実施の形態1
以下本実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は情報処理システムの概要を示す模式図である。図1に示す情報処理システムは、情報処理装置1と、端末装置2A、2B、2C…(以下、場合により代表して端末装置2とする)と、審査用サーバ3とを備える。情報処理装置1、端末装置2及び審査用サーバ3はインターネット、LAN(Local Area Network)または携帯電話網等の通信網Nにより相互に接続されている。
以下では情報処理システムの概要を説明する。端末装置2は広告の画像の入力を受け付けるための装置であり、例えばパーソナルコンピュータ又はサーバコンピュータ等である。画像とは例えば動画又は静止画等である。なお、本実施形態における画像は動画であるとして説明する。端末装置2はユーザから広告の画像の入力を受け付ける。端末装置2は受け付けた画像を情報処理装置1へ出力する。
情報処理装置1は画像のフォーマットを変換する装置であり、例えばパーソナルコンピュータ又はサーバコンピュータ等である。フォーマットは例えば、画像を構成するためのファイルの情報であり、ファイル名、圧縮方式、動画ビットレート、フレームレート、解像度、音声形式、音声ビットレート、周波数、再生方式、長さ、サイズ、カラーモード、容量及び表示秒数等である。フォーマットの詳細は後述する。情報処理装置1は画像を取得し、取得した画像を所定のフォーマットへ変換する。
情報処理装置1は変換した画像の開始又は終了付近にフレームを追加した動画を生成する。フレームとは例えば任意の画像又は動画部分を延長した画像等である。動画にフレームを追加する理由は以下の通りである。駅構内のサイネージ等の表示装置に動画を表示する場合、動画の起動に時間がかかることで動画の開始時と終了時に動画の無い画面が表示されてしまうときがある。このような動画の無い画面の表示を防止するために、動画が終了する前にフレーム部分を追加した次の動画を予め起動しておき、動画の終了直後にフレーム部分の再生を終了した次の動画に切り替えを行う。情報処理装置1は生成した動画を審査用サーバ3へ出力する。審査用サーバ3は情報処理装置1から動画を取得する。
審査用サーバ3は取得した動画の審査を行うためのサーバであり、例えばサーバコンピュータ等である。審査用サーバ3は取得した動画を表示する。審査用サーバ3は媒体社のユーザから動画が審査基準に適合しているか否かを示す審査結果の入力を受け付ける。審査用サーバ3は審査結果を情報処理装置1を介して端末装置2へ出力する。端末装置2は審査結果を表示する。
以下、情報処理システムの詳細を説明する。図2は情報処理装置1、端末装置2及び審査用サーバ3のハードウェア群を示すブロック図である。図2に示す情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶部12、RAM13、入力部14、表示部15及び通信部16を備える。
CPU11は、バスを介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は例えば一もしくは複数のCPU又はマルチコアCPU等を備える。CPU11は、記憶部12に記憶されたプログラム12Pに従いハードウェアの各部を制御する。
記憶部12は例えばハードディスクまたは大容量メモリ等である。記憶部12にはCPU11が処理を行う際に必要とする種々のデータ、変換前動画情報DB121及び変換後動画情報DB122、申込情報DB123、審査結果DB124及びプログラム12Pを格納する。
RAM13は例えばSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等である。RAM13は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
入力部14はボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU11へ送信する。表示部15はCPU11から送信された画像データを表示する。表示部15は例えば液晶画面である。通信部16は、例えば無線LANカード又は携帯電話用通信モジュール等であり、通信網Nを介して各種情報を端末装置2及び審査用サーバ3との間で送受信する。
図2に示す端末装置2は、CPU21、記憶部22、RAM23、入力部24、表示部25及び通信部26を備える。端末装置2のCPU21、RAM23、入力部24及び表示部25の構成は、情報処理装置1のCPU11、RAM13及び入力部14及び表示部15の構成と同様であるため、簡潔のため記載を省略する。記憶部22は例えばハードディスクまたは大容量メモリ等である。記憶部22にはCPU21が処理を行う際に必要とする種々のデータ及びプログラム22Pを格納する。通信部26は、例えば無線LANカード又は携帯電話用通信モジュール等であり、通信網Nを介して各種情報を情報処理装置1との間で送受信する。
図2に示す審査用サーバ3は、CPU31、記憶部32、RAM33、入力部34、表示部35及び通信部36を備える。審査用サーバ3のCPU31、記憶部32、RAM33、入力部34及び表示部35の構成は、端末装置2のCPU21、記憶部22、RAM23、入力部24及び表示部25の構成と同様であるため、簡潔のため記載を省略する。通信部26は、例えば無線LANカード又は携帯電話用通信モジュール等であり、通信網Nを介して各種情報を情報処理装置1との間で送受信する。
図3は変換前の動画の情報が記憶された変換前動画情報DB121に格納されているデータの一例を示す図である。変換前動画情報DB121は動画ID列、ファイル名列、圧縮方式列、動画ビットレート列、フレームレート列、解像度列、音声列、音声ビットレート列、周波数列、再生方式列及び長さ列を備える。
動画ID列には動画を識別するための動画IDが記憶される。ファイル名列には動画のファイル名が記憶される。圧縮方式列には動画の圧縮方式が記憶される。圧縮方式列には例えば、CBR(constant bitrate)又はVBR(Variable Bit Rate)が記憶される。動画ビットレート列には動画のビットレートが記憶される。動画ビットレート列の単位はMbps(megabits per second)である。フレームレート列には動画のフレームレートが記憶される。フレームレート列の単位はfps(frames per second)である。解像度列には動画の解像度が記憶される。解像度列の単位はピクセルである。音声列には動画の音声形式が記憶される。音声列には例えばWMA(Windows Media Audio:登録商標)又はAAC(Advanced Audio Coding:登録商標)等が記憶される。
音声ビットレート列には音声のビットレートが記憶される。音声ビットレート列の単位はkbps(kilobits per second)である。周波数列には動画の周波数が記憶される。周波数列の単位はkHzである。再生方式列には音声の再生方式が記憶される。再生方式列には例えば、ステレオ又はモノラルが記憶される。長さ列には動画の長さが記憶される。長さ列の単位は秒である。
変換前動画情報DB121の記憶方法は以下の通りである。CPU21は後述する登録画面5又は入力画面10で動画の入力を受け付ける。CPU21は受け付けた動画を情報処理装置1へ出力する。CPU11は動画を端末装置3から取得する。CPU11は動画に対応する動画ID、ファイル名及び動画のフォーマットを変換前動画情報DB121に記憶する。
図4は変換後の動画の情報が記憶された変換後動画情報DB122に格納されているデータの一例を示す図である。例えば、動画ビットレート列の1行目には4Mbpsが記憶されている。これは変換前動画情報DB121の1行目の2Mbpsを所定のフォーマットである4Mbpsに変換した値である。変換後動画情報DB122の記憶方法については後述する。
図5は広告枠の申し込み状況を記憶した申込情報DB123に格納されているデータの一例を示す図である。申込情報DB123は代理店名列、動画ID列、お申込み期間列、枠数列、広告主名列及び広告内容列を備える。代理店名列には代理店の名称が記憶される。動画ID列には動画を識別するための動画IDが記憶される。お申込み期間列には動画の配信期間を示すお申込み期間が記憶される。お申込み期間列には例えば、動画の入力を受け付けることができる年月日が記憶される。枠数列には広告枠の数が記憶される。広告主名列には広告主の名称が記憶される。広告内容列には動画内の広告の内容が記憶される。
申込情報DB123の記憶方法は以下の通りである。申込期間及び枠数は各代理店が確保した申込期間及び枠数を予め記憶してある。CPU11は申込期間及び枠数お申込み情報DB123に記憶する。CPU21はユーザから予め入力部24で代理店名の入力を受け付ける。またCPU21は後述する登録画面5でファイル名、広告主名及び広告内容の入力を受け付ける。CPU21は受け付けた代理店名とともにファイル名、広告主名及び広告内容を情報処理装置1へ出力する。CPU21は代理店名、ファイル名、広告主名及び広告内容を端末装置3から取得する。CPU11はファイル名に対応する動画IDを生成する。CPU11は代理店名、枠数、動画ID、広告主名及び広告内容を代理店情報DB12に記憶する。審査結果列の記憶方法については後述する。
図6は動画の審査結果が記憶された審査結果DB124に格納されているデータの一例を示す図である。審査結果DB124は審査ID列、動画ID列、事前審査列及び本審査列を備える。審査は広告主が広告する商品又はサービス等の概要を審査する事前審査と、実際に配信する広告を審査する本審査に分かれている。事前審査を通過した広告主が広告する商品又はサービスについての複数の動画全てが審査基準に適合しているか否かについて本審査で審査する。
審査ID列には本審査を識別するための審査IDが記憶される。動画ID列には動画を識別するための動画IDが記憶される。事前審査列には事前審査の審査基準に動画が適合しているか否かを示す事前審査結果が記憶される。事前審査列には例えば、合格又は失格等が記憶される。合格とは審査基準に適合していることを示す。失格とは審査基準に適合していないことを示す。本審査列には本審査の審査基準に動画が適合しているか否かを示す本審査結果が記憶される。なお、本実施形態では事前審査結果及び本審査結果を含む概念として審査結果を用いる。本審査列には例えば、合格又は失格等が記憶される。審査結果DB124の記憶方法は後述する。
以下、本実施形態における情報処理システムの動作について説明する。図7は事前審査の状況を確認するための事前審査確認画面4を示す説明図である。事前審査確認画面4は左上に設けられた切り替えタブ40と、左部に設けられたID欄41と、ID欄41の右部に設けられたステータス欄42と、ステータス欄42の右部に設けられたファイル名欄43と、ファイル名欄43の右部に設けられた代理店名欄44と、ID欄41及びステータス欄42の上部に設けられた登録ボタン45とを備える。切り替えタブ40は事前審査確認画面4又は後述する入稿画面8等に切り替えるためのタブである。切り替えタブ40には、例えば、お知らせ、事前審査、お申込み、入稿又は配信設定等が表示される。ID欄41は画像を識別するためのIDを表示するための欄である。ステータス欄42とは画像の審査状況を表示するための欄である。ファイル名欄43とは画像の名称を記憶する欄である。代理店名欄44は代理店の名称を表示するための欄である。登録ボタン45は画像を登録するボタンである。
ユーザが切り替えタブ40で事前審査を入力部24で選択した場合、CPU21は事前審査確認画面4の生成指示を通信部26から情報処理装置1へ出力する。CPU11は通信部16で生成指示を取得した後、以下の方法で事前審査確認画面4を生成する。CPU11は審査結果DB124を参照する。CPU11は例えばID欄41の2列に動画ID「M2」を生成する。図6に示す審査結果DB124の事前審査列の2列が合格であるため、CPU11はステータス欄42の2列に事前審査OKを生成する。また審査結果DB124の事前審査列の3列が合格であるため、CPU11はステータス欄42の3列に事前審査OKを生成する。ID欄41、ステータス欄42の1列については後述する。CPU11は動画ID「M4」に対応するファイル名「d2.mpg」をファイル名欄43の2列に生成する。CPU11は動画ID「M5」に対応するファイル名「e2.mpg」をファイル名欄43の3列に生成する。
CPU11は図5に示す申込情報DB123を参照する。CPU11は代理店名欄44の2列に動画ID「M4」に対応する「B広告代理店」を生成する。CPU11は代理店名欄44の3列に動画ID「M5」に対応する「C広告代理店」を生成する。代理店名欄44の1列については後述する。CPU11は生成した事前審査確認画面4を通信部16で端末装置2へ出力する。CPU21は事前審査確認画面4を通信部26で端末装置2から取得し、表示部25に表示する。
ユーザが登録ボタン45を入力部24で選択した場合、CPU21は登録画面5を表示部25に表示する。
図8は画像を登録するための登録画面5を示す説明図である。登録画面5は左上に設けられた切り替えタブ50と、上部に設けられた広告主名欄51と、広告主名欄51の下部に設けられた広告内容欄52と、広告内容欄52の下部に設けられた選択欄53A、53B、53C…(以下、場合により代表して選択欄53とする)と、下部に設けられた確認ボタン54とを備える。切り替えタブ50は登録する画像の種類を切り替えるタブである。広告主名欄51は広告主の名称を表示するための欄である。広告内容欄52は広告の内容を表示するための欄である。選択欄53は画像の選択を受け付けるための欄である。確認ボタン54は各情報を情報処理装置1へ出力することを確認するためのボタンである。
例えば、静止画を選択した場合、静止画を登録する登録画面5に切り替える。また動画を選択した場合、動画を登録する登録画面5に切り替える。本実施形態では動画を登録する登録画面5の動作について説明する。
CPU21は、ユーザから入力部24で広告主欄51に広告主「○○○飲料メーカー」の入力を受け付ける。CPU21はユーザから入力部24で広告内容欄52に「新製品の発表キャンペーン」の入力を受け付ける。CPU21はユーザから選択欄53でファイル名「a1.wmv」の選択を受け付ける。CPU21はユーザから入力部24で確認ボタン54の入力を受け付ける。CPU21は審査依頼画面6を表示部25に表示する。
図9は事前審査を依頼するための審査依頼画面6を示す説明図である。審査依頼画面6は中央左部に設けられた画像欄61と、画像欄61の右部に設けられた長さ欄62と、下部に設けられた依頼ボタン63とを備える。画像欄61は画像の一例を表示するための欄である。長さ欄62は動画の長さを説明するための欄である。依頼ボタン63は画像を情報処理装置1へ出力するためのボタンである。
CPU21はファイルを読み込み、画像欄61に登録画面5で受け付けたファイル名「a1.wmv」の動画の一シーンを生成する。CPU21はファイルの長さ「15秒」を長さ欄62に生成する。CPU21は生成した審査依頼画面6を表示部25に表示する。CPU21はユーザから入力部24で依頼ボタン63の入力を受け付ける。CPU21は登録画面5で受け付けたファイル名「a1.wmv」、「A広告代理店」、広告主「○○○飲料メーカー」、「新製品の発表キャンペーン」等を情報処理装置1へ通信部26から出力する。CPU11はファイル名「a1.wmv」、「A広告代理店」、広告主「○○○飲料メーカー」、「新製品の発表キャンペーン」等の情報を通信部16で端末装置2から取得する。
CPU11は広告主「○○○飲料メーカー」及び「新製品の発表キャンペーン」を「A広告代理店」に対応づけて申込情報DB123に記憶する。CPU11はファイル名「a1.wmv」に対応づけて動画ID「M1」を生成し、動画ID「M1」及びファイル名「a1.wmv」のフォーマットを変換前動画情報DB121に記憶する。さらにCPU11は動画ID「M1」を「A広告代理店」に対応づけて申込情報DB123に記憶する。
以下では動画の変換方法について説明する。CPU11は動画のフォーマットが所定のフォーマットであるか否かを判定する。所定のフォーマットは例えば以下の通りである。動画形式がWMV(windows media video:登録商標)である場合、所定のフォーマットは、圧縮方式がCBRであり、動画ビットレートが4Mbps〜10Mbpsであり、フレームレートが29.97fpsであり、解像度が1920×1080ピクセルであり、音声がWMA又は音声無しであり、音声ビットレートが192kbpsであり、周波数が48kHzであり、再生方式がステレオであり、動画の長さが15〜180秒であるフォーマットである。
また動画形式がMPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2:登録商標)である場合、所定のフォーマットは、圧縮方式がCBRであり、動画ビットレートが10Mbps〜20Mbpsであり、フレームレートが29.97fpsであり、解像度が1920×1080ピクセルであり、音声がMPEG1Audio LayerII又は音声無しであり、音声ビットレートが192kbpsであり、周波数が48kHzであり、再生方式がステレオであり、動画の長さが15〜180秒であるフォーマットである。なお、本実施形態ではフレームレートを29.97fpsとしたが、事前審査の動画は29.97fpsより低いフレームレートであってもよい。
動画ID「M1」の場合、ファイル名が「al.wmv」であり、圧縮方式がCBRであり、動画ビットレートが2Mbpsであり、フレームレートが15fpsであり、解像度が1280×720ピクセルであり、音声がWMAであり、音声ビットレートが192kbpsであり、周波数が44.1kHzであり、再生方式がステレオであり、長さが15秒である。このため、動画ビットレート、フレームレート、解像度、周波数が所定のフォーマットではない。CPU11は動画ビットレートを4Mbpsに変換し、フレームレートを29.97fpsに変換し、解像度を1920×1080ピクセルに変換し、周波数を48kHzに変換する。
また、入力を受け付けたファイルが特殊な動画であった場合、所定のフォーマットに変換できない場合がある。この場合、CPU11は「申し訳ございませんが、変換できないフォーマットです」等のメッセージを通信部16から端末装置2へ出力する。CPU21は通信部26で情報処理装置1からメッセージを取得し、表示部25に表示し、ファイルの変換はされず、審査依頼画面6に戻り待機する。
次にCPU11は動画の開始及び終了付近に0.5秒のフレームを追加する。動画の開始及び終了付近とは例えば開始時から起動に要する時間を加算した時間又は終了時から軌道に要する時間を減算した時間である。例えば、CPU11は「al.wmv」に開始時及び終了時のフレームに0.5秒を追加し、「a2.wmv」に変換し、動画の長さを16秒に延長する。なお、本実施形態では0.5秒のフレームを追加したが、フレームの長さは動画の起動に要する時間に応じて変化させてもよい。例えば、動画の長さが180秒である場合、起動に要する時間が増えるため、1秒等のフレームを追加してもよい。
