JP6206112B2 - Sn系めっき鋼板及び水系処理液 - Google Patents

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Description

本発明は、優れた耐食性と塗料密着性を兼備し、自動車燃料タンク材料として、6価クロムを含まない表面処理を施した、Sn系めっき鋼板とその水系処理液に関するものである。
従来、自動車燃料タンク材料として、耐食性・加工性・半田性(溶接性)等に優れるPb−Sn系めっき鋼板が長らく使用されてきたが、近年のPbに対する環境規制強化により使用が困難となってきている。代替として多彩な鋼板が提案されているが、中でもSn−Znめっき鋼板は、耐食性・加工性・経済性に優れるため適用が拡大している。しかしながら、最近では、品質管理強化を背景にして、特に燃料タンク内面耐食性の向上が求められている。燃料タンク内面の腐食は、燃料であるガソリンの酸化劣化により生成するギ酸、酢酸等の有機酸が昼夜の温度差により生成した結露水中に抽出されることで生じる、弱酸水溶液中での腐食である。市場不具合である燃料タンクの内面腐食に起因したガソリン供給管取り組み口フィルター詰りによるエンジンストップ防止のために、軽微な腐食環境(酢酸200ppmの水溶液)中では地鉄の腐食が認められないことが必要となってきた。さらに、最近の環境負荷低減のために、粉体塗料が使用されるようになってきた。当該塗料は、塗膜の密着性がこれまでの溶剤系や水系塗料に比較して弱いために、従来以上に高度な塗料密着性が必要となっている。
従来技術において、3価のクロムと有機酸との組み合わせで液安定性が良好な処理液を得る方法が、下記の特許文献1に示されている。しかしながら、
また、下記の特許文献2,3,4,5に示される発明は、いずれも、本発明で着目する金属とは異なる金属表面上に、当該金属を保護する保護皮膜を形成する技術に関するものである。これらの文献に記載された技術は、本発明に近い成分系(3価クロム、シリカ、硫酸イオン)ではあるものの、後述するように、本発明とは作用が異なる。
国際公開第08/029953号 特開2003−171778号公報 特開2003−166075号公報 特開2000−282255号公報 特開2000−017451号公報
しかしながら、燃料タンク内面耐食性評価での赤錆発生抑制については、上記特許文献1に記載された方法を用いた場合であっても、必ずしも十分とは言えない。
また、上記特許文献2,3,4,5に記載された技術は、本発明に近い成分系(3価クロム、シリカ、硫酸イオン)ではあるものの、後述するように、本発明とは作用が異なる。
本発明は、前記従来技術が抱える問題点を解決するためのものであり、燃料タンク内面耐食性と塗料密着性に優れる6価Crフリー防錆処理したSn系めっき鋼板とその6価Crフリーの水系処理液を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記従来技術が抱える課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、3価クロムとシリカと硫酸イオンを融資その組成を制御した処理皮膜を表面に被覆したSn系めっき鋼板により達成できることを見出した。Sn系めっき鋼板の燃料タンク内面腐食環境で発錆する原因は、めっき傷部などの地鉄露出部がめっき中Snより電気化学的に卑であるために犠牲溶解するためであるが、3価クロムとシリカの皮膜の中に硫酸イオンの一部が溶出して地鉄露出部に強固な沈殿皮膜を形成することで地鉄の溶出を抑えるとともに、硫酸イオンが錫表面に吸着して処理液塗布時にめっき表面への濡れ性が向上し、皮膜均一被覆性とともに被膜の絶縁性が高くなることを見出した。
上記課題を解決するために、本発明は、めっき中Sn比率が50質量%以上のSn系めっき鋼板上に設けられた、少なくとも三価クロム、硫酸イオン、シリカを含有する皮膜を有し、前記皮膜中のCrと硫酸イオンとの質量比が、SO/Cr=15/1〜1000/1であり、前記皮膜中のCrとシリカとの質量比が、SiO/Cr=0.5/1〜20/1であり、皮膜付着量が、片面当りの金属クロム換算で3〜100mg/mであることを特徴とするSn系めっき鋼板を提供する。
