JP6218829B2 - 二重格子型反射器アンテナにおける擾乱を緩和するためのシステムおよび方法 - Google Patents

二重格子型反射器アンテナにおける擾乱を緩和するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

関連出願への相互参照
本願は、米国特許出願第13/558,080号(2012年7月25日出願)の利益を主張し、その米国特許出願は、参照によって本明細書にその全体が援用される。
発明の背景
二重格子型反射器(Dual Gridded Reflector)(DGR)アンテナは、衛星通信システムにおいて広く使用されている。DGRアンテナシステムは、2つの反射表面(すなわち、シェル)から成り、一方が、他方の正面にある。正面シェルは、格子型であって、線形偏波電磁波を反射する一方、直交線形偏波電磁波を通過させる。本配列を使用することによって、DGRアンテナシステムは、直交線形偏波を有する電磁波の2つのビームを反射可能である。DGRシステムは、2つの直交に偏波されたビーム間の低交差偏波遮断、すなわち、第1のビームと直交に偏波された第2のビームとの間の干渉を達成可能であって、したがって、高交差偏波純度を有すると言える。
従来のDGRアンテナシステムは、支持構造要素を有し、2つの反射表面を相互に対して所望の位置に保つ。これらの支持構造要素は、入射および出射する直交に偏波された電磁波を擾乱させ、付加的高レベルのサイドローブを伴う放射パターンの変形を生じさせるであろう。そのような付加的サイドローブは、特に、伝送および受信動作周波数帯域内に高レベル遮断が要求される地理的領域では、非常に望ましくない。
二重格子型反射器アンテナにおける擾乱を緩和するための方法およびシステムが、提供される。
本開示の一実施形態では、第1の反射表面と、第2の反射表面と、インターコスタルリング(intercostal ring)とを含む、アンテナシステムが、提供される。インターコスタルリングは、第1の反射表面と第2の反射表面とを接続するように構成される。バッフルは、インターコスタルリングと電磁波の経路との間に配置される。バッフルは、電磁波をインターコスタルリングから離れるように再指向するように構成される。
本開示の別の実施形態では、二重格子型反射器アンテナにおける擾乱を緩和するための方法が、提供される。バッフルは、インターコスタルリングから離れるように電磁波を再指向するように構成される。バッフルは、インターコスタルリングと電磁波の経路との間に配置される。インターコスタルリングは、第1の反射表面と第2の反射表面とを接続するように構成される。
本開示の別の実施形態では、アンテナシステムが、提供される。アンテナシステムは、第1の偏波を有する電磁波の第1の部分を反射するように、かつ、第2の偏波を有する電磁波の第2の部分が第1の反射表面を通過するようにするように構成された第1の反射表面を含む。アンテナシステムはまた、第2の偏波を有する電磁波の第2の部分を反射するように構成された第2の反射表面を含む。アンテナシステムはまた、第1の反射表面と第2の反射表面とを接続するように構成されたインターコスタルリングを含む。インターコスタルリングはまた、第1の反射表面によって反射された電磁波の第1の部分の波経路から離れるように電磁波の摂動部分を再指向するように構成される。インターコスタルリングはまた、第2の反射表面によって反射された電磁波の第2の部分の波経路から離れるように電磁波の摂動部分を再指向するように構成される。
本開示の別の実施形態では、二重格子型反射器アンテナにおける擾乱を緩和するためのさらなる方法が、提供される。第1の反射表面は、第1の偏波を有する電磁波の第1の部分を反射するように、かつ、第2の偏波を有する電磁波の第2の部分が第1の反射表面を通過するようにするように構成される。第2の反射表面は、第2の偏波を有する電磁波の第2の部分を反射するように構成される。インターコスタルリングは、第1の反射表面によって反射された電磁波の第1の部分の波経路から離れるように電磁波の摂動部分を再指向するように構成される。インターコスタルリングはまた、第1の反射表面と第2の反射表面とを接続するように構成される。インターコスタルリングはまた、第2の反射表面によって反射された電磁波の第2の部分の波経路から離れるように電磁波の摂動部分を再指向するように構成される。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
アンテナシステムであって、前記アンテナシステムは、
第1の反射表面と、
第2の反射表面と、
前記第1の反射表面と前記第2の反射表面とを接続するように構成されたインターコスタルリングと、
前記インターコスタルリングと電磁波の経路との間に配置されたバッフルであって、前記バッフルは、前記電磁波を前記インターコスタルリングから離れるように再指向するように構成される、バッフルと
を備える、アンテナシステム。
(項目2)
前記第1の表面を前記第2の表面に接続するように構成された1つ以上の支柱をさらに備え、前記バッフルは、前記インターコスタルリングと1つ以上の支柱との間に配置される、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記第1の反射表面は、第1の偏波を有する前記電磁波の第1の部分を反射するように、かつ、第2の偏波を有する前記電磁波の第2の部分が前記第1の反射表面を通過するようにするように構成され、
前記第2の反射表面は、前記第2の偏波を有する前記電磁波の第2の部分を反射するように構成される、
項目1に記載のシステム。
(項目4)
前記第1の偏波は、前記第2の偏波に直交する、項目3に記載のシステム。
(項目5)
前記電磁波の前記第1の部分は、第1のフィードホーン要素によって伝送または受信され、
前記電磁波の第2の部分は、第2のフィードホーン要素によって伝送および受信される、項目3に記載のシステム。
(項目6)
前記バッフルは、前記第1の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第1の部分の波経路から離れるように前記電磁波の摂動部分を再指向するように構成され、
