JP6210915B2 - 誘導電動機駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は、誘導電動機の出力補償機能を備える誘導電動機駆動システムに関する。
従来の圧延設備に適用される誘導電動機駆動システムでは、電動機の電動機二次抵抗変化による出力トルクのずれを固定子巻線に設けたRTD(Resistance Temperature Detector:抵抗温度検出器)等の温度から推定し補償していた。
なお、誘導電動機の二次抵抗補償方式において、誘導電動機の温度変化に伴って変化する二次抵抗から算出される、すべり角周波数指令値の変化を補償することが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平7−303398号公報
例えば、図6は従来例の誘導電動機駆動システムの構成を示すブロック図である。図6に示す圧延設備などに適用される誘導電動機駆動システム300には、すべり周波数制御が採用されているが、このすべり周波数(すべり角周波数指令値ωs)演算には回転子の時定数が含まれる。この時定数には電動機二次抵抗が含まれ、誘導電動機111の温度変化により電動機二次抵抗値が大きく変動するため、この時定数を補正する手段として誘導電動機111の固定子巻線に温度検出器113等が設けられている。
誘導電動機駆動システム300では、固定子巻線に温度検出器113からの検出温度T_TEMPを用いて、電動機二次抵抗値を推定する。例えば、この検出温度T_TEMPから、二次抵抗補償ゲイン部114、上下限リミット部115および二次抵抗補償演算部116により、電動機二次抵抗値が推定され、さらにこれを基準温度に基づく標準時定数との比較によって補正される。
すべり周波数演算部110は、この補正した二次抵抗値を用いて、すべり周波数演算を行う。しかしながら、検出温度T_TEMPは、回転子側の実際の温度ではなく、また、固定子巻線の温度検出箇所が一点のため、誘導電動機111内の温度を全体で把握できず、二次抵抗補償演算部116等による補正した電動機二次抵抗値に誤差が生じ、実際の出力トルクにも誤差が生じるという課題があった。
すなわち、電源角周波数ω0を安定にするためには、すべり周波数演算において明らかなように、すべり角周波数指令値ωsの関数であるとする電動機二次時定数が一定でなければならないところ、実際の運転状態においては電動機回転子の温度変化に伴い電動機二次抵抗値が変化してしまう。このため、検出されるトルク基準電流Iq’とすべり角周波数指令値ωsが比例しなくなるために起こるものである。
すなわち、誘導電動機111の温度変化に伴いその電動機二次抵抗値が変化すると、誘導電動機111の回転速度(角周波数ω)が変化し、実際のすべり角周波数とすべり角周波数指令値ωsとの間にずれが生じてしまう。この結果、トルク軸成分二次磁束が発生して、実際の誘導電動機111の出力トルクが変化してしまい、誘導電動機111において、所望のベクトル制御がなされず、トルク基準(トルク指令値)どおりの出力トルクが得られなくなる状態となる。
本発明が解決しようとする課題は、トルク基準と出力トルクとの差分を用いて、誘導電動機のすべり周波数を演算することにより、出力トルクの制御精度を向上することができる誘導電動機駆動システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る誘導電動機駆動システムは、圧延設備に適用される誘導電動機駆動システムであって、三相交流により駆動可能な誘導電動機と、前記誘導電動機の回転数を検出するレゾルバと、前記誘導電動機を可変速制御するインバータと、速度指令を入力して前記レゾルバにより検出された回転数から検出速度を求めてそれらの速度偏差を演算し、前記誘導電動機に入力される三相電流を検出して当該検出した三相電流と前記検出速度とすべり周波数の指令値とに基づいて前記誘導電動機に対するトルク基準電流および磁束基準電流を演算して制御するベクトル制御を用いて前記インバータを制御するベクトル制御部と、前記誘導電動機の出力トルクを演算する出力トルク演算部と、演算された前記出力トルクと前記トルク基準電流から求められるトルク基準との差分トルクを演算する差分トルク演算部と、前記差分トルク演算部で演算された前記差分トルクのうち、予め設定された差分トルク閾値を超えた異常値を除外する差分トルク制限部と、前記誘導電動機の運転条件ごとに、前記差分トルク制限部の出力をトルク補正データとして記憶し、当該トルク補正データを用いて前記誘導電動機の出力トルクの不足を補償するための補正トルクを演算する演算・メモリ部と、演算された前記トルク基準電流および磁束基準電流と前記補正トルクとを用いて前記すべり周波数の指令値を演算し、前記すべり周波数の指令値を前記ベクトル制御部に出力するすべり周波数演算部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る誘導電動機駆動システムによれば、トルク基準と出力トルクとの差分を用いて、誘導電動機のすべり周波数を演算することにより、出力トルクの制御精度を向上することができる。
