JP6203029B2 - 自動床面殺菌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、病院、介護施設、公共施設、オフィスなどの様々な施設の床面を、自動かつ効率的に殺菌できる自動床面殺菌装置に関する。
病院、介護施設、公共施設、オフィスなどの様々な施設のような不特定多数の人が利用する施設においては、衛生面の対応が重要となる。特に、病院や介護施設では、病人や老人などのように抵抗力の弱い患者等がおり、衛生面の対応が強く求められる。
一方で、病院や介護施設では、患者そのものが有する病原菌やウイルスがあることもあり、施設内部において病原菌やウイルスが広がっている問題がある。もちろん、病院や介護施設だけでなく、種々の施設においても、不特定多数の人が利用することによって、施設内部に病原菌やウイルスが広がっている問題がある。
このような施設において広がっている病原菌やウイルスは、床面に残存する傾向を有する。空気清浄器等の殺菌機器を使用しても死滅しなかった病原菌やウイルスは、施設内部の底面となる床面に移動するからである。このため、施設内部の床面には、多数の病原菌やウイルスが残存している状態である。
このような状況において、施設内を歩行する人によって、床面に残存している病原菌やウイルスが舞い上げられ、舞い上がった病原菌やウイルスは、施設内部にいる人に吸い込まれる。病原菌やウイルスを吸い込んだ人は、当然に病気にかかってしまう可能性がある。近年、院内感染なども含めて問題となっているノロウイルスは、床面に残存した上で、長期間生存する特徴を有している。このような床面に残存しているノロウイルスは、人の歩行によって舞い上がり、施設内部の人に感染してしまう問題を有している。
このような床面に残存している病原菌やウイルスを除去することが、種々の施設の衛生状態を維持するために必要となっている。床面の病原菌やウイルスを除去するために、いわゆる拭き掃除などの清掃が行われることもあるが、拭き掃除などの清掃だけでは、対応は不十分である。加えて、拭き掃除などの清掃時に床面に残存している病原菌やウイルスが舞い上がってしまう問題もある。
このように、施設内部の床面に残存している病原菌やウイルスを除去する必要が生じている。このような病原菌やウイルスの除去のために、紫外線などを用いて病原菌やウイルスを殺菌する技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開2005−46592号公報 特開2004−283545号公報 特開平8−280779号公報 特開2006−158814号公報
特許文献1は、床面を周回的に走行して紫外線を装置下方に向けて照射し、床面を殺菌するロボット掃除機を開示する。いわゆる、市販されているロボット掃除機の集塵機能の代わりに紫外線を装置下方に向けて照射する機能を備えたロボット掃除機である。特許文献1に開示されるロボット掃除機は、床面を周回状に走行しながら紫外線によって床面を殺菌することで、床面に残存しやすい病原菌やウイルスの問題を解決する。
しかしながら、特許文献1に開示されるロボット掃除機は、床面を周回状に走行するだけであり、床面を満遍なく走行することができない。このため、走行できない領域を殺菌できない問題を有している。特に、特許文献1に開示されるロボット掃除機は、ロボット本体から本体直下の床面に向けて紫外線を照射するだけである。この照射範囲も相まって、走行できない領域を殺菌できない。殺菌できない領域が残ることで、床面に残存している病原菌やウイルスの問題は解消しないままである。
特許文献2は、掃除用のブラシで床面を掃除しつつ紫外線を照射して床面を殺菌する掃除機を開示する。特許文献1と同様に紫外線によって、床面を殺菌することを目的としている。
しかしながら、特許文献2の図から明らかな通り、特許文献2に開示される掃除機は、掃除機がブラシによってごみを集塵する集塵位置に対して紫外線を照射するに過ぎない。このため、特許文献1と同様に、特許文献2に開示される掃除機も、掃除を行った底面に対応する床面のみしか殺菌ができない。この結果、床面において殺菌できない領域が残り、残存する病原菌やウイルスの問題が解消しないままである。
