JP6201653B2 - 真贋判定システム及び電子透かし認証装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流通過程における製品の真贋判定を行うための真贋判定システム、電子透かし埋込装置、及び電子透かし認証装置に関する。
製品の流通ルートにおいて、製品が製造元から出荷された後、販社、代理店、卸売業者等の中間業者を経て、小売店等の最終販売者に到達するまでの間に、正規品が偽造品(模倣品、海賊版、粗悪品等)にすり替えられる事例や、正規品に偽造品が混入している事例が報告されているが、流通過程で偽造品を見極めるのは非常に困難であった。
また、上記のようなすり替えや混入を防止するために、製品や製品ラベル等にICタグを付して製品や物流を管理することも行われている。例えば、特許文献1に、非接触ICタグの位置を検出できる非接触ICタグ位置検出システムが開示されている。しかし、製品や製品ラベル等にICタグが付されることは一般に広く知られるようになっており、ICタグが付された位置は隆起や痕跡から特定することも可能であるため、ICタグが付されていることに気付かれた場合、ICタグの流用や破壊が行われる可能性がある。
特開2007−114003号公報
正規品であることを証明するための情報や媒体を製品ラベル等に付していることを、第三者(部外者)に気付かれないことが重要である。これを実現するための手法の1つとして、不可視の(目視不可能な)電子透かしを用いることが考えられる。
本発明の目的は、不可視の(目視不可能な)電子透かしを用いた真贋判定システムを提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様に係る真贋判定システムは、電子透かし埋込装置と、製品の流通ルート内の、電子透かし埋込装置よりも下流のノードに設けられた電子透かし認証装置とを備える。電子透かし埋込装置は、製品ラベル若しくは製品の梱包資材に表示される画像情報に、製品の流通ルート内のノードの位置情報を不可視の電子透かしとして埋め込む。電子透かし認証装置は、当該電子透かし認証装置の現在の位置情報を取得する手段を有し、上記の画像情報に電子透かしとして埋め込まれている位置情報と、電子透かし認証装置の現在の位置情報を含む流通ルート内の特定ノードの位置情報とを取得して照合することで、製品の真贋判定を行う。
本発明によれば、照合に用いる認証情報(位置情報)を、不可視の電子透かしとして埋め込むため、ICタグ等と比べて、認証情報を付していることや付した位置等を第三者(部外者)に気付かれる心配がない。
本発明の全実施形態に共通の真贋判定システムの構成例を示す図である。 GPS電子透かしの埋込及び印刷処理の概要について説明するための図である。 GPS電子透かしの照合(真贋判定)処理の概要について説明するための図である。 流通ルートにおいて真贋判定が行われるノードについて説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る電子透かし埋込装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電子透かし埋め込み印刷処理方法を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係る電子透かし認証装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電子透かし認証処理方法を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る電子透かし埋込装置の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電子透かし埋め込み印刷処理方法を示すシーケンス図である。 本発明の第3実施形態に係る電子透かし埋込装置の構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電子透かし埋め込み印刷処理方法を示すシーケンス図である。 本発明の第3実施形態に係る電子透かし認証装置の構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電子透かし認証処理方法を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態に係る電子透かし埋込装置の構成例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る電子透かし埋め込み印刷処理方法を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態に係る電子透かし認証装置の構成例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る電子透かし認証処理方法を示すシーケンス図である。 本発明の全実施形態を実施可能な電子透かし埋込装置の構成例を示す図である。 本発明の全実施形態を実施可能な電子透かし認証装置の構成例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
[全体構成]
まず、図1を参照して、本発明の全実施形態に共通の真贋判定システムの全体構成について説明する。
この真贋判定システムは、埋込情報管理装置10と、ラベル画像管理装置20と、電子透かし埋込装置30と、ラベル印刷装置40と、電子透かし認証装置50とを含む。
埋込情報管理装置10は、埋込情報を格納して管理する。埋込情報は、製品の流通ルート内のノード(始点、中間点、終点)において確認可能な情報である。すなわち、製品の製造元、中間業者、最終販売者のうち少なくとも1つにおいて確認可能な情報である。また、埋込情報は、内容が公開されておらず、第三者(部外者)はどのような情報であるか知り得ない内部情報である。埋込情報は、後述する電子透かし認証装置50に対する認証情報として使用される。なお、実際には、埋込情報管理装置10は、埋込情報自体ではなく、埋込情報の基となる情報を格納して管理していても良い。埋込情報の基となる情報とは、埋込情報を検索/取得するための情報や、埋込情報に変換可能な情報、埋込情報の算出に用いられる情報等である。例えば、GPS情報を求めるための住所情報等が考えられる。GPS情報とは、GPS(Global Positioning System)から取得可能な位置情報(経度、緯度、標高等)である。現在、住所情報からGPS情報を検索することも可能である。
ラベル画像管理装置20は、製品ラベル若しくは製品の梱包資材に表示される画像情報を格納して管理する。ここでは、製品ラベルの画像情報を例に説明する。なお、実際には、画像情報自体を格納していなくても良い。例えば、ラベル画像管理装置20は、外部装置(図示しない)に格納された画像情報と対応付けられたID(Identifier)やURL(Uniform Resource Locator)を格納し、当該IDやURLをキーとして、当該外部装置から画像情報を取得して提供するものでも良い。
電子透かし埋込装置30は、製品ラベルの生成指示等に応じて、埋込情報と、製品ラベルの画像情報とを取得し、製品ラベルの画像情報に不可視の(目視不可能な)電子透かしとして埋込情報を埋め込む。不可視の電子透かしとした理由の1つとして、製品ラベルの画像情報に認証情報が埋め込まれていることを、第三者(部外者)に気づかれないようにすることが挙げられる。また、電子透かしとして埋め込まれる埋込情報は、流通ルート内のいずれかのノードで通信により取得/確認可能な情報である。実際には、電子透かしとして埋め込まれる埋込情報は、電子透かし認証装置50を使用する場所でのみ取得/確認可能な情報であるとより好ましい。なお、電子透かし埋込装置30は、製品ラベルの画像情報に電子透かしとして埋込情報を埋め込む際、埋込情報を加工/変換して埋め込んでも良い。
ラベル印刷装置40は、不可視の電子透かしとして埋込情報が埋め込まれた製品ラベルの画像情報を取得し、当該製品ラベルの画像情報を印刷して製品ラベルを生成する。製品ラベルの素材は、紙や合成樹脂が多い。なお、当該製品ラベルの画像情報を印刷する対象物は、上記の製品ラベルの素材に限らず、製品自体や、当該製品を梱包する梱包資材、包装紙、保存容器、又は荷札(タグ)等でも良い。また、製品ラベルを付す単位は、個々の製品に限らず、同一の製品群を収納した箱やコンテナ等を単位としても良い。すなわち、製品ラベルは、製品に対して、直接付されるものに限らず、間接的に付されるものでも良い。
