JP6227197B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチホップネットワークを構成するとともに間欠制御を行う無線通信装置に経路情報を送信する技術に関する。
無線モジュールの低コスト化や周波数再編に伴う免許不要な帯域の拡張にワイヤレスM2M(Machine−to−Machine)システムの適用が広がっている。ワイヤレスM2Mシステムは、無線通信により、機器間で監視情報や制御データを送受信するシステムである。ワイヤレスM2Mシステムでは、広いエリアに配置される機器と通信を行うため、通信距離の伸長が課題の一つとして挙げられる。また、電源の確保できない環境に無線ノードを設置することも想定されるため、無線ノードが電池で長期間動作するように低消費電力化も課題である。
通信距離を伸長する技術として、送信元ノードと宛先ノードの間に中継ノードを配置し、送信元ノードから送信されたデータを中継ノードで受信し、中継ノードから宛先ノードに送信を行うマルチホップ通信技術がある。マルチホップ通信技術を適用することで、無線リンクの通信距離を延ばすことなく、送信元ノードと宛先ノードとの通信距離を伸長することが可能となる。マルチホップ通信技術の一つとして、IETFで標準化されているRPL(IPv6 Routing Protocol for Low Power and Lossy Networks)がある(下記非特許文献1参照)。
RPLは、制御メッセージを定期的に交換することで、通信経路の更新を行う。無線通信では、電波の状況が時々刻々と変化するため、定期的な経路更新が必要不可欠である。各ノードはゲートウェイを根とするツリー構造のマルチホップネットワークを構築している。自ノードからゲートウェイ方向の経路(以下、上り経路と称す)とゲートウェイから自ノード方向の経路(以下、下り経路と称す)があり、それぞれ次のような手段で経路を更新する。
まず、上り経路の更新について説明する。
ゲートウェイは、上り経路情報を上り経路制御メッセージに設定し、定期的にブロードキャストで送信する。上り経路制御メッセージを受信したノードは、自ノードが保持する上り経路情報を更新し、更新した上り経路情報を上り経路制御メッセージに設定し、ブロードキャストで送信する。
図19は、上り経路を更新するシーケンスを示す図である。図19には、ノードA〜Cが存在する。ノードAは、ノードBに隣接し、ノードBおよびノードCの下位のノードである。ノードBはノードCに隣接する下位ノードである。
上り経路制御メッセージを受信したノードCは、自ノードが保持する上り経路情報を更新し、更新した上り経路情報を上り経路制御メッセージに設定し、ブロードキャストで送信する(S1901)。ノードBはノードCからの上り経路制御メッセージを受信し、上り経路情報を更新する(S1902)。ノードBは、更新した自ノードの上り経路情報を上り経路制御メッセージに設定し、ブロードキャストで送信する(S1903)。ノードAはノードBからの上り経路制御メッセージを受信し、上り経路情報を更新する(S1904)。
次に、下り経路の更新について説明する。
図20は、下り経路を更新するシーケンスを示す図である。図20には、ノードA〜Cが存在する。ノードA〜Cは、下り経路制御メッセージを隣接する上位ノードに定期的にユニキャストで送信する。
ノードAは、下り経路制御メッセージをノードBにユニキャストで送信する(S2001)。下り経路制御メッセージを受信したノードBは、下り経路情報を更新する(S2002)。また、ノードBは、更新した内容の下り経路制御メッセージをノードCに送信する(S2003)。下り経路制御メッセージを受信したノードCは、下り経路情報を更新する(S2004)。
一方、低消費電力を実現する技術として、ノードが起動とスリープを繰り返す間欠制御がある。例えば、IEEE802.15.4eでは、間欠制御の方式として、RIP(Receiver Initiated Transmission)が標準化されている(下記非特許文献2参照)。
図21は、RIPによる間欠制御のシーケンスを示す図である。図21には、ノードA、Bが存在する。ノードA、Bは互いに隣接し、マルチホップネットワークを構成するノードである。ノードA、Bは、起動とスリープを繰り返す。ノードBは、あらかじめノードAが間欠制御を行うノードであることを把握している。
ノードBは、他ノードからノードA宛のデータを受信しても、すぐに転送しない(S2101)。ノードAは、起動すると隣接するノードBにデータの送信を要求するデータ要求を送信する(S2102)。ノードBは、ノードAからデータ要求を受信すると、ノードA宛てのデータを送信する(S2103)。ノードAはデータを受信し、間欠周期によりスリープのタイミングになるとスリープする。
ノードA宛のデータはアプリケーションデータであり、経路制御メッセージ等の制御情報ではない。
IETF RFC6550,"IPv6 Routing Protocol for Low−Powerand Lossy Networks" IEEE Std 802.15.5e−2012
しかしながら、非特許文献1のRPLによる通信経路の更新方式は、非特許文献2のRIPによる間欠制御と組合せた場合、ノードがスリープしているときに送信される経路制御メッセージを受信できず、経路情報の更新を行うことができないという問題点があった。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、マルチホップネットワークを構成するノードが間欠制御を行っている場合であっても通信経路を更新できる無線通信装置を得ることを目的としている。
ツリー構造のマルチホップネットワークを構成するとともに、起動とスリープとを繰り返す無線通信装置であって、ツリー構造において自装置より下位の無線通信装置への経路の情報である下り経路情報と、ツリー構造において自装置より上位の無線通信装置への経路の情報である上り経路情報とを保持するとともに、下り経路の情報を通知する下り経路制御メッセージを生成するネットワーク制御部と、下り経路制御メッセージを、ツリー構造において自装置より上位の隣接する無線通信装置に送信した後、上位の隣接する無線通信装置から下り経路制御メッセージに対する送達確認を受信した場合、ネットワーク制御部に上り経路情報の更新を指示する無線送受信部と、を備えた。
