JP6224203B2 - 乾癬を治療するための組成物 - Google Patents

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本発明は、乾癬及び乾癬に類似する他の皮膚障害、例えば湿疹、日焼け及び創傷や傷跡を治療するための方法及び組成物に関する。本方法には、ステロールエステルを含有する組成物の局所投与が含まれる。
乾癬は、皮膚細胞が通常よりも早いスピードで再生する結果、発生する皮膚疾患である。乾癬は、プラークと称されることもある紅斑及び乾燥した灰白色又は銀色の鱗屑を患者の皮膚に引き起こす。
現在、乾癬発生の治療には数多くの様々な方法が用いられている。より一般的な治療法の一つに、炎症を抑えるためコルチコステロイドを患部に局所的に塗布する方法がある。患者がコルチコステロイドに対する耐性を徐々に獲得する可能性があるため、その使用は限定的であることが多い。
他の一般的な治療法には、ジトラノールとしても知られるアントラリンの局所塗布、カルシポトリエン又はカルシトリオールといったビタミンDの局所塗布、又はタザロテンといったビタミンAの局所塗布が含まれる。アントラリン、ビタミンD及びビタミンAは、皮膚の細胞を新しく作るスピードを遅くすると考えられている。アントラリンは、患者の皮膚や衣服にシミを付け、超活性型乾癬発生への効果はあまり期待できない。ビタミンD及び/又はAの局所塗布は、太陽光に対する感受性上昇のリスクがある。
コールタールも乾癬の治療に用いられてきた。コールタールは患部に直接塗布してもよいし、又は風呂に加えてもよい。コールタールは有効であるが、強い不快臭を発する。
一部の乾癬患者には、サリチル酸の局所塗布が行われてきた。サリチル酸は、皮膚の外層を剥離させる皮膚剥離剤として機能すると考えられている。サリチル酸を長期間皮膚に付着したままにしておくと、炎症及び/又は脱毛を引き起こす可能性がある。
中には、乾癬治療に紫外光を利用したことのある患者もいる。このような紫外光には、太陽光(量を調整しながら露出した領域に当てる)又は患部に向けて照射する人工光を利用するものが含まれ得る。
他の患者では、プソラレン(Psoralen又はPsoralene)の経口投与と紫外線治療が併用されてきた。
さらに他の乾癬患者には、レチノイドすなわち高濃度ビタミンA、又はメトトレキサート又はシクロスポリンといった免疫機能を低下させる薬剤の経口投与が行われてきた。
乾癬患者は、また、乾癬の発生に伴う赤みやかゆみを低減するために保湿クリーム、ローション及び石鹸を使用して皮膚を保湿したり、バスオイル及びバスソルトを使用するようアドバイスされる。
乾癬治療の選択肢となり得る方法は多くあるが、上述した方法はいずれも100%完治するか、又は副作用の可能性のない方法ではない。
本発明の目的は乾癬を治療するための方法を提供すること及び不快な臭気又は患者の皮膚に炎症を生じさせない乾癬の治療に有効な組成物を提供することである。
本発明は、ステロールエステル、好ましくはC10−C30カルボン酸ステロールエステル類を含有する組成物の患者の乾癬性領域への局所塗布を含む乾癬の治療方法を提供することによって上記目的などを達成する。本組成物の塗布は、必要に応じて行うが、少なくとも1日1回行うべきであり、好ましくは、患部を洗浄及び乾燥した後直ちに又は直後、すなわち5、10又は15分内に行う。本組成物の乾癬性領域への塗布は、乾癬のプラーク及び鱗屑が取り除かれるまで定期的に続けるべきである。
本組成物は、閉塞しない方法又は閉塞する方法で乾癬性領域に塗布され得る。本発明の一実施形態においては、少なくとも20分以上、好ましくは少なくとも30分以上乾癬性領域に本組成物を接触させておくべきである。
本組成物はゲル、クリーム、ペースト、ローション、軟膏、膏薬、美容液、スプレー、エアロゾル、ムース又はフォームとすることができる。本組成物は、美容液、エアロゾル、ムース又はフォームとすることが好ましい。
本発明の一実施形態においては、本組成物には、溶媒を除外した本組成物の総重量に基づいて25%以上のステロールエステル、好ましくはC10−C30カルボン酸ステロールエステルが含有されるべきであり、溶媒を除外した本組成物の総重量に基づいて30%以上含有されることが好ましく、溶媒を除外した本組成物の総重量に基づいて40%以上含有されることが最も好ましい。
本発明の他の実施形態では、本発明にかかる組成物は、ステロールエステル、好ましくはC10−C30カルボン酸ステロールエステルと浸透促進剤の混合物を含有する。
本発明にかかる組成物は、湿疹、日焼け及び創傷や傷跡といった皮膚の障害及び痛みの治療にも有用であると考えられる。
本明細書で使用される語句「乾癬」とは、患者の身体が皮膚細胞を過剰に生産することで起こされると考えられる皮膚症状を示す。本症状は、患者の皮膚の紅斑、幅厚の白色/銀色の鱗屑及び多くの場合腫張を伴い、典型的には、腕、頭皮、耳及び陰部に発症する。乾癬は、治癒はしないが治療され得ると考えられている。
本明細書で使用される語句「治療」又は「治療すること」は、乾癬に関連する任意の1つ以上の症状の軽減、又は乾癬に関連する1つ以上の症状の縮小又は減少を示す。
本明細書で使用される語句「促進」、「浸透促進」及び「透過促進」は、薬剤又は生物学的活性物質の生体膜(例えば、皮膚又は粘膜)における透過率を上昇させるために、当該膜の薬剤又は生物学的活性物質に対する透過性を向上させることを意味する。「透過促進剤」、「促進剤」、「浸透促進剤」又は類似の語句はこのような透過促進を可能にする物質を示す。
本明細書で使用する「経皮」は、皮膚又は粘膜組織の中へ入り、そしてそこを通って薬剤又は生物学的活性物質を送達することを意味する。このため、語句「経皮」及び「経粘膜」は、特に別記しない限り交換可能に使用される。同様に、「皮膚」、「真皮」、「上皮」、「粘膜」等も、特に別記しない限り交換可能に使用される。
本明細書で使用する語句「局所」は患者の外皮又は真皮を示す。このため、「局所塗布」という表現は、本発明にかかる組成物及びその種々の実施形態を患者の皮膚又は真皮の外側表面に塗布することを示す。
本明細書で使用する語句「閉塞」、「閉塞された」、「閉塞的な」等は、支持構造又は関連するその他の構造を使用して皮膚に適用される経皮製剤を示す。換言すると、局所製剤は、裏打ち材(backing member)、包帯又はカバーといった構造物を使って患者の皮膚に適用され得る。閉塞具の例として、マトリックスパッチが挙げられる。逆に、「非閉塞的な」及び「閉塞していない」は、交換可能に使用され得、支持構造、裏打ち材(backing member)、カバー又はその他関連する構造を使用することなく皮膚に適用される経皮製剤を示す。換言すると、本経皮製剤は、裏打ち材(backing member)等の構造を使用しなくとも、本薬剤又は生物学的活性物質を経皮送達し得ることができる形態であれば、自由な形態で皮膚に適用される。ゲル製剤は、非閉塞的な組成物の形態の一例であり、他の非閉塞的な組成物には、軟膏、ローション、ペースト、ムース、エアロゾル及びクリームが含まれる。
語句「組み合わせ」及び「混合物」は、交換可能に使用され得る同義語である。これらの語句は、必要に応じて過小包括的(under−inclusive)に解釈されるのではなく、常に過剰包括的(over−inclusive)に解釈されるべきである。
本明細書では、濃度、重量パーセント及び他の数的データは範囲形式で示され得る。単に便宜上及び簡潔さのためにそのような範囲形式を使用するので、当然、その範囲の境界値として明白に言及された数値のみらならず、各数値及び下位範囲が明白に言及されるかのようにその範囲に包含される個々の数値又は下位範囲全てを含むように柔軟に解釈されるべきである。例えば、1%〜20%のパーセント範囲は、1%及び20%の明白に言及される境界値だけを含むのではなく、1.5%、3%、4.75%、8.34%といった個々のパーセンテージも含み、また1%〜5%、10%〜15%、4.7%〜11.9%といった下位範囲も含むように解釈されるべきである。
