JP6220172B2 - 集塵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対象ガスから粒子状物質(PM:Particulate Matter)を除去する集塵装置に関する。
対象ガスから粒子状物質を除去する集塵装置としては、種々の形式のものが知られている。例えば、湿式洗浄方式の集塵装置は、対象ガス中に水を分散、あるいは水中に対象ガスを分散させることにより、粒子状物質と水との慣性衝突によって粒子状物質を捕集する。しかし、粒子状物質と水との衝突速度が遅い場合は、大きな粒径の粒子状物質しか捕集することができず、小さな粒径の粒子状物質を捕集することは困難である。
これに対し、電気集塵装置は、対象ガスが流れる流路中に放電極および集塵極を配置し、放電極に負電圧を印加することによって粒子状物質を負に帯電させて集塵極に付着させる。このような方式では、小さな粒径の粒子状物質を捕集することができる。
電気集塵装置には、集塵極をハンマリングすることにより集塵極に付着した粒子状物質を払い落とす乾式のものと、集塵極を水により洗浄する湿式のものがある(湿式電気集塵装置については、例えば特許文献1参照)。
特開2008−212847号公報
しかしながら、乾式電気集塵装置では集塵極から払い落とされた粒子状物質が再び対象ガス中に飛散するおそれがある。湿式電気集塵装置ではそのような再飛散のおそれはないものの、集塵極に沿って水を流下させるための構成が必要になる。しかも、湿式電気集塵装置では、集塵極上に均一な厚さの水膜を形成するために高精度な水位制御が必要である。
そこで、本発明は、簡易な構成で小さな粒径の粒子状物質を捕集することができる集塵装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の集塵装置は、対象ガスから粒子状物質を除去する集塵装置であって、前記対象ガスが流れる流路の一部を複数のセルに区画する区画部材、および前記複数のセルのそれぞれに挿通された、負電圧が印加されて前記区画部材との間に電界を発生させる荷電ワイヤ、を含む荷電部と、前記荷電部を通過した対象ガスを水と接触させて前記電界によって負に帯電した粒子状物質を捕集する湿式捕集部と、を備える、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、粒子状物質を水と衝突させる前に粒子状物質を負に帯電させておくことにより、衝突速度が遅くても静電気力によって小さな粒子状物質を捕集することができる。しかも、湿式捕集部を荷電部の下流側に配置して荷電部では捕集を行わないようにすることにより、簡易な構成とすることができる。
前記区画部材は、互いに対向するように配列された、前記対象ガスが流れる方向と直交する方向に延びる複数の平板で構成されており、前記荷電ワイヤは、隣り合う前記平板の間で当該平板と平行に延びていてもよい。この構成によれば、荷電ワイヤを対象ガスが流れる方向と直交する方向に張ることができる。
前記対象ガスが流れる方向において、前記荷電ワイヤから前記平板の下流側の端部までの距離は、前記電界によって負に帯電した粒子状物質が前記平板に付着しないように設定されていてもよい。この構成によれば、負に帯電した粒子状物質が区画部材へ付着することを確実に防ぐことができる。
前記荷電ワイヤは、前記流路を横断しており、前記荷電部は、前記荷電ワイヤの両端部に接続された一対の分電部材と、前記一対の分電部材を収容する、前記流路の両側に配置された一対の第1収容室と、前記一対の分電部材のそれぞれに接続された荷電棒であって前記第1収容室の内部から外部へ延びる荷電棒と、前記荷電棒における前記第1収容室から突出する部分を収容する第2収容室であって前記荷電棒を支持する碍子が取り付けられた第2収容室と、を含んでもよい。この構成によれば、対象ガスが流れる流路との間に第1収容室が介在する第2収容室に碍子が取り付けられているので、粒子状物質が碍子に付着して漏電することを抑制することができる。
