JP6220633B2 - 捕球用グローブ - Google Patents
捕球用グローブ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6220633B2 JP6220633B2 JP2013222484A JP2013222484A JP6220633B2 JP 6220633 B2 JP6220633 B2 JP 6220633B2 JP 2013222484 A JP2013222484 A JP 2013222484A JP 2013222484 A JP2013222484 A JP 2013222484A JP 6220633 B2 JP6220633 B2 JP 6220633B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glove
- thread
- side member
- palm
- inner bag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Gloves (AREA)
Description
そして、特許文献1に示されるような従来のグローブは、前記グローブ本体が、手袋状の内袋と、手袋状の外袋によって構成されるのが一般的である。
グローブの耐久性を高める方法としては、損傷しやすい部位に当て革を設ける等の対策が従来とられてきたが、この場合、グローブの重量が重くなり、また可撓性も悪くなることによって、操作性を阻害するという問題があった。
またこれにより、グローブの耐久性の向上を図りつつ、グローブの型形状が模倣され、グローブの模倣品が製造されるのを防止することができる。
まず始めに、本発明の一実施形態に係るグローブの全体構成について説明をする。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係るグローブ1の全体構成を示している。
グローブ1は、右利きの競技者が左手に装着して使用する(右利き用の)グローブであり、グローブ本体2とウェブ部材3と、を備え、手袋状のグローブ本体2における親指に対応する部位と人差し指に対応する部位の間に、革紐8を用いて、ウェブ部材3を張設する構成としている。
そして、図2および図3に示すように、内袋4を外袋5の内部に挿入した状態で、革紐8・8・・・で内袋4と外袋5を連結し、手袋状のまま内袋4と外袋5を一体化させることによって、グローブ本体2を構成する。
図4(a)に示すように、グローブ本体2を構成する内袋4は、左手の各指に対応した5つの袋状部である親指部41、人差し指部42、中指部43、薬指部44、小指部45を備えている。
親指部材41aは、親指形状に対応する内袋4用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革であり、また基材46は、手のひら形状に対応する内袋4用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
尚、グローブ1の製造における糸による縫合は、皮革用ミシンを用いて行う(以下同じ)。
人差し指部材42aは、人差し指形状に対応する内袋4用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
人差し指部材42aと基材46は、図4(c)に示すように、人差し指を挿入可能な空間を形成しながら重ね合わされ、その周囲(点線の位置)を、糸11で縫合される。
そして、人差し指部材42aと基材46を縫合した部材に対して、さらに図4(c)に示すように、芯材10が重ね合わされ、さらにその周囲(点線の位置)を、糸11で縫合される。
中指部材43aは、中指形状に対応する内袋4用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
また、中指部43の捕球面側には、人差し指部42と同様に芯材10が付設されている(図4(c)参照)。
薬指部材44aは、薬指形状に対応する内袋4用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
また、薬指部44の捕球面側には、人差し指部42と同様に芯材10が付設されている(図4(c)参照)。
小指部材45aは、小指形状に対応する内袋4用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
内袋4の製造において使用しているアラミド繊維製の糸11は、番手が#7のフィラメント糸であり、200(N)以上の引張強度を有している。
前述したように、外袋5は、手掌側部材6と手甲側部材7によって構成される。
図5(a)に示すように、グローブ本体2における外袋5を構成する手掌側部材6は、左手の各指に対応した5つの袋状部である親指部61、人差し指部62、中指部63、薬指部64、小指部65を備えている。
尚、図5(a)は、手掌側部材6の構成の理解を容易にするため、通常の使用状態の形態ではなく、該手掌側部材6を裏返しにし、縫い目を表した形態を示している図である。
即ち、図5(a)において表面に現れている面は、通常の使用状態では袋の内側となる部位である。
一対の親指部材61a・61bは、親指形状に対応する手掌側部材6用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
親指部材61a・61bと基材66は、図5(b)に示すように、親指を挿入可能な空間を形成しながら重ね合わされた状態で、その周囲(点線の位置)を糸11で縫合される。
また、親指部材61aと親指部材61bは、図5(b)に示すように、ハミダシ9を挟んだ状態で、点線の位置において糸11で縫合される。
一対の人差し指部材62a・62bは、人差し指形状に対応する手掌側部材6用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
一対の中指部材63a・63bは、中指形状に対応する手掌側部材6用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