本発明は、乾癬を治療するための方法及び乾癬治療に有用な組成物に関する。
本方法は、乾癬発生に苦しむ患者の乾癬性領域に対する組成物の局所塗布を含む。本組成物は、ステロールエステル、好ましくはC10−C30カルボン酸ステロールエステルを含有する。本組成物は、ゲル、クリーム、ペースト、ローション、軟膏、膏薬、美容液、スプレー、エアロゾル、ムース又はフォームとすることができる。
さらに、本方法は、乾癬性領域の洗浄、乾癬性領域の乾燥及び任意で乾癬性領域における皮膚の剥離を本組成物の塗布前に行う工程を含む。本方法又は本組成物の局所塗布は、直接乾癬性領域に対して少なくとも1日1回又は1日2回施すべきである。乾癬発生の重症度及び発症部位によっては、3、4、5回以上本組成物を乾癬性領域に塗布してもよい。
本組成物が適用される形態(すなわち、ゲル、美容液又はクリーム)によっては、乾癬性領域に本組成物を塗布した後、本組成物が患者の衣服、家具又は第三者に付着することを防ぐため、本組成物と乾癬性領域を保護布、包帯、ガーゼ又はラップで覆ってもよい。保護布、包帯、ガーゼ又はラップは、乾癬性領域を汚れ、細菌及びバクテリアから保護する目的で適用することもできる。
本発明にかかる方法は、必要に応じて毎日又は一日のある部分に、乾癬発生が収束又は終了するまで繰り返して施される。
本発明にかかる組成物は、ステロールエステル、好ましくはC10−C30カルボン酸ステロールエステル、最も好ましくは英国イーストヨークシャー州のCroda Chemicals Europe Ltd.から商品名SUPER STEROL ESTER(登録商標)で購入可能なC10−C30カルボン酸コレステロール/ラノステロール混合物を含有する。Croda Chemicalsが販売するC10−C30コレステロール/ラノステロールエステル混合物は、Koresawa他の米国特許第4,138,416号明細書(その内容は全体として参照により本願に含まれる。)に記載の方法でウールワックスから作成されていると考えられる。本発明にかかる組成物に使用され得る他のステロールエステルの例には、ステアレート、パルミテート、アセテート、ラノレート、マカダミエート、ノナノエート、オレート、ブチレート、ヒドロキシステアレート、イソステアレート、サルフェート、コレステロールのイソステアレートカルボネート、及び他のステロール類が含まれるが、これに限られるものではない。
本発明にかかる組成物に含有されるステロールエステルの量は、溶媒を除外した本組成物の重量に基づいて25%以上であるべきであり、溶媒を除外した本組成物の総重量に基づいて30%以上であることが好ましく、溶媒を除外した本組成物の総重量に基づいて40%以上であることが最も好ましい。経皮製剤中の多数の賦形剤は濃度及び使用方法に応じて複数の機能を与える能力があるため、本発明に沿って調合した組成物に存在する溶媒の量を差し引いてステロールエステルの量を定量する場合、本組成物内に存在するがステロールエステルの重量パーセントの算出時には差し引かれる溶媒は、室温では液状であり、標準大気条件下で沸点150℃未満、好ましくは沸点125℃未満、最も好ましくは沸点105℃未満である化合物である。ステロールの重量パーセント算出時に差し引かれるべき典型的な溶媒の例は、水、C−Cの分岐又は直鎖アルコール類(例、メタノール、エタノール及びイソプロパノール)といった低分子量アルコール類、C−Cの分岐又は直鎖ケトン類(例、アセトン、芳香族化合物)といった低分量ケトン類及びC−C10の分岐又は直鎖アルカン類といった低分子量アルカン類である。
本発明にかかる組成物は浸透促進剤をさらに含有してもよい。本発明にかかる組成物に用いられる浸透促進剤の量は、具体的な組成物の態様又は経皮製剤(すなわち、美容液、クリーム又はフォーム)及び選択された具体的な浸透促進剤により異なる。本発明にかかる組成物に用いられる浸透促進剤の量は、本組成物の総重量に基づいて、典型的には約0.001重量%〜約25重量%であり、好ましくは約0.005重量%〜約15重量%、最も好ましくは約0.01重量%〜約10重量%であるべきである。本発明にかかる組成物に使用され得る浸透促進剤の例には、脂肪酸類、脂肪酸エステル類、脂肪族アルコール類、乳酸又はグリコール酸の脂肪酸エステル類、グリセロールトリ、ジ及びモノエステル類、トリアセチン、短鎖アルコール類、アミンオキシド類及びこれらの混合物が含まれるが、これに限られるものではない。透過促進剤のより特別な例には、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、イソプロピルミリステート、オレイルオレート、レブリン酸、エタノール、グリセロールモノオレート、メチルラウレート、ソルビタンモノオレート、トリアセチン、アロエベラオイル、塩化ベンゾトニウム、セチルジメチルアミンオキシド、セチルアルコール、セチルラクテート、コカミドプロピルベタイン、ココアミンオキシドジエタノールアミン、ジメチルオクチルアミンオキシド、2−ドデコキシエチルジメチルアミンオキシド、ジメチル−デシルアミンオキシド、ジメチルヘキサデシルアミンオキシド、ジメチル−テトラデシルアミンオキシド、ジメチルイソソルビド、ジプロピレングリコール、エチルヘキシルラクテート、グリコール酸、3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピルジ(3−ヒドロキシプロピル)アミンオキシド、乳酸、ラウラミンオキシド、ラウリルベタイン、ラウリルラクテート、ラウリルラウレート、イソプロピルパルミテート、マクロゴール15ヒドロキシステアレート(Solutol HS 15)、メントール、メンチルラクテート、ミリスチルアルコール、ミリスタルラクテート(myristal lactate)、オクチルドデカノール、オクチルサリチレート、オレアミンオキシド、オレイン酸、オレイルベタイン、オレイルジ(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、PEG1000、ペンタデカラクトン、プロピレングリコール、サリチル酸、ステアリルアルコール、ステアリルラクテート、3,6,9−トリオキサヘプタデシルジエチルアミンオキシド、ジ(2−ヒドロキシエチル)−テトラデシルアミンオキシド、トリエタノールアミントリアセテート及びこれらの混合物が含まれる。本発明に有用な他の透過促進剤は米国特許出願公開第2007/0269379号明細書に見出され得、その内容は全体として参照により本明細書に含まれる。好ましい透過促進剤には、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、イソプロピルミリステート、オレイルオレート、レブリン酸、グリセロールモノオレート、メチルラウレート、ソルビタンモノオレート、トリアセチン、セチルアルコール、セチルラクテート、ジメチルイソソルビド、ジプロピレングリコール、エチルヘキシルラクテート、グリコール酸、ラウラミンオキシド、ラウリルベタイン、ラウリルラクテート、ラウリルラレート、イソプロピルパルミテート、ミリスチルアルコール、ミリスタルラクテート(myristal lactate)、オクチルサリチレート、オレアミンオキシド、オレイン酸、オレイルベタイン、サリチル酸、ステアリルアルコール、ステアリルラクテート、トリエタノールアミントリアセテート及びこれらの混合物が含まれる。
具体的な組成物の態様又は経皮製剤(すなわち、美容液、クリーム又はフォーム)によっては、本発明にかかる組成物には、溶媒、被膜形成/高分子剤、粘度増強剤、乳化剤、抗酸化剤、保存料、pH調整剤、噴射剤及び前述の混合物といった追加的添加剤が含有されていてもよい。
