JP6198338B2 - ロット編成方法及びロット編成プログラム、並びにロット編成装置 - Google Patents

ロット編成方法及びロット編成プログラム、並びにロット編成装置 Download PDF

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Description

本発明は、熱処理を行う熱処理工程において、一度にまとめて熱処理を行う複数種類の製品の組み合わせであるロットを編成するロット編成方法及びロット編成プログラム、並びにロット編成装置に関する。
従来から、多工程からなる生産ラインで複数種類の製品を生産する際に、複数の製品をまとめて一度に処理可能な工程においては、いわゆるロットまとめとして、複数の製品をまとめて処理が行われている。ここで、複数の製品をまとめて一度に処理可能な工程とは、生産ラインにおいて同一処理条件で処理を実行することができる工程であり、例えば、熱処理を行う熱処理工程が挙げられる。
そして、ロットまとめを行うにあたり、1ロットあたりの製品の量(個数や重量)であるロット積載率を高めて、効率的に生産を行うことを目的とする技術が開発されている。このような従来技術として、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1では、まず、バッチ処理(ロットまとめに相当)は行わずに、製品を生産するための一連の工程の仮日程計画を作成する。次に、作成した仮日程計画において、バッチ処理を行う工程について、リソース容量(ロット積載率に相当)が最大になるまで、複数の製品のまとめを行う。ここで、ロット積載率は、ロットにまとめられる製品の割合のことを意味する。最後に、バッチ処理を行う工程の前後工程では、バッチ処理を行う工程の日時を基準に再スケジューリングを行い、再日程計画として出力する。
特開2013−84046号公報
しかしながら、熱処理工程においては、ロット積載率を高めたとしても、熱処理する単位物量あたりに使用する燃料量である燃料原単位を削減できていなければ、効率的に生産を行うことができない。また、性能の異なる複数の炉が存在する場合は、複数の炉の間で熱処理する単位物量と燃料量との関係が異なる状況のもとで、全ロットで使用される燃料原単位を最小にするよう、それぞれの炉で処理するロットを編成しなければならない。しかしながら、特許文献1に示すような従来技術では、ロット積載率を高めることのみを考慮しており、性能の異なる複数の炉の間で熱処理する単位物量と燃料量との関係が異なる状況を考慮して、ロットを編成することができない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、熱処理を行う熱処理工程において、性能の異なる複数の炉が存在する場合に、熱処理する単位物量あたりに使用する燃料量である燃料原単位を考慮しつつ、ロットを編成するロット編成方法及びロット編成プログラム、並びにロット編成装置を提供するものである。
本発明に係るロット編成方法は、性能の異なる複数の炉を備えて熱処理を行う熱処理工程において、一度にまとめて熱処理を行う複数種類の製品の組み合わせであるロットを編成するロット編成方法であって、計算機の演算部により実行される処理が、熱処理を行う複数種類の製品と各製品の単位製品あたりの物量とを製品情報として登録する製品情報記憶ステップと、熱処理を行う複数の炉を炉情報として登録する炉情報記憶ステップと、炉毎に、1ロットに積載可能な最大物量であるロット編成制約条件をロット編成制約情報として登録するロット編成制約情報記憶ステップと、炉毎に、燃料量と処理物量との関係から定義された燃料関係式を燃料関係式情報として登録する燃料式情報記憶ステップと、前記製品情報に基づいて算出される1ロットに含まれる製品の合計物量が、そのロットが処理される炉の前記ロット編成制約条件を満たしながら、複数の炉の前記燃料関係式に基づいて算出される全ロットを熱処理する際の処理物量当たりの燃料量である燃料原単位を最小にする製品の組み合わせをロットとして編成するロット編成ステップと、を有することを特徴とする。
