに限定されない。排出流路70を構成する配管が挿通する孔と、給気口16を構成する孔と、を別々に筐体12に設けてもよい。また、給気口16は、筐体12に1つの孔によって構成されてもよく、また、複数の孔によって構成されていてもよい。
燃料ガス供給器14は、燃料電池11に燃料ガス(水素ガス)をその流量を調整しながら供給することができれば、どのような構成であってもよく、例えば、水素生成装置、水素ボンベ、又は水素吸蔵合金等の水素ガスを供給するように構成された機器で構成されていてもよい。燃料ガス供給器14には、燃料ガス供給流路71を介して、燃料電池11(正確には、燃料電池11の燃料ガス流路11Aの入口)が接続されている。
酸化剤ガス供給器15は、燃料電池11に酸化剤ガス(空気)をその流量を調整しながら供給することができれば、どのような構成であってもよく、例えば、ファンやブロワ等のファン類で構成されていてもよい。酸化剤ガス供給器15には、酸化剤ガス供給流路72を介して、燃料電池11(正確には、燃料電池11の酸化剤ガス流路11Bの入口)が接続されている。
燃料電池11は、アノードとカソードを有している(いずれも図示せず)。燃料電池11では、燃料ガス流路11Aに供給された燃料ガスが、燃料ガス流路11Aを通流する間に、アノードに供給される。また、酸化剤ガス流路11Bに供給された酸化剤ガスが、酸化剤ガス流路11Bを通流する間に、カソードに供給される。そして、アノードに供給された燃料ガスとカソードに供給された酸化剤ガスとが、反応して電気と熱が発生する。
なお、発生した電気は、図示されない電力調整器により、外部電力負荷(例えば、家庭の電気機器)に供給される。また、発生した熱は、図示されない熱媒体流路を通流する熱媒体が回収する。熱媒体が回収した熱は、例えば、水を加熱するのに使用することができる。
また、本実施の形態1においては、燃料電池11は、高分子電解質形燃料電池や直接内部改質型固体酸化物形燃料電池や間接内部改質型固体酸化物形燃料電池等の各種の燃料電池を用いることができる。
また、本実施の形態1においては、燃料電池11と、燃料ガス供給器14と、を別々に構成する態様を採用したが、これに限定されず、固体酸化物形燃料電池のように燃料ガス供給器14と、燃料電池11とが一体で構成されていてもよい。
この場合、燃料電池11と燃料ガス供給器14とが共通の断熱材で覆われた一つのユニットとして構成される。さらに、燃料電池11の構成は、一般的な燃料電池と同様に構成されているため、その詳細な説明は省略する。
燃料ガス流路11Aの出口には、オフ燃料ガス流路73の上流端が接続されている。オフ燃料ガス流路73の下流端は、排出流路70に接続されている。また、酸化剤ガス流路11Bの出口には、オフ酸化剤ガス流路74の上流端が接続されている。オフ酸化剤ガス流路74の下流端は、排出流路70に接続されている。
これにより、燃料電池11で使用されなかった燃料ガス(以下、オフ燃料ガス)は、燃料ガス流路11Aの出口からオフ燃料ガス流路73を介して排出流路70に排出される。なお、オフ燃料ガスは、燃料電池システム101が原料ガスを改質し燃料電池11に供給する構成であった場合には、改質反応を行うための熱を供給するために燃焼器(図示せず)において燃焼させる構成としてもよい。
また、燃料電池11で使用されなかった酸化剤ガス(以下、オフ酸化剤ガス)は、酸化剤ガス流路11Bの出口からオフ酸化剤ガス流路74を介して、排出流路70に排出される。排出流路70に排出されたオフ燃料ガスは、オフ酸化剤ガスにより希釈されて、建物200外に排出される。
換気ファン13は、換気流路75を介して排出流路70と接続されている。
これにより、給気口16から燃料電池システム101外の空気が、筐体12内に給気され、換気ファン13を作動させることにより、筐体12内のガス(主として、空気)が換気流路75及び排出流路70を介して、建物200外に排出され、筐体12内が換気される。
また、本実施の形態1においては、換気流路75に逆流防止装置20の上流側及び下流側にそれぞれ圧力計21と、圧力計22が設置されている。
これにより、圧力計21は、逆流防止装置20の上流部の圧力を計測することができ、圧力計22は逆流防止装置20の下流部の圧力を計測することができる。
なお、本実施の形態においては、空気排出器として換気ファン13を用いたが、空気排出器としては、筐体12内を換気することができれば、どのような構成であってもよく、これに限定されない。例えば、ブロワを用いてもよい。さらに、換気ファン13は、筐体12内に配置するように構成したが、これに限定されない。換気ファン13は、排出流路70内に配置するように構成してもよい。
