JP6216569B2 - ドライブレコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるドライブレコーダに関し、特に、ハザードマップのような予め登録した複数地点の位置情報を利用して実行される制御に関する。
一般的なドライブレコーダは、車両に加わる大きな加速度を検知した場合に、異常の発生とみなして、車載カメラが取得した画像データを記録媒体に記録する。或いは、画像データの記録を常時行い、大きな加速度を検知した場合には、異常発生時の画像データとして通常時とは異なる態様で記録する。このように、ドライブレコーダは、画像記録機能を有する。
ところで、ドライブレコーダを多機能化して、運転を支援するための機能を追加することが考えられる。この運転支援機能に関する従来技術としては、例えば特許文献1に開示された技術が知られている。
特許文献1においては、事前に生成したハザードマップの情報を利用し、運転者の危険な状態を適切に検知して警告を行うことを開示している。
特開2011−242190号公報
特許文献1のような運転支援機能をドライブレコーダに搭載することが考えられる。即ち、事前に作成したハザードマップから危険地点の位置情報を取得し、この位置情報と自車両の現在位置との間の算出距離が、所定の判定距離以下となった場合に、運転者に対して注意喚起の警告を行うことができる。
しかしながら、上記制御により運転者に対して注意喚起の警告を行う場合には、警告のタイミングが遅れることより、運転を適切に支援できない可能性が考えられる。例えば、危険地点を通過した直後に警告が出力される可能性がある。或いは、警告のタイミングが早過ぎることにより、運転を支援できない可能性もある。
また、ドライブレコーダの本来の機能である画像記録機能に、上記ハザードマップの情報を利用することが考えられる。つまり、大きな加速度が検知されない状況であったとしても、ハザードマップに登録された危険地点では、利用価値の高い重要な画像が撮影される可能性が高い。このため、現在位置がハザードマップに登録された危険地点に接近した時点から、この場所で取得した画像データを記録する(即ち、トリガ制御を実行する。)ことが想定される。
しかしながら、この場合にも、上記運転支援機能の場合と同様に、適切なタイミングでトリガ制御を実行できない可能性があり、重要な画像データの記録に失敗する可能性がある。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、記録地点の位置情報に基づいて適切なタイミングで画像データを記録することが可能なドライブレコーダを提供することを目的とする。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 車両に搭載されるドライブレコーダであって、
制御部と、
前記車両の現在地を識別するための情報を取得する位置情報取得部と、
前記車両の現在の走行速度を算出するための情報を取得する速度情報取得部と、
複数の記録地点の位置情報が記録された記録地点情報記録部と、
を備え、
前記制御部は、前記位置情報取得部からの情報に基づいて識別した前記車両の現在地と、前記記録地点情報記録部に記録された複数の前記記録地点のうちの1つの記録地点との間の算出距離が、前記速度情報取得部からの情報に基づいて算出した前記車両の現在の走行速度に基づいて特定した判定距離以下となった時点を開始基準として、画像記録に関する所定のトリガ制御を実行し、
前記制御部は、前記車両に搭載されたカメラで取得した画像データを連続的に若しくは一定の時間間隔で周期的に記録部に記録する常時記録モードと、前記画像データをトリガ発生時のみ前記記録部に記録する一時記録モードと、を選択的に実行し、
前記制御部は、前記トリガ制御として、
前記一時記録モードが選択されている場合には、前記時点に基づく時点から所定時間だけ前記画像データを前記記録部に記録する処理を行い、
前記常時記録モードが選択されている場合には、前記時点に基づく時点から所定時間が経過するまでに取得された前記画像データを、それ以外の期間に取得された前記画像データとは異なる態様で前記記録部に記録する処理を行う。
このドライブレコーダによれば、自車両の現在の走行速度に基づいて判定距離を特定するので、適切なタイミングでトリガ制御を実行できる。