本発明によれば、マルチホップネットワークを構成するノードが間欠制御を行っている場合であっても通信経路を更新することができる。
実施の形態1に係るネットワークの構成を示すブロック図。 実施の形態1に係るノードの構成を示すブロック図。 実施の形態1に係るノードの受信処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態1に係るノードの経路情報の更新処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態1に係るノードの送信処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態1に係るノードの下り経路制御メッセージの送信処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態1に係るノードの上り経路およびノードの下り経路を更新するシーケンスを示す図。 実施の形態1に係るノードのハードウェア構成の一例を示すブロック図。 実施の形態2に係るノードの下り経路制御メッセージの受信処理および上り経路制御メッセージの送信処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態2に係るノードの上り経路制御メッセージの受信処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態2に係るノードの上り経路およびノードの下り経路を更新するシーケンスを示す図。 実施の形態3に係るノードの下り経路制御メッセージの受信処理および上り経路制御メッセージの送信処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態4に係るノードの上り経路制御メッセージの送信処理および下り経路制御メッセージの受信処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態4に係るノードの上り経路制御メッセージの受信処理および下り経路制御メッセージの送信処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態4に係るノードの上り経路およびノードの下り経路を更新するシーケンスを示す図。 実施の形態5に係るノードの下り経路制御メッセージの送信処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態5に係るノードの下り経路制御メッセージの受信処理の流れを示すフローチャート。 実施の形態5に係るノードの上り経路およびノードの下り経路を更新するシーケンスを示す図。 上り経路を更新するシーケンスを示す図。 下り経路を更新するシーケンスを示す図。 RIPによる間欠制御のシーケンスを示す図。
実施の形態1.
まず、本発明のネットワーク構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係るネットワークの構成を示す図である。ネットワークは、無線通信装置としてのノード10a〜cおよびゲートウェイ11により構成されるマルチホップネットワークである。また、図1のネットワークは、ゲートウェイ11を根とするツリー構造のネットワークである。ゲートウェイ11は、ネットワークを構築するとともに管理し、ノードと直接または他のノードを介してデータを送受信する。また、ゲートウェイ11は、ゲートウェイ11の上位に接続する装置や他のネットワークとデータを送受信する。
ノードからゲートウェイ11に向かう方向が上り、ゲートウェイ11からノードに向かう方向が下りである。図1において、ノード10a、ノード10b、ノード10c、さらに他のノードを介してゲートウェイ11につながる経路が構築されている。ノード10aは、ノード10bおよびノード10cの下位ノードである。ノード10bは、ノード10cの下位ノードであるとともに、ノード10aの上位ノードである。ノードcは、ノードaおよびノードbの上位ノードである。なお、ノード10a〜cは間欠制御を行っている。ノード10a〜cは、周期的に起動とスリープを繰り返す。なお、ノード10a〜cは、経路情報の有効期限等が近付いたタイミングで起動するようにしてもよい。
次に、ノード10の構成について説明する。ノード10a〜cは、ノード10と同様の構成である。
図2は、実施の形態1に係るノード10の構成を示すブロック図である。
ノード10は、アンテナ21、無線送受信部22、アプリケーションデータ送受信部23、ネットワーク制御部24、および間欠制御部25により構成される。また、ネットワーク制御部24は、上り経路管理部26、および下り経路管理部27により構成される。また、間欠制御部25は、ノード管理部28、および起動管理部29により構成される。ノード10にはセンサが接続される場合があり、アプリケーションデータ送受信部23がセンサとのデータ送受信を行う。
まず、ノード10がデータを受信する場合について説明する。
アンテナ21は、他のノードから無線信号を受信すると無線信号を無線送受信部22に出力する。無線送受信部22は、無線信号をフレームに変換し、フレームの宛先を確認する。フレームには、宛先としてネットワークアドレスとMACアドレスの2種類が設定される。ネットワークアドレスは、フレームの送信するデータの宛先である。MACアドレスは、マルチホップの経路上の次のノードを示す宛先である。ネットワークアドレスおよびMACアドレスはノードを一意に識別できる値であればよい。また、送信元についても、宛先と同様に送信元ネットワークアドレスと送信元MACアドレスがフレームに設定されている。
無線送受信部22は、フレームの送信するデータの内容に応じて、アプリケーションデータ送受信部23またはネットワーク制御部24に出力する。アプリケーションデータ送受信部23は、無線送受信部22から入力されるアプリケーションデータを処理する。ネットワーク制御部24は、経路制御メッセージが無線送受信部22から入力されると経路情報を更新する。