本発明に係るロット編成プログラムは、性能の異なる複数の炉を備えて熱処理を行う熱処理工程において、一度にまとめて熱処理を行う複数種類の製品の組み合わせであるロットを編成するロット編成プログラムであって、熱処理を行う複数種類の製品と各製品の単位製品あたりの物量とを製品情報として登録する製品情報記憶ステップと、熱処理を行う複数の炉を炉情報として登録する炉情報記憶ステップと、炉毎に、1ロットに積載可能な最大物量であるロット編成制約条件をロット編成制約情報として登録するロット編成制約情報記憶ステップと、炉毎に、燃料量と処理物量との関係から定義された燃料関係式を燃料関係式情報として登録する燃料式情報記憶ステップと、前記製品情報に基づいて算出される1ロットに含まれる製品の合計物量が、そのロットが処理される炉の前記ロット編成制約条件を満たしながら、複数の炉の前記燃料関係式に基づいて算出される全ロットを熱処理する際の処理物量当たりの燃料量である燃料原単位を最小にする製品の組み合わせをロットとして編成するロット編成ステップと、を有し、計算機において演算部により読み出して各ステップの処理を実行させることを特徴とする。
本発明に係るロット編成装置は、計算機の演算部を用いて、性能の異なる複数の炉を備えて熱処理を行う熱処理工程において、一度にまとめて熱処理を行う複数種類の製品の組み合わせであるロットを編成するロット編成装置であって、熱処理を行う複数種類の製品と各製品の単位製品あたりの物量とを製品情報として登録する製品情報記憶部と、熱処理を行う複数の炉を炉情報として登録する炉情報記憶部と、炉毎に、1ロットに積載可能な最大物量であるロット編成制約条件をロット編成制約情報として登録するロット編成制約情報記憶部と、炉毎に、燃料量と処理物量との関係から定義された燃料関係式を燃料関係式情報として登録する燃料式情報記憶部と、前記製品情報に基づいて算出される1ロットに含まれる製品の合計物量が、そのロットが処理される炉の前記ロット編成制約条件を満たしながら、複数の炉の前記燃料関係式に基づいて算出される全ロットを熱処理する際の処理物量当たりの燃料量である燃料原単位を最小にする製品の組み合わせをロットとして編成するロット編成部と、を有することを特徴とする。
これによると、炉毎に定義された燃料関係式を用いることで、炉毎に処理物量と燃料原単位の関係が異なる場合、特に、物量域が異なると複数の炉の間で燃料原単位の優先順が異なる状況下において、各炉の得意な物量域を考慮し、全ロットの燃料原単位が最小になるロットを編成することができる。また、その編成した各ロットの重量は、ロットで処理可能な最大物量を満たすため、編成したロットが各炉で実際に処理可能となるよう操業できる。以上から、性能の異なる複数の炉が存在する場合に、熱処理する単位物量あたりに使用する燃料量である燃料原単位を考慮して、燃料原単位が最小となるロットを編成することができる。
尚、単位製品あたりの物量としては、重量、長さ、面積などを用いることができる。
ここで、前記燃料関係式は、過去に熱処理したことがある炉毎の実績ロットに基づいて、炉毎に、各実績ロットを構成する燃料量と処理重量とから、切片項のある線形式として定義されて良い。
これにより、燃料関係式が線形式として定義されており、ロットの編成を、整数計画法を用いて解くことが可能になり、製品数が多い場合であっても、ロットの編成を高速に計算することができる。
尚、本発明に係るロット編成プログラムは、リムーバブル型記録媒体やハードディスクなどの固定型記録媒体に記録して配布可能である他、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して配布可能である。
本発明のロット編成方法及びロット編成プログラム、並びにロット編成装置は、熱処理を行う熱処理工程において、性能の異なる複数の炉が存在する場合に、熱処理する単位物量あたりに使用する燃料量である燃料原単位を考慮しつつ、ロットを編成することができる。
本実施形態に係るロット編成装置のブロック図である。 本実施形態に係るロット編成方法の処理の手順について説明したフローチャートである。 本実施例に係る熱処理工程における炉と製品との関係を示す模式図である。 本実施例に係る処理重量と燃料原単位との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るロット編成方法及びロット編成プログラム、並びにロット編成装置を実施するための形態について、具体的な一例に即して説明する。