特許文献3は、移動可能であって、床面を紫外線で殺菌する技術を開示する。
しかしながら、特許文献3も特許文献1、2と同様に、走行した底面しか殺菌できない問題を有している。
特許文献4は、ターミナルを基準として自動走行しながら、掃除を行う装置において、前記ターミナル内に、前記自走式掃除機の掃除具を洗浄する機能を有する装置を開示する。
しかしながら、洗浄水による殺菌は、前記自走式掃除機の掃除具に対して行われるもので、特許文献4に開示される装置は、走行する床面を殺菌する機能を有していない。
以上のように、従来技術では、次のような問題を有していた。
(問題1)自動走行を行うが、周回状に走行するだけであり、床面全体を満遍なく走行できない。
(問題2)走行したルートの、装置の底面の範囲のみしか殺菌できない。
(問題3)問題1と問題2とが相まって、床面全体を満遍なく殺菌できない。
本発明は、上記課題に鑑み、床面全体を走行しなくても、床面全体を満遍なく殺菌できる自動床面殺菌装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明の自動床面殺菌装置は、本体部と、
本体部を床面において走行させる駆動部と、
本体部に設けられ、本体部の走行方向の側面および底面に紫外線を照射する照射部と、を備え、
本体部は、床面の所定方向に沿って走行し、
照射部は、紫外線に合わせて可視光線を照射し、
床面は廊下であって、本体部は、廊下の長辺の一方の端部である第1端部を走行し、その後、第1端部の逆側の第2端部を走行し、
照射部は、第1端部を走行する際に、本体部の底面および第1端部から第2端部に向けた側面方向の床面に、紫外線および可視光線を照射し、
照射部は、第2端部を走行する際に、本体部の底面および第2端部から第1端部に向けた側面方向の床面に、紫外線および可視光線を照射し、
第1端部から側面方向へ照射される紫外線の一部と第2端部から側面方向へ照射される紫外線との一部が重複し、
廊下の床面全体が、紫外線で照射される。
本発明の自動床面殺菌装置は、施設内部の廊下、室内の床面を自動走行して、走行している底面だけでなく、装置の側面にも紫外線を照射できる。この装置の側面にまで紫外線を照射できることにより、走行範囲を超えた広い範囲に対して、自動床面殺菌装置は殺菌できる。
また、本発明の自動床面殺菌装置は、紫外線の照射角度を変更できるので、前記廊下や床面の幅に応じて、その照射角度を調整することにより、廊下全体でも、廊下の一部でも効率よく殺菌できる。
また、本発明の自動床面殺菌装置は、走行範囲の周囲にまで紫外線を照射できることで、例えば廊下などの端を直線的に走行するだけで、廊下の床面全体を殺菌できる。この結果、該自動床面殺菌装置を走行させるのに、複雑な制御装置が不要となり、安価に装置を製作できる。さらに、自動床面殺菌装置が走行する走行ルート以外に存在する障害物や歩行者の邪魔を受けることなく、廊下などの床面を満遍なく殺菌できる。
また、本発明の自動床面殺菌装置を、前記廊下の長辺の一方の端部である第1端部と、前記第1端部の逆側の第2端部の両側に走行させることにより、該自動床面殺菌装置の紫外線照射範囲の2倍の幅の廊下まで、殺菌することができる。
また、本発明の自動床面殺菌装置は、その走行ルートに設置された、センサー又はアルミテープのようなガイド部材に従って走行することもできるので、直線状だけでなく、角を曲がったりする走行も可能とすることができる。
本発明の実施の形態における自動床面殺菌装置が走行している床面を示す模式図である。 本発明の実施の形態における自動床面殺菌装置のブロック図である。 本発明の実施の形態における自動床面殺菌装置が紫外線を照射している状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態における自動床面殺菌装置1からの紫外線の照射を示す側面図である。 本発明の実施の形態における自動床面殺菌装置の模式図である。 本発明の実施の形態における両側走行による殺菌を示す説明図である。
