JP6216990B2 - 警報器 - Google Patents

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本発明は、それぞれ別体に構成された、外部環境を検知する検知部と、前記検知された外部環境の変化に基づいて警報を報知する警報報知部を備えた警報部とが有線で接続された警報器に関するものである。
従来、外部環境の異常の一例である検知対象のガスの漏洩を検知する警報器として、それぞれ別体に構成された、ガスセンサを備えた検知部と、ガスセンサによって検知対象のガスの漏洩を検知すると、鳴動する警報ブザー、音声メッセージを通知するスピーカ、赤色に点灯する警報ランプ等の警報報知部を備えた警報部とが有線で接続された分離型の警報器が知られている。このような分離型の警報器の検知部は、ガスセンサの検知対象がLPガスであれば床面近傍に設置し、都市ガスであれば天井近傍に設置するなど、その検知対象に応じて適切な箇所に設置される。一方、警報部は警報報知部による警報ブザーの鳴動、音声メッセージの通知、警報ランプの点灯等の警報の報知を確認しやすい所定の位置に設置される。
警報部には該警報器を統括制御する制御部が備えられ、該制御部は、警報器の故障を報知するための機器故障検知機能を備え、ガスセンサや警報部の各部が正常に作動しているか否かを診断して、その結果を警報部に備えられた発光部の発光によって外部に報知するように構成されている。
なお、本発明における従来技術となる上述した警報器は、一般的な技術であるため、特許文献等の先行技術文献は示さない。
しかし、上述のような制御部の機器故障検知機能は、前記発光部の発光の色やパターンを、該警報器に故障が発生していない状態から故障を発生したときの状態に変更するものにすぎないため、該警報器のどこに故障が発生しているかという詳細を把握することができなかった。また、該機器故障検知機能による故障の報知は、前記制御部が正常に作動していることが前提である。従って、該制御部自体が故障した場合は、故障の報知自体ができない虞もあった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、検知部や警報部の故障を容易に判断できる警報器を提供することを目的としている。
本発明による警報器の第一の特徴構成は、それぞれ別体に構成された、外部環境を検知する検知部と、前記検知された外部環境の変化に基づいて警報を報知する警報報知部を備えた警報部とが有線で接続された警報器であって、前記検知部は、該検知部の故障を診断する第一診断部と、前記警報部と前記有線を介して双方向通信するための第一通信部と、該双方向通信の通信状態を判定する第一通信状態判定部と、前記第一診断部によって診断された検知部故障情報、前記双方向通信で得られた前記警報部の警報部故障情報、及び前記第一通信状態判定部によって判定された双方向通信の通信状態情報を報知する第一報知部を備え、前記警報部は、該警報部の故障を診断する第二診断部と、前記検知部と前記有線を介して双方向通信するための第二通信部と、該双方向通信の通信状態を判定する第二通信状態判定部と、前記第二診断部によって診断された前記警報部故障情報、前記双方向通信で得られた前記検知部故障情報、及び前記第二通信状態判定部によって判定された双方向通信の通信状態情報を報知する第二報知部を備えている点にある。
それぞれ別体に構成された検知部と警報部は、それぞれ備えた第一及び第二診断部によって自己の故障を診断し、有線を介した双方向通信によって他方にその故障情報を提供し、それぞれ備えた第一及び第二報知部によって、自己の故障情報、双方向通信によって得られた他方の故障情報を報知する。また、検知部及び警報部は、第一及び第二通信状態判定部で判定された検知部と警報部間の双方向通信が正常に行われているか否かの情報を、それぞれ第一及び第二報知部によって報知することができる。検知部と警報部の両方にそれぞれ第一及び第二報知部を備えて、自己の又は他方の故障情報や、双方向通信の通信状態を報知することで、何れの機器に故障が発生しているかという故障情報や、双方向通信の通信状態といった情報の確認が容易となった。また、検知部と警報部の一方の報知部が、何らかの情報を報知しているにも関わらず、他方の報知部が停止しているような場合は、該他方の報知部を備える機器側に問題が発生している可能性が高いことも判断できる。
同第二の特徴構成は、上述した第一の特徴構成に加えて、前記第一報知部及び前記第二報知部は、それぞれ所定の条件に基づいて、それぞれ前記検知部故障情報、前記警報部故障情報、前記双方向通信の通信状態情報のうち何れか一つの情報を報知可能に構成されている点にある。
検知部及び警報部は、それぞれ前記検知部故障情報、前記警報部故障情報、前記双方向通信の通信状態情報のうち何れか一つの情報を、所定の条件に基づいて報知する。例えば、検知部及び警報部の双方で自己の故障が診断された場合に、自己の故障を他方の故障より先に報知してもよいし、他方の故障を自己の故障より先に報知してもよい。また、検知部故障情報や警報部故障情報より先に双方向通信の通信状態情報を報知してもよい。また、検知部及び警報部のそれぞれで報知する情報を揃えてもよい。
同第三の特徴構成は、上述した第二の特徴構成に加えて、前記第一報知部及び前記第二報知部によってそれぞれ前記何れかの情報を報知する際の優先順位が、それぞれ前記検知部故障情報、前記警報部故障情報、前記双方向通信の通信状態情報の順である点にある。
検知部は、監視すべき外部環境の変化を検知するために最も重要な機器であるため、検知部に故障が診断されたときは該故障情報を、同時に警報部に故障が発生したり、双方向通信に問題が発生したりしていても、その他の情報より優先的に報知する。
