JP6199217B2 - バタフライバルブ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉粒体の流通経路に配置されるバタフライバルブ装置に関する。
医薬品、食品、農薬等の錠剤、ソフトカプセル、ペレット、顆粒、その他これらに類するもの(以下、これらを総称して粉粒体という。)は、その製造途中あるいは製造後に流通する経路に、バタフライバルブが設置されている場合がある(例えば特許文献1,2参照)。
このようなバタフライバルブは、一般的には、粉粒体の流通経路を構成する管等に接続される弁箱と、該弁箱内に配設され、回動軸の軸線回りに回動可能な弁体を有し、該弁体の回動によって前記弁箱内を開閉する。
特開平5−730号公報 実開平5−1736号公報 特許第2676679号公報
ところで、このような粉粒体の流通経路に配置されたバタフライバルブでは、閉状態から開状態となる際に、弁体における上方側に回動移動する部位に、流れる粉粒体が衝突し、これにより、粉粒体が損傷するという事態が発生する場合があった。
本発明は、上記事情に鑑み、粉粒体の流通経路に配置されたバタフライバルブの弁体によって粉粒体が損傷する事態を回避することを技術的課題とする。
前記課題を解決するための本発明のバタフライバルブ装置は、下端開口部を有し、粉粒体を案内して前記下端開口部から流出させる案内部材と、回動軸の軸線回りに回動可能な弁体を有し、該弁体の回動によって前記案内部材の下端開口部を開閉可能なバタフライバルブとを備えたバタフライバルブ装置であって、前記弁体は、前記案内部材の下端開口部側の主面を有し、前記案内部材の下端開口部の面積は、前記弁体の主面の面積よりも小さく、前記案内部材の下端開口部の閉状態において、前記案内部材の下端開口部は、前記弁体の主面の一部領域によって閉塞され、この閉状態から、前記弁体の回動により、該弁体の前記主面の一部領域が前記下端開口部から下方側に回動移動することによって該下端開口部が開放されることを特徴とする。
この構成では、案内部材の下端開口部が、閉状態から開放される時に、下端開口部を閉塞していた弁体の主面の一部領域が下端開口部から下方側に回動移動する。この時に、下端開口部に案内されていた粉粒体が、この下方側に移動する弁体の一部領域の周囲を下方に流れても、上方側に移動する弁体の部位の周囲を下方に流れる場合に比較して、流れる粉粒体が弁体に強く衝突することが抑制される。
一方で、この構成では、案内部材の下端開口部が、その閉状態において、弁体の主面の一部領域によって閉塞されているので、この一部領域以外の弁体の領域に粉粒体が流れて滞留することはない。つまり、弁体において、案内部材の下端開口部が閉状態から開放される時に上方側に回動移動する部位に、閉状態では粉粒体が滞留しない。従って、案内部材の下端開口部が閉状態から開放される時に、上方側に移動する弁体の部位の周囲を粉粒体が下方に流れることが防止され、粉粒体が弁体に強く衝突することが防止される。このように、本発明では、粉粒体の流通経路に配置されたバタフライバルブの弁体によって粉粒体が損傷する事態を回避することが可能になる。
また、この構成であれば、案内部材の下端開口部を、弁箱等の弁体を取り囲むハウジングから離間させることが可能である。下端開口部をハウジングから離間させれば、下端開口部から流出する粉粒体が、このハウジングの近傍を通過することが抑制される。これによって、弁体とハウジングの間に粉粒体が挟みこまれることが抑制される。
上記の構成において、前記弁体を回動させて前記案内部材の下端開口部を開放したとき、前記弁体は、前記下端開口部を下方側に仮想的に延長させた仮想空間よりも外側に退避してもよい。
この構成であれば、案内部材の下端開口部から継続的に粉粒体が流れる状態で、粉粒体が弁体に衝突することが防止される。これによって、より確実に、粉粒体が損傷する事態を回避することが可能になる。
上記何れかの構成において、前記回動軸の軸線が、前記下端開口部を含む平面と直交する方向から見たとき、前記下端開口部よりも外側にオフセットされていてもよい。
上記何れかの構成において、前記一部領域が、前記弁体の周縁部を除外した領域に設けられていてもよい。
この構成であれば、より確実に、案内部材の下端開口部を、弁箱等の弁体を取り囲むハウジングから離間させることができる。
上記何れかの構成において、前記下端開口部の開閉と、前記バタフライバルブの弁箱に対する前記弁体による開閉が同期していてもよい。
この構成であれば、下端開口部の閉状態で、弁箱が閉状態となり、下端開口部の開状態で、弁箱が開状態となる。従って、下端開口部を弁体によって開閉するために、弁箱を弁体によって開閉するための制御手段を使用することができる。これにより、弁箱を弁体によって開閉する従来のバタフライバルブを使用している設備で、本発明を容易に実施することが可能になる。
上記何れかの構成において、前記回動軸が、前記主面から隆起する隆起部を有し、前記一部領域は、前記隆起部を除外した領域に設けられていてもよい。
何ら対策を施さない場合には、回動軸の隆起部上には、粉粒体が残留し易く、この残留した分、流通経路を通じて移送される粉粒体量が減少する可能性がある。また、回動軸の隆起部と、その周囲の弁箱等のハウジングとの間に、粉粒体が挟まって、損傷する可能性がある。このような事態に対して、この構成では、回動軸の隆起部では、案内部材の下端開口を開閉しないので、隆起部の周囲に粉粒体が流れない。従って、粉粒体が回動軸の隆起部上に残留したり、回動軸の隆起部と、その周囲のハウジングとの間に、粉粒体が挟まったりすることを抑制できる。
