JP6210074B2 - 楽器用キャリア - Google Patents

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Description

本発明は、着用者が身体で楽器を支持するときに用いる楽器用キャリアに関する。
歩行をしながら楽器を演奏するマーチングバンドでは、演奏者がドラム等の楽器を身体で支持するために、楽器用キャリア又はマーチングキャリアと呼ばれる支持器具が着用される。例えば、演奏者がドラム等の打楽器を身体で支持するために、肩掛け、腹当て、およびこの両者を繋ぐロッド部材から成る楽器用キャリアが開示されている(特許文献1参照)。
米国特許第7166790号明細書
特許文献1に開示された楽器用キャリアは、演奏者の体型に合わせて楽器の位置を調節するために、肩当て部と腹当て部を繋ぐロッドを上下2分割とし、上段のロッドと下段のロッドを繋ぐヒンジが設けられている。このヒンジの角度を無段階に調節可能とすることで、演奏者の体型に合わせて楽器を所定の角度で保持することができるようにしている。
しかしながら、特許文献1で開示されるヒンジを用いた角度調節手段では、当該ヒンジの摺動面をボルトで締め付けて固定するため、長期間の使用により摺動面が劣化してヒンジの角度を一定に保持できなくなるという問題がある。すなわち、ドラム等の重い楽器を、上下のロッドを繋ぐヒンジを介して支持しようとするため、演奏中にヒンジの角度がずれてしまう問題がある。また、楽器の取り付け角度を一定に保つため、ボルトを強く締め付けるとヒンジが破損してしまうという問題がある。
このように、従来の楽器用キャリアは、楽器を支持する角度を調整するためにヒンジが用いられ、楽器の角度を無段階に調節することができる反面、ヒンジが劣化すると楽器を支持する角度が安定せず、元の角度を再現しにくいという問題を有している。さらに、従来の楽器用キャリアは、ヒンジの部分に溝が作り込まれた摺動面を有する締結部、ボルト、シャフト部材など多くの部品を必要としており、部材コスト並びに製造コストの増加要因となり得る。
そこで本発明の一実施形態は、楽器を支持する位置を調節可能としつつも、信頼性の高い楽器用キャリアを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によれば、着用者の腹部に配置され楽器を支持する支持具が設けられた腹当部材と、腹当部材の上方に配置され着用者の肩部に掛けられる肩掛部材と、腹当部材と前記肩掛部材とを連結する連結部材とを含み、連結部材は、上下方向に延伸すると共に、腹当部材と肩掛部材とに着脱可能に取り付けられ、腹当部材側と肩掛部材側とで前後方向に中心軸が変位する屈曲部を有する楽器用キャリアが提供される。
本発明の一実施形態において、連結部材は、棒状の部材であってもよく、断面形状が多角形であるものが含まれる。肩掛部材及び腹当部材は、連結部材を固定するホルダを有していてもよく、ホルダは、連結部材の外面と噛み合う凹溝又は挿通孔が設けられていてもよい。
本発明の一実施形態によれば、楽器用キャリアの肩掛部材と腹当部材とを繋ぐために、屈曲部を有する連結部材を用い、当該連結部材の取り付け角度(回転方向の角度)を変更可能とすることで、肩掛部材と腹当部材との相対的な取り付け位置を調節可能としつつ、信頼性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る楽器用キャリアの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る楽器用キャリアの連結部材の形態を例示する斜視図である。 本発明の一実施形態に係る楽器用キャリアに用いられるホルダの構造を示す、(A)平面図、(B)正面図、(C)側面図である。 本発明の一実施形態に係る楽器用キャリアの使用形態を説明する模式図である。 本発明の一実施形態に係る楽器用キャリアの、(A)正面図、(B)側面図である。 本発明の一実施形態に係る楽器用キャリアの、(A)正面図、(B)側面図である。 本発明の一実施形態に係る楽器用キャリアの、(A)正面図、(B)側面図である。 本発明の一実施形態に係る楽器用キャリアの、(A)正面図、(B)側面図である。 本発明の一実施形態に係る楽器用キャリアの腹当部材に用いられるプレートの形態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る楽器用キャリアの腹当部材に用いられるプレートの形態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
