JP6227984B2 - 電力変換装置及び電力変換方法 - Google Patents

電力変換装置及び電力変換方法 Download PDF

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Description

本発明は、単相3線式で出力可能な電力制御装置及び電力制御方法に関するものである。
複数の分散型電源から供給される電気を負荷機器に供給するためにパワーコンディショナが使用される。パワーコンディショナは、商用電力系統から解列した状態で運転する自立運転と、商用電力系統と連系して運転する系統連系運転とを行う(例えば、特許文献1参照)。パワーコンディショナには、自立運転を行う場合に負荷機器に単相3線の電圧を出力するために、単相3線式のインバータを備えるものが存在する。かかる単相3線式のインバータには、中性相の電圧を出力するために、中性線(O相線)のスイッチング回路が必要となる。
特開2013−9478号公報
しかしながら、O相線のスイッチング回路は、パワーコンディショナの自立運転時にのみ使用されるものであり、系統連系運転時には使用されない。自立運転は、一般に、例えば停電時等の非常時に行われるものであるため、O相線のスイッチング回路が使用される頻度は比較的少ない。従って、単相3線式のインバータにおいて、O相線のスイッチング回路の利用効率は低い。
上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、構成部品を効率的に使用できる電力制御装置及び電力制御方法を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、本発明に係る電力制御装置は、
2つの電圧線から2相の電圧を出力するインバータブリッジと、電気エネルギーを蓄積可能な電力機器に接続可能なDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータとは異なる他のDC/DCコンバータとを備え、
自立運転時に、前記他のDC/DCコンバータが、前記電力機器に対して前記DC/DCコンバータと直列に接続され、前記DC/DCコンバータが、中性線に接続されて、前記インバータブリッジが出力する前記2相の電圧の中間電圧を出力することにより、前記電力機器から負荷に電力を供給可能にする、第1の接続状態に切り替え
系統連系運転時に、前記他のDC/DCコンバータが、前記電力機器に対して前記DC/DCコンバータと並列に接続され、前記DC/DCコンバータが、前記電力機器に接続されることによって、該電力機器に入出力する電圧を制御することにより、前記電力機器による前記負荷との間における電力の充放電を可能にする、第2の接続状態に切り替える
ことを可能に構成されている。
また、本発明はこれらに実質的に相当する方法としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明に係る電力制御方法は、
2つの電圧線から2相の電圧を出力するインバータブリッジと、電気エネルギーを蓄積可能な電力機器に接続可能なDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータとは異なる他のDC/DCコンバータとを備える電力制御装置における電力制御方法であって、
自立運転時に、前記他のDC/DCコンバータが、前記電力機器に対して前記DC/DCコンバータと直列に接続され、前記DC/DCコンバータが中性線に接続されて、前記インバータブリッジが出力する前記2相の電圧の中間電圧を出力することにより、前記電力機器から負荷に電力を供給可能にする、第1の接続状態に切り替えるステップと、
系統連系運転時に、前記他のDC/DCコンバータが、前記電力機器に対して前記DC/DCコンバータと並列に接続され、前記DC/DCコンバータが前記電力機器に接続されることによって、前記電力機器に入出力する電圧を制御することにより、前記電力機器による前記負荷との間における電力の充放電を可能にする、第2の接続状態に切り替えるステップと、
を含む。
上記のように構成された本発明によれば、構成部品を効率的に使用できる電力制御装置及び電力制御方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電力制御装置の概略的な構成例を示すブロック図である。 自立運転時における電力制御装置の回路図である。 系統連系運転時における電力制御装置の回路図である。 系統連系運転時における電力制御装置の回路図である。 電力変換装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る電力制御装置の概略的な構成例を示すブロック図である。
