JP6208167B2 - 藻類育成装置 - Google Patents

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本発明は藻類育成装置に関する。詳しくは、例えば微細藻類を育成するための藻類育成装置に係るものである。
藻類、例えば海苔の育成すなわち養殖は、河口近くの海に海苔ヒビを設置して行われている。ここで「海苔ヒビ」とは、胞子を付着させ、発芽そして成長させるための道具である。
しかし、このような養殖方法では、天候や、気温や、海水汚染などの影響を受け、安定した養殖を行なうことが困難であった。
そこで、このような海上養殖の問題点を解決すべく、自然環境の影響を受け難い陸上での藻類の養殖が提案されている。
例えば特許文献1には、図3に示された海藻類養殖装置が記載されている。
すなわち、特許文献1に記載された海藻類養殖装置101は、その本体として上部に開口部が形成された、有底で円筒形の水槽102を備える。
また、水槽102の上部開口部付近には、注水管103が連通して取付けられている。
また、略裁頭円錐形の筒状部材である筒状体105が水槽102の内部に配置されている。
また、筒状体105の上下方向の全体にわたって、複数の開孔106が形成されている。
また、図示していない外部のエアーポンプと接続されたエアーストーン107が、筒状体105の外周近傍かつ水槽102の下部に配置されている。ここで、エアーストーン107は曝気機構である。
また、水槽102の底部であり、かつ、筒状体105の内側には、吸水口108が形成されている。
また、吸水口108には、配管109が連通されている。水槽102中の海水の水位が所望の水位に達すると、配管109を通じた排水が行なわれ、水槽中の水位が一定に保たれる。
特開2014−036596号公報
しかしながら、特許文献1に記載の曝気方式では、充分に二酸化炭素もしくは酸素が水に溶解していなかった。なぜなら、曝気方式では気泡が発生するが、気体が充分に水に溶解していないので気泡が発生するからである。
また、気泡は底層部には滞留しないので、槽の底層部の藻類に充分に二酸化炭素もしくは酸素が供給されていなかった。
その結果、藻類の育成効率が充分ではなかった。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、藻類の育成効率を向上させることができる藻類育成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の藻類育成装置は、液体および藻類を収容可能な藻類槽と、該藻類槽の内部に配置される、かつ、発光可能な発光体と、前記藻類槽と連通される、かつ、二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つで満たされた雰囲気へ同二酸化炭素の圧力および同酸素の圧力それぞれより低い圧力に維持されて同藻類槽から流入される液体に、同二酸化炭素および同酸素のうち少なくとも一つを溶解可能であり、かつ、同二酸化炭素が溶解した液体である二酸化炭素溶解液、同酸素が溶解した液体である酸素溶解液、または同二酸化炭素と同酸素が溶解した液体である混合溶解液を同藻類槽へ供給可能な気体溶解機とを備える。
ここで、藻類槽の内部に配置される、かつ、発光可能な発光体と、二酸化炭素溶解液を藻類槽へ供給可能な気体溶解機とによって、藻類槽内において光合成を促進できる。
また、酸素溶解液を藻類槽へ供給可能な気体溶解液によって、好気性微生物を活性化させ、藻類が排出する有機物を分解して、藻類の栄養塩となる無機塩を生成しやすくなる。
また、混合溶解液を藻類槽へ供給可能な気体溶解機によって、光合成と好気性微生物の活性化の両方を行ない易くなる。
また、藻類槽と連通される、かつ、二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つで満たされた雰囲気へ二酸化炭素の圧力および酸素の圧力それぞれより低い圧力に維持されて藻類槽から流入される液体に、二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つを溶解可能な気体溶解機によって、空気を液体中に送り込むよりも、二酸化炭素溶存量や酸素溶存量が高い液体を得ることができる。
