JP6224959B2 - 水素貯蔵システム - Google Patents

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Description

本発明は、水素ガスを貯蔵する水素貯蔵システムに関する。
燃料電池自動車等には、燃料となる水素ガスの供給源として、水素貯蔵システムが搭載されている。
特許文献1には、水素ガスが導かれる一対の開口部を有する中空状のライナと、このライナの内側に配置されて水素貯蔵合金を収容する水素吸蔵ユニットと、この水素吸蔵ユニットの内部に設けられ熱媒が導かれる熱媒管と、を備える水素貯蔵システムが開示されている。
上記水素貯蔵システムにおいて、水素貯蔵システムへの水素ガス充填時には、高圧の水素ガスがライナ内に供給されるとともに、熱媒管に低温の熱媒(冷却媒体)が供給される。これにより、水素貯蔵合金が冷却され、水素貯蔵合金に水素ガスが貯蔵される。
一方、水素貯蔵システムから水素ガスが取り出されるときには、熱媒管に高温の熱媒が供給される。これにより、水素貯蔵合金が加熱され、水素貯蔵合金から水素ガスが放出される。
特開2004−270861号公報
しかしながら、このような従来の水素貯蔵システムにあっては、水素吸蔵ユニットの内部に熱媒管が1本しか設けられないため、熱媒と水素貯蔵合金との熱交換効率を十分に高められない。
この対処方法として、水素吸蔵ユニットの内部に複数本の熱媒管を設けることが考えられる。しかし、この場合には、各熱媒管と外部に設けられる熱媒の供給管及び排出管との接続部の構造が複雑化するという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、水素貯蔵システムにおいて、構造の複雑化を抑えて、熱媒との熱交換効率を高めることを目的とする。
本発明は、水素ガスを貯蔵する水素貯蔵物質を用いて水素ガスを貯蔵する水素貯蔵システムであって、外部から給排される水素ガスを貯蔵する水素貯蔵室と、水素貯蔵室を画成する中空状のライナと、水素貯蔵室に水素貯蔵物質と共に収容される複数の中空状の熱交換チューブと、ライナの開口端を塞ベースフランジと、を備え、ベースフランジの内部には、外部から供給される熱媒を各熱交換チューブに分配する分配室と、各熱交換チューブを循環した熱媒を集めて外部に排出する集合室と、が設けられ、ベースフランジは、ライナの開口端に嵌合し、水素貯蔵室を画成する隔壁本体を備え、分配室及び集合室は、隔壁本体を介して水素貯蔵室の外側に設けられることを特徴とする。
本発明では、複数の熱交換チューブが水素貯蔵物質と共に設けられるため、熱交換チューブと水素貯蔵物質の接触面積が確保され、熱交換チューブと水素貯蔵物質の間で熱交換が効率よく行われる。
外部に設けられる熱媒の配管を複数本の熱交換チューブに接続する接続部は、ベースフランジの内部に設けられる分配室及び集合室によって構成されるため、複数本の熱交換チューブに対応して複数の配管を設ける必要がなく、構造の複雑化が抑えられる。
本発明の実施形態に係る水素貯蔵システムの断面図である。 本発明の実施形態に係る水素貯蔵システムの一部を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るインナチューブ及びベースフランジの斜視図である。 本発明の実施形態に係るベースフランジ及びインナチューブの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、添付図面上に互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が略水平前後方向、Y軸が略水平横方向、Z軸が略鉛直方向に延びるものとする。
図1に示す水素貯蔵システム1は、例えば水素ガスを燃料とする車両に搭載されるものであり、高圧の水素ガスを貯蔵する水素貯蔵室2を有する。
水素貯蔵システム1は、水素貯蔵室2を画成する部材として、中空状のライナ(メインタンク)10と、ライナ10の後端部に取り付けられるエンドフランジ70と、ライナ10の前端部に取り付けられるベースフランジ3と、を備える。