一対の薬指部材64a・64bは、薬指形状に対応する手掌側部材6用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
一対の小指部材65a・65bは、小指形状に対応する手掌側部材6用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
即ち、手掌側部材6は、図5(a)中において点線で示す縫合位置において、アラミド繊維製の糸11により、前記各部材を縫合することにより構成される。
尚、図5(a)では、図5(a)上で視認できる縫合部位のみを図示しているが、手掌側部材6では、その他の図5(a)上で視認できない縫合部位についても、アラミド繊維製の糸11で縫合している。
尚、親指の手の甲側を覆う部材は、前述した手掌側部材6において一体的に形成されている。
また、図6(a)は、手甲側部材7の構成の理解を容易にするため、通常の使用状態における表側ではなく、該手甲側部材7の裏面を表したものであり、通常の使用状態では内側に隠蔽されてしまう縫い目が現れるようにしている。
一対の人差し指部材72a・72bは、人差し指形状に対応する手甲側部材7用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
一対の中指部材73a・73bは、中指形状に対応する手甲側部材7用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
中指部材73a・73bとハミダシ9は、図6(b)に示すように、ハミダシ9を挟んだ状態で、点線の位置において、糸11で縫合される。
一対の薬指部材74a・74bは、薬指形状に対応する手甲側部材7用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
一対の小指部材75a・75bは、小指形状に対応する手甲側部材7用の型を用いて切り出した所定形状を有する皮革である。
即ち、手甲側部材7は、図6(a)中において点線で示す縫合位置で、前記各部材をアラミド繊維製の糸11で縫合することにより構成される。
尚、図6(a)では、図6(a)上で視認できる縫合部位のみを図示しているが、手甲側部材7では、その他の図6(a)上で視認できない縫合部位についても、アラミド繊維製の糸11で縫合している。
尚、このときの手掌側部材6と手甲側部材7の縫合についても、アラミド繊維製の糸11を用いて行い、手掌側部材6と手甲側部材7の縫合部位には適宜ハミダシ9を挟み込む構成としている。
内袋4と外袋5は、適宜革紐8を用いて連結して、あるいは、部分的にはアラミド繊維製の糸11を用いて縫合して、手袋状に一体化される。
そして、グローブ1では、内袋4と外袋5の両方の縫合を、アラミド繊維製の糸11で行っているが、内袋4か外袋5のいずれか一方が、アラミド繊維製の糸11で縫合される構成も採用できる。
さらに、本発明の一実施形態に係るグローブ1は、アラミド繊維からなる糸11として、フィラメント糸を用いている。
そして、グローブ1の耐久性の向上を図りつつ、グローブ1を構成する各部材を切り出すのに使用する型形状が模倣され、グローブ1の模倣品が製造されるのを防止することができる。
また、本実施形態で示すグローブ1は、グローブ1内部の縫合にアラミド繊維製の糸11を用いているが、グローブ1の外観に現れる化粧糸等で縫う部分や、本実施形態で例示しなかった各部の縫合についても、アラミド繊維製の糸を用いることができるのは言うまでもない。
さらに、本実施形態で示すグローブ1は、各部の縫合を全て同じアラミド繊維製の糸11により行っているが、縫合部位の特性に応じて、アラミド繊維製の糸の番手を変えてもよい。
2 グローブ本体
4 内袋
5 外袋
6 手掌側部材
7 手甲側部材
10 芯材
Claims (4)
- 型に沿って切り取った複数の皮革を糸で縫合して手袋状に構成した内袋と、
型に沿って切り取った複数の皮革を糸で縫合して作製した、手のひら側を構成する手掌側部材と、手の甲側を構成する手甲側部材と、を連結して手袋状に構成した外袋と、
を備え、
前記外袋の内部に前記内袋を挿設して構成する捕球用グローブであって、
前記内袋の縫合に使用する前記糸が、
アラミド繊維からなる、
ことを特徴とする捕球用グローブ。 - 型に沿って切り取った複数の皮革を糸で縫合して手袋状に構成した内袋と、
型に沿って切り取った複数の皮革を糸で縫合して作製した、手のひら側を構成する手掌側部材と、手の甲側を構成する手甲側部材と、を連結して手袋状に構成した外袋と、
を備え、
前記外袋の内部に前記内袋を挿設して構成する捕球用グローブであって、
前記外袋の縫合に使用する前記糸が、
アラミド繊維からなる、
ことを特徴とする捕球用グローブ。 - 型に沿って切り取った複数の皮革を糸で縫合して手袋状に構成した内袋と、
型に沿って切り取った複数の皮革を前記糸で縫合して作製した、手のひら側を構成する手掌側部材と、手の甲側を構成する手甲側部材と、を連結して手袋状に構成した外袋と、
を備え、
前記外袋の内部に前記内袋を挿設して構成する捕球用グローブであって、
前記糸が、
アラミド繊維からなる、
ことを特徴とする捕球用グローブ。 - 前記アラミド繊維からなる前記糸は、
フィラメント糸である、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の捕球用グローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013222484A JP6220633B2 (ja) | 2013-10-25 | 2013-10-25 | 捕球用グローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013222484A JP6220633B2 (ja) | 2013-10-25 | 2013-10-25 | 捕球用グローブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015083075A JP2015083075A (ja) | 2015-04-30 |
