JP6222701B2 - 無線伝送システム - Google Patents
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Description
しかしながら、これらの方法は、全無線ノードが情報を共有する無線システムの経路探索に適用することができなかった。
ここで、管理システムは、前記第1の無線ノード及び前記第1の無線ノードを介して直接通信可能な他の無線ノードのうち、いずれか一の無線ノードをテストデータの送信権を有する最初のマスタノードとして設定するためのコマンドを送信する手段と、管理テーブルを参照し、無線通信可能に接続された他の無線ノードの数である接続数の情報に基づいて、接続数が2である無線ノードの通信経路を優先的に確定させて、一筆書き可能な通信経路を設定する手段と、を備えている。
また、管理システムあるいは他の無線ノードによりマスタノードとして設定された無線ノードは、テストデータを送信し、自己が直接通信可能なスレーブノードである無線ノードに関する情報を収集する手段と、収集された直接通信可能な無線ノードに関する情報に基づいて、情報収集済みの全無線ノードのリストおよび情報収集済みの全無線ノードの通信品質を含む管理テーブルを更新する手段と、スレーブノードとしての無線ノードをマスタノードに遷移させるコマンド、リスト及び更新後の管理テーブルを、直接あるいは間接に無線通信可能な他の無線ノードのうち未だマスタノードとして設定されていないいずれか一の無線ノードを選択し、当該選択した無線ノードに送信する手段と、リスト及び更新後の管理テーブルを第1の無線ノードを介して前記管理システムに送信する手段と、マスタノードとしての処理完了後に自己を前記スレーブノードに遷移させる手段と、を備える。
図1は、実施形態の無線伝送システムを含むネットワークシステムの概要構成図である。
図2は、無線ノードの概要構成図である。
無線ノード22A〜22Fは、同様の構成であるので、以下の説明においては、無線ノード22Bを例として説明する。
無線ノード22Bは、大別すると、制御・監視対象(図2の例の場合、ランプ及びスイッチ)の制御を行う制御装置部30と、無線伝送を行う無線伝送部40と、アンテナ部ANTと、を備える。
管理システム21は、大別すると、無線ノード22A〜22Fの制御装置部30を制御する制御装置管理部21Aと、無線ノード22A〜22Fの無線伝送部40を制御する無線伝送管理部21Bと、上位ネットワーク12を介した伝送制御を行う上位伝送管理部21Cと、通信経路の探索及び決定に必要な各種情報(管理情報)を記憶した管理情報記憶部21Dと、管理情報記憶部21Dに記憶されている各種情報に基づいて通信経路の探索処理及び決定処理を行う経路処理部21Eと、を備えている。
経路処理部21Eは、管理情報記憶部21Dに記憶されている情報に基づいて通信経路の探索処理及び決定処理を行う。
図6は、無線ノード配置の一例の説明図である。
図7は、経路探索時の情報収集シーケンスフローチャートである。
ところで、他の無線ノードの探索は、いずれの無線ノード22A〜22Fから開始しても良いが、以下の説明では、管理システム21に接続されている無線ノード22Aから開始するものとして説明する。
この結果、無線ノード22Aは、自己の通信エリア内に、無線ノード22B、22C、22Dが存在していることを確認できることとなる。
図7の例の場合、マスタ(無線)ノードとして動作した無線ノード22Aは、無線ノード22Bを選択し、コマンド、リスト情報及び管理テーブル25の内容(情報)を無線ノード22BCに送信する。
その後、無線ノード22Aは、コマンド、リスト情報及び管理テーブル25の内容(情報)が無線ノード22Bに送信されたことを確認すると、スレーブモードへと遷移する。
この結果、無線ノード22Bは、自己の通信エリア内に、無線ノード22A、22C、22Eが存在していることを確認できることとなる。
この時点におけるリスト情報には、探索ステップST1及び探索ステップST2で収集した情報の双方が含まれるので、無線ノード22A、22B、22C、22D、22Eが含まれる。
その後、無線ノード22Bは、コマンド、リスト情報及び管理テーブル25の内容(情報)が無線ノード22Cに送信されたことを確認すると、スレーブモードへと遷移する。
これにより、無線ノードCの無線電波の届く範囲内であって、テストデータの届く範囲内、すなわち、無線通信可能な範囲ARC内には、図6(c)に示すように、無線ノード22A、22B、22D、22Eが存在している。
この結果、無線ノード22Cは、自己の通信エリア内に、無線ノード22A、22B、22D、22E、22Fが存在していることを確認できることとなる。
