JP6222099B2 - 経路制御方法、無線通信システム、経路制御装置、及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、かかる問題を解決するものであって、通信品質を維持しつつ、効率の良いトラヒック収容が可能な経路制御方法、無線通信システム、経路制御装置、及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することを目的とする。
経路制御装置100は、各無線リンクについて、定期的に変調方式毎の安定度を算出し、割当帯域毎の安定度を計算する。
リンクの安定度は、例えば特許文献1に開示された計算方法と同様の方法により計算する。変調方式mの安定度Avail(m)は、ある一定時間Tのうち、自身の変調方式mか、自身の変調方式mよりも高次の変調方式が使用された時間の割合から求める。
Avail(m3) = (T_m3 + T_m4) / T (1)
ここで、T_m3, T_m4 は、時間Tの間に変調方式m3、変調方式m4がそれぞれ使用された時間を表す。
このように、無線リンクが過去に使用した変調方式の履歴情報に基づいて、無線リンクの帯域毎の安定度を算出する。
1)トラヒックが要求する安定度Avail(tr)を満足する変調方式の中でで最も高次の変調方式M1を調べる(S201)。
2)トラヒックの優先度から、その優先度と同じかそれ以上のトラヒックに対して割り当て済みの帯域を調べる(S202)。優先度は、トラヒックに流れるデータの優先順位を判断する優先制御で決定される。優先制御とは、IPネットワークなどパケット通信網を流れるパケットに何段階かの優先順位を付加し、フローごとのサービス品質(QoS:Quality of Service)に差を付け、データの読出し順序を制御することを言う。具体的には、パケットのヘッダーに優先順位を表す値を設定し、ルーターなどのノードがバッファにたまったパケットの優先順位を見ることで、フローごとの優先順位を判断する。
3)トラヒックの要求帯域と割り当て済み帯域の合計値を、1)で求めた変調方式M1での伝送レートと比較する(S203)。
伝送レートがトラヒックの要求帯域と割り当て済み帯域の合計値以上の場合である。即ち、変調方式M1による伝送で十分に伝送可能な場合である。
この場合には、現在の要求帯域と割り当て済み帯域の差分、あるいは、使用可能な空き帯域を基本とした値の逆数をリンクコストとして用いる(S204)。なお、この例では、現在の要求帯域と割り当て済み帯域の差分、あるいは、使用可能な空き帯域を基本とした値の逆数をリンクコストとして用いているが、これに限らず、使用可能な空き帯域が大きくなればなるほど、リンクコストは小さくなるようにリンクコストが算出されるような処理であればよい。ここで、リンクコストの算出には、使用可能な空き帯域とリンクコスト値が予め関連付けられたテーブルを用いて、使用可能な空き帯域に基づいてリンクコスト値を求めるようにしてもよい。
伝送レートがトラヒックの要求帯域と割り当て済み帯域の合計値未満の場合である。即ち、変調方式M1による伝送では十分ではない場合である。この場合に、同じ経路で伝送しようとすると、変調方式M1よりも低い安定度を有し、トラヒックの要求帯域を収容可能な変調方式(例えば、M2)により伝送する必要がある。このため、安定度の高い変調方式(例えばM1)から相対的に安定度の低い変調方式(例えばM2)により伝送することに起因して、通信品質が低下することを、経路選択に反映させ、当該経路が選択されにくくなるような重み付けを与えるために、ペナルティコストが設定される。
この場合には、ペナルティコストが設定される無線リンクとしてマーキングする(S205)。即ち、ペナルティコストが設定される無線リンクであることを示す情報を無線リンクの識別情報に関連づける。
4)ペナルティコストが設定される無線リンクとしてマーキングされた無線リンクのリンクコストを設定する(S206)。
他の無線リンクに設定されたリンクコストの最悪値にトレードオフ係数xを掛け算した値をペナルティコストとして設定する。なお、すべての無線リンクにペナルティコストのマーキングがされた場合、1を用いる。
y = log(1- Avail(M2)) - log(1-Avail(tr) ) = log( (1 - Avail(M2)) / (1- Avail(tr)))
x = pref(y) (2)
で定義される。ここで、M2は、無線リンクがトラヒックの要求帯域を収容するために必要な安定度を有する最低の変調方式であり、yは、該当リンクにおける安定度減少度で、対数を求めているのは他のリンクコストと比較する場合に、数値的な次元を合わせるためである。また、関数pref(y)は、任意の増加関数であり、トレードオフ係数xは、M2の安定度が低ければ低いほど、大きい値となる。
関数1:x = pref(y) = y + 2 関数2: x = pref(y) = y + 0.5 (3)
関数1を用いた場合には、関数2を用いる場合に比べて、ペナルティコストが大きくなる。そのため、候補となる経路のうち、関数1が用いられてペナルティコストが計算された経路は、他の経路よりも選択されにくくなる。
