JP6224447B2 - 車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体 - Google Patents

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本発明は、マスタシリンダ及びリザーバよりなり、マスタシリンダは、シリンダボディと、このシリンダボディのシリンダ孔に油圧室を画成するように嵌装されるプランジャとを備え、前記シリンダボディには、サプライポートと、このサプライポートに連通してプランジャを囲繞する環状溝と、この環状溝の前方で前記プランジャの外周面に密接するシール部材とを設け、前記プランジャには、その後退位置で前記環状溝に連通し、その前進位置で前記シール部材の前方位置に移行する弁孔を設け、前記リザーバは、作動油を貯留する油溜め室と、この油溜め室を前記サプライポートに連通する出口孔とを備える、車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体の改良に関する。
かゝる車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体は、特許文献1に開示されるように既に知られている。
特開2008−149743号公報
かゝる車両のブレーキ装置においては、例えば、登り坂での車両の発進時、ブレーキペダルを解放してマスタシリンダのプランジャを後退させても、車輪ブレーキを一時的に作動状態に保持して車両の後退を防ぐために、車輪ブレーキの油圧を一時的に保持するような制御を行うことがあり、このとき、マスタシリンダで異音が発生することがある。
本発明者は、その異音の発生原因を次のように究明した。即ち、プランジャの後退にも拘らず、車輪ブレーキ側からマスタシリンダに作動油が一時的に戻らないことから、マスタシリンダの油圧室が負圧となり、その後、プランジャが更に後退して油圧室がリザーバの油溜め室と連通した際に、油溜め室の作動油がプランジャの弁孔を通して油圧室に勢いよく流れ込み、その作動油の運動エネルギが油圧室で逃げ場を失い圧力エネルギに変わり、それに伴なう急激な圧力上昇が異音の発生原因と考えられる。
そこで、本発明は、上記異音の発生を抑えることができる前記マスタシリンダ組立体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、マスタシリンダ及びリザーバよりなり、マスタシリンダは、シリンダボディと、このシリンダボディのシリンダ孔に油圧室を画成するように嵌装されるプランジャとを備え、前記シリンダボディには、サプライポートと、このサプライポートに連通してプランジャを囲繞する環状溝と、この環状溝の前方で前記プランジャの外周面に密接するシール部材とを設け、前記プランジャには、その後退位置で前記環状溝に連通し、その前進位置で前記シール部材の前方位置に移行する弁孔を設け、前記リザーバは、作動油を貯留する油溜め室と、この油溜め室を前記サプライポートに連通する出口孔とを備える、車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体において、前記出口孔を、前記油溜め室及び前記サプライポートの何れの側への作動油の流れも弱め得るオリフィスのみで構成したことを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記リザーバを合成樹脂製とすると共に、このリザーバに前記オリフィスを一体成形したことを第2の特徴とする。
また本発明は、マスタシリンダ及びリザーバよりなり、マスタシリンダは、シリンダボディと、このシリンダボディのシリンダ孔に油圧室を画成するように嵌装されるプランジャとを備え、前記シリンダボディには、サプライポートと、このサプライポートに連通してプランジャを囲繞する環状溝と、この環状溝の前方で前記プランジャの外周面に密接するシール部材とを設け、前記プランジャには、その後退位置で前記環状溝に連通し、その前進位置で前記シール部材の前方位置に移行する弁孔を設け、前記リザーバは、作動油を貯留する油溜め室と、この油溜め室を前記サプライポートに連通する出口孔とを備える、車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体において、前記リザーバを合成樹脂製とすると共に前記出口孔をオリフィスで構成し、このオリフィスを前記リザーバに一体成形したことを第3の特徴とする。