また、本発明の藻類育成装置は、藻類槽に収容される液体中の二酸化炭素濃度と酸素濃度を検知可能な濃度検知部と、濃度検知部が検知した二酸化炭素濃度が所定の値より小さい場合、気体溶解機に二酸化炭素溶解液を藻類槽へ供給させ、かつ、濃度検知部が検知した酸素濃度が所定の値より小さい場合、気体溶解機に酸素溶解液を藻類槽へ供給させる制御が可能な制御部とを備えるものとすることができる。
この場合、一定の二酸化炭素濃度および酸素濃度を維持できるので、光合成と有機物の分解とを効率よく行うことができる。
さらに、本発明の藻類育成装置において、気体溶解機が溶解可能な二酸化炭素は、メタン発酵ガスに含有されたものであり、気体溶解機は、メタン発酵ガス中の二酸化炭素を液体に溶解しメタン発酵ガスから二酸化炭素を分離して得られた、メタン発酵ガスの残部を排出可能であるものとすることができる。
この場合、メタン発酵ガスを精製することができ、かつ、メタン発酵ガスから光合成に必要な二酸化炭素を得ることができる。
また、本発明の藻類育成装置は、メタン発酵ガスの残部を利用して発電可能な発電部を備え、発光体は、発電部が発電した電気を利用して発光可能であるものとすることができる。
この場合、二酸化炭素を分離して得られた、メタン発酵ガスの残部すなわちメタンを有効利用することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の藻類育成方法は、液体および藻類が収容された藻類槽の内部で発光する発光工程と、前記藻類槽と連通された機器へ二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つを供給し、同二酸化炭素および同酸素のうち少なくとも一つで満たされた同機器へ、同二酸化炭素の圧力および同酸素の圧力それぞれより低い圧力に維持した液体を同藻類槽から流入して、同二酸化炭素および同酸素のうち少なくとも一つを同液体に溶解する気体溶解工程と、二酸化炭素が溶解した液体である二酸化炭素溶解液、酸素が溶解した液体である酸素溶解液、または二酸化炭素と酸素が溶解した液体である混合溶解液を前記藻類槽へ供給する溶解液供給工程とを備える。
藻類槽と連通された機器へ二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つを供給し、二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つで満たされた機器へ、二酸化炭素の圧力および酸素の圧力それぞれより低い圧力に維持した液体を同藻類槽から流入して、二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つを液体に溶解する気体溶解工程によって、空気を液体中に送り込む方法よりも、二酸化炭素溶存量が高い液体または酸素溶存量が高い液体を得ることができる。
また、液体および藻類が収容された藻類槽の内部で発光する発光工程と、二酸化炭素が溶解した液体である二酸化炭素溶解液、酸素が溶解した液体である酸素溶解液、または二酸化炭素と酸素が溶解した液体である混合溶解液を藻類槽へ供給する溶解液供給工程とによって、藻類の光合成を促進したり、液体中の好気性微生物を活性化させて有機物を分解し、藻類の栄養塩である無機塩を生成したり、光合成と好気性微生物の活性化の両方を行ない易くしたりすることができる。
本発明に係る藻類育成装置は、藻類の育成効率を向上させることができる。

本発明を適用した藻類育成装置の一例を示す概略部分断面図である。 本発明を適用した藻類育成装置を利用した資源循環システムの一例を示す概略図である。 従来の海藻類養殖装置を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用した藻類育成装置の一例を示す概略部分断面図である。
図1に示す本発明の藻類育成装置1は、地下水である育成水17およびスピルリナを収容可能な藻類槽2を備える。
ここで、地下水は液体の一例であり、スピルリナは単細胞微細藻類であり、藻類の一例である。
また、藻類槽2は、両側に開口部が形成され、開口部を介して内部と外部が連通する藻類槽本体2Aを有する。
また、藻類槽本体2Aは、衝撃に強く、光を透過させるため透明度が高い、ポリカーボネートまたはアクリルで構成されているが、これに限定されるものではないことは勿論である。
また、開口部に対して略平行な面における藻類槽本体2Aの断面形状は略円形である。すなわち、藻類槽本体2Aの形状は略円筒形状である。
また、藻類槽2は、藻類槽本体2Aの両側の開口部をそれぞれ囲んで、外側表面に突出して設けられたフランジ2Bを有する。