経路設定において経路にペナルティコストが用いられた無線リンクが含まれている場合、経路制御装置100は、該当する無線リンク上にある通信装置101〜103に対して、その経路を用いるトラヒックに対してマーキングを行わせる。そして、該当する無線リンク上にある通信装置101〜103は、マーキングしたトラヒックの優先度を、同一優先度の他のトラヒックよりも一段階低くする。そうすると、そのトラヒックと他のトラヒックとの間で輻輳が生じた場合には、他のトラヒックよりも優先度が低いため、パケットが選択されない。即ち該パケットの優先順位を低く設定する。
優先度1 99.99%
優先度2 99.9%
優先度3 99.5%
つまり、優先順位が高い優先度1のトラヒックについてはQPSKの安定度99.99%を要求するものとする。また、優先順位が次に高い優先度2のトラヒックについては16QAMの安定度99.9%を要求するものとする。そして、優先順位が最も低い優先度3のトラヒックについては、32QAMの安定度99.5%を要求するものとする。
無線リンク101―103間において、要求帯域30Mbpsのトラヒック(優先度1:安定度99.99%、QPSK要求)の経路計算を行う。まず、各リンクにおいて、99.99%を満たす安定度の変調方式を調べる。すべてのリンクにおいて、QPSKが条件を満たすため、各リンクでQPSKの伝送レートでも高優先トラヒックを収容できるかどうか調べる。表1から、空き帯域は十分あることがわかるため、リンクコストを計算する。
リンクコスト=1/(指定した安定度を満たす空き帯域)であるから、各リンクのリンクコストは次の通りとなる。
(無線リンク111、無線リンク112、無線リンク113) 1 / 40 (4)
また、通信装置101から直接に通信装置103を結ぶ無線リンク111の経路のコストは、1 / 40である。ここで、候補となる二つの経路のコストを比較すると、無線リンク111の経路のコストの方が無線リンク112・113の経路よりも小さいため、無線リンク111の経路が選択される。無線リンク111においてQPSKで確保できる40Mbpsのうち30Mbpsがこのトラヒックに割当てられる。
経路計算1が終了した状態における各無線リンクの割当帯域は、表2のようになる。
次に、要求帯域が、20Mbpsのトラヒック(優先度1:安定度99.99%、QPSK要求)の経路計算を行う。リンクコストを計算すると、無線リンク111には既に経路計算1で割り当てられたトラヒックによってQPSKの割当帯域40Mbpsのうち30Mbpsが使用されているので、指定した安定度を満たす空き帯域10Mbpsよりも、このトラヒックの要求帯域20Mbpsが大きくなってしまう (30+20 > 40)。そのため、無線リンク111のリンクコストにはペナルティコストが設定される。
pref(log (1 - 0.999) - log(1-0.9999)) = 3 (5)
となる。そのため、該当リンクに設定するペナルティリンクコストは、次の通りとなる。
3 * 1/40 = 3/40 (6)
(無線リンク112、無線リンク113) 1/40 (7)
(無線リンク112・113) 1/40 + 1/40= 2 /40 (8)
(無線リンク111) 3 /40 (9)
経路の候補を比較すると、コストの小さい無線リンク112・113の経路が選択される。この場合の計算処理後の使用帯域は、次の通りに更新される。
(無線リンク112・113) 1/40 + 1/40= 2 /40 (10)
(無線リンク111) 1.5/40 (11)
従って、この場合には、無線リンク111の経路が選択されることになる。
次に、要求帯域が20Mbpsのトラヒック(優先度3:安定度99.5%、32QAM以上の安定度要求)の経路計算を行う。各リンクのリンクコストは、トラヒックが要求する安定度を満足する空き帯域は3つの帯域であり、その逆数から、次のように計算される。
(無線リンク111) 1 / ((40+40+28) - 30) = 1/78 (12)
(無線リンク112、無線リンク113) 1 / ((40+40+28) - 20 ) = 1/88(13)
(無線リンク112・113) 2 /88 (14)
(無線リンク111) 1 /78 (15)
(14)、(15)の結果より、コストの小さい無線リンク111が経路として選択される。トラヒックが要求する安定度を満たす空き帯域の中で一番安定度が低い帯域を割当てると、割当状況は表4のようになる。
最後に、要求帯域が20Mbpsのトラヒック(優先度1:安定度99.99%、QPSK要求)の経路計算を行う。リンク111は空き帯域(16QAM)の安定度がトラヒックの安定度を満足しないため、ペナルティコストが設定される。無線リンク112、113のリンクコストは、次の通りとなる。
(無線リンク112、無線リンク113) 1 / (40 - 20) = 1/20 (16)
これより、無線リンク112・113のリンクコストは、2/20となる。
具体的にペナルティコストは、x = pref(log(1-0.999) - log(1-0.9999))= log(1-0.999) - log(1-0.9999) + 0.5= 1.5となる。そして、無線リンク111のペナルティコストは次の通り算出される。
(無線リンク111) 1 / 20 * 1.5 = 3/40 (17)
