JP6209869B2 - 印刷システム及びプログラム - Google Patents

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本発明は、電子データを印刷する方法に関する。
昨今、オフィスや学校などにおいてプリンタを利用する際、放置プリントアウトの防止、セキュリティの向上、課金などを目的として、社員証や学生証を認証媒体として利用する運用が一般的となってきている。具体的に、利用者は自分のPCなどから印刷ジョブをサーバへ送信した後、最寄りのプリンタの場所に行き、社員証などをかざすことにより印刷を指示する。印刷指示がなされたプリンタは、社員証から読み取った利用者のIDなどに基づいて、サーバからその利用者の印刷ジョブデータを取得し、印刷出力を行う。なお、特許文献1には、文書を生成する文書生成サービスと、その文書の登録を受けて印刷する印刷管理サービスとが連携する場合に、これらサービスを利用するユーザの権限を委譲するシステムが開示されている。また、特許文献2にも同様に、ユーザの権限を委譲するシステムが開示されている。
特開2012−008958号公報 特開2012−093801号公報
現状の印刷システムでは、利用者が直接アクセスできない電子データを印刷することができない。一方、社内のオフィス間の出張時などでは、利用者は、常勤のオフィスのサーバ装置などに記憶させた電子データを出張先にあるプリンタで印刷したい場合がある。そこで、本発明は、印刷をしようとする者が直接アクセスできない電子データを好適に印刷することが可能な印刷システムを提供することを主な目的とする。
実施形態に係る印刷システムの好適な例は、印刷指示に基づき印刷を行うプリンタと、前記プリンタに実行させる印刷ジョブを生成する端末装置と、前記プリンタ及び前記端末装置にネットで接続された印刷管理装置とを備える印刷システムであって、前記端末装置は、印刷指示を行う事ができる利用者を、前記端末装置を操作している利用者以外の1名以上指定する指定手段と、前記指定手段により指定された利用者に対応する印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成手段と、前記印刷ジョブ生成手段が生成した印刷ジョブを前記印刷管理装置に送信する送信手段とを有し、前記印刷管理装置は、前記端末装置から受信した印刷ジョブを保存する印刷ジョブ保存手段と、前記プリンタから印刷指示を受信したときに、当該印刷指示を行った利用者に対応する印刷ジョブを前記プリンタに送信して実行させる印刷制御手段とを有することを特徴とする印刷システム。
上記の印刷システムは、利用者による印刷指示に基づき印刷を行うプリンタと、プリンタに実行させる印刷ジョブを生成する端末装置と、印刷管理装置とを備える。端末装置は、印刷指示を行う利用者を指定し、指定された利用者に対応する印刷ジョブを生成する。そして、端末装置は、生成した印刷ジョブを印刷管理装置に送信する。印刷管理装置は、端末装置から受信した印刷ジョブを保存する。また、印刷管理装置は、プリンタから印刷指示を受信したときに、当該印刷指示を行った利用者に対応する印刷ジョブをプリンタに送信して実行させる。この態様により、端末装置は、任意の者を指定して印刷ジョブを生成することができる。従って、印刷をしようとする者は、自らがアクセスできない電子データを印刷する場合であっても、端末装置の利用者に自らを指定した印刷ジョブの生成を依頼することで、所望の電子データをプリンタで印刷することができる。
他の好適な例では、印刷指示に基づき印刷を行うプリンタと、前記プリンタに実行させる印刷ジョブを生成する端末装置と、前記プリンタ及び前記端末装置にネットで接続された印刷管理装置とを備える印刷システムであって、前記端末装置は、前記端末利用者の指示により、印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成手段と、前記印刷ジョブ生成手段が生成した印刷ジョブを前記印刷管理装置に送信する送信手段と、前記印刷管理装置が前記プリンタからの印刷指示を受ける前に、前記端末装置を操作している利用者の指示により生成された印刷ジョブの利用者情報を、当該利用者以外の他の利用者1名以上の情報に置き換え又は複製する手段と、を有し、前記印刷管理装置は、前記端末装置から受信した印刷ジョブを保存する印刷ジョブ保存手段と、前記プリンタから印刷指示を受信したときに、当該印刷指示を行った利用者に対応する印刷ジョブを前記プリンタに送信して実行させる印刷制御手段とを有する。この態様によって印刷をしようとする者は、自らがアクセスできない電子データを印刷する場合に、端末装置の利用者に自らを指定した印刷ジョブの生成を依頼することで、所望の電子データをプリンタで印刷することができる。
さらに別の好適な例では、印刷指示に基づき印刷を行うプリンタと、前記プリンタに実行させる印刷ジョブを生成する端末装置と、を備える印刷システムであって、前記端末装置は、前記端末利用者の指示により、印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成手段と、前記印刷ジョブ生成手段が生成した印刷ジョブを前記プリンタに送信する送信手段と、前記印刷ジョブの印刷指示前に、前記端末装置を操作している利用者の印刷ジョブの利用者情報を当該利用者以外の他の利用者、1名以上の情報に置き換え又は複製する利用者情報変更手段と、を有する。この態様によって、印刷をしようとする者は、自らがアクセスできない電子データを印刷する場合に、端末装置の利用者に自らを指定した印刷ジョブの生成を依頼することで、所望の電子データをプリンタで印刷することができる。