また本発明は、第1〜第3の特徴の何れかに加えて、前記出口孔を、並列する複数の前記オリフィスで構成したことを第の特徴とする
らにまた本発明は、第1〜第の特徴の何れかに加えて、前記マスタシリンダは、前記プランジャとして、前記シリンダ孔において、前記シリンダボディの前端壁との間に第1油圧室を画成する第1プランジャと、この第1プランジャとの間に第2油圧室を画成する第2プランジャとを備え、また前記リザーバは、前記出口孔として、前記第1油圧室に連なる第1出口孔と、前記第2油圧室に連なる第2出口孔とを備え、少なくとも前記第1出口孔を前記オリフィスで構成したことを第の特徴とする。
本発明の第1,第3の特徴によれば、前記出口孔をオリフィスで構成したので、ブレーキペダルを解放してマスタシリンダのプランジャを後退させても、車輪ブレーキの油圧を一時的に保持するような制御を行った場合には、前記オリフィスによりリザーバの油溜め室からシリンダボディの油圧室側への作動油の流れを弱め、これによりプランジャの弁孔から油圧室への作動油の流れ込み速度を低下させることができ、その結果、油圧室の急激な圧力上昇を抑制して異音の発生を防ぐことができる。
本発明の第2,第3の特徴によれば、前記リザーバを合成樹脂製とすると共に、このリザーバに前記オリフィスを一体成形したので、オリフィスを得るための特別な加工は不要であり、コストの低減を図ることができる。
本発明の第の特徴によれば、前記出口孔を、並列する複数の前記オリフィスで構成したので、各オリフィスにおいて、直径に対し充分な長さを得ることができ、これにより複数のオリフィスよりなる出口孔での整流効果を高め、プランジャの弁孔から油圧室への作動油の流れ込み速度の低下を安定させ、異音の発生を効果的に防ぐことができると共に、油溜め室から油圧室への作動油の補給性を確保することができる
発明の第の特徴によれば、前記マスタシリンダは、前記プランジャとして、前記シリンダ孔において、前記シリンダボディの前端壁との間に第1油圧室を画成する第1プランジャと、この第1プランジャとの間に第2油圧室を画成する第2プランジャとを備え、また前記リザーバは、前記出口孔として、前記第1油圧室に連なる第1出口孔と、前記第2油圧室に連なる第2出口孔とを備え、少なくとも前記第1出口孔を前記オリフィスで構成したので、シリンダボディの前端部側でプランジャの弁孔から油圧室への作動油の急激な流れ込みによる油圧室の急激な圧力上昇を抑制することができ、これによりシリンダボディの振動を抑え、異音の発生を効果的に防ぐことができる。
本発明に係る車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体の縦断側面図。 図1の2矢視拡大図。
本発明の実施形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
図1において、車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体Kは、マスタシリンダM及びリザーバRよりなっており、マスタシリンダMのシリンダボディ1は、後端部を図示しないブースタの前壁に締結される。
シリンダボディ1は、それと一体の前端壁1aで前端面を閉塞されると共に後端面を解放したシリンダ孔2を有しており、このシリンダ孔2に第1プランジャ3Aと、その後方に配置される第2プランジャ3Bとが摺動自在に嵌装され、第2プランジャ3Bの後端部には、ブレーキペダルによ作動されるブースタの出力杆4が連接される。そしてシリンダ孔2には、第1プランジャ3Aの前端面とシリンダ孔2の前端壁1aとで第1油圧室5Aが画成され、また第1プランジャ3Aの後端面と第2プランジャ3Bの前端面とで第2油圧室5Bが画成される。第1油圧室5Aの前部には、車両の第1系統の車輪ブレーキに連なる第1出力ポート6Aが、また第2油圧室5Bの前部には、車両の第2系統の車輪ブレーキに連なる第2出力ポート6Bがそれぞれ開口している。
第1及び第2油圧室5Bには、第1及び第2プランジャ3A,3Bをそれぞれ後退方向へ付勢する第1及び第2戻しばね7A,7Bが配設される。
第1戻しばね7Aは、シリンダ孔2の前端壁1aに当接する第1前部ばね座8Aと、第1プランジャ3Aに当接する第1後部ばね座10Aとの間に縮設される。第1前部ばね座8Aには第1連結杆9Aの前端部が固着され、この第1連結杆9Aに第1後部ばね座10Aが摺動自在に嵌合され、第1連結杆9Aの後端には、第1後部ばね座10Aの後退限を規制する膨大部11が設けられる。これにより、第1前部ばね座8A及び第1後部ばね座10A間の距離、即ち第1戻しばね7Aの伸長限界が規制されるようになっている。