その後、無線ノード22Cは、コマンド、リスト情報及び管理テーブル25の内容(情報)が無線ノード22Dに送信されたことを確認すると、スレーブモードへと遷移する。
この結果、無線ノード22Dは、自己の通信エリア内に、無線ノード22A、22Cが存在していることを確認できることとなる。
その後、無線ノード22Dは、コマンド、リスト情報及び管理テーブル25の内容(情報)が無線ノード22Eに送信されたことを確認すると、スレーブモードへと遷移する。
この結果、無線ノード22Eは、自己の通信エリアARE内に、無線ノード22A、22C、22Eが存在していることを確認できることとなる。
ここで、無線ノード22E、22Fによる管理システム21への通知について説明する。なお、無線ノード22Fによる通知は、実際には探索ステップST6で行われるが、無線ノード22Eと同様であるのでまとめて説明する。
そこで、収集された情報から管理システム21に接続される無線ノード22Aと通信可能な無線ノードのリスト(この場合無線ノード22B、22C、22D)の中から、無線ノード22Eあるいは無線ノード22Fと通信可能な無線ノード(この場合無線ノード22Cにおいて無線ノード22E、22Fが通信可能)を中継無線ノードとして抽出し、この中継無線ノード及び無線ノード22Aを介して管理システム21へ通知を行うこととなる。
その後、無線ノード22Eは、コマンド、リスト情報及び管理テーブル25の内容(情報)が無線ノード22Fに送信されたことを確認すると、スレーブモードへと遷移する。
同様に全ての無線ノード22A〜22Fについて通信対象の無線ノードを抽出する。
そこで、管理システム21は、通信経路を設定するに際して、接続数が2の無線ノードについては、当該通信経路を優先的に決定するようにしている。
ここで、再び図4を参照すると、無線ノード22D及び無線ノード22Fは、接続数=2となっている。
また、図8(b)は、図8(a)の状態に対応する経路設定テーブルの状態を示している。図8(b)に示すようにこの時点では、無線ノード22Aについては、無線ノード22Dとの間の通信経路が確定しているだけである。また無線ノードBについては、通信経路は未確定である。また、無線ノード22Cについては、無線ノード22D及び無線ノード22Fとの間の通信経路が確定してしまっている。また、無線ノード22Eについては、無線ノード22Fとの間の通信経路が確定しているだけである。
したがって、通信経路が片側のみ(一つのみ)決まっている無線ノード22A、22Eについて、通信エリア内の無線ノードから既に二つの通信経路が確定している無線ノード(上述の例の場合、無線ノード22C及び無線ノード22D)を除いた残りの無線ノード(上述の例の場合、無線ノードB)を抽出し、消去法により図9(a)に示す経路を決定する。図8の例の場合には、無線ノード22Bが、片方だけ通信経路が確定している二つの無線ノード22A及び無線ノード22Eの双方と通信可能であるため、この時点で、始点(通信開始の無線ノード)と終点(通信終了の無線ノード)が一致する理想的な一筆書き可能な通信経路(無線ループ)を形成(構築)することができる。
図10は、他の通信経路の設定の説明図(その1)である。
図11は、図10の場合における管理情報テーブルの説明図である。
図11に示すように、管理情報テーブルTB11において、無線ノード22Dは、接続数=2となっている。
そこで、無線ノード22Dに対しては、図10に示すように、無線ノード22A及び無線ノード22Cのそれぞれとの間の通信経路を優先的に確定させる。
したがって、この場合には、理論的に、理想的な一筆書き可能な通信経路を形成できないことが判る。このような場合には、理想的な一筆書き可能な通信経路を形成しようとした場合には、無線ノードの位置を調整や無線ノードを追加するなどのエンジニアリング作業が必要となる。しかしながら、調整すべきポイントが絞られるため、作業者の負担は最小限に抑えることが可能となる。
また、理想的な一筆書き可能な通信経路を形成することはできないが、取りあえず運用を行うような場合には、管理システム21は、まず接続数=1の無線ノード(上述の無線ノード22G)を除いて、上述した手法により、図12に示す経路を決定する。
図13に示すように、無線ノード22Gが唯一通信可能な無線ノード22Fとの間は、スター型(ライン型)で通信経路を確立している。
そこで、このような経路を検知した際には、図10に示した状態から、無線ノード22Cから3つの通信経路を担当することになる虞がある無線ノード22Fに向かっての経路探索を行わない。そして、無線ノード22Aから無線ノード22Bへの経路探索を行い、図14に示すように、各無線ノードの接続数が1または2のライン型の一筆書き可能な通信経路を構築するようにしてもよい。
