JP6220727B2 - 貯蔵体積を最大にして温度分布を均一にするために、冷凍された冷媒ブリックを使用する貯蔵コンテナ及び方法 - Google Patents

Description

本発明の実施形態は、概して、航空会社の機内食サービス用の食事サービスカートの分野に関し、より具体的には、分散冷却のための、中間に食事用トレーを保持する、複数の間隔をあけた冷媒ブリックの、冷媒ブリック及び支持レールの連動構成に関する。

ギャレーカートは、飛行中に冷蔵及び／又は冷凍される必要がある食べ物及び飲み物を貯蔵するために航空機で使用される。従来のギャレーカートは、食事が貯蔵されるカートの筐体空洞を冷却する電動熱交換器（すなわち、冷却装置）の使用を必要とする。しかしながら、熱交換器は、加熱された空気を、カート周囲の環境に排出し、航空機によりそれ以外で使用することができる電力を消費する。さらに、熱交換器から排出される加熱された空気を抑制するために、追加のキャビン冷却が必要とされる。ゆえに、少なくともいくつかの既知のギャレーカートは、筐体空洞を冷却するために、ドライアイスを使用する。しかしながら、ドライアイスは、カート内に配置されると、局所的に冷却を行い、その冷却は、カートの高さに沿って階層化する。この問題を軽減するために、送風機がカートに付加され、冷気を筐体空洞内に循環させる。しかしながら、送風機には、電源が必要である。さらに、ドライアイスは、昇華するにつれ、二酸化炭素ガスを放出する。二酸化炭素がキャビン内に蓄積し、二酸化炭素濃度が増加してキャビン内の二酸化炭素の所定の閾値を超える可能性がある。さらにまた、ドライアイスのコストが増加しており、航空会社は、ドライアイスの供給を管理する必要がある。提案される発明により、航空会社は、ドライアイスの使用をやめることができる。

ゆえに、現在のギャレーカートの限界を克服する、分散冷却を伴うギャレーカートを提供することが望ましい。

ここで開示される実施形態は、その中に空洞を画定する筐体を有する貯蔵コンテナを提供する。少なくとも一つの支持レールは、エンコードされたコネクタの複数の第一の部分を有し、前記筐体から前記空洞内に延びる。前記エンコードされた第一の部分で受けられるように構成される、噛合式のエンコードされた第二の部分を有する少なくとも一つの冷媒ブリックは、前記空洞内で前記冷媒ブリックに結合する。

実施形態は、筐体の内側に支持レールを有するギャレーカートが提供され、選択された支持レールが第一の噛合部分としてエンコードされる、ギャレーカートの冷却方法を提供する。冷媒ブリックは、第二の噛合部分でエンコードされ、事前に冷凍され、選択された構成における前記選択された支持レール上で受けられる。貯蔵引き出し又はトレーは、前記冷媒ブリックを支持する前記選択された支持レール間の中間にある支持レール上に挿入される。説明された特徴、機能及び利点は、本発明の様々な実施形態で独立して実現可能であり、又は、そのさらなる詳細が以下の説明および図面を参照して理解できる、さらに他の実施形態で組み合わせることができる。