同第四の特徴構成は、上述した第三の特徴構成に加えて、前記警報部は、さらに外部機器と接続可能に構成されるとともに、前記外部機器との接続状態を判定する外部機器接続判定部を備え、前記第二報知部は、前記検知部故障情報、前記警報部故障情報、前記双方向通信の通信状態情報に加えて、前記外部機器接続判定部によって判定された外部機器の接続状態情報のうち何れか一つの情報を報知可能に構成されるとともに、前記第二報知部によって前記何れかの情報を報知する際の優先順位が、前記検知部故障情報、前記警報部故障情報、前記双方向通信の通信状態情報、前記外部機器接続判定部によって判定された外部機器の接続状態情報の順である点にある。
検知部や警報部や双方向通信の通信状態が正常である場合であって、外部機器の接続が正常でない場合に、該外部機器の接続状態情報の報知がされる。外部機器の接続が正常でない場合であっても、検知部や警報部や双方向通信の通信状態が正常でない場合は、該外部機器の接続状態情報の報知より先に検知部故障情報、警報部故障情報、双方向通信の通信状態情報を報知する。
同第五の特徴構成は、上述した第三又は第四の特徴構成に加えて、前記第一報知部及び前記第二報知部は、それぞれ前記優先順位が上位の情報を報知している間は、前記優先順位が下位の情報を報知しない点にある。警報器にとって重要な情報である優先順位が上位の問題が解決されるまでは、優先順位が下位の情報は報知しない。
同第六の特徴構成は、上述した第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記第一報知部は、前記報知すべき情報に応じて発光色及び/又は発光パターンが可変の第一発光部で構成され、前記第二報知部は、前記報知すべき情報に応じて発光色及び/又は発光パターンが可変の第二発光部と、前記報知すべき情報に応じて音又は音声が可変の発報部で構成されている点にある。検知部と警報部はそれぞれ発光部を備え、その発光色や発光パターンの組み合わせによって、警報器がどのような状態であるかの報知が可能となる。また警報部は発報部を備えているので、発光部による報知に加えて、音や音声によっても警報器の状態の報知が可能となる。また、発報部は、警報報知部と兼用してもよい。
上記のように構成された本発明の警報器によれば、検知部や警報部の故障を容易に判断できる。
本発明による警報器の説明図 警報器の各機能ブロックの説明図 検知部診断を説明するフローチャート 検知部における通信状態判定を説明するフローチャート 第一報知制御部による第一報知部の制御を説明するフローチャート 警報部診断を説明するフローチャート 警報部における通信状態判定を説明するフローチャート 第二報知制御部による第二報知部の制御のフローチャート 検知部と警報部の間の通信シーケンスの説明図 検知部と警報部の間の通信シーケンスの説明図 検知部の双方向通信における処理を説明するフローチャート 警報部の双方向通信における処理を説明するフローチャート
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の警報器1は、それぞれ別体に構成された、内蔵したガスセンサ11によって外部環境を検知する検知部10と、検知部10が検知した外部環境の異常を報知する警報報知部21を備えた警報部20とを備えている。検知部10と警報部20は、有線30としての通信線31と給電線33によって電気的に接続され、検知部10のガスセンサ11は、警報部20から給電線33を介して供給される制御電圧によって作動し、検知部10はガスセンサ11が検知対象のガスを検知すると、その検知信号を通信線31を介して警報部20に送信し、警報部20は警報報知部21としての警報ブザーの鳴動、スピーカによる音声メッセージの通知、警報ランプの点灯等によって、検知対象のガスの漏洩を周囲に報知するように構成されている。
図1では、理解の容易のために便宜的に検知部10及び警報部20を横に並べて記載しているが、検知部10はガスセンサの検知対象がLPガスであれば床面近傍に設置し、都市ガスであれば天井近傍に設置するなど、その検知対象のガスに応じて適切な箇所に設置する。一方、警報部20は警報報知部21による警報の報知を確認しやすい所定の位置に設置する。
検知部10は、屋内や屋外の壁面に取り付け可能なケーシングに外部から視認可能な位置に第一報知部12としての発光部が備えられ、前記ケーシングの内部にガスセンサ11と、該検知部10の動作の制御をする検知部制御部100と、警報部20と有線30としての給電線33によって接続され警報部20から供給された制御電圧を受電する検知部給電部15を備えている。
ガスセンサ11は、LPガスや都市ガスの漏洩を検知可能な半導体式、接触燃焼式、電気化学式、固体電解質式、赤外線式等のセンサが用いられる。本実施形態では、警報器1が厨房に設置され、検知対象がLPガスである場合を例に説明する。従って、検知部10は、床面近傍の所定位置の壁面に設置される。
図2に示すように、検知部制御部100は、マイクロコンピュータやマイクロコンピュータで実行されるプログラム等を記憶したメモリ等によって、ガスセンサ11からの入力信号を処理する演算処理部111、第一報知部12による報知を制御する第一報知制御部112、警報部20と双方向通信するために有線30としての通信線31によって接続された第一通信部131、第一通信部131による通信を制御する第一通信制御部132、第一通信部131による警報部20との双方向通信の通信状態を判定する第一通信状態判定部134、検知部10の故障を診断する第一診断部135、検知部給電部15に供給された前記所定電圧に基づいて所定の制御をする検知部給電制御部133、検知部10側の機器情報等を記憶する第一記憶部101等の各機能ブロックを備えて構成されている。
本実施形態では、有線30は、検知部10と警報部20を電気的に接続し通信するための通信線31と、警報部20から所定の制御電圧を検知部10へ供給するための給電線33とで構成されている。なお、警報部20から検知部10へ供給される所定の制御電圧は、通信線31を介して双方向通信される信号に重畳される構成であってもよく、この場合検知部制御部100に通信線31に重畳されて供給される制御電圧を取り出すフィルタ回路を備えればよい。
