JP6225964B2 - プロジェクター及び表示システム - Google Patents
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Description
本発明のプロジェクターでは、外部からの操作信号を受信する受信装置と、前記プロジェクターを操作する操作部と、を備え、前記反射ミラーは、前記外装筐体内で、前記第1側面部と前記第2側面部とを結ぶ方向に対する直交方向において、前記外装筐体の中心からずれて配置され、前記受信装置および前記操作部は、前記反射ミラーに対して、前記直交方向において前記反射ミラーが前記外装筐体の中心からずれた側とは反対側に、並んで配置されることが好ましい。
本発明のプロジェクターでは、前記反射ミラーは、前記反射された光を前記出射部が配置される位置に集光する非球面ミラーであることが好ましい。
本発明の表示システムでは、上記プロジェクターと、前記検出対象としての入力装置と、を備え、前記プロジェクターは、前記検出装置の検出結果に基づいて画像を投射することを特徴とする。
なお、検出対象としては、例えば、スタイラス(電子ペンを含む)や指し棒等のポインティングデバイスにおける赤外線や超音波等を出射する位置を挙げることができる。また、検出装置としては、検出対象が前述の出射位置である場合には、当該赤外線や超音波を検出可能な素子を備えた装置とすることができる。
更に、傾斜面に、被投射面に対向するように検出装置が配置されることになるので、当該検出装置により検出対象を検出しやすくすることができる。
これによれば、検出装置は上記開口部内に配置されるので、当該検出装置が外装筐体の外側に突出することがないほか、当該外装筐体に検出装置を配置させる凹部を形成する必要がない。従って、外装筐体の外観、ひいては、プロジェクターの外観を良好にすることができるほか、当該外装筐体の設計自由度を向上することができる。
上記関連技術によれば、被投射面に対向する傾斜面は、内部に受信装置が配置される開口部を有するので、当該受信装置により、被投射面にて反射された操作信号(例えば、赤外線信号)を受信しやすくすることができる。特に、被投射面との距離が短い超短焦点プロジェクターにおいても、当該操作信号を好適に受信することができる。
図1は、本実施形態に係るプロジェクター11を用いた表示システム10の構成を示す図である。
本実施形態に係るプロジェクター11は、画像出力装置としてのPC(Personal Computer)13から受信される画像情報に応じた画像をスクリーン等の被投射面A上に投射するものである。また、このプロジェクター11は、図1に示すように、主に、画像を投射する側面部(後述する天面部2A)を下方に向けた状態で使用されるものであり、本実施形態では、被投射面Aが形成される壁面に取り付けられたアーム14に、当該側面部とは反対側の側面部(後述する底面部2B)が固定されて使用される。そして、当該プロジェクター11は、先端121から赤外線を出射するポインティングデバイス12、並びに、画像出力装置及び画像解析装置を兼ねるPC13と組み合わされることで、インタラクティブホワイトボードシステムとなる表示システム10を構成する。
図2は、本実施形態に係るプロジェクター11を天面側から見た斜視図であり、図3は、プロジェクター11を底面側から見た斜視図である。
プロジェクター11は、図1において示した状態で、下方を向く面から画像を前面側(被投射面に対向する側)斜め下方に向けて投射する。このプロジェクター11は、図2及び図3に示すように、当該プロジェクター11の外装を構成する外装筐体2を備える。
第1傾斜面2A1は、第2傾斜面2A2に対して背面部2E側に位置し、当該背面側から前面側に向かうに従って、図2における下方に(底面部2Bに近接する方向に)傾斜している。
この第1傾斜面2A1には、後述する投射光学装置33の配設位置に対応し、背面側の斜め下方に向けて窪む凹部2A11が形成されている。この凹部2A11は、第1傾斜面2A1における側面部2C側に形成され、当該凹部2A11の底部分には、後述する投射光学装置33により投射される画像を通過させるための第1開口部2A12が形成されている。この第1開口部2A12の形成位置は、当該投射光学装置33が有する開口部3331(図8)に対応している。
操作パネル2A3は、背面側の端部から第1傾斜面2A1に至るまでの範囲内で、かつ、凹部2A11側とは反対側(側面部2D側)に設けられている。この操作パネル2A3には、プロジェクター11を操作するための複数のキーが配設されている。
また、底面部2Bには、筐体本体21及びカバー部材22により端縁が形成される開口部2B2が形成されている。この開口部2B2は、詳しくは後述するが、カバー部材22により覆われるインターフェース部23に配設された接続端子に接続されたケーブルC1,C2(図6)を外装筐体2外に出すための開口部である。このように、プロジェクター11に接続されるケーブルC1,C2が、開口部2B2を介して外部に延出することにより、当該プロジェクター11の外観を良好にすることができる。なお、これらケーブルC1,C2は、アーム14内を挿通し、前述の壁面に到達する。
