JP2004310385A - 自走式清掃装置および自走式清掃方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造や開発に関するコストがかかるジャイロを用いなくても、低コストでもって直進走行を可能として、プールの底面の全体を効率よく、且つ、ムラのないようにプール底面の掃除ができる自走式清掃装置を提供すること。
【解決手段】前輪駆動操舵方式を採用し、プール壁面と当該装置Aとの離間距離を検出する離間距離検出部16が検出不能になっても、当該装置Aの走行角度を従輪であるキャスター輪107の振れから計測し、その走行角度に基づいて前輪操舵制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】前輪駆動操舵方式を採用し、プール壁面と当該装置Aとの離間距離を検出する離間距離検出部16が検出不能になっても、当該装置Aの走行角度を従輪であるキャスター輪107の振れから計測し、その走行角度に基づいて前輪操舵制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、壁面に囲まれた掃除範囲を走行して掃除を行う自走式清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水を張った状態のプールの掃除を行うための、プールの底面を自動的に走行して底面に溜まったゴミを掃除する自走式清掃機が提案されている。
従来の自走式清掃機は、プールの壁面に突き当たると壁面を回避する機構を備え、プールの底面をランダムに走行することにより、プールの掃除を行っているのが一般的である。
【0003】
また、プールのように壁面に囲まれた掃除範囲、すなわち家屋における部屋などを走行して掃除を行う清掃ロボットがある。
この種の清掃ロボットとして、例えば、本体前部に3つの障害物センサと、本体の左右側部に2つずつの障害物センサと、本体後部に3つの障害物センサを備えており、三種類の障害物センサによって、前方、側方および後方の障害物を検出する清掃ロボットがある。
この清掃ロボットは、特に本体側部にある2つの障害物センサによって、清掃ロボットは壁に対する自身の角度を認知し、壁と平行な姿勢をとる姿勢補正をしながら壁に沿って走行することが可能としている。
【0004】
さらに、この清掃ロボットは、清掃ロボットの向き(姿勢角度)を検出するためのジャイロが本体前部中央に内蔵されており、その時々の向きの検出値と、その時々の移動距離とから、原点位置からの経路上の変位量を累積演算して現在位置を把握したり、このジャイロの検出値によって絶対方向(方角)も把握するとしている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−353014号公報 (第3頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
清掃ロボットは、部屋などの比較的に清掃面積が狭い場合、障害物センサの構成で自車の位置を把握しうるが、プールのように清掃面積が広い場合は、プール中央部付近になると清掃ロボットあるいは自走式清掃装置から壁面までの距離が長くなるため、障害物センサの検出ができず、自車の位置を把握できない。したがって、ロボットが本来行くべき軌道を外れないように、自車位置を把握、すなわち、なんらかの方向制御をする必要がある。
【0007】
その点、上記した清掃ロボットは、ジャイロを内蔵させ、そのジャイロからの入力信号に基づき清掃ロボットの向き(姿勢角度)と、ヨーレート(姿勢角が変化するときの角速度)と、エンコーダからの入力信号に基づき清掃ロボットの走行速度とを検出しており、これら走行速度およびヨーレートの各データは、清掃ロボットを目標経路に乗せる走行制御に使用されている。
【0008】
このジャイロによる方向制御は、様々な障害物が考えられる一般家庭などの部屋などでは、精度を確保するために必要なものと考えられるが、しかしながら、プールのように、さしたる障害物はなく、底に沈殿したゴミなどを吸い込んで清掃する装置においては、方向制御に関する開発コストがかかりすぎるし、仮に採用してもオーバースペックとなり採用できるものではない。
【0009】
また、その一方で、プールの壁面に突き当たると壁面を回避する機構を備えた従来の自走式清掃装置では、プールの底面をランダムに走行させるために、長時間走行させなければプールの底面の全体を掃除することができない。しかも、何回も掃除される場所と、全く掃除されない場所とが存在することになり、その結果、掃除ムラが発生してしまう。
【0010】
そこで本発明は、斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低コストでもって、プールの底面の全体を効率よく走行させることができ、短時間でプールの底面の全体をムラなく効率的に掃除することができる自走式清掃装置および自走式清掃方法を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にかかる自走式清掃装置および自走式清掃方法は、下記の技術的手段を講じた。
【0012】
すなわち、請求項1記載の発明の要旨は、壁面に囲まれた掃除範囲を走行して掃除を行う自走式清掃装置であって、操舵可能な前輪駆動部と、当該装置の走行角度を従輪である後輪の振れから計測して直進性を検出する直進検出部と、前記壁面と当該装置との離間距離を検出する離間距離検出手段と、前記離間距離検出手段で得られた距離データと予め記録され壁面と当該装置との最適離間距離データとを比較し算出された位置ずれデータと、該直進検出部からの直進データとに基づいて該前輪駆動部を該最適離間距離を維持しながら走行可能に操舵制御する第1軌道修正部を有した操舵制御手段とを有したことことを特徴とする自走式清掃装置に存する。
【0013】
請求項2記載の発明の要旨は、自走距離を検出する自走距離検出手段を有すると共に、前記操舵制御手段は、前記最適離間距離を維持して当該装置の直進性が確保されたと判断した場合に直進原点として記録する直進原点記録部と、前記直進データを常時監視する直進データ監視部と、前記直進原点と前記直進データ監視部で監視した直進データとに相違が生じた場合に、軌道がずれた自走距離と走行角度とに基づいて軌道修正をかける第2軌道修正部とを、有したことを特徴とする請求項1記載の自走式清掃装置に存する。
【0014】
請求項3記載の発明の要旨は、前記直進原点記録部は、所定時間内に前記直進データの変動がない場合に前記直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項2記載の自走式清掃装置に存する。
【0015】
請求項4記載の発明の要旨は、前記直進原点記録部は、予め設定された走行距離を走行した後に直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項2記載の自走式清掃装置に存する。
【0016】
請求項5記載の発明の要旨は、当該装置と前方の壁面との離間距離を検出する前方距離検出手段を有し、前記操舵制御手段は、前記前方距離検出手段で検出された離間距離データと予め設定された車体データとに基づいて、当該装置前部に設けられた被掃除物を吸引する吸込口部と対面の壁面とが当接または当接直前に走行を停止させると共に所定距離後進させてから当該装置を掃除実行方向に前進旋回する第1旋回制御部を有してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの自走式清掃装置に存する。
【0017】
請求項6記載の発明の要旨は、前記自走距離検出手段は、当該装置が前記最適離間距離を維持しながら走行している際に壁面に囲まれた掃除範囲領域の外郭距離を検出する共に、前記操舵制御手段は、該外郭距離データと被掃除物を吸引する吸込口部の吸引領域とに基づいて該掃除範囲領域内で最短な軌道が得られる最適旋回位置を算出し該最適旋回位置に達したときに当該装置を掃除実行方向に旋回する第2旋回制御部を有してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの自走式清掃装置に存する。
【0018】
請求項7記載の発明の要旨は、前記操舵制御手段は、前記離間距離検出手段が前記離間距離検出可能である場合は、前記第1軌道修正部と前記第1旋回制御部または前記第2旋回制御部に、否の場合は、第2軌道修正部と前記第2旋回制御部に、切り替え制御可能に構成されていることを特徴とする請求項6記載の自走式清掃装置に存する。
【0019】