この構成において、前記回動軸の軸線が前記主面に対して傾斜していれば、回動軸の隆起部におけるハウジング側が、より高く隆起しやすい。従って、対策を施さない場合には、流通経路を通じて移送される粉粒体量が減少する可能性や、回動軸の隆起部とハウジングとの間に粉粒体が挟まって損傷する可能性が高くなる。従って、上記の構成で得られる上述した効果がより有効になる。
上記何れかの構成において、前記バタフライバルブがスプリットバタフライバルブであってもよい。また、上記何れかの構成において、容器の上方に設けられ、前記容器に粉粒体を供給するための供給経路と、前記容器の下方に設けられ、前記供給経路を介して供給された粉粒体を前記容器から排出するための排出経路の一方又は双方に配設されていてもよい。
ここで、スプリットバタフライバルブとは、アクティブバルブと、パッシブバルブで構成され、これらがドッキングして、1つのバタフライバルブとして機能するバタフライバルブである(特許文献3参照)。スプリットバタフライバルブは、アクティブバルブとパッシブバルブがドッキングした状態で、アクティブバルブに取り付けられた駆動手段によって、開閉動作を行なう。スプリットバタフライバルブでは、ドッキングした状態におけるアクティブバルブの弁体とパッシブバルブの弁体との対向面に、バルブが配設された経路を流通する物質が付着することを防止することができる。このため、スプリットバタフライバルブは、高活性の薬剤等の容器の開口部に広く使用される。
本発明によれば、粉粒体の流通経路に配置されたバタフライバルブの弁体によって粉粒体が損傷する事態を回避することができる。
本発明の実施形態に係る容器の概略断面図である。 (A)が容器の粉粒体投入装置の左側面図、(B)が容器の粉粒体投入装置の正面図、(C)が容器の粉粒体投入装置の右側面図である。 (A)が図2(B)の上面図、(B)が(A)のX−X線矢視断面図である。 図3(B)のA部の拡大図である。 容器に粉粒体を供給する状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るバタフライバルブ装置を示す概略縦断面図である。 図6のY−Y線矢視断面図である。 図6に示すバタフライバルブ装置の概略底面図である。 本発明の実施形態に係るバタフライバルブの弁体を示す概略図で、(A)が斜視図、(B)が平面図、(C)が側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る容器2の概略断面図を示す。容器2には、粉粒体投入装置1が装着されている。本実施形態では、粉粒体は医薬品の錠剤であり、容器2は、錠剤を搬送するためのもので、所謂IBC(中間バルクコンテナ)と呼ばれるものである。
容器2は、周壁部2aと、周壁部2aの下端に接続する下端壁部2bとを有する。本実施形態では、周壁部2aは四角筒状で、下端壁部2bは四角錐台形状である。また、容器2は、周壁部2aの4つの角部のそれぞれに固定された4つの柱部2cと、これら柱部2cを相互に固定する桁部2dを有する。
容器2は、周壁部2aの上側に、接続部2e、円筒部2fを介して設けられた円板部2gを有する。円板部2gは、その中央に貫通口2hを有し、この貫通口2hに粉粒体投入装置1が装着されている。円板部2gの貫通口2hの上側には、上側管部2iが接続されている。そして、上側管部2iの上端には、第1パッシブバルブ2jが設けられている。第1パッシブバルブ2jは、後述の供給部の第1アクティブバルブとドッキングすることで第1スプリットバタフライバルブを構成するものである。容器2へ粉粒体を供給する時以外では、第1パッシブバルブ2jは閉状態で、容器2の上端開口部は、第1パッシブバルブ2jの第1従動弁体2kによって閉塞されている。
一方、下端壁部2bの下側には、下側管部2lが接続されている。そして、下側管部2lの下端には、第2パッシブバルブ2mが設けられている。第2パッシブバルブ2mは、後述の排出部の第2アクティブバルブとドッキングすることで第2スプリットバタフライバルブを構成するものである。容器2から粉粒体を排出する時以外では、第2パッシブバルブ2mは閉状態で、容器2の下端開口部は、第2従動弁体2nによって閉塞されている。
容器2の下端壁部2bは底部2oを有し、この底部2oには開口部2pが設けられている。底部2oの開口部2pの下側には、直線状の排出ガイド管2qが接続されている。容器2の下端壁部2bの内壁には、粉粒体を排出ガイド管2qに案内する案内面2rが形成されている。
図2及び図3に示すように、粉粒体投入装置1は、天板1a、螺旋状部材1b、案内板1cを主要な構成要素とする。
天板1aは、円板状の部材であり、例えば、ステンレス等の金属材料で構成される。勿論、材料はこれに限定されるものではなく、樹脂等で構成してもよい。天板1aには、容器2に供給された粉粒体が通過する通過口1dが設けられている。天板1aの外周縁部が、容器2における円板部2gの貫通口2hの周縁部に取り付けられる。容器2における上側管部2iの内部には、容器2に供給された粉粒体を通過口1dに案内する案内面2sが設けられている。
