JP6213836B2 - コマ玩具発射装置 - Google Patents

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Description

この発明は、コマ玩具を発射するコマ玩具発射装置に関する。
コマ玩具にあっては、鋳鉄等により円錐状に形成されるいわゆるベーゴマが知られている。このベーゴマは、上面ならびに底面に棒状の軸が突出していない。そのため、最も一般的な紐の巻き方では、まず紐に数cm程度離した2つの結び目を形成する。次いで、これら結び目をベーゴマの頂部を基準とする対称位置に配置させる。その後、これら2つの結び目の外周側に引っ掛けるようにしてベーゴマの底面に沿って内周から外周に向かって紐を順次巻き付ける。
このような軸を有さないベーゴマに紐を巻き付ける際には、円錐部分で紐が滑ってベーゴマから紐が外れやすい。そのため、ベーゴマを回すためには熟練を要してしまう。
そこで、特許文献1には、外周部分に紐を巻き付けるための溝を設けて、容易且つ堅固に紐を巻き付けることが可能なベーゴマが提案されている。
実用新案登録第3087690号公報
しかしながら、上述した特許文献1のベーゴマは、外周部分に溝を設けているため、溝の幅を確保する分だけ重心が高くなり、対戦相手のベーゴマにはじき出されるなど不利になる場合がある。また、ベーゴマの外周部分に溝を設けることで、複雑な形状になることから製造コストが上昇する可能性がある。
さらに、特許文献1のベーゴマは、紐を巻き付けることができるものの、ベーゴマを回転させるためには、投げ方などにコツが必要であり、ベーゴマの普及にとって支障となっている。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コマ玩具を容易に発射することが可能なコマ玩具発射装置を提供することを目的とする。
この発明の第一の態様によれば、コマ玩具発射装置は、ユーザの操作入力を一方向の回転動力に変換して回転部を回転させるとともに、ユーザの操作入力が完了した際に前記回転部を減速又は停止させる回転動力付与部と、前記回転部に固定されて金属製のコマ玩具を保持可能な磁石部と、前記磁石部に保持された前記コマ玩具の上面を相対回転不能に覆うとともに、前記回転動力付与部および前記磁石部に対して前記回転部の軸線方向にスライド可能とされ、前記磁石部に保持された前記コマ玩具の上面を押圧可能なホルダー部と、前記回転部の回転を前記ホルダー部に伝達する伝達部と、を備え、前記伝達部は、前記回転部と共に回転する一次回転部と、前記ホルダー部と共に回転、および、スライドする二次回転部と、を備え、前記一次回転部は、前記回転部の回転方向前方を向いて、前記二次回転部を回転方向前方に向かって押圧する押圧面と、前記回転部の減速又は停止に伴って前記一次回転部が減速又は停止した際に、前記コマ玩具の慣性により前記コマ玩具を押圧する方向に前記二次回転部をスライドさせる案内面と、を備え、前記二次回転部は、前記押圧面に押圧される被押圧面と、前記案内面に案内される被案内面と、を備える。
このように構成することで、磁力によってコマ玩具を容易に保持させることができる。また、回転動力付与部により回転部を回転させることで、伝達部の一次回転部を回転部と共に回転させることができる。そのため、一次回転部の押圧面によって二次回転部の被押圧面が押圧されて一次回転部と共に二次回転部を回転させることができる。これによりコマ玩具をホルダー部によって回転させることができる。一方で、ユーザの操作入力が停止して回転部が減速又は停止すると、コマ玩具の慣性によって二次回転部が回転を継続しようとする。その際、一次回転部の案内面に沿って二次回転部の被案内面が案内されて、二次回転部が一次回転部から離間する方向にスライド変位する。そのため、ホルダー部が磁石によって保持されたコマ玩具を軸線方向に押圧し、磁石によるコマ玩具の保持が外れて、コマ玩具が回転を維持したままホルダー部から、回転軸方向に離脱することとなる。したがって、コマ玩具を容易に発射することができる。
