JP6210373B2 - 飲料用ディスペンサ - Google Patents

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Description

本発明は、飲料を注出する飲料用ディスペンサに関する。
飲料を供給するディスペンサ、すなわちウォーターサーバーは、さまざまなタイプが市販されているが、飲料に対する使用者の関心が高くなるにつれ、飲料の安全性の確保と、飲料の官能面での品質追求が高く要求されるようになってきた。飲料の安全性の確保は、水道水を供給するディスペンサの場合、水道水に殺菌のために添加されている塩素により水道水自身がある程度の殺菌性を有するため、水道水中での微生物の増殖は抑制され、さほど問題とならない。しかし、ミネラルウオーター等の飲料の場合は、飲料に殺菌のための塩素等は添加されておらず、飲料中での微生物の増殖が重要な問題である。
飲料中での微生物の増殖は、微生物が病原性を有するものであれば人体に有害であるし、病原性がなくとも、飲料に異味異臭を付加したり、或は飲料が混濁したりする場合がある。ディスペンサは常に飲料を連続的に供給していれば、ディスペンサ内での微生物の増殖は起こりにくいが、例えばオフィス等での使用の場合は夜間又は週末等は使用されないように、長時間にわたってディスペンサ中で飲料が停滞するような状態があれば、微生物が増殖する可能性がある。また、長時間にわたって使用されているディスペンサ内で、微生物の菌叢を徐々に生成してしまう場合もある。
従来は、ディスペンサ内での微生物の増殖を抑制するために、ディスペンサ内の配管系統にディスペンサの外部から殺菌剤や高温の熱水を注入し循環させて殺菌したり、ディスペンサ内に除菌ろ過装置を設けたりしていた。しかしながら、コストおよびメンテナンスの観点から、飲料が詰められた容器から飲料を提供するディスペンサの配管系統の特定部位にヒータを配置することにより、殺菌ろ過装置などを別途設けることなしに、配管系統を加熱殺菌することが行われている。
公知であるように、ディスペンサの配管系統にはノズルが接続されている。そして、ノズルと配管系統との間の接続部分には、通常、電磁弁が配置されている。使用者が電磁弁に接続されたスイッチを操作することにより、電磁弁が開放し、飲料がノズルから注出される。
ここで、使用者が飲料の注出操作を終了した後においては、ノズル内に飲料が残存することが判明している。ディスペンサの配管系統は、ヒータにより加熱された温水を循環させることにより殺菌することができる。
しかしながら、電磁弁よりも下流に位置するノズルには、そのような温水は循環せず、ノズルを殺菌することはできない。このため、飲料のノズルを頻繁に洗浄する必要があり、煩雑である。ノズルの洗浄を長時間にわたって怠った場合には、微生物が、ノズル内に残存する飲料に繁殖する可能性がある。
特許文献1に開示されるディスペンサのノズルは、開閉弁から前方に向かって下方に延びる屈曲部を備えている。飲料は屈曲部を通過する際に乱流状態になるので空気溜まりが屈曲部内に生じる。このため、注出操作の終了後には、空気溜まりの空気がノズル上方に移動して、ノズル先端から新たな空気が引込まれ、その結果、ノズル内に飲料が残存するのが避けられる。
また、特許文献1においては、屈曲部の下流側に位置する通路に貫通孔が形成されている。従って、空気が貫通孔を通じてノズル内に進入し、それにより、ノズル内の飲料を空気と迅速に置換できる。
特開2011-178408号公報
しかしながら、特許文献1に開示される貫通孔は、屈曲部の下流側に位置する通路において、使用者から遠位の位置に形成されている。この位置に貫通孔が形成されている場合にはノズル内の飲料を空気と迅速に置換できるものの、飲料の注出流量は、貫通孔が形成されていない場合と比較して、大幅に低下する可能性がある。
さらに、特許文献1の屈曲部は前方に向かって下方に延びているので、その分だけ、奥行方向にスペースが必要とされる。このため、ディスペンサが奥行方向に大型化し、省スペースが要求される場所においては、そのようなディスペンサは適さない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、注出流量が大幅に低下することなしにおよび大型化することなしに、ノズル内に飲料が残存するのを防止することのできる飲料用ディスペンサを提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、飲料が供給される供給通路と、該供給通路に接続された開閉弁と、該開閉弁に接続されていて前記供給通路に対して垂直下方に延びる注出通路とを具備し、該注出通路には、該注出通路に対して垂直に延びる少なくとも一つの貫通孔が、前記注出通路の断面において前記注出通路の中心と前記供給通路の中心線とを結ぶ線分を0°として、90°から270°の間の角度位置に形成されている、飲料用ディスペンサが提供される。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記貫通孔は、前記注出通路の長さ部分の半分よりも上方において前記注出通路に形成されている。