本明細書において、ある部材又は領域が他の部材又は領域の「上に(又は下に)」あるとする場合、特段の限定がない限りこれは他の部材又は領域の直上(又は直下)にある場合のみでなく他の部材又は領域の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の部材又は領域の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。
図1は、本発明の一実施形態に係る楽器用キャリア100の全体構造を斜視図で示す。楽器用キャリア100は、腹当部材104、肩掛部材102、および腹当部材104と肩掛部材102とを繋ぐ連結部材106を含んでいる。楽器用キャリア100が演奏者等に着用されると、肩掛部材102は着用者の肩部に、また腹当部材104は腹部に配置される。
肩掛部材102には第1のホルダ116aが設けられ、腹当部材104には第2のホルダ116bが設けられている。第1のホルダ116a及び第2のホルダ116bは、連結部材106を締結し固定する。肩掛部材102と腹当部材104は、連結部材106が第1のホルダ116a及び第2のホルダ116bによって固定されることで連結される。第1のホルダ116a及び第2のホルダ116bは、連結部材を着脱可能に保持することで、肩掛部材102と腹当部材104の相対的な取り付け位置の調節を可能としている。例えば、連結部材106の長手方向(上下方向)において、第1のホルダ116a及び第2のホルダ116bが保持する位置を調節することにより、着用者の身長に合わせて肩掛部材102と腹当部材104の間隔を調節することができる。
肩掛部材102は、楽器用キャリア100の着用者の肩部に装着される。肩掛部材102は肩掛けストラップ108と、肩掛けストラップ108を繋ぐ上プレート112及び後プレート114を含んでいる。肩掛けストラップ108は着用者が肩部で装着する位置に設けられている。肩掛けストラップ108は両肩に装着できるように左右一対の構成を有していることが好ましいが、片方の肩にだけ装着する構成としてもよい。
肩掛けストラップ108は、着用者が楽器用キャリア100を着用したときに、肩の前部から後部にかけて跨がる湾曲した形状を有している。肩掛けストラップ108は、楽器用キャリア100が支持する楽器の重量に耐えうる耐加重性を有しつつ、着用時に着用者の肩にフィットするようにある程度の柔軟性(可撓性)を有していることが好ましい。肩掛けストラップ108は、例えば、金属材料で形成されていてもよいが、強靱性と柔軟性を兼ね備えたナイロン素材で形成されていてもよい。また、肩掛けストラップ108の裏面(着用者側)には、肩部クッション材110が設けられていることが好ましい。肩掛けストラップ108に肩部クッション材110が設けられていることにより、着用時における身体への負担を軽減し、装着感を向上させることができる。
肩掛部材102は、着用者の前面(概略胸部上面)に位置される上プレート112を有している。上プレート112には肩掛けストラップ108の接続部118が設けられている。接続部118は上プレート112の左右両側に配置されている。上プレート112の接続部118で左右の肩掛けストラップ108がそれぞれ固定されることにより、楽器用キャリア100を安定して装着することができる。
上プレート112の前面には、第1のホルダ116aが設けられている。第1のホルダ116aは連結部材106を固定し、腹当部材104を保持する。上プレート112に第1のホルダ116aが設けられることにより、楽器を支持したときの加重が肩掛けストラップ108に均等に掛かるようになり、着用時の安定性を高めることができる。
肩掛部材102の背中側には後プレート114が設けられていてもよい。後プレート114は着用者の背部において、肩掛けストラップ108に接続されることにより、楽器用キャリア100の着用時における安定性を高めることができる。
