JP6215156B2 - 中空エンジンバルブ及びその製造方法 - Google Patents

中空エンジンバルブ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、中空エンジンバルブ及びその製造方法に係わり、特に、弁傘部とこの弁傘部に接続する弁軸部とにわたって有底の中空孔が形成された弁本体を備える中空エンジンバルブの製造方法及びその製造方法に関する。
近年、エンジンの高出力化及び高性能化に伴い、高精度なバルブ開閉動作が可能なエンジンバルブへの要望が高まっている。そこで、内部を中空に形成して軽量化を実現した中空エンジンバルブが提供されている。このような中空エンジンバルブの製造方法は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2010−094732号公報
特許文献1に示されているような従来の中空エンジンバルブの製造方法では、中空エンジンバルブの素材となる中実丸棒を、鍛造によって、弁傘部に対応する拡径部と中実の胴部とを備えた中間部材に成形し、次いで、この中間部材の上面にパンチング加工により有底の中空孔を形成して、中空エンジンバルブの半完成品を得る。さらに、鍛造によって、この半完成品の拡径部と胴部とを絞り上げることにより、中空エンジンバルブの完成品が成形される。
ところで、この中空エンジンバルブを排気弁として使用する場合、高温の排気に曝されるという使用環境に耐えられるようにするため、高い耐熱性を有する耐熱鋼や耐熱合金により中空エンジンバルブを製造する必要がある。しかしながら、そのような高い耐熱性を有する材料は一般的に難削材であり、工具寿命が短縮されることが多い。
特に、特許文献1に示されているように、中空エンジンバルブの半完成品を得る工程において、難削材の中間部材の上面にパンチング加工によって有底の中空孔を形成する場合、パンチング加工に使用する工具(パンチ)を数回の使用で交換しなければならず、製造コストが増大するという問題がある。
また、中空エンジンバルブの完成品と同様の外形を有する中実の半完成品を成形した後、切削加工によりこの半完成品の軸部に中空孔を形成することも考えられるが、この場合、径に対する長さの比が極めて大きい細長い孔をドリルで加工しなければならないので、加工自体が困難であると共に、工具寿命が非常に短くなってしまう。
また、特許文献1に示されているような従来の製造方法では、中空エンジンバルブの半完成品における中空孔の底面は平面であり、この中空孔の底面と内周面との成す角度はほぼ90°となっている。この場合、鍛造によって、この半完成品の拡径部と胴部とを絞り上げると、中空孔の底面と内周面との間の隅部が折り畳まれてこの隅部のRが小さくなる。その結果、中空エンジンバルブの使用時にこの隅部に応力集中が生じ易くなり、中空エンジンバルブの耐久性が低下する可能性がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、製造コストの増大を抑制しつつ、耐久性の高い中空エンジンバルブ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の中空エンジンバルブの製造方法は、弁傘部とこの弁傘部に接続する弁軸部とにわたって有底の中空孔が形成された弁本体を備える中空エンジンバルブの製造方法において、弁本体の素材となる中実丸棒を、鍛造により、弁傘部に対応する半完成品弁傘部と弁軸部に対応する中実軸部とを備えた弁本体中間部材に成形する工程と、弁本体中間部材に対して、中実軸部と半完成品弁傘部とにわたって、中空孔に対応した有底の半完成品中空孔を形成する切削加工を行うことにより、弁本体中間部材を、半完成品弁傘部と弁軸部に対応する半完成品弁軸部とを備えた弁本体半完成品に成形する工程と、弁本体半完成品に対して、半完成品弁軸部を段階的に絞り上げるネッキング加工を行うことにより、半完成品弁軸部の径を縮径すると共に、半完成品弁軸部の軸長を長くして、弁本体半完成品を弁本体に成形する工程とを有することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、弁本体の素