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記貫通孔は、前記開閉弁の直下において前記注出通路に形成されている。
4番目の発明によれば、1番目から3番目のいずれかの発明において、複数の前記貫通孔が前記注出通路に形成されている。
5番目の発明によれば、1番目から4番目のいずれかの発明において、前記注出通路に形成された前記貫通孔と前記注出通路の基端との間の領域を少なくとも被覆するカバー部分を具備する。
1番目の発明においては、貫通孔が注出通路に形成されているので、注出通路(ノズル)内に飲料が残存するのを防止できる。また、この貫通孔は90°から270°の間、すなわち、使用者から近位の位置に形成されているので、飲料の注出流量はほとんど低下しない。さらに、注出通路が鉛直方向下方に延びているので、ディスペンサが奥行方向に大型化することもない。
2番目の発明においては、注出通路内に残存する飲料を少なくすることができる。
3番目の発明においては、注出通路内に飲料が残存するのをほぼ完全に防止することができる。
4番目の発明においては、ノズル内の飲料を空気とさらに迅速に置換することができる。
5番目の発明においては、注出通路内に飲料が残存するのを防止しつつ、使用者が不注意などで貫通孔に接触したり、異物が貫通孔に付着するのを防止することができる。
本発明に基づく飲料のディスペンサを示す概略図である。 図1に示される飲料用ディスペンサの斜視図である。 本発明に基づく飲料用ディスペンサの部分拡大図である。 冷水用電磁弁および注出通路の正面図である。 貫通孔の形成位置と注出流量などとの関係を示す図である。 他の実施形態における飲料用ディスペンサの注出通路の先端近傍を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明に基づく飲料のディスペンサを示す概略図である。飲料の一例として、飲料水が詰められた飲料水容器12はバッグインボックス型容器であり、バッグインボックス型容器の内袋(図示しない)に接続され成形されている注出用チューブの一端を切り取ってディスペンサ10に取り付けられている。飲料水が詰められている容器は、加熱による飲料水の容積膨張分を吸収でき、密封性があればどのようなものでも使用できるが、バッグインボックス型容器で例えば、内袋にスパウトが設けられているタイプであれば、そのスパウトと接続器具を介してディスペンサ側と接続させれば良い。
図1に示されるように、飲料水容器12から延びる共通配管21は分岐管22および分岐管28に分岐しており、これら分岐管22、28は2種類の貯溜タンクである温水タンク13および冷水タンク14にそれぞれ接続されている。飲料水容器12から温水タンク13まで供給された飲料水は温水タンク13に設けられた加熱装置15によって適温、例えば約70℃以上に加熱される。同様に、飲料水容器12から冷水タンク14まで供給された飲料水は冷水タンク14に設けられた冷却装置16によって約4℃から10℃程度に冷却される。そして、温水タンク13に接続された配管23に設けられた温水用電磁弁31を操作することにより注出通路38の先端から温水が注出され、また、冷水タンク14に接続された配管25に設けられた冷水用電磁弁32を操作することにより注出通路39の先端から冷水が注出される。なお、これら電磁弁31、32の代わりに、注出コックまたは注出レバーを採用することができる。
図1を参照して分かるように、温水タンク13に飲料水を注入する分岐管22は温水タンク13の深層、例えば75%を越える深さにまで延び、一方、温水タンク13から飲料水を注出する配管23は、温水タンク13の浅層、例えば25%を越えない深さにまでしか延びていない。温水は、温水タンク13の頂部(図1における上方)に向かって対流するため、効率よく温水タンク13から温水を注出することができる。
また、冷水タンク14に飲料水を注入する分岐管は冷水タンク14の浅層、例えば25%を越えない深さにまでしか延びておらず、一方、冷水タンク14から飲料水を注出する配管25は、冷水タンク14の深層、例えば75%を越える深さにまで延びている。冷水は、冷水タンク14の底部(図1における下方)に向かって対流するため、効率良く冷水タンク14から冷水を注出することができる。