例えば、走行速度が速くなるほど判定距離が大きくなるようにすれば、自車両の走行速度に対応した適切なタイミングでトリガ制御を実行できる。
トリガ制御としては、車載カメラで取得した画像データを記録するための様々な処理が考えられる。例えば、通常時は記録処理を行わず、算出距離が判定距離以下となった時点から所定時間だけ、画像データを不揮発性の記録部(例えば、メモリカード。)に記録する処理が考えられる。また、画像データの記録を常時行い、上記時点から所定時間が経過するまでの間に取得された画像データを、通常時とは異なる態様で記録する処理が考えられる。或いは、上記時点から所定時間だけ、記録する画像データの品質を高める処理が考えられる。
これらの処理においては、上記時点から処理を開始するのではなく、例えば上記時点から所定時間だけ後の時点から処理を開始しても構わない。即ち、上記時点を、処理を開始するタイミングを決定するための基準とするものであれば構わない。
また、記録地点としては、例えばハザードマップにおける危険地点を利用できるし、この他の位置情報データベースを記録地点の特定に用いても構わない。
(2) 上記(1)のドライブレコーダであって、
前記制御部は、前記車両の現在の走行速度と基準速度とに基づいて速度補正係数を算出し、当該速度補正係数と基準判定距離とに基づいて前記判定距離を算出する。
このドライブレコーダによれば、現在の走行速度、基準速度、及び基準判定距離に基づいて判定距離を算出するので、適切なタイミングでトリガ制御を実行できる。
基準速度及び基準判定距離は、予め設定された固定値であっても構わないし、或いは記録条件や記録地点毎に設定値を変更しても構わない。記録条件としては、例えば、天候に従って設定値を変更できる。
(3) 上記(2)のドライブレコーダであって、
前記記録地点情報記録部は、複数の記録地点毎に定められた基準判定距離の情報を保持し、
前記制御部は、前記判定距離を算出する際、前記記録地点情報記録部に保持された前記基準判定距離の情報を利用する。
このドライブレコーダによれば、トリガ制御を実行するタイミングを複数の記録地点のそれぞれについて個別に調整することができる。例えば、記録地点がハザードマップ上の危険地点である場合には、危険性の程度や、危険な状況の発生頻度などに応じて記録のタイミングを適切に調整することができる。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1つのドライブレコーダであって、
警報を出力する警報出力部を更に備え、
前記制御部は、前記算出距離が前記判定距離以下となった場合には、前記警報出力部に警報を出力させる。
このドライブレコーダによれば、適切なタイミングで運転支援を行うことができる。例えば、記録地点がハザードマップ上の危険地点である場合には、自車両が危険な状況に遭遇する前に、危険な状況が予想されることを適切なタイミングで運転者に報知することができる。
本発明のドライブレコーダによれば、記録地点の位置情報に基づいて適切なタイミングで画像データを記録することが可能なドライブレコーダを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、実施形態のドライブレコーダの構成例を示すブロック図である。 図2は、図1に示したドライブレコーダの主要な制御を示すフローチャートである。 図3は、ドライブレコーダの記録処理の具体例を示すフローチャートである。 図4は、ハザードマップデータベースの構成例を示す模式図である。 図5は、危険地点と車両との位置関係の具体例を示す模式図である。
実施形態のドライブレコーダについて、図1〜図5を参照しながら以下に説明する。
<ドライブレコーダの構成例>
実施形態のドライブレコーダの構成例を図1に示す。図1に示すドライブレコーダ10は、車載器として車両に搭載される。
図1に示すように、ドライブレコーダ10は、主要な構成として、制御部(CPU:Central Processing Unit)11、車載カメラ12、加速度(G)センサ13、車速センサ14、GPS受信機15、記録媒体16、記録媒体17、一時記憶用メモリ18、ヒューマンマシンインタフェース(HMI:Human Machine Interface)部19、インタフェース(I/F)21、22、及び速度インタフェース23を備えている。