そして、前記皮膜は、追加成分として、リン酸及び/又はリン酸化合物を含有し、前記皮膜中のCrとリン酸及び/又はリン酸化合物中のPOとの質量比が、PO/Cr=1/1〜3/1の範囲であることが望ましい。
また、前記皮膜は、追加成分としてBa、Sr、Co、Ni、Zrからなる化合物群から選ばれる少なくとも1種の金属を含有し、当該金属と前記皮膜中のCrとの質量比が、金属/Cr=0.01/1〜0.5/1の範囲であることが望ましい。
そして、前記めっき中Sn比率が50質量%以上のSn系めっき鋼板は、1〜8.8質量%のZnとSn:91.2〜99.0質量%とからなるSn−Znめっき層が形成された鋼板であることが望ましい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、めっき中Sn比率が50質量%以上のSn系めっき鋼板に用いられる水系処理液であり、水溶性クロム化合物(A)、硫酸化合物(B)及び水分散性シリカ(C)と水とを含有し、前記水系処理液中のCrと硫酸イオンとの質量比が、SO/Cr=15/1〜1000/1であり、かつ、前記処理液中のCrと水分散性シリカ(C)の質量比が、SiO/Cr=0.5/1〜20/1であり、前記水溶性クロム化合物(A)には6価クロムを含まず、pHが0.8〜2.0であることを特徴とする水系処理液を提供する。
そして、前記水分散性シリカ(C)が、球状シリカと鎖状シリカの少なくとも2種類以上からなり、SiO質量比が、鎖状シリカ/球状シリカ=2/8〜8/2であることが望ましい。
そして、前記水系処理液は、追加成分として、リン酸及び/又はリン酸化合物(D)を含有し、前記水系処理液中のCrとリン酸及び/又はリン酸化合物(D)中のPOとの質量比が、PO/Cr=1/1〜3/1の範囲であることが望ましい。
そして、前記水系処理液は、追加成分として、硝酸金属塩(E)を含有し、かつ、当該硝酸金属塩(E)の金属がBa、Sr、Co、Ni、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属であり、当該金属と前記水系処理液中のCrとの質量比が、金属/Cr=0.01/1〜0.5/1の範囲であることが望ましい。
以上説明したように、本発明の水系処理液は人体および環境に有害な6価クロムを実質的に含まず、本発明の水系処理液を塗布、乾燥して製造された溶融Sn−Znめっき鋼板は、耐食性、塗料密着性ともに優れており、自動車用燃料タンク材料用よりも、環境上、および産業上の利用価値は非常に大きい効果を奏する。
本発明の防錆皮膜を施したSn系めっき鋼板とその水系処理液に関し、以下にその好適な実施の形態について詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る皮膜は、めっき中Sn比率が50質量%以上のSn系めっき鋼板に関するものである。Snは、腐食環境下において地鉄に対して電気化学的に貴な金属であり、地鉄表面を覆うことでプロテクト型の防食が期待できる。
本発明の実施形態では、めっき中Sn上に皮膜を形成することで、腐食カソード反応を継続的に抑制する。そのため、Sn比率が50質量%未満ではその効果が発揮できなくなるので、めっき中Sn比率は、50質量%以上が必要である。
本発明の実施形態に係るSn系めっき鋼板のめっき層上には、3価クロムと硫酸イオンとシリカとを含有する皮膜が形成される。この皮膜中のCrと硫酸イオンとの質量比は、SO/Cr=1/10〜1000/1である。かかる質量比が1/10より少ないと、皮膜の均一性が乏しくなるとともに、硫酸クロムとしての溶け出し量が少ないので耐食性が劣化する。また、かかる質量比が1000/1より多いと、皮膜からの硫酸クロムとしての溶け出し量が多くなるために塗料密着性が劣化してくる。かかる質量比は、1/1から500/1が好ましく、さらには5/1〜100/1が望ましい。3価クロムと硫酸イオンの測定方法は特に限定しないが、皮膜を硝酸水溶液中に溶解させ、イオンクロマトグラフや3価クロムはジフェニルカルバジド法にて測定することができる。