以下、本発明に係る一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電力制御装置の概略的な構成例を示すブロック図である。電力制御装置100は、U相、O相及びW相の単相3線式で出力される電力を制御する。図1に示すように、電力制御装置100は、DC/DCコンバータ200と、DC/DCコンバータ200とは異なる他のDC/DCコンバータ300と、インバータブリッジ400と、スイッチ500と、制御部600とを備える。電力制御装置100は、外部の電力機器700及び分電盤に接続可能である。電力機器700は、電気エネルギーと他のエネルギーとの変換又は電気エネルギーの蓄積等を行う任意の機器である。電力機器700は、例えば、太陽電池、蓄電池、燃料電池又はその他の任意の電池とすることができる。また、電力機器700は、電力を消費する負荷機器とすることもできる。以下、本実施形態においては、電力機器700は、充放電を繰り返し行うことができる蓄電池であるとして説明する。
スイッチ500は、端子a、b及びcを備え、端子ac間の接続と端子bc間の接続とを切り替える。端子aはインバータブリッジ400に接続され、端子bは外部電力機器700に接続され、端子cはDC/DCコンバータ200に接続されている。図1は、端子bと端子cとが接続された状態を示している。スイッチ500において、電力制御装置100が電力系統から解列されて独自に電力供給する自立運転時には、端子aと端子cとが接続され(第1の接続状態)、電力制御装置100が単相3線式配電網と系統連系運転する場合には、図1のように端子bと端子cとが接続される(第2の接続状態)。スイッチ500が行う第1の接続状態と第2の接続状態との切替え動作の詳細については、後述する。
制御部600は、電力制御装置100の各機能ブロックをはじめとして、電力制御装置100の全体を制御及び管理するものである。制御部600が行う制御の例として、例えば、制御部600は、スイッチ500の端子間の接続を切り替えることにより、第1及び第2の接続状態を切り替える。また、制御部600は、電力制御装置100が備える各スイッチング素子に制御信号を入力することにより、DC/DCコンバータ200及び300、並びにインバータブリッジ400の動作を制御する。
DC/DCコンバータ200及び300は、電力機器700に接続可能である。図1に示すようにスイッチ500の端子bと端子cが接続された状態において、DC/DCコンバータ200及び300は、電力機器700に対して互いに並列に接続されている。また、DC/DCコンバータ200及び300は、それぞれインバータブリッジ400に接続されている。
図2は、本発明の一実施形態に係る電力制御装置の回路図である。図2並びに後述する図3及び図4では、制御部600の記載を省略している。図2に示すように、DC/DCコンバータ200は、2つのスイッチング素子Tr5及びTr6と、インダクタ(チョークコイル)L2とを備える。スイッチング素子Tr5及びTr6は直列に接続された直列回路(アーム)210を構成し、アーム210はインダクタL2に接続されている。DC/DCコンバータ200の制御は、電力制御装置100の制御部600が行う。すなわち、制御部600がスイッチング素子Tr5及びTr6に制御信号を入力することにより、スイッチング素子Tr5及びTr6が駆動し、インダクタL2に電流が入力され、DC/DCコンバータ200が駆動される。制御部600がスイッチング素子Tr5及びTr6に入力する制御信号は、例えばPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号である。
DC/DCコンバータ300は、2つのスイッチング素子Tr1及びTr2と、インダクタL4とを備える。スイッチング素子Tr1及びTr2はアーム310を構成し、アーム310はインダクタL4に接続されている。DC/DCコンバータ300も、DC/DCコンバータ200と同様に、電力制御装置100の制御部600からスイッチング素子Tr1及びTr2に入力される制御信号によって駆動される。
