JP6227965B2 - 引戸用安定具 - Google Patents
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Description
[第1項]
戸枠に設けられたレールにより案内されて当該レールの長さ方向沿いにスライドする引戸の隅部領域に取り付けられるものであること、および、
前記引戸が前記戸枠に建て込まれたときにその戸枠側の前記レールと係合自在に対応するものであって、前記レールとの係合や前記レールからの離脱が行えるものであること、および、
前記レールと係合状態において前記引戸の振れや前記引戸の外れを抑制ないし防止するものであること
を前提とする引戸用安定具において、
前記戸枠の隅部とその近傍とを含む前記戸枠の所定領域内に取り付け固定される安定具本体を具備するものであること、および、
前記安定具本体には、当該安定具本体の内側端部内外にわたるものであって支点を中心に揺動回転自在なものであり、かつ、その先端部を前記レール側へ突出させるための弾発力が付与されたものである規制案内部材と、当該規制案内部材の先端部を前記レール側へ回転突出させたり元の位置に回転復帰させたりするためのノック式操作機構とが組み付けられていること、および、
前記ノック式操作機構には、ノック操作用の操作部材と、当該操作部材が操作されたときのみ特定の一方向へ一定の回転角だけ回転するものであって前記規制案内部材の揺動回転を規制したり許容したりするための操作連繋軸と、前記操作部材の操作力を前記操作連繋軸に伝達するための動力伝達系とが含まれていて、当該操作部材の後端部である操作端部が前記安定具本体の外側面部よりその安定具本体外に突出しているものであること、および、
前記ノック式操作機構に含まれる前記操作部材をノック操作するごとに前記操作連繋軸が作動して、前記規制案内部材の先端部が前記レール側に回転突出したり前記安定具本体側に回転復帰したりするものであり、かつ、前記操作連繋軸が前進したときには前記規制案内部材の先端部が前記レール側に回転突出するともに前記操作連繋軸が後退したときには前記規制案内部材の先端部が前記安定具本体側に回転復帰するものであること、および、
前記ノック式操作機構における前記操作部材のノック操作で先端部が前記レール側に回転突出するときの前記規制案内部材について、当該規制案内部材の突出した先端部が前記レールと係合することにより、前記引戸の振れや前記引戸の外れが抑制ないし防止されるものであること、および、
前記ノック式操作機構における前記操作部材のノック操作で先端部が前記安定具本体側に回転復帰するときの前記規制案内部材について、当該規制案内部材の復帰した先端部が前記レールから離脱することにより、前記戸枠に建て込まれた前記引戸をその戸枠から外すことができるものであること
を特徴とする。
[第2項]
戸枠に設けられたレールにより案内されて当該レールの長さ方向沿いにスライドする引戸の隅部領域に取り付けられるものであること、および、
前記引戸が前記戸枠に建て込まれたときにその戸枠側の前記レールと係合自在に対応するものであって、前記レールとの係合や前記レールからの離脱が行えるものであること、および、
前記レールと係合状態において前記引戸の振れや前記引戸の外れを抑制ないし防止するものであること
を前提とする引戸用安定具において、
安定具本体と筒状の保持部材と筒状の操作部材と操作連繋軸と規制案内部材と第一バネと第二バネとを部品ないし部材として具備するものであること、および、
前記安定具本体については、前記戸枠の隅部とその近傍とを含む前記戸枠の所定領域内に取り付け固定されるものであること、および、
前記保持部材については、当該保持部材の軸線方向に沿う複数のガイド長溝が周方向に等間隔で形成されているとともに当該保持部材の環状先端面であって前記各ガイド長溝間に対応する部位には複数の傾斜溝が形成されており、かつ、前記安定具本体内の後端部側に位置してそこに組み付け保持されていること、および、