前記バッフルは、前記第2の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第2の部分の波経路から離れるように前記電磁波の前記摂動部分を再指向するように構成される、
項目3に記載のシステム。
(項目7)
前記第1の表面は、前記第2の表面と前記電磁波源との間に配置される、項目1に記載のシステム。
(項目8)
前記バッフルは、前記第1の反射表面、前記第2の反射表面、および、前記インターコスタルリングのうちの1つ以上に接続される、項目1に記載のシステム。
(項目9)
前記第1の反射器、第2の反射器、および前記インターコスタルリングは、二重格子型反射器システムに組み立てられ、前記バッフルは、前記組み立てられた二重格子型反射器システムを分解せずに、前記組み立てられた二重格子型反射器システムに挿入される、項目1に記載のシステム。
(項目10)
前記バッフルは、前記電磁波の前記経路と、前記第1の反射表面および前記第2の反射表面の対応する接続された部分の間の最大分離に対応する前記インターコスタルリングの一部との間に配置される、項目1に記載のシステム。
(項目11)
方法であって、前記方法は、
インターコスタルリングから離れるように電磁波を再指向するようにバッフルを構成することと、
前記バッフルを前記インターコスタルリングと電磁波の経路との間に配置することと
を含み、
前記インターコスタルリングは、第1の反射表面と第2の反射表面とを接続するように構成される、方法。
(項目12)
1つ以上の支柱が、前記第1の反射表面を前記第2の反射表面に接続するように構成され、
前記バッフルは、前記インターコスタルリングと前記1つ以上の支柱との間に配置される、
項目11に記載の方法。
(項目13)
前記第1の反射表面は、第1の偏波を有する前記電磁波の第1の部分を反射するように、かつ、第2の偏波を有する前記電磁波の第2の部分が前記第1の反射表面を通過するようにするように構成され、
前記第2の反射表面は、前記第2の偏波を有する前記電磁波の前記第2の部分を反射するように構成される、
項目11に記載の方法。
(項目14)
前記第1の偏波は、前記第2の偏波に直交する、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記電磁波の前記第1の部分は、第1のフィードホーン要素によって伝送および受信され、
前記電磁波の前記第2の部分は、第2のフィードホーン要素によって伝送および受信される、
項目13に記載の方法。
(項目16)
前記バッフルは、前記第1の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第1の部分の波経路から離れるように前記電磁波の摂動部分を再指向するように構成され、
前記バッフルは、前記第2の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第2の部分の波経路から離れるように前記電磁波の前記摂動部分を再指向するように構成される、
項目13に記載の方法。
(項目17)
前記第1の表面は、前記第2の表面と前記電磁波源との間に配置される、項目11に記載の方法。
(項目18)
前記バッフルは、前記第1の反射表面、前記第2の反射表面、および、前記インターコスタルリングのうちの1つ以上に接続される、項目11に記載の方法。
(項目19)
前記第1の反射器、第2の反射器、および前記インターコスタルリングは、二重格子型反射器システムに組み立てられ、前記方法は、
前記組み立てられた二重格子型反射器システムを分解せずに、前記組み立てられた二重格子型反射器システムに前記バッフルを挿入すること
をさらに含む、項目11に記載の方法。
(項目20)
前記バッフルを、前記電磁波の前記経路と、前記第1の反射表面および前記第2の反射表面の対応する接続された部分の間の最大分離に対応する前記インターコスタルリングの一部との間に配置することをさらに含む、項目11に記載の方法。
(項目21)
アンテナシステムであって、前記アンテナシステムは、
第1の偏波を有する電磁波の第1の部分を反射するように、かつ、第2の偏波を有する前記電磁波の第2の部分が前記第1の反射表面を通過するようにするように構成された第1の反射表面と、
前記第2の偏波を有する前記電磁波の前記第2の部分を反射するように構成された第2の反射表面と、
前記第1の反射表面と前記第2の反射表面とを接続するように構成されたインターコスタルリングと
を備え、
前記インターコスタルリングは、前記第1の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第1の部分の波経路から離れるように前記電磁波の摂動部分を再指向するように構成され、
前記インターコスタルリングは、前記第2の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第2の部分の波経路から離れるように前記電磁波の前記摂動部分を再指向するように構成される、
アンテナシステム。
(項目22)
前記インターコスタルリングは、斜円筒である、項目21に記載のアンテナシステム。
(項目23)
方法であって、前記方法は、
第1の反射表面を、第1の偏波を有する電磁波の第1の部分を反射するように、かつ、第2の偏波を有する前記電磁波の第2の部分が前記第1の反射表面を通過するようにするように構成することと、
第2の反射表面を、前記第2の偏波を有する前記電磁波の前記第2の部分を反射するように構成することと、
インターコスタルリングを、前記第1の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第1の部分の波経路から離れるように前記電磁波の摂動部分を再指向するように構成することであって、前記インターコスタルリングは、前記第1の反射表面と前記第2の反射表面とを接続するように構成される、ことと、
前記インターコスタルリングを、前記第2の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第2の部分の波経路から離れるように前記電磁波の前記摂動部分を再指向するように構成することと
を含む、方法。
(項目24)
前記インターコスタルリングは、斜円筒である、項目23に記載の方法。