制御部11は、例えばマイクロコンピュータであり、予め組み込まれている動作プログラムを実行し、ドライブレコーダ10に必要とされる様々な機能を実現するための処理を行う。本実施形態のドライブレコーダ10は、画像データなどの情報を記録する機能と、運転を支援するための機能とを有している。これらの機能及び制御部11の処理については後述する。
車載カメラ12は、例えば車両のフロントウインドシールドの近傍に設置され、自車両の進行方向前方の道路や他の車両等を被写体として撮影し、撮影した映像フレームの内容を含む映像信号をインタフェース21を介して制御部11に出力する。即ち、インタフェース21は、車両に搭載された車載カメラ12(撮影部)が撮影した画像データを取得する画像データ取得部として機能する。
加速度センサ13は、自車両に加わった3軸方向の加速度を検出し、加速度の大きさを表す電気信号を出力する。当該信号はインタフェース22を介して制御部11に出力される。危険な状況や交通事故が発生したような場合には、自車両に大きな加速度が加わるので、制御部11は、加速度センサ13の出力する信号に基づいて、危険な状況か否かを識別できる。
車速センサ14は、自車両の変速機の出力軸の回転に応じたパルス信号(即ち、車速パルス。)を速度インタフェース23を介して制御部11に出力する。制御部11は、このパルス信号のパルス数や周期に基づいて、自車両の移動量や走行速度を検出する。即ち、速度インタフェース23は、車両の走行速度を算出するための情報を取得する速度情報取得部として機能する。
GPS受信機15は、複数のGPS(Global Positioning System)から到来する電波に基づく信号を所定のインタフェース(図示せず。)を介して制御部11に入力する。制御部11は、GPS受信機15が受信した信号のタイミングなどに基づいて自車両の現在位置(緯度/経度)を算出する。即ち、GPS受信機15と制御部11とを接続する上記インタフェースは、車両の現在地を識別するための情報を取得する位置情報取得部として機能する。
記録媒体16及び17のそれぞれは、ドライブレコーダ10が記録する大量のデータを長期間にわたって保存するために使用される。記録媒体16及び17は、例えばCF(Compact Flash)カードやSDカードのように、不揮発性メモリを内蔵した記録媒体により構成される。図示しないが、記録媒体16及び17は、容易に着脱できる状態で、ドライブレコーダ10に備わったカードスロットに装着される。本実施形態では、制御部11は、2つの記録媒体16及び17を選択的に使用できる。
一時記憶用メモリ18は、制御部11のアクセスによりデータの読み出し及び書き込みが自在なメモリであり、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成される。一時記憶用メモリ18は、制御部11のワークメモリとして使用し、一時的に生成したデータなどを保持するために利用する。
ヒューマンマシンインタフェース(HMI)部19は、運転者等のユーザに対して必要な情報を提供するための機能を有している。具体的には、合成した疑似音声信号の出力により警告や案内等のメッセージを音声出力する機能、文字や図形などを含むメッセージを可視情報として画面上に表示する機能などのうちの少なくとも1つの機能を有している。即ち、ヒューマンマシンインタフェース部19は、警報を出力する警報出力部として機能する。
<ハザードマップの構成例>
図1に示したドライブレコーダ10は、特別な機能を実現するために、ハザードマップデータベースDBを使用する。このハザードマップデータベースDBは、例えば記録媒体17上に予め保存しておくことにより、必要に応じて制御部11が参照できる。即ち、記録媒体17は、複数の危険地点(記録地点)の位置情報を記録する記録地点情報記録部としての機能を有する。なお、例えはドライブレコーダ10が無線通信機能を有する場合には、車両外部のサーバからオンラインでハザードマップデータベースDBを取得することも可能である。
ハザードマップデータベースDBの内容の構成例を図4に示す。図4に示すように、このハザードマップデータベースDBは、複数の危険地点のデータDx(1)、Dx(2)、・・・Dx(n)の集合として構成してある。各々の危険地点のデータDxは、該当する危険地点(記録地点)の位置Pxとして、緯度及び経度のデータを含んでいる。また、データDxは、基準判定距離Lref[m]のデータを含んでいる。