インバータブリッジ400は、4つのスイッチング素子Tr3、Tr4、Tr7及びTr8と、2つのインダクタL1及びL3とを備える。スイッチング素子Tr3及びTr4はアーム410を構成し、スイッチング素子Tr7及びTr8はアーム411を構成する。アーム410はインダクタL1に接続され、アーム411はインダクタL3に接続されている。インバータブリッジ400の制御は、電力制御装置100の制御部600が行う。すなわち、制御部600がスイッチング素子Tr3、Tr4、Tr7及びTr8に制御信号を入力することにより、これら4つのスイッチング素子が駆動し、インダクタL1及びL3に電流が入力され、インバータブリッジ400が駆動される。
インダクタL1は、電力制御装置100の外部にあるU相の出力端子に接続されている。また、インダクタL3は、電力制御装置100の外部にあるW相の出力端子に接続されている。インバータブリッジ400は、制御部600の制御により、U相及びW相という2つの電圧線から2相の電圧を出力する。本実施形態においては、インバータブリッジ400は、U相及びW相間において、200Vの電位差の電圧を出力するものとして、以下説明する。
スイッチ500は、電力制御装置100の自立運転時に端子aと端子cとを接続することにより第1の接続状態を実現し、電力制御装置100の系統連系運転時に端子bと端子cとを接続することにより第2の接続状態を実現する。第1の接続状態と第2の接続状態とのスイッチ500の切替えは、例えば電力制御装置100の制御部600が、電力制御装置100の運転状態を検出して自動的に行うことができる。また、スイッチ500の切替えは、例えば分電盤に設置された切替え装置をユーザが手動で切り替えることにより行うこともできる。
蓄電池である電力機器700は、電力制御装置100の端子P’と端子Nとの間に接続されている。端子P’と端子Nとは、電力制御装置100内でコンデンサC1を介して互いに接続されている。
続いて、第1の接続状態及び第2の接続状態における電力制御装置100の動作について説明する。まず、電力制御装置100の自立運転時の動作について説明する。図2は、自立運転時における電力制御装置の回路図である。自立運転時には、電力制御装置100は、スイッチ500において端子aと端子cとが接続された第1の運転状態である。つまり、第1の運転状態において、DC/DCコンバータ200は、中性線(O相線)に接続されている。
第1の運転状態において、DC/DCコンバータ200のスイッチング素子Tr5及びTr6は、制御部600から入力された制御信号によりスイッチング動作を行う。このとき、スイッチング素子Tr5及びTr6に入力される制御信号は、例えば相補PWM信号であり、スイッチング素子Tr5及びTr6は、相補スイッチング動作を行う。このスイッチング素子Tr5及びTr6の制御は、インバータブリッジ400がU相及びW相から出力する2相の電圧の中間電圧をDC/DCコンバータ200が出力するように行われる。例えば、U相において+100Vの電圧が出力され、W相において−100Vの電圧が出力されているとすると、O相において0Vの電圧が出力されるように、スイッチング素子Tr5及びTr6が制御される。
このような制御により、第1の運転状態(自立運転時)において、電力制御装置100は、U相及びW相間に接続された外部の負荷機器に対しては、200Vの電圧を供給することができる。また、電力制御装置100は、U相及びO相間又はW相及びO相間に接続された外部の負荷機器に対しては、100Vの電圧を供給することができる。従って、DC/DCコンバータ200のアーム210は、単相3線式で電力を出力する電力制御装置100のO相出力アームとして機能する。すなわち、第1の運転状態の電力制御装置100において、DC/DCコンバータ200とインバータブリッジ400との全体は、従来の単相3線式のインバータと同様の機能を有する。
O相からは、自立運転時に電力が出力されるが、系統連系運転時には出力されない。ここで、自立運転は、一般に、例えば停電時等の非常時に行われるものであるため、O相出力がされる頻度は比較的少ない。従って、従来の単相3線式のインバータにおいては、O相出力アームのスイッチング素子が使用される頻度が比較的少なかった。これに対し、本発明においては、系統連系運転時(第2の運転状態)において、スイッチ500の端子bと端子cとを接続することによりDC/DCコンバータ200を電力機器に接続することで、系統連系運転時においてもDC/DCコンバータ200を使用することができる。すなわち、本発明の電力制御装置100によれば、従来系統連系運転時には使用されていなかったO相出力アームのスイッチング素子を、系統連系運転時にも使用することができ、部品を有効活用することができる。以下、系統連系運転時の電力制御装置100の動作について説明する。