図4に示すように、螺旋状部材1bは、上下方向(本実施形態では鉛直方向)に沿って所定のピッチで螺旋状に形成される所定の厚さの底部1eと、底部1eの上側の外周縁に沿って形成される所定の高さの側部1fを有する。螺旋状部材1bの底部1eと側部1fによって、粉粒体の通路1gが形成される。従って、粉粒体通路1gは、容器2内に配設され、上下方向に沿って螺旋状に形成される。底部1eの上面が、粉粒体通路1g内の粉粒体を底側から案内する底部案内面1hであり、側部1fの内周面が、粉粒体通路1g内の粉粒体を外周側から案内する側部案内面1iである。粉粒体投入装置1は、粉粒体通路1gを介して粉粒体を容器2内に投入する。螺旋状部材1bは、例えば、高密度ポリエチレン等の樹脂で構成されるが、材料は特にこれに限定されるものではなく、様々なものを選択可能である。
そして、粉粒体通路1gにおける粉粒体の詰まりを阻止すべく粉粒体通路1gの内周側1jから粉粒体が落下するように、粉粒体通路1gの内周側1jは開放されている。底部案内面1hの内周縁部には、上方突出部は形成されておらず、粉粒体通路1gの内周側1jの上下方向の全域が開放されている。しかし、これに限定されず、粉粒体通路1gにおける粉粒体の詰まりを阻止すべく粉粒体通路1gの内周側1jから粉粒体が落下するならば、例えば、底部案内面1hの内周縁部に沿って上方突出部を設け、その外周面で粉粒体通路1gを内周側から案内するようにしてもよい。
底部1e及び側部1fの外周面は、容器2の内壁から所定距離で離隔した位置に配設されている。また、底部1e及び側部1fの外周面は、相互に連続しており、鉛直方向に沿っている。
螺旋状部材1bは、その上端部に案内円柱部1kを有する。案内円柱部1kは、通過口1dを通過した粉粒体を外周面で粉粒体通路1gの上端部に案内する。つまり、案内円柱部1kが無い場合には、天板1aの通過口1dを通過した粉粒体は、直接、あるいは、底部1eで跳ね返り、粉粒体通路1gの内周側1jから落下する可能性があるが、これを案内円柱部1kは防止する。
螺旋状部材1bは、例えば、天板1aに挿通したボルト1lを案内円柱部1kに螺合させることで、天板1aに固定される。
底部案内面1hは、螺旋状部材1bの周方向に沿った断面で、水平方向に対して所定の傾斜角度α(例えば31°)を有する。本実施形態では、底部案内面1hは、螺旋状部材1bの軸方向に沿った断面で、直線状であり、水平方向に沿っている。しかし、これに限定されず、軸方向断面で、底部案内面1hは、直線状で水平方向に対して外周側が高くあるいは低くなるように傾斜していてもよいし、曲線状であってもよい。
本実施形態では側部案内面1iは、螺旋状部材1bの軸方向に沿った断面で、直線状であり、鉛直方向に沿っている。しかし、これに限定されず、軸方向断面で、側部案内面1iは、直線状で鉛直方向に対して外周側あるいは内周側に傾斜していてもよいし、曲線状であってもよい。
螺旋状部材1bの軸方向に沿った断面で、底部案内面1hと側部案内面1iとの間は円弧状となっており、例えばR10以下である。R10を越えると、粉粒体が側部1fを乗り越えて、外側にこぼれ落ちやすくなる。なお、これに限定されず、軸方向断面で、底部案内面1hと側部案内面1iとの間は角ばっていてもよい。
本実施形態では、底部1eの下側には、所定の高さの下方突出部1mが底部1eの内周縁部に沿って形成されている。下方突出部1mの内周面は、底部1eの内周面に連続しており、鉛直方向に沿っている。また、下方突出部1mは、下方に向かって漸次薄肉となり下端は尖っている。下方突出部1mにより、螺旋状部材1bの全体の強度を高めることができる。なお、強度を高める下方突出部1mの形状は、前記形状に限定されず、内周側1jからの粉粒体の落下の障害にならない範囲で設けることができる。
案内板1cは、側部1fの上端部と天板1aの間に配設され、固定される。案内板1cは、その内周面で、天板1aの通過口1dを通過した粉粒体を、粉粒体通路1gの上端部に案内する。つまり案内板1cが無い場合には、天板1aの通過口1dを通過した粉粒体は、直接、あるいは、底部1eで跳ね返り、側部1fを乗り越える可能性があるが、これを案内板1cは防止する。
また、本実施形態では、粉粒体投入装置1および容器2の内面を洗浄するための手段として、図1に2点鎖線で示すように、洗浄液を噴出する洗浄液噴出手段Wと洗浄液噴出手段Wから下方に直線状に延び、洗浄液を洗浄液噴出手段Wに供給する供給管が設けられている。洗浄液噴出手段Wは、排出ガイド管2q(排出経路)を通じて容器2内に挿入され、粉粒体投入装置1(粉粒体通路1g)の側方で洗浄液を噴出する。洗浄液噴出手段Wとしては、例えば、洗浄ボールが挙げられるが、洗浄ノズル等その他の手段であってもよい。
排出ガイド管2qは、容器2外と粉粒体投入装置1の側方との間を洗浄液噴出手段Wが直線的に移動可能になるように構成されている。つまり、排出ガイド管2qは、均一な内径を有し、直線状で上下方向(本実施形態では鉛直方向)に沿って配置されている。そして、平面視で、排出ガイド管2qの位置は、粉粒体投入装置1の位置に対してずれており、平面視で、排出ガイド管2qの内周面は、粉粒体投入装置1の螺旋状部材1bの側部1fの外周面に対して洗浄液噴出手段Wが通過するのに十分な隙間を有する。
本実施形態では、排出ガイド管2qを設けているが、排出ガイド管2qを設けず、下側管部2lが直接容器2内に連通する場合には、平面視で、下側管部2lの内周面が、粉粒体投入装置1の螺旋状部材1bの側部1fの外周面に対して洗浄液噴出手段Wが通過するのに十分な隙間を有する。この場合には、粉粒体投入装置1の下方に、下側管部2lが配置しているので、下側管部2lの内径は、粉粒体投入装置1(の螺旋状部材1bの側部1f)の外径より大きい。