本発明にかかる組成物は、任意の適切な溶媒を含有することができる。好ましくは、この溶媒には、水及び/又は一以上の有機化合物、例えば、エステル類、テルペン類、アルコール類、ケトン類、アルデヒド類、脂肪酸類、部分又は完全エステル化脂肪酸類であって、その構造が環式、非環式(例、アルキル)、脂環式(つまり、架橋環式化合物)又は芳香族であるもの、また同様にこれら官能基の組み合わせを備える有機化合物が含まれ得る。用いられ得る溶媒の具体例には、水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン、ヘキサン、ブチルアルコール、エチルアセテート、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、グリセロールリシノレート、鉱物油、ピーナッツ油、コーン油、綿実油、ごま油又はこれらの混合物が挙げられる。溶媒は、任意の適切な量を用いることができる。本組成物に存在する溶媒の量は、本組成物の総重量に基づいて約1.0重量%〜約95.0重量%が典型的であり、好ましくは組成物の総重量に基づいて約3.0重量%〜約85重量%、最も好ましくは組成物の総重量に基づいて約5.0重量%〜約75重量%である。
本発明にかかる組成物は被膜形成/高分子剤も含有してもよい。出願人らは特定の理論に縛られることを望んではいないが、本発明に沿って作成した本組成物中に被膜形成/高分子剤が存在すると、本組成物は皮膚上でより広がりやすくなりまた保護層被覆を形成することができるため、ステロールエステルが乾癬性領域の皮膚に浸透すること及び/又はステロールエステルが乾癬性領域の皮膚に接触した状態に維持することを可能とすると考えられる。被膜形成/高分子剤は、また本組成物の患者の皮膚への付着度を高め、洗い流し又はふき取りに対する本組成物の耐性を向上させ得る。
被膜形成/高分子剤は、ステロールエステル及び/又は浸透促進剤に対する可溶性又は混和性を備えることが好ましい。本発明にかかる組成物には、本組成物の総重量に基づいて、典型的には約0.001重量%〜約25重量%、好ましくは約0.005重量%〜約15重量%、最も好ましくは約0.010重量%〜約10重量%含有されている。本発明の組成物に使用され得る被膜形成/高分子剤の一部の例として、ポリアルケン類、親油性のビニルピロリドン(vinvylpyrrolidone)のコポリマー類、アクリルコポリマー類、ポリエチレングリコール誘導体、ポリオレフィン類、ポリウレタン類及びこれらの混合物が挙げられる。
本発明にかかる組成物に含有され得るポリアルケン類の例には、分子量範囲が約300〜3000のポリエチレン類(ニュージャージー州ピスカタウェイのNew Phase TechnologisからPERFORMALENE(登録商標)で購入可能)、ポリイソブチレン類(テキサス州ヒューストンのExxon Chemincal CompanyからVISTANEX(商標)で購入可能)、ポリイソブテン類(Sumitomo Corp.からPRESPERSE(商標)で購入可能)、ポリデセン類(AmocoからSILKFLO(商標)で購入可能)、及び水素添加ポリイソブテン類(ニュージャージー州パターソンのLipo ChemicalsからPANALANE(登録商標)で購入可能)が挙げられる。
本発明にかかる組成物への使用に適切な親油性のビニルピロリドンのコポリマー類は、ポリビニルピロリドン(PVP)と長鎖アルファオレフィン類とのコポリマー類であり、これにはニュージャージー州ウェインのAshland(前International Specialty Products)から購入可能なPVP/エイコセンコポリマー類(GANEX(登録商標)V−220及びV−220F)、及びトリコンタニルPVPコポリマー類(GANEX(登録商標))が挙げられ得るが、これに限られない。
本発明にかかる組成物に使用され得るアクリルコポリマー類の例には、親油性を高める長いアルキル鎖(C−C30)を有するアクリルコポリマー類が含まれ、例えばアクリレート/オクチルアクリルアミドコポリマー類(Akzo NobelからDERMACRYL(登録商標)で購入可能)が挙げられる。本発明にかかる組成物の被膜形成剤として使用され得るポリエチレングリコール誘導体の一例には、蜜蝋のポリエチレングリコール誘導体(以前はデラウェア州ウィルミントンのUnichemaからESTOL(登録商標) E04BW−3752、E06BW−3753又はE03BW−3751で購入可能、現在はCrodaから商標CITHROL(登録商標)で購入可能)が挙げられる。本発明にかかる組成物において被膜形成剤として使用され得るポリオレフィン類の例には、脂肪酸エステル/脂肪酸無水物グラフト化ポリレフィン類であって、エステル及び無水物がC12−C22脂肪酸部分から誘導されるもの、例えばC30−C38オレフィン/イソプロピルマレエート/無水マレイン酸コポリマー(ニュージャージー州ピスカタウェイのNew Phase TechnologiesからPERFORMA(商標) V1608で購入可能)が挙げられる。
本発明にかかる組成物に使用され得る被膜形成/高分子剤の好ましい群には、イソホロンジイソシアネートから誘導されるポリウレタン類が含まれ、例えば米国特許第5,051,260号明細書及び6,613,866号明細書に記載されAlzo International Inc.が販売する商品名POLYDERM(登録商標)、ExxonMobil Chemicalが商品名PURESYN(登録商標)で販売するポリイソブテン/ポリブテン、水素添加ポリデセン及び水素添加C−C14オレフィンポリマー類が挙げられる。以下の表に、好ましい被膜形成/高分子剤の例を示す。
Figure 0006224203
被膜形成/高分子剤は、非水溶性、親油性及び/又は耐水性を備えることが好ましい。
本発明にかかる組成物は、本組成物を濃縮させ、ゲル化させ、又は固める粘度増強剤を含有してもよい。本発明にかかる組成物は、本組成物の総重量に基づいて、典型的には約0.001重量%〜約50重量%の粘度増強剤を含有し、好ましくは約0.005重量%〜約40重量%、最も好ましくは約0.01重量%〜約25重量%の粘度増強剤を含有する。代表的な粘度増強剤には、有機材料、例えば、天然又は合成蝋類、C12−C60アルコール類、C12−C60酸類、アルファ−ヒドロキシ脂肪酸類、ポリヒドロキシ脂肪酸エステル類、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド類及び無機/有機材料、例えば、亜鉛、カルシウム、アルミニウム又はマグネシウムを含有する金属エステル錯体、ヒュームドシリカ及び有機粘土が含まれる。他の粘度増強剤には、周囲温度で固体又は半固体である、ポリオールポリエステル類、グリセリルエステル類、ポリグリセリルエステル類及びポリシロキサン類が含まれる。
本発明にかかる組成物に含有され得る具体的な粘度増強剤の例には、C12−C60アルコール類、好ましくはC16−C22脂肪族アルコール類、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール及びこれらの混合物が含まれる。他の好適な粘度増強剤には、C12−C60酸類、好ましくはC16−C22脂肪酸類、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、ミリスチン酸、リシノール酸、エウルシン酸、ラウリン酸、イソステアリン酸及びこれらの混合物が含まれる。本明細書で使用され得るさらに好ましい粘度増強剤は、12−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシラウリン酸、16−ヒドロキシヘキサデカン酸及びこれらの混合物を含むアルファ−ヒドロキシ脂肪酸類である。他の好適な脂肪酸類の例は、Klofta他の米国特許第7,449,613号明細書、Hofrichter他の米国特許第5,429,816号明細書及びMotleyの米国特許第5,552,136号明細書にさらに記載されており、それぞれの開示は参照により全体として本願に含まれる。