本発明の第1の発明に係る自動床面殺菌装置は、本体部と、本体部を床面において走行させる駆動部と、本体部に設けられ、本体部の走行方向の側面および底面に紫外線を照射する照射部と、を備え、本体部は、床面の所定方向に沿って走行する。
この構成により、自動床面殺菌装置は、走行した領域だけでなく、走行した領域の側面の領域を含めた広い領域を殺菌できる。このため、自動床面殺菌装置は、廊下全体などで走行しなければならない範囲を限定することができ、走行での制限や条件が減少する。
本発明の第2の発明に係る自動床面殺菌装置では、第1の発明に加えて、照射部は、走行する本体部の両側面に、紫外線を照射する。
この構成により、自動床面殺菌装置は、床面の中央付近などを走行する場合でも、広い範囲を一度に殺菌できる。
本発明の第3の発明に係る自動床面殺菌装置では、第1または第2の発明に加えて、照射部は、紫外線を照射する照射角度を変更可能である。
この構成により、殺菌する床面の面積や幅に応じて、紫外線を照射する範囲を切り替えることができる。
本発明の第4の発明に係る自動床面殺菌装置では、第1から第3のいずれかの発明に加えて、照射部は、本体部が走行する床面の幅に応じて、照射角度を変更する。
この構成により、床面の幅に応じて、その照射角度を調整することにより、紫外線を一定範囲に限定して照射することができ、殺菌範囲を、最適に調整することが出来る。
本発明の第5の発明に係る自動床面殺菌装置では、第1から第4のいずれかの発明に加えて、照射部は、紫外線に合わせて可視光線を照射する。
この構成により、紫外線の照射範囲を可視状態にできる。
本発明の第6の発明に係る自動床面殺菌装置では、第1から第5のいずれかの発明に加えて、床面は廊下であって、本体部は、廊下の長辺の一方の端部である第1端部を走行し、照射部は、第1端部から廊下の床面に、紫外線を照射する。
この構成により、廊下などの端を直線的に走行するだけで、廊下の床面全体を殺菌できる。この結果、該自動床面殺菌装置を走行させるのに、複雑な制御装置が不要となり、安価に装置を製作できる。さらに、自動床面殺菌装置が走行する走行ルート以外に存在する障害物や歩行者の邪魔を受けることなく、廊下などの床面を満遍なく殺菌できる。
本発明の第7の発明に係る自動床面殺菌装置では、第6の発明に加えて、本体部は、第1端部を走行すると共に、第1端部の逆側の第2端部を走行し、照射部は、第1端部を走行する際に、第1端部から廊下の床面に紫外線を照射し、第2端部を走行する際に、第2端部から廊下の床面に紫外線を照射する。
この構成により、幅の広い廊下であっても、両側走行によって、全体を効率よく殺菌できる。例えば、両側走行で、自動床面殺菌装置の紫外線照射範囲の2倍の廊下でも、殺菌を行える。
本発明の第8の発明に係る自動床面殺菌装置では、第7の発明に加えて、廊下の幅が、照射部の紫外線照射範囲よりも大きい場合に、本体部は、第1端部および第2端部を走行する。
この構成により、幅の広い廊下であっても、両側走行によって、全体を効率よく殺菌できる。例えば、両側走行で、自動床面殺菌装置の紫外線照射範囲の2倍の廊下でも、殺菌を行える。
本発明の第9の発明に係る自動床面殺菌装置では、第1から第8の発明に加えて、本体部は、床面の走行ルートに設置されたセンサーおよびガイド部材の少なくとも一方に従って、走行ルートを走行する。
この構成により、自動床面殺菌装置は、その走行ルートに設置された、センサー又はアルミテープのようなガイド部材に従って走行することもできるので、直線状だけでなく、角を曲がったりする走行といった、走行ルートの設定に基づいた走行も可能とすることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態)
(全体概要)
まず、実施の形態における自動床面殺菌装置の全体概要を説明する。
図1は、本発明の実施の形態における自動床面殺菌装置が走行している床面を示す模式図である。図1は、床面の一例として廊下20を示しており、自動床面殺菌装置1は、廊下20の端部21を走行している。図2は、本発明の実施の形態における自動床面殺菌装置のブロック図である。図2は、自動床面殺菌装置を底面から見た状態を示している。