本実施の形態1においては、逆流防止装置20は、筐体12内の換気流路75に設置されているが、これに限定されない。逆流防止装置20は、換気ファン13が動作していない状態で燃焼装置103が動作したときに、燃焼装置103の排気ガスが逆流し、筐体12内に流入することを防ぐ目的で設置される。
したがって、逆流防止装置20は、排出流路70に設置されてもよい。この場合、排出流路70と、オフ燃料ガス流路73及びオフ酸化剤ガス流路74と、の合流部から排出流路70と、燃料電池システム101側と燃焼装置103側とが合流する合流部までの間に設置される必要がある。また、上述の流路に設置されるのであれば、筐体12内に設置してもよく、筐体12の外に設置してもよい。
なお、本実施の形態1においては、圧力計21及び圧力計22は、換気流路75に設置されているが、これに限定されない。圧力計21及び圧力計22は、それぞれ逆流防止装置20の上流部近傍、下流部近傍に設置されていればよく、逆流防止装置20と同様に、排出流路70に設置されてもよい。ただし、逆流防止装置20と、圧力計21及び圧力計22の間には合流部又は分岐部がないように設置する。
また、逆流防止装置20は、リフト式逆止弁、スイング式逆止弁、ボール式逆止弁及びダイヤフラム式逆止弁等の各種の逆止弁で構成することができる。いずれの構成においても、逆流防止装置20は、換気ファン13が動作している場合はその押圧で「開」状態と
なり、ガス供給器が動作していない場合は、「閉」状態となる。
これにより、逆流防止装置20は、換気ファン13が動作していない状態で燃焼装置103が動作したときに、燃焼装置103の排気ガスが逆流し、筐体12内に流入することを防ぐことができる。
燃焼装置103は、燃焼器17と燃焼ファン(燃焼空気供給器)18を有している。燃焼器17と燃焼ファン18は、燃焼空気供給流路76を介して接続されている。燃焼ファン18は、燃焼器17に燃焼空気を供給することができれば、どのような構成であってもよく、例えば、ファンやブロワ等のファン類で構成されていてもよい。
燃焼器17には、図示されない燃焼燃料供給器から天然ガス等の可燃性ガスや灯油等の液体燃料等の燃焼燃料が供給される。そして、燃焼器17では、燃焼ファン18から供給された燃焼空気と燃焼燃料供給器から供給された燃焼燃料とを燃焼して、熱が発生し、燃焼排ガスが生成される。なお、発生した熱は、水を加熱するのに使用することができる。すなわち、燃焼装置103は、ボイラとして使用してもよい。
また、燃焼器17には、排出ガス流路77の上流端が接続されていて、排出ガス流路77の下流端は、排気口103Aを通して、排出流路70に接続されている。これにより、燃焼器17で生成された燃焼排ガスは、排出ガス流路77を介して、排出流路70に排出される。
すなわち、燃焼器17で生成された燃焼排ガスが、燃焼装置103から排出される排出ガスとして、排出流路70に排出される。そして、排出流路70に排出された燃焼排ガスは、排出流路70を通流して、建物200外に排出される。
燃焼装置103を構成する壁の適所には、壁の厚み方向に貫通する孔が設けられていて、該孔には、排出流路70を構成する配管が、隙間を有するようにして、挿通されている。そして、孔と排出流路70との隙間が、給気口19を構成する。これにより、給気口19を介して、燃焼装置103内部に、発電システム100外の空気が供給される。
すなわち、排出流路70は、分岐されていて、2つの上流端は、筐体12を構成する壁の給気口16となる孔及び燃焼装置103を構成する壁の給気口19となるの孔のそれぞれに、接続されている。また、排出流路70は、建物200の外側にまで延びるように形成されていて、その下流端(開口)は、大気に開放されている。これにより、排出流路70は、筐体12と燃焼装置103の排気口103Aを連通する。
なお、本実施の形態1においては、排出流路70を構成する配管が挿通する孔と、給気口19を構成する孔と、を1つの孔で構成したが、これに限定されない。排出流路70を構成する配管が挿通する(接続する)孔と、給気口19を構成する孔と、を別々に燃焼装置103に設けてもよい。また、給気口19は、燃焼装置103に1つの孔によって 構成されてもよく、また、複数の孔によって構成されていてもよい。
制御器102は、発電システム100を構成する各機器を制御する機器であれば、どのような形態であってもよい。制御器102は、マイクロプロセッサ、CPU等に例示される演算処理部と、各制御動作を実行するためのプログラムを格納した、メモリ等から構成される記憶部を備えている。
そして、制御器102は、演算処理部が、記憶部に格納された所定の制御プログラムを読み出し、これを実行することにより、これらの情報を処理し、かつ、これらの制御を含
む発電システム100に関する各種の制御を行う。
なお、制御器102は、単独の制御器で構成される形態だけでなく、複数の制御器が協働して発電システム100の制御を実行する制御器群で構成される形態であっても構わない。