本発明の実施形態に係る皮膜のシリカ成分の配合は、3価クロム中の金属Cr換算に対する質量比で、SiO/Cr=0.5/1〜20/1であることが必要である。かかる質量比が0.5以下では、その効果が発揮されないため耐食性・塗料密着性が劣化し、20/1を超える場合では、後述する3価クロム−シリカ−硫酸イオンからなる混成イオンの溶出量が減少するため耐食性が劣化する。SiO付着量の測定方法は特に限定しないが、Siの存在形態は広角X線分析法にて測定し、その存在量は蛍光X線分析法にて測定することができる。
本発明の実施形態に係る皮膜量は、片面当たりのCrの質量換算で3〜100mg/mである必要がある。皮膜量は、Crの質量換算で4〜80mg/mであることがより好ましく、5〜40mg/mであることがさらに好ましい。皮膜量が3mg/m未満では、耐食性の向上効果に乏しく、皮膜量が100mg/mを超えると皮膜自体にクラック等が生じ易く、塗装密着性が低下する。
本発明の実施形態に係る皮膜には、追加成分として、リン酸及び/又はリン酸化合物を含むことが好ましい。本発明の実施形態に係る皮膜中にリン酸及び/又はリン酸化合物を含むことにより、燃料タンク内面耐食性が向上する。リン酸及び/又はリン酸イオンは、3価クロム中の金属Cr換算に対する質量比で、PO/Cr=1/1〜3/1の範囲であることが好ましい。かかる質量比は、より好ましくは、PO/Cr=1/1〜2/1の範囲である。質量比が1/1を下回ると耐食性の向上効果が無く、3/1を超えると塗料密着性の低下が見られる。リン酸及び/又はリン酸イオンの付着量の測定方法は特に限定しないが、Pの存在形態は広角X線分析法にて測定し、その存在量は蛍光X線分析法にて測定することができる。
本発明の実施形態に係る皮膜には、より耐食性を向上させる目的で、更なる追加成分として、Sr、Ba、Co、Ni、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属イオンを含むことが好ましい。本発明の実施形態に係る皮膜は、より好ましくは、Ni及び/又はCoを、金属換算の質量比で金属/Cr=0.01/1〜0.5/1、さらに好ましくは金属/Cr=0.05/1〜0.4/1で含有する。質量比が0.01/1を下回ると耐食性の向上効果が無く、質量比が0.5/1を超えると効果が飽和する。上記金属イオンの測定方法は特に限定しないが、皮膜を硝酸水溶液中に溶解させ、ICP−MS(Inductively Coupled Plasma−Mass Spectrometry:ICP質量分析)法にて測定することができる。
また、本発明の実施形態に係るSn系めっき鋼板としては、ブリキと呼ばれる電気スズめっき鋼板、電気Sn−Znめっき鋼板、溶融Sn−Znめっき鋼板等のSn,Sn合金めっきが挙げられる。本発明の実施形態に係るSn系めっき鋼板は、より好ましくは、1〜8.8質量%のZnとSn:91.2〜99.0質量%からなるSn−Znめっき層を形成した鋼板である。Zn添加の目的は、めっき層への犠牲防食作用の付与である。スズ−亜鉛合金めっきは、電気化学的に貴な金属であるスズ(標準電位:E0=−0.14V)コーティングによる鋼板の保護を主体として、卑な金属である亜鉛(標準電位:E0=−1.245V)による犠牲防食能を付与させたものである。Znが1質量%未満では犠牲防食作用がえられず、一方Zn量が増大するとZnの白錆発生が多くなっていく。Znが共晶点である8.8%を超えると白錆発生が顕著になるため、この点を上限値と定める。不純物元素として、微量のFe,Ni,Co、Pb等がありうる。また、Mgを添加することでも耐食性の向上効果が得られる。更に必要に応じ、Al、ミッシュメタル、Sb等を添加しても構わない。
Sn系めっき鋼板の製造法は特に定めないが、容易に厚め付けを得やすいという観点から、溶融めっき法が好ましい。溶融めっきプロセスとしては、ゼンジマー法、フラックス法があるが、特に製造法も問わない。
また、高Sn組成のSn系めっきで良好な外観を得るには、Ni,Co系のプレめっきを施すことが好ましい。これにより、不めっきのない良好なめっきが容易となる。特にNi−Feプレめっきを施すとSn−Znめっきスパングル粒界へのZn濃化が抑制されるSnデンドライト組織が形成されるため、優れた耐食性が得られる。このとき、Sn−Znめっき層と素地の界面に、Ni,Co,Feめっき層、又はこれらを含有するSn,Zn,Mgとの金属間化合物層、あるいはその両者の複合物からなる層が生成する。この層の厚みは特に限定しないが、通常1μm以下である。