上り経路管理部26は、上位ノードのMACアドレス、ランク情報、次ノードのMACアドレスおよび経路情報の有効期限を対応付けて保持する。ランク情報とは、ゲートウェイ11からノードまでの距離を示す値である。距離は例えばホップ数で表される。ホップ数は宛先のノードまでに経由するノードの数である。次ノードのMACアドレスは、上位ノード宛のデータを送信するときの経路の次のノードであり、ノード10に隣接するノードである。上り経路管理部26は、次ノードのMACアドレスとして上り経路制御メッセージの送信元MACアドレスを保存する。上位ノードのMACアドレス、ランク情報および経路情報の有効期限は上り経路制御メッセージによって通知された値である。
また、下り経路管理部27は、下位ノードのMACアドレス、ランク情報、次ノードのMACアドレスおよび経路情報の有効期限を対応付けて保持する。次ノードは、下位ノード宛のデータを送信するときの経路の次のノードであり、ノード10に隣接するノードである。下り経路管理部27は、次ノードのMACアドレスとして下り経路制御メッセージの送信元MACアドレスを保存する。下位ノードのMACアドレス、ランク情報および経路情報の有効期限は下り経路制御メッセージによって通知された値である。
上り経路管理部26および下り経路管理部27は、複数のノードの経路情報を保持する場合がある。
ノード管理部28は、隣接するノードのMACアドレスおよび各ノードが間欠制御を行っているかを対応付けて保持する。ノードはネットワークに参入するときに、自ノードのMACアドレスおよび間欠制御を行うかどうかを周囲のノードに送信する。このときの情報からノード管理部28は、隣接するノードが間欠制御を行っているかを把握することができる。
また、起動管理部29は自ノードの間欠周期を保持する。
次に、ノード10がデータを送信する場合について説明する。
アプリケーションデータ送受信部23は、ノード10に接続されたセンサやアプリケーションが生成したアプリケーションデータを無線送受信部22に出力する。無線送受信部22は、ノード管理部28に次ノードが間欠制御をしているか否かを問合わせる。次ノードが間欠制御をしている場合、無線送受信部22は、次ノードからデータ要求を受信すると、アンテナ21を介してアプリケーションデータを次ノードに送信する。次ノードが間欠制御をしていない場合、無線送受信部22は、データ要求の受信を待たずにデータを次ノードに送信する。
次に、ノード10が経路制御メッセージを送信する場合について説明する。
ネットワーク制御部24は、上り経路管理部26または下り経路管理部27を参照するとともに、自ノードの情報を付加して経路制御メッセージを生成する。上り経路制御メッセージは、上位ノードのMACアドレス、ランク情報および経路の有効期限により構成される。ネットワーク制御部24は、自ノードの経路情報として、上位ノードのMACアドレスに自ノードのMACアドレスを設定する。ネットワーク制御部24は自ノードのランク情報および経路の有効期限を保持しており、保持している値を上り経路制御メッセージに設定する。ネットワーク制御部24は、生成した上り経路制御メッセージおよび次ノードのMACアドレスを無線送受信部22に出力する。無線送受信部22は、アンテナ21を介して上り経路制御メッセージをブロードキャストで下位ノードに向けて送信する。
下り経路制御メッセージは、下位ノードのMACアドレス、ランク情報および経路の有効期限により構成される。ネットワーク制御部24は、自ノードの経路情報として、下位ノードのMACアドレスに自ノードのMACアドレスを設定する。ネットワーク制御部24は自ノードのランク情報および経路の有効期限を保持しており、保持している値を下り経路制御メッセージに設定する。ネットワーク制御部24は、生成した下り経路制御メッセージおよび次ノードのMACアドレスを無線送受信部22に出力する。無線送受信部22は、アンテナ21を介して下り経路制御メッセージをユニキャストで上位ノードに向けて送信する。
なお、経路制御メッセージを送信する場合、無線送受信部22は、ノード管理部28に次ノードが間欠制御をしているか否かを問合わせることなく、経路制御メッセージを送信する。
次に、ノード10が他のノードからデータを受信する動作の詳細について説明する。
図3は、実施の形態1に係るノード10の受信処理の流れを示すフローチャートである。
無線送受信部22は、アンテナ21から無線信号を受信するとステップS301より処理を開始する。
ステップS301において、無線送受信部22は、フレームの送信するデータが自ノード宛か否かを判定する。フレームの宛先ネットワークアドレスが自ノードの場合、処理はステップS302に進む。
ステップS302において、無線送受信部22は、フレームの送信するデータがアプリケーションデータか否かを判定する。フレームの送信するデータがアプリケーションデータの場合、無線送受信部22は、アプリケーションデータをアプリケーションデータ送受信部23に出力する。
ステップS303において、アプリケーションデータ送受信部23は、入力されたアプリケーションデータを処理する。アプリケーションデータ送受信部23は、さらにデータを、自ノードに接続されるセンサに出力する場合もある。処理は終了する。
ステップS302において、フレームの送信するデータがアプリケーションデータでない場合、処理はステップS304に進む。
ステップS304において、フレームの送信するデータが経路制御メッセージの場合、
無線送受信部22は、経路制御メッセージをネットワーク制御部24に出力する。
ステップS305において、ネットワーク制御部24は、経路情報を更新する。ステップS305の処理の詳細は後述する。処理は終了する。
ステップS304において、フレームの送信するデータが経路制御メッセージでない場合、無線送受信部22は、メッセージの内容に応じた処理を行い、処理は終了する。
ステップS301において、フレームの宛先ネットワークアドレスが自ノードでない場合、処理はステップS306に進む。フレームを他のノードに転送するケースである。
ステップS306において、フレームの宛先MACアドレスが自ノードの場合、処理はステップS307に進む。
ステップS307において、無線送受信部22は、他のノードから受信したデータを次ノードに転送する。処理の詳細は後述する。
