JP5630443B2 - 帯域制御装置、帯域制御方法、及び無線ネットワークシステム - Google Patents
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Description
本発明は無線ネットワークの帯域制御装置、無線ネットワークの帯域制御方法、及び無線ネットワークシステムに係る。特に、本発明は、適応変調を用いた無線リンクで構成されるネットワークに対してトラヒックの帯域制御を行う帯域制御装置、帯域制御方法、及び無線ネットワークシステムに関する。
携帯電話網では、ミリ波帯を利用した固定無線アクセス(FWA:Fixed Wireless Access)に基づく通信が広く利用されている。無線リンクの通信品質は、受信信号のSNR(Signal to Noise Ratio)といった無線環境に影響される。そこで、更なる広帯域な無線リンクを実現するために、適応変調の技術が着目されている。
この適応変調の技術は、無線リンクの無線状況から、一番伝送効率の良い変調方式を適応的に見つけ、その変調方式を使用する技術である。この適応変調の技術を利用すると、無線環境に応じた最適な無線通信を行うことができるので、周波数効率を向上させる技術として適応変調に対する期待が高まっている。
この適応変調の技術は、無線リンクの無線状況から、一番伝送効率の良い変調方式を適応的に見つけ、その変調方式を使用する技術である。この適応変調の技術を利用すると、無線環境に応じた最適な無線通信を行うことができるので、周波数効率を向上させる技術として適応変調に対する期待が高まっている。
しかしながら、このような無線リンクの場合、リンク帯域が時間の経過に伴って変化するため、同一リンクを流れるトラヒックに対して帯域割り当てを効率的に行うことが困難である。なお、帯域割り当てといった帯域制御や優先制御を行わない場合、その時点でトラヒック量が最も多いトラヒックが帯域を独占してしまう可能性がある。よって、トラヒック間の帯域割り当てを、どのように制御するかが課題となる。
ところで、DiffServ/ATM(Asynchronous Transfer Mode)などでは、輻輳時においてもトラヒックが最低限維持される帯域であるCIR(Committed Information Rate)を用いて帯域の制御を行っている。これにより、同一優先度を持つトラヒック間での帯域割り当てを、ある程度公平に行うことができる。なお、このCIRの大きさに応じた帯域割り当て方法が、非特許文献1で提案されている。
また、特許文献1には、無線リンクのように帯域が変動するリンクにおけるトラヒックに対する帯域割り当ての方法として、一定の比率の帯域幅を割り当てる方法が開示されている。
さらに、特許文献2には次のような方法が開示されている。すなわち、トラヒックの要求帯域に対して、まず、無線リンクが、最低の伝送レートとなる変調方式を用いる場合は、該要求帯域を割り当てることができるか否かを判断し、該要求帯域が割り当て可能であればトラヒックに対して該要求帯域を割り当てる。その後に、無線リンクが、より伝送レートが高い変調方式を用いる場合は、帯域保証を必要としないベストエフォートのトラヒックに、その余剰となる帯域を割り当てる。
また、特許文献1には、無線リンクのように帯域が変動するリンクにおけるトラヒックに対する帯域割り当ての方法として、一定の比率の帯域幅を割り当てる方法が開示されている。
さらに、特許文献2には次のような方法が開示されている。すなわち、トラヒックの要求帯域に対して、まず、無線リンクが、最低の伝送レートとなる変調方式を用いる場合は、該要求帯域を割り当てることができるか否かを判断し、該要求帯域が割り当て可能であればトラヒックに対して該要求帯域を割り当てる。その後に、無線リンクが、より伝送レートが高い変調方式を用いる場合は、帯域保証を必要としないベストエフォートのトラヒックに、その余剰となる帯域を割り当てる。
"Proportional Bandwidth Allocation in DiffServ Networks", Eun−Chan Park et al.,IEEE INFOCOM 2004
ところで、関連する技術に従った有線網では、リンク帯域は固定されているため、リンク障害以外の要因で帯域が使用できなくなるという事態は有線網では発生しない。そのため、帯域の安定度が変動するという問題は発生しない。しかしながら、適応変調機能を有する無線リンクにおいては、リンク帯域がリンク状態に応じて変動してしまうといった問題がある。
また、適応変調機能を有する無線リンクの場合、有線網を対象としたDiffServなどにおける帯域割り当て方法では、高優先のトラヒックに対して不安定な帯域を不用意に割り当て、トラヒックの品質劣化率が増加してしまうといった問題も生じる。
また、適応変調機能を有する無線リンクの場合、有線網を対象としたDiffServなどにおける帯域割り当て方法では、高優先のトラヒックに対して不安定な帯域を不用意に割り当て、トラヒックの品質劣化率が増加してしまうといった問題も生じる。
これらの問題の解決方法として、トラヒックに対して割り当てる帯域を、リンク帯域のうち絶対に使用できる帯域のみに限定することが考えられる。しかし、この方法では、トラヒックに対して余剰帯域を割り当てることができなくなり、トラヒックの収容効率が低下してしまうといった問題点が生じる。
さらに、関連する技術では、無線ネットワークにおける帯域割り当ての場合であっても、帯域の安定度は細かく考慮されていない。例えば、前述の特許文献2では、リンク帯域を最低の伝送レートの帯域と、それ以外の伝送レートの帯域とでしか区分けしていない。このため、最低の伝送レート以上の帯域で安定しているリンク帯域を高優先トラヒックに割り当てることができず、トラヒックの収容効率が低下してしまうことになる。
さらに、関連する技術では、無線ネットワークにおける帯域割り当ての場合であっても、帯域の安定度は細かく考慮されていない。例えば、前述の特許文献2では、リンク帯域を最低の伝送レートの帯域と、それ以外の伝送レートの帯域とでしか区分けしていない。このため、最低の伝送レート以上の帯域で安定しているリンク帯域を高優先トラヒックに割り当てることができず、トラヒックの収容効率が低下してしまうことになる。
つまり、関連する技術に従った方法では、無線リンクの最低限確保できる帯域(最低帯域)以上の帯域である余剰帯域の安定度が考慮されていない。そのため、トラヒックのCIR及び無線リンクの最低帯域のみでトラヒックに対する帯域割り当てを行うと、トラヒックの収容効率は低下してしまう。そればかりでなく、VBR(Variable Bit Rate)トラヒックのように、CIRとPeak Rate(ピークレート)との間に違いが有るトラヒックの場合は、CIRとPeak Rateの間のトラヒックの使用率と余剰帯域の安定度を考慮した帯域の割り当てができなくなる。そのため、トラヒックが余剰帯域を使用したいときに使用できない、といった状態となる。このため、トラヒックの通信品質を劣化させるといった問題点や、余剰帯域が活用されずにネットワークリソースの無駄が生じてしまうといった問題点が生じることになる。
さらに、帯域の安定度を考慮せず、余剰帯域を収容トラヒックのCIRに対して割り当てた場合、トラヒックの収容効率は向上する。しかし、一度伝送レートの低下が発生してしまうと、トラヒックのCIRを保証できなくなり、トラヒックの通信品質を劣化させてしまうという問題が生じる。
さらに、帯域の安定度を考慮せず、余剰帯域を収容トラヒックのCIRに対して割り当てた場合、トラヒックの収容効率は向上する。しかし、一度伝送レートの低下が発生してしまうと、トラヒックのCIRを保証できなくなり、トラヒックの通信品質を劣化させてしまうという問題が生じる。
以上のことから、無線ネットワークにおいてリンクの安定度を考慮し、トラヒックの通信品質の維持と収容効率を向上させるトラヒックエンジニアリングが必要となる。
本発明は、上記関連する技術の問題点に鑑みてなされたものであって、伝送レートが変動する無線リンクを用いて構成されたネットワークにおいて、VBRトラヒックの通信品質を維持しながら、トラヒックの収容効率を向上させる帯域制御装置、帯域制御方法、及び無線ネットワークシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る無線ネットワークの帯域制御装置は、適応変調を用いた無線リンクにおいて帯域が利用できる確率を示す安定度を計算する安定度計算手段と、収容するトラヒックが使用する帯域の使用率を計算する使用率計算手段と、前記トラヒックの前記使用率に応じた前記安定度のリンク帯域を前記トラヒックに割り当てる割当手段と、前記割り当てた前記リンク帯域に基づいて、前記トラヒックの経路を前記無線リンクで通信する通信装置を含む無線ネットワークに設定する経路制御手段とを備えている。
また、本発明に係る通信装置は、適応変調を用いた無線リンクで使用できる変調方式の数と同数の優先度付のキューと、前記無線リンクにおいて帯域が利用できる確率を示す安定度とトラヒックが使用する帯域の使用率とに基づいて経路制御装置が設定した前記トラヒックの制御帯域および経路、ならびに、前記トラヒックの流入量に応じて、前記トラヒックに属するパケット群を構成するパケットを該当する前記キューに格納し、前記キューのうち優先度の高いキューから順に前記パケットを送出して、伝送レートに応じた前記トラヒックの帯域制御を行う制御手段とを備えている。