上記の集塵装置は、前記第2収容室内に空気を供給する空気供給装置をさらに備えてもよい。この構成によれば、第2収容室内に対象ガスが流入しないため、碍子への粒子状物質の付着を確実に防止することができる。また、第2収容室から第1収容室を通って流路へ空気が流れるため、第1収容室内での粒子状物質の堆積を抑制することもできる。
前記荷電部は、前記一対の第1収容室のそれぞれの内部に配置された、前記荷電ワイヤに向かって空気を吹き付けるノズルを含んでもよい。この構成によれば、荷電ワイヤをクリーンに保つことができる。
前記荷電棒は、連結器を介して前記分電部材に接続されており、前記連結器は、前記荷電棒に固定される固定部と、前記分電部材に固定される可動部とを有し、前記可動部がボルトにより前記荷電ワイヤを引っ張る方向に移動できるように構成されていてもよい。この構成によれば、荷電ワイヤに張力を与えることができる。その結果、対象ガスの流れに伴って荷電ワイヤが揺れることを防止することができる。
前記区画部材は、前記対象ガスが流れる方向と直交する方向に広がる、前記複数のセルを規定する複数の貫通穴を有するパネルであり、前記荷電ワイヤは、前記複数の貫通穴のそれぞれの中心で前記対象ガスが流れる方向に延びていてもよい。この構成によれば、荷電ワイヤを対象ガスが流れる方向と平行に張ることができる。
前記複数の貫通穴のそれぞれの長さは、前記電界によって負に帯電した粒子状物質が前記貫通穴の内周面に付着しないように設定されていてもよい。この構成によれば、負に帯電した粒子状物質が区画部材へ付着することを確実に防ぐことができる。
前記荷電部は、前記対象ガスが流れる方向において前記パネルの上流側に、前記流路を横断するように配置され、前記荷電ワイヤと接続された共通ワイヤと、前記共通ワイヤの両端部に接続された一対の分電部材と、前記一対の分電部材を収容する、前記流路の両側に配置された一対の第1収容室と、前記一対の分電部材のそれぞれに接続された荷電棒であって前記第1収容室の内部から外部へ延びる荷電棒と、前記荷電棒における前記第1収容室から突出する部分を収容する第2収容室であって前記荷電棒を支持する碍子が取り付けられた第2収容室と、を含んでもよい。この構成によれば、対象ガスが流れる流路との間に第1収容室が介在する第2収容室に碍子が取り付けられているので、粒子状物質が碍子に付着して漏電することを抑制することができる。
上記の集塵装置は、前記第2収容室内に空気を供給する空気供給装置をさらに備えてもよい。この構成によれば、第2収容室内に対象ガスが流入しないため、碍子への粒子状物質の付着を確実に防止することができる。また、第2収容室から第1収容室を通って流路へ空気が流れるため、第1収容室内での粒子状物質の堆積を抑制することもできる。
前記荷電部は、前記一対の第1収容室のそれぞれの内部に配置された、前記荷電ワイヤに向かって空気を吹き付けるノズルを含んでもよい。この構成によれば、荷電ワイヤをクリーンに保つことができる。
前記荷電棒は、連結器を介して前記分電部材に接続されており、前記連結器は、前記荷電棒に固定される固定部と、前記分電部材に固定される可動部とを有し、前記可動部がボルトにより前記共通ワイヤを引っ張る方向に移動できるように構成されていてもよい。この構成によれば、共通ワイヤに張力を与えることができる。その結果、対象ガスの流れに伴って共通ワイヤおよびこの共通ワイヤに接続された荷電ワイヤが揺れることを防止することができる。
本発明によれば、簡易な構成で小さな粒径の粒子状物質を捕集することができる。
本発明の第1実施形態に係る集塵装置の概略的な構成図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 (a)および(b)は湿式捕集部の構成図である。 (a)は分電部材と荷電棒を連結する連結器の側面図、(b)は同連結器の背面図である。 隣り合う平板および荷電ワイヤの断面図である。 (a)は変形例の荷電ワイヤの側面図、(b)は同荷電ワイヤの断面図である。 別の変形例の荷電ワイヤの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る集塵装置の概略的な構成図である。 本発明の第3実施形態に係る集塵装置の概略的な構成図である。