この発明の第二の態様によれば、コマ玩具発射装置は、第一の態様における回転動力付与部が、前記紐の端部が固定されて前記紐を巻回および引き出し可能とされ、前記回転部と共に回転可能な巻回部と、を備えていてもよい。
このように構成することで、巻回部に巻回された紐を引っ張るだけで、回転部を回転させることができる。また、紐の端部が巻回部に固定されているため、巻回部から紐を全て引き出すことで巻回部の回転を減速又は停止させることができる。その結果、簡単な構成で回転動力付与部を形成することができる。
この発明の第三の態様によれば、コマ玩具発射装置は、第二の態様において、前記巻回部を、前記紐の巻き取り方向に付勢する巻き取り機構を備えていてもよい。
このように構成することで、巻回部から引き出された紐を手から離すだけで、自動的に巻回部に巻き取らせることができる。したがって、巻回部へ紐を巻回する作業を省略することができるため、ユーザの負担を軽減することができる。また、迅速にコマ玩具を発射することができる。
この発明の第四の態様によれば、コマ玩具発射装置は、第三態様において、前記巻回部、および、前記伝達部を外側から覆うケーシングと、前記ケーシングの前記巻回部側の端部から前記回転軸と交差する方向に延びるグリップ部と、を備え、前記グリップ部の内部に前記巻き取り機構を備えていてもよい。
このように構成することで、グリップ部をユーザが容易に把持できるため、操作性を向上できる。また、グリップ部の内部に巻き取り機構を備えていることで、グリップ部の内部空間を有効利用できるため、巻き取り機構をグリップ部以外の箇所に配する場合と比較して小型化を図ることができる。
この発明の第五の態様によれば、コマ玩具発射装置は、第一から第四の何れか一つの態様における前記一次回転部が、前記押圧面および前記案内面を周方向に交互に備え、前記二次回転部が、前記被押圧面および前記被案内面を周方向に交互に備えていてもよい。
このように構成することで、一次回転部の押圧面と案内面が周方向に交互に配されるため、複数の押圧面及び複数の案内面を効率よく配置することができる。また、二次回転部の被押圧面と被案内面とが一次回転部と同様に周方向に交互に配されるため、一次回転部からの押圧力を周方向で均等に受けることができる。さらに、回転部が減速又は停止した際には、コマ玩具の慣性により周方向で均等に二次回転部を一次回転部から離間させることができる。そのため、一次回転部に対して二次回転部が斜めになってコマ玩具が磁石から外れる際に、コマ玩具が意図しない姿勢になることを低減できる。
上記コマ玩具発射装置によれば、コマ玩具を容易に発射することが可能となる。
この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置の斜視図である。 この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置の断面図であって、ベーゴマを未装着の状態を示している。 この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置にベーゴマを装着した状態を示す図2に相当する断面図である。 この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置の紐を引き出している途中の状態を示す図2に相当する断面図である。 この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置の紐を引き出し終えて巻回部が減速又は停止した状態を示す図2に相当する断面図である。 この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置の断面図であって、ベーゴマを発射した状態を示している。
以下、この発明の一実施形態に係るコマ玩具発射装置について説明する。
図1は、この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置の斜視図である。図2は、この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置の断面図であって、ベーゴマを未装着の状態を示している。