上記印刷システムの一態様では、前記端末装置は、生成する印刷ジョブの有効期限をさらに指定し、前記印刷ジョブ生成手段は、前記端末装置により指定された有効期限内でのみ有効な印刷ジョブを生成する。この態様により、端末装置の利用者は、他人のために生成した印刷ジョブの有効期限を好適に定めることができる。
さらに別の好適な例では、利用者による印刷指示に基づき印刷を行うプリンタと、前記プリンタに実行させる印刷ジョブを生成する端末装置と、前記プリンタ及び前記端末装置に接続された印刷管理装置とを備える印刷システムであって、前記端末装置は、印刷指示に必要なコードを出力するコード出力手段と、前記コード出力手段が出力したコードに関連付けられた印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成手段と、前記印刷ジョブ生成手段が生成した印刷ジョブを前記印刷管理装置に送信する送信手段とを有し、前記印刷管理装置は、前記端末装置から受信した印刷ジョブを保存する印刷ジョブ保存手段と、前記プリンタから印刷指示と共に利用者が入力したコードを受信し、当該コードに対応する印刷ジョブを前記プリンタに送信して実行させる印刷制御手段とを有する。
上記の印刷システムは、利用者による印刷指示に基づき印刷を行うプリンタと、プリンタに実行させる印刷ジョブを生成する端末装置と、印刷管理装置とを備える。端末装置は、印刷指示に必要なコードを出力し、出力したコードに関連付けられた印刷ジョブを生成する。印刷管理装置は、プリンタから印刷指示と共に利用者が入力したコードを受信し、当該コードに対応する印刷ジョブをプリンタに送信して実行させる。この態様により、印刷をしようとする者は、自らがアクセスできない電子データを印刷する場合であっても、端末装置の利用者に印刷ジョブの生成を依頼し、当該印刷ジョブのコードを通知してもらうことで、所望の電子データをプリンタで印刷することができる。
上記印刷システムの一態様では、前記印刷管理装置は、前記端末装置の要求に基づき、未実行の印刷ジョブに付されたコードと重複しないコードを生成するコード生成手段を有し、前記端末装置のコード出力手段は、前記印刷管理装置が生成したコードを取得し、当該コードを出力する。この態様により、印刷システムは、未実行の複数の印刷ジョブに対して同一のコードを付与するのを好適に防ぐことができる。
印刷システムの他の一態様では、前記コード生成手段は、生成したコードに有効期限を設け、前記印刷ジョブ保存手段は、前記有効期限が過ぎたコードが付加された印刷ジョブを削除する。この態様により、端末装置は、生成したコードの有効期限を定めて印刷ジョブの不正利用等を好適に防ぐことができる。
本発明の1つの観点では、利用者による印刷指示に基づき印刷を行うプリンタと、前記プリンタに実行させる印刷ジョブを生成する端末装置と、前記プリンタ及び前記端末装置に接続された印刷管理装置とを備える印刷システムであって、前記印刷管理装置は、前記端末装置から受信した印刷ジョブを保存する印刷ジョブ保存手段と、前記プリンタから印刷指示を受信したときに、当該印刷指示を行った利用者に対応する印刷ジョブを前記プリンタに送信して実行させる印刷制御手段とを有し、前記プリンタは、前記印刷指示に関する権限の委譲を受け付ける権限委譲受付手段と、前権限の委譲が有効な期間では、前記権限の委譲先の利用者による印刷指示を、前記権限の委譲元の利用者による印刷指示として認識し、当該印刷指示を前記印刷管理装置に送信する印刷指示送信手段とを有し、前記権限委譲受付手段は、前記権限の委譲先の情報と前記権限の委譲元の情報とがコード化されたパターンを読み取ることで、前記権限の委譲を受け付け、前記権限委譲受付手段は、前記権限の委譲を受け付けた際に読み取った前記パターンと同一のパターンを読み取った場合、前権限の委譲を無効にする。
上記の印刷システムは、利用者による印刷指示に基づき印刷を行うプリンタと、プリンタに実行させる印刷ジョブを生成する端末装置と、印刷管理装置とを備える。印刷管理装置は、前記端末装置から受信した印刷ジョブを保存する。また、印刷管理装置は、プリンタから印刷指示を受信したときに、当該印刷指示を行った利用者に対応する印刷ジョブをプリンタに送信して実行させる。プリンタは、印刷指示に関する権限の委譲を受け付ける。そして、プリンタは、権限の委譲が有効な期間では、権限の委譲先の利用者による印刷指示を、権限の委譲元の利用者による印刷指示として認識し、当該印刷指示を前記印刷管理装置に送信する。この態様により、印刷をしようとする者は、自らがアクセスできない電子データを印刷する場合であっても、印刷指示に関する権限の委譲をプリンタに登録することで、端末装置の利用者が生成した印刷ジョブにより、所望の電子データの印刷をプリンタに実行させることができる。
また、前記権限委譲受付手段は、前記権限の委譲先の情報と前記権限の委譲元の情報とがコード化されたパターンを読み取ることで、前記権限の委譲を受け付ける。この態様により、印刷をしようとする者は、印刷指示に関する権限の委譲をプリンタに好適に認識させることができる。