電子透かし認証装置50は、製品若しくはその梱包資材に付された製品ラベルをデジタル画像化し、デジタル画像化した製品ラベルの画像情報を解析して、製品ラベルの画像情報に不可視の電子透かしとして埋め込まれている埋込情報を取り出し、取り出した埋込情報と、別途自身が取得/確認可能な情報とを照合して、製品の真贋判定を行う。別途自身が取得/確認可能な情報とは、電子透かし認証装置50のみが取得/確認可能な情報や、電子透かし認証装置50が埋込情報管理装置10から取得可能な情報等である。例えば、特定ノードのGPS情報/住所情報等が考えられる。特定ノードは、自ノード(現在位置)でも良い。ここでは、真贋判定において、既定の条件を満たしていれば正規品(真正の製品)と判定し、既定の条件を満たしていなければ非正規品(偽造品、誤出荷、誤配送等)と判定する。既定の条件としては、以下のような第1の条件と、第2の条件とを同時に満たしていることが考えられる。まず、第1の条件としては、製品ラベルの画像情報に埋込情報が不可視の電子透かしとして埋め込まれていること、及び別途自身が取得/確認可能な情報が正常に存在していること(未登録、取得/確認不能等でないこと)が考えられる。次に、第2の条件として、照合の結果が、一致していること、又は許容範囲内に収まっていることが考えられる。判定結果については、当該装置の表示画面や、外部の表示装置に表示する。また、印刷装置に判定結果を送信して印刷しても良い。更に、非正規品と判定した場合には、自動的に製品の製造元に確認の問い合わせ/通報を行うようにしても良い。若しくは、判定結果を自動的に製品の製造元に通知するようにしても良い。なお、電子透かし認証装置50は、主として流通ルート内のノードのうち中間点又は終点で使用されることを想定している。
ここでは、埋込情報の例として、流通ルート内の特定ノードのGPS情報を想定している。埋込情報として、流通ルート内の特定ノードのGPS情報を使用する場合、図2に示すように、電子透かし埋込装置30及びラベル印刷装置40は、製品ラベルの画像情報に特定ノードのGPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込んで印刷し、製品ラベルを生成する。また、図3に示すように、電子透かし認証装置50は、製品ラベルの画像情報に電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込まれた特定ノードのGPS情報を取り出し、取り出したGPS情報と、別途自身で取得/確認したGPS情報とを照合して、製品の真贋判定を行う。別途自身で取得/確認したGPS情報とは、GPS機能によりGPS衛星から受信した自身のGPS情報の場合もあり、ネットワーク上のサーバ等に予め登録されている他のノードのGPS情報の場合もある。すなわち、画像認識により取得したGPS情報と、何らかの通信により取得/確認したGPS情報とを照合して、製品の真贋判定を行っている。ここでは、図4に示すように、製造元(流通ルートの始点)において、電子透かし埋込装置30及びラベル印刷装置40を用いてGPS電子透かしの埋め込み印刷を行い、販社、代理店、卸売業者等の中間業者(流通ルートの中間点)や、最終顧客に販売する小売店(流通ルートの終点)等において、電子透かし認証装置50を用いてGPS電子透かしによる真贋判定を行う。なお、製造元は、製品ラベルを生成する場所と読み替えても良い。例えば、海外からの輸入品等の場合、国内向けの製品ラベルに張り替えられる場合も考えられる。また、埋込情報として、流通ルート内の全ノード(又はいくつかの主要ノード)のGPS情報を使用する場合も考えられる。但し、実際には、上記の例に限定されない。
[装置の例示]
埋込情報管理装置10、ラベル画像管理装置20、及び電子透かし埋込装置30の例として、パソコン(PC:Personal Computer)、アプライアンス(appliance)、ワークステーション、メインフレーム、スーパーコンピュータ等の計算機を想定している。また、埋込情報管理装置10及びラベル画像管理装置20は、電子透かし埋込装置30に内蔵/外付けされた記憶装置でも良い。ラベル印刷装置40の例として、プリンタ等の印刷装置や輪転印刷機を想定している。印刷装置は複合機でも良い。すなわち、ラベル印刷装置40は、製品ラベルの画像を反映した物品を生成可能な装置であれば良い。電子透かし認証装置50の例として、カメラ(撮像)機能を搭載した携帯電話機やスマートフォン、タブレット端末、ハンディターミナル、その他のガジェット等を想定している。無論、カメラ(撮像)装置と接続/連携した計算機でも良い。また、スキャナや複合機等でも良い。すなわち、電子透かし認証装置50は、製品ラベルの画像を読み取り照合可能な装置であれば良い。
図示しないが、上記のような計算機等の電子機器は、プログラムに基づいて駆動し所定の処理を実行するプロセッサと、当該プログラムや各種データを記憶するメモリと、ネットワークとの通信に用いられるインターフェースによって実現される。
上記のプロセッサの例として、CPU(Central Processing Unit)、ネットワークプロセッサ(NP:Network Processor)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコントローラ(microcontroller)、若しくは、専用の機能を有する半導体集積回路(LSI:Large Scale Integration)等が考えられる。
上記のメモリの例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリ等の半導体記憶装置等が考えられる。また、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置等も考えられる。また、DVD(Digital Versatile Disk)等のリムーバブルディスクや、SDメモリカード(Secure Digital memory card)等の記憶媒体(メディア)等も考えられる。更に、バッファ(buffer)やレジスタ(register)等でも良い。若しくは、DAS(Direct Attached Storage)、FC−SAN(Fibre Channel − Storage Area Network)、NAS(Network Attached Storage)、IP−SAN(IP − Storage Area Network)等を用いたストレージ装置でも良い。
なお、上記のプロセッサ及び上記のメモリは、一体化していても良い。例えば、近年では、マイコン等の1チップ化が進んでいる。したがって、電子機器等に搭載される1チップマイコンが、上記のプロセッサ及び上記のメモリを備えている事例も考えられる。
上記のインターフェースの例として、ネットワーク通信に対応した基板(マザーボード、I/Oボード)やチップ等の半導体集積回路、NIC(Network Interface Card)等のネットワークアダプタや同様の拡張カード、アンテナ等の通信装置、接続口(コネクタ)等の通信ポート等が考えられる。
また、ネットワークの例として、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線LAN(Wireless LAN)、WAN(Wide Area Network)、バックボーン(Backbone)、ケーブルテレビ(CATV)回線、固定電話網、携帯電話網、WiMAX(IEEE 802.16a)、3G(3rd Generation)、専用線(lease line)、IrDA(Infrared Data Association)、Bluetooth(登録商標)、シリアル通信回線、データバス等が考えられる。
更に、埋込情報管理装置10、ラベル画像管理装置20、電子透かし埋込装置30、及びラベル印刷装置40は、「製品ラベル生成装置」として物理的/仮想的に一体化していても良い。更に、電子透かし認証装置50とも一体化していても良い。埋込情報管理装置10、ラベル画像管理装置20、電子透かし埋込装置30、ラベル印刷装置40、及び電子透かし認証装置50の全てが一体化した場合、1台の装置が、全ての機能を有し、電子透かしの埋め込み印刷と照合(真贋判定)との両方を実施可能となる。