本発明に係る誘導電動機駆動システムの第1の実施形態の構成を示すブロック図。 図1の誘導電動機駆動システムによる差分トルク演算処理を示す処理動作図。 本発明に係る誘導電動機駆動システムの第2の実施形態の構成を示すブロック図。 インバータ効率の一例を示す図。 モータ効率の一例を示す図。 従来例の誘導電動機駆動システムの構成を示すブロック図。
以下、本発明に係る実施形態の誘導電動機駆動システムについて、図面を参照して具体的に説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。なお、前述した図6についても同様であり、重複説明も省略している。ここで説明する下記の実施形態はいずれも、誘導電動機を制御する誘導電動機駆動システムの一例をとりあげて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る誘導電動機駆動システムの第1の実施形態の構成を示すブロック図である。また、図2は、図1の誘導電動機駆動システムによる差分トルク演算処理を示す処理動作図である。以下、第1の実施形態の誘導電動機駆動システムについて説明する。
第1の実施形態の誘導電動機駆動システム30aは、圧延時における無負荷加減速時の出力トルクT’を、回転角センサであるレゾルバ12の回転数フィードバックからこの時の誘導電動機11の出力トルクT’を算出し、その算出結果とその時のトルク基準Trefとの差分を求める。そして、この差分を学習することにより、これを一次周波数に変換した信号を用いてすべり周波数演算部10に入力し、この値を三相/二相変換器8にフィードバックすることで、負荷時の出力トルクT’を補償する機能を設けたものである。
このために、第1の実施形態の誘導電動機駆動システム30aは、図1に示すように、インバータ5と、誘導電動機11と、レゾルバ(SS)12と、インバータ制御装置20aと、相電流検出器51と、インバータ出力検出器52とを備えている。
誘導電動機11は、圧延設備などの負荷に接続されて、当該負荷を駆動する交流電動機である。
インバータ5は、誘導電動機11の速度を可変速可能に制御する。インバータ5は、その入力側に直流電力の供給元である直流供給源に接続され、その出力側に交流電力の供給を受ける誘導電動機11が接続されている。
レゾルバ12は、トランスの原理を利用したセンサであり、誘導電動機11のロータ角度に応じて出力巻線に偏位する電圧が検出される。この検出された電圧信号が、例えば回転角のアナログ信号、または、A/D変換および演算されてデジタル信号として、レゾルバ12の外部に出力される。例えば、アナログ信号またはデジタル信号として、回転数rotnの信号が出力される。
インバータ制御装置20aは、インバータ5を介して、誘導電動機11の速度を可変速可能に、および、出力トルクを所望の範囲に制御する。
相電流検出器51は、インバータ5から出力されて誘導電動機11に入力される三相電流I、IおよびIを検出し、その検出信号をインバータ制御装置20aに出力する。
インバータ出力検出器52は、例えばインバータ5の出力側に設けられ、インバータ出力電流Iacとインバータ出力電圧Vacとを計測する。インバータ出力検出器52は、インバータ出力電流Iacとインバータ出力電圧Vacについての計測値をインバータ制御装置20aに出力する。
以下、インバータ制御装置20aについて、図1および図2を参照しながら説明する。
インバータ制御装置20aは、図1に示すように、ベクトル制御部21、すべり周波数演算部10、出力トルク演算部13a、差分トルク演算部14、差分トルク制限部15、および演算・メモリ部16を備えている。また、ベクトル制御部21は、速度制御器1、q軸電流制御器2、二相/三相変換器3、制御器4、界磁弱め制御器6、d軸電流制御器7、三相/二相変換器8および速度検出部9を有している。