本実施形態が用いられることがあるギャレーカートの外側等角図である。 ドアが開くことにより、カートの筐体の内部空洞が露出された状態である、図１Ａのギャレーカートの等角図である。 支持レール上に挿入された、第一の実施形態の冷媒ブリックを示す筐体の等角正面図である。 第一の実施形態における噛合コネクタの第一のエンコード部分を有する支持レールを示す筐体の等角正面図である。 支持レール上で噛合する冷媒ブリックを示す、図２Ａ及び図２Ｂの実施形態の詳細な部分等角図である。 レールの溝を示すために、一つのブリックが除去された状態である、支持レール上で噛合する冷媒ブリックを示す、図２Ａ及び図２Ｂの実施形態の詳細な部分等角図である。 第一の実施形態の標準距離輸送ブリックの詳細な等角図である。 第一の実施形態の長距離輸送ブリックの詳細な等角図である。 長距離輸送ブリック上に重ねられた標準距離輸送ブリックを示す筐体の上面断面図である。 選択された支持レール及び冷媒ブリックの第二の実施形態の詳細な部分等角図である。 第二の実施形態の標準距離輸送ブリックの等角図である。 第二の実施形態の冷媒ブリック、筐体側面、及び支持レールの詳細な正面部分断面図である。 第二の実施形態の長距離輸送ブリックの等角図である。 完全なカート構成で取り付けられる冷媒ブリックを有する筐体の等角切取図である。 縦半分のカート構成で取り付けられる冷媒ブリックを有する筐体の等角切取図である。 横半分のカート構成で取り付けられる冷媒ブリックを有する筐体の等角切取図である。 冷媒ブリックが取り付けられ、貯蔵引き出し及び配膳トレーが貯蔵位置にある、筐体の詳細な部分正面図である。 完全なカート構成の貯蔵引き出しを有する筐体の正面図である。 第一の実施形態の筐体、支持レール、及び冷媒ブリックタブ構成の詳細な部分断面図である。 完全なカート構成を有するカートに配置される１２の熱電対の経時的な温度プロファイルを示すグラフである。 図８Ａに示される温度構成を生成する熱電対の場所を表すブロック図である。 開示される実施形態により提供されるギャレーカートを冷却する方法のフローチャートである。

ここで開示される実施形態は、例示的な実施形態において、航空会社の機内サービス用のギャレーカートとして使用される食べ物及び飲み物の貯蔵コンテナを提供する。

図を参照すると、図１Ａ及び図１Ｂは、ここで開示される実施形態で用いられることがあるギャレーカート１００の等角図である。図１Ａ及び図１Ｂをまとめて参照すると、本実施形態の一つの態様において、ギャレーカート１００は、筐体外板１４０（「筐体外板１４０」）を有する筐体１０２を含む。例示的な実施形態において、筐体外板１４０は、筐体１０２の、第一の側面部分１４１、第二の側面部分１４２、上面部分１４３、及び底面部分１４４を形成する。ギャレーカート１００は、筐体１０２の一つの端部方向に位置付けられる第一のドア１０４ａ、及び筐体１０２の対向する端部方向に位置付けられる第二のドア１０４ｂをさらに含む。各ドア１０４は、複数のヒンジ１２２及び一つのラッチ１２４をさらに含むことができる。ヒンジ１２２は、ドア外板１２０を筐体外板１４０に枢動可能に装着する。ラッチ１２４は、図１Ａに示されるように、ドア１０４が閉じられた位置にあるときに、筐体外板１４０上の又はその中の対応するレシーバと解除可能に係合するように構成することができる。

ラッチ１２４を外すことにより、ドア１０４は、外に向かって開かれ、図１Ｂに示されるように、筐体１０２の内部空洞１１２へのアクセスを提供することができる。本実施形態のさらなる態様では、筐体１０２の内部空洞１１２は、複数の食事のトレー又は引き出し（図示されず）を支持するように構成される複数の支持レール１４６を含む。ドア１０４を筐体１０２のそれぞれの端部に位置付けることにより、客室乗務員は、ギャレーカート１００のいずれかの端部から、筐体１０２内に貯蔵されている食事に便利にアクセスすることができる。他の実施形態では、第二のドア１０４ｂは、所望であれば省略することができる。図１Ｂでさらに示されるように、各ドア１０４は、閉じられるときに、ドア１０４と対応する筐体の開口１１４ａ及び１１４ｂとの間に存在しうるいかなる隙間をも密閉するように構成される、圧縮性シール１２８を付加的に含むことができる。車輪１３０により、ギャレーカートは、航空機のサービスエリア及び通路内で簡単に動かすことができる。ハンドル１０６は、示される実施形態の上面部分１４３と一体化されており、ギャレーカートを動かすときに、客室乗務員により把持されるように提供される。