本発明のさらなる特徴、その性質、および種々の利点は、付随の図面(同様の参照文字は、全体を通して、類似部品を指す)と関連して検討される、以下の発明を実施するための形態の検討に応じて明白となるであろう。
図1Aは、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるための例証的システムを示す。
図1Bは、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるためのさらなる例証的システムを示す。
図2は、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるための例証的システムを示す。
図3Aは、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるためのさらなる例証的システムを示す。
図3Bは、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるためのさらなる例証的システムを示す。
図3Cは、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるためのさらなる例証的システムを示す。
図3Dは、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるためのさらなる例証的システムを示す。
図4Aは、本開示のある実施形態による、アンテナシステム放射パターンの例示的グラフィカル描写を示す。
図4Bは、本開示のある実施形態による、アンテナシステム放射パターンのさらなる例示的グラフィカル描写を示す。
図5は、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるための例示的プロセスの例証的流れ図を示す。
図6は、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるためのさらなる例示的プロセスの例証的流れ図を示す。
詳しい説明
本発明の全体的理解を提供するために、ここで、ある例証的実施形態が、説明される。しかしながら、本明細書に説明されるシステムおよび方法は、対処される用途に適切なように適合および修正されてもよく、本明細書に説明されるシステムおよび方法は、他の好適な用途において採用されてもよく、そのような他の追加および修正は、本明細書の範囲から逸脱しないことは、当業者によって理解されるであろう。
本明細書に説明される図は、例証的実施形態を示す。しかしながら、図は、必ずしも、実施形態内に含有されるハードウェア構成要素の正確なレイアウトを示さない場合があり、そのように意図されるものでもない。図は、実施形態の高レベル概念レイアウトを図示するために提供される。本明細書に開示される実施形態は、当技術分野において公知の原理に従って、任意の好適な数の構成要素および任意の好適な構成要素のレイアウトを伴って実装されてもよい。
本明細書で使用されるように、用語「接続する」および「接続される」は、直接または間接的に接続される、システム構成要素を説明し得る。
図1Aおよび1Bは、それぞれ、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるための例証的アンテナシステム100の外形および断面図を示す。いくつかの実施形態では、アンテナシステム100は、航空宇宙システムまたは衛星システム等のより大きなシステムの一部であってもよい。
アンテナシステム100は、第1の反射表面102(すなわち、正面シェル102)と、第2の反射表面104(すなわち、背面シェル104)と、インターコスタルリング106と、1つ以上の随意の支柱108と、1つ以上のバッフル110と、支持構造112と、フィードホーン114および115とを含む。アンテナシステム100の理解を促進するために、インターコスタルリング106は、断面図として図1Aおよび1Bに描写される。しかしながら、インターコスタルリング106は、正面シェル102と背面シェル104との間の空間の全周に沿って延在してもよいことが、当業者によって理解される。加えて、図1Aおよび1Bは、説明を明確にするために、2つのフィードホーン114および115を示すが、任意の数のフィードホーンが、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、使用されてもよいことは、当業者によって理解されるであろう。
アンテナシステム100の正面シェル102は、示されるように、凹状円形形状を有してもよく、または任意の他の好適な形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、正面シェル102は、誘電材料および/またはKEVLAR等のポリイミド材料から作製される。いくつかの実施形態では、正面シェル102は、可撓性である。いくつかの実施形態では、正面シェル102は、部分的に、反射要素で被覆される。
正面シェル102は、電磁波の偏波のその反射格子整合に応じて、偏波選択性が可能である。特に、正面シェル102は、電磁波のある偏波に対して透過性である一方、電磁波の直交偏波を反射してもよい。例えば、正面シェル102は、垂直偏波を伴う電磁波を反射する一方、水平偏波を伴う電磁波に対して透過性である、またはその逆であってもよい。
いくつかの実施形態では、正面シェル102は、ワイヤ格子を含む。これらの実施形態では、正面シェル102は、格子型または格子型表面を有すると称され得る。ワイヤ格子は、アンテナの動作周波数に基づいて、相互からある距離だけ離間される、銅ワイヤ等の並列金属ワイヤから成ってもよい。ワイヤ格子は、正面シェルの偏波選択性を可能にし得る。例えば、垂直に整合されたワイヤ格子は、ワイヤ格子に平行な偏波(例えば、垂直偏波)を有する電磁波を反射させる一方、ワイヤ格子に垂直な偏波(例えば、水平偏波)を有する電磁波を通過させてもよい。
アンテナシステム100の背面シェル104は、示されるように、凹状円形形状を有してもよく、または任意の他の好適な形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、背面シェル104は、黒鉛から作製される。いくつかの実施形態では、背面シェル104は、格子型である。
いくつかの実施形態では、背面シェル104は、任意の偏波を有する電磁波を反射してもよい。これらの実施例では、背面シェル104は、偏波選択性を欠いていると称され得る。