前記操作部材については、前記保持部材内に嵌め込むことのできる外径と前記操作連繋軸を受け入れることのできる内径とを有していて当該操作部材の環状先端面に鋸歯状の凹凸送り面が形成されていること、かつ、前記保持部材内に介在された前記操作部材については、前記安定具本体の外側端部よりその内外にわたるものであること、かつ、前記安定具本体内に押し込まれたときの前記操作部材については、前記安定具本体の内側端部方向へ往動するものであること、かつ、当該往動後の前記操作部材については、その往動後の位置から前記安定具本体の外側端部方向へ復動することができるものであること、および、
前記規制案内部材については、前記安定具本体の内側端部内外にわたるように配置され、かつ、支点を中心に揺動回動自在となるように、前記安定具本体に組み付け保持されていること、および、
前記操作連繋軸については、その両端部間の部位の外周面に、半径方向に突出した隆起片が一つ以上形成されていること、かつ、前記保持部材の前記ガイド長溝内にスライド自在に嵌め込まれた当該隆起片の案内で前記操作連繋軸の軸線方向に往復動するものであること、かつ、そのガイド長溝外へ押し出された後の当該隆起片が前記操作部材の凹凸送り面を経由して前記保持部材の傾斜溝へ受け渡されるとともにその傾斜溝により特定方向へ回転されてそこに係止保持されるものであること、および、
前記第一バネについては、往復動自在な前記操作連繋軸に対してその復帰方向の弾発力を付与するものであること、および、
前記第二バネについては、前記規制案内部材に対して前記レール側へ突出する方向の弾発力を付与するものであること、および、
前記安定具本体の内側面部側にあってその安定具本体外に先端部を配置している前記規制案内部材と、前記安定具本体内における前記保持部材の軸心部に配置されている前記操作連繋軸との相対関係において、前記操作連繋軸が前記安定具本体内でその安定具本体内の仕切壁を貫通しており、しかも、当該操作連繋軸の先端部が前記規制案内部材側に達しているとともに当該操作連繋軸の後端部が前記保持部材の先端部側と衝突自在に対応していること、および、
前記安定具本体内において前記規制案内部材の基端部側に達している前記操作連繋軸の先端部がその規制案内部材の基端部にある切欠部をも貫通して当該規制案内部材の基端部と連繋していること、かつ、当該切欠部を貫通した前記操作連繋軸の先端部には、その操作連繋軸が前進したときに前記規制案内部材の基端部から遊離したり、その操作連繋軸が前進位置から後退したときに前記規制案内部材の基端部と衝突係合したりするものであって、その規制案内部材基端部との衝突係合状態において当該規制案内部材を前記操作連繋軸の後退方向へ牽引するための係合部が形成されていること、および、
前記安定具本体内において、前記操作連繋軸の外周面にある前記隆起片の先端部と前記安定具本体内にある前記仕切壁との間には前記第一バネが装着されていて、この第一バネが前記操作連繋軸に復帰方向の弾発力を付与していること、および、
前記安定具本体内において、前記規制案内部材の基端部と前記安定具本体内にある前記仕切壁との間には前記第二バネが装着されていて、この第二バネが前記規制案内部材に前記レールへ突出する方向の弾発力を付与していること、および、
前記各部品ないし部材の組み立て構成において、前記安定具本体に装備された前記保持部材と前記操作連繋軸と前記操作部材と前記第一バネと前記第二バネとが、前記規制案内部材の先端部を前記レール側へ突出させたり前記安定具本体側へ復帰させたりするためのノック式操作機構を構成しているものであること、および、
前記規制案内部材の先端部を前記レール側へ突出させたり前記安定具本体側へ復帰させたりするための前記保持部材のノック操作について、この保持部材のノック操作で前記操作連繋軸が前進したときには、当該操作連繋軸の係合部が前記規制案内部材の基端部から遊離して当該規制案内部材の先端部が前記レール側へ突出し、かつ、この保持部材のノック操作で前記操作連繋軸が後退したときには、当該操作連繋軸がその係合部を介して前記規制案内部材の基端部を牽引することにより、前記規制案内部材の先端部が前記安定具本体側へ復帰するものであること、および、