また、前記権限委譲受付手段は、前記権限の委譲を受け付けた際に読み取った前記パターンと同一のパターンを読み取った場合、前権限の委譲を無効にする。この態様により、印刷指示に関する権限の委譲の有効化及び無効化を好適に実行することができる。

本発明に係るプログラムは、上記記載のいずれか一つの端末装置又はプリンタとして機能させる。これらのプログラムを端末装置又はプリンタにインストールして機能させることで、本発明に係る端末装置又はプリンタを構成させることができる。
本発明によれば、印刷をしようとする者は、自らがアクセスできない電子データを印刷する場合であっても、端末装置の利用者に印刷ジョブの生成を依頼することで、所望の電子データをプリンタに印刷させることができる。
印刷システムの概略構成を示すブロック図である。 ジョブ管理サーバが有する各情報の例を示す。 印刷設定ウィンドウの表示例を示す。 印刷設定ウィンドウの表示例を示す。 プリント権限委譲書の上面図を示す。 第2実施例に係るフローチャートである。 変形例に係るプリント権限委譲書の上面図を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。以下の実施形態は、利用者Aが東京オフィスから大阪オフィスへの出張時に、東京オフィス内からのみアクセス可能なサーバ装置に記憶された電子データの印刷の実行を、東京オフィスにいる利用者Bの協力の下に行うものである。
[構成]
図1は、本実施形態に係る印刷システムの概略構成を示す。図示のように、印刷システムは、東京オフィスに存在する端末装置2、MFP(Multi‐Function Peripheral)3A、ジョブ管理サーバ4、及びサーバ装置5と、大阪オフィスに存在するMFP3Bとを有する。東京オフィス内の各機器は、東京オフィス内に設けられたLAN6を介して互いに接続する。また、ジョブ管理サーバ4と、MFP3Bとは、ネットワーク100を介して接続している。なお、以下の説明では、2つのMFP3A、3Bのうちの特定の1つを指す場合には「MFP3A」、「MFP3B」などと表記し、特定の1つに限定しない場合には単に「MFP」と表記する。
端末装置2は、利用者Bが使用するPCなどである。端末装置2には、後述する印刷ジョブを生成してジョブ管理サーバ4へ送信するためのプリンタドライバのプログラムがインストールされている。利用者Bは、端末装置2を操作することで、利用者Aに依頼されたサーバ装置5内に記憶された電子データ(「印刷対象データDtag」とも呼ぶ。)の印刷指示を行う。なお、利用者A及び利用者Bは、自分の利用者IDを記憶した記憶媒体を所持している。本実施形態では、この記憶媒体は社員証などのICカードであるものとする。
MFP3A、3Bは、プリンタ機能に加え、コピー機能、ファックス機能、スキャナ機能などの複数の機能を有する周辺機器である。MFP3A,3Bには、利用者のICカードから利用者IDを読み取るためのICカードリーダ、所定の情報を表示するディスプレイ、及びボタンなどの入力部が設けられている。本実施形態では、MFP3Bは、利用者Aの操作に基づき、印刷対象データDtagの印刷物を出力する。MFP3Bは、本発明における「プリンタ」として機能する。
ジョブ管理サーバ4は、端末装置2からMFP3A、3Bへの印刷などのジョブを統括して管理、制御する装置である。ジョブ管理サーバ4は、本発明における「印刷管理装置」の一例である。
サーバ装置5は、本実施形態の印刷対象となる印刷対象データDtagを含む東京オフィスの各端末装置が生成した電子データを記憶する。本実施形態では、サーバ装置5が記憶した電子データには、東京オフィス内のLAN6に接続している端末装置(図1では端末装置2)のみがアクセスできるものとする。
[印刷方法の基本説明]
まず、利用者A,Bなどの各利用者が電子データをMFPに印刷させる基本的な方法について説明しておく。概略的には、利用者は、端末装置2などの端末装置から任意の電子データの印刷ジョブの生成指示を行った後、MFPに行ってICカードをかざすことにより当該電子データを印刷することができる。
以下では、代表例として、利用者Bが端末装置2を操作することで、MFP3Aに所定の電子データを印刷させる例について説明する。
利用者Bは、端末装置2を操作して所定の電子データを端末装置2に表示させて当該電子データの印刷指示を行う。この場合、端末装置2は、インストールしたプリンタドライバに基づき、印刷枚数や印刷範囲などを指定するウィンドウ画面(「印刷設定ウィンドウ」とも呼ぶ。)を表示し、印刷に関する設定の入力を受け付ける。そして、端末装置2は、印刷設定ウィンドウにて入力された印刷設定に基づき、印刷ジョブを生成し、当該印刷ジョブをジョブ管理サーバ4へ送信する。なお、この印刷ジョブには、印刷を指示した利用者の利用者IDが含まれている。ジョブ管理サーバ4は、端末装置2から印刷ジョブを受信し、保存しておく。
次に、利用者Bは、MFP3Aの場所に行き、自分のICカードをそのMFP3Aにかざす。MFP3Aは、ICカードから利用者IDを読み出し、当該利用者IDと、自身のプリンタIDとをジョブ管理サーバ4へ送信する。ジョブ管理サーバ4は、保存しておいた複数の印刷ジョブから、その利用者IDに対応する印刷ジョブを取得し、MFP3Aへ送信する。MFP3Aは、受信した印刷ジョブを実行し、電子データを印刷出力する。こうして、利用者Bは電子データを印刷することができる。また、各利用者は、印刷ジョブと同様、書類のFAX送信、スキャン、又はコピーなどの各ジョブの実行指示をMFPに対して行うことができる。