図3及び図4に示すように、系統連系運転時に、電力制御装置100は、スイッチ500において端子bと端子cとが接続された第2の運転状態である。つまり、第2の運転状態において、DC/DCコンバータ200は、電力機器700に接続されている。従って、DC/DCコンバータ200は、電力機器700に入出力する電圧を制御することが可能である。
図3に示すように、第2の接続状態において、DC/DCコンバータ200が電力機器700に入力する電圧を制御する例として、例えば、DC/DCコンバータ200は、電力機器700に充電を行うことができる。DC/DCコンバータ200が電力機器700に充電を行う場合、DC/DCコンバータ200のスイッチング素子Tr5は、制御部600から入力された制御信号によりスイッチング動作を行う。このとき、スイッチング素子Tr6には制御信号は入力されず、スイッチング素子Tr6は停止している。これらのスイッチング素子Tr5及びTr6の動作により、スイッチング素子Tr5は、図3の矢印801が示すように、中間リンクPからの電圧を降圧して、電力機器700に向けて電流を流すことができる。こうして、DC/DCコンバータ200を使用して電力機器700に充電が行われる。
電力制御装置100は、DC/DCコンバータ200により電力機器700に充電を行う場合、同時にDC/DCコンバータ300により電力機器700に充電を行うこともできる。すなわち、スイッチング素子Tr2がスイッチング動作を行い、スイッチング素子Tr1が停止することによって、図3の矢印802が示すように、スイッチング素子Tr2は、中間リンクPからの電圧を降圧して、電力機器700に向けて電流を流すことができる。このようにして、DC/DCコンバータ200及び300の2つのDC/DCコンバータを使用して電力機器700に充電を行うことにより、DC/DCコンバータを1つのみ使用して充電を行う場合と比較して、より多くの電流を電力機器700に供給することが可能となるため、より速く充電を行うことができる。すなわち、第2の接続状態においては、2つのDC/DCコンバータを使用することにより、電力機器700を急速充電することができる。
また、図4に示すように、第2の接続状態において、DC/DCコンバータ200が電力機器700から出力する電圧を制御する例として、例えば、DC/DCコンバータ200は、電力機器700から放電を行うことができる。DC/DCコンバータ200が電力機器700から放電を行う場合、DC/DCコンバータ200のスイッチング素子Tr6は、制御部600から入力された制御信号によりスイッチング動作を行う。このとき、スイッチング素子Tr5には制御信号は入力されず、スイッチング素子Tr5は停止している。これらのスイッチング素子Tr5及びTr6の動作により、スイッチング素子Tr6は、図4の矢印803が示すように、電力機器700からの電圧を昇圧して、中間リンクPに向けて電流を流すことができる。こうして、DC/DCコンバータ200を使用して電力機器700から放電が行われる。
電力制御装置100は、DC/DCコンバータ200により電力機器700から放電を行う場合、同時にDC/DCコンバータ300により電力機器700から放電を行うこともできる。すなわち、スイッチング素子Tr1がスイッチング動作を行い、スイッチング素子Tr2が停止することによって、図4の矢印804が示すように、スイッチング素子Tr1は、電力機器700からの電圧を昇圧して、中間リンクPに向けて電流を流すことができる。このようにして、DC/DCコンバータ200及び300の2つのDC/DCコンバータを使用して電力機器700から放電を行うことにより、DC/DCコンバータを1つのみ使用して放電を行う場合と比較して、より多くの電流を電力機器700から放出することが可能となるため、より速く放電を行うことができる。すなわち、第2の接続状態においては、2つのDC/DCコンバータを使用することにより、電力機器700から急速放電することができる。
第2の接続状態において、DC/DCコンバータ200及び300が行う動作は、上述の急速充電及び急速放電の動作に限られない。例えば、DC/DCコンバータ200及び300は、電力制御装置100の外部の異なる負荷機器にそれぞれ接続された状態において、それぞれアーム210及び310を制御することにより、それぞれが接続された負荷機器に対して電力を供給するように動作することができる。