上プレート112において、肩掛けストラップ108を固定する位置は左右方向に調整可能とされていてもよい。肩掛けストラップ108は上プレート112及び後プレート114に、ボルト及びナットのような締結具で固定されていてもよいが、一定の範囲で左右方向に角度が変化するようにホック等で接続されていてもよい。上プレート112において取り付け位置を調整可能とすること、肩掛けストラップ108の取り付け角度を可変とすることで、利用者の体格に合わせて肩掛けストラップ108の位置を調整することができる。また、肩掛けストラップ108は、長さを調節できる調整部を有していてもよい。
腹当部材104は下プレート120を主たる構成要素として含んでいる。下プレート120は、金属材料、プラスチック、炭素繊維などによる剛性を有する板材で形成される。下プレート120を形成する金属材料としてはアルミニウム(Al)、チタン(Ti)等の金属材料の他、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、マグネシウム(Mg)等の合金材料を用いることが好ましい。下プレート120の形状は平板状、胴体の腹部全部から側部にかけて湾曲した曲面部を有する形状であってもよい。下プレート120は前述の金属材料又はプラスチックで形成されていることにより、軽量化を図ることができ、楽器を安定して保持することができる。また、胴体に合わせて湾曲する形態を有することにより、装着感を向上させることができる。
下プレート120の前面には、第2のホルダ116bが取り付けられている。下プレート120の面内において、第2のホルダ116bの取り付け位置は任意であるが、例えば、図1に示すように下プレート120の上端側に設けられていてもよい。また、下プレート120の面内において第2のホルダ116bの取り付け位置は、変更できるようになっていてもよい。後述するように、連結部材106の形状に合わせて第2のホルダ116bの取り付け位置を変更可能とすることで、腹当部材104の取り付け位置を、前側又は後側というように調整することが可能となる。
下プレート120の背面側、すなわち着用者の胴体側には腹部クッション材122が設けられていてもよい。腹部クッション材122はウレタン樹脂等による緩衝材で形成される。ウレタン樹脂等の緩衝材は、形状を自由に成型できるため、胴体に合わせた形状にすることができる。下プレート120の背面に腹部クッション材122を設けることにより、着用者の硬質の下プレート120は直接的に身体に当たらないようにすることができ、装着感を向上させることができる。また、楽器の加重に対する身体の負荷を低減することができる。
下プレート120には楽器を支持する支持具130が設けられている。支持具130は、楽器の種類、形状等によって各種の形態を有するものが適用され得る。図1では、支持具130が棒状部材で形成され、先端側が屈曲したフックの形態を有する一例を示している。支持具130は楽器の形態に合わせて、下プレート120の面内において任意の位置に取り付け可能であるが、第2のホルダ116bと干渉しない位置に取り付けられる。支持具130は、例えば、取付具128によって、下プレート120に固定されてもよい。
演奏者等が楽器用キャリア100を着用したとき、腹当部材104は着用者の腹部に当接する。このとき、下プレート120に設けられた支持具130によって楽器が支持されるので、演奏者の両手は自由になり、楽器の演奏をすることが可能となる。
連結部材106は、一端が第1のホルダ116aによって肩掛部材102と連結され、他端が第2のホルダ116bによって腹当部材104に連結される。肩掛部材102と腹当部材104は、連結部材106の取り付け位置及び角度(回転方向の角度)によって相対的な位置が確定する。連結部材106は、肩掛部材102と腹当部材104の位置を安定化させるために、剛性を有していることが好ましい。このため連結部材106は、金属材料又はプラスチックで形成されることが好ましい。