ベクトル制御部21は、インバータ5を介して、誘導電動機11をベクトル制御して所望の速度指令信号ωrに応じた可変速制御を実行する。ベクトル制御部21の構成は、周知な技術であるため、ここではその説明は簡易に行い、以降では主に、すべり周波数演算部10、出力トルク演算部13a、差分トルク演算部14、差分トルク制限部15、および演算・メモリ部16の機能について説明する。
ベクトル制御部21において、速度検出部9は、レゾルバ12から入力される回転数rotnの検出信号に基づいて、速度検出信号(検出速度と称す)ωに変換する。速度検出部9は、変換した検出速度ωを出力する。その出力先は、速度制御器1、界磁弱め制御器6などである。
図1において、入力される速度指令信号(速度指令と称す)ωrと、速度検出部9により検出された検出速度ωとから速度偏差Δω=ωr−ωが算出され、この速度偏差Δωが速度制御器1に入力される。
速度制御器1は、速度偏差Δωに応じて、q軸成分のトルク基準電流Iqを算出する。また、速度制御器1は、その速度偏差Δωに応じて、トルク基準電流Iqに対応するトルク基準Trefを算出する。
界磁弱め制御器6は、検出速度ωに応じて、d軸成分の磁束基準電流Idを算出する。
従来、図6に示す誘導電動機駆動システム300では、インバータ5にて駆動される誘導電動機111の二次抵抗値は、RTD/PTなどの温度検出器113にて検出された検出値が演算されて、すべり周波数演算部110にフィードバックされる。すべり周波数演算部110は、演算された二次抵抗値に基づいて、指令値のトルク基準電流Iqおよび磁束基準電流Idにフィードバックすることで、二次抵抗分を補償している。
図1に示す誘導電動機駆動システム30aでは、誘導電動機11の二次抵抗値を求めるための温度監視をせずに、出力トルクT’とトルク基準Trefとから差分トルクΔTを算出し、この差分トルクΔTを用いることにより、すべり周波数(すべり角周波数指令値ωs)を演算する。以下、すべり周波数の演算処理を説明する。
また、レゾルバ12の回転数rotn、インバータ5の出力側で検出される出力電圧Vacおよび出力電流Iacに関する計測値が出力トルク演算部13aに入力される。出力トルク演算部13aは、回転数rotn、インバータ5の出力電流Iacおよび出力電圧Vacの計測値を用いて出力トルクT’を算出する。なお、出力電圧Vacおよび出力電流Iacは、交流電圧および交流電流である。
なお、出力トルク演算部13aにおいて、出力トルクT’は、以下の(式1)から、
T’=Kg×P/rotn ・・・(式1)
と求められる。なお、Kgは、単位系に応じた定数である。
また、インバータ5の出力電圧Vacおよび出力電流Iacを用いて、誘導電動機11における電動機出力Pを示すと、
P=(√3)×Vac×Iac ・・・(式2)
となる。
差分トルク演算部14は、この算出した出力トルクT’とトルク基準Trefとから差分トルクΔTを求める。差分トルクΔTにおける値(演算結果)を温度要因による二次抵抗変化の影響による出力トルクT’の変動分とし、この差分トルクΔTの演算結果を差分トルク演算部14から差分トルク制限部15に出力する。
差分トルク制限部15には、予め差分トルクΔTの閾値が設定されており、これにより差分トルク制限部15に入力された差分トルクΔTの演算結果のうち異常値は除外される。その結果、差分トルク制限部15から正常範囲とされる差分トルクΔTの演算結果のみが出力される。
以上のように検出された差分トルクΔTが、演算・メモリ部16に入力される。演算・メモリ部16は、例えば時系列に検出された複数の差分トルクΔTの演算結果に関するデータを記憶する。
演算・メモリ部16は、差分トルクΔTについて、例えば環境条件、負荷条件などの運転条件で区分して、トルク補正データに関するテーブルデータとして記憶する。
誘導電動機駆動システム30aにおいて、例えば無負荷時加速運転および無負荷時減速運転に基づいて、差分トルクΔTが演算され、その際のトルク基準Trefと共に演算・メモリ部16に記憶される。演算・メモリ部16は、負荷時運転において、記憶されたその差分トルクΔTを取り出し、現在のトルク基準Trefに差分トルクΔT分を補正して、補正後の出力トルク(補正トルクTx)を求める。演算・メモリ部16は、求めた補正トルクTxの値を、すべり周波数演算部10に出力する。