ここで、必ずしも開口部は藻類槽本体2Aの両側に形成されていなくてもよく、片側でもよいことは勿論である。
また、藻類槽2は、藻類槽本体2Aの両側の開口部をそれぞれ閉塞可能な蓋部2Cを有する。
ここで、フランジ2Bと蓋部2Cは、ボルト2Dおよびナット2Eを用いて互いに着脱可能に結合されている。
また、藻類槽2は、支持台18に固定されている。
すなわち、支持台18の外側表面から突出した一対の接続板18Aと、藻類槽2のフランジ2Bと、藻類槽2の蓋部2Cとが、ボルト2Dおよびナット2Eを用いて着脱可能に結合されている。
また、本発明の藻類育成装置1は、藻類槽本体2Aの内部の略中央に配置され、両端が蓋部2Cに固定された、長手方向を有するLED3を備える。
ここで、LEDは発光体の一例であり、発光可能なものであればどのようなものでもよいことは勿論である。
また、本発明の藻類育成装置1は、藻類槽2と連通された気体溶解機4を備える。
ここで、気体溶解機4は、二酸化炭素を含有するメタン発酵ガス、酸素および育成水17が供給されて、内部で育成水17に、二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つを溶解可能な溶解機本体4Aを有する。
また、溶解機本体4Aには、溶解機本体4Aの内部にメタン発酵ガスを供給するためのメタン発酵ガス供給管4Bが連通して取付けられている。
また、溶解機本体4Aには、溶解機本体4Aの内部に酸素を供給するための酸素供給管4Cが連通して取付けられている。
また、気体溶解機4は、育成水17を藻類槽2から吸引し、溶解機本体4Aを通って溶解水として再び藻類槽2へ供給するためのポンプ4Dを有する。
また、ポンプ4Dは、育成水供給管4Fを介して溶解機本体4Aと連通されている。
また、育成水供給管4Fには、育成水の供給流量を調整可能な育成水供給用弁12が取付けられている。
また、溶解機本体4Aは、溶解水送出管4Eを介して藻類槽2と連通されている。
すなわち、溶解水送出管4Eの一端は、溶解機本体4Aに連通して取付けられており、溶解水送出管4Eの他端は分岐して、第1の溶解水供給管14および第2の溶解水供給管15として藻類槽本体2Aに連通して取付けられている。
ここで、図1に示すように第1の溶解水供給管14は藻類槽本体2Aの一方側に連通して取付けられており、第2の溶解水供給管15は藻類槽本体2Aの他方側に連通して取付けられている。
また、溶解水送出管4Eには、溶解水の送出流量を調整可能な溶解水送出用弁13が取付けられている。
また、メタン発酵ガス供給管4Bは、例えば供給圧0.5MPaで溶解機本体4A内へメタン発酵ガスを供給できるよう、図示していない供給圧調整機構を有する。
また、酸素供給管4Cは、例えば供給圧0.2MPaで溶解機本体4A内へ酸素を供給できるよう、図示していない供給圧調整機構を有する。
一方、ポンプ4Dは、吸引した育成水17を、例えば供給圧0.1MPaで溶解機本体4A内へ供給できるよう、図示していない供給圧調整機構を有する。すなわち、メタン発酵ガス中の二酸化炭素の圧力や酸素の圧力より育成水17の圧力が小さくなるような供給圧とする。
ここで、メタン発酵ガスで満たされた、すなわちメタン発酵ガスに含まれた二酸化炭素で満たされた溶解機本体4A内の雰囲気へ、この二酸化炭素の圧力より低い圧力に維持されて藻類槽2から育成水17を流入させて二酸化炭素と接触させ、二酸化炭素を育成水17に溶解するのである。
このとき、育成水17の圧力と二酸化炭素の圧力との間に圧力差があることで、圧力の高い二酸化炭素が育成水17の分子間の隙間に入り込み、逆に育成水17の分子間の隙間に入り込んでいた窒素などが追い出されて気体の置換が行われる。
これにより、二酸化炭素溶存量が高い二酸化炭素溶解水が得られる。
なお、メタン発酵ガスにはメタンも含まれているが、メタンは水に溶解し難いので、メタン発酵ガスに含まれる気体のうち二酸化炭素が育成水に溶解する。
これにより、メタン発酵ガスから二酸化炭素を分離することができ、メタン発酵ガスを精製することができる。
また、酸素で満たされた溶解機本体4A内の雰囲気へ、この酸素の圧力より低い圧力に維持されて藻類槽2から育成水17を流入させて酸素と接触させ、酸素を育成水に溶解するのである。
また、育成水の圧力と酸素の圧力との間の圧力差があることで、圧力の高い酸素が育成水の分子間の隙間に入り込み、逆に育成水の分子間の隙間に入り込んでいた窒素などが追い出されて気体の置換が行われる。