側面部2Dの略中央は、ねじにより筐体本体21に着脱自在に設けられるカバー部材22により形成される。このカバー部材22は、図4に示すように、筐体本体21の側面に設けられたインターフェース部23を覆うものであり、第2傾斜面2A2を含む天面部2Aの一部、底面部2Bの一部、及び、側面部2Dの一部をそれぞれ形成する側部221〜223を有する。そして、このカバー部材22における底面部2Bに沿う側部223には、凹部224が形成され、当該凹部224と筐体本体21とにより、前述の開口部2B2が形成される。また、この凹部224に指を差し込み、当該指を側部223の内面に掛けることにより、カバー部材22をプロジェクター11の運搬時のハンドルとして利用することもできる。
インターフェース部23は、図5に示すように、平面視略L字状に構成された後述する光学ユニット3を避けるように、当該光学ユニット3のL字の内側に配置される。このようなインターフェース部23は、図4〜図6に示すように、筐体本体21における側面部2Dに略平行な側面に配設された複数の端子を有する第1端子部231と、背面部2Eに略平行な側面に配設された端子を有する第2端子部232とから構成される。
第2端子部232は、図示を省略するが、電源端子を有する。この電源端子は、電源ケーブルC2を介して入力される商用電力を、電源ユニットに供給する。
図7は、光学ユニット3を背面側から見た斜視図である。
光学ユニット3は、プロジェクター11の装置本体を構成し、筐体本体21内に収容される。なお、詳しい図示は省略するが、装置本体は、光学ユニット3の他、筐体本体21内部を冷却する前述の冷却ファン等を備えた冷却ユニット、プロジェクター11の各構成部材に電力を供給する電源ユニット、及び、プロジェクター11の動作を制御する制御ユニット等を備える。
光学ユニット3は、図7に示すように、光源装置31と、当該光源装置31から出射された光束を変調して、画像情報に応じて画像を形成する液晶パネル等の光変調装置32と、当該画像を被投射面に投射する投射光学装置33等を備える。なお、光学ユニット3の投射光学装置33以外の構成は、種々の一般的なプロジェクターで利用されているので具体的な説明を省略し、以下では、投射光学装置33について説明する。
投射光学装置33は、図7及び図8に示すように、複数のレンズ331(図8)と、反射ミラーとしての非球面ミラー332(図8)と、これらを内部に収納する中空状の保持体333(図7及び図8)とを備える。
非球面ミラー332は、回転対称でない自由曲面形状の反射面332Aを有する。この非球面ミラー332は、投射光学装置33における光路最下流において、反射面332Aが前面側斜め上方(図1に示した状態では下方)を向くように配設される。そして、当該非球面ミラー332は、複数のレンズ331により、背面側から前面側に導かれた画像を背面側に反射して、斜め上方側に折り返すとともに、当該画像を広角化する。
このうち、開口部3331は、当該開口部3331の開口面積を不要に大きくしないために、非球面ミラー332に対して所定距離だけ離間した位置(非球面ミラー332にて反射された光(画像)が集光した位置P(図8)に近接した位置)に形成されている。
以上のような投射光学装置33により、図8及び図9に示すように、非球面ミラー332により広角化された画像が、第1開口部2A12を介して、プロジェクター11の背面側から前面側に向かって上方(図1に示した状態では下方)に投射される。これにより、被投射面A(図1)に近い位置にプロジェクター11を配置することが可能となり、プロジェクター11の設置の自由度が向上される。そして、被投射面Aから観察者に向かう方向へ進行する光がプロジェクター11によって遮られる事態を確実に回避することができ、快適な映像観賞を行うことができる。
図10は、受光モジュール4及び撮像装置5を示す斜視図である。
受光モジュール4は、図10に示すように、第3開口部2A14内に配置される一対の受光素子41と、当該受光素子41により受光された赤外線信号をデジタル変換して、前述の制御ユニットに出力する基板(図示省略)とを備える。そして、当該制御ユニットが、入力される信号に応じた処理を実行する。
撮像装置5は、第2開口部2A13内に配置されるカメラ51と、当該カメラ51を制御するとともに、当該カメラ51により撮像された画像を制御ユニットに送信する制御基板(図示省略)とを備える。
カメラ51は、被投射面Aにおけるポインティングデバイス12の先端121を検出する。すなわち、当該カメラ51は、本発明の検出装置に相当し、また、当該先端121が、本発明の検出対象に相当する。
カメラ51は、当該先端121から出射される赤外線を検出可能なカメラとして構成され、例えば、CCD(Charge Coupled Device)或いはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイス等を採用することができる。このカメラ51の撮像領域は、投射光学装置33による画像の投射領域を含む被投射面Aに応じて設定されている。そして、当該カメラ51による撮像画像は、制御基板を介して制御ユニットに送信され、当該制御ユニットは、前述の通信端子を介して、PC13に、当該撮像画像を送信する。
以下、本実施形態に係る表示システム10におけるプロジェクター11、ポインティングデバイス12及びPC13の動作について説明する。