図２Ａで示される第一の実施形態は、筐体１４０の内側空洞１１２で受けられる複数の別個の冷媒ブリック２０２を提供することにより、ギャレーカート１００を冷却する。後により詳細に述べられるように、冷媒ブリック２０２は、選択される支持レール１４６と相互に係合する。冷媒ブリック２０２は、成形プラスチック又は類似の材料から製造することができ、Ｒｕｂｂｅｒｍａｉｄ社のＢＬＵＥ ＩＣＥ（登録商標）又は塩水混合物のような再び冷凍可能な液体又は化学成分を包含することができる。ブリックは使用に先立ち冷凍可能な冷媒を含むので、ドライアイスがカートで使用されることはなく、カートへの追加の電源も必要ない。さらに、ブリックは、周囲の体積（ｖｏｌｕｍｅ）を冷却するので、気体又は他の物質を全く排出することがない。

図２Ｂに見られるように、支持レール１４６は、レールの半分の長さ又はレールの全長のどちらかに沿って、その中に画定されるくぼみ、すなわち溝２０４を有する。レール２０６ａにおける例に示されるように、溝２０４が選択されたレール長の前半にあるときには、レール２０６ｂにおける例で示されるように、選択されたレールの上及び／又は下にあるレール２０６ｂは、レール長の後半に溝を有する。示される実施形態は、相対的に平坦で薄い冷媒ブリック２０２を用いる。図３Ａで示されるように、冷媒ブリック２０２はそれぞれ、エンコードされた接続の噛合部分として、支持レール上の溝２０４に挿入されるように構成される、ブリックの二つの対向する側面エッジ２０９ａ及び２０９ｂから水平に延びるタブ２０８（図４Ａ及び図４Ｂに見られる）を有する。図３Ｂは、交互式構成のブリックについて、溝２０４を示すために一つのブリックが除去されたものであるが、それについては、後にさらに詳しく述べられる。

図４Ａ及び図４Ｂで詳細に示されるブリックは、少なくとも二つの異なる大きさ、すなわち、標準の大きさのブリック２０２ａ及び長距離輸送の大きさのブリック２０２ｂとして提供することができる。長距離輸送の大きさのブリックの長さは、筐体の内側の長さの略半分である。標準の大きさのブリックの長さは、筐体の内側の長さのおよそ３分の１である。別の実施形態では、ブリックの長さは、種々の貯蔵構成及び貯蔵引き出しの大きさに合わせるよう変更できる。航空会社は、飛行条件（すなわち、航続時間）に基づき、どの大きさのブリックをカートに挿入すべきかを選択することができる。標準ブリック及び長距離輸送ブリックの相対的な大きさが、図４Ｃに見られる。ブリック２０２上の第一の噛合部分としてのタブ２０８は、選択された支持レール上のブリックの正しい方向及び位置をエンコードするために、異なる大きさを有することができる。図４Ａに示されるように、標準距離輸送ブリック２０２ａは、ブリックの第一の端部２１２に隣接する第一の長手方向を有する対向するタブ２０８ａ（「幅の広いタブ」）、及びブリックの第二の端部２１４に隣接する第一の長手方向よりも幅の狭い第二の長手方向を有する対向するタブ２０８ｂ（「幅の狭いタブ」）を有することができる。図４Ｂに示されるような長距離輸送ブリック２０２ｂは、第一の端部２１６に隣接する対向する幅の狭いタブ２０８ｄ、及び第二の端部２１８に隣接する対向する幅の狭いタブ２０８ｅを有することがあり、二組の対向する幅の広いタブ２０８ｆ及び２０８ｇが幅の狭いタブの間にある。例示的な実施形態では、前記幅の広いタブの第一の長手方向は、およそ２ ３/４インチでありうるのに対し、幅の狭いタブの第二の長手方向は、およそ１ １/２インチでありうる。