CPU11は変換後動画情報DB122に動画ID「M1」、ファイル名「a2.wmv」、圧縮方式CBR、動画ビットレート4Mbps、フレームレート29.97fps、解像度1920×1080ピクセル、音声WMA、音声ビットレート192kbps、周波数48kHz、再生方式ステレオ、長さ16秒を記憶する。
なお、事前審査ではフレームの追加をせず、所定のフォーマットに変換した動画を変換後動画情報DB122に記憶してもよい。
事前審査及び本審査では動画の容量削減等の観点から取得した動画のフレームレートより低いフレームレートを設定している。CPU11は記憶した動画が所定のフレームレートより高いか否かを判定する。所定のフレームレートとは例えば入稿時の動画より低いフレームレートであり、10.00fpsである。フレームレートが29.97fpsであり、所定のフレームレートより高いため、CPU11は記憶した動画が所定のフレームレートより高いと判定する。CPU11は記憶した動画のフレームレートを10.00fpsに変換する。CPU11は変換した動画を記憶部12に記憶する。
図10は事前審査を行うための事前審査画面7を示す説明図である。事前審査画面7は上部に設けられたステータス欄71と、中央左部に設けられた動画欄72と、ステータス欄71の下部に設けられた代理店欄73と、動画欄72の右部に設けられた長さ欄74と、左下部に設けられたOKボタン75と、OKボタン75の右部に設けられたNGボタン76と、NGボタン76の下部に設けられた確認ボタン77とを備える。ステータス欄71は画像の審査状況を表示するための欄である。動画欄72は動画の一シーンを表示するための欄である。代理店欄73は代理店の名称を表示するための欄である。長さ欄74は動画の長さを表示するための欄である。OKボタン75は事前審査の合格を受け付けるためのボタンである。NGボタン76は事前審査の失格を受け付けるためのボタンである。確認ボタン77は審査結果DB124を情報処理装置1へ通信部36から出力するためのボタンである。
CPU11は図6に示す審査結果DB124を参照し、動画ID「M1」に対応する審査結果が空欄であるため、ステータス欄71に事前審査依頼中を生成する。CPU11は申込情報DB123を参照し、動画ID「M1」に対応する代理店が「A広告代理店」であるため、代理店欄73に「A広告代理店様」を生成する。CPU11は変換後動画情報DB122を参照し、動画欄72に動画ID「M1」に対応するファイル名「a2.wmv」の動画の一シーンを生成する。CPU11は動画ID「M1」に対応する「16秒」を長さ欄74に生成する。CPU11は生成した事前審査画面7を審査用サーバ3へ通信部16から出力する。CPU31は事前審査画面7を情報処理装置1から通信部36で取得する。CPU31は事前審査画面7を表示部35に表示する。
媒体社のユーザは別の画面で動画ID「M1」の動画を見て、審査基準に適合するか否か判断する。媒体社のユーザは審査基準に適合すると判断した場合、OKボタン75を入力する。媒体社のユーザは審査基準に適合しないと判断した場合、NGボタン76を入力する。CPU31は媒体社のユーザから入力部34でOKボタン75の入力を受け付けた場合、審査結果DB124に合格を記憶する。CPU31は媒体社のユーザから入力部34でNGボタン76の入力を受け付けた場合、審査結果DB124に失格を記憶する。本実施形態ではCPU31は媒体社のユーザから入力部34でNGボタン76の入力を受け付けた場合を想定する。
CPU31は媒体社のユーザから入力部14で確認ボタン77の入力を受け付けた場合、審査結果DB124を情報処理装置1へ通信部36から出力する。CPU11は審査結果DB124を通信部16で取得し、審査結果DB124を通信部16から端末装置3へ出力する。CPU31は審査結果DB124を通信部36で情報処理装置1から取得する。CPU31は審査結果DB124を参照する。
図7に示すように、CPU21は事前審査確認画面4のID欄41、ステータス欄42、ファイル名欄43、代理店名欄44の1列に「M1」、「事前審査NG」、「a2.wmv」、「A広告代理店」を表示する。
図11は本審査の状況を確認するための本審査確認画面8を示す説明図である。本審査確認画面8は左上に設けられた新規入稿ボタン81と、左部に設けられた審査ID欄82と、審査ID欄82の右部に設けられたステータス欄83と、ステータス欄83の右部に設けられたお申込み期間欄84と、お申込み期間欄84の右部に設けられた枠数欄85と、枠数欄85の右部に設けられた広告主名欄86と、広告主名欄86の右部に設けられた広告内容欄87と、広告内容欄87の右部に設けられた代理店名欄88とを備える。
新規入稿ボタン81は後述する申込画面9に遷移するためのボタンである。審査ID欄82は審査IDを表示するための欄である。ステータス欄83は本審査の審査状況を表示するための欄である。お申込み期間欄84は広告の配信期間を表示するための欄である。枠数欄85は広告枠の数を表示するための欄である。広告主名欄86は広告主の名称を表示するための欄である。広告内容欄87は広告の内容を表示するための欄である。代理店名欄88は代理店の名称を表示するための欄である。
CPU11は図5に示す審査結果DB125を参照する。CPU11は例えば審査ID欄82の3列に審査ID「D3」を生成する。申込情報DB123の審査結果列の3列が合格であるため、CPU11はステータス欄42の3列に「審査OK」を生成する。
CPU11は申込情報DB123を参照する。CPU11はお申込み期間欄84の3列に審査ID「D3」に対応するお申込み期間を生成する。CPU11は枠数欄85の3列に審査ID「D3」に対応する枠数「12」を生成する。CPU11は広告主名欄86の3列に広告主「OOO化粧品」を生成する。CPU11は広告内容欄87の3列に「新商品の発表キャンペーン」を生成する。代理店名欄88の3列に審査ID「D3」に対応する「C広告代理店」を生成する。CPU11は他の行も同様に生成する。CPU11は生成した本審査確認画面8を通信部16で端末装置3へ出力する。CPU21は本審査確認画面8を通信部26で情報処理装置1から取得し、表示部25に表示する。