まず、本実施形態に係るロット編成装置について、図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るロット編成装置のブロック図である。ロット編成装置1は、演算部と、記憶部と、入力部と、出力部と、から構成されて、計算機上に実装される。ここで、図1に示されているロット編成装置1の各部(演算部、記憶部、入力部、及び、出力部)は、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等の計算機によって構成される。かかる計算機には、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、CD−ROMの駆動装置などのハードウェアが収納されており、ハードディスクには、プログラム(このプログラムは、リムーバブルな記憶媒体に記録することにより、様々なコンピュータにインストールすることが可能である)を含む各種のソフトウェアが記録される。そして、これらのハードウェアおよびソフトウェアが組み合わされることによって、上述の各部が構築される。
図1に示すように、ロット編成装置1は、製品情報記憶部11と、炉情報記憶部12と、ロット編成制約情報記憶部13と、燃料関係式情報記憶部14と、ロット15と、ロット編成部21と、ロット出力部22と、から構成される。
製品情報記憶部11は、熱処理を行う複数種類の製品と各製品の単位製品あたりの物量とが、製品情報として、外部から登録されて記憶するためのものである。単位製品あたりの物量としては、重量、長さ、面積などを用いることができる。例えば、単位製品あたりの物量として重量を用いる場合、単位製品あたりの物量の単位はtonとして与えられる。ここで、製品情報記憶部11において、外部から登録される製品情報は、予め、図示しない入力部(キーボード等)から入力したり、リムーバブルな記憶媒体に記録されて与えたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えたりして、記憶装置や補助記憶装置等に記憶する。
炉情報記憶部12は、熱処理を行う複数の炉が、炉情報として、外部から登録されて記憶するためのものである。例えば、炉jが1〜Jある場合は、炉1〜炉Jが与えられる。ここで、炉情報記憶部12において、外部から登録される製品情報は、予め、図示しない入力部(キーボード等)から入力したり、リムーバブルな記憶媒体に記録されて与えたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えたりして、記憶装置や補助記憶装置等に記憶する。
ロット編成制約情報記憶部13は、炉毎に、1ロットに積載可能な最大物量であるロット編成制約条件が、ロット編成制約情報として、外部から登録されて記憶するためのものである。ここで、炉は、炉情報記憶部12で炉情報として登録される。1ロットに積載可能な最大物量とは、炉で処理するロットに含まれる製品の合計物量であって、炉が処理することができる物量の最大値を意味する。例えば、物量として重量を用いる場合、物量の単位はtonとして与えられる。ここで、ロット編成制約情報記憶部13において、外部から登録されるロット編成制約情報は、予め、図示しない入力部(キーボード等)から入力したり、リムーバブルな記憶媒体に記録されて与えたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えたりして、記憶装置や補助記憶装置等に記憶する。
燃料関係式情報記憶部14は、炉毎に、燃料量と処理物量との関係から定義された燃料関係式が、燃料関係式情報として、外部から登録されて記憶するためのものである。ここで、炉は、炉情報記憶部12で炉情報として登録される。燃料関係式は、過去の熱処理したことのある炉毎の実績ロットに基づいて、炉毎に、実績ロットを構成する燃料量と処理物量との関係に基づいて推定することにより、切片項のある線形式として定義する。これにより、後述するロット編成部21において、ロットの編成を、整数計画法を用いて解くことが可能になり、製品数が多い場合であっても、ロットの編成を高速に計算することができる。