このようにライン型の通信経路によれば、一部の無線ノードの負荷分散を行うことができる。
運用時において、図15に示すように、特定の無線ノード(図15の例の場合、無線ノード22F)において、異常が検出された時には、異常となった無線ノードを除いてリング状の通信経路(無線リング)を構築することにより、他の無線ノードへの影響を抑制することができる。
運用時において、図15に示すように、特定の無線ノード(図15の例の場合、無線ノード22F)において、異常が検出された時に無線ノードの接続数によっては、図16に示すように、ライン型の通信経路を構築することにより、他の無線ノードへの影響を抑制することができる。
また、本実施形態の無線ノードあるいは管理システムの制御プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
11 無線伝送システム
12 上位ネットワーク
18 メモリ制御部
19 バルブ
21 管理システム
21A 制御装置管理部
21B 無線伝送管理部
21C 上位伝送管理部
21D 管理情報記憶部
21E 経路処理部
22A〜22G 無線ノード
40 無線伝送部
41 メモリバンク部
41A〜41E メモリバンク
42 無線受信部
43 無線送信部
44 通信制御部
45 メモリ制御部
46 通信検査部
47 管理テーブル
TB1、TB2、TB11 管理情報テーブル
Claims (6)
- 複数の無線ノードと、複数の前記無線ノードのうちいずれかの無線ノードである第1の無線ノードと有線接続され、前記無線ノードの管理を行う管理システムと、を備えた無線伝送システムであって、
前記管理システムは、前記第1の無線ノード及び前記第1の無線ノードを介して直接通信可能な他の無線ノードのうち、いずれか一の無線ノードをテストデータの送信権を有する最初のマスタノードとして設定するためのコマンドを送信する手段と、
管理テーブルを参照し、無線通信可能に接続された他の無線ノードの数である接続数の情報に基づいて、前記接続数が2である前記無線ノードの通信経路を優先的に確定させて、一筆書き可能な前記通信経路を設定する手段と、を備え、
前記管理システムあるいは他の前記無線ノードによりマスタノードとして設定された前記無線ノードは、前記テストデータを送信し、自己が直接通信可能なスレーブノードである無線ノードに関する情報を収集する手段と、
収集された前記直接通信可能な無線ノードに関する情報に基づいて、情報収集済みの全無線ノードのリストおよび情報収集済みの全無線ノードの通信品質を含む前記管理テーブルを更新する手段と、
前記スレーブノードとしての無線ノードを前記マスタノードに遷移させるコマンド、前記リスト及び更新後の前記管理テーブルを、直接あるいは間接に無線通信可能な他の無線ノードのうち未だマスタノードとして設定されていないいずれか一の無線ノードを選択し、当該選択した無線ノードに送信する手段と、
前記リスト及び更新後の前記管理テーブルを前記第1の無線ノードを介して前記管理システムに送信する手段と、
前記マスタノードとしての処理完了後に自己を前記スレーブノードに遷移させる手段と、を備える、
無線伝送システム。 - 前記通信経路を設定する手段は、前記複数の無線ノードに対応する全ての通信経路に対する前記一筆書き可能な通信経路の割合がより高くなるように設定する、
請求項1記載の無線伝送システム。 - 前記通信経路を設定する手段は、複数の無線ノードに前記接続数が1である前記無線ノードが含まれている場合に、前記接続数が1である前記無線ノードを除いて、前記一筆書き可能な通信経路を設定する、
請求項1又は請求項2記載の無線伝送システム。 - 前記通信経路を設定する手段は、複数の無線ノードに前記接続数が1である前記無線ノードが含まれている場合に、前記接続数が1である前記無線ノードに接続されている他の無線ノードについて、スター型あるいはライン型の通信経路を構成するように設定する、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無線伝送システム。 - 前記通信経路を設定する手段は、前記複数の無線ノードの内、いずれかが異常状態に至った場合に、当該異常状態に至った無線ノードを除いて、ライン型の通信経路を構成するように再設定を行う、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の無線伝送システム。 - 前記一筆書き可能な通信経路は、リング型あるいはライン型とされる、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の無線伝送システム。
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