検知部給電制御部133は、給電線33を介して検知部給電部15に供給される制御電圧によって検知部10の制御を開始、実行し、前記制御電圧の供給が停止されると検知部10の制御を停止するように構成されている。
演算処理部111は、ガスセンサ11の電圧レベルを監視し、該電圧レベルが所定の警報閾値以上を継続して検知すると、ガスセンサ11がLPガスの漏洩を検知したと判断する。なお、演算処理部111は、ガスセンサ11の電圧レベルから、所定周期毎にLPガス濃度を算出し、算出したLPガス濃度が、所定の警報レベル閾値以上、かつ、所定の時間継続して検知した場合にLPガスの漏洩と判断するように構成してもよい。
第一診断部135は、検知部10のガスセンサ11、検知部制御部100の各部の動作電圧を監視し、所定の閾値と比較、判定することで、故障が発生しているか否かを診断する検知部診断を行うように構成されている。
警報器1に電源が投入されると、第一診断部135は所定のタイミングで検知部診断を開始する。
図3に示すように、第一診断部135は、検知部10のガスセンサ11、検知部制御部100の各部の動作電圧を監視し所定の閾値と比較する検知部診断を実行し(ステップS11)、検知部10の故障を判定すると(ステップS12でYES)、検知部故障フラグをセットする(ステップS13)。このように所定の条件に基づき検知部10の故障が認められた場合は、検知部故障情報を第一記憶部101に記憶させるのである。
検知部診断の結果(ステップS11)、検知部10の故障が無い場合(ステップS12でNO)、前回の検知部故障フラグがセットされていれば(ステップS14でYES)、該検知部故障フラグをリセットし(ステップS15)、以前にも検知部故障フラグがセットされていなければ(ステップS14でNO)終了する、といった一連の処理を所定時間毎、例えば100ミリ秒毎に繰り返す。
第一通信部131は、後述する警報部20の第二通信部231と有線30である通信線31によって電気的に接続され、UARTで実現される500bpsの調歩同期方式によるシリアル通信によって、検知部10側の機器情報を第二通信部231へと送信するとともに、警報部20側の機器情報を第二通信部231から受信するように構成されている。この、第一通信部131から第二通信部231への検知部10側の機器情報の通信を検知部通信という。なお、検知部通信は、調歩同期方式によるシリアル通信で行われる構成に限らず、通信線31の他にクロック信号を送信するクロック線を備えて、同期式のシリアル通信で行われる構成であってもよい。
検知部10側の機器情報は、例えば、警報部20へLPガスの漏洩検知を伝えるガス警報フラグ、第一診断部135によって診断された検知部10の故障を伝える検知部故障情報としての検知部故障フラグ等を含んで構成される数ビットのデータにスタートビット、パリティビット、ストップビットが付加されたデータと、その他のパラメータ等のデータからなる数バイトのパケットで構成されている。
第一通信制御部132は、所定のタイミングで検知部通信を実行するように構成されている。該検知部通信の通信タイミングや通信エラー判定の詳細は後述する。
第一通信状態判定部134は、双方向通信、つまり第一通信制御部132による検知部通信及び後述する第二通信制御部232による警報部通信が、正常に行われているか否かの状態を判定をする。
警報器1に電源が投入されると、第一通信状態判定部134は所定のタイミングで双方向通信の通信状態判定を開始する。
図4に示すように、第一通信状態判定部134は、第一通信部131と第二通信部231との間の双方向通信を監視し(ステップS21)、通信エラーを判定すると(ステップS22でYES)、通信エラーフラグをセットする(ステップS23)。このように所定の条件に基づき双方向通信に通信エラーが認められた場合は、双方向通信の通信状態情報を第一記憶部101に記憶させるのである。
双方向通信の通信状態判定の結果(ステップS21)、通信エラーが無い場合(ステップS22でNO)、前回の通信エラーフラグがセットされていれば(ステップS24でYES)、該通信エラーフラグをリセットし(ステップS25)、以前にも通信エラーフラグがセットされていなければ(ステップS24でNO)、終了する、といった一連の処理を所定時間毎、例えば100ミリ秒毎に繰り返す。
通信エラーは、第一通信部131及び第二通信部231の故障の他に、検知部10と警報部20を接続する通信線31の誤配線、接続された通信線31の経時劣化等による断線がその原因として例示できる。
第一記憶部101は、ガスセンサ11の出力値及び/又は前記出力値に基づいて演算処理部111が算出したLPガス濃度値、LPガスの漏洩検知の判断結果、警報部20へと送信する検知部10側の機器情報としての検知部故障フラグ、後述する警報部通信によって受信した警報部20側の機器情報として警報部故障フラグ、第一通信状態判定部134によって判定された双方向通信の通信エラーフラグ等を記憶する。
ただし、記憶対象の情報にパリティチェックエラー、通信エラー、チェックサムエラー等のエラーが認められた場合は、該情報は記憶しないように構成してもよい。
第一報知制御部112は、ガスセンサ11によるLPガスの漏洩等の異常検知情報や、検知部10側の機器情報、警報部20から送信された警報部20側の機器情報、第一通信状態判定部134によって判定された双方向通信の通信状態情報、警報部20に備えられた操作処理部223からの信号に基づいて、第一報知部12による報知を制御する。
特に、第一報知制御部112は、第一記憶部101に記憶されている検知部10側の機器情報に検知部故障フラグがセットされているとき、警報部20側の機器情報に警報部故障フラグがセットされているとき、第一通信状態判定部134によって判定された双方向通信の通信状態情報に通信エラーフラグがセットされているときは、第一報知部12を次のように制御する。