図３Ｂ及び図４Ｃで示されるように、第二の噛合部分としての、支持レール１４６の溝２０４は、ブリック上のタブの第二の長手方向に対応する幅の狭い溝２０４ａ、又はブリック上のタブの第一の長手方向に対応する幅の広い溝２０４ｂでありうる。幅の狭い溝は、二つの幅の広い溝、さらには幅の狭い溝が続くのであるが、第一の端部２１６を端部開口１１４ａにじかに隣接するように、かつ第二の端部２１８をカートの中央面２２０に隣接するように配置する、長距離輸送ブリックのエンコードされた噛合式の係合を提供する。標準ブリックの噛合式係合は、ブリックを開口とカートの中央面との中央に置く。標準ブリックの小さなタブは、どちらの幅の広い溝でも受けられるだろうが、幅の広いタブは、幅の広い溝の一つで受けることができるのみであり、この結果、センタリング位置に標準ブリックの二つの鏡映関係にある方向（ｍｉｒｒｏｒｅｄ ｏｒｉｅｎｔａｔｉｏｎｓ）のいずれかを提供する。標準距離輸送ブリック及び長距離輸送ブリックの各々の個々の方向が示されたが、ブリックをカート内の種々の支持レール上で具体的に正しい方向に置くために、別のエンコードパターンが用いられてもよい。さらに、挿入及び除去のための冷媒ブリックの把持を補助し、視覚的参照をブリックの方向づけに提供してエンコードされた噛合部分の整列を確実にするために、フィンガー溝２２１が用いられてもよい。

支持レール及び冷媒ブリックの別の実施形態が、図５Ａから図５Ｄに示されており、そこでは、冷媒ブリックを受ける支持レールが、様々な長さ、すなわち、エンコードされた結合のための第二の噛合部分として、（図５Ａに示されるような）幅の広いセグメント２２２ａ及び２２２ｂ、並びに幅の狭いセグメント２２２ｃ、２２２ｄ、２２２ｅ、２２２ｆ、２２２ｇ、及び２２２ｈ、を有するセグメントに分割される。 図５Ｂに示される標準ブリック２２４などの冷媒ブリックは、支持レールセグメントを受けるために、エンコードされた結合の第一の噛合部分として、凹み（ｉｎｄｅｎｔａｔｉｏｎ）２２６を含んでいる。この形状により、冷媒ブリックの体積は、筐体の壁２２８まで延びる（図１Ａ及び図１Ｂの側面部分１４１及び１４２の部分図として、図５Ａに示される）。図５Ａ、図５Ｂ、及び図５Ｃで示されるように、中間部分２３０及び端部部分２３２は、凹みと凹みの間、及び凹みの外側でそれぞれ、冷媒にかなりの付加的な体積を提供する。先の実施形態と同様に、レール上のセグメントと冷媒ブリックの凹みとを噛合するエンコードにより、冷媒ブリックの具体的な位置の画定が可能になる。図５Ａで示されるように、二つの短い凹み２２６を有する標準ブリック２２４は、対応するレールの短い要素２２２ｃ及び２２２ｄ、若しくは２２２ｆ及び２２２ｇで受けられるのみである。図５Ｄで示されるような長距離輸送ブリック２２５は、幅の広い凹み２３４、及び３つの短い凹み２３６ａ、２２３ｂ及び２３６ｃを用いる。カートの対向する開口から載置されるときに、幅の狭いセグメント２２２ｄ又は２２２ｆが、幅の広い凹み２３４で受けられるので、標準ブリック又は長距離輸送ブリックのどちらについても筐体内の中央への載置が実現できる。

冷媒ブリック２０２が、対向する開口１１４ａ及び１１４ｂから挿入される交互式のレール１４６に互い違いに配置された状態で、ブリックは、図６Ａで示されるように、完全なカート構成において位置付けることができる。図６Ｂに示されるような縦半分のカート構成は、カートの一つの開口のみから載置されるブリック２０２を用いる。図６Ｃに示されるような横半分のカート構成により、カート空洞１１２の選択された部分の冷却が可能になる。