埋込情報管理装置10、ラベル画像管理装置20、電子透かし埋込装置30、ラベル印刷装置40、及び電子透かし認証装置50の内部の構成要素は、モジュール(module)、コンポーネント(component)、若しくは専用デバイス、又はこれらの起動(呼出)プログラムでも良い。
但し、実際には、これらの例に限定されない。
[共通の効果]
上記のような真贋判定システム(以下、本システム)は、電子透かし埋込装置と、電子透かし認証装置とを備える。電子透かし埋込装置は、製品ラベル若しくは製品の梱包資材に表示される画像情報に、製品の流通ルート内の特定ノードの位置情報を不可視の電子透かしとして埋め込む。電子透かし認証装置は、上記の画像情報に電子透かしとして埋め込まれている位置情報と、上記の特定ノードの位置情報とを取得して照合することで、製品の真贋判定を行う。電子透かし埋込装置は製造元で使用され、電子透かし認証装置は流通先で使用される。
(1)本システムでは、照合に用いる認証情報を、不可視の(目視不可能な)電子透かしとして埋め込んでいるため、ICタグ等と比べて、埋め込み位置や埋め込み方法を第三者(部外者)に気付かれる心配がない。少なくとも、気付かれる蓋然性は非常に低くなる。
(2)また、本システムでは、電子透かしをコピーやスキャンすると、画像が著しく劣化したり、埋め込まれた情報が欠落したりするため、正規の電子透かしと容易に見分ける(判別する)ことができる。
(3)また、本システムでは、照合に用いる認証情報として、一般的に使用・想定されている認証情報ではなく、流通ルート内の特定ノードの位置情報(GPS情報等)を使用しているため、第三者(部外者)に推測されにくい。
(4)したがって、製品ラベルの偽造/変造は実質的に不可能となり、照合判定結果の信頼性が高くなる。
(5)更に、万が一、電子透かしに気付かれたとしても、その内容は位置情報であるため、認証情報と気付かれない可能性がある。また、特定の場所の位置情報は本来秘匿される性質の情報ではないため、漏洩したとしても一般的な認証情報と比べて被害は小さい。
<第1実施形態>
次に、本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態では、埋込情報として、実際に電子透かしの照合(真贋判定)を行う流通先のGPS情報を使用する。流通先とは、製品の出荷先であり、販社、代理店、卸売業者等の中間業者や、最終顧客に販売する小売店等のことである。
本実施形態に係る真贋判定システムの構成については、基本的に図1に示すとおりである。なお、本実施形態では、埋込情報管理装置10として、流通先GPS情報管理装置11を使用する。流通先GPS情報管理装置11は、埋込情報管理装置10の1つであり、流通先のGPS情報を格納して管理する。実際には、流通先GPS情報管理装置11は、埋込情報管理装置10に格納されたデータベースの1つでも良い。流通先のGPS情報は、特定の位置を示す情報に限らず、所定のエリアの範囲を示す情報でも良い。例えば、照合が行われる流通先のエリアの範囲(敷地内/施設内)を示す情報であると好ましい。流通先GPS情報管理装置11は、自動的/定期的に流通先から取得した流通先のGPS情報、又は流通先から登録された流通先のGPS情報を取得して格納する。流通先のGPS情報は、製造元が流通先からの通知を受けて登録するようにしても良いし、流通先が自ら登録するようにしても良い。なお、流通先GPS情報管理装置11は、自動的/定期的に流通先のGPS情報を更新するとより好ましい。
[電子透かし埋込装置の構成]
図5を参照して、本実施形態に係る電子透かし埋込装置の構成例について説明する。
本実施形態に係る電子透かし埋込装置30は、流通先GPS情報取得部31と、ラベル画像取得部34と、電子透かし埋込部35とを備える。
流通先GPS情報取得部31は、流通先GPS情報管理装置11に対して流通先のGPS情報を要求し、流通先GPS情報管理装置11から流通先のGPS情報を取得する。例えば、流通先GPS情報取得部31は、リスト表示された流通先の中から少なくとも1つの流通先を選択することで、GPS情報を管理する流通先GPS情報管理装置11に対して当該流通先のGPS情報の要求処理を行い、GPS情報管理装置11から該当するGPS情報を受信する。なお、実際には、複数の流通先を選択できるようにしても良い。例えば、流通ルートの同一経路上のノード(販社、代理店、卸売業者等の中間業者と、最終顧客に販売する小売店)のそれぞれのGPS情報を取得しても良い。また、流通先GPS情報取得部31は、流通先GPS情報管理装置11から自動的/定期的に流通先のGPS情報を取得しても良い。また、電子透かし埋込装置30は、流通先を選択したことや流通先のGPS情報を取得したことをトリガ(契機)として一連の処理を開始しても良い。例えば、流通先GPS情報取得部31は、流通先のGPS情報を取得した時に、当該流通先に出荷する製品(又は製品ラベル)を特定し、ラベル画像取得部34に対して、対応する製品ラベルの画像情報を取得するように指示しても良い。
ラベル画像取得部34は、ラベル画像管理装置20に対して製品ラベルの画像情報を要求し、ラベル画像管理装置20から製品ラベルの画像情報を取得する。このとき、製品ラベルの画像情報を、流通先のGPS情報と同時に/並行して取得しても良いし、前後して取得しても良い。例えば、ラベル画像取得部34は、リスト表示された製品(又は製品ラベル)の中から少なくとも1つの製品(又は製品ラベル)を選択することで、対応する製品ラベルの画像情報の要求処理を行い、製品ラベルの画像情報を管理するラベル画像管理装置20から該当する画像情報を受信する。なお、実際には、ラベル画像取得部34は、ラベル画像管理装置20から自動的/定期的に製品ラベルの画像情報を取得しても良い。また、電子透かし埋込装置30は、製品(又は製品ラベル)を選択したことや製品ラベルの画像情報を取得したことをトリガ(契機)として一連の処理を開始しても良い。例えば、ラベル画像取得部34は、製品ラベルの画像情報を取得した時に、対応する製品が出荷される流通先を特定し、流通先GPS情報取得部31に対して、当該流通先のGPS情報を取得するように指示しても良い。
電子透かし埋込部35は、流通先GPS情報取得部31から流通先のGPS情報を取得し、ラベル画像取得部34から製品ラベルの画像情報を取得し、製品ラベルの画像情報に流通先のGPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込む。このとき、電子透かし埋込部35は、GPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込んだ製品ラベルの画像情報を蓄積/一時保存するようにしても良い。また、電子透かし埋込部35は、ラベル印刷装置40に対して、GPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込んだ製品ラベルの画像情報を出力し、印刷を指示する。印刷指示については、GPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込んだ後に続けて行っても良いし、蓄積/一時保存した画像情報を定期的にまとめて出力した時に行っても良い。
[電子透かし埋め込み印刷処理]
図6を参照して、本実施形態に係る電子透かし埋め込み印刷処理方法について説明する。
(1)ステップS101
流通先GPS情報管理装置11は、電子透かし埋込装置30に流通先のGPS情報を送信する。このとき、流通先GPS情報管理装置11は、電子透かし埋込装置30からの要求に応答して流通先のGPS情報を送信する。若しくは、自動的/定期的に電子透かし埋込装置30に流通先のGPS情報を送信するようにしても良い。
(2)ステップS102
電子透かし埋込装置30の流通先GPS情報取得部31は、流通先GPS情報管理装置11から流通先のGPS情報を受信する。このとき、流通先GPS情報取得部31は、流通先GPS情報管理装置11に対して流通先のGPS情報を要求し、応答として流通先GPS情報管理装置11から流通先のGPS情報を受信する。若しくは、自動的/定期的に流通先GPS情報管理装置11から流通先のGPS情報を受信するようにしても良い。また、流通先GPS情報取得部31は、流通先のGPS情報を製品ラベルの画像情報を電子透かし埋込部35に出力する。
(3)ステップS103
ラベル画像管理装置20は、電子透かし埋込装置30に製品ラベルの画像情報を送信する。このとき、ラベル画像管理装置20は、電子透かし埋込装置30からの要求に応答して製品ラベルの画像情報を送信する。若しくは、自動的/定期的に電子透かし埋込装置30に製品ラベルの画像情報を送信するようにしても良い。
