JP6212477B2 - エアレスタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、優れた操縦安定性能を確保しながら転がり抵抗を減じたエアレスタイヤに関する。
エアレスタイヤとして、接地面を有する円筒状のトレッドリングと、車軸に固定されるハブとの間を、放射状に配列する複数のスポーク板部によって連結させた構造のものが知られている。このようなエアレスタイヤでは、空気圧により荷重を支える空気入りタイヤのトレッド部とは異なり、トレッドリング自体にて荷重を支える必要がある。
そのためトレッドリングには高い剛性が必要であり、下記の特許文献1には、トレッドリング内に、トレッドゴムの最も近くに設けられた外側補強コード層と、そのタイヤ半径方向内側に設けられた内側補強コード層と、外側補強コード層と内側補強コード層との間に設けられた剪断ゴム層とを具える構造(以下「サンドウィッチ構造」という場合がある。)が提案されている。
トレッドリングが荷重を受けたとき、トレッドリングの各部に、引張り及び圧縮の力が作用する。しかし前記サンドウィッチ構造の場合、その引張り・圧縮がともに働かない中立部分を剪断ゴム層内に持つことにより、両側の補強コード層が当該の力を受けてトレッドリングが変形するのを抑制でき、結果、荷重を支えることが可能となる。
しかし前記剪断ゴム層の剛性が不十分な場合には、前記機能が十分発揮されず、トレッドリングの変形が大きくなって、操縦安定性を低下させる。そのため、空気入りタイヤに用いられるゴムのうちで、最も高い剛性を有するゴム(例えばビードエーペックスゴム等)を剪断ゴム層に用いることが案出される。しかし空気入りタイヤに用いられるゴムの場合、走行時の曲げ変形に対しても破壊しない柔軟性が要求される。そのため、剪断ゴム層としては剛性が十分とはいえず、満足しうるレベルまで操縦安定性を高めることはできなかった。
このような状況に鑑み、本発明者は種々研究を積み重ねた。その結果、エアレスタイヤの剪断ゴム層では、その歪み量は、空気入りタイヤのゴムが受ける歪み量よりも少なく、従って、その余裕代を剛性に振って柔軟性を減じた場合にも、タイヤの耐久性を確保しうることが判明した。またエアレスタイヤでは、転がり抵抗に対する剪断ゴム層の影響が大きいため、この剪断ゴム層の損失正接をできるだけ減じることも重要となる。
特開2008−260514号公報
そこで本発明は、剪断ゴム層のゴム物性、特に複素弾性率と損失正接とを規制することを基本として、優れた操縦安定性能を確保しながら転がり抵抗を減じうるエアレスタイヤを提供することを課題としている。
本発明は、接地面を有する円筒状のトレッドリングと、前記トレッドリングの半径方向内側に配されかつ車軸に固定されるハブと、前記トレッドリングと前記ハブとを連結するスポークとを具えたエアレスタイヤであって、
前記トレッドリングは、接地面を構成するトレッドゴムと、前記トレッドゴムの最も近くに設けられた外側補強コード層と、前記外側補強コード層のタイヤ半径方向内側に設けられた内側補強コード層と、前記外側補強コード層と前記内側補強コード層との間に設けられた剪断ゴム層とを有するとともに、
前記外側補強コード層のプライ数は、前記内側補強コード層のプライ数よりも多く、
前記外側補強コード層の補強コードは、この外側補強コード層全体としてタイヤ周方向に対して対称性を有して配列され、かつ前記内側補強コード層の補強コードは、この内側補強コード層全体としてタイヤ周方向に対して対称性を有して配列され、
前記外側補強コード層の補強コードのうちタイヤ半径方向最内側に配される補強コードと、前記内側補強コード層の補強コードのうちタイヤ半径方向最外側に配される補強コードとの間のタイヤ半径方向の距離は、3mm以上であり、
前記剪断ゴム層は、初期歪10%、動歪2%、70℃における複素弾性率E*70(単位:MPa)及び損失正接tanδ70が次式(1)、(2)を満たしている。
90< E*70 < 250 −−−(1)
E*70/tanδ70 > 800 −−−(2)
本発明に係る前記エアレスタイヤでは、前記剪断ゴム層は、初期歪10%、動歪2%、30℃における複素弾性率E*30(単位:MPa)と、初期歪10%、動歪2%、100℃における複素弾性率E*100(単位:MPa)とが、次式(3)を満たすことが好ましい。 E*100/E*30 >0.8 −−−(3)
本発明に係る前記エアレスタイヤでは、前記剪断ゴム層は、タイヤ周方向の破断伸びEB、及びタイヤ軸方向の破断伸びEBが次式(4)を満たし、かつタイヤ周方向の破断強度TB、及びタイヤ軸方向の破断強度TBが次式(5)を満たすことが好ましい。
0.85< EB/EB < 1.2 −−−(4)
0.85< TB/TB < 1.2 −−−(5)
本発明に係る前記エアレスタイヤでは、前記剪断ゴム層は、体積固有抵抗値が、1×10Ω・cm未満であることが好ましい。
本発明に係る前記エアレスタイヤでは、前記外側補強コード層の補強コード、及び前記内側補強コード層の補強コードは、スチールコードからなることが好ましい。
本発明に係る前記エアレスタイヤでは、前記外側補強コード層は、タイヤ周方向に対して傾斜して配列された第1の補強コードを有する第1コードプライと、
前記第1コードプライのタイヤ半径方向外側に設けられ、かつタイヤ周方向に対して前記第1の補強コードと同角度かつ逆向きに傾斜して配列された第2の補強コードを有する第2コードプライとを含み、
前記内側補強コード層は、タイヤ周方向又はタイヤ軸方向に平行に配列された第3の補強コードを有する第3コードプライを含むことが好ましい。
本発明に係る前記エアレスタイヤでは、前記外側補強コード層は、前記第2コードプライのタイヤ半径方向外側に、第4の補強コードが配列された第4コードプライをさらに含むことが好ましい。
本発明に係る前記エアレスタイヤでは、前記第4の補強コードは、タイヤ周方向と平行に配列され、前記第4の補強コードの弾性率は、前記第1の補強コード及び前記第2の補強コードの弾性率以下であることが好ましい。
本発明に係る前記エアレスタイヤでは、前記外側補強コード層は、前記第1コードプライのタイヤ半径方向内側に、第5の補強コードが配列された第5コードプライをさらに含むことが好ましい。