自動床面殺菌装置1は、廊下20の端部21を、廊下20の長辺に沿って走行する。自動床面殺菌装置1は、図2に示されるとおり、本体部2、駆動部3および照射部4を備えている。駆動部3は、本体部2を走行させる。照射部4は、本体部2に設けられ、紫外線を本体部2の走行方向の側面および底面に照射する。図1では、図2に示される自動床面殺菌装置1が、端部21を所定方向(矢印X)に沿って走行している。
本体部2は、駆動部3によって、図1の矢印Xに走行する。本体部2に設けられた照射部4は、紫外線を、走行方向の側面および底面に照射する。図1に示される照射領域10が、照射部4が照射する紫外線の照射範囲である。照射領域10に示されるように、廊下20を走行する自動床面殺菌装置1は、走行する本体部2の底面だけでなく、走行方向に沿ってその側面も、紫外線を照射できる。
自動床面殺菌装置1は、図1に示されるように、矢印Xの方向に沿って走行しながら廊下20の側面を端部21から紫外線を照射する。廊下20の端部21を走行しながら、自動床面殺菌装置1が、本体部2の側面に対して紫外線を照射できることで、走行している領域だけでなく走行に合わせた廊下20の幅方向を殺菌できる。
加えて、照射部4は、本体部2の底面に対しても紫外線を照射する。このような底面と側面とに紫外線を照射することで、自動床面殺菌装置1は、走行した領域に加えて、走行した側面の領域も殺菌できる。図1に示されるように、自動床面殺菌装置1が、紫外線を側面・底面に照射することで、廊下20の床面全体が殺菌される。
例えば、従来技術の自動走行するロボット掃除機の場合には、廊下20に障害物がある場合には障害物の部分を殺菌できない。あるいは廊下20を殺菌中に歩行者がいる場合にも、その歩行者のいる領域を殺菌できない。
これに対して、自動床面殺菌装置1は、廊下20の端部21に沿って走行するだけであるので、障害物や歩行者による走行の阻害を受けにくい。例えば、端部21に予め障害物を置かないようにしておけばよい。この端部21を走行するだけで、図1、図3に示されるように廊下20全体を殺菌できる。
図3は、本発明の実施の形態における自動床面殺菌装置が紫外線を照射している状態を示す模式図である。図3は、図1での自動床面殺菌装置1が紫外線を照射しながら走行している状態を、自動床面殺菌装置1を後方から見た状態を示している。
照射部4は、本体部2の底面および側面に紫外線を照射している。図3の線10は、紫外線の照射状態を示している。廊下20の幅方向の床面全体に紫外線が照射されることで、廊下20の床面全体が殺菌される。
以上のように、自動床面殺菌装置1は、廊下20の端部21を走行するだけで、廊下20の床面全体を殺菌できる。走行距離が少なくて済むことで、走行速度を落とすことができる。照射部4が照射する紫外線の単位面積当たりの照射時間を長くとることができる。この結果、殺菌に必要な十分の殺菌線量を照射することができ、床面に対する殺菌能力が高まる。
次に各部の詳細について説明する。
(本体部)
本体部2は、自動床面殺菌装置1の全体骨格を形成する。本体部2は、樹脂や金属などの種々の素材で構成され、照射部4や電源などの要素を実装する。また、本体部2は、駆動部3によって走行するのに合わせた適当な形状と大きさを有することが好ましい。
例えば、本体部2は、箱型の形状を有していることが適当である。
自動床面殺菌装置1は、廊下20などの施設内部の床面を走行するので、人が操作や取扱できることが好ましい。このため、本体部2は、人の手で把持できる程度の大きさや重さを有していることが好ましい。また、走行速度や紫外線強度などを操作できる操作パネルや操作スイッチなどを備えていることも好適である。
(駆動部)
駆動部3は、本体部2を自動走行させる。このため、駆動部3は、車輪と車輪を駆動させる駆動機構を備えている。更に、駆動部3は、走行動線を変化させる方向調整機構も備えている。
ここで、駆動部3は、廊下20などの室内において希望される走行動線を走行することが求められる。このため、駆動部3(もしくは本体部2)は、センサーを備えていることが好ましい。このセンサーは、走行動線を確保するために、周囲の障害物や廊下20の端部21を把握する。センサーが、障害物や端部21を把握できることで、廊下20の端部21を、本体部2は、確実に走行できる。