図７Ａ及び図７Ｂに示されるように、そうでなければ供給品により占められるであろう空洞体積をブリックが占めてしまわないように、ブリック２０２は、図７Ａに示されるような支持レール１４６の高さに略等しい厚さ２１０を有する。図７Ｃに示されるように、タブ２０８の厚さ２０９は、支持レール１４６の溝２０４の深さに対応し、その結果、支持レールの上面２１１と平面を形成する。それゆえに、冷媒ブリック間で受けられる貯蔵引き出し２４０に、隙間が提供される。示される実施形態について、貯蔵引き出しは、支持レール１４６ａを、冷媒ブリックを保持する支持レール１４６ｂと１４６ｃとの間で受けるための中央支持チャンネル２４２を用いる。しかしながら、別の実施形態では、中央支持チャンネルが必要とされず、貯蔵引き出しが支持レール／冷媒ブリック面で支持される。配膳トレー２４４はまた、レール又は冷媒ブリックのどちらかによって支持されてもよい。図６Ａについて先ほど述べられたような完全なカート構成について図７Ｂで示されるように、貯蔵引き出しが、カートの対向する開口から挿入され、交互式の冷媒ブリックに近接し、その結果、ブリック間の対流冷却の分散を制限するための調節（ｂａｆｆｌｉｎｇ）が提供される。

図８Ｂに示される熱電対ＴＣ０１からＴＣ１２の構成についての図８Ａに示されるように、完全なカート構成の冷媒ブリックにより提供される温度は、図６Ａについて先ほどで述べられたように、最高温度と最低温度との変化量が華氏およそ１２度だけである、略均一に分散された共通温度で維持され、およそ２度だけの変化で１２時間（午前２時から午後２時）にわたって温度を維持している。

述べられる実施形態は、図９に示されるように、ギャレーカートの冷却方法を提供する。筐体の内側に支持レールを有するギャレーカートが提供される（ステップ９０２）。選択された支持レールは、第一の噛合部分としてエンコードされる（ステップ９０４）。冷媒ブリックは、第二の噛合部分でエンコードされ（ステップ９０６）、冷凍され（ステップ９０８）、選択された構成の選択された支持レール上で受けられる（ステップ９１０）。トレーが、冷媒ブリック上に、又はブリックと関連付けられたレール上に挿入されることができ、貯蔵引き出しが、冷媒ブリックを支持する選択された支持レール間の中間にある支持レール上に挿入される（ステップ９１２）。カートはその後、冷蔵エリアに一時的に貯蔵されることがある（ステップ９１４）。カートはその後、機内サービスのために航空機に積み込まれる（ステップ９１６）。飛行が終了すると、カートが航空機から降ろされ、冷媒ブリックが再利用するために降ろされる（ステップ９１８）。

ここまで本発明の様々な実施形態を特許法により要求されるように詳しく記述してきたが、当業者は、本明細書に開示された特定の実施形態に対する変更例及び代替例を認識するだろう。そのような変更例は、下記の特許請求の範囲で画定されるような本発明の範囲及び目的に含まれる。

さらに、本発明は、以下の条項による実施形態を含む。

条項１
その中に空洞を画定する筐体；前記筐体から前記空洞内に延びる少なくとも一つの支持レール；前記支持レールと一体化された複数のエンコードされた第一の部分；及び前記エンコードされた第一の部分で受けられ、前記冷媒ブリックを前記空洞内に結合するように構成される、噛合式のエンコードされた第二の部分を有する少なくとも一つの冷媒ブリックを備える、貯蔵コンテナ。

条項２
前記エンコードされた第一の部分は、前記少なくとも一つの支持レールの溝であり、前記エンコードされた第二の部分は、前記少なくとも一つの冷媒ブリックの対向する側面から延びるタブである、条項１で画定される貯蔵コンテナ。

条項３
前記エンコードされた第一の部分は、あるパターンで順序付けされた幅の広い溝及び幅の狭い溝を備え、前記エンコードされた第二の部分は、前記関連付けられた幅の広い溝及び幅の狭い溝で受けられる噛合パターンで順序付けされた幅の広いタブ及び幅の狭いタブを備える、条項２で画定される貯蔵コンテナ。