Sn系めっきの付着量は、特性及び製造コストに影響する。当然耐食性のためには付着量が多いほうが、コストのためには付着量が少ない方が好ましい。これらのバランスする付着量は片面当たり10〜100g/m程度であり、この範囲内が好ましい。
上記めっき鋼板は、耐食性に優れたスズのコーティングにより、亜鉛系めっき鋼板に対して耐食性に優れるが、半面、製造時や自然放置時にめっき表面の大部分を占めるSn表面上に生成する酸化スズ(SnO,SnO)は、脆くて、濡れ性が悪いため、塗料種によってはめっき−塗料間の密着性が不十分となる場合がある。しかるに、本発明の実施形態に係る処理液中の硫酸イオンは、表面の酸化スズを適度にエッチングすることでめっき金属新生面を創出しつつ、塗布乾燥後はめっき金属に直接結合するCr−シリカ−めっき金属からなる複合皮膜を形成するため、耐食性良好で塗料密着性にも優れた表面処理Sn系めっき鋼板を提供することができる。
本発明の実施形態に係る水系処理液は、水溶性クロム化合物(A)、硫酸化合物(B)、水分散性シリカ(C)と水とを含有し、水溶性クロム化合物(A)には6価クロムを含まず、pHが0.8〜2.0である。また、本発明の実施形態に係る水系処理液では、処理液中のCrと硫酸イオンとの質量比は、1/10〜1000/1である。かかる質量比が1/10より少ないと皮膜の均一性が乏しくなるとともに、硫酸クロムとしての溶け出し量が少ないので耐食性が劣化する。また、質量比が1000/1より多いと皮膜からの硫酸クロムとしての溶け出し量が多くなるために塗料密着性が劣化してくる。かかる質量比は、1/1から500/1が好ましく、さらには5/1〜100/1が望ましい。
本発明の実施形態で使用する水系処理液の硫酸化合物(B)は、水溶性の硫酸化合物であり、特に限定するものではないが、例えば、硫酸クロム、硫酸アンモニウム、硫酸カリウムアルミニウム、硫酸ナトリウムアルミニウム、硫酸水素アンモニウム、チオ硫酸アンモニウム、硫酸バリウム、チオ硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸四アンモニウムセリウム、硫酸セリウム、硫酸セシウム、硫酸コバルト、硫酸銅、硫酸ジメチル、グアニジン硫酸塩、硫酸リチウム、硫酸マグネシウム、硫酸マンガン、硫酸銀、硫酸ニッケル、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸スズ、硫酸ストロンチウム、硫酸などが挙げられ、これらの中からいくつか選択して使用しても良い。
本発明の実施形態で使用する水系処理液の成分(A)は、水溶性のクロム化合物であり、実質的に6価クロムを含まないものである。ここで言う「実質的に6価クロムを含まない」とは、一般的に6価クロムの定量方法として知られるジフェニルカルバジドを使用した比色法により、6価クロムが検出されないことを意味する。本発明の実施形態に係る水系処理液は、6価クロム以外のクロム化合物を含んでおり、これらによって液が着色している。その着色の影響を少なくするため、全クロム濃度で200ppmに液を調整し、この時の分析結果において、0.1ppmを信頼限界として、0.1ppm未満は6価クロムを含まないとしたのである。
この水溶性クロム化合物(A)は、上記したように実質的に6価クロムを含まないクロム化合物であれば良く、特に限定するものではないが、例えば、リン酸クロム、重リン酸クロム、フッ化クロム、硝酸クロム、硫酸クロムといった3価クロムの化合物が挙げられる。また、無水クロム酸を水に溶かした6価クロムイオンを含む水溶液に、デンプン、糖類、アルコール類、ヒドロキシカルボン酸類、または過酸化水素、ヒドラジン、亜リン酸、次亜リン酸、硫酸第一鉄のような還元作用を有する化合物を加え、6価のクロムイオンを還元して得たものであっても良い。