ロット編成部21は、製品情報に基づいて算出される1ロットに含まれる製品の合計物量が、そのロットが処理される炉のロット編成制約条件を満たしながら、複数の炉の燃料関係式に基づいて算出される全ロットを熱処理する際の処理物量当たりの燃料量である燃料原単位を最小にする製品の組み合わせを、ロットとして編成するためのものである。ここで、製品情報は、上述した製品情報記憶部11で登録される。また、ロット編成制約条件は、上述したロット編成制約情報記憶部13でロット編成制約情報として登録される。また、燃料関係式は、上述した燃料関係式情報記憶部14で燃料関係式情報記憶として登録される。例えば、次式に示すような組み合わせ最適化問題として定式化し、それを解くことでロット編成を行なう。次式に示す問題は、整数計画法を用いて解くことができる。尚、ロット編成部21で編成されたロットは、ロット編成部21から出力されてロット15として記憶される。
具体的には、数1に示す通り、目的関数を、ロットに関する燃料原単位、即ち、全ての炉に関する燃料関係式を用いた燃料原単位とする。ここで、Wiは、製品情報記憶部11で製品情報として登録した製品i(i=1,・・・,I)の単位製品あたりの物量をあらわしている。また、Fj()は、燃料関係式情報記憶部14で燃料関係式情報記憶として登録した炉jに関する燃料関係式である。更に、数1に示すρijは、製品iが炉jのロットに含まれるなら1、そうでないなら0となる変数である。
また、上記数1に示す目的関数の制約条件を、数2及び数3に示す。数2に示す制約式は、ロット編成制約情報記憶部13でロット編成制約条件として登録した炉毎の最大物量を満たすための制約式である。ここで、Sjは、炉j(j=1,・・・,J)の最大物量を表している。また、数3に示す制約式は、各製品が複数個のロットに分かれないようにするための制約式である。
ロット出力部22は、ロット編成部21で出力したロット15を、ロット編成装置1における計算結果として、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置に出力するためのものである。
次に、本実施形態に係るロット編成方法の処理の手順について、図2に基づいて、説明する。図2は、本実施形態に係るロット編成方法の処理の手順について説明したフローチャートである。
尚、以下で説明する本実施形態に係るロット編成方法の処理は、計算機においても同様に、ロット編成プログラムとしてCPUにより読み出して実行することができる。また、このロット編成プログラムは、リムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々な計算機の記憶装置にインストールすることが可能である。
図2に示すように、計算機において、製品情報記憶部11は、熱処理を行う複数種類の製品と各製品の単位製品あたりの物量とが、製品情報として、事前に、入力部から入力されたり、リムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられたりして、記憶部に登録される(S1:製品情報記憶ステップ)。尚、本ステップは、上述したロット編成装置1の製品情報記憶部11に相当し、詳細な説明を省略する。
また、熱処理を行う複数の炉が、炉情報として、事前に、入力部から入力されたり、リムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられたりして、記憶部に登録される(S2:炉情報記憶ステップ)。尚、本ステップは、上述したロット編成装置1の炉情報記憶部12に相当し、詳細な説明を省略する。
また、炉毎に、1ロットに積載可能な最大物量であるロット編成制約条件が、ロット編成制約情報として、事前に、入力部から入力されたり、リムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられたりして、記憶部に登録される(S3:ロット編成制約情報記憶ステップ)。尚、本ステップは、上述したロット編成装置1のロット編成制約情報記憶部13に相当し、詳細な説明を省略する。
また、炉毎に、燃料量と処理物量との関係から定義された燃料関係式が、燃料関係式情報として、事前に、入力部から入力されたり、リムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられたりして、記憶部に登録される(S4:燃料関係式情報記憶ステップ)。尚、本ステップは、上述したロット編成装置1の燃料関係式情報記憶部14に相当し、詳細な説明を省略する。