図5に示すように、第一報知制御部112は、第一記憶部101に記憶されている情報を確認し(ステップS31)、検知部故障フラグがセットされていれば(ステップS32でYES)、検知部故障情報を第一報知部12に報知させる(ステップS33)。検知部故障フラグがセットされていない(ステップS32でNO)、かつ、警報部故障フラグがセットされていれば(ステップS34でYES)、警報部故障情報を第一報知部12に報知させる(ステップS35)。検知部故障フラグ(ステップS32でNO)、警報部故障フラグがセットされていない(ステップS34でNO)、かつ、通信エラーフラグがセットされていれば(ステップS36でYES)、双方向通信の通信状態情報を第一報知部12に報知させる(ステップS37)。何れのフラグもセットされていなければ、第一報知制御部112は第一報知部12に正常な通電状態を報知させる(ステップS38)。
このように第一報知制御部112は、前記各フラグに応じて第一報知部12の報知を制御する一連の処理を所定時間毎、例えば2ミリ秒毎に繰り返しながら、第一記憶部101に、検知部故障情報、警報部故障情報、双方向通信の通信状態情報のうち二つ以上が同時に記憶されている場合は、検知部故障情報、警報部故障情報、双方向通信の通信状態情報の順に優先順位が上位のものを、第一報知部12に報知させる。検知部10は、監視すべき外部環境の変化を検知するために最も重要な機器であるため、検知部10に故障が診断されたときは該故障情報を、同時に警報部20に故障が発生したり、双方向通信に通信エラーが発生したりしていても優先的に報知する。そして、優先順位が上位の情報を報知している間は、優先順位が下位の情報を報知しない。
第一報知部12としての発光部は、緑色及び赤色のLEDを備えて構成され、LPガスの漏洩等の異常検知、検知部10の故障、警報部20の故障、双方向通信の通信エラー等の状態を、所定の態様によって報知するように構成されている。第一報知部12は例えば、警報器1が全て正常状態であれば緑色に点灯、LPガスの漏洩等の異常検知状態であれば赤色に点灯、検知部10の故障であれば緑色の早い点滅(4Hz)、警報部20の故障であれば緑色の遅い点滅(1Hz)、双方向通信の通信エラーであれば赤色と緑色の交互の点滅(4Hz)のように、その状態に応じて点灯、点滅、消灯等の発光パターンや、緑色、赤色等の発光色の組み合わせを変更することで識別を容易にすることができる。
図1に示すように、警報部20は、屋内や屋外の壁面に取り付け可能なケーシングに外部から視認可能かつ操作可能な位置に第二報知部22としての発光部を内蔵した操作部23としてのスイッチが備えられ、前記ケーシングの内部に警報報知部21と、該警報部20の動作の制御をする警報部制御部200と、変換回路(図示せず)によって外部電源から供給された電源電圧を降圧や昇圧することによって得られた所定の制御電圧を警報部20の各部及び有線30としての給電線33によって接続された検知部10へ送電する警報部給電部25を備えている。さらに、警報部20は、外部機器40としてガスメータが接続可能な接続インターフェース(図示せず)を備えている。
警報報知部21は、スピーカで構成され、検知部10が外部環境の異常としてのLPガスの漏洩を検知すると、警報音(合成音信号、例えば「ガスが漏れていませんか」などの合成音声、又は、電子音信号、例えば「ピッピッピッピッ」などの電子音)による音、又はそれらの組み合わせによって、LPガスの漏洩を報知するように構成されている。
図2に示すように、警報部制御部200は、マイクロコンピュータやマイクロコンピュータで実行されるプログラム等を記憶したメモリ等によって、警報報知部21による警報の報知を制御する警報報知制御部221、操作部23からの入力信号を処理する操作処理部223、第二報知部22による報知を制御する第二報知制御部222、検知部10と双方向通信するために有線30としての通信線31によって接続された第二通信部231、第二通信部231による通信を制御する第二通信制御部232、第二通信部231による検知部10との双方向通信の通信状態を判定する第二通信状態判定部234、警報部20の故障を診断する第二診断部235、警報部給電部25から検知部給電部15への前記制御電圧の送電の開始/停止を制御する警報部給電制御部233、警報部20側の機器情報等を記憶する第二記憶部201と、前記接続インターフェースを介した外部機器40との接続状態を判定する外部機器接続判定部240等の機能ブロックを備えて構成されている。
警報報知制御部221は、検知部10から受信した検知部通信に含まれるLPガスの漏洩検知を伝えるガス警報フラグに基づいて、警報報知部21による警報の報知を実行する。
第二診断部235は、警報部20の警報報知部21、警報部制御部200の各部の動作電圧を監視し、所定の閾値と比較、判定することで、故障が発生しているか否かを診断する警報部診断を行うように構成されている。他の実施形態では、第二診断部235が、上記各部の動作電圧の監視に加え、操作部23の動作電圧の監視を行ってもよい。
警報器1に電源が投入されると、第二診断部235は所定のタイミングで警報部診断を開始する。
図6に示すように、第二診断部235は、警報部20の警報報知部21、警報部制御部200の各部の動作電圧を監視し、所定の閾値と比較、判定し(ステップS41)、警報部20の故障を判定すると(ステップS42でYES)、警報部故障フラグをセットする(ステップS43)。このように所定の条件に基づき警報部20の故障が認められた場合は、警報部故障情報を第二記憶部201に記憶させるのである。
警報部診断の結果(ステップS41)、警報部20の故障が無い場合(ステップS42でNO)、前回の警報部故障フラグがセットされていれば(ステップS44でYES)、該警報部故障フラグをリセットし(ステップS45)、以前にも警報部故障フラグがセットされていなければ(ステップS44でNO)終了する、といった一連の処理を所定時間毎、例えば100ミリ秒毎に繰り返す。