これにより、酸素溶存量が高い酸素溶解水が得られる。
また、必ずしも二酸化炭素を含んだメタン発酵ガスを溶解機本体4Aの内部に供給しなくてもよく、例えば二酸化炭素ボンベから二酸化炭素を溶解機本体4Aの内部に供給することもできる。
また、二酸化炭素と酸素をそれぞれ溶解機本体4Aの内部に供給し、このような二酸化炭素と酸素で満たされた溶解機本体4A内の雰囲気へ、この二酸化炭素の圧力および酸素の圧力それぞれより低い圧力に維持されて藻類槽2から育成水17を流入させて二酸化炭素および酸素と接触させ、二酸化炭素と酸素を育成水に溶解することもできる。
すなわち、二酸化炭素溶存量と酸素溶存量が高い混合溶解水を得ることもできる。
また、ここで示した育成水の圧力、メタン発酵ガスの圧力および酸素の圧力は一例であり、適宜設定できることは勿論である。
また、得られた二酸化炭素溶解水、酸素溶解水または混合溶解水は、溶解機本体4Aから送出されて溶解水送出管4Eを通って、第1の溶解水供給管14および第2の溶解水供給管15から藻類槽2へ供給される。
また、第1の育成水採取管8の一端と第3の育成水採取管10の一端が、藻類槽本体2Aに連通して取付けられている。
また、第1の育成水採取管8の他端と第3の育成水採取管10の他端は、互いに連結管11を介して連通されている。
また、連結管11は、ポンプ4Dに連通して取付けられている。
また、第2の育成水採取管9の一端が、藻類槽本体2Aに連通して取付けられており、第2の育成水採取管9の他端が、ポンプ4Dに連通して取付けられている。
また、一方の蓋部2Cには、育成水17を貯留可能な育成水貯留槽16が取付けられている。
また、育成水貯留槽16には、育成水貯留槽16に貯留された育成水17を排出するための育成水排出管19の一端が連通して取付けられている。
また、育成水排出管19の他端はポンプ4Dに連通して取付けられている。
また、本発明の藻類育成装置1は、藻類槽2に収容された育成水17中の二酸化炭素濃度と酸素濃度を検知可能な濃度検知部5を備える。
図1に示す例では、濃度検知部5は、LED3を挟んで一方側と他方側の藻類槽本体2Aの内側面に取付けられている。
また、本発明の藻類育成装置1は、濃度検知部5と通信可能な制御部6を備える。
また、制御部6は、溶解機本体4Aに取付けられている。
また、制御部6は、濃度検知部5が検知した二酸化炭素濃度が所定の値より小さい場合、気体溶解機4に二酸化炭素溶解水を藻類槽2へ供給させ、かつ、濃度検知部5が検知した酸素濃度が所定の値より小さい場合、気体溶解機4に酸素溶解水を藻類槽2へ供給させる制御が可能である。
また、制御部6は、所定の値を記録した記録領域を有しており、濃度検知部5から受信した二酸化炭素濃度や酸素濃度を、記録領域に記録された値と比較することができるよう構成されている。
また、溶解機本体4Aには、メタン排出管4Gの一端が連通して取付けられている。
ここで、メタン排出管4Gは、メタン発酵ガス供給管4Bから供給されたメタン発酵ガス中の二酸化炭素が育成水17に溶解しメタン発酵ガスから二酸化炭素を分離して得られた、メタン発酵ガスの残部すなわちメタンを排出するための管である。
また、本発明の藻類育成装置1は、メタンを利用して発電可能な発電部7を備える。
すなわち、メタン排出管4Gの他端は、発電部7に連通して取付けられている。
また、LED3と発電部7は、互いに電力ケーブル20で電気的に接続されている。
また、LED3は、発電部7が発電した電気を利用して発光可能である。
また、本発明の藻類育成装置は、必ずしも濃度検知部と制御部を備えていなくてもよい。
しかし、本発明の藻類育成装置が、濃度検知部と制御部を備えていれば、一定の二酸化炭素濃度および酸素濃度を維持できるので、光合成と有機物の分解とを効率よく行うことができ、好ましい。
また、必ずしもメタン発酵ガスに含有された二酸化炭素を液体に溶解させ、メタン発酵ガスから二酸化炭素を分離して得られたメタン発酵ガスの残部を排出しなくてもよい。
しかし、この場合、メタン発酵ガスを精製することができ、かつ、メタン発酵ガスから光合成に必要な二酸化炭素を得ることができるので好ましい。
次に、本発明の藻類育成装置を用いた本発明の藻類育成方法を説明する。
なお、図1において、細い矢印は液体の流れを示し、太い矢印は気体の流れを示す。