本発明に係る前記エアレスタイヤでは、前記第5の補強コードは、タイヤ周方向と平行に配列さることが好ましい。
本発明に係る前記エアレスタイヤでは、前記第3の補強コードは、タイヤ周方向に平行に配列されることが好ましい。
本発明に係る前記エアレスタイヤでは、前記第1の補強コードの前記角度θは、5〜85゜であることが好ましい。
本発明のエアレスタイヤは、叙上の如く、トレッドリングの剪断ゴム層に、複素弾性率E*70と損失正接tanδ70とが、上記式(1)、(2)を充足する高弾性かつ低発熱性のゴムを使用している。そのため、サンドウィッチ構造の機能を十分発揮させることができ、優れた操縦安定性能を確保しながら転がり抵抗を減じることができる。
本発明のエアレスタイヤの一実施形態を示す斜視図である。 図1のトレッドリングを示す斜視図である。 図2のトレッドリングの断面図である。 図2の内側補強コード層の変形例を示す斜視図である。 図2の外側補強コード層の変形例を示す斜視図である。 図2の外側補強コード層の別の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態のエアレスタイヤ1は、接地面21を有する円筒状のトレッドリング2と、トレッドリング2の半径方向内側に配されかつ車軸に固定されるハブ3と、トレッドリング2とハブ3とを連結するスポーク4とを具えている。本例では、エアレスタイヤ1が乗用車用タイヤとして形成される場合が示される。
前記ハブ3は、車軸に固定されるディスク部31と、ディスク部31の外周に形成された円筒部32とを有している。ハブ3は、従来のタイヤホイールと同様に、例えば、スチール、アルミ合金、マグネシウム合金等の金属材料によって形成できる。
スポーク4は、高分子材料による注型成形体によって形成される。スポーク4は、板状の形状をなし、タイヤ周方向に複数設けられている。
図2、3に示されるように、トレッドリング2は、接地面21を構成するトレッドゴム22と、トレッドゴム22の最も近くに設けられた外側補強コード層5と、外側補強コード層5のタイヤ半径方向内側に設けられた内側補強コード層6と、外側補強コード層5と内側補強コード層6との間に設けられた剪断ゴム層7とを有している。外側補強コード層5及び内側補強コード層6によって、トレッドリング2の形状が保持され、エアレスタイヤ1に作用する荷重が支持される。
トレッドリング2の外周面である接地面21には、ウエット性能を付与するために、トレッド溝(図示しない)が種々なパターン形状にて形成される。トレッドゴム22には、接地に対する摩擦力、耐摩耗性に優れるゴム組成物が好適に採用される。
本例では、外側補強コード層5の層数が、内側の内側補強コード層6の層数よりも多いことにより、接地面21の剛性を容易に高めることができる。また、逆に内側補強コード層6の層数が外側補強コード層5の層数より少ないことにより、容易に軽量化を図ることができる。
外側補強コード層5は、第1コードプライ51と、第1コードプライ51のタイヤ半径方向外側に設けられた第2コードプライ52とを含んで構成されている。
本例では、タイヤ軸方向において第1コードプライ51の幅と、第2コードプライ52の幅とは、略等しく設定される。「略等しい」とは、第1コードプライ51の幅と第2コードプライ52の幅とが一致する場合、及び各幅が10mm以下の範囲で相違する場合を含む。
第1コードプライ51は、タイヤ周方向に対して角度θで傾斜配列する第1の補強コード56を有する。第1の補強コード56は、トッピングゴムにより被覆される。
第2コードプライ52は、タイヤ周方向に対して前記第1の補強コード56と同角度θかつ逆向きに傾斜配列された第2の補強コード57を有する。第2の補強コード57は、トッピングゴムにより被覆される。
第1の補強コード56及び第2の補強コード57としては、空気入りタイヤのベルトコードと同等の材料、例えば、スチールコードが好適に採用しうる。しかし、例えば、強度及び弾性率が高いアラミド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の高モジュラスの有機繊維コードも要求により使用しうる。
第1の補強コード56と第2の補強コード57とが、タイヤ周方向に対して互いに逆向きに傾斜配列されることにより、外側補強コード層5の剛性が高められ、トレッドリング2を効果的に補強する。また外側補強コード層5は、エアレスタイヤ1にスリップ角が付与されたとき、空気入りタイヤのベルトコード補強層と同様に、面内ねじれに対して高い抵抗を示し、コーナリングパワーを発生させるなど優れた旋回性能をもたらす。
内側補強コード層6は、第3の補強コード66を有する第3コードプライ61を含んで構成される。なお第3の補強コード66は、トッピングゴムにより被覆される。
本例の第3の補強コード66は、タイヤ周方向に平行に配列されている。ここでタイヤ周方向に平行とは、第3の補強コード66の配列が実質的にタイヤ周方向と平行であることを意味し、製造上の公差を考慮すると、第3の補強コード66のタイヤ周方向に対する角度θ3は、例えば、0゜±5゜程度である。第3の補強コード66には、例えば、スチールコードが好適に採用しうが、アラミド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の高モジュラスの有機繊維コードも要求により使用しうる。
内側補強コード層6に配列された第3の補強コード66によって、トレッドリング2のタイヤ周方向の剛性が高められる。これにより、減速時及び加速時における接地面21の形状が安定し、ブレーキ性能やトラクション性能が向上する。また、タイヤ周方向に平行に配列された第3の補強コード66を有する第3コードプライ61は、単一層による軽量化を図りながら、タイヤ周方向線に対する対称性を確保できる。
図4は、第3コードプライ61の別の実施形態を示している。図4に示されるように、第3の補強コード66は、タイヤ軸方向に平行に配列されていてもよい。ここでタイヤ軸方向に平行とは、第3の補強コード66の配列が実質的にタイヤ軸方向と平行であることを意味し、製造上の公差を考慮すると、第3の補強コード66のタイヤ周方向に対する角度θ3は、例えば、90゜±5゜程度である。