また、本発明に係る通信装置は、適応変調を用いた無線リンク毎に設けられた単一のキューと、前記無線リンクにおいて帯域が利用できる確率を示す安定度とトラヒックが使用する帯域の使用率とに基づいて経路制御装置が設定した前記トラヒックの制御帯域および経路、ならびに、前記トラヒックの流入量に応じて、前記トラヒックに属するパケットを変調方式と関連付けて前記単一のキューに格納し、前記無線リンクが使用している変調方式以外の変調方式に関連付けられたパケットを廃棄して、前記無線リンクが使用している変調方式に関連付けられたパケットを前記単一のキューから送出し、伝送レートに応じた前記トラヒックの帯域制御を行う制御手段とを備えている。
また、本発明に係る無線ネットワークの帯域制御方法は、適応変調を用いた無線リンクにおいて帯域が利用できる確率を示す安定度を計算し、収容するトラヒックが使用する帯域の使用率を計算し、前記トラヒックの前記使用率に応じた前記安定度のリンク帯域を前記トラヒックに割り当て、前記割り当てた前記リンク帯域に基づいて、前記トラヒックの経路を無線ネットワークに設定する。
さらに、本発明に係る無線ネットワークシステムは、前記無線ネットワークの帯域制御装置及び前記通信装置を含む。
また、本発明に係る通信装置は、適応変調を用いた無線リンク毎に設けられた単一のキューと、前記無線リンクにおいて帯域が利用できる確率を示す安定度とトラヒックが使用する帯域の使用率とに基づいて経路制御装置が設定した前記トラヒックの制御帯域および経路、ならびに、前記トラヒックの流入量に応じて、前記トラヒックに属するパケットを変調方式と関連付けて前記単一のキューに格納し、前記無線リンクが使用している変調方式以外の変調方式に関連付けられたパケットを廃棄して、前記無線リンクが使用している変調方式に関連付けられたパケットを前記単一のキューから送出し、伝送レートに応じた前記トラヒックの帯域制御を行う制御手段とを備えている。
また、本発明に係る無線ネットワークの帯域制御方法は、適応変調を用いた無線リンクにおいて帯域が利用できる確率を示す安定度を計算し、収容するトラヒックが使用する帯域の使用率を計算し、前記トラヒックの前記使用率に応じた前記安定度のリンク帯域を前記トラヒックに割り当て、前記割り当てた前記リンク帯域に基づいて、前記トラヒックの経路を無線ネットワークに設定する。
さらに、本発明に係る無線ネットワークシステムは、前記無線ネットワークの帯域制御装置及び前記通信装置を含む。
以上説明したように、本発明では、無線リンクにおいて帯域が利用できる確率を示す安定度と、収容するトラヒックが使用する帯域の使用率を計算し、トラヒックの使用率に応じた安定度のリンク帯域をトラヒックに割り当てている。このため、リンク帯域の変動に応じた帯域制御をトラヒックに対して行うことが可能となる。したがって、トラヒックの通信品質を維持しながら、より多くのトラヒックを収容することが可能となる。
本発明の実施形態及び実施例に係る無線ネットワークの帯域制御装置は、適応変調を用いた無線リンクで過去に使用された変調方式の履歴や、無線リンクの電波環境を示す情報に関する過去の履歴などから、予め無線リンク帯域がどの程度信頼して使用できるかを示す安定度を計算し、安定度毎にリンク帯域を分割する。
また、同様に、帯域制御装置は、トラヒックが確保したい帯域をその使用率(占有度)に応じて分割する。
帯域制御装置は、それらの結果を基に、トラヒックが確保したい帯域の使用率に応じて、該当する安定度の帯域をトラヒックに割り当てる。その結果、トラヒックに対して安定度と使用率に基づいた帯域保証を可能にする。
また、同様に、帯域制御装置は、トラヒックが確保したい帯域をその使用率(占有度)に応じて分割する。
帯域制御装置は、それらの結果を基に、トラヒックが確保したい帯域の使用率に応じて、該当する安定度の帯域をトラヒックに割り当てる。その結果、トラヒックに対して安定度と使用率に基づいた帯域保証を可能にする。
以上の対応を行うことで、不安定なリンク帯域をトラヒックが常時使用する帯域に対して割り当ててしまうことに起因する通信品質の劣化を防いでいる。
即ち、帯域制御装置は、トラヒックが常時発生させる帯域に対しては、リンク帯域のうち安定して確保できる帯域を割り当てる。これに対して、トラヒックが発生させる帯域の中でもバースト性が強い帯域に対しては、帯域制御装置は、同じリンクの帯域でも、その発生率にあった安定度が低い帯域を割り当てる。そうすることで、トラヒックの通信品質を一定に保ちつつ、不安定な帯域をバーストトラヒックの送信に活用して、トラヒックの収容効率を向上することを可能にしている。
即ち、帯域制御装置は、トラヒックが常時発生させる帯域に対しては、リンク帯域のうち安定して確保できる帯域を割り当てる。これに対して、トラヒックが発生させる帯域の中でもバースト性が強い帯域に対しては、帯域制御装置は、同じリンクの帯域でも、その発生率にあった安定度が低い帯域を割り当てる。そうすることで、トラヒックの通信品質を一定に保ちつつ、不安定な帯域をバーストトラヒックの送信に活用して、トラヒックの収容効率を向上することを可能にしている。
以下、本発明の無線ネットワークの帯域制御装置、無線ネットワークの帯域制御方法、及び無線ネットワークシステムの実施形態及び実施例について、順に図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る無線ネットワークシステムの全体構成を示す構成図である。
同図において、本実施形態の無線ネットワークシステムは、経路計算を行う経路制御装置101(帯域制御装置)と、無線リンクを複数有してパケットを転送する通信装置102〜105(ルーター又は、スイッチ)と、を備える。
図1は、本発明の実施形態に係る無線ネットワークシステムの全体構成を示す構成図である。
同図において、本実施形態の無線ネットワークシステムは、経路計算を行う経路制御装置101(帯域制御装置)と、無線リンクを複数有してパケットを転送する通信装置102〜105(ルーター又は、スイッチ)と、を備える。
図2は、経路制御装置の一構成例を示すブロック図である。
同図に示す経路制御装置101は、通信部201と、経路制御部202と、トポロジー情報管理部203と、トラヒック情報管理部204と、リンク情報管理部205とを備えて構成される。
経路制御部202は、トラヒックの経路を計算する経路計算を実行し、この経路計算などで求められた経路をネットワーク内の通信装置に通知する経路設定機能を有する。経路制御部202は、新規に発生するトラヒックの経路を計算した際に、このトラヒックの経路計算の結果およびこのトラヒックに関する情報(例えば、帯域情報)をトラヒック情報管理部204に書き込む。また、経路制御部202は、既存のトラヒックに対して終了処理を行う場合など、必要に応じて、トラヒック情報管理部204から既存のトラヒックに関する情報を取得する。さらに、経路制御部202は、経路設定を行う際、経路上の各通信装置に対して、各リンクにおいてトラヒックに対して割り当てる変調方式毎の帯域を設定する。
トポロジー情報管理部203は、ネットワークがどのように構成されているかといったネットワーク情報、例えば、ノード間の接続情報、ノードの隣接関係、リンク、を管理する。
トラヒック情報管理部204は、ネットワークを流れているトラヒックの送信元、宛て先、使用帯域、経路といったトラヒック情報を、経路制御部202から取得し、管理する。なお、本明細書において、情報を「管理する」とは、当該情報の書き込み、記憶、及び読み出しを実行することをいう。
リンク情報管理部205は、各リンクの状態を示すリンク品質情報(例えば、BER(Bit Error Rate)や、SNRや、CINR(Carrier to Interference and Noise Ratio))、現在使用している変調方式、過去に使用した変調方式及び推定した変調方式の安定度情報を、ネットワークを介して取得し、管理する。
なお、変調方式毎に安定度情報を収集するための手法としては、例えば、次の2通りの手法が考えられ、いずれの手法を用いても良い。経路制御部202は、いずれかの手法に従って、変調方式毎の安定度を取得して経路計算を行う。
第1の手法:
経路制御部202は、無線リンクのBERといったリンク品質情報を各通信装置からネットワークを介して収集し、収集されたリンク品質情報をリンク情報管理部205に保存する。また、経路制御部202は、経路を探索する際に、リンク情報管理部205に保存されたリンク品質情報をもとに、各リンクの変調方式毎の安定度を計算する。
第2の手法:
各通信装置は、自身のリンクのリンク品質情報とともに、各通信装置自身が計算した安定度を経路制御装置101へ定期的に通知する。経路制御部202は、各通信装置から通知されたリンク品質情報および安定度をリンク情報管理部205に保存する。
同図に示す経路制御装置101は、通信部201と、経路制御部202と、トポロジー情報管理部203と、トラヒック情報管理部204と、リンク情報管理部205とを備えて構成される。