連結部材106は、楽器用キャリア100の上下方向(装着者の身体に沿った上下方向)の延伸する形態を有している。例えば、図1では、一例として、連結部材106が多角形の断面形状を有する棒状の部材である場合を示している。連結部材106として用いられる棒状の部材は、1本でもよいが、安定性を増すためには少なくとも2本の棒状の部材を用いることが好ましい。少なくとも2本の棒状の部材を用いることにより、1本の場合に比べて捩れに対する安定性が増し、肩掛部材102と腹当部材104とが捩れることなく保持することができる。連結部材106として用いられる棒状の部材としては、ロッド又はチューブ若しくはパイプのような部材を用いることができる。
上記のように連結部材106は楽器用キャリア100の上下方向に延伸し、一端が肩掛部材102に接続され、他端が腹当部材104に接続される。連結部材106は、当該一端部と他端部の間に屈曲部132を有している。すなわち、連結部材106は、上下方向(演奏者の身体に沿った上下方向)に延伸すると共に、肩掛部材側と腹当部材側とで中心軸が、当該上下方向に対して前後方向(演奏者の身体に対して前後方向)に変位する屈曲部132を有している。屈曲部132は、連結部材106の肩掛部材側と腹当部材側とにおける、それぞれの中心軸が略平行に延びるように、少なくとも2段の屈曲を有していることが好ましい。
連結部材106は、腹当部材104及び肩掛部材102に対して取り付け方向を回転させて第1のホルダ116a及び第2のホルダ116bに取り付けることができる。連結部材106は、前述のように屈曲部を有することにより、取り付け方向(回転方向)を変更することで、腹当部材104と肩掛部材102の相対的な位置を前後に変えることができる。例えば、図1で示すように、連結部材106が棒状の部材であるとき肩掛部材102の位置を基準にすると、連結部材106の取り付け方向を回転させることにより、腹当部材104の位置を前後方向に変位させることができる。
本実施形態に係る楽器用キャリア100は、屈曲する連結部材106を用いることで、肩掛部材102と腹当部材104の相互の前後関係を調節することが可能となっている。それにより、着用者の身体に合わせて楽器を支持する位置を調節することが可能となっている。図1では、連結部材106が棒状の部材である場合を示しているが、これを板状の部材に置き換えても同様の作用ないし効果を得ることができる。
なお、着用者の身長に対する調整は、腹当部材104及び/又は肩掛部材102に対する連結部材106の長手方向の取り付け位置をスライドさせることで、上下に調整することができる。
図1で例示されるように、連結部材106は、肩掛部材102と腹当部材104とを繋ぐ部材である。連結部材106を形成するための素材に限定はないが、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)などの金属材料又はアルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)などによる合金材料を用いて形成することが好ましい。このような金属材料又は合金材料は、剛性を有しつつも鉄鋼材料に比べて軽量であるため、身体に装着する器具に用いることに適している。なお、パイプを用いる場合には、ステンレス鋼を用いても、重量の増加を抑制することができる。
図2は、連結部材106が棒状の部材であるときの一例として、ロッド又はチューブ若しくはパイプの形態を示す。図2で例示される連結部材106は棒状の部材であり、上下方向に延伸し、かつ延伸方向の途中に屈曲部132を有している。屈曲部132は少なくとも2段階に屈曲している。この構成により、連結部材106は、屈曲部132を挟んで上側部分の中心軸と、下側部分の中心軸が一致せず、略平行にシフトしている。
連結部材106の断面形状は多角形であることが好ましい。連結部材106として、例えば、断面形状が四角形、六角形、八角形の棒状の部材を用いることができる。このような多角形の断面形状を有する棒状の部材をホルダで挟み込むことにより、回転方向への摺動が抑制され、回転方向の固定位置が変動しないようにすることができる。連結部材106に適用される断面形状は八角形までに限定されず、それ以上の多角形としてもよく、連結部材106の回転を防止するという観点では、断面形状が楕円のような形状であってもよい。
なお、本実施形態では、肩掛部材102と腹当部材104とを連結部材106で連結する形態を例示するが、本発明の一実施形態はこの態様に限定されない。例えば、図2で示すようなロッド又はチューブでなる連結部材106と同様に、長手方向の途中で屈曲する平板状の部材によって、肩掛部材102と腹当部材104とを連結してもよい。