ユーザが新規入稿ボタン81を入力部24で選択した場合、CPU21は申込画面9の生成指示を情報処理装置1へ通信部26で出力する。CPU11は生成した申込画面9を通信部16で端末装置2へ出力する。CPU21は申込画面9を通信部26で情報処理装置1から取得し、表示部25に表示する。
図12は本審査への申し込みを受け付ける申込画面9を示す説明図である。申込画面9は左部に設けられた入稿ボタン欄90と、入稿ボタン欄90の右部に設けられた長さ欄91と、長さ欄91の右部に設けられた画像表示欄92A、92B…(以下、場合により代表して画像表示欄92とする)と、下部に設けられた確認ボタン93とを備える。長さ欄91は動画の長さを表示するための欄である。画像表示欄92は入力を受け付けた画像を表示するための欄である。確認ボタン93は画像を情報処理装置1へ出力するためのボタンである。
CPU21はユーザから入力部24で入稿ボタン欄90の入力を受け付けた場合、入力画面10を表示部25に表示する。長さ欄91、画像表示欄92及び確認ボタン93の説明については後述する。
図13は動画の入力を受け付けるための入力画面10を示す説明図である。入力画面10は、上部に設けられた代理店名欄101と、代理店名欄101の下部に設けられたお申込み期間欄102と、お申込み期間欄102の下部に設けられた枠数欄103と、枠数欄103の下部に設けられた広告主名欄104と、広告主名欄104の下部に設けられた広告内容欄105と、広告内容欄105の下部に設けられた画像入力欄106と、下部に設けられた選択ボタン107とを備える。代理店名欄101は代理店の名称を表示するための欄である。お申込み期間欄102はお申込み期間を表示するための欄である。枠数欄は広告枠の数を表示するための欄である。広告主名欄104は広告主の名称を表示するための欄である。広告内容欄105は広告の内容を表示するための欄である。画像入力欄106は画像の入力を受け付けるための欄である。選択ボタン107は画像の選択を受け付けるための欄である。
CPU11は申込情報DB123を参照し、代理店名欄101に「A広告代理店」を生成する。CPU11はお申込み期間欄102に審査ID「D1」に対応するお申込み期間を生成する。CPU11は枠数欄103に12枠を生成する。CPU11は広告主名欄104に広告主「○○○飲料メーカー」を生成する。CPU11は広告内容欄105に「新製品の発表キャンペーン」を生成する。
CPU21はユーザから入力部24で選択ボタン107又は画像入力欄106に動画のファイル名「b1.mpg」の入力を受け付ける。CPU21は動画ID「M2」を生成する。CPU21は動画ID「M2」及びファイル名「b1.mpg」を情報処理装置1へ通信部36で出力する。CPU11は動画ID「M2」及びファイル名「b1.mpg」を通信部16で端末装置2から取得し、動画ID「M2」、ファイル名「b1.mpg」及び動画のフォーマットを変換前動画情報DB121に記憶する。CPU21はユーザから入力部21で「c1.mpg」についても入力を行うが、簡潔のため記載を省略する。
次にCPU11は変換前動画情報DB121に記憶された動画のフォーマットの変換を行う。動画のフォーマットは事前審査と同様であり、簡潔のため、記載を省略する。CPU11は変換した「b2.mpg」、「c2.mpg」を変換後動画情報DB122に記憶する。CPU11は動画を記憶した後、審査用サーバ3へ動画及び審査結果DB124を通信部16で出力する。
CPU11は申込画面9に画像表示欄92A、92Bに「動画(1)」、「動画(2)」を生成する。CPU21は「b2.mpg」、「c2.mpg」の動画の長さ「20秒」、「30秒」を足した「50秒」を秒数欄90に生成する。CPU11は生成した申込画面9を端末装置2へ通信部16から出力する。CPU21は申込画面9を情報処理装置1から通信部26で取得し、取得した申込画面9を表示部25に表示する。CPU21はユーザから入力部24で確認ボタン93の入力を受け付けた場合、本審査確認画面8を表示部25に表示する。
図14は本審査を行うための本審査画面17を示す説明図である。本審査画面17は上部に設けられたステータス欄171と、ステータス欄171の下部に設けられた代理店名欄172と、代理店名欄172の下部に設けられたお申込み期間欄173と、お申込み期間欄173の下部に設けられた枠数欄174と、枠数欄174の下部に設けられた広告主名欄175と、広告主名欄175の下部に設けられた広告内容欄176と、下部に設けられたOKボタン17A、17B、17C…(以下、場合により代表してOKボタン177とする)と、OKボタン177の右部に設けられたNGボタン18A、18B、18C…(以下、場合により代表してNGボタン178とする)と、NGボタン178の下部に設けられた確認ボタン179とを備える。
ステータス欄171は動画の審査状況を表示するための欄である。代理店名欄172は代理店の名称を表示するための欄である。お申込み期間欄173はお申込み期間を表示するための欄である。枠数欄174は広告枠の数を表示するための欄である。広告主名欄175は広告主の名称を表示するための欄である。広告内容欄176は広告の内容を表示するための欄である。OKボタン177は本審査の合格を受け付けるためのボタンである。NGボタン178は本審査の失格を受け付けるためのボタンである。確認ボタン179は審査を確定するためのボタンである。
CPU11は申込情報DB123を参照する。CPU11は代理店名欄172にA広告代理店を生成する。CPU11はお申込み期間欄173に審査ID「D1」に対応するお申込み期間を生成する。CPU11は枠数欄174に審査ID「D1」に対応する枠数「12」を生成する。CPU11は広告主名欄175に広告主「OOO飲料メーカー」を生成する。CPU11は広告内容欄176に「新商品の発表キャンペーン」を生成する。CPU11は生成した本審査画面17を通信部16で審査用サーバ3へ出力する。CPU31は本審査画面17を通信部36で審査用サーバ3から取得し、表示部35に表示する。