背面シェル104は、所定の距離だけ、正面シェル102から分離される。正面シェル102および背面シェル104は、相互にある角度で配置されてもよい。その結果、正面シェル102と背面シェル104との間の分離距離は、シェルの異なる対応する部分間で変動してもよい。正面シェル102および背面シェル104が相互に配置される角度は、クロック角度と称され得る。ともに、正面シェル102および背面シェル104は、二重反射器構造116を形成すると言える。正面シェル102が格子型であるとき、反射器構造116は、二重格子型反射器(DGR)116と称され得る。
インターコスタルリング106は、正面シェル102および背面シェル104を接続する。インターコスタルリング106は、任意の誘電材料、KEVLAR等の材料、あるいは任意の他の好適な材料または材料の組み合わせから作製されてもよい。インターコスタルリング106は、実質的に連続であってもよく、または1つ以上の開口部を有してもよい。開口部は、円形であってもよく、または任意の他の好適な形状(多角形、湾曲等)を有してもよい。インターコスタルリングは、円形または円筒形、あるいは任意の他の好適な形状であってもよい。
アンテナシステム100は、1つ以上の随意の構造要素108(すなわち、支柱108)を含んでもよい。支柱108は、正面シェル102および背面シェル104を接続する。いくつかの実施形態では、接続するための支柱の使用は、二重反射器構造116を構造的に補強するのを補助し得る。加えて、いくつかの実施形態では、支柱108は、正面シェル102が撓曲するとき、および/または正面シェル102の形状が温度に伴って変形するとき、正面シェル102と背面シェル104との間の固定クロック角度および/または固定分離距離を維持するのを補助し得る。支柱108は、任意の好適な形状(すなわち、正方形、円形、多角形等)を有してもよく、任意の誘電材料、KEVLAR等のポリイミド材料、または任意の他の好適な材料から作製されてもよい。
いくつかの実施形態では、アンテナシステム100は、支持構造112を含む。支持構造112は、任意の好適な形状を有してもよく、二重反射器116を、例えば、衛星等の別のシステムに接続してもよい。支持構造112は、固定されてもよく、または二重反射器116が接続されるシステムに対して再位置付けされることを可能にしてもよい。
フィードホーン114および115は、相互に対して任意の好適な位置および配向に、かつ二重反射器構造116に対して任意の好適な位置または配向に配置されてもよい。
フィードホーン114および115は、無線周波数(RF)放射等の電磁波を伝送および受信する。いくつかの実施形態では、第1のフィードホーン114は、ある偏波で動作してもよく、第2のフィードホーン115は、第1のフィードホーン偏波に対して直交偏波で動作してもよい。
いくつかの実施形態では、フィードホーン114および115ならびに二重反射器構造116はともに、二重反射器アンテナを形成してもよい。正面シェル102が格子型であるとき、二重反射器アンテナは、二重格子型反射器(DGR)アンテナと称され得る。
アンテナシステム100は、通信方式の一部として、信号(すなわち、電磁波)を伝送および受信するために使用されてもよい。例えば、アンテナシステム100を使用する衛星は、地上局から信号を受信する、信号を地上局に伝送する、または信号をある地上局から別の地上局に中継してもよい。複数のアクセス方式等、任意の好適な通信方式が、アンテナシステム100を使用してもよい。
フィードホーン114からのビームが直交である、実施形態では、アンテナシステム100は、受信可能範囲を異なる地理的領域に与えるために使用されてもよい。
種々の状況は、受信可能範囲領域外のある地理的領域が、具体的アンテナサイドローブ利得要件を有することを要求し得る。そのような領域は、遮断領域またはサイドローブ遮断を要求する領域と称され得る。
理想的には、アンテナシステム100の任意の要素によって導入される直交に偏波されたビームに擾乱が存在しない場合、地上で測定される放射パターンは、アンテナシステム100の設計された放射パターンと同じであるはずである。しかしながら、実際は、支柱108およびインターコスタルリング106等のアンテナ構造の要素が、例えば、アンテナシステム100に擾乱を生じさせ得る。例えば、支柱108およびインターコスタルリング106は、背面シェル104から反射された電磁波ならびにフィードホーン114および115によって伝送および受信される電磁波を摂動させ得る。支持構造106および108によって発生される摂動は、サイドローブパターン、形状、およびレベルの変形を生じさせ得る。故に、擾乱された地上放射パターンは、理想的地上放射パターンから逸脱し、擾乱された地上放射パターン内に望ましくないサイドローブを生成するであろう。その結果、擾乱された地上放射パターンは、遮断が要求される地理的領域内に延在し得、結果として、非常に望ましくない。
これらのアンテナ場擾乱を緩和するために、1つ以上のバッフル110が、使用されてもよい。バッフル110の構造および動作原理は、図2のバッフル212に関連して、より詳細に説明されるであろう。
図2は、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるためのさらなる例証的システム200を示す。いくつかの実施形態では、アンテナシステム100は、航空宇宙システムまたは衛星システム等のより大きなシステムの一部であってもよい。いくつかの実施形態では、アンテナシステム200は、図1Aおよび1Bに関連して説明されるシステム100のさらなる表現であってもよい。しかしながら、アンテナシステム200は、本開示の範囲および精神から逸脱することなく、図1Aおよび1Bのシステム100から独立して、またはそれ以外のシステムの一部としてのいずれかで実装されてもよいことは、当業者によって理解されるであろう。