第1のホルダ116a及び第2のホルダ116bは、断面形状が多角形である連結部材106の外面と噛み合う凹溝又は挿通孔が設けられていることが好ましい。連結部材106の外形と噛み合う凹溝をホルダ116に設けることで、連結部材の回転方向の動きを抑制することができる。これにより、連結部材106の取り付け角度を一定にすることができる。そのため、腹当部材104と肩掛部材102の取り付け位置が固定され、安定性及び再現性を高めることができる。
図3(A)乃至(C)は、ホルダ116の一例を示す。図3(A)乃至(C)で示されるホルダ116は、連結部材106が棒状であるときに適合する形態を例示する。図3(A)は、ホルダ116の正面図、同図(B)は上面図、同図(C)は側面図を示す。ホルダ116は弾性を有する硬質材料で形成されていることが好ましい。ホルダ116として、下プレート120と同様に、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、マグネシウム(Mg)などの金属を用いた合金材料で形成されている。
ホルダ116は、連結部材106を通し挟み込む凹溝又は挿通孔134を有している。図3(C)で示すように、ホルダ116の一端に切り欠けが形成され、凹溝又は挿通孔134の一端は開放されている。凹溝又は挿通孔134の切り欠き部を上下から挟むように一対の締付片136が設けられている。下側締付片136bには、下プレート120又は上プレート112に固定するために、ボルト等の締結具を通す貫通孔138aが設けられている。また、下側締付片136b及び上側締付片136aを貫通するように貫通孔138bが設けられている。
ホルダ116は、下側締付片136bを上プレート112又は下プレート120に固定した状態で、貫通孔138bにボルト及びナット等の締結具を挿着し、上側締付片136a側から締め付けることで、連結部材106を挟み込み、圧接して固定することができる。凹溝又は挿通孔134の断面形状は、連結部材106の外形と噛み合うように同じ多角形の内面形状を有していることにより、連結部材106が回転方向に摺動するのを防ぐことができる。
本実施形態に係る楽器用キャリア100は、連結部材106の取り付け方により、肩掛部材102を基準にして、腹当部材104の前後の位置を調節することができる。その一例を、連結部材106が六角形の断面形状を有するロッド又はパイプである場合を一例として説明する。
図4(A)乃至(D)は、六角形の断面形状を有する連結部材106によって、腹当部材104の位置が前後4段階に調節される態様を示す。前述のように連結部材106は、上プレート112に締結される上側部側と、下プレート120に締結される下側部側との間に屈曲部132を有し、この上側部分と下側部分とで中心軸が変位している。このため、連結部材106が棒状の部材であるとき、上プレート112に取り付ける角度によって、下プレート120の位置が変化することとなる。
図4(A)は、上プレート112に対して、下プレート120が前方に位置する態様を示す。この取り付け状態では、連結部材106が屈曲する変位分だけ、下プレート120が前方に位置することになる。すなわち、前方に最も変位させた状態を示す。
図4(A)で説明する取り付け状態の具体例を、図5(A)及び(B)に示す。図5(A)は楽器用キャリア100の正面図であり、図5(B)は側面図を示す。図5(B)で示すように、楽器用キャリア100は、上プレート112の位置を基準にして下プレート120が前方に配置されている。下プレート120の位置は、連結部材106が屈曲する大きさに応じて前方に突出している。この状態における下プレート120の前方への変位量は、連結部材106が屈曲する大きさに応じた最大変位量になる。下プレート120の突出位置は、連結部材106が屈曲する大きさを変えれば、その大きさに応じて変化させることができる。したがって、屈曲する大きさが異なる他のロッドに取り替えれば、下プレート120の位置(最大変位量)をさらに調節することができる。