[ジョブ管理サーバが記憶する情報]
次に、ジョブ管理サーバ4が記憶する情報について説明する。ジョブ管理サーバ4は、保存ジョブ情報と、実行中ジョブ情報とを保持している。図2(a)は保存ジョブ情報の一例を示す。「保存ジョブ情報」は、端末装置2などの各端末装置から受信したジョブのリストである。図2(a)に示すように、保存ジョブ情報は、ジョブ識別情報と、利用者IDと、ジョブオーナーと、ドキュメントと、ジョブ種別とを含む。
「利用者ID」は、各ジョブを送信した利用者の利用者IDである。「ジョブオーナー」は、送信されたジョブを指示した利用者名を示す。「ドキュメント」は、印刷等を行う場合にその対象となるドキュメント(電子データ)のファイル名を示す。「ジョブ種別」は、実行すべきジョブの種別を示す。なお、端末装置2からジョブ管理サーバ4へ送信された印刷等のジョブは、ジョブ管理サーバ4内に単にプールされており、送信時刻などにより実行順序などが設定されているわけではない。ジョブ管理サーバ4は、利用者が特定のプリンタにICカードをかざして実行指示を行った際に、実行指示を行った利用者ID、及び、当該利用者IDを含むジョブを認識し、当該ジョブにより指定されたMFPに当該ジョブを送信して実行させる。
図2(b)は実行中ジョブ情報の一例を示す。「実行中ジョブ情報」は、各プリンタにおいて現在実行されているジョブを示す情報である。図2(b)に示すように、実行中ジョブ情報は、各MFP3A、3Bについて、ジョブ識別情報、ジョブオーナー、ドキュメント、及びジョブ種別を含む。「ジョブ識別情報」、「ジョブオーナー」、「ドキュメント」及び「ジョブ種別」は、保存ジョブ情報と同様である。なお、実行中ジョブ情報は、ジョブオーナーの代わりに、利用者IDを含んでもよい。また、図2(b)の例では、各プリンタについて、実行中の印刷ジョブの情報のみが含まれているが、実行中のジョブの次に予約されているジョブ(「予約ジョブ」と呼ぶ。)がある場合には、実行中ジョブ情報はその予約ジョブについての情報も含めて記憶される。
[印刷方法の詳細]
次に、利用者Aが大阪オフィスにあるMFP3Bにより印刷対象データDtagを印刷する方法について、第1実施例及び第2実施例で具体的に説明する。以後では、「印刷ジョブ生成指示」とは、端末装置2に印刷ジョブを生成させる指示を指し、「印刷実行指示」とは、MFPにICカードをかざしてMFPに印刷物を出力させる指示を指す。
(1)第1実施例
第1実施例では、端末装置2は、印刷設定ウィンドウにおいて、MFPにICカードをかざして印刷実行指示をする者(「印刷実行者」とも呼ぶ。)を指定させる項目を設ける。そして、利用者Bは、端末装置2に印刷対象データDtagの印刷設定ウィンドウを表示させ、当該印刷設定ウィンドウで利用者Aを印刷実行者に指定して印刷ジョブ生成指示を行うことで、利用者AによるMFP3Bでの印刷対象データDtagの印刷を可能にする。
図3は、印刷対象データDtagの印刷設定ウィンドウの表示例を示す。例えば、利用者Bは、サーバ装置5内に記憶された印刷対象データDtagにアクセスして端末装置2に表示させた後、印刷対象データDtagを表示するアプリケーションが有する印刷メニューを選択することで、図3に示す印刷設定ウィンドウを端末装置2に表示させる。
図3に示すように、端末装置2は、印刷設定ウィンドウにおいて、主に、プリンタ名指定欄21と、プロパティボタン22と、印刷部数指定欄23と、印刷範囲指定ボタン24と、印刷実行者指定ボタン27と、決定ボタン35と、キャンセルボタン36とを表示する。
プリンタ名指定欄21は、印刷対象データDtagの印刷を実行するプリンタ(MFP)名を表示する。図3では、プリンタ名指定欄21は、プルダウンメニュー形式となっており、端末装置2は、利用者Bの選択に基づき、大阪オフィスにあるMFP3Bの名称「XXXX(大阪オフィス)」をプリンタ名指定欄21に表示させている。プロパティボタン22は、プリンタ名指定欄21で指定されたプリンタ(MFP)のプロパティ画面を表示させるためのボタンである。印刷部数指定欄23は、印刷部数を表示する欄である。端末装置2は、利用者Bの操作に基づき指定された印刷部数を印刷部数指定欄23に表示する。印刷範囲指定ボタン24は、印刷範囲を指定するためのラジオボタンである。ページ指定欄25、26は、印刷範囲指定ボタン24Cが選択された場合に、印刷を行う最初のページ番号と、最後のページ番号とをそれぞれ指定するため入力欄である。
印刷実行者指定ボタン27は、印刷実行者を指定するラジオボタンである。「本人」と表示された印刷実行者指定ボタン27Aが選択された状態では、端末装置2は、印刷実行者が当該端末装置2にログインしている利用者(即ち利用者B)であると認識し、後述する決定ボタン35が押下された場合に利用者Bの利用者IDを含む印刷ジョブを生成する。