請求項8記載の発明の要旨は、前記吸込口部は、当該装置を構成する車体本体の前部に進行方向と直交する方向に張出すように、かつ、壁面などの障害物に該吸込口部が当接した際に後方へ逃げるように回動可能に設けられた可動吸込口体と、床面を転動し該吸込口部を支持するキャスター車輪とを備え、該吸込口部の上下動を吸収する懸架機構を介して該車体本体に取り付けられていると共に、該車体本体に細菌を死滅させる殺菌灯を具備したことを特徴とする請求項5〜7のいずれかの自走式清掃装置に存する。
【0020】
請求項9記載の発明の要旨は、操舵可能な前輪駆動部と後輪部に設けられ当該装置の走行角度を従輪である後輪の振れから計測して直進性を検出する直進検出部とを備え壁面に囲まれた掃除範囲を走行して掃除を行う自走式清掃装置における自走式清掃方法であって、前記壁面と当該装置との離間距離を検出する離間距離検出工程と、前記離間距離検出工程で得られた距離データと予め記録され壁面と当該装置との最適離間距離データとを比較し算出された位置ずれデータと、該直進検出部からの直進データとに基づいて該前輪駆動部を該最適離間距離を維持しながら走行可能に操舵制御する第1軌道修正工程を有した操舵制御工程とを有したことを特徴とする自走式清掃方法に存する。
【0021】
請求項10記載の発明の要旨は、自走距離を検出する自走距離検出工程を有すると共に、前記操舵制御工程は、前記最適離間距離を維持して当該装置の直進性が確保されたと判断した場合に直進原点として記録する直進原点記録工程と、前記直進データを常時監視する直進データ監視工程と、前記直進原点と前記直進データ監視工程で監視した直進データとに相違が生じた場合に、軌道がずれた自走距離と走行角度とに基づいて軌道修正をかける第2軌道修正工程とを、有したことを特徴とする請求項9記載の自走式清掃方法に存する。
【0022】
請求項11記載の発明の要旨は、前記直進原点記録工程は、所定時間内に前記直進データの変動がない場合に前記直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項10記載の自走式清掃方法に存する。
【0023】
請求項12記載の発明の要旨は、前記直進原点記録工程は、予め設定された走行距離を走行した後に直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項10記載の自走式清掃方法に存する。
【0024】
請求項13記載の発明の要旨は、当該装置と前方の壁面との離間距離を検出する前方距離検出工程を有し、前記操舵制御工程は、前記前方距離検出工程で検出された離間距離データと予め設定された車体データとに基づいて、当該装置前部に設けられた被掃除物を吸引する吸込口部と対面の壁面とが当接または当接直前に走行を停止させると共に所定距離後進させてから当該装置を掃除実行方向に前進旋回する第1旋回制御工程を有してなることを特徴とする請求項9〜12のいずれかの自走式清掃方法に存する。
【0025】
請求項14記載の発明の要旨は、前記自走距離検出工程は、当該装置が前記最適離間距離を維持しながら走行している際に壁面に囲まれた掃除範囲領域の外郭距離を検出する共に、前記操舵制御工程は、該外郭距離データと被掃除物を吸引する吸込口部の吸引領域とに基づいて該掃除範囲領域内で最短な軌道が得られる最適旋回位置を算出し該最適旋回位置に達したときに当該装置を掃除実行方向に旋回する第2旋回制御工程を有してなることを特徴とする請求項9〜13のいずれかの自走式清掃方法に存する。
【0026】
請求項15記載の発明の要旨は、前記操舵制御工程は、前記離間距離検出工程が前記離間距離検出可能である場合は、前記第1軌道修正工程と前記第1旋回制御工程または前記第2旋回制御工程に、否の場合は、第2軌道修正工程と前記第2旋回制御工程に、切り替え制御可能に構成されていることを特徴とする請求項14記載の自走式清掃方法に存する。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面を用いて説明をする。図中、符号Aは自走式清掃装置を、Pはプールを、p1は壁面を、それぞれ示す。
【0028】
本実施形態の自走式清掃装置Aは、車体本体1と操舵制御手段2とで構成される。
【0029】
車体本体1は、図1〜図3に示すように、筐体10と、前輪駆動部11と、後輪部12と、掃除部13と、自走距離検出部14と、直進検出部15と、離間距離検出部16と、前方距離検出部17とで構成される。
【0030】
筐体10は、各機器類を搭載し各車輪を支持するシャーシ101と、該シャーシ101に取り付けられ前部が凸湾曲した略流線形状のフロントカバー102と、該フロントカバー102と連続するように該シャーシ101に取り付けられたリアカバー103とで構成される。このフロントカバー102は、後述するゴミ収納部113の上方に位置した部位が開閉可能になっている。
【0031】
前輪駆動部11は、シャーシ101前部に取り付けられた左右1組のパルスモータ104,105と、それぞれの該パルスモータ104,105の回転軸と接続された左右1組の車輪(前輪)とからなり、左右1組のパルスモータ104,105をシンクロ回転させることで自走式清掃装置Aが前進または後進し、左右のパルスモータ104,105に回転差を付与させることで右折または左折するようになっている。
【0032】
後輪部12は、差込軸付きのキャスター輪107であり、差込軸がシャーシ101後部に取り付けられて左右方向に揺動可能になっている。このキャスター輪107は、動輪とした上記の前輪に対して従輪となっている。
【0033】
掃除部13は、ゴミ吸引機構部108と、吸込口部109と、懸架機構110と、殺菌灯部111とを備えてなる。
【0034】
ゴミ吸引機構部108は、電動モータ(図示せず)とその電動モータの回転軸(図示せず)と接続されたポンプ(図示せず)とで構成された吸込発生部112と、吸込発生部112と連絡され吸引されたゴミを収納するゴミ収納部113とで構成された周知の構造のもので、ゴミ収納部113がフロントカバー102の開閉部下に配設されて、ゴミ収納部113に貯まったゴミを廃棄することができるようになっている。
【0035】
吸込口部109は、固定吸込口体114と、可動吸込口体115とを備えてなる。
固定吸込口体114は、シャーシ101前部略中央部を基端としてシャーシ101前部右端部(図において上方)までフロントカバー102と沿うように且つ底部と基部とが開口した断面コ字状を呈し、その基端部近傍内面にはプールP床面を転動し吸込口部109を支持する車輪116が設けられている。そして、基端部近傍上面から上方に向かってゴミ吸込経路である中空パイプ117が延出しており、この中空パイプ117が、シャーシ101に上下方向スライド可能に接続されている。
【0036】
可動吸込口体115は、底部と基部が開口した断面コ字状を呈しており、自走式清掃装置Aの進行方向と直交する左方向(図において下方)に張出すように且つ壁面p1などの障害物に可動吸込口体115が当接した際に後方へ逃げるように先部に回転ローラ118を設けると共に固定吸込口体114の中空パイプ117に可動吸込口体115の基部が回動可能に支持されている。
【0037】
また、中空パイプ117と基部との接続部には、ねじりばね(図示せず)を介在させており、障害物に可動吸込口体115が当接して後方へ逃げても、当接から解放されれば、このねじりばねによって所定位置へ復帰するようになっている。
【0038】
また、固定吸込口体114と可動吸込口体115との開口した底部の車体側縁部(図において右側)には、それぞれブラシ120が植設されており、プールP床面に沈殿したゴミなどの吸い込み漏れがないようになっており、対向した底部のプールP側縁部(図において左側)は大きめのゴミを誘導するための案内傾斜面が形成されている。
【0039】
なお、本実施形態の自走式清掃装置Aは、プールPを時計回りに走行させるため、自走式清掃装置Aと近接する壁面p1は進行方向左側のみとなることから、装置左側のみに可動吸込口体115を設けているもので、中央部から左右それぞれ吸込口体を可動するように構成してもよいものである。
【0040】
懸架機構110は、一端をシャーシ101に他端を吸込口部109に回動可能に接続した井桁状のリンク体121と、一端をシャーシ101に他端を吸込口部109に止着させ車輪116を介して吸込口部109をプールP床面に付勢するねじりばね(図示せず)とで構成される。
この車輪116を介して吸込口部109とプールP床面との間にはゴミを受け入れる間隙と上記した案内傾斜面が形成されているが、この間隙は、プールP床面に沈殿されると思われる最大ゴミ高さよりも若干高い位置に設定されている。
【0041】
殺菌灯部111は、紫外線エネルギーを水底部に照射して細菌を死滅させる水中殺菌灯であり、懸架機構110を構成するリンク体121に、自走式清掃装置Aの幅方向よりも若干広い領域に照射されるように取り付けられている。
【0042】