経路制御部202は、トラヒックの経路を計算する経路計算を実行し、この経路計算などで求められた経路をネットワーク内の通信装置に通知する経路設定機能を有する。経路制御部202は、新規に発生するトラヒックの経路を計算した際に、このトラヒックの経路計算の結果およびこのトラヒックに関する情報(例えば、帯域情報)をトラヒック情報管理部204に書き込む。また、経路制御部202は、既存のトラヒックに対して終了処理を行う場合など、必要に応じて、トラヒック情報管理部204から既存のトラヒックに関する情報を取得する。さらに、経路制御部202は、経路設定を行う際、経路上の各通信装置に対して、各リンクにおいてトラヒックに対して割り当てる変調方式毎の帯域を設定する。
トポロジー情報管理部203は、ネットワークがどのように構成されているかといったネットワーク情報、例えば、ノード間の接続情報、ノードの隣接関係、リンク、を管理する。
トラヒック情報管理部204は、ネットワークを流れているトラヒックの送信元、宛て先、使用帯域、経路といったトラヒック情報を、経路制御部202から取得し、管理する。なお、本明細書において、情報を「管理する」とは、当該情報の書き込み、記憶、及び読み出しを実行することをいう。
リンク情報管理部205は、各リンクの状態を示すリンク品質情報(例えば、BER(Bit Error Rate)や、SNRや、CINR(Carrier to Interference and Noise Ratio))、現在使用している変調方式、過去に使用した変調方式及び推定した変調方式の安定度情報を、ネットワークを介して取得し、管理する。
なお、変調方式毎に安定度情報を収集するための手法としては、例えば、次の2通りの手法が考えられ、いずれの手法を用いても良い。経路制御部202は、いずれかの手法に従って、変調方式毎の安定度を取得して経路計算を行う。
第1の手法:
経路制御部202は、無線リンクのBERといったリンク品質情報を各通信装置からネットワークを介して収集し、収集されたリンク品質情報をリンク情報管理部205に保存する。また、経路制御部202は、経路を探索する際に、リンク情報管理部205に保存されたリンク品質情報をもとに、各リンクの変調方式毎の安定度を計算する。
第2の手法:
各通信装置は、自身のリンクのリンク品質情報とともに、各通信装置自身が計算した安定度を経路制御装置101へ定期的に通知する。経路制御部202は、各通信装置から通知されたリンク品質情報および安定度をリンク情報管理部205に保存する。
経路制御部202の主な役割は、トラヒック情報管理部204からトラヒック情報を取得し、リンク情報管理部205からリンク品質情報および安定度情報を取得し、各リンクにおいて新規トラヒックに対して割り当て可能な帯域を計算し、トポロジー情報管理部203に確保されているトポロジー情報に基づいて、新規トラヒックの経路計算を行うことである。
図3は、通信装置の一構成例を示すブロック図である。
図1に示す通信装置102は、通信部301、キュー302、classifier/shaper303、およびリソース管理部304を備える。なお、他の通信装置103〜105も、通信装置102と同様の構成を有する。
図3は、通信装置の一構成例を示すブロック図である。
図1に示す通信装置102は、通信部301、キュー302、classifier/shaper303、およびリソース管理部304を備える。なお、他の通信装置103〜105も、通信装置102と同様の構成を有する。
以下、図3に示す通信装置102の機能を説明する。
通信部301は、複数の無線リンクからなる構成要素である。通信部301は、自身が管理するリンクのBERなどのリンク品質情報や、現在使用している変調方式、過去に使用した変調方式及び推定した変調方式の安定度を示す安定度情報を、経路制御装置101へ通知する機能を有する。
キュー302は、通信部301を介して送信するパケットを送信順に記憶する機能を有する。また、キュー302は、無線リンク毎に設けられる。さらに、当該無線リンクにおける変調方式毎にもキューが作成される。すなわち、無線リンクが使用できる変調方式の数と同数のキューが設けられる。なお、基本的に、低い伝送レートとなる変調方式ほど安定していることから、低い伝送レートとなる変調方式のキューほど優先的に処理される。
通信部301は、複数の無線リンクからなる構成要素である。通信部301は、自身が管理するリンクのBERなどのリンク品質情報や、現在使用している変調方式、過去に使用した変調方式及び推定した変調方式の安定度を示す安定度情報を、経路制御装置101へ通知する機能を有する。
キュー302は、通信部301を介して送信するパケットを送信順に記憶する機能を有する。また、キュー302は、無線リンク毎に設けられる。さらに、当該無線リンクにおける変調方式毎にもキューが作成される。すなわち、無線リンクが使用できる変調方式の数と同数のキューが設けられる。なお、基本的に、低い伝送レートとなる変調方式ほど安定していることから、低い伝送レートとなる変調方式のキューほど優先的に処理される。
classifier/shaper303は、リソース管理部304からの制御情報に基づいて、パケットの分類を行う。例えば、classifier/shaper303は、トラヒックに対する割り当て帯域に応じた処理(パケットのマーキングや、パケットを入れるべきキューの選択)を行う。
リソース管理部304は、各トラヒックの変調方式毎に制御帯域情報の管理を行う。例えば、リソース管理部304は、リンクを流れるトラヒックの情報(変調方式毎の割り当て帯域)を管理する。
通信部301は、自身が管理するリンクをモニターし、使用する変調方式の変化を検知し、リソース管理部304へ通知する。
リソース管理部304は、予め経路制御装置101から設定されたとおりに、キュー302と、classifier/shaper303とに対してパラメータ変更を要求する。ここで、パラメータは、各リンクにおいてトラヒックに対して割り当てられた変調方式毎の割当帯域である。例えば、パラメータは、10Mbpsのトラヒックのうち、5MbpsのトラヒックについてはQPSKで確保できる帯域を割り当て、残りの5Mbpsのトラヒックについては、16QAMで確保できる帯域を割り当てることを示す。classifier/shaper303は、このパラメータに応じて、10Mbpsのトラヒックのうち、5MbpsのトラヒックをQPSKのキューに入れ、残りの5Mbpsのトラヒックを16QAMのキューに入れる。
なお、ここでは、通信装置102の機能について説明したが、通信装置103〜105も通信装置102と同様の機能を有する。
リソース管理部304は、各トラヒックの変調方式毎に制御帯域情報の管理を行う。例えば、リソース管理部304は、リンクを流れるトラヒックの情報(変調方式毎の割り当て帯域)を管理する。
通信部301は、自身が管理するリンクをモニターし、使用する変調方式の変化を検知し、リソース管理部304へ通知する。
リソース管理部304は、予め経路制御装置101から設定されたとおりに、キュー302と、classifier/shaper303とに対してパラメータ変更を要求する。ここで、パラメータは、各リンクにおいてトラヒックに対して割り当てられた変調方式毎の割当帯域である。例えば、パラメータは、10Mbpsのトラヒックのうち、5MbpsのトラヒックについてはQPSKで確保できる帯域を割り当て、残りの5Mbpsのトラヒックについては、16QAMで確保できる帯域を割り当てることを示す。classifier/shaper303は、このパラメータに応じて、10Mbpsのトラヒックのうち、5MbpsのトラヒックをQPSKのキューに入れ、残りの5Mbpsのトラヒックを16QAMのキューに入れる。
なお、ここでは、通信装置102の機能について説明したが、通信装置103〜105も通信装置102と同様の機能を有する。
本発明の実施形態及び実施例における特徴的な制御は、経路制御装置101の経路制御部202が行う経路計算において実施される。
図4は、リンク帯域の安定度とトラヒックの使用率を基に帯域を割り当てるための動作手順を示すフローチャートである。
以下、図4を参照して、リンク帯域の安定度とトラヒックの使用率を基に帯域を割り当てるための動作手順を説明する。なお、ステップS1〜S3における動作は経路制御装置101が行い、ステップS4における動作は通信装置102〜105が行う。
図4は、リンク帯域の安定度とトラヒックの使用率を基に帯域を割り当てるための動作手順を示すフローチャートである。
以下、図4を参照して、リンク帯域の安定度とトラヒックの使用率を基に帯域を割り当てるための動作手順を説明する。なお、ステップS1〜S3における動作は経路制御装置101が行い、ステップS4における動作は通信装置102〜105が行う。
(ステップS1)ステップS1では、経路制御装置101の経路制御部202は、通信部301における各無線リンクの帯域及びフローのトラヒック量の分類を行う。より具体的には、まず、経路制御部202が、トラヒック情報管理部204からトラヒックの経路を読み出すとともに、リンク情報管理部205から当該経路におけるBERまたはSNRまたはCINRを読み出し、読み出された経路、および、BERまたはSNRまたはCINRを用いて、変調方式毎に安定度を算出する。次に、経路制御部202は、算出した安定度に基づいてリンク帯域を分類し、フローのトラヒック量を使用率に応じて分類する。