タイヤ軸方向に平行に配列された第3の補強コード66によって、トレッドリング2のタイヤ軸方向の剛性が高められる。これにより、エアレスタイヤ1に大きなスリップ角が付与されたとき、接地面21の形状が安定し、操縦安定性能が向上する。また、タイヤ軸方向に平行に配列された第3の補強コード66を有する第3コードプライ61は、単一層による軽量化を図りながら、タイヤ周方向線に対する対称性を確保できる。
ここで、外側補強コード層5、及び内側補強コード層6では、それぞれタイヤ周方向線に対する対称性が重要である。もし対称性が無い場合、荷重時、外側補強コード層5、及び内側補強コード層6による捻れによってトレッドリング22が歪に変形し、円滑な転動が難しくなる結果を招く。
空気入りタイヤでは、内圧充填に伴うトレッド部の膨張を抑制するため、一般に、ベルトコードのタイヤ周方向に対する角度は、所要の範囲に制限されている。一方、本実施形態のエアレスタイヤ1では、内圧充填を考慮する必要がないため、第1、第2の補強コード56、57の前記角度θは、広い範囲で定められる。具体的には、前記角度θは、5゜〜85゜が望ましい。上記角度θが5゜未満の場合、トレッドリング2のタイヤ軸方向の剛性が不足し、旋回性能に悪影響を及ぼすおそれがある。一方、上記角度θが85゜を超える場合、トレッドリング2のタイヤ周方向の剛性が不足し、直進性や微小なスリップ角での旋回性能に悪影響を及ぼすおそれがある。
本例では、外側補強コード層5のうち、最もタイヤ半径方向内側に第1コードプライ51が形成されている場合が示される。しかし、この第1コードプライ51よりもさらにタイヤ半径方向内側に、少なくとも1枚のコードプライを設けることもできる。また本例では、外側補強コード層5のうち、最もタイヤ半径方向外側に第2コードプライ52が形成されている場合が示されるが、しかし、この第2コードプライ52よりもさらにタイヤ半径方向外側に、少なくとも1枚のコードプライを設けることもできる。このようなコードプライは、トレッドリング2を補強し、エアレスタイヤ1の荷重負荷能力を向上させるため、例えば、商用車タイヤなど負荷荷重が大きいタイヤに好適に採用される。
具体的には、図5の実施形態では、外側補強コード層5は、第2コードプライ52のタイヤ半径方向外側に、第4の補強コード58が配列された第4コードプライ53をさらに含んで構成される。なお図5で説明されていない他の構成は、先の実施形態と同様である。
第4の補強コード58は、タイヤ周方向と平行(すなわち、第3の補強コード66と同様に、タイヤ周方向に対する角度θ4が0゜±5゜)に配列される。このような第4の補強コード58は、トレッドリング2のタイヤ周方向の剛性を高める。これにより、減速時及び加速時における接地面21の形状が安定し、ブレーキ性能やトラクション性能が向上する。また、タイヤ周方向に平行に配列された第4の補強コード58を有する第4コードプライ53は、単一層による軽量化を図りながら、タイヤ周方向線に対する対称性を確保できる。
第4の補強コード58の弾性率Eは、第1、第2の補強コード56、57の弾性率E以下であるのが好ましい。第4の補強コード58の弾性率Eが、弾性率Eを超える場合、第4コードプライ53がワーキングプライとなってしまい、エアレスタイヤ1にスリップ角が付与されたとき、コーナリングパワーが十分発生できずに旋回性能に悪影響を及ぼす。第4の補強コード58には、例えば、ナイロン等の有機繊維が好適に採用される。
図6に、外側補強コード層5のさらに他の実施形態を示している。ここで説明されていない他の構成は、先の実施形態と同様である。図6の実施形態では、外側補強コード層5は、第1コードプライ51のタイヤ半径方向内側に、第5の補強コード59が配列された第5コードプライ54をさらに含んで構成される。
第5の補強コード59は、タイヤ周方向と平行(すなわち、第3の補強コード66と同様に、タイヤ周方向に対する角度θ5が0゜±5゜)に配列される。このような第5の補強コード59は、トレッドリング2のタイヤ周方向の剛性を高める。これにより、減速時及び加速時における接地面21の形状が安定し、ブレーキ性能やトラクション性能が向上する。また、タイヤ周方向に平行に配列された第5の補強コード59を有する第5コード層54は、単一層による軽量化を図りながら、タイヤ周方向線に対する対称性を確保できる。
図5の実施形態と図6の実施形態とを組み合わせた構造、即ち、外側補強コード層5において、第2コードプライ52のタイヤ半径方向外側に第4のコードプライ53を設け、かつ第1コードプライ51のタイヤ半径方向内側に第5コードプライ54を配することもできる。
次に、前記トレッドリング2では、前記外側補強コード層5と、内側補強コード層6と、その間に配される剪断ゴム層7とによりサンドウィッチ構造をなす。これにより、トレッドリング2が荷重を受けたときに作用する引張りおよび圧縮の力を、剪断ゴム層7の両側の外側補強コード層5及び内側補強コード層6に支承させることができ、トレッドリング2の変形を抑制することができる。
そのためには、外側補強コード層5の補強コードのうちタイヤ半径方向最内側に配される補強コードと、内側補強コード層6の補強コードのうちタイヤ半径方向最外側に配される補強コードとの間のタイヤ半径方向の距離D(図3に示す)を、3mm以上とすることが好ましい。特には、剪断ゴム層7の厚さを3mm以上とすることがより好ましい。
また、前記機能を十分高めてより優れた操縦安定性能を確保するとともに、転がり抵抗を減じるために、剪断ゴム層7は、下記の物性を具える。
即ち、剪断ゴム層7は、初期歪10%、動歪2%、70℃における複素弾性率E*70(単位:MPa)及び損失正接tanδ70が次式(1)、(2)を満たす。
90< E*70 < 250 −−−(1)
E*70/tanδ70 > 800 −−−(2)
これにより、トレッドリング2の変形を抑えて、優れた操縦安定性能を確保するとともに、低発熱性により転がり抵抗を減じることができる。しかも複素弾性率及び損失正接を、温度70℃の値にて規定しているため、実車での性能発現をより確実化しうる。