図4に示した例では、基準判定距離Lrefとして、それぞれの危険地点について個別に定めた数値が登録されている。即ち、1番目の危険地点のデータDx(1)においては基準判定距離Lrefが56[m]であり、2番目の危険地点のデータDx(2)においては基準判定距離Lrefが100[m]に定めてある。このような基準判定距離Lrefは、例えば該当する地点における危険の程度、危険な状況が発生する頻度などを考慮して事前に調整した結果がハザードマップデータベースDBに登録される。
なお、ハザードマップデータベースDBの基礎になるデータについては、例えば特許文献1に開示されているような、公知技術を用いて作成することもできるし、ドライブレコーダ10が記録したデータを解析した結果に基づいて作成することも可能である。
また、このようなハザードマップデータベースDBは、通常は、多数の業務用車両を管理する企業(例えば、タクシー会社、運送会社。)の事務所に配置される管理装置(例えば、パーソナルコンピュータ。)上に作成することが想定される。そして、記録媒体17を介して、事務所の管理装置から各車両に搭載されたドライブレコーダ10に転送することで、各ドライブレコーダ10はハザードマップデータベースDBを利用可能になる。
<動作の説明>
<主要な制御の内容>
図1に示したドライブレコーダ10の主要な制御の内容を図2に示す。即ち、ドライブレコーダ10の制御部11が図2の処理を実行することにより、ドライブレコーダ10の本実施形態における特徴的な動作が実現する。
例えば車両のイグニッションがオンになってドライブレコーダ10に対する電力供給が開始されると、制御部11が図2のステップS11から処理を開始する。
ステップS11では、制御部11は、図2に示した処理以外の、ドライブレコーダ10の基本的な機能を実現するための様々な処理を起動する。これらの処理の中には、図3に示した「ドライブレコーダの記録処理:S30」も含まれている。
ステップS12では、制御部11は、例えば記録媒体17からハザードマップデータベースDBの内容、つまり図4に示したようなデータを読み込む。
ステップS13では、制御部11は基準速度Vrefを読み込む。基準速度Vrefは事前に決定した定数であり、変更可能なパラメータとして例えば記録媒体17上に登録しておくこともできるし、制御部11が実行するプログラムの中に組み込んでおくこともできる。一般的な道路における車両の平均的な走行速度は40[km/h]程度である場合が多いので、基準速度Vrefを40[km/h]に定めることが具体例として考えられる。また、基準速度Vrefは、記録条件によって設定値を変更しても構わない。記録条件としては、例えば天候や走行中の道路種別に従って設定値を変更できる。例えば、悪天候時に設定値を小さくしたり、高速道路を走行中に設定値を大きくすることが考えられる。
ステップS14では、制御部11は、自車両の現在位置を識別するために、GPS受信機15から、最新の現在位置Ppのデータを取得する。
ステップS15では、制御部11は、車速センサ14からの情報に基づいて現在の車速Vp[km/h]を算出する。
ステップS16では、制御部11は、次式により速度補正係数Kvを算出する。
Kv=Vp/Vref
Vp:直前のS15で取得した現在の車速
Vref:S13で取得した基準速度
ステップS17では、制御部11は、現在位置Ppに最も近い1つの危険地点のデータDxを、ハザードマップ上で検索して取得する。即ち、ハザードマップデータベースDBに登録されている多数の危険地点のデータの中で、危険地点の位置Pxと現在位置Ppとの距離が最も近い1つのデータDxを抽出する。
ステップS18では、制御部11は、S17で抽出した特定の危険地点について、この危険地点の位置Pxと現在位置Ppとの間の算出距離Lxpを、緯度及び経度の差に基づいて算出する。
ステップS19では、制御部11は、該当する危険地点のデータDxに含まれている基準判定距離Lref(図4参照。)を取得する。
ステップS20では、制御部11は、基準判定距離Lrefを補正する。即ち、次式により補正後の判定距離Lref2を求める。
Lref2=Kv×Lref
ステップS21では、制御部11は、S18で算出した算出距離Lxpと、S20で算出した補正後の判定距離Lref2とを比較する。制御部11は、「Lxp≦Lref2」の条件を満たす場合はS22に進み、この条件を満たさない場合はS14に戻る。