また、制御器102は、マイクロコントロールで構成されていてもよく、MPU、PLC(Programmable Logic Controller)、論理回路等によって構成されていてもよい。
また、制御器102は、本実施の形態1において、燃料電池システム101の筐体12内に配置する構成を例示したが、これに限定されない。制御器102は、燃料電池システム101の筐体12の外に配置されても構わないし、燃焼装置103内に配置されてもよい。
さらに、制御器102は、燃料電池システム101の筐体12内及び燃焼装置103内に分割されて配置される構成であってもよい。
この場合、燃料電池システム101の筐体12内及び燃焼装置103内に分割して配置された制御器102は、燃料電池システム101及び燃焼装置103を構成する各機器を制御するように構成されていてもよいし、燃料電池システム101の筐体12内に分割して配置された制御器102は、燃料電池システム101のみを制御するだけでなく、燃料電池システム101以外の発電システム100を構成する各機器のうち、1以上のいずれかの機器を制御するように構成されていてもよい。
燃焼装置103内に分割して配置された制御器102についても、同様に、燃焼装置103以外の発電システム100を構成する各機器のうち、1以上のいずれかの機器を制御するように構成されていてもよい。
また、燃料電池システム101の筐体12内及び燃焼装置103内に分割して配置された制御器102は、それぞれ、通信部を有していて、双方の演算処理部及び通信部を介して、信号のやりとりが行われる。
なお、燃料電池システム101の筐体12内及び燃焼装置103内に分割して配置された制御器102の双方を接続する通信媒体は、例えば、無線LANであってもよく、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、公衆通信、インターネット、付加価値通信網、又は商用ネットワーク等であってもよい。
[発電システムの動作]
次に、本実施の形態1に係る発電システム100の動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、発電システム100の燃料電池システム101における発電動作は、一般的な燃料電池システムの発電動作と同様に行われるので、その詳細な説明は省略する。
また、本実施の形態1においては、制御器102が、1つの制御器で構成されていて、該制御器が、発電システム100を構成する各機器を制御するものとして説明する。
図2は、本実施の形態1に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的に示すフローチャートである。
本運転動作は、燃料電池システム101が発電動作を開始する前に、換気ファン13が
停止している状態、又は、起動動作中で換気ファン13が動作している状態において、排出流路70及び逆流防止装置20の異常を検知する目的で実施してもよいし、燃料電池システム101が発電動作中であり、換気ファン13が筐体12内の換気を目的に動作している状態において、排出流路70及び逆流防止装置20の異常を検知する目的で実施してもよい。
図2に示すように、制御器102は、換気ファン13を予め定めた所定の出力で動作させる(ステップS101)。その後、制御器102は、逆流防止装置20の上流部の圧力を計測することができる圧力計21と、逆流防止装置20の下流部の圧力を計測することができる圧力計22のそれぞれの測定値の圧力差(圧力差=圧力計21測定値?圧力計22測定値)を算出する(ステップS102)。
ここで、ステップS102で算出した圧力差が第一の閾値よりも小さい場合(ステップS103でYes)には、制御器102は、排出流路70の異常と判定する(ステップS104)。一方、制御器102は、ステップS103において圧力差が第一の閾値よりも大きい場合(ステップS103でNo)には、ステップS105に進む。
ステップS105では、ステップS102で算出した圧力差が第一の閾値よりも大きな値である第二の閾値よりも大きい場合(ステップS105でYes)には、逆流防止装置20の異常と判定する(ステップS106)。一方、制御器102は、ステップS105において圧力差が第二の閾値よりも小さい場合(ステップS105でNo)には、ステップS102へ戻り、以降の制御を繰り返す。
なお、圧力差が第一の閾値よりも大きく、第二の閾値よりも小さい場合には、ステップS102からステップS105を繰り返すことになるが、これらの繰り返し制御を終了するきっかけとして、例えば、該制御以外の制御により該制御を終了させてもよいし、所定の回数繰り返した後に終了させる制御としてもよいし、所定の時間経過した後に終了させる制御としてもよい。
