JP6210078B2 - 鍵盤装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鍵盤の下方にて鍵盤に対向して配置され、複数の鍵の押離鍵操作を検出する平板状の電気回路基板を備えた鍵盤装置に関する。
従来から、白鍵及び黒鍵からなる複数の鍵を有する鍵盤と、鍵盤の下方にて鍵盤の下面に対向して配置され、複数の鍵の押離鍵操作を検出する平板状の電気回路基板とを備えた鍵盤装置はよく知られている。そして、この種の鍵盤装置においては、例えば下記特許文献1に示されているように、隣合う鍵の間の隙間から電気回路基板が目立たないようにして、鍵盤面の見栄えを良好にするために、電気回路基板の上面における隣合う鍵の間の隙間に対向する位置に、濃色系の塗料の塗布により、それぞれ所定幅を有する複数の縞からなる縞模様が形成されている。また、この電気回路基板に形成された各縞の幅方向の中心線は、隣合う鍵の間の隙間の中心に位置している。
特開2001−67075号公報
しかし、縞は濃色系であるために、各縞の幅が大きいと、電気回路基板の不良発生を視覚で確認し難くなるという問題がある。
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、その目的は、鍵盤面の見栄えを良好に保ったまま、電気回路基板の不良発生を視覚で確認し易くした鍵盤装置を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
前述した目的を達成するため、本発明の特徴は、白鍵(31,41)及び黒鍵(51)からなる複数の鍵を有する鍵盤と、鍵盤の下方にて鍵盤の下面に対向して配置され、複数の鍵の押離鍵操作を検出する平板状の電気回路基板(20)とを備え、電気回路基板の上面における隣合う鍵の間の隙間に対向する位置に、濃色系の塗料の塗布により、複数の縞(23)からなる縞模様を形成した鍵盤装置において、白鍵側における縞の外側端を、黒鍵の側面の上端と前記黒鍵の側面に対向する白鍵の側面の下端とを通る平面(P1)が電気回路基板の上面と交差する直線(X1)よりも前記白鍵の幅方向の中心側に位置させ、黒鍵側における縞の外側端を、白鍵の側面の上端と前記白鍵の側面に対向する黒鍵の側面の下端とを通る平面(P2)が電気回路基板の上面と交差する直線(X2)よりも前記黒鍵の幅方向の中心側に位置させ、かつ隙間の中心線(C1)から縞の白鍵側の外側端までの距離(L1)を、隙間の中心線(C1)から縞の黒鍵側の外側端までの距離(L2)よりも小さくしたことにある。
前記本発明では、白鍵側における縞の外側端を、黒鍵の側面の上端と前記黒鍵の側面に対向する白鍵の側面の下端とを通る平面が電気回路基板の上面と交差する直線よりも前記白鍵の幅方向の中心側に位置させ、かつ黒鍵側における縞の外側端を、白鍵の側面の上端と前記白鍵の側面に対向する黒鍵の側面の下端とを通る平面が電気回路基板の上面と交差する直線よりも前記黒鍵の幅方向の中心側に位置させた。これにより、鍵盤を上方から見たとき、濃色系の塗料による縞が見えるだけで、電気回路基板の上面は目立たない。また、前記本発明では、隙間の中心線から縞の白鍵側の外側端までの距離を、隙間の中心線から縞の黒鍵側の外側端までの距離よりも小さくしたので、縞の幅を狭めることができ、鍵盤面の見栄えを良好に保ったうえで、電気回路基板の不良発生を視覚で確認し易くなる。
本発明の一実施形態に係る鍵盤装置の1オクターブを示す概略斜視図である。 図1の鍵盤装置の平面図である。 図1の上カバーを外した状態にある鍵盤装置の側面図である。 (A)は電気回路基板の一部を示す上面図であり、(B)は(A)のB部分の拡大図である。 手前側から見た電気回路基板、白鍵及び黒鍵の位置関係を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る鍵盤装置について、図面を用いて説明する。図1は鍵盤装置の1オクターブを示す概略斜視図であり、図2は図1の鍵盤装置の平面図であり、図3は図1の鍵盤装置の側面図である。なお、本明細書においては、演奏者側(図1の左下側及び図2の下側)を鍵盤装置の前方とし、演奏者と反対側(図1の右上側及び図2の上側)を鍵盤装置の後方とする。そして、演奏者の左右方向(図1の左上から右下方向及び図2の左右方向)を鍵盤装置の左右方向とする。