前記保持部材のノック操作によって先端部が前記レール側へ突出する前記規制案内部材について、当該規制案内部材の突出した先端部が前記レールと係合することにより、前記引戸の振れや前記引戸の外れが抑制ないし防止されるものであること、および、
前記保持部材のノック操作によって先端部が前記安定具本体側へ復帰する前記規制案内部材について、当該規制案内部材の復帰した先端部が前記レールから離脱することにより、前記戸枠に建て込まれた前記引戸をその戸枠から外すことができるものであること
を特徴とする引戸用安定具。
[第3項]
前記第1項または前記第2項のいずれかに記載された引戸用安定具において、
前記規制案内部材がその先端部に回転自在な戸車を有していること
を特徴とする。
[第4項]
前記第2項に記載された引戸用安定具において、
二ないし四のうちから選択されたいずれかの数の前記隆起片が前記操作連繋軸の外周面に形成されており、これと対応して、前記隆起片と同数のガイド長溝や前記隆起片と同数の傾斜溝が前記操作部材に形成されていること
を特徴とする。
[第5項]
前記第2項または前記第4項のいずれかに記載された引戸用安定具において、
前記隆起片の後端面が、前記操作部材の環状先端面にある前記傾斜溝と同方向に傾斜していること
を特徴とする。
[第6項]
前記第2項に記載された引戸用安定具において、
前記第一バネと前記第二バネとがそれぞれコイル巻きスプリングからなること、および、
前記第一バネと前記第二バネとが前記操作連繋軸の外周部にそれぞれ嵌め込み保持されていること、および、
前記操作連繋軸の外周部における前記第一バネのコイル巻き方向と前記第二バネのコイル巻き方向とが互いに逆向きになっていること
を特徴とする。
[効果1:切り替え操作性]
本発明引戸用安定具については、戸枠に建て込まれた引戸を安定させる際に規制案内部材の先端部をレールと係合させたり、また、戸枠に建て込まれた引戸をそこから外す際に規制案内部材の先端部をレールから離脱させたりするものである。二つのこの操作の意味するところは、レール係合状態とレール離脱状態とのうちのいずれか一方の状態にある規制案内部材の先端部を、そのいずれか他方の状態に切り替え変更することにあるが、これに際して、本発明引戸用安定具の場合は、ノック式操作機構の操作部材を単にノック操作するだけである。さらにいうと、所定かつ所要の切り替えに時に操作部材の操作端部(後端部)をわずかに押すだけでよく、これのみでレール係合状態とレール離脱状態とが交互に切り替わるのである。これは「レール係合」と「レール離脱」という二つの切り替え目標に対して用意される操作行為が「操作部材を押す」という一種のみであるから、操作時に操作種を選択することを要しないのである。したがって、本発明引戸用安定具の場合、前記の切り替え操作として明快性・単純性・単一性などを満足させることとなり、その結果として、所定かつ所要の切り替えが正確・簡単・迅速に実行できるようになるのである。よって、本発明引戸用安定具によるときは、この種の切り替えに関する操作性が格段に向上する。
[効果2:切り替え操作性]
本発明引戸用安定具は引戸の隅部ないし隅部近傍に取り付けられるものである。この取り付け状態において、操作部材の操作端部は、安定具本体の外側面部側にあってその安定具本体外に突出させている。かかる操作部材の操作端部は、たとえば建物での引戸建て込み状態を想定した場合に、戸枠の内部側(すなわち屋内側)からでも明視することのできる状態にある。よって、操作部材の操作端部については、これを指先または工具(例:ドライバ)の先端で押し込み操作することができるのである。これも実際に即して、この種の切り替えが正確・簡単・迅速に実行できることに通じる。