(ステップS2)ステップS2では、経路制御部202は、各リンクにおいて、トラヒックの使用率に該当する安定度で割り当て可能な帯域を計算する。
(ステップS3)ステップS3では、経路制御部202は、トラヒックが要求する条件を満たすリンクから順に経路を計算する。また、経路制御部202は、通信部201を介して、帯域割り当てに関する情報などを各通信装置に通知する。
(ステップS4)ステップS4では、通信装置102〜105は、経路制御装置101から通知された情報に基づいて、経路上のリンクにおいて、使用する変調方式毎(使用する変調方式に対応する伝送レート毎)のトラヒックに対する帯域制御を行う。
なお、ステップS1〜S4は、一般には、所定の周期で反復して行われる。
(ステップS2)ステップS2では、経路制御部202は、各リンクにおいて、トラヒックの使用率に該当する安定度で割り当て可能な帯域を計算する。
(ステップS3)ステップS3では、経路制御部202は、トラヒックが要求する条件を満たすリンクから順に経路を計算する。また、経路制御部202は、通信部201を介して、帯域割り当てに関する情報などを各通信装置に通知する。
(ステップS4)ステップS4では、通信装置102〜105は、経路制御装置101から通知された情報に基づいて、経路上のリンクにおいて、使用する変調方式毎(使用する変調方式に対応する伝送レート毎)のトラヒックに対する帯域制御を行う。
なお、ステップS1〜S4は、一般には、所定の周期で反復して行われる。
ここで、上述したステップS1で計算する帯域の安定度とは、無線リンクが当該帯域を保証できる度合いを示す指標である。即ち、適応変調機能を有する無線リンクにあっては、変調方式毎に伝送レートが異なるため、この指標は、それぞれの変調方式を用いることで初めて使用できるリンク帯域が、使用可能となる確率を示すものとなる。
以下、図5Aおよび図5Bを参照して、ステップS1〜S4における具体的な処理を詳説する。
図5Aおよび図5Bは、本発明の実施形態に係る無線ネットワークの帯域制御装置がリンク帯域の安定度及びトラヒックの使用率を求める際に参照する関係を示す説明図である。より具体的には、図5Aに示すグラフ501は、時間と変調方式との関係、および、帯域と安定度との関係を示す。図5Bに示すグラフ502は、時間と使用帯域との関係、および、トラヒック量と使用率との関係を示す。
図5Aおよび図5Bは、本発明の実施形態に係る無線ネットワークの帯域制御装置がリンク帯域の安定度及びトラヒックの使用率を求める際に参照する関係を示す説明図である。より具体的には、図5Aに示すグラフ501は、時間と変調方式との関係、および、帯域と安定度との関係を示す。図5Bに示すグラフ502は、時間と使用帯域との関係、および、トラヒック量と使用率との関係を示す。
図5Aに示すように、図1において、通信装置102と通信装置105との間の無線リンクにおいて使用できる変調方式が、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)伝送レートは40Mbps)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)(伝送レートは80Mbps)、及び32QAM(伝送レートは108Mbps)であるものとする。また、それぞれの変調方式の安定度(帯域を使用可能な確率)は、QPSK:100%、16QAM:90%、32QAM:70%であったとする。この場合、当該無線リンクにおいては、0〜40Mbpsの帯域の安定度が100、40〜80Mbpsの帯域の安定度が90、80〜108Mbpsの帯域の安定度が70となる。
以下に、経路制御部202が行う変調方式の安定度の計算方法の事例を説明する。
変調方式の安定度は、電波環境を示す情報、例えば、SNR(Signal to Noise Ratio)またはCINR(Carrier to Interference and Noise Ratio)等に基づいて計算することができる。
SNRに基づいて安定度を計算する場合、経路制御部202は、例えば一定時間毎に記録されたSNRのデータを取得し、各変調方式で許容できるSNRを満足できた割合から安定度を計算する。CINRに基づいて安定度を計算する場合も、SNRに基づいて安定度を計算する場合と同様に、経路制御部202は、CINRのデータを用いて安定度を計算する。
あるいは、無線リンクで過去に使用された変調方式の履歴に基づいて、変調方式の安定度を計算することもできる。例えば、変調方式のセットがM=(QPSK、16QAM、…、256QAM)で与えられ、ある一定時間Tのうち、各変調方式が使用された時間をTMとした場合、変調方式の安定度は、各変調方式のTM及び各変調方式での伝送レートより高い伝送レートとなる変調方式のTMの総和と、Tとの比率として求めることができる。
また、変調方式の安定度は、上記の方法以外にも、BER(Bit Error Rate)などの過去の履歴(統計情報)を用いて計算することも可能である。なお、このBER自体も、電波環境を示す情報の1つである。BERを用いて安定度を計算する場合、経路制御部202は、例えば、定期的な測定または過去の履歴から変調方式毎のBERを取得し、BERが一定以下に収まった割合を求めて各変調方式の安定度とする。
変調方式の安定度は、電波環境を示す情報、例えば、SNR(Signal to Noise Ratio)またはCINR(Carrier to Interference and Noise Ratio)等に基づいて計算することができる。
SNRに基づいて安定度を計算する場合、経路制御部202は、例えば一定時間毎に記録されたSNRのデータを取得し、各変調方式で許容できるSNRを満足できた割合から安定度を計算する。CINRに基づいて安定度を計算する場合も、SNRに基づいて安定度を計算する場合と同様に、経路制御部202は、CINRのデータを用いて安定度を計算する。
あるいは、無線リンクで過去に使用された変調方式の履歴に基づいて、変調方式の安定度を計算することもできる。例えば、変調方式のセットがM=(QPSK、16QAM、…、256QAM)で与えられ、ある一定時間Tのうち、各変調方式が使用された時間をTMとした場合、変調方式の安定度は、各変調方式のTM及び各変調方式での伝送レートより高い伝送レートとなる変調方式のTMの総和と、Tとの比率として求めることができる。
また、変調方式の安定度は、上記の方法以外にも、BER(Bit Error Rate)などの過去の履歴(統計情報)を用いて計算することも可能である。なお、このBER自体も、電波環境を示す情報の1つである。BERを用いて安定度を計算する場合、経路制御部202は、例えば、定期的な測定または過去の履歴から変調方式毎のBERを取得し、BERが一定以下に収まった割合を求めて各変調方式の安定度とする。
また、ステップS1で計算するトラヒックの使用率は、当該トラヒックがある一定期間中に帯域を確保しておきたい割合を表すものである。具体的には、以下に記載するようにして、トラヒックの使用率を求めることができる。
即ち、図5Bに示すように、ある一定期間中に、常時(使用確率100%)最低10Mbpsを確保し、10〜20Mbpsの帯域を80%の割合(使用確率80%)で確保し、20〜30Mbpsの帯域を50%の割合(使用確率50%)で確保したい場合、経路制御部202は、0〜10Mbpsの使用率を100、10〜20Mbpsの使用率を80、20〜30Mbpsの使用率を50と算出する。ステップS1では、このようにして、リンク帯域を安定度毎に分割するのと同様に、トラヒックも、帯域を確保したい割合毎に分ける。
あるいは、トラヒックにおける過去の使用帯域の履歴に基づいて、トラヒックの使用率を求めるようにしても良い。例えば、過去の一定時間Tにおけるトラヒックのデータを用いてトラヒックの使用率を求める。すなわち、0〜d[Mbps],d〜2d[Mbps],2d〜3d[Mbps]などのように、トラヒックをd[Mbps]毎の範囲に分割し、それぞれの範囲内のトラヒック量がT時間の間にどれくらいの割合で使用されたかを計算する。例えば、T時間の間において、0[Mbps]以上のトラヒック量がT時間であり、d[Mbps]以上のトラヒック量が0.7T時間であり、2d[Mbps]以上のトラヒック量が0.5T時間であった場合、0〜d[Mbps]の範囲におけるトラヒックの使用率は100となり、d〜2d[Mbps]の範囲におけるトラヒックの使用率は70となり、2d〜3d[Mbps]の範囲におけるトラヒックの使用率は50となる。
即ち、図5Bに示すように、ある一定期間中に、常時(使用確率100%)最低10Mbpsを確保し、10〜20Mbpsの帯域を80%の割合(使用確率80%)で確保し、20〜30Mbpsの帯域を50%の割合(使用確率50%)で確保したい場合、経路制御部202は、0〜10Mbpsの使用率を100、10〜20Mbpsの使用率を80、20〜30Mbpsの使用率を50と算出する。ステップS1では、このようにして、リンク帯域を安定度毎に分割するのと同様に、トラヒックも、帯域を確保したい割合毎に分ける。