また、蝋類も本発明にかかる組成物の粘度増強剤として使用するのに好適である。天然蝋類には、カルナウバ、オゾケライト、蜜蝋、キャンデリラ、パラフィン、セレシン、エスパルト、オーリクーリ、レゾワックス及び他の公知の採掘蝋及び鉱物蝋が含まれ得るが、これに限られない。合成蝋類には、パラフィン蝋及び微晶性蝋が含まれ得るが、これに限られない。
本明細書で使用され得る他の粘度増強剤には、ポリヒドロキシ脂肪酸エステル類、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド類及びこれらの混合物が含まれる。好ましいエステル類及びアミド類は、ポリヒドロキシ部分に3個以上のフリーのヒドロキシル基を有し、典型的には非イオン性の特徴を備える。本組成物が適用された物品を使用する人の皮膚が過敏である可能性があるため、これらのエステル類及びアミド類は、比較的皮膚への刺激が少なく、非刺激性のものであるべきである。好適なポリヒドロキシ脂肪酸エステル類及びポリヒドロキシ脂肪酸アミド類は、Roe他の米国特許第5,643,588号明細書に開示されており、その内容は参照により全体として本明細書に含まれる。
さらに、本発明にかかる組成物に含有され得る粘度増強剤はゲル化剤でもよい。ゲル化剤は、水との接触で膨潤又は膨張することができる材料である。本発明において使用され得るゲル化剤の例には、オスモポリマー類又はヒドロゲル類としても知られる膨潤性ポリマー類が含まれる。膨潤性ポリマーは、非架橋結合又は軽度の架橋結合であってもよい。架橋結合は、液体の存在下で膨張する能力を有するポリマーとの共有結合又はイオン結合であってもよく、架橋結合の場合は液体に溶解しない。ポリマーは植物、動物又は合成起源であってよい。本発明の目的のために有用なポリマー材料には、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(Dow ChemicalからMETHOCEL(登録商標) K 100Mで購入可能)といった50,000超の分子量を有するポリヒドロアルキルセルロース、5,000〜5,000,000の分子量を持つポリ(ヒドロキシアルキルメタクリレート)、100,000〜3,000,000の分子量を持つポリ(ビニルピロリドン)、アニオン性及びカチオン性ヒドロゲル類、ポリ(電解性)複合体、低アセテート残留物を有するポリ(ビニルアルコール)、寒天とカルボキシメチルセルロースの膨潤性混合物、難溶性架橋結合寒天と混合したメチルセルロースを含む膨潤性組成物、10,000〜6,000,000の分子量を持つポリエーテル、無水マレイン酸とスチレン、エチレン、プロピレン又はイソブチレンとの微粉末コポリマーの分散によって生成された水膨潤性コポリマー、N−ビニルラクタムの水膨潤性ポリマー等が含まれる。
本発明に有用な他のゲル化剤には、30,000〜300,000の分子量範囲を有するペクチン、多糖類(寒天、アカシア、カラヤ、トラガカント、アルギン及びグアー等)、CARBOPOL(登録商標)、アクリル酸ポリマー、カルボキシポリメチレンと称されることもある、カルボキシビニルポリマー、米国特許第2,798,053号明細書及び第2,909,462号明細書に記載されるとともにCARBOPOL(登録商標)934,940及び941として購入可能であるショ糖のポリアリルエーテルと架橋結合したアクリル酸ポリマー及びその塩誘導体、ポリアクリルアミド類、水膨潤性インデン無水マレイン酸ポリマー類、80,000〜200,000の分子量を持つポリアクリル酸(GOOD−RITE(登録商標))、100,000〜7,000,000の分子量を持つポリエチレンオキシドポリマー類(POLYOX(登録商標))、澱粉グラフトコポリマー類、元の重量の400倍の吸水性を持つアクリレートポリマー類(AQUA−KEEP(登録商標))、ポリグルカンのジエステル類、架橋ポリビニルアルコールとポリ(N−ビニル−2−ピロリドン)の混合物、4,000〜100,000の分子量を持つポリ(エチレングリコール)が含まれる。ゲル化特性を有する代表的なポリマー類は、米国特許第6,419,954号明細書、第4,915,949号明細書、第4,327,725号明細書、第4,207,893号明細書及びスコット及びロフ(Scott and Roff)著「ハンドブック オブ コモンポリマーズ(Handbook of Common Polymers)」オハイオ州クリーブランドのCleveland Rubber Company出版に記載されている。
本発明にかかる組成物に含有され得る無機粘度増強剤の例には、処理済み及び未処理のヒュームドシリカが含まれ、その例としてイリノイ州タコスラのCabot Corp.が販売する商品名称CAB−O−SIL M5及びMS−55であるものが挙げられる。代表的な表面処理済みヒュームドシリカもイリノイ州タコスラのCabot Corp.から商品名称TS−720及びTS−610で購入可能である。
ヘクトライト及びスメクタイトといった好適な粘土も、本発明にかかる組成物に粘度増強剤として使用され得る。
カカオバター、シアバター及びこれらの混合物といった水素添加植物油も同様に、本発明にかかる組成物に粘度増強剤として使用され得る。
好適な石油系皮膚軟化剤も同様に、本発明にかかる組成物に含有される粘度増強剤として使用され得る。使用され得る石油系皮膚軟化剤の好適な例には、ペトロラタム、すなわち炭化水素類又は炭化水素類の混合物が含まれ、C10〜C100の鎖長を持つ炭化水素類が特に好ましい。鎖長がこの範囲内にある石油系皮膚軟化剤には、鉱物油及びペトロラタムが含まれる。鉱物油は、通常10〜30個の炭素原子を持つ炭化水素類の低粘度混合物を指すが、炭化水素の分子量分布は異なる。低分子量の炭化水素類だと、一部の個人では炎症を引き起こす可能性があるため、低分子量の炭化水素類の割合が小さい鉱物油が好ましい。ペトロラタムは、通常、高分子量の炭化水素類の混合物で、粘性が高いものを示す。ペトロラタムと鉱物油は、皮膚を有害な又は炎症を引き起こす刺激から保護する能力があるため、本発明にかかる組成物のスキンコンディショニング剤として好ましい。ペトロラタムは、良好なバリア機能を持つため特に好ましい。
本発明にかかる組成物は、保湿剤も含有していてもよい。本発明にかかる組成物には、典型的には組成物の総重量に基づいて約0.001重量%〜約30重量%の保湿剤が含有されており、好ましくは約0.005重量%〜約20重量%、最も好ましくは約0.01重量%〜約10重量%の保湿剤が含有されている。本発明にかかる組成物に保湿剤として使用され得る化合物の例には、ポリヒドロキシアルコール類のエステル類が挙げられる。この種のエステルには、グリセリド類及び誘導体化グリセリド類を含むグリセリルエステル類、ポリグリセリルエステル類及びグリコールエステル類が含まれる。グリセリルエステル類は、グリセリン、その誘導体及び1つ以上のカルボン酸部分から誘導される。非限定的な例には、グリセリン及びその誘導体の様々なC−C30モノ、ジ、トリ−エステル類、例えば、モノ−、ジ−、トリ−グリセリド類、アセトグリセリド類及びエトキシ化グリセリド類が含まれる。代表的なグリセリルエステル類には、グリセリルベヘネート、グリセリルオレート、グリセリルステアレート、グリセリルパルミテート、グリセリルジステアレート、グリセリルジパルミテート等が含まれる。C12−C22の酸部分を有するポリグリセリルエステル類も本明細書に使用するのに好適である。非限定的な例には、ポリグリセリル−4イソステアレート、ポリグリセリル−3オレート、ジグリセリルモノオレート、テトラグリセリルモノオレート等が含まれる。グリコールエステル類は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール及びそれらの誘導体を含むC−Cグリコール類と、C−C30の鎖を有する1つ以上のカルボン酸部分から誘導される。グリコールエステル類の具体的な例には、ポリエチレングリコール類(PEG類)、例えば、PEG−2、PEG−3、PEG−30及びPEG−50、及びポリプロピレングリコール類(PPG類)、例えば、PPG−9、PPG−12、PPGー15、PPG−17、PPG−20、PPG−26、PPG−30及びPPG−34が含まれる。