材となる中実丸棒を、鍛造により、半完成品弁傘部と中実軸部とを備えた弁本体中間部材に成形した後、この弁本体中間部材に対して、中実軸部と半完成品弁傘部とにわたって、有底の半完成品中空孔を形成する切削加工を行うことにより、弁本体中間部材を、半完成品弁傘部と半完成品弁軸部とを備えた弁本体半完成品に成形するので、中空エンジンバルブの素材として難削材を使用する場合でも、その難削材の加工に適した切削工具(ドリル)を使用して半完成品中空孔を形成することができ、これにより、弁本体中間部材に対してパンチング加工によって半完成品中空孔を形成する場合や、中空エンジンバルブの完成品と同様の外形を有する中実の半完成品の軸部に切削加工によって細長い中空孔を形成する場合と比較して、工具に要するコストを低減することができると共に加工サイクルタイムを短縮できる。従って、中空エンジンバルブの製造コストの増大を抑制することができる。
また、本発明において、好ましくは、中空孔に対応した半完成品中空孔を形成する工程において、先端が傾斜したドリルにより半完成品中空孔を形成する。
このように構成された本発明においては、半完成品中空孔の底面を逆円錐状に形成することができ、これにより、この半完成品中空孔の底面が平面である場合と比較して、半完成品弁軸部にネッキング加工を施した際に中空孔の底面と内周面との間の隅部が折り畳まれてこの隅部のRが小さくなることを抑制できる。従って、中空エンジンバルブの使用時にこの隅部に生じる応力集中を低減でき、耐久性の高い中空エンジンバルブを製造することができる。
また、本発明において、好ましくは、ドリルの刃先の先端角は、140°以上178°以下である。
このように構成された本発明においては、半完成品中空孔の底面を頂角が140°以上178°以下の逆円錐状に形成することができ、これにより、中空孔の底面の内径を適当な大きさに維持しつつ、半完成品弁軸部にネッキング加工を施した際に中空孔の底面と内周面との間の隅部のRが小さくなることを抑制できる。従って、適当な大きさの中空孔を形成することによる軽量化及び高い冷却性能と、中空孔の底面と内周面との間の隅部における応力集中の低減による高い耐久性とを両立した中空エンジンバルブを製造することができる。
また、本発明の中空エンジンバルブは、弁傘部とこの弁傘部に接続する弁軸部とにわたって有底の中空孔が形成された弁本体を備える中空エンジンバルブであって、弁傘部の底面は、平面又は凹面であり、中空孔の底面は、凹面であることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、中空孔の底面が平面である場合と比較して、中空エンジンバルブを製造する際に中空孔の底面と内周面との間の隅部が折り畳まれてこの隅部のRが小さくなることを抑制できる。従って、中空エンジンバルブの使用時にこの隅部に生じる応力集中を低減でき、耐久性の高い中空エンジンバルブを得ることができる。
また、本発明において、好ましくは、中空孔の底面は、逆円錐状に形成されている。
このように構成された本発明においては、中空孔の底面が平面である場合と比較して、中空エンジンバルブを製造する際に中空孔の底面と内周面との間の隅部が折り畳まれてこの隅部のRが小さくなることを抑制できる。従って、中空エンジンバルブの使用時にこの隅部に生じる応力集中を低減でき、耐久性の高い中空エンジンバルブを得ることができる。
また、本発明において、好ましくは、中空孔の底面は、頂角が140°以上178°以下の逆円錐状に形成されている。
このように構成された本発明においては、中空孔の底面の内径を適当な大きさに維持しつつ、中空エンジンバルブを製造する際に中空孔の底面と内周面との間の隅部が折り畳まれてこの隅部のRが小さくなることを抑制できる。従って、適当な大きさの中空孔が形成されていることによる軽量化及び高い冷却性能と、中空エンジンバルブの使用時に中空孔の底面と内周面との間の隅部に生じる応力集中の低減による高い耐久性とを両立した中空エンジンバルブを得ることができる。
本発明による中空エンジンバルブ及びその製造方法によれば、製造コストの増大を抑制しつつ、耐久性の高い中空エンジンバルブを得ることができる。