本発明の実施形態に係る水系処理液の成分(C)は、水分散性シリカである。かかる水分散性シリカにより、耐食性を向上させることが出来る。かかる水分散性シリカとしては特に限定するものではないが、例えば球状シリカとして、スノーテックスC、スノーテックスCS、スノーテックスCM、スノーテックスO、スノーテックスOS、スノーテックスOM、スノーテックスNS、スノーテックスN、スノーテックスNM、スノーテックスS、スノーテックス20、スノーテックス30、スノーテックス40などが挙げられ、例えば鎖状シリカとして、スノーテックスUP、スノーテックスOUP、スノーテックスPS−S、スノーテックスPS−SO、スノーテックスPS−M、スノーテックスPS−MO、スノーテックスPS−L、スノーテックスPS−LOなどが挙げられる。気相シリカを分散したものは、処理液で沈殿を生じやすいため、好ましくない。
本発明の実施形態に係る水系処理液の成分(C)の配合は、(A)の水溶性クロム化合物中の金属Cr換算に対する質量比で、SiO/Cr=0.5/1〜20/1であることが好ましい。質量比が0.5以下では、耐食性・塗料密着性への寄与が少なく、質量比が20/1を超える場合ではその効果が飽和する。
本発明の実施形態に係る水系処理液で使用する水分散性シリカは、球状と鎖状の形態により皮膜への効果が異なるため、鎖状シリカと球状シリカの各々1種以上を混合して使用することが更に好ましい。具体的には、鎖状シリカを用いて鋼板表面に皮膜を形成すると鎖状シリカの構造的な凹凸が皮膜にも反映され塗料密着性の向上に非常に効果がある。しかし、本発明の検討の中で耐アルカリ性の低下が見られた。耐アルカリ性の低下とは、本発明の鋼板をアルカリ性の液で洗浄を行ったところ(アルカリ脱脂)、皮膜成分であるクロムが溶出し易くなったことを意味している。この現象は、本発明の検討過程において発見されたものである。一方、球状シリカは、緻密で表面の凹凸が少ない皮膜を形成し、耐アルカリ性が良いが、アンカー効果が少ないために鎖状シリカと比較すると塗料密着性が低い。よって、本発明の実施形態では、塗料密着性と耐アルカリ性の両立の面から、鎖状シリカと球状シリカのそれぞれ1種以上を組み合わせることがより好ましく、鎖状シリカ/球状シリカ比が、SiO換算質量比で、鎖状シリカ/球状シリカ=8/2〜2/8であることが好ましく、より好ましくは6/4〜4/6である。鎖状シリカ/球状シリカ質量比が10/0〜8/2では、耐アルカリ性に劣化傾向が見られ、2/8〜0/10では、塗料密着性が十分に得られない可能性がある。
本発明の実施形態に係る水系処理液のpHは、0.2〜6.0の範囲にあることが好ましく、より好ましくは0.8〜2.0であり、更により好ましくは1.0〜1.8である。pH調整のために添加する酸は、特に限定するわけではないが、少量の添加でpHを調整できる強酸が好ましく、例えば硝酸、硫酸、リン酸が挙げられる。また、pHを上げるアルカリとしては、アンモニアや炭酸アンモニウム等のアンモニウムの塩類、エチレンジアミン、トリエチルアミン等のアミン化合物、炭酸グアニジン等のグアニジル化合物が挙げられる。本発明の実施形態に係る水系処理液は、pHが0.2を下回るとめっきへのエッチング作用が激しくなり、めっき表面での水素発生が起こるため処理性に劣り、pHが6.0を超えるとめっきSn表面の酸化膜除去が不十分であるとともに液安定性の低下が見られる。
本発明の実施形態に係る水系処理液には、追加成分(D)として、リン酸及び/又はリン酸化合物を含むことが好ましい。これらのリン酸、リン酸化合物としては、例えば、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、及びこれらのアンモニウム塩、アミン塩、重リン酸クロムなどが挙げられる。本発明の実施形態に係る水系処理液中にリン酸及び/又はリン酸化合物を含有させることにより、耐食性が向上する。リン酸及び/又はリン酸化合物(D)は、水溶性クロム化合物(B)中の金属Cr換算に対する質量比で、PO/Cr=1/1〜3/1の範囲であることが好ましい。かかる質量比は、より好ましくは、PO/Cr=1/1〜2/1の範囲である。質量比が1/1を下回ると耐食性の向上効果が無く、質量比が3/1を超えると塗料密着性の低下が見られる。