鍵盤装置は、鍵盤の下方にて、鍵盤楽器内に固定された鍵フレーム10を有する。鍵フレーム10は、金属、樹脂などにより一体的に形成されて、左右及び前後方向に水平に延設されて左右方向に長尺状の平板状部材である。鍵フレーム10の前後方向の中間部及び後端部には、左右方向の適宜箇所にて、複数の支持部11,12がそれぞれ設けられている。支持部11,12は、円筒状に鍵フレーム10と一体的に形成されて、鍵フレーム10の上面から上方に突出し、内部に雌ねじが形成されている。支持部11の上面には、電気回路基板20が載置されて固定されている。支持部12の上面には、電気回路基板20に加えて、詳しくは後述する樹脂でそれぞれ一体成型した第1乃至第3鍵ユニット30,40,50からなる鍵盤も載置されて固定されている。
鍵フレーム10における支持部11よりも若干前方に位置する部分には、白鍵31,41及び黒鍵51の押鍵時に白鍵31,41及び黒鍵51の前端部の下方への変位を規制する下限ストッパ部13が設けられている。下限ストッパ部13は、前端が後端より若干低くなるように上方にコ字状に突出するとともに、左右方向に延設されて鍵フレーム10と一体的に形成されている。下限ストッパ部13の上面には、白鍵31,41及び黒鍵51との衝突緩和のために、左右方向に延設された長尺状のフェルト等の緩衝材14が張り付けられている。
電気回路基板20は、樹脂などにより一体的に平板状かつ左右方向に長い長方形状に形成され、その上面には、ラバードームスイッチで構成した鍵スイッチ21が配置されるとともに、図示しない電気回路部品、電気配線パターン(銅箔パターン)などが設けられている。なお、電気回路基板20の上面に関しては詳しく後述する。電気回路基板20の前端部であって支持部11の前方位置の下面には、白鍵31,41及び黒鍵51との衝突緩和のために、左右方向に延設された長尺状のフェルト等の緩衝材22が張り付けられている。電気回路基板20及び緩衝材22は、白鍵31,41及び黒鍵51の離鍵時に白鍵31,41及び黒鍵51の前端部の上方への変位を規制する。
電気回路基板20の前部には、鍵フレーム10の支持部11の位置に対応した位置に、支持部11の雌ねじに螺合する雄ねじを貫通させるための図示しないねじ用の貫通孔が設けられている。また、電気回路基板20の後端部には、鍵フレーム10の支持部12に対応した位置に、支持部12の雌ねじに螺合する雄ねじを貫通させるための図示しないねじ用の貫通孔も設けられている。さらに、電気回路基板20の後端部の適宜箇所には、第1鍵ユニット30の後述する共通取付け部33の下面に設けた位置決め用の突起を圧入させるための図示しない位置決め用の貫通孔が設けられているとともに、共通取付け部33の下面に設けた突出片33fを貫通させるための図示しない貫通孔も設けられている。
鍵フレーム10の後端部の上方には、左右方向に延設された上カバー15が設けられている。上カバー15は、第1乃至第3鍵ユニット30,40,50の後端部(白鍵31,41及び黒鍵51の後端よりも若干後方位置から後方の部分)を覆って、外観を良好に保つための部材である。
第1鍵ユニット30は、音名C,E,G,Bにそれぞれ対応した4つの白鍵31を有する。白鍵31は、上壁、前壁、左右側壁及び後壁からなり、内部を下方に開口させた方形状の空間を形成している。上壁及び左右側壁には、黒鍵51のスペースを確保するために段部が設けられている。白鍵31の下面における前後方向の中間位置には、白鍵31の下面から下方に延設されて後方を開放させた前壁及び左右側壁からなる横断面コ字状の係合片31aが、白鍵31と一体的に形成されている。係合片31aの下面は、白鍵31の押鍵時に緩衝材14に当接して白鍵31の前端部の下方への変位を規制する。係合片31aの左右側壁の下端部には、左右側壁の後面から後方に突出した一対の突出部31a1が設けられている。この突出部31a1は、その上面を白鍵31の離鍵時に緩衝材22に当接させて、白鍵31の前端部の上方への変位を規制する。また、白鍵31の下面における前後方向の中間位置であって、電気回路基板20に設けた鍵スイッチ21と対向する位置には、白鍵31の押鍵時に鍵スイッチ21を押圧する押圧部31bが設けられている。