すべり周波数演算部10は、補正トルクTxの他にもトルク基準電流Iq(と対応するトルク基準Tref)および磁束基準電流Idを入力して、これらの入力に基づいてすべり周波数の指令値(すべり角周波数指令値ωs)を演算する。すべり周波数演算部10は、補正トルクTxに応じてトルク基準電流Iqを補正する。これにより、すべり周波数演算部10は、周知の式を用いて、すべり周波数の指令値を演算する。
すべり周波数演算部10から出力されるすべり角周波数指令値ωsと、検出速度ωとを加算して得られる電源角周波数ω0=ωs+ωが、三相/二相変換器8に入力される。
さらに、三相/二相変換器8は、インバータ出力の三相電流I、I、Iに基づいて、電源角周波数ω0に対応する、検出値としての二相電流として座標変換であるd−q軸成分要素(Id’、Iq’)を算出する。三相/二相変換器8は、算出したId’、Iq’をd軸電流制御器7およびq軸電流制御器2の入力にフィードバック(帰還)して、指令値としての磁束基準電流Id、トルク基準電流Iqに加算する。
d軸電流制御器7は、磁束基準電流Id+Id’に所定のゲインをかけて、二相/三相変換器3に出力する。また、q軸電流制御器2は、トルク基準電流Iq+Iq’に所定のゲインをかけて、二相/三相変換器3に出力する。すなわち、d軸電流制御器7およびq軸電流制御器2は、指令値の二相電流と検出値の二相電流が一致するように電流制御して、その制御出力を二相/三相変換器3に出力する。なお、磁束基準電流Id+Id’およびトルク基準電流Iq+Iq’は、Id’およびIq’を加算表示した例で示しているが、座標の基準のとり方により磁束基準電流Id−Id’およびトルク基準電流Iq−Iq’のように減算表示してもよい。
d軸電流制御器7およびq軸電流制御器2から出力される二相電流が二相/三相変換器3に入力され、二相/三相変換器3により三相電流に変換される。二相/三相変換器3は、変換した三相電流の指令値を制御器4に出力する。
制御器4は、三相電流の指令値に応じて、インバータ5を制御する。
以下、温度要因による二次抵抗変化の影響による出力トルクT’の変動分を補償する制御処理について説明する。
圧延時の出力トルクT’について、以下の要因による出力トルク低下が挙げられ、
(1)温度要因以外のモータロスによる出力トルク低下:TM_loss
(2)機械ロスによる出力トルク低下:Tmech_loss
(3)温度要因による二次抵抗変動の影響で起きる出力トルク低下:TR2_loss
この(1)から(3)を考慮して、トルク基準Trefであるとき、無負荷時加減速運転の出力トルクT’は、以下の(式3)から求められる。
T’=Tref−TM_loss−Tmech_loss−TR2_loss
・・・(式3)
(式3)において、無負荷であれば(1)温度要因以外のモータロスによる出力トルク低下、(2)機械ロスによる出力トルク低下は運転条件が変わっても一定と考えて問題ないため、変動があるのは、(3)温度要因による二次抵抗変動の影響で起きる出力トルク低下となる。トルク基準Trefからの差は、最終的にこの(3)による出力トルク低下の変動を考慮すれば良い。
具体的には、誘導電動機駆動システム30aにおいて、負荷運転前に、例えば圧延時の無負荷時加減速運転を利用し、図2に示すようなタイミングで差分トルク演算を行う。ただし、図2のような加速・減速状態において、速度フィードバックは速度基準(速度指令ωr)に追従していること、圧延材は無い(材噛込みや尻抜けはなし)状態で速度基準を満たしているものとする。
誘導電動機駆動システム30aでは、図2に示すように、例えば速度指令ωrが無負荷時加速運転(期間I、III)および無負荷時減速運転(期間V、VII)の各々の状態になるように外部から入力される。ここで、この際の出力トルクについて、図2に示すように、無負荷時加速トルクT’acとし、無負荷時減速トルクT’decとして区分して記載する。なお、期間II、IVおよびVIでは、定速度とする。
また、例えば期間IおよびIIIで取得されたトルク基準Trefと無負荷時加速トルクT’acとの差について算術平均し、その結果を差分トルクΔTacとする。同様に、例えば期間VおよびVIIで取得されたトルク基準Trefと無負荷時減速トルクT’decとの差について算術平均し、その結果を差分トルクΔTdecとする。
これらの差分トルクΔTac、差分トルクΔTdecを含む差分トルクΔTを、逐次記憶して学習するために、例えば演算・メモリ部16では、次のような計算を行い、差分トルクΔT(n)を求めて記憶する。ここで、ΔT(n)は、n回目(nは1以上の整数)の計算(例えば算術平均)により求められた差分トルクを表すものとする。定速度状態から1回目の加速、減速、2回目の加速、減速、3回目・・・n回目などの試験状態を繰り返した場合に、n回目までで求められる差分トルクΔT(n)は以下の(式4)または(式5)で求められる。