また、廊下20において、走行動線に沿って床面などに走行を導くセンサー又はガイド部材が設置されていることも好適である。すなわち、廊下20などの床面に走行ルートに沿ったセンサー又はガイド部材が設置されていることも好適である。駆動部3は、この走行ルートに沿ったセンサー又はガイド部材に従って、車輪や方向調整機構を駆動して、本体部2を走行させる。
また、走行ルートに沿って床面に走行ルートを案内するセンサーやガイド部材が設置されている場合には、この設置されている設置センサー又はガイド部材と呼応する呼応センサーを、本体部2が備えていることも好適である。この呼応センサーが、床面の設置センサー又はガイド部材に対応しながら、駆動部3は、走行ルートに沿って本体部2を走行させる。このように、設置センサー又はガイド部材と呼応センサーのやり取りによって駆動部3が本体部2を走行させる場合には、より確実に求められる走行動線に沿って、本体部2は走行できる。
当然に、設置センサー又はガイド部材は、廊下20などの床面に紫外線を満遍なく照射できる走行ルートに従って設置される。この結果、設置センサー又はガイド部材と呼応センサーの組み合わせによって、本体部2は、目的とする走行ルートを走行動線とできる。すなわち、自動床面殺菌装置1は、目的とする床面に紫外線を照射できる。
(照射部)
照射部4は、紫外線を本体部2の底面および側面に照射する。ここで、側面とは、本体部2の走行方向の側面である。図1、図3では、照射部4は、側面の一方に紫外線を照射しているが、両側面に紫外線を照射してもよい。
図4は、本発明の実施の形態における自動床面殺菌装置1からの紫外線の照射を示す側面図である。図4では、自動床面殺菌装置1が、本体部2の走行方向の両側面から紫外線を照射している状態を示している。
照射部4は、紫外線ランプや紫外線発光素子(例えば、紫外線LEDなど)を備えている。このような紫外線ランプや紫外線発光素子によって、照射部4は、殺菌に寄与する、波長が253.7ナノメートルの紫外線を照射できる。このとき、本体部2は、反射板5を備えていることが好適である。図4のように両側面に紫外線を照射する場合には、反射板5が、照射部4の上方に設けられる。反射板5は、それぞれが放物線(パラボラ)の曲面を持った2つの反射板が合わさった、くの字のような形態を有しており、照射部4が上方に照射した紫外線を、くの字のそれぞれの辺が本体部2の側面に反射する。
この反射板5による反射された紫外線が、本体部2の側面の開口部を通じて、本体部2の両側面に照射される。さらに、本体部2の両側面に設けられた開口部を通って、反射板5の右側部51が、照射部4からの紫外線の一部を右側面に、残部を左側面に反射する。同様に、反射板5の左側部52が、照射部4からの紫外線の一部を左側面に、残部を右側に反射する。
この反射板5の右側部51と左側部52のそれぞれによる反射によって、照射部4は、本体部2の右側および左側の全体に、紫外線を照射できる。結果として、走行するルートの両側(底面も含めて)に、紫外線を照射でき、一度の走行でより広い範囲を殺菌できる。
また、照射部4は、反射板5のある上方だけでなく、本体部2の両側面と底部に設けられた開口部を通って、左右側面と下方にも紫外線の直接光が照射できる。
また、図1に示されるように一方の側面のみに紫外線を照射する場合には、反射板5が照射部4の側面に設けられる。このとき、紫外線を照射したい側面と逆側に、パラボラ状の反射板5が設けられる。これは、図5に示されるとおりである。図5は、本発明の実施の形態における自動床面殺菌装置の模式図である。
照射部4から右側に照射された紫外線は、パラボラ状の反射板5によって反射される。この結果、図5に示されるように、反射された紫外線の一部は、本体部2の左側面に設けられた開口部を通って、本体部2の左側面に照射される。さらに、反射された紫外線の一部は、本体部2の底部に設けられた開口部を通って、本体2の下方にも照射される。また、本体部2の左側面に設けられた開口部を通って、照射部4からの直接光の一部が、本体部2の底部に設けられた開口部を通って、照射部4からの直接光の一部が、それぞれ、本体部2の左側面と、下方に照射される。結果として、左側面および底面が、紫外線の照射によって殺菌される。