ライナ10の内部には、中空状のインナチューブ(サブタンク)60が設けられる。インナチューブ60の内部には、水素ガスを貯蔵する水素貯蔵物質9が収容される。なお、図1にはインナチューブ60に収容される水素貯蔵物質9の一部が示されており、水素貯蔵物質9はインナチューブ60内の全域に収容される。
水素貯蔵物質9は、例えば粉末状の水素吸蔵合金が用いられる。水素吸蔵合金は、水素を取り込む性質のあるものを合金化したものである。水素貯蔵物質9には、大気中に比べて数100倍以上の水素ガスが貯蔵される。なお、水素貯蔵物質9は、水素吸蔵合金に限らず、水素を取り込む性質のある他の物質を用いてもよい。
エンドフランジ70には、水素ガスを給排する水素ガス給排通路71が設けられる。水素ガス給排通路71は、エンドフランジ70に接続される配管(図示省略)を介して水素ガスの供給源(図示省略)と、水素ガスの供給先(図示省略)に連通される。
インナチューブ60の内部には、水素貯蔵物質9を冷却、加熱する3本の熱交換チューブ80が設けられる。熱交換チューブ80の外面は、水素貯蔵物質9に包囲される。
熱交換チューブ80の内部には、熱媒(熱交換媒体)を循環させる熱媒循環通路5が設けられる。
ベースフランジ3の内部には、各熱媒循環通路5に熱媒を給排する熱媒給排通路4が設けられる。熱媒給排通路4は、ベースフランジ3の各ポート56、57に接続される2本の配管(図示省略)を介して熱媒の供給源(図示省略)に連通される。
熱媒給排通路4を循環する熱媒は、熱交換チューブ80を介して水素貯蔵物質9との間で熱交換を行う。熱媒は、例えば水またはオイルが用いられる。なお、熱媒は、これに限らず、他の液体または気体を用いてもよい。
水素貯蔵室2への水素ガス充填時には、外部の供給源から高圧の水素ガスがエンドフランジ70の水素ガス給排通路71を通じてライナ10内の水素貯蔵室2に供給されるとともに、外部の供給源からベースフランジ3の熱媒給排通路4を通じて各熱媒循環通路5に低温の熱媒(冷却媒体)が供給されて水素貯蔵物質9が冷却されることにより、水素ガスが水素貯蔵物質9に貯蔵される。
一方、水素貯蔵室2から水素ガスが取り出されるときには、外部の供給源からベースフランジ3の熱媒給排通路4を通じて各熱媒循環通路5に高温の熱媒が供給されることにより水素貯蔵物質9が加熱され、水素貯蔵物質9から放出される水素ガスがエンドフランジ70の水素ガス給排通路71を通じて取り出される。
次に、水素貯蔵システム1の具体的な構造を説明する。
ライナ10は、X軸方向に延びる円筒状のライナ胴部11と、ライナ胴部11の前端に開口する前ライナ開口端(開口端)12と、ライナ胴部11の後端部をドーム状に絞るライナ底部13と、ライナ底部13の後端に開口する後ライナ開口端14と、を有する。
ライナ10は、例えばアルミニウム合金を材質として形成される。これにより、ライナ10は、その内面が水素ガスに晒されても脆化することが防止され、耐食性が確保される。
水素貯蔵システム1には、ライナ10の外面を包囲する補強チューブ20が設けられる。補強チューブ20は、ライナ10より引っ張り強度が高く、熱膨張率が小さい金属として、例えば高張力鋼を材質とする。
補強チューブ20は、ライナ胴部11の外周面に嵌合する円筒状のチューブ胴部21と、前ライナ開口端12より前方(図1において右方向)に突出するチューブ胴部21に開口する前チューブ開口端22と、チューブ胴部21の後端部を絞るチューブ屈曲端部(肩部)23と、チューブ屈曲端部23の後端に開口する後チューブ開口端24と、を有する。
チューブ屈曲端部23は、その断面がライナ10のライナ底部13に沿って屈曲する円錐筒状に形成される。
チューブ胴部21の前ライナ開口端12より前方に突出する部位の内周には、内周ネジ部25が形成される。内周ネジ部25にベースフランジ3が螺合される。
ベースフランジ3は、ライナ10の開口端12を塞ぐ隔壁本体30と、隔壁本体30に積層される第1プレート40及び第2プレート50と、を備える。
第1プレート40と第2プレート50は、3本のボルト97を介して隔壁本体30に締結される。ボルト97は、第1プレート40の孔及び第2プレート50の孔を貫通し、隔壁本体30のネジ穴に螺合する。
ベースフランジ3は、隔壁本体30に第1プレート40及び第2プレート50が積層して固定されることにより、高圧が生じる水素貯蔵室2を画成する隔壁としての剛性が確保される。