自走距離検出部14は、前記した前輪駆動部11を構成する左右1組のパルスモータ104,105を有して構成され、車体データ(本実施形態にかかる自走式清掃装置Aの固有値)として予め記録されたパルスモータ104,105の1パルス当たりの前輪外周の変位量と、自走式清掃装置Aが自走した分の総パルス数とに基づいて、自走式清掃装置Aの自走距離を検出するようになっている。
【0043】
また、自走式清掃装置Aが、最適離間距離L1を維持しながら走行している際に壁面p1に囲まれた掃除範囲領域の外郭距離L2、L3を検出するようになっている。この外郭距離L2、L3は、効率的にプールP内を清掃走行するために、自走式清掃装置Aをあみだ状に走らせる際の往復回数の割り出し計算を行うときに用いられる。
【0044】
直進検出部15は、後輪部12(キャスター輪107)の差込軸の軸上に設けられたロータリーエンコーダー123を有して構成され、従輪である後輪の振れによって出力されたパルスをカウントすることによりリアルタイムで走行角度を検出できるようになっている。
【0045】
離間距離検出部16は、リアカバー103両側面に設けられた超音波センサ124を有して構成され、壁面p1と自走式清掃装置Aとの離間距離を検出できるようになっている。
前方距離検出部17は、フロントカバー102前面に設けられた超音波センサ125を有して構成され、前方の壁面p1と自走式清掃装置Aとの離間距離を検出できるようになっている。
【0046】
操舵制御手段2は、図4に示すように、各センサからの信号の入出力部であるインターフェース21と、第1軌道修正部201と直進原点記録部202と直進データ監視部203と第2軌道修正部204と第1旋回制御部205と第2旋回制御部206とを有した制御プログラムと最適離間距離L1等の自走式清掃装置Aの固有のデータである車体データ207とが格納されたROM22と、直進データなどの各種データを読み出し可能に記録するためのRAM23と、制御プログラムを実行して自走式清掃装置Aを操舵制御するCPU24と、それらをデータ通信可能に接続したバス25と、を有して構成される。
【0047】
第1軌道修正部201は、その近傍の壁面p1から予め設定されている最適離間距離L1(可動吸込口体115の先端部にある回転ローラ118が壁面p1に接して転動、または、微少間隙が形成される距離)に走行制御にするもので、離間距離検出部16で得られた壁面p1と自走式清掃装置Aとの離間距離データと、車体データ207である壁面p1と自走式清掃装置Aとの最適離間距離データとを比較して位置ずれ量を算出し、この算出された位置ずれデータと直進検出部15からの直進データとに基づいて前輪駆動部11の左右1組のパルスモータ104,105を回転制御(操舵)して、最適離間距離L1となるように自走式清掃装置Aを走行させるようになっている。
【0048】
なお、この第1軌道修正部201による操舵制御は、壁面p1に対して自走式清掃装置Aが直交するような急な操舵制御は行わず、45度以内の操舵角度をもって最適離間距離L1となるように自走式清掃装置Aを走行させるようになっており、また、位置ずれ量が検出できる範囲、すなわち壁面p1から離間距離検出部16の超音波センサが検出可能な距離に対して行われる。
【0049】
直進原点記録部202は、位置ずれ量が検出できる範囲、すなわち壁面p1から離間距離検出部16の超音波センサが検出可能な距離に対して行われる。
この直進原点記録部202は、最適離間距離L1を維持して自走式清掃装置Aの直進性が確保されたと判断した場合に直進原点として記録し、位置ずれ量が検出できない範囲を自走する際の直進度(まっすぐ走行しているか否か)の目安とするもので、その場合、所定時間内に前記直進データの変動がない場合に前記直進性が確保されたと判断したり、予め設定された走行距離を走行した後に直進性が確保されたと判断したりしても良いもので、本実施形態では前者の判断基準でもって説明を進める。
【0050】
直進データ監視部203は、前記直進データを常時監視するもので、位置ずれ量が検出できない範囲を自走する際に機能するようになっている。
【0051】
第2軌道修正部204は、位置ずれ量が検出できない範囲を自走する際に機能するようになっているもので、直進原点と直進データ監視部203で監視した直進データとに相違が生じた場合、すなわち、自走式清掃装置Aが障害物に乗り上げたりして、曲がった方向に走行した場合に、その軌道がずれた分の自走距離と走行角度とに基づいて、本来のコースに復帰するように軌道修正をかけるようになっている。この場合も、適正なコースに対して自走式清掃装置Aが直交するような急な操舵制御は行わず、45度以内の操舵角度をもって最適離間距離L1となるように自走式清掃装置Aを走行させるようになっている。
【0052】
第1旋回制御部205は、前方距離検出部17で検出された、前方の壁面p1までの離間距離データと予め設定された車体データ207とに基づいて、吸込口部109と対面の壁面p1とが当接または当接直前に走行を停止させ、しかる後、吸い込みムラが生じないように所定距離後進させてから自走式清掃装置Aを掃除実行方向である右90度に前進旋回するようになっている。この動作制御は、壁面p1際に走行するときに行われるようになっている。
【0053】
第2旋回制御部206は、外郭距離L2、L3データと吸込口部109の吸引幅とに基づいて掃除範囲領域内で最短な軌道が得られる最適旋回位置を算出し、最適旋回位置に達したときに自走式清掃装置Aを掃除実行方向である時計回りに180度旋回するようになっている。
【0054】
以上のように構成された本実施形態の自走式清掃装置Aの一連の動作を図5の模式図と、図6〜図9のフローチャートを用いて説明する。なお、自走状態時は、ゴミ吸引機構部108を動作させると共に、殺菌灯部111の水中殺菌灯を照らしているものとする。
【0055】
最初に第1軌道修正部201による制御が行われる。
まず、壁面p1際の床面に、自走式清掃装置Aが時計回りに走行するように置いて走行を開始させる。自走式清掃装置Aは、離間距離検出部16によって即座に壁面p1までの距離検出を行う(ステップ1)。このとき検出ができなかった場合(ステップ1:No)は、後述する第2軌道修正制御部による制御に移行する(ステップ2)。
【0056】
壁面p1までの距離検出ができた場合(ステップ1:Yes)第1軌道修正制御に入り、即座に位置ずれ量の検出を行い(ステップ3)、その結果が最適離間距離L1よりプラスの値か否かを比較判断(ステップ4)する。値がプラスの場合(ステップ4:Yes)は、最適離間距離L1より遠いところに位置していると判断して前輪駆動部11を左に操舵し走行させる(ステップ5)。値がマイナスの場合は、最適離間距離L1より近いところへ位置していると判断して前輪駆動部11を右に操舵して走行させる(ステップ6)。
【0057】
続いて、走行を開始した自走式清掃装置Aが最適離間距離L1に位置したか否かを判断するが、この判断の基となる最適離間距離L1には、ある程度の幅方向の許容値を持たせており、その範囲内には入ったか否かを判断する(ステップ7)。
【0058】
最適離間距離L1内に自走式清掃装置Aが入っていない場合(ステップ7:No)は、ステップ4に戻って走行を続行する。最適離間距離L1内に自走式清掃装置Aが入った場合(ステップ7:Yes)は、即座にカウンタによる時間計測を開始し(ステップ8)、最適離間距離L1許容内かを判断する(ステップ9)。最適離間距離L1許容外になった場合(ステップ9:No)は、ステップ4に戻って現在の位置ずれ量と最適離間距離L1との比較判断を行う。
【0059】
そして、最適離間距離L1内である場合は、予め設定されている所定時間を経過したか否かを判断する(ステップ10)。
所定時間を経過したとき(タイムアップ)は、直進性が確保されたと判断、すなわち、壁面p1に対して最適離間距離L1を維持しながらへ平行に走行しているとして、直進原点記録部202が直進原点としてRAMに記録する(ステップ11)。
なお、この第1軌道修正部201による制御は、壁面p1から離間距離検出部16の超音波センサが検出可能な距離に対して行われるもので、その間、上記した直進原点は、常に上書きされるようになっている。
【0060】
次に自走式清掃装置Aは第1旋回制御部205による制御が行われる。
自走式清掃装置Aは、前方距離検出部17が前方壁面p1を検出するまで壁面p1に沿って走行する。自走式清掃装置Aが前方壁面p1の検出可能領域に入ると、即座に前方壁面p1までの距離データを検出し(ステップ12)、予め設定された停止位置、すなわち、吸込口部109と対面の壁面p1とが当接または当接直前の位置に達しか否かを判断(ステップ13)する。停止位置に達していない場合(ステップ13:No)は、そのまま走行を続行し、停止位置に達した場合(ステップ13:Yes)は即座に走行を停止する(ステップ14)。