条項４
前記エンコードされた第一の部分は、支持レールセグメントであり、前記エンコードされた第二の部分は、前記少なくとも一つの冷媒ブリックの対向するエッジの凹みである、条項１で画定される貯蔵コンテナ。

条項５
前記エンコードされた第一の部分は、あるパターンで順序付けされた幅の広いセグメント及び幅の狭いセグメントを備え、前記エンコードされた第二の部分は、前記関連付けられた幅の広いセグメント及び幅の狭いセグメントで受けられる噛合パターンで順序付けされた幅の広い凹み及び幅の狭い凹みを備える、条項４で画定される貯蔵コンテナ。

条項６
前記少なくとも一つの冷媒ブリックは、前記少なくとも一つの支持レール上で支持される貯蔵引き出しの下方に延びるように構成される、条項１で画定される貯蔵コンテナ。

条項７
前記少なくとも一つの冷媒ブリックは、少なくとも一つの支持レールにおいて下側で支持される貯蔵引き出しの上方に延びるように構成される、条項１で画定される貯蔵コンテナ。

条項８
前記少なくとも一つの冷媒ブリックは、前記少なくとも一つの支持レールの高さと略等しい厚さを有する、条項１で画定される貯蔵コンテナ。

条項９
前記冷媒ブリックがレールに結合されるときに、前記少なくとも一つの冷媒ブリックの上面は、前記少なくとも一つの支持レールの上面と略同一面である、条項８で画定される貯蔵コンテナ。

条項１０
前記少なくとも一つの冷媒ブリックは、強固な外板、及び前記外板内に冷媒を備える、条項１で画定される貯蔵コンテナ。

条項１１
前記冷媒は、０度以下の温度で凍るように構成される、条項１０で画定される貯蔵コンテナ。

条項１２
前記少なくとも一つの冷媒ブリックは、標準使用のために画定される第一の大きさのブリックである、条項１で画定される貯蔵コンテナ。

条項１３
前記少なくとも一つの冷媒ブリックは、長距離輸送での使用のために画定される第二の大きさのブリックである、条項１で画定される貯蔵コンテナ。

条項１４
前記エンコードされた係合部分は、前記少なくとも一つの支持レールのおよそ半分の長さに沿って画定される、条項１で画定される貯蔵コンテナ。

条項１５
前記少なくとも一つの支持レールは、複数の支持レールを備え、前記エンコードされた係合部分は、前記複数の支持レールの隣接する支持レール上に互い違いに配置される、条項１で画定される貯蔵コンテナ。

条項１６
前記係合部分は、前記少なくとも一つの支持レールの全長に沿って画定される、条項１で画定される貯蔵コンテナ。

条項１７
ギャレーカートの筐体の内壁の選択された支持レールを、第一の噛合部分としてエンコードすること；冷媒ブリックを第二の噛合部分でエンコードすること；ギャレーカートでの使用前に前記ブリックを冷凍すること；及び、前記冷凍されたブリックを選択された構成の前記選択された支持レールで受けることを含む、ギャレーカートを冷却するための方法。

条項１８
貯蔵引き出しを前記冷媒ブリック間に挿入することをさらに含む、条項１７で画定される方法。

条項１９
前記貯蔵引き出しを挿入することは、前記貯蔵引き出しを、前記冷媒ブリックを支持する前記選択された支持レール間の中間にある支持レール上に挿入することを含む、条項１８で画定される方法。

１００ ギャレーカート
１０２ 筐体
１０４ａ 第一のドア
１０４ｂ 第二のドア
１０６ ハンドル
１１２ 空洞
１２０ ドア外板
１２２ ヒンジ
１２４ ラッチ
１３０ 車輪
１４０ 筐体外板
１４１、１４２ 側面部分
１４３ 上面部分
１４４ 底面部分
１４６ 支持レール
２０２ 冷媒ブリック
２０４ 溝
２０６ レール
２０８ タブ
２１１ 上面
２２２ａ、２２２ｂ 幅の広いセグメント
２２２ｃ〜２２２ｈ 幅の狭いセグメント
２２６、２３６ａ、２２３ｂ、２３６ｃ 幅の狭い凹み
２３４ 幅の広い凹み