(4)ステップS104
電子透かし埋込装置30のラベル画像取得部34は、ラベル画像管理装置20から製品ラベルの画像情報を受信する。このとき、ラベル画像取得部34は、ラベル画像管理装置20に対して製品ラベルの画像情報を要求し、応答としてラベル画像管理装置20から製品ラベルの画像情報を受信する。若しくは、自動的/定期的にラベル画像管理装置20から製品ラベルの画像情報を受信するようにしても良い。また、ラベル画像取得部34は、製品ラベルの画像情報を電子透かし埋込部35に出力する。
(5)ステップS105
電子透かし埋込装置30の電子透かし埋込部35は、GPS情報と、製品ラベルの画像情報を取得し、製品ラベルの画像情報にGPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込む。本実施形態では、流通先GPS情報取得部31から流通先のGPS情報を取得し、ラベル画像取得部34から製品ラベルの画像情報を取得し、製品ラベルの画像情報に流通先のGPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込む。
(6)ステップS106
電子透かし埋込装置30の電子透かし埋込部35は、ラベル印刷装置40に対して、GPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込んだ製品ラベルの画像情報を出力し、印刷を指示する。なお、実際には、製品ラベルの画像情報の出力を以って、印刷指示としても良い。
(7)ステップS107
ラベル印刷装置40は、電子透かし埋込装置30から、GPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込んだ製品ラベルの画像情報と、印刷指示を受信する。なお、実際には、製品ラベルの画像情報を受信した時点で、印刷指示を受信したと判断しても良い。
(8)ステップS108
ラベル印刷装置40は、印刷指示に応じて、製品ラベルの画像情報を印刷して製品ラベルを生成する。このとき、製品ラベルの画像情報をそのまま印刷するだけではなく、製品ラベルの画像情報を加工/変換して印刷することも可能である。
[電子透かし認証装置の構成]
図7を参照して、本実施形態に係る電子透かし認証装置の構成例について説明する。
本実施形態に係る電子透かし認証装置50は、現在GPS情報取得部51と、ラベル画像読取部54と、真贋判定部55とを備える。
現在GPS情報取得部51は、GPS受信機として、GPS衛星から当該装置(自機)の現在のGPS情報を取得する。また、このGPS情報を、流通先のGPS情報として、流通先GPS情報管理装置11に登録するようにしても良い。なお、登録する機会は一回に限らず、現在のGPS情報を取得する毎に登録しても良いし、一定期間毎に定期的に登録しても良い。但し、実際には、上記の例に限定されない。
ラベル画像読取部54は、カメラ機能による撮像と画像認識により、製品に付された製品ラベルを読み取ってデジタル画像化し、当該製品ラベルの画像情報に埋め込まれている電子透かしを検出し、電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込まれているGPS情報を抽出する。
真贋判定部55は、現在GPS情報取得部51で取得した現在のGPS情報と、ラベル画像読取部54で抽出したGPS情報とを照合し、照合の結果、既定の条件を満たしていれば正規品と判定し、既定の条件を満たしていなければ非正規品(偽造品、誤出荷、誤配送等)と判定する。なお、ラベル画像読取部54で抽出したGPS情報が複数である場合、複数のGPS情報のうち少なくとも1つのGPS情報に対して既定の条件を満たしていれば正規品と判定するようにしても良い。また、真贋判定部55は、ある程度の誤差を許容するため、現在GPS情報取得部51で取得した現在のGPS情報と、ラベル画像読取部54で抽出したGPS情報との差分が許容範囲内であれば、既定の条件を満たしていると判定するようにしても良い。判定結果については、当該装置の表示画面や、外部の表示装置に表示する。また、印刷装置に判定結果を送信して印刷しても良い。更に、非正規品と判定した場合には、自動的に製品の製造元に確認の問い合わせ/通報を行うようにしても良い。若しくは、判定結果を自動的に製品の製造元に通知するようにしても良い。
[電子透かし認証処理]
図8を参照して、本実施形態に係る電子透かし認証処理方法について説明する。
(1)ステップS201
電子透かし認証装置50の現在GPS情報取得部51は、GPS受信機として、GPS衛星から現在のGPS情報を取得する。
(2)ステップS202
電子透かし認証装置50のラベル画像読取部54は、カメラ機能による撮像と画像認識により、製品に付された製品ラベルを読み取ってデジタル画像化する。
(3)ステップS203
電子透かし認証装置50のラベル画像読取部54は、当該製品ラベルの画像情報に埋め込まれている電子透かしを検出し、電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込まれているGPS情報を抽出する。
(4)ステップS204
電子透かし認証装置50の真贋判定部55は、現在GPS情報取得部51で取得した現在のGPS情報と、ラベル画像読取部54で抽出したGPS情報とを照合し、照合の結果、既定の条件を満たしていれば正規品と判定し、既定の条件を満たしていなければ非正規品(偽造品、誤出荷、誤配送等)と判定する。なお、照合において、GPS情報の誤差を補正する処理を行っても良い。また、製品ラベルの画像情報に電子透かし(GPS電子透かし)が埋め込まれていない場合、ラベル画像読取部54で抽出したGPS情報が空白となるため、既定の条件を満たしていないとして非正規品(偽造品、誤出荷、誤配送等)と判定する。
(5)ステップS205
電子透かし認証装置50の真贋判定部55は、判定結果を、電子透かし認証装置50の表示画面や、外部の表示装置に表示する。また、印刷装置に判定結果を送信して印刷しても良い。更に、非正規品と判定した場合には、自動的に製品の製造元に確認の問い合わせ/通報を行うようにしても良い。若しくは、判定結果を自動的に製品の製造元に通知するようにしても良い。
[本実施形態の効果]
上記のように、本実施携帯では、電子透かし埋込装置は、製品ラベル若しくは製品の梱包資材に表示される画像情報に、流通先のGPS情報を不可視の電子透かしとして埋め込む。電子透かし認証装置は、上記の画像情報に電子透かしとして埋め込まれているGPS情報と、上記の流通先のGPS情報とを取得して照合することで、製品の真贋判定を行う。
(1)本実施形態においても、基本的に、前述した共通の効果を奏する。
(2)また、本実施形態では、流通先において、製品の流通先の正当性について判定することができる。
(3)また、本実施形態では、不可視の電子透かしとして流通先のGPS情報を埋め込むことで、製品ラベルに記載の流通先の修正/偽装についても見破ることが可能になる。
(4)更に、本実施形態では、流通先のGPS情報が別の流通ルート内のノードのGPS情報である場合、本来の流通ルートから外れた製品(並行輸入、横流し等)であると判定することも可能になる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態では、埋込情報として、第1実施形態と異なり、流通先の住所情報(所在情報)を取得し、流通先の住所情報をGPS情報に変換した上で、製品ラベルの画像情報に流通先のGPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込んで印刷し、製品ラベルを生成する。
本実施形態に係る真贋判定システムの構成については、基本的に図1に示すとおりである。なお、本実施形態では、埋込情報管理装置10として、流通先住所情報管理装置12を使用する。流通先住所情報管理装置12は、埋込情報管理装置10の1つであり、流通先の住所情報を格納して管理する。実際には、流通先住所情報管理装置12は、埋込情報管理装置10に格納されたデータベースの1つでも良い。流通先住所情報管理装置12は、自動的/定期的に流通先から取得した流通先の住所情報、又は流通先から登録された流通先の住所情報を取得して格納する。
[電子透かし埋込装置の構成]