【0061】
そして、その状態のまま後進して(ステップ15)、所定距離後進したか否か、すなわち、吸い込みムラが生じず、かつ、旋回可能な位置に達したか否かを判断し(ステップ16)、所定距離まで達していない場合(ステップ16:No)は、そのまま後進する。所定距離に達した場合は、自走式清掃装置Aを一旦停止させた後、右90度旋回走行を開始する(ステップ17)。続いて、この旋回走行が終了したか否かを判断(ステップ18)する。旋回が終了していない場合(ステップ18:No)は旋回を続行し、旋回が終了したら(ステップ18:Yes)、前進するように操舵して前進走行を開始する(ステップ19)。
【0062】
この上記した第1軌道修正部201による制御と第1旋回制御部205による制御とで、壁面p1際を走行した自走式清掃装置Aは、清掃作業と同時に壁面p1に囲まれた掃除範囲領域の外郭距離L2、L3を計測しRAM23に記録する。後に、この外郭距離L2、L3データは、車体データ207とに基づいて、壁面p1際より内側をあみだ状に走行する際の折り返し点を算出する際に用いられる。
【0063】
次に第2軌道修正部204による走行制御を説明する。
図8に示すように、まず、自走式清掃装置Aは位置ずれ量の検出が可能か否かを判断(ステップ20)し、検出可能である場合(ステップ20:Yes)は、そのまま第1軌道修正部201による走行制御を行い(ステップ21)、位置ずれ量が検出できなくなると(ステップ20:No)直前に取得した直進原点を目安とした第2軌道修正部204による走行制御に自動的に切り替わる。
【0064】
走行をしている自走式清掃装置Aは、直進原点と常時検出している直進データとに相違が無いかを比較判断して、自走式清掃装置Aが曲がった方向に向かって走行していないかを判断する(ステップ22)。直進原点と直進データとに相違がない場合(ステップ22:No)はそのまま自走させる。直進原点と直進データとに相違が生じた場合(ステップ22:Yes)は、直進原点に対して直進データがプラスの値か否かを判断して操舵方向を決定する(ステップ23)。
【0065】
たとえばプラス値の場合(ステップ23:Yes)は、進行方向に対して自走式清掃装置Aが右側に逸れたとして、左方向へ操舵走行し(ステップ24)、マイナス値の場合(ステップ23:No)は、進行方向に対して自走式清掃装置Aが左側に逸れたとして、右方向へ操舵走行して(ステップ25)、ステップ22に戻って直進原点となるまで操舵制御する。
【0066】
このような直進制御のもと、プールP内の掃除領域を効率よく自走して清掃する。図9に示したように、まず、自走式清掃装置Aは位置ずれ量の検出が可能か否かを判断(ステップ26)し、検出可能である場合(ステップ26:Yes)は、そのまま第1旋回制御部205による旋回制御を行い(ステップ27)、位置ずれ量が検出不可能である場合は(ステップ26:No)直前に取得した直進原点を目安とした第2軌道修正部204による走行制御に自動的に切り替わる。
【0067】
既知である掃除範囲領域の外郭距離L2、L3データと車体データ207とに基づいて、壁面p1際より内側をあみだ状に走行する際の折り返し点を算出(ステップ28)し、それに基づいて自走していく。そして、旋回位置に達しか否かの判断(ステップ29)をして、旋回位置に達していないと判断した場合(ステップ29:No)は、そのまま直進する。
【0068】
旋回位置に達したと判断した場合は、自走式清掃装置Aを右180度旋回動作に入り(ステップ30)、旋回終了したか否かを判断する(ステップ31)。旋回途中の場合(ステップ31:No)はそのまま旋回動作を続行し、旋回動作が終了したら(ステップ31:Yes)直進走行を開始する(ステップ32)。
【0069】
このあみだ状の走行を算出された折り返し数繰り返して、掃除領域内を清掃する。そして清掃走行が終了したら、そこから最短の壁面p1近傍の距離を算出し、それに基づいて自走式清掃装置Aが自走して一連の処理が終了する。
【0070】
以上、本実施形態の自走式清掃装置Aを説明したが、このものに限定されず、上記と同一動作手順を踏んだ清掃方法でも良いものである。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、前輪駆動操舵方式を採用し、壁面と当該装置との離間距離を検出する離間距離検出手段が検出不能になっても、当該装置の走行角度を従輪である後輪の振れから計測し、その走行角度に基づいて前輪操舵するから、製造や開発に関するコストがかかるジャイロを用いなくても直進走行ができ、したがって、低コストでもって、プールの底面の全体を効率よく走行して、ムラのないプール底面の掃除を行う自走式清掃装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる自走式清掃装置の平面図である。
【図2】側面図である。
【図3】正面図である。
【図4】電気的構成図である。
【図5】自走経路を示す説明図である。
【図6】第1軌道修正部による一連の軌道修正制御を示すフローチャートである。
【図7】第1旋回制御部による一連の旋回制御を示すフローチャートである。
【図8】第2軌道修正部による一連の軌道修正制御を示すフローチャートである。
【図9】第2旋回制御部による一連の旋回制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A 自走式清掃装置
1 車体本体
11 前輪駆動部
12 後輪部
14 自走距離検出部
15 直進検出部
16 離間距離検出部
17 前方距離検出部
107 キャスター輪
2 操舵制御手段
201 第1軌道修正部
202 直進原点記録部
203 直進データ監視部
204 第2軌道修正部
205 第1旋回制御部
206 第2旋回制御部
207 車体データ
L1 最適離間距離
P プール
p1 壁面
【発明の属する技術分野】
この発明は、壁面に囲まれた掃除範囲を走行して掃除を行う自走式清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水を張った状態のプールの掃除を行うための、プールの底面を自動的に走行して底面に溜まったゴミを掃除する自走式清掃機が提案されている。
従来の自走式清掃機は、プールの壁面に突き当たると壁面を回避する機構を備え、プールの底面をランダムに走行することにより、プールの掃除を行っているのが一般的である。
【0003】
また、プールのように壁面に囲まれた掃除範囲、すなわち家屋における部屋などを走行して掃除を行う清掃ロボットがある。
この種の清掃ロボットとして、例えば、本体前部に3つの障害物センサと、本体の左右側部に2つずつの障害物センサと、本体後部に3つの障害物センサを備えており、三種類の障害物センサによって、前方、側方および後方の障害物を検出する清掃ロボットがある。
この清掃ロボットは、特に本体側部にある2つの障害物センサによって、清掃ロボットは壁に対する自身の角度を認知し、壁と平行な姿勢をとる姿勢補正をしながら壁に沿って走行することが可能としている。
【0004】
さらに、この清掃ロボットは、清掃ロボットの向き(姿勢角度)を検出するためのジャイロが本体前部中央に内蔵されており、その時々の向きの検出値と、その時々の移動距離とから、原点位置からの経路上の変位量を累積演算して現在位置を把握したり、このジャイロの検出値によって絶対方向(方角)も把握するとしている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−353014号公報 (第3頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
清掃ロボットは、部屋などの比較的に清掃面積が狭い場合、障害物センサの構成で自車の位置を把握しうるが、プールのように清掃面積が広い場合は、プール中央部付近になると清掃ロボットあるいは自走式清掃装置から壁面までの距離が長くなるため、障害物センサの検出ができず、自車の位置を把握できない。したがって、ロボットが本来行くべき軌道を外れないように、自車位置を把握、すなわち、なんらかの方向制御をする必要がある。
【0007】
その点、上記した清掃ロボットは、ジャイロを内蔵させ、そのジャイロからの入力信号に基づき清掃ロボットの向き(姿勢角度)と、ヨーレート(姿勢角が変化するときの角速度)と、エンコーダからの入力信号に基づき清掃ロボットの走行速度とを検出しており、これら走行速度およびヨーレートの各データは、清掃ロボットを目標経路に乗せる走行制御に使用されている。
【0008】