ステップS306において、フレームの宛先MACアドレスが自ノードでない場合、ステップS308に進む。
ステップS308において、無線送受信部22は、フレームを破棄する。処理は終了する。
次に、図3のステップS305の処理の詳細を説明する。ステップS305では、ネットワーク制御部24が、経路情報を更新する。
図4は、実施の形態1に係るノード10の経路情報の更新処理の流れを示すフローチャートである。
無線送受信部22は、経路制御メッセージを受信すると処理を開始する。
ステップS401において、無線送受信部22は、経路制御メッセージを送信したノードにアンテナ21を介して送達確認を送信する。また、無線送受信部22は、経路制御メッセージをネットワーク制御部24に出力する。
ステップS402において、ネットワーク制御部24は上り経路制御メッセージが入力されたかどうかを判定する。上り経路制御メッセージが入力された場合、ステップS403に進む。
ステップS403において、ネットワーク制御部24は上り経路管理部26に経路情報を保存する。
ステップS402において、上り経路制御メッセージが入力されない場合は下り制御メッセージが入力された場合であり、処理はステップS404に進む。
ステップS404において、ネットワーク制御部24は下り経路管理部27に経路情報を保存する。
次に、ノード10が他のノードにアプリケーションデータを送信する動作の詳細について説明する。
図5は、実施の形態1に係るノード10の送信処理の流れを示すフローチャートである。ノード10が生成したデータを送信する場合で説明するが、他のノードから受信したデータを転送する場合も本フローチャートの処理を行う。他のノードから受信したデータを転送する場合は、図3のステップS307である。
アプリケーションデータ送受信部23は、センサからの入力や受信したアプリケーションデータに応じた処理により、アプリケーションデータを他のノードに送信する。アプリケーションデータ送受信部23は、アプリケーションデータと宛先ネットワークアドレスを無線送受信部22に出力する。
無線送受信部22は、アプリケーションデータ送受信部23から送信するデータが入力されるとステップS501より処理を開始する。
ステップS501において、無線送受信部22は、宛先ネットワークアドレスをネットワーク制御部24に出力し、次ノードを問い合わせる。ネットワーク制御部24は、宛先ネットワークアドレスに対応する次ノードのMACアドレスを無線送受信部22に出力する。無線送受信部22は、アプリケーションデータ送受信部23から入力された宛先ネットワークアドレスをフレームの宛先ネットワークアドレスに設定する。また、無線送受信部22は、ネットワーク制御部24から入力された次ノードのMACアドレスをフレームの宛先MACアドレスに設定する。
ステップS502において、無線送受信部22は、次ノードのMACアドレスを間欠制御部25に出力し、次ノードが間欠制御を行っているか問い合わせる。間欠制御部25は、ノード管理部28を参照し、次ノードが間欠制御中かどうかを無線送受信部22に出力する。次ノードが間欠制御中の場合、処理はステップS503に進む。また、次ノードが間欠制御中でない場合、処理はステップS504に進む。
ステップS503において、無線送受信部22は、次ノードからデータ要求を受信するまで待機する。無線送受信部22は、次ノードからデータ要求を受信すると、処理はステップS504に進む。
ステップS504において、無線送受信部22は、フレームの宛先MACアドレスに次ノードのMACアドレスを設定し、フレームのデータ部分にアプリケーションデータを設定する。また、無線送受信部22は、フレームを無線信号に変換し、アンテナ21に出力する。アンテナ21は、無線信号を次ノードに送信する。処理は終了する。
次に、ネットワーク制御部24が下り経路制御メッセージを送信する動作の詳細について説明する。
図6は、実施の形態1に係るノード10の下り経路制御メッセージの送信処理の流れを示すフローチャートである。
ネットワーク制御部24は、下り経路制御メッセージを送信するタイミングになるとステップS601より処理を開始する。ネットワーク制御部24は、下り経路制御メッセージを周期的に送信してもよいし、下り制御メッセージの有効期限が近付いたタイミングやノード10が起動したタイミングで送信してもよい。
ステップS601において、ネットワーク制御部24は下り経路管理部27を参照して下り経路制御メッセージを生成し、送信先ノードのMACアドレスとともに無線送受信部22に出力する。送信先ノードは隣接する上位ノードである。無線送受信部22は、フレームのデータ部分に下り経路制御メッセージを設定し、フレームを無線信号に変換し、アンテナ21を介して、無線信号を送信先ノードに送信する。
ステップS602において、無線送受信部22は、経路制御メッセージを送信したノードから送達確認を受信したか判定する。送達確認を受信した場合、無線送受信部22は、送達確認を受信した旨をネットワーク制御部24に通知し、ステップS603に進む。
ステップS603において、ネットワーク制御部24はタイマを起動する。タイマの長さは次にノード10がスリープするまでの時間から経路情報の更新にかかる時間を引いた時間とする。
ステップS604において、ネットワーク制御部24はタイマが満了したかどうか判定する。タイマが満了した場合、処理はステップS605に進む。タイマが満了しない場合、処理はステップS604に戻る。
ステップS605において、ネットワーク制御部24は上り経路管理部26が保持する経路情報の有効期限を更新する。上り経路管理部26が複数の経路情報を保持している場合、下り経路制御メッセージの送信先を次ノードとする上り経路情報の有効期限を更新する。下り経路制御メッセージの送信先ノードから送達確認を受信したことにより、下り経路制御メッセージの送信先ノードを次ノードとする上り経路が有効であることを確認できたためである。処理は終了する。