[効果3:切り替え機能の安定性]
本発明引戸用安定具において、上記の切り替え手段であるノック式操作機構の主要な構成要素は、安定具本体に組み付けられて相互に関連する操作部材・操作連繋軸・回転送り部材などである。これに第一バネも関与する。それで、このノック式操作機構の場合は、操作連繋軸が軸方向に移動し、かつ、一定の回転角でワンウエイ回転することにより、規制案内部材(第二バネの弾発力を受けている)がレール係合方向やレール離脱方向に作動するのである。この場合の操作連繋軸の直線運動(軸方向)について、当該直線運動は操作部材のガイド長溝と操作連繋軸の隆起片との相対係合状態において安定的に行われ、また、一定の回転角単位で回転する操作連繋軸のワンウエイ回転運動(周方向)についても、回転送り部材の送り面や操作部材の傾斜溝とか、この双方と対応する操作連繋軸の隆起片とかを介して的確に行われる。ゆえに、本発明引戸用安定具の場合、切り替え機能が高度に安定しているのである。この切り替え機能は、また、前記操作連繋軸が二ないし四など複数の前記隆起片を有する場合に、安定性がより高まることとなる。
[効果4:切り替え保持性]
本発明引戸用安定具において、上記の切り替え時に一定の回転角単位でワンウエイ回転する操作連繋軸については、これが一定の回転角で回転変位するごとに、その操作連繋軸の隆起片が操作部材の傾斜溝と相対係合するものである。もちろん、隆起片と傾斜溝との係合が保持される方向に第一バネの力が定常的に作用しているので、この両者の係合が自然に外れるようなことはない。したがって、本発明引戸用安定具の場合、所要の切り替え状態も安定に確保できるのである。この切り替え保持性についても、前記操作連繋軸が二ないし四など複数の前記隆起片を有するものであるときや、前記操作部材の環状先端面にある前記傾斜溝と同方向に傾斜しているものであるときには、この特性がより高まることとなる。
[効果5:引戸に対する緩衝機能]
本発明引戸用安定具においては、第一バネが操作連繋軸用で、第二バネが規制案内部材用というように、それぞれのバネが役割を分担している。このうちで規制案内部材用の第二バネは、規制案内部材を安定具本体側からレール側へ突出させる方向に作用するが、これ以外にも有効に作用する。その一つは、レールと係合した後の規制案内部材に対して、これをレール側へ弾力的に押し付けてレールとの係合状態を安定化させることである。他の一つは、レール側で発生した無用の力や不穏な力が安定具本体側などに伝わることないように、規制案内部材を通じてその種の力を弾力的に吸収緩和することである。一方で第一バネは、この第二バネの作用を阻害したりしない。したがって、本発明引戸用安定具には、これが取り付けられる引戸をも含め、不測の事態の発生を抑制するところの緩衝機能が備わっている。
[効果6:簡潔構成]
本発明引戸用安定具は、ノック式操作機構という技術的に高度な切り替え操作手段を具備するのであるが、その主要な構成要素は、安定具本体に組み付けられた操作部材・操作連繋軸・回転送り部材のみである。さらに、このノック式操作機構に関与するバネも第一バネだけである。これはすなわち、高度技術品でありながらも部品数がきわめて少ないのである。しかも、安定具本体内におけるこれらの各構成要素は、相互に組み合わされたときに内外周に重なり合ってコンパクト化される。ゆえに、本発明引戸用安定具の場合、部品が少なくてコンパクト化された簡潔構成のものになる。
[効果7:簡単な組み立て]
本発明引戸用安定具において、ノック式操作機構の場合は、少ない部品を径方向に多重化して前記安定具本体に組み付けるだけであり、また、前記規制案内部材の場合は支点で安定具本体に揺動回転自在に組み付けるだけであるから、総じて、本発明引戸用安定具の組み立てが簡単に行える。
[効果8:耐久性]
