JP6210678B2 - チューブ体構造、該チューブ体構造の組み立て方法 - Google Patents

チューブ体構造、該チューブ体構造の組み立て方法 Download PDF

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本発明は、細長な外皮チューブ内に内蔵物が収納されるとともに、外皮チューブの先端内に、該先端の開口を塞ぐ先端部材が固定されたチューブ体構造、該チューブ体構造の組み立て方法に関する。
近年、被検体内に挿入される内視鏡は、医療分野において広く利用されている。内視鏡は、細長い挿入部を被検体内に挿入することによって、被検体内を観察することができる。
また、内視鏡の挿入部の長手軸方向の先端側(以下、単に先端側と称す)に設けられた先端部内には、被検体内を撮像する撮像ユニットが設けられている。撮像ユニットは、該撮像ユニットを構成する複数の対物レンズの内、最も先端側に位置する対物レンズが先端部の先端面から露出するよう設けられている。
尚、先端面には、被検体内に対して照明光を照明する照明窓や、既知の処置具挿通用管路の先端開口や、被検体内に液体を供給する前方送水管路の先端開口や、先端面から露出する対物レンズに気体または液体を供給する送気送水管路のノズル等が設けられている。
ここで、挿入部内において挿入部の長手軸方向に沿って設けられた上述した処置具挿通用管路内に、該処置具挿通用管路の長手軸の基端(以下、単に基端と称す)の挿入口からチューブ体構造、具体的には挿入形状検出プローブ(以下、単にプローブと称す)が挿入され、該プローブから外部装置へとその時点でのプローブの形状が伝送されることにより、外部装置のモニタに被検体内に挿入された挿入部の形状を3次元画像にて表示できる内視鏡装置の構成が周知である。
特許文献1には、処置具挿通用管路内に挿入されるプローブが、該プローブ内において、複数の電磁コイルがプローブの長手軸方向において設定間隔を有して設けられているとともに、長手軸方向において各電磁コイル間が軟性なチューブを介してそれぞれ接続された構成を有し、外部装置が、各電磁コイルが発生する磁界を受信し、該磁界から3次元空間内の各電磁コイルの位置を電流値の変化を検出して算出し、各電磁コイルの位置と各電磁コイル間の間隔から挿入部の形状を決定し、モニタに挿入部の形状を3次元画像にて表示する構成を有する内視鏡装置の構成が開示されている。
特開2005−103094号公報
ところで、特許文献1に開示されたプローブを製造する際は、先ず、外皮チューブの先端を小径に加工する工程を行った後、外皮チューブの基端の開口から内部に、上述したように長手軸方向において設定間隔を有する複数の電磁コイルの各電磁コイル間が軟性なチューブを介してそれぞれ接続された内蔵物を外皮チューブ内に挿入する工程を行う。具体的には、内蔵物が長手軸方向の中途位置に固定された細長な線状部材を、外皮チューブの基端の開口から外皮チューブ内に挿入し、線状部材の先端を、外皮チューブの先端の開口(小径部の開口)を介して長手軸方向の前方(以下、単に前方と称す)に引き出すことにより、外皮チューブ内に内蔵物を挿入する工程を行う。
次いで、外皮チューブの前方から、該外皮チューブの先端に形成された小径部内に、該小径部の開口を塞ぐ先端部材を固定する工程を行う。具体的には、先端部材に長手軸方向に沿って形成された貫通孔に線状部材を挿入することにより線状部材をガイドとして、外皮チューブの前方から、先端部材の後半部を外皮チューブの小径部内に挿入して後半部の外周面を小径部の内周面に接着することにより、小径部の先端内に先端部材が固定される。尚、この際、貫通孔によって形成された先端部材の内周面にも線状部材が接着剤を介して固定される。また、先端部材の前半部は、小径部の先端の開口よりも前方に位置するとともに、前半部の外周面は外皮チューブの外周面と略同一面となるよう位置する。
その後、線状部材を前方から引っ張ることにより、先端部材の後半部の基端に、内蔵物の先端を突き当てて、外皮チューブ内における内蔵物の長手軸方向の位置を規定する工程を行う。これは先端部材の後半部の基端と内蔵物の先端との間に隙間があると、該隙間に起因する折れがプローブに発生してしまうためである。
次いで、接着剤を硬化させた後、外皮チューブの小径部の外周を糸巻き固定する工程を行う。この糸巻き固定により、先端部材は、小径部の先端に接着剤に加え糸巻きにて2点固定される。尚、糸巻き固定を行うのは、接着剤のみの固定であると、接着剤が経年劣化した際、先端部材が外皮チューブの先端から外れてしまう可能性があるためである。
最後に、線状部材における先端部材の先端よりも前方に突出する部位を切断した後、先端部材の貫通孔を、接着剤を用いて埋めるとともに、糸巻き固定した部位の外周に形成された周状の凹部も先端部材の前半部の外周面及び外皮チューブの外周面と略同一面となるまで接着剤で埋める工程を行う。
以上、特許文献1においては、上述した6つの工程により外皮チューブ内に内蔵物が収納されるとともに、外皮チューブの先端内に先端部材が固定される。
しかしながら、特許文献1に開示されたプローブの構成及びプローブの組み立て工程においては、上述したように、外皮チューブ内に内蔵物を収納させるとともに、外皮チューブの先端内に先端部材を固定するのに、6つの工程が必要となり、製造に手間が掛かることにより、品質が劣化してしまう可能性がある他、製造コストが増大してしまうといった問題があった。
また、外皮チューブ内における内蔵物の位置の規定に、線状部材を前方から引っ張ることによる先端部材の基端に対する内蔵物の先端の突き当てを用いているが、線状部材を前方から引っ張る際、貫通孔には線状部材が挿通されているため、作業者は、先端部材の基端に対する内蔵物の先端の突き当てを観察することができず、外皮チューブ内において内蔵物が規定の位置に配置されているかを確認することができないといった問題があった。