図1を参照して分かるように、温水タンク13から延びる連通配管24が配管25の冷水用電磁弁32に接続されており、連通配管24には循環バルブ35および循環ポンプ40が設けられている。この循環バルブ35は、例えばソレノイドにより作動する電磁弁である。また、図示されるように、ドレンバルブ33を備えた配管26が連通配管24から延びており、同様にドレンバルブ34を備えた配管27が冷水タンク14から延びている。このような構成においては、例えば夜間において循環バルブ35を開放すると共に循環ポンプ40を駆動することにより、温水タンク13内の温水を連通配管24、冷水タンク14、配管22、および配管28に通して循環させ、これらを加熱殺菌することができる。
図2は図1に示される飲料用ディスペンサの斜視図である。図2に示されるように、ディスペンサ10のハウジング11の前面11aには、コップCを配置することのできる凹部45が形成されている。この凹部45の上面からカバー44が下方に延びており、さらに、注出通路38、39がカバー44の下端を越えて下方に延びている。
また、ハウジング11の前面11aには操作パネル41が配置されている。操作パネル41の注出ボタン48、49を押圧すると、対応する電磁弁31、32が駆動して、注出通路38、39の先端から温水または冷水が注出される。
図3は本発明に基づく飲料用ディスペンサの部分拡大図である。図3においては、冷水タンク14ならびにこれに対応する冷水用電磁弁32および注出通路39が例として示されている。また、簡潔にする目的で、図3においては連通配管24の図示を省略している。さらに、図面には示さないものの、温水タンク13ならびにこれに対応する温水用電磁弁31および注出通路38も後述するのと同様の構成であるものとする。
図3に示されるように、冷水タンク14と冷水用電磁弁32とを接続する配管25は、水平方向に延びて冷水用電磁弁32に接続している。そして、冷水用電磁弁32から延びる注出通路39は略鉛直方向下方に延びている。すなわち、配管25と注出通路39とは互いに略垂直である。
図3に示されるように、本発明においては、注出通路39に貫通孔51が形成されている。この貫通孔51は、配管25から遠位側に位置する注出通路39の一部分に形成されている。言い換えれば、貫通孔51はハウジング11の前面11aの近位側、つまり使用者から近位の位置に形成されている。一つの実施例においては、注出通路39の内径が8.5mmであり、貫通孔51の直径は1.5mmから2.0mmである。ただし、注出通路39および貫通孔51の寸法が前述したのと異なっていてもよい。
冷水用電磁弁32を停止して注出通路39の先端から飲料が供給されなくなると、飲料が注出通路39に少なくとも部分的に残存する。本発明では、外部からの空気が貫通孔51を通じて注出通路39に進入するので、注出通路39内に残存していた飲料は、注出通路39の先端から排出される。つまり、注出通路39内の飲料は、貫通孔51から進入した空気によって置換される。このため、本発明においては、注出通路39内に飲料はほとんど残存せず、従って、微生物が注出通路39内で繁殖することもない。
ところで図4は冷水用電磁弁および注出通路の正面図である。図4においては、三つの貫通孔51、52、53が注出通路39上に示されているが、実際には、いずれか一つの貫通孔のみが形成されているものとする。貫通孔51は冷水用電磁弁32の直下の位置P1に形成されている。貫通孔53は注出通路39の先端近傍の位置P3に形成されている。そして、貫通孔52は、冷水用電磁弁32から延びる注出通路39の長さ部分の約半分の位置P2に形成されている。一つの実施例においては、冷水用電磁弁32から延びる注出通路39の長さは28.5mmである。
そして、表1は貫通孔の形成位置と注出流量などとの関係を示す。表1においては、貫通孔が形成されていないサンプル番号0の注出通路39を基準として、高さ位置P1、P2、P3に形成された貫通孔を有する注出通路39(サンプル番号1〜3)と比較している。
Figure 0006210373
表1には、飲料の注出を停止した後における注出通路39内の飲料の残量が示されている。サンプル番号0を基準とすると、貫通孔の高さ位置P1の場合(サンプル番号1)には、注出通路39内の残量はマイナス87%まで低下しており、飲料はほとんど残存していない。このため、微生物が注出通路39内で繁殖することもない。それゆえ、注出通路を洗浄する頻度を少なくすることができる。