本発明引戸用安定具の場合、部品数が少ない上に部品そのものにも脆性点がなく、しかも枢要な部品の多くが前記安定具本体にあって安定具本体により防護されている。加えて本発明引戸用安定具には、既述の緩衝機能もある。したがって、本発明引戸用安定具には、長く実用に耐えることのできる耐久性がある。
[効果9:低コスト(廉価)]
本発明引戸用安定具の場合、既述のように部品数が少なく、かつ、組み立ても簡単であり、しかも、それぞれの部品には製作上の難度がないのである。したがって、本発明引戸用安定具の場合、個々の面でも総合的な面でもコストアップ要因がなく、廉価なものになる。
[効果10:その他]
本発明引戸用安定具における前記規制案内部材がその先端部に回転自在な戸車を有するものは、前記レールに対して円滑な走行性のある係合状態を呈するようになる。これは引戸用安定具として「引戸用戸車」を提供するという点で望ましい。他方、前記第一バネ(コイル巻きスプリング)と前記第二バネ(コイル巻きスプリング)とが前記操作連繋軸の外周部にそれぞれ嵌め込み保持され、かつ、前記操作連繋軸の外周部における前記第一バネのコイル巻き方向と前記第二バネのコイル巻き方向とが互いに逆向きになっているものでは、双方のバネ力が互いに対抗するために操作部材・操作連繋軸・回転送り部材などの間で共回り現象などが起こらず、ノック式操作機構が常に適正に機能することとなる。
PD 引戸
RW レール
ST 引戸用安定具
11 安定具本体
12 仕切壁
13 収納筒
14 ロック孔
15 仕切壁
16 ネジ孔
17 座部
18 貫通孔
19 蓋
21 保持部材
22 ガイド長溝
23 傾斜溝
24 ロック片
25 係止用隆起部
31 規制案内部材
32 支点
33 切欠部
34 戸車
41 操作連繋軸
42 大径部
43 隆起片
44 係合部
51 操作部材
52 凹凸送り面
61 第一バネ
62 第二バネ
71 調整ネジ
72 ビス
Claims (6)
- 戸枠に設けられたレールにより案内されて当該レールの長さ方向沿いにスライドする引戸の隅部領域に取り付けられるものであること、および、
前記引戸が前記戸枠に建て込まれたときにその戸枠側の前記レールと係合自在に対応するものであって、前記レールとの係合や前記レールからの離脱が行えるものであること、および、
前記レールと係合状態において前記引戸の振れや前記引戸の外れを抑制ないし防止するものであること
を前提とする引戸用安定具において、
前記戸枠の隅部とその近傍とを含む前記戸枠の所定領域内に取り付け固定される安定具本体を具備するものであること、および、
前記安定具本体には、当該安定具本体の内側端部内外にわたるものであって支点を中心に揺動回転自在なものであり、かつ、その先端部を前記レール側へ突出させるための弾発力が付与されたものである規制案内部材と、当該規制案内部材の先端部を前記レール側へ回転突出させたり元の位置に回転復帰させたりするためのノック式操作機構とが組み付けられていること、および、
前記ノック式操作機構には、ノック操作用の操作部材と、当該操作部材が操作されたときのみ特定の一方向へ一定の回転角だけ回転するものであって前記規制案内部材の揺動回転を規制したり許容したりするための操作連繋軸と、前記操作部材の操作力を前記操作連繋軸に伝達するための動力伝達系とが含まれていて、当該操作部材の後端部である操作端部が前記安定具本体の外側面部よりその安定具本体外に突出しているものであること、および、
前記ノック式操作機構に含まれる前記操作部材をノック操作するごとに前記操作連繋軸が作動して、前記規制案内部材の先端部が前記レール側に回転突出したり前記安定具本体側に回転復帰したりするものであり、かつ、前記操作連繋軸が前進したときには前記規制案内部材の先端部が前記レール側に回転突出するともに前記操作連繋軸が後退したときには前記規制案内部材の先端部が前記安定具本体側に回転復帰するものであること、および、
前記ノック式操作機構における前記操作部材のノック操作で先端部が前記レール側に回転突出するときの前記規制案内部材について、当該規制案内部材の突出した先端部が前記レールと係合することにより、前記引戸の振れや前記引戸の外れが抑制ないし防止されるものであること、および、