本発明の実施形態による中空エンジンバルブの完成品の断面図である。 本発明の実施形態による中空エンジンバルブの製造工程を示した工程図である。 本発明の実施形態による中空エンジンバルブの弁本体半完成品を示す図であり、(a)は弁本体半完成品の断面図、(b)は弁本体半完成品の半完成品弁傘部の拡大断面図である。 本発明の実施形態による中空エンジンバルブの弁本体を示す図であり、(a)は弁本体の断面図、(b)は弁本体の弁傘部の拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による中空エンジンバルブ及びその製造方法を説明する。
まず、図1により、本発明の実施形態による中空エンジンバルブを説明する。図1は、本発明の実施形態による中空エンジンバルブの完成品の断面図である。
まず、図1において、符号1は、本発明の実施形態による中空エンジンバルブを示す。この中空エンジンバルブ1は、車両等の内燃エンジンにおいて、吸気バルブ又は排気バルブとして使用される。
中空エンジンバルブ1は、中空の弁本体2と、中実の軸端封止部材4とを有している。
弁本体2は、傘状の弁傘部6と、この弁傘部6から軸線方向に沿って延びる弁軸部8とを有している。例えば、この弁傘部6の底面6aの外径は30mmであり、弁軸部8の外径は6mmである。これらの弁傘部6と弁軸部8とにわたって、弁傘部6及び弁軸部8の外形に沿うように有底の中空孔10が形成されている。この中空孔10の底面10aの内径は、弁軸部8における内径よりも大きく、例えば中空孔10の底面10aの内径は10mm、弁軸部8における中空孔10の内径は3mmである。この中空孔10の内部には、例えば冷媒用の金属ナトリウムを封入することができる。以下の説明では、中空エンジンバルブ1の軸線方向に沿って弁軸部8から弁傘部6に向かう方向を下方、弁傘部6から弁軸部8に向かう方向を上方とする。
軸端封止部材4は、弁本体2の弁軸部8と同じ外径を有しており、この弁軸部8の上端と軸端封止部材4の下端とは、互いに接合されている。
図1に示すように、弁本体2の弁傘部6の底面6aは平面であり、一方、弁傘部6における中空孔10の底面10aは凹面となっている。より詳細には、中空孔10の底面10aは逆円錐状に形成されており、その頂角は140°以上178°以下の範囲となるように形成されている。
弁本体2及び軸端封止部材4の材料としては、HT80相当の高張力鋼で、800℃における引張強度が300MPa以上の耐熱材料(例えば、SUH系の耐熱鋼やNCF系の耐熱合金等)が用いられる。
次に、図2乃至図4により、本発明の実施形態による中空エンジンバルブ1の製造方法を説明する。図2は、本発明の実施形態による中空エンジンバルブ1の製造工程を示した工程図である。また、図3は本発明の実施形態による中空エンジンバルブ1の弁本体半完成品24を示す図であり、図3(a)は弁本体半完成品24の断面図、図3(b)は弁本体半完成品24の半完成品弁傘部14の拡大断面図である。また、図4は本発明の実施形態による中空エンジンバルブ1の弁本体2を示す図であり、(a)は弁本体2の断面図、(b)は弁本体2の弁傘部6の拡大断面図である。
まず、図2(a)に示すように、所定の長さ及び外径に加工された中実丸棒12を準備する。
次いで、図2(b)に示すように、中実丸棒12に対して、1回又は複数回の鍛造加工を行うことにより、弁傘部6に対応する半完成品弁傘部14と、弁軸部8に対応する中実軸部16とを備えた弁本体中間部材18を成形する。このとき形成される半完成品弁傘部14の底面14aの外径D1は、完成品の弁傘部6の底面6aの外径よりも僅かに大きく、例えば32mmである。また、中実軸部16の外径D2は、完成品の弁軸部8の外径よりも大きく、例えば14〜20mmである。なお、この工程の鍛造加工では、冷間鍛造、温間鍛造、又は熱間鍛造のいずれの鍛造法を用いてもよい。
次に、図2(c)に示すように、弁本体中間部材18に対して、中実軸部16と半完成品弁傘部14とにわたって、中空孔10に対応した有底の半完成品中空孔20を形成する切削加工を行う。これにより、弁本体中間部材18は、半完成品弁傘部14と、弁軸部8に対応する半完成品弁軸部22とを備えた弁本体半完成品24に成形される。