さらに、上述したように外皮チューブの小径部の糸巻き固定した部位の凹部に接着剤を埋める構成を用いているが、接着剤は乾燥後容積が減るため、上述したように、接着剤の外周面が先端部材の前半部の外周面及び外皮チューブの外周面と略同一面となるまで接着剤を埋め続ける補修を行わなければならず、作業性が悪いといった問題があった。
本発明は、以上の問題点に鑑みなされたものであり、作業性良く簡単に外皮チューブ内に内蔵物を規定の位置に収納することができるとともに、内蔵物の収納位置が確認でき、さらに外皮チューブの先端内に先端部材を簡単かつ確実に作業性良く固定できる構成を具備するチューブ体構造、該チューブ体構造の組み立て方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の一態様によるチューブ体構造は、細長な外皮チューブと、前記外皮チューブ内に収納される内蔵物と、前記外皮チューブの長手軸方向の先端面に固定され、一部が前記先端よりも前記長手軸方向の前方に突出して位置するとともに、前記長手軸方向に沿って延び前記外皮チューブの内腔に連通する貫通孔を有する先端部材と、前記内蔵物に設けられ、前記外皮チューブ内において前記長手軸方向に沿って設定間隔を有して位置する複数の電磁コイル及び該電磁コイルを支持する支持部材と、前記先端部材の貫通孔によって形成された内周面に設けられ、前記長手軸方向の基端側から挿通された前記内蔵物の先端側部位と係合して該内蔵物における前記長手軸方向の先端側の移動を規制する係止部と、を具備し、前記内蔵物は、該内蔵物の前記長手軸方向の前記先端側部位が、前記係止部により前記貫通孔の内周面との間でスナップフィット構造によって係合された状態で接着固定されることにより、前記外皮チューブ内における前記長手軸方向の位置が規定されている。
また、本発明の一態様によるチューブ体構造の組み立て方法は、細長な外皮チューブの長手軸方向の先端内に、一部が前記先端よりも前記長手軸方向の前方に突出して位置するとともに固定後、前記外皮チューブの前記先端の開口を塞ぐ先端部材を接着固定する工程と、前記外皮チューブの前記長手軸方向の基端から、前記外皮チューブ内に前記長手軸方向に沿って設定間隔を有して位置する複数の電磁コイル及び該電磁コイルを支持する支持部材を有する内蔵物を挿入し、該内蔵物における前記長手軸方向の先端側部位が、前記先端部材において前記長手軸方向に沿って形成された貫通孔によって形成された内周面の係止部との間でスナップフィットによって係止されるまで挿入することにより前記内蔵物の先端側の移動を規制し、前記外皮チューブ内における前記内蔵物の前記長手軸方向の位置を、前記貫通孔を介して前記係止を視認しながら規定する工程と、前記貫通孔を介して注入した接着剤を用いて、前記先端部材の前記内周面に係止され係合された状態の前記内蔵物の前記先端側部位を、前記内周面に接着固定する工程と、を具備している。
本発明によれば、作業性良く簡単に外皮チューブ内に内蔵物を規定の位置に収納することができるとともに、内蔵物の収納位置が確認でき、さらに外皮チューブの先端内に先端部材を簡単かつ確実に作業性良く固定できる構成を具備するチューブ体構造、該チューブ体構造の組み立て方法を提供することができる。
第1実施の形態のプローブの構成を概略的に示す図 図1のプローブの先端側においてII線で囲った部位を拡大して示す部分断面図 図1の外皮チューブ内から内蔵物を取り除き、外皮チューブの先端から先端部材を取り外した状態を、先端部材とともに示す断面図 図3の外皮チューブの先端内に先端部材を固定し、外皮チューブ内に内蔵物を挿入していく状態を示す部分断面図 第2実施の形態のプローブの構成を概略的に示す図 第3実施の形態のプローブの構成を概略的に示す図 第4実施の形態のプローブの構成を概略的に示す図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本実施の形態のプローブの構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、チューブ体構造であるプローブ1は、図示しない内視鏡の挿入部内に形成された既知の処置具挿通用管路内に挿入されることにより、被検体内に挿入された内視鏡の挿入部の形状を検出するものであり、長手軸方向Sに沿って細長な外皮チューブ5を具備している。
外皮チューブ5内には、長手軸方向Sに沿って細長な、例えばシリコンから構成された支持部材2と、該支持部材2に対し長手軸方向Sにおいて設定間隔S1を有して位置するよう支持部材2に支持された複数の電磁コイル3と、支持部材2の基端に設けられた、複数の電磁コイル3が該電磁コイルから延出された配線により電気的に接続されるとともに、外部装置に電気的に接続されるコネクタ4とを具備する内蔵物10が収納されている。
尚、プローブ1における支持部材2に対する電磁コイル3の配置構成や、コネクタ4の配置構成、さらにはコネクタ4に対する電磁コイル3の接続構成は周知であるため、その詳しい説明は省略する。
次に、プローブ1の先端側の構造について、図2を用いて説明する。図2は、図1のプローブの先端側においてII線で囲った部位を拡大して示す部分断面図である。尚、図2においては、内蔵物10の構成を、図1よりも簡略化して示している。即ち、内蔵物10の先端側において、支持部材2、電磁コイル3は省略して示している。
図2に示すように、外皮チューブ5の先端5s内には、該先端5sの開口5k(図3参照)を塞ぐ先端部材15が固定されている。
具体的には、先端部材15は、外皮チューブ5の先端5s内に挿入されるとともに、該外皮チューブ5の先端5sの内周面5nに外周面15bgが接着剤Cを介して固定される後半部位15bと、先端5sよりも前方に突出して位置するとともに、外周面15agが外皮チューブ5の外周面5gと略同一面となるよう位置する、後半部位15bよりも大径な前半部位15aとを具備して主要部が構成されている。