(第1実施形態)
図1および図2に本発明の第1実施形態に係る集塵装置1Aを示す。この集塵装置1Aは、対象ガスから粒子状物質を除去するためのものであり、対象ガスが流れる流路10を形成する第1管路11および第2管路12を備えている。第1管路11の途中には、荷電部2が設けられており、第1管路11と第2管路12の間には湿式捕集部7が設けられている。換言すれば、対象ガスが流れる方向において、湿式捕集部7は荷電部2よりも下流側に配置されている。
第1管路11の上流端は、処理すべき対象ガスが流入する集塵装置1Aの入口を構成し、第2管路12の下流端は、処理された対象ガスが流出する集塵装置1Bの出口を構成する。本実施形態では、第1管路11の断面形状は矩形状である。そして、荷電部2が設けられる位置では、第1管路11の一方の対向壁の双方に、他方の対向壁同士を結ぶように延びる矩形状の開口15が設けられている。本実施形態では、第1管路11が延びる方向は図1に示すように鉛直方向であり、集塵装置1Aの入口は上向きに開口している。ただし、第1管路11が延びる方向は、水平方向や斜め方向であってもよい。
流路10を流れる対象ガスは、例えば、ガスや化石燃料を燃焼させる燃焼機関(例えば、発電プラントやディーゼルエンジン)からの排ガスである。例えば、ディーゼルエンジンからは、粒径のピークが0.1μmまたはその近傍にある粒度分布の粒子状物質を含む排ガスが排出される。ただし、対象ガスは、いかなるガスであってもよい。
荷電部2は、流路10の一部を、対象ガスが流れる方向と直交する面上に並ぶ複数のセル40に区画する区画部材4と、各セル40に挿通された荷電ワイヤ3を含む。荷電ワイヤ3は、負電圧が印加されて区画部材4との間に電界を発生させる。この電界は、当該電界を通過する対象ガス中の分子をイオン化して陰イオンを生成し、この陰イオンを粒子状物質に付加する。この作用によって、粒子状物質が負に帯電する。
本実施形態では、荷電ワイヤ3を対象ガスが流れる方向と直交する方向に張るための構成が採用されている。具体的には、区画部材4が、対象ガスが流れる方向と直交する方向(上述した第1管路11における開口15が設けられていない対向壁同士が対向する方向)に、互いに対向するように配列された複数の平板41で構成されている。各平板41は、対象ガスが流れる方向および当該平板41の配列方向と直交する方向(すなわち、開口15同士を結ぶ方向)に延びる短冊状をなしている。各平板41の幅(対象ガスが流れる方向の高さ)は、上述した開口15の高さよりも十分に小さく設定されている。このため、各平板41の両端部には、第1管路11における開口15に近接する部分に固定するための突起が設けられている。
各荷電ワイヤ3は、隣り合う平板41の間で当該平板41と平行に延びており、双方の開口15を貫通して流路10を横断している。図5に示すように、対象ガスが流れる方向において、荷電ワイヤ3から平板41の下流側の端部(正確には、固定用の突起が設けられていない部分の端部)までの距離Dは、荷電ワイヤ3と平板41との間で発生する電界によって負に帯電した粒子状物質が平板41に付着しないように設定されている。これにより、負に帯電した粒子状物質が平板4へ付着することを確実に防ぐことができる。例えば、荷電ワイヤ3に印加される電圧が10kVである場合には、距離Dは12mm以下とすればよい。
荷電ワイヤ3の形状は、特に限定されるものではない。例えば、図5に示すように、丸棒状の荷電ワイヤ3が採用されてもよい。あるいは、図6(a)および(b)に示すような鋸刃状の荷電ワイヤ3や、図7に示すような断面星形の荷電ワイヤ3を採用することも可能である。鋸刃状や断面星形のように多数の突起部を有する荷電ワイヤ3を用いれば、丸棒状の荷電ワイヤ3に比べて、高効率で放電を行うことができる。