ステップS22では、制御部11は、現在の状況において車載カメラ12の撮影により得られる画像データを重要なデータとして記録するために、「ドライブレコーダの記録処理:S30」の中で参照されるトリガ信号を生成する。即ち、ステップS21で算出距離Lxpが判定距離Lref2以下となった時点を開始基準として所定のトリガ制御を実行する。S30における処理の内容については後述する。
ステップS23では、制御部11は、自車両が特定の危険地点に接近している状態であることを運転者に知らせるために、危険通知の処理を実行する。具体的には、ヒューマンマシンインタフェース部19の音声出力機能を利用して、「事故多発ポイントです。注意して下さい。」とのメッセージを出力する。また、これに代えて、或いはこれと共に、ヒューマンマシンインタフェース部19の表示画面上に、同等のメッセージを文字で表示したり、注意を促すために「!」のような記号や、特定の図形などの可視パターンを表示したり点滅することも考えられる。
<記録処理の具体例>
ドライブレコーダ10の記録処理(S30)の具体例を図3に示す。
ステップS31では、制御部11は、ドライブレコーダ10の記録処理に関する初期化を実行する。例えば、車載カメラ12の撮影動作を開始すると共に、車載カメラ12が出力する映像信号から画像データを生成できるように各部を制御する。さらに、加速度センサ13が出力する信号やトリガ信号の監視を開始する。
ステップS32では、制御部11は、ドライブレコーダ10の現在の動作モードを識別する。本実施形態のドライブレコーダ10は、トリガ発生時のみ画像データを記録する一時記録モードと、トリガ発生の有無とは無関係に記録動作を常時実行する常時記録モードとの両方に対応している。常時記録モードを選択している場合はS33に進み、一時記録モードの場合はS35に進む。
ステップS33では、制御部11は、トリガ信号が発生した場合に、そのタイミングで、重要データの位置を示す情報を、該当する画像データと関連付けて記録媒体16又は記録媒体17に記録する。常時記録モードでは、連続的に若しくは一定の時間間隔で周期的に時系列の画像データを記録するので、異常が発生した時などに得られる重要なデータの他に、重要な情報が含まれていない通常時の画像データも記録媒体16又は17に記録される。記録データの解析を行う際に、重要なデータとそれ以外のデータの区別を容易にするために、例えばトリガ信号が発生してから所定時間を経過するまでの間に記録された画像データに対して、重要であることを表すフラグなどの情報を付加するように記録内容を制御する。
本実施形態においては、ドライブレコーダ10のトリガ信号が発生する状況は、加速度センサ13が大きな加速度を検出した時、及び図2のステップS22が実行された時のいずれかである。
ステップS34では、制御部11は、トリガ信号が発生した場合に、トリガ信号の発生に同期して、ドライブレコーダ10が記録媒体16又は17に記録する画像データを一時的に高品質に切り替える。
例えば、通常時において、車載カメラ12が出力する映像信号に基づき生成される画像データを構成する画素の数を間引いて減らしたり、或いはデータ圧縮処理を施すことにより、記録するデータ量を減らすことができるが、画像の品質(例えば、解像度。)は低下する。重要な画像データについては高品質であることが望ましく、利用価値の低い画像データについては品質が低くても長時間記録できることが望ましい。したがって、S34では、トリガ信号が発生してから所定時間が経過するまでの間に記録する画像データについてのみ、高品質に切り替えて記録する。具体的には、高品質に切り替えた場合には、通常時に実行されている画素の間引き処理を省略したり、画質の低下を伴わない圧縮率の低いデータ圧縮アルゴリズムに切り替えてデータを記録する。
ステップS35では、制御部11は、トリガ信号発生の有無を監視し、トリガ信号が発生したタイミングに同期して、記録媒体16又は17に対する画像データの記録を一定時間(例えば、30秒間。)だけ実行する。
なお、一時記録モードで動作する場合においても、例えば過去30秒間程度の短い期間の画像データは、例えば一時記憶用メモリ18の記録領域を利用して常時記録しておくことができる。そして、交通事故などの際に、大きな加速度を検出してトリガ信号が発生したような場合には、トリガ信号が発生する前に撮影された過去の画像データも重要であるので、一時記憶用メモリ18から過去の画像データを読み出して記録媒体16又は17に記録することができる。