また、先端部材15の外周面において、長手軸方向Sにおける前半部位15aの外周面15agと後半部位15bの外周面15bgとの境には、前半部位15aが後半部位15bよりも大径なことにより形成された外皮チューブ5の先端5sに突き当たる段部15dが形成されている。
さらに、先端部材15には、長手軸方向Sに沿って、先端部材15の基端15eから先端15sまで貫通する貫通孔15hが形成されている。尚、貫通孔15hの中心軸は、先端部材15の中心軸と一致している。また、先端部材15は、貫通孔15hが形成されていることにより、外周面に段部15dを有する筒状に形成されている。
貫通孔15hによって形成された先端部材15の内周面15nは、本実施の形態においては、基端15eから先端15sに向けて縮径するようテーパ状に形成されている。尚、これとは反対に、内周面15nが基端15eから先端15sに向けて拡径するテーパ状に形成されていても構わない。
また、テーパ状に形成された内周面15nの一部は、内蔵物10の先端側部位10aが係止される係止部15kを構成している。
具体的には、内蔵物10の先端側部位10aは、外周面10gが、他の部位よりも前方に向かうに従いテーパ状に縮径していく先細り形状に形成されている。尚、先端側部位10aのテーパ状の外周面10gにおいて長手軸方向の中途位置は、係止部15kが形成された部位の貫通孔15hにおける径と同径となるよう形成されている。
このことにより、係止部15kには、貫通孔15h内に基端15eから嵌入された先端側部位10aにおけるテーパ状の外周面10gの一部が係止されている。この係止部15kへの先端側部位10aの外周面10gの一部の係止に伴い、外皮チューブ5内における内蔵物10の長手軸方向Sの位置が規定される。
尚、係止部15kへの先端側部位10aの係止は、先端部材15の前方から貫通孔15hを介して作業者によって視認可能となっている。即ち、貫通孔15hは、係止部15kに先端側部位10aが係止されたことを作業者に視認させる視認手段を構成している。
また、貫通孔15h内には、接着剤Cが注入されている。このことにより、係止部15kに係止された先端側部位10aが貫通孔15h内において内周面15nに接着固定されている。尚、貫通孔15h内に注入されている接着剤Cの先端は、先端部材15の先端面とともに滑らかな曲面形状を有するよう成形されている。
尚、接着剤Cが用いられて、先端側部位10aが内周面15nに接着固定されていることとともに、先端部材15の後半部位15bが、上述したように外皮チューブ5の先端5s内に接着固定されていることにより、先端部材15は、従来のように糸巻き固定等を行わなくても2点にて確実に外皮チューブ5の先端5s内に固定されている。尚、先端部材15を摩擦力の大きな材料から構成すると、より先端5s内への固定力が増加する。
また、後述する組み立て工程において、接着剤Cの注入は、貫通孔15hの前方より行われるが、貫通孔15hにより、作業者は、係止部15kに先端側部位10aが係止されたことを視認した状態で接着作業を行うことができる。
ここで、係止部15kへ先端側部位10aが係止されている状態では、先端側部位10aの先端10sは、先端部材15の先端15sよりも長手軸方向SにS2だけ前方に突出して位置している。
このことにより、貫通孔15hは、後述する組み立て作業において、係止部15kに先端側部位10aが係止されたことにより外皮チューブ5内おいて内蔵物10の位置が規定されたことを、先端10sの突出を作業者に視認させることによって認識させる機能を有している。
尚、貫通孔15hは、先端15sからの先端10sの突出量S2を作業者に視認させることにより、該突出量S2が規定量よりも多いか少ないかを判断することによって、外皮チューブ5内おいて内蔵物10の位置が正確に規定されているかを視認させる機能を有していても良い。
次に、プローブ1の組み立て工程、具体的には、外皮チューブ5内への内蔵物10の挿入工程と、外皮チューブ5の先端5s内への先端部材15の固定工程について、図2〜図4を用いて簡単に説明する。
図3は、図1の外皮チューブ内から内蔵物を取り除き、外皮チューブの先端から先端部材を取り外した状態を、先端部材とともに示す断面図、図4は、図3の外皮チューブの先端内に先端部材を固定し、外皮チューブ内に内蔵物を挿入していく状態を示す部分断面図である。
先ず、作業者は、図3に示すように、外皮チューブ5の先端5s内に、先端部材15を接着固定する工程を行う。具体的には、先端部材15の後半部位15bを先端5s内に、段部15dが先端5sに突き当たるまで挿入して、内周面5nに後半部位15bの外周面15bgを、接着剤Cを用いて固定する工程を行う。
次いで、作業者は、図4に示すように、外皮チューブ5の基端から外皮チューブ5内に対し、先端側部位10aが先端部材15の係止部15kに係止されるまで内蔵物10の挿入を行い、外皮チューブ5内における内蔵物10の長手軸方向Sの位置を、貫通孔15hの前方より貫通孔15hを介して係止部15kへの先端側部位10aの係止を視認しながら規定する工程を行う。
尚、この際、作業者は、図2に示すように、係止後の先端側部位10aの先端が、先端部材15の先端15sよりも前方に突出していることを視認することによっても、先端側部位10aが先端部材15の係止部15kに係止されたことを容易に認識することができる。
最後に、作業者は、貫通孔15h内に、該貫通孔15hの前方から接着剤Cを注入することにより、図2に示すように、先端部材15の内周面15nに先端側部位10aを接着固定する工程を行う。
以上のように、本実施の形態においては、3工程にて、外皮チューブ5内に内蔵物10を規定の位置に固定して収納することができるとともに、外皮チューブ5の先端5s内に先端部材15を固定することができる。
このように、本実施の形態においては、内蔵物10は、外皮チューブ5内に挿入後、先端側部位10aが先端部材15の係止部15kに係止されて固定されているのみで、外皮チューブ5内における長手軸方向Sの位置が規定されていると示した。