図9を参照して、本実施形態に係る電子透かし埋込装置の構成例について説明する。
本実施形態に係る電子透かし埋込装置30は、流通先GPS情報取得部31と、ラベル画像取得部34と、電子透かし埋込部35とを備える。
流通先GPS情報取得部31は、流通先住所情報取得部311と、住所GPS情報変換部312とを備える。
流通先住所情報取得部311は、流通先住所情報管理装置12に対して流通先の住所情報を要求し、流通先住所情報管理装置12から流通先の住所情報を取得する。例えば、流通先住所情報取得部311は、リスト表示された流通先の中から少なくとも1つの流通先を選択することで、当該流通先の住所情報の要求処理を行い、住所情報を管理する流通先住所情報管理装置12から該当する住所情報を受信する。
住所GPS情報変換部312は、流通先の住所情報を、流通先のGPS情報に変換する。すなわち、流通先の住所情報を変換して、流通先のGPS情報を取得する。この変換については、方法は問わない。例えば、対応表を用いて変換しても良いし、アルゴリズムや変換規則等に基づいて変換しても良い。対応表は、外部のサーバ等(図示せず)に管理されていても良い。また、流通先のGPS情報は、特定の位置を示す情報に限らず、所定のエリアの範囲を示す情報でも良い。その後、住所GPS情報変換部312は、流通先のGPS情報を電子透かし埋込部35に出力する。
ラベル画像取得部34、及び電子透かし埋込部35については、基本的に第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
[電子透かし埋め込み印刷処理]
図10を参照して、本実施形態に係る電子透かし埋め込み印刷処理方法について説明する。本実施形態では、図6に示した第1実施形態に係る電子透かし埋め込み印刷処理方法におけるステップS101、S102の動作を、以下に示すステップS111〜S113の動作に置き換える。ステップS103以降の動作については、基本的に第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(1)ステップS111
流通先住所情報管理装置12は、電子透かし埋込装置30に流通先の住所情報を送信する。このとき、流通先住所情報管理装置12は、電子透かし埋込装置30からの要求に応答して流通先の住所情報を送信する。若しくは、自動的/定期的に電子透かし埋込装置30に流通先の住所情報を送信するようにしても良い。
(2)ステップS112
電子透かし埋込装置30の流通先住所情報取得部311は、流通先住所情報管理装置12から流通先の住所情報を受信する。このとき、流通先住所情報取得部311は、流通先住所情報管理装置12に対して流通先の住所情報を要求し、応答として流通先住所情報管理装置12から流通先の住所情報を受信する。若しくは、自動的/定期的に流通先住所情報管理装置12から流通先の住所情報を受信するようにしても良い。
(3)ステップS113
電子透かし埋込装置30の住所GPS情報変換部312は、流通先の住所情報を、流通先のGPS情報に変換し、電子透かし埋込部35に出力する。
[本実施形態の効果]
上記のように、本実施携帯では、電子透かし埋込装置は、特定ノードの住所情報を取得し、その特定ノードの住所情報を特定ノードの位置情報に変換する。
(1)本実施形態においても、基本的に、前述した共通の効果を奏する。
(2)また、本実施形態では、流通先のGPS情報としてではなく、流通先の住所情報として管理していれば良いため、既存システムで管理している流通先の住所情報をそのまま使用することができる。また、既存システムに組み込むことも可能である。
(3)更に、本実施形態では、流通先の住所情報が漏洩したとしても、直ちに電子透かしとして埋め込まれた情報(埋込情報)が露見するわけではない。通常、流通先の住所情報は、その他の情報と共に管理されているため、どの情報が電子透かしとして埋め込まれている情報の基になっているか認識することは困難である上、変換して使用していることや、どのように変換しているか認識することも困難である。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態では、埋込情報として、第1実施形態とは反対に、製造元のGPS情報を使用する。流通先は複数存在するため、流通先の数によっては全ての流通先のGPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込むのが困難である場合も考えられる。一方、製造元は一般的に1箇所であるため、製造元のGPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込むのは比較的容易である。また、上記の各実施形態における流通先のGPSによる真贋判定と、本実施形態における製造元のGPS情報による真贋判定を同時に/並行して実施することで、判定の精度を向上させることも考えられる。
本実施形態に係る真贋判定システムの構成については、基本的に図1に示すとおりである。なお、本実施形態では、埋込情報管理装置10として、製造元GPS情報管理装置13を使用する。製造元GPS情報管理装置13は、埋込情報管理装置10の1つであり、製造元のGPS情報を格納して管理する。実際には、製造元GPS情報管理装置13は、埋込情報管理装置10に格納されたデータベースの1つでも良い。このとき、製造元の名称又は住所情報と、製造元のGPS情報とを対応付けて管理していても良い。製造元GPS情報管理装置13は、自動的/定期的に製造元から取得した製造元のGPS情報、又は製造元から登録された製造元のGPS情報を取得して格納する。なお、製造元GPS情報管理装置13は、自動的/定期的に製造元のGPS情報を更新するとより好ましい。
[電子透かし埋込装置の構成]
図11を参照して、本実施形態に係る電子透かし埋込装置の構成例について説明する。
本実施形態に係る電子透かし埋込装置30は、現在GPS情報取得部32と、ラベル画像取得部34と、電子透かし埋込部35とを備える。
現在GPS情報取得部32は、GPS受信機として、GPS衛星から当該装置(自機)の現在のGPS情報を取得する。また、このGPS情報を製造元のGPS情報として製造元GPS情報管理装置13に登録する。登録するタイミングについては、製品ラベル生成時が考えられる。例えば、電子透かし埋込部35に現在のGPS情報を出力/提供する際、同時に/並行して、このGPS情報を製造元のGPS情報として製造元GPS情報管理装置13に登録する。但し、実際には、上記の例に限定されない。
ラベル画像取得部34は、ラベル画像管理装置20に対して製品ラベルの画像情報を要求し、ラベル画像管理装置20から製品ラベルの画像情報を取得する。製品ラベルの画像情報は、製造元のGPS情報と同時に/並行して取得しても良いし、前後して取得しても良い。例えば、ラベル画像取得部34は、リスト表示された製品(又は製品ラベル)の中から少なくとも1つの製品(又は製品ラベル)を選択することで、対応する製品ラベルの画像情報の要求処理を行い、製品ラベルの画像情報を管理するラベル画像管理装置20から該当する画像情報を受信する。なお、実際には、ラベル画像取得部34は、ラベル画像管理装置20から自動的/定期的に製品ラベルの画像情報を取得しても良い。また、電子透かし埋込装置30は、製品(又は製品ラベル)を選択したことや製品ラベルの画像情報を取得したことをトリガ(契機)として一連の処理を開始しても良い。例えば、ラベル画像取得部34は、製品ラベルの画像情報を取得した時に、現在GPS情報取得部32に対して、当該製造元のGPS情報を取得するように指示しても良い。
電子透かし埋込部35は、現在GPS情報取得部32から現在のGPS情報を取得し、ラベル画像取得部34から製品ラベルの画像情報を取得し、製品ラベルの画像情報に現在のGPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込む。このとき、電子透かし埋込部35は、GPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込んだ製品ラベルの画像情報を蓄積/一時保存するようにしても良い。また、電子透かし埋込部35は、ラベル印刷装置40に対して、GPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込んだ製品ラベルの画像情報を出力し、印刷を指示する。印刷指示については、GPS情報を電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込んだ後に続けて行っても良いし、蓄積/一時保存した画像情報を定期的にまとめて出力した時に行っても良い。
