JP6203764B2 - 情報流通システム、情報公開制御装置、方法およびプログラム - Google Patents

情報流通システム、情報公開制御装置、方法およびプログラム Download PDF

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この発明は、情報所有者が個別に管理している情報を公開するための制御を行う情報流通システム、情報公開制御装置、方法およびプログラムに関する。
患者の病状に応じて、地域の複数の医療機関がそれぞれの特徴を生かして機能分担を図り、医療機関間で連携することにより、地域全体で患者を中心にした医療サービスを提供する取り組みが進められている。この地域医療の連携を実現するために、地域内のある病院が保存する患者の診療情報を、必要に応じて他病院や診療所の医師が閲覧できるようにする仕組みとして、EHR(Electronic Health Record)がある。EHRを採用したシステムを利用すると、例えばA病院及びB病院が医療連携に参加している地域において、A病院に所属する医療従事者XがA病院で管理する患者の診療情報を紹介先となるB病院の医療従事者Yに公開することで、A病院で管理する患者の診療情報をB病院の医療従事者Yが共有することが可能となる。
ところで、患者の診療情報の共有を可能にする具体的な手法としては、例えば予め規定したインデックス仕様およびストレージ仕様を用いて、個々の病院が他の病院に患者の診療情報を公開し共有する仕組みが提案されている(例えば非特許文献1を参照)。
SS-MIX2標準化ストレージ仕様書、インターネット<URL:http://jami.jp/jamistd/docs/SS-MIX2pdf_for_release20120404.zip>
ところが、非特許文献1に記載された手法には次のような解決すべき課題があった。すなわちSS-MIX2では、患者の診療情報が、情報本体からなるストレージ情報と、当該ストレージ情報の格納場所等を示すインデックス情報とから構成され、ストレージ情報はストレージ情報データベースに、またインデックス情報はインデックス情報データベースにそれぞれ格納される。
しかし、診療情報の登録または更新したときの時刻情報を、医療従事者が登録または更新操作のための使用する端末が設定するのか、上記診療情報の格納動作を制御するアプリケーションが設定するのか、或いは上記ストレージ情報およびインデックス情報の各データベースを備える病院内のサーバが設定するのかが規定されていない場合がある。そのため、病院内サーバのデータベースに対して診療情報を登録または更新したときの時刻情報設定の際に元にした時刻と、病院内サーバのデータベースからある患者の診療情報を取得するために指定する際に元にした時刻とにずれが生じる場合がある。したがって、公開情報作成制御サーバが病院内サーバのデータベースからある患者の診療情報を取得して公開情報を作成しようとする場合に、指定した時刻と診療情報に設定されている登録または更新時刻とが一致せず、その結果診療情報の取得漏れが発生するおそれがあった。また、診療情報をデータベースに格納する場合、先ずストレージ情報の格納が行われ、しかる後インデックス情報が格納される。このため、指定した時刻によってはストレージ情報とインデックス情報との状態が一致しない場合があり、公開情報を適切に作成することができない。
なお、診療情報を取得した際に、データベースに格納されているストレージ情報およびインデックス情報に上記取得時刻や取得したことを示す情報を付加しておけば、次回新たな情報をもれなく取得することが可能となる。しかし、SS-MIX2等の情報管理システムでは、一般に、データベースに格納されたストレージ情報およびインデックス情報の時刻や取得したことを示す情報を外部から更新したり付加することが許可されていない。