図1、図2に示すように、この実施形態におけるコマ玩具発射装置1は、鋳鉄により形成されたいわゆるベーゴマ2をコマ玩具として回転発射する装置である。ベーゴマ2は略円錐状に形成された底面部2aと、回転軸O1と交差する上面部2bとを備えている。また、ベーゴマ2は、上面部2bと底面部2aとの間に、6角形や8角形などの多角柱状の周面部2cを備えている。
コマ玩具発射装置1は、発射装置本体部3と、グリップ部4とを備えている。
発射装置本体部3は、回転動力付与部5と、磁石部6と、ホルダー部7と、伝達部8と、ケーシング9と、をそれぞれ備えている。
回転動力付与部5は、紐10と、巻回部(回転部)11と、支持軸部15と、を備えている。
紐10は、ユーザが操作力を付与するために操作する部材である。この実施形態における紐10には、ユーザが操作指を引っ掛け易いように、リング部材Rが取り付けられている。紐10は、ユーザによる繰り返し操作で破断しない強度、および、巻回部11に容易に巻き付け可能な柔軟性をそれぞれ有している。
巻回部11は、紐10を巻回および引き出し可能なように、グリップ部4の軸受部13とケーシング9の軸受部14とによって、その軸線O2周りに回転可能に支持されている。巻回部11は、巻き取り部11aと、つば部11bとを備えている。
巻き取り部11aは、円筒状に形成されている。この巻き取り部11aの外周面には、紐10の端部10aが固定されている(図5参照)。
つば部11bは、巻き取り部11aの軸線O2方向の両側から径方向外側に延びるように形成されている。つまり、巻回部11によって巻回される紐10は、巻き取り部11aとつば部11bとにより形成される凹状の空間部12に収容される。
支持軸部15は、一方のつば部11bから軸線O2に沿って延びている。この支持軸部15は、軸線O2を中心軸とする円柱状に形成されている。
つまり、回転動力付与部5によれば、ユーザの操作入力として、巻回部11に巻回された紐10を引っ張り出す操作が行われると、その力が巻回部11に対する一方向の回転動力に変換される。一方で、ユーザの操作入力が完了した際、すなわち紐10が全て引き出された際には、紐10の端部10aが巻き取り部11aに固定されているために、巻回部11が減速又は停止する。
磁石部6は、ベーゴマ2をその磁力により着脱可能に保持する。この磁石部6は、巻回部11よりも小径な円盤状に形成されている。磁石部6は、支持軸部15の端部に固定されている。より具体的には、磁石部6の中心が、支持軸部15の中心軸の延長上に配されるようにして磁石部6が支持軸部15に固定されている。
ホルダー部7は、磁石部6に保持されたベーゴマ2の上面を相対回転不能に覆う。このホルダー部7は、回転動力付与部5の巻回部11、および、支持軸部15と、磁石部6とに対して軸線O2方向にスライド可能とされている。より具体的には、ホルダー部7は、回転動力付与部5の支持軸部15に対して回転、および、スライド自在に支持されている。ホルダー部7は、本体部17と、回転規制部18と、を備えている。
図2に示すように、本体部17は、上述した磁石部6を収容する。本体部17は、磁石部6よりも大径な内径を有する有底円筒状に形成されている。この本体部17は、その内部において、磁石部6を、ベーゴマ2を保持する保持位置(図3参照)から、ベーゴマ2を保持しない非保持位置(図2参照)まで相対的にスライド可能に収容する。本体部17の底部19は、その中央部に軸線O2方向に貫通する貫通孔20を備えている。この貫通孔20には、支持軸部15がスライド可能に挿通されている。貫通孔20は、磁石部6よりも十分に小径に形成されている。そのため、ホルダー部7は、その自重によって下方にスライドした際に、磁石部6が底部19に突き当たる。そのため、ホルダー部7がそれ以上下方へスライドすることが規制される。
回転規制部18は、磁石部6に保持されたベーゴマ2の上面を相対回転不能に覆う。回転規制部18の外径は、本体部17の外径よりも大きく形成されている。より具体的には、回転規制部18は、保持対象となるベーゴマ2の上面よりも大径に形成されている。回転規制部18は、本体部17のベーゴマ2が保持される側の端縁から軸線O2の径方向外側に延びる押圧部21を備えている。この押圧部21は、例えば、ベーゴマ2が磁石に保持された状態のときに、ホルダー部7に対して保持位置から非保持位置へスライド移動する力が作用すると、ベーゴマ2の上面を、軸線O2方向で回転動力付与部5とは反対側に押圧する。言い換えれば、押圧部21は、ベーゴマ2が磁石部6から離脱する方向に押圧する。