図3(a)に示すように、この半完成品中空孔20を形成する切削加工では、中実軸部16と半完成品弁傘部14とにわたって、有底の半完成品中空孔20が形成される。この切削加工は、軸芯クーラント機能を備えた穴あけ加工機を使用して行なわれる。具体的は、穴あけ加工機はスルークーラントホール付きの超硬ドリルを備えており、このドリルに対して2MPa以上の圧力によりクーラントが供給される。この穴あけ加工機は、半完成品弁傘部14の外周部分を保持した状態で、中実軸部16の上端から半完成品弁傘部14まで穴あけ加工を切削する。このようにして形成される半完成品中空孔20の内径φ1は、完成品の中空孔10の底面10aの内径よりも僅かに大きく、例えばφ1=10.7mmである。
また、この切削加工で使用されるドリルの刃先の先端角は、140°以上178°以下である。従って、図3(a)に示すように、半完成品中空孔20の底面20aは、頂角θ1が140°以上178°以下の逆円錐状に形成される。すなわち、図3(b)に示すように半完成品中空孔20の底面20aは、半完成品弁傘部14の底面14aに対して傾斜角θ2が1°以上20°以下となるように形成される。また、図3(b)に示すように、この切削加工で形成された半完成品中空孔20の底面20aと内周面20bとの間の隅部には、所定の丸みR1(例えばR1=1.0mm)が形成される。
ドリルの刃先の先端角が140°未満の場合(即ち、半完成品中空孔20の底面20aの傾斜角θ2が20°より大きい場合)、半完成品弁傘部14の底面14aの肉厚を一定とすると、この半完成品弁傘部14における半完成品中空孔20の体積が小さくなるので、中空孔10を形成することによる軽量化及び冷却性能の向上の効果が低減してしまう。また、ドリルの刃先の先端角が178°より大きい場合(即ち、半完成品中空孔20の底面20aの傾斜角θ2が1°未満の場合)、半完成品弁軸部22に後述するネッキング加工を施した際に中空孔10の底面10aと内周面10bとの間の隅部が折り畳まれてこの隅部のRが小さくなるので、中空エンジンバルブの使用時に隅部に応力集中が生じ易くなり、中空エンジンバルブ1の耐久性が低下する可能性がある。従って、上述したように、ドリルの刃先の先端角は、140°以上178°以下(即ち、半完成品中空孔20の底面20aの傾斜角θ2が1°以上20°以下)であることが望ましい。
上述した半完成品中空孔20を形成する切削加工の後、図2(d)に示すように、弁本体半完成品24に対して、半完成品弁軸部22を段階的に絞り上げる複数回(例えば8回〜15回)のネッキング加工(絞り加工)を行うことにより、半完成品弁軸部22の径を縮径すると共に、半完成品弁軸部22の軸長を長くする。これにより、弁本体半完成品24は、弁傘部6と弁軸部8とを備えた弁本体2に成形される。
半完成品弁軸部22は、ネッキング加工によって、弁軸部8の外径(例えば6mm)まで縮径されると共に、軸線方向の長さが延長される。このネッキング加工において、半完成品弁軸部22の下端部分(半完成品弁傘部14への接続部分)が中心軸線側に傾斜するように絞り込まれる。これに伴い、図4(b)に示すように、中空孔10の底面10aと内周面10bとの間の隅部のR2は、図3(b)に示した半完成品中空孔20の底面20aと内周面20bとの間の隅部のR1よりも小さくなる(例えばR2=0.2mm)。また、中空孔10の底面10aの内径φ2は、半完成品中空孔20の内径φ1よりも僅かに小さくなる(例えばφ2=10mm)。
次いで、弁本体2の弁軸部8の上端に軸端封止部材4を接合し、弁傘部6の底面6aの外周を面取り加工することにより、完成品としての中空エンジンバルブ1が形成される。
次に、本発明の実施形態のさらなる変形例を説明する。
上述した実施形態においては、弁本体2の弁傘部6の底面6aは平面であると説明したが、この弁傘部6の底面6aは凹面であってもよい。
次に、上述した本発明の実施形態及び本発明の実施形態の変形例による車両用内装構造の作用効果を説明する。