荷電ワイヤ3の両端部は、一対の分電部材(distribution member)31に接続されている。各分電部材31には、連結器5を介して荷電棒32が接続されている。各分電部材31は、荷電ワイヤ3を並列に接続するためのものである。分電部材31、連結器5および荷電棒32は、導電性の部材である。
一対の分電部材31は、一対の第1収容室21にそれぞれ収容されている。第1収容室21は、第1管路11の両側に開口15を覆うように配置されている。すなわち、各第1収容室21は、開口15を通じて流路10と連通している。
各第1収容室21は、断面矩形状で荷電ワイヤ3と同方向に延びる箱状をなしている。
本実施形態では、第1収容室21の断面形状は開口15と同じ大きさである。ただし、第1収容室21の断面形状は、開口15よりも大きくてもよい。あるいは、開口15は、例えば、荷電ワイヤ3ごとに設けられた、当該荷電ワイヤ3よりも僅かに大きな複数の円形穴で構成されていてもよい。
上述した荷電棒32のそれぞれは、第1収容室21の内部から外部へ延びている。そして、第1収容室21には、荷電棒32との接触を回避するための穴が設けられている。本実施形態では、荷電棒32は、連結器5から、対象ガスが流れる方向と反対方向に延びている。ただし、荷電棒32が延びる方向はこれに限られるものではなく、荷電棒32は、連結器5から対象ガスが流れる方向または平板41の配列方向に延びていてもよい。あるいは、荷電棒32は、連結器5から分電部材31と反対側に延びていてもよい。
連結器5は、図4(a)および(b)に示すように、荷電棒32に固定される固定部51と、分電部材31に固定される可動部52とを有している。固定部51と可動部52は、荷電ワイヤ3の延びる方向に並んでいる。そして、可動部52にはネジ穴が設けられており、このネジ穴に、固定部51を貫通して複数のボルト53が螺合している。すなわち、連結器5は、可動部52がボルト53により荷電ワイヤ3を引っ張る方向に移動できるように構成されている。
図1に戻って、荷電部2は、一対の第1収容室21にそれぞれ隣接して配置された一対の第2収容室22をさらに含む。各第2収容室22は、各第1収容室21に設けられた荷電棒32との接触を回避するための穴を覆うように配置されている。このため、荷電棒32における第1収容室31から突出する部分は、第2収容室22に収容されている。また、第2収容室22には、荷電棒32を支持する碍子33が取り付けられている。碍子33を貫通して第2収容室22の外部に露出する荷電棒32の先端には、高圧電源35が接続されている。
第2収容室22には吸気ポート23が設けられており、第2収容室22内には空気供給装置6により空気が供給される。これにより、図1に矢印で示すように、第2収容室22から第1収容室21を経て流路10へ空気が流れる。空気供給装置6は、コンプレッサーやブロアなどのエアー源61と、エアー源61と給気ポート23とを接続する空気配管62を含む。
さらに、各第1収容室21内には、荷電ワイヤ3に向かって空気を吹き付けるノズル25が配置されている。本実施形態では、ノズル25が連結器5の真横に配置されている。
湿式捕集部7は、荷電部2を通過した対象ガスを水と接触させて、荷電部2の荷電ワイヤ3と区画部材4との間で発生する電界によって負に帯電した粒子状物質を捕集する。
例えば、湿式捕集部7は、図3(a)に示すように、対象ガスを集約する集約管71と、集約管71の下方に配置された、水を貯留する貯留部72と、貯留部72に貯留された水を集約管71の上方で噴霧する散水装置73とを含む。貯留部72に貯留された水には集約管71の下端が浸され、対象ガスが湿式捕集部7に送り込まれると自動的にバブリングが行われる。
ただし、湿式捕集部7は、散水装置73を含んでおらず、バブリングのみを行うように構成されていてもよい。あるいは、湿式捕集部7は、図3(b)に示すように、貯留部72に貯留された水に集約管71の下端が浸されておらず、散水装置73のみを含んでいてもよい。