無負荷時加速n回目までで求められる差分トルクΔT(n)は、ΔT’(n)として、
Figure 0006210915
で示される。
また、無負荷時減速n回目までで求められる差分トルクΔT(n)は、ΔT’’(n)として、
Figure 0006210915
で示される。
出力トルク演算部13aは、前述したように、レゾルバ12から得られる回転数rotnと、インバータ5の出力電圧Vacおよび出力電流Iacの計測値とから無負荷時加速トルクT’acや、無負荷時減速トルクT’decなどの出力トルクT’を演算する。
差分トルク演算部14は、この算出した出力トルクT’とトルク基準Trefとから差分トルクΔT(差分トルクΔTac、差分トルクΔTdec)を求める。さらに、差分トルク制限部15に入力された差分トルクΔTの演算結果のうち異常値は除外される。その結果、差分トルク制限部15から正常範囲とされる差分トルクΔTの演算結果のみが出力される。
以上のように、演算・メモリ部16には、予め無負荷時に収集された複数の差分トルクΔT(n)の演算結果が入力され、格納される。無負荷時加減運転を繰り返すことによって、差分トルクΔT(n)が収束していき、より精度の高いトルク補正が可能となる。
なお、演算・メモリ部16は、差分トルクΔT(n)の収束した結果をトルク補正データとして用いる。
演算・メモリ部16は、例えば環境条件(周囲温度、強制空冷などの条件)、負荷条件(軽負荷、重負荷などの負荷レベル)などの運転条件により区分して、トルク補正データに関するテーブルデータとして記憶する。
これにより、誘導電動機駆動システム30aは、負荷時において、運転条件ごとに演算・メモリ部16から温度要因による二次抵抗変動の影響を補正する補正トルクについてのトルク補正データを抽出する。演算・メモリ部16は、現在のトルク基準Trefについてトルク補正データを用いて補正し、補正トルクTxを求める。演算・メモリ部16は、求めた補正トルクTxの値を、すべり周波数演算部10に出力する。
すべり周波数演算部10は、磁束基準、トルク基準Tref、および補正トルクTxを用いて、補正後のすべり周波数の指令値を演算する。
以上説明したような制御方法を用いることにより、誘導電動機11の温度を監視しなくとも、出力トルクT’とトルク基準Trefとから差分トルクΔTを算出し、算出した差分トルクΔTから補正トルクTxを求めてすべり周波数演算に用いる。これにより、温度要因による二次抵抗変化の影響による出力トルクT’の変動分を補償し、安定したトルク出力特性を得ることができる。
換言すれば、誘導電動機駆動システム30aは、差分トルクΔTを用いて、出力トルクT’を補正することにより、誘導電動機11の様々な運転条件の温度変化による二次抵抗変化の影響を軽減し、ベクトル制御の制御不安定やトリップ等を回避することができる。また、どのような運転条件においても精度よく出力トルクT’を制御することができる。
第1の実施形態によれば、トルク基準と出力トルクとの差分を用いて、誘導電動機のすべり周波数を演算することにより、出力トルクの制御精度を向上することができる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明に係る誘導電動機駆動システムの第2の実施形態の構成を示すブロック図である。図4はインバータ効率の一例を示す図であり、図5はモータ効率の一例を示す図である。以下、第2の実施形態の誘導電動機駆動システムについて説明する。
第2の実施形態の誘導電動機駆動システム30bは、図3に示すように、インバータ5と、誘導電動機11と、レゾルバ12と、インバータ制御装置20bと、相電流検出器51と、インバータ入力検出器(CT・VT)53とを備えている。
相電流検出器51は、インバータ5から出力されて誘導電動機11に入力される三相電流I、IおよびIを検出し、その検出信号をインバータ制御装置20bに出力する。
CT・VT53は、例えばインバータ5の装置内に設けられ、インバータ入力電流Idcとインバータ入力電圧Vdcとを計測する。CT・VT53は、インバータ入力電流Idcとインバータ入力電圧Vdcの計測値をインバータ制御装置20bに出力する。
以下、インバータ制御装置20bについて、図3ないし図5を参照しながら説明する。