さらに、貫通孔の高さ位置P2、P3の場合(サンプル番号2、3)には、注出通路39内の残量はマイナス82%である。すなわち、これらの場合には、貫通孔の高さ位置P1の場合よりも多量の飲料が注出通路39内に残存している。
このため、貫通孔の高さ位置P1の場合(サンプル番号1)には液たれは無いものの、貫通孔の高さ位置P2、P3の場合(サンプル番号2、3)には少量の液たれが生じうる(1.0mlまたは1.5ml)。
そして、注出流量については、サンプル番号0を基準とすると、貫通孔の高さ位置P2の場合(サンプル番号2)の場合には、注出流量はマイナス1.1%であり、貫通孔の高さ位置P3の場合(サンプル番号3)の場合には、注出流量はプラス0.2%である。さらに、貫通孔の高さ位置P1の場合(サンプル番号1)の場合には、注出流量はマイナス2.8%である。しかしながら、サンプル番号0と比較すると、貫通孔の高さ位置P1の場合(サンプル番号1)の場合の注出流量の低下はごくわずかである。言い換えれば、貫通孔の高さ位置P1の場合(サンプル番号1)の場合であっても、注出流量はほとんど低下しない。
また、図5は貫通孔の形成位置と注出流量などとの関係を示す図である。図5に示されるサンプル番号0〜サンプル番号7においては、貫通孔51が高さ位置P1において注出通路39に形成されているものとする。また、図5においては、貫通孔が形成されていないサンプル番号0の注出通路39が基準とされる。
さらに、図5に示される「貫通孔の角度位置」は、注出通路39の断面において注出通路39の中心と配管25の中心線とを結ぶ線分を0°とした場合に、上方から見て反時計回りにおける、貫通孔51の角度位置を意味するものとする。従って、角度0°の場合(サンプル番号1)においては、貫通孔51は、配管25から近位に位置する注出通路39の一部分に形成されている。また、角度180°の場合(サンプル番号4)においては、図3に示されるように、貫通孔51は、配管25から最も遠位に位置する注出通路39の一部分に形成されている。
図5において、貫通孔51が形成されていない場合と比較した注出通路39内の残量は、サンプル番号1〜7において、マイナス82%〜マイナス87%の間である。
また、図5に示されるように、角度位置が0°の場合(サンプル番号1)には、貫通孔51が形成されていない場合と比較して、注出流量はマイナス13%まで低下する。角度位置が45°の場合(サンプル番号2)においても、注出流量はマイナス12%まで低下する。
しかしながら、角度位置が90°の場合(サンプル番号3)には、注出流量の低下はマイナス3.2%のみである。さらに、角度位置が180°の場合(サンプル番号3)には、注出流量の低下はマイナス2.8%であり、注出流量の低下が最も小さい。なお、注出通路39の断面は円形であるので、角度位置が270°の場合(図示しない)には、角度位置が90°の場合(サンプル番号3)と同様な結果が得られる。
ところで、図3においては、注出通路39の上端側で且つ配管25側に位置する部位39aから、注出通路39内部に放物線状に延びる破線が示されている。そして、注出通路39の内部は、この破線により、二つの領域Z1、Z2に区切られている。図3から分かるように、領域Z1は、配管25から遠位に位置する注出通路39内の領域であり、領域Z2は配管25から近位に位置する注出通路39内の領域である。
前述したように、配管25は注出通路39に対して垂直であり、注出通路39は鉛直方向下方に延びている。このため、領域Z1における飲料の流速は、領域Z2における流速よりも大きい。つまり、注出通路39における飲料の流速は、注出通路39の上端近傍で且つ配管25から遠位の位置において大きく、この位置から離間するにつれて次第に小さくなる。そして、図3に示されるように、本発明においては、領域Z1において貫通孔51が注出通路39に形成されている。
このような理由により、貫通孔51の角度位置が180°に在る場合、すなわち、貫通孔51が使用者から最も近位の位置に形成されている場合には、図5に示されるように、飲料の注出流量はほとんど低下しない。また、貫通孔51の角度位置が90°から270°の間に在る場合であっても、飲料の注出流量はごくわずかだけ低下する。
さらに、本発明においては、注出通路39は鉛直方向下方にのみ延びているので、ディスペンサ10が奥行方向に大型化することもない。それゆえ、本発明においては、注出流量が大幅に低下することなしにおよび大型化することなしに、注出通路39内に飲料が残存するのを防止することができる。
なお、図5におけるサンプル番号5〜7は、互いに対向する二つの貫通孔が注出通路39に形成されている場合を示している。これら二つの貫通孔は、いずれも注出通路39における高さ位置P1に形成されるものとする。