[電子透かし埋め込み印刷処理]
図12を参照して、本実施形態に係る電子透かし埋め込み印刷処理方法について説明する。本実施形態では、図6に示した第1実施形態に係る電子透かし埋め込み印刷処理方法におけるステップS101、S102の動作を、以下に示すステップS121〜S123の動作に置き換える。ステップS103以降の動作については、基本的に第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(1)ステップS121
電子透かし埋込装置30の現在GPS情報取得部32は、GPS受信機として、GPS衛星から当該装置(自機)の現在のGPS情報を取得する。
(2)ステップS122
電子透かし埋込装置30の現在GPS情報取得部32は、現在のGPS情報を電子透かし埋込部35に出力する。また、現在のGPS情報を製造元GPS情報管理装置13に送信する。
(3)ステップS123
製造元GPS情報管理装置13は、電子透かし埋込装置30からGPS情報を受信し、受信したGPS情報を製造元GPS情報として登録する。
[電子透かし認証装置の構成]
図13を参照して、本実施形態に係る電子透かし認証装置の構成例について説明する。
本実施形態に係る電子透かし認証装置50は、製造元GPS情報取得部52と、ラベル画像読取部54と、真贋判定部55とを備える。
製造元GPS情報取得部52は、製造元GPS情報管理装置13に対して製造元のGPS情報を要求し、製造元GPS情報管理装置13から製造元のGPS情報を取得する。例えば、製造元GPS情報取得部52は、製品(又は製品ラベル)に対応する製造元を特定し、GPS情報を管理する製造元GPS情報管理装置13に対して当該製造元のGPS情報の要求処理を行い、製造元GPS情報管理装置13から該当するGPS情報を受信する。このとき、製造元GPS情報取得部52は、製造元の名称又は住所情報を指定して、当該製造元のGPS情報の要求処理を行うようにしても良い。また、製造元GPS情報取得部52は、第2実施形態を応用して、製造元の住所情報を取得し、この製造元の住所情報を変換して製造元のGPS情報を取得するようにしても良い。製造元の住所情報については、製造ラベルの画像情報から取得することも考えられる。
ラベル画像読取部54は、カメラ機能による撮像と画像認識により、製品に付された製品ラベルを読み取ってデジタル画像化し、当該製品ラベルの画像情報に埋め込まれている電子透かしを検出し、電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込まれているGPS情報を抽出する。
真贋判定部55は、製造元GPS情報取得部52で取得した製造元のGPS情報と、ラベル画像読取部54で抽出したGPS情報とを照合し、照合の結果、一致していれば正規品と判定し、一致していなければ非正規品(偽造品、誤出荷、誤配送等)と判定する。なお、ラベル画像読取部54で抽出したGPS情報が複数である場合、複数のGPS情報のうち少なくとも1つのGPS情報と一致していれば正規品と判定するようにしても良い。判定結果については、当該装置の表示画面や、外部の表示装置に表示する。また、印刷装置に判定結果を送信して印刷しても良い。更に、非正規品と判定した場合には、自動的に製品の製造元に確認の問い合わせ/通報を行うようにしても良い。若しくは、判定結果を自動的に製品の製造元に通知するようにしても良い。
[電子透かし認証処理]
図14を参照して、本実施形態に係る電子透かし認証処理方法について説明する。本実施形態では、図8に示した第1実施形態に係る電子透かし認証処理方法におけるステップS201の動作を、以下に示すステップS211、S212の動作に置き換える。ステップS213以降の動作については、基本的に第1実施形態のステップS202以降の動作と同様である。
(1)ステップS211
製造元GPS情報管理装置13は、電子透かし認証装置50に製造元のGPS情報を送信する。このとき、製造元GPS情報管理装置13は、電子透かし認証装置50からの要求に応答して製造元のGPS情報を送信する。若しくは、自動的/定期的に電子透かし認証装置50に製造元のGPS情報を送信するようにしても良い。
(2)ステップS212
電子透かし認証装置50の製造元GPS情報取得部52は、製造元GPS情報管理装置13から製造元のGPS情報を受信する。このとき、製造元GPS情報取得部52は、製造元GPS情報管理装置13に対して製造元のGPS情報を要求し、応答として製造元GPS情報管理装置13から製造元のGPS情報を受信する。若しくは、自動的/定期的に製造元GPS情報管理装置13から製造元のGPS情報を受信するようにしても良い。また、製造元GPS情報取得部52は、製造元のGPS情報を製品ラベルの画像情報を電子透かし埋込部35に出力する。
(2)ステップS213
電子透かし認証装置50のラベル画像読取部54は、カメラ機能による撮像と画像認識により、製品に付された製品ラベルを読み取ってデジタル画像化する。
(3)ステップS214
電子透かし認証装置50のラベル画像読取部54は、当該製品ラベルの画像情報に埋め込まれている電子透かしを検出し、電子透かし(GPS電子透かし)として埋め込まれているGPS情報を抽出する。
(4)ステップS215
電子透かし認証装置50の真贋判定部55は、製造元GPS情報取得部52で取得した製造元のGPS情報と、ラベル画像読取部54で抽出したGPS情報とを照合し、照合の結果、既定の条件を満たしていれば正規品と判定し、既定の条件を満たしていなければ非正規品(偽造品、誤出荷、誤配送等)と判定する。なお、照合において、GPS情報の誤差を補正する処理を行っても良い。また、製品ラベルの画像情報に電子透かし(GPS電子透かし)が埋め込まれていない場合、ラベル画像読取部54で抽出したGPS情報が空白となるため、既定の条件を満たしていないとして非正規品(偽造品、誤出荷、誤配送等)と判定する。
(5)ステップS216
電子透かし認証装置50の真贋判定部55は、判定結果を、電子透かし認証装置50の表示画面や、外部の表示装置に表示する。また、印刷装置に判定結果を送信して印刷しても良い。更に、非正規品と判定した場合には、自動的に製品の製造元に確認の問い合わせ/通報を行うようにしても良い。若しくは、判定結果を自動的に製品の製造元に通知するようにしても良い。
[本実施形態の効果]
上記のように、本実施携帯では、電子透かし埋込装置は、製品ラベル若しくは製品の梱包資材に表示される画像情報に、製造元のGPS情報を不可視の電子透かしとして埋め込む。電子透かし認証装置は、上記の画像情報に電子透かしとして埋め込まれているGPS情報と、上記の製造元のGPS情報とを取得して照合することで、製品の真贋判定を行う。
(1)本実施形態においても、基本的に、前述した共通の効果を奏する。
(2)また、本実施形態では、流通先において、製品の製造元(出荷基)の正当性について判定することができる。
(3)また、本実施形態では、不可視の電子透かしとして製造元のGPS情報を埋め込むことで、製品ラベルに記載の製造元、原産地の修正/偽装についても見破ることが可能になる。
(4)更に、製造元は流通先と異なり通常は1箇所であるため、不可視の電子透かしとして埋め込む情報の量が、第2、3実施形態よりも少なくて済む。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態では、埋込情報として、他の実施形態と異なり、実際に電子透かしの照合(真贋判定)を行う流通先において照合の実施を許諾する日時(年月日、時刻、時間帯等)を示す日時情報を使用する。なお、日時情報は、日付と時刻の両方に限らず、日付と時刻のいずれか一方のみでも良い。
本実施形態に係る真贋判定システムの構成については、基本的に図1に示すとおりである。なお、本実施形態では、埋込情報管理装置10として、照合日時情報管理装置14を使用する。照合日時情報管理装置14は、埋込情報管理装置10の1つであり、流通先での照合(真贋判定)の実施を許諾する日時(年月日、時刻、時間帯等)を示す日時情報を格納して管理する。実際には、照合日時情報管理装置14は、埋込情報管理装置10に格納されたデータベースの1つでも良い。例えば、製品の製造又は出荷から所定期間内に流通先での照合の実施を要求する場合や、製品の販売が期間限定である場合、又は製品に消費期限がある場合、有効期限を示す情報を日時情報とする。或いは、当該製品の流通先への到着予定日時(前後の時間帯を含む)を示す情報を日時情報としても良い。このとき、流通先の名称又は住所情報と、製品(又は製品ラベル)の名称又は識別情報と、日時情報とを対応付けて管理していても良い。照合日時情報管理装置14は、自動的/定期的に流通先から取得した日時情報、又は流通先から登録された日時情報を取得して格納する。なお、照合日時情報管理装置14は、自動的/定期的に日時情報を更新するとより好ましい。