また、制御器102は、ステップS104で排出流路70の異常を判定する制御としたが、これに限定されず、例えば、排出流路70が異常状態であることを報知するように制御してもよい。同様に、制御器102は、ステップS105で逆流防止装置20の異常を判定する制御としたが、これに限定されず、例えば、発電システム100が異常状態であることを報知するように制御してもよい。
また、制御器102は、ステップS104で排出流路70の異常と判定した場合に、燃料電池システム101、又は/及び、燃焼装置103の運転動作を停止させるように制御してもよいし、例えば、換気ファン13、又は/及び、燃焼ファン18を最大出力で動作させ、異常状態を回避する動作を実施するように制御してもよい。
また、制御器102は、ステップS105で、逆流防止装置20の異常と判定した場合に、燃料電池システム101の運転動作を停止させるように制御してもよいし、例えば、換気ファン13を最大出力で動作させ、異常状態を回避する動作を実施するように制御してもよい。
ここで、図1を用いて、圧力差が第一の閾値よりも小さい場合において、なぜ排出流路70の異常であると判定することができるのかを説明する。この場合、排出流路70の異常とは、排出流路70の完全閉塞、又は、ほぼ閉塞した状態を想定している。
排出流路70が正常状態の場合、換気ファン13を所定の出力で動作させた場合に、排
出流路70には換気ファン13によって送風された流体が通流する。この時、送風された流体は、排出流路70の下流端から排出される途上で、換気流路75、又は、排出流路70に設置された逆流防止装置20を通流する。
逆流防止装置20は、一般的に逆流を防止する機構上、通流する流体の流れを阻害するため、圧力損失が発生し、逆流防止装置20の上流側と下流側で圧力差が発生する。逆流防止装置20の上流部の圧力を計測することができる圧力計21と、逆流防止装置20の下流部の圧力を計測することができる圧力計22は、この圧力差を計測することを目的に設置されている。
一般的に、通流する流体の流量と、圧力損失による圧力差には相関があり、逆流防止装置20における、通流する流体の流量と、圧力損失の相関関係を事前に実験的に求めておき、制御器102に記憶させておくことで、想定以下の流量となったことを、逆流防止装置20の上流側と下流側の圧力差により検知することが可能となる。
このことから、想定以下の流量となる圧力差を第一の閾値として制御器102に記憶させておくことで、圧力差が第一の閾値よりも小さい場合に、排出流路70の異常であると判定することが可能となる。
次に、図1を用いて、圧力差が第二の閾値よりも大きい場合に、なぜ逆流防止装置20の異常であると判定することができるのかを説明する。この場合、逆流防止装置20の異常とは、逆流防止装置20の弁体の完全固着、又は、ほぼ固着した状態を想定している。
逆流防止装置20が正常の場合、上述のように逆流防止装置20を通流する流体の流量と、圧力損失には一定の相関を持つ。
しかしながら、弁体が完全固着、又は、ほぼ固着した状態においては、この相関から外れ、逆流防止装置20を通流する流体の流量に対して、圧力損失が増大し、逆流防止装置20の上流側と下流側の圧力差が増加する。
このことから、想定以上の圧力差を第二の閾値として制御器102に記憶させておくことで、圧力差が第二の閾値よりも大きい場合に、逆流防止装置20の異常であると判定することが可能となる。
このように、本実施の形態1に係る発電システム100では、換気ファン13を予め定めた出力で動作させ、逆流防止装置20の上流部の圧力を計測することができる圧力計21と、逆流防止装置20の下流部の圧力を計測することができる圧力計22の計測値の差である圧力差が第一の閾値よりも小さい場合に、排出流路70の異常と判定し、圧力差が第一の閾値よりも大きい第二の閾値よりも大きい場合に、逆流防止装置20の異常と判定する判定動作を行う。
このため、本実施の形態1に係る発電システム100では、排出流路70を流通する換気流量の低下が逆流防止装置20の固着であるのか、排出流路70の閉塞であるのかを判断することを可能にし、修理を行う際に原因特定作業を簡便に行うことができる。
なお、本実施の形態1においては、給気口16を介して、燃料電池システム101内部に、発電システム100外の空気が供給され、給気口19を介して、燃焼装置103内部に、発電システム100外の空気が供給される構成を例示したが、これに限定されない。
例えば、図3に示すように、排出流路70に沿って二重管構成とし、二重管の内側が排
出流路70であり、外側を給気流路78としてもよい。給気流路78の下流端は、給気口16及び給気口19と連通しており、上流端は建物200の外に開口部を持ち、大気開放されている。ただし、開口部は給気流路78のいずれにあってもよく、1つの孔で構成されていても、複数の孔によって構成されていてもよい。