本発明にかかる組成物はまた乳化剤又は分散剤を含有してもよく、その例にはアニオン性、カチオン性及び非イオン性の界面活性剤が挙げられる。本発明にかかる組成物には、典型的には、本組成物の総重量に基づいて約0.001重量%〜約15重量%の乳化剤又は分散剤が含有されており、好ましくは約0.005重量%〜約10重量%、最も好ましくは約0.01重量%〜約5重量%の乳化剤又は分散剤が含有されている。皮膚への刺激性が低いため、非イオン性界面活性剤が好ましい。典型的な非イオン性界面活性剤には、グリセリルモノステアレート等のモノグリセリド類、ソルビタンモノラウレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンステアレート等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、及びポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪エーテル等のポリオキシエチレン高級アルコールエーテル類が挙げられる。
本発明にかかる組成物は、酸化プロセスを最小化又は防止し、本組成物の保管寿命を高めるために酸化防止剤を含有してもよい。本発明にかかる組成物には、本組成物の総重量に基づいて、典型的には約0.001重量%〜約25重量%の酸化防止剤が含有されており、好ましくは約0.005重量%〜約15重量%、最も好ましくは約0.01重量%〜約10重量%の酸化防止剤が含有されている。本明細書で有用な酸化防止剤は、好ましくは刺激が少なく、非刺激性なものとすべきである。天然由来の酸化防止剤が好ましく、例えば、トコフェロール、トコフェロールアセテート、及び混合トコフェロール類(ペンシルベニア州アンバーのHenkel Corp.からCOVI−OX T−50又はT−70で購入可能)等を含むビタミンE及びその誘導体、又はブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、ピロ硫酸ナトリウム、アセトン重硫酸ナトリウム等が挙げられる。これらの酸化防止剤の一部は、皮膚の酸化防止剤として有用であり、皮膚のしわ及びくすみを最小化するとともに外見を若々しくし、皮膚のきめを引き締める。
本発明にかかる組成物は、特に組成物の水分量が比較的多い場合に、細菌増殖及びそれらの臭気を抑制するために保存料を含有してもよい。本発明にかかる組成物には、本組成物の総重量に基づいて、典型的には、約0.001重量%〜約10重量%の保存料が含有されており、好ましくは約0.005重量%〜約5重量%、最も好ましくは約0.01重量%〜約2.5重量%の保存料が含有されている。好適な保存料には、プロピルパラベン、メチルパラベン、ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウム、第三リン酸カルシウム、フェノキシエタノール、又は酸類、例えばクエン酸、酒石酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、安息香酸、サリチル酸等が含まれる。
本発明にかかる組成物は、本組成物のpHを所望の又は最適な範囲に調整するために、酸又は塩基を含有していてもよい。局所的に使用される組成物のpH調整に使用される典型的な化合物の例には、オレイン酸、塩酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、氷酢酸、水酸化ナトリウム等が含まれる。本組成物が適用される形態(すなわち、ゲル、美容液、又はクリーム)及び場所によって、本組成物の最終的な望ましいpH値は異なる可能性があるが、一般的に、組成物のpHの範囲は約5.0〜約8.5が好ましく、約6〜約8.0がより好ましく、約6.5〜約7.5が最も好ましい。
本発明にかかる組成物の安定性を高めるため、キレート剤の添加が必要であるかもしれない。キレート剤には、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその誘導体、チオグリコール酸、チオ乳酸、チオグリセロール等が含まれ得る。
本発明にかかる組成物には、必要に応じて香料も加えることができる。
本発明にかかる組成物をエアロゾル、フォーム又はムースにした場合、本組成物には、容器から本組成物を分配するための噴射剤が必要となる。噴射剤は、一般的に化粧品/製薬業界で使用される任意のタイプのもので良く、例えば、窒素、二酸化炭素、ジメチルエーテル、炭化水素類(すなわち、メタン、エタン、プロパン、ブタン類及びペンタン類)、ハロゲン化炭化水素類(すなわち、CHClF、 CClFCHClF、 CFCHClF、 CHFCClF2、 CHClFCHF、 CFCHCl、 CClFCH3、 CHFCHF2、 CFCHF (HFC 134a)、CHFCH(HFC152a)、CFCHFCF(HFC227)、CFCF及びCFCFCF)が挙げられる。より一般的に使用される炭化水素噴射剤の中には、A−46(15.2%プロパン/84.8%イソブテン)、及びNP−46(25.9%プロパン/74.1%n−ブタン)、NIP−46(21.9%プロパン/31.3%イソブテン/46.8%n−ブタン)がある。噴射剤の量は、本発明にかかる組成物に使用される容器のタイプ、容器内における本組成物の量、作動当たりに分配される組成物の量、及び本組成物が分配される形態(すなわち、ミスト又はフォーム)によって異なる。噴射剤と容器の最適化は当業者の能力の範囲内であり、その例はWai−Chiu So他の米国特許第6,946,120号明細書及びレミントン(Remington)著「サイエンス アンド プラクティス オブ ファーマシー(Science and Practice of Pharmacy)」第21版、p.1000〜1017に見出され得、その内容は全体として参照により本明細書に含まれる。噴射剤は、単なる分配用道具の一部であり、一旦本組成物が分配されて患者の乾癬性領域に適用されると、通常本組成物には残留しないため、一般に、本発明に従い作成された本組成物の重量パーセンテージの計算には含まれない。
本発明にかかるエアロゾル、フォーム及びムースは、溶媒、好ましくは水及び/又は低級アルコールすなわちメタノール、エタノール、イソプロパノール又はこれらの混合物といったC−Cアルコール類を含有することができる。このエアロゾル、フォーム又はムースには、また、芳香族及び多価アルコール類、例えば1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール400、ヘキシレングリコール及びジプロピレングリコール又はグリセロールからなる群の1以上から選択される共溶媒が含まれ得る。共溶媒が存在する場合、この共溶媒の存在量は、本組成物の総重量に基づいて、約10重量%以下、好ましくは約5重量%以下となり得る。
本発明にかかる組成物は、抗炎症剤、局所麻酔剤又はこれらの混合物も含有していてもよい。典型的な局所麻酔剤には、リドカイン、キシロカイン、ブプレノルフィン及びフェンタニルが含まれるが、これに限られない。好適な局所麻酔は当業者に公知であり、例えばグッドマン ギルマン、アルフレッド、グッドマン、ルイス エス、ギルマン、アルフレッド(Goodman Gilman,Alfred,Goodman,Louis S,Gilman,Alfred)著「グッドマンとギルマンのザ ファーマコロジカル ベーシス オブ セラピューティクス(Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics)」第9版、p.331〜347に開示されている。