また、「実行者指定」と表示された印刷実行者指定ボタン27Bが選択された状態では、端末装置2は、利用者ID入力欄28をアクティブにして、当該利用者ID入力欄28への利用者IDの入力を受け付ける。図3では、端末装置2は、利用者Bの入力に基づき、利用者Aの利用者IDである「0014」を、利用者ID入力欄28に表示している。また、印刷実行者指定ボタン27Bが選択された状態では、端末装置2は、有効期限指定欄30Bをアクティブにし、プルダウンメニューにより指定された印刷ジョブの有効期限(ここでは1日)を有効期限指定欄30Bに表示する。なお、印刷実行者指定ボタン27Bが選択された状態で、決定ボタン35が押下された場合の印刷ジョブの生成処理については後述する。
「テンポラリーコードの生成」と表示された印刷実行者指定ボタン27Cが選択された場合、端末装置2は、印刷対象データDtagの印刷実行指示をMFPに行うための暗証番号となるコード(「テンポラリーコード」とも呼ぶ。)の生成要求を、ジョブ管理サーバ4に送信する。この場合、ジョブ管理サーバ4は、保存ジョブ情報として記憶された印刷ジョブに付されたテンポラリーコードと重複しないテンポラリーコードを生成し、生成したテンポラリーコードを端末装置2に送信する。そして、端末装置2は、ジョブ管理サーバ4から受信したテンポラリーコードをコード表示欄29に表示させる。また、端末装置2は、印刷実行者指定ボタン27Cが選択された場合、有効期限指定欄30Cをアクティブにし、プルダウンメニューにより指定された印刷ジョブの有効期限を有効期限指定欄30Cに表示する。なお、印刷実行者指定ボタン27Cが選択された状態で、決定ボタン35が押下された場合の印刷ジョブの生成処理については後述する。
決定ボタン35が押下された場合、端末装置2は、印刷設定ウィンドウでの入力内容に基づき印刷ジョブを生成し、当該印刷ジョブをジョブ管理サーバ4に送信する。そして、端末装置2は、印刷設定ウィンドウの表示を消去する。一方、キャンセルボタン36が押下された場合、端末装置2は、印刷ジョブを生成することなく印刷設定ウィンドウの表示を消去する。
次に、利用者ID入力欄28に利用者IDが入力された状態で、決定ボタン35が押下された場合について具体的に説明する。この場合、端末装置2は、利用者ID入力欄28に入力された利用者ID(図3では利用者Aの利用者ID「0014」)を含む印刷ジョブを生成する。また、端末装置2は、有効期限指定欄30Bで指定された印刷ジョブの有効期限を認識する。そして、端末装置2は、生成した印刷ジョブと、当該印刷ジョブの有効期限の情報とをジョブ管理サーバ4に送信する。この場合、ジョブ管理サーバ4は、受信した印刷ジョブ及びその有効期限の情報を保存ジョブ情報として記憶する。また、ジョブ管理サーバ4は、有効期限の情報が付された印刷ジョブについて、当該印刷ジョブの有効期限が切れるか否か監視し、有効期限が切れた印刷ジョブが存在した場合、当該印刷ジョブを保存ジョブ情報から削除する。
ここで、保存ジョブ情報として記憶された印刷対象データDtagの印刷ジョブの利用者IDは、利用者ID入力欄28に入力された利用者ID(即ち、利用者Aの利用者ID「0014」)に設定されている。従って、利用者Aは、大阪オフィスのMFP3BでICカードをかざしてMFP3Bに印刷実行指示を行うことで、MFP3Bに印刷対象データDtagの印刷ジョブをジョブ管理サーバ4から取得させて、印刷対象データDtagの印刷を実行させることができる。
このように、大阪オフィスに出張している利用者Aは、MFP3Bで印刷対象データDtagの印刷を実行したいと考えた場合、まず、利用者Bに対し、印刷対象データDtagの印刷設定ウィンドウにより印刷実行者を利用者Aに指定した印刷ジョブ生成指示の実行を依頼する。その後、利用者Aが大阪オフィスのMFP3BでICカードをかざして印刷指示を行うと、MFP3Bは、利用者Bの操作により生成された利用者Aの利用者IDを含む印刷ジョブをジョブ管理サーバ4から取得し、当該印刷ジョブを実行することで印刷対象データDtagの印刷を行う。このとき、MFP3Bは、利用者Aの利用者IDを含む印刷ジョブが複数存在する場合には、各印刷ジョブの一覧を表示し、印刷対象データDtagに対応する印刷ジョブを選択させてもよい。このように、利用者Aは、大阪オフィスからアクセスできない東京オフィスにあるサーバ装置5に記憶された印刷対象データDtagを、大阪オフィスにあるMFP3Bに好適に印刷させることができる。
次に、印刷実行者指定ボタン27Cが選択された状態で、決定ボタン35が押下された場合について具体的に説明する。図4は、印刷実行者指定ボタン27Cが選択された状態の印刷設定ウィンドウの表示例である。図4に示すように、この場合、端末装置2は、ジョブ管理サーバ4からテンポラリーコードを受信してコード表示欄29に表示している。また、端末装置2は、有効期限指定欄30Cにおいて、プルダウンメニューにより指定されたテンポラリーコードの有効期限(ここでは3時間)を表示する。
そして、図4に示す状態で、決定ボタン35が押下された場合、端末装置2は、利用者IDを指定せずにテンポラリーコードを付加した印刷ジョブを生成する。また、端末装置2は、有効期限指定欄30Cで指定された印刷ジョブの有効期限を認識し、生成した印刷ジョブに付加する。そして、端末装置2は、テンポラリーコード及びその有効期限の情報が付加された印刷ジョブをジョブ管理サーバ4に送信する。ジョブ管理サーバ4は、テンポラリーコード等が付された印刷ジョブを受信した場合、当該印刷ジョブを保存ジョブ情報として記憶する。また、ジョブ管理サーバ4は、テンポラリーコードが付された印刷ジョブの有効期限が切れるか否かを監視し、有効期限が切れたテンポラリーコードが付された印刷ジョブが存在した場合、当該印刷ジョブを保存ジョブ情報から削除する。