なお、本発明は、図1の構成であっても、図3の構成であっても同様の効果を得ることができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態1に係る発電システム100の変形例について説明する。
本実施の形態1における変形例1の発電システムは、実施の形態1に係る発電システム100と基本的構成は同じであるが、圧力差を、上流側及び下流側の圧力差を計測する差圧計23を用いて計測する態様を例示するものである。
[発電システムの構成]
図4は本実施の形態1に係る発電システムの概略構成を示す模式図である。
図4に示すように、本発明の実施の形態1に係る発電システム100は、図1に示した実施の形態1に係る発電システム100と基本的構成は同じであるが、逆流防止装置20の上流部の圧力を計測することができる圧力計21と、逆流防止装置20の下流部の圧力を計測することができる圧力計22を用いる代わりに、逆流防止装置20の上流側及び下流側の圧力差を計測する差圧計23を用いる点が異なる。
[発電システムの動作]
図5は、本変形例1に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的に示すフローチャートである。
上述のように、本変形例1の発電システム100において、制御器102は、逆流防止装置20の上流側及び下流側の圧力差を計測する差圧計23の計測値を用いて排出流路70の異常、又は、逆流防止装置20の異常を判定するよう制御する。以下に、その説明を行う。
図5に示すように、本変形例1の発電システム100の動作は、実施の形態1に係る発電システム100の動作とステップS101までは同じであるが、以降の動作が異なる。
図5に示すように、制御器102は、換気ファン13を予め定めた所定の出力で動作させる(ステップS101)。その後、制御器102は、逆流防止装置20の上流部の圧力と逆流防止装置20の下流部の圧力の差圧を計測することができる差圧計23の計測値を記憶する(ステップS201)。
ここで、ステップS201で記憶した差圧計23の計測値が第一の閾値よりも小さい場合(ステップS202でYes)には、制御器102は、排出流路70の異常と判定する(ステップS104)。一方、制御器102は、ステップS202においてステップS201で記憶した差圧計23の計測値が第一の閾値よりも大きい場合(ステップS202でNo)には、ステップS203に進む。
ステップS203では、ステップS201で記憶した差圧計23の計測値が第一の閾値よりも大きな値である第二の閾値よりも大きい場合(ステップS203でYes)には、逆流防止装置20の異常と判定する(ステップS106)。
一方、制御器102は、ステップS203においてステップS201で記憶した差圧計23の計測値が第二の閾値よりも小さい場合(ステップS203でNo)には、ステップS201へ戻り、以降の制御を繰り返す。
なお、ステップS202及びステップS203において、制御器102は、ステップS201で記憶した差圧計23の計測値を判定に用いたが、ステップS202とステップS203のそれぞれにおける差圧計23の計測値を用いてもよい。
つまり、制御器102は、ステップS201で差圧計23の計測値を記憶せず、ステップS202及びステップS203における差圧計23の瞬時値、又は、平均処理を行った値を用いて判定を行ってもよい。
また、差圧計23の計測値が第一の閾値よりも大きく、第二の閾値よりも小さい場合には、ステップS201からステップS203を繰り返すことになるが、これらの繰り返し制御を終了するきっかけとして、例えば、該制御以外の制御により該制御を終了させてもよいし、所定の回数繰り返した後に終了させる制御としてもよいし、所定の時間経過した後に終了させる制御としてもよい。
このように、本変形例1に係る発電システム100では、換気ファン13を予め定めた出力で動作させ、逆流防止装置20の上流側及び下流側の圧力差を計測する差圧計23の計測値が第一の閾値よりも小さい場合に、排出流路70の異常と判定し、圧力差が第一の閾値よりも大きい第二の閾値よりも大きい場合に、逆流防止装置20の異常と判定する判定動作を行う。
このため、本変形例1に係る発電システム100では、実施の形態1に係る発電システム100と同様の効果を、より安価な構成によって実現することができる。
[変形例2]
次に、本実施の形態1に係る発電システム100の変形例2について説明する。
本実施の形態1における変形例2の発電システムは、実施の形態1に係る発電システム100と基本的構成は同じであるが、制御器102は、実施の形態1の判定動作において異常と判定しなかった場合に、逆流防止装置20の上流側及び下流側の圧力差が、第一の閾値よりも大きい第三の閾値以上、かつ、第二の閾値よりも小さい第四の閾値以下になるように、換気ファン13の出力を制御して、換気ファン13を動作させるよう制御する態様を例示するものである。