本実施形態では、粉粒体投入装置1および容器2の内面の洗浄は、次のように行なわれる。図1に2点鎖線で示すように、洗浄液噴出手段Wと洗浄液供給管を、排出ガイド管2q内を通じて容器2内に挿入する。そして、前記容器2内における粉粒体投入装置1(粉粒体通路1g)の側方で、洗浄液噴出手段Wから洗浄液を噴出させる。すると、洗浄液噴出手段Wから噴出される洗浄液が、開放された粉粒体通路1gの内周側1jを介して、粉粒体通路1gに散布され、粉粒体投入装置1が洗浄される。一方で、洗浄液噴出手段Wから噴出される洗浄液は、容器2の内面にも散布され、容器2の内面が洗浄される。
洗浄液噴出手段Wは、粉粒体投入装置1の側方の複数の所定位置で、洗浄液を噴出してもよいし、粉粒体投入装置1の側方を上下方向に連続的に移動しながら、洗浄液を噴出してもよい。洗浄液噴出手段Wは、洗浄液を噴出する方向を変更するものであってもよいし、同時に全方位に洗浄液を噴出するものであってもよい。
以上のように構成された粉粒体投入装置1では、以下の効果を享受できる。
本実施形態では、粉粒体通路1gにおける粉粒体の詰まりを阻止すべく粉粒体通路1gの内周側1jから粉粒体が落下するように、粉粒体通路1gの内周側1jを開放している。従って、粉粒体通路1gで粉粒体の流れが滞って詰まりかけた場合に、粉粒体通路1gの内周側1jから粉粒体が落下する。詳述すれば、粉粒体は、円滑に流動している時は、螺旋状の粉粒体通路1gを流れる時に作用する遠心力によって、底部案内面1h上の側部案内面1i側を移動する。しかし、粉粒体量が多い等の理由により粉粒体通路1gの一部で流速が低下し、粉粒体が詰まってくると、流速の低下で粉粒体に作用する遠心力が弱まる。すると、粉粒体通路1gの内周側1jに粉粒体が寄ってきて、粉粒体通路1gの内周側1jから粉粒体が落下し、粉粒体の詰まりが連鎖して粉粒体通路1gの上部に達する前に粉粒体の詰まりは解消する。このように、粉粒体通路1gで粉粒体が詰まることが抑制される。すなわち、本実施形態の粉粒体投入装置1では、粉粒体の詰まりを抑制することができる。
また、本実施形態では、粉粒体通路1gの内周側1jの上下方向全域を開放しているので、粉粒体通路で粉粒体が詰まりかけた時に、粉粒体通路1gの内周側1jから粉粒体が容易に落下可能となる。更に、軸方向断面で底部案内面1hが水平方向に沿っているので、底部案内面1hの軸方向断面が、外周側が下側になるように傾斜している場合等に比較して、粉粒体通路1gの内周から粉粒体が容易に落下可能となる。
また、軸方向断面で側部案内面1iが鉛直方向に沿っているので、粉粒体通路1gを通過する粉粒体に加わる遠心力を確実に受けることができる。そして、軸方向断面で側部案内面1iと底部案内面1hとの間が円弧状となっているので、側部案内面1i付近の粉粒体が容易に底部案内面1hの方に移動することが容易となる。これにより、粉粒体通路で粉粒体が詰まりかけた時に、側部案内面1i付近の粉粒体が、粉粒体通路1gの内周側1jから容易に落下可能となる。
また、粉粒体通路1gが、容器2の内壁から所定距離で離隔した位置に配設されているので、粉粒体通路1gを容器2の内壁に沿って形成(側部案内面1iを容器2の内壁に形成)した場合より、粉粒体通路1gの旋回径が小さくなる。これによって、粉粒体通路1gを通過する粉粒体に作用する遠心力が、粉粒体通路1gを容器2の内壁に沿って形成した場合より大きくなる。従って、粉粒体通路1gを通過する粉粒体は、詰まりが発生しない場合は、粉粒体通路1gの内周側1jに移動する可能性が少なくなり、粉粒体通路1gの内周側1jから落下することが抑制される。
また、側部1fが所定の高さなので、側部1fの上端と上方の底部1eとの間に空隙が存在している。従って、この空隙を通じたシャワーにより、側部1fより内周側の部位に対して定置湿潤や定置洗浄が可能となる。また、粉粒体通路1gの内周側1jの上下方向全域を開放しているので、底部案内面1hの内周縁1f’と上方の下方突出部1mとの間に空隙が存在している。従って、この空隙を通じたシャワーにより、底部案内面1hや側部案内面1iに対して定置湿潤や定置洗浄が可能となる。これによって、粉粒体投入装置1の洗浄性を向上させることができる。
次に、容器2に粉粒体を供給するための供給部について説明する。
図5に示す供給部3は、粉粒体に所定の処理(例えば、錠剤に付着した粉の除去)を行なう処理装置(不図示)の下流に設けられており、所定の処理が完了した粉粒体を、容器2に供給する。供給部3は、粉粒体の供給管3aと、供給管3aの下端に接続された大径管3bと、大径管3bの下端に接続された可撓管3cと、可撓管3cの下方に配設された第1アクティブバルブ3dとを備える。本実施形態では、大径管3bは、供給管3aや可撓管3cより大径で、第1アクティブバルブ3dと略同径である。しかし、これに限定されることは無く、大径管3bは、可撓管3cに粉粒体を案内するように構成されていればよく、例えば、大径管3bは、供給管3aあるいは可撓管3cと同径であってもよい。
第1アクティブバルブ3dは、第1駆動弁体3gと、この第1駆動弁体3gが内部に配設された筒状の第1駆動側弁箱3jとを有する。第1駆動側弁箱3jは、上部に、天壁部3kが設けられている。この天壁部3kは、貫通孔を有し、この貫通孔の周縁に、可撓管3cの下端が固定されている。