ステップS602において、送達確認を受信しない場合、処理はステップS606に進む。ステップS606において、無線送受信部22が下り経路制御メッセージの送信に失敗したと判定した場合、処理は終了する。無線送受信部22が下り経路制御メッセージの送信に失敗していないと判定した場合、処理はステップS602に戻る。下り経路制御メッセージの送信に失敗した場合とは、例えば送達確認の受信待ち時間が満了した場合や下り経路制御メッセージの再送が規定回数に達しても送達確認を受信できない場合である。
次に、経路を更新するシーケンスについて説明する。なお、説明の簡略化のため、装置名を主体に動作を説明する。
図7は、実施の形態1に係るノード10aの上り経路およびノード10bの下り経路を更新するシーケンスを示す図である。
ノード10aはノード10bに下り経路制御メッセージをユニキャストで送信する(S701)。ノード10bは送達確認をノード10aに送信し(S702)、下り経路情報を更新する(S703)。ノード10aは、ノード10bから下り経路制御メッセージの送信に対する送達確認を受信した場合、タイマを起動する(S704)。タイマが満了するまでに上り経路制御情報を受信しなかった場合、ノード10aは、ノード10bを次ノードとする上り経路情報の有効期限を更新する(S705)。タイマの長さは、ノード10が次にスリープするまでの時間から経路情報の更新にかかる時間を引いた時間とする。タイマが満了する前にノード10bから上り経路制御メッセージを受信した場合、ノード10aはこのメッセージの内容を上り経路情報に保存することにより、上り経路情報を更新する。
なお、本実施の形態において、ネットワーク制御部24は、上り経路管理部26で上り経路の有効期限を保持するようにしたが、保持しないようにしてもよい。送達確認を受信した場合、送達確認の送信元ノードを次ノードとする経路情報が有効であると判断し、当該経路情報を保持し、送達確認を受信できない場合には当該経路情報を無効と判断すればよい。当該経路情報を無効と判断した場合、当該経路情報を削除してもよい。
次に、ノード10のハードウェア構成について説明する。
図8は、実施の形態1に係るノード10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
ノード10は、メモリ81、プロセッサ82、及び無線通信機83により構成される。無線通信機83にはアンテナ21が接続されている。
メモリ81は、無線送受信部22、アプリケーションデータ送受信部23、ネットワーク制御部24、および間欠制御部25の各機能を実現するためのプログラム及びデータを記憶する。また、メモリ81は、上り経路管理部26、下り経路管理部27、ノード管理部28、および起動管理部29の各機能を実現するためのデータを記憶する。メモリは、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)で構成される。
プロセッサ82は、メモリ81に記憶されたプログラム及びデータを読み出し、無線送受信部22、アプリケーションデータ送受信部23、ネットワーク制御部24、および間欠制御部25の各機能を実現する。プロセッサ82は、メモリに記憶されたプログラムを実行するCPU、システムLSI(Large Scale Integration)等の処理回路により、実現される。
なお、複数の処理回路が連携して、無線送受信部22、アプリケーションデータ送受信部23、ネットワーク制御部24、および間欠制御部25の機能を実行するように構成してもよい。
無線通信機83は、メモリ81及びプロセッサ82とともに、無線送受信部22の機能を実現する。無線通信機83は、無線送信機と無線受信機とから構成され、無線回線を介して他の装置と無線信号を送受信する。
なお、ノードはネットワークに参入するときに、間欠制御を行うかどうかを周囲のノードに送信すると記載したが、上り経路制御メッセージ、下り経路制御メッセージ、アプリケーションデータ、送達確認等に付加して送信してもよい。
また、図1のネットワークにおいて、間欠制御を行うノードと間欠制御を行わないノードが混在していてもよい。例えば、FA(Factory Automation)システムを有する工場において複数の生産装置から発生する熱のデータを収集するシステムの場合、間欠制御をするノードと間欠制御をしないノードが混在することがある。ノードの設置する位置によって電源が取れる場合と取れない場合がある。電源が取れないノードは、消費電力低減のため、間欠制御を行う。
したがって、本実施の形態では、ツリー構造のマルチホップネットワークを構成するとともに、起動とスリープとを繰り返す無線通信装置であって、ツリー構造において自装置より下位の無線通信装置への経路の情報である下り経路情報と、ツリー構造において自装置より上位の無線通信装置への経路の情報である上り経路情報とを保持するとともに、下り経路の情報を通知する下り経路制御メッセージを生成するネットワーク制御部と、下り経路制御メッセージを、ツリー構造において自装置より上位の隣接する無線通信装置に送信した後、上位の隣接する無線通信装置から下り経路制御メッセージに対する送達確認を受信した場合、ネットワーク制御部に上り経路情報の更新を指示する無線送受信部と、を備えたので、マルチホップネットワークを構成する無線通信装置が間欠制御を行っている場合であっても通信経路を更新することができる。下り経路制御メッセージに対する送達確認を受信すれば、上り経路情報を更新することにより、間欠周期によりスリープするまでに上り経路制御メッセージを受信しない場合でも、上り経路情報を更新することができる。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、下り経路制御メッセージに対する送達確認を受信することにより、上り経路情報を更新するようにしたものであるが、本実施の形態においては、下り経路制御メッセージを受信した場合に上り経路制御メッセージを送信する実施形態を示す。
なお、本実施の形態においては、実施の形態1と異なる部分について、説明する。
次に、ネットワーク制御部24が下り経路制御メッセージを受信すると、上り経路制御メッセージを送信する動作の詳細について説明する。
図9は、実施の形態2に係るノード10の下り経路制御メッセージの受信処理および上り経路制御メッセージの送信処理の流れを示すフローチャートである。
無線送受信部22は、下り経路制御メッセージを受信するとステップS901より処理を開始する。