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、情報管理装置から時刻を指定して情報を取得し公開用の情報を作成する際に、情報に付与された時刻と指定時刻との間に、基準とした時刻に対するずれがある場合でも、所望の情報をもれなく取得できるようにした情報流通システム、情報公開制御装置、方法およびプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の態様は、ユーザ情報をその登録または更新時刻が付与された状態で管理する複数の情報管理装置と、当該複数の情報管理装置および公開設定サーバとの間でネットワークを介して通信が可能な情報公開制御装置とを備える情報流通システムにあって、前記情報公開制御装置により、前記公開設定サーバから、先ず公開対象とするユーザ情報の公開範囲を表す情報の有効期間を含む公開条件を表す情報を取得して、当該取得された公開条件を表す情報と、前記情報管理装置ごとに計測または推測した前記ユーザ情報の登録または更新時刻のずれ量の最大値より若干大きい値に設定された時刻ずれ考慮値を含む取得要求を、前記情報管理装置に対し送信する。これに対し情報管理装置では、上記情報公開制御装置から取得要求を受信すると、当該受信された取得要求に基づいて、前記公開条件を表す情報に含まれる前記有効期間より、自己の情報管理装置に対し設定された前記時刻ずれ考慮値だけ過去に遡及する時刻を取得開始時刻とする取得期間を設定する。そして、前記受信された取得要求に含まれる公開条件に該当しかつ前記設定された取得期間に登録または更新時刻が含まれるユーザ情報を抽出し、当該抽出されたユーザ情報を要求元の前記情報公開制御装置へ返送するようにしたものである。
この発明の第の態様は、ユーザ情報をその登録または更新時刻が付与された状態で管理する少なくとも1つの情報管理装置から、前記ユーザ情報を取得して公開情報を作成する情報公開制御装置にあって、先ず公開設定サーバから、公開対象とするユーザ情報の公開範囲を表す情報の有効期間を含む公開条件を表す情報を取得して、当該取得された公開条件を表す情報に含まれる前記有効期間より、前記情報管理装置ごとに計測または推測した前記ユーザ情報の登録または更新時刻のずれ量の最大値より若干大きい値に設定された時刻ずれ考慮値だけ過去に遡及する時刻を取得開始時刻とする取得期間を設定する。そして、前記情報管理装置に対し前記公開条件および前記取得期間を表す情報を含む取得要求を送信し、当該公開条件に該当しかつ取得期間に登録または更新時刻が含まれるユーザ情報を前記情報管理装置から取得するようにしたものである。
この発明の第の態様は、前記時刻ずれ考慮値を指定する情報の入力を受け付け、当該入力された指定情報に従い前記時刻ずれ考慮値を新規設定または更新する手段を、さらに備えるようにしたものである。
この発明の第1の態様によれば、指定された公開開始時刻より時刻ずれ考慮値だけ過去に遡及する時刻を取得開始時刻としてユーザ情報の取得が行われる。このため、ユーザ情報に付与された登録または更新時刻と上記指定時刻との間にずれがあっても、この時刻ずれに相当する期間のユーザ情報を含めて対象期間全てのユーザ情報をもれなく取得することができる。また、情報管理装置において時刻ずれ考慮値を含めた取得期間が設定され、当該取得期間に含まれるユーザ情報の抽出処理が行われる。このため、情報公開制御装置は公開条件に加えて時刻ずれ考慮値を送信するだけで済む利点がある。
この発明の第の態様によれば、第1の態様と同様に、指定された公開開始時刻より時刻ずれ考慮値だけ過去に遡及する時刻を取得開始時刻としてユーザ情報の取得が行われる。このため、ユーザ情報に付与された登録または更新時刻と上記指定時刻との間にずれがあっても、この時刻ずれに相当する期間のユーザ情報を含めて有効期間全てのユーザ情報をもれなく取得することができる。また、時刻ずれ考慮値を含めた取得期間の設定が情報公開制御装置において行われる。このため、情報管理装置に新たな機能を設ける必要がなくなる。
この発明の第の態様によれば、入力された指定情報に従い時刻ずれ考慮値を新規設定または更新することが可能となる。このため、ユーザ情報に登録または更新時刻を付与する装置やアプリケーションが使用するタイマの計時精度に応じて、時刻ずれ考慮値を最適な値に可変設定することが可能となる。
すなわち、この発明の各態様によれば、情報管理装置から時刻を指定して情報を取得し公開用の情報を作成する際に、情報に付与された時刻と指定時刻との間にずれがある場合でも、所望の情報をもれなく取得できるようにした情報流通システム、情報公開制御装置、方法およびプログラムを提供することができる。
この発明の一実施形態に係る医療情報流通システムの全体構成を示す図。 図1に示すシステムのデータコンバート制御サーバの機能構成を示すブロック図。 図1に示した医療情報流通システムによる情報公開制御動作の手順を示すシーケンス図。 図1に示した医療情報流通システムにおける病院内サーバの情報検索処理の一例を示す図。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