まず、PC13は、例えば、プレゼンテーションの資料等の画像(元画像)に基づく画像情報をプロジェクター11に送信し、プロジェクター11は、当該画像情報に応じた画像を形成及び投射する。この際、投射された画像に対して、ポインティングデバイス12による入力(所定の位置を先端121にて指し示した状態での赤外線の出射)が行われる。そして、プロジェクター11は、被投射面Aを撮像装置5により撮像し、得られた撮像画像をPC13に送信する。
被投射面Aを撮像してポインティングデバイス12の先端121を検出するカメラ51が、第1開口部2A12に隣接して配置されるので、当該カメラ51の検出方向を、画像の投射方向に合わせることができる。これによれば、画像の光によって生じる使用者等の影に先端121が隠れた場合に、カメラ51による先端121の検出(撮像)ができない状態であることを確認することができる。従って、先端121が影の範囲に入っているか否かに基づいて、カメラ51による当該先端121の検出が行われているか否かを確認することができる。
更に、被投射面Aに対向する第1傾斜面2A1に、カメラ51が配置されていることにより、当該カメラ51を被投射面Aに対向させやすくすることができ、先端121を検出しやすくすることができる。
また、一対の受光素子41は、被投射面Aに対向する第1傾斜面2A1に形成された第3開口部2A14の内部に配置されるので、当該受光素子41により、リモコンから送信され、被投射面Aにて反射された赤外線信号を受信しやすくすることができる。更に、当該各受光素子41が、それぞれ異なる角度を向くように(プロジェクター11の画像の投射方向を中心として、それぞれ左右を向くように)配置されているので、より広範囲から当該赤外線信号を受信することができる。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、検出装置としてのカメラ51は、投射光学装置33により投射された画像を通過させるための第1開口部2A12の側面部2D側に配置されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、第1開口部2A12を通過する画像を遮ることがなく、当該第1開口部2A12に隣接配置されていればよく、例えば、側面部2C側に配置されていてもよく、又は、上方或いは下方に配置されていてもよい。
また、カメラ51は、第1開口部2A12の側面部2D側に形成された第2開口部2A13内に配置されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、外装筐体2外に突出するように設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、液晶パネル等の光変調装置32を備えたプロジェクター11を例示したが、本発明はこれに限らない。すなわち、入射光束を画像情報に応じて変調して画像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いたプロジェクターにも、本発明を適用することも可能である。
Claims (4)
- 光源装置と、
前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、
外装を構成する外装筐体と、
前記投射光学装置から投射される光の投射領域内に位置する検出対象を検出する検出装置と、を備え、
前記投射光学装置は、光路最下流に配置され、光を反射させるとともに集光する反射ミラーを有し、
前記外装筐体は、
互いに反対側に位置する第1側面部及び第2側面部と、
それぞれが前記第1側面部及び前記第2側面部を接続し、互いに反対側に位置する第3側面部及び第4側面部と、を有し、
前記第3側面部は、
前記第2側面部側から前記第1側面部側に向かうに従って前記第4側面部に近接する傾斜面と、
前記傾斜面に位置し、前記反射ミラーによって反射された光を、前記第1側面部側であり、かつ、前記反射された光が進行するに従って前記外装筐体から離間する方向に出射する出射部と、を有し、
前記検出装置は、前記第3側面部において、前記出射部に対して隣接する位置であって、かつ、前記出射部よりも前記第2側面部に近い位置に配置されることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
外部からの操作信号を受信する受信装置と、
前記プロジェクターを操作する操作部と、を備え、
前記反射ミラーは、前記外装筐体内で、前記第1側面部と前記第2側面部とを結ぶ方向に対する直交方向において、前記外装筐体の中心からずれて配置され、
前記受信装置および前記操作部は、前記反射ミラーに対して、前記直交方向において前記反射ミラーが前記外装筐体の中心からずれた側とは反対側に、並んで配置されることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
前記反射ミラーは、前記反射された光を前記出射部が配置される位置に集光する非球面ミラーであることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターと、
前記検出対象としての入力装置と、を備え、
前記プロジェクターは、前記検出装置の検出結果に基づいて画像を投射することを特徴とする表示システム。
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