回転規制部18は、押圧部21の周縁から保持されるベーゴマ2の周面部2cの外側に回り込む側壁部22を更に備えている。側壁部22は、軸線O2に平行な内周面を備える環状に形成されている。この側壁部22の内周面は、軸線O2方向から見て、ベーゴマ2の周面部2cの形状よりも僅かに大きい多角形状に形成されている。つまり、ベーゴマ2の上面部2bを押圧部21に対向する姿勢でベーゴマ2をホルダー部7の回転規制部18に収容させることができる。また、ベーゴマ2を回転規制部18内に収容させることで、回転規制部18の側壁部22と、ベーゴマ2の周面部2cとの多角形状がキーとキー溝の関係のように作用して、ベーゴマ2の軸線O2回りの回動が規制される。
伝達部8は、巻回部11の回転をホルダー部7に伝達する。伝達部8は、巻回部11と、ホルダー部7との間に配されている。この伝達部8は、一次回転部24と、二次回転部25とを備えている。
一次回転部24は、支持軸部15に固定されている。つまり、一次回転部24は、巻回部11と一体に形成されている。そのため、一次回転部24は、巻回部11と共に回転する。一次回転部24は、押圧面26と、案内面27と、をそれぞれ備えている。
一方で、二次回転部25は、ホルダー部7と一体に形成される。つまり、二次回転部25は、ホルダー部7と共に回転、および、スライドする。この二次回転部25は、被押圧面28と、被案内面29と、をそれぞれ備えている。
一次回転部24の押圧面26は、巻回部11の回転方向前方を向く面で形成される。この実施形態における押圧面26は、軸線O2と平行な方向、および、軸線O2の径方向に延びる平面に形成されている。押圧面26は、一次回転部24の周方向に等間隔で配されている。
二次回転部25の被押圧面26は、押圧面26による押圧力を受ける。この実施形態における二次回転部25の被押圧面26は、押圧面26と平行な平面で形成される。被押圧面26は、二次回転部25の周方向に押圧面26と同じ等間隔で配されている。これら二次回転部25の被押圧面26は、ホルダー部7の本体部17が保持位置にあるときには、押圧面26に対向する位置に配される。一方で、二次回転部25の被押圧面26は、ホルダー部7の本体部17が非保持位置にあるときには、押圧面26と軸線O2方向で重ならない互いに干渉しない離間した位置に配される。
つまり、一次回転部24は、ホルダー部7の本体部17が保持位置にあるときに押圧面26により二次回転部25の被押圧面28を回転方向前方に押圧可能となる。一方で、一次回転部24は、ホルダー部7の本体部17が非保持位置にあるときには、押圧面26により二次回転部25の被押圧面28を回転方向前方に押圧不能となる。
一次回転部24の案内面27は、巻回部11の減速又は停止に伴って一次回転部24が減速又は停止した際に、回転しているベーゴマ2、および、ホルダー部7の慣性によって、ホルダー部7を案内する。より具体的には、案内面27は、上記の場合に、ホルダー部7を非保持位置までスライドさせて案内する。この実施形態における案内面27は、回転方向後方側を向く傾斜面とされている。この実施形態における案内面27は、周方向で隣り合う押圧面26間、より具体的には、周方向で隣り合う押圧面26の巻回部11側の端部と、ホルダー部7側の端部との間を渡るように形成されている。つまり、一次回転部24は、複数の押圧面26と、複数の案内面27とによってホルダー部7側を向く鋸歯状に形成されている。
二次回転部25の被案内面29は、案内面27上をその傾斜方向にスライドして案内される。これら被案内面29は、回転方向前方を向く傾斜面とされている。被案内面29は、ホルダー部7が保持位置にある場合に、その全域が案内面27に対向配置される。この実施形態における被案内面29は、周方向で隣り合う被押圧面28の巻回部11側の端部と、ホルダー部7側の端部との間を渡るように形成されている。つまり、二次回転部25も、一次回転部24と同様に、鋸歯状に形成されている。