また、先端部材15は、外皮チューブ5の先端5sに対して、内周面5nに後半部位15bの外周面15bgが接着固定されているとともに、係止部15kに先端側部位10aが係止されて固定されるのみで、2点にて固定されていると示した。
さらに、先端部材15の貫通孔15hは、係止部15kへの先端側部位10aの係止を、作業者に視認させる機能を有していると示した。
このことによれば、作業者は、係止部15kへ先端側部位10aを係止させるのみにより、位置出し作業をしなくとも外皮チューブ5内において内蔵物10を長手軸方向Sの規定の位置に対して位置させることができる。
また、先端部材15の前方から貫通孔15hを介して係止部15kへの先端側部位10aの係止を視認するのみにより、外皮チューブ5内において内蔵物10が長手軸方向Sの規定の位置に対して位置していることを容易に認識することができる。
さらに、貫通孔15hを介して、係止部15kへの先端側部位10aの接着剤Cを用いた接着固定作業を、係止部15kへ先端側部位10aが係止されたことを視認しながら、内蔵物10の位置を規定した状態で作業性良く容易に行うことができる。
さらには、外皮チューブ5の先端5s内への先端部材15の固定に、従来のような糸巻き接着を用いる必要が無くなることから、先端5s内に後半部位15bを接着固定する他、係止部15kに先端側部位10aを係止させるのみで、作業性良く容易に外皮チューブ5の先端5s内に先端部材15を固定することができる他、接着剤Cがプローブ1の外周面に露出されることがないため、該外周面の外観を向上させることができる。
さらに、従来よりも少ない工程数にて、外皮チューブ5内に内蔵物10を規定の位置に固定して収納することができるとともに、外皮チューブ5の先端5s内に先端部材15を固定することができるため、プローブ1の品質を向上できるとともに、製造コストを低くすることができる。
以上から、作業性良く簡単に外皮チューブ5内に内蔵物10を規定の位置に収納することができるとともに、内蔵物10の収納位置が確認でき、さらに外皮チューブ5の先端5s内に先端部材15を簡単かつ確実に作業性良く固定できる構成を具備するプローブ1、該プローブ1の組み立て方法を提供することができる。
(第2実施の形態)
図5は、本実施の形態のプローブの構成を概略的に示す図である。
この第2実施の形態のプローブの構成は、上述した図1〜図4に示した第1実施の形態のプローブと比して、先端部材の内周面の形状と、内蔵物の先端側部位の外周面の形状とが異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。尚、図5においても、上述した第1実施の形態の内蔵物10に相当する内蔵物20の構成を、図1よりも簡略化して示している。即ち、内蔵物20の先端側に設けられる支持部材2、電磁コイル3は省略して示している。
図5に示すように、外皮チューブ5の先端5s内には、該先端5sの開口5k(図3参照)を塞ぐ先端部材25が固定されている。
具体的には、先端部材25は、外皮チューブ5の先端5s内に挿入されるとともに、該外皮チューブ5の先端5sの内周面5nに外周面25bgが接着剤Cを介して固定される後半部位25bと、先端5sよりも前方に突出して位置するとともに、外周面25agが外皮チューブ5の外周面5gと略同一面となるよう位置する、後半部位25bよりも大径な前半部位25aとを具備して主要部が構成されている。
また、先端部材25の外周面において、長手軸方向Sにおける前半部位25aの外周面25agと後半部位25bの外周面25bgとの境には、前半部位25aが後半部位25bよりも大径なことにより形成された外皮チューブ5の先端5sに突き当たる段部25d1が形成されている。
さらに、先端部材25には、長手軸方向Sに沿って、先端部材25の基端25eから先端25sまで貫通する貫通孔25hが形成されている。尚、貫通孔25hの中心軸は、先端部材25の中心軸と一致している。また、先端部材25は、貫通孔25hが形成されていることにより、外周面に段部25d1を有する筒状に形成されている。
貫通孔25hによって形成された先端部材25の内周面25nは、本実施の形態においては、基端15eから先端15sに向けて縮径するよう中途位置に段部25d2を有する段状に形成されている。即ち、貫通孔25hは、段部25d2を境に長手軸方向Sの前半部25h1が後半部25h2よりも小径に形成されている。
より具体的には、貫通孔25hは、後半部25h2の径は、後述する内蔵物20の先端側部位20aにおける段部20dよりも長手軸方向の後方(以下、単に後方と称す)の部位の径よりも若干大径に形成されており、前半部25h1の径は、内蔵物20の先端側部位20aの後述する小径部20asの径よりも若干大径に形成されている。
また、段部25d2は、内蔵物20の先端側部位20aが係止される係止部25kを構成している。
具体的には、内蔵物20の先端側部位20aは、外周面20gが、先端側に向けて縮径するよう中途位置に段部20dを有する段状に形成されている。即ち、先端側部位20aにおける段部20dよりも前方の部位となる小径部20asは、段部20dより後方の部位よりも小径に形成されている。
このことにより、係止部25kには、貫通孔25h内に基端25eから嵌入された先端側部位20aにおける段部20dが係止されている。この係止部25kへの段部20dの係止に伴い、外皮チューブ5内における内蔵物20の長手軸方向Sの位置が規定される。
尚、係止部25kへの先端側部位20aの係止は、先端部材25の前方から貫通孔25hを介して作業者によって視認可能となっている。
即ち、貫通孔25hは、係止部25kに先端側部位20aが係止されたことを作業者に視認させる視認手段を構成している。
また、貫通孔25h内には、接着剤Cが注入されている。このことにより、係止部25kに係止された先端側部位20aが貫通孔25h内において内周面25nに接着固定されている。尚、貫通孔25h内に注入されている接着剤Cの先端は、先端部材25の先端面とともに滑らかな曲面形状を有するよう成形されている。