以上説明したように、本実施形態の集塵装置1Aでは、対象ガスの流れ方向において上流側に荷電部2が配置され、下流側に湿式捕集部7が配置されている。これにより、粒子状物質を水と衝突させる前に粒子状物質を負に帯電させておくことができる。その結果、衝突速度が遅くても静電気力によって小さな粒子状物質を捕集することができる。しかも、荷電部2では捕集を行わないようにすることにより、簡易な構成とすることができる。
従来の湿式洗浄方式の集塵装置では、小さな粒子状物質を捕集するためには、集塵装置へ送り込む対象ガスの流速を速くして、粒子状物質と水との衝突速度を大きくしなければならない。しかしながら、対象ガスの流速を速くすると圧力損失が大きくなるため、高い捕集効率を実現するには対象ガスを集塵装置へ送り込むのに多くのエネルギーを要する。これに対し、本実施形態の集塵装置1Aでは、集塵装置1Aへ送り込む対象ガスの流速を速くしなくても小さな粒子状物質を捕集できるため、少ないエネルギーで高い捕集効率を実現することができる。
また、本実施形態では、対象ガスが流れる流路10との間に第1収容室21が介在する第2収容室22に碍子33が取り付けられているので、粒子状物質が碍子33に付着して漏電することを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、空気供給装置6による第2収容室22内への空気の供給により、第2収容室22内に対象ガスが流入しないため、碍子33への粒子状物質の付着を確実に防止することができる。また、第2収容室22から第1収容室21を通って流路10へ空気が流れるため、第1収容室21内での粒子状物質の堆積を抑制することもできる。
また、荷電ワイヤ3にはノズル25から空気が吹き付けられるため、荷電ワイヤ3をクリーンに保つことができる。
さらに、本実施形態では、分電部材31と荷電棒32とを連結する連結器5のボルト53により荷電ワイヤ3に張力を与えることができるので、対象ガスの流れに伴って荷電ワイヤ3が揺れることを防止することができる。
(第2実施形態)
次に、図8を参照して、本発明の第2実施形態に係る集塵装置1Bを説明する。なお、本実施形態および後述する第3実施形態において、第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
本実施形態では、荷電ワイヤ3を対象ガスが流れる方向と平行に張るための構成が採用されている。具体的には、区画部材4が、対象ガスが流れる方向と直交する方向に広がる、複数の貫通穴43を有する連続したパネル42である。貫通穴43は、対象ガスが流れる流路の一部を複数に区画されたセル40を規定する。そして、荷電ワイヤ3は、各貫通穴42の中心で対象ガスが流れる方向に延びている。
本実施形態では、第1実施形態の複数の荷電ワイヤ3の代わりに複数の共通ワイヤ36が用いられており、各共通ワイヤ36に荷電ワイヤ3の上端部が接続されている。より詳しくは、共通ワイヤ36は、対象ガスが流れる方向においてパネル42の上流側に、対象ガスが流れる流路10を横断するように配置されており、第1管路11における開口15が設けられていない対向壁同士が対向する方向に配列されている。そして、共通ワイヤ36の両端部が一対の分電部材31に接続されている。
さらに、本実施形態では、第1管路11における荷電部2の下流側に、荷電ワイヤ3の下端部を保持するための保持部8が設けられている。保持部8の基本的な構成は、荷電部2と同様であるため、同一構成要素には重複した符号を付して説明を省略する。
保持部8の一対の分電部材31には、複数の保持ワイヤ37の両端部が接続されており、各保持ワイヤ37には荷電ワイヤ3の下端部が接続されている。また、保持部8の第2収容室32内にも空気供給装置6から空気が供給される。
荷電部2の第1収容室21内に配置されたノズル25は、荷電ワイヤ3に向かって空気を吹き付けできるように、第1実施形態に比べて傾斜した姿勢で固定されている。保持部8の第1収容室21内にはノズル25は配置されていない。
上述したパネル42は、本実施形態では、板厚の薄い主板に円形状の短管が接合された構造を有している。ただし、パネル42は、板厚の厚いフラットな一枚の板であってもよい。あるいは、パネル42は、六角形状の筒状部材が隙間なく並べられたハニカム構造を有していてもよい。