[電子透かし埋込装置の構成]
図15を参照して、本実施形態に係る電子透かし埋込装置の構成例について説明する。
本実施形態に係る電子透かし埋込装置30は、照合日時情報取得部33と、ラベル画像取得部34と、電子透かし埋込部35とを備える。
照合日時情報取得部33は、照合日時情報管理装置14に対して日時情報を要求し、照合日時情報管理装置14から日時情報を取得する。例えば、照合日時情報取得部33は、製品(又は製品ラベル)に対応する流通先を特定し、日時情報を管理する照合日時情報管理装置14に対して当該製品又は当該流通先に対応する日時情報の要求処理を行い、照合日時情報管理装置14から該当する日時情報を受信する。このとき、流通先の名称又は住所情報を指定して、当該製品又は当該流通先に対応する日時情報の要求処理を行うようにしても良い。
ラベル画像取得部34は、ラベル画像管理装置20に対して製品ラベルの画像情報を要求し、ラベル画像管理装置20から製品ラベルの画像情報を取得する。製品ラベルの画像情報は、日時情報と同時に/並行して取得しても良いし、前後して取得しても良い。例えば、ラベル画像取得部34は、リスト表示された製品(又は製品ラベル)の中から少なくとも1つの製品(又は製品ラベル)を選択することで、対応する製品ラベルの画像情報の要求処理を行い、製品ラベルの画像情報を管理するラベル画像管理装置20から該当する画像情報を受信する。なお、実際には、ラベル画像取得部34は、ラベル画像管理装置20から自動的/定期的に製品ラベルの画像情報を取得しても良い。また、電子透かし埋込装置30は、製品(又は製品ラベル)を選択したことや製品ラベルの画像情報を取得したことをトリガ(契機)として一連の処理を開始しても良い。例えば、ラベル画像取得部34は、製品ラベルの画像情報を取得した時に、照合日時情報取得部33に対して、当該製品(又は製品ラベル)に対応する日時情報を取得するように指示しても良い。
電子透かし埋込部35は、照合日時情報取得部33から日時情報を取得し、ラベル画像取得部34から製品ラベルの画像情報を取得し、製品ラベルの画像情報に日時情報を電子透かし(日時電子透かし)として埋め込む。このとき、電子透かし埋込部35は、日時情報を電子透かし(日時電子透かし)として埋め込んだ製品ラベルの画像情報を蓄積/一時保存するようにしても良い。また、電子透かし埋込部35は、ラベル印刷装置40に対して、日時情報を電子透かし(日時電子透かし)として埋め込んだ製品ラベルの画像情報を出力し、印刷を指示する。印刷指示については、日時情報を電子透かし(日時電子透かし)として埋め込んだ後に続けて行っても良いし、蓄積/一時保存した画像情報を定期的にまとめて出力した時に行っても良い。
[電子透かし埋め込み印刷処理]
図16を参照して、本実施形態に係る電子透かし埋め込み印刷処理方法について説明する。
(1)ステップS301
照合日時情報管理装置14は、電子透かし埋込装置30に、流通先での照合(真贋判定)の実施を許諾する日時(年月日、時刻、時間帯等)を示す日時情報を送信する。このとき、照合日時情報管理装置14は、電子透かし埋込装置30からの要求に応答して日時情報を送信する。若しくは、自動的/定期的に電子透かし埋込装置30に日時情報を送信するようにしても良い。
(2)ステップS302
電子透かし埋込装置30の照合日時情報取得部33は、照合日時情報管理装置14から日時情報を受信する。このとき、照合日時情報取得部33は、照合日時情報管理装置14に対して日時情報を要求し、応答として照合日時情報管理装置14から日時情報を受信する。若しくは、自動的/定期的に照合日時情報管理装置14から日時情報を受信するようにしても良い。また、照合日時情報取得部33は、日時情報を製品ラベルの画像情報を電子透かし埋込部35に出力する。
(3)ステップS303
ラベル画像管理装置20は、電子透かし埋込装置30に製品ラベルの画像情報を送信する。このとき、ラベル画像管理装置20は、電子透かし埋込装置30からの要求に応答して製品ラベルの画像情報を送信する。若しくは、自動的/定期的に電子透かし埋込装置30に製品ラベルの画像情報を送信するようにしても良い。
(4)ステップS304
電子透かし埋込装置30のラベル画像取得部34は、ラベル画像管理装置20から製品ラベルの画像情報を受信する。このとき、ラベル画像取得部34は、ラベル画像管理装置20に対して製品ラベルの画像情報を要求し、応答としてラベル画像管理装置20から製品ラベルの画像情報を受信する。若しくは、自動的/定期的にラベル画像管理装置20から製品ラベルの画像情報を受信するようにしても良い。また、ラベル画像取得部34は、製品ラベルの画像情報を電子透かし埋込部35に出力する。
(5)ステップS305
電子透かし埋込装置30の電子透かし埋込部35は、日時情報と、製品ラベルの画像情報を取得し、製品ラベルの画像情報に日時情報を電子透かし(日時電子透かし)として埋め込む。本実施形態では、照合日時情報取得部33から日時情報を取得し、ラベル画像取得部34から製品ラベルの画像情報を取得し、製品ラベルの画像情報に日時情報を電子透かし(日時電子透かし)として埋め込む。
(6)ステップS306
電子透かし埋込装置30の電子透かし埋込部35は、ラベル印刷装置40に対して、日時情報を電子透かし(日時電子透かし)として埋め込んだ製品ラベルの画像情報を出力し、印刷を指示する。なお、実際には、製品ラベルの画像情報の出力を以って、印刷指示としても良い。
(7)ステップS307
ラベル印刷装置40は、電子透かし埋込装置30から、日時情報を電子透かし(日時電子透かし)として埋め込んだ製品ラベルの画像情報と、印刷指示を受信する。なお、実際には、製品ラベルの画像情報を受信した時点で、印刷指示を受信したと判断しても良い。
(8)ステップS308
ラベル印刷装置40は、印刷指示に応じて、製品ラベルの画像情報を印刷して製品ラベルを生成する。このとき、製品ラベルの画像情報をそのまま印刷するだけではなく、製品ラベルの画像情報を加工/変換して印刷することも可能である。
[電子透かし認証装置の構成]
図17を参照して、本実施形態に係る電子透かし認証装置の構成例について説明する。
本実施形態に係る電子透かし認証装置50は、現在日時情報取得部53と、ラベル画像読取部54と、真贋判定部55とを備える。
現在日時情報取得部53は、当該装置(自機)のハードウェアタイマ(ウォッチドッグタイマ等)又はGPS衛星から現在日時を示す日時情報を取得する。
ラベル画像読取部54は、カメラ機能による撮像と画像認識により、製品に付された製品ラベルを読み取ってデジタル画像化し、当該製品ラベルの画像情報に埋め込まれている電子透かしを検出し、電子透かし(日時電子透かし)として埋め込まれている日時情報を抽出する。
真贋判定部55は、現在日時情報取得部53で取得した日時情報と、ラベル画像読取部54で抽出した日時情報とを照合し、照合の結果、既定の条件を満たしていれば正規品と判定し、既定の条件を満たしていなければ非正規品(偽造品、誤出荷、誤配送等)と判定する。例えば、現在日時情報取得部53で取得した日時情報が現在日時を示し、ラベル画像読取部54で抽出した日時情報が有効期限を示す場合、現在日時が有効期限内であれば正規品と判定し、現在日時が有効期限内でなければ非正規品(偽造品、誤出荷、誤配送、廃棄対象等)と判定する。判定結果については、当該装置の表示画面や、外部の表示装置に表示する。また、印刷装置に判定結果を送信して印刷しても良い。更に、非正規品と判定した場合には、自動的に製品の製造元に確認の問い合わせ/通報を行うようにしても良い。若しくは、判定結果を自動的に製品の製造元に通知するようにしても良い。
[電子透かし認証処理]
図18を参照して、本実施形態に係る電子透かし認証処理方法について説明する。
(1)ステップS401
電子透かし認証装置50の現在日時情報取得部53は、ハードウェアタイマ(ウォッチドッグタイマ等)又はGPS衛星から現在日時を示す日時情報を取得する。