一方の蓋部2Cで藻類槽本体2Aの一方の開口部を閉塞した状態で、他方の開口部から藻類槽本体2A内にスピルリナの種と育成水17を注入する。
そして、スピルリナの種と育成水17を注入した後、他方の開口部を他方の蓋部2Cで閉塞する。
また、育成水17およびスピルリナが収容された藻類槽2の内部で、LED3を用いて発光する。すなわち発光工程を実施する。
また、藻類槽2と連通された気体溶解機4の溶解機本体4Aへ、二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つを供給する。
一方、育成水17をポンプ4Dの駆動力によって、第1の育成水採取管8、第2の育成水採取管9および第3の育成水採取管10から採取する。
さらに、採取した育成水17を、育成水供給管4Fを通して、二酸化炭素の圧力および酸素の圧力それぞれより低い圧力に維持して溶解機本体4Aへ供給する。
ここで、二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つで満たされた溶解機本体4Aへ、二酸化炭素の圧力および酸素の圧力それぞれより低い圧力に維持して藻類槽2から育成水17を流入して、二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つを育成水17に溶解する。
すなわち、気体溶解工程を実施する。
そして、得られた二酸化炭素溶解水、酸素溶解水または混合溶解水を、藻類槽2へ供給する。すなわち溶解液供給工程を実施する。
また、メタン発酵ガスに含有された二酸化炭素を育成水17に溶解して二酸化炭素溶解水を得た場合、二酸化炭素が分離して得られた、メタン発酵ガスの残部すなわちメタンを、メタン排出管4Gを通して発電部7へ送出する。
そして、発電部7がメタンを利用して発電した電気を電力ケーブル20でLED3へ送る。
また、LED3を発光させているときは光合成で藻類が酸素を生成しているので、育成水17中の酸素濃度を濃度検知部5が検知しても、酸素濃度が所定の値より小さいということはほとんどない。
一方、LED3の発光を停止しているときは藻類が光合成を行わないので、藻類が酸素を生成せず育成水17中の酸素濃度を濃度検知部5が検知すると、酸素濃度が所定の値より小さいということがある。
その場合は、制御部6が気体溶解機4に酸素溶解水を藻類槽2へ供給させる。
また、LED3を発光させて藻類が光合成を行っているときは、二酸化炭素が大量に消費されるので、育成水17中の二酸化炭素濃度を濃度検知部5が検知すると、二酸化炭素濃度が所定の値より小さいということがある。
その場合は、制御部6が気体溶解機4に二酸化炭素溶解水を藻類槽2へ供給させる。
また、藻類槽2以外からも、ポンプ4Dの駆動力によって育成水貯留槽16から育成水17を排出し、育成水排出管19と育成水供給管4Fを通して溶解機本体4Aへ供給する。
図2は、本発明を適用した藻類育成装置を利用した資源循環システムの一例を示す概略図である。
下水処理場21から下水汚泥をメタン発酵処理装置23へ送り、また、畜舎22から家畜の糞尿をメタン発酵処理装置23へ送る。
そして、メタン発酵処理装置23は、下水汚泥の有機物や糞尿の有機物を、メタン菌などの嫌気性微生物に分解させてメタン発酵ガスを発生させる。
さらに、発生したメタン発酵ガスを本発明の藻類育成装置1へ供給する。
すなわち、発生したメタン発酵ガスを、メタン発酵ガス供給管4Bを通して溶解機本体4Aへ供給する。
メタン発酵ガス中の二酸化炭素を育成水17に溶解して二酸化炭素溶解水を生成し、この二酸化炭素溶解水を利用してスピルリナを育成する。
そして、育成されたスピルリナを食品工場26へ送り、様々な食品を製造する。
一方、メタン発酵ガス中の二酸化炭素を育成水17に溶解し、メタン発酵ガスから二酸化炭素を分離して得られたメタンを利用して、本発明の藻類育成装置1の発電部7が発電する。
そして、発電部7が発電した電気を下水処理場21や畜舎22に送り、下水処理や畜産に利用する。
また、下水汚泥の有機物や糞尿の有機物が分解されて、固形分と液体分で構成される消化液が生成されるが、この消化液を、固液分離装置24が遠心分離などで固形分と液体分に分離する。
そして、消化液の固形分は栄養分を含むので肥料として利用でき、堆肥化して農家25へ送る。
農家25は、このような肥料を利用して農作物を生産し、農作物は食品工場26へ送られる。
一方、消化液の液体分は、微細藻類の増殖に有用な無機塩類などの成分が含まれているので、本発明の藻類育成装置1の例えば育成水貯留槽16内の育成水17へ液肥として添加する。