なお、複素弾性率E*70が90MPa以下となると、操縦安定性の向上代が不十分となるとともに、トレッドリング2のたわみが大きくなって温度上昇を招くなどタイヤ性能の耐温度依存性も低下する傾向となる。逆に複素弾性率E*70が250MPa以上となると、脆くなって耐久性に不利を招く。このような観点から、前記複素弾性率E*70の下限は、好ましくは95MPa以上、より好ましくは100MPa以上、さらに好ましくは110MPa以上である。また上限は、好ましくは200MPa以下、より好ましくは180MPa以下である。
また、比E*70/tanδ70が800以下となると、操縦安定性の向上は実現するものの、転がり抵抗が大きくなり、かつ剪断ゴム層7自体の発熱により、タイヤ性能の耐温度依存性が低下する傾向となる。このような観点から比E*70/tanδ70は、好ましくは900以上、より好ましくは1000以上である。なお比E*70/tanδ70の上限は特に規制されないが、2000以下であることが、コスト、加工性の観点から好ましい。
なお、上記の複素弾性率及び損失正接の測定方向に関しては、特に規制されないが、代表的には、タイヤ周方向に測定されるのが好ましい。
なお、空気入りタイヤに用いられるゴムのうちで、最も高い剛性を有するゴム(例えばビードエーペックスゴム)においては、複素弾性率E*70は最大でも80程度、また比E*70/tanδ70は、最大でも500程度である。
また、剪断ゴム層7では、初期歪10%、動歪2%、30℃における複素弾性率E*30(単位:MPa)と、初期歪10%、動歪2%、100℃における複素弾性率E*100(単位:MPa)とが、次式(3)を満たすことが好ましい。
E*100/E*30 >0.8 −−−(3)
トレッドリング2では、特に高速走行時の温度上昇が著しく、例えば100℃に達することが珍しくない。一方、ゴム組成物は、通常0℃以下にガラス移転温度Tgがあり、常温以上では、温度上昇とともに複素弾性率E*が緩やかに低下するなど温度依存性がある。従って、剪断ゴム層7では、常温と100℃程度の高温領域とで複素弾性率E*が大きく変化しないことが、操縦安定性のために重要である。
そのため本例では、前記30℃における複素弾性率E*30と100℃における複素弾性率E*100(単位:MPa)の比E* 100 /E* 30 を0.8より大に設定している。これにより、あらゆる温度帯、及び運転開始時から長時間の運転に至る状況下において安定した操縦安定性を得ることができる。しかも剪断ゴム層7は、前記式(2)の範囲を満たしているため、ゴム自身の発熱量が少なく、式(3)の範囲であれば、高速運転時にも優れた操縦安定性を発揮できる。このような観点から、前記比E* 100 /E* 30 は、0.9以上がより好ましい。なお前記比E* 100 /E* 30 の上限は1.22以下が好ましく、さらには1.2以下がより好ましい。
なお従来のタイヤ用のゴム組成物では、複素弾性率E*70を70MPa以上とした高弾性の配合とした場合、温度依存性が大きくなり、比E* 100 /E* 30 の値は、0.4〜0.6程度と低くなる。
また、剪断ゴム層7では、破断伸び、及び破断強度において異方性が強いと、弱い方向に応力や変形が集中する傾向となり、タイヤ性能や耐久性を十分に発揮することが難しくなる。そのため、破断伸びにおいて、タイヤ周方向の破断伸びEBとタイヤ軸方向の破断伸びEBとが次式(4)を満たし、かつ破断強度において、タイヤ周方向の破断強度TBと、タイヤ軸方向の破断強度TBとが次式(5)を満たすことが好ましい。
0.85< EB/EB < 1.2 −−−(4)
0.85< TB/TB < 1.2 −−−(5)
これにより、剪断ゴム層7の等方性が確保でき、良好なタイヤ性能等を得ることができる。なおタイヤのゴム部材は、押出し成形など一定方向に圧力のかかる状態で加工される。そのため、複素弾性率を高めるために、例えば、フィラー(補強剤)の配合量を多くする、熱硬化性樹脂を添加する、繊維状のフィラーを添加する等の従来の手法を用いた場合には、異方性が出やすくタイヤ性能に悪影響を及ぼす。例えば、前述した方法にて、複素弾性率E*70を70MPa以上とした高弾性配合とした場合、比EB/EB、TB/TBは、1.5〜1.7程度と高くなり、1.5以下に減じることは難しい。
エアレスタイヤにおいても、電気抵抗が大きい場合、静電気が車両に蓄積されて、ラジオノイズ等の電波障害を引き起こす恐れを招く。従って、剪断ゴム層7では、タイヤの帯電を防ぐために、体積固有抵抗値が、1×10Ω・cm未満であることが好ましい。体積固有抵抗値の下限値は特に規制されない。
次に剪断ゴム層7のゴム組成物について説明する。
前記剪断ゴム層7は、ゴム成分(ポリマー)、フィラ−(補強剤)、架橋剤を少なくとも含んで構成される。
ゴム成分(ポリマー)として、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)等を挙げることができ、これらを単独で、或いは2種以上をブレンドして用いうる。
しかし、損失正接tanδを減じて低発熱性を向上させるためには、NRを含むことが好ましい。このとき、ゴム成分100質量部に占めるNRの割合は、40質量部以上、さらには50質量部以上が好ましく、100質量部が最も好ましい。
NRとして、未変性天然ゴム(未変性NR)、及び変性天然ゴム(変性NR)が使用でき、未変性NRの場合、高純度化NRを用いることが好ましい。高純度化NRは、極微細領域にまでフィラーの分散が高まることで、低発熱性をより向上させるとともに、物性の等方性を高めることができる。高純度化の方法としては、特に規定されず、遠心分離等の機械的手法、酵素によるタンパク等の不純物分解法、ケン化による不純物分離等が挙げられる。高純度化NRの場合、そのリン量は200ppm以下が好ましく、またゴムのpHが2〜7であることが、低発熱性、耐熱性、ゴム強度、加工性の観点から好ましい。