この取り付け状態は、図5(A)で示すように正面から見ると、連結部材106が直線状に見えるように配置されている。すなわち、上プレート112と下プレート120で、連結部材106の上下方向における取り付け位置は同じ直線上に位置している。この場合、図5(A)で示すように、下プレート120に取り付けられる第2のホルダ116は、凹溝又は挿通孔134が内側を向いて取り付けられている。
図4(B)は、連結部材106を図4(A)に対して180度回転させた状態で取り付けた状態を示す。この状態では、上プレート112を基準として、下プレート120は後方に位置することとなる。この状態は、連結部材106が屈曲する大きさに応じて下プレート120が後ろに配置されることになる。すなわち、この状態は、下プレート120が最も後方に変位した状態を示す。
図4(B)で説明する取り付け状態の具体例を、図6(A)及び(B)に示す。図6(A)は楽器用キャリア100の正面図を示し、図6(B)は側面図を示す。図6(B)で示すように、楽器用キャリア100は、上プレート112に対して下プレート120が後方に配置されている。下プレート120の位置は、連結部材106が屈曲して変位する大きさに対応している。この状態における下プレート120の後方への変位量は、連結部材106が屈曲する大きさに応じた最大変位量になる。
この取り付け状態は、図6(A)で示すように正面から見ると、図5(A)と同様に連結部材106が直線状に見えるように配置されている。この場合、図6(A)で示すように、下プレート120に取り付けられる第2のホルダ116は、凹溝又は挿通孔134が内側を向いて取り付けられている。
図4(C)は、図4(A)で示す状態から連結部材106を60度回転させて取り付けた状態を示す。この取り付け状態では、上プレート112に対して下プレート120が前方に配置されるが、その位置は図4(A)の場合に比べて後方にある。
図4(C)で説明する取り付け状態の具体例を、図7(A)及び(B)に示す。図7(A)は楽器用キャリア100の正面図を示し、図7(B)は側面図を示す。図7(A)及び(B)で示すように、楽器用キャリア100は、上プレート112に対して下プレート120がやや前方に配置されている。また、図7(A)の正面図で示すように、連結部材106は外側に開いて取り付けられている。すなわち、連結部材106が60度回転して上プレート112に取り付けられたことにより、下プレート120が前方に変位する大きさは小さくなっている。
図4(D)は、図4(B)で示す状態から連結部材106を60度回転させて取り付けた状態を示す。この取り付け状態では、上プレート112に対して下プレート120が後方に配置されるが、その位置は図4(B)の場合に比べて前方にある。
図4(D)で説明する取り付け状態の具体例を、図8(A)及び(B)に示す。図8(A)は楽器用キャリア100の正面図を示し、図8(B)は側面図を示す。図8(B)で示すように、楽器用キャリア100は、上プレート112に対して下プレート120がやや後方に位置している。また、図8(A)の正面図で示すように、連結部材106は外側に開いて取り付けられている。すなわち、図4(B)で示す状態から、連結部材106が60度回転して上プレート112に取り付けられたことにより、下プレート120が後方に変位する大きさは小さくなっている。
図7(A)及び図8(A)で示すように、連結部材の取り付ける角度を回転させると、連結部材106が外側に開いた状態で下プレート120に取り付けられるものとなる。この場合、下プレート120にある第2のホルダ116の凹溝又は挿通孔134の位置を回転させて、外側に向くように変更することで、連結部材106の取り付けを可能としている。このように、第2のホルダ116の取り付け位置を固定した状態で、凹溝又は挿通孔134の位置を内向き又は外向きに変更可能とすることで、連結部材106の取り付け角度を変更しても、下プレート120上で連結部材106を固定することができる。なお、図4乃至図8では、連結部材106が棒状の部材の場合を例示するが、本発明はこれに限定されず、連結部材106が板状の部材であっても同様の作用効果を得ることができる。すなわち、棒状の部材である場合と同様に、長手方向(上下方向)の途中に少なくとも2段階に屈曲する屈曲部を有する板状の部材を用い、肩掛部材102と腹当部材104を連結するときに当該板状の部材の表裏を入れ替えて取り付けることで、図4(A)及び図4(B)で示す態様と同様に腹当部材104の位置を調整することができる。