このジャイロによる方向制御は、様々な障害物が考えられる一般家庭などの部屋などでは、精度を確保するために必要なものと考えられるが、しかしながら、プールのように、さしたる障害物はなく、底に沈殿したゴミなどを吸い込んで清掃する装置においては、方向制御に関する開発コストがかかりすぎるし、仮に採用してもオーバースペックとなり採用できるものではない。
【0009】
また、その一方で、プールの壁面に突き当たると壁面を回避する機構を備えた従来の自走式清掃装置では、プールの底面をランダムに走行させるために、長時間走行させなければプールの底面の全体を掃除することができない。しかも、何回も掃除される場所と、全く掃除されない場所とが存在することになり、その結果、掃除ムラが発生してしまう。
【0010】
そこで本発明は、斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低コストでもって、プールの底面の全体を効率よく走行させることができ、短時間でプールの底面の全体をムラなく効率的に掃除することができる自走式清掃装置および自走式清掃方法を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にかかる自走式清掃装置および自走式清掃方法は、下記の技術的手段を講じた。
【0012】
すなわち、請求項1記載の発明の要旨は、壁面に囲まれた掃除範囲を走行して掃除を行う自走式清掃装置であって、操舵可能な前輪駆動部と、当該装置の走行角度を従輪である後輪の振れから計測して直進性を検出する直進検出部と、前記壁面と当該装置との離間距離を検出する離間距離検出手段と、前記離間距離検出手段で得られた距離データと予め記録され壁面と当該装置との最適離間距離データとを比較し算出された位置ずれデータと、該直進検出部からの直進データとに基づいて該前輪駆動部を該最適離間距離を維持しながら走行可能に操舵制御する第1軌道修正部を有した操舵制御手段とを有したことことを特徴とする自走式清掃装置に存する。
【0013】
請求項2記載の発明の要旨は、自走距離を検出する自走距離検出手段を有すると共に、前記操舵制御手段は、前記最適離間距離を維持して当該装置の直進性が確保されたと判断した場合に直進原点として記録する直進原点記録部と、前記直進データを常時監視する直進データ監視部と、前記直進原点と前記直進データ監視部で監視した直進データとに相違が生じた場合に、軌道がずれた自走距離と走行角度とに基づいて軌道修正をかける第2軌道修正部とを、有したことを特徴とする請求項1記載の自走式清掃装置に存する。
【0014】
請求項3記載の発明の要旨は、前記直進原点記録部は、所定時間内に前記直進データの変動がない場合に前記直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項2記載の自走式清掃装置に存する。
【0015】
請求項4記載の発明の要旨は、前記直進原点記録部は、予め設定された走行距離を走行した後に直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項2記載の自走式清掃装置に存する。
【0016】
請求項5記載の発明の要旨は、当該装置と前方の壁面との離間距離を検出する前方距離検出手段を有し、前記操舵制御手段は、前記前方距離検出手段で検出された離間距離データと予め設定された車体データとに基づいて、当該装置前部に設けられた被掃除物を吸引する吸込口部と対面の壁面とが当接または当接直前に走行を停止させると共に所定距離後進させてから当該装置を掃除実行方向に前進旋回する第1旋回制御部を有してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの自走式清掃装置に存する。
【0017】
請求項6記載の発明の要旨は、前記自走距離検出手段は、当該装置が前記最適離間距離を維持しながら走行している際に壁面に囲まれた掃除範囲領域の外郭距離を検出する共に、前記操舵制御手段は、該外郭距離データと被掃除物を吸引する吸込口部の吸引領域とに基づいて該掃除範囲領域内で最短な軌道が得られる最適旋回位置を算出し該最適旋回位置に達したときに当該装置を掃除実行方向に旋回する第2旋回制御部を有してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの自走式清掃装置に存する。
【0018】
請求項7記載の発明の要旨は、前記操舵制御手段は、前記離間距離検出手段が前記離間距離検出可能である場合は、前記第1軌道修正部と前記第1旋回制御部または前記第2旋回制御部に、否の場合は、第2軌道修正部と前記第2旋回制御部に、切り替え制御可能に構成されていることを特徴とする請求項6記載の自走式清掃装置に存する。
【0019】
請求項8記載の発明の要旨は、前記吸込口部は、当該装置を構成する車体本体の前部に進行方向と直交する方向に張出すように、かつ、壁面などの障害物に該吸込口部が当接した際に後方へ逃げるように回動可能に設けられた可動吸込口体と、床面を転動し該吸込口部を支持するキャスター車輪とを備え、該吸込口部の上下動を吸収する懸架機構を介して該車体本体に取り付けられていると共に、該車体本体に細菌を死滅させる殺菌灯を具備したことを特徴とする請求項5〜7のいずれかの自走式清掃装置に存する。
【0020】
請求項9記載の発明の要旨は、操舵可能な前輪駆動部と後輪部に設けられ当該装置の走行角度を従輪である後輪の振れから計測して直進性を検出する直進検出部とを備え壁面に囲まれた掃除範囲を走行して掃除を行う自走式清掃装置における自走式清掃方法であって、前記壁面と当該装置との離間距離を検出する離間距離検出工程と、前記離間距離検出工程で得られた距離データと予め記録され壁面と当該装置との最適離間距離データとを比較し算出された位置ずれデータと、該直進検出部からの直進データとに基づいて該前輪駆動部を該最適離間距離を維持しながら走行可能に操舵制御する第1軌道修正工程を有した操舵制御工程とを有したことを特徴とする自走式清掃方法に存する。
【0021】
請求項10記載の発明の要旨は、自走距離を検出する自走距離検出工程を有すると共に、前記操舵制御工程は、前記最適離間距離を維持して当該装置の直進性が確保されたと判断した場合に直進原点として記録する直進原点記録工程と、前記直進データを常時監視する直進データ監視工程と、前記直進原点と前記直進データ監視工程で監視した直進データとに相違が生じた場合に、軌道がずれた自走距離と走行角度とに基づいて軌道修正をかける第2軌道修正工程とを、有したことを特徴とする請求項9記載の自走式清掃方法に存する。
【0022】
請求項11記載の発明の要旨は、前記直進原点記録工程は、所定時間内に前記直進データの変動がない場合に前記直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項10記載の自走式清掃方法に存する。
【0023】
請求項12記載の発明の要旨は、前記直進原点記録工程は、予め設定された走行距離を走行した後に直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項10記載の自走式清掃方法に存する。
【0024】
請求項13記載の発明の要旨は、当該装置と前方の壁面との離間距離を検出する前方距離検出工程を有し、前記操舵制御工程は、前記前方距離検出工程で検出された離間距離データと予め設定された車体データとに基づいて、当該装置前部に設けられた被掃除物を吸引する吸込口部と対面の壁面とが当接または当接直前に走行を停止させると共に所定距離後進させてから当該装置を掃除実行方向に前進旋回する第1旋回制御工程を有してなることを特徴とする請求項9〜12のいずれかの自走式清掃方法に存する。
【0025】
請求項14記載の発明の要旨は、前記自走距離検出工程は、当該装置が前記最適離間距離を維持しながら走行している際に壁面に囲まれた掃除範囲領域の外郭距離を検出する共に、前記操舵制御工程は、該外郭距離データと被掃除物を吸引する吸込口部の吸引領域とに基づいて該掃除範囲領域内で最短な軌道が得られる最適旋回位置を算出し該最適旋回位置に達したときに当該装置を掃除実行方向に旋回する第2旋回制御工程を有してなることを特徴とする請求項9〜13のいずれかの自走式清掃方法に存する。
【0026】
請求項15記載の発明の要旨は、前記操舵制御工程は、前記離間距離検出工程が前記離間距離検出可能である場合は、前記第1軌道修正工程と前記第1旋回制御工程または前記第2旋回制御工程に、否の場合は、第2軌道修正工程と前記第2旋回制御工程に、切り替え制御可能に構成されていることを特徴とする請求項14記載の自走式清掃方法に存する。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面を用いて説明をする。図中、符号Aは自走式清掃装置を、Pはプールを、p1は壁面を、それぞれ示す。
【0028】
本実施形態の自走式清掃装置Aは、車体本体1と操舵制御手段2とで構成される。