また変性NRとしては、二重結合の一部をエポキシ化したエポキシ化天然ゴム(ENR)、及び二重結合の一部を水素化した水素化天然ゴム(HNR)が好適に採用しうる。このような変性NRでは、フィラーとの親和性が高まることで、低発熱性をより向上させるとともに物性の等方性を高めることができ、さらにはフィラーとの相互作用が強まることで優れた機械的強度が発揮される。ENRの場合、二重結合におけるエポキシ化の割合は、50%以下、さらには30%以下、さらには20%以下が好ましい。エポキシ化の割合が50%を超えると、低発熱性への効果が減じるおそれがある。またHNRの場合、水素化の割合(水添率)は、99%以下、さらには98%以下が好ましい。水素化の割合が99%を超えると、ゴム弾性を減じるおそれがある。エポキシ化及び水素化の割合の下限は、特に規制されない。
前記NRに他のゴムをブレンドする場合、ブレンドゴムとしてBR、SBRのようなジエン系ゴムが好ましく採用できる。このジエン系ゴムにおいても、末端を極性基で変性した変性ジエン系ゴムを使用することができる。
次に、前記フィラ−(補強剤)として、カーボンブラックを含むことが好ましい。これにより、良好な補強効果が得られるとともに、帯電を防止する効果を高めることができる。
カーボンブラックでは、低発熱性の観点から、DBP給油量が125ml/100g以上とストラクチャーの大きいものが好適である。ストラクチャーの大きいカーボンブラックは、分散性に優れるため、高い導電性能を発揮するとともに、低発熱性を向上させることができる。このようなカーボンブラックの一例としては、エボニック社製のPrintex XE2B、三菱化学(株)社製 #3030、#3050、#3230、キャボット社製 VP、VXC305、VXC500、VXC500等が挙げられるが、この限りではない。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は、10〜280m/g、さらには20〜250m/gが好ましい。カーボンブラックのNSAが10m/g未満では、十分な耐候性性能が得られず、また耐摩耗性が低下する傾向がある。一方、280m/gを超えると、分散性が低下し低発熱性が低下する傾向がある。なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。またカーボンブラックの粒子径としては、特に限定されるものではなく、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAF等が使用しうる。
またカーボンブラックとして、例えばフラーレン、カーボンナノチューブ、ナノダイヤモンド等であるナノカーボンを用いることもできる。この場合、補強効果に優れるため、複素弾性率を高めながら、カーボンブラックの配合量を減じて低発熱性を向上させることができる。なおナノカーボンは、通常のカーボンブラック(非ナノカーボン)と併用することができる。
またカーボンブラックを使用する場合、カーボンブラックとゴム成分との双方の官能基と反応するカーボンカップリング剤を含むことが好ましい。これにより補強効果が高まり、複素弾性率を高めながら、カーボンブラックの配合量を減じて低発熱性を向上させることができる。またカーボンブラックの配合量が減じることで、ゴム物性の等方性も高められる。
カーボンカップリング剤として、例えば、1,2−ビス(ベンズイミダゾリル−2)エタン、ビス(ベンズイミダゾリル−2)アルキルポリスルフィド、1,4’−ビス(メルカプトベンズイミダゾリル-2)ブタン 、1,6’−ビス(メルカプトベンズイミダゾリル−2)ヘキサン 、α,α’−ビス(メルカプトベンズイミダゾリル−2)メタキシレン 、1,4’−ビス(メルカプトベンズイミダゾリル−2)2−trans−ブテン のような、ゴム成分との反応性官能基含有イミダゾール類、4−ブロモクロトン酸、4−(ブロモメチル)フェニル酢酸のようなハロゲン化有機酸類、シラン化合物類を挙げることができる。しかしこれに限定されない。これらのカップリング剤は、1種を単独で用いても良く、2種以上を組み合わせて用いても良い。
また前記フィラ−(補強剤)として、シリカを含むことが好ましい。これにより、さらに優れた低発熱性を得ることができる。なおシリカは、カーボンブラックと併用することが、ゴム組成物の導電性確保の観点から好ましい。このとき、ストラクチャーの大きい(DBP給油量125ml/100g以上)カーボンブラックと併用することが、導電性の点で好ましい。
シリカを用いる場合、その配合量は、特に限定されないが、低発熱性の観点から、ゴム成分100重量部に対して、5重量部以上、さらには10重量部以上が好ましい。またその配合量の上限は、200重量部以下、さらには180重量部以下が好ましい。200部を超えると、加工性を損ねる可能性がある。
シリカを用いる場合、シランカップリング剤を含むことが好ましい。シランカップリング剤の配合量は、上記シリカ100質量部に対して、0.5質量部以上、さらには1.5質量部以上、さらには2.5質量部以上が好ましい。0.5質量部未満であると、シリカを良好に分散させることが難しくなるおそれがある。また配合量の上限は、20質量部以下、さらには15質量部以下、さらには10質量部以下が好ましい。20質量部を超えても、シリカの分散を向上させる効果が得られず、コストが不必要に増大する傾向がある。またスコーチタイムが短くなり、混練りや押し出しでの加工性が悪化する傾向がある。
シランカップリング剤として、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ジスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリメトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィドなどのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランなどのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2−クロロエチルトリエトキシシランなどのクロロ系などが挙げられる。商品名としてはSi69、Si75、Si266、Si363(エポニックデグサ社製)、NXT、NXT−LV、NXTULV、NXT−Z(モメンティブ社製)などがある。これらのカップリング剤は、1種を単独で用いても良く、2種を以上組み合わせて用いても良い。