媒体社のユーザは情報処理装置1から出力された動画を別画面に表示して審査を行う。CPU11は審査結果DB124を参照する。CPU31は媒体社のユーザから入力部24でOKボタン17Aの入力を受け付けた場合、動画ID「M2」に対応する本審査列に合格を記憶する。CPU31は媒体社のユーザから入力部24でOKボタン17Bの入力を受け付けた場合、動画ID「M3」に対応する本審査列に合格を記憶する。CPU31は全てのOKボタン177の入力を受け付けた場合、ステータス欄171に配信確認OKを表示する。
また、CPU31が媒体社のユーザから入力部24でNGボタン18Aの入力を受け付けた場合、動画IDに対応する本審査列に失格を記憶する。この場合、CPU31は配信確認NGをステータス欄171に表示する。本実施形態では全てのOKボタン17の入力を受け付けた場合を想定する。
CPU31が媒体社のユーザから入力部24で確認ボタン179の入力を受け付けた場合、審査結果DB124を情報処理装置1へ通信部36から出力する。CPU11は審査結果DB124を通信部16で取得する。CPU11は審査結果DB124を通信部16から端末装置3へ出力する。CPU21は審査結果DB124を通信部26で情報処理装置1から取得する。CPU21は審査結果DB124を参照し、審査ID「D1」に対応する全ての動画ID「M2」、「M3」等に対応する審査結果が全て合格であるため、本審査確認画面8のステータス欄83の1列に「配信OK」を表示する。
図15〜17は事前審査及び本審査における情報処理システムの処理手順を示したフローチャートである。CPU21は登録画面5又は入力画面10を表示する(ステップS11)。CPU21は登録画面5又は入力画面10で動画の入力を受け付ける(ステップS12)。CPU21は審査依頼画面6又は申込画面9を表示する(ステップS13)。CPU21は依頼ボタン63又は確認ボタン93の入力を受け付ける(ステップS14)。
CPU21は受け付けた動画、動画ID等を通信部26から情報処理装置1へ出力する(ステップS15)。CPU11は動画、動画ID等を通信部16で端末装置2から取得する(ステップS16)。CPU11は取得した動画及び動画ID等を変更前動画情報DB121に記憶する(ステップS17)。CPU11は取得した動画のフォーマットが所定のフォーマットであるか否かを判定する(ステップS18)。
CPU11は取得した動画のフォーマットが所定のフォーマットであると判定した場合(ステップS18:YES)、処理をステップS20に移す。CPU11は取得した動画のフォーマットが所定のフォーマットでないと判定した場合(ステップS18:NO)、動画のフォーマットを所定のフォーマットに変換する(ステップS19)。
CPU11は動画の開始及び終了付近にフレームを追加する(ステップS20)。CPU11はフレームを追加した動画を変更後動画情報DB122に記憶する(ステップS21)。CPU11は記憶した動画のフレームレートが所定のフレームレートより高いか否かを判定する(ステップS22)。CPU11は記憶した動画のフレームレートが所定のフレームレート以下であると判定した場合(ステップS22:NO)、処理をステップS24に移す。CPU11は記憶した動画のフレームレートが所定のフレームレートより高いと判定した場合(ステップS22:YES)、所定のフレームレートに変換する(ステップS23)。CPU11は変換した動画を記憶部12に記憶する(ステップS24)。
CPU11は変換した動画及び審査結果DB124を通信部16から審査用サーバ3へ出力する(ステップS25)。CPU31は動画及び審査結果DB124を情報処理装置1から通信部36で取得する(ステップS26)。CPU31は審査結果DB124に基づいて事前審査画面7又は本審査画面17を表示する(ステップS27)。
CPU31はOKボタン75又は103の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS28)。CPU31はOKボタン75又は103の入力を受け付けなかったと判定した場合(ステップS28:NO)、NGボタン76又は104の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS29)。CPU31はNGボタン76又は104の入力を受け付けなかったと判定した場合(ステップS29:NO)、処理をステップS25に移し、処理を繰り返す。
CPU31はNGボタン76又は104の入力を受け付けたと判定した場合(ステップS29:YES)、動画IDに対応づけて失格を審査結果DB124に記憶し(ステップS30)、処理をステップS32に移す。CPU31はOKボタン75又は103の入力を受け付けたと判定した場合(ステップS28:YES)、動画IDに対応づけて合格を審査結果DB124に記憶する(ステップS31)。
CPU31は審査結果DB124を通信部36から情報処理装置1へ出力する(ステップS32)。CPU11は審査結果DB124を通信部16で取得し、審査結果DB124を通信部16から端末装置2へ出力する(ステップS33)。CPU21は審査結果DB124を通信部26で情報処理装置1から取得する(ステップS34)。CPU21は審査結果DB124を参照し、事前審査確認画面4又は本審査確認画面8に審査結果を表示し(ステップS35)、処理を終了する。
一側面によれば、人手によるフォーマットチェック及び変換が不要になるため、入稿後すぐに審査に入れる。
一側面によれば、配信用の動画のフレームレートより審査用の動画のフレームレートが低いため、動画の表示処理が配信用の動画に比べて軽くなる。
一側面によれば、審査結果及びフレームレートが低い審査用の動画を所定の期間記憶部12に記憶するため、記憶する量が少なくて済む。
なお、本実施形態における図7及び図11には複数の代理店が表示されるが、端末装置2を使用するユーザの代理店のみを表示するようにしてもよい。
実施の形態2
実施の形態2は静止画を動画に変換し、変換した動画を審査する実施の形態に関する。以下、特に説明する構成、作用以外の構成及び作用は実施の形態1と同等であり、簡潔のため記載を省略する。図18は情報処理装置1、端末装置2及び審査用サーバ3のハードウェア群を示すブロック図である。情報処理装置1の記憶部12は変換前静止画情報DB125及び変換後静止画情報DB126を記憶する。