図2にも示すように、隔壁本体30は、インナチューブ60の内周に嵌合する第1嵌合部36と、インナチューブ60の開口端62に当接する第1段部36Aと、ライナ10の内周に嵌合する第2嵌合部35と、前ライナ開口端12に当接する第2段部35Aと、補強チューブ20の内周ネジ部25に螺合する外周ネジ部39と、補強チューブ20の開口端29に対峙する環状のフランジ部33と、を有する。
外周ネジ部39が補強チューブ20の内周ネジ部25に螺合することにより、第2段部35Aが前ライナ開口端12に押圧され、ベースフランジ3が補強チューブ20に締結される。これにより、ライナ10は、補強チューブ20のチューブ屈曲端部23とベースフランジ3の段部35Aとの間で挟持される。
水素ガス充填時には、水素貯蔵室2の圧力が高まってライナ10が膨張するが、ライナ10を囲む補強チューブ20によってライナ10の膨張が抑えられ、ライナ10に生じる内部応力が低減される。
なお、上述した構成に限らず、ベースフランジ3のフランジ部33を補強チューブ20のネジ穴に螺合する複数のボルトを設け、このボルトを介してベースフランジ3が補強チューブ20に締結される構成としてもよい。
第1嵌合部36の外周には、環状溝16(図2参照)が形成される。環状溝16とインナチューブ60の間には、シールリング92が介装される。
第2嵌合部35の外周には、環状溝15が形成される。環状溝15とライナ10の間には、シールリング91が介装される。これにより、水素貯蔵室2が外部に対して密封される。
図1に示すように、インナチューブ60の後端部には円盤状のインナプレート75が取り付けられる。インナプレート75は、インナチューブ60の内周に嵌合する嵌合部76を有する。嵌合部76とインナチューブ60の間には、シールリング89が介装される。
インナプレート75には、複数の通孔67が開口され、通孔67の開口部を覆うメッシュ66が介装される。粉末状の水素貯蔵物質9は、メッシュ66によってインナチューブ60の内部に閉じ込められる。
ベースフランジ3とインナプレート75との間には、両者を連結するロッド85が設けられる。ロッド85の前端部(ネジ部)は、隔壁本体30のネジ穴37に螺合される。ロッド85の後端部(ネジ部)は、インナプレート75の孔77を貫通し、ナット86が螺合される。ロッド85に螺合するナット86の締結力により、インナプレート75がインナチューブ60の開口端63に押圧される。
これにより、インナチューブ60は、インナプレート75と隔壁本体30の段部38との間で挟持され、その前端がベースフランジ3に支持される。水素貯蔵システム1の製造時には、水素貯蔵物質9及び熱交換チューブ80がインナチューブ60及びベースフランジ3等を介して一体に組み付けられたサブアッシが設けられる。
エンドフランジ70、ライナ10、補強チューブ20、インナチューブ60、インナプレート75、ロッド85、ベースフランジ3等は、同軸上に配置される。インナチューブ60及びインナプレート75は、ライナ10の内面との間に間隙を持って配置される。
ライナ10の後端部には、内周ネジ部19が形成される。エンドフランジ70は、ライナ10の内周ネジ部19に螺合して取り付けられ、後ライナ開口端14を閉塞する。エンドフランジ70とライナ10の間には、シールリング88が介装される。これにより、水素貯蔵室2が密封される。
エンドフランジ70の前端部には、X軸方向に延びる円柱状のガイド凸部79が水素貯蔵室2内に突出するように形成される。一方、インナプレート75の中央部には、ガイド凸部79を摺動自在に挿入させるガイド凹部78が形成される。
インナプレート75のガイド凹部78がエンドフランジ70のガイド凸部79に嵌合することにより、インナチューブ60の後端部がX軸に直交する方向(Y軸及びZ軸を含む面方向)に変位することが規制される。
インナプレート75のガイド凹部78がエンドフランジ70のガイド凸部79に対してX軸方向に摺動することにより、インナチューブ60とライナ10の間に生じるX軸方向の熱膨張差が吸収される。
エンドフランジ70に設けられる水素ガス給排通路71は、図1に矢印で示すように水素ガスを給排する配管(図示省略)が接続されるポート72と、ポート72からX軸方向に延びる通孔73と、通孔73と交差してZ軸方向に延びる通孔74と、を備える。