次に、架橋剤として、硫黄、有機架橋剤、有機無機ハイブリッド架橋剤を挙げることができる。特に、優れたゴム強度と物性の等方性とを得るために、有機架橋剤、有機無機ハイブリッド架橋剤を用いることが好ましい。有機架橋剤、有機無機ハイブリッド架橋剤の例として、例えば、レゾルシノール樹脂類、クレゾール樹脂類、フェノール樹脂類、メラミン樹脂類のような熱硬化性樹脂類、マレイミド化合物類、アルキルフェノール・塩化硫黄縮合物類、有機過酸化物類、アミン有機サルファイド類等を挙げることができる。しかしこれに限定されない。市販されているもののうち、特に好ましい例としては、フレキシス社製のPERKALINK900、フレキシス社製のDURALINK HTS、ランクセス社製のVulcuren VP KA9188、田岡化学工業社製のタッキロールV200等が挙げられるが、この限りではない。これらの有機架橋剤、有機無機ハイブリッド架橋剤は、単独で用いても2種以上を組み合わせて用いても良く、また硫黄と併用してもかまわない。
次に、ゴム組成物には、前述したゴム成分、フィラ−、及び架橋剤以外に、酸化亜鉛、可塑剤を含むことが好ましい。
酸化亜鉛は、加硫をスムースに行い、剛性と物性の等方性とを高める効果がある。酸化亜鉛として、ゴム工業で従来から使用される酸化亜鉛(東邦亜鉛(株)製の銀嶺R、三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛など)、及び微粒子酸化亜鉛(ハクスイテック(株)製のジンコックスーパーF−2など)などを挙げることができ、これらを単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
しかし酸化亜鉛として、微粒子酸化亜鉛を使用することが、複素弾性率の増加と、他の物性とのバランスの観点から好ましい。この微粒子酸化亜鉛の平均粒子径は、200nm以下、さらには150nm以下が好ましい。微粒子酸化亜鉛の平均粒子径が200nmをこえると、従来から使用される酸化亜鉛と比較して、分散性や物性において改善効果が顕著でなくなる。また微粒子酸化亜鉛の平均粒子径の下限は、20nm以上、さらには50nm以上が好ましい。平均粒子径が20nm未満では、酸化亜鉛の平均粒子径が、シリカやカーボンブラックの一次粒子径より小さくなり、分散性の向上が期待できない傾向がある。
酸化亜鉛の配合量は、ゴム成分100重量部に対して1.0重量部以上、さらには2.0重量部以上が好ましく、1.0重量部を下回ると、加硫戻りにより、充分な硬度(Hs)が得られない。また配合量の上限は3.7重量部以下、さらには3.0重量部以下が好ましく、3.7重量部をこえると破断強度が低下しやすい。
また可塑剤として、オイル、液状ポリマー、液状樹脂等を挙げることができ、これによりゴムの加工性が改善される。可塑剤の種類は特に規定されないが、液状ポリマーを用いることが、剛性、及び機械的強度を向上させる点で好ましい。液状ポリマーとしては、低分子量ポリイソプレン、低分子量ポリブタジエン、低分子量スチレンブタジエン共重合体等、低分子量ジエン系ポリマーであることが、ゴム成分との親和性の点で好ましい。特には、低分子量ジエン系ポリマーにおいて、主鎖及び/又は末端が極性基で変性されている変性低分子量ジエン系ポリマーがさらに好ましく、これによりフィラーとの親和性がより高まり、低発熱性の向上を図りながらゴム強度を高めることができる。
このように剪断ゴム層7では、そのゴム組成自体は特に限定されないが、前記式(1)、(2)を満たすためには、
・ゴム成分として、高純度化NR、及び変性NR(ENR、HNR等)を含むことが好ましい。
・フィラーとして、カーボンブラックとカーボンカップリング剤とを併用する、及び/又はシリカとシランカップリング剤とを併用して補強効果を高めることが好ましく、また、カーボンブラックを用いる場合、DBP給油量が125ml/100g以上の高ストラクチャのカーボンブラック、及び/又はフラーレン等のナノカーボンを用いることが好ましい。
・酸化亜鉛として、微粒子酸化亜鉛を用いることが好ましい。
・可塑剤として、液状ポリマー、特に変性低分子量ジエン系ポリマーを用いることが好ましい。
また前記式(3)を満たすためには、補強剤としてDBP給油量が125ml/100g以上の高ストラクチャのカーボンブラック、微粒子シリカ、表面改質シリカを用いることが好ましい。又ゴム成分として高純度化NR、及び変性NR(ENR、HNR等)を用いることが好ましい。さらに架橋剤として有機架橋剤を用いることが好ましい。
また前記式(4)、(5)を満たすためには、
・ゴム成分として、高純度化NR、及び変性NR(ENR、HNR等)を含むことが好ましい。
・フィラーとして、カーボンブラックとカーボンカップリング剤とを併用する、及び/又はシリカとシランカップリング剤とを併用し、フィラーの配合量を低く抑えることが好ましく、また、カーボンブラックを用いる場合、ナノカーボンがより好ましい。
・架橋剤として、有機架橋剤、有機無機ハイブリッド架橋剤を用いることが好ましい。
なお剪断ゴム層7における好ましいゴム組成の一例を表1に示す。
Figure 0006212477
表1中の物性は、以下のように測定された。
<粘弾性測定>
粘弾性スペクトロメータVES((株)岩本製作所製)を用い、温度100℃、70℃、30℃において、周波数10Hz、初期歪10%および動歪2%の条件下で、加硫ゴム組成物の複素弾性率(E*)、および損失正接(tanδ)を測定した。
<引張り試験>
JIS−K−6251「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム引っ張り特性の求め方」に準じて、3号ダンベルを用い、ロール押し出し方向をX軸方向として各方向の引張り試験を実施し、加硫ゴム組成物の破断時伸び(EB)と、破断時の引張り強度(TB)とを測定した。但し、タイヤの周方向をロールの押し出し進行方向、幅方向をロールの幅方向、垂直をサンプルの厚み方向として測定を行った。
<導電性試験>