また第2戻しばね7Bは、第1プランジャ3Aに当接する第2前部ばね座8Bと、第2プランジャ3Bに当接する第2後部ばね座10Bとの間に縮設される。第2前部ばね座8Bには第2連結杆9Bの前端部が固着され、この第2連結杆9Bに第2後部ばね座10Bが摺動自在に嵌合され、第2連結杆9Bの後端には、第2後部ばね座10Bの後退限を規制する膨大部11が設けられる。これにより、第2前部ばね座8B及び第2後部ばね座10B間の距離、即ち第2戻しばね7Bの伸長限界が規制されるようになっている。
第2戻しばね7Bのセット荷重は、第1戻しばね7Aのそれよりも大きく設定されている。したがって、図1に示す状態のように、第2プランジャ3Bがブースタの出力杆4により後退限を規制されると、第2戻しばね7Bの伸長限界により第1プランジャ3Aの後退限が規制される。
シリンダボディ1の上面には、第1外側ボス12Aと、それの後方に位置する第2外側ボス12Bとが突設される。またシリンダボディ1には、第1外側ボス12Aの中空部に上端を連ねる第1サプライポート13Aと、この第1サプライポート13Aの下端に接続して第1プランジャ3Aの外周面を囲繞する第1環状溝14Aと、第2外側ボス12Bの中空部に上端を連ねる第2サプライポート13Bと、この第2サプライポート13Bの下端に接続して第2プランジャ3Bの外周面を囲繞する第2環状溝14Bとが設けられる。
さらにシリンダボディ1には、第1環状溝14Aを前後に挟んで並ぶ一対の環状のシール装着溝15A,16Aが設けられ、これらシール装着溝15A,16Aには、第1プランジャ3Aの外周面に摺動自在に密接するカップ型のシール部材17A,18Aが装着される。一方、第1プランジャ3Aには、その周壁を貫通する複数の第1弁孔20Aが穿設され、これら第1弁孔20Aは、第1プランジャ3Aの後退限で第1環状溝14Aと連通し、前進位置で前部のシール部材17Aの前方に移行するようになっている。
さらにまたシリンダボディ1には、第2環状溝14Bを前後に挟んで並ぶ一対の環状のシール装着溝15B,16Bが設けられ、これらシール装着溝15B,16Bには、第2プランジャ3Bの外周面に摺動自在に密接するカップ型のシール部材17B,18Bが装着される。一方、第2プランジャ3Bには、その周壁を貫通する複数の第2弁孔20Bが穿設され、これら第2弁孔20Bは、第1プランジャ3Aの後退限で第2環状溝14Bと連通し、前進位置で前部のシール部材17Bの前方に移行するようになっている。
前記リザーバRは合成樹脂製であって、その内部の下部は、隔壁21により前部の第1油溜め室22Aと、後部の第2油溜め室22Bとに区画され、これら第1及び第2油溜め室22A,22Bにそれぞれ対応する第1及び第2内側ボス23A,23BがリザーバRの下面に一体成形される。これら第1及び第2内側ボス23A,23Bは、Oリング24をそれぞれ介して前記第1及び第2外側ボス12A,12Bの内周面に油密に嵌合される。
第1内側ボス23Aには、第1油溜め室22Aを第1サプライポート13Aに連通する第1出口孔25Aが形成され、また第2内側ボス23Bには、第2油溜め室22Bを第2サプライポート13Bに連通する第2出口孔25Bが形成される。
その際、特に、第1出口孔25Aは、それから垂直に下りる比較的短い第1サプライポート13Aを介して第1環状溝14Aに連通する。この第1出口孔25Aは、並列する複数本(図示例では4本)のオリフィス26(図2参照)で構成され、これらオリフィス26は、第1内側ボス23Aと一体成形、即ち第1内側ボス23Aの成形と同時に型で成形される。
一方、第2出口孔25は、オリフィスにはなっていないが、その代わりに、第2サプライポート13Bが、第2出口孔25及び第2環状溝14Bに対して傾斜し、且つ第1サプライポート13Aよりも長く形成され、第2出口孔25から第2弁孔20Bまでの流路抵抗が比較的大きく設定される。
シリンダボディ1及びリザーバRの対向面には、互いに重なる連結片27,28が突設され、これら連結片27,28をボルト29で連結することにより、シリンダボディ1及びリザーバRは相互に結合される。
次に、この実施形態の作用について説明する。
ブレーキペダルが解放されていて、第1及び第2プランジャ3A,3Bがそれぞれ後退限に位置するときは、図1に示すように、第1及び第2プランジャ3A,3Bの第1及び第2弁孔20A,20Bがシリンダボディ1の第1及び第2環状溝14A,14Bとそれぞれ連通しているので、リザーバRの第1及び第2油溜め室22A,22Bは、それぞれ第1及び第2油圧室5A,5Bと連通状態にある。