以上の結果より、各経路のリンクコストの総和を比較して、そのリンクコストの総和が小さい無線リンク111が経路として選択される。
その他の実施の形態として、経路制御装置100の機能を通信装置101〜103が持つ構成であっても実現できる。
(付記1)
適応変調機能を備えた無線リンクで構成されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して複数の経路候補から一の経路を選択することにより通信経路を制御する方法であって、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較ステップと、
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて他の経路候補よりも選択されにくくなるようにして、前記複数の経路候補から一の経路を選択する選択ステップを備えた経路制御方法。
(付記2)
前記ペナルティコストは、トラヒック毎に予め定められている固有値に基づき決定される、
付記1に記載の経路制御方法。
(付記3)
前記ペナルティコストは、前記第1の経路候補における前記第1の変調方式の安定度と、当該第1の経路候補における前記第2の変調方式の安定度との相対的な高さの違いに応じて決定される安定度反映値に基づき決定される、付記1又は2記載の経路制御方法。
(付記4)
前記トラヒックの要求帯域を収容可能な空き領域を有する経路候補に対しては、当該経路候補の空き領域に応じて決定されるリンクコストを設定するとともに、
前記ペナルティコストは、前記トラヒック毎に予め定められている固有値と、
前記第1の経路候補における前記第1の変調方式の安定度と、当該第1の経路候補における前記第2の変調方式の安定度との相対的な高さの違いに応じて決定される安定度反映値の少なくとも一つの値に基づき決定されるトレードオフ係数を、前記他の経路候補における最大のリンクコストに乗算することにより算出する、
付記1記載の経路制御方法。
(付記5)
無線リンクが過去に使用した変調方式の履歴情報に基づいて、無線リンクの帯域毎の安定度を算出する付記1〜4いずれかに記載の経路制御方法。
(付記6)
適応変調機能を備えた無線リンクで構成されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して、最短経路である第1の経路候補と、当該第1の経路候補よりもホップ数の多い第2の経路候補を含む複数の経路候補から一の経路を選択することにより通信経路を制御する方法であって、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較ステップと、
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて選択されにくくなるようにして、前記複数の経路候補から一の経路を選択する選択ステップを備えた経路制御方法。
(付記7)
前記ペナルティコストは、トラヒック毎に予め定められている固有値に基づき決定される、付記6に記載の経路制御方法。
(付記8)
前記ペナルティコストは、前記第1の経路候補における前記第1の変調方式の安定度と、当該第1の経路候補における前記第2の変調方式の安定度との相対的な高さの違いに応じて決定される安定度反映値に基づき決定される、付記6又は7記載の経路制御方法。
(付記9)
適応変調機能を備えた無線リンクで構成されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して複数の経路候補から一の経路を選択することにより通信経路を制御する装置を備えた無線通信システムであって、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較手段と
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて選択されにくくなるようにして、前記複数の経路候補から一の経路を選択する選択手段を備えた無線通信システム。
(付記10)
前記ペナルティコストは、トラヒック毎に予め定められている固有値を含む、
付記9に記載の無線通信システム。
(付記11)
前記ペナルティコストは、前記第1の経路候補における前記第1の変調方式の安定度と、当該第1の経路候補における前記第2の変調方式の安定度との相対的な高さの違いに応じて決定される安定度反映値に基づき決定される、付記9又は10記載の無線通信システム。
(付記12)
前記トラヒックの要求帯域を収容可能な空き領域を有する経路候補に対しては、当該経路候補の空き領域に応じて決定されるリンクコストを設定するとともに、
前記ペナルティコストは、前記トラヒック毎に予め定められている固有値と、
前記第1の経路候補における前記第1の変調方式の安定度と、当該第1の経路候補における前記第2の変調方式の安定度との相対的な高さの違いに応じて決定される安定度反映値の少なくとも一つの値に基づき決定されるトレードオフ係数を、前記他の経路候補における最大のリンクコストに乗算することにより算出する、
付記9記載の無線通信システム。
(付記13)
無線リンクが過去に使用した変調方式の履歴情報に基づいて、無線リンクの帯域毎の安定度を算出する付記9〜12いずれかに記載の無線通信システム。