アドバンテストコーポレーション社製のデジタル超高抵抗微小電流計(R−8340A)を用いて、23 ℃ および相対湿度55 % の恒温恒湿条件下で、印加電圧1000 V とし、それ以外についてはJIS K6271に従い測定することにより、固有抵抗値(体積抵抗率)を測定した。各試料が1×10Ω・cm未満である場合は、○として表1に記載した。
表1中のゴム組成の材料は以下の通りである。
・NR1:高純度化NR(下記製造例で製造された)
・NR2:エポキシ化天然ゴムENR(下記製造例で製造された)
・CB1:エボニックデグサジャパン(株)社製 Printex XE2B(DBP吸油量:420ml/100g、BET比表面積:1000m2/G)
・フラーレン:フロンティアカーボン(株)社製 C60
・シリカ1:ローディア社製 Zeosil Premium 200MP(素吸着比表面積(NSA)205m/g、CTAB比表面積 197m/g)
・シリカ2:PPG社製 Agilon 454(BET 140m/gm、CTAB 200m/g)
・カップリング剤1:四国化成社製 1,2−ビス(ベンズイミダゾリル−2)エタン
・カップリング剤2:モメンティブ社製 NXT
・カップリング剤3:エボニックデグサ社製 Si266
・架橋剤1:ランクセス社製 Vulcuren KA9188
・架橋剤2:田岡化学工業(株)製のタッキロールV200
・硫黄:フレキシス製のクリステックスHSOT20(硫黄80重量%およびオイル分20重量%含む不溶性硫黄)
・酸化亜鉛1:ハクスイテック(株)製のジンコックスーパーF−3(平均一次粒子径:50nm)
・可塑剤1:下記製造例で得られた低分子量ENR
・可塑剤2:新日本理化(株)社製 サンソサイザー DOS
・ステアリン酸:日油(株)製
・加硫促進剤1:ヘキサメチレンテトラミン(HMT)、大内新興化学工業(株)製のノクセラーH
・加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
・老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C
<NR1(高純度化NR)の製造例>
フィールドラテックスの固形分濃度(DRC)を30%(w/v)に調整した後、該ラテックス1000gに、10%エマールE−27C水溶液25gと25%NaOH水溶液60gを加え、室温で24時間ケン化反応を行い、ケン化天然ゴムラテックスを得た。次いで、老化防止剤分散体6gを添加し、2時間撹拌した後、更に水を添加してゴム濃度15%(w/v)となるまで希釈した。次いで、ゆっくり撹拌しながらギ酸を添加してpHを4.0に調整した後、カチオン系高分子凝集剤を添加し、2分間撹拌し、凝集させた。これにより得られた凝集物(凝集ゴム)の直径は0.5〜5mm程度であった。得られた凝集物を取り出し、2質量%の炭酸ナトリウム水溶液1000mlに、常温で4時間浸漬した後、ゴムを取出した。これに、水2000mlを加えて2分間撹拌し、極力水を取り除く作業を7回繰り返した。その後、水500mlを添加し、pH4になるまで2質量%ギ酸を添加し、15分間放置した。更に、水を極力取り除き、再度水を添加して2分間撹拌する作業を3回繰返した後、水しぼりロールで水を絞ってシート状にした後、90℃で4時間乾燥して高純度天然ゴム(NR1)を得た。得られたゴムのpHは5、リン含有量は92ppmであった。
<NR2(ENR)の製造例>
使用した薬品は下記の通り。
・30%過酸化水素水:関東化学(株)製の30%過酸化水素水
・氷酢酸:関東化学(株)製の99.7%酢酸
・界面活性剤:花王(株)製のエマルゲン120
300ml三角フラスコに氷酢酸57gと30%過酸化水素水107gとを加え、攪拌後、恒温槽で40℃に保ったまま24時間静置し、過酢酸溶液を得た。
1Lガラス容器に上記NR1を300g、蒸留水300g、界面活性剤3.6gを加え10℃に冷却し、攪拌しながら前記過酢酸溶液35gを10分間かけて滴下した。滴下終了後、ラテックス溶液を5分間攪拌し、さらに1Lメタノールにゆっくり注ぎ込み凝集させ、得られた凝集物を1cm程度に粉砕し、2Lの水に入れて一晩放置させた。凝集物を水で数回洗浄し、1日風乾後、減圧乾燥させ、ENR(NR2)176gを得た。NR2のエポキシ化率は3モル%であった。
エポキシ化率の測定は下記の通り。
(エポキシ化率の測定)
得られたENRを重水素化クロロホルムに溶解し、核磁気共鳴(NMR(日本電子(株)製のJNM−ECAシリーズ))分光分析により、エポキシ化されていないジエンユニット数とエポキシ化されたジエンユニット数の比を求め、以下の算出式を用いて算出した。
(エポキシ化率E%)=(ゴムの主鎖に含まれるエポキシの数)/(NRの主鎖に含まれるジエンユニットの数(エポキシ化されたユニットも含む))×100
<可塑剤1(低分子量ENR)の製造例>
クラレ社製 LIR−50(液状ポリイソプレン Mn=54000)を用いてNR2の製造例と同様にして、エポキシ化率2%の低分子量ENR(可塑剤1)を得た。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1、2の基本構造をなすエアレスタイヤ(タイヤサイズ145/70R12に相当するタイヤ)が、表2の仕様に基づいて試作され、外観性、操縦安定性、乗り心地性、転がり抵抗性、耐久性がテストされた。各タイヤとも、トレッドリング以外は実質的に同仕様であり、スポークはウレタン樹脂(熱硬化性樹脂)による注型成形法により、トレッドリング及びハブと一体成形された。なお外側補強コード層及び内側補強コード層の補強コードには、全てスチールコードが採用されている。
また実施例及び比較例において、剪断ゴム層に用いたゴムは、表1の組成A、Bを基準としその配合割合によってそれぞれ物性を調整している。またテスト方法は以下の通りである。
<外観性>
各エアレスタイヤのトレッドリングの歪の有無を試験者の官能により評価された。歪の無い場合を○、歪のある場合を×とした。
<操縦安定性、乗り心地性>
試供タイヤを、車両(小型EV:商品名COMS)の4輪に装着し、1名乗車にてドライアスファルト路面のタイヤテストコースを走行し、操縦安定性、乗り心地性についてドライバーの官能評価により10点法にて表示した。数値の大きい方が良好である。なお、外観性の評価で「×(歪あり)」と判断されたエアレスタイヤは、操縦安定性、乗り心地性、転がり抵抗性、耐久性のテストは行なっていない。