そして、製品情報に基づいて算出される1ロットに含まれる製品の合計物量が、そのロットが処理される炉のロット編成制約条件を満たしながら、複数の炉の燃料関係式に基づいて算出される全ロットの燃料原単位を最小にする製品の組み合わせを、ロットとして編成する(S5:ロット編成ステップ)。尚、本ステップは、上述したロット編成装置1のロット編成部21に相当し、詳細な説明を省略する。
最後に、S5で編成したロットを、ロット編成方法における計算結果として、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置に出力する(S8)。尚、本ステップは、上述したロット編成装置1のロット出力部22に相当し、詳細な説明を省略する。
このように、本実施形態のロット編成装置及びロット編成方法、並びにロット編成プログラムによれば、炉毎に定義された燃料関係式を用いることで、炉毎に処理物量と燃料原単位の関係が異なる場合、特に、物量域が異なると複数の炉の間で燃料原単位の優先順が異なる状況下において、各炉の得意な物量域を考慮し、全ロットの燃料原単位が最小になるロットを編成することができる。また、その編成した各ロットの重量は、ロットで処理可能な最大物量を満たすため、編成したロットが各炉で実際に処理可能となるよう操業できる。以上から、性能の異なる複数の炉が存在する場合に、熱処理する単位物量あたりに使用する燃料量である燃料原単位を考慮して、燃料原単位が最小となるロットを編成することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな変更が可能なものである。
例えば、上記実施形態のロット編成装置及びロット編成方法、並びにロット編成プログラムでは、単位製品あたりの物量として重量を用いたが、単位製品あたりの物量として、長さ、面積などを用いても良い。
次に、本実施形態のロット編成装置及びロット編成方法、並びにロット編成プログラムに係る実施例について、以下で説明する。
本実施例について、図2に示す本実施形態に係るロット編成方法の処理の手順に沿って説明する。本実施例では、図3に示すように、炉1、炉2、炉3の合計3個の炉を持つ熱処理工程で、0個以上の複数種類の製品を、炉に投入し熱処理を行う熱処理工程を考える。尚、図3の例では、製品1〜6の6種類の製品を記載しているが、本実施例では、複数種類の製品が製品1〜8の8種類存在するものとする。また、本実施例においては、単位製品あたりの物量の単位として、重量(ton)が用いられる。
まず、表1に示す通り、熱処理を行う複数種類の製品と各製品の単位製品あたりの物量とが、製品情報として、記憶部に登録される(S1)。例えば、製品1についての単位製品(1個)あたりの物量(重量)は100tonとなる。
また、熱処理を行う複数の炉が、炉情報として、記憶部に登録される(S2)。本実施例では、炉1〜3が登録される。
また、表2に示す通り、炉毎に、1ロットに積載可能な最大物量であるロット編成制約条件が、ロット編成制約情報として、記憶部に登録される(S3)。本実施例においては、単位製品あたりの物量の単位として、重量(ton)が用いられるため、表2において、最大物量を最大重量として記載した。例えば、炉1の最大重量は500tonであり、炉1で処理するロットには、それに含まれる製品の合計重量が500ton以下でなければ、炉1で処理することができない。
更に、表3に示す通り、炉毎に、燃料量と処理物量との関係から定義された燃料関係式が、燃料関係式情報として、記憶部に登録される(S4)。本実施例では、切片項のある線形式を用いている。具体的には、各炉の燃料量(Nm3)と重量(ton)には、下記の関係がある。なお、下記の関係式は、例えば、過去の実績データを用いて推定することで得られる。
炉1:燃料量=100+20×重量
炉2:燃料量=150+12×重量
炉3:燃料量=200+10×重量
図4に、上記の関係式から求まるグラフであり、処理重量と処理重量当たりの燃料量である燃料原単位との関係を表したグラフを示す。図4において、横軸は重量(ton)であり、縦軸は燃料原単位(Nm3/ton)である。図4から重量域によって、炉の燃料原単位に関する優先順が異なることが分かる。例えば、0tonに近い低重量域では、炉1、炉2、炉3の順に燃料原単位が小さい。また、600tonに近い高重量域では、炉3、炉1、炉2の順に燃料原単位が小さいことが分かる。