ステップS901において、無線送受信部22は、下り経路制御メッセージの送信元ノードに送達確認を送信し、下り経路情報をネットワーク制御部24に出力する。
ステップS902において、ネットワーク制御部24は入力された下り経路情報を下り経路管理部27に保存し、経路情報を更新する。
ステップS903において、ネットワーク制御部24は上り経路管理部26を参照し、上り経路情報を保持しているか判定する。保持している場合、処理はステップS904に進む。
ステップS904において、ネットワーク制御部24は、上り経路制御メッセージを生成し、無線送受信部22に出力する。無線送受信部22は、入力された上り経路制御メッセージをブロードキャストで送信する。処理は終了する。
ステップS903において、上り経路情報を保持していない場合、処理はステップS905に進む。ネットワーク制御部24は、上り経路情報を保持していない旨を付加した上り経路制御メッセージを生成し、無線送受信部22に出力する。無線送受信部22は、入力された上り経路制御メッセージをブロードキャストで送信する。処理は終了する。
なお、上り経路情報を保持していない旨を上り経路制御メッセージに付加するようにしたが、上り経路を探索する上り経路探索メッセージ等、他のメッセージに付加して送信するようにしてもよい。
次に、ネットワーク制御部24が上り経路制御メッセージを受信する動作の詳細について説明する。
図10は、実施の形態2に係るノード10の上り経路制御メッセージの受信処理の流れを示すフローチャートである。
無線送受信部22は、上り経路制御メッセージを受信するとステップS1001より処理を開始する。
ステップS1001において、無線送受信部22は、上り経路情報をネットワーク制御部24に出力する。
ステップS1002において、上り経路情報に情報があれば、処理はステップS1003に進む。
ステップS1003において、ネットワーク制御部24は入力された上り経路情報を上り経路管理部26に保存し、経路情報を更新する。
ステップS1002において、上り経路情報に情報がない場合、ネットワーク制御部24は上り経路管理部26の上り経路情報を更新し、他の上り経路を探索する。処理は終了する。
次に、経路を更新するシーケンスについて説明する。なお、説明の簡略化のため、装置名を主体に動作を説明する。
図11は、実施の形態2に係るノード10aの上り経路およびノード10bの下り経路を更新するシーケンスを示す図である。
ノード10aはノード10bに下り経路制御メッセージをユニキャストで送信する(S1101)。ノード10bは送達確認をノード10aに送信し(S1102)、下り経路情報を更新する(S1103)。ノード10bは上り経路制御メッセージをブロードキャストで送信する(S1104)。一方、ノード10aは、ノード10bから下り経路制御メッセージの送信に対する送達確認を受信した場合、タイマを起動する(S1105)。タイマが満了するまでに上り経路制御情報を受信し、ノード10aは、上り経路情報を更新する(S1106)
したがって、本実施の形態では、ネットワーク制御部は、上り経路の情報を通知する上り経路制御メッセージを生成し、無線送受信部は、ツリー構造において自装置より下位の隣接する無線通信装置から下り経路制御メッセージを受信すると、ネットワーク制御部に下り経路情報の更新を指示するとともに、上り経路制御メッセージを下位の隣接する無線通信装置に送信するので、下り経路制御メッセージを送信したノードが起動しているあいだに上り経路情報を更新させることができる。また、上り経路制御メッセージを送信するノードは、下り経路制御メッセージを送信したノードが起動するタイミングを把握しなくても、上り経路情報を更新させることができる。
また、ネットワーク制御部は、上り経路の情報を保持していない場合、上り経路の情報を保持していない旨を示す上り経路制御メッセージを生成し、無線送受信部は、ツリー構造において自装置より下位の隣接する無線通信装置から下り経路制御メッセージを受信すると、上り経路制御メッセージを下位の隣接する無線通信装置に送信するので、上り経路情報を保持していない場合、下位の隣接する無線通信装置に新たな上り経路を探索させることができる。
実施の形態3.
以上の実施の形態2では、下り経路制御メッセージを受信した場合に上り経路制御メッセージを送信するようにしたものであるが、本実施の形態においては、下り経路制御メッセージの送信元ノードが間欠制御しているか否かに応じて上り経路制御メッセージを送信するかを決定する実施形態を示す。
なお、本実施の形態においては、実施の形態2と異なる部分について、説明する。
ネットワーク制御部24が下り経路制御メッセージを受信すると上り経路制御メッセージを送信する動作の詳細について説明する。
図12は、実施の形態3に係るノード10の下り経路制御メッセージの受信処理および上り経路制御メッセージの送信処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1201〜S1203、S1206の処理は、図9のステップS901〜S903、S905の処理と同じため、説明を省略する。
ステップS1203において、ネットワーク制御部24が上り経路情報を保持している場合、ステップS1204に進む。
ステップS1204において、ネットワーク制御部24は、間欠制御部25のノード管理部28に、ノード10aが間欠制御をしているか否かを問い合わせる。ノード10aが間欠制御をしている場合、ネットワーク制御部24は、上り経路制御メッセージを生成し、無線送受信部22に出力する。無線送受信部22は、入力された上り経路制御メッセージをブロードキャストで送信する。ノード10aが間欠制御をしていない場合、処理は終了する。
したがって、本実施の形態では、隣接する無線通信装置が間欠制御をするか否かの情報を保持する間欠制御部を備え、無線送受信部は、下位の隣接する無線通信装置が間欠制御を行う場合、下位の隣接する無線通信装置から下り経路制御メッセージを受信すると、上り経路制御メッセージを下位の隣接する無線通信装置に送信するので、下り経路制御メッセージを送信したノードが間欠制御をしている場合、起動しているあいだに上り経路情報を更新させることができる。
実施の形態4.