これらの4つの白鍵31の後壁は、ヒンジ部32を介して共通取付け部(レール部)33にそれぞれ接続されている。ヒンジ部32及び共通取付け部33は、白鍵31と一体成型されている。ヒンジ部32は、上下方向に弾性変形して、白鍵31の押離鍵時に白鍵31の前端部を上下に揺動させる。共通取付け部33は、前後方向の縦断面を略方形状とする左右方向に長尺状の部材であり、下面に左右方向に延設された凹部を有するとともに、上面に左右方向に延設された凸部を有する。
共通取付け部33における鍵フレーム10の支持部12に対応した位置には、支持部12の雌ねじに螺合する雄ねじを貫通させるための図示しないねじ用の貫通孔も設けられている。また、共通取付け部33の下面には、電気回路基板20の後端部に設けた位置決め用の貫通孔に圧入する図示しない位置決め用の突起も設けられている。また、共通取付け部33の適宜箇所には、第2鍵ユニット40の後述する共通取付け部43の下面に設けた位置決め用の突起を圧入させるために、図示しない位置決め用の貫通孔も設けられている。さらに、共通取付け部33の下面の左右方向の適宜箇所には、第1鍵ユニット33を電気回路基板20に組み付ける際にガイド機能を果たす、下方に突出した突出片33fも設けられている。
第2鍵ユニット40は、音名D,F,Aにそれぞれ対応した3つの白鍵41を有する。白鍵41も、上壁、前壁、左右側壁及び後壁からなり、内部を下方に開口させた方形状の空間を形成している。白鍵41の前後方向長さ及び高さは白鍵31の場合と同じであり、上壁及び左右側壁には黒鍵51のスペースを確保するための段部が設けられている。また、白鍵41の下面における前後方向の中間位置には、白鍵31の係合片31a及び押圧部31bと同様な突出部を有する係合片及び押圧部(図示省略)が設けられている。
これらの3つの白鍵41の後壁は、ヒンジ部42を介して共通取付け部43にそれぞれ接続されている。ヒンジ部42及び共通取付け部43は、白鍵41と一体成型されている。ヒンジ部42及び共通取付け部43は、第1鍵ユニット30のヒンジ部32及び共通取付け部33と同様に構成されている。ただし、ヒンジ部42及び共通取付け部43は、第1鍵ユニット30のヒンジ部32及び共通取付け部33よりも上方に位置する。
共通取付け部43における鍵フレーム10の支持部12に対応した位置には、支持部12の雌ねじに螺合する雄ねじを貫通させるための図示しないねじ用の貫通孔も設けられている。また、共通取付け部43の下面には、第1鍵ユニット30の共通取付け部33に設けた位置決め用の貫通孔に圧入する図示しない位置決め用の突起も設けられている。さらに、共通取付け部43の適宜箇所には、第3鍵ユニット50の後述する共通取付け部53の下面に設けた位置決め用の突起を圧入させるために、図示しない位置決め用の貫通孔も設けられている。
第3鍵ユニット50は、音名C#,D#,F#,G#,A#にそれぞれ対応した5つの黒鍵51を有する。黒鍵51も、上壁、前壁、左右側壁及び後壁からなり、内部を下方に開口させた方形状の空間を形成している。ただし、黒鍵51の前後方向長さは白鍵31,41の前後方向長さよりも短く、黒鍵51の高さは白鍵31,41の高さよりも高い。黒鍵51の前壁の上部は、下方に向かって前方に位置するように傾斜している。黒鍵51の下面における前端位置には、白鍵31の係合片31aと同様な突出部を有する係合片(図示省略)が設けられている。また、黒鍵51の下面における中間位置には、白鍵31の押圧部31bと同様な押圧部(図示省略)が設けられている。