尚、接着剤Cが用いられて、先端側部位20aが内周面25nに接着固定されていることとともに、先端部材25の後半部材25bが、上述したように、外皮チューブ5の先端5s内に接着固定されていることにより、先端部材25は、従来のように糸巻き固定等を行わなくても2点にて確実に外皮チューブ5の先端5s内に固定されている。尚、先端部材25を摩擦力の大きな材料から構成すると、より先端5s内への固定力が増加する。
また、後述する組み立て工程において、接着剤Cの注入は、貫通孔25hの前方より行われるが、貫通孔25hにより、作業者は、係止部25kに先端側部位20aが係止されたことを視認した状態で接着作業を行うことができる。
ここで、係止部25kへ先端側部位20aが係止されている状態では、上述した第1実施の形態と同様に、先端側部位20aの先端20sは、先端部材25の先端25sよりも長手軸方向SにS2だけ前方に突出して位置している。
このことにより、貫通孔25hは、後述する組み立て作業において、係止部25kに先端側部位20aが係止されたことにより外皮チューブ5内おいて内蔵物20の位置が規定されたことを、先端20sの突出を作業者に視認させることによって認識させる機能を有している。
尚、貫通孔25hは、先端25sからの先端20sの突出量S2を作業者に視認させることにより、該突出量S2が規定量よりも多いか少ないかを判断することによって、外皮チューブ5内おいて内蔵物20の位置が正確に規定されているかを視認させる機能を有していても良い。
次に、プローブ1の組み立て工程、具体的には、外皮チューブ5内への内蔵物20の挿入工程と、外皮チューブ5の先端5s内への先端部材25の固定工程について簡単に説明する。
先ず、作業者は、外皮チューブ5の先端5s内に、先端部材25を接着固定する工程を行う。具体的には、先端部材25の後半部位25bを先端5s内に、段部25d1が先端5sに突き当たるまで挿入して、内周面5nに外周面25bgを、接着剤Cを用いて固定する工程を行う。
次いで、作業者は、外皮チューブ5の基端から外皮チューブ5内に対し、先端側部位20aが先端部材25の係止部25kに係止されるまで、具体的には、小径部20asが貫通孔25hの前半部25h1に挿入され、段部20dが段部25d2に突き当たるまで内蔵物20の挿入を行い、外皮チューブ5内における内蔵物20の長手軸方向Sの位置を、貫通孔25hの前方より貫通孔25hを介して係止部25kへの先端側部位20aの係止を視認しながら規定する工程を行う。
尚、この際、作業者は、係止後の先端側部位20aの先端が、先端部材25の先端25sよりも前方に突出していることを視認することによっても、先端側部位20aが先端部材25の係止部25kに係止されたことを容易に認識することができる。
最後に、作業者は、貫通孔25h内に、該貫通孔25hの前方から接着剤Cを注入することにより、図2に示すように、先端部材25の内周面25nに先端側部位20aを接着固定する工程を行う。
以上のように、本実施の形態においても、3工程にて、外皮チューブ5内に内蔵物20を規定の位置に固定して収納することができるとともに、外皮チューブ5の先端5s内に先端部材25を固定することができる。
このようなプローブ1の構成、組み立て方法によっても上述した第1実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施の形態)
図6は、本実施の形態のプローブの構成を概略的に示す図である。
この第3実施の形態のプローブの構成は、上述した図1〜図4に示した第1実施の形態のプローブと比して、先端部材の内周面に、内蔵物の先端側部位を、スナップフィットによって係止させる点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。尚、図6においても、上述した第1実施の形態の内蔵物10に相当する内蔵物30の構成を、図1よりも簡略化して示している。即ち、内蔵物30の先端側に設けられる支持部材2、電磁コイル3は省略して示している。
図6に示すように、外皮チューブ5の先端5s内には、該先端5sの開口5k(図3参照)を塞ぐ先端部材35が固定されている。
具体的には、先端部材35は、外皮チューブ5の先端5s内に挿入されるとともに、該外皮チューブ5の先端5sの内周面5nに外周面35bgが接着剤Cを介して固定される後半部位35bと、先端5sよりも前方に突出して位置するとともに、外周面35agが外皮チューブ5の外周面5gと略同一面となるよう位置する、後半部位35bよりも大径な前半部位35aとを具備して主要部が構成されている。
また、先端部材35の外周面において、長手軸方向Sにおける前半部位35aの外周面35agと後半部位35bの外周面35bgとの境には、前半部位35aが後半部位35bよりも大径なことにより形成された外皮チューブ5の先端5sに突き当たる段部35dが形成されている。
さらに、先端部材35には、長手軸方向Sに沿って、先端部材35の基端35eから先端35sまで貫通する貫通孔35hが形成されている。尚、貫通孔35hの中心軸は、先端部材35の中心軸と一致している。また、先端部材35は、貫通孔35hが形成されていることにより、外周面に段部35dを有する筒状に形成されている。
貫通孔35hによって形成された先端部材35の内周面35nは、本実施の形態においては、基端35eから先端35sに向けて縮径するようテーパ状に形成されている。尚、これとは反対に、内周面35nが基端35eから先端35sに向けて拡径するテーパ状に形成されていても構わない。
また、テーパ状に形成された内周面35nの先端側に位置に、内蔵物30の先端側部位30aが係止される凸部35pから構成された係止部35kが形成されている。
具体的には、内蔵物30の先端側部位30aは、外周面30gが、他の部位よりも前方に向かうに従いテーパ状に縮径していく先細り形状に形成されている。