図6,7に拡大して示すように、大径管3bの内壁の下部には、可撓管3cに粉粒体を案内する案内面3eが形成されている。可撓管3cは、可撓性で、第1アクティブバルブ3dと第1パッシブバルブ2jとの位置ズレ等を吸収可能である。第1アクティブバルブ3dの内部には、可撓管3cに接続する直線状の供給ガイド管3fが配設されている。供給ガイド管3fの上端は、第1アクティブバルブ3dの天壁部3kの貫通孔の周縁に固定されている。なお、図5に示すように、供給部3と容器2がドッキングした状態で、供給ガイド管3fは、容器2の案内面2sにおけるより高い部位の上方に位置するように設置されることが好ましい。
図6,7に実線で示すように、粉粒体を供給する時以外は、第1アクティブバルブ3dは閉状態で、供給部3の下端開口部3iは、第1アクティブバルブ3dの第1駆動弁体3gによって閉塞されている。第1アクティブバルブ3dは、容器2の第1パッシブバルブ2jとドッキングして第1スプリットバタフライバルブVを構成するものである。
供給部3から容器2に粉粒体を供給するための供給経路では、大径管3bと可撓管3cと供給ガイド管3fによって、下端開口部3iを有し、粉粒体を案内して下端開口部3iから流出させる案内部材が構成される。そして、この案内部材と、第1スプリットバタフライバルブVによって、バタフライバルブ装置が構成される。
第1スプリットバタフライバルブVの弁箱V1は、第1アクティブバルブ3dの第1駆動側弁箱3jと、第1パッシブバルブ2jの筒状の第1従動側弁箱2vとがドッキングして構成される。第1スプリットバタフライバルブVの円板状の弁体V2は、第1アクティブバルブ3dの第1駆動弁体3gと第1パッシブバルブ2jの第1従動弁体2kとがドッキングして構成される。弁体V2は、その回動軸(第1駆動軸部3hと第1従動軸部2t)の軸線L周りに回動する。
第1スプリットバタフライバルブVの弁体V2は、下端開口部3i側の平面状の主面3lと、反対側の平面状の裏面2wとを有する。下端開口部3iの面積は、弁体V2の主面3lの面積よりも小さい。図6,7の図示例では、第1スプリットバタフライバルブVの弁体V2の周縁部3m,2xに、断面が部分円弧状の部位が設けられている。
第1スプリットバタフライバルブVは、次のようにして、弁箱V1に対して弁体V2により開閉作動する。すなわち、第1アクティブバルブ3dの第1駆動弁体3gと第1パッシブバルブ2jの第1従動弁体2kとがドッキングにより一体化して弁体V2を構成する。そして、この状態で、第1アクティブバルブ3dの第1駆動弁体3gの第1駆動軸部3hを不図示の駆動部で回転駆動すると、弁体V2が、軸線Lを中心にして回転する。これにより、弁体V2は、図6,7に示す閉状態の姿勢Pcと開状態の姿勢Poとの間を移行する。開状態の姿勢Poは、下端開口部3iから継続的に粉粒体を流すために固定される姿勢である。
また、第1スプリットバタフライバルブVは、下端開口部3iに対して弁体V2の回動により開閉作動する。本実施形態では、下端開口部3iに対する弁体V2による開閉作動は、第1スプリットバタフライバルブVにおける弁箱V1に対する弁体V2による開閉作動と同期している。つまり、下端開口部3iの閉状態で、弁箱V1が閉状態となり、下端開口部3iの開状態で、弁箱V1が開状態となる。
下端開口部3iの閉状態において、下端開口部3iは、姿勢Pcの弁体V2の主面3lの一部領域Rによって閉塞され、この閉状態から、弁体V2の回動により、弁体V2の主面3lの一部領域Rが下端開口部3iから下方側に回動移動することによって下端開口部3iが開放される。
図8の開状態の姿勢Poから理解できるように、弁体V2を回動させて下端開口部3iを開放したとき、弁体V2は、下端開口部3iを下方側に仮想的に延長させた仮想空間よりも外側に退避する。
図9(A)に示すように、第1アクティブバルブ3dの第1駆動弁体3gには、第1駆動軸部3h(弁体V2の回動軸)が設けられている。第1駆動軸部3hは、軸状部3h1と、第1駆動弁体3gの主面3lから隆起した隆起部3h2を有する。軸状部3h1は、隆起部3h2と相互に固定されている。第1駆動軸部3hの軸線Lは、軸状部3h1の軸線である。
図9(B)に示すように、第1駆動軸部3hの軸線Lは、平面視で、第1駆動弁体3gの直径の延長線上にある。また、図9(C)に示すように、第1駆動軸部3hの軸線Lは、側面視で、第1駆動弁体3gに対して傾斜している。なお、図6,7に示す第1従動弁体2kに設けられた第1従動軸部2t(弁体V2の回動軸)も、第1駆動軸部3hと同様の態様である。
本実施形態では、図8に示すように、底面視で、供給ガイド管3fの下端開口部3iは、閉状態の第1アクティブバルブ3dの第1駆動弁体3gにおける第1駆動軸部3hを除外した領域に位置する。換言すれば、弁体V2の主面3lにおいて、領域Rは、隆起部3h2を除外した領域に設けられている。しかし、これに限定されること無く、例えば、供給ガイド管3fの下端に切欠きを設けて、この下端の形状を閉状態の第1アクティブバルブ3dの隆起部3h2の形状にフィットさせることによって、領域Rを、隆起部3h2を含む領域に設けてもよい。この場合には、供給ガイド管3fの径を大きくすることができ、供給ガイド管3fで粉粒体が詰まる事態を回避することができる。
また、本実施形態では、領域Rは、弁体V2の周縁部3m,2xを除外した領域に設けられている。そして、第1駆動軸部3hと第1従動軸部2tの軸線Lは、下端開口部3iを含む平面と直交する方向から見たとき、下端開口部3iよりも外側にオフセットされている。なお、上述のように、供給ガイド管3fの下端に切欠きを設けた場合には、下端開口部3iを含む平面は、切欠き部分を除いた供給ガイド管3fの下端を含む平面である。