第二通信部231は、第一通信部131と有線30である通信線31によって電気的に接続され、UARTで実現される500bpsの調歩同期方式によるシリアル通信によって、警報部20側の機器情報を第一通信部131へと送信するとともに、検知部10側の機器情報を第一通信部131から受信するように構成されている。この、第二通信部231から第一通信部131への警報部20側の機器情報の通信を警報部通信という。なお、警報部通信は、調歩同期方式によるシリアル通信で行われる構成に限らず、通信線31の他にクロック信号を送信するクロック線を備えて、同期式のシリアル通信で行われる構成であってもよい。
警報部20側の機器情報は、例えば、第二診断部235によって診断された警報部20の故障を伝える警報部故障情報としての警報部故障フラグ、検知部10の第一報知部12の確認のための確認機能フラグ等を含んで構成される数ビットのデータにスタートビット、パリティビット、ストップビットが付加されたデータと、その他のパラメータ等のデータからなる数バイトのパケットで構成されている。
第二通信制御部232は、所定のタイミングで警報部通信を実行するように構成されている。該警報部通信の通信タイミングや通信エラー判定の詳細は後述する。
第二通信状態判定部234は、双方向通信、つまり第一通信制御部132による検知部通信及び第二通信制御部232による警報部通信が、正常に行われているか否かの状態を判定をする。
警報器1に電源が投入されると、第二通信状態判定部234は所定のタイミングで双方向通信の通信状態判定を開始する。
図7に示すように、第二通信状態判定部234は、第一通信部131と第二通信部231との間の双方向通信を監視し(ステップS51)、通信エラーを判定すると(ステップS52でYES)、通信エラーフラグをセットする(ステップS53)。このように所定の条件に基づき双方向通信に通信エラーが認められた場合は、双方向通信の通信状態情報を第二記憶部201に記憶させるのである。
双方向通信の通信状態判定の結果(ステップS51)、通信エラーが無い場合(ステップS52でNO)、前回の通信エラーフラグがセットされていれば(ステップS54でYES)、該通信エラーフラグをリセットし(ステップS55)、以前にも通信エラーフラグがセットされていなければ(ステップS54でNO)、終了する、といった一連の処理を所定時間毎、例えば100ミリ秒毎に繰り返す。
第二記憶部201は、検知部10へと送信する警報部20側の機器情報として警報部故障フラグ、検知部通信によって受信した検知部10側の機器情報としての検知部故障フラグ、第二通信状態判定部234によって判定された双方向通信の通信エラーフラグ等を記憶する。
ただし、記憶対象の情報にパリティチェックエラー、通信エラー、チェックサムエラー等のエラーが認められた場合は、該情報は記憶しないように構成してもよい。
外部機器接続判定部240は、所定時間毎、例えば10分毎に、警報部20に外部機器40が接続されているか否かの判定を行い、外部機器40が接続されていると判定した場合は、外部機器40が継続して接続されているか否かの判定を行うように構成されている。一度、外部機器40が接続されていると判定したにもかかわらず、例えば外部機器40と警報部20を接続する通信線が断線する等して途中でその接続が確認できなくなったときは、外部機器40の接続状態情報を第二記憶部201に記憶させる。警報部20と外部機器40は、両者間で通信可能であれば、有線又は無線のいずれで接続されてもよい。
第二報知制御部222は、検知部10から送信されたガスセンサ11によるLPガスの漏洩等の異常検知情報を含む検知部10側の機器情報、警報部20側の機器情報、第二通信状態判定部234によって判定された双方向通信の通信状態情報、警報部20に備えられた操作処理部223からの信号に基づいて、第二報知部22を制御する。
特に、第二報知制御部222は、第二記憶部201に記憶されている検知部10側の機器情報に検知部故障フラグがセットされているとき、警報部20側の機器情報に警報部故障フラグがセットされているとき、第二通信状態判定部234によって判定された双方向通信の通信状態情報に通信エラーフラグがセットされているとき、外部機器接続判定部240によって判定された外部機器40の接続状態情報に接続エラーフラグがセットされているときは、第二報知部22を次のように制御する。
図8に示すように、第二報知制御部222は、第二記憶部201に記憶されている情報を確認し(ステップS61)、検知部故障フラグがセットされていれば(ステップS62でYES)、検知部故障情報を第二報知部22に報知させる(ステップS63)。検知部故障フラグがセットされていない(ステップS62でNO)、かつ、警報部故障フラグがセットされていれば(ステップS64でYES)、警報部故障情報を第二報知部22に報知させる(ステップS65)。検知部故障フラグ(ステップS62でNO)、警報部故障フラグがセットされていない(ステップS64でNO)、かつ、通信エラーフラグがセットされていれば(ステップS66でYES)、双方向通信の通信状態情報を第二報知部22に報知させる(ステップS67)。検知部故障フラグ(ステップS62でNO)、警報部故障フラグがセットされていない(ステップS64でNO)、通信エラーフラグがセットされていない(ステップS66でNO)、かつ、外部機器40が接続されているときに(ステップS68でYES)、外部機器40との接続エラーフラグがセットされていれば(ステップS69でYES)、接続状態情報を第二報知部22に報知させる(ステップS70)。何れのフラグもセットされていなければ、第二報知制御部222は第二報知部22に正常な通電状態を報知させる(ステップS71)。
このように第二報知制御部222は、前記各フラグに応じて第二報知部22による報知の制御をする一連の処理を所定時間毎、例えば2ミリ秒毎に繰り返しながら、第二記憶部201に、検知部故障情報、警報部故障情報、双方向通信の通信状態情報、外部機器40の接続状態情報のうち二つ以上が同時に記憶されている場合は、検知部故障情報、警報部故障情報、双方向通信の通信状態情報、外部機器40の接続状態情報の順に優先順位が上位のものを第二報知部22に報知させる。検知部10は、監視すべき外部環境の変化を検知するために最も重要な機器であるため、検知部10に故障が診断されたときは該故障情報を、同時に警報部20に故障が発生したり、双方向通信に通信エラーが発生したり、外部機器40との間に接続エラーが発生したりしていても優先的に報知する。そして、優先順位が上位の情報を報知している間は、優先順位が下位の情報を報知しない。
第二報知部22としての発光部は、緑色及び赤色のLEDを備えて構成され、LPガスの漏洩等の異常検知、検知部10の故障、警報部20の故障、双方向通信の通信エラー、外部機器の接続エラー等の状態を、所定の態様によって報知するように構成されている。第二報知部22は例えば、警報器1が全て正常状態であれば緑色に点灯、LPガスの漏洩等の異常検知状態であれば赤色に点灯、検知部10の故障であれば緑色の早い点滅、警報部20の故障であれば緑色の遅い点滅、双方向通信の通信エラーや外部機器の接続エラーであれば赤色と緑色の交互の点滅のように、その状態に応じて点灯、点滅、消灯等の発光パターンや、緑色、赤色等の発光色の組み合わせを変更することで識別を容易にすることができる。
操作部23としてのスイッチは、外部からの操作に応じて開又は閉動作するように構成されるとともに、外部から視認可能な位置に第二報知部22としての発光部を内蔵している。操作処理部223は、操作者が操作部23を長押し、短押し等の所定の操作したことを検出し、それに応じて予め設定された所定のプログラムを実行する。例えば、操作部23の操作に応じて、警報器1が正常に動作するか否かを確認する点検動作を実行する。
第二報知制御部222は、ガスセンサに検知対象のLPガスの漏洩等の外部環境の異常が検出されていない状態で、操作部23の長押し、短押し等の所定の操作に応じた操作処理部223からの信号に基づいて、警報部20の各機能が正常に作動しているか否かの点検結果を第二報知部22としての発光部の点灯によって報知することもできる。
操作処理部223は、第二報知制御部222及び警報報知制御部221と接続されるとともに、第二通信部231、通信線31及び第一通信部131を介して第一報知制御部112と接続され、操作部23の操作に基づいて、第二報知制御部222及び警報報知制御部221に第二報知部22及び警報報知部21による警報器1の状態の報知を実行させるとともに、第一報知制御部112に第一報知部12による警報器1の状態の報知を実行させるように構成されている。
以下に、検知部10と警報部20の間で双方向に実行される検知部通信及び警報部通信について説明する。
検知部通信と警報部通信は、第一通信部131と第二通信部231を接続する1本の通信線31によって実行されるため、検知部通信と警報部通信が同時に実行された場合は、正常な通信をすることができない。そこで、警報器1を起動すると、まず第一通信制御部132によって検知部通信が実行されるように構成されている。図9及び図10に示される双方向通信をする際の、検知部10側の処理を図11に基づいて説明し、警報部20側の処理を図12に基づいて説明する。
検知部10では以下のような処理がなされる。
図9及び図11に示すように、警報器1の電源が投入され、検知部制御部100に電源が供給されると(ステップS81)、まず初回の検知部通信であるので、所定の時間例えば1秒経過後に(ステップS82でYES)、第一通信制御部132は検知部通信を実行する(ステップS83)。
このとき、警報部20では次のような処理がなされる。
図9及び図12に示すように、警報器1の電源が投入され、警報部制御部200に電源が供給されると(S91)、第二通信制御部232は検知部通信を受信するまで待機する(ステップS92でNO、ステップS95でNO)。検知部通信を受信すると(ステップS92でYES)、これを第二記憶部201に記憶させ、検知部通信の受信後の所定の時間例えば100ミリ秒経過後に(ステップS93でYES)、警報部通信を実行する(ステップS94)。
図11に戻り、検知部10の第一通信制御部132は、該警報部信号を受信すると(ステップS84でYES)、これを第一記憶部101に記憶させ、該警報部通信の受信後の所定の時間例えば100ミリ秒経過後に(ステップS85でYES)、検知部通信を実行する(ステップS83)。このように第一通信制御部132及び第二通信制御部232は、検知部通信と警報部通信とを所定タイミングで交互に実行して、検知対象であるLPガスの漏洩を監視しながら、機器の状態も相互に監視する。
検知部10がLPガスの漏洩を検出すると、検知部通信で送信する検知部10側の機器情報にLPガスの漏洩検知を伝えるガス警報フラグをセットする。警報部20の警報部制御部200は、受信した検知部通信にガス警報フラグがセットされていると、警報報知制御部221が警報報知部21を制御して、「ガスが漏れていませんか」等の合成音によって、LPガスの漏洩を報知する。このとき、検知部10及び警報部20のそれぞれの発光部(第一報知部12及び第二報知部22)を赤色に点灯させることで、LPガスの漏洩の発生を視覚的に報知することもできる。
検知部10及び警報部20は、検知部通信と警報部通信の双方向通信を実行するなかで、自己の故障を検知すると自己の発光部(第一報知部12又は第二報知部22)を緑色に点滅させるとともに、検知部通信や警報部通信によって自己の故障を他方に通信する。該検知部通信を受信した警報部20や、該警報部通信を受信した検知部10は、他方の故障の発生に基づき自己の発光部(第一報知部12又は第二報知部22)を緑色に点滅させる。なお、何れの機器に故障が発生したかによって、発光部(第一報知部12及び第二報知部22)の発光パターンをその周期や強度を異ならせることで、あるいはスピーカ(警報報知部21)から異なる合成音、例えば「警報部 故障です」、「検知部 故障です」のように通知することで、何れの機器に故障が発生したかの確認が容易となる。
図10及び図12に示すように、検知部10及び警報部20が検知部通信と警報部通信の双方向通信を実行するなかで、第二通信制御部232は、内部に備えたタイマーを起動しタイムアップするまで検知部通信の受信を待ち続ける(ステップS92でNO、ステップS95でNO)。
タイマーで設定された所定の時間例えば180秒以内に検知部通信の受信をすると(ステップS92でYES)、その後上述のように100ミリ秒の経過後に(ステップ93でYES)、警報部通信を実行する(ステップS94)。検知部通信が正常に受信されない状態のまま(ステップS92でNO)、前記180秒が経過すると(ステップS95でYES)、第二通信状態判定部234は通信エラーを判定する(ステップS96)。なお、前記180秒という時間は検知部10又は警報部20の故障によりLPガスの漏洩の監視又はその報知ができない時間が短すぎず長すぎない時間の例示である。
図10及び図11に示すように、検知部10及び警報部20が検知部通信と警報部通信の双方向通信を実行するなかで、第一通信制御部132は、内部に備えたタイマーを起動しタイムアップするまで警報部通信の受信を待ち続ける(ステップS84でNO、ステップS86でNO)。なおこのとき、検知部10は前回送信した検知部10側の機器情報に基づく検知部通信を所定時間毎、例えば1秒毎に繰り返し実行する(ステップS82でYES、ステップS83)。通信線31の断線や誤配線、警報部20の故障により警報部通信が正常に送信されない、又は検知部10の故障により警報部通信を正常に受信できない、警報部20の故障により前回送信した検知部通信が警報部20に正常に受信されないために警報部20からの警報部通信がされない可能性があるためである。
タイマーで設定された所定の時間例えば180秒以内に警報部通信の受信をすると(ステップS84でYES)、その後上述のように100ミリ秒の経過後に(ステップS85でYES)、検知部通信を実行する(ステップS83)。警報部通信が正常に受信されない状態のまま(ステップS84でNO)、前記180秒が経過すると(ステップS86でYES)、第一通信状態判定部134は通信エラーを判定する(ステップS87)。なお、前記180秒という時間は検知部10又は警報部20の故障によりLPガスの漏洩の監視又はその報知ができない時間が短すぎず長すぎない時間の例示である。
検知部10及び警報部20は、検知部通信と警報部通信の双方向通信を実行するなかで、通信エラーを検知すると、自己の発光部(第一報知部12又は第二報知部22)を赤色と緑色の交互に点滅させたり、警報報知部21から「検知部との配線を確認してください」と鳴動させたりすることで、通信エラーが発生していることの確認が容易となる。また、警報部20は、外部機器の接続エラーを検知すると、第二報知部22を赤色と緑色を交互に点滅させたり、警報報知部21から「メーターとの配線を確認してください」と鳴動することで、外部機器の接続エラーが発生していることの確認が容易となる。従って、警報報知部21が報知すべき情報に応じて音又は音声が可変の発報部としても機能する。
なお、上述のように、警報器1の電源を投入すると、1秒経過後に第一通信制御部132が初回の検知部通信を実行する(ステップS81、ステップS82でYES、ステップS83)。警報部20は、この電源投入直後に限り、検知部通信の受信の有無による異常の判断の待ち時間が10秒に設定されている(ステップS92でNO、ステップS95でYES)。前記10秒という時間は、警報器1の電源投入した後に、検知部10と警報部20との通信が正常に実行されているか否かの判断をするのに短すぎず長すぎない時間の例示である。なお、検知部10は、初回の検知部通信後、初回に送信した検知部10側の機器情報に基づく検知部通信を1秒毎に繰り返し実行してもよい。
以上説明のように、それぞれ別体に構成された検知部10と警報部20は、それぞれ備えた第一診断部135及び第二診断部235によって自己の故障を診断し、有線を介した双方向通信によって他方にその故障情報を提供し、それぞれ備えた第一報知部12及び第二報知部22によって、自己の故障情報、双方向通信によって得られた他方の故障情報を報知する。また、検知部10及び警報部20は、第一通信状態判定部134及び第二通信状態判定部234で判定された検知部10と警報部20間の双方向通信の通信が正常に行われているか否かの情報を、それぞれ第一報知部12及び第二報知部22によって報知することができる。検知部10と警報部20の両方にそれぞれ第一報知部12及び第二報知部22を備えて、自己の又は他方の故障情報や、双方向通信の通信状態を報知することで、何れの機器に故障が発生しているかという故障情報や、双方向通信の通信状態といった情報の確認が容易となった。また、検知部10と警報部20の一方の報知部が、何らかの情報を報知しているにも関わらず、他方の報知部が停止しているような場合は、該他方の報知部を備える機器側に問題が発生している可能性が高いことも判断できる。すなわち、検知部10や警報部20の故障を容易に判断できるようになった。
上述した実施形態では、検知部10の第一報知制御部112が情報を報知する際の優先順位が、検知部故障情報、警報部故障情報、双方向通信の通信状態情報の順であり、警報部20の第二報知制御部222が情報を報知する際の優先順位が検知部故障情報、警報部故障情報、双方向通信の通信状態情報、外部機器接続判定部240によって判定された外部機器の接続状態情報の順である場合を説明したがこれに限らない。
検知部10は、検知部故障情報、警報部故障情報、双方向通信の通信状態情報のうち何れか一つの情報を、所定の条件に基づいて報知すればよく、同様に、警報部20は、検知部故障情報、警報部故障情報、双方向通信の通信状態情報、外部機器の接続状態情報のうち何れか一つの情報を、所定の条件に基づいて報知すればよく、例えば、検知部10及び警報部20の双方で自己の故障が診断された場合に、自己の故障を他方の故障より先に報知してもよいし、他方の故障を自己の故障より先に報知してもよい。また、前記故障情報より先に双方向通信の通信状態情報を報知してもよい。
上述した実施形態では、警報報知部21がスピーカである場合について説明したが、警報報知部21は、スピーカに替えて、又は加えて、警報ブザーや警報ランプであってもよく、スピーカによる警報音に替えて、又は加えて、警報ブザーの鳴動や、警報ランプの点灯、点滅、消灯等によって、LPガスの漏洩を報知する構成であってもよい。
警報報知部21を警報ランプによって構成する場合は、該警報ランプと第二報知部22としての発光部と兼用して、それぞれ点灯、点滅、消灯等の発光パターンや、緑色、赤色等の発光色の組み合わせを変更することにより、警報報知部21による警報の報知と、第二報知部22による警報器1の状態の報知とを識別可能に構成してもよい。
上述した実施形態では、警報部20が備える操作部23としてのスイッチが、第二報知部22としての発光部を内蔵している構成のものを説明したが、操作部23と第二報知部22をそれぞれ別体に構成し、第二報知部22は警報部20のケーシングの外部から視認が容易な位置に備え、操作部23は警報部20のケーシングの外部から操作が容易な位置に備える構成であってもよい。
上述した実施形態では、警報部20が操作部23及び操作処理部223を備える構成について説明したがこれに限らない。操作部23及び操作処理部223は、検知部10のみに備える構成や、検知部10及び警報部20のそれぞれに備える構成であってもよい。検知部10側の操作部を操作することで、検知部10の第一報知部12及び警報部20の第二報知部22から警報器1の状態の報知が可能となる。
上述した実施形態では、第一報知部12及び第二報知部22が発光部である場合について説明したが、第一報知部12及び第二報知部22は、発光部に替えて、又は加えて、ブザーやスピーカであってもよく、ブザーの鳴動やスピーカからの合成音声、又は、電子音等による音、又はそれらの組み合わせによって、故障等の状態を報知する構成であってもよい。
上述した実施形態では、警報部20と検知部10が有線によって接続されているが、無線によって通信可能に接続されてもよい。
上述した実施形態は、何れも本発明の一例であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
1:警報器
10:検知部
11:ガスセンサ
12:第一報知部
15:検知部給電部
20:警報部
21:警報報知部
22:第二報知部
23:操作部
25:警報部給電部
30:有線
31:通信線
33:給電線
40:外部機器
100:検知部制御部
101:第一記憶部
111:演算処理部
112:第一報知制御部
131:第一通信部
132:第一通信制御部
133:検知部給電制御部
134:第一通信状態判定部
135:第一診断部
200:警報部制御部
201:第二記憶部
221:警報報知制御部
222:第二報知制御部
223:操作処理部
231:第二通信部
232:第二通信制御部
233:警報部給電制御部
234:第二通信状態判定部
235:第二診断部
240:外部機器接続判定部

Claims (6)

  1. それぞれ別体に構成された、外部環境を検知する検知部と、前記検知された外部環境の変化に基づいて警報を報知する警報報知部を備えた警報部とが有線で接続された警報器であって、
    前記検知部は、該検知部の故障を診断する第一診断部と、前記警報部と前記有線を介して双方向通信するための第一通信部と、該双方向通信の通信状態を判定する第一通信状態判定部と、前記第一診断部によって診断された検知部故障情報、前記双方向通信で得られた前記警報部の警報部故障情報、及び前記第一通信状態判定部によって判定された双方向通信の通信状態情報を報知する第一報知部を備え、
    前記警報部は、該警報部の故障を診断する第二診断部と、前記検知部と前記有線を介して双方向通信するための第二通信部と、該双方向通信の通信状態を判定する第二通信状態判定部と、前記第二診断部によって診断された前記警報部故障情報、前記双方向通信で得られた前記検知部故障情報、及び前記第二通信状態判定部によって判定された双方向通信の通信状態情報を報知する第二報知部を備えていることを特徴とする警報器。
  2. 前記第一報知部及び前記第二報知部は、それぞれ所定の条件に基づいて、それぞれ前記検知部故障情報、前記警報部故障情報、前記双方向通信の通信状態情報のうち何れか一つの情報を報知可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の警報器。
  3. 前記第一報知部及び前記第二報知部によってそれぞれ前記何れかの情報を報知する際の優先順位が、それぞれ前記検知部故障情報、前記警報部故障情報、前記双方向通信の通信状態情報の順であることを特徴とする請求項2に記載の警報器。
  4. 前記警報部は、さらに外部機器と接続可能に構成されるとともに、
    前記外部機器との接続状態を判定する外部機器接続判定部を備え、
    前記第二報知部は、前記検知部故障情報、前記警報部故障情報、前記双方向通信の通信状態情報に加えて、前記外部機器接続判定部によって判定された外部機器の接続状態情報のうち何れか一つの情報を報知可能に構成されるとともに、
    前記第二報知部によって前記何れかの情報を報知する際の優先順位が、前記検知部故障情報、前記警報部故障情報、前記双方向通信の通信状態情報、前記外部機器接続判定部によって判定された外部機器の接続状態情報の順であることを特徴とする請求項3に記載の警報器。
  5. 前記第一報知部及び前記第二報知部は、それぞれ前記優先順位が上位の情報を報知している間は、前記優先順位が下位の情報を報知しないことを特徴とする請求項3又は4に記載の警報器。
  6. 前記第一報知部は、前記報知すべき情報に応じて発光色及び/又は発光パターンが可変の第一発光部で構成され、
    前記第二報知部は、前記報知すべき情報に応じて発光色及び/又は発光パターンが可変の第二発光部と、前記報知すべき情報に応じて音又は音声が可変の発報部で構成されていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の警報器。
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