これらの5つの黒鍵51の後壁は、ヒンジ部52を介して共通取付け部53にそれぞれ接続されている。ヒンジ部52及び共通取付け部53は、黒鍵51と一体成型されている。ヒンジ部52及び共通取付け部53は、第1及び第2鍵ユニット30,40のヒンジ部32,42及び共通取付け部33,43と同様に構成されている。ただし、ヒンジ部52及び共通取付け部53は、第2鍵ユニット40のヒンジ部42及び共通取付け部43よりも上方に位置する。
共通取付け部53における鍵フレーム10の支持部12に対応した位置には、支持部12の雌ねじに螺合する雄ねじを貫通させるための図示しないねじ用の貫通孔も設けられている。また、共通取付け部53の下面には、第2鍵ユニット40の共通取付け部43に設けた位置決め用の貫通孔に圧入する図示しない位置決め用の突起も設けられている。また、共通取付け部53の後端部における左右方向の適宜箇所には、フック部53fが下方に延設されている。フック部53fの下端部には、前方に突出され、上面を平面にして縦断面形状を3角形状とする係止用爪が設けられている。第1乃至第3鍵ユニット30,40,50を電気回路基板20に組み付ける際に、このフック部53fの係止用爪が電気回路基板20の下面後端部に係合する。
このように構成した第1乃至第3鍵ユニット30,40,50及び電気回路基板20の鍵フレーム10への組付けについて説明しておく。まず、第1鍵ユニット30の共通取付け部33の上面に第2鍵ユニット40の共通取付け部43を載置して、第2鍵ユニット40を第1鍵ユニット30に組付ける。この場合、共通取付け部33の凸部を共通取付け部43の凹部に勘合させるとともに、共通取付け部43の下面に設けた位置決め用の突起を共通取付け部33の位置決め用の貫通孔に圧入する。次に、第1鍵ユニット30上に組付けられた第2鍵ユニット40の共通取付け部43上に第3鍵ユニット50の共通取付け部53を載置して、第3鍵ユニット50を第2鍵ユニット40に組付ける。この場合、共通取付け部43の凸部を共通取付け部53の凹部に勘合させるとともに、共通取付け部53の下面に設けた位置決め用の突起を共通取付け部43の位置決め用の貫通孔に圧入する。これにより、第1乃至第3鍵ユニット30,40,50からなる鍵盤が完成する。
次に、鍵フレーム10の支持部11に電気回路基板20の前部に設けたねじ用の貫通孔を合わせて、電気回路基板20を支持部11,12上に載置する。そして、図示しない雄ねじを電気回路基板20の上面からねじ用の貫通孔に貫通させて、支持部11に設けた雌ねじに侵入させるとともに螺合させて、電気回路基板20を鍵フレーム10に組付ける。なお、緩衝材14,22に関しては、鍵フレーム10の下限ストッパ部13及び電気回路基板20の前端部の下面に事前にそれぞれ固着されている。
次に、第1乃至第3鍵ユニット30,40,50からなる鍵盤を、電気回路基板20上に組付ける。この場合、白鍵31,41及び黒鍵51の係合片31a,41a,51aの突出部31a1,41a1,51a1を電気回路基板20の前端部の下面にそれぞれ係合させながら、第1鍵ユニット30の突出片33fを電気回路基板20の図示しない貫通孔に貫通させる。そして、第1鍵ユニット30の共通取付け部33を電気回路基板20の後端部上に載置し、第3鍵ユニット50のフック部53fの係止用爪を電気回路基板20の後端部の下面に係合させる。また、共通取付け部33の下面に設けた位置決め用の突起を、電気回路基板20の後端部に設けた位置決め用の貫通孔に圧入する。そして、第1乃至第3鍵ユニット30,40,50の共通取付け部33,43,53及び電気回路基板20に設けたねじ用の貫通孔に、図示しない雄ねじを上方から貫通させて、支持部12に設けた雌ねじに侵入させるとともに螺合させる。この状態では、電気回路基板20は、複数の白鍵31,41及び黒鍵51からなる鍵盤の下方にて、その上面を鍵盤の下面に対向させて位置する。その後、上カバー15を鍵フレーム10の図示しない接合部に接続して、第1乃至第3鍵ユニット30,40,50の後端部を覆う。