[一実施形態]
図1は、この発明の一実施形態に係る医療情報流通システムの全体構成を示す図である。
本実施形態のシステムは、ある医療圏に存在する各々病院に設置された、情報管理装置としての複数の病院内サーバHSV1〜HSVnと、利用者端末UTと、公開設定サーバPSVと、情報公開制御装置としてのデータコンバート制御サーバCSVを備え、これらのサーバおよび端末間をネットワークNWを介して接続したものである。ネットワークNWは、インターネットに代表されるIP網と、当該IP網にアクセスするためのアクセス網とから構成され、他の医療圏の病院内サーバ等との間で診療情報の連携を行うための連携用ゲートウェイも含む。
病院内サーバHSV1〜HSVnは、それぞれ患者の診療情報を格納するデータベースを有し、このデータベースに各病院が独自に設定した患者ID体系に従い診療情報を格納している。データベースは、ストレージ情報記憶部およびインデックス情報記憶部を備える。患者の診療情報は、SS-MIX2の仕様に従い、情報本体からなる診療情報ストレージ情報と、診療情報インデックス情報とから構成される。そして、診療情報ストレージ情報は上記ストレージ情報記憶部に、また診療情報インデックス情報は上記インデックス情報記憶部にそれぞれ格納される。診療情報インデックス情報は、上記診療情報ストレージ情報の作成および更新日時、病院内サーバHSV1〜HSVnが独自に設定したローカル患者ID、患者情報(例えば氏名、生年月日、性別および住所)、上記ストレージ情報記憶部における上記診療情報ストレージ情報の格納場所を示す情報等を含む。
利用者端末UTは、各病院の医療従事者が使用するもので、例えば携帯電話機やスマートフォン、タブレット型端末等の携帯端末、或いは据え置き型のパーソナルコンピュータにより構成される。利用者端末UTは、データコンバート制御サーバCSVにアクセスするために、通信インタフェースと例えばブラウザを備える。
公開設定サーバPSVは、公開対象患者テーブルと、公開範囲情報テーブルを備える。公開対象患者テーブルには、公開対象として設定されている患者に関する情報が、システム共通の患者IDと、作成日時および更新日時と共に格納される。公開範囲情報テーブルには、公開条件を表す情報が格納される。公開条件を表す情報には、病院ID、病院内患者ID、対象期間(診療日)、診療種別ID、作成日時および更新日時が含まれる。
データコンバート制御サーバCSVは、本システムの中核をなすもので以下のように構成される。図2はその機能構成を示すブロック図である。
すなわち、データコンバート制御サーバCSVは、中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)を有する制御ユニット1と、記憶ユニット2と、通信インタフェースユニット3を備えている。
通信インタフェースユニット3は、上記利用者端末UTとの間で情報の送受信を行う第1の通信部31と、上記公開設定サーバPSVとの間で情報の送受信を行う第2の通信部32と、上記病院内サーバHSV1〜HSVnとの間で情報の送受信を行う第3の通信部33とを備えている。これらの通信部31〜33は、制御ユニット1の制御の下で通信動作を行う。
記憶ユニット2は、記憶媒体としてHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の書き込みおよび読み出し可能な不揮発性メモリを用いたもので、本実施形態を実施するために必要な記憶部として、ストレージ情報記憶部21と、インデックス情報記憶部22と、時刻ずれ考慮値記憶部23を備えている。ストレージ情報記憶部21は、患者ごとに作成された公開対象の診療情報ストレージ情報を記憶するために用いられる。インデックス情報記憶部22は、上記公開対象の診療情報ストレージ情報を管理するためのインデックス情報を記憶するために用いられる。インデックス情報には、公開条件を表す情報に加え、上記ストレージ情報記憶部21における診療情報ストレージ情報の格納場所を示す情報、およびシステム共通の患者IDが含まれる。
