JP6223763B2 - 定量供給ホッパ及び粉粒体供給装置 - Google Patents
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Description
定量供給ホッパ10は、内ホッパ11及び外ホッパ12よりなる二重ホッパ形式の構造とされ、粉粒体Pを貯蔵する内ホッパ11と外ホッパ12との間が仕切板13により分離されている。そして、定量供給ホッパ10のホッパ底面14と仕切板の13下端部13aとの間には、全周にわたって連通部15が形成されている。
また、外ホッパ12の底面には、スクリューフィーダ30へ向けて粉粒体Pを排出する出口開口17が設けられている。
また、下記の特許文献2には、スクリューフィーダの後方(仕切管)にガス吹出口を設置し、ガスの吹込みにより形成されたブリッジを崩すことが行われている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブリッジ対策を施して粉粒体を安定供給できるようにした定量供給ホッパ及びこれを備えた粉粒体供給装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係る定量供給ホッパは、レーキの回転により内ホッパから外ホッパに掻き出した粉粒体を前記外ホッパの底面に設けた出口開口から順次落下させる二重ホッパ形式の定量供給ホッパにおいて、前記出口開口及びその周辺部の一方または両方へ向けてガスを噴き出す1または複数のブリッジ解除部と、前記出口開口の画像データを取得する運転状況監視部と、この画像データから前記出口開口におけるブリッジ形成を認識し、前記ブリッジ解除部を作動させる制御部と、を備えていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に係る定量供給ホッパは、レーキの回転により内ホッパから外ホッパに掻き出した粉粒体を前記外ホッパの底面に設けた出口開口から順次落下させる二重ホッパ形式の定量供給ホッパにおいて、前記出口開口及びその周辺部の一方または両方へ向けてガスを噴き出す1または複数のブリッジ解除部と、前記定量供給ホッパからの前記粉粒体の供給量を検出し、該供給量が所定値以下に低下した場合に前記出口開口におけるブリッジ形成と判断する運転状況監視部と、を備え、前記運転状況監視部の判断に基づいて前記ブリッジ解除部を作動させていることを特徴とするものである。
この場合、噴射するガスは不活性ガスが好ましく、外ホッパの上部または側部に設置したガス噴射ノズルから必要に応じてガスを噴射すればよい。
さらに、本発明の請求項3に係る定量供給ホッパは、前記外ホッパが、有底の筒状部材であって、前記内ホッパの外周面を囲うように設けられ、前記内ホッパが、前記外ホッパと同心状の筒状部材であって、下端部が前記外ホッパの前記底面から離間するように設けられ、前記内ホッパと前記外ホッパとの間が、同心に配置した円筒形状の仕切板により分離され、前記仕切板は、その下端部が前記底面から離間されて、前記内ホッパと前記外ホッパとの間を連通させる連通部が形成されていることを特徴とするものである。
<第1実施形態>
図1に示す第1実施形態の粉粒体供給装置1Aは、例えば乾燥させて粉砕したバイオマス等の粉粒体Pを貯蔵する定量供給ホッパ10Aと、定量供給ホッパ10Aから順次粉粒体Pの供給を受けるとともに、定量の粉粒体Pを切り出して次工程へ送出するスクリューフィーダ30と、を具備して構成される。
仕切板13は、下端部13aが定量供給ホッパ10のホッパ底面14から離間した状態に設置されており、このような離間部により、粉粒体Pの通路となる連通部15が全周にわたって形成されている。
レーキ16が回転すると、内ホッパ11に貯蔵された粉粒体Pは、底部側から順次、連通部15を通って外ホッパ12へ掻き出される。なお、図示の構成例では、4枚のレーキ16が90度ピッチに配置されているが、特に限定されることはない。
上述したレーキ16の回転により外ホッパ12へ掻き出された粉粒体Pは、さらに、レーキ16の回転により出口開口17へ導かれるので、出口開口17から粉粒体供給管40を通ってスクリューフィーダ30の入口開口31aに落下する。
また、図2に示す変形例の定量供給ホッパ10Bにおいては、ブリッジ解除部20となるガス噴射ノズルが複数設けられており、例えば定量供給ホッパ10A,10Bの寸法形状等のように、諸条件に応じて適宜設置数の変更が可能である。
このような運転状況監視部50を設けることにより、例えば制御室で画像を見ながらブリッジ形成を認識し、手動または遠隔操作によりブリッジ解除部20を作動させてガス噴射することが可能になる。あるいは、ビデオカメラの画像データから制御部がブリッジ形成を認識し、自動的にガス噴射を実施する自動制御も可能になる。