アンテナシステム200は、第1の反射器202(すなわち、正面シェル202)と、第2の反射器204(すなわち、背面シェル204)と、インターコスタルリング206と、1つ以上の随意の支柱208(すなわち、支柱208)と、1つ以上のバッフル212と、随意の支持構造210とを含む。正面シェル202、背面シェル204、インターコスタルリング206および支柱208は、それぞれ、図1Aおよび1Bに関連して説明される、正面シェル102、背面シェル104、インターコスタルリング106、および支柱に類似してもよい。いくつかの実施形態では、図2に示されるように、第1の反射器202は、格子型であってもよい。
バッフル212は、正面シェル202と背面シェル202との間の空間内に配置されてもよい。バッフル212はまた、インターコスタルリング206によって境界される面積内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、インターコスタルリング206と支柱208との間に配置されてもよく、例えば、支柱208によって反射された電磁波をインターコスタルリング206に向かって反射させてもよい。バッフル212は、以下にさらに詳細に説明されるように、任意の好適な形状を有してもよく、任意の好適な配列で構成されてもよい。加えて、バッフルは、誘電材料および/またはポリイミド材料等の任意の好適な材料から作製されてもよい。バッフル212は、銅、アルミで被覆した反射材料、またはブランケッティング材料等の反射材料で被覆されてもよい。バッフル212は、剛性または可撓性であってもよい。
アンテナシステム202が図1Aおよび1Bの二重反射器構造116の実施形態である、実施形態では、バッフル212は、実質的に、そうでなければ、インターコスタルリング206に衝突し、それによって反射されるであろう電磁波をフィードホーン114および115におよびそこから反射してもよい。バッフル212は、インターコスタルリング206および支柱208によって発生されるより高次のサイドローブをサイドローブ遮断要件を伴う領域から遮断要件を伴わない領域に操向し、したがって、遮断要件により準拠するように構成されてもよい。
バッフル212は、任意の好適な形状を有してもよい。例えば、バッフル212は、図2に示されるもの等、1つ以上の平面領域から成ってもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、非平面形状および/または湾曲形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、例えば、ある長さの伝導性および非伝導性材料から加工されるため、均一厚さを有してもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、非均一厚さを有してもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、図2に示されるように、複数の区画から成ってもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、単一区画として加工されてもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、実質的に、連続であってもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、1つ以上の開口部を有してもよい。
バッフル212は、正面シェル202と背面シェル204との間の空間内に種々の構成で配置されてもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、任意の好適な接続(すなわち、取着)手段によって、正面シェル202、背面シェル204、および/またはインターコスタルリング206に接続(すなわち、取着)されてもよい。例えば、図2に示されるように、バッフル212の底縁は、背面シェル204に接続されてもよく、バッフル212の上縁は、正面シェル202に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212の一部および/またはバッフル212の角(上部および/または底部)および/または結合点は、インターコスタルリング206に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、直接、インターコスタルリング206に接続されてもよく、またはその一部であってもよい。
いくつかの実施形態では、バッフル212は、インターコスタルリング206の全周に沿って配置されてもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、インターコスタルリング206の円周の一部のみに沿って配置されてもよい。例えば、バッフル212は、正面シェル202と背面シェル204との間の最大分離面積に対応するインターコスタルリングの一部に沿って配置されてもよい。有利には、バッフル212のそのような位置付けは、そうでなければ、望ましくない電磁波の実質的部分を生成し得る、インターコスタルリング206の最大分離面積によって生成されるアンテナ場擾乱を効果的に緩和し得る。いくつかの実施形態では、バッフル212は、いくつかのバッフル212によって反射された電磁波の一部が、他のバッフル212に衝突しないように位置付けられてもよい。
バッフル212の位置付けは、任意の好適な方法によって判定されてもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212の位置付けは、アンテナシステム200のコンピュータモデルの数値的電磁シミュレーションを通して判定されてもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212の位置付けは、放射パターン試験範囲内において、アンテナシステム200および/またはバッフル212の物理的モデル上で行われる試験から導出された結果に基づいて判定されてもよい。
いくつかの実施形態では、バッフル212は、アンテナシステム200の製造および/または組立の間、アンテナシステム200に統合されてもよい。いくつかの実施形態では、バッフル212は、例えば、インターコスタルリング206内の開口部を介して、すでに組み立てられたアンテナシステムに組み込まれてもよい。有利には、組み立てられたアンテナシステムへのバッフル212の組み込みは、これらの既存のアンテナシステムを分解せずに、既存のアンテナシステムの修正(すなわち、アンテナシステム200と機能的に類似するアンテナシステムへの既存のアンテナシステムの変換)を可能にし得る。