いま、ブレーキペダルを踏み込み、ブースタを作動して、その出力杆4により第2プランジャ3Bを前方へ押圧すると、第1及び第2プランジャ3A,3Bが第1及び第2戻しばね7A,7Bをそれぞれ圧縮しながら前進するので、第1及び第2弁孔20A,20Bがそれぞれ第1及び第2環状溝14A,14Bとの連通位置から、前部のシール部材17A,18Aの前方位置へと移行することで、第1及び第2油圧室5A,5Bは、それぞれ第1及び第2サプライポート13A,13Bとの連通を遮断される。したがって、第1及び第2油圧室5A,5Bには、第1及び第2プランジャ3A,3Bの前進に応じた油圧が発生し、それぞれの油圧は、第1及び第2出力ポート6A,6Bより出力され、第1及び第2系統の車輪ブレーキに供給され、それらを作動状態にすることになる。
またブレーキペダルを解放して、ブースタの出力杆4を後退させると、第1及び第2プランジャ3A,3Bは、それぞれ第1及び第2戻しばね7A,7Bの付勢力により後退して、第1及び第2弁孔20A,20Bを第1及び第2環状溝14A,14Bに連通させる後退限に達すると、通常は、第1及び第2系統の車輪ブレーキ側から作動油がそれぞれ第1及び第2油圧室5A,5Bに戻り、さらにそれぞれ第1及び第2弁孔20A,20B、第1及び第2環状溝14A,14B、第1及び第2サプライポート13A,13B、第1及び第2出口孔25A,25Bを順次経て、第1及び第2油溜め室22A,22Bへと戻る。
しかしながら、例えば、登り坂での車両の発進時、ブレーキペダルを解放してマスタシリンダMの第1及び第2プランジャ3A,3Bを後退させても、車輪ブレーキを一時的に作動状態に保持して車両の後退を防ぐために、図示しないブレーキ油圧制御装置において車輪ブレーキの油圧を一時的に保持するような制御を行う場合には、第1及び第2プランジャ3A,3Bの後退にも拘らず、車輪ブレーキ側から第1及び第2油圧室5A,5Bに作動油が一時的に戻らないことから、第1及び第2油圧室5A,5Bが負圧となるため、第1及び第2油溜め室22A,22Bの作動油が、それぞれ第1及び第2出口孔25A,25B、第1及び第2サプライポート13A,13B、第1及び第2環状溝14A,14B、第1及び第2弁孔20A,20Bを経て第1及び第2油圧室5A,5Bに流れ込もうとする。
その際、特に、第1油溜め室22A側の第1出口孔25Aは、オリフィス26で構成されるので、このオリフィス26により第1油溜め室22Aから第1油圧室5A側への作動油の流れを弱める。したがって、第1弁孔20Aから第1油圧室5Aへの作動油の流れ込み速度が低下し、その流れ込みに起因する第1油圧室5Aの急激な圧力上昇を抑制して異音の発生を防ぐことができる。
ところで、シリンダボディ1は、その後端部がブースタの前壁に固着され、片持ち支持となっているので、その前端部で加振されると振動し易くなるところ、前部の第1油圧室5Aでの急激な圧力上昇を抑え得ることで、シリンダボディ1の振動を抑え、異音の発生を効果的に防ぐことができる。
また第1出口孔25Aは、並列する複数本のオリフィス26で構成されるので、各オリフィス26において、直径に対し充分な長さを得ることができ、これにより第1出口孔25Aでの整流効果を高め、第1弁孔20Aから第1油圧室5Aへの作動油の流れ込み速度の低下を安定させ、異音の発生を効果的に防ぐことができると共に、第1油溜め室22Aから第1油圧室5Aへの作動油の補給性を確保することができる。
また前記オリフィス26は、合成樹脂製のリザーバRの第1内側ボス23Aと一体成形されるので、オリフィス26を得るための特別な加工は不要であり、コストの低減を図ることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、第1出口孔25Aのオリフィス化に加えて、第2出口孔25Bをもオリフィスで構成することもでき、また第2出口孔25Bのみをオリフィスで構成することもできる。また本発明は、シングルプランジャ型のマスタシリンダ組立体にも適用可能である。
K・・・・マスタシリンダ組立体
M・・・・マスタシリンダ
R・・・・リザーバ
1・・・・シリンダボディ
2・・・・シリンダ孔
3A・・・プランジャ(第1プランジャ)
3B・・・第2プランジャ
13A・・サプライポート(第1サプライポート)
13B・・第2サプライポート
14A・・環状溝(第1環状溝)
14B・・第2環状溝
17A・・シール部材
20A・・弁孔(第1弁孔)