印刷ジョブの生成後、利用者Aは、利用者Bから印刷設定ウィンドウのコード表示欄29に表示されたテンポラリーコードをメールや電話等で通知してもらい、通知されたテンポラリーコードを大阪オフィスのMFP3Bに入力する。この場合、MFP3Bは、利用者Aにより入力されたテンポラリーコードをジョブ管理サーバ4に送信する。そして、ジョブ管理サーバ4は、送信されたテンポラリーコードと一致するテンポラリーコードが付された印刷ジョブを保存ジョブ情報から抽出し、当該印刷ジョブをMFP3Bに送信する。そして、MFP3Bは、送信された印刷ジョブに基づき、印刷対象データDtagの印刷を行う。
このように、利用者Aは、利用者Bが印刷設定ウィンドウでの入力に基づき生成したテンポラリーコードを使用することによっても、大阪オフィスからアクセスできない東京オフィスにあるサーバ装置5に記憶された印刷対象データDtagを、大阪オフィスにあるMFP3Bに印刷させることができる。
(2)第2実施例
第2実施例では、第1実施例に代えて、利用者Aは、利用者Bからの印刷実行指示の権限(「プリント権限」とも呼ぶ。)の委譲をMFP3Bに登録することで、MFP3Bに印刷対象データDtagを印刷させる。この場合、利用者Aは、利用者Bに、プリント権限の委譲書(「プリント権限委譲書」とも呼ぶ。)の作成を依頼し、プリント権限委譲書をMFP3Bでスキャンさせることで、利用者Bから利用者Aへのプリント権限の委譲をMFP3Bに認識させる。
図5は、利用者Bが作成したプリント権限委譲書の上面図である。なお、利用者Bは、例えば、端末装置2にプリント権限委譲書を生成するためのプログラムを予めインストールしておくことで、端末装置2にプリント権限委譲書を生成させる。
図示のように、プリント権限の委譲書には、プリント権限の委譲元の情報(「委譲元情報」とも呼ぶ。)である利用者Bの利用者名「A氏」及び利用者ID「0015」と、プリント権限の委譲先の情報(「委譲先情報」とも呼ぶ。)である利用者Aの利用者名「S氏」及び利用者ID「0014」とが印刷されている。
さらに、プリント権限委譲書には、二次元バーコードであるQRコード(登録商標)38が印刷されている。QRコード38は、上述した委譲元情報及び委譲先情報をコード化したパターンである。後述するように、プリント権限の委譲先である利用者Aは、図5に示すプリント権限の委譲書をMFP3Bによりスキャンすることで、MFP3BにQRコード38を読み取らせ、プリント権限の委譲元情報及び委譲先情報をMFP3Bに認識させる。
次に、第2実施例の処理手順について図6を参照して説明する。図6は、利用者B及び利用者Aの操作手順並びにMFP3Bの処理手順を示すフローチャートである。
まず、利用者Aは、電話やメールなどにより、印刷対象データDtagの印刷ジョブ生成指示及びプリント権限の委譲を利用者Bに依頼する(ステップS11)。この場合、利用者Aは、プリント権限委譲書の作成に必要な利用者Aの利用者IDを利用者Bに適宜通知する。
次に、利用者Bは、端末装置2により、サーバ装置5に記憶された印刷対象データDtagにアクセスし、当該印刷対象データDtagの印刷ジョブ生成指示を実行する(ステップS12)。さらに、利用者Bは、端末装置2によりプリント権限委譲書を作成する(ステップS13)。この場合、例えば、端末装置2には、プリント権限委譲書を生成するためのプログラムがインストールされており、利用者Bから委譲元情報及び委譲先情報の入力を受け付けることで、当該入力に基づきプリント権限委譲書の電子データを生成する。なお、端末装置2は、利用者Bの情報を、委譲元情報として予め記憶しておいてもよい。
次に、利用者Bは、端末装置2によりプリント権限委譲書の電子データをメールに添付して送信するか、MFP3Aによりプリント権限委譲書を大阪オフィスにある機器(例えばMFP3B)にFAX送信する(ステップS14)。これにより、利用者Aは、図5に示すプリント権限委譲書を取得する。
そして、利用者Aは、プリント権限委譲書をMFP3Bでスキャンする(ステップS15)。この場合、MFP3Bは、スキャンしたプリント権限委譲書のQRコード38を読み取る(ステップS16)。これにより、MFP3Bは、委譲元情報及び委譲先情報を認識する。そして、MFP3Bは、認識した委譲元情報及び委譲先情報に基づき、利用者Bから利用者Aへのプリント権限の委譲を有効にするモード(「権限委譲モード」とも呼ぶ。)を開始する(ステップS17)。この権限委譲モードの期間では、MFP3Bは、プリント権限の委譲先である利用者Aによる印刷実行指示を、プリント権限の委譲元である利用者Bによる印刷実行指示として認識する。
次に、利用者Aは、ICカードをMFP3Bにかざす(ステップS18)。これにより、MFP3Bは、利用者Aを認証し、利用者Bの利用者IDが含まれている印刷ジョブの一覧を表示する(ステップS19)。即ち、この場合、MFP3Bは、プリント権限の委譲先である利用者Aが操作者であることを認識し、プリント権限の委譲元である利用者Bの印刷ジョブ生成指示により生成された印刷ジョブの一覧を表示する。