なお、本変形例2に示す例は、変形例1に例示した構成においても実施することができるが、その制御の態様は実施の形態1の場合と同じであるため、説明は省略し、実施の形態1で例示した構成において、図1を用いて説明を行う。
したがって、本変形例2に例示する制御の態様は、実施の形態1及び変形例1の構成のいずれにおいても実施可能であり、本説明に用いる構成に限定されるものではない。
なお、変形例2の発電システムの構成は、実施の形態1に係る発電システムの構成と同じであるため、その説明は省略する。
[発電システムの動作]
図6は、本変形例2に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的
に示すフローチャートである。
上述のように、本変形例2の発電システム100において、制御器102は、実施の形態1の判定動作において異常と判定しなかった場合に、逆流防止装置20の上流側及び下流側の圧力差が、第一の閾値よりも大きい第三の閾値以上、かつ、第二の閾値よりも小さい第四の閾値以下になるように、換気ファン13の出力を制御して、換気ファン13を動作させるよう制御する。以下に、その説明を行う。
本変形例2の発電システム100において、制御器102は、実施の形態1に例示した制御において、排出流路70の異常、又は、逆流防止装置20の異常と判定されなかった場合に、換気ファン13を所定の出力で動作させる(ステップS301)。
その後、制御器102は、逆流防止装置20の上流部の圧力を計測することができる圧力計21と、逆流防止装置20の下流部の圧力を計測することができる圧力計22のそれぞれの測定値の圧力差(圧力差=圧力計21測定値?圧力計22測定値)を算出する(ステップS302)。
ここで、ステップS302で算出した圧力差が第三の閾値よりも小さい場合(ステップS303でYes)には、制御器102は、換気ファン13の出力を増加させ(ステップS304)、ステップS302へ戻り、以降の制御を繰り返す。一方、制御器102は、ステップS303において圧力差が第三の閾値より大きい場合(ステップS303でNo)には、ステップS305に進む。
ステップS305では、ステップS302で算出した圧力差が第四の閾値よりも大きい場合(ステップS305でYes)には、制御器102は、換気ファン13の出力を低減させ(ステップS306)、ステップS302へ戻り、以降の制御を繰り返す。一方、制御器102は、ステップS305において圧力差が第四の閾値よりも小さい場合(ステップS305でNo)には、ステップS302へ戻り、以降の制御を繰り返す。
ここで、本変形例2では、制御器102は、ステップS303を判定した後に、ステップS305の判定を行う制御としたが、これに限定されない。ステップS305の判定を行った後にステップS303を判定する制御としても構わない。
また、圧力差が第三の閾値よりも大きく、第四の閾値よりも小さい場合には、ステップS302からステップS305を繰り返すことになるが、これらの繰り返し制御を終了するきっかけとして、例えば、該制御以外の制御により該制御を終了させてもよいし、所定の回数繰り返した後に終了させる制御としてもよいし、所定の時間経過した後に終了させる制御としてもよい。
なお、ステップS303における第三の閾値は、第一の閾値よりも大きい値を設定し、ステップS305における第四の閾値は、第二の閾値よりも小さい値を設定する。
また、本変形例2では、制御器102は、ステップS303とステップS305において、それぞれ第三の閾値と第四の閾値を用いて判定を行ったが、第三の閾値と第四の閾値は同一の値を用いてもよい。つまり、制御器102は、圧力差が所定の値になるように換気ファン13を制御してもよい。
このように、本変形例2に係る発電システム100では、実施の形態1の判定動作において異常と判定しなかった場合に、逆流防止装置20の上流側及び下流側の圧力差が、第一の閾値よりも大きい第三の閾値以上、かつ、第二の閾値よりも小さい第四の閾値以下に
なるように、換気ファン13の出力を制御して、換気ファン13を動作させるよう制御する。
このため、本変形例2に係る発電システム100では、排出流路70を流通する換気流量を流量計を用いなくても適切に制御することができ、換気流量を測定するための流量計を、一般的に安価である圧力計又は差圧計に置き換えることが可能となり、より安価な構成を実現することができる。