適切な任意の局所コルチコステロイドが抗炎症剤として使用可能である。適切なコルチコステロイドは当業者に公知であり、例えば、グッドマン ギルマン、アルフレッド、グッドマン、ルイス エス、ギルマン、アルフレッド(Goodman Gilman,Alfred,Goodman,Louis S,Gilman,Alfred)著「グッドマンとギルマンのザ ファーマコロジカル ベーシス オブ セラピューティクス(Goodman and Gilman ’s The Pharmacological Basis of Therapeutics)」第9版、p.1459〜1483に開示されている。代表的且つ適切なコルチコステロイドには、コルチゾール(ヒドロコルチゾン)、テトラヒドロコルチゾール、プレドニゾン(コルチゾン)、プレドニゾロン(コルチゾール)、6α−メチルプレドニゾロン、フルドロコルチゾン(9α−フルオロコルチゾール)、11−デスオキシコルチゾール、コルチゾン(11−デヒドロコルチゾール)、コルチコステロン、トリアムシノロン(9α−フルオロ−16α−ヒドロキシプレドニゾロン)、パラメタゾン(6α−フルオロ−16α−メチルプレドニゾロン)、ベタメタゾン(9α−フルオロ−16β−メチルプレドニゾロン)、デキサメタゾン(9α−フルオロ−16α−メチルプレドニゾロン)、酢酸デスオキシコルチコステロン(docaアセテート(doca acetate)、パーコルテンアセテート)、ピバル酸デスオキシコルチコステロン(パーコルテンピバレート)、酢酸フルドロコルチゾン(フルオリンアセテート(florine acetate))、コルチゾール(ヒドロコルチゾン)(コルテフ、ヒドロコルトン)、酢酸コルチゾール(コルテフアセテート、ヒドロコルトンアセテート)、シピオン酸コルチゾール(コルテフ)、リン酸コルチゾールナトリウム(ヒドロコルトンホスフェート)、コハク酸コルチゾールナトリウム(ソル−コルテフ)、ベクロプメタゾンジプロピオネート(バンセリル)、ベタメタゾン(セレストン)、リン酸及び酢酸ベタメタゾンナトリウム(セレストンソルスパン)、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(ディプロゾン)、吉草酸ベタメタゾン(バリゾン)、安息香酸ベタメタゾン(ベニソン、フルロデート(flurodate))、酢酸コルチゾン(コルトンアセテート)、デキサメタゾン(デカドロン、ガンマコルテン)、リン酸デキサメタゾンナトリウム(デカドロンホスフェート、ヘキサドロールホスフェート)、酢酸デキサメタゾン(デカドロン−L.A.)、フプレドニゾロン(fuprednisolone)(アルファドロール)、メプレドニゾン(ベタパー)、メチルプレドニゾロン(メドロール)、酢酸メチルプレドニゾロン(デポ−メドロール、メドロールアセテート)、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム(ソル−メドロール)、酢酸パラメタゾン(ハルドロン)、プレドニゾロン(デルタ−コルテフ)、酢酸プレドニゾロン(メチコルテロンアセテート)、リン酸プレドニゾロンナトリウム(ハイデルトラゾール)、コハク酸プレドニゾロンナトリウム(メチコルテロンソリューブル)、プレドニゾロンテブテート(ハイデルタ−T.B.A.)、プレドニゾン(デルタゾン、パラコルト)、トリアムシノロン(アリストコート、ケナコルト)、トリアムシノロンアセトニド(アリストダーム、ケナログ)、二酢酸トリアムシノロン(アリストコートジアセテート、ケナコルトジアセテート(kienacort diacetate))、トリアムシノロンヘキササコトニド(アリストスパン)、デソニド(トリデシロン)、デスオキシメタゾン(トピコート)、ピバル酸フルメタゾン(ロコルテン)、フルオシノロンアセトニド(フルオニド、シナラー)、フルオシノニド(リデックス、トプシン)、フルオロメトロン(オキシロン)、フルランドレノリド(コルドラン)、ハルシノニド(ハログ)及びメドリゾン(HMS リクイフイルム、メドロコルト(medrocort))が含まれる。
適切な局所抗炎症剤又は局所麻酔剤の量は、好ましくは、本組成物の約0.1重量%〜約99.9重量%とすることができる。典型的には、存在する麻酔剤及び/又は抗炎症剤の量は、本組成物に用いられる具体的な麻酔剤及び抗炎症剤によって決めることができる。本発明の一部の実施形態では、麻酔剤及び/又は抗炎症剤は、本組成物の最大約10重量%、最大約5重量%、最大約2重量%、最大約1重量%又は最大約0.1重量%であってもよい。さらに、本組成物に存在する麻酔剤及び/又は抗炎症剤の性質及び量は、このような化合物の使用を規制する国及び/又は連邦政府の全てのガイドライン(例、FDA規則)に適合するべきである。
本発明にかかる組成物はまたジトラノールとしても知られるアントラリンといった乾癬治療薬、カルシポトリエン又はカルシトリオールといったビタミンD、及びタザロテンといったビタミンAを含有し得る。公知である乾癬の治療薬の一部は、グッドマン ギルマン、アルフレッド、グッドマン、ルイス エス、ギルマン、アルフレッド(Goodman Gilman,Alfred,Goodman,Louis S,Gilman,Alfred)著「グッドマンとギルマンのファーマコロジカル ベーシス オブ セラピューティクス(Goodman and Gilman’s Pharmacological Basis of Therapeutics)」第9版、p.1591〜1613にさらに詳しく記載されている。
以下の表に、本発明に従って調合することができる代表的ないくつかの組成物の概要を示すが、本発明はこれに限られるものではない。
Figure 0006224203
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(実施例)
以下は例示のため提供するものであり、限定を意図するものではない。
実施例1
以下の組成の美容液を調合する。
Figure 0006224203
上記美容液は、SUPER STEROL LIQUID、シアバター、POLYDERM PPI−SA、オレイン酸及びラウリルラウレートを適切なミキサーに加え、混合物を透明な溶液が得られるまで、75〜85℃で約30分間加熱して調合される。SUPER STEROL LIQUIDは、C10−C30コレステロール及びラノステロールエステル類の混合物であり、英国イーストヨークシャー州のCroda Chemicals Europe Ltd.から購入可能である。POLYDERM PPI−SAは、ジ−PEG−2ソイアミン/IPDIコポリマーであり、Alzo International Inc.から購入可能である。
得られた組成物の加熱を止め、撹拌を続ける。この組成物の温度が50℃以下になったら、撹拌を続けながらビタミンAパルミテート、ビタミンEアセテート及びフェノキシエタノールをこの組成物に追加する。この組成物の温度が室温になったら、本美容液組成物をポンプボトルに詰める。
実施例2
以下の組成の膏薬を調合する。
Figure 0006224203
上記膏薬は、適切なミキサーにて、上記原料を実施例1で概説した手順にて混合し、患者が分配できるよう適切なチューブに膏薬を詰めて調整される。
実施例3
以下の組成のクリームを調合する。
Figure 0006224203
上記クリームは、実施例1の美容液、POLAWAX(商標)、水及びセチルアルコールを適切なミキサーに加え、混合物を75〜85℃で約20〜30分間加熱して調合される。POLAWAX(商標)は、高級脂肪族アルコール自己乳化ワックスであり、英国イーストヨークシャー州のCroda Chemicals Europe Ltd.から購入可能である。DOWICIL(商標)−200は、1−3−クロロアリル−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロリド防腐/抗菌性化合物であり、Dow Chemical Co.から購入可能である。得られた組成物の加熱を止め、撹拌を続ける。溶液が室温になったら、DOWICIL(商標)−200を加え、このクリームをチューブ、瓶、ボトル又は他の適切な容器に詰める。
実施例4
以下の組成のフォームを調合する。