このようにして構成された鍵盤装置における、電気回路基板20、白鍵31(41)及び黒鍵51の位置関係について図面を用いて説明しておく。図5は、鍵盤装置の前側から見た電気回路基板20、白鍵31(41)及び黒鍵51の位置関係を示す図である。白鍵31(41)及び黒鍵51は、隙間を隔てて左右に位置する。黒鍵51の側面の上端は、白鍵31(41)の側面の上端よりもかなり高く位置する。また、黒鍵51の側面の下端は、白鍵31(41)の側面の下端よりも若干高く位置する。
次に、電気回路基板20の上面について詳しく説明する。電気回路基板20は、前述のように鍵フレーム10の支持部11,12の上面に固定されて、その上面を第1乃至第3鍵ユニット30,40,50からなる鍵盤の下面に対向させている。図4(A)は電気回路基板20の一部を示す上面図であり、図4(B)は図4(A)のB部分の拡大図である。なお、図4(A)(B)においても、電気回路基板20上の鍵スイッチ21、電気部品、配線パターンなどは省略されている。
白鍵31,41及び黒鍵51を鍵フレーム10に固定した状態では、白鍵31,41及び黒鍵51の間には、前後方向に延びた隙間が存在する。この隙間に対向する電気回路基板20の上面には、黒色の塗料(例えば、黒インク)が塗布されて複数の縞23からなる縞模様が形成されている。各縞23は、前後方向に直線状に延設され、左右方向に所定の幅を有する長尺の長方形状である。すなわち、各縞23は、白鍵31,41及び黒鍵51の間の隙間の左右方向の中心に対向する中心線C1に対して、白鍵31,41側及び黒鍵51側にそれぞれ所定幅を有する。そして、前記隙間の中心線C1から縞23の白鍵31,41側の外側端までの距離をL1とし、前記隙間の中心線C1から黒鍵51側の縞23の外側端までの距離をL2とすると、距離L1は距離L2よりも小さい。
この距離L1,L2について、さらに具体的に説明する。図5に示すように、黒鍵51の側面の上端と、黒鍵51の側面に対向する白鍵31(41)の側面の下端とを通る平面P1が電気回路基板20の上面と交差する直線をX1とする。また、白鍵31(41)の側面の上端と、白鍵31(41)の側面に対向する黒鍵51の側面の下端とを通る平面P2が電気回路基板20の上面と交差する直線をX2とする。この直線X1,X2の間の範囲が、鍵盤の上方から電気回路基板20の上面の見える範囲である。この場合、白鍵31(41)の下面に対向する電気回路基板20の上面の見える範囲の左右幅は、黒鍵51の下面に対向する電気回路基板20の上面の見える範囲の左右幅に比べて狭い。
そして、本実施形態においては、白鍵31(41)側における縞23の外側端は、直線X1から僅かな距離だけ、白鍵31(41)の幅方向の中心側に位置する。また、黒鍵51側における縞23の外側端は、直線X2から僅かな距離だけ、黒鍵51の幅方向の中心側に位置する。すなわち、中心線C1から直線X1までの距離をL3とするとともに、中心線C1から直線X2までの距離をL4とすると、距離L1,L2,L3,L4は、L3<L1<L3+ΔL、L4<L2<L4+ΔLの関係にある。なお、値ΔLは極めて小さな値である。
このように構成した鍵盤装置においては、演奏者が白鍵31,41及び黒鍵51を押鍵操作すると、白鍵31,41及び黒鍵51はヒンジ部32,42,52の弾性変形により、共通取付け部33,43,53を中心に揺動して、それらの前端部を下方へ変位させる。そして、白鍵31,41及び黒鍵51の係合片31a,41a,51aの下面が緩衝材14の上面に当接すると、白鍵31,41及び黒鍵51の揺動は停止される。一方、前記押鍵された白鍵31,41及び黒鍵51が離鍵されると、白鍵31,41及び黒鍵51はヒンジ部32,42,52及び鍵スイッチ21の復元力により、それらの前端部を上方へ変位させる。そして、白鍵31,41及び黒鍵51の係合片31a,41a,51aの突出部31a1,41a1,51a1の上面が緩衝材22の下面に当接すると、白鍵31,41及び黒鍵51は元の位置(離鍵状態)に復帰する。
このような白鍵31,41及び黒鍵51の押離鍵操作により、押圧部31bが電気回路基板20上に設けた鍵スイッチ21をオン・オフさせる。この鍵スイッチ21のオン・オフにより、押離鍵操作された白鍵31,41及び黒鍵51に対応した楽音信号の発生が制御される。