本発明の実施形態に係る水系処理液には、より耐食性を向上させる目的で、さらに追加成分として、硝酸金属塩(E)を含有させることが好ましく、Sr、Ba、Co、Ni、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を含む硝酸塩を含有させることが好ましい。より好ましくは、硝酸金属塩(E)として、Ni及び/又はCoの硝酸塩を金属換算の質量比で金属/Cr=0.01/1〜0.5/1の範囲で含有させ、さらに好ましくは金属/Cr=0.05/1〜0.4/1の範囲で含有させる。質量比が0.01/1を下回ると耐食性の向上効果が無く、質量比0.5/1を超えると効果が飽和する。
また、本発明の実施形態に係る処理液には、めっき表面と皮膜の密着性を更に向上するために、ホスホン酸又はホスホン酸化合物を追加的に配合することができる。ホスホン酸化合物は、特に限定するものではないが、例えば、メチルジホスホン酸塩、メチレンホスホン酸塩、エチリデンジホスホン酸塩等、あるいはこれらのアンモニウム塩、アルカリ金属塩等、分子中にホスホン酸基又はその塩を1以上有するキレート剤が挙げられ、それらの酸化体としては、これらホスホン酸系キレート剤の内、その分子中に窒素原子を有するものが酸化されてN‐オキシド体になっているものが挙げられる。
また、本発明の実施形態に係る処理液には、耐食性、塗装性を向上させる目的で、追加成分として水溶性樹脂を配合することができる。かかる水溶性樹脂は、特に限定するものではないが、一般的にこの目的で用いられる水溶性アクリル樹脂又は共重合体を液安定性に影響のない範囲で用いることが望ましい。
本発明の実施形態に係る水系処理液を使用した処理方法については、本発明の実施形態に係る水系処理液をめっき鋼材の表面に塗布した後、加熱乾燥すればよく、塗布方法、乾燥方法などについては特に制限はない。通常は、素材表面に処理液をロール転写させて塗布するロールコート法、或いはシャワーや浸漬により素材表面を濡らした後、ロール絞りやエアーナイフで余分な処理液を除去して塗布量を調整する方法が挙げられる。この時、水系処理液の温度は、特に限定するものではないが、処理温度は5〜60℃が好ましい。
本発明の実施形態に係る水系処理液を塗布した後の乾燥温度は、最高到達板温度として50〜200℃であることが望ましい。加熱方法は特に限定するものではなく、熱風、直火、誘導加熱、赤外、近赤外、電気炉等いずれの方法を用いてもかまわない。
本発明に係るSn系めっき鋼材に使用する母材の鋼成分については特に限定しないが、鋼種としては、例えば、Ti、Nb、B等を添加したIF鋼、Al−k鋼、Cr添加鋼、ステンレス鋼、ハイテン(高張力鋼)、電磁鋼板等が挙げられる。特に、燃料タンク等の深絞り性や耐二次加工割れ性が必要な用途に対しては、IF鋼やB添加材の適用が望ましい。
(作用)
次に、本発明の皮膜成分について、その作用を説明する。
本発明において特に重要な観点は、硫酸イオンの添加である。3価クロム化合物と水分散性シリカとの組み合わせについては、従来より知見がある。また、硫酸イオンは陰イオンであるため、腐食環境下の腐食アノード反応サイトで生成する陽イオンであるFe2+イオンとの電気的中性を保つために腐食アノードサイトに引き寄せられ、更に硫酸の低pH環境を形成して腐食を促進する化合物として知られているため、従来より化成処理薬剤には選択されてこなかった。本発明では、3価クロム化合物とシリカとの組合せにより、その構造までは明確ではないが、皮膜中で溶解性の3価クロム−シリカ−硫酸イオンからなる混成イオンを形成させている。6価クロムと同様に腐食環境下で皮膜中より当該混成イオンが溶けだし、腐食アノードサイトで沈殿皮膜を形成して腐食を抑制する作用があることを見出した。更に、硫酸イオンがスズ表面に先に吸着することでスズ上での濡れ性を向上させ、皮膜の均一塗布性を向上させることができることを見出した。
本発明に係る皮膜のリン酸又はリン酸塩化合物は、3価クロムと3次元的な不溶塩を形成するため、耐食性の向上に有効であると考えられる。
本発明に係る皮膜のBa、Sr、Co、Ni、Zrは、シリカとの組み合わせにより、耐食性の向上に効果がある。特に、Znを含むめっき表面では、腐食を抑制する塩基性塩化亜鉛又は塩基性炭酸亜鉛の生成を促進するため、腐食による亜鉛の損耗が軽減できる。