また、先端側部位30aには、該先端側部位30aの中心軸を通るよう、先端30sから長手軸方向Sに沿って所定の長さを有する切り込み30ahが形成されている。
尚、先端側部位30aのテーパ状の外周面30gにおいて先端側の切り込み30ahが形成された位置に、係止部35kにスナップフィットにて係止される凹部30qが形成されている。
このことにより、凸部35pから構成された係止部35kには、貫通孔35h内に基端35eから嵌入された先端側部位30aにおけるテーパ状の外周面30gの先端に形成された凹部30qが、該凹部30qが切り込み30ahによって内蔵物30の径方向に移動自在になっていることを用いたスナップフィットによって係止されている。この係止部35kへの先端側部位30aの係止に伴い、外皮チューブ5内における内蔵物30の長手軸方向Sの位置が規定される。
尚、係止部35kへの先端側部位30aの係止は、先端部材35の前方から貫通孔35hを介して作業者によって視認可能となっている。即ち、貫通孔35hは、係止部35kに先端側部位30aが係止されたことを作業者に視認させる視認手段を構成している。
また、貫通孔35h内には、接着剤Cが注入されている。このことにより、係止部35kに係止された先端側部位30aが貫通孔35h内において内周面35nに接着固定されている。尚、貫通孔35h内に注入されている接着剤Cの先端は、先端部材35の先端面とともに滑らかな曲面形状を有するよう成形されている。
尚、接着剤Cが用いられて、先端側部位30aが内周面35nに接着固定されていることとともに、先端部材35の後半部位35bが外皮チューブ5の先端5s内に接着固定されていることにより、先端部材35は、従来のように糸巻き固定等を行わなくても2点にて確実に外皮チューブ5の先端5s内に固定されている。尚、先端部材35を摩擦力の大きな材料から構成すると、より先端5s内への固定力が増加する。
また、後述する組み立て工程において、接着剤Cの注入は、貫通孔35hの前方より行われるが、貫通孔35hにより、作業者は、係止部35kに先端側部位30aが係止されたことを視認した状態で接着作業を行うことができる。
次に、プローブ1の組み立て工程、具体的には、外皮チューブ5内への内蔵物30の挿入工程と、外皮チューブ5の先端5s内への先端部材35の固定工程について簡単に説明する。
先ず、作業者は、外皮チューブ5の先端5s内に、先端部材35を接着固定する工程を行う。具体的には、先端部材35の後半部位35bを先端5s内に、段部35dが先端5sに突き当たるまで挿入して、内周面5nに外周面35bgを、接着剤Cを用いて固定する工程を行う。
次いで、作業者は、外皮チューブ5の基端から外皮チューブ5内に対し、先端側部位30aの凹部30qが先端部材35の凸部35pから構成された係止部35kにスナップフィットによって係止されるまで内蔵物30の挿入を行い、外皮チューブ5内における内蔵物30の長手軸方向Sの位置を、貫通孔35hの前方より貫通孔35hを介して係止部35kへの先端側部位30aの係止を視認しながら規定する工程を行う。
最後に、作業者は、貫通孔35h内に、該貫通孔35hの前方から接着剤Cを注入することにより、先端部材35の内周面35nに先端側部位30aを接着固定する工程を行う。
以上のように、本実施の形態においても、3工程にて、外皮チューブ5内に内蔵物30を規定の位置に固定して収納することができるとともに、外皮チューブ5の先端5s内に先端部材35を固定することができる。
このようなプローブ1の構成、組み立て方法によっても上述した第1実施の形態と同様の効果を得ることができる他、本実施の形態においては、先端部材35の内周面35nへの先端側部位30aの係止に、凸部35pから構成された係止部35kへの凹部30qのスナップフィットを用いることにより、上述した第1実施の形態よりも確実に、係止部35kへの先端側部位30aの係止を行うことができる。
(第4実施の形態)
図7は、本実施の形態のプローブの構成を概略的に示す図である。
この第4実施の形態のプローブの構成は、上述した図5に示した第2実施の形態のプローブと比して、先端部材の内周面に、内蔵物の先端側部位を、スナップフィットによって係止させる点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第2実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。尚、図7においても、上述した第1実施の形態の内蔵物10に相当する内蔵物40の構成を、図1よりも簡略化して示している。即ち、内蔵物40の先端側に設けられる支持部材2、電磁コイル3は省略して示している。
図7に示すように、外皮チューブ5の先端5s内には、該先端5sの開口5k(図3参照)を塞ぐ先端部材45が固定されている。
具体的には、先端部材45は、外皮チューブ5の先端5s内に挿入されるとともに、該外皮チューブ5の先端5sの内周面5nに外周面45bgが接着剤Cを介して固定される後半部位45bと、先端5sよりも前方に突出して位置するとともに、外周面45agが外皮チューブ5の外周面5gと略同一面となるよう位置する、後半部位45bよりも大径な前半部位45aとを具備して主要部が構成されている。
また、先端部材45の外周面において、長手軸方向Sにおける前半部位45aの外周面45agと後半部位45bの外周面45bgとの境には、前半部位45aが後半部位45bよりも大径なことにより形成された外皮チューブ5の先端5sに突き当たる段部45d1が形成されている。
さらに、先端部材45には、長手軸方向Sに沿って、先端部材45の基端45eから先端45sまで貫通する貫通孔45hが形成されている。尚、貫通孔45hの中心軸は、先端部材45の中心軸と一致している。また、先端部材45は、貫通孔45hが形成されていることにより、外周面に段部45d1を有する筒状に形成されている。