図5に示される自動床面殺菌装置1の構成によって、図1、図3に示されるように、廊下20の端部21を走行しながら、廊下20の床面を殺菌できる。
以上のように、適切な形状の反射板5を必要な位置に組み込むことで、照射部4は、所望の場所に紫外線を照射できる。このとき、本体部2は、図4に示されるくの字状の反射板5と、図5に示されるパラボラ状の反射板5の両方を備えていることも好適である。この2種類の反射板5を、使い分けたり組み合わせたりすることで(もちろん、照射部4そのものからの照射も含めて)、より広い範囲への紫外線照射が実現できる。
また、反射板5の組み合わせや使い分けは、紫外線の照射範囲を広げるだけでなく、紫外線の照射範囲の位置を変化させることもできる。例えば、本体部2からより遠方の側面に絞り込んで紫外線を照射したい場合や、本体部2から近接する側面に絞り込んで紫外線を照射したい場合などに、対応できる。
(角度変更)
照射部4は、紫外線を照射する照射角度を変更可能であることも好適である。照射角度は、特に、本体部2の側面に対して照射する照射角度である。
図4、図5に示される反射板5の反射角度を変えることで、照射部4は、紫外線の照射角度を変えることができる。例えば、反射板5の反射角度を緩やかにすることで、紫外線を遠くまで照射することができる。逆に、反射板5の反射角度を急峻にすることで、紫外線の到達距離を縮めることができる。
本体部2が走行する廊下20などの床面の幅に応じて、反射板5は、照射角度を変更すればよい。例えば、図1のような廊下20を本体部2が走行する場合において、廊下20の幅が広ければ、照射角度によって紫外線の到達距離を長くする。逆に、廊下20の幅が狭ければ、照射角度によって紫外線の到達距離を短くする。
床面の幅によって照射角度が変更可能であることで、床面への紫外線の照射が確実に行えるようになる。この結果、例えば廊下20であれば端部21(あるいは後述するようにもう一方の端部も含めて)の走行によって、廊下20の床面全体を殺菌できる。
なお、反射板5だけでなく照射部4が備える紫外線ランプや紫外線発光素子の照射方向を切り替えることでも、照射角度を変化させることができる。
(可視光線の照射)
照射部4は、紫外線に加えて可視光線を照射することも好適である。紫外線は目に見えない光である。このため、殺菌を行う紫外線が照射されているのか、照射されている場合にどの範囲が照射されているのかが、分かりにくい。
このような目に見えないことでの不便を解消するために、紫外線に加えて可視光線が照射される。もちろん、可視光線は殺菌能力を有していないが、紫外線の照射範囲を使用者に判別させることができる。
可視光線は、紫外線の照射範囲を判別させることを目的としているので、紫外線と同じ範囲で照射されることが好ましい。このため、照射部4が備える紫外線ランプや紫外線発光素子と並列に並べられた可視光ランプや可視光発光素子が、可視光線を照射することが適当である。また、可視光線は、紫外線の照射に連動して照射されることが好ましい。
(複数走行ルートでの走行による殺菌)
自動床面殺菌装置1は、図1に示されるような廊下20を両側走行することで、床面を確実に殺菌することも好適である。図6は、本発明の実施の形態における両側走行による殺菌を示す説明図である。なお、両側だけでなく、廊下20の端部と中央付近が組み合わされた複数走行ルートで、自動床面殺菌装置1は、走行してもよい。また、両側走行は、一つの自動床面殺菌装置1が、往復走行してもよいし、同一方向で両側のそれぞれを走行してもよい。あるいは、2台の自動床面殺菌装置1のそれぞれが、廊下20の両側のそれぞれを走行してもよい。
廊下20が、自動床面殺菌装置1の紫外線照射範囲より広い幅である場合、自動床面殺菌装置1が片道走行するだけでは紫外線照射が不足する。この場合には、自動床面殺菌装置1は、図6に示されるように、廊下20の一方の端部である第1端部21を走行し、その後、逆側の端部である第2端部22を走行する両側走行で、廊下20の床面を確実に殺菌できる。