あるいは、トラヒックにおける過去の使用帯域の履歴に基づいて、トラヒックの使用率を求めるようにしても良い。例えば、過去の一定時間Tにおけるトラヒックのデータを用いてトラヒックの使用率を求める。すなわち、0〜d[Mbps],d〜2d[Mbps],2d〜3d[Mbps]などのように、トラヒックをd[Mbps]毎の範囲に分割し、それぞれの範囲内のトラヒック量がT時間の間にどれくらいの割合で使用されたかを計算する。例えば、T時間の間において、0[Mbps]以上のトラヒック量がT時間であり、d[Mbps]以上のトラヒック量が0.7T時間であり、2d[Mbps]以上のトラヒック量が0.5T時間であった場合、0〜d[Mbps]の範囲におけるトラヒックの使用率は100となり、d〜2d[Mbps]の範囲におけるトラヒックの使用率は70となり、2d〜3d[Mbps]の範囲におけるトラヒックの使用率は50となる。
ステップS2で、経路制御部202は、各リンクにおいて、トラヒックの使用率に応じた安定度の空き帯域を探す。ここでは、経路制御部202は、ステップS1で分類した結果を基に、トラヒックの帯域を使用率で分割し、それぞれの帯域に対して、使用率の値以上の値の安定度を有するリンク帯域をトラヒックに対して割り当てができるかどうかを調べる。
具体的には、経路制御部202は、各無線リンクにおいて、使用率が100%のトラヒックに対しては、安定度が100以上のリンク帯域を割り当てられるか否かを判断し、使用率が80%のトラヒックに対しては安定度が80以上のリンク帯域を割り当てられるか否かを判断し、使用率が50%のトラヒックに対しては安定度が50以上のリンク帯域を割り当てられるか否かを判断する。
具体的には、経路制御部202は、各無線リンクにおいて、使用率が100%のトラヒックに対しては、安定度が100以上のリンク帯域を割り当てられるか否かを判断し、使用率が80%のトラヒックに対しては安定度が80以上のリンク帯域を割り当てられるか否かを判断し、使用率が50%のトラヒックに対しては安定度が50以上のリンク帯域を割り当てられるか否かを判断する。
ここで、図5Aおよび図5Bに示す特徴を有する無線リンクの場合、経路制御部202は、使用率が100%のトラヒックに対しては安定度が100のリンク帯域を10Mbps割り当て、使用率が80%のトラヒックに対しては安定度が90のリンク帯域を10Mbps割り当て、使用率が50%のトラヒックに対しては安定度が70のリンク帯域を10Mbps割り当てることになる。なお、使用率が50%のトラヒックに対して、安定度が100の空き帯域または安定度が90の空き帯域を割り当てることもできる。しかし、本実施形態では、安定度の数値から使用率の数値を減じた差の値が最小となる空き帯域をトラヒックに割り当てることにしている。
ステップS3で、経路制御部202は、ステップS2の処理結果を踏まえて経路の探索を行い、探索された経路の中で最も条件の良い経路をそのトラヒックの経路として設定し、各リンクにおける変調方式毎の帯域割り当てなどに関する情報を通信装置102〜105に通知する。ここで、最も条件の良い経路とは、各リンクのトラヒックを収容するにあたって適合度が一番高いリンクで構成された経路を指す。なお、例えば後述する実施例3で述べる方法にしたがって、適合度を求めることができる。このとき、トラヒックの要求を満足する経路が見つからなかった場合、経路制御部202は、通信装置102〜105に対して、要求に最も近い経路で割り当て可能な帯域を通知し、通知した帯域に設定することを許可する応答が通信装置102〜105から有った場合に、該経路をトラヒックの経路として設定する。
最後のステップS4においては、通信装置102〜105は、ステップS3で処理した帯域割り当てが動作するように、トラヒックに対して帯域制御を行う。
最後のステップS4においては、通信装置102〜105は、ステップS3で処理した帯域割り当てが動作するように、トラヒックに対して帯域制御を行う。
図6は、変調方式毎にキューを設けて帯域制御を行うときの通信装置102〜105の動作を示す説明図である。
以下、図6を参照して、変調方式毎にキューを設けて帯域制御を行うときの通信装置102〜105の動作(ステップS4における動作)について説明する。
帯域の安定度は、変調方式の安定度とその変調方式を利用して確保される帯域で決まるため、予め通信装置102〜105のキュー302に変調方式毎のキュー(例えば、QPSK用のキュー、16QAM用のキュー、32QAM用のキュー)を設けておく。そして、通信部301は、無線リンクにおけるトラヒックの流入量を測定し、測定された流入量をClassifier/Shaper303へ通知する(処理区間601)。Classifier/Shaper303は、測定されたトラヒックの流入量と、ステップS3における帯域割り当ての結果を踏まえ、トラヒック流入量に応じて、パケットをそれぞれの該当キューに入れる(処理区間602)。つまり、図6に示すように、Classifier/Shaper303は、0〜10MbpsのパケットをQPSKキューへ送出し、10〜20Mbpsのパケットを16QAMキューへ送出し、20〜30Mbpsのパケットを32QAMキューへ送出する。そして、各パケットはQPSKキュー、16QAMキュー、32QAMキューの順に優先制御で送出される(処理区間603)。
以下、図6を参照して、変調方式毎にキューを設けて帯域制御を行うときの通信装置102〜105の動作(ステップS4における動作)について説明する。
帯域の安定度は、変調方式の安定度とその変調方式を利用して確保される帯域で決まるため、予め通信装置102〜105のキュー302に変調方式毎のキュー(例えば、QPSK用のキュー、16QAM用のキュー、32QAM用のキュー)を設けておく。そして、通信部301は、無線リンクにおけるトラヒックの流入量を測定し、測定された流入量をClassifier/Shaper303へ通知する(処理区間601)。Classifier/Shaper303は、測定されたトラヒックの流入量と、ステップS3における帯域割り当ての結果を踏まえ、トラヒック流入量に応じて、パケットをそれぞれの該当キューに入れる(処理区間602)。つまり、図6に示すように、Classifier/Shaper303は、0〜10MbpsのパケットをQPSKキューへ送出し、10〜20Mbpsのパケットを16QAMキューへ送出し、20〜30Mbpsのパケットを32QAMキューへ送出する。そして、各パケットはQPSKキュー、16QAMキュー、32QAMキューの順に優先制御で送出される(処理区間603)。
なお、ステップS3で割り当てられた帯域を超えて流入するパケットは、全てベストエフォートのトラヒックとして扱われ、当該パケットはdrop(廃棄)されるか、あるいは、ベストエフォート専用のキューに入れられる。各キューに溜められたパケットは、無線リンクの伝送レートが各キューに対応する変調方式の伝送レート以上か、若しくは、各キューよりも優先度の高い他のキューが空になっている場合にのみ送出される。以上のようにすることで、リンク帯域の大きさに応じて、送出できるトラヒック量をコントロールすることができる。
本実施形態に係る経路制御装置101では、このような使用率に応じた帯域割り当てを行い、リンク帯域の変化に応じた段階的な帯域制御を設ける。その結果、トラヒック毎に要求する帯域の使用率が異なる場合において、単純にトラヒックのCIRに応じて帯域を割り当てるよりも、リンク帯域の有効活用を期待することができる。
さらに、ネットワークサービス事業者にとっても、より柔軟なネットワーク設計が可能となる。
なお、本実施形態に係る無線ネットワークの帯域制御方法は、有線リンクと無線リンクが混在する形態のネットワークに対しても実施できる。
また、本実施形態に係る無線ネットワークの帯域制御方法は、経路制御装置の機能を有する任意の通信装置に対しても、適用可能である。
さらに、本実施形態に係る無線ネットワークの帯域制御装置は、ネットワーク上に複数の帯域制御装置が分散して配置されて動作する形態に構成することができる。
さらに、ネットワークサービス事業者にとっても、より柔軟なネットワーク設計が可能となる。
なお、本実施形態に係る無線ネットワークの帯域制御方法は、有線リンクと無線リンクが混在する形態のネットワークに対しても実施できる。
また、本実施形態に係る無線ネットワークの帯域制御方法は、経路制御装置の機能を有する任意の通信装置に対しても、適用可能である。
さらに、本実施形態に係る無線ネットワークの帯域制御装置は、ネットワーク上に複数の帯域制御装置が分散して配置されて動作する形態に構成することができる。
(実施例1)
本実施形態の第1の実施例として、2つのトラヒック(以下、トラヒックAおよびトラヒックBとする)が同一リンクを使用している場合についての例を示す。リンク帯域の安定度が図5Aで示される場合に、この2つのトラヒックに対して、それぞれ使用率に基づいて帯域を割り当てることにする。
ここで、トラヒックAにおいて、0〜20Mbpsの使用率が100、20〜60Mbpsの使用率が80であるものとする。また、トラヒックBにおいて、0〜20Mbpsの使用率が100,20〜40Mbpsの使用率が50であるものとする。