前記ノック式操作機構における前記操作部材のノック操作で先端部が前記安定具本体側に回転復帰するときの前記規制案内部材について、当該規制案内部材の復帰した先端部が前記レールから離脱することにより、前記戸枠に建て込まれた前記引戸をその戸枠から外すことができるものであること
を特徴とする引戸用安定具。 - 戸枠に設けられたレールにより案内されて当該レールの長さ方向沿いにスライドする引戸の隅部領域に取り付けられるものであること、および、
前記引戸が前記戸枠に建て込まれたときにその戸枠側の前記レールと係合自在に対応するものであって、前記レールとの係合や前記レールからの離脱が行えるものであること、および、
前記レールと係合状態において前記引戸の振れや前記引戸の外れを抑制ないし防止するものであること
を前提とする引戸用安定具において、
安定具本体と筒状の保持部材と筒状の操作部材と操作連繋軸と規制案内部材と第一バネと第二バネとを部品ないし部材として具備するものであること、および、
前記安定具本体については、前記戸枠の隅部とその近傍とを含む前記戸枠の所定領域内に取り付け固定されるものであること、および、
前記保持部材については、当該保持部材の軸線方向に沿う複数のガイド長溝が周方向に等間隔で形成されているとともに当該保持部材の環状先端面であって前記各ガイド長溝間に対応する部位には複数の傾斜溝が形成されており、かつ、前記安定具本体内の後端部側に位置してそこに組み付け保持されていること、および、
前記操作部材については、前記保持部材内に嵌め込むことのできる外径と前記操作連繋軸を受け入れることのできる内径とを有していて当該操作部材の環状先端面に鋸歯状の凹凸送り面が形成されていること、かつ、前記保持部材内に介在された前記操作部材については、前記安定具本体の外側端部よりその内外にわたるものであること、かつ、前記安定具本体内に押し込まれたときの前記操作部材については、前記安定具本体の内側端部方向へ往動するものであること、かつ、当該往動後の前記操作部材については、その往動後の位置から前記安定具本体の外側端部方向へ復動することができるものであること、および、
前記規制案内部材については、前記安定具本体の内側端部内外にわたるように配置され、かつ、支点を中心に揺動回動自在となるように、前記安定具本体に組み付け保持されていること、および、
前記操作連繋軸については、その両端部間の部位の外周面に、半径方向に突出した隆起片が一つ以上形成されていること、かつ、前記保持部材の前記ガイド長溝内にスライド自在に嵌め込まれた当該隆起片の案内で前記操作連繋軸の軸線方向に往復動するものであること、かつ、そのガイド長溝外へ押し出された後の当該隆起片が前記操作部材の凹凸送り面を経由して前記保持部材の傾斜溝へ受け渡されるとともにその傾斜溝により特定方向へ回転されてそこに係止保持されるものであること、および、
前記第一バネについては、往復動自在な前記操作連繋軸に対してその復帰方向の弾発力を付与するものであること、および、
前記第二バネについては、前記規制案内部材に対して前記レール側へ突出する方向の弾発力を付与するものであること、および、
前記安定具本体の内側面部側にあってその安定具本体外に先端部を配置している前記規制案内部材と、前記安定具本体内における前記保持部材の軸心部に配置されている前記操作連繋軸との相対関係において、前記操作連繋軸が前記安定具本体内でその安定具本体内の仕切壁を貫通しており、しかも、当該操作連繋軸の先端部が前記規制案内部材側に達しているとともに当該操作連繋軸の後端部が前記保持部材の先端部側と衝突自在に対応していること、および、