ケーシング9は、上述した巻回部11、および、伝達部8を外側から覆う。このケーシング9は、外壁部30と、仕切部31と、軸受部14と、を備えている。
外壁部30は、巻回部11、および、伝達部8よりも僅かに大径な内周面を有する円柱状に形成されている。この外壁部30には、軸線O2方向で巻回部11が配される位置に、紐10を外部に引き出すための孔32が形成されている。この外壁部30の基部(巻回部11側の端部)30aは、グリップ部4に固定されている。
仕切部31は、巻回部11の巻き取り部11aが収容される内部空間33と、伝達部8が配される内部空間34とを仕切っている。この実施形態における仕切部31は、軸線O2に垂直な平板状に形成されている。仕切部31の中央部には、支持軸部15が挿通される孔からなる軸受部14が形成されている。この軸受部14は、すべり軸受けとして機能する。
グリップ部4は、ケーシング9の基部30aから軸線O2と交差する方向に延びている。グリップ部4の内部には、空間35が形成されている。このグリップ部4の内部の空間35には、巻き取り機構36が収容されている。
巻き取り機構36は、うず巻きばね37と、平歯車38と、を備えている。
うず巻きばね34は、その弾性力によって、紐10を巻き取る方向に巻回部11を常時付勢する。このうず巻きばね37の一端は、グリップ部4の縦壁39に固定される一方で、うず巻きばね37の他端は、平歯車38に固定されている。また、このうず巻きばね37は、グリップ部4により両端を支持された軸部40を中心にして巻回されている。
平歯車38は、うず巻きばね37による弾性力を巻回部11へ伝達する。この平歯車38は、軸部40周りに回転自在に支持されている。また、平歯車38は、つば部11bに一体形成された歯車41に常時噛み合っている。つまり、うず巻きばね37による弾性力は、それぞれの軸線が軸線O2と平行な平歯車38および歯車41を介して巻回部11に伝達される。
この実施形態におけるコマ玩具発射装置1は、上述した構成を備えている。次にこのコマ玩具発射装置1による作用、すなわちベーゴマの発射工程を図面を参照しながら説明する。
図3は、この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置にベーゴマを装着した状態を示す図2に相当する断面図である。図4は、この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置の紐を引き出している途中の状態を示す図2相当する断面図である。図5は、この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置の紐を引き出し終えて巻回部が減速又は停止した状態を示す図2に相当する断面図である。図6は、この発明の実施形態におけるコマ玩具発射装置の断面図であって、ベーゴマを発射した状態を示している。
図2に示すように、例えば、グリップ部4を上方に配置した状態では、ホルダー部7の自重により、一次回転部24と二次回転部25とが離間した状態となる。この状態から、ホルダー部7の本体部17にベーゴマ2を嵌め合わせて、磁石部6側に押圧する。すると、ホルダー部7が巻回部11側にスライドして、図3に示すように、ベーゴマ2が磁力により磁石部6に保持される状態となる。この際、一次回転部24と二次回転部25とは、互いの鋸歯状の部分同士が噛み合う状態となる。
次いで、図4に示すように、紐10を巻回部11から勢いよく引き出す。すると、一次回転部24の押圧面26が二次回転部25の被押圧面28を回転方向前方に押圧して、ホルダー部7が巻回部11と共に回転する。その結果、ホルダー部7と共に、ベーゴマ2も回転する。