この場合、経路制御部202は、トラヒックAに対して、安定度100の帯域を20Mbps及び安定度90の帯域を40Mbps割り当てる。同様に、経路制御部202は、トラヒックBに対して、安定度100の帯域を20Mbps及び安定度70の帯域を20Mbps割り当てる。なお、割り当てを超えるトラヒックはベストエフォートのトラヒックとして扱われる。
本実施形態の第1の実施例として、2つのトラヒック(以下、トラヒックAおよびトラヒックBとする)が同一リンクを使用している場合についての例を示す。リンク帯域の安定度が図5Aで示される場合に、この2つのトラヒックに対して、それぞれ使用率に基づいて帯域を割り当てることにする。
ここで、トラヒックAにおいて、0〜20Mbpsの使用率が100、20〜60Mbpsの使用率が80であるものとする。また、トラヒックBにおいて、0〜20Mbpsの使用率が100,20〜40Mbpsの使用率が50であるものとする。
この場合、経路制御部202は、トラヒックAに対して、安定度100の帯域を20Mbps及び安定度90の帯域を40Mbps割り当てる。同様に、経路制御部202は、トラヒックBに対して、安定度100の帯域を20Mbps及び安定度70の帯域を20Mbps割り当てる。なお、割り当てを超えるトラヒックはベストエフォートのトラヒックとして扱われる。
図6にも示すように、トラヒックAおよびトラヒックBのパケットは、流入量とトラヒックAおよびトラヒックBに割り当てられた安定度の帯域に応じて、変調方式毎に設けられたキューに入れられる。ここで、無線リンクの変調方式がQPSKの場合、リンク帯域は40Mbpsとなり、QPSKのキューのパケットが優先的に送出されることから、トラヒックAおよびトラヒックB共に、20Mbpsの帯域が最低限維持できる。また、無線リンクの変調方式が16QAMになった場合は、16QAMのキューのパケットも送出できるようになり、トラヒックAは60Mbpsの帯域を維持でき、トラヒックBは20Mbpsの帯域を維持できる。
また、無線リンクの変調方式が32QAMになった場合には、32QAMキューのパケットも送出できるようになることから、トラックAは60Mbpsの帯域を維持でき、トラヒックBは40Mbpsの帯域を維持できるようになる。結果として、無線リンクの品質が劣化した場合では、トラヒックAおよびトラヒックBの両者共に、最低限維持したい帯域を確保することが可能となる。また、無線リンクの品質が若干向上した場合には、トラヒックの使用率に応じた割り当て方法に従って、より使用率が高いトラヒックが先に帯域を確保できるようになる。
また、無線リンクの変調方式が32QAMになった場合には、32QAMキューのパケットも送出できるようになることから、トラックAは60Mbpsの帯域を維持でき、トラヒックBは40Mbpsの帯域を維持できるようになる。結果として、無線リンクの品質が劣化した場合では、トラヒックAおよびトラヒックBの両者共に、最低限維持したい帯域を確保することが可能となる。また、無線リンクの品質が若干向上した場合には、トラヒックの使用率に応じた割り当て方法に従って、より使用率が高いトラヒックが先に帯域を確保できるようになる。
(実施例2)
本実施形態の第2の実施例として、トラヒックのCIR、Average Rate(平均レート)、及びPeak Rateが、それぞれ分かっている場合の経路制御部202の処理について説明する。
この場合、各リンクにおいては、リンク帯域の安定度から求める帯域(つまり、各リンクの最低限維持できる帯域、各リンクの平均的な帯域、及び各リンクが実現できる最大の帯域)を用いる。
各リンクの最低限維持できる帯域および各リンクが実現できる最大の帯域は、基準となる安定度の閾値を用いて求めることができる。すなわち、各リンクの最低限維持できる帯域は、下限と見なす安定度を設定し、この下限の安定度を満足する最大の帯域として求められる。また、各リンクが実現できる最大の帯域は、上限と見なす安定度を設定し、この上限の安定度を満足する最大の帯域として求められる。例えば、安定度の閾値として、下限=100および上限=30を用いた場合、各リンクの最低限維持できる帯域は安定度が100を満たす40Mbpsとなり、各リンクが実現できる最大の帯域は安定度が30を満たす108Mbpsとなる。
ここで、トラヒックのCIRが10Mbps、Average Rateが20Mbps、及びPeak Rateが40Mbpsであり、かつ、リンクの帯域に対応する安定度が、0〜40Mbpsで100、40〜80Mbpsで90、80〜108Mbpsで50であったとする。
この場合、経路制御部202は、下記の3つの判断基準をリンクが全て満たすか否かを検証する。
(1)安定度が100のリンク帯域(各リンクの最低限維持できる帯域)で、トラヒックのCIRである10Mbpsを収容できるか否かを確認する。
(2)トラヒックのAverage Rateである20Mbpsを、リンクの平均帯域で収容できるか否かを確認する。但し、ここでは、リンク帯域の安定度を用いてリンクの平均帯域を計算する。この平均帯域は、40*100/100+(80−40)*90/100+(108−80)*50/100=90Mbpsとなる。よって、より具体的には、このリンクの平均帯域から、既にこのリンクを使用しているトラヒックの平均帯域の合計を差し引き、得られた差分が、収容しようとするトラヒックのAverage Rate以上有るか否かを確認することになる。
(3)リンクの最大実現可能帯域でトラヒックのPeak Rateを収容できるか否かを確認する。
本実施形態の第2の実施例として、トラヒックのCIR、Average Rate(平均レート)、及びPeak Rateが、それぞれ分かっている場合の経路制御部202の処理について説明する。
この場合、各リンクにおいては、リンク帯域の安定度から求める帯域(つまり、各リンクの最低限維持できる帯域、各リンクの平均的な帯域、及び各リンクが実現できる最大の帯域)を用いる。
各リンクの最低限維持できる帯域および各リンクが実現できる最大の帯域は、基準となる安定度の閾値を用いて求めることができる。すなわち、各リンクの最低限維持できる帯域は、下限と見なす安定度を設定し、この下限の安定度を満足する最大の帯域として求められる。また、各リンクが実現できる最大の帯域は、上限と見なす安定度を設定し、この上限の安定度を満足する最大の帯域として求められる。例えば、安定度の閾値として、下限=100および上限=30を用いた場合、各リンクの最低限維持できる帯域は安定度が100を満たす40Mbpsとなり、各リンクが実現できる最大の帯域は安定度が30を満たす108Mbpsとなる。
ここで、トラヒックのCIRが10Mbps、Average Rateが20Mbps、及びPeak Rateが40Mbpsであり、かつ、リンクの帯域に対応する安定度が、0〜40Mbpsで100、40〜80Mbpsで90、80〜108Mbpsで50であったとする。
この場合、経路制御部202は、下記の3つの判断基準をリンクが全て満たすか否かを検証する。
(1)安定度が100のリンク帯域(各リンクの最低限維持できる帯域)で、トラヒックのCIRである10Mbpsを収容できるか否かを確認する。
(2)トラヒックのAverage Rateである20Mbpsを、リンクの平均帯域で収容できるか否かを確認する。但し、ここでは、リンク帯域の安定度を用いてリンクの平均帯域を計算する。この平均帯域は、40*100/100+(80−40)*90/100+(108−80)*50/100=90Mbpsとなる。よって、より具体的には、このリンクの平均帯域から、既にこのリンクを使用しているトラヒックの平均帯域の合計を差し引き、得られた差分が、収容しようとするトラヒックのAverage Rate以上有るか否かを確認することになる。
(3)リンクの最大実現可能帯域でトラヒックのPeak Rateを収容できるか否かを確認する。
この場合、リンクの最大実現可能帯域から、リンクを現在使用しているトラヒックのCIRの合計を引き、得られた差分が収容するトラヒックのPeak Rate以上有るか否かで、上記トラヒックを収容できるか否かの判断を行う。
上記3つの判断基準を全て満たしていれば、当該リンクは上記トラヒックを収容できると判断する。
上記3つの判断基準を各リンクに適用し、収容可能なリンクのうちからリンクを選択して、トラヒックの制御帯域および経路を設定する。トラヒックを収容後、各リンクが少なくともトラヒックのCIRを維持できるようにスケジューリングを行う。
上記3つの判断基準を全て満たしていれば、当該リンクは上記トラヒックを収容できると判断する。
上記3つの判断基準を各リンクに適用し、収容可能なリンクのうちからリンクを選択して、トラヒックの制御帯域および経路を設定する。トラヒックを収容後、各リンクが少なくともトラヒックのCIRを維持できるようにスケジューリングを行う。
(実施例3)
本実施形態の第3の実施例は、ステップS2の経路制御部202の処理における帯域割り当て方法の1例として、使用率がリンク帯域の安定度に最も合致するようにトラヒックの帯域を分割する場合に関する。