<転がり抵抗性>
転がり抵抗試験機を用いて測定した転がり抵抗計数(転がり抵抗/荷重×10)を、従来例1を100とする指数で表示した。数値の小さい方が良好である。
<耐久性>
ドラム試験機を用い、試供タイヤを、荷重(1.07kN)、速度(40km/h)の条件にてドラム上を20km走行させ、そして完走後のタイヤを解体して損傷状態を検査し、全く損傷が無いものを「◎」、やや損傷の兆候が見られるものを「○」、また走行可能であるが一部損傷が見られるものを「△」、また走行可能であるが損傷があるものを「×」として表記した。
Figure 0006212477
Figure 0006212477
Figure 0006212477
1 エアレスタイヤ
2 トレッドリング
3 ハブ
4 スポーク
5 外側補強コード層
6 内側補強コード層
7 剪断ゴム層
21 接地面
22 トレッドゴム
51 第1コードプライ
52 第2コードプライ
53 第4コードプライ
54 第5コードプライ
56 第1の補強コード
57 第2の補強コード
58 第4の補強コード
59 第5の補強コード
61 第3コードプライ
66 第3の補強コード

Claims (12)

  1. 接地面を有する円筒状のトレッドリングと、前記トレッドリングの半径方向内側に配されかつ車軸に固定されるハブと、前記トレッドリングと前記ハブとを連結するスポークとを具えたエアレスタイヤであって、
    前記トレッドリングは、接地面を構成するトレッドゴムと、前記トレッドゴムの最も近くに設けられた外側補強コード層と、前記外側補強コード層のタイヤ半径方向内側に設けられた内側補強コード層と、前記外側補強コード層と前記内側補強コード層との間に設けられた剪断ゴム層とを有するとともに、
    前記外側補強コード層のプライ数は、前記内側補強コード層のプライ数よりも多く、
    前記外側補強コード層の補強コードは、この外側補強コード層全体としてタイヤ周方向に対して対称性を有して配列され、かつ前記内側補強コード層の補強コードは、この内側補強コード層全体としてタイヤ周方向に対して対称性を有して配列され、
    前記外側補強コード層の補強コードのうちタイヤ半径方向最内側に配される補強コードと、前記内側補強コード層の補強コードのうちタイヤ半径方向最外側に配される補強コードとの間のタイヤ半径方向の距離は、3mm以上であり、
    前記剪断ゴム層は、初期歪10%、動歪2%、70℃における複素弾性率E*70(単位:MPa)及び損失正接tanδ70が次式(1)、(2)を満たすことを特徴とするエアレスタイヤ。
    90< E*70 < 250 −−−(1)
    E*70/tanδ70 > 800 −−−(2)
  2. 前記剪断ゴム層は、初期歪10%、動歪2%、30℃における複素弾性率E*30(単位:MPa)と、初期歪10%、動歪2%、100℃における複素弾性率E*100(単位:MPa)とが、次式(3)を満たすことを特徴とする請求項1記載のエアレスタイヤ。
    E*100/E*30 >0.8 −−−(3)
  3. 前記剪断ゴム層は、タイヤ周方向の破断伸びEB、及びタイヤ軸方向の破断伸びEBが次式(4)を満たし、かつタイヤ周方向の破断強度TB、及びタイヤ軸方向の破断強度TBが次式(5)を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載のエアレスタイヤ。
    0.85< EB/EB < 1.2 −−−(4)
    0.85< TB/TB < 1.2 −−−(5)
  4. 前記剪断ゴム層は、体積固有抵抗値が、1×10Ω・cm未満であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のエアレスタイヤ。
  5. 前記外側補強コード層の補強コード、及び前記内側補強コード層の補強コードは、スチールコードからなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のエアレスタイヤ。
  6. 前記外側補強コード層は、タイヤ周方向に対して傾斜して配列された第1の補強コードを有する第1コードプライと、
    前記第1コードプライのタイヤ半径方向外側に設けられ、かつタイヤ周方向に対して前記第1の補強コードと同角度かつ逆向きに傾斜して配列された第2の補強コードを有する第2コードプライとを含み、
    前記内側補強コード層は、タイヤ周方向又はタイヤ軸方向に平行に配列された第3の補強コードを有する第3コードプライを含むことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のエアレスタイヤ。
  7. 前記外側補強コード層は、前記第2コードプライのタイヤ半径方向外側に、第4の補強コードが配列された第4コードプライをさらに含むことを特徴とする請求項6記載のエアレスタイヤ。
  8. 前記第4の補強コードは、タイヤ周方向と平行に配列され、前記第4の補強コードの弾性率は、前記第1の補強コード及び前記第2の補強コードの弾性率以下であることを特徴とする請求項7記載のエアレスタイヤ。
  9. 前記外側補強コード層は、前記第1コードプライのタイヤ半径方向内側に、第5の補強コードが配列された第5コードプライをさらに含むことを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載のエアレスタイヤ。
  10. 前記第5の補強コードは、タイヤ周方向と平行に配列さることを特徴とする請求項9記載のエアレスタイヤ。
  11. 前記第3の補強コードは、タイヤ周方向に平行に配列されることを特徴とする請求項6〜10の何れかに記載のエアレスタイヤ。
  12. 前記第1の補強コードのタイヤ周方向に対する角度θは、5〜85゜であることを特徴とする請求項6〜11の何れかに記載のエアレスタイヤ。
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