図6,7に示すように、供給ガイド管3fの下端開口部3iは、閉状態の第1アクティブバルブ3dの第1駆動弁体3gにおける第1駆動軸部3hを除外した領域に近接(あるいは当接)している。この状態では、供給ガイド管3fの下端と、弁体V2の主面3lとの間の隙間は、粉粒体より小さく、粉粒体は通過できない。この隙間は、粉粒体が錠剤の場合、錠剤の厚みより小さく、厚みの2/3が好ましく、更には厚みの1/2が好ましい。
このように構成された供給ガイド管3fにより、第1アクティブバルブ3dの閉状態では、供給ガイド管3fの下端開口部3iは、第1駆動弁体3gにより閉塞されており、粉粒体が供給ガイド管3fに導入されても、供給ガイド管3f内に粉粒体は留まる。そして、第1アクティブバルブ3d(第1スプリットバタフライバルブV)の開状態では、供給ガイド管3fの下端開口部3iは開放され、粉粒体は、供給ガイド管3f内から下方に落下する。つまり、第1アクティブバルブ3dが閉状態であっても開状態であっても、粉粒体は、第1駆動弁体3gの第1駆動軸部3hの近辺には存在しない。このように、容器2に粉粒体を供給するための供給経路は、供給部3における第1アクティブバルブ3d内の供給ガイド管3fの内部空間を経由しており、第1スプリットバタフライバルブVの第1駆動軸部3hを回避して構成されている。従って、第1スプリットバタフライバルブの開閉動作時に、第1駆動軸部3hの隆起部3h2とその周辺の壁部(弁箱V1の内壁)との間に、粉粒体が挟まれて損傷することを防止することができる。
上述した供給経路に配置されたバタフライバルブ装置では、以下の効果を享受できる。
案内部材の下端開口部3iが、閉状態から開放される時に、下端開口部3iを閉塞していた弁体V2の主面3lの一部領域Rが下端開口部3iから下方側に回動移動する。この時に、下端開口部3iに案内されていた粉粒体が、この下方側に移動する弁体V2の一部領域Rの周囲を下方に流れても、上方側に移動する弁体V2の部位の周囲を下方に流れる場合に比較して、流れる粉粒体が弁体V2に強く衝突することが抑制される。
一方で、下端開口部3iが、その閉状態において、弁体V2の主面3lの一部領域Rによって閉塞されているので、この一部領域R以外の弁体V2の領域に粉粒体が流れて滞留することはない。つまり、弁体V2において、下端開口部3iが閉状態から開放される時に上方側に回動移動する部位に、閉状態では粉粒体が滞留しない。従って、下端開口部3iが閉状態から開放される時に、上方側に移動する弁体V2の部位の周囲を粉粒体が下方に流れることが防止され、粉粒体が弁体V2に強く衝突することが防止される。このように、本実施形態では、粉粒体の流通経路に配置されたバタフライバルブの弁体によって粉粒体が損傷する事態を回避することが可能になる。
次に、容器2から粉粒体が排出される排出部について説明する。
排出部(不図示)は、容器2から排出される粉粒体を受け取る部位である。排出部は、容器2から排出される粉粒体に所定の処理を行なう処理装置(不図示)に設けられている。排出部は、その上端に、第2アクティブバルブを備える。粉粒体を受け取る時以外は、第2アクティブバルブは閉状態で、排出部の上端開口部は、第2アクティブバルブの第2駆動弁体によって閉塞されている。
排出部の第2アクティブバルブと容器2の第2パッシブバルブ2mとの関係は、図6〜8で説明した第1アクティブバルブ3dと第1パッシブバルブ2jとの関係と同様となっている。つまり、第2アクティブバルブは、容器2の第2パッシブバルブ2mがドッキングして第2スプリットバタフライバルブを構成するものである。そして、第2アクティブバルブの第2駆動弁体とその第2駆動軸部(第2スプリットバタフライバルブの弁体の回動軸)は、第1駆動弁体3gと第1駆動軸部3hと同様の態様である。第2パッシブバルブ2mの第2従動弁体2nとその第2従動軸部(不図示)(第2スプリットバタフライバルブの弁体の回動軸)は、第1従動弁体2kと第1従動軸部2tと同様の態様である。
容器2から排出部へ粉粒体を排出するための排出経路では、下端壁部2bと排出ガイド管2qによって、下端開口部2uを有し、粉粒体を案内して下端開口部2uから流出させる案内部材が構成される。そして、この案内部材と、第2スプリットバタフライバルブによって、バタフライバルブ装置が構成される。
第2スプリットバタフライバルブの弁箱は、第2アクティブバルブの第2駆動側弁箱と、第2パッシブバルブ2mの筒状の第2従動側弁箱とがドッキングして構成される。第2スプリットバタフライバルブの円板状の弁体は、第2アクティブバルブの第2駆動弁体と第2パッシブバルブ2mの第2従動弁体2nとがドッキングして構成される。第2スプリットバタフライバルブの弁体は、その回動軸(第2駆動軸部と第2従動軸部)の軸線周りに回動する。
第2スプリットバタフライバルブの弁体は、下端開口部2u側の主面と、反対側の裏面とを有する。下端開口部2uの面積は、第2スプリットバタフライバルブの弁体の主面の面積よりも小さい。
第1スプリットバタフライバルブVと同様に、第2スプリットバタフライバルブは、次のようにして弁箱に対して弁体により開閉作動する。すなわち、第2スプリットバタフライバルブの弁体は、第2アクティブバルブの第2駆動弁体と第2パッシブバルブ2mの第2従動弁体2nとがドッキングにより一体化して構成される。この状態で、第2アクティブバルブの第2駆動弁体の第2駆動軸部を不図示の駆動部で回転駆動すると、一体化した第2駆動弁体と第2従動弁体2nが、それぞれが有する第2駆動軸部と第2従動軸部の軸線を中心にして回転する。これにより、一体化した第2駆動弁体と第2従動弁体2nは、閉状態の姿勢と開状態の姿勢との間を移行する。