【0029】
車体本体1は、図1〜図3に示すように、筐体10と、前輪駆動部11と、後輪部12と、掃除部13と、自走距離検出部14と、直進検出部15と、離間距離検出部16と、前方距離検出部17とで構成される。
【0030】
筐体10は、各機器類を搭載し各車輪を支持するシャーシ101と、該シャーシ101に取り付けられ前部が凸湾曲した略流線形状のフロントカバー102と、該フロントカバー102と連続するように該シャーシ101に取り付けられたリアカバー103とで構成される。このフロントカバー102は、後述するゴミ収納部113の上方に位置した部位が開閉可能になっている。
【0031】
前輪駆動部11は、シャーシ101前部に取り付けられた左右1組のパルスモータ104,105と、それぞれの該パルスモータ104,105の回転軸と接続された左右1組の車輪(前輪)とからなり、左右1組のパルスモータ104,105をシンクロ回転させることで自走式清掃装置Aが前進または後進し、左右のパルスモータ104,105に回転差を付与させることで右折または左折するようになっている。
【0032】
後輪部12は、差込軸付きのキャスター輪107であり、差込軸がシャーシ101後部に取り付けられて左右方向に揺動可能になっている。このキャスター輪107は、動輪とした上記の前輪に対して従輪となっている。
【0033】
掃除部13は、ゴミ吸引機構部108と、吸込口部109と、懸架機構110と、殺菌灯部111とを備えてなる。
【0034】
ゴミ吸引機構部108は、電動モータ(図示せず)とその電動モータの回転軸(図示せず)と接続されたポンプ(図示せず)とで構成された吸込発生部112と、吸込発生部112と連絡され吸引されたゴミを収納するゴミ収納部113とで構成された周知の構造のもので、ゴミ収納部113がフロントカバー102の開閉部下に配設されて、ゴミ収納部113に貯まったゴミを廃棄することができるようになっている。
【0035】
吸込口部109は、固定吸込口体114と、可動吸込口体115とを備えてなる。
固定吸込口体114は、シャーシ101前部略中央部を基端としてシャーシ101前部右端部(図において上方)までフロントカバー102と沿うように且つ底部と基部とが開口した断面コ字状を呈し、その基端部近傍内面にはプールP床面を転動し吸込口部109を支持する車輪116が設けられている。そして、基端部近傍上面から上方に向かってゴミ吸込経路である中空パイプ117が延出しており、この中空パイプ117が、シャーシ101に上下方向スライド可能に接続されている。
【0036】
可動吸込口体115は、底部と基部が開口した断面コ字状を呈しており、自走式清掃装置Aの進行方向と直交する左方向(図において下方)に張出すように且つ壁面p1などの障害物に可動吸込口体115が当接した際に後方へ逃げるように先部に回転ローラ118を設けると共に固定吸込口体114の中空パイプ117に可動吸込口体115の基部が回動可能に支持されている。
【0037】
また、中空パイプ117と基部との接続部には、ねじりばね(図示せず)を介在させており、障害物に可動吸込口体115が当接して後方へ逃げても、当接から解放されれば、このねじりばねによって所定位置へ復帰するようになっている。
【0038】
また、固定吸込口体114と可動吸込口体115との開口した底部の車体側縁部(図において右側)には、それぞれブラシ120が植設されており、プールP床面に沈殿したゴミなどの吸い込み漏れがないようになっており、対向した底部のプールP側縁部(図において左側)は大きめのゴミを誘導するための案内傾斜面が形成されている。
【0039】
なお、本実施形態の自走式清掃装置Aは、プールPを時計回りに走行させるため、自走式清掃装置Aと近接する壁面p1は進行方向左側のみとなることから、装置左側のみに可動吸込口体115を設けているもので、中央部から左右それぞれ吸込口体を可動するように構成してもよいものである。
【0040】
懸架機構110は、一端をシャーシ101に他端を吸込口部109に回動可能に接続した井桁状のリンク体121と、一端をシャーシ101に他端を吸込口部109に止着させ車輪116を介して吸込口部109をプールP床面に付勢するねじりばね(図示せず)とで構成される。
この車輪116を介して吸込口部109とプールP床面との間にはゴミを受け入れる間隙と上記した案内傾斜面が形成されているが、この間隙は、プールP床面に沈殿されると思われる最大ゴミ高さよりも若干高い位置に設定されている。
【0041】
殺菌灯部111は、紫外線エネルギーを水底部に照射して細菌を死滅させる水中殺菌灯であり、懸架機構110を構成するリンク体121に、自走式清掃装置Aの幅方向よりも若干広い領域に照射されるように取り付けられている。
【0042】
自走距離検出部14は、前記した前輪駆動部11を構成する左右1組のパルスモータ104,105を有して構成され、車体データ(本実施形態にかかる自走式清掃装置Aの固有値)として予め記録されたパルスモータ104,105の1パルス当たりの前輪外周の変位量と、自走式清掃装置Aが自走した分の総パルス数とに基づいて、自走式清掃装置Aの自走距離を検出するようになっている。
【0043】
また、自走式清掃装置Aが、最適離間距離L1を維持しながら走行している際に壁面p1に囲まれた掃除範囲領域の外郭距離L2、L3を検出するようになっている。この外郭距離L2、L3は、効率的にプールP内を清掃走行するために、自走式清掃装置Aをあみだ状に走らせる際の往復回数の割り出し計算を行うときに用いられる。
【0044】
直進検出部15は、後輪部12(キャスター輪107)の差込軸の軸上に設けられたロータリーエンコーダー123を有して構成され、従輪である後輪の振れによって出力されたパルスをカウントすることによりリアルタイムで走行角度を検出できるようになっている。
【0045】
離間距離検出部16は、リアカバー103両側面に設けられた超音波センサ124を有して構成され、壁面p1と自走式清掃装置Aとの離間距離を検出できるようになっている。
前方距離検出部17は、フロントカバー102前面に設けられた超音波センサ125を有して構成され、前方の壁面p1と自走式清掃装置Aとの離間距離を検出できるようになっている。
【0046】
操舵制御手段2は、図4に示すように、各センサからの信号の入出力部であるインターフェース21と、第1軌道修正部201と直進原点記録部202と直進データ監視部203と第2軌道修正部204と第1旋回制御部205と第2旋回制御部206とを有した制御プログラムと最適離間距離L1等の自走式清掃装置Aの固有のデータである車体データ207とが格納されたROM22と、直進データなどの各種データを読み出し可能に記録するためのRAM23と、制御プログラムを実行して自走式清掃装置Aを操舵制御するCPU24と、それらをデータ通信可能に接続したバス25と、を有して構成される。
【0047】
第1軌道修正部201は、その近傍の壁面p1から予め設定されている最適離間距離L1(可動吸込口体115の先端部にある回転ローラ118が壁面p1に接して転動、または、微少間隙が形成される距離)に走行制御にするもので、離間距離検出部16で得られた壁面p1と自走式清掃装置Aとの離間距離データと、車体データ207である壁面p1と自走式清掃装置Aとの最適離間距離データとを比較して位置ずれ量を算出し、この算出された位置ずれデータと直進検出部15からの直進データとに基づいて前輪駆動部11の左右1組のパルスモータ104,105を回転制御(操舵)して、最適離間距離L1となるように自走式清掃装置Aを走行させるようになっている。
【0048】
なお、この第1軌道修正部201による操舵制御は、壁面p1に対して自走式清掃装置Aが直交するような急な操舵制御は行わず、45度以内の操舵角度をもって最適離間距離L1となるように自走式清掃装置Aを走行させるようになっており、また、位置ずれ量が検出できる範囲、すなわち壁面p1から離間距離検出部16の超音波センサが検出可能な距離に対して行われる。
【0049】
直進原点記録部202は、位置ずれ量が検出できる範囲、すなわち壁面p1から離間距離検出部16の超音波センサが検出可能な距離に対して行われる。
この直進原点記録部202は、最適離間距離L1を維持して自走式清掃装置Aの直進性が確保されたと判断した場合に直進原点として記録し、位置ずれ量が検出できない範囲を自走する際の直進度(まっすぐ走行しているか否か)の目安とするもので、その場合、所定時間内に前記直進データの変動がない場合に前記直進性が確保されたと判断したり、予め設定された走行距離を走行した後に直進性が確保されたと判断したりしても良いもので、本実施形態では前者の判断基準でもって説明を進める。
【0050】
直進データ監視部203は、前記直進データを常時監視するもので、位置ずれ量が検出できない範囲を自走する際に機能するようになっている。