すなわち、運転状況監視部50の設置により得られる情報から、破壊するブリッジが存在する場合にのみブリッジ解除部20を作動させることで、噴射するガスの消費を最小限に抑えることができる。
次に、本発明に係る定量供給ホッパ及び粉粒体供給装置について、第2実施形態及びその変形例を図3及び図4に基づいて説明する。なお、上述した実施形態と同様の部分については、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施形態では、出口開口17のレーキ回転方向上流側に設置した1または複数のブリッジ解除部20A,20Bを備えている。本実施形態のブリッジ解除部20A,20Bは、レーキ16の回転により移動する粉粒体Pに形成されたブリッジを出口開口17の上流側で干渉させることにより、ブリッジを破壊して閉塞を解除するものである。
また、ブリッジ解除部20A,20Bは、出口開口17との位置関係を可変とする可動機構を備えていることにより、形成されたブリッジの状況等により異なる最適位置を選択すれば、ブリッジの破壊をより確実に行うことが可能になる。
次に、本発明に係る定量供給ホッパ及び粉粒体供給装置について、第3実施形態及びその変形例を図5及び図6に基づいて説明する。なお、上述した実施形態と同様の部分については、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施形態では、出口開口17の周辺部に電動機21等の駆動源により回転する1または複数の回転式ブリッジ解除部20C,20Dを備えている。本実施形態の回転式ブリッジ解除部20C,20Dは、レーキ16の回転により移動する粉粒体Pに形成されたブリッジを出口開口17の上流側で干渉させることにより、ブリッジを破壊して閉塞を解除するものである。
また、ブリッジ解除部20C,20Dは、出口開口17との位置関係を可変とする可動機構を備えていることにより、形成されたブリッジの状況等により異なる最適位置を選択すれば、ブリッジの破壊をより確実に行うことが可能になる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
10,10A〜10F 定量供給ホッパ
11 内ホッパ
12 外ホッパ
13 仕切板
14 底面
15 連通部
16 レーキ
17 出口開口
20,20A,20B ブリッジ解除部
20C,20D 回転式ブリッジ解除部
30 スクリューフィーダ
50 運転状況監視部
Claims (5)
- レーキの回転により内ホッパから外ホッパに掻き出した粉粒体を前記外ホッパの底面に設けた出口開口から順次落下させる二重ホッパ形式の定量供給ホッパにおいて、
前記出口開口及びその周辺部の一方または両方へ向けてガスを噴き出す1または複数のブリッジ解除部と、
前記出口開口の画像データを取得する運転状況監視部と、
この画像データから前記出口開口におけるブリッジ形成を認識し、前記ブリッジ解除部を作動させる制御部と、
を備えていることを特徴とする定量供給ホッパ。 - レーキの回転により内ホッパから外ホッパに掻き出した粉粒体を前記外ホッパの底面に設けた出口開口から順次落下させる二重ホッパ形式の定量供給ホッパにおいて、
前記出口開口及びその周辺部の一方または両方へ向けてガスを噴き出す1または複数のブリッジ解除部と、
前記定量供給ホッパからの前記粉粒体の供給量を検出し、該供給量が所定値以下に低下した場合に前記出口開口におけるブリッジ形成と判断する運転状況監視部と、
を備え、前記運転状況監視部の判断に基づいて前記ブリッジ解除部を作動させることを特徴とする定量供給ホッパ。 - 前記外ホッパは、有底の筒状部材であって、前記内ホッパの外周面を囲うように設けられ、
前記内ホッパは、前記外ホッパと同心状の筒状部材であって、下端部が前記外ホッパの前記底面から離間するように設けられ、
前記内ホッパと前記外ホッパとの間が、同心に配置した円筒形状の仕切板により分離され、
前記仕切板は、その下端部が前記底面から離間されて、前記内ホッパと前記外ホッパとの間を連通させる連通部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の定量供給ホッパ。 - 前記ブリッジ解除部が前記出口開口との位置関係を可変とする可動機構を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の定量供給ホッパ。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の定量供給ホッパと、前記定量供給ホッパから粉粒体の供給を受けるとともに定量を切り出して送出するスクリューフィーダと、を具備して構成したことを特徴とする粉粒体供給装置。
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