その後、紐10を巻回部11から出し切ると、図5に示すように、巻回部11が減速又は停止する。つまり、巻回部11には、急激な回転速度の低下が生じる。この際、主にベーゴマ2の慣性により、ホルダー部7は、回転速度を維持しようとする。そのため、二次回転部25は、一次回転部24の案内面27に沿って回転方向前方(図5中、矢印で示す方向)へとスライド移動する。すると、案内面27の傾斜によって二次回転部25、すなわちホルダー部7が軸線O2方向の非保持位置側にスライド移動する。この際、ホルダー部7の押圧部21がベーゴマ2の上面部2bを押圧して、磁石部6からベーゴマ2が離間される。つまり、磁石部6によるベーゴマ2の保持が解除される。これにより、図6に示すように、ベーゴマ2が自重により回転を維持したままホルダー部7から離脱することとなる。ここで、ベーゴマ2を発射した後、ユーザがリング部材Rから手を離すと、巻き取り機構36によって紐10が巻回部11に巻き取られて、図2に示す状態に戻る。
したがって、上述した実施形態のコマ玩具発射装置1によれば、磁石部6の磁力によってコマ玩具を容易に保持させることができる。
また、回転動力付与部5により巻回部11を回転させることで、伝達部8の一次回転部24を巻回部11と共に回転させることができる。そのため、一次回転部24の押圧面26によって二次回転部25の被押圧面28が押圧されて一次回転部24と共に二次回転部25を回転させることができる。これによりベーゴマ2をホルダー部7によって回転させることができる。
一方で、ユーザの操作入力が停止して巻回部11が減速又は停止すると、ベーゴマ2の慣性によって二次回転部25が回転を継続しようとするが、その際、一次回転部24の案内面27に沿って二次回転部25の被案内面29が案内されて、二次回転部25が一次回転部24から離間する方向にスライド変位する。そのため、ホルダー部7が磁石部6によって保持されたベーゴマ2を軸線O2方向に押圧し、磁石部6によるベーゴマ2の保持が外れて、ベーゴマ2が回転を維持したままホルダー部7から、軸線O2方向に離脱することとなる。その結果、ベーゴマ2を容易に発射することができる。
さらに、巻回部11に巻回された紐10を引っ張るだけで、巻回部11を回転させることができる。また、紐10の端部10aが巻回部11に固定されているため、巻回部11から紐10を全て引き出すことで巻回部11の回転を減速又は停止させることができる。その結果、簡単な構成で回転動力付与部5を形成することができる。
また、巻回部11から引き出された紐10を手から離すだけで、自動的に巻回部11に巻き取らせることができるため、巻回部11へ紐10を巻回する作業を省略することができる。その結果、ユーザの負担を軽減することができる。また、迅速にコマ玩具を発射することができる。
さらに、グリップ部4をユーザが容易に把持できるため、操作性を向上できる。また、グリップ部4の内部に巻き取り機構36を収容しているため、グリップ部4の内部空間を有効利用できる。そのため、巻き取り機構36をグリップ部4以外の箇所に配する場合と比較して小型化を図ることができる。
また、一次回転部24の押圧面26と案内面27が周方向に交互に配されているため、複数の押圧面26及び複数の案内面27を効率よく配置することができる。また、二次回転部25の被押圧面28と被案内面29とが一次回転部24の押圧面26および案内面27と同様に周方向に交互に配されるため、一次回転部24からの押圧力を周方向で均等に受けることができる。さらに、巻回部11が減速又は停止した際には、ベーゴマ2の慣性により周方向で均等に二次回転部25を一次回転部24から離間させることができる。そのため、一次回転部24に対して二次回転部25が斜めになってベーゴマ2が磁石部6から外れる際に、ベーゴマ2が意図しない姿勢になることを低減できる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態においては、回転動力付与部5として、紐10を巻回部11から引き出す構成を備える場合を一例に説明した。しかし、回転動力付与部5の構成はこれに限られない。例えば、ラックアンドピニオンや、増速機構などを用いて、ユーザの操作力を回転動力に変換して得るようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、一次回転部24に複数の押圧面26と複数の案内面27を形成する場合について説明した。しかし、押圧面26および案内面27は、一つ以上形成されていればよく、複数に限られない。二次回転部25の被押圧面28、被案内面29も同様である。