制御ユニット1は、本実施形態を実施するために必要な制御機能として、データコンバート実行部11と、公開設定情報管理部12と、患者情報取得部13と、時刻ずれ考慮値管理部14を備えている。なお、これらの制御機能はいずれも図示しないプログラムメモリに格納されたプログラムを上記CPUに実行させることにより実現される。
時刻ずれ考慮値管理部14は、データコンバート実行部11の要求に応じて時刻ずれ考慮値記憶部23から時刻ずれ考慮値を読み出す処理と、利用者端末UTまたはシステム管理者の端末(図示せず)から時刻ずれ考慮値の登録または更新要求が入力された場合に、当該入力された時刻ずれ考慮値を上記時刻ずれ考慮値記憶部23に格納する処理を行う。
公開設定情報管理部12は、利用者端末UTから送信されたデータコンバートの実行依頼が第1の通信部31により受信された場合に、データコンバート実行部11の指示により公開設定データの抽出依頼を第2の通信部32を介して公開設定サーバPSVへ送信する。そして、上記抽出依頼に応じて公開設定サーバPSVにより抽出された公開設定データを、上記第2の通信部32により受信する処理を行う。
患者情報取得部13は、上記公開設定サーバPSVから取得した公開設定データと、上記時刻ずれ考慮値記憶部23から読み出された時刻ずれ考慮値を、情報取得先となる病院内サーバHSV1〜HSVnに向け第3の通信部33から送信する。そして、病院内サーバHSV1〜HSVnから返送された公開対象の患者情報および診療情報を上記第3の通信部33を介して受信する処理を行う。
データコンバート実行部11は、上記公開設定管理部12、時刻ずれ考慮値管理部14および患者情報取得部13を統括的に制御することで、先に述べた公開対象の患者情報及び診療情報の取得処理と、当該取得した公開対象の患者情報及び診療情報の上記ストレージ記憶部21およびインデックス情報記憶部22への格納処理を、患者ID別に繰り返し実行する機能を備える。
(動作)
次に、以上のように構成されたシステムの動作をデータコンバート制御サーバCSVの動作を中心に説明する。なお、データコンバート制御サーバCSVと公開設定サーバPSVとは時刻ずれがないものとして説明を行う。
(1)時刻ずれ考慮値の設定
医療従事者またはシステム管理者は、各病院内サーバHSV1〜HSVnがそれぞれ患者及び診療情報に対し付与する作成または更新時刻のずれ量の最大値を別途計測または推測し、このずれ量の最大値より若干大きい値を時刻ずれ考慮値として設定する。そして、この設定した時刻ずれ考慮値の登録要求を、自身の端末UTからデータコンバート制御サーバCSVへ送信する。
これに対しデータコンバート制御サーバCSVでは、上記登録要求が第1の通信部31により受信されると、時刻ずれ考慮値管理部14の制御の下、当該受信された登録要求から時刻ずれ考慮値が抽出されて時刻ずれ考慮値記憶部23に格納される。
以上述べた時刻ずれ考慮値の設定は、例えば病院内サーバが増設された場合や病院内サーバの機能変更等が行われた場合に実行する。
(2)患者/診療情報の公開動作
医療従事者の操作に応じて、所望の患者について新たに追加された診療情報の公開を要求するためのデータコンバート実行依頼が利用者端末UTから送信されたとする。そうするとデータコンバート制御サーバCSVでは、以下のような動作が実行される。図3はその動作手順を示すシーケンス図である。なお、患者IDは事前に患者ID管理サーバ(図示せず)から取得するものとする。
データコンバート制御サーバCSVでは、上記データコンバート実行依頼が第1の通信部31により受信されると、先ず時刻ずれ考慮値管理部14により時刻ずれ考慮値記憶部23から時刻ずれ考慮値が読み出される。
次に、データコンバート実行部11から公開設定情報管理部12に対し、上記データコンバート実行依頼により指定された患者に対する公開設定差分データ抽出依頼が送られ、当該公開設定差分データ抽出依頼が公開設定情報管理部12から第2の通信部32を介して公開設定サーバPSVへ送信される。
公開設定サーバPSVでは、上記公開設定差分データ抽出依頼が受信されると、当該抽出依頼に含まれる患者IDごとに、該当する患者に関する前回の公開処理日時と公開範囲情報有効期間を表す情報が読み出される。そして、当該患者IDごとに読み出された各情報が、公開設定差分データとしてデータコンバート制御サーバCSVへ返送される。