続いて、電力制御装置100が行う処理の手順について説明する。ここまでの説明と同様に、電力制御装置100に接続される電力機器700は、例えばEV(Electric Vehicle:電気自動車)が備える蓄電池であるとして説明する。図5は、電力制御装置の処理を示すフローチャートである。
電力制御装置100では、系統連系運転をしているか否かを制御部600が確認する(ステップS101)。電力制御装置100が系統連系運転をしていない場合(ステップS101のNo)、制御部600は、スイッチ500の端子aと端子cとを接続する(ステップS102)。こうして、電力制御装置100は、第1の接続状態となる。そして、制御部600は、スイッチング素子Tr5及びTr6に制御信号を入力することにより、スイッチング素子Tr5及びTr6を相補スイッチング駆動する(ステップS103)。
一方、電力制御装置100が系統連系運転をしている場合(ステップS101のYes)、制御部600は、スイッチ500の端子bと端子cとを接続する(ステップS104)。こうして、電力制御装置100は、第2の接続状態となる。次に、制御部600は、電力制御装置100が電力機器700である蓄電池から、急速放電を行うか否かを確認する(ステップS105)。電力制御装置100が急速放電を行う場合(ステップS105のYes)、制御部600は、DC/DCコンバータ300のスイッチング素子Tr1に加えてDC/DCコンバータ200のスイッチング素子Tr6にも制御信号を入力し、DC/DCコンバータ200のスイッチング素子Tr5及びDC/DCコンバータ300のスイッチング素子Tr2に対しては制御信号を入力しない。すなわち、制御部600は、スイッチング素子Tr1に加えてTr6を駆動し、スイッチング素子Tr2及びTr5を停止する(ステップS106)。このようにして、電力制御装置100は、電力機器700から急速放電を行う。急速放電は、例えばEVのユーザが、電力需要のピークカットのために通常の放電よりも速く放電をする場合に有効である。
電力制御装置100が急速放電を行わない場合(ステップS105のNo)、制御部600は、電力制御装置100が電力機器700である蓄電池に対して、急速充電を行うか否かを確認する(ステップS107)。電力制御装置100が急速充電を行う場合(ステップS107のYes)、制御部600は、DC/DCコンバータ300のスイッチング素子Tr3に加えてDC/DCコンバータ200のスイッチング素子Tr5にも制御信号を入力し、DC/DCコンバータ200のスイッチング素子Tr6及びDC/DCコンバータ300のスイッチング素子Tr1に対しては制御信号を入力しない。すなわち、制御部600は、スイッチング素子Tr2に加えてTr5を駆動し、スイッチング素子Tr1及びTr6を停止する(ステップS108)。このようにして、電力制御装置100は、電力機器700に対して急速充電を行う。急速充電は、EVのユーザが、EVをすぐに使用したいと考える場合に通常の充電よりも速く充電をする場合に有効である。
電力制御装置100が急速充電を行わない場合(ステップS107のNo)、制御部600は、スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr5及びTr6を停止するように制御する(ステップS109)。
以上説明したように、本発明に係る電力制御装置100は、単相3線式で出力される電力を制御する電力制御装置100であって、2つの電圧線から2相の電圧を出力するインバータブリッジ400と、電力機器700に接続可能なDC/DCコンバータ200とを備え、DC/DCコンバータ200が、中性線に接続されて、インバータブリッジ400が出力する前記2相の電圧の中間電圧を出力することが可能な第1の接続状態と、DC/DCコンバータ200が、電力機器700に接続されて、電力機器700に入出力する電圧を制御することが可能な第2の接続状態と、を切替え可能に構成されている。つまり、DC/DCコンバータ200は、自立運転時である第1の接続状態においては、単相3線式で電力を出力する電力制御装置100のO相出力アームとして機能する一方、系統連系運転時である第2の接続状態においては、電力機器700に入出力する電圧を制御する。そのため、自立運転時にO相線のスイッチング回路として使用されるDC/DCコンバータ200は、系統連系運転時においても電力機器700に入出力する電圧を制御するために使用される。従って、本発明に係る電力制御装置100によれば、構成部品を効率的に使用できる。