Figure 0006224203
上述したフォーム組成物は、実施例1の美容液、GLYCEROX 767及び水を適切なミキサーに加え、この混合物を75℃で約10分間加熱して調合される。GLYCEROX 767は、PEG−6カプリン酸/カプリル酸グリセリド類であり、英国イーストイングランド州のCroda Chemicals Europe Ltd.から購入可能である。得られた組成物の加熱を止め、室温になるまで撹拌する。本組成物を、Diversified CPC Internationalから購入可能なA−46噴射剤(15.2%プロパン/84.8%イソブテン)とともに密閉されたエアロゾル容器に詰める。最終的なエアロゾル容器には、上述したフォーム組成物約96.5%と75°Fで圧力約46PSIG噴射剤3.5%が含有される。
実施例5
実施例1で調合した美容液を乾癬に罹患した患者14名に塗布した。治療計画及び結果を表10に要約する。
Figure 0006224203
Figure 0006224203
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実施例6
男性患者1名において、実施例1で調合した美容液を1回塗布した後日焼け痛が緩和したとの報告があった。患者の報告によると、夜就寝前に本美容液を日焼けした領域に塗布したところ、朝起床時には緩和していた。
本発明の好ましい、及び代替的実施形態の開示を目的に説明したが、当業者は開示の態様を修正することができる。従って、添付の請求項は、本発明の精神と範囲から逸脱しない本発明の全ての実施形態及び本発明の修正に及ぶことが意図される。
本明細書で参照した全雑誌論文、特許及び他の文献は全体として参照により本願に含まれる。
以下の請求項に使用される語句「含む」は請求項内に具体的に列挙されていない付加的要素を含むことを意図する開放的な移行語句である。以下の請求項に使用される語句「本質的に〜から構成される」は部分的に閉鎖的な移行表現であり、列挙される要素に加えて請求項の基本的で新規な特性に実質的に影響しない任意の不特定要素を含むことが意図される。例えば、しるしをエンボス加工又は印刷した粘着性積層品(適用したパッチの最外層)については、具体的に列挙されていなくても「本質的に〜から構成される」の意味に含まれる。以下の請求項に使用される語句「〜から構成される」は、請求項が列挙される要素に限定されることを示すように意図される。
(関連出願の相互参照)
本明細書で積極的に特定した全ての特徴又は要素も同様に本発明の実施形態の特徴又は要素として特に除外されてもよいと考えられている点に注意すべきである。
(付記)
(付記1)
局所投与のための組成物であって、
(a)沸点が150℃以下である、存在し得る全ての溶媒を除外した前記組成物の重量に基づいて25%以上のステロールエステル、
(b)浸透促進剤、及び、
(c)任意に、溶媒、被膜形成/高分子剤、粘度増強剤、乳化剤、抗酸化剤、pH調整剤、保存料、ビタミン類、噴射剤及びこれらの混合物からなる群より選ばれる追加的添加剤、
を含有する、組成物。
(付記2)
前記ステロールエステルを、沸点が150℃以下である、存在し得る全ての溶媒を除外した前記組成物の総重量に基づいて30%以上含有する付記1に記載の組成物。
(付記3)
前記ステロールエステルを、沸点が150℃以下である、存在し得る全ての溶媒を除外した前記組成物の総重量に基づいて40%以上含有する付記1に記載の組成物。
(付記4)
前記ステロールエステルがC10−C30カルボン酸ステロールエステルである付記1に記載の組成物。
(付記5)
前記ステロールエステルがC10−C30カルボン酸コレステロール/ラノステロール混合物である付記4に記載の組成物。
(付記6)
ゲル、クリーム、ローション、膏薬、美容液、エアロゾル、ムース又はフォームであり、被膜形成剤を含有する付記1に記載の組成物。
(付記7)
ゲル、クリーム、ローション、膏薬、美容液、エアロゾル、ムース又はフォームであり、被膜形成剤及び粘度増強剤を含有する付記1に記載の組成物。
(付記8)
ゲル、クリーム、ローション、エアロゾル、ムース又はフォームであり、被膜形成剤、粘度増強剤及び溶媒を含有する付記1に記載の組成物。
(付記9)
エアロゾル、ムース又はフォームであり、被膜形成剤、粘度増強剤、溶媒及び噴射剤を含有する付記1に記載の組成物。
(付記10)
患者の乾癬性領域に少なくとも1日1回組成物を局所投与することを含む乾癬を治療するための方法であって、前記組成物は、
(a)沸点が150℃以下である、存在し得る全ての溶媒を除外した前記組成物の重量に基づいて25%以上のステロールエステル、
(b)浸透促進剤、及び、
(c)任意に、溶媒、被膜形成/高分子剤、粘度増強剤、乳化剤、抗酸化剤、pH調整剤、保存料、ビタミン類、噴射剤及びこれらの混合物からなる群より選ばれる追加的添加剤、
を含有する、方法。
(付記11)
前記ステロールエステルを、沸点が150℃以下である、存在し得る全ての溶媒を除外した前記組成物の総重量に基づいて30%以上含有する付記10に記載の方法。
(付記12)
前記ステロールエステルを、沸点が150℃以下である、存在し得る全ての溶媒を除外した前記組成物の総重量に基づいて40%以上含有する付記10に記載の方法。
(付記13)
前記ステロールエステルはC10−C30カルボン酸ステロールエステルである付記1
0に記載の方法。
(付記14)
前記ステロールエステルはC10−C30カルボン酸コレステロール/ラノステロール
混合物である付記13に記載の方法。
(付記15)
前記組成物は、ゲル、クリーム、ローション、膏薬、美容液、エアロゾル、ムース又はフォームであり、被膜形成剤を含有する付記10に記載の方法。
(付記16)
前記組成物は、ゲル、クリーム、ローション、膏薬、美容液、エアロゾル、ムース又はフォームであり、被膜形成剤及び粘度増強剤を含有する付記10に記載の方法。
(付記17)
前記組成物はゲル、クリーム、ローション、エアロゾル、ムース又はフォームであり、被膜形成剤、粘度増強剤及び溶媒を含有する付記10に記載の方法。
(付記18)
前記組成物は、エアロゾル、ムース又はフォームであり、被膜形成剤、粘度増強剤、溶媒及び噴射剤を含有する付記10に記載の方法。
(付記19)
前記組成物を前記乾癬性領域に1日1回より多く適用する付記10に記載の方法。
(付記20)
前記組成物の適用前に前記乾癬性領域を洗浄及び乾燥する工程をさらに含む付記10に記載の方法。
(付記21)
前記組成物の適用後に前記組成物及び前記乾癬性領域を保護布、包帯、ガーゼ又はラップで覆う工程をさらに含む付記10に記載の方法。
(付記22)
局所投与のための組成物であって、
(a)沸点が150℃以下である、存在し得る全ての溶媒を除外した前記組成物の重量に基づいて25%以上のステロールエステル、
(b)溶媒、
(c)噴射剤、
(d)浸透促進剤、
(e)粘度増強剤、及び、
(f)任意に、共溶媒、被膜形成/高分子剤、乳化剤、抗酸化剤、pH調整剤、保存料、ビタミン類及びこれらの混合物からなる群より選ばれる追加的添加剤、
を含有し、
エアロゾル、ムース又はフォームである、組成物。
(付記23)
前記ステロールエステルを、沸点が150℃以下である、存在し得る全ての溶媒を除外した前記組成物の総重量に基づいて30%以上含有する付記22に記載の組成物。
(付記24)
前記ステロールエステルを、沸点が150℃以下である、存在し得る全ての溶媒を除外した前記組成物の総重量に基づいて40%以上含有する付記22に記載の組成物。
(付記25)
前記ステロールエステルがC10−C30カルボン酸ステロールエステルである付記22に記載の組成物。
(付記26)
前記ステロールエステルがC10−C30カルボン酸コレステロール/ラノステロール混合物である付記22に記載の組成物。

Claims (16)

  1. (a)60重量%−99重量%のC 10 −C 30 カルボン酸コレステロール/ラノステロール混合物、
    (b)0.01重量%−15重量%の浸透促進剤、