データコンバート制御サーバCSVでは、上記公開設定サーバPSVから返送された公開設定差分データが第2の通信部32により受信されると、当該公開設定差分データが公開設定情報管理部12からデータコンバート実行部11に通知される。そしてデータコンバート実行部11の下、患者IDごとに、上記通知された公開設定差分データと、先に時刻ずれ考慮値記憶部23から読み出された時刻ずれ考慮値が、第3の通信部33から病院内サーバHSV1〜HSVnに向け送信される。
これに対し各病院内サーバHSV1〜HSVnでは、上記患者IDごとの公開設定差分データおよび時刻ずれ考慮値が受信されると、患者/診療情報を抽出する処理が以下のように実行される。図4はその処理手順と処理内容を示す動作シーケンス図である。
(1)新規公開患者の場合
いま受信された時刻ずれ考慮値をαとすると、上記受信された公開設定差分データに含まれる公開範囲情報有効期間の下限値が時刻ずれ考慮値αだけ減算され、この減算後の時刻が指定範囲の下限値となる。すなわち、指定範囲が上記時刻ずれ考慮値αだけ過去に遡及されるように補正される。そして、この補正後の指定範囲に作成または更新時刻が含まれる、上記患者IDに対応する全ての患者/診療情報がインデックス情報記憶部およびストレージ情報記憶部から読み出され、データコンバート制御サーバCSVへ送信される。
(2)公開中の患者において患者情報が変更されている場合
上記受信された公開設定差分データに含まれる公開範囲情報有効期間の差分の下限値が上記時刻ずれ考慮値αだけ減算され、この減算後の時刻が指定範囲の差分の下限値となる。すなわち、公開範囲情報有効期間の差分が上記時刻ずれ考慮値αだけ過去に遡及されるように補正される。そして、この補正後の指定範囲の差分に更新時刻が含まれる患者情報がインデックス情報記憶部から読み出され、データコンバート制御サーバCSVへ送信される。
(3)公開中の患者において公開範囲を削除/変更する場合
上記受信された公開設定差分データに含まれる公開指定範囲有効期間の差分の下限値が上記時刻ずれ考慮値αだけ減算され、この減算後の時刻が公開指定範囲の差分の下限値となる。すなわち、公開指定範囲の差分が上記時刻ずれ考慮値αだけ過去に遡及されるように補正される。そして、この補正後の公開指定範囲に更新または削除された、上記患者IDに対応する患者/診療情報の差分が、インデックス情報記憶部およびストレージ情報記憶部から読み出され、データコンバート制御サーバCSVへ送信される。
(4)公開中の患者において診療情報を更新/追加をする場合
前記取得した日時から上記時刻ずれ考慮値αを減算した補正後の日時が、作成または更新日時と比較される。そして、その比較の結果、上記作成または更新日時が上記補正後の日時より後に更新または追加された、上記患者IDに対応する患者/診療情報の差分が、インデックス情報記憶部およびストレージ情報記憶部から読み出され、データコンバート制御サーバCSVへ送信される。
データコンバート制御サーバCSVでは、上記病院内サーバHSV1〜HSVnから送信された患者/診療情報が第3の通信部33を介して患者情報取得部13で受信されると、データコンバート実行部11により、上記受信された患者/診療情報がそれぞれ診療情報インデックス情報記憶部22および診療情報ストレージ情報記憶部21に格納される。またそれと共に、実行したSQL(Structured Query Language)が差分SQLログファイルとして出力される。
なお、上記診療情報インデックス情報記憶部22および診療情報ストレージ情報記憶部21への患者/診療情報の格納処理は、先ず診療情報インデックス情報記憶部22への格納が行われ、しかる後診療情報ストレージ情報記憶部21への格納が行われるため、両記憶部22,21間では状態の不一致が発生する。このため、状態不一致の期間に例えば別の更新要求が発生すると、誤った処理が行われる可能性がある。そこで本実施形態では、上記診療情報インデックス情報記憶部22で更新処理が行われている期間には、診療情報ストレージ情報記憶部21に対し更新ロック中である旨が通知される。
上記診療情報インデックス情報記憶部22および診療情報ストレージ情報記憶部21への患者/診療情報の格納処理が完了すると、データコンバート実行部11により第1の通信部31から依頼元の利用者端末UTへ完了通知が送信される。
(実施形態の効果)