貫通孔45hによって形成された先端部材45の内周面45nは、本実施の形態においては、基端45eから先端45sに向けて縮径するよう中途位置に段部45d2を有する段状に形成されている。即ち、貫通孔45hは、段部45d2を境に長手軸方向Sの前半部45h1が後半部45h2よりも小径に形成されている。
より具体的には、貫通孔45hは、後半部45h2の径は、後述する内蔵物40の先端側部位40aの段部40dよりも後方の部位の径よりも若干大径に形成されており、前半部45h1の径は、内蔵物40の先端側部位40aの後述する小径部40asの径よりも若干大径に形成されている。
また、段部45d2は、内蔵物40の先端側部位40aが係止される係止部45kを構成している。
具体的には、内蔵物40の先端側部位40aは、外周面40gが、先端側に向けて縮径するよう中途位置に段部40dを有する段状に形成されている。即ち、先端側部位40aにおける段部40dよりも前方の部位となる小径部40asは、段部40dより後方の部位よりも小径に形成されている。
このことにより、係止部45kには、貫通孔45h内に基端45eから嵌入された先端側部位40aにおける段部40dが係止されている。
尚、係止部45kへの先端側部位40aの係止は、先端部材45の前方から貫通孔45hを介して作業者によって視認可能となっている。
また、貫通孔45hの前半部45h1が形成されることによって形成された内周面45nの先端側に位置に、内蔵物40の先端側部位40aが係止される凸部45pから構成された係止部45kが形成されている。
具体的には、先端側部位40aには、該先端側部位40aの中心軸を通るよう、先端40sから長手軸方向Sに沿って所定の長さを有する切り込み40ahが形成されている。先端側部位40aの外周面40gにおける小径部40asの切り込み40ahが形成された位置に、凸部45pから構成された係止部45kにスナップフィットにて係止される傾斜面40qが形成されている。
このことにより、係止部45kには、貫通孔45h内に基端45eから嵌入された先端側部位40aにおける小径部40asの外周面40gの先端に形成された傾斜面40qが、該傾斜面40qが切り込み40ahによって内蔵物40の径方向に移動自在になっていることを用いたスナップフィットによって係止されている。
以上のように、各係止部45kへの先端側部位40aの係止に伴い、外皮チューブ5内における内蔵物40の長手軸方向Sの位置が規定される。
即ち、貫通孔45hは、係止部45kに先端側部位40aが係止されたことを作業者に視認させる視認手段を構成している。
また、貫通孔45h内には、接着剤Cが注入されている。このことにより、係止部45kに係止された先端側部位40aが貫通孔45h内において内周面45nに接着固定されている。尚、貫通孔45h内に注入されている接着剤Cの先端は、先端部材45の先端面とともに滑らかな曲面形状を有するよう成形されている。
尚、接着剤Cが用いられて、先端側部位40aが内周面45nに接着固定されていることとともに、先端部材45の後半部位45bが、外皮チューブ5の先端5s内に接着固定されていることにより、先端部材45は、従来のように糸巻き固定等を行わなくても2点にて確実に外皮チューブ5の先端5s内に固定されている。尚、先端部材45を摩擦力の大きな材料から構成すると、より先端5s内への固定力が増加する。
また、後述する組み立て工程において、接着剤Cの注入は、貫通孔45hの前方より行われるが、貫通孔45hにより、作業者は、係止部45kに先端側部位40aが係止されたことを視認した状態で接着作業を行うことができる。
次に、プローブ1の組み立て工程、具体的には、外皮チューブ5内への内蔵物40の挿入工程と、外皮チューブ5の先端5s内への先端部材45の固定工程について簡単に説明する。
先ず、作業者は、外皮チューブ5の先端5s内に、先端部材45を接着固定する工程を行う。具体的には、先端部材45の後半部位45bを先端5s内に、段部45d1が先端5sに突き当たるまで挿入して、内周面5nに外周面45bgを、接着剤Cを用いて固定する工程を行う。
次いで、作業者は、外皮チューブ5の基端から外皮チューブ5内に対し、先端側部位40aが先端部材45の係止部45kに係止されるまで、具体的には、小径部40asが貫通孔45hの前半部45h1に挿入され、段部40dが段部45d2に突き当たり、凸部45pが傾斜面40qにスナップフィットによって係止されるまで内蔵物40の挿入を行い、外皮チューブ5内における内蔵物40の長手軸方向Sの位置を、貫通孔45hの前方より貫通孔45hを介して係止部45kへの先端側部位40aの係止を視認しながら規定する工程を行う。
最後に、作業者は、貫通孔45h内に、該貫通孔45hの前方から接着剤Cを注入することにより、先端部材45の内周面45nに先端側部位40aを接着固定する工程を行う。
以上のように、本実施の形態においても、3工程にて、外皮チューブ5内に内蔵物40を規定の位置に固定して収納することができるとともに、外皮チューブ5の先端5s内に先端部材45を固定することができる。
このようなプローブ1の構成、組み立て方法によっても上述した第2実施の形態と同様の効果を得ることができる他、本実施の形態においては、先端部材45の内周面45nへの先端側部位40aの係止に、凸部45pから構成された係止部45kへの傾斜面40qのスナップフィットを用いることにより、上述した第1実施の形態よりも確実に、係止部45kへの先端側部位40aの係止を行うことができる。
1…プローブ(チューブ体構造)
2…支持部材
3…電磁コイル
5…外皮チューブ
5k…外皮チューブの先端の開口
5n…外皮チューブの内周面
5s…外皮チューブの先端
10…内蔵物
10a…内蔵物の先端側部位
10s…内蔵物の先端
15…先端部材
15a…先端部材の前半部位(一部)
15b…先端部材の後半部位(一部)
15e…先端部材の基端
15h…先端部材の貫通孔(視認手段)