【0051】
第2軌道修正部204は、位置ずれ量が検出できない範囲を自走する際に機能するようになっているもので、直進原点と直進データ監視部203で監視した直進データとに相違が生じた場合、すなわち、自走式清掃装置Aが障害物に乗り上げたりして、曲がった方向に走行した場合に、その軌道がずれた分の自走距離と走行角度とに基づいて、本来のコースに復帰するように軌道修正をかけるようになっている。この場合も、適正なコースに対して自走式清掃装置Aが直交するような急な操舵制御は行わず、45度以内の操舵角度をもって最適離間距離L1となるように自走式清掃装置Aを走行させるようになっている。
【0052】
第1旋回制御部205は、前方距離検出部17で検出された、前方の壁面p1までの離間距離データと予め設定された車体データ207とに基づいて、吸込口部109と対面の壁面p1とが当接または当接直前に走行を停止させ、しかる後、吸い込みムラが生じないように所定距離後進させてから自走式清掃装置Aを掃除実行方向である右90度に前進旋回するようになっている。この動作制御は、壁面p1際に走行するときに行われるようになっている。
【0053】
第2旋回制御部206は、外郭距離L2、L3データと吸込口部109の吸引幅とに基づいて掃除範囲領域内で最短な軌道が得られる最適旋回位置を算出し、最適旋回位置に達したときに自走式清掃装置Aを掃除実行方向である時計回りに180度旋回するようになっている。
【0054】
以上のように構成された本実施形態の自走式清掃装置Aの一連の動作を図5の模式図と、図6〜図9のフローチャートを用いて説明する。なお、自走状態時は、ゴミ吸引機構部108を動作させると共に、殺菌灯部111の水中殺菌灯を照らしているものとする。
【0055】
最初に第1軌道修正部201による制御が行われる。
まず、壁面p1際の床面に、自走式清掃装置Aが時計回りに走行するように置いて走行を開始させる。自走式清掃装置Aは、離間距離検出部16によって即座に壁面p1までの距離検出を行う(ステップ1)。このとき検出ができなかった場合(ステップ1:No)は、後述する第2軌道修正制御部による制御に移行する(ステップ2)。
【0056】
壁面p1までの距離検出ができた場合(ステップ1:Yes)第1軌道修正制御に入り、即座に位置ずれ量の検出を行い(ステップ3)、その結果が最適離間距離L1よりプラスの値か否かを比較判断(ステップ4)する。値がプラスの場合(ステップ4:Yes)は、最適離間距離L1より遠いところに位置していると判断して前輪駆動部11を左に操舵し走行させる(ステップ5)。値がマイナスの場合は、最適離間距離L1より近いところへ位置していると判断して前輪駆動部11を右に操舵して走行させる(ステップ6)。
【0057】
続いて、走行を開始した自走式清掃装置Aが最適離間距離L1に位置したか否かを判断するが、この判断の基となる最適離間距離L1には、ある程度の幅方向の許容値を持たせており、その範囲内には入ったか否かを判断する(ステップ7)。
【0058】
最適離間距離L1内に自走式清掃装置Aが入っていない場合(ステップ7:No)は、ステップ4に戻って走行を続行する。最適離間距離L1内に自走式清掃装置Aが入った場合(ステップ7:Yes)は、即座にカウンタによる時間計測を開始し(ステップ8)、最適離間距離L1許容内かを判断する(ステップ9)。最適離間距離L1許容外になった場合(ステップ9:No)は、ステップ4に戻って現在の位置ずれ量と最適離間距離L1との比較判断を行う。
【0059】
そして、最適離間距離L1内である場合は、予め設定されている所定時間を経過したか否かを判断する(ステップ10)。
所定時間を経過したとき(タイムアップ)は、直進性が確保されたと判断、すなわち、壁面p1に対して最適離間距離L1を維持しながらへ平行に走行しているとして、直進原点記録部202が直進原点としてRAMに記録する(ステップ11)。
なお、この第1軌道修正部201による制御は、壁面p1から離間距離検出部16の超音波センサが検出可能な距離に対して行われるもので、その間、上記した直進原点は、常に上書きされるようになっている。
【0060】
次に自走式清掃装置Aは第1旋回制御部205による制御が行われる。
自走式清掃装置Aは、前方距離検出部17が前方壁面p1を検出するまで壁面p1に沿って走行する。自走式清掃装置Aが前方壁面p1の検出可能領域に入ると、即座に前方壁面p1までの距離データを検出し(ステップ12)、予め設定された停止位置、すなわち、吸込口部109と対面の壁面p1とが当接または当接直前の位置に達しか否かを判断(ステップ13)する。停止位置に達していない場合(ステップ13:No)は、そのまま走行を続行し、停止位置に達した場合(ステップ13:Yes)は即座に走行を停止する(ステップ14)。
【0061】
そして、その状態のまま後進して(ステップ15)、所定距離後進したか否か、すなわち、吸い込みムラが生じず、かつ、旋回可能な位置に達したか否かを判断し(ステップ16)、所定距離まで達していない場合(ステップ16:No)は、そのまま後進する。所定距離に達した場合は、自走式清掃装置Aを一旦停止させた後、右90度旋回走行を開始する(ステップ17)。続いて、この旋回走行が終了したか否かを判断(ステップ18)する。旋回が終了していない場合(ステップ18:No)は旋回を続行し、旋回が終了したら(ステップ18:Yes)、前進するように操舵して前進走行を開始する(ステップ19)。
【0062】
この上記した第1軌道修正部201による制御と第1旋回制御部205による制御とで、壁面p1際を走行した自走式清掃装置Aは、清掃作業と同時に壁面p1に囲まれた掃除範囲領域の外郭距離L2、L3を計測しRAM23に記録する。後に、この外郭距離L2、L3データは、車体データ207とに基づいて、壁面p1際より内側をあみだ状に走行する際の折り返し点を算出する際に用いられる。
【0063】
次に第2軌道修正部204による走行制御を説明する。
図8に示すように、まず、自走式清掃装置Aは位置ずれ量の検出が可能か否かを判断(ステップ20)し、検出可能である場合(ステップ20:Yes)は、そのまま第1軌道修正部201による走行制御を行い(ステップ21)、位置ずれ量が検出できなくなると(ステップ20:No)直前に取得した直進原点を目安とした第2軌道修正部204による走行制御に自動的に切り替わる。
【0064】
走行をしている自走式清掃装置Aは、直進原点と常時検出している直進データとに相違が無いかを比較判断して、自走式清掃装置Aが曲がった方向に向かって走行していないかを判断する(ステップ22)。直進原点と直進データとに相違がない場合(ステップ22:No)はそのまま自走させる。直進原点と直進データとに相違が生じた場合(ステップ22:Yes)は、直進原点に対して直進データがプラスの値か否かを判断して操舵方向を決定する(ステップ23)。
【0065】
たとえばプラス値の場合(ステップ23:Yes)は、進行方向に対して自走式清掃装置Aが右側に逸れたとして、左方向へ操舵走行し(ステップ24)、マイナス値の場合(ステップ23:No)は、進行方向に対して自走式清掃装置Aが左側に逸れたとして、右方向へ操舵走行して(ステップ25)、ステップ22に戻って直進原点となるまで操舵制御する。
【0066】
このような直進制御のもと、プールP内の掃除領域を効率よく自走して清掃する。図9に示したように、まず、自走式清掃装置Aは位置ずれ量の検出が可能か否かを判断(ステップ26)し、検出可能である場合(ステップ26:Yes)は、そのまま第1旋回制御部205による旋回制御を行い(ステップ27)、位置ずれ量が検出不可能である場合は(ステップ26:No)直前に取得した直進原点を目安とした第2軌道修正部204による走行制御に自動的に切り替わる。
【0067】
既知である掃除範囲領域の外郭距離L2、L3データと車体データ207とに基づいて、壁面p1際より内側をあみだ状に走行する際の折り返し点を算出(ステップ28)し、それに基づいて自走していく。そして、旋回位置に達しか否かの判断(ステップ29)をして、旋回位置に達していないと判断した場合(ステップ29:No)は、そのまま直進する。
【0068】
旋回位置に達したと判断した場合は、自走式清掃装置Aを右180度旋回動作に入り(ステップ30)、旋回終了したか否かを判断する(ステップ31)。旋回途中の場合(ステップ31:No)はそのまま旋回動作を続行し、旋回動作が終了したら(ステップ31:Yes)直進走行を開始する(ステップ32)。
【0069】
このあみだ状の走行を算出された折り返し数繰り返して、掃除領域内を清掃する。そして清掃走行が終了したら、そこから最短の壁面p1近傍の距離を算出し、それに基づいて自走式清掃装置Aが自走して一連の処理が終了する。