図3Aおよび3Bは、それぞれ、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるための例証的システム101の外形および断面図を示す。図3Cおよび3Dは、それぞれ、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるためのさらなる例証的システム103の外形および断面図を示す。
システム101および103では、システム100のバッフル110は、存在せず、インターコスタルリング自体が、サイドローブ遮断要件により準拠するために、そのインターコスタルリングおよび支柱によって発生されたサイドローブをサイドローブ遮断要件を伴う領域からサイドローブ遮断要件を伴わない領域に操向させるように再構成される。
再構成されたインターコスタルリングは、サイドローブを操向させるために好適な任意の形状を有してもよい。例えば、インターコスタルリングは、斜円筒、すなわち、直接、一方が他方の上に整合されない、上部および底部ベースを有する、円柱の形状を有してもよい。例えば、図3Aおよび3Bに示されるシステム101は、正面シェル102と背面シェル104との間に嵌合された斜円筒の形状をとる、インターコスタルリング122を有する。同様に、図3Cおよび3Dに示されるシステム103は、正面シェル102と背面シェル104との間に嵌合された斜円筒の形状をとる、インターコスタルリング124を有する。
インターコスタルリング122および124は、厳密な円筒形形状を有していなくてもよく、相互に平行な上部および底部ベースを有していなくてもよいことに留意されたい。しかしながら、理解を容易にするために、インターコスタルリング122および124は、斜円筒として、または斜円筒から派生されるように説明され得る。加えて、斜円筒は、楕円形斜円筒等の任意の好適な円柱であってもよいことに留意されたい。斜円筒は、例えば、正円柱を平行対角線に切断することによって形成されてもよい。
図3Aおよび3Bのインターコスタルリング122の上部ベースは、インターコスタルリング122の底部ベースに対して上向きに(すなわち、図3Aおよび3Bの個別の上縁の方向に)偏移されてもよく、インターコスタルリング122の上部および底部ベースは、それぞれ、正面シェル102および背面シェル104と接触する、インターコスタルリング122のそれらの部分である。故に、再構成されたインターコスタルリング122の側壁は、上向きに傾斜されてもよい。いくつかの実施形態では、図3Aおよび3Bに示されるように、インターコスタルリング122の上部および底部ベースの一部は、正面シェル102および背面シェル104の個別の円周に連結されなくてもよい。
図3Cおよび3Dの再構成されたインターコスタルリング124の上部ベースは、インターコスタルリング124の底部ベースに対して、下向きに(すなわち、図3Cおよび3Dの個別の底縁の方向に)偏移されてもよく、インターコスタルリング124の側壁は、下向きに傾斜されてもよい。いくつかの実施形態では、図3Cおよび3Dに示されるように、インターコスタルリング124の上部および底部ベースの一部は、正面シェル102および背面シェル104の個別の円周に連結されなくてもよい。
インターコスタルリング122および124の形状(例えば、その個別の上部および底部ベースが、相互に対して変位される程度)は、アンテナシステム101および103のコンピュータモデルの数値的電磁シミュレーションを通して判定される、および/または放射パターン試験範囲内において、アンテナシステム101および103の物理的モデル上で行われる試験から導出された結果に基づいて判定されてもよい。
有利には、リング122および124は、インターコスタルリング122および124ならびに支柱108によって発生されるサイドローブをサイドローブ遮断要件を伴う領域からサイドローブ遮断要件を伴わない領域に操向し得る。
前述のようなインターコスタルリング122および124は、斜円筒の形状をとるが、サイドローブを操向させるために好適な任意の形状を有するインターコスタルリングが、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、使用されてもよいことは、当業者によって理解されるであろう。
図4Aは、本開示のある実施形態による、アンテナシステム放射パターンの例示的グラフィカル描写400を示す。
いくつかの実施形態では、地上放射パターンのグラフィカル描写400は、アンテナシステム100および/または200に類似するが、それぞれ、バッフル110および212を欠いている、アンテナシステムによって生成される、擾乱された地上放射パターンのグラフィカル描写に対応する。
グラフィカル描写400では、米国本土は、遮断が要求される領域に対応し得る。グラフィカル描写400は、例えば、図1A、1B、および2に関連して説明されるものに類似する衛星アンテナシステムによって伝送される電磁波の擾乱部分による遮断を要求する地理的領域内に生成される擾乱された地上放射パターンのサイドローブ非準拠レベル、すなわち、形状および位置依存強度を示す。
図4Bは、本開示のある実施形態による、アンテナシステム放射パターン401のさらなる例示的グラフィカル描写を示す。
いくつかの実施形態では、アンテナシステム放射パターン401は、それぞれ、バッフル110および212を組み込む、アンテナシステム100および/または200によって生成される、例示的擾乱された地上放射パターンに対応する。
グラフィカル描写401では、本土は、遮断が要求される領域に対応し得る。グラフィカル描写401は、遮断が要求される領域内のアンテナシステム100および/または200によって伝送される電磁波の擾乱部分によって生成される、擾乱された地上放射パターンの例示的形状および位置依存強度(すなわち、アンテナシステム100および/または200と関連付けられたサイドローブ非準拠レベル)を示す。有利には、例えば、バッフル110および212を組み込む、衛星アンテナシステム100および/または200によって生成される、例示的擾乱された放射パターン401は、バッフル110および212を欠いているアンテナシステムの例示的擾乱された放射パターン400より小さい(面積、ピークレベル、および総エネルギーの観点から)非準拠サイドローブを有する。