ここでは、リンクの帯域に対応する安定度が、0〜40Mbpsで100であり、40〜80Mbpsで90であり、80〜108Mbpsで50であったとする。
まず、リンクの安定度となるべく同じ値の使用率となるようにトラヒックの帯域を分割する。
本実施形態の第3の実施例は、ステップS2の経路制御部202の処理における帯域割り当て方法の1例として、使用率がリンク帯域の安定度に最も合致するようにトラヒックの帯域を分割する場合に関する。
ここでは、リンクの帯域に対応する安定度が、0〜40Mbpsで100であり、40〜80Mbpsで90であり、80〜108Mbpsで50であったとする。
まず、リンクの安定度となるべく同じ値の使用率となるようにトラヒックの帯域を分割する。
図7は、経路制御装置の経路制御部202で行うトラヒック分割の方法を示す説明図である。
使用率の値がリンク帯域の安定度の値となるべく同じになるように、トラヒックの帯域を分割しようとすると、複数の異なる使用率の値の組み合わせに従ってトラヒックの帯域を分割することが可能である。例えば、図7に示すように、トラヒックの帯域を(100、90、30)の使用率で分割すること、トラヒックの帯域を(100,60)の使用率で分割すること、および、トラヒックの帯域を(90、10)の使用率で分割することが可能である。この場合、どの分割方法を採用するかは、fit関数を用いる。そして、fit関数の値の高い組み合わせから順次トラヒックを収容できるか判断する。
ここで、fit関数とは、安定度に基づくリンク帯域の分割方法と、使用率に基づくトラヒックの分割方法との適合度を示す関数である。すなわち、適合度=fit{トラヒックの分割方法、リンク帯域の分割方法}として与えられる。
使用率の値がリンク帯域の安定度の値となるべく同じになるように、トラヒックの帯域を分割しようとすると、複数の異なる使用率の値の組み合わせに従ってトラヒックの帯域を分割することが可能である。例えば、図7に示すように、トラヒックの帯域を(100、90、30)の使用率で分割すること、トラヒックの帯域を(100,60)の使用率で分割すること、および、トラヒックの帯域を(90、10)の使用率で分割することが可能である。この場合、どの分割方法を採用するかは、fit関数を用いる。そして、fit関数の値の高い組み合わせから順次トラヒックを収容できるか判断する。
ここで、fit関数とは、安定度に基づくリンク帯域の分割方法と、使用率に基づくトラヒックの分割方法との適合度を示す関数である。すなわち、適合度=fit{トラヒックの分割方法、リンク帯域の分割方法}として与えられる。
ここで用いるfit関数は、使用率に基づく分割方法に従ってトラヒックを分割できた数が、安定度に基づく分割方法に従ってリンク帯域を分割できた数に近いほど高い適合度を示す。また、使用率に基づく複数の分割方法の間で分割数が同じ場合は、分割された使用率が大きいほどfit関数が高い値の適合度を示すようにする。前述の例であれば、適合度は、(100,90,30)>(100,60)>(90,10)の順で高い値をとる。即ち、(100,90,30)の分割方法から順に、その分割方法でリンクがトラヒックを収容できるか否かを調べることになる。ここで、調べられた分割方法がトラヒックを収容できる分割方法であれば、この分割方法でトラヒックを分割し、該当する安定度のリンク帯域を割り当てる。これに対して、いずれの分割方法を用いてもトラヒックを収容できない場合、このリンクは使用できないと判断する。
なお、トラヒックの経路は、この適合度が高いリンクを優先させた経路となる。
ここでは、簡単なfit関数を用いた。しかし、このfit関数としては、さらに、トラヒックの発生期間とリンク帯域の利用可能期間との間の相関も考慮に入れることで、分量のみではなく、時間的にも適合した分割方法を選択させることができるようになる。
なお、トラヒックの経路は、この適合度が高いリンクを優先させた経路となる。
ここでは、簡単なfit関数を用いた。しかし、このfit関数としては、さらに、トラヒックの発生期間とリンク帯域の利用可能期間との間の相関も考慮に入れることで、分量のみではなく、時間的にも適合した分割方法を選択させることができるようになる。
(実施例4)
本実施形態の第4の実施例は、ステップS4の処理において、単一のキューを用いてリンク帯域の大きさに応じた帯域制御を実現する場合に関する。
図8は、通信装置102〜105におけるパケットの処理方法を示す説明図である。
前述のとおり、トラヒックに対する帯域割り当てを行った後に、流入するトラヒックのパケットに対して、割り当てられた帯域の安定度に応じたマーキングを施す。
仮に、或るトラヒックFに対して、QPSKで確保できる帯域10Mbps、16QAMで確保できる帯域10Mbps、32QAMで確保される帯域10Mbpsを、それぞれ割り当てたとする。まず、トラヒックFのパケットの流入量をメーター(図示省略)で測定する(処理区間701)。次に、測定されたトラヒックの流入量に応じて、パケットにマーキング(例えば、0〜10Mbpsのトラヒック流入量の場合はQPSK、10〜20Mbpsのトラヒック流入量の場合は16QAM、20〜30Mbpsのトラヒック流入量の場合は32QAM。パケットと変調方式の関連付け)を行ってキューに入れる(処理区間702)。次に、リンクが使用している変調方式に応じてパケットをdrop(例えば、リンクの現変調方式がQPSKの場合は、QPSK以外にマーキングされたパケットをdropする)してから、キュー内のパケットを送出することで、帯域制御を行う(処理区間703)。
本実施形態の第4の実施例は、ステップS4の処理において、単一のキューを用いてリンク帯域の大きさに応じた帯域制御を実現する場合に関する。
図8は、通信装置102〜105におけるパケットの処理方法を示す説明図である。
前述のとおり、トラヒックに対する帯域割り当てを行った後に、流入するトラヒックのパケットに対して、割り当てられた帯域の安定度に応じたマーキングを施す。
仮に、或るトラヒックFに対して、QPSKで確保できる帯域10Mbps、16QAMで確保できる帯域10Mbps、32QAMで確保される帯域10Mbpsを、それぞれ割り当てたとする。まず、トラヒックFのパケットの流入量をメーター(図示省略)で測定する(処理区間701)。次に、測定されたトラヒックの流入量に応じて、パケットにマーキング(例えば、0〜10Mbpsのトラヒック流入量の場合はQPSK、10〜20Mbpsのトラヒック流入量の場合は16QAM、20〜30Mbpsのトラヒック流入量の場合は32QAM。パケットと変調方式の関連付け)を行ってキューに入れる(処理区間702)。次に、リンクが使用している変調方式に応じてパケットをdrop(例えば、リンクの現変調方式がQPSKの場合は、QPSK以外にマーキングされたパケットをdropする)してから、キュー内のパケットを送出することで、帯域制御を行う(処理区間703)。
(実施例5)
本実施形態の第5の実施例は、パケットのスケジューリングにWRR(Weighted Round Robin)を用いて、ステップS4における通信装置の処理を実現する場合に関する。
前述の実施例1〜3においても示したとおり、まず、トラヒックに対する帯域割り当てを行う。リンクが使用している変調方式に応じてリンク帯域が変わるため、リンク帯域と他の優先トラヒックのトラヒック量から、或るトラヒックFに対するウェイト(重み)を割当帯域(トラヒックFに対する帯域の割り当て量)に合うように変えて、可変的な帯域制御を行う(トラヒックに対する制御帯域を変更する)。ここで、各変調方式Mにおける全トラヒックの合計ウェイトをBMとしたとき、各変調方式を用いた時にトラヒックFへ与えられるウェイトは、32QAMの場合では30×B32QAM/108となり、16QAMの場合では20×B16QAM/80となり、QPSKの場合では10×BQPSK/40となる。そして、それぞれのリンク帯域の変動に応じてトラヒックFへ与えられる該ウェイトを変化させる。これにより、リンク帯域に応じた制御帯域の制御を実現することができる。
本実施形態の第5の実施例は、パケットのスケジューリングにWRR(Weighted Round Robin)を用いて、ステップS4における通信装置の処理を実現する場合に関する。
前述の実施例1〜3においても示したとおり、まず、トラヒックに対する帯域割り当てを行う。リンクが使用している変調方式に応じてリンク帯域が変わるため、リンク帯域と他の優先トラヒックのトラヒック量から、或るトラヒックFに対するウェイト(重み)を割当帯域(トラヒックFに対する帯域の割り当て量)に合うように変えて、可変的な帯域制御を行う(トラヒックに対する制御帯域を変更する)。ここで、各変調方式Mにおける全トラヒックの合計ウェイトをBMとしたとき、各変調方式を用いた時にトラヒックFへ与えられるウェイトは、32QAMの場合では30×B32QAM/108となり、16QAMの場合では20×B16QAM/80となり、QPSKの場合では10×BQPSK/40となる。そして、それぞれのリンク帯域の変動に応じてトラヒックFへ与えられる該ウェイトを変化させる。これにより、リンク帯域に応じた制御帯域の制御を実現することができる。
(実施例6)
本実施形態の第6の実施例は、ステップS2の経路制御部202における処理において、以下に示すような帯域割り当てを行う場合に関する。