以下に、本発明を実施例および比較例を用いて具体的に説明する。尚、これらの実施例は本発明の説明のために記載するものであり、本発明を何ら限定するものではない。
<試験板の作成>
(1)供試材
○溶融Sn−Znめっき鋼板の作製
以下の表1に示す成分の鋼を通常の転炉−真空脱ガス処理により溶製し、鋼片とした後、通常の条件で熱間圧延、冷間圧延、連続焼鈍工程を行い、焼鈍鋼板(板厚0.8mm)を得た。この鋼板の一部にFe−Niめっきを0.2g/m施した後、フラックス法でSn−Znめっきを行った。Fe−Ni合金めっき浴は、Niめっきのワット浴に対して、硫酸鉄を30〜200g/L添加したものを使用した。フラックスはZnCl水溶液をロール塗布して使用し、めっき浴のZnの組成は0〜20質量%まで変化させた。浴温は280℃とし、めっき後ガスワイピングによりめっき付着量を調整した。こうして製造しためっき鋼板を、種々の粗度を有するロールで調質圧延して、表面粗度を調節した。この鋼板に対し、数種類の後処理を施した。後処理の種類と組成を、以下の表2に示す。なお、後処理皮膜は、全て両面同一処理とした。
(2)脱脂処理
上記で準備した各供試材を、シリケート系のアルカリ脱脂剤のファインクリーナー4336(登録商標:日本パーカライジング(株)製)で脱脂処理(濃度20g/L、温度60℃、20秒間スプレー)した後、水道水で洗浄した。
(3)表面処理液の調整
表2に水溶性クロム化合物を示し、表3に硫酸化合物を示し、表4には水分散性シリカを示し、表5にはリン酸及びその化合物を示し、表6には硝酸金属塩を示す。表7及び表8に示した実施例1〜31、比較例1〜7(比較例5〜6は除く。)の処理液は、実質的に6価クロムを含まないことを確認している。また、30%還元クロムとは、無水クロム酸を純水に溶解し、メタノールを加えて6価クロムの30%を還元したものである。また、100%還元クロムとは、この30%還元クロムに、表7に示す組成になるようにそれぞれを加え(水分散性シリカはあとで加える。)、硝酸とアンモニア水でpHを調整して、6価クロムが検出されなくなるまで、ヒドラジン一水和物(NHNH・HO)を加えたものである。
表7、表8の組成になるように各々を混合溶解し、硝酸とアンモニア水を使用してpHを調整した。水分散性シリカはpH調整後に加え、Cr濃度が1質量%になるように純水で調整して水系の処理液とした。なお、以下の表7及び表8では、水溶性クロム化合物(A)の金属Cr換算濃度を1とした場合の硫酸化合物(B)の相対濃度を、「金属Crに対する相対濃度」として示している。
Figure 0006206112
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(4)表面処理液の塗布
上記にて調整した各表面処理液をバーコーターにて上記各供試材上に塗布し、240℃の雰囲気温度で乾燥した。なお、付着量の調整は、表面処理液の固形分濃度を適宜調整することによって行い、片面当たりのCrの付着量(mg/m)測定は、蛍光X線分析でΦ30mmエリアの平均値を採用した。
Figure 0006206112
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<性能評価項目および評価方法>
(1)塗装密着性
得られた試験片に静電粉体塗装装置にてポリエステル系粉体塗料を塗布し、180℃で10分間加熱乾燥して60μmの焼付け塗膜を得た。続いて、得られた塗膜付きの試験片を、沸騰水中に60分浸漬し、取り出した後に24時間自然放置した。その後、カッターナイフを用いて1mm、100マスの碁盤目加工を施し、テープ剥離試験により、塗膜残存数を求めた。塗装密着性の評価基準を以下に示す。試験の個体数は、2で行った。○、◎を合格とした。
[評価基準]
◎:残存個数100個
○:残存個数98以上100個未満
△:残存個数50個以上98個未満
×:残存個数50個未満
(2)燃料タンク内面耐食性
得られた試験片を用いて、50mmΦポンチでの円筒深絞り加工により、ツバ付きカップを作製した。ガソリンと10質量%水溶液で水溶液中濃度は酢酸200ppmとNaCl 165ppmの総量50mlをカップ内に封入して、45℃の恒温槽中で1000時間放置した。