また、本発明の藻類育成装置および本発明の藻類育成方法は、その他の藻類、例えばコンブ、ワカメ並びに海苔の育成効率を向上させることができることは明らかである。
以上のように、本発明の藻類育成装置は、藻類槽の内部に配置される、かつ、発光可能な発光体と、二酸化炭素溶解液を藻類槽へ供給可能な気体溶解機を備えているので、藻類槽内において光合成を促進できる。
また、本発明の藻類育成装置は、酸素溶解液を藻類槽へ供給可能な気体溶解液を備えているので、好気性微生物を活性化させ、藻類が排出する有機物を分解して、藻類の栄養塩となる無機塩を生成しやすくなる。
また、本発明の藻類育成装置は、藻類槽と連通される、かつ、二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つで満たされた雰囲気へ二酸化炭素の圧力および酸素の圧力それぞれより低い圧力に維持されて藻類槽から流入される液体に、二酸化炭素および酸素のうち少なくとも一つを溶解可能な気体溶解機を備えているので、空気を液体中に送り込むよりも、二酸化炭素溶存量や酸素溶存量が高い液体を得ることができる。
従って、本発明の藻類育成装置は、藻類の育成効率を向上させることができる。
また、本発明の藻類育成方法も、このような装置を利用して藻類を育成する方法であるので、藻類の育成効率を向上させることができる。
1 藻類育成装置
2 藻類槽
2A 藻類槽本体
2B フランジ
2C 蓋部
2D ボルト
2E ナット
3 LED
4 気体溶解機
4A 溶解機本体
4B メタン発酵ガス供給管
4C 酸素供給管
4D ポンプ
4E 溶解水送出管
4F 育成水供給管
4G メタン排出管
5 濃度検知部
6 制御部
7 発電部
8 第1の育成水採取管
9 第2の育成水採取管
10 第3の育成水採取管
11 連結管
12 育成水供給用弁
13 溶解水送出用弁
14 第1の溶解水供給管
15 第2の溶解水供給管
16 育成水貯留槽
17 育成水
18 支持台
18A 接続板
19 育成水排出管
20 電力ケーブル
21 下水処理場
22 畜舎
23 メタン発酵処理装置
24 固液分離装置
25 農家
26 食品工場

Claims (3)

  1. 育成水および藻類を収容可能な藻類槽と、
    該藻類槽の内部に配置される、かつ、発光可能な発光体と、
    前記藻類槽と連通される、かつ、二酸化炭素および酸素で満たされた雰囲気へ同二酸化炭素の圧力および同酸素の圧力それぞれより低い圧力に維持されて同藻類槽から流入される育成水に、同二酸化炭素および同酸素を溶解可能であり、かつ、同二酸化炭素と同酸素が溶解した液体である混合溶解を同藻類槽へ供給可能な気体溶解機と、
    前記藻類槽に収容される育成水中の二酸化炭素濃度と酸素濃度を検知可能な濃度検知部と、
    該濃度検知部が検知した二酸化炭素濃度が所定の値より小さい場合、前記気体溶解機に前記二酸化炭素溶解液を前記藻類槽へ供給させ、かつ、同濃度検知部が検知した酸素濃度が所定の値より小さい場合、同気体溶解機に前記酸素溶解液を同藻類槽へ供給させる制御が可能な制御部とを備え、
    前記気体溶解機は、二酸化炭素および酸素を溶解可能な溶解機本体と、前記育成水を前記藻類槽から吸引し吸引した同育成水を前記溶解機本体へ供給し、前記溶解機本体を通って前記混合溶解水として再び同藻類槽へ供給するポンプとを有し、
    前記溶解機本体には、同溶解機本体の内部に、二酸化炭素を含有するメタン発酵ガスを供給するための、供給圧調整機構を有するメタン発酵ガス供給管が連通して取付けられており、
    前記溶解機本体には、同溶解機本体の内部に酸素を供給するための、供給圧調整機構を有する酸素供給管が連通して取付けられており、
    前記ポンプは、供給圧調整機構を有する
    藻類育成装置。
  2. 前記気体溶解機は、前記メタン発酵ガス中の二酸化炭素を前記液体に溶解し前記メタン発酵ガスから二酸化炭素を分離して得られた、同メタン発酵ガスの残部を排出可能である
    請求項1に記載の藻類育成装置。
  3. 前記メタン発酵ガスの残部を利用して発電可能な発電部を備え、
    前記発光体は、該発電部が発電した電気を利用して発光可能である
    請求項2に記載の藻類育成装置。
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