以上の実施の形態3では、下り経路制御メッセージの送信元ノードが間欠制御しているか否かに応じて上り経路制御メッセージを送信するかを決定するようにしたものであるが、本実施の形態においては、上り経路制御メッセージを受信した場合に下り経路制御メッセージを送信する実施形態を示す。
なお、本実施の形態においては、実施の形態1〜3と異なる部分について、説明する。
ネットワーク制御部24が上り経路制御メッセージを送信する動作の詳細について説明する。
図13は、実施の形態4に係るノード10の上り経路制御メッセージの送信処理および下り経路制御メッセージの受信処理の流れを示すフローチャートである。
無線送受信部22は、上り経路制御メッセージを送信するタイミングになるとステップS1301より処理を開始する。ネットワーク制御部24は、上り経路制御メッセージを周期的に送信してもよいし、上り制御メッセージの有効期限が近付いたタイミングやノード10が起動したタイミングで送信してもよい。
ステップS1301において、ネットワーク制御部24は上り経路管理部26を参照して上り経路制御メッセージを生成し、送信先ノードのMACアドレスとともに無線送受信部22に出力する。送信先ノードは隣接する下位ノードである。無線送受信部22は、フレームのデータ部分に上り経路制御メッセージを設定し、フレームを無線信号に変換し、アンテナ21を介して、無線信号を送信先ノードに送信する。
ステップS1302において、無線送受信部22は、上り経路制御メッセージを送信したノードから送達確認を受信する。無線送受信部22は、送達確認を受信した旨をネットワーク制御部24に通知する。
ステップS1303において、ネットワーク制御部24はタイマを起動する。タイマの長さは次にノード10がスリープするまでの時間から経路情報の更新にかかる時間を引いた時間とする。
ステップS1304において、無線送受信部22は、下り経路制御メッセージを受信したか判定する。受信した場合、処理はステップS1304に進む。
ステップS1305において、無線送受信部22は、下り経路制御メッセージをネットワーク制御部24に出力する。ネットワーク制御部24は、下り経路を更新する。処理は終了する。
ステップS1304において、下り経路制御メッセージを受信していない場合、処理はステップS1306に進む。
ステップS1306において、ネットワーク制御部24はタイマが満了したかどうか判定する。タイマが満了した場合、処理は終了する。タイマが満了しない場合、処理はステップS1304に戻る。
次に、ネットワーク制御部24が上り経路制御メッセージを受信すると下り経路制御メッセージを送信する動作の詳細について説明する。
図14は、実施の形態4に係るノード10の上り経路制御メッセージの受信処理および下り経路制御メッセージの送信処理の流れを示すフローチャートである。
無線送受信部22は、上り経路制御メッセージを受信するとステップS1401より処理を開始する。
ステップS1401において、無線送受信部22は、上り経路制御メッセージの送信元ノードに送達確認を送信し、上り経路情報をネットワーク制御部24に出力する。
ステップS1402において、ネットワーク制御部24は入力された上り経路情報を上り経路管理部26に保存し、更新する。
ステップS1403において、ネットワーク制御部24は、下り経路管理部27を参照して下り経路制御メッセージを生成し、無線送受信部22に出力する。無線送受信部22は、入力された下り経路制御メッセージをユニキャストで送信する。処理は終了する。
次に、経路を更新するシーケンスについて説明する。なお、説明の簡略化のため、装置名を主体に動作を説明する。
図15は、実施の形態4に係るノード10aの上り経路およびノード10bの下り経路を更新するシーケンスを示す図である。
ノード10bは上り経路制御メッセージをブロードキャストで送信する(S1501)。ノード10bはタイマを起動する(S1502)。ノード10aは上り経路制御メッセージを受信し、上り経路情報を更新する(S1503)。ノード10aは、下り経路制御メッセージをユニキャストでノード10bに送信する(S1504)。ノード10bは送達確認をノード10aに送信し(S1505)、下り経路情報を更新する(S1506)。この場合、ノード10bは、タイマが満了する前に下り経路情報を更新することができている。
なお、ノード10bはノード10aに対して下り経路情報を要求する旨の情報を付加した上り経路制御メッセージを送信してもよい。ノード10は上り経路制御メッセージに下り経路情報を要求する旨の情報が付加されていた場合に、下り経路制御メッセージをノード10bに送信するようにしてもよい。
したがって、本実施の形態では、無線送受信部は、上位の隣接する無線通信装置から上り経路制御メッセージを受信すると、ネットワーク制御部に上り経路情報の更新を指示するとともに、下り経路制御メッセージを上位の隣接する無線通信装置に送信するので、上り経路制御メッセージを送信したノードが起動しているあいだに下り経路を更新させることができる。また、下り経路制御メッセージを送信するノードは、上り経路制御メッセージを送信したノードが起動するタイミングを把握しなくても、下り経路情報を更新させることができる。
また、ネットワーク制御部は、上り経路の情報を通知する上り経路制御メッセージを生成し、無線送受信部は、上り経路制御メッセージに、ツリー構造において自装置より下位の隣接する無線通信装置が保持する下り経路の情報を要求する旨を含めて、下位の隣接する無線通信装置に送信するので、上り経路制御メッセージを送信したノードが起動しているあいだに確実に下り経路を更新させることができる。
実施の形態5.