まず、弁本体2の素材となる中実丸棒12を、鍛造により、半完成品弁傘部14と中実軸部16とを備えた弁本体中間部材18に成形した後、この弁本体中間部材18に対して、中実軸部16と半完成品弁傘部14とにわたって、有底の半完成品中空孔20を形成する切削加工を行うことにより、弁本体中間部材18を、半完成品弁傘部14と半完成品弁軸部22とを備えた弁本体半完成品24に成形するので、中空エンジンバルブ1の素材として難削材を使用する場合でも、その難削材の加工に適した切削工具(ドリル)を使用して半完成品中空孔20を形成することができ、これにより、弁本体中間部材18に対してパンチング加工によって半完成品中空孔20を形成する場合や、中空エンジンバルブ1の完成品と同様の外形を有する中実の半完成品の軸部に切削加工によって細長い中空孔を形成する場合と比較して、工具に要するコストを低減することができると共に加工サイクルタイムを短縮できる。従って、中空エンジンバルブ1の製造コストの増大を抑制することができる。
また、先端が傾斜したドリルにより半完成品中空孔20を形成するので、半完成品中空孔20の底面20aを逆円錐状に形成することができ、これにより、この半完成品中空孔20の底面20aが平面である場合と比較して、半完成品弁軸部22にネッキング加工を施した際に中空孔10の底面10aと内周面10bとの間の隅部が折り畳まれてこの隅部のRが小さくなることを抑制できる。従って、中空エンジンバルブの使用時にこの隅部に生じる応力集中を低減でき、耐久性の高い中空エンジンバルブ1を製造することができる。
特に、ドリルの刃先の先端角は、140°以上178°以下であるので、半完成品中空孔20の底面20aを頂角が140°以上178°以下の逆円錐状に形成することができ、これにより、中空孔10の底面10aの内径を適当な大きさに維持しつつ、半完成品弁軸部22にネッキング加工を施した際に中空孔10の底面10aと内周面10bとの間の隅部のRが小さくなることを抑制できる。従って、適当な大きさの中空孔10を形成することによる軽量化及び高い冷却性能と、中空孔10の底面10aと内周面10bとの間の隅部における応力集中の低減による高い耐久性とを両立した中空エンジンバルブ1を製造することができる。
1 中空エンジンバルブ
2 弁本体
6 弁傘部
8 弁軸部
10 中空孔
12 中実丸棒
14 半完成品弁傘部
16 中実軸部
18 弁本体中間部材
20 半完成品中空孔
22 半完成品弁軸部
24 弁本体半完成品

Claims (4)

  1. 弁傘部とこの弁傘部に接続する弁軸部とにわたって有底の中空孔が形成された弁本体を備える中空エンジンバルブの製造方法において、
    上記弁本体の素材となる中実丸棒を、鍛造により、上記弁傘部に対応する半完成品弁傘部と上記弁軸部に対応する中実軸部とを備えた弁本体中間部材に成形する工程と、
    上記弁本体中間部材に対して、上記中実軸部と上記半完成品弁傘部とにわたって、上記中空孔に対応した有底の半完成品中空孔を形成する切削加工を行うことにより、上記弁本体中間部材を、上記半完成品弁傘部と上記弁軸部に対応する半完成品弁軸部とを備えた弁本体半完成品に成形する工程と、
    上記弁本体半完成品に対して、上記半完成品弁軸部を段階的に絞り上げるネッキング加工を行うことにより、上記半完成品弁軸部の径を縮径すると共に、上記半完成品弁軸部の軸長を長くして、上記弁本体半完成品を上記弁本体に成形する工程とを有することを特徴とする中空エンジンバルブの製造方法。
  2. 上記中空孔に対応した半完成品中空孔を形成する工程において、先端が傾斜したドリルにより上記半完成品中空孔を形成する請求項1に記載の中空エンジンバルブの製造方法。
  3. 上記ドリルの刃先の先端角は、140°以上178°以下である請求項2に記載の中空エンジンバルブの製造方法。
  4. 弁傘部とこの弁傘部に接続する弁軸部とにわたって有底の中空孔が形成された弁本体を備える中空エンジンバルブであって、
    上記弁傘部の底面は、平面又は凹面であり、
    上記中空孔の底面は、頂角が140°以上178°以下の逆円錐状に形成された凹面であり、且つ、上記中空孔の底面の内径は上記中空孔の上記弁軸部における内径よりも大きいことを特徴とする中空エンジンバルブ。
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