図19は変換前の静止画の情報が記憶された変換前静止画情報DB125に格納されているデータの一例を示す図である。変換前静止画情報DB125は静止画ID列、ファイル名列、ファイル形式列、サイズ列、カラーモード列、容量列及び表示秒数列を備える。静止画ID列には静止画を識別するための静止画IDが記憶される。ファイル名列には静止画のファイル名が記憶される。ファイル形式列には静止画のファイル形式が記憶される。ファイル形式列には例えば、GIF(Graphics Interchange Format:登録商標)、JPG(Joint Photographic Experts Group)、BMP(Microsoft Windows Bitmap Image:登録商標)等が記憶される。サイズ列には静止画のサイズが記憶される。サイズ列の単位はピクセルである。カラーモード列には静止画のカラーモードが記憶される。カラーモード列には例えば、CMYK(Cyan Magenta Yellow Key Plate)又はRGB(Red Green Blue)等が記憶される。容量列には静止画の容量が記憶される。容量列の単位はメガバイトである。表示秒数列には表示装置に表示する秒数が記憶される。表示秒数列の単位は秒である。なお、表示秒数は予め静止画に対応づけられている。
変換前静止画情報DB125の記憶方法は以下の通りである。CPU21は登録画面5又は入力画面10で静止画の入力を受け付ける。CPU21は受け付けた静止画を情報処理装置1へ出力する。CPU11は静止画を端末装置2から取得する。CPU11は静止画に対応する静止画ID、ファイル名及び静止画のフォーマットを変換前動画情報DB121に記憶する。
図20は変換後の静止画の情報が記憶された変換後静止画情報DB126に格納されているデータの一例を示す図である。例えば、ファイル形式列の1行目にはJPGが記憶されている。これは変換前静止画情報DB125の1行目のGIFを所定のフォーマットであるJPGに変換したファイル形式である。変換後静止画情報DB126の記憶方法については後述する。
各画面の構成及び動作は動画の場合と同様であり、簡潔のため、記載を省略する。以下、静止画の変換方法について説明する。CPU11は静止画のフォーマットが所定のフォーマットであるか否かを判定する。所定のフォーマットは例えばファイル形式がJPG、BMP又はPNGであり、サイズが1920×1080ピクセルであり、カラーモードがRGBであり、容量が1Mバイトであり、表示秒数が5秒、10秒又は15秒である。
静止画ID「I1」の場合、ファイル名が「al.gif」であり、ファイル形式がGIFであり、サイズが1280×720ピクセルであり、カラーモードがCMYKであり、容量が2Mバイトであり、表示秒数が3秒である。このため、ファイル形式、サイズ、カラーモード及び表示秒数が所定のフォーマットではない。CPU11はファイル形式をJPGに変換し、サイズを1920×1080ピクセルに変換し、カラーモードをRPGに変換し、表示秒数を5秒に変換する。
CPU11は変換した静止画を5秒表示する動画を生成する。生成する動画のフォーマットは実施の形態1に規定する所定のフォーマットである。CPU11は動画の開始時と終了時のフレームに0.5秒のフレームを追加する。すなわち、CPU11は生成した動画を動画の開始時と終了時のフレームに0.5秒を追加した「a21.mpg」に変換し、動画の長さを6秒に延長する。
CPU11は変換後静止画情報DB125に静止画ID「I1」、ファイル名「a21.mpg」、ファイル形式「JPG」、サイズ1920×1080ピクセル、カラーモードRPG、容量2Mバイト、表示秒数5秒を記憶する。以下、静止画ID「I2」及び「I3」についても同様であり、簡潔のため、記載を省略する。なお、本実施形態における所定のフォーマットは5秒、10秒又は15秒であったが、表示秒数は1秒〜15秒であってもよい。なお、本実施形態の事前審査及び本審査のフレームレートは動画生成時に29.97fpsに設定される。
図21は本実施形態における情報処理システムの処理手順を示したフローチャートである。ステップS22〜S35の処理は上述の実施の形態1に係る情報処理システムと同様であるので、簡潔のため説明を省略する。CPU21は登録画面5又は入力画面10を表示する(ステップS41)。CPU21は登録画面5又は入力画面10で静止画の入力を受け付ける(ステップS42)。CPU21は審査依頼画面6又は申込画面9を表示する(ステップS43)。CPU21は依頼ボタン63又は確認ボタン93の入力を受け付ける(ステップS44)。
CPU21は受け付けた静止画、静止画ID等を通信部26から情報処理装置1へ出力する(ステップS45)。CPU11は静止画、静止画ID等を通信部16で端末装置2から取得する(ステップS46)。CPU11は取得した静止画及び静止画ID等を変更前静止画情報DB125に記憶する(ステップS47)。
CPU11は取得した静止画のフォーマットが所定のフォーマットであるか否かを判定する(ステップS48)。CPU11は取得した静止画のフォーマットが所定のフォーマットであると判定した場合(ステップS48:YES)、処理をステップS50に移す。CPU11は取得した静止画のフォーマットが所定のフォーマットでないと判定した場合(ステップS48:NO)、静止画のフォーマットを所定のフォーマットに変換する(ステップS49)。CPU11は変換した静止画に基づいて動画を生成する(ステップS50)。
CPU11は動画の開始及び終了付近にフレームを追加する(ステップS51)。CPU11はフレームを追加した動画を変更後動画情報DB122に記憶し(ステップS52)、処理をステップS22に移す。
一側面によれば、静止画のフォーマットを変換することができる。
実施の形態3
実施の形態3は静止画及び動画を結合動画に変換し、変換した結合動画を審査する実施の形態に関する。結合動画とは例えば静止画及び動画を結合した動画である。以下、特に説明する構成、作用以外の構成及び作用は実施の形態1又は2と同等であり、簡潔のため記載を省略する。図22は情報処理装置1、端末装置2及び審査用サーバ3のハードウェア群を示すブロック図である。情報処理装置1の記憶部12は変換後静止画動画情報DB127及び結合動画情報DB128を記憶する。
図23は結合動画を生成するために変換した静止画及び動画が記憶された変換後静止画動画情報DB127に格納されているデータの一例を示す図である。変換後静止画動画情報DB127は変換後静止画情報DB125及び変換後動画情報DB122にさらに位置列を備える。位置列には結合動画のテンプレート上の位置が記憶される。テンプレートとは例えば動画及び静止画の配置を示す雛型である。