水素ガス給排通路71を通じて水素貯蔵室2内に充填された水素ガスは、インナプレート75に開口した複数の通孔67を通じてインナチューブ60内に流入し、水素貯蔵物質9に貯蔵される。一方、水素貯蔵室2から水素ガスが取り出されるときには、水素貯蔵物質9から放出される水素ガスがインナプレート75の通孔67を通じてライナ10内に流出し、ライナ10内から水素ガス給排通路71を通じて取り出される。
3本の熱交換チューブ80は、ベースフランジ3からX軸方向に延びる入口側の管部81と、出口側の管部83と、管部81と管部83の後端どうしを結んでU字状に延びる管部82と、が互いに一体形成される。なお、熱交換チューブ80は、上述した構成に限らず、X軸方向に延びる一対の管部と、これらの管部の後端どうしを結ぶ管部と、が互いに別体で形成される構成としてもよい。
図2〜4にも示すように、熱交換チューブ80の前端部は、チューブフランジ65を介してベースフランジ3に固定される。
ベースフランジ3の隔壁本体30は、チューブフランジ65を当接させる端面31と、端面31に開口する6つのネジ穴99と、を有する。チューブフランジ65は、2つの取付孔68を有する。2本のネジ84(図1参照)が取付孔68に挿通してネジ穴99に螺合することにより、チューブフランジ65が隔壁本体30に締結される。
チューブフランジ65の端面には、環状溝69が形成される。環状溝69と隔壁本体30の端面31の間には、シールリング(図示省略)が介装される。これにより、熱媒循環通路5と熱媒給排通路4との接続部が水素貯蔵室2に対して密封される。
隔壁本体30は、外側に面する端面17に開口する収容凹部26と、収容凹部26の底部に延びる外側の端面32と、内側の端面31と外側の端面32の両方に開口する6つの通孔27A、27Bと、外側の端面32に開口する3つのネジ穴28と、を有する。
収容凹部26には、円盤状の第1プレート40及び第2プレート50が積層して収容される。隔壁本体30と第1プレート40の間には、供給源から供給される熱媒を各熱媒循環通路5に分配する分配室7が層状に画成される。第1プレート40と第2プレート50の間には、各熱媒循環通路5を循環した熱媒を集める集合室8が層状に画成される。
第1プレート40は、隔壁本体30の端面32に当接する内側の端面41と、第2プレート50に当接する外側の端面42と、内側の端面41に開口して分配室7を画成する分配凹部45と、内側の端面41に開口してシールリング93(図1参照)が介装される環状溝49と、分配凹部45の内面と外側の端面42とに開口する1つの通孔46と、分配凹部45を避けるようにして内側の端面41と外側の端面42の両方に開口する3つの通孔47と、内側の端面41に開口して通孔47を囲むシールリング93が介装される環状溝48と、3つのボルト孔43と、を有する。
分配凹部45は、X軸を中心として3方向に放射状に延びるように形成される。分配凹部45によって画成される分配室7は、隔壁本体30の3つ通孔27Aを介して、熱媒循環通路5の入口に連通される。
第2プレート50は、第1プレート40に当接する内側の端面51と、外側に面する端面52と、内側の端面51に開口して集合室8を画成する集合凹部55と、内側の端面51に開口してシールリング94(図1参照)が介装される環状溝59と、供給源から供給される熱媒を導く配管(図示省略)が接続される供給ポート57と、供給源に熱媒を戻す配管(図示省略)が接続される排出ポート56と、内側の端面51に開口して供給ポート57を囲むシールリング(図示省略)が介装される環状溝58と、3つのボルト孔53と、を有する。
集合凹部55は、X軸を中心として3方向に放射状に延びるように形成される。集合凹部55によって画成される集合室8は、第1プレート40の3つの通孔47及び隔壁本体30の3つの通孔27Bを介して各熱媒循環通路5の出口に連通される。
次に、熱媒給排通路4及び各熱媒循環通路5における熱媒の流れを説明する。なお、図3、図4において、熱媒の流れ方向を矢印で示している。
供給源から供給される熱媒は、配管(図示省略)、供給ポート57、通孔46を通じて分配室7に流入し、分配室7から3つの通孔27Aを通じて各熱媒循環通路5の入口に分配される。