    (c)0.1重量%−10重量%の被膜形成高分子剤、
    (d)0重量%−10重量%の抗酸化剤、
    (e)プロピルパラベン、メチルパラベン、ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウム、第三リン酸カルシウム、及びフェノキシエタノールからなる群より選択される、0重量%−10重量%の保存料、
    (f)0重量%−15重量%のビタミン類、
    (g)任意に、天然蝋類、合成蝋類、C 12 −C 60 アルコール類、C 12 −C 60 酸類、アルファ−ヒドロキシ脂肪酸類、ポリヒドロキシ脂肪酸エステル類、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド類、金属エステル錯体、ヒュームドシリカ、有機粘土、ポリオールポリエステル類、グリセリルエステル類、ポリグリセリルエステル類、ポリシロキサン類、ゲル化剤、水素添加植物油、C 10 〜C 100 の鎖長を持つ石油系皮膚軟化剤、及びこれらの混合物からなる群より選択される粘度増強剤、
    から実質的になる、
    一日に少なくとも一回患者の乾癬性領域に局所投与される乾癬治療のための非閉塞性組成物。
  2. 前記浸透促進剤は、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、イソプロピルミリステート、オレイルオレート、レブリン酸、グリセロールモノオレート、メチルラウレート、ソルビタンモノオレート、トリアセチン、セチルアルコール、セチルラクテート、ジメチルイソソルビド、ジプロピレングリコール、エチルヘキシルラクテート、グリコール酸、ラウラミンオキシド、ラウリルベタイン、ラウリルラクテート、ラウリルラレート、イソプロピルパルミテート、ミリスチルアルコール、ミリスタルラクテート(myristal lactate)、オクチルサリチレート、オレアミンオキシド、オレイン酸、オレイルベタイン、サリチル酸、ステアリルアルコール、ステアリルラクテート、トリエタノールアミントリアセテート及びこれらの混合物からなる群より選択される、請求項1に記載の非閉塞性組成物。
  3. 前記被膜形成高分子剤は水溶性である、請求項1又は2に記載の非閉塞性組成物。
  4. 前記被膜形成高分子剤は非水溶性である、請求項1又は2に記載の非閉塞性組成物。
  5. (a)80重量%−95重量%の前記C 10 −C 30 カルボン酸コレステロール/ラノステロール混合物、
    (b)0.1重量%−10重量%の前記浸透促進剤、
    (c)0.5重量%−5重量%の前記被膜形成高分子剤、
    (d)0.5重量%−5重量%の前記抗酸化剤、
    (e)0.5重量%−10重量%の前記保存料、
    (f)0重量%−15重量%の前記ビタミン類、
    (g)0.001重量%−50重量%の前記粘度増強剤、
    からなる、請求項1−4のいずれか1項に記載の非閉塞性組成物。
  6. 前記粘度増強剤は、天然蝋類、合成蝋類、ゲル化剤、ヒュームドシリカ、粘土、水素添加植物油、及びこれらの混合物からなる群より選択される、請求項5に記載の非閉塞性組成物。
  7. (a)60重量%−85重量%の前記C 10 −C 30 カルボン酸コレステロール/ラノステロール混合物、
    (b)0.1重量%−10重量%の前記浸透促進剤、
    (c)0.5重量%−5重量%の前記被膜形成高分子剤、
    (d)0.5重量%−5重量%の前記抗酸化剤、
    (e)0.5重量%−10重量%の前記保存料、
    (f)0重量%−15重量%の前記ビタミン類、
    (g)5重量%−40重量%の粘度増強剤、
    からなる、請求項1−6のいずれか1項に記載の非閉塞性組成物。
  8. (a)30重量%−75重量%のC 10 −C 30 カルボン酸コレステロール/ラノステロール混合物、
    (b)0.001重量%−10重量%の浸透促進剤、
    (c)50重量%−95重量%の溶媒、
    (d)0.1重量%−20重量%の乳化剤、
    (e)0.5重量%−25重量%の噴射剤、
    (f)0重量%−10重量%の抗酸化剤、
    (g)0重量%−10重量%の保存料、
    (但し、前記C 10 −C 30 カルボン酸コレステロール/ラノステロール混合物の量は前記溶媒を除外した場合のものである)
    を含む、
    一日に少なくとも一回患者の乾癬性領域に局所投与される乾癬治療のためのエアロゾル、ムース、又はフォーム。
  9. (h)0.001重量%−10重量%の被膜形成高分子剤をさらに含む、請求項8に記載のエアロゾル、ムース、又はフォーム。
  10. (a)35重量%−60重量%の前記C 10 −C 30 カルボン酸コレステロール/ラノステロール混合物、
    (b)0.002重量%−5重量%の前記浸透促進剤、
    (c)60重量%−90重量%の前記溶媒、
    (d)1重量%−10重量%の前記乳化剤、
    (e)1重量%−10重量%の前記噴射剤、
    (f)0.001重量%−5重量%の前記抗酸化剤、
    (但し、前記C 10 −C 30 カルボン酸コレステロール/ラノステロール混合物の量は前記溶媒を除外した場合のものである)
    を含む、請求項8に記載のエアロゾル、ムース、又はフォーム。
  11. (g)0.005重量%−5重量%の被膜形成高分子剤をさらに含む、請求項10に記載のエアロゾル、ムース、又はフォーム。
  12. 前記被膜形成高分子剤は水溶性である、請求項9又は11に記載のエアロゾル、ムース、又はフォーム。
  13. 前記被膜形成高分子剤は非水溶性である、請求項9又は11に記載のエアロゾル、ムース、又はフォーム。
  14. 前記浸透促進剤は、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、イソプロピルミリステート、オレイルオレート、レブリン酸、グリセロールモノオレート、メチルラウレート、ソルビタンモノオレート、トリアセチン、セチルアルコール、セチルラクテート、ジメチルイソソルビド、ジプロピレングリコール、エチルヘキシルラクテート、グリコール酸、ラウラミンオキシド、ラウリルベタイン、ラウリルラクテート、ラウリルラレート、イソプロピルパルミテート、ミリスチルアルコール、ミリスタルラクテート(myristal lactate)、オクチルサリチレート、オレアミンオキシド、オレイン酸、オレイルベタイン、サリチル酸、ステアリルアルコール、ステアリルラクテート、トリエタノールアミントリアセテート及びこれらの混合物からなる群より選択される、請求項8から13のいずれか1項に記載のエアロゾル、ムース、又はフォーム。
  15. 前記保存料は、プロピルパラベン、メチルパラベン、ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウム、第三リン酸カルシウム、及びフェノキシエタノールからなる群より選択される、請求項8から14のいずれか1項に記載のエアロゾル、ムース、又はフォーム。
  16. 天然蝋類、合成蝋類、C 12 −C 60 アルコール類、C 12 −C 60 酸類、アルファ−ヒドロキシ脂肪酸類、ポリヒドロキシ脂肪酸エステル類、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド類、金属エステル錯体、ヒュームドシリカ、有機粘土、ポリオールポリエステル類、グリセリルエステル類、ポリグリセリルエステル類、ポリシロキサン類、ゲル化剤、水素添加植物油、C 10 〜C 100 の鎖長を持つ石油系皮膚軟化剤、及びこれらの混合物からなる群より選択される粘度増強剤をさらに含む、請求項8から15のいずれか1項に記載のエアロゾル、ムース、又はフォーム。
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