以上の実施の形態4では、上り経路制御メッセージを受信した場合に上り経路制御メッセージの送信するようにしたものであるが、本実施の形態においては、下り経路制御メッセージを受信したときの送達確認に上り経路情報を含める実施形態を示す。
なお、本実施の形態においては、実施の形態1〜4と異なる部分について、説明する。
ネットワーク制御部24が下り経路制御メッセージを送信する動作の詳細について説明する。
図16は、実施の形態5に係るノード10の下り経路制御メッセージの送信処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1601〜S1602、S1604〜S1607の処理は、図6のステップS601〜606の処理と同じため、説明を省略する。
ステップS1602において、無線送受信部22は、経路制御メッセージを送信したノードから送達確認を受信した場合、処理はステップS1603に進む。
ステップS1603において、無線送受信部22は、送達確認に上り経路情報が付加されているか否かを判定する。送達確認に上り経路情報が付加されている場合、無線送受信部22は、送達確認を受信した旨と上り経路情報とをネットワーク制御部24に通知し、処理はステップS1606に進む。送達確認に上り経路情報が付加されていない場合、無線送受信部22は、送達確認を受信した旨をネットワーク制御部24に通知し、ステップS1604に進む。
ステップS1604以降の処理は、図6のステップS603〜S605と同様である。処理は終了する。
次に、ネットワーク制御部24が下り経路制御メッセージを受信する動作の詳細について説明する。
図17は、実施の形態5に係るノード10の下り経路制御メッセージの受信処理の流れを示すフローチャートである。
無線送受信部22は、下り経路制御メッセージを受信するとステップS1701より処理を開始する。
ステップS1701において、無線送受信部22は、ネットワーク制御部24の上り経路管理部26から上り経路情報を取得する。無線送受信部22は、上り経路情報を送達確認に付加し、送達確認を下り経路制御メッセージの送信元ノードに送信する。送達確認に付与する上り経路情報は、例えば有効期限の情報である。
ステップS1702において、無線送受信部22は、下り経路情報をネットワーク制御部24に出力する。ネットワーク制御部24は入力された下り経路情報を下り経路管理部27に保存し、経路情報を更新する。処理は終了する。
次に、経路を更新するシーケンスについて説明する。なお、説明の簡略化のため、装置名を主体に動作を説明する。
図18は、実施の形態5に係るノード10aの上り経路およびノード10bの下り経路を更新するシーケンスを示す図である。
ノード10aはノード10bに下り経路制御メッセージをユニキャストで送信する(S1801)。ノード10bは送達確認と上り経路情報をノード10aに送信し(S1802)、下り経路情報を更新する(S1803)。ノード10aは、上り経路情報を更新する(S1804)
したがって、本実施の形態では、無線送受信部は、ツリー構造において自装置より下位の隣接する無線通信装置から下り経路制御メッセージを受信すると、ネットワーク制御部より上り経路の情報を取得し、送達確認に上り経路の情報を含めて下位の隣接する無線通信装置に送信するので、マルチホップネットワークを構成する無線通信装置が間欠制御を行っている場合であっても通信経路を更新することができる。また、下り経路制御メッセージを送信したノードが起動している時間を削減することができる。
10、10a〜c ノード
11 ゲートウェイ
21 アンテナ
22 無線送受信部
23 アプリケーションデータ送受信部
24 ネットワーク制御部
25 間欠制御部
26 上り経路管理部
27 下り経路管理部
28 ノード管理部
29 起動管理部
81 メモリ
82 プロセッサ
83 無線通信機

Claims (8)

  1. ツリー構造のマルチホップネットワークを構成するとともに、起動とスリープとを繰り返す無線通信装置であって、
    前記ツリー構造において自装置より下位の無線通信装置への経路の情報である下り経路情報と、前記ツリー構造において自装置より上位の無線通信装置への経路の情報である上り経路情報とを保持するとともに、前記下り経路の情報を通知する下り経路制御メッセージを生成するネットワーク制御部と、
    前記下り経路制御メッセージを、前記ツリー構造において自装置より上位の隣接する無線通信装置に送信した後、前記上位の隣接する無線通信装置から前記下り経路制御メッセージに対する送達確認を受信した場合、前記ネットワーク制御部に前記上り経路情報の更新を指示する無線送受信部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記ネットワーク制御部は、前記上り経路の情報を通知する上り経路制御メッセージを生成し、
    前記無線送受信部は、前記ツリー構造において自装置より下位の隣接する無線通信装置から下り経路制御メッセージを受信すると、前記ネットワーク制御部に前記下り経路情報の更新を指示するとともに、前記上り経路制御メッセージを前記下位の隣接する無線通信装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記ネットワーク制御部は、前記上り経路の情報を保持していない場合、前記上り経路の情報を保持していない旨を示す上り経路制御メッセージを生成し、
    前記無線送受信部は、前記ツリー構造において自装置より下位の隣接する無線通信装置から下り経路制御メッセージを受信すると、前記上り経路制御メッセージを前記下位の隣接する無線通信装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 隣接する無線通信装置が間欠制御をするか否かの情報を保持する間欠制御部を備え、
    前記無線送受信部は、前記下位の隣接する無線通信装置が間欠制御を行う場合、前記下位の隣接する無線通信装置から下り経路制御メッセージを受信すると、前記上り経路制御メッセージを前記下位の隣接する無線通信装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  5. 前記無線送受信部は、前記上位の隣接する無線通信装置から上り経路制御メッセージを受信すると、前記ネットワーク制御部に前記上り経路情報の更新を指示するとともに、前記下り経路制御メッセージを前記上位の隣接する無線通信装置に送信することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  6. 前記ネットワーク制御部は、前記上り経路の情報を通知する上り経路制御メッセージを生成し、
    前記無線送受信部は、前記上り経路制御メッセージに、前記ツリー構造において自装置より下位の隣接する無線通信装置が保持する下り経路の情報を要求する旨を含めて、前記下位の隣接する無線通信装置に送信することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  7. 前記無線送受信部は、前記ツリー構造において自装置より下位の隣接する無線通信装置から下り経路制御メッセージを受信すると、前記ネットワーク制御部より前記上り経路の情報を取得し、送達確認に前記上り経路の情報を含めて前記下位の隣接する無線通信装置に送信することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  8. ツリー構造のマルチホップネットワークを構成するとともに、起動とスリープとを繰り返す無線通信装置の無線通信方法であって、
    前記無線通信装置のネットワーク制御部が、前記ツリー構造において自装置より下位の無線通信装置への経路の情報である下り経路情報と、前記ツリー構造において自装置より上位の無線通信装置への経路の情報である上り経路情報とを保持するとともに、前記下り経路の情報を通知する下り経路制御メッセージを生成するネットワーク制御ステップと、
    前記無線通信装置の無線送受信部が、前記下り経路制御メッセージを、前記ツリー構造において自装置より上位の隣接する無線通信装置に送信した後、前記上位の隣接する無線通信装置から前記下り経路制御メッセージに対する送達確認を受信した場合、前記ネットワーク制御部に前記上り経路情報の更新を指示する無線送受信ステップと、
    を有する無線通信方法
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