本実施形態では、パネル42が、荷電部2の第1収容室21の下壁と同じ位置に配置されている。ただし、パネル42は、荷電部2の第1収容室21の下壁と保持部8の第1収容室21の上壁の間であればどの位置に配置されていてもよい。
パネル42の貫通穴43の断面形状は、特に限定されるものではなく、円形状であってもよいし、多角形状であってもよい。各貫通穴43の長さは、荷電ワイヤ3とパネル42(正確には、貫通穴43の内周面)との間で発生する電界によって負に帯電した粒子状物質が貫通穴43の内周面に付着しないように設定されている。これにより、負に帯電した粒子状物質がパネル42へ付着することを確実に防ぐことができる。
本実施形態のような構成でも、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態では、区画部材4を単一の部材とすることができ、第1実施形態に比べて区画部材4をシンプルな構成とすることができる。
また、本実施形態では、分電部材31と荷電棒32とを連結する連結器5のボルト53(図4(a)および(b)参照)により共通ワイヤ36および保持ワイヤ37に張力を与えることができるので、対象ガスの流れに伴って共通ワイヤ36および保持ワイヤ37ならびにこれらに接続された荷電ワイヤ3が揺れることを防止することができる。
(第3実施形態)
次に、図9を参照して、本発明の第3実施形態に係る集塵装置1Cを説明する。本実施形態では、第2実施形態の保持部8の代わりに、錘9が採用されている。このような構成であれば、第2実施形態よりも非常に簡易な構成とすることができる。
本発明は、種々の対象ガスを処理する際に有用である。
1A〜1C 集塵装置
2 荷電部
21 第1収容室
22 第2収容室
3 荷電ワイヤ
31 分電部材
32 荷電棒
33 碍子
36 共通ワイヤ
4 区画部材
40 セル
41 平板
42 パネル
43 貫通穴
5 連結器
51 固定部
52 可動部
53 ボルト
6 空気供給装置
7 湿式捕集部
10 流路

Claims (10)

  1. 対象ガスから粒子状物質を除去する集塵装置であって、
    前記対象ガスが流れる流路の一部を複数のセルに区画する区画部材、および前記複数のセルのそれぞれに挿通された、負電圧が印加されて前記区画部材との間に電界を発生させる荷電ワイヤ、を含む荷電部と、
    前記荷電部を通過した対象ガスを水と接触させて前記電界によって負に帯電した粒子状物質を捕集する湿式捕集部と、を備え、
    前記区画部材は、互いに対向するように配列された、前記対象ガスが流れる方向と直交する方向に延びる複数の平板で構成されており、
    前記荷電ワイヤは、隣り合う前記平板の間で当該平板と平行に延びて前記流路を横断しており、
    前記荷電部は、前記荷電ワイヤの両端部に接続された一対の分電部材と、前記一対の分電部材を収容する、前記流路の両側に配置された一対の第1収容室と、前記一対の分電部材のそれぞれに接続された荷電棒であって前記第1収容室の内部から外部へ延びる荷電棒と、前記荷電棒における前記第1収容室から突出する部分を収容する第2収容室であって前記荷電棒を支持する碍子が取り付けられた第2収容室と、を含む、集塵装置。
  2. 前記第2収容室内に空気を供給する空気供給装置をさらに備える、請求項に記載の集塵装置。
  3. 前記荷電部は、前記一対の第1収容室のそれぞれの内部に配置された、前記荷電ワイヤに向かって空気を吹き付けるノズルを含む、請求項またはに記載の集塵装置。
  4. 前記荷電棒は、連結器を介して前記分電部材に接続されており、
    前記連結器は、前記荷電棒に固定される固定部と、前記分電部材に固定される可動部とを有し、前記可動部がボルトにより前記荷電ワイヤを引っ張る方向に移動できるように構成されている、請求項のいずれか一項に記載の集塵装置。
  5. 対象ガスから粒子状物質を除去する集塵装置であって、