以上詳述したように一実施形態では、データコンバート制御サーバCSVにより、公開対象とする患者に係る公開設定差分データを公開設定サーバPSVから取得して、当該取得された公開設定差分データを予め設定された時刻ずれ考慮値と共に病院内サーバHSV1〜HSVnへ送信する。これに対し病院内サーバHSV1〜HSVnは、データコンバート制御サーバCSVから上記公開設定差分データおよび時刻ずれ考慮値を受信すると、当該公開設定差分データに含まれる公開指定期間を上記時刻ずれ考慮値により補正する。そして、当該補正された公開指定範囲に登録または更新時刻が含まれる患者/診療情報を読み出し、当該読み出された患者/診療情報を公開対象の情報として要求元のデータコンバート制御サーバCSVへ送信するようにしている。
したがって、指定された下限が時刻ずれ考慮値だけ過去に遡及するように補正された公開範囲に作成または更新日時が含まれる患者/診療情報が公開情報として検索される。このため、患者/診療情報に付与された登録または更新時刻と上記指定範囲の時刻との間にずれがあっても、この時刻ずれに相当する期間のユーザ情報を含めて対象期間全てのユーザ情報をもれなく取得することができる。また、時刻ずれ考慮値を用いた公開指定範囲の補正は各病院内サーバHSV1〜HSVnにおいて行われる。このため、データコンバート制御サーバCSVは公開設定差分データと時刻ずれ考慮値を送信するだけでよい。
[他の実施形態]
前記一実施形態では、データコンバート制御サーバCSVから各病院内サーバHSV1〜HSVnへ公開設定差分データと時刻ずれ考慮値を送信し、各病院内サーバHSV1〜HSVnが時刻ずれ考慮値を用いて公開指定範囲を補正するようにした。しかし、この発明はこれに限定されるものではなく、データコンバート制御サーバCSVにおいて公開指定範囲の補正を行い、この補正後の公開指定範囲を公開設定差分データに含めて病院内サーバHSV1〜HSVnへ送信するようにしてもよい。このようにすると、病院内サーバHSV1〜HSVnでは時刻ずれ考慮値を用いた公開指定範囲の補正処理を行う必要がなくなる。
また、前記一実施形態では利用者端末UTから送信されるデータコンバート実行依頼に応じて、当該実行依頼で指定された患者に係る診療情報の公開設定処理を行うようにしたが、データコンバート実行部11が自律的に一定の周期或いは任意のタイミングで公開設定処理を開始するようにしてもよい。
さらに、前記一実施形態では、患者の診療情報を公開設定する場合を例にとって説明した。しかしそれに限るものではなく、圏内の複数の図書館や資料館、博物館、美術館等で管理されている書籍や資料、展示物、美術品等に係る情報を、作家、編集者または作者ごとに公開設定するようにしてもよい。
前記一実施形態では、データコンバート制御サーバCSV内に記憶ユニット2を設けた場合を例にとって説明したが、データコンバート制御サーバCSVとは独立するデータベースサーバを設け、データコンバート制御サーバCSVが公開設定された患者/診療情報をネットワークNWを介して上記データベースサーバに送信して格納するようにしてもよい。
また、前記一実施形態では、データコンバート制御サーバCSVと公開設定サーバPSVとをそれぞれ別サーバとして設けた場合を例にとって説明したが、データコンバート制御サーバCSV内に公開設定サーバPSVの機能を持つ形態にしてもよい。
その他、情報公開制御装置の構成やその動作手順と動作内容、情報の種類とそのデータ構造などについても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
CSV…データコンバート制御サーバ、PSV…公開設定サーバ、HSV1〜HSVn…病院内サーバ、UT…利用者端末、NW…ネットワーク、1…制御ユニット、2…記憶ユニット、3…通信インタフェースユニット、11…データコンバート実行部、12…公開設定情報管理部、13…患者情報取得部、14…時刻ずれ考慮値管理部、21…ストレージ情報記憶部、22…インデックス情報記憶部、23…時刻ずれ考慮値記憶部、31…第1の通信部、32…第2の通信部、33…第3の通信部。

Claims (5)

  1. ユーザ情報をその登録または更新時刻が付与された状態で管理する複数の情報管理装置
    と、当該複数の情報管理装置および公開設定サーバとの間でネットワークを介して通信が
    可能な情報公開制御装置とを備える情報流通システムであって、
    前記情報公開制御装置は、
    前記公開設定サーバから、システム共通の患者IDごとの公開対象とするユーザ情報の公開範囲を表す情報である、有効期
    間を含む病院ID及び病院内患者IDごとに設定された公開条件を表す情報を取得する手段と、