ここで、燃料電池システム101において、換気流量を適切に制御することの必要性について説明する。燃料電池システム101において、換気を行う目的として、筐体12内に可燃性ガス(例えば、水素)が漏洩した場合の希釈、燃料電池システム101内の発熱源(例えば、燃料電池11やインバータ(図示せず))の過昇温防止、酸化剤ガス供給器への新鮮な空気の供給、等が挙げられる。
これらの目的を達成するため、換気流量は所定の流量以上の流量を確保することが求められる。
一方、換気流量が増大するにつれて、騒音の発生、筐体12内の過冷却による凍結・熱回収量の減少、等の弊害が発生する。
したがって、換気流量が適切に制御されることで、より信頼性の高い発電システムを実現することが可能となる。
また、本変形例2に例示した制御の態様により、なぜ排出流路70を流通する換気流量を流量計を用いなくても適切に制御することができるのかを説明する。
上述したように逆流防止装置20を通流する流体の流量と、圧力損失には一定の相関を持つ。したがって、排出流路70を通流する流体の流量を所望の流量にした場合に、逆流防止装置20の前後で発生する圧力損失を、実験的に求めておくことで、推定することが可能となる。
このため、逆流防止装置20の前後で発生する圧力損失を、逆流防止装置20の上流部の圧力を計測することができる圧力計21と、逆流防止装置20の下流部の圧力を計測することができる圧力計22のそれぞれの測定値の圧力差として計測し、その圧力差を実験的に求めておき、その結果に基づき、予め制御器102に記憶させておいた所定範囲内の値になるように、換気ファン13の出力を制御することで、排出流路70を流通する換気流量を流量計を用いなくても適切に制御することが可能となる。
[変形例3]
次に、本実施の形態1に係る発電システム100の変形例3について説明する。
本実施の形態1における変形例3の発電システムは、実施の形態1に係る発電システム100と基本的構成は同じであり、変形例2で例示した制御の態様と一部同じであるが、制御器102は、圧力差が、第一の閾値よりも大きい第三の閾値以上、かつ、第二の閾値よりも小さい第四の閾値以下になるように、換気ファン13の出力を制御し、換気ファン13の動作中に、換気ファン13の出力が、予め定めた閾値よりも大きくなった場合に、排出流路70の異常と判定する制御の態様を例示するものである。
なお、本変形例3に示す例は、変形例1に例示した構成においても実施することができるが、その制御の態様は実施の形態1の場合と同じであるため、説明は省略し、実施の形
態1で例示した構成において、図1を用いて説明を行う。
したがって、本変形例3に例示する制御の態様は、実施の形態1及び変形例1の構成のいずれにおいても実施可能であり、本説明に用いる構成に限定されるものではない。
なお、変形例3の発電システムの構成は、実施の形態1に係る発電システムの構成と同じであるため、その説明は省略する。
[発電システムの動作]
図7は、本変形例3に係る発電システムの燃料電池システムにおける運転動作を模式的に示すフローチャートである。
上述のように、本変形例3の発電システム100において、制御器102は、圧力差が所定範囲内の値になるように、換気ファン13の出力を制御し、換気ファン13の動作中に、換気ファン13の出力が、予め定めた閾値よりも大きくなった場合に、排出流路70の異常と判定するよう制御する。以下に、その説明を行う。
本変形例3の発電システム100において、制御器102は、実施の形態1に例示した制御において、排出流路70の異常、又は、逆流防止装置20の異常と判定されなかった場合に、換気ファン13を所定の出力で動作させる(ステップS301)。
その後、制御器102は、換気ファン13の出力が予め定めた所定の閾値よりも小さい場合(ステップS401でYes)には、制御器102は、変形例2で例示した制御と同様、ステップS302以降の制御を行う。一方、制御器102は、ステップS401において換気ファン13の出力が予め定めた所定の閾値よりも大きい場合(ステップS401でNo)には、ステップS402において、排出流路70の異常と判定する。
なお、制御器102は、ステップS402で排出流路70の異常を判定する制御としたが、これに限定されず、例えば、排出流路70が異常状態であることを報知するように制御してもよい。
また、制御器102は、ステップS402で排出流路70の異常と判定した場合に、燃料電池システム101、又は/及び、燃焼装置103の運転動作を停止させるように制御してもよいし、例えば、換気ファン13、又は/及び、燃焼ファン18を最大出力で動作させ、異常状態を回避する動作を実施するように制御してもよい。
ここで、ステップS402において、換気ファン13の出力が予め定めた所定の閾値よりも大きい場合に、なぜ排出流路70の異常であると判定することができるのかを説明する。この場合、排出流路70の異常とは、排出流路70の完全閉塞、又は、ほぼ閉塞した状態を想定している。