(付記14)
適応変調機能を備えた無線リンクで構成されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して、最短経路である第1の経路候補と、当該第1の経路候補よりもホップ数の多い第2の経路候補を含む複数の経路候補から一の経路を選択することにより通信経路を制御する制御装置を備えた無線通信システムであって、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較手段と
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて選択されにくくなるようにして、前記複数の経路候補から一の経路を選択する選択手段を備えた無線通信システム。
(付記15)
前記ペナルティコストは、トラヒック毎に予め定められている固有値を含む、
付記14に記載の無線通信システム。
(付記16)
前記ペナルティコストは、前記第1の経路候補における前記第1の変調方式の安定度と、当該第1の経路候補における前記第2の変調方式の安定度との相対的な高さの違いに応じて決定される安定度反映値に基づき決定される、付記14又は15記載の無線通信システム。
(付記17)
前記トラヒックの要求帯域を収容可能な空き領域を有する経路候補に対しては、当該経路候補の空き領域に応じて決定されるリンクコストを設定するとともに、
前記ペナルティコストは、前記トラヒック毎に予め定められている固有値と、
前記第1の経路候補における前記第1の変調方式の安定度と、当該第1の経路候補における前記第2の変調方式の安定度との相対的な高さの違いに応じて決定される安定度反映値の少なくとも一つの値に基づき決定されるトレードオフ係数を、前記他の経路候補における最大のリンクコストに乗算することにより算出する、
付記14記載の無線通信システム。
(付記18)
適応変調機能を備えた制御部と、
通信装置と無線通信する無線アンテナを備え、
前記制御部は、前記通信装置と無線リンクで接続されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して複数の経路候補から一の経路を選択することにより通信経路を制御するものであって、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較手段と
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて、選択されにくくなるようにして、前記複数の経路候補から一の経路を選択する選択手段を備えた経路制御装置。
(付記19)
適応変調機能を備えた無線リンクで構成されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して複数の経路候補から一の経路を選択する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較ステップと、
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて選択されにくくなるようにして、前記複数の経路候補から一の経路を選択する選択ステップを備えた非一時的なコンピュータ可読媒体。
51 無線アンテナ
55 制御部
56 無線アンテナ
100 経路制御装置
101 通信装置
102 通信装置
103 通信装置
111 無線リンク
112 無線リンク
113 無線リンク
191 無線リンク
200 無線通信システム
Claims (10)
- 適応変調機能を備えた無線リンクで構成されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して複数の経路候補から一の経路を選択することにより通信経路を制御する方法であって、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較ステップと、
前記複数の経路候補における帯域の状況に基づき、各経路候補のリンクコストを計算する計算ステップと、
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて選択されにくくなるようにし、前記リンクコストと前記ペナルティコストとを含むコストに基づき、前記複数の経路候補から、前記コストが最も小さくなる一の経路を選択する選択ステップと、
を備えた経路制御方法。 - 前記ペナルティコストは、トラヒック毎に予め定められている固有値に基づき決定される、
請求項1に記載の経路制御方法。 - 前記ペナルティコストは、前記第1の経路候補における前記第1の変調方式の安定度と、当該第1の経路候補における前記第2の変調方式の安定度との相対的な高さの違いに応じて決定される安定度反映値に基づき決定される、請求項1又は2記載の経路制御方法。
- 前記トラヒックの要求帯域を収容可能な空き領域を有する経路候補に対しては、当該経路候補の空き領域に応じて決定されるリンクコストを設定するとともに、
前記ペナルティコストは、前記トラヒック毎に予め定められている固有値と、