【0070】
以上、本実施形態の自走式清掃装置Aを説明したが、このものに限定されず、上記と同一動作手順を踏んだ清掃方法でも良いものである。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、前輪駆動操舵方式を採用し、壁面と当該装置との離間距離を検出する離間距離検出手段が検出不能になっても、当該装置の走行角度を従輪である後輪の振れから計測し、その走行角度に基づいて前輪操舵するから、製造や開発に関するコストがかかるジャイロを用いなくても直進走行ができ、したがって、低コストでもって、プールの底面の全体を効率よく走行して、ムラのないプール底面の掃除を行う自走式清掃装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる自走式清掃装置の平面図である。
【図2】側面図である。
【図3】正面図である。
【図4】電気的構成図である。
【図5】自走経路を示す説明図である。
【図6】第1軌道修正部による一連の軌道修正制御を示すフローチャートである。
【図7】第1旋回制御部による一連の旋回制御を示すフローチャートである。
【図8】第2軌道修正部による一連の軌道修正制御を示すフローチャートである。
【図9】第2旋回制御部による一連の旋回制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A 自走式清掃装置
1 車体本体
11 前輪駆動部
12 後輪部
14 自走距離検出部
15 直進検出部
16 離間距離検出部
17 前方距離検出部
107 キャスター輪
2 操舵制御手段
201 第1軌道修正部
202 直進原点記録部
203 直進データ監視部
204 第2軌道修正部
205 第1旋回制御部
206 第2旋回制御部
207 車体データ
L1 最適離間距離
P プール
p1 壁面
Claims (15)
- 壁面に囲まれた掃除範囲を走行して掃除を行う自走式清掃装置であって、
操舵可能な前輪駆動部と、
当該装置の走行角度を従輪である後輪の振れから計測して直進性を検出する直進検出部と、
前記壁面と当該装置との離間距離を検出する離間距離検出手段と、
前記離間距離検出手段で得られた距離データと予め記録され壁面と当該装置との最適離間距離データとを比較し算出された位置ずれデータと、該直進検出部からの直進データとに基づいて該前輪駆動部を該最適離間距離を維持しながら走行可能に操舵制御する第1軌道修正部を有した操舵制御手段と
を有したことを特徴とする自走式清掃装置。 - 自走距離を検出する自走距離検出手段を有すると共に、
前記操舵制御手段は、前記最適離間距離を維持して当該装置の直進性が確保されたと判断した場合に直進原点として記録する直進原点記録部と、前記直進データを常時監視する直進データ監視部と、前記直進原点と前記直進データ監視部で監視した直進データとに相違が生じた場合に、軌道がずれた自走距離と走行角度とに基づいて軌道修正をかける第2軌道修正部とを、有したことを特徴とする請求項1記載の自走式清掃装置。 - 前記直進原点記録部は、所定時間内に前記直進データの変動がない場合に前記直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項2記載の自走式清掃装置。
- 前記直進原点記録部は、予め設定された走行距離を走行した後に直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項2記載の自走式清掃装置。
- 当該装置と前方の壁面との離間距離を検出する前方距離検出手段を有し、
前記操舵制御手段は、前記前方距離検出手段で検出された離間距離データと予め設定された車体データとに基づいて、当該装置前部に設けられた被掃除物を吸引する吸込口部と対面の壁面とが当接または当接直前に走行を停止させると共に所定距離後進させてから当該装置を掃除実行方向に前進旋回する第1旋回制御部を有してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの自走式清掃装置。 - 前記自走距離検出手段は、当該装置が前記最適離間距離を維持しながら走行している際に壁面に囲まれた掃除範囲領域の外郭距離を検出する共に、
前記操舵制御手段は、該外郭距離データと被掃除物を吸引する吸込口部の吸引領域とに基づいて該掃除範囲領域内で最短な軌道が得られる最適旋回位置を算出し該最適旋回位置に達したときに当該装置を掃除実行方向に旋回する第2旋回制御部を有してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの自走式清掃装置。 - 前記操舵制御手段は、前記離間距離検出手段が前記離間距離検出可能である場合は、前記第1軌道修正部と前記第1旋回制御部または前記第2旋回制御部に、否の場合は、第2軌道修正部と前記第2旋回制御部に、切り替え制御可能に構成されていることを特徴とする請求項6記載の自走式清掃装置。
- 前記吸込口部は、当該装置を構成する車体本体の前部に進行方向と直交する方向に張出すように、かつ、壁面などの障害物に該吸込口部が当接した際に後方へ逃げるように回動可能に設けられた可動吸込口体と、床面を転動し該吸込口部を支持するキャスター車輪とを備え、該吸込口部の上下動を吸収する懸架機構を介して該車体本体に取り付けられていると共に、該車体本体に細菌を死滅させる殺菌灯を具備したことを特徴とする請求項5〜7のいずれかの自走式清掃装置。
- 操舵可能な前輪駆動部と後輪部に設けられ当該装置の走行角度を従輪である後輪の振れから計測して直進性を検出する直進検出部とを備え壁面に囲まれた掃除範囲を走行して掃除を行う自走式清掃装置における自走式清掃方法であって、
前記壁面と当該装置との離間距離を検出する離間距離検出工程と、
前記離間距離検出工程で得られた距離データと予め記録され壁面と当該装置との最適離間距離データとを比較し算出された位置ずれデータと、該直進検出部からの直進データとに基づいて該前輪駆動部を該最適離間距離を維持しながら走行可能に操舵制御する第1軌道修正工程を有した操舵制御工程と
を有したことを特徴とする自走式清掃方法。 - 自走距離を検出する自走距離検出工程を有すると共に、
前記操舵制御工程は、前記最適離間距離を維持して当該装置の直進性が確保されたと判断した場合に直進原点として記録する直進原点記録工程と、前記直進データを常時監視する直進データ監視工程と、前記直進原点と前記直進データ監視工程で監視した直進データとに相違が生じた場合に、軌道がずれた自走距離と走行角度とに基づいて軌道修正をかける第2軌道修正工程とを、有したことを特徴とする請求項9記載の自走式清掃方法。 - 前記直進原点記録工程は、所定時間内に前記直進データの変動がない場合に前記直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項10記載の自走式清掃方法。
- 前記直進原点記録工程は、予め設定された走行距離を走行した後に直進性が確保されたと判断することを特徴とする請求項10記載の自走式清掃方法。
- 当該装置と前方の壁面との離間距離を検出する前方距離検出工程を有し、
前記操舵制御工程は、前記前方距離検出工程で検出された離間距離データと予め設定された車体データとに基づいて、当該装置前部に設けられた被掃除物を吸引する吸込口部と対面の壁面とが当接または当接直前に走行を停止させると共に所定距離後進させてから当該装置を掃除実行方向に前進旋回する第1旋回制御工程を有してなることを特徴とする請求項9〜12のいずれかの自走式清掃方法。 - 前記自走距離検出工程は、当該装置が前記最適離間距離を維持しながら走行している際に壁面に囲まれた掃除範囲領域の外郭距離を検出する共に、
前記操舵制御工程は、該外郭距離データと被掃除物を吸引する吸込口部の吸引領域とに基づいて該掃除範囲領域内で最短な軌道が得られる最適旋回位置を算出し該最適旋回位置に達したときに当該装置を掃除実行方向に旋回する第2旋回制御工程を有してなることを特徴とする請求項9〜13のいずれかの自走式清掃方法。 - 前記操舵制御工程は、前記離間距離検出工程が前記離間距離検出可能である場合は、前記第1軌道修正工程と前記第1旋回制御工程または前記第2旋回制御工程に、否の場合は、第2軌道修正工程と前記第2旋回制御工程に、切り替え制御可能に構成されていることを特徴とする請求項14記載の自走式清掃方法。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060327 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080318 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080715 |