上述したように、逆流防止装置20前後の圧力差を、逆流防止装置20における、通流する流体の流量と、圧力損失の相関関係に基づき設定した所定範囲内の値になるように、換気ファン13の出力を制御することで、排出流路70を流通する換気流量を流量計を用いなくても適切に制御することができる。
一方、制御器102によって換気ファン13の出力が制御されている最中に、排出流路70に異常が発生した場合、逆流防止装置20を通流する流体の流量が低下し、それに伴い圧力差が低下するため、該制御に基づき換気ファン13の出力が増加する。
したがって、換気ファンの出力が予め定めた閾値を超えるまで増加した場合に、排出流路70の異常と判定することが可能となる。
このように、本変形例3に係る発電システム100では、制御器102が、圧力差を所定範囲内の値になるように、換気ファン13の出力を制御し、換気ファン13の動作中に、換気ファン13の出力が、予め定めた閾値よりも大きくなった場合に、排出流路70の異常と判定するように制御する。
このため、本変形例3に係る発電システム100では、換気ファン13を所定の出力で動作させた場合のみでなく、流量が適切になるように制御している場合においても排出流路70の閉塞を即座に検知することができ、排出流路70を流通する換気流量の低下を防止することができ、より高い信頼性を実現することができる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の要旨を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明の発電システムでは、安定な発電を実現できるので、家庭用または業務用及び定置式や移動式の発電システム等の用途にも適用できる。
11 燃料電池
11A 燃料ガス流路
11B 酸化剤ガス流路
12 筐体
13 換気ファン
14 燃料ガス供給器
15 酸化剤ガス供給器
16 給気口
17 燃焼器
18 燃焼ファン
19 給気口
20 逆流防止装置
21 圧力計
22 圧力計
23 差圧計
70 排出流路
71 燃料ガス供給流路
72 酸化剤ガス供給流路
73 オフ燃料ガス流路
74 オフ酸化剤ガス流路
75 換気流路
76 燃焼空気供給流路
77 排出ガス流路
100 発電システム
101 燃料電池システム
102 制御器
103 燃焼装置
103A 排気口
200 建物

Claims (5)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池と、
    前記燃料電池を収納する筐体と、
    前記燃料電池から排出される排出ガスを大気への開口から大気に排出するように構成された排出流路と、
    前記筐体内の空気を前記排出流路へ排出するための換気器と、
    前記換気器及び前記排出流路を接続する換気流路と、
    前記排出流路のうちの前記排出流路と前記換気流路の合流部よりも下流の流路、又は前記換気流路に配置された逆流防止装置と、
    前記換気器を予め定めた出力で動作させ、前記逆流防止装置の上流側の圧力と前記逆流防止装置の下流側の圧力の圧力差が第一の閾値よりも小さい場合に、前記排出流路の異常と判定し、前記圧力差が前記第一の閾値よりも大きい第二の閾値よりも大きい場合に、前記逆流防止装置の異常と判定する判定動作を行う制御器と、
    を有する発電システム。
  2. 前記逆流防止装置の上流側の圧力を計測する第一圧力計、及び、前記逆流防止装置の下流側の圧力を計測する第二圧力計を備え、
    前記圧力差を、前記第一圧力計の計測値、及び、前記第二圧力計の計測値の差分に基づいて計測する、
    請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記逆流防止装置の上流側及び下流側の圧力差を計測する差圧計を備え、
    前記圧力差を、前記差圧計を用いて計測する、
    請求項1に記載の発電システム。
  4. 前記制御器は、前記判定動作において異常と判定しなかった場合に、前記圧力差が、前記第一の閾値よりも大きい第三の閾値以上、かつ、前記第二の閾値よりも小さい第四の閾値以下になるように、前記換気器の出力を制御して、前記換気器を動作させる、
    請求項1から3のいずれか1つに記載の発電システム。
  5. 前記制御器は、前記圧力差が、前記第一の閾値よりも大きい前記第三の閾値以上で、かつ、前記第二の閾値よりも小さい前記第四の閾値以下になるように、前記換気器の出力を制御し、前記換気器の動作中に、前記換気器の出力が、予め定めた閾値よりも大きくなった場合に、前記排出流路の異常と判定する、
    請求項4に記載の発電システム。
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