そして、製品情報に基づいて算出される1ロットに含まれる製品の合計物量が、そのロットが処理される炉のロット編成制約条件を満たしながら、複数の炉の燃料関係式に基づいて算出される全ロットの燃料原単位を最小にする製品の組み合わせを、ロットとして編成する(S5)。本実施例では、上記数1に示す目的関数、及び、上記数2及び数3に示す制約条件で表される組み合わせ最適化問題として定式化し、それを解くことでロット編成を行なう。本実施例で、整数計画法を用いて求めた解は、下記の通りである。
本実施例で、整数計画法を用いて求めた解は、下記の通りである。
ρ11=0,ρ12=0,ρ13=1
ρ21=0,ρ22=1,ρ23=0
ρ31=0,ρ32=0,ρ33=1
ρ41=0,ρ42=0,ρ43=1
ρ51=0,ρ52=0,ρ53=1
ρ61=1,ρ62=0,ρ63=0
ρ71=0,ρ72=1,ρ73=0
ρ81=0,ρ82=1,ρ83=0
また、本実施例における目的関数値、即ち、燃料原単位は、11.93である。
最後に、S5で編成したロットを、ロット編成方法における計算結果として、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置に出力する(S8)。本実施例におけるロットを表4に示す。
表4において、1となっている箇所がロットに含まれることを意味する。つまり、各炉には、下記の通りロットが編成される。
炉1:製品6
炉2:製品2、製品7、製品8
炉3:製品1、製品3、製品4、製品5
ここで、ロットの積載率=(ロットに含まれる製品の重量の総和)/(各炉の最大重量の総和)とした場合、本実施例における積載率は下記の通り算出される。本実施例においては、(ロットに含まれる製品の重量の総和)<(各炉の最大重量の総和)となっている。
69%=(100+200+120+110+250+60+120+110)/(500+450+600)
例えば、本実施例における積載率と同じ積載率である比較例として、表5に示す積載率を最大化するようなロット編成が考えられる。そして、表5に示す比較例のロット編成の燃料原単位は、13.56(Nm3/ton)である。表4に示す本実施例のロット編成と、表5に示す比較例のロット編成についての、各炉のロット総重量は下記の通り算出される。
<本実施例>
炉1:60ton、炉2:430ton、炉3:580ton
<比較例>
炉1:500ton、炉2:450ton、炉3:120ton
ここで、図4に示す処理重量と燃料原単位との関係の通り、低重量域では炉1が最も燃料原単位が低く、高重量域では炉3が最も燃料原単位が低い。図4に示す処理重量と燃料原単位との関係に関するグラフに、本実施例と比較例の各炉のロット総重量をあてはめてみると、下記のことが分かる。本実施例では、低重量域と高重量域とで変化する炉の燃料原単位の優先順を上手く利用し、低重量のロットを炉1で、高重量のロットを炉3で処理することで燃料原単位を低くするロット編成を作成できていることがわかる。一方、比較例では、低重量域と高重量域とで変化する炉の燃料原単位の優先順が考慮できず、低重量のロットを炉3で、高重量のロットを炉1で処理しているため、燃料原単位を低くするロット編成を作成できていないことがわかる。
このように、本実施例では、炉毎に定義された燃料関係式を用いることで、炉毎に処理物量と燃料原単位の関係が異なる場合、特に、物量域が異なると複数の炉の間で燃料原単位の優先順が異なる状況下において、各炉の得意な物量域を考慮し、全ロットの燃料原単位が最小になるロットを編成することができていることがわかる。また、その編成した各ロットの重量は、ロットで処理可能な最大物量を満たすため、編成したロットが各炉で実際に処理可能となるよう操業できることがわかる。以上から、性能の異なる複数の炉が存在する場合でも、熱処理する単位物量あたりに使用する燃料量である燃料原単位を考慮して、燃料原単位が最小となるロットを編成することができることがわかる。
11 製品情報記憶部
12 炉情報記憶部
13 ロット編成制約情報記憶部
14 燃料関係式情報記憶部
15 ロット
21 ロット編成部
S1 製品情報記憶ステップ
S2 炉情報記憶ステップ
S3 ロット編成制約情報記憶ステップ
S4 燃料関係式情報記憶ステップ
S5 ロット編成ステップ

Claims (6)