以上のように、本発明の一実施形態によれば、屈曲部を有する多角形の連結部材106の取り付け角度により、肩掛部材102と腹当部材104の相対的な位置を調整することができる。多角形の連結部材106の一角ごとに回転させて取り付けることにより、肩掛部材102と腹当部材104の相対的な取り付け位置は変動が抑制され、安定化を図ることができる。また、連結部材106の取り付け角度は、断面形状によって制御されるので、角度調整によるズレを防ぐことができる。すなわち、連結部材106として多角形状の連結部材106を用いることにより、調整位置が有段階調整となるため、取り付け位置の再現性を高めることができる。
さらに、本発明の一実施形態によれば、連結部材106として連結部材106のような棒状部材と、それを固定するホルダ116を用いれば、肩掛部材102と腹当部材104の前後調整に必要な部品点数を少なくすることができ、コストの削減を図ることができる。
本実施形態は、連結部材106として連結部材106を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されずパイプ状であるものなど棒状又は柱状の部材を適用することができる。
連結部材106を固定するホルダ116の取り付け位置は、調整可能とされていてもよい。図9は、第2のホルダ116bが下プレート120上で取り付け位置の調整を一定の範囲において無段階に調整可能なように、横長の貫通孔が開いた取付部126が設けられた態様を示す。また、図10で示すように、下プレート120上に、第2のホルダ116bを取り付けるための貫通孔又はネジ穴による取付部126が複数箇所に設けられていてもよい。
連結部材106を固定するホルダ116に対し、取り付け位置の調整機能を付加することにより、連結部材106の形状に応じてホルダ116の取り付け位置を調節することができる。例えば、断面形状が任意の多角形状である棒状の連結部材106に対しても、取り付け角度(棒状の部材の回転方向の角度)に応じて連結部材106を固定することができる。それにより、肩掛部材102と腹当部材104の取り付け位置をより精密に調節することができる。
なお、図9及び図10は、腹当部材104の下プレート120における態様を示すが、同様の構成を肩掛部材102の上プレート112に適用してもよく、同様の作用ないし効果を得ることができる。
100・・・楽器用キャリア、102・・・肩掛部材、104・・・腹当部材、106・・・連結部材、108・・・肩掛けストラップ、110・・・肩部クッション材、112・・・上プレート、114・・・後プレート、116・・・ホルダ、118・・・接続部、120・・・下プレート、122・・・腹部クッション材、126・・・取付部、128・・・取付具、130・・・支持具、132・・・屈曲部、134・・・凹溝又は挿通孔、136・・・締付片、138・・・貫通孔

Claims (5)

  1. 着用者の腹部に配置され楽器を支持する支持具が設けられた腹当部材と、
    前記腹当部材の上方に配置され着用者の肩部に掛けられる肩掛部材と、
    前記腹当部材と前記肩掛部材とを連結する連結部材と、を含み、
    前記連結部材は、棒状の部材であり、上下方向に延伸すると共に、前記腹当部材と前記肩掛部材とに着脱可能に取り付けられ、前記腹当部材側と前記肩掛部材側とで前後方向に中心軸が変位する屈曲部を有することを特徴とする楽器用キャリア。
  2. 前記連結部材は、断面形状が多角形であることを特徴とする請求項に記載の楽器用キャリア。
  3. 前記肩掛部材及び前記腹当部材は、前記連結部材を固定するホルダを有することを特徴とする請求項に記載の楽器用キャリア。
  4. 前記ホルダは、前記連結部材の外面と噛み合う凹溝又は挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項に記載の楽器用キャリア。
  5. 前記ホルダは、前記連結部材の取り付け方向に応じて、前記腹当部材及び前記肩掛部材の一方又は双方において、取り付け位置が調整可能であることを特徴とする請求項に記載の楽器用キャリア。

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