次に、利用者Aは、表示された印刷ジョブの一覧から、印刷対象データDtagに対応する印刷ジョブを選択してMFP3Bに印刷実行指示を行う(ステップS20)。この場合、MFP3Bは、選択された印刷ジョブをジョブ管理サーバ4から受信し、当該印刷ジョブの実行を行うことで、印刷対象データDtagの印刷を行う(ステップS21)。これにより、利用者Aは、好適に、印刷対象データDtagの印刷物を取得することができる。なお、プリント権限の委譲先である利用者Aは、印刷実行指示の他、表示された印刷ジョブの一覧から任意の印刷ジョブを選択して削除する旨の入力を行ってもよい。この場合、MFP3Bは、例えば、選択された印刷ジョブを削除する旨の指示信号をジョブ管理サーバ4へ送信し、ジョブ管理サーバ4は、当該指示信号に基づき、保存ジョブ情報から該当する印刷ジョブを削除する。
印刷対象データDtagの印刷物の取得後、利用者Aは、プリント権限委譲書をMFP3Bで再びスキャンさせる(ステップS22)。この場合、MFP3Bは、再びQRコード38を読み取り、委譲元情報及び委譲先情報を認識する。そして、この場合、MFP3Bは、認識した委譲元情報が示す委譲元及び委譲先情報が示す委譲先が、現在実行中の権限委譲モードでの委譲元及び委譲先と一致することを認識する。この場合、MFP3Bは、ステップS17で開始した利用者Bから利用者Aヘの権限委譲モードを終了させる(ステップS23)。
このように、MFP3Bは、プリント権限委譲書により認識したプリント権限の委譲元及び委譲先が、現在実行中の権限委譲モードでのプリント権限の委譲元及び委譲先とそれぞれ一致する場合には、当該権限委譲モードを終了する。これにより、プリント権限の委譲元である利用者Aは、プリント権限委譲書をMFP3Bにスキャンさせることで、権限委譲モードの開始及び終了を好適に制御することができる。
[変形例]
次に、上述の実施形態に好適な変形例について説明する。以下に説明する変形例は、任意に組み合わせて上述の実施形態に適用してもよい。
(1)変形例1
第1実施例の図3に示す印刷設定ウィンドウにおいて、端末装置2は、印刷実行者指定ボタン27Cが選択された場合、テンポラリーコードをジョブ管理サーバ4から受信してコード表示欄29に表示させた。これに代えて、端末装置2は、コード表示欄29への任意のコードの入力を受け付け、入力されたコードをテンポラリーコードとして印刷ジョブに付加してジョブ管理サーバ4に送信してもよい。これにより、利用者は、覚えやすい数字や文字などをテンポラリーコードに設定して使用することができる。もしくは、端末装置2においてランダムな英数字等からなるテンポラリーコードを生成してもよい。
このとき、好適には、端末装置2は、コード表示欄29に入力されたコードが、保存ジョブ情報に記憶されている印刷ジョブに付加されたテンポラリーコードと重複しないか否かをジョブ管理サーバ4に問い合わせ、重複する場合には、コード表示欄29への入力をエラーとして通知してもよい。この場合、端末装置2は、先に入力されたコードと異なるコードをコード表示欄29に再入力させる。これにより、端末装置2は、テンポラリーコードが重複するのを好適に抑制することができる。
また、テンポラリーコード生成時において、端末装置2からジョブ管理サーバ4に対してテンポラリーコード生成要求を行い、印刷ジョブに付加されたテンポラリーコードと重複しないランダムなテンポラリーコードを生成して、端末装置2に返信するような構成とすることもできる。
(2)変形例2
第1実施例の図3に示す印刷設定ウィンドウにおいて、端末装置2は、プリンタ名指定欄21で印刷を実行させるプリンタ名を指定させる代わりに、印刷を実行する場所を指定させてもよい。例えば、この場合、端末装置2は、印刷設定ウィンドウ上で、プリンタ名を指定するか又は場所を指定するかを指定するラジオボタンをさらに設け、場所を指定するラジオボタンが選択された場合には、印刷を実行する場所(例えば東京オフィス又は大阪オフィス)を選択するためのプルダウンメニューをさらに表示させる。
(3)変形例3
第2実施例の図5に示すプリント権限の委譲書に印刷されたQRコード38には、委譲元情報と委譲先情報のみが含まれていた。これに加えて、QRコード38には、委譲するプリント権限の対象範囲の情報(「委譲対象情報」とも呼ぶ。)やプリント権限の委譲が有効な期間の情報(「有効期間情報」とも呼ぶ。)などの他の情報を含んでもよい。
図7は、変形例に係るプリント権限委譲書の上面図である。図7に示すように、プリント権限委譲書には、委譲するプリント権限の対象であるドキュメント名と、プリント権限の委譲が有効な期間である期日とが印刷されている。そして、この場合、QRコード38には、委譲元情報及び委譲先情報に加えて、上述のドキュメント名を示す委譲対象情報と、上述の期日を示す有効期間情報とがコード化されている。
次に、本変形例に係る図6のフローチャートの処理について補足説明する。MFP3Bは、図6のステップS16において、図7に示すプリント権限委譲書をスキャンした場合、委譲元情報及び委譲先情報に加えて、委譲対象情報及び有効期間情報を認識する。そして、ステップS19では、MFP3Bは、利用者Bの印刷ジョブのうち、委譲対象情報に示されたドキュメントに対応する印刷ジョブを表示する。また、MFP3Bは、ステップS23でプリント権限委譲書を再びスキャンするか否かに関わらず、認識した有効期間情報が示す有効期限が過ぎた場合には、権限委譲モードを自動的に終了する。