インバータ制御装置20bは、図3に示すように、ベクトル制御部21、すべり周波数演算部10、出力トルク演算部13b、差分トルク演算部14、差分トルク制限部15、および演算・メモリ部16を備えている。なお、ベクトル制御部21の構成については、図1と同様である。
出力トルク演算部13bは、インバータ入力電流Idcと、インバータ入力電圧Vdcと、予め記憶されたインバータ効率ηINVおよび電動機効率ηMOTを用いて、現在の電動機出力Pを演算する。さらに、出力トルク演算部13bは、この電動機出力Pの計算結果と現在の回転数rotnから、現在の出力トルクT’を演算する。
例えば、インバータ入力電流Idc(A)、インバータ入力電圧Vdc(V)、インバータ効率ηINV、電動機効率ηMOT、出力P(W)、回転数rotn(rpm)、出力トルクT’(Nm)の単位系で、以下の(式6)および(式7)を示す。
P=Idc×Vdc×ηINV×ηMOT ・・・(式6)
T’=Kg×P/rotn ・・・(式7)
によって換算できる。なお、Kgは、単位系に応じた定数である。
なお、インバータ効率ηINVおよび電動機効率ηMOTは、誘導電動機11の負荷変動により例えばインバータ効率ηINV(図4)、電動機効率ηMOT(図5)のように変化し、また、機種ごとの特性によっても変化する。
機種ごととは、インバータ効率ηINVの場合、主に、例えばインバータ5に用いられる電力素子ごとによる効率の相違である。すなわち、このインバータ5に用いられる電力素子ごとに、インバータ効率ηINVが異なる。電力素子(制御素子)は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、GTO(Gate Turn−Off Thyristor)などである。また、電動機効率ηMOTの場合、電動機効率ηMOTは使用される誘導電動機11の設計仕様などにより異なる。
図4の例では、インバータ5の機種ごとの負荷率とインバータ効率(装置効率とも記す)ηINVとの関係を示す。例えば、図4に示す制御素子#1はIGBTを用いた例であり、制御素子#2はGTOを用いた例である。
また、図5の例では、誘導電動機11の機種ごとによる電動機負荷率と電動機効率(装置効率とも記す)ηMOTとの関係を示す。また、誘導電動機11の機種ごととして、機種Aの定格速度や最高速度の例と、機種Bの定格速度や最高速度の例を示す。
ここで、それぞれの効率は、入力電圧(x)、入力電流(y)、回転数(z)、他(・・・)などにより、例えばηINV=F(x,y,z,・・・)、ηMOT=G(x,y,z,・・・)のような関数となる。
出力トルク演算部13bには、図4および図5に示すような、インバータ5の機種および誘導電動機11の機種に対応したインバータ効率ηINVおよび電動機効率ηMOTについて予め記憶されている。出力トルク演算部13bは、これらを用いることにより、現在の電動機出力Pの演算が可能となる。インバータ5および誘導電動機11のこれらの機種特性は、主に機器の設計・製作時に決定する要素である。
差分トルク演算部14は、この出力トルクT’と速度制御器1から出力されるトルク基準Trefとの差分トルクΔTを求め、この演算結果を差分トルク制限部15にて差分トルクΔTの閾値を設けることで異常値は除外し、正常時の差分のみ検出する。
演算・メモリ部16は、前述したように、予め無負荷時に収集された複数の差分トルクΔTを記憶する。
これにより、誘導電動機駆動システム30bは、負荷時において、運転条件ごとに演算・メモリ部16から温度要因による二次抵抗変動の影響を補正する補正トルクTxについてのトルク補正データを抽出する。演算・メモリ部16は、現在のトルク基準Trefについてトルク補正データを用いて補正し、補正トルクTxを求める。演算・メモリ部16は、求めた補正トルクTxの値を、すべり周波数演算部10に出力する。
すべり周波数演算部10にて、補正トルクTxを用いてすべり周波数(補償後のすべり角周波数指令値ωs)を求め、三相/二相変換器8がこのすべり周波数および三相電流
を用いて、フィードバック成分の二相電流をd−q軸制御分に変換して算出する。
三相/二相変換器8は、これをd軸電流制御器7およびq軸電流制御器2の入力にフィードバックとして加える。このような制御処理を用いることにより、誘導電動機11の温度を監視しなくとも、安定したトルク出力特性を得ることができる。
第2の実施形態によれば、トルク基準と出力トルクとの差分を用いて、誘導電動機のすべり周波数を演算することにより、出力トルクの制御精度を向上することができる。