まず、自動床面殺菌装置1は、第1端部21を走行する。走行において駆動部3が適切に走行ルートを導くことは既述した通りである。この第1端部21の走行の際において、照射部4は、第1端部21から左側に対して紫外線を照射する。この結果、廊下20の右側を殺菌できる。線10Aは、第1端部21を走行する自動床面殺菌装置1が照射する紫外線を示す。
一方、自動床面殺菌装置1は、第1端部21の走行後に第2端部21を走行する。この際には、線10Bのように、第2端部22から廊下20の左半分を紫外線で照射する。
これらの往復の走行に伴う紫外線の照射によって、廊下20の幅が、自動床面殺菌装置1の紫外線照射範囲より広いなどの状況があっても、廊下20の床面を確実に殺菌できる。また、第1端部21を走行する場合と第2端部22を走行する場合とで照射する紫外線が、廊下20において一部重複することも好適である。
また、同じ自動床面殺菌装置1が、第1端部21を走行した後で第2端部22を走行してもよいが、2台の自動床面殺菌装置1の一方が、第1端部21を走行し、これに合わせて、もう一方が、第2端部22を走行してもよい。この場合には、1台の半分の時間で、廊下20の床面を殺菌できる。例えば、1台の自動床面殺菌装置1の紫外線照射可能範囲の2倍の廊下20であっても、両側走行によって、自動床面殺菌装置1は、床面全体を殺菌できる。
もちろん、廊下20の幅が広ければ、照射角度を変えることで、確実に床面を殺菌できる。あるいは、第1端部21と第2端部22の走行だけでなく、廊下20の中央部を走行することでもよい。いずれにしても、自動床面殺菌装置1は、底面だけでなく側面に対しても紫外線を照射できるので、ある走行ルートの走行だけで、広い範囲の床面20を満遍なく殺菌できる。
このような、床面20の殺菌によって、病院などの種々の施設で問題となっている床面に残存する病原菌やウイルスに起因する問題を解決できる。
なお、実施の形態1〜2で説明された自動床面殺菌装置1は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 自動床面殺菌装置
2 本体部
3 駆動部
4 照射部
5 反射板
20 廊下

Claims (5)

  1. 本体部と、
    前記本体部を床面において走行させる駆動部と、
    前記本体部に設けられ、前記本体部の走行方向の側面および底面に紫外線を照射する照射部と、を備え、
    前記本体部は、床面の所定方向に沿って走行し、
    前記照射部は、紫外線に合わせて可視光線を照射し、
    前記床面は廊下であって、前記本体部は、前記廊下の長辺の一方の端部である第1端部を走行し、その後、前記第1端部の逆側の第2端部を走行し、
    前記照射部は、前記第1端部を走行する際に、前記本体部の底面および前記第1端部から前記第2端部に向けた側面方向の床面に、紫外線および可視光線を照射し、
    前記照射部は、前記第2端部を走行する際に、前記本体部の底面および前記第2端部から前記第1端部に向けた側面方向の床面に、紫外線および可視光線を照射し、
    前記第1端部から側面方向へ照射される紫外線の一部と前記第2端部から側面方向へ照射される紫外線との一部が重複し、
    前記廊下の床面全体が、紫外線で照射される、自動床面殺菌装置。
  2. 前記照射部は、走行する前記本体部の両側面および底面に、紫外線を照射する、請求項1記載の自動床面殺菌装置。
  3. 前記照射部は、紫外線を照射する照射角度を変更可能である、請求項1または2記載の自動床面殺菌装置。
  4. 前記照射部は、前記本体部が走行する床面の幅に応じて、前記照射角度を変更する、請求項3記載の自動床面殺菌装置。
  5. 前記本体部は、前記床面の走行ルートに設置されたセンサーおよびガイド部材の少なくとも一方に従って、前記走行ルートを走行する、請求項1から4のいずれか記載の自動床面殺菌装置。
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