図5に示されるように、二つの貫通孔51の角度位置が0°および180°である場合(サンプル番号5)には、貫通孔51が形成されていない場合と比較して、注出流量はマイナス13%まで低下する。同様に、二つの貫通孔51の角度位置が45°および225°である場合(サンプル番号6)には、貫通孔51が形成されていない場合と比較して、注出流量はマイナス11%まで低下する。さらに、二つの貫通孔51の角度位置が90°および270°である場合(サンプル番号7)には、貫通孔51が形成されていない場合と比較して、注出流量の低下はマイナス3.7%である。
図5から分かるように、サンプル番号5〜7のそれぞれの注出流量の結果は、サンプル番号1〜3のそれぞれの結果と同じである。例えば、二つの貫通孔51が0°および180°の角度位置に形成されているサンプル番号5における注出流量は、一つの貫通孔51が0°の角度位置に形成されている場合(サンプル番号0)と変わりは無い。他のサンプル番号6、7の場合も同様である。
このことは、注出流量の低下が、注出流量をより低下させる貫通孔の角度位置に依存することを示している。つまり、二つの貫通孔51を注出通路39に形成した場合には、注出流量をより低下させる貫通孔の角度位置(例えばサンプル番号5における角度位置0°)に応じて、注出流量は低下する。図5には示さないものの、三つ以上の貫通孔51を同一の高さ位置に形成する場合であっても同様である。ただし、複数の貫通孔を注出通路39の同一高さに形成した場合には、単一の貫通孔51のみが形成されている場合よりも、注出操作の停止後において注出通路39内の飲料を空気と迅速に置換することができる。
図6は他の実施形態における飲料用ディスペンサの注出通路の先端近傍を示す斜視図である。図6は、ディスペンサ10の凹部45を下方から見た状態を示している。図6から分かるように、カバー44は注出通路38、39を取囲むように配置されている。また、カバー44の内面は、注出通路38、39から或る程度離間している。そして、図3から分かるように、注出通路39の貫通孔51は、カバー44によって、外部からアクセスできないように被覆されている。カバー44は、貫通孔51と注出通路39の基端との間を少なくとも被覆するのが好ましい。
このような構成であるので、使用者が不注意などで貫通孔51に接触したり、異物が貫通孔51に付着するのを防止することができる。また、カバー44の内面は注出通路38、39から離間しているので、空気が貫通孔51を通じて注出通路39内に進入することができ、従って、注出通路39内に飲料が残存するのを防止できる。
前述した実施形態においては、飲料水容器12内の水を注出通路38、39の先端から注出する場合について説明した。しかしながら、ディスペンサ10が、水以外の飲料、例えば茶飲料、ジュースなどを注出する場合であっても、本発明の範囲に含まれるのは明らかであろう。
10 ディスペンサ
11 ハウジング
11a 前面
13 温水タンク
14 冷水タンク
15 加熱装置
16 冷却装置
21 共通配管
22、28 分岐管
24 連通配管
25 配管(供給通路)
26 配管
27 配管
28 配管
31 温水用電磁弁
32 冷水用電磁弁
33、34 ドレンバルブ
35 循環バルブ
38 注出通路
39 注出通路
40 循環ポンプ
41 操作パネル
44 カバー(カバー部分)
45 凹部
48、49 注出ボタン

Claims (5)

  1. 飲料が供給される供給通路と、
    該供給通路に接続された開閉弁と、
    該開閉弁に接続されていて前記供給通路に対して垂直下方に延びる注出通路とを具備し、
    該注出通路には、該注出通路に対して垂直に延びる少なくとも一つの貫通孔が、前記注出通路の断面において前記注出通路の中心と前記供給通路の中心線とを結ぶ線分を0°として、90°から270°の間の角度位置に形成されている、飲料用ディスペンサ。
  2. 前記貫通孔は、前記注出通路の長さ部分の半分よりも上方において前記注出通路に形成されている、請求項1に記載の飲料用ディスペンサ。
  3. 前記貫通孔は、前記開閉弁の直下において前記注出通路に形成されている、請求項1または2に記載の飲料用ディスペンサ。
  4. 複数の前記貫通孔が前記注出通路に形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の飲料用ディスペンサ。
  5. 前記注出通路に形成された前記貫通孔と前記注出通路の基端との間の領域を少なくとも被覆するカバー部分を具備する、請求項1から4のいずれか一項に記載の飲料用ディスペンサ。
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