20B・・第2弁孔
22A・・油溜め室(第1油溜め室)
22B・・第2油溜め室
25A・・出口孔(第1出口孔)
25B・・第2出口孔
26・・・オリフィス

Claims (5)

  1. マスタシリンダ(M)及びリザーバ(R)よりなり、マスタシリンダ(M)は、シリンダボディ(1)と、このシリンダボディ(1)のシリンダ孔(2)に油圧室(5A)を画成するように嵌装されるプランジャ(3A)とを備え、前記シリンダボディ(1)には、サプライポート(13A)と、このサプライポート(13A)に連通してプランジャ(3A)を囲繞する環状溝(14A)と、この環状溝(14A)の前方で前記プランジャ(3A)の外周面に密接するシール部材(17A)とを設け、前記プランジャ(3A)には、その後退位置で前記環状溝(14A)に連通し、その前進位置で前記シール部材(17A)の前方位置に移行する弁孔(20A)を設け、前記リザーバ(R)は、作動油を貯留する油溜め室(22A)と、この油溜め室(22A)を前記サプライポート(13A)に連通する出口孔(25A)とを備える、車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体において、
    前記出口孔(25A)、前記油溜め室(22A)及び前記サプライポート(13A)の何れの側への作動油の流れも弱め得るオリフィス(26)のみで構成したことを特徴とする、車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体。
  2. 請求項1記載の車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体において、
    前記リザーバ(R)を合成樹脂製とすると共に、このリザーバ(R)に前記オリフィス(26)を一体成形したことを特徴とする、車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体。
  3. マスタシリンダ(M)及びリザーバ(R)よりなり、マスタシリンダ(M)は、シリンダボディ(1)と、このシリンダボディ(1)のシリンダ孔(2)に油圧室(5A)を画成するように嵌装されるプランジャ(3A)とを備え、前記シリンダボディ(1)には、サプライポート(13A)と、このサプライポート(13A)に連通してプランジャ(3A)を囲繞する環状溝(14A)と、この環状溝(14A)の前方で前記プランジャ(3A)の外周面に密接するシール部材(17A)とを設け、前記プランジャ(3A)には、その後退位置で前記環状溝(14A)に連通し、その前進位置で前記シール部材(17A)の前方位置に移行する弁孔(20A)を設け、前記リザーバ(R)は、作動油を貯留する油溜め室(22A)と、この油溜め室(22A)を前記サプライポート(13A)に連通する出口孔(25A)とを備える、車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体において、
    前記リザーバ(R)を合成樹脂製とすると共に前記出口孔(25A)をオリフィス(26)で構成し、このオリフィス(26)を前記リザーバ(R)に一体成形したことを特徴とする、車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体において、
    前記出口孔(25A)を、並列する複数の前記オリフィス(26)で構成したことを特徴とする、車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体。
  5. 請求項1〜の何れに記載の車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体において、
    前記マスタシリンダ(M)は、前記プランジャとして、前記シリンダ孔(2)において、前記シリンダボディ(1)の前端壁(1a)との間に第1油圧室(5A)を画成する第1プランジャ(3A)と、この第1プランジャ(3A)との間に第2油圧室(5B)を画成する第2プランジャ(3B)とを備え、また前記リザーバ(R)は、前記出口孔として、前記第1油圧室(5A)に連なる第1出口孔(25A)と、前記第2油圧室(5B)に連なる第2出口孔(25B)とを備え、少なくとも前記第1出口孔(25A)を前記オリフィス(26)で構成したことを特徴とする、車両のブレーキ用マスタシリンダ組立体。
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