上記のように構成されかつ動作する鍵盤装置においては、演奏者が演奏しているとき、演奏者は、白鍵31,41及び黒鍵51の間の隙間を介して電気回路基板20の上面を見ることになる。また、鍵盤装置を演奏していない場合でも、鍵盤装置を上方からみれば、誰もが白鍵31,41及び黒鍵51の間の隙間を介して電気回路基板20の上面を見ることになる。
この場合、前述のように、鍵盤の上方から電気回路基板20の上面の見える範囲は直線X1,X2の間の範囲であり、白鍵31(41)の下面に対向する電気回路基板20の上面の見える範囲の左右幅は、黒鍵51の下面に対向する電気回路基板20の上面の見える範囲の左右幅に比べて狭い。そして、本実施形態では、白鍵31(41)側における縞23の外側端は、直線X1から僅かな距離だけ、白鍵31(41)の幅方向の中心側に位置する(L3<L1<L3+ΔL)。また、黒鍵51側における縞23の外側端は、直線X2から僅かな距離だけ、黒鍵51の幅方向の中心側に位置する(L4<L2<L4+ΔL)。
したがって、上記実施形態においては、鍵盤を上方から見たとき、黒色の縞23が見えるだけで、電気回路基板20の上面は目立たない。また、白鍵31(41)及び黒鍵51の間の隙間の中心線C1から縞23の白鍵31(41)側の外側端までの距離L1を短くしたので、縞23の左右幅を狭めることができる。その結果、上記実施形態によれば、鍵盤面の見栄えを良好に保ったうえで、電気回路基板20の電気パターンなどの不良発生を視覚で確認し易くなる。
なお、本発明に係る鍵盤装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施することが可能である。
上記実施形態では、電気回路基板20の上面に黒色の塗料を塗布して複数の縞23からなる縞模様を形成し、電気回路基板20の上面を目立たないようにして、鍵盤面の見栄えを良好にするようにした。しかし、この黒色の塗料に代えて、目立たない濃色系の塗料を電気回路基板20の上面に塗布して複数の縞23からなる縞模様を形成するようにしてもよい。この場合、濃色系の塗料として、例えば、濃い灰色、濃い青色などの塗料を用いることができる。
また、上記実施形態では、第1乃至第3鍵ユニット30,40,50の共通取付け部33,43,53を積層して、複数の白鍵31,41及び黒鍵51からからなる鍵盤を構成した。しかし、本発明は、複数の白鍵31,41及び黒鍵51が、それらの前端部を上下に揺動可能に鍵フレーム10に支持されていれば、どのような構造の鍵盤装置にも適用され得る。
10…鍵フレーム、11,12…支持部、20…電気回路基板、21…鍵スイッチ、23…縞、30…第1鍵ユニット、40…第2鍵ユニット、50…第3鍵ユニット、31,41…白鍵、51…黒鍵

Claims (1)

  1. 白鍵及び黒鍵からなる複数の鍵を有する鍵盤と、
    前記鍵盤の下方にて前記鍵盤の下面に対向して配置され、複数の鍵の押離鍵操作を検出する平板状の電気回路基板とを備え、
    前記電気回路基板の上面における隣合う鍵の間の隙間に対向する位置に、濃色系の塗料の塗布により、複数の縞からなる縞模様を形成した鍵盤装置において、
    白鍵側における前記縞の外側端を、黒鍵の側面の上端と前記黒鍵の側面に対向する白鍵の側面の下端とを通る平面が前記電気回路基板の上面と交差する直線よりも前記白鍵の幅方向の中心側に位置させ、
    黒鍵側における前記縞の外側端を、白鍵の側面の上端と前記白鍵の側面に対向する黒鍵の側面の下端とを通る平面が前記電気回路基板の上面と交差する直線よりも前記黒鍵の幅方向の中心側に位置させ、かつ
    前記隙間の中心線から前記縞の白鍵側の外側端までの距離を、前記隙間の中心線から前記縞の黒鍵側の外側端までの距離よりも小さくしたことを特徴とする鍵盤装置。
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