図24は結合動画を記憶するための結合動画情報DB128に格納されているデータの一例を示す図である。結合動画情報DB128は結合動画ID列、静止画ID列及び動画ID列を備える。結合動画ID列には結合動画を識別するための結合動画IDが記憶される。静止画ID列には静止画IDが記憶される。動画ID列には動画IDが記憶される。テンプレート番号列にはテンプレートを識別するための番号が記憶される。ファイル名列には動画のファイル名が記憶される。結合動画の記憶方法については後述する。
各画面の構成及び動作は動画の場合と略同様であり、簡潔のため、記載を省略する。登録画面5にはテンプレート番号の入力を受け付ける欄がもうけられており、CPU21は入力部24でユーザに対してテンプレート番号の入力を受け付けることができる。以下、静止画及び動画の変換方法について説明する。図25は結合動画のテンプレートを説明する説明図である。結合動画には例えば3つのテンプレート71、72、73が存在する。テンプレート71は位置711、712及び713を備える。テンプレート71は位置711の下に位置712を配置し、位置712の下に位置713を配置する。位置711のサイズは608×1080ピクセルである。位置712のサイズは656×1080ピクセルである。位置713のサイズは656×1080ピクセルである。テンプレート71は1つの動画及び2つの静止画を位置711、712及び713に割り当て、割り当てた1つの動画及び2つの静止画を15秒の1つの動画に変換ることで生成される。
テンプレート72は位置721及び722を備える。テンプレート72は位置721の下に位置722を配置する。位置721のサイズは608×1080ピクセルである。位置722のサイズは1312×1080ピクセルである。テンプレート72は1つの動画及び1つの静止画を位置B1及びB2に割り当て、割り当てた1つの動画及び静止画を15秒の1つの動画に変換ることで生成される。
テンプレート73は位置731及び732を備える。テンプレート73は位置731の下に位置732を配置する。位置731のサイズは608×1080ピクセルである。位置732のサイズは1312×1080ピクセルである。テンプレート73は1つの動画及び1つの静止画を位置731及び732に割り当て、割り当てた1つの動画及び静止画を15秒の1つの動画に変換ることで生成される。静止画及び動画のフォーマットはサイズ以外実施の形態1又は2と同様である。
例えば、静止画ID「I1」を位置A1に割り当て、「I2」を位置A3に割り当て、動画ID「M1」を位置A2に割り当て、テンプレート71に対応するフォーマットに変換する方法は以下の通りである。静止画ID「I1」の場合、サイズが1280×720ピクセルである。このため、CPU11はサイズを位置711のサイズである608×1080ピクセルに変換し、表示秒数を15秒に変換する。なお、サイズ及び表示秒数以外のフォーマットは実施の形態1、2と同様であり、簡潔のため記載を省略する。
静止画ID「I2」の場合、サイズが1920×1080ピクセルである。このため、CPU11はサイズを位置713のサイズである656×1080ピクセルに変換し、表示秒数を15秒に変換する。動画ID「M1」の場合、サイズが1280×720ピクセルである。このため、CPU11はサイズを位置713のサイズである656×1080ピクセルに変換する。
CPU11は変換した静止画ID「I1」、「I2」及び動画ID「M1」を位置A1、A3及びA2に割り当て、15秒表示する動画を生成する。CPU11は動画の開始時と終了時のフレームに0.5秒のフレームを追加する。すなわち、CPU11は生成した動画を動画の開始時と終了時のフレームに0.5秒を追加したファイル名「a31.wmv」に変換し、動画の長さを16秒に延長する。CPU11は変換した静止画及び動画を変換後静止画動画情報DB127に記憶する。CPU11は結合動画ID「C1」に対応づけてファイル名「a31.wmv」、静止画ID「I1」、「I2」及び動画ID「M1」を結合動画情報DB128に記憶する。
図26は本実施形態における情報処理システムの処理手順を示したフローチャートである。ステップS22〜S32の処理は上述の実施の形態1に係る情報処理システムと同様であるので、簡潔のため説明を省略する。CPU21は登録画面5又は入力画面10を表示する(ステップS61)。CPU21は登録画面5又は入力画面10で静止画、動画及びテンプレート番号の入力を受け付ける(ステップS62)。CPU21は審査依頼画面6又は申込画面9を表示する(ステップS63)。CPU21は依頼ボタン63又は確認ボタン93の入力を受け付ける(ステップS64)。
CPU21は受け付けた静止画、動画及びテンプレート番号等を通信部26から情報処理装置1へ出力する(ステップS65)。CPU11は静止画、動画及びテンプレート番号等を通信部16で端末装置2からへ取得する(ステップS66)。CPU11は取得した静止画及び動画を変更前静止画情報DB125に記憶する(ステップS67)。
CPU11は取得した静止画及び動画のフォーマットがテンプレート番号に対応するフォーマットであるか否かを判定する(ステップS68)。CPU11は取得した静止画及び動画のフォーマットがテンプレート番号に対応するフォーマットであると判定した場合(ステップS68:YES)、処理をステップS70に移す。CPU11は取得した静止画及び動画のフォーマットがテンプレート番号に対応するフォーマットでないと判定した場合(ステップS68:NO)、静止画及び動画のフォーマットを所定のフォーマットに変換する(ステップS69)。CPU11は変換した静止画及び動画に基づいて動画を生成する(ステップS70)。
CPU11は動画の開始及び終了付近にフレームを追加する(ステップS71)。CPU11はフレームを追加した動画を変更後静止画動画情報DB127及び結合動画情報DB128に記憶し(ステップS72)、処理をステップS22に移す。
一側面によれば、静止画及び動画をテンプレート番号に対応する所定のフォーマットに変換することができる。このことにより、表示装置にテンプレートの動画を表示することができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。