JP6220633B2 true JP6220633B2 (ja) | 2017-10-25 |
Family
ID=53047064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013222484A Active JP6220633B2 (ja) | 2013-10-25 | 2013-10-25 | 捕球用グローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6220633B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6470792B2 (ja) * | 2017-06-02 | 2019-02-13 | 秀行 藤岡 | キャッチャーミット、キャッチャーミットの芯体の製造方法及び縫製治具 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5734266U (ja) * | 1980-08-05 | 1982-02-23 | ||
JP3901366B2 (ja) * | 1997-12-25 | 2007-04-04 | ユアサグローブ株式会社 | 防刃手袋の製造方法と該方法に使用するミシン及び防刃手袋 |
JP2002239057A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-08-27 | Mizuno Corp | 野球用グラブのウエブ |
JP2003027314A (ja) * | 2001-05-07 | 2003-01-29 | Fuji Glove Kk | 防刃手袋と防刃手袋の製造方法 |
JP4633141B2 (ja) * | 2008-06-02 | 2011-02-16 | ゼット株式会社 | 野球用グローブ |
US9677842B2 (en) * | 2010-10-01 | 2017-06-13 | Shooting Edge Technology, LLC | Protective glove for archery shooting |
-
2013
- 2013-10-25 JP JP2013222484A patent/JP6220633B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015083075A (ja) | 2015-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7836839B2 (en) | Sewn glove and method of manufacturing the same | |
US20140215685A1 (en) | Glove with palm hammock | |
CA2718453C (en) | Sewn glove | |
JP6170278B2 (ja) | 補強インサート付グローブ | |
CN104379009A (zh) | 轻量且可透气的手套结构 | |
US2750594A (en) | Baseball glove with pre-formed pocket | |
KR101147572B1 (ko) | 봉제 장갑 및 그 생산 방법 | |
US20140189929A1 (en) | Athletic Jersey Having Separate Sections Replicating Different Athletic Jerseys | |
JP6220633B2 (ja) | 捕球用グローブ | |
WO2020226112A1 (ja) | スポーツ用手袋 | |
JP6407627B2 (ja) | 高伸縮性を有するフィット性に優れたゴルフ用手袋 | |
US7779487B1 (en) | Glove with soft feel and high wear resistance | |
US20220117337A1 (en) | Tactile device for garment | |
JP4633141B2 (ja) | 野球用グローブ | |
JP3202463U (ja) | グローブ | |
JP7550489B1 (ja) | 捕球具 | |
US20180064185A1 (en) | Technical knit glove | |
USRE24610E (en) | Denkert | |
JP7198537B2 (ja) | フェンシング用手袋 | |
JP7560126B2 (ja) | 捕球具 | |
JP3207096U (ja) | 剣道用小手 | |
KR200380724Y1 (ko) | 골프용 장갑 | |
JP3129533U (ja) | スポーツ用手袋 | |
JP3133623U (ja) | グローブ | |
JP6505461B2 (ja) | スポーツ用グローブ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160322 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170228 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170228 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170406 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170926 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171002 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6220633 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |