JP6216702B2 - 端末装置、位置提供システム、及び、位置取得制御用プログラム - Google Patents

端末装置、位置提供システム、及び、位置取得制御用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、端末装置、位置提供システム、及び、位置取得制御用プログラムに関する。
Webサービスとしては、サービスの利用者に関する利用者情報を利用者端末から取得し、利用者情報を利用してサービスを提供するものがある。このサービスのうち、利用者端末が自装置の位置情報をWebサーバに送信し、Webサーバが位置情報に関連した情報を送信するものがある。
利用者端末が自装置の位置情報を得る技術としては、下記の特許文献1に記載された端末装置が知られている。端末装置における1又はそれ以上のアプリケーションは、測位方法選択装置に測位データを要求する。測位方法選択装置は、1又はそれ以上の測位方法を使用する。このとき、測位方法選択装置は、測位方法によって提供される測位データの質と、アプリケーションが要求する測位の質とを比較して、1又はそれ以上のアプリケーションに測位データを提供する。
特開2011−209298号公報
しかしながら、端末装置の測位方法選択装置は、複数のアプリケーションから送信された測位要求を受け取るたびに測位データを生成しているので、測位データを得るたびに電力を消費してしまう。特に、GPSモジュールを起動して電波を受信して測位演算を行う場合には、大きな電力を必要とする。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、測位のための電力の消費を抑制することができる端末装置、位置提供システム、及び、位置取得制御用プログラムを提供することを課題とする。
(1)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る端末装置(10)は、起動要求に応じて起動することにより位置情報を取得する位置情報取得部(16)と、CPUによって実行される複数のアプリケーションと、CPUによって実行されるライブラリであって、前記各アプリケーションに付属し、それぞれが前記付属したアプリケーション独自のタイミングで前記位置情報取得部(16)へ起動要求を行うことが設定された複数の位置情報ライブラリとを有し、前記複数の位置情報ライブラリのうち所定の条件によって定められた何れか一つの位置情報ライブラリのみが前記位置情報取得部(16)へ起動要求を行う権限を取得し、前記権限を取得した位置情報ライブラリにより、当該位置情報ライブラリが付属されているアプリケーション独自のタイミングで前記CPUが前記位置情報取得部に対して起動要求を出力することにより、前記位置情報取得部(16)に位置情報を取得させる。
(2)本発明の一態様は、上記した(1)に記載の端末装置(10)において、前記複数の位置情報ライブラリのうち、前記位置情報取得部(16)へ起動要求を行う頻度が高く設定されている位置情報ライブラリが、当該位置情報ライブラリが付属されているアプリケーション独自のタイミングで、前記位置情報取得部(16)へ起動要求を行う権限を取得する、構成が用いられてもよい。
(3)本発明の一態様は、上記した(1)に記載の端末装置(10)において、前記複数の位置情報ライブラリのうち、前記位置情報取得部(16)へ起動要求を行って取得させる位置情報の種類または項目が最も多い位置情報ライブラリが、当該位置情報ライブラリが付属されているアプリケーション独自のタイミングで、前記位置情報取得部(16)へ起動要求を行う権限を取得する、構成が用いられてもよい。
(4)本発明の一態様は、上記した(1)に記載の端末装置(10)において、自装置が省電力動作状態である場合には、前記複数の位置情報ライブラリのうち、前記位置情報取得部(16)へ起動要求を行う頻度が低く設定されている位置情報ライブラリが、当該位置情報ライブラリが付属されているアプリケーション独自のタイミングで、前記位置情報取得部(16)へ起動要求を行う権限を取得する、構成が用いられてもよい。
(5)本発明の一態様は、上記した(1)に記載の端末装置(10)において、前記アプリケーションのそれぞれは、ユーザの操作に基づいて前記位置情報取得部により取得された位置情報の提供を許可または禁止することが設定され、前記起動要求を行う権限を取得した位置情報ライブラリは、前記位置情報の提供を許可するアプリケーションに位置情報を出力する、構成が用いられてもよい。
(6)本発明の一態様は、上記した(1)に記載の端末装置(10)において、起動要求を行う権限を有しない位置情報ライブラリは、それぞれに独自に設定されたタイミングで、起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリが取得させた位置情報を取得する、構成が用いられてもよい。
(7)本発明の一態様は、上気した(6)に記載の端末装置(10)において、前記起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリは、予め位置情報の提供が許可されているアプリケーションに付属した位置情報ライブラリに位置情報を出力し、予め位置情報の提供が禁止されたアプリケーションに付属した位置情報ライブラリには位置情報を出力しない、構成が用いられてもよい。
(8)本発明の一態様は、上記した(1)に記載の端末装置(10)において、自装置が通信可能な通信エリアの識別子を検出する通信部(14)を有し、前記起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリは、前記通信部(14)により検出された前記通信エリアの識別子が変更したことを判定したタイミングで、前記位置情報取得部(16)へ起動要求を行う、構成が用いられてもよい。
(9)本発明の一態様は、上記した(1)に記載の端末装置(10)において、自装置の挙動を検出する加速度センサ(20a)を有し、前記起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリは、前記加速度センサ(20a)により検出された挙動に基づいて自装置の移動距離を推定し、自装置が所定距離を移動したと推定したタイミングで、前記位置情報取得部(16)を起動させて位置情報を取得させる、構成が用いられてもよい。
(10)本発明の一態様は、上記した(9)に記載の端末装置(10)において、前記起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリは、前記加速度センサ(20a)により検出された挙動に基づいて前記位置情報を更新し、前記加速度センサ(20a)により検出された自装置の移動状態に基づいて前記位置情報を更新させる頻度を変更する、構成が用いられてもよい。
(11)本発明の一態様は、上記した(9)に記載の端末装置(10)において、前記起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリは、前記加速度センサ(20a)により検出された挙動に基づいて前記位置情報を更新し、自装置の電力消費状態に基づいて、前記位置情報を更新させる頻度を変更する、構成が用いられてもよい。
(12)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る位置提供システム1は、上記した(1)から(11)のうち何れかに記載の端末装置(10)と、前記端末装置(10)に記憶された複数のアプリケーションのそれぞれに対応した複数のアプリケーションサーバと、前記端末装置(10)から送信された位置情報を受信し、前記複数のアプリケーションサーバのうち何れかのアプリケーションサーバに位置情報を送信する位置情報サーバと、を備える。
(13)上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る位置取得制御用プログラムは、起動要求に応じて起動することにより位置情報を取得する位置情報取得部(16)を備え、CPUによって実行される複数のアプリケーションと、CPUによって実行されるライブラリであって、前記各アプリケーションに付属し、それぞれが前記付属したアプリケーション独自のタイミングで前記位置情報取得部(16)へ起動要求を行うことが設定された複数の位置情報ライブラリとがそれぞれインストールされている端末装置のCPUに、前記複数の位置情報ライブラリのうち所定の条件によって定められた何れか一つの位置情報ライブラリのみに前記位置情報取得部(16)へ起動要求を行う権限を付与するステップと、前記権限が付与された位置情報ライブラリにより、当該位置情報ライブラリが付属されているアプリケーション独自のタイミングで前記CPUが前記位置情報取得部に対して起動要求を出力することにより前記位置情報取得部(16)に位置情報を取得させるステップとを実行させる
本発明によれば、測位のための電力の消費を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態おける位置提供システム1の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る端末装置10の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る端末装置10の他の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る端末装置10において行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る端末装置10において行われるマスタ決定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る端末装置10において、位置情報を取得する処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る端末装置10の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る端末装置において授受される情報を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る端末装置10において、位置情報を取得する処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る端末装置10において、位置情報を取得する頻度を変更する処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る端末装置10において、端末装置10の位置と所定エリアとの関係を示す図であり、(a)は端末装置10の現在位置P1、(b)は端末装置10の現在位置P1に対して設定された移動検出円C1、(c)は端末装置10の移動により拡大する推定位置円C2、(d)は推定位置円C2が移動検出円C1に一致した状態、(e)は新たに取得された現在位置P2、(f)は新たに設定した移動検出円C3、を示す。 本発明の第3の実施形態に係る端末装置10の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る端末装置10において位置情報を取得する処理手順を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
以下、第1の実施形態に係る端末装置、位置提供システム、及び、位置取得制御用プログラムを、図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態に係る位置提供システム1の構成を示すブロック図である。この位置提供システム1は、複数の端末装置10A、10B、・・・、10N(以下、総称する場合には単に「端末装置10」と呼ぶ)、位置情報サーバ30、認証サーバ40、POI(Point Of Interest)サーバ42、及びアプリケーションサーバ50A、50B、・・・、50N(以下、総称する場合には単に「アプリケーションサーバ50」と呼ぶ)を有する。
位置提供システム1は、端末装置10から位置情報サーバ30に、端末装置10の位置情報を送信し、この位置情報を位置情報サーバ30からアプリケーションサーバ50に提供するものである。端末装置10は、任意の送信タイミング又は所定期間ごとに位置情報を送信する。本実施形態においては、予め端末装置10内で決定された送信タイミングによって位置情報を送信する例について説明する。しかし、端末装置10の位置情報の送信タイミングは、位置情報サーバ30によって設定されてもよい。
位置情報サーバ30は、端末装置10から送信された位置情報を受信して蓄積する。位置情報サーバ30は、端末装置10毎に時系列に位置情報を蓄積する。位置情報サーバ30は、端末装置10のアプリケーション認証処理を行った場合、端末装置10に利用が許可されているアプリケーションの識別情報(ID)も蓄積してもよい。位置情報サーバ30は、蓄積した位置情報をPOIサーバ42及びアプリケーションサーバ50に送信する。
アプリケーションサーバ50は、端末装置10にインストールされた複数のアプリケーションのそれぞれに対応したサーバ装置である。本実施形態においては、端末装置10にA〜Cのアプリケーションがインストールされている場合を一例にして説明する。アプリケーションサーバ50は、位置情報サーバ30を介して端末装置10の位置情報を受信する。
アプリケーションサーバ50は、トラッキングされた端末装置10の位置情報を用いて所定のアプリケーション処理を行う。トラッキングされた位置情報には、任意又は所定の期間ごとに繰り返して更新された端末装置10の最新位置又は過去の位置が含まれる。このアプリケーション処理には、端末装置10の位置の変化を解析して、端末装置10に適した広告情報等のアプリケーション情報を判定する処理などが含まれていてもよい。アプリケーション情報は、アプリケーションサーバ50から端末装置10に送信されてもよい。これによりアプリケーションサーバ50は、端末装置10に、端末装置10の位置に適した広告等を表示させることができる。アプリケーション情報は、端末装置10の位置情報取得部で取得された位置情報に基づく情報に相当する。
端末装置10が位置情報サーバ30と通信を開始する際に、認証サーバ40は、認証処理を行う。認証サーバ40が行う認証処理には、端末認証処理、ユーザ認証処理、又はアプリケーション認証処理が含まれていてもよい。端末認証処理において認証サーバ40は、端末装置10から送信された端末IDと予め記憶しておいた端末IDとが合致した場合に認証を成功させる。ユーザ認証処理における認証サーバ40は、端末装置10から送信されたユーザIDと予め記憶しておいたユーザIDとが合致した場合に認証を成功させる。アプリケーション認証処理における認証サーバ40は、端末装置10から送信されたアプリケーションIDと予め記憶しておいたアプリケーションIDとが合致した場合に認証を成功させる。
認証サーバ40による認証が成功した場合、認証サーバ40は、端末装置10にトークンを生成して、端末装置10に送信する。認証サーバ40から送信されたトークンは、端末装置10に記憶される。これにより端末装置10は、位置情報サーバ30及びアプリケーションサーバ50とセキュアな通信が可能となる。なお、トークンは任意のタイミングで更新されてもよい。これにより、端末装置10は、さらにセキュアな通信が可能となる。
また、認証サーバ40は、端末装置10が携帯電話である場合、端末認証処理においてIP(Internet Protocol)アドレス及び電話番号を用いてもよい。認証サーバ40は、位置情報サーバ30を介して、端末装置10から送信されたIPアドレス及び電話番号を受信する。認証サーバ40は、受信したIPアドレス及び電話番号と、正当なIPアドレス及び電話番号とを照合する。認証サーバ40は、受信したIPアドレス及び電話番号が正当なIPアドレス及び電話番号と照合できた場合には、通信を許可する認証結果を位置情報サーバ30に送信する。
POIサーバ42は、POI情報を蓄積している。POI情報は、少なくとも店舗等の緯度、経度を含んでいる。POIサーバ42は、端末装置10、位置情報サーバ30又はアプリケーションサーバ50の位置情報を含む要求に応じて、当該位置情報に対応したPOI情報を検索し、当該位置情報付近のPOI情報を返信する。なお、POI情報には、店舗等のロケーションID、ロケーション名、及びカテゴリ等を含んでいてもよい。これによりPOIサーバ42は、位置情報に対応したロケーションID、ロケーション名、及びカテゴリ等を検索して送信できる。
また、POIサーバ42は、POI情報をキーとして端末装置10を検索してもよい。これによりPOIサーバ42は、POI情報に該当する端末装置10を抽出して、検索結果として返信することができる。例えば、POIサーバ42は、ある店舗内に存在する端末装置10を検索して、端末装置10のユーザIDを返信することができる。
つぎに、第1の実施形態に係る端末装置10について説明する。図2は、第1の実施形態に係る端末装置10の構成を示すブロック図である。端末装置10は、処理部12、通信部14、GPS(Global Positioning System)測位部16、及び記憶部18を含む。端末装置10は、ユーザに保有され、ユーザと共に移動する機器である。端末装置10は、例えば携帯電話又はスマートフォンであってもよい。
通信部14は、位置情報サーバ30との間で通信を行う。通信部14は、例えば通信ICチップにより構成されている。通信部14は、処理部12から供給された位置情報を所定の通信データに変換して位置情報サーバ30に送信する。この位置情報には、測位時刻、緯度及び経度が含まれている。アプリケーション認証をする場合、位置情報には、端末装置10において許可されているアプリケーションのアプリケーションIDが含まれていてもよい。位置情報サーバ30又はアプリケーションサーバ50から通信データを受信した場合、通信部14は、受信した通信データに所定の処理を施して処理部12に出力する。
位置情報には、ユーザID、端末ID、端末機種名、及びOS(Operating System)の種別等の端末装置10に関する情報が含まれていてもよい。さらに、位置情報には、位置情報の測位方式、及び当該測位方式で測位された位置情報の測位誤差を含んでいてもよい。測位方式としては、例えばGPS測位方式、セルID方式、Wi−Fi方式、又はネットワーク測位方式が挙げられる。さらに、端末装置10がWi−Fiネットワークに存在する場合には、位置情報には、Wi−FiネットワークのアクセスポイントのIDが含まれていてもよい。さらに、端末装置10がBluetooth(登録商標)機能を起動して通信している場合、位置情報には、Bluetooth(登録商標)端末としてのIDが含まれていてもよい。
さらに、位置情報には、位置情報が示す位置において端末装置10が実行したプログラムに関するプログラム実行履歴情報が含まれていてもよい。プログラム実行履歴情報には、端末装置10がプログラムを実行した時刻と実行したプログラムの名称や種類が含まれる。なお、プログラム実行履歴情報には、プログラムの起動された時刻と、スリープ状態からのプログラムが再起動された時刻とが含まれる。端末装置10が実行するプログラムには、例えば、カメラプログラム、メールプログラム、電話プログラム、音楽再生プログラム(再生した楽曲名などを含んでもよい)、電卓プログラム等が含まれる。
さらに、位置情報には、位置情報が示す位置において端末装置10がアクセスしたウェブページへのアクセス履歴や起動したウェブブラウザの操作履歴に関するウェブ履歴情報が含まれていてもよい。ウェブ履歴情報には、端末装置10が企業の広告、又は、ホームページ等のWebページにアクセスした時刻とアクセスしたWebページのアドレスとが含まれる。
さらに、位置情報には、位置情報が示す位置において端末装置10が受け付けたユーザからの操作に関する操作履歴情報が含まれていてもよい。操作履歴情報には、端末装置10が操作を受け付けた時刻と受け付けた操作の名称や種類が含まれる。端末装置10が受け付ける操作には、例えば、電源をONする操作、電源をOFFする操作、スピーカ音量の調節操作、省電力モードへの切替操作等が含まれる。
さらに、位置情報には、位置情報が示す位置における端末装置10の姿勢の変化を示す姿勢変化情報が含まれていてもよい。姿勢変化情報には、端末装置10の姿勢が変化した時刻が含まれる。なお、端末装置10の姿勢の変化は、後述する加速度センサ等により検出される。
さらに、位置情報には、位置情報が示す位置において端末装置10が取得した環境情報が含まれていてもよい。環境情報には、端末装置10が収集した音情報や、近距離通信の通信履歴等が含まれる。端末装置10が収集した音情報は、例えば店舗で流される可聴音や不可聴音に関する情報である。近距離通信の通信履歴は、例えばBluetooth(登録商標)及び赤外線等の通信を行った時刻等が含まれる。
ウェブ履歴情報、プログラム実行履歴情報、操作履歴情報、充電履歴情報、姿勢変化情報、及び環境情報は、処理部12により生成される。
通信部14は、自装置が通信可能な通信エリアの識別子を検出する。通信エリアは、自装置が通信接続している基地局又は無線LAN(Local Area Network)の通信エリアである。基地局は、携帯電話網の基地局である。アクセスポイントは、無線LAN(Wi−Fiネットワーク)における親機である。基地局の通信エリアは、セルIDという識別子により特定される。アクセスポイントの通信エリアは、アクセスポイントIDという識別子により特定される。通信部14は、基地局との間で送受信された通信データに基づいてセルIDを検出する。通信部14は、アクセスポイントとの間で送受信された通信データに基づいてアクセスポイントIDを検出する。
セルID及びアクセスポイントIDは、自装置が移動し、通信相手となる基地局又はアクセスポイントが変更することに応じて変化する。セルIDは、自装置の位置が異なる基地局の通信エリアに進入した場合に変化する。このセルIDの変化は、基地局との間で送受信される通信データに基づいて通信部14によって検出される。アクセスポイントIDは、自装置の位置が異なるアクセスポイントの通信エリアに進入した場合に変化する。このアクセスポイントIDの変化は、アクセスポイントとの間で送受信される通信データに基づいて通信部14によって検出される。この通信部14は、自装置が移動することに応じて変化する情報を検出する検出部として機能する。
GPS測位部16は、位置情報を取得する位置情報取得部として機能する。GPS測位部16は、自装置の位置を特定して位置情報を生成し、処理部12に出力する。このときGPS測位部16は、複数のGPS衛星からGPS衛星の位置及び時刻を含むGPS信号を受信する。GPS測位部16は、複数のGPS衛星と端末装置10の距離を演算し、三角測量演算により自装置の位置を特定する。特定された位置及び時刻は、位置情報としてGPS測位部16から処理部12に供給される。
GPS測位部16は、スリープ状態と、通常動作状態との少なくとも2つの状態によって動作する。このうち、スリープ状態とは、測位を実施せずに待機している状態であって、通常動作状態よりも消費電力が少ない状態である。また、通常動作状態とは、測位を実施する状態であって、スリープ状態よりも消費電力が多い状態である。GPS測位部16は、処理部12による起動要求によって、状態を遷移させる。具体的には、GPS測位部16は、処理部12による起動要求をトリガにして、スリープ状態から通常動作状態に状態を遷移させる。また、GPS測位部16は、測位演算が終了したことをトリガにして、通常動作状態からスリープ状態に状態を遷移させる。ここで、起動要求とは、処理部12がGPS測位部16に対して出力する要求であって、自装置の位置を特定して位置情報を生成する処理の実行の要求である。
換言すれば、GPS測位部16は、処理部12から出力される起動要求の入力を待機している期間においてスリープ状態となっている。スリープ状態とは、省電力で動作している状態であり、起動要求により解除される。GPS測位部16は、処理部12から起動要求を入力することに応じて起動する。これによりGPS測位部16は、スリープ状態から通常動作状態に切り替わる。起動要求は、自装置の位置情報を取得する命令である。GPS測位部16は、起動要求に応じて位置情報を取得して処理部12に出力すると、所定時間後にスリープ状態となる。
なお、位置情報を取得する位置情報取得部は、他の方式により位置情報を取得してもよい。
この位置情報取得部は、セルID(携帯電話基地局)方式によって位置情報を取得してもよい。このセルID方式は、端末装置10が携帯電話端末の場合、携帯電話端末としての通信機能を応用して、3つ以上の携帯電話基地局の電波情報に基づいて端末装置10の現在地を算出する。
位置情報取得部は、Wi−Fi方式によって位置情報を取得してもよい。Wi−Fi方式は、端末装置10周辺の無線LANのアクセスポイントから送信される電波を検出し、アクセスポイントの位置情報に基づいてアクセスポイントまたは所定のサーバ等から端末装置10の位置情報を取得する。
さらに、位置情報取得部は、ネットワーク測位方式によって位置情報を取得してもよい。ネットワーク測位方式は、セルID方式とWi−Fi方式による測位で位置情報を取得する。
このように、位置情報取得部は、GPS測位方式のみならず、セルID方式又はWi−Fi方式を用いる構成であっても、処理部12からの起動要求に応じてスリープ状態から起動して、位置情報を取得できる。
本実施形態において、端末装置10は、位置情報の取得方式として、Wi−Fi方式およびセルID方式よりも、GPS測位部16による測位方式を優先する。端末装置10は、例えば自装置が屋内にいる等のGPS測位部16に測位ができない状況において、GPS測位部16による測位に代えて、セルID方式またはWi−Fi方式による測位に切り替える。
処理部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
処理部12は、アプリケーション処理部120A、120B、120C(以下、総称する場合には単に「アプリケーション処理部120」と呼ぶ。)を有する。アプリケーション処理部120A、120B、120Cは、CPUがアプリケーションA、B、Cを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。本実施形態において、複数のアプリケーション処理部120A、120B、120Cは、それぞれ任意のアプリケーション処理を実行する。また、本実施形態では、アプリケーションA、B、Cの3つを実行するが2以上のアプリケーションを同時に実行するものであればよい。
端末装置10は、アプリケーションA、B、Cの起動時にアプリケーション認証を行ってもよい。端末装置10は、アプリケーションが起動する場合に、アプリケーションIDを認証サーバ40に送信する。端末装置10は、認証サーバ40からアプリケーション認証が許可されたか否かの認証結果を受信する。端末装置10は、認証結果が「許可」の場合のみアプリケーションの起動を許可する。
処理部12は、同時に複数のアプリケーションA、B、Cが実行可能である。処理部12は、複数のアプリケーションA、B、Cのうち優先度の低いアプリケーションをバックグラウンドで実行する。なお、アプリケーションA、B、Cは、それぞれ独自の期間ごとまたは独自のタイミングごとに起動要求を出力することが設定されていてもよい。独自の所定期間または独自のタイミングは、アプリケーションA、B、Cごとに設定されていてもよい。
独自の所定期間は、例えばアプリケーションの種類等に基づき、1分、10分、1時間などが挙げられる。また、独自の所定期間は、ユーザの操作を受け付け、ユーザにより指定された期間となるように変更させてもよい。さらに、独自の所定期間は、過去の測位履歴に基づいて自動的に変更させてもよい。例えば、次の所定期間を設定する際に、処理部12は、前回の所定期間の開始前および経過時において測位された2つの位置情報から前回の所定期間内の移動距離を算出し、前回の所定期間において自装置の移動がある、または移動距離が長い場合には、次の所定期間を短く変更してもよい。
独自のタイミングは、自装置が通信する基地局に対応したセルID、自装置が通信可能なWiFiアクセスポイントのアクセスポイントIDが変化したタイミングが挙げられる。処理部12は、セルIDまたはアクセスポイントIDが変化したことをトリガとして起動要求の出力タイミングの到来を判断できる。さらに、独自のタイミングは、後述する加速度センサ等の自装置の移動を検知し、自装置が所定距離移動したと推定されるタイミングであってもよい。この所定距離は、後述するように、自装置が所定エリアに進入したことに応じて再設定または変更されてもよい。また、所定距離は、ユーザの操作を受け付け、ユーザにより指定された距離となるように変更させてもよい。
本実施形態の端末装置10は、アプリケーションが起動要求を出力するものであっても、一つの位置情報取得制御部122のみがGPS測位部16に起動要求を出力する。
図2の構成において、アプリケーションA、B、Cには、それぞれに位置情報ライブラリが付属している。すなわち、アプリケーションAには、位置情報ライブラリAが付属している。また、アプリケーションBには、位置情報ライブラリBが付属しており、アプリケーションCには、位置情報ライブラリCが付属している。以下の説明において、これら位置情報ライブラリA、B、Cを総称して、位置情報ライブラリという。
この位置情報ライブラリは、GPS測位部16に対して、起動要求を出力する。また、位置情報ライブラリは、この起動要求に応じてGPS測位部16が生成した位置情報を取得し、取得した位置情報をアプリケーションに出力する。これにより、アプリケーションは、GPS測位部16が生成した位置情報の利用が可能になる。
また、この位置情報ライブラリとは、端末装置10のCPUによって実行されるソフトウエアである。すなわち、端末装置10において、CPUが位置情報ライブラリを実行する。これにより、端末装置10は、ソフトウェア機能部として位置情報取得制御部122A、122B、122C(以下、総称する場合には単に「位置情報取得制御部122」と呼ぶ。)を構成する。すなわち、処理部12は、これら位置情報取得制御部122をアプリケーションに対応させて有している。
位置情報取得制御部122を実現するための位置情報ライブラリは、それぞれ、独自の測位タイミングおよび位置情報の送信タイミングが設定される。複数のアプリケーションに付属されるそれぞれの位置情報ライブラリは、付属されるアプリケーションの種類および使用頻度、ダウンロードされた日時、またはソフトウェアバージョン等が異なる。したがって、それぞれの位置情報ライブラリの測位タイミングおよび送信タイミングは、それぞれ好ましいタイミングが設定される。
後述するように、自装置が通常モードと省電力モードの切替によって変更され、変更された動作モードに応じてマスタとしての位置情報ライブラリが変更されることに伴い、自装置の測位タイミングおよび送信タイミングを変更させる。
ここで、アプリケーションA、B、Cには、それぞれに位置情報ライブラリが付属しているが、必ずしも、これらすべての位置情報ライブラリがGPS測位部16に対して起動要求を出力しなくてもよい。つまり、処理部12には、複数の位置情報取得制御部122のうち、位置情報を取得させて位置情報をアプリケーション処理部120に利用可能にする一つの位置情報取得制御部122が存在していればよい。「一つの位置情報取得制御部122」は、後述するマスタとされた位置情報ライブラリにより実現される。「一つの位置情報取得制御部122」は、図3を参照して後述するように、複数のアプリケーションに対応した1つの位置取得用プログラムとして付属していてもよい。
アプリケーション処理部120は、一つの位置情報取得制御部122によってGPS測位部16に取得させる位置情報を利用する。
「位置情報を利用する」とは、端末装置10内で位置情報を使用することを含む。アプリケーション処理部120は、例えば、位置情報を使用することにより、GPS測位部16により取得された位置情報に基づいて自装置の位置を地図上に表示させることができる。
「位置情報を利用する」とは、GPS測位部16により取得した位置情報に基づく情報を使用することを含む。位置情報に基づく情報は、位置情報を用いることによって得られた新たな情報である。位置情報に基づく情報は、端末装置10内で位置情報に基づいて処理をしたことによって得られた情報であってもよく、アプリケーションサーバ50内で位置情報に基づいて処理したことによって得られた情報であってもよい。例えば、アプリケーション処理部120は、自装置の位置に近い店舗の広告情報を抽出して、広告情報をプッシュ広告として表示してもよい。アプリケーション処理部120は、アプリケーションサーバ50によって位置情報に基づいて抽出された広告情報を受信して、広告情報をプッシュ広告として表示してもよい。
アプリケーション処理部120は、一つの位置情報取得制御部122が取得する位置情報を利用可能にする。「位置情報を利用可能にする」とは、端末装置10以外の装置に位置情報を取得させ、端末装置10以外の装置に位置情報を処理可能にすることを含む。
このために、アプリケーション処理部120は、GPS測位部16により取得された位置情報の利用を許可する。このときアプリケーション処理部120は、位置情報を送信することを許可するかをユーザに問い合わせる。ユーザが位置情報の送信を許可した場合、アプリケーション処理部120は、位置情報の利用を許可する許可情報を生成する。アプリケーション処理部120は、生成した許可情報を位置情報サーバ30に送信する。位置情報サーバ30は、端末装置10から送信された許可情報を受信した後、以降において端末装置10から送信された位置情報を蓄積して、アプリケーションサーバ50等に送信できる。これによりアプリケーション処理部120は、アプリケーションサーバ50によって位置情報を利用して、端末装置10の位置の解析等を行わせることができる。
さらに、アプリケーション処理部120は、予め端末装置10にインストールされたものである。アプリケーション処理部120は、位置情報ライブラリが端末装置10に供給されることに伴って、端末装置10にインストールされたものであってもよい。具体的には、位置情報ライブラリが付属したアプリケーションを同時にダウンロードして端末装置10にインストールする。これにより端末装置10は、アプリケーション処理部120及び位置情報取得制御部122を備えることができる。
位置情報ライブラリは、ユーザの許可に応じてダウンロードされる。アプリケーションを起動している時に、アプリケーション処理部120は、自装置の位置情報の送信を許可するかを問い合わせる画面を表示させる。ユーザの操作に基づいて位置情報の送信が許可された場合、アプリケーション処理部120は、位置情報ライブラリのダウンロード要求を送信させる。
位置情報サーバ30は、ダウンロード要求を受信したことに応じて位置情報ライブラリを端末装置10に送信する。これにより端末装置10は、位置情報ライブラリのダウンロードを開始する。処理部12は、ダウンロードが完了すると、位置情報ライブラリを各アプリケーションに付属させる。
処理部12は、ダウンロードした位置情報ライブラリを他のアプリケーションに付属させてもよい。処理部12は、ダウンロードした位置情報ライブラリを複製し、位置情報ライブラリが付属していないアプリケーションに組み込む。これにより処理部12は、位置情報ライブラリが付属していないアプリケーションに位置情報ライブラリを付属させることができる。
処理部12は、既にアプリケーションに組み入れられている古いバージョンの位置情報ライブラリに代えて最新バージョンの位置情報ライブラリに更新してもよい。これにより処理部12は、アプリケーションの位置情報ライブラリを最新なものに更新することができる。
位置情報取得制御部122は、GPS測位部16に起動要求を行う。複数のアプリケーション処理部120A、120B、120Cに付属した複数の位置情報取得制御部122A、122B、122Cのうちの一つの位置情報取得制御部122が、GPS測位部16に起動要求を行う。複数の位置情報取得制御部122のうち起動要求を行う一つの位置情報取得制御部122は、予め特定されている。すなわち、複数のアプリケーションA、B、Cのうちどのアプリケーションの位置情報取得制御部122からGPS測位部16に起動要求を出力するかは特定されている。
複数の位置情報取得制御部122のうち、起動要求を出力した位置情報取得制御部122には、GPS測位部16から位置情報が供給される。この位置情報取得制御部122は、GPS測位部16から位置情報が供給されたことを、他の位置情報取得制御部122に通知する。この、他の位置情報取得制御部122は、位置情報が供給されたことを示す通知に応じて、起動要求を出力した位置情報取得制御部122に対して位置情報を要求する。起動要求を出力した位置情報取得制御部122は、他の位置情報取得制御部122からの要求に応じて、他の位置情報取得制御部122に対して位置情報を出力する。
なお、処理部12は、ユーザの操作を受け付け、受け付けられたユーザの操作に基づいて、位置情報の提供を許可するアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122、または位置情報の提供が禁止されたアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122を設定してもよい。起動要求を出力した位置情報取得制御部122は、他の位置情報取得制御部122から要求を受け付けた場合、予め位置情報の提供が許可されているアプリケーションに付属した他の位置情報取得制御部122に限り、位置情報を出力する。また、起動要求を出力した位置情報取得制御部122は、位置情報の提供が禁止されたアプリケーションに付属した他の位置情報取得制御部122がある場合、GPS測位部16から新たな位置情報が供給されても、位置情報の提供が禁止されたアプリケーションに付属した他の位置情報取得制御部122には、通知をしない。
ここで、起動要求を出力した位置情報取得制御部122とは、予め特定されたアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122である。また、他の位置情報取得制御部122とは、予め特定されたアプリケーション以外のアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122である。つまり、予め特定されたアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122は、他のアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122に位置情報を出力する。これにより、他のアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122は、GPS測位部16に起動要求を行うことなく、GPS測位部16が生成した位置情報を取得することができる。
ここで、予め特定されたアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122を、マスタの権限を有する位置情報取得制御部122とも称する。また、予め特定されたアプリケーション以外のアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122を、マスタの権限を有しない位置情報取得制御部122、または、スレーブの位置情報取得制御部122とも称する。
換言すれば、起動要求を出力する一つの位置情報取得制御部122は、他の位置情報取得制御部122に対してマスタの権限を有する。他の位置情報取得制御部122は、マスタの位置情報取得制御部122に対してスレーブとして機能する。他の位置情報取得制御部122は、GPS測位部16に対して起動要求を送信しない。他の位置情報取得制御部122は、マスタの位置情報取得制御部122から通知を受けた場合に、マスタの位置情報取得制御部122に位置情報を要求して、位置情報を取得する。
記憶部18は、各種の情報を記憶する記録媒体である。記憶部18は、位置情報取得制御部122により取得させた位置情報を蓄積する。記憶部18は、位置情報を時系列で記憶する。記憶部18は、アプリケーション認証を行う場合、位置情報に対応づけて、起動が許可されたアプリケーションのアプリケーションIDを記憶してもよい。
また、記憶部18には、位置情報取得制御部122が動作するための位置取得制御用プログラムとしての位置情報ライブラリが記憶される。位置取得制御用プログラムは、コンピュータにより読込可能なプログラムである。
位置情報取得制御部122は、位置情報サーバ30に位置情報を送信する場合に、記憶部18に蓄積した位置情報を読み出して、通信部14に出力する。これにより位置情報取得制御部122は、記憶部18から読み出した位置情報を、通信部14から位置情報サーバ30に送信させる。
なお、位置情報取得制御部122は、位置情報サーバ30を介さずに、アプリケーションサーバ50に直接的に位置情報を送信してもよい。
位置情報取得制御部122は、所定条件となった場合に、端末装置10から位置情報サーバ30に位置情報を送信させる。所定条件は、予め端末装置10内で決定された送信タイミングである。所定条件は、位置情報サーバ30から通知された所定期間であってもよい。これにより端末装置10は、位置情報サーバ30が要求する頻度で位置情報サーバ30に位置情報を送信できる。
所定条件は、アプリケーションによって設定されたタイミングであってもよい。これにより端末装置10は、アプリケーションが要求する頻度で位置情報サーバ30に位置情報を送信できる。
所定条件は、位置情報サーバ30を介さずにアプリケーションサーバ50に直接的に位置情報を送信する場合、アプリケーションサーバ50から通知された所定期間であってもよい。これにより端末装置10は、アプリケーションサーバ50が要求する頻度で、アプリケーションサーバ50に位置情報を送信できる。
位置情報取得制御部122は、位置情報サーバ30に位置情報を送信する場合、位置情報とともに、ウェブ履歴情報、プログラム実行履歴情報、操作履歴情報、充電履歴情報、姿勢変化情報及び環境情報の全部又は一部を送信させてもよい。
さらに、位置情報取得制御部122は、位置情報を記憶部18から読み出して通信部14により通信させる度に、位置情報の送信完了または送信不能を送信履歴として記憶させてもよい。位置情報取得制御部122は、例えば自装置周辺の電波の影響により位置情報の送信ができない場合には、位置情報の送信を中止し、当該位置情報に対応づけて送信不能であるという送信履歴を記憶部18に記憶させる。位置情報取得制御部122は、送信タイミングにおいて送信履歴を参照し、前回の送信タイミング以降にGPS測位部16により取得された位置情報、および送信不能の位置情報を記憶部18から読み出し、通信部14により通信させる。これにより、位置情報取得制御部122は、位置情報の送信ができない状況が生じても、位置情報を漏れなく送信できる。
図3に端末装置10の他の構成例を示す。端末装置10は、図2に示した構成に限らず、図3に示すように構成されていてもよい。図3の端末装置10は、複数のアプリケーション処理部120A、120B、120Cに対して1つの位置情報取得制御部122を有している。位置情報取得制御部122は、複数のアプリケーションに対応した1つの位置情報ライブラリとして実装される。
記憶部18は、各種の情報を記憶する記録媒体である。記憶部18は、位置情報取得制御部122により取得させた位置情報を蓄積する。記憶部18は、位置情報を時系列で記憶する。記憶部18は、アプリケーション認証を行う場合、位置情報に対応づけて、起動が許可されたアプリケーションのアプリケーションIDを記憶してもよい。
また、記憶部18には、位置情報取得制御部122が動作するための位置取得制御用プログラムとしての位置情報ライブラリが記憶される。位置取得制御用プログラムは、コンピュータにより読込可能なプログラムである。
つぎに、端末装置10の動作を説明する。図4は、図2に示すように構成された端末装置10によって、マスタの権限を有する位置情報取得制御部122を決定するマスタ決定処理を行うかを判定するフローチャートである。図5はマスタ決定処理の処理手順を示すフローチャートである。
先ず図4のステップS100において、端末装置10は、処理部12によって複数のアプリケーションを同時に起動しているか否かを判定する。複数のアプリケーションが起動している場合にはステップS102に処理を進める。1つのアプリケーションしか起動していない場合には、端末装置10は、この判定を繰り返す。
ステップS102において、処理部12は、図5のマスタ決定処理を行う。このマスタ決定処理は、各位置情報取得制御部122の処理部12によって行うものとして説明する。なお、このマスタ決定処理は、あくまで一例であり、他の処理によってマスタとしての位置情報ライブラリを決定してよいのは勿論である。
先ず図5のステップS200において、処理部12は、自装置の現在の動作モードが省電力モードであるか否かを判定する。この省電力モードは、自装置の電力消費を抑制するために、GPS測位部16による測位間隔もしくは回数、または通信部14による位置情報の送信の間隔もしくは回数を低下させる動作モードである。
このとき処理部12は、自装置における電池残量を参照する。処理部12は、電池残量が所定値以下である場合には省電力モードであることを判定する。省電力モードである場合にはステップS202に処理を進め、そうでない場合にはステップS204に処理を進める。なお、処理部12は、ユーザの操作によって省電力モードに設定されていることを検知してもよい。
次のステップS202において、処理部12は、省電力モードに対応したアプリケーションに付属された位置情報取得制御部122を、マスタの権限を有する位置情報取得制御部122に決定する。このとき、処理部12は、予め記憶部18に記憶されたアプリケーションの属性情報を参照して、省電力モードに対応したアプリケーションに付属された位置情報取得制御部122を選択する。省電力モードに対応したアプリケーションとは、測位間隔もしくは回数、または位置情報の送信間隔もしくは回数を低下させるアプリケーションである。
また、処理部12は、例えば位置情報サーバ30からアプリケーションと、当該アプリケーションを省電力モードに移行させる優先順位のリストのデータをダウンロードし、当該リストを参照してマスタの権限を有する位置情報取得制御部122を選択してもよい。このとき、処理部12は、現在起動しているアプリケーションを識別し、複数のアプリケーションが起動されているか否かを判定する。処理部12は、複数のアプリケーションが起動している場合、記憶部18に記憶されているリストを参照し、起動しているアプリケーションの優先順位を比較する。処理部12は、比較した結果、優先順位が最も高いアプリケーションに付属された位置情報取得制御部122をマスタの権限を有する位置情報取得制御部122として選択する。これにより、省電力モード時に測位および位置情報の送信の頻度を抑制できる。
さらに、処理部12は、省電力モード時に、アプリケーションに付属された位置情報取得制御部122ではなく、アプリケーションとは独立して動作される省電力モード専用の位置情報ライブラリをマスタの権限を有する位置情報取得制御部122として選択してもよい。これにより、アプリケーションが省電力モードに移行したことによって、起動中のアプリケーションによることなく、端末装置10の電池消費を抑制できる。このアプリケーションから独立した位置情報ライブラリに対応した位置情報取得制御部122は、例えば、図3に示したように、複数のアプリケーションに対応した1つの位置情報ライブラリとして実装されるものであってもよい。
さらに、省電力モードに対応したアプリケーションに付属された位置情報取得制御部122を選択する際に、処理部12は、バージョンが古いアプリケーションに付属された位置情報取得制御部122を、マスタの権限を有する位置情報取得制御部122に決定してもよい。また、処理部12は、取得する情報が少ないアプリケーションに付属された位置情報取得制御部122を、マスタの権限を有する位置情報取得制御部122に決定してもよい。アプリケーションが取得させる情報には、位置情報が含まれる。この位置情報には、上述したようにウェブ履歴情報、プログラム実行履歴情報、操作履歴情報、充電履歴情報、姿勢変化情報、及び環境情報が含まれる。処理部12は、位置情報に含まれる何れかの情報の量、または、位置情報に含まれる全ての情報の量を判定してマスタの権限を有する位置情報取得制御部122を選択してもよい。
また、このステップS202において、処理部12は、マスタの権限を有する位置情報取得制御部122以外の位置情報取得制御部122を、スレーブの位置情報取得制御部122に決定する。
ステップS204において、処理部12は、所定のマスタ決定条件に合致する位置情報取得制御部122を検出する。所定のマスタ決定条件は、位置情報ライブラリをマスタの権限を有する位置情報取得制御部122とするための条件が予め設定されている。この所定のマスタ決定条件は、複数のアプリケーションのうち、GPS測位部16に起動要求を行う頻度が高いアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122、であってもよい。この場合、処理部12は、アプリケーションの起動時間の履歴を含むデータを参照する。処理部12は、起動回数が最も多いアプリケーションを検出する。これにより処理部12は、起動回数が最も多いアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122を、マスタ候補の位置情報取得制御部122として検出する。
所定のマスタ決定条件は、複数のアプリケーションのうち最先に起動したアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122、であってもよい。この場合、処理部12は、アプリケーションの起動時間の履歴を含むデータを参照する。処理部12は、現在起動しているアプリケーションのうち起動時刻が最も古いアプリケーションを検出する。起動時刻が最も古いアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122を、マスタ候補の位置情報取得制御部122として検出する。
所定のマスタ決定条件は、複数の位置情報ライブラリのうちバージョンが最新の位置情報ライブラリ、であってもよい。この場合、処理部12は、複数のアプリケーションに付属している各位置情報ライブラリのバージョン情報を参照する。処理部12は、位置情報ライブラリのバージョン情報のうち最新のバージョン情報の位置情報ライブラリを検出する。処理部12は、最新のバージョン情報の位置情報ライブラリに対応した位置情報取得制御部122を、マスタ候補の位置情報取得制御部122として検出する。
なお、所定のマスタ決定条件には、他の条件が含まれていてもよい。
他のマスタ決定条件は、ユーザの操作に基づいて位置情報の測位または送信が許可されたアプリケーションに付属した位置情報ライブラリを選択することであってもよい。端末装置10には、例えば、位置情報を利用するアプリケーション、または位置情報を利用可能にするアプリケーションがインストールされる。これらのアプリケーションをインストールする際、または、これらのアプリケーションが起動した際に、アプリケーションの制御により、処理部12は、端末装置10のディスプレイに位置情報の測位または送信を許可するメッセージを表示させる。ユーザの操作を受け付けることにより、位置情報の測位または送信が許可された場合、処理部12は、位置情報の測位または送信が許可されたアプリケーションであることを記憶部18に登録する。その後、処理部12は、マスタの権限を有する位置情報ライブラリを選択する際に、記憶部18に登録された情報を参照して、位置情報の測位または送信が許可されたアプリケーションがあるか否かを判定する。処理部12は、位置情報の測位または送信が許可されたアプリケーションがある場合、当該アプリケーションに付属された位置情報ライブラリをマスタとしての位置情報ライブラリとして選択できる。
処理部12は、インストール日時が最も古いアプリケーションであって、削除される可能性が低いアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122を、マスタ候補の位置情報取得制御部122として検出してもよい。
また、処理部12は、GPS測位部16に取得させる位置情報の種類または項目が最も多いアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122を、マスタの権限を有する位置情報取得制御部122として選択してもよい。アプリケーションが取得させる位置情報には、上述したようにウェブ履歴情報、プログラム実行履歴情報、操作履歴情報、充電履歴情報、姿勢変化情報、及び環境情報が含まれる。処理部12は、位置情報に含まれる何れかの情報の量、または、位置情報に含まれる全ての情報の量を判定してマスタ候補の位置情報取得制御部122としてしてもよい。
さらに処理部12は、GPS測位部16に測位させる頻度(測位頻度)が最も多いアプリケーションに付属した位置情報取得制御部122を、マスタ候補の位置情報取得制御部122として検出してもよい。
ステップS206において、処理部12は、ステップS204において検出された所定のマスタ決定条件に該当する位置情報取得制御部122を、マスタの権限を有する位置情報取得制御部122に決定する。処理部12は、マスタの権限を有する位置情報取得制御部122以外の位置情報取得制御部122を、スレーブの権限を有する位置情報取得制御部122に決定する。
このマスタの権限を有する位置情報取得制御部122の決定により、自装置の位置情報の測位タイミングおよび位置情報の送信タイミングを変更させる。これにより、複数の位置情報ライブラリのうち何れかひとつの位置情報ライブラリに独自に設定された測位タイミングおよび送信タイミングに従って位置情報の測位および送信が実行される。
なお、処理部12は、マスタ候補の位置情報取得制御部122が複数検出された場合には、所定のマスタ決定条件に合致した数が多い位置情報取得制御部122を、マスタの権限を有する位置情報取得制御部122に決定してもよい。
なお、この実施形態において、位置情報サーバ30がマスタの権限を有する位置情報取得制御部122を決定してもよい。位置情報サーバ30は、端末装置10から、起動しているアプリケーションの情報及びユーザが位置情報の利用を許可した許可情報を定めたリストを受信する。位置情報サーバ30は、受信したリストを参照して、位置情報の利用が許可され、かつ起動しているアプリケーションのうち、どのアプリケーションに付属している位置情報ライブラリがマスタとなるかを決定できる。位置情報サーバ30は、決定したマスタとなる位置情報ライブラリが付属しているアプリケーションを端末装置10に通知する。これにより端末装置10は、位置情報サーバ30によって決定されたアプリケーションに付属した位置情報ライブラリをマスタに設定できる。
なお、位置情報サーバ30は、定期的、決まった日時、あるいは前回送信したリストに変更が生じたタイミングに、端末装置10から、起動しているアプリケーションの情報及びユーザが位置情報の利用を許可した許可情報を定めたリストを受信してもよい。これにより、位置情報サーバ30は、起動しているアプリケーションやユーザが位置情報の利用を許可した許可情報に変化があった場合でも、端末装置10に、次のマスタを遅滞なく通知することができる。
さらに、位置情報サーバ30は、端末装置10から受信した、起動しているアプリケーションの情報及びユーザが位置情報の利用を許可した許可情報を定めたリストに基づき、マスタとなる位置情報ライブラリが付属しているアプリケーションの順位を定めたリストを作成してもよい。これにより、端末装置10は、マスタの位置情報ライブラリが付属されたアプリケーションが削除された場合に、次の順位のアプリケーションに付属された位置情報ライブラリをマスタに決定することができる。
なお、スレーブの権限を有する位置情報取得制御部122は、独自の測位タイミングが設定されており、当該独自のタイミングでマスタの権限を取得した位置情報取得制御部122に位置情報を要求してもよい。これにより、スレーブの権限を有する位置情報取得制御部122は、自己が付属されているアプリケーションに、当該アプリケーションにとって望ましいタイミングで位置情報を供給することができる。
以上のように、処理部12は、複数の位置情報取得制御部122のうちいずれかの位置情報取得制御部122をマスタの権限を有する位置情報取得制御部122に決定できる。
図6は、端末装置10において、マスタの位置情報取得制御部122によってGPS測位部16に位置情報を取得させる処理手順を示すフローチャートである。この処理は、例えば所定期間ごとに繰り返される。
先ずステップS300において、位置情報取得制御部122は、端末装置10においてインストールされているアプリケーションが起動しているか否かを判定する。アプリケーションが起動している場合には以下の処理に移行する。アプリケーションが起動していない場合には以下の処理には移行しない。
次のステップS302において、位置情報取得制御部122は、通信部14から通信エリアのIDを取得する。位置情報取得制御部122は、通信部14に要求を出力して、通信部14から通信エリアのIDとしてセルID又はアクセスポイントIDを取得する。位置情報取得制御部122は、取得されたセルID又はアクセスポイントIDを記憶部18に記憶させる。この通信エリアのIDは、セルID又はアクセスポイントIDの一方であってもよい。また、この通信エリアのIDは、セルID及びアクセスポイントIDの双方であってもよい。
次のステップS304において、位置情報取得制御部122は、ステップS302にて取得したセルID又はアクセスポイントIDが、過去に取得したセルID又はアクセスポイントIDから変化したか否かを判定する。このとき、位置情報取得制御部122は、前回の処理におけるステップS302において記憶部18に記憶されたセルID又はアクセスポイントIDと、今回のステップS302において取得したセルID又はアクセスポイントIDとを比較する。位置情報取得制御部122は、双方のセルID又はアクセスポイントIDが相違している場合には、セルID又はアクセスポイントIDが変化したと判定する。セルID又はアクセスポイントIDが変化した場合にはステップS306に処理を進め、セルID又はアクセスポイントIDが変化していない場合には処理を終了する。
ステップS306において、位置情報取得制御部122は、GPS測位部16に起動命令を出力して、GPS測位を実施させる。これにより位置情報取得制御部122は、GPS測位部16に位置情報を取得させる。位置情報取得制御部122は、GPS測位部16により取得された位置情報を、記憶部18に蓄積する。
以上説明したように、第1の実施形態に係る端末装置10によれば、検出部により検出された情報に基づいてGPS測位部16を起動させるタイミングを判定する(ステップS304)。GPS測位部16を起動するタイミングであることを判定した場合には、位置情報取得制御部122は、GPS測位部16を起動させて位置情報を取得させる。これにより端末装置10によれば、アプリケーション独自のタイミングでGPS測位部16を起動させることが無く、測位のための電力の消費を抑制することができる。
また、第1の実施形態に係る端末装置10において、検出部は、自装置が通信可能な通信エリアの識別子を検出する通信部14である。この端末装置10によれば、位置情報取得制御部122によって、通信部14により検出された通信エリアの識別子が変更したことを判定したタイミングで、GPS測位部16を起動させて位置情報を取得させることができる。これにより端末装置10によれば、自装置が移動して通信エリアの識別子が変更しない限りGPS測位部16による測位を回避でき、測位のための電力の消費を抑制することができる。
[第2の実施形態]
つぎに、第2の実施形態に係る端末装置10について説明する。なお、第2の実施形態における第1の実施形態と同一部分は、同一符号を付することによってその詳細な説明を省略する。
図7は、第2の実施形態に係る端末装置10の構成を示すブロック図である。第2の実施形態に係る端末装置10は、センサ部20を備える点で、第1の実施形態に係る端末装置10とは異なる。なお、第2の実施形態に係る端末装置10は、位置情報ライブラリが各アプリケーションに付属している場合を説明するが、図3に示したように複数のアプリケーションに一つの位置情報ライブラリが対応している構成であってもよい。
センサ部20は、自装置が移動することに応じて変化する情報を検出する。センサ部20は、自装置が移動することに応じて変化する情報として、端末装置10の移動量を検出する。第2の実施形態において、自装置が移動することに応じて変化する情報は、第1の実施形態において説明した通信エリアのIDに加えて、端末装置10の移動量を含む。
センサ部20は、加速度センサ部20aと移動検出部20bとを含む。
加速度センサ部20aは、自装置である端末装置10に加わる加速度の変化に応じて物理量が変化する。この加速度センサ部20aは、半導体静電容量センサであってもよい。加速度センサ部20aにおける物理量は、端末装置10の挙動に相当する。
なお、端末装置10は、自装置の挙動を検出するため、重力センサ、ジャイロセンサ、又は地磁気センサを含んでいてもよい。本実施形態においては、加速度センサ部20aのみを備えることを説明するが、これらの重力センサ、ジャイロセンサ、又は地磁気センサは、加速度センサ部20aと共に、又は、加速度センサ部20aに代えて備えていてもよい。地磁気センサを利用することにより、地磁気センサが検知する方向の変化の頻度が多いほど、端末装置10が静止状態にはない可能性が高く、移動中の可能性が高いことが検知できる。
移動検出部20bは、加速度センサ部20aにおける物理量を検出する。移動検出部20bは、検出された物理量に相当する端末装置10の挙動に基づいて自装置の移動の有無を検出する。移動検出部20bは、自装置が移動したことを検出したことに応じて、端末装置10の移動量を更新する。この移動量は、移動検出部20bから位置情報取得制御部122に出力される。
移動検出部20bは、所定距離の移動を検出した場合に、移動検出信号を生成する。移動検出部20bは、生成した移動検出信号を処理部12に出力する。移動検出信号は、自装置の位置情報を測位することを判定したタイミングを示す。移動検出部20bは、予め、位置情報取得制御部122から所定距離が供給される。
図8は、端末装置10において授受される情報を示したブロック図である。
移動検出部20bには、GPS測位部16が位置情報を取得すると、当該位置情報が供給される。さらに移動検出部20bには、加速度センサ部20aから端末装置10の挙動を示す物理量が供給される。さらに移動検出部20bには、位置情報取得制御部122から所定距離が供給される。
移動検出部20bは、GPS測位部16から位置情報が供給されたタイミングで、端末装置10の挙動に基づいて更新していた移動量をリセットする。移動量のリセット後、移動検出部20bは、端末装置10の挙動に基づいて移動量を更新し、移動量が所定距離に達したか否かを判定する。
移動検出部20bは、移動量が所定距離に達した場合に、移動検出信号を位置情報取得制御部122に出力する。
位置情報取得制御部122は、通信部14により検出されたセルID又はアクセスポイントIDが変更され、且つ、移動検出信号を入力したか否かを判定する。位置情報取得制御部122は、通信部14により検出されたセルID又はアクセスポイントIDが変更され、且つ、移動検出信号を入力したと判定した場合に、GPS測位部16に起動要求を出力する。
なお、移動検出部20bは、加速度センサ部20aにおける物理量の変化に基づいて自装置が移動したことを検知してもよい。移動検出部20bは、自装置が移動したことを検知したことに応じて、位置情報取得制御部122により測位タイミングを判定させることができる。例えば、位置情報取得制御部122は、自装置が停止していなく移動している状態である場合に、測位タイミングであることを判定することができる。また、位置情報取得制御部122は、単位時間当たりの移動距離又は所定位置からの移動距離が所定距離(例えば100メートル)を超えている場合には、測位タイミングであることを判定することができる。
さらに、位置情報取得制御部122は、移動状態として、自装置の移動手段が自動車、電車、自転車、または徒歩かを判別し、判別結果に基づいて測位頻度を変更してもよい。このために、記憶部18には、移動手段(電車、自動車、自転車、徒歩)に対応させて、単位時間当たりの移動距離および測位頻度を記憶させる。この測位頻度は、移動速度が高いほど、高くされる。例えば、移動速度が電車>自動車>自転車>徒歩位置であり、電車移動時の測位頻度>自動車移動時の測位頻度>自転車移動時の測位頻度>徒歩移動時の測位頻度とする。位置情報取得制御部122は、移動検出部20bによる自装置の移動検知結果に基づいて所定時間当たりの移動距離を推定し、推定された移動距離に対応した移動手段を判別する。位置情報取得制御部122は、判別された移動手段に対応した測位頻度でGPS測位部16に測位させる。
この位置情報取得制御部122の動作は、図9に示すようになる。図9は、位置情報取得制御部122がGPS測位部16により測位を実施させる処理手順を示すフローチャートである。
先ずステップS400において、位置情報取得制御部122は、端末装置10においてインストールされているアプリケーションが起動しているか否かを判定する。アプリケーションが起動している場合には以下の処理に移行する。アプリケーションが起動していない場合には以下の処理には移行しない。
次に、位置情報取得制御部122は、通信部14によって端末装置10の通信エリアの検出を開始させる(S402)。これにより位置情報取得制御部122は、通信部14からセルID又はアクセスポイントIDを取得する。
次に、位置情報取得制御部122は、移動検出部20bによって端末装置10の移動を検出させる(S404)。このとき、位置情報取得制御部122は、所定距離を移動検出部20bに出力する。これにより位置情報取得制御部122は、移動検出部20bによって所定距離の検出を開始させる。
次に、位置情報取得制御部122は、ステップS402にて取得したセルID又はアクセスポイントIDが、過去に取得したセルID又はアクセスポイントIDから変化したか否かを判定する(S406)。このとき、位置情報取得制御部122は、過去に検出されて記憶部18に記憶されたセルID又はアクセスポイントIDと、今回取得したセルID又はアクセスポイントIDとを比較する。位置情報取得制御部122は、双方のセルID又はアクセスポイントIDが相違している場合には、セルID又はアクセスポイントIDが変化したと判定する。セルID又はアクセスポイントIDが変化した場合にはステップS408に処理を進め、セルID又はアクセスポイントIDが変化していない場合には、この判定を繰り返す。
次に、位置情報取得制御部122は、端末装置10が所定距離移動したか否かを判定する(S408)。位置情報取得制御部122は、移動検出部20bから移動検出信号が出力された場合には、端末装置10が所定距離移動したと判定する。端末装置10が所定距離移動した場合には、ステップS410に処理を進める。
次に、位置情報取得制御部122は、GPS測位部16に起動命令を出力して、GPS測位を実施させる(S410)。これにより位置情報取得制御部122は、GPS測位部16に位置情報を取得させる。位置情報取得制御部122は、GPS測位部16により取得された位置情報を取得し、記憶部18に蓄積する。
GPS測位部16によって取得された位置情報は、移動検出部20bにも出力される。これにより移動検出部20bは、移動量をリセットする。
以上説明したように、第2の実施形態に係る端末装置10によれば、検出部としての自装置の挙動を検出するセンサ部20により検出された情報に基づいてGPS測位部16を起動させるタイミングを判定する(ステップS408)。これにより端末装置10によれば、自装置が所定距離移動した場合に、GPS測位部16により位置情報を取得させることができる。したがって、第2の実施形態に係る端末装置10によれば、アプリケーション独自のタイミングでGPS測位部16を起動させることが無く、測位のための電力の消費を抑制することができる。
第2の実施形態に係る端末装置10によれば、端末装置10が静止している場合又は移動量が少ない場合、位置情報の取得を実施しない。これにより端末装置10によれば、端末装置10が静止又は移動が少ない場合に、GPS測位部16を起動させることを抑制して、測位のための電力の消費を抑制することができる。
なお、移動検出部20bは、端末装置10の移動が少ない場合には、所定時間を経過したことをトリガとして、位置情報取得制御部122に移動検出信号を出力してもよい。この所定時間は、GPS測位部16により測位を実施したこととトリガにしてカウントが開始される。これにより位置情報取得制御部122は、所定時間を経過した場合にGPS測位部16によって位置情報を取得させることができ、端末装置10の移動が少ない場合であっても位置情報を蓄積できる。
第2の実施形態に係る端末装置10における位置情報取得制御部122は、所定距離内のエリアに存在する場合に、加速度センサ部20aにより取得された挙動に基づいて位置情報を更新させてもよい。また、位置情報取得制御部122は、加速度センサ部20aにより検出された自装置の移動状態に基づいて、加速度センサ部20aにより取得された挙動に基づいて位置情報を更新させる頻度を変更する。
図10は、所定距離のエリアを設定して位置情報を取得する頻度を変更する処理手順を示す図である。図11は、端末装置10の位置及び所定距離のエリアの設定処理について説明する図である。
図11(a)に示すように端末装置10の現在位置P1が取得されている状況において、位置情報取得制御部122は、図11(b)に示すように現在位置P1の中心から所定距離を半径とする移動検出円C1を設定する(S500)。
位置情報取得制御部122は、加速度センサ部20aから挙動が検出される度に、図11(c)に示すように移動量に対応した推定位置円C2の半径を拡大する。この位置情報取得制御部122の動作は、位置情報取得制御部122が端末装置10の挙動に基づいて移動量を更新することに相当する。その後、加速度センサ部20aにより複数回に亘り端末装置10の挙動を検出したことにより、図11(d)に示すように、推定位置円C2が移動検出円C1と一致する。
このように、位置情報取得制御部122は、移動検出円C1(所定エリア)を設定し、推定位置円C2が移動検出円C1に一致するまでの期間において、端末装置10が所定エリア内に存在すると判定する(S502:YES)。
なお、端末装置10の挙動に基づく移動量は、単純に挙動を積算しているが、方向を含めて積算してもよい。位置情報取得制御部122は、加速度センサ部20aにより検出された3軸の物理量に基づいて、移動方向ごとに移動量を積算してもよい。これにより端末装置10は、高い精度で端末装置10の移動を検出できる。
位置情報取得制御部122は、端末装置10が所定エリア内に存在する場合、位置情報を取得する頻度を変更する(S504)。このとき位置情報取得制御部122は、加速度センサ部20aにより検出された挙動を参照して、端末装置10が移動状態であるか静止状態であるかを判定する。位置情報取得制御部122は、端末装置10が移動状態である場合には、加速度センサ部20aにより検出されている挙動に基づいて端末装置10の位置を更新して記憶部18に記憶させる。これにより位置情報取得制御部122は、位置情報を取得する頻度を高める。位置情報取得制御部122は、端末装置10が静止状態である場合には、端末装置10の位置を更新しない。
また、ステップS504において、位置情報取得制御部122は、端末装置10の電力消費状態に基づいて位置情報を取得する頻度を変更してもよい。この電力消費状態は、端末装置10に内蔵された蓄電池の残電力、充電中か否か、省電力モードか否かを含む。
位置情報取得制御部122は、蓄電池の残電力が所定値よりも高い場合には、加速度センサ部20aにより検出されている挙動に基づいて端末装置10の位置を更新して記憶部18に記憶させる。これにより位置情報取得制御部122は、位置情報を取得する頻度を高める。
位置情報取得制御部122は、蓄電池の残電力が所定値よりも高い且つ蓄電池の充電中である場合には、現在の測位頻度を変更しない、または、蓄電池の残電力が所定値よりも低い且つ蓄電池の充電中ではない場合の測位頻度よりも現在の測位頻度を高くする。また、位置情報取得制御部122は、蓄電池の残電力が所定値よりも低い且つ蓄電池の充電中ではない場合には、蓄電池の残電力が所定値よりも高い且つ蓄電池の充電中である場合の測位頻度よりも現在の測位頻度を低くする。例えば、蓄電池の残電力が所定値よりも高い且つ蓄電池の充電中である場合の測位頻度を100%とすると、蓄電池の残電力が所定値よりも低い且つ蓄電池の充電中ではない場合には、測位頻度を50%に変更する。
位置情報取得制御部122は、端末装置10の動作モードが電力消費を抑制する省電力モードである場合には、端末装置10の位置を更新しない。これにより位置情報取得制御部122は、位置情報を取得する頻度を高くしない。
次に位置情報取得制御部122は、GPS測位部16により位置情報を取得するか否かを判定する。セルID又はアクセスポイントIDが変化し、図11(d)に示すように推定位置円C2が移動検出円C1と一致した場合、位置情報取得制御部122は、移動検出部20bから移動検出信号が出力される。位置情報取得制御部122は、移動検出部20bから出力された移動検出信号を入力した場合に(S506:YES)、GPS測位部16に起動要求を出力する。これにより位置情報取得制御部122は、GPS測位部16により位置情報を取得させる(S508)。
GPS測位を実施した結果、位置情報取得制御部122は、図11(e)に示すような新たな現在位置P2を得る。位置情報取得制御部122は、新たな現在位置P2を中心として新たな移動検出円C3(所定エリア)を設定する(S500)。
この第2の実施形態に係る端末装置10によれば、位置情報取得制御部122によって自装置を中心として所定距離のエリアを設定し、当該エリア内に自装置が存在する場合に、加速度センサ部20aにより検出された自装置の移動状態に基づいて、位置情報を更新する頻度を変更する。これにより端末装置10によれば、所定距離のエリアにおいて位置情報を取得する頻度を低くでき、位置情報を取得するための消費電力を抑制することができる。
また、この端末装置10によれば、自装置が所定距離のエリアに存在する場合において、自装置の電力消費状態に基づいて、位置情報を取得する頻度を変更する。これにより端末装置10によれば、電力消費状態に基づいて位置情報を更新する頻度を低くでき、位置情報を取得するための消費電力を抑制することができる。
[第3の実施形態]
つぎに、第3の実施形態に係る端末装置10について説明する。なお、第3の実施形態における第1の実施形態と同一部分は、同一符号を付することによってその詳細な説明を省略する。
図12は、第3の実施形態に係る端末装置10の構成を示すブロック図である。第3の実施形態に係る端末装置10は、可聴音検出部22を備える点で、第1の実施形態に係る端末装置10とは異なる。
可聴音検出部22は、自装置周囲の可聴音を検出するセンサである。
可聴音検出部22は、マイクロフォンにより構成される。可聴音検出部22は、マイクロフォンの出力に基づいて周囲の可聴音を検出して位置情報取得制御部122に出力する。位置情報取得制御部122は、可聴音に対して音声認識処理を施し、認識された音声にエリアを特定する情報が含まれているかを判定する。このために、記憶部18には、予め、エリアと位置を特定する情報とが対応づけられた音声−エリアデータベースを記憶しておく。位置情報取得制御部122は、音声認識処理により得られた音声が、位置を特定する情報に合致するか否かを、音声−エリアデータベースを参照して判定する。位置情報取得制御部122は、判定した結果、音声が位置を特定する情報に合致した場合、当該位置を特定する情報に対応したエリアに端末装置10が進入したことを検出する。
位置情報取得制御部122は、端末装置10が所定のエリアに進入したことを検出した場合、GPS測位部16によって位置情報を取得する頻度を低くする。例えば、位置情報取得制御部122は、所定のエリアに存在する場合には、端末装置10の移動量が所定距離を超えても、GPS測位部16に起動要求を出力しない。
図13は、第3の実施形態に係る端末装置10における位置情報取得制御部122の動作手順を示すフローチャートである。
端末装置10は、アプリケーションが起動している場合に(S600:YES)、可聴音検出部22により検出させる(S602)。可聴音検出部22は、マイクロフォンにより検出された音声を位置情報取得制御部122に出力する。
位置情報取得制御部122は、可聴音検出部22により検出された可聴音に基づいて、端末装置10が所定のエリアに進入したか否かを判定する(S604)。端末装置10が所定のエリアに進入したと判定した場合(S604:YES)、位置情報取得制御部122は、GPS測位部16に起動要求を出力する。これにより位置情報取得制御部122は、GPS測位部16に位置情報を取得させる(S608)。
以上のように、第3の実施形態に係る端末装置10によれば、端末装置10が所定のエリアに移動した場合に、GPS測位部16により位置情報を取得する頻度を抑制することができ、位置情報を取得するための消費電力を抑制することができる。
端末装置10が所定のエリアに移動した場合、端末装置10のGPS測位部16によるGPS電波の電波受信が不良となることがある。したがって、端末装置10は、GPS測位部16を起動してもGPS電波を受信できずに電力が無駄になる可能性がある。そこで第3の実施形態に係る端末装置10によれば、自装置が所定のエリアに進入した場合にはGPS測位部16を起動する頻度を抑制して、無駄な電力を抑制することができる。
なお、第3の実施形態に係る端末装置10は、位置情報ライブラリが各アプリケーションに付属している場合を説明するが、図3に示したように複数のアプリケーションに一つの位置情報ライブラリが対応している構成であってもよい。また、第3の実施形態に係る端末装置10は、第2の実施形態の端末装置10のように、センサ部20を備え、通信エリアのIDが変化し、且つ移動量が所定距離となった場合にGPS測位部16により位置情報を取得させてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、例えば、端末装置、位置提供システム、及び位置情報取得制御用プログラムなどとして実施することができる。
また、上述した端末装置10の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…位置提供システム、10、10A、10B、・・・、10N…端末装置、12…処理部、14…通信部、16…GPS測位部、18…記憶部、20…センサ部、20a…加速度センサ部、20b…移動検出部、22…可聴音検出部、30…位置情報サーバ、40…認証サーバ、42…POIサーバ、50、50A、50B、・・・、50N…アプリケーションサーバ、120、120A、120B、120C…アプリケーション処理部、122、122A、122B、122C…位置情報取得制御部

Claims (13)

  1. 起動要求に応じて起動することにより位置情報を取得する位置情報取得部と、
    CPUによって実行される複数のアプリケーションと、
    CPUによって実行されるライブラリであって、前記各アプリケーションに付属し、それぞれが前記付属したアプリケーション独自のタイミングで前記位置情報取得部へ起動要求を行うことが設定された複数の位置情報ライブラリとを有し、
    前記複数の位置情報ライブラリのうち所定の条件によって定められた何れか一つの位置情報ライブラリのみが前記位置情報取得部へ起動要求を行う権限を取得し、前記権限を取得した位置情報ライブラリにより、当該位置情報ライブラリが付属されているアプリケーション独自のタイミングで前記CPUが前記位置情報取得部に対して起動要求を出力することにより、前記位置情報取得部に位置情報を取得させる、端末装置。
  2. 前記複数の位置情報ライブラリのうち、前記位置情報取得部へ起動要求を行う頻度が高
    く設定されている位置情報ライブラリが、当該位置情報ライブラリが付属されているアプリケーション独自のタイミングで、前記位置情報取得部へ起動要求を行う権限を取得する、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記複数の位置情報ライブラリのうち、前記位置情報取得部へ起動要求を行って取得させる位置情報の種類または項目が最も多い位置情報ライブラリが、当該位置情報ライブラリが付属されているアプリケーション独自のタイミングで、前記位置情報取得部へ起動要求を行う権限を取得する、請求項1に記載の端末装置。
  4. 自装置が省電力動作状態である場合には、前記複数の位置情報ライブラリのうち、前記位置情報取得部へ起動要求を行う頻度が低く設定されている位置情報ライブラリが、当該位置情報ライブラリが付属されているアプリケーション独自のタイミングで、前記位置情報取得部へ起動要求を行う権限を取得する、請求項1に記載の端末装置。
  5. 前記アプリケーションのそれぞれは、ユーザの操作に基づいて前記位置情報取得部により取得された位置情報の提供を許可または禁止することが設定され、
    前記起動要求を行う権限を取得した位置情報ライブラリは、前記位置情報の提供を許可するアプリケーションに位置情報を出力する、請求項1に記載の端末装置。
  6. 前記起動要求を行う権限を有しない位置情報ライブラリは、それぞれに独自に設定されたタイミングで、起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリが取得させた位置情報を取得する、請求項1に記載の端末装置。
  7. 前記起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリは、予め位置情報の提供が許可されているアプリケーションに付属した位置情報ライブラリに位置情報を出力し、予め位置情報の提供が禁止されたアプリケーションに付属した位置情報ライブラリには位置情報を出力しない、請求項6に記載の端末装置。
  8. 自装置が通信可能な通信エリアの識別子を検出する通信部を有し、
    前記起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリは、前記通信部により検出された前記通信エリアの識別子が変更したことを判定したタイミングで、前記位置情報取得部へ起動要求を行う、請求項1に記載の端末装置。
  9. 自装置の挙動を検出する加速度センサを有し、
    前記起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリは、前記加速度センサにより検出された挙動に基づいて自装置の移動距離を推定し、自装置が所定距離を移動したと推定したタイミングで、前記位置情報取得部を起動させて位置情報を取得させる、請求項1に記載の端末装置。
  10. 前記起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリは、前記加速度センサにより検出された挙動に基づいて前記位置情報を更新し、前記加速度センサにより検出された自装置の移動状態に基づいて前記位置情報を更新させる頻度を変更する、請求項9に記載の端末装置。
  11. 前記起動要求を行う権限を有する位置情報ライブラリは、
    前記加速度センサにより検出された挙動に基づいて前記位置情報を更新し、
    自装置の電力消費状態に基づいて、前記位置情報を更新させる頻度を変更する、請求項9に記載の端末装置。
  12. 前記請求項1から11のうち何れかに記載の端末装置と、
    前記端末装置に記憶された複数のアプリケーションのそれぞれに対応した複数のアプリケーションサーバと、
    前記端末装置から送信された位置情報を受信し、前記複数のアプリケーションサーバのうち何れかのアプリケーションサーバに位置情報を送信する位置情報サーバと、
    を有する位置提供システム。
  13. 起動要求に応じて起動することにより位置情報を取得する位置情報取得部を備え、CPUによって実行される複数のアプリケーションと、CPUによって実行されるライブラリであって、前記各アプリケーションに付属し、それぞれが前記付属したアプリケーション独自のタイミングで前記位置情報取得部へ起動要求を行うことが設定された複数の位置情報ライブラリとがそれぞれインストールされている端末装置のCPUに、
    前記複数の位置情報ライブラリのうち所定の条件によって定められた何れか一つの位置情報ライブラリのみに前記位置情報取得部へ起動要求を行う権限を付与するステップと、
    前記権限が付与された位置情報ライブラリにより、当該位置情報ライブラリが付属されているアプリケーション独自のタイミングで前記CPUが前記位置情報取得部に対して起動要求を出力することにより前記位置情報取得部に位置情報を取得させるステップと
    を実行させるための位置取得制御用プログラム。
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