この実施例では、トラヒックを使用率に応じて分けた後に、それぞれ使用率がx%のdMbps分に対して、安定度y%(但し、y≧x)のリンク帯域を、d×(x/y)Mbpsだけ割り当てる。例えば、トラヒックのうち、使用率が50%の10Mbpsに対して帯域を割り当てるときには、安定度が100%の帯域を用いる場合は5Mbpsを割り当て、安定度が90%の帯域を用いる場合は50/9Mbpsを割り当てることになる。
この場合、ステップS4においては、変調方式毎に設置したキュー毎に送出を行う。
これにより、使用率が少ない帯域を多く含むトラヒックを、リンク帯域の安定度の大きさに合わせて多重化することができる。
本実施形態の第6の実施例は、ステップS2の経路制御部202における処理において、以下に示すような帯域割り当てを行う場合に関する。
この実施例では、トラヒックを使用率に応じて分けた後に、それぞれ使用率がx%のdMbps分に対して、安定度y%(但し、y≧x)のリンク帯域を、d×(x/y)Mbpsだけ割り当てる。例えば、トラヒックのうち、使用率が50%の10Mbpsに対して帯域を割り当てるときには、安定度が100%の帯域を用いる場合は5Mbpsを割り当て、安定度が90%の帯域を用いる場合は50/9Mbpsを割り当てることになる。
この場合、ステップS4においては、変調方式毎に設置したキュー毎に送出を行う。
これにより、使用率が少ない帯域を多く含むトラヒックを、リンク帯域の安定度の大きさに合わせて多重化することができる。
以上のように、本発明の実施形態および実施例の骨子は、次の通りである。
(1) 適応変調を用いた無線ネットワークに適用される。
(2) リンクにおいて帯域が利用できる確率である安定度を求め、トラヒックを収容する。
(3) トラヒックが使用する帯域の使用率を求め、トラヒックの使用率に応じた安定度のリンク帯域を割り当てる。
このように、本発明の実施形態および実施例に係る帯域割り当て方法は、帯域が変動するリンクにおけるトラヒックに対する帯域割り当て方法であって、一定の比率の帯域幅を割り当てる前述の特許文献1の方法とは異なるものである。したがって、本発明の実施形態および実施例に係る無線ネットワークの帯域制御装置も、特許文献1とは構成および手段が異なる。
また、本発明の実施形態および実施例の方法は、前述の理由で、特許文献2に開示されている方法とは異なるものである。したがって、本発明の実施形態および実施例に係る無線ネットワークの帯域制御装置も、特許文献2とは構成および手段が異なる。
(1) 適応変調を用いた無線ネットワークに適用される。
(2) リンクにおいて帯域が利用できる確率である安定度を求め、トラヒックを収容する。
(3) トラヒックが使用する帯域の使用率を求め、トラヒックの使用率に応じた安定度のリンク帯域を割り当てる。
このように、本発明の実施形態および実施例に係る帯域割り当て方法は、帯域が変動するリンクにおけるトラヒックに対する帯域割り当て方法であって、一定の比率の帯域幅を割り当てる前述の特許文献1の方法とは異なるものである。したがって、本発明の実施形態および実施例に係る無線ネットワークの帯域制御装置も、特許文献1とは構成および手段が異なる。
また、本発明の実施形態および実施例の方法は、前述の理由で、特許文献2に開示されている方法とは異なるものである。したがって、本発明の実施形態および実施例に係る無線ネットワークの帯域制御装置も、特許文献2とは構成および手段が異なる。
以上、実施形態および実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態および実施例に限定されるものではなく、本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更を加えることができる。
この出願は、2009年12月8日に出願された日本出願特願2009−278499号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、例えば、適応変調を用いた無線リンクで構成されるネットワークにおけるトラヒックの帯域制御に利用可能である。本発明に従えば、リンク帯域の変動に応じた帯域制御をトラヒックに対して行うことができ、トラヒックの通信品質を維持しながら、より多くのトラヒックを収容できる。
101…経路制御装置 102、103、104、105…通信装置 201…通信部 202…経路制御部(安定度計算手段、使用率計算手段、割当手段、経路制御手段) 203…トポロジー情報管理部 204…トラヒック情報管理部 205…リンク情報管理部 301…通信部 302…キュー 303…Classifier/Shaper(制御手段) 304…リソース管理部(制御手段)
Claims (10)
- 適応変調を用いた無線リンクにおいて帯域が利用できる確率を示す安定度を計算する安定度計算手段と、
収容するトラヒックが使用する帯域の使用率を計算する使用率計算手段と、
前記トラヒックの前記使用率に応じた前記安定度のリンク帯域を前記トラヒックに割り当てる割当手段と、
前記割り当てた前記リンク帯域に基づいて、前記トラヒックの経路を前記無線リンクで通信する通信装置を含む無線ネットワークに設定する経路制御手段と、
を備えた無線ネットワークの帯域制御装置。 - 前記安定度計算手段は、前記無線リンクで過去に使用された変調方式の履歴、または、前記無線リンクの電波環境を示す情報の履歴に基づいて、前記安定度を計算する請求項1記載の無線ネットワークの帯域制御装置。
- 前記使用率計算手段は、前記トラヒックにおける過去の使用帯域の履歴、または、前記トラヒックが必要とする帯域の使用確率に基づいて、前記トラヒックの帯域毎に前記使用率を計算する請求項1または2に記載の無線ネットワークの帯域制御装置。
- 前記割当手段は、前記トラヒックの前記使用率毎に前記無線リンクにおいて該当する安定度のリンク帯域を前記トラヒックに割り当て、
前記経路制御手段は、前記無線リンクの伝送レートに応じて前記トラヒックの制御帯域と前記経路とを設定する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線ネットワークの帯域制御装置。 - 前記割当手段は、前記安定度と前記使用率が最も合致するように、前記収容するトラヒックが使用する前記帯域を前記使用率毎に分割すると共に、前記リンク帯域を前記安定度毎に分割し、
前記経路制御手段は、前記無線リンクの伝送レートに応じて前記トラヒックの制御帯域と前記経路とを設定する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線ネットワークの帯域制御装置。 - 前記経路制御手段は、前記トラヒックのCIR、平均レート、および、ピークレート、ならびに、前記安定度を用いて、前記無線リンクが前記トラヒックを収容できるか否かを判断し、前記トラヒックを収容できるリンクを用いて、前記トラヒックの制御帯域と前記経路とを設定する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の無線ネットワークの帯域制御装置。
- 前記割当手段は、前記使用率の値以上の値を有する前記安定度のリンク帯域を前記トラヒックに割り当てる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の無線ネットワークの帯域制御装置。
- 適応変調を用いた無線リンクで使用できる変調方式の数と同数の優先度付のキューと、
前記無線リンクにおいて帯域が利用できる確率を示す安定度とトラヒックが使用する帯域の使用率とに基づいて経路制御装置が設定した前記トラヒックの制御帯域および経路、ならびに、前記トラヒックの流入量に応じて、前記トラヒックに属するパケット群を構成するパケットを該当する前記キューに格納し、前記キューのうち優先度の高いキューから順に前記パケットを送出して、伝送レートに応じた前記トラヒックの帯域制御を行う制御手段と
を備えた通信装置。 - 適応変調を用いた無線リンク毎に設けられた単一のキューと、
前記無線リンクにおいて帯域が利用できる確率を示す安定度とトラヒックが使用する帯域の使用率とに基づいて経路制御装置が設定した前記トラヒックの制御帯域および経路、ならびに、前記トラヒックの流入量に応じて、前記トラヒックに属するパケットを変調方式と関連付けて前記単一のキューに格納し、前記無線リンクが使用している変調方式以外の変調方式に関連付けられたパケットを廃棄して、前記無線リンクが使用している変調方式に関連付けられたパケットを前記単一のキューから送出し、伝送レートに応じた前記トラヒックの帯域制御を行う制御手段と
を備えた通信装置。 - 適応変調を用いた無線リンクにおいて帯域が利用できる確率を示す安定度を計算し、
収容するトラヒックが使用する帯域の使用率を計算し、
前記トラヒックの前記使用率に応じた前記安定度のリンク帯域を前記トラヒックに割り当て、
前記割り当てた前記リンク帯域に基づいて、前記トラヒックの経路を無線ネットワークに設定する無線ネットワークの帯域制御方法。
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