図5は、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるための例示的プロセス500の例証的流れ図を示す。いくつかの実施形態では、プロセス500は、図1Aおよび1Bのシステム100、図2のシステム201、および/またはそれらの組み合わせを使用して行われてもよい。しかしながら、プロセス500は、本開示の範囲および精神から逸脱することなく、アンテナシステム100、アンテナシステム200、および/またはそれらの組み合わせから独立して、またはそれら以外のシステムの一部としてのいずれかで行われてもよいことは、当業者によって理解されるであろう。
502では、バッフルは、インターコスタルリングから離れるように電磁波を再指向するように構成される。
504では、バッフルは、インターコスタルリングと電磁波の経路との間に配置される。インターコスタルリングは、第1の反射表面と第2の反射表面とを接続するように構成される。
図6は、本開示のある実施形態による、アンテナシステムにおける電磁波擾乱を緩和させるための例示的プロセス600の例証的流れ図を示す。いくつかの実施形態では、プロセス600は、図3Aおよび3Bのアンテナシステム101、図3Cおよび3Dのアンテナシステム103、および/またはそれらの組み合わせを使用して行われてもよい。しかしながら、プロセス600は、本開示の範囲および精神から逸脱することなく、アンテナシステム101、アンテナシステム103、および/またはそれらの組み合わせから独立して、またはそれら以外のシステムの一部としてのいずれかで行われてもよいことは、当業者によって理解されるであろう。
602では、第1の反射表面は、第1の偏波を有する電磁波の第1の部分を反射するように、かつ、第2の偏波を有する電磁波の第2の部分が第1の反射表面を通過するようにするように構成される。
604では、第2の反射表面は、第2の偏波を有する電磁波の第2の部分を反射するように構成される。
606では、インターコスタルリングは、第1の反射表面によって反射された電磁波の第1の部分の波経路から離れるように電磁波の摂動部分を再指向するように構成され、インターコスタルリングはさらに、第1の反射表面と第2の反射表面とを接続するように構成される。
608では、インターコスタルリングはさらに、第2の反射表面によって反射された電磁波の第2の部分の波経路から離れるように電磁波の摂動部分を再指向するように構成される。
前述は、単に、実施形態の原理の例証である。種々の修正が、本明細書に開示される実施形態の範囲および精神から逸脱することなく、当業者によって行われることができる。本開示の前述の実施形態は、限定ではなく、例証目的のために提示され、本発明は、以下の請求項によってのみ限定される。

Claims (22)

  1. アンテナシステムであって、前記アンテナシステムは、
    第1の反射表面と、
    第2の反射表面と、
    前記第1の反射表面と前記第2の反射表面とを接続するように構成されたインターコスタルリングと、
    前記第1の反射表面を前記第2の反射表面に接続するように構成された1つ以上の支柱と、
    前記インターコスタルリングと電磁波の経路との間かつ前記インターコスタルリングと1つ以上の支柱との間に配置されたバッフルであって、前記バッフルは、前記第1の反射表面と接触し、前記バッフルは、前記電磁波を前記インターコスタルリングから離れるように再指向するように構成される、バッフルと
    を備える、アンテナシステム。
  2. 前記第1の反射表面は、第1の偏波を有する前記電磁波の第1の部分を反射するように、かつ、第2の偏波を有する前記電磁波の第2の部分が前記第1の反射表面を通過するようにするように構成され、
    前記第2の反射表面は、前記第2の偏波を有する前記電磁波の前記第2の部分を反射するように構成される、
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の偏波は、前記第2の偏波に直交する、請求項に記載のシステム。
  4. 前記電磁波の前記第1の部分は、第1のフィードホーン要素によって伝送または受信され、
    前記電磁波の前記第2の部分は、第2のフィードホーン要素によって伝送および受信される、請求項に記載のシステム。
  5. 前記バッフルは、前記第1の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第1の部分の波経路から離れるように前記電磁波の摂動部分を再指向するように構成され、
    前記バッフルは、前記第2の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第2の部分の波経路から離れるように前記電磁波の前記摂動部分を再指向するように構成される、
    請求項に記載のシステム。
  6. 前記第1の反射表面は、前記第2の反射表面と前記電磁波源との間に配置される、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記バッフルは、前記第1の反射表面、前記第2の反射表面、および、前記インターコスタルリングのうちの1つ以上に接続される、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記第1の反射器、第2の反射器、および前記インターコスタルリングは、二重格子型反射器システムに組み立てられ、前記バッフルは、前記組み立てられた二重格子型反射器システムを分解せずに、前記組み立てられた二重格子型反射器システムに挿入される、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記バッフルは、前記電磁波の前記経路と、前記第1の反射表面および前記第2の反射表面の対応する接続された部分の間の最大分離に対応する前記インターコスタルリングの一部との間に配置される、請求項1に記載のシステム。
  10. 方法であって、前記方法は、
    インターコスタルリングから離れるように電磁波を再指向するようにバッフルを構成することと、
    前記バッフルを前記インターコスタルリングと電磁波の経路との間かつ前記インターコスタルリングと1つ以上の支柱との間に配置することと