  1. 性能の異なる複数の炉を備えて熱処理を行う熱処理工程において、一度にまとめて熱処理を行う複数種類の製品の組み合わせであるロットを編成するロット編成方法であって、
    計算機の演算部により実行される処理が、
    熱処理を行う複数種類の製品と各製品の単位製品あたりの物量とを製品情報として登録する製品情報記憶ステップと、
    熱処理を行う複数の炉を炉情報として登録する炉情報記憶ステップと、
    炉毎に、1ロットに積載可能な最大物量であるロット編成制約条件をロット編成制約情報として登録するロット編成制約情報記憶ステップと、
    炉毎に、燃料量と処理物量との関係から定義された燃料関係式を燃料関係式情報として登録する燃料式情報記憶ステップと、
    記製品情報に基づいて算出される1ロットに含まれる製品の合計物量が、そのロットが処理される炉の前記ロット編成制約条件を満たしながら、複数の炉の前記燃料関係式に基づいて算出される全ロットを熱処理する際の処理物量当たりの燃料量である燃料原単位を最小にする製品の組み合わせをロットとして編成するロット編成ステップと、
    を有することを特徴とするロット編成方法。
  2. 前記燃料関係式は、
    過去に熱処理したことがある炉毎の実績ロットに基づいて、炉毎に、各実績ロットを構成する燃料量と処理重量とから、切片項のある線形式として定義されることを特徴とする請求項1に記載のロット編成方法。
  3. 性能の異なる複数の炉を備えて熱処理を行う熱処理工程において、一度にまとめて熱処理を行う複数種類の製品の組み合わせであるロットを編成するロット編成プログラムであって、
    熱処理を行う複数種類の製品と各製品の単位製品あたりの物量とを製品情報として登録する製品情報記憶ステップと、
    熱処理を行う複数の炉を炉情報として登録する炉情報記憶ステップと、
    炉毎に、1ロットに積載可能な最大物量であるロット編成制約条件をロット編成制約情報として登録するロット編成制約情報記憶ステップと、
    炉毎に、燃料量と処理物量との関係から定義された燃料関係式を燃料関係式情報として登録する燃料式情報記憶ステップと、
    記製品情報に基づいて算出される1ロットに含まれる製品の合計物量が、そのロットが処理される炉の前記ロット編成制約条件を満たしながら、複数の炉の前記燃料関係式に基づいて算出される全ロットを熱処理する際の処理物量当たりの燃料量である燃料原単位を最小にする製品の組み合わせをロットとして編成するロット編成ステップと、
    を有し、計算機において演算部により読み出して各ステップの処理を実行させることを特徴とするロット編成プログラム。
  4. 前記燃料関係式は、
    過去に熱処理したことがある炉毎の実績ロットに基づいて、炉毎に、各実績ロットを構成する燃料量と処理重量とから、切片項のある線形式として定義されることを特徴とする請求項3に記載のロット編成プログラム。
  5. 計算機の演算部を用いて、性能の異なる複数の炉を備えて熱処理を行う熱処理工程において、一度にまとめて熱処理を行う複数種類の製品の組み合わせであるロットを編成するロット編成装置であって、
    熱処理を行う複数種類の製品と各製品の単位製品あたりの物量とを製品情報として登録する製品情報記憶部と、
    熱処理を行う複数の炉を炉情報として登録する炉情報記憶部と、
    炉毎に、1ロットに積載可能な最大物量であるロット編成制約条件をロット編成制約情報として登録するロット編成制約情報記憶部と、
    炉毎に、燃料量と処理物量との関係から定義された燃料関係式を燃料関係式情報として登録する燃料式情報記憶部と、
    記製品情報に基づいて算出される1ロットに含まれる製品の合計物量が、そのロットが処理される炉の前記ロット編成制約条件を満たしながら、複数の炉の前記燃料関係式に基づいて算出される全ロットを熱処理する際の処理物量当たりの燃料量である燃料原単位を最小にする製品の組み合わせをロットとして編成するロット編成部と、
    を有することを特徴とするロット編成装置。
  6. 前記燃料関係式は、
    過去に熱処理したことがある炉毎の実績ロットに基づいて、炉毎に、各実績ロットを構成する燃料量と処理重量とから、切片項のある線形式として定義されることを特徴とする請求項5に記載のロット編成装置。
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