試験後にサンプルを目視にて観察して、カップ底面からの赤錆発生有無を確認した。
[評価基準]
○:錆無し
×:錆発生あり
Figure 0006206112
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表7及び表9から明らかなように、本発明の皮膜を施した溶融Sn−Znめっき鋼板は、優れた塗料密着性、燃料タンク内面耐食性を有していた。これに対し、表8及び表10に示すように、比較例はこれらをバランス良く得ることはできなかった。
なお、表7において、No.5〜No.7の処理液は、本発明の参考例に該当する処理液であり、表9において、実施例5〜実施例7は、本発明の参考例に該当する。


以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

Claims (8)

  1. めっき中Sn比率が50質量%以上のSn系めっき鋼板上に設けられた、少なくとも三価クロム、硫酸イオン、シリカを含有する皮膜を有し、
    前記皮膜中のCrと硫酸イオンとの質量比が、SO/Cr=15/1〜1000/1であり、
    前記皮膜中のCrとシリカとの質量比が、SiO/Cr=0.5/1〜20/1であり、
    皮膜付着量が、片面当りの金属クロム換算で3〜100mg/mである
    ことを特徴とする、Sn系めっき鋼板。
  2. 前記皮膜は、追加成分として、リン酸及び/又はリン酸化合物を含有し、
    前記皮膜中のCrとリン酸及び/又はリン酸化合物中のPOとの質量比が、PO/Cr=1/1〜3/1の範囲である
    ことを特徴とする、請求項1に記載のSn系めっき鋼板。
  3. 前記皮膜は、追加成分としてBa、Sr、Co、Ni、Zrからなる化合物群から選ばれる少なくとも1種の金属を含有し、
    当該金属と前記皮膜中のCrとの質量比が、金属/Cr=0.01/1〜0.5/1の範囲である
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のSn系めっき鋼板。
  4. 前記めっき中Sn比率が50質量%以上のSn系めっき鋼板は、1〜8.8質量%のZnとSn:91.2〜99.0質量%とからなるSn−Znめっき層が形成された鋼板であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のSn系めっき鋼板。
  5. めっき中Sn比率が50質量%以上のSn系めっき鋼板に用いられる水系処理液であり、
    水溶性クロム化合物(A)、硫酸化合物(B)及び水分散性シリカ(C)と水とを含有し、
    前記水系処理液中のCrと硫酸イオンとの質量比が、SO/Cr=15/1〜1000/1であり、かつ、前記処理液中のCrと水分散性シリカ(C)の質量比が、SiO/Cr=0.5/1〜20/1であり、
    前記水溶性クロム化合物(A)には6価クロムを含まず、
    pHが0.8〜2.0である
    ことを特徴とする、水系処理液。
  6. 前記水分散性シリカ(C)が、球状シリカと鎖状シリカの少なくとも2種類以上からなり、
    SiO質量比が、鎖状シリカ/球状シリカ=2/8〜8/2である
    ことを特徴とする、請求項5に記載の水系処理液。
  7. 前記水系処理液は、追加成分として、リン酸及び/又はリン酸化合物(D)を含有し、
    前記水系処理液中のCrとリン酸及び/又はリン酸化合物(D)中のPOとの質量比が、PO/Cr=1/1〜3/1の範囲である
    ことを特徴とする、請求項5又は6に記載の水系処理液。
  8. 前記水系処理液は、追加成分として、硝酸金属塩(E)を含有し、かつ、当該硝酸金属塩(E)の金属がBa、Sr、Co、Ni、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属であり、
    当該金属と前記水系処理液中のCrとの質量比が、金属/Cr=0.01/1〜0.5/1の範囲である
    ことを特徴とする、請求項5〜7のいずれか1項に記載の水系処理液。
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