<動作例の説明>
車両が道路を走行している状態で、この車両がハザードマップデータベースDBに登録された1つの危険地点に接近した場合の、危険地点と車両との位置関係の具体例を図5に示す。
図5に示すように、該当する危険地点の位置Pxを中心として判定距離Lref2を半径とする円の領域の内側に車両51が入った時(即ち、図5中のC点に到達した時。)に、「事故多発ポイントです。注意して下さい。」のメッセージがドライブレコーダ10によって出力される。またこれと同時に、ドライブレコーダ10の画像記録が開始され、若しくは記録する画像データが高品質に切り替わる。
図5に示す判定距離Lref2は、図2に示す補正後の判定距離Lref2に相当する。つまり、該当する危険地点のデータに割り当てた基準判定距離Lrefと、基準速度Vref及び現在の車速Vpに応じて以下の例に示すように判定距離Lref2が動的に変化する。
(具体例1)
基準速度Vref:40[km/h]
現在の車速Vp:40[km/h]:約11.1[m/sec]
危険地点のデータDx(1)
基準判定距離Lref:56[m]
Lref2=(40/40)×56=56[m]
トリガが発生してから車両が危険地点に到達するまでの所要時間Tx:約5秒
(具体例2)
基準速度Vref:40[km/h]
現在の車速Vp:60[km/h]:約16.7[m/sec]
危険地点のデータDx(1)
基準判定距離Lref:56[m]
Lref2=(60/40)×56=84[m]
トリガが発生してから車両が危険地点に到達するまでの所要時間Tx:約5秒
(具体例3)
基準速度Vref:40[km/h]
現在の車速Vp:20[km/h]:約5.56[m/sec]
危険地点のデータDx(1)
基準判定距離Lref:56[m]
Lref2=(20/40)×56=28[m]
トリガが発生してから車両が危険地点に到達するまでの所要時間Tx:約5秒
(具体例4)
基準速度Vref:40[km/h]
現在の車速Vp:60[km/h]:約16.7[m/sec]
危険地点のデータDx(2)
基準判定距離Lref:100[m]
Lref2=(60/40)×100=150[m]
トリガが発生してから車両が危険地点に到達するまでの所要時間Tx:約9秒
つまり、車両51の走行速度の変化に対応して、基準判定距離Lrefが自動的に修正され、図5に示す判定距離Lref2が変化するので、車両51が危険地点に到達するタイミングよりも所定時間(例えば5秒間:Tx。)だけ早いタイミングでトリガ信号を発生することができる。
このため、大きな加速度が発生していない状況であっても、事前に登録したいずれかの危険地点に接近した時には、画像データを重要なデータとして確実に記録することができる。また、トリガ信号を発生するタイミングを決定付ける基準判定距離Lrefは、危険地点毎に個別に決定できるので、各危険地点の危険の程度や危険な状態の発生頻度などを考慮した適切な制御が可能になる。
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
例えば、上記実施形態では、記録地点としてハザードマップを利用する構成を例示したが、この他の位置情報データベースを記録地点の特定に用いても構わない。
以下では、実施形態に係るドライブレコーダ10の特徴を簡潔に纏めて列記する。
(1)図1に示したドライブレコーダ10は、車両に搭載された状態で使用される。また、このドライブレコーダ10は、制御部11と、前記車両の現在地を識別するための情報を取得する位置情報取得部(GPS受信機15)と、前記車両の走行速度を算出するための情報を取得する速度情報取得部(速度インタフェース23)と、複数の記録地点(危険地点)の位置情報(Px)が記録された記録地点情報記録部(記録媒体17)と、を備える。また、ドライブレコーダ10は、前記車両に搭載された撮影部(車載カメラ12)が撮影した画像データを取得する画像データ取得部(インタフェース21)と、不揮発性の画像データ記録部(記録媒体16、17)と、を備える。前記制御部11は、前記位置情報取得部からの情報に基づいて識別した前記車両の現在位置Ppと、前記記録地点情報記録部に記録された複数の前記記録地点のうちの1つの記録地点との間の算出距離Lxpが、前記速度情報取得部からの情報に基づいて算出した前記車両の現在の車速(走行速度)Vpに基づいて特定した判定距離Lref2以下となった時点を開始基準として、画像記録に関する所定のトリガ制御を実行する。