また、誘導電動機の機種ごとおよびインバータの機種ごとについて、負荷率と効率との関係を用いて出力トルクを推定演算することができるため、多種多様な誘導電動機とインバータの組み合わせに対応することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、交流電動機駆動装置は、多相(二相以上)交流電動機を制御することであってもよい。また、例えば各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…速度制御器、2…q軸電流制御器、3…二相/三相変換器、4…制御器、5…インバータ、6…界磁弱め制御器、7…d軸電流制御器、8…三相/二相変換器、9…速度検出部、10、110…すべり周波数演算部、11、111…誘導電動機、12…レゾルバ(SS)、13a、13b…出力トルク演算部、14…差分トルク演算部、15…差分トルク制限部、16…演算・メモリ部、20a、20b、200…インバータ制御装置、21…ベクトル制御部、30a、30b、300…誘導電動機駆動システム、51…相電流検出器、52…インバータ出力検出器、53…インバータ入力検出器(CT・VT)、113…温度検出器、114…二次抵抗補償ゲイン部、115…上下限リミット部、116…二次抵抗補償演算部

Claims (5)

  1. 圧延設備に適用される誘導電動機駆動システムであって、
    三相交流により駆動可能な誘導電動機と、
    前記誘導電動機の回転数を検出するレゾルバと、
    前記誘導電動機を可変速制御するインバータと、
    速度指令を入力して前記レゾルバにより検出された回転数から検出速度を求めてそれらの速度偏差を演算し、前記誘導電動機に入力される三相電流を検出して当該検出した三相電流と前記検出速度とすべり周波数の指令値とに基づいて前記誘導電動機に対するトルク基準電流および磁束基準電流を演算して制御するベクトル制御を用いて前記インバータを制御するベクトル制御部と、
    前記誘導電動機の出力トルクを演算する出力トルク演算部と、
    演算された前記出力トルクと前記トルク基準電流から求められるトルク基準との差分トルクを演算する差分トルク演算部と、
    前記差分トルク演算部で演算された前記差分トルクのうち、予め設定された差分トルク閾値を超えた異常値を除外する差分トルク制限部と、
    前記誘導電動機の運転条件ごとに、前記差分トルク制限部の出力をトルク補正データとして記憶し、当該トルク補正データを用いて前記誘導電動機の出力トルクの不足を補償するための補正トルクを演算する演算・メモリ部と、
    演算された前記トルク基準電流および磁束基準電流と前記補正トルクとを用いて前記すべり周波数の指令値を演算し、前記すべり周波数の指令値を前記ベクトル制御部に出力するすべり周波数演算部と、を備える
    ことを特徴とする誘導電動機駆動システム。
  2. 前記トルク補正データは、前記誘導電動機の無負荷加速時または無負荷減速時の少なくとも一方における、前記トルク基準と前記出力トルクとの差を算術平均した値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の誘導電動機駆動システム。
  3. 前記出力トルク演算部は、前記インバータにおける出力側の出力電圧および出力電流について計測値を前記インバータから入力し、当該計測値と検出された前記回転数とを用いて前記出力トルクを演算する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導電動機駆動システム。
  4. 前記出力トルク演算部は、前記インバータにおける入力側の入力電圧および入力電流について計測値を前記インバータから入力し、当該計測値と検出された前記回転数と予め定められた効率とを用いて前記出力トルクを演算する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導電動機駆動システム。
  5. 前記出力トルク演算部は、前記予め定められた効率を、前記誘導電動機の機種ごと、または、前記インバータの機種ごとの少なくとも一方について、負荷率と効率との関係を予め記憶し、当該負荷率と効率との関係を用いて前記出力トルクを演算する
    ことを特徴とする請求項4に記載の誘導電動機駆動システム。
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