各熱媒循環通路5に流入した熱媒は、各熱交換チューブ80にて入口側の管部81、U字状の管部82、出口側の管部83を通じて各熱媒循環通路5を流れ、水素貯蔵物質9との間で熱交換を行う。前述したように、水素貯蔵室2への水素ガス充填時には、供給源から低温の熱媒が供給され、水素貯蔵物質9が冷却される。一方、水素貯蔵室2から水素ガスが取り出されるときには、供給源から高温の熱媒が供給され、水素貯蔵物質9が加熱される。
上記のように各熱交換チューブ80にて熱交換を行った熱媒は、3つの通孔27B、通孔47を通じて集合室8に流入する。こうして集合室8に集められた熱媒は、排出ポート56、配管(図示省略)を通じて供給源へと戻される。
以上の実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
水素貯蔵システム1は、外部から給排される水素ガスを貯蔵する水素貯蔵室2と、水素貯蔵室2を画成する中空状のライナ10と、水素貯蔵室2に水素貯蔵物質9と共に収容される複数の中空状の熱交換チューブ80と、ライナ10の開口端12を塞いで水素貯蔵室2を画成するベースフランジ3と、を備える。そして、ベースフランジ3の内部には、外部から供給される熱媒を各熱交換チューブ80に分配する分配室7と、各熱交換チューブ80を循環した熱媒を集めて外部に排出する集合室8と、が設けられる。
複数の熱交換チューブ80が水素貯蔵物質9と共に設けられるため、熱交換チューブ80と水素貯蔵物質9の接触面積が十分に確保され、熱交換チューブ80と水素貯蔵物質9の間で熱交換が効率よく行われ、水素貯蔵物質9の冷却、加熱を行う熱制御性を高められる。
外部に設けられる熱媒の供給源から延びる配管を各熱交換チューブ80に接続する接続部は、ベースフランジ3の内部に設けられる分配室7及び集合室8によって構成されるため、複数本の熱交換チューブ80に対応して複数の配管を設ける必要がなく、構造の複雑化が抑えられる。
水素貯蔵システム1は、3本の熱交換チューブ80を備える。これに限らず、水素貯蔵システム1に要求される熱交換量に応じて熱交換チューブ80の本数を設定することができる。
ベースフランジ3は、ライナ10の開口端12に嵌合する隔壁本体30と、隔壁本体30に積層される第1プレート40及び第2プレート50と、を備え、隔壁本体30と第1プレート40の間に分配室7が画成され、第1プレート40と第2プレート50の間に集合室8が画成される。
ベースフランジ3に積層される第1プレート40及び第2プレート50を介して分配室7及び集合室8が層状の空間として画成されるため、分配室7及び集合室8が小さいスペースに収容され、装置の小型化が図れる。
ベースフランジ3は、隔壁本体30に第1プレート40及び第2プレート50が積層されることにより、高圧が生じる水素貯蔵室2を画成する隔壁としての剛性が確保される。
また、ベースフランジ3において、熱交換を行う前の熱媒が流れる分配室7が、熱交換を行った後の熱媒が流れる集合室8の内側に配置されることにより、熱交換を行う前の熱媒が外気に放熱することが抑えられる。
なお、上述した構成に限らず、隔壁本体30と第1プレート40の間に分配室7が画成され、第1プレート40と第2プレート50の間に集合室8が画成される構成としてもよい。
隔壁本体30は、水素貯蔵室2に面する内側の端面31と、内側の端面31と反対側に設けられる外側の端面32と、を有し、外側の端面32に対して第1プレート40及び第2プレート50が積層される。
第1プレート40及び第2プレート50を介して画成される分配室7、集合室8が水素貯蔵室2の外側に設けられるため、第1プレート40及び第2プレート50に水素貯蔵室2に生じる高圧が作用することがなく、第1プレート40及び第2プレート50の小型化が図れるとともに、分配室7、集合室8からガス(熱媒)洩れが生じることを防止できる。
素貯蔵システム1は、ライナ10の内側に配置されて水素貯蔵物質9を収容する中空状のインナチューブ60を備え、インナチューブ60の前端部がベースフランジ3に支持される。
水素貯蔵物質9を収容するインナチューブ60がベースフランジ3に支持されるため、水素貯蔵物質9と各熱交換チューブ80がインナチューブ60及びベースフランジ3を介して一体に組み付けられたサブアッシを設けることが可能となる。これにより、水素貯蔵システム1に対する水素貯蔵物質9及び各熱交換チューブ80の組み付け作業、分解作業が容易に行える。