15k…先端部材の係止部
15n…先端部材の内周面
15s…先端部材の先端
20…内蔵物
20a…内蔵物の先端側部位
20s…内蔵物の先端
25…先端部材
25a…先端部材の前半部位(一部)
25b…先端部材の後半部位(一部)
25d2…先端部材の内周面の段部(係止部)
25e…先端部材の基端
25h…先端部材の貫通孔(視認手段)
25k…先端部材の係止部
25n…先端部材の内周面
25s…先端部材の先端
30…内蔵物
30a…内蔵物の先端側部位
35…先端部材
35a…先端部材の前半部位(一部)
35b…先端部材の後半部位(一部)
35e…先端部材の基端
35h…先端部材の貫通孔(視認手段)
35k…先端部材の係止部
35n…先端部材の内周面
35p…先端部材の内周面の凸部(係止部)
35s…先端部材の先端
40…内蔵物
40a…内蔵物の先端側部位
45…先端部材
45a…先端部材の前半部位(一部)
45b…先端部材の後半部位(一部)
45e…先端部材の基端
25d2…先端部材の内周面の段部(係止部)
45h…先端部材の貫通孔(視認手段)
45k…先端部材の係止部
45n…先端部材の内周面
45p…先端部材の内周面の凸部(係止部)
45s…先端部材の先端
C…接着剤
S…長手軸方向
S1…設定間隔
S2…突出量

Claims (9)

  1. 細長な外皮チューブと、
    前記外皮チューブ内に収納される内蔵物と、
    前記外皮チューブの長手軸方向の先端面に固定され、一部が前記先端よりも前記長手軸方向の前方に突出して位置するとともに、前記長手軸方向に沿って延び前記外皮チューブの内腔に連通する貫通孔を有する先端部材と、
    前記内蔵物に設けられ、前記外皮チューブ内において前記長手軸方向に沿って設定間隔を有して位置する複数の電磁コイル及び該電磁コイルを支持する支持部材と、
    前記先端部材の貫通孔によって形成された内周面に設けられ、前記長手軸方向の基端側から挿通された前記内蔵物の先端側部位と係合して該内蔵物における前記長手軸方向の先端側の移動を規制する係止部と、
    を具備し、
    前記内蔵物は、該内蔵物の前記長手軸方向の前記先端側部位が、前記係止部により前記貫通孔の内周面との間でスナップフィット構造によって係合された状態で接着固定されることにより、前記外皮チューブ内における前記長手軸方向の位置が規定されていることを特徴とするチューブ体構造。
  2. 前記係止部は、前記先端部材の前記内周面が前記先端部材の前記長手軸方向の基端から先端に向けて縮径するまたは前記基端から前記先端に向けて拡径するテーパ状に形成されることにより前記内周面に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のチューブ体構造。
  3. 前記先端部材は、一部が前記外皮チューブの前記先端の内周面に接着剤で固定されるとともに、前記先端部材の前記内周面が、該内周面に係止された前記内蔵物の前記先端側部位に前記貫通孔を介して注入された接着剤で固定されていることにより、前記外皮チューブの前記先端内に2点で固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のチューブ体構造。
  4. 前記貫通孔は、前記先端部材の前記内周面に前記内蔵物の前記先端側部位が係止されたことを視認させる視認手段を構成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のチューブ体構造。
  5. 前記先端部材の前記内周面に前記内蔵物の前記先端側部位が係止された際、前記先端側部位の前記長手軸方向の先端は、前記貫通孔を介して前記先端部材における前記長手軸方向の先端よりも前記長手軸方向の前方に位置し、
    前記貫通孔は、前記先端部材の前記先端から前記先端側部位の前記先端を前記長手軸方向の前方に突出させることにより、前記先端部材の前記内周面に前記先端側部位が係止されたことを視認させることを特徴とする請求項4に記載のチューブ体構造。
  6. 前記貫通孔は、前記先端部材の前記先端からの前記先端側部位の前記先端の前記長手軸方向における突出量を視認させることにより、前記外皮チューブ内において前記内蔵物の前記長手軸方向に位置が規定されたことを視認させることを特徴とする請求項5に記載のチューブ体構造。
  7. 前記係止部は、前記先端部材の前記貫通孔における先端側の開口が基端側の開口より縮径することにより形成されることを特徴とする請求項1に記載のチューブ体構造。
  8. 前記係止部は、前記先端部材の前記貫通孔における基端側から先端側に至る途中で形成された縮径部からなることを特徴とする請求項1に記載のチューブ体構造。
  9. 細長な外皮チューブの長手軸方向の先端内に、一部が前記先端よりも前記長手軸方向の前方に突出して位置するとともに固定後、前記外皮チューブの前記先端の開口を塞ぐ先端部材を接着固定する工程と、
    前記外皮チューブの前記長手軸方向の基端から、前記外皮チューブ内に前記長手軸方向に沿って設定間隔を有して位置する複数の電磁コイル及び該電磁コイルを支持する支持部材を有する内蔵物を挿入し、該内蔵物における前記長手軸方向の先端側部位が、前記先端部材において前記長手軸方向に沿って形成された貫通孔によって形成された内周面の係止部との間でスナップフィットによって係止されるまで挿入することにより前記内蔵物の先端側の移動を規制し、前記外皮チューブ内における前記内蔵物の前記長手軸方向の位置を、前記貫通孔を介して前記係止を視認しながら規定する工程と、
    前記貫通孔を介して注入した接着剤を用いて、前記先端部材の前記内周面に係止され係合された状態の前記内蔵物の前記先端側部位を、前記内周面に接着固定する工程と、
    を具備していることを特徴とするチューブ体構造の組み立て方法。
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