    前記取得された公開条件を表す情報と、前記情報管理装置ごとに計測または推測した前記ユーザ情報の登録または更新時刻のずれ量の最大値より若干大きい値に設定された時刻ずれ考慮値を含む取得要求を、前記情報管理装置に対し送信する手段と
    を備え、
    前記情報管理装置は、
    前記情報公開制御装置から取得要求を受信する手段と、
    前記受信された取得要求に基づいて、前記公開条件を表す情報に含まれる前記有効期
    間より、自己の情報管理装置に対し設定された前記時刻ずれ考慮値だけ過去に遡及する時
    刻を取得開始時刻とする取得期間を設定する手段と、
    前記受信された取得要求に含まれる公開条件に該当しかつ前記設定された取得期間に
    登録または更新時刻が含まれるユーザ情報を抽出し、当該抽出されたユーザ情報を要求元
    の前記情報公開制御装置へ返送する手段と
    を備えることを特徴とする情報流通システム。
  2. ユーザ情報をその登録または更新時刻が付与された状態で管理する複数の情報管理装置
    から、前記ユーザ情報を取得して公開情報を作成する情報公開制御装置であって、
    公開設定サーバから、システム共通の患者IDごとの公開対象とするユーザ情報の公開範囲を表す情報である、有効期間を含
    病院ID及び病院内患者IDごとに設定された公開条件を表す情報を取得する手段と、
    前記取得された公開条件を表す情報に含まれる前記有効期間より、前記情報管理装置ごとに計測または推測した前記ユーザ情報の登録または更新時刻のずれ量の最大値より若干大きい値に設定された時刻ずれ考慮値だけ過去に遡及する時刻を取得開始時刻とする取得
    期間を設定する手段と、
    前記情報管理装置に対し前記公開条件および前記取得期間を表す情報を含む取得要求を
    送信し、当該公開条件に該当しかつ取得期間に登録または更新時刻が含まれるユーザ情報
    を前記情報管理装置から取得する手段と
    を具備することを特徴とする情報公開制御装置。
  3. 前記時刻ずれ考慮値を指定する情報の入力を受け付け、当該入力された指定情報に従い
    前記時刻ずれ考慮値を新規設定または更新する手段を、さらに具備することを特徴とする
    請求項2に記載の情報公開制御装置。
  4. ユーザ情報をその登録または更新時刻が付与された状態で管理する複数の情報管理装置
    と、当該情報管理装置および公開設定サーバとの間でネットワークを介して通信が可能な
    情報公開制御装置とを備える情報流通システムが実行する情報公開制御方法であって、
    前記情報公開制御装置が、前記公開設定サーバから、システム共通の患者IDごとの公開対象とするユーザ情報の公開
    範囲を表す情報である、有効期間を含む病院ID及び病院内患者IDごとに設定された公開条件を表す情報を取得する過程と、
    前記情報公開制御装置が、前記取得された公開条件を表す情報と、前記情報管理装置ごとに計測または推測した前記ユーザ情報の登録または更新時刻のずれ量の最大値より若干大きい値に設定された時刻ずれ考慮値を含む取得要求を、前記情報管理装置に対し送信す
    る過程と、
    前記情報管理装置が、前記情報公開制御装置から取得要求を受信する過程と、
    前記情報管理装置が、前記受信された取得要求に基づいて、前記公開条件を表す情報に
    含まれる前記有効期間より、自己の情報管理装置に対し設定された前記時刻ずれ考慮値だ
    け過去に遡及する時刻を取得開始時刻とする取得期間を設定する過程と、
    前記情報管理装置が、前記受信された取得要求に含まれる公開条件に該当しかつ前記設
    定された取得期間に登録または更新時刻が含まれるユーザ情報を抽出し、当該抽出された
    ユーザ情報を要求元の前記情報公開制御装置へ返送する過程と、
    前記情報公開制御装置が、前記情報管理装置から返送されたユーザ情報を公開対象の情
    報として管理する過程と
    を具備することを特徴とする情報公開制御方法。
  5. 請求項2または3に記載の情報公開制御装置が具備する各手段が実行する処理を、当該
    情報公開制御装置が備えるコンピュータに実行させるプログラム。
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