水素貯蔵システム1は、ライナ10の外面を包囲する筒状の補強チューブ20を備える。補強チューブ20は、ライナ10の底部13に沿って形成されるチューブ屈曲端部23を有する。ベースフランジ3は、補強チューブ20に締結される締結力によってライナ10の開口端12を押圧する段部35Aを有する。
ライナ10は、補強チューブ20のチューブ屈曲端部23とベースフランジ3の段部35Aとの間で挟持され、水素貯蔵室2の圧力によって膨張することが抑えられる。
ベースフランジ3は、補強チューブ20の内周ネジ部25に螺合する外周ネジ部39を有する。
ベースフランジ3の外周ネジ部39が補強チューブ20の内周ネジ部25に螺合する締結力によって、ベースフランジ3の段部35Aがライナ10の開口端12に押圧される。ベースフランジ3が補強チューブ20の内側に収まるため、水素貯蔵システム1の小型化が図れる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態の水素貯蔵システム1は、例えば水素ガスを燃料とする車両に搭載されるものであるが、これに限らず、他の機械、設備に用いてもよい。
1 水素貯蔵システム
2 水素貯蔵室
3 ベースフランジ
7 分配室
8 集合室
9 水素貯蔵物質
10 ライナ
12 開口端
13 底部
20 補強チューブ
23 チューブ屈曲端部
30 隔壁本体
31 端面
32 端面
35A 段部
40 第1プレート
50 第2プレート
60 インナチューブ
80 熱交換チューブ

Claims (5)

  1. 水素貯蔵物質を用いて水素ガスを貯蔵する水素貯蔵システムであって、
    外部から給排される水素ガスを貯蔵する水素貯蔵室と、
    前記水素貯蔵室を画成する中空状のライナと、
    前記水素貯蔵室に前記水素貯蔵物質と共に収容される複数の中空状の熱交換チューブと、
    前記ライナの開口端を塞ベースフランジと、を備え、
    前記ベースフランジの内部には、
    外部から供給される熱媒を前記各熱交換チューブに分配する分配室と、
    前記各熱交換チューブを循環した熱媒を集めて外部に排出する集合室と、が設けられ
    前記ベースフランジは、前記ライナの開口端に嵌合し、前記水素貯蔵室を画成する隔壁本体を備え、
    前記分配室及び前記集合室は、前記隔壁本体を介して前記水素貯蔵室の外側に設けられることを特徴とする水素貯蔵システム。
  2. 前記ベースフランジは、前記隔壁本体に積層される第1プレート及び第2プレートをさらに備え、
    前記隔壁本体と前記第1プレートの間に前記分配室及び前記集合室のいずれか一方が画成され、
    前記第1プレートと前記第2プレートの間に前記分配室及び前記集合室のいずれか他方が画成されることを特徴とする請求項1に記載の水素貯蔵システム。
  3. 前記隔壁本体は、
    前記水素貯蔵室に面する内側の端面と、
    前記内側の端面と反対側に設けられる外側の端面と、を有し、
    前記外側の端面に対して前記第1プレート及び前記第2プレートが積層されることを特徴とする請求項2に記載の水素貯蔵システム。
  4. 前記ライナの内側に配置されて前記水素貯蔵物質を収容する中空状のインナチューブをさらに備え、
    前記インナチューブの端部が前記ベースフランジに支持されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の水素貯蔵システム。
  5. 前記ライナの外面を包囲する筒状の補強チューブをさらに備え、
    前記補強チューブは前記ライナの底部に沿って形成されるチューブ屈曲端部を有し、
    前記ベースフランジは前記補強チューブに締結される締結力によって前記ライナの開口端を押圧する段部を有し、
    前記ライナは前記チューブ屈曲端部と前記段部との間で挟持されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の水素貯蔵システム。
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