Claims (11)

1. 内部に空洞が画定された筐体、
   前記筐体内部の少なくとも一組の対向する面の各々から少なくとも一つずつ、前記空洞内部に延び、複数のエンコードされた第一の部分を有する複数の支持レール、及び
   前記エンコードされた第一の部分で受けられ、前記筐体内に保持される冷媒ブリックの種類により決定される特定の構成で前記空洞内で結合されるように構成される、噛合式のエンコードされた第二の部分を有する少なくとも一つの冷媒ブリック、
   を備え、
   前記構成は、前記第一の部分及び前記第二の部分のエンコードにより決定され、
   前記エンコードは、前記第一の部分及び前記第二の部分の形状により、前記支持レール上における前記冷媒ブリックの正しい方向及び位置を表す、
   貯蔵コンテナ。
2. 前記エンコードされた第一の部分は、前記少なくとも一つの支持レールの溝であり、前記エンコードされた第二の部分は、前記少なくとも一つの冷媒ブリックの対向する側面から延びるタブである、請求項１に記載の貯蔵コンテナ。
3. 前記エンコードされた第一の部分は、あるパターンで順序付けされた幅の広い溝及び幅の狭い溝を備え、前記エンコードされた第二の部分は、関連付けられた前記幅の広い溝及び幅の狭い溝で受けられる噛合パターンで順序付けされた幅の広いタブ及び幅の狭いタブを備える、請求項２に記載の貯蔵コンテナ。
4. 前記エンコードされた第一の部分は、支持レールセグメントであり、前記エンコードされた第二の部分は、前記少なくとも一つの冷媒ブリックの対向するエッジの凹みである、請求項１に記載の貯蔵コンテナ。
5. 前記少なくとも一つの冷媒ブリックが、前記少なくとも一つの支持レールに支持される貯蔵引き出しの下に延びるように構成される、請求項１に記載の貯蔵コンテナ。
6. 前記少なくとも一つの冷媒ブリックが、下方の少なくとも一つの支持レールに支持される貯蔵引き出しの上に延びるように構成される、請求項１に記載の貯蔵コンテナ。
7. 前記少なくとも一つの冷媒ブリックは、標準使用のために画定された第一の大きさのブリック、又は長距離輸送での使用のために画定された第二の大きさのブリックである、請求項１に記載の貯蔵コンテナ。
8. 前記少なくとも一つの支持レールは、複数の支持レールを備え、エンコードされた係合部分は、前記複数の支持レールの隣接する支持レールに互い違いに配置される、請求項１に記載の貯蔵コンテナ。
9. 貯蔵コンテナを冷却する方法であって、
   貯蔵コンテナの筐体の内側の壁にある選択された支持レールを第一の噛合部分としてエンコードすることと、
   冷媒ブリックを、第二の噛合部分でエンコードすることと、
   前記冷媒ブリックを、前記貯蔵コンテナでの使用の前に冷凍することと、
   前記冷媒ブリックを、前記第一の噛合部分及び前記第二の噛合部分のエンコードにより決定され、冷媒ブリックの種類により決定される特定の構成により、前記選択された支持レールで受けること
   を含み、
   前記エンコードは、前記第一の噛合部分及び前記第二の噛合部分の形状により、前記支持レール上における前記冷媒ブリックの正しい方向及び位置を表す、方法。
10. 貯蔵引き出しを前記冷媒ブリックの間に挿入することをさらに含む、
    請求項９に記載の方法。
11. 貯蔵引き出しを前記冷媒ブリックの間に挿入することは、
    前記冷媒ブリックを支持する前記選択された支持レール間の中間にある前記支持レール上で前記貯蔵引き出しを支持することを含む、
    請求項１０に記載の方法。

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