さらに、上述した実施形態においては、グリップ部4がケーシング9の基部9aから軸線O2に交差する方向に延びる場合について説明した。しかし、グリップ部4は、この形状に限られない。例えば、グリップ部4がケーシング9の基部9aから、軸線O2に交差する複数の方向に延びるように形成してもよい。
さらに、上述した実施形態においては、紐10を巻き取るための巻き取り機構36を備える場合について説明したが、巻き取り機構36は省略してもよい。
また、上述した実施形態においては、発射するコマ玩具として、鋳鉄により形成されたベーゴマ2を一例に説明した。しかし、コマ玩具は、ベーゴマ2に限られない。また、鋳鉄により形成されたコマ玩具にも限られない。例えば、少なくとも上面が磁力によって保持可能な材質で、上縁が多角形状のコマ玩具であれば、ベーゴマ2以外のコマ玩具であってもこの発明のコマ玩具発射装置を適用することができる。
1 コマ玩具発射装置
2 ベーゴマ(コマ玩具)
2a 底面部
2b 上面部
2c 周面部
3 発射装置本体部
4 グリップ部
5 回転動力付与部
6 磁石部
7 ホルダー部
8 伝達部
9 ケーシング
10 紐
10a 端部
11 巻回部
11a 巻き取り部
11b つば部
13 軸受部
12 空間部
14 軸受部
15 支持軸部
17 本体部
18 回転規制部
19 底部
20 貫通孔
21 押圧部
22 側壁部
24 一次回転部
25 二次回転部
26 押圧面
27 案内面
28 被押圧面
29 被案内面
30 外壁部
30a 基部
31 仕切部
32 孔
33 空間
34 空間
35 空間
36 巻き取り機構
37 うず巻きばね
38 平歯車
39 縦壁
40 軸部

Claims (5)

  1. ユーザの操作入力を一方向の回転動力に変換して回転部を回転させるとともに、ユーザの操作入力が完了した際に前記回転部を減速又は停止させる回転動力付与部と、
    前記回転部に固定されて金属製のコマ玩具を保持可能な磁石部と、
    前記磁石部に保持された前記コマ玩具の上面を相対回転不能に覆うとともに、前記回転動力付与部および前記磁石部に対して前記回転部の軸線方向にスライド可能とされ、前記磁石部に保持された前記コマ玩具の上面を押圧可能なホルダー部と、
    前記回転部の回転を前記ホルダー部に伝達する伝達部と、を備え、
    前記伝達部は、
    前記回転部と共に回転する一次回転部と、
    前記ホルダー部と共に回転、および、スライドする二次回転部と、を備え、
    前記一次回転部は、
    前記回転部の回転方向前方を向いて、前記二次回転部を回転方向前方に向かって押圧する押圧面と、
    前記回転部の減速又は停止に伴って前記一次回転部が減速又は停止した際に、少なくとも前記コマ玩具の慣性により前記コマ玩具を押圧する方向に前記二次回転部をスライドさせる案内面と、を備え、
    前記二次回転部は、
    前記押圧面に押圧される被押圧面と、
    前記案内面に案内される被案内面と、を備えるコマ玩具発射装置。
  2. 前記回転動力付与部は、
    紐と、
    前記紐の端部が固定されて前記紐を巻回および引き出し可能とされ、前記回転部と共に回転可能な巻回部と、を備える請求項1に記載のコマ玩具発射装置。
  3. 前記巻回部を、前記紐の巻き取り方向に付勢する巻き取り機構を備える請求項2に記載のコマ玩具発射装置。
  4. 前記巻回部、および、前記伝達部を外側から覆うケーシングと、
    前記ケーシングの前記巻回部側の端部から前記回転部の軸線と交差する方向に延びるグリップ部と、を備え、
    前記グリップ部の内部に前記巻き取り機構を備える請求項3に記載のコマ玩具発射装置。
  5. 前記一次回転部は、前記押圧面および前記案内面を周方向に交互に備え、
    前記二次回転部は、前記被押圧面および前記被案内面を周方向に交互に備える請求項1から4の何れか一項に記載のコマ玩具発射装置。
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