前記第1の経路候補における前記第1の変調方式の安定度と、当該第1の経路候補における前記第2の変調方式の安定度との相対的な高さの違いに応じて決定される安定度反映値の少なくとも一つの値に基づき決定されるトレードオフ係数を、前記他の経路候補における最大のリンクコストに乗算することにより算出する、
請求項1記載の経路制御方法。 - 無線リンクが過去に使用した変調方式の履歴情報に基づいて、無線リンクの帯域毎の安定度を算出する請求項1〜4いずれかに記載の経路制御方法。
- 適応変調機能を備えた無線リンクで構成されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して、最短経路である第1の経路候補と、当該第1の経路候補よりもホップ数の多い第2の経路候補を含む複数の経路候補から一の経路を選択することにより通信経路を制御する方法であって、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較ステップと、
前記複数の経路候補における帯域の状況に基づき、各経路候補のリンクコストを計算する計算ステップと、
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて選択されにくくなるようにし、前記リンクコストと前記ペナルティコストとを含むコストに基づき、前記複数の経路候補から、前記コストが最も小さくなる一の経路を選択する選択ステップと、
を備えた経路制御方法。 - 適応変調機能を備えた無線リンクで構成されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して複数の経路候補から一の経路を選択することにより通信経路を制御する装置を備え、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較手段と、
前記複数の経路候補における帯域の状況に基づき、各経路候補のリンクコストを計算する計算手段と、
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて選択されにくくなるようにし、前記リンクコストと前記ペナルティコストとを含むコストに基づき、前記複数の経路候補から、前記コストが最も小さくなる一の経路を選択する選択手段と、
を備えた無線通信システム。 - 適応変調機能を備えた無線リンクで構成されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して、最短経路である第1の経路候補と、当該第1の経路候補よりもホップ数の多い第2の経路候補を含む複数の経路候補から一の経路を選択することにより通信経路を制御する制御装置を備え、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較手段と、
前記複数の経路候補における帯域の状況に基づき、各経路候補のリンクコストを計算する計算手段と、
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて選択されにくくなるようにし、前記リンクコストと前記ペナルティコストとを含むコストに基づき、前記複数の経路候補から、前記コストが最も小さくなる一の経路を選択する選択手段と、
を備えた無線通信システム。 - 適応変調機能を備えた制御部と、
通信装置と無線通信する無線アンテナを備え、
前記制御部は、前記通信装置と無線リンクで接続されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して複数の経路候補から一の経路を選択することにより通信経路を制御するものであって、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較手段と、
前記複数の経路候補における帯域の状況に基づき、各経路候補のリンクコストを計算する計算手段と、
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて選択されにくくなるようにし、前記リンクコストと前記ペナルティコストとを含むコストに基づき、前記複数の経路候補から、前記コストが最も小さくなる一の経路を選択する選択手段と、
を備えた経路制御装置。 - 適応変調機能を備えた無線リンクで構成されたネットワークにおいて、特定のトラヒックに対して複数の経路候補から一の経路を選択するプログラムであって、
前記トラヒックの要求帯域と、前記複数の経路候補に含まれ、第1の変調方式によって前記トラヒックの要求する安定度を満たす第1の経路候補において割当可能な割当可能帯域を比較する比較ステップと、
前記複数の経路候補における帯域の状況に基づき、各経路候補のリンクコストを計算する計算ステップと、
前記比較の結果、前記トラヒックの要求帯域が前記割当可能帯域よりも大きい場合には、当該第1の経路候補において、前記第1の変調方式よりも低い安定度の第2の変調方式により使用可能になる帯域を用いて伝送することによるペナルティコストを与えて選択されにくくなるようにし、前記リンクコストと前記ペナルティコストとを含むコストに基づき、前記複数の経路候補から、前記コストが最も小さくなる一の経路を選択する選択ステップと、
を備えたプログラム。
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