このように、本変形例によれば、プリント権限の委譲元である利用者Bは、プリント権限を委譲する範囲を必要最小限にすることができ、かつ、プリント権限を委譲する期間を限定することができる。
(4)変形例4
上記の実施形態では、図1に示すように、ジョブ管理サーバ4は、端末装置2及びプリンタと独立したサーバとして構成されている。その代わりに、ジョブ管理サーバ4の機能をいずれかのMFPの内部に設けてもよい。また、その代わりに、ジョブ管理サーバ4の機能を端末装置2の内部に設けてもよい。即ち、本発明では、端末装置2とMFPと、ジョブ管理サーバ4の機能を有する部分とがネットワーク上に構成されていれば、ジョブ管理サーバ4の機能を有する部分がどこに配置されていても上記の実施形態と同様の処理が可能である。
(5)変形例5
第1実施例に代えて、利用者Bは、端末装置2により利用者Bを印刷実行者とする印刷対象データDtagの印刷ジョブ生成指示を行った後、再び端末装置2を操作して上述の印刷対象データDtagの印刷実行者を本人以外の1又は複数の他人に指定してもよい。この具体例(第1具体例、第2具体例)について説明する。なお、以後に述べる「端末Tx」は、例えば実施例の端末装置2と同様の機能を有し、「プリンタPx」は、例えば実施例のMFP3A、3Bと同様の機能を有するものとする。
第1具体例では、利用者「X」は、利用者Xが使用する端末Txにより、任意のアプリケーションのファイル(「ファイルFtag」とも呼ぶ。)を表示させた後、端末Txと通信可能なプリンタPxに、ファイルFtagの印刷ジョブを端末Txに送信させる。このとき、印刷ジョブの実行者は、利用者Xに設定されている。その後、利用者Xは、端末Tx上で、プリンタPxのユーティリティソフトウェアを起動させる。この場合、端末Tx上で実行されるプリンタPxのユーティリティソフトウェアは、端末Txに搭載されているOSのログイン情報などに基づき、利用者Xが当該ユーティリティソフトウェアを利用していることを認識し、端末TxからプリンタPxへ送信された印刷ジョブの印刷実行者の変更を指定する入力を受け付ける。そして、端末Tx上で実行されるプリンタPxのユーティリティソフトウェアは、上述の入力に基づき、印刷ジョブの印刷実行者(即ち利用者IDやジョブオーナ)を、利用者X以外の1又は複数の他人に設定する。その後、印刷実行者に指定された者は、プリンタPxにICカードをかざすことにより印刷を実行する。
なお、第1具体例において、第1実施例と同様に、ジョブ管理サーバが印刷ジョブを管理する場合について補足説明する。この場合、端末Txは、印刷実行者の変更を指定する入力を受け付けた後、ジョブ管理サーバが記憶するファイルFtagの印刷ジョブの印刷実行者の変更を指示する情報をジョブ管理サーバに送信する。そして、ジョブ管理サーバは、受信した情報に基づき、記憶したファイルFtagの印刷ジョブの印刷実行者を変更する。
次に、第2具体例について説明する。第2具体例では、利用者Xは、利用者Xが使用する端末Txにより、任意のアプリケーションのファイルFtagを表示させた後、当該ファイルFtagの印刷指示の入力を行う。この場合、端末Txは、印刷実行者を利用者X以外に設定するか否かを尋ねるポップアップウィンドウを表示し、さらに、印刷実行者を利用者X以外に設定する場合に、利用者X以外を指定する入力を受け付ける。そして、端末Txは、入力に基づき、印刷ジョブの印刷実行者を、利用者X以外の1又は複数の他人に設定し、当該印刷ジョブをプリンタPxに送信する。
2 端末装置
3A、3B MFP
4 ジョブ管理サーバ
5 サーバ装置
6 LAN
100 ネットワーク

Claims (2)

  1. 利用者による印刷指示に基づき印刷を行うプリンタと、
    前記プリンタに実行させる印刷ジョブを生成する端末装置と、
    前記プリンタ及び前記端末装置に接続された印刷管理装置とを備える印刷システムであって、
    前記印刷管理装置は、
    前記端末装置から受信した印刷ジョブを保存する印刷ジョブ保存手段と、
    前記プリンタから印刷指示を受信したときに、当該印刷指示を行った利用者に対応する印刷ジョブを前記プリンタに送信して実行させる印刷制御手段とを有し、
    前記プリンタは、
    前記印刷指示に関する権限の委譲を受け付ける権限委譲受付手段と、
    権限の委譲が有効な期間では、前記権限の委譲先の利用者による印刷指示を、前記権限の委譲元の利用者による印刷指示として認識し、当該印刷指示を前記印刷管理装置に送信する印刷指示送信手段と
    を有し、
    前記権限委譲受付手段は、前記権限の委譲先の情報と前記権限の委譲元の情報とがコード化されたパターンを読み取ることで、前記権限の委譲を受け付け、
    前記権限委譲受付手段は、前記権限の委譲を受け付けた際に読み取った前記パターンと同一のパターンを読み取った場合、前権限の委譲を無効にすることを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載のプリンタとして機能させることを特徴とするプログラム。
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