    前記対象ガスが流れる流路の一部を複数のセルに区画する区画部材、および前記複数のセルのそれぞれに挿通された、負電圧が印加されて前記区画部材との間に電界を発生させる荷電ワイヤ、を含む荷電部と、
    前記荷電部を通過した対象ガスを水と接触させて前記電界によって負に帯電した粒子状物質を捕集する湿式捕集部と、を備え、
    前記区画部材は、互いに対向するように配列された、前記対象ガスが流れる方向と直交する方向に延びる複数の平板で構成されており、
    前記荷電ワイヤは、隣り合う前記平板の間で当該平板と平行に延びて前記流路を横断しており、
    前記荷電部は、前記荷電ワイヤの両端部に接続された一対の分電部材と、前記一対の分電部材を収容する、前記流路の両側に配置された一対の収容室と、前記一対の収容室のそれぞれの内部に配置された、前記荷電ワイヤに向かって空気を吹き付けるノズルと、を含む、集塵装置。
  6. 対象ガスから粒子状物質を除去する集塵装置であって、
    前記対象ガスが流れる流路の一部を複数のセルに区画する区画部材、および前記複数のセルのそれぞれに挿通された、負電圧が印加されて前記区画部材との間に電界を発生させる荷電ワイヤ、を含む荷電部と、
    前記荷電部を通過した対象ガスを水と接触させて前記電界によって負に帯電した粒子状物質を捕集する湿式捕集部と、を備え、
    前記区画部材は、前記対象ガスが流れる方向と直交する方向に広がる、前記複数のセルを規定する複数の貫通穴を有するパネルであり、
    前記荷電ワイヤは、前記複数の貫通穴のそれぞれの中心で前記対象ガスが流れる方向に延びており、
    前記荷電部は、前記対象ガスが流れる方向において前記パネルの上流側に、前記流路を横断するように配置され、前記荷電ワイヤと接続された共通ワイヤと、前記共通ワイヤの両端部に接続された一対の分電部材と、前記一対の分電部材を収容する、前記流路の両側に配置された一対の第1収容室と、前記一対の分電部材のそれぞれに接続された荷電棒であって前記第1収容室の内部から外部へ延びる荷電棒と、前記荷電棒における前記第1収容室から突出する部分を収容する第2収容室であって前記荷電棒を支持する碍子が取り付けられた第2収容室と、を含む、集塵装置。
  7. 前記第2収容室内に空気を供給する空気供給装置をさらに備える、請求項に記載の集塵装置。
  8. 前記荷電部は、前記一対の第1収容室のそれぞれの内部に配置された、前記荷電ワイヤに向かって空気を吹き付けるノズルを含む、請求項またはに記載の集塵装置。
  9. 前記荷電棒は、連結器を介して前記分電部材に接続されており、
    前記連結器は、前記荷電棒に固定される固定部と、前記分電部材に固定される可動部とを有し、前記可動部がボルトにより前記共通ワイヤを引っ張る方向に移動できるように構成されている、請求項のいずれか一項に記載の集塵装置。
  10. 対象ガスから粒子状物質を除去する集塵装置であって、
    前記対象ガスが流れる流路の一部を複数のセルに区画する区画部材、および前記複数のセルのそれぞれに挿通された、負電圧が印加されて前記区画部材との間に電界を発生させる荷電ワイヤ、を含む荷電部と、
    前記荷電部を通過した対象ガスを水と接触させて前記電界によって負に帯電した粒子状物質を捕集する湿式捕集部と、を備え、
    前記区画部材は、前記対象ガスが流れる方向と直交する方向に広がる、前記複数のセルを規定する複数の貫通穴を有するパネルであり、
    前記荷電ワイヤは、前記複数の貫通穴のそれぞれの中心で前記対象ガスが流れる方向に延びており、
    前記荷電部は、前記対象ガスが流れる方向において前記パネルの上流側に、前記流路を横断するように配置され、前記荷電ワイヤと接続された共通ワイヤと、前記共通ワイヤの両端部に接続された一対の分電部材と、前記一対の分電部材を収容する、前記流路の両側に配置された一対の収容室と、前記一対の収容室のそれぞれの内部に配置された、前記荷電ワイヤに向かって空気を吹き付けるノズルと、を含む、集塵装置。
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