前記安定具本体内において前記規制案内部材の基端部側に達している前記操作連繋軸の先端部がその規制案内部材の基端部にある切欠部をも貫通して当該規制案内部材の基端部と連繋していること、かつ、当該切欠部を貫通した前記操作連繋軸の先端部には、その操作連繋軸が前進したときに前記規制案内部材の基端部から遊離したり、その操作連繋軸が前進位置から後退したときに前記規制案内部材の基端部と衝突係合したりするものであって、その規制案内部材基端部との衝突係合状態において当該規制案内部材を前記操作連繋軸の後退方向へ牽引するための係合部が形成されていること、および、
前記安定具本体内において、前記操作連繋軸の外周面にある前記隆起片の先端部と前記安定具本体内にある前記仕切壁との間には前記第一バネが装着されていて、この第一バネが前記操作連繋軸に復帰方向の弾発力を付与していること、および、
前記安定具本体内において、前記規制案内部材の基端部と前記安定具本体内にある前記仕切壁との間には前記第二バネが装着されていて、この第二バネが前記規制案内部材に前記レールへ突出する方向の弾発力を付与していること、および、
前記各部品ないし部材の組み立て構成において、前記安定具本体に装備された前記保持部材と前記操作連繋軸と前記操作部材と前記第一バネと前記第二バネとが、前記規制案内部材の先端部を前記レール側へ突出させたり前記安定具本体側へ復帰させたりするためのノック式操作機構を構成しているものであること、および、
前記規制案内部材の先端部を前記レール側へ突出させたり前記安定具本体側へ復帰させたりするための前記保持部材のノック操作について、この保持部材のノック操作で前記操作連繋軸が前進したときには、当該操作連繋軸の係合部が前記規制案内部材の基端部から遊離して当該規制案内部材の先端部が前記レール側へ突出し、かつ、この保持部材のノック操作で前記操作連繋軸が後退したときには、当該操作連繋軸がその係合部を介して前記規制案内部材の基端部を牽引することにより、前記規制案内部材の先端部が前記安定具本体側へ復帰するものであること、および、
前記保持部材のノック操作によって先端部が前記レール側へ突出する前記規制案内部材について、当該規制案内部材の突出した先端部が前記レールと係合することにより、前記引戸の振れや前記引戸の外れが抑制ないし防止されるものであること、および、
前記保持部材のノック操作によって先端部が前記安定具本体側へ復帰する前記規制案内部材について、当該規制案内部材の復帰した先端部が前記レールから離脱することにより、前記戸枠に建て込まれた前記引戸をその戸枠から外すことができるものであること
を特徴とする引戸用安定具。 - 前記規制案内部材がその先端部に回転自在な戸車を有していること
を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載された引戸用安定具。 - 二ないし四のうちから選択されたいずれかの数の前記隆起片が前記操作連繋軸の外周面に形成されており、これと対応して、前記隆起片と同数のガイド長溝や前記隆起片と同数の傾斜溝が前記保持部材に形成されている
を特徴とする請求項2に記載された引戸用安定具。 - 前記隆起片の後端面が、前記保持部材の環状先端面にある前記傾斜溝と同方向に傾斜していること
を特徴とする請求項2または請求項4のいずれかに記載された引戸用安定具。 - 前記第一バネと前記第二バネとがそれぞれコイル巻きスプリングからなること、および、
前記第一バネと前記第二バネとが前記操作連繋軸の外周部にそれぞれ嵌め込み保持されていること、および、
前記操作連繋軸の外周部における前記第一バネのコイル巻き方向と前記第二バネのコイル巻き方向とが互いに逆向きになっていること
を特徴とする請求項2に記載された引戸用安定具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013210720A JP6227965B2 (ja) | 2013-10-08 | 2013-10-08 | 引戸用安定具 |
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