(2)ステップS402
電子透かし認証装置50のラベル画像読取部54は、カメラ機能による撮像と画像認識により、製品に付された製品ラベルを読み取ってデジタル画像化する。
(3)ステップS403
電子透かし認証装置50のラベル画像読取部54は、当該製品ラベルの画像情報に埋め込まれている電子透かしを検出し、電子透かし(日時電子透かし)として埋め込まれている日時情報を抽出する。
(4)ステップS404
電子透かし認証装置50の真贋判定部55は、現在日時情報取得部53で取得した日時情報と、ラベル画像読取部54で抽出した日時情報とを照合し、照合の結果、既定の条件を満たしていれば正規品と判定し、既定の条件を満たしていなければ非正規品(偽造品、誤出荷、誤配送等)と判定する。なお、照合において、日時情報の誤差を補正する処理を行っても良い。また、製品ラベルの画像情報に電子透かし(日時電子透かし)が埋め込まれていない場合、ラベル画像読取部54で抽出した日時情報が空白となるため、既定の条件を満たしていないとして非正規品(偽造品、誤出荷、誤配送等)と判定する。
(5)ステップS405
電子透かし認証装置50の真贋判定部55は、判定結果を、電子透かし認証装置50の表示画面や、外部の表示装置に表示する。また、印刷装置に判定結果を送信して印刷しても良い。更に、非正規品と判定した場合には、自動的に製品の製造元に確認の問い合わせ/通報を行うようにしても良い。若しくは、判定結果を自動的に製品の製造元に通知するようにしても良い。
[本実施形態の効果]
上記のように、本実施携帯では、電子透かし埋込装置は、製品ラベル若しくは製品の梱包資材に表示される画像情報に、製品の有効期限を示す日時情報を不可視の電子透かしとして埋め込む。電子透かし認証装置は、上記の画像情報に電子透かしとして埋め込まれている日時情報と、上記の製品の有効期限を示す日時情報とを取得して照合することで、製品の真贋判定を行う。
(1)本実施形態においても、基本的に、前述した共通の効果を奏する。
(2)更に、本実施形態では、不可視の電子透かしとして日時情報を埋め込むことで、使用済みの古い製品ラベルを流用した偽造品や、製品ラベルに記載の日付の修正/偽装についても見破ることが可能になる。
<各実施形態の関係>
上記の各実施形態は、組み合わせて実施することが可能である。例えば、第1、第2実施形態における流通先のGPS情報に基づく真贋判定と、第3実施形態における製造元のGPS情報に基づく真贋判定とを組み合わせることや、第4実施形態における日時情報に基づく真贋判定と、第1〜第3実施形態におけるGPS情報に基づく真贋判定とを組み合わせることで、より精度の高い真贋判定を行うことができると考えられる。また、上記の各実施形態において、電子透かしとICタグとを組み合わせて使用することも考えられる。
なお、電子透かし埋込装置30は、図19に示すように、上記の各実施形態で示した構成要素を全て備えていても良い。また、電子透かし認証装置50は、図20に示すように、上記の各実施形態で示した構成要素を全て備えていても良い。このとき、電子透かし埋込装置30や電子透かし認証装置50は、動作モードや機能の切り替え等により、実施形態を変更できるようにしても良い。また、電子透かし埋込装置30や電子透かし認証装置50は、電子透かし埋め込み印刷用プログラムや電子透かし認証用プログラムを、計算機等に実行させることにより実現しても良い。電子透かし埋め込み印刷用プログラムは、上記の各実施形態における電子透かし埋め込み印刷処理方法を計算機等に実行させるためのプログラムである。電子透かし認証用プログラムは、上記の各実施形態における電子透かし認証処理方法を計算機等に実行させるためのプログラムである。電子透かし埋め込み印刷用プログラムや電子透かし認証用プログラムは、記憶装置や記憶媒体に格納することが可能である。
<変形例>
上記の第1〜第3実施形態において、埋込情報として、GPS情報の代わりに別の位置情報を用いても良い。例えば、基準となる絶対位置情報に対する相対位置情報でも良い。また、地図上の座標情報でも良い。また、敷地内/施設内の基地局や無線LANアクセスポイント(Wireless LAN access point)等の位置情報でも良い。
また、上記の実施形態では、製品ラベルの画像情報を例に説明しているが、実際には製品ラベルの画像情報に限定されない。例えば、製品の梱包資材に直接印刷される製品画像や企業ロゴ、文字画像等にも、電子透かしとして埋込情報を埋め込むことは可能である。すなわち、製品ラベル若しくは製品の梱包資材又はこれらに類するものに表示される画像情報であって、撮像によりデジタル画像化可能なものであれば良い。
また、第2実施形態で説明した「流通先住所情報取得部」及び「住所GPS情報変換部」は、電子透かし埋込装置側に限らず、電子透かし認証装置側に設けられていても良い。例えば、画像情報に電子透かしとして特定ノードのGPS情報が埋め込まれている場合に、電子透かし認証装置が、当該特定ノードのGPS情報を取得するため、当該特定ノードの住所情報からGPS情報を検索することも考えられる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、実際には、上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。
10… 埋込情報管理装置
11… 流通先GPS情報管理装置
12… 流通先住所情報管理装置
13… 製造元GPS情報管理装置
14… 照合日時情報管理装置
20… ラベル画像管理装置
30… 電子透かし埋込装置
31… 流通先GPS情報取得部
311… 流通先住所情報取得部
312… 住所GPS情報変換部
32… 現在GPS情報取得部
33… 照合日時情報取得部
34… ラベル画像取得部
35… 電子透かし埋込部
40… ラベル印刷装置
50… 電子透かし認証装置
51… 現在GPS情報取得部
52… 製造元GPS情報取得部
53… 現在日時情報取得部
54… ラベル画像読取部
55… 真贋判定部

Claims (4)

  1. 製品ラベル若しくは製品の梱包資材に表示される画像情報に、前記製品の流通ルート内のノードの位置情報を不可視の電子透かしとして埋め込む電子透かし埋込装置と、
    前記画像情報に電子透かしとして埋め込まれている位置情報と、前記流通ルート内の特定ノードの位置情報とを取得して照合することで、製品の真贋判定を行う電子透かし認証装置と、
    を備え、
    当該電子透かし認証装置は、前記流通ルート内の前記電子透かし埋込装置よりも下流のノードに設けられ、前記電子透かし認証装置の現在の位置情報を取得する手段を有し、前記特定ノードの位置情報として前記電子透かし認証装置の現在の位置情報を含むことを特徴とする真贋判定システム。
  2. 前記電子透かし埋込装置及び電子透かし認証装置は、前記特定ノードの住所情報を取得し、前記特定ノードの住所情報を前記特定ノードの位置情報に変換する機能を有することを特徴とする請求項1に記載の真贋判定システム。
  3. 前記電子透かし埋込装置は、製品ラベル若しくは製品の梱包資材に表示される画像情報に、前記製品の有効期限を示す日時情報を不可視の電子透かしとして埋め込み、
    前記電子透かし認証装置は、前記画像情報に電子透かしとして埋め込まれている日時情報と、現在の日時を示す日時情報とを取得して照合することで、製品の真贋判定を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の真贋判定システム。
  4. 品ラベルをデジタル画像化し、当該デジタル画像の画像情報に電子透かしとして埋め込まれている前記製品ラベルが添付された製品の流通ルート内の全ノードの位置情報を取得するラベル画像読取部と、
    電子透かし認証装置の現在の位置情報を含む前記流通ルート内の特定ノードの位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記画像情報に電子透かしとして埋め込まれている位置情報と、前記特定ノードの位置情報とを照合することで、製品の真贋判定を行う真贋判定部と、
    を備え
    前記流通ルート内の、前記位置情報を前記画像情報に埋め込む電子透かし埋込装置よりも下流のノードに設けられていることを特徴とする電子透かし認証装置。
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