また、第2スプリットバタフライバルブは、下端開口部2uに対してその弁体の回動により開閉作動する。本実施形態では、下端開口部2uに対する弁体による開閉作動は、第2スプリットバタフライバルブにおける弁箱に対する弁体による開閉作動と同期している。つまり、下端開口部2uの閉状態で、弁箱が閉状態となり、下端開口部2uの開状態で、弁箱が開状態となる。
下端開口部2uの閉状態において、下端開口部2uは、第2スプリットバタフライバルブの弁体の主面における一部領域によって閉塞され、この閉状態から、第2スプリットバタフライバルブの弁体の回動により、第2スプリットバタフライバルブの弁体の主面における一部領域が下端開口部2uから下方側に回動移動することによって下端開口部2uが開放される。また、第2スプリットバタフライバルブの弁体を回動させて下端開口部2uを開放したとき、第2スプリットバタフライバルブの弁体は、下端開口部2uを下方側に仮想的に延長させた仮想空間よりも外側に退避する。
そして、容器2の排出ガイド管2qにおける下端開口部2uと第2パッシブバルブ2mとの位置関係は、図6〜8で説明した供給ガイド管3fと第1アクティブバルブ3dとの位置関係と同様となっている。つまり、底面視で、排出ガイド管2qの下端開口部2uは、閉状態の第2パッシブバルブ2mの第2従動弁体2nにおける第2従動軸部を除外した領域に位置する。換言すれば、第2スプリットバタフライバルブの弁体の主面において、閉状態で下端開口部2uを閉塞する領域は、隆起部を除外した領域に設けられている。また、閉状態で下端開口部2uを閉塞する領域は、第2スプリットバタフライバルブの弁体の周縁部を除外した領域に設けられている。そして、第2駆動軸部と第2従動軸部の軸線は、下端開口部2uを含む平面と直交する方向から見たとき、下端開口部2uよりも外側にオフセットされている。また、排出ガイド管2qの下端開口部2uは、閉状態の第2パッシブバルブ2mの第2従動弁体2nにおける第2従動軸部を除外した領域に近接(あるいは当接)している。
このように構成された排出ガイド管2qにより、第2パッシブバルブ2mの閉状態では、排出ガイド管2qの下端開口部2uは、第2従動弁体2nにより閉塞されており、粉粒体が排出ガイド管2qに導入されても、排出ガイド管2q内に粉粒体は留まる。そして、第2パッシブバルブ2m(第2スプリットバタフライバルブ)の開状態では、排出ガイド管2qの下端開口部2uは開放され、粉粒体は、排出ガイド管2q内から下方に落下する。つまり、第2パッシブバルブ2mが閉状態であっても開状態であっても、粉粒体は、第2従動弁体2nの第2従動軸部の近辺には存在しない。このように、容器2から粉粒体を排出するための排出経路は、容器2における第2パッシブバルブ2m内の排出ガイド管2qの内部空間を経由しており、第2スプリットバタフライバルブの第2従動軸部を回避するように構成されている。従って、第2スプリットバタフライバルブの開閉動作時に、第2従動軸部の隆起部とその周辺の壁部(弁箱の内壁)との間に、粉粒体が挟まれて損傷することを防止することができる。
この排出経路に配置されたバタフライバルブ装置でも、上述した供給経路に配置されたバタフライバルブ装置と同様の効果を享受できる。
次に、容器2に粉粒体を供給する手順、及び容器2から粉粒体を排出する手順について説明する。なお、以下の説明では、バルブの弁箱の開状態と閉状態を、それぞれ、単にバルブの開状態と閉状態と記載する。
あらかじめ、第1アクティブバルブ3dは、閉状態としておく。
そして、第1パッシブバルブ2jと第2パッシブバルブ2mが共に閉状態(図1の状態)である空の容器2を、例えばリフターによって、別の場所から昇降装置4(図5参照)まで搬送し、昇降装置4に設置する。
そして、昇降装置4により、容器2を所定の高さまで上昇させ、容器2の第1パッシブバルブ2jを、供給部3の第1アクティブバルブ3dにドッキングさせる。これによって、第1スプリットバタフライバルブVが構成される。
次に、第1駆動弁体3gの第1駆動軸部3hを回転駆動することによって、第1スプリットバタフライバルブVを開状態とする。これで、容器2と供給部3と昇降装置4が図5に示す状態となる。
この状態で、粉粒体を供給部3から容器2に供給する。すなわち、処理装置で所定の処理が完了した粉粒体が、供給管3aを経由し、大径管3bに導入された後、案内面3eに案内されて可撓管3cに導入され、供給ガイド管3fを経由して、その下端開口部3iから容器2の上側管部2i内に落下する。そして、容器2の上側管部2i内に落下した粉粒体は、案内面2sによって粉粒体投入装置1の天板1aの通過口1dまで案内される。そして、通過口1dを通過した粉粒体は、螺旋状部材1bの底部案内面1hと側部案内面1iとに案内され、螺旋状部材1bの下端から、容器2内の下方に供給される。つまり、粉粒体は、粉粒体通路1gを介して、容器2の下方に供給される。
粉粒体が、粉粒体通路1gを通過中に、詰まりそうになると、上述したように、粉粒体通路1gの内周側1jから粉粒体が落下して、粉粒体の詰まりが抑制される。
容器2に所望量の粉粒体が充填された後、第1駆動弁体3gの第1駆動軸部3hを回転駆動することにより、第1スプリットバタフライバルブVを閉状態とする。