(2)ドライブレコーダ10では、前記制御部11は、前記車両の現在の車速Vpと基準速度Vrefとに基づいて速度補正係数Kvを算出し、当該速度補正係数Kvと基準判定距離Lrefとに基づいて前記判定距離Lref2を算出する。
(3)ドライブレコーダ10では、前記記録地点情報記録部は、複数の記録地点毎に定められた基準判定距離Lrefの情報を保持している。前記制御部11は、前記判定距離Lref2を算出する際、前記記録地点情報記録部に保持された前記基準判定距離Lrefの情報を利用する。
(4)ドライブレコーダ10は、警報を出力する警報出力部(ヒューマンマシンインタフェース部19)を更に備えている。前記制御部11は、前記算出距離Lxpが前記判定距離Lref2以下となった場合には、前記警報出力部に警報を出力させる。
10 ドライブレコーダ
11 制御部
12 車載カメラ
13 加速度センサ
14 車速センサ
15 GPS受信機(位置情報取得部)
16,17 記録媒体(記録地点情報記録部)
18 一時記憶用メモリ
19 ヒューマンマシンインタフェース(HMI)部
21 インタフェース
22 インタフェース
23 速度インタフェース(速度情報取得部)
DB ハザードマップデータベース
Vref 基準速度
Pp 現在位置
Vp 現在の車速(走行速度)
Kv 速度補正係数
Dx 危険地点のデータ
Px 危険地点の位置
Lref 基準判定距離
Lref2 判定距離
Lxp 距離

Claims (4)

  1. 車両に搭載されるドライブレコーダであって、
    制御部と、
    前記車両の現在地を識別するための情報を取得する位置情報取得部と、
    前記車両の現在の走行速度を算出するための情報を取得する速度情報取得部と、
    複数の記録地点の位置情報が記録された記録地点情報記録部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記位置情報取得部からの情報に基づいて識別した前記車両の現在地と、前記記録地点情報記録部に記録された複数の前記記録地点のうちの1つの記録地点との間の算出距離が、前記速度情報取得部からの情報に基づいて算出した前記車両の現在の走行速度に基づいて特定した判定距離以下となった時点を開始基準として、画像記録に関する所定のトリガ制御を実行
    前記制御部は、前記車両に搭載されたカメラで取得した画像データを連続的に若しくは一定の時間間隔で周期的に記録部に記録する常時記録モードと、前記画像データをトリガ発生時のみ前記記録部に記録する一時記録モードと、を選択的に実行し、
    前記制御部は、前記トリガ制御として、
    前記一時記録モードが選択されている場合には、前記時点に基づく時点から所定時間だけ前記画像データを前記記録部に記録する処理を行い、
    前記常時記録モードが選択されている場合には、前記時点に基づく時点から所定時間が経過するまでに取得された前記画像データを、それ以外の期間に取得された前記画像データとは異なる態様で前記記録部に記録する処理を行う、
    ことを特徴とするドライブレコーダ。
  2. 前記制御部は、前記車両の現在の走行速度と基準速度とに基づいて速度補正係数を算出し、当該速度補正係数と基準判定距離とに基づいて前記判定距離を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のドライブレコーダ。
  3. 前記記録地点情報記録部は、複数の記録地点毎に定められた基準判定距離の情報を保持し、
    前記制御部は、前記判定距離を算出する際、前記記録地点情報記録部に保持された前記基準判定距離の情報を利用する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のドライブレコーダ。
  4. 警報を出力する警報出力部を更に備え、
    前記制御部は、前記算出距離が前記判定距離以下となった場合には、前記警報出力部に警報を出力させる、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のドライブレコーダ。
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