また、本発明のアーム210に該当する従来の単相3線式のインバータのO相出力アームは、自立運転時にのみ使用されていた。従って、系統連系運転時に、上述の実施形態の説明において記載したように、例えば急速充電又は急速放電等を行うためには、急速充電又は急速放電に対応できる電流容量の大きいDC/DCコンバータを使用するか、又は従来の電力制御装置に対して、さらにDC/DCコンバータ等を設ける必要があった。このように、大きいDC/DCコンバータを使用したり、電力制御装置に新たな回路構成要素を加えたりする場合には、そのコストと、取り付けのためのスペースが必要となる。しかし、本発明に係る電力制御装置100によれば、単相3線式のインバータに代えて、インバータブリッジ400とDC/DCコンバータ200とにより、自立運転時のO相線出力と、系統連系運転時の電力機器700に入出力する電圧の制御とを実現することができる。そのため、新たな回路構成要素のためのコスト及びスペースを抑えることができる。しかも、かかる効果は、電力制御装置100に対するスイッチ500の増設という簡便な構成により実現される。
以上、本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
また、上記実施形態の説明においては、電力制御装置100は、1つの電力機器700と、2つのDC/DCコンバータ200及び300とを備えるものとして説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、電力制御装置100は、上述の実施形態に加えて、さらに、電力機器701及び702にそれぞれ接続されるDC/DCコンバータ301及び302を備えていてもよい。但し、図6においては、インバータブリッジ400及び各DC/DCコンバータ200、300、301及び302に接続される制御部600の記載を省略している。
100 電力制御装置
200 DC/DCコンバータ
300、301、302 (他の)DC/DCコンバータ
400 インバータブリッジ
500 スイッチ
600 制御部
700、701、702 電力機器

Claims (2)

  1. 単相3線式で出力される電力を制御する電力制御装置であって、
    2つの電圧線から2相の電圧を出力するインバータブリッジと、電気エネルギーを蓄積可能な電力機器に接続可能なDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータとは異なる他のDC/DCコンバータとを備え、
    自立運転時に、前記他のDC/DCコンバータが、前記電力機器に対して前記DC/DCコンバータと直列に接続され、前記DC/DCコンバータが、中性線に接続されて、前記インバータブリッジが出力する前記2相の電圧の中間電圧を出力することにより、前記電力機器から負荷に電力を供給可能にする、第1の接続状態に切り替え
    系統連系運転時に、前記他のDC/DCコンバータが、前記電力機器に対して前記DC/DCコンバータと並列に接続され、前記DC/DCコンバータが、前記電力機器に接続されることによって、該電力機器に入出力する電圧を制御することにより、前記電力機器による前記負荷との間における電力の充放電を可能にする、第2の接続状態に切り替える
    ことを可能に構成した、電力制御装置。
  2. 2つの電圧線から2相の電圧を出力するインバータブリッジと、電気エネルギーを蓄積可能な電力機器に接続可能なDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータとは異なる他のDC/DCコンバータとを備える電力制御装置における電力制御方法であって、
    自立運転時に、前記他のDC/DCコンバータが、前記電力機器に対して前記DC/DCコンバータと直列に接続され、前記DC/DCコンバータが中性線に接続されて、前記インバータブリッジが出力する前記2相の電圧の中間電圧を出力することにより、前記電力機器から負荷に電力を供給可能にする、第1の接続状態に切り替えるステップと、
    系統連系運転時に、前記他のDC/DCコンバータが、前記電力機器に対して前記DC/DCコンバータと並列に接続され、前記DC/DCコンバータが前記電力機器に接続されることによって、前記電力機器に入出力する電圧を制御することにより、前記電力機器による前記負荷との間における電力の充放電を可能にする、第2の接続状態に切り替えるステップと、
    を含む、電力制御方法。
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