その後、第1アクティブバルブ3dと第1パッシブバルブ2jとのドッキングを解除する。そして、容器2を昇降装置4によって所定の高さまで降下する。そして、リフター等により、容器2を持ち上げ、容器2内の粉粒体を排出するための別の場所まで容器2を搬送する。
容器2内の粉粒体を排出するための場所には、容器2の第2パッシブバルブ2mとドッキング可能な第2アクティブバルブが配置されており、リフター等を用いて、この上方に容器2を設置する。
容器2の下方にある排出部の第2アクティブバルブを上昇させ、容器2の第2パッシブバルブ2mとドッキングさせて第2スプリットバタフライバルブを構成する。
そして、ドッキング後に、第2スプリットバタフライバルブを開状態にすると、容器2内の粉粒体が、案内面2rに案内されて排出ガイド管2qを経由して、排出部に排出される。
容器2内の粉粒体が全て排出された後に、第2スプリットバタフライバルブを閉状態とする。
そして、第2アクティブバルブと第2パッシブバルブ2mとのドッキングを解除し、第2アクティブバルブを降下させる。そして、リフター等にて、容器2を別の場所まで搬送する。以上で、容器2への粉粒体の供給と容器2からの粉粒体の排出は完了である。
本発明は、上記実施形態に限定されること無く、その技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、粉粒体は医薬品の錠剤であったが、食品、農薬等の錠剤、ソフトカプセル、ペレット、顆粒等であってもよい。また、上記実施形態では、容器は、IBC(中間バルクコンテナ)であったが、これに限定されず、ホッパーやドラム等であってもよい。
また、上記実施形態では、本発明は、容器の開口部に設けられたスプリットバタフライバルブに適用されていたが、配管の途中に設けられたバタフライバルブに適用されてもよい。また、上記実施形態では、バタフライバルブの弁体は円板状で主面は平面状であったが、これに限定されること無く、バタフライバルブの弁体は角板状であってもよく、また、主面は曲面であってもよい。
1 粉粒体投入装置
2 容器
2j パッシブバルブ
2k 従動弁体
2m パッシブバルブ
2n 従動弁体
2q 排出ガイド管
2t 従動軸部(回動軸)
2u 下端開口部
2v 従動側弁箱
2w 裏面
2x 周縁部
3 供給部
3a 供給管
3b 大径管
3c 可撓管
3d 第1アクティブバルブ
3f 供給ガイド管
3g 駆動弁体
3h 駆動軸部(回動軸)
3h2 隆起部
3i 下端開口部
3j 駆動側弁箱
3l 主面
3m 周縁部
L 軸線
R 一部領域
V スプリットバタフライバルブ
V1 弁箱
V2 弁体

Claims (9)

  1. 下端開口部を有し、粉粒体を案内して前記下端開口部から流出させる案内部材と、回動軸の軸線回りに回動可能な弁体を有し、該弁体の回動によって前記案内部材の下端開口部を開閉可能なバタフライバルブとを備えたバタフライバルブ装置であって、
    前記弁体は、前記案内部材の下端開口部側の主面を有し、
    前記案内部材の下端開口部の面積は、前記弁体の主面の面積よりも小さく、
    前記案内部材の下端開口部の閉状態において、前記案内部材の下端開口部は、前記弁体の主面の一部領域によって閉塞され、この閉状態から、前記弁体の回動により、該弁体の前記主面の一部領域が前記下端開口部から下方側に回動移動することによって該下端開口部が開放されることを特徴とするバタフライバルブ装置。
  2. 前記弁体を回動させて前記案内部材の下端開口部を開放したとき、前記弁体は、前記下端開口部を下方側に仮想的に延長させた仮想空間よりも外側に退避することを特徴とする請求項1に記載のバタフライバルブ装置。
  3. 前記回動軸の軸線が、前記下端開口部を含む平面と直交する方向から見たとき、前記下端開口部よりも外側にオフセットされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバタフライバルブ装置。
  4. 前記一部領域が、前記弁体の周縁部を除外した領域に設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のバタフライバルブ装置。
  5. 前記下端開口部の開閉と、前記バタフライバルブの弁箱に対する前記弁体による開閉が同期していることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のバタフライバルブ装置。
  6. 前記回動軸が、前記主面から隆起する隆起部を有し、
    前記一部領域は、前記隆起部を除外した領域に設けられたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のバタフライバルブ装置。
  7. 前記回動軸の軸線が前記主面に対して傾斜していることを特徴とする請求項6に記載のバタフライバルブ装置。
  8. 前記バタフライバルブがスプリットバタフライバルブであることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のバタフライバルブ装置。
  9. 容器の上方に設けられ、前記容器に粉粒体を供給するための供給経路と、前記容器の下方に設けられ、前記供給経路を介して供給された粉粒体を前記容器から排出するための排出経路の一方又は双方に配設されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のバタフライバルブ装置。
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