    を含み、
    前記インターコスタルリングは、第1の反射表面と第2の反射表面とを接続するように構成され
    前記1つ以上の支柱は、前記第1の反射表面を前記第2の反射表面に接続するように構成され、
    前記バッフルは、前記第1の反射表面に接触する、方法。
  11. 前記第1の反射表面は、第1の偏波を有する前記電磁波の第1の部分を反射するように、かつ、第2の偏波を有する前記電磁波の第2の部分が前記第1の反射表面を通過するようにするように構成され、
    前記第2の反射表面は、前記第2の偏波を有する前記電磁波の前記第2の部分を反射するように構成される、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記第1の偏波は、前記第2の偏波に直交する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記電磁波の前記第1の部分は、第1のフィードホーン要素によって伝送および受信され、
    前記電磁波の前記第2の部分は、第2のフィードホーン要素によって伝送および受信される、
    請求項11に記載の方法。
  14. 前記バッフルは、前記第1の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第1の部分の波経路から離れるように前記電磁波の摂動部分を再指向するように構成され、
    前記バッフルは、前記第2の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第2の部分の波経路から離れるように前記電磁波の前記摂動部分を再指向するように構成される、
    請求項11に記載の方法。
  15. 前記第1の反射表面は、前記第2の反射表面と前記電磁波源との間に配置される、請求項10に記載の方法。
  16. 前記バッフルは、前記第1の反射表面、前記第2の反射表面、および、前記インターコスタルリングのうちの1つ以上に接続される、請求項10に記載の方法。
  17. 前記第1の反射器、第2の反射器、および前記インターコスタルリングは、二重格子型反射器システムに組み立てられ、前記方法は、
    前記組み立てられた二重格子型反射器システムを分解せずに、前記組み立てられた二重格子型反射器システムに前記バッフルを挿入すること
    をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  18. 前記バッフルを、前記電磁波の前記経路と、前記第1の反射表面および前記第2の反射表面の対応する接続された部分の間の最大分離に対応する前記インターコスタルリングの一部との間に配置することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  19. アンテナシステムであって、前記アンテナシステムは、
    第1の反射表面であって、前記第1の反射表面は、第1の偏波を有する電磁波の第1の部分を反射するように、かつ、第2の偏波を有する前記電磁波の第2の部分が前記第1の反射表面を通過するようにするように構成されている、第1の反射表面と、
    前記第2の偏波を有する前記電磁波の前記第2の部分を反射するように構成された第2の反射表面と、
    前記第1の反射表面を前記第2の反射表面に接続するように構成された1つ以上の支柱と、
    前記第1の反射表面と前記第2の反射表面とを接続するように構成されたインターコスタルリングと
    前記インターコスタルリングと前記電磁波の経路との間かつ前記インターコスタルリングと1つ以上の支柱との間に配置されたバッフルと
    を備え、
    前記バッフルは、前記第1の反射表面と接触し、前記バッフルは、前記電磁波を前記インターコスタルリングから離れるように再指向するように構成され、
    前記インターコスタルリングは、前記第1の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第1の部分の波経路から離れるように前記電磁波の摂動部分を再指向するように構成され、
    前記インターコスタルリングは、前記第2の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第2の部分の波経路から離れるように前記電磁波の前記摂動部分を再指向するように構成される、
    アンテナシステム。
  20. 前記インターコスタルリングは、斜円筒である、請求項19に記載のアンテナシステム。
  21. 方法であって、前記方法は、
    第1の反射表面を、第1の偏波を有する電磁波の第1の部分を反射するように、かつ、第2の偏波を有する前記電磁波の第2の部分が前記第1の反射表面を通過するようにするように構成することと、
    第2の反射表面を、前記第2の偏波を有する前記電磁波の前記第2の部分を反射するように構成することと、
    インターコスタルリングを、前記第1の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第1の部分の波経路から離れるように前記電磁波の摂動部分を再指向するように構成することであって、前記インターコスタルリングは、前記第1の反射表面と前記第2の反射表面とを接続するように構成される、ことと、
    前記インターコスタルリングを、前記第2の反射表面によって反射された前記電磁波の前記第2の部分の波経路から離れるように前記電磁波の前記摂動部分を再指向するように構成することと
    前記インターコスタルリングから離れるように前記電磁波を再指向するようにバッフルを構成することと、
    前記バッフルを前記インターコスタルリングと前記電磁波の経路との間かつ前記インターコスタルリングと1つ以上の支柱との間に配置することであって、前記1つ以上の支柱は、前記第1の反射表面を前記第2の反射表面に接続するように構成され、前記バッフルは、前記第1の反射表面に接触する、ことと
    を含む、方法。